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特許7586561プログラム、方法、情報処理装置、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20241112BHJP
【FI】
G06Q10/0639
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2024081822
(22)【出願日】2024-05-20
【審査請求日】2024-05-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517234011
【氏名又は名称】株式会社Novera
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 国忠
(72)【発明者】
【氏名】堀江 優
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-165364(JP,A)
【文献】特開2020-144642(JP,A)
【文献】特許第7357066(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記プロセッサが、
業務において、項目毎の実績を示す実績データの入力を受け付ける実績受付ステップと、
前記実績受付ステップにおいて受け付けた前記実績データに対して、管理者から入力を受け付けた評価内容に関する文書データの入力を受け付ける文書受付ステップと、
前記実績受付ステップにおいて受け付けた複数の実績データのそれぞれに対して前記文書受付ステップにおいて受け付けた複数の文書データと関連付けて蓄積データとして記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップにおいて記憶した前記蓄積データから、第1ユーザの項目毎の実績を示す所定の第1実績データと類似する1または複数の実績データと、当該1または複数の実績データと関連付けて記憶した1または複数の文書データと、を含む第1蓄積データを特定する支援特定ステップと、
蓄積データに基づき支援情報を出力する指示に、前記支援特定ステップにおいて特定した前記第1蓄積データを含めることによりプロンプトを作成するプロンプト作成ステップと、
前記プロンプト作成ステップにおいて作成した前記プロンプトを、大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得する支援取得ステップと、
前記支援取得ステップにおいて取得した前記第1蓄積データに基づく前記第1支援情報を提示する支援提示ステップと、を実行するプログラム。
【請求項2】
前記支援特定ステップは、前記記憶ステップにおいて記憶した前記第1ユーザとは異なる第2ユーザの実績データを含む前記蓄積データに基づき、前記第1蓄積データを特定するステップである、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記支援取得ステップは、前記第1蓄積データからユーザおよび顧客に関する情報を除外した情報を前記大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む前記第1支援情報を取得するステップである、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記支援取得ステップは、前記第1蓄積データから第2ユーザの個人情報を除外した情報を前記大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む前記第1支援情報を取得するステップである、請求項3記載のプログラム。
【請求項5】
前記プロンプト作成ステップは、蓄積データに基づき支援情報を出力する指示に、前記第1ユーザの業務に関する改善施策を提案させる指示を含めることにより前記プロンプトを作成するステップである、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記支援提示ステップは、
前記第1蓄積データに基づき、前記第1ユーザに関する1または複数の項目の実績について言及する文章を生成する文章生成ステップと、
前記文章生成ステップにおいて生成した前記文章において言及された前記1または複数の項目を特定し、当該特定した数値指標を描画する指標描画ステップと、を含み、
前記文章生成ステップにおいて生成した前記文章と、前記指標描画ステップにおいて描画した数値指標と、を含む前記第1支援情報を提示するステップである、請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記支援提示ステップは、
前記文章生成ステップにおいて生成した前記文章と、前記指標描画ステップにおいて描画した数値指標と、をともに提示するステップである、請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記指標描画ステップは、
前記文章生成ステップにおいて生成した前記文章において言及された前記1または複数の項目に関する数値指標を描画し、
前記文章生成ステップにおいて生成した前記文章において言及されていない前記1または複数の項目に関する数値指標を描画しないステップである、請求項6記載のプログラム。
【請求項9】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、前記プロセッサが、請求項1から請求項8のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
【請求項10】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、請求項1から請求項8のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
【請求項11】
請求項1から請求項8のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
業務実績等に関して評価レポートを出力する技術が知られている。
特許文献1には、管理者のスキルレベルに影響されることなく、各販売担当者に対して販売活動に係わる指示やアドバイスを的確に行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-318865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
好適な評価レポートを提示できていないという課題がある。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、好適な評価レポートを提示する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、業務において、項目毎の実績を示す実績データの入力を受け付ける実績受付ステップと、管理者から、実績受付ステップにおいて受け付けた実績データに対する文書データの入力を受け付ける文書受付ステップと、実績受付ステップにおいて受け付けた複数の実績データのそれぞれに対して文書受付ステップにおいて受け付けた複数の文書データと関連付けて蓄積データとして記憶する記憶ステップと、第1ユーザの項目毎の実績を示す所定の第1実績データに基づき、記憶ステップにおいて記憶した蓄積データを参照して、1または複数の文書データを含む第1蓄積データを特定する支援特定ステップと、支援特定ステップにおいて特定した第1蓄積データに基づく第1支援情報を提示する支援提示ステップと、を実行するプログラム。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、好適な評価レポートを提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3】第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4】管理者端末30の機能構成を示すブロック図である。
図5】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
図6】実績テーブル1013のデータ構造を示す図である。
図7】評価テーブル1014のデータ構造を示す図である。
図8】プロンプトテーブル1015のデータ構造を示す図である。
図9】支援テーブル1016のデータ構造を示す図である。
図10】支援処理の動作を示すフローチャートである。
図11】支援処理の動作を示す画面例である。
図12】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、業務に関する支援情報を提供する情報処理システムである。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、第1ユーザ端末20、管理者端末30、大規模言語モデル50の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、管理者端末30の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、第1ユーザ端末20、管理者端末30、大規模言語モデル50のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、支援情報を提供する情報処理サービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、実績テーブル1013、評価テーブル1014、プロンプトテーブル1015、支援テーブル1016を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
アプリケーションプログラム1011は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
【0014】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名、ユーザデータのカラムを有するテーブルである。
図5は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0015】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
ユーザデータは、ユーザ個人の固有情報と、ユーザの特性や背景に関する属性情報を含む。
ユーザの固有情報は、ユーザの生年月日(年齢)、性別等のユーザの固有の情報を含む。
ユーザの属性情報は、ユーザの教育歴(最終学歴、専攻、卒業年)、職業、職歴、興味・関心、居住地、言語等の情報を含む。
【0016】
実績テーブル1013は、ユーザの営業活動等の業務に関する実績情報を記憶し管理するためのテーブルである。具体的に、業務項目ごとに定量的な指標(実績データ)が関連付けて記憶される。
実績テーブル1013は、ユーザID、項目名、実績データ、対象期間のカラムを有するテーブルである。
図6は、実績テーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0017】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
項目名は、業務項目を特定するための情報を記憶する項目である。
例えば、項目名は、以下の業務実績等を特定するためのテキストデータ等が記憶される。
1.営業活動量に関する指標項目
・外回りの回数、電話の発信回数、既存顧客への訪問回数、訪問先でのアポイントメント獲得率、見積書の作成数と提出までの時間
2.新規開拓に関する指標項目
・新規顧客の開拓数
3.受注に関する指標項目
・商談の進捗状況、契約締結数、契約金額、受注率(提案件数に対する受注件数の割合)
4.売上に関する指標項目
・売上目標達成率、売上高の伸び率
5.顧客満足度に関する指標項目
・顧客満足度調査のスコア、クレーム対応の速度と解決率
6.営業効率に関する指標項目
・営業活動の効率性(訪問回数や電話回数に対する成約率)、営業報告書の提出率と内容の充実度、営業ツールの活用度(CRMシステムの入力率など)
7.スキルと知識に関する指標項目
・商品知識テストのスコア、営業スキル研修への参加率と理解度
8.社内評価に関する指標項目
・同僚や他部署からの評価(コミュニケーション能力、協調性などに関するアンケート調査結果など)
実績データは、項目名において特定される業務項目の定量的な指標(回数、達成率、スコア等)を記憶する項目である。なお、実績データは、必ずしも定量的な指標を記憶する項目である必要はなく、テキストで記述された業務項目等の活動状況を示すテキストデータ、音声データ、画像データ等を記憶する構成としても良い。
対象期間は、実績データの対象期間を記憶する項目である。例えば、1年毎、半期毎、四半期毎、月毎、週毎など任意の期間単位でユーザの実績情報が記憶し、管理することができる。
その他、実績データは、業務目標(週、月、四半期、半期、通年目標等の業務目標)に対する達成状況を示す文章等を含んでも良い。例えば、実績データは、「A月までに10件の受注」を目標とする情報と、「B月において6件の受注を達成している」といった目標に対する達成状況、差分等を示す文章等を含む。
【0018】
評価テーブル1014は、評価に関する情報(評価情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
評価テーブル1014は、評価対象ID、評価者ID、KPIデータ、評価データ、対象期間のカラムを有するテーブルである。
図7は、評価テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【0019】
評価対象IDは、評価対象者を識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
評価者IDは、評価者を識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
KPIデータは、対象期間における評価対象者の業務に関する評価対象となる実績データを記憶する項目である。具体的に、KPIデータは、複数の業務項目と、当該業務項目に関する実績データが関連付けて記憶される。
評価データは、対象期間における評価対象者のKPIデータに対して、評価者により評価された評価結果を記憶する項目である。例えば、評価データは、以下の評価結果に関するテキストデータ等が記憶される。具体的に、評価データは、評価者による評価対象者(被評価者)に対する以下に示すフィードバック、アドバイス等を含む。
1.各指標の評価
目標値に対する達成度合い、前期や前年同期との比較、他の営業担当者との比較
2.強みと弱みの特定
高い実績を上げている指標とその要因、改善の余地がある指標とその要因
3.具体的な改善施策
弱みを克服するための行動計画、強みをさらに伸ばすための方策、新たなスキルの習得や知識の獲得に関する提案
4.目標設定
短期的な目標と長期的な目標の設定、目標達成のためのマイルストーンの確認
5.リソースの提供
・営業活動に必要なツールや情報の提供、社内外の支援体制の確保
6.モチベーションの向上
達成した成果に対する賞賛と認知、今後の成長に向けた期待の表明
7.フィードバックの頻度と方法
定期的な面談の設定、日常的なコミュニケーションの重要性の強調
8.全体的な評価と今後の方向性
現在の営業活動全般に対する評価、長期的なキャリア開発の方向性に関する議論
その他、評価データは、業務目標(週、月、四半期、半期、通年目標等の業務目標)に対する達成状況を示す文章等を含んでも良い。例えば、実績データは、「A月までに10件の受注」を目標とする情報と、「B月において6件の受注を達成している」といった目標に対する達成状況、差分等を示す文章等を含む。
【0020】
プロンプトテーブル1015は、プロンプトに関する情報(プロンプト情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
プロンプトテーブル1015は、ユーザID、入力データ、出力データ、対象期間のカラムを有するテーブルである。
図8は、プロンプトテーブル1015のデータ構造を示す図である。
【0021】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
入力データは、大規模言語モデル等へ入力するための指示文(プロンプト)を記憶する項目である。本開示においては、文字列で記述されたプロンプトを一例として説明するが、入力データは、画像、音声等のバイナリデータを含んでも良い。
出力データは、入力データに対して大規模言語モデル50が出力した出力データを記憶する項目である。
対象期間は、入力データを作成する際に利用した実績データ、評価データ、KPIデータ等の対象期間を記憶する項目である。
【0022】
支援テーブル1016は、支援に関する情報(支援情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
支援テーブル1016は、ユーザID、支援データ、対象期間のカラムを有するテーブルである。
図9は、支援テーブル1016のデータ構造を示す図である。
【0023】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
支援データは、大規模言語モデルから出力された評価結果を記憶する項目である。
具体的に、支援データは、評価テーブル1014の評価データの項目と同様に、被評価者に対するフィードバック、アドバイス等の情報を含む評価データを記憶する。また、本開示においては、支援データは、業務項目ごとに実績データの数値指標等を視覚的に描画したグラフ等を含む。
対象期間は、支援データを作成する際に利用した実績データ、評価データ、KPIデータ等の対象期間を記憶する項目である。
【0024】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0025】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0026】
<第1ユーザ端末20の構成>
第1ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第1ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第1ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0027】
<第1ユーザ端末20の記憶部201の構成>
第1ユーザ端末20の記憶部201は、第1ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
【0028】
第1ユーザID2011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、第1ユーザ端末20から第1ユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第1ユーザID2011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第1ユーザID2011には、第1ユーザ端末20を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0029】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、第1ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0030】
<第1ユーザ端末20の制御部204の構成>
第1ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0031】
<第1ユーザ端末20の入力装置206の構成>
第1ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0032】
<第1ユーザ端末20の出力装置208の構成>
第1ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0033】
<管理者端末30の構成>
管理者端末30は、サービスを管理する管理者が操作する情報処理装置である。管理者端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
管理者端末30は、記憶部301、制御部304、入力装置306、出力装置308を備える。
【0034】
<管理者端末30の記憶部301の構成>
管理者端末30の記憶部301は、管理者ID3011、アプリケーションプログラム3012を備える。
【0035】
管理者ID3011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、管理者端末30から管理者ID3011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、管理者ID3011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、管理者ID3011には、管理者端末30を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0036】
アプリケーションプログラム3012は、記憶部301に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。アプリケーションプログラム3012は、管理者端末30に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0037】
<管理者端末30の制御部304の構成>
管理者端末30の制御部304は、入力制御部3041、出力制御部3042を備える。制御部304は、記憶部301に記憶されたアプリケーションプログラム3012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0038】
<管理者端末30の入力装置306の構成>
管理者端末30の入力装置306は、カメラ3061、マイク3062、位置情報センサ3063、モーションセンサ3064、キーボード3065を備える。
【0039】
<管理者端末30の出力装置308の構成>
管理者端末30の出力装置308は、ディスプレイ3081、スピーカ3082を備える。
【0040】
<大規模言語モデル50の構成>
大規模言語モデル50は、膨大なテキストデータ、画像データ、音声データ等を用いて学習された人工知能システムである。大規模言語モデル50は、生成AIの一種であり、テキスト、画像、音声などさまざまなコンテンツを生成することができる。大規模言語モデル50は、ChatGPT、Claude、StableDiffusion等を含む。
【0041】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図10は、支援処理の動作を示すフローチャートである。
図11は、支援処理の動作を示す画面例である。
【0042】
<支援処理>
支援処理は、特定のユーザの営業活動等の業務に関する実績データに基づき、当該ユーザの営業活動等の業務に関する評価、改善施策等を含む支援情報(アドバイス、フィードバック)を提示する処理である。
【0043】
<支援処理の概要>
支援処理は、多数のユーザの実績データを取得するとともに蓄積し、当該実績データに基づく管理者等(上司、マネジャー等)からの評価データを取得するとともに蓄積し、特定の第1ユーザIDを特定する情報の入力を受け付け、当該第1ユーザの特定の対象期間における実績データを取得し、当該実績データに基づき評価データを検索し、評価データに基づきプロンプトを生成し、当該プロンプトを大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを取得し、当該出力データに基づき支援データを作成し、作成した支援データを提示する一連の処理である。
【0044】
<支援処理の詳細>
以下に、支援処理の詳細を説明する。
【0045】
ステップS101において、サーバ10の制御部104は、業務において、項目毎の実績を示す実績データの入力を受け付ける実績受付ステップを実行する。
具体的に、従業者等のユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等に実績データを入力するためのページ(実績データ入力ページ)のURLを入力し、実績データ入力ページを開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、実績データ入力ページを開くためのリクエストを、サーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、受信したリクエストに基づき、実績データ入力ページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した実績データ入力ページを第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
実績データ入力ページは、業務項目ごとに実績データを入力する入力欄、実績データの対象期間の入力欄を含む。ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、業務項目ごとの実績データ、対象期間を入力欄に入力する。第1ユーザ端末20の制御部204は、第1ユーザID2011、入力した業務項目ごとの実績データ、対象期間をサーバ10へ送信する。
サーバ10の制御部104は、受信した業務項目ごとの実績データ、対象期間を、実績テーブル1013の新たなレコードの項目名、実績データ、対象期間の項目にそれぞれ記憶する。
これにより、ユーザの日々の業務内容の実績が実績テーブル1013に記憶される。なお、実績データは、従業者等ではなく、上司、マネジャー等の管理者が管理者端末30により入力しても良い。また、第1ユーザ端末20の他、任意の情報処理端末によりユーザの業務実績を収集し、自動的にサーバ10へ送信し、実績テーブル1013に記憶し、蓄積する構成としても良い。
【0046】
従業者等および管理者等は、任意の情報処理端末を操作することにより、電子メール、Slack、Chatwork、Line Worksなどのチャットツールなどを介して日報、週報、月報のような文章形式の実績データをサーバ10へ送信し、実績テーブル1013の実績データの項目に記憶しても良い。その他、情報処理端末が備えるマイク等に対して音声で入力しても構わない。
これにより、従業者等および管理者等のユーザは、普段の日報、週報、月報などの報告業務(口頭報告を含む)と同様の操作を行うだけで、日常的な実績データを実績テーブル1013に蓄積していくことができる。
【0047】
ステップS102において、サーバ10の制御部104は、管理者から、実績受付ステップにおいて受け付けた実績データに対する文書データの入力を受け付ける文書受付ステップを実行する。
具体的に、管理者は、所定のタイミングで、当該管理者が管理対象とする従業者(部下)等の実績情報を含む業務状況を考慮し、従業者等にかかるユーザの評価(業務評定、業績評価、勤務評価等を含む)を行う。例えば、四半期、半期、1年毎に従業者等の勤務実績を評価する。
具体的に、管理者等のユーザは、管理者端末30の入力装置306を操作することにより、ウェブブラウザ等に評価データを入力するためのページ(評価データ入力ページ)のURLを入力し、評価データ入力ページを開く。管理者端末30の制御部304は、評価データ入力ページを開くためのリクエストを、サーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、受信したリクエストに基づき、評価データ入力ページを生成し管理者端末30へ送信する。管理者端末30の制御部304は、受信した評価データ入力ページを管理者端末30のディスプレイ3081に表示する。
評価入力ページは、被評価者のユーザIDを入力する評価対象ID入力欄、評価データの入力欄を含む。管理者は、管理者単位0の入力装置306を操作することにより、被評価者のユーザID(評価対象ID)、評価データを入力欄に入力する。管理者端末30の制御部304は、管理者ID3011、評価対象ID、評価データをサーバ10へ送信する。
【0048】
ステップS102において、サーバ10の制御部104は、実績受付ステップにおいて受け付けた複数の実績データのそれぞれに対して文書受付ステップにおいて受け付けた複数の文書データと関連付けて蓄積データとして記憶する記憶ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、受信した管理者ID3011、評価対象ID、評価データを評価テーブル1014の新たなレコードの、評価者ID、評価対象ID、評価データの項目にそれぞれ記憶する。
なお、サーバ10の制御部104は、管理者端末から実績データを受信し、または、評価対象IDに基づき実績テーブル1013のユーザIDの項目を検索して被評価者の実績データの全部または一部を取得し、評価テーブル1014の対象レコードのKPIデータの項目に記憶しても良い。なお、KPIデータの項目には、実績データに対して任意の処理や加工、管理者によるコメント等を付加したデータを記憶しても良い。
【0049】
なお、評価データは、管理者等ではなく、従業者等が第1ユーザ端末20により入力しても良い。また、管理者端末30の他、任意の情報処理端末によりユーザの評価実績を収集し、自動的にサーバ10へ送信し、評価テーブル1014に記憶し、蓄積する構成としても良い。
【0050】
従業者等および管理者等は、任意の情報処理端末を操作することにより、電子メール、Slack、Chatwork、Line Worksなどのチャットツールなどを介して日報、週報、月報のような文章形式の評価データをサーバ10へ送信し、評価テーブル1014の評価データの項目に記憶しても良い。その他、情報処理端末が備えるマイク等に対して音声で入力しても構わない。
これにより、従業者等および管理者等のユーザは、普段の日報、週報、月報などの報告業務(口頭報告を含む)と同様の操作を行うだけで、日常的な評価データを評価テーブル1014に蓄積していくことができる。
【0051】
また、従業者等および管理者等のユーザは、実績データおよび評価データの両方を含むデータを、電子メール、Slack、Chatwork、Line Worksなどのチャットツールなどを介して日報、週報、月報のような文章形式でサーバ10へ送信し、実績テーブル1013の実績データ、評価テーブル1014の評価データの項目に記憶する構成としても良い。なお、サーバ10の制御部104は、取得した文章データに対して、大規模言語モデル50等を適用することにより、実績データ、評価データの項目を抽出し、当該実績データおよび評価データのそれぞれを、実績テーブル1013の実績データ、評価テーブル1014の評価データの項目に記憶する構成としても良い。
具体的に、営業担当者の日報等には、実績に関する実績データ、評価に関する評価データの両方を含む場合が一般的であるためである。
【0052】
本開示の支援処理において、ステップS101、ステップS102は、ステップS103以降とは非同期で実行される。これにより、サーバ10の実績テーブル1013、評価テーブル1014には、それぞれ、実績データ、評価データが随時蓄積される。
【0053】
ステップS103において、サーバ10の制御部104は、第1ユーザを特定するための第1ユーザIDの入力を受け付ける第1ユーザ入力ステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作し、ブラウザアプリケーション等を実行し、支援処理を実行するためのウェブページ(支援ページ)のURL等を入力することにより支援ページD1を開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、支援ページを開くための第1ユーザID2011を含むリクエストをサーバ10へ送信する。
本開示においては、一例として第1ユーザによりステップS103以降が実行される例を一例として開示するが、管理者等、他のユーザ等の任意のユーザにより実行しても構わない。
【0054】
ステップS104において、サーバ10の制御部104は、第1ユーザ入力ステップにおいて入力した第1ユーザIDに基づき、第1ユーザの第1実績データを取得する第1実績取得ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、第1ユーザID2011に基づき、実績テーブル1013のユーザIDの項目を検索し、最新の対象期間の項目名、実績データを含む実績情報(第1実績情報)を取得する。なお、取得する実績情報は最新の対象期間である必要は必ずしもなく、情報端末等により指定された対象期間の実績情報を取得する構成としても良い。
【0055】
ステップS105において、サーバ10の制御部104は、第1ユーザの項目毎の実績を示す所定の第1実績データに基づき、記憶ステップにおいて記憶した蓄積データを参照して、1または複数の文書データを含む第1蓄積データを特定する支援特定ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、ステップS104において取得した第1実績情報に基づき、実績テーブル1013の実績データの項目を参照し、第1実績データと類似する1または複数の実績情報(第1蓄積データ)を取得する。
実績データの類似度の算定方法には、以下の手法がある。
1.ユークリッド距離
1または複数の業務項目ごとの実績データを多次元空間上のベクトルとして捉え、当該ベクトル間の直線的な距離を類似度の尺度とする。距離が近いほど実績情報が類似する。
2.コサイン類似度
1または複数の業務項目ごとの実績データを多次元空間上のベクトルとして捉え、当該ベクトル間のコサイン角度を類似度の尺度とする。距離が近いほど実績情報が類似する。
その他、ピアソン相関係数、ジャッカード類似度、マハラノビス距離の他、機械学習、深層学習、その他、任意の人工知能モデルを用いて実績情報間の類似度を算定することができる。
その他、サーバ10の制御部104は、第1実績データと類似する傾向、パターンを有する1または複数の実績情報を取得しても良い。
【0056】
ステップS105において、支援特定ステップは、記憶ステップにおいて記憶した第1ユーザとは異なる第2ユーザの実績データを含む蓄積データを参照して、第1蓄積データを特定するステップを実行する。
具体的に、蓄積データは、第1ユーザの過去の実績情報のみを含むものとしても良いし、第1ユーザ以外の他のユーザ(第2ユーザ)の過去の実績情報を含んでも良い。
本開示においては、他のユーザの過去の実績情報を参照することにより、第1ユーザに対してより有益な支援情報を提供することができる。
サーバ10の制御部104は、第1蓄積データに基づき、第1蓄積データに含まれる実績情報の対象期間等の情報に基づき、評価テーブル1014の対象期間等の項目を検索し、当該第1蓄積データに対して管理者等により入力された1または複数の評価データを取得する。なお、実績テーブル1013に記憶されたそれぞれの実績情報と、評価テーブル1014に記憶されたそれぞれの評価情報はID等の識別情報により紐付けされ、当該ID等に基づき評価データ(第1蓄積データ)を取得する構成としても良い。
本開示の第1蓄積データは、実績情報および評価情報の両方を含み得る。
【0057】
ステップS106において、サーバ10の制御部104は、第1実績データ、第1蓄積データに基づき、第1ユーザの業務に関する改善施策を提案させるプロンプトを生成するプロンプト生成ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、第1実績データ、第1蓄積データに用いて大規模言語モデルに対する命令文であるプロンプトを生成する。
プロンプトの一例を以下に示す。
〔プロンプト〕
#命令書
以下のユーザAのKPI指標に基づいて、過去の蓄積データA~Cを参考に、ユーザAの業務に対する評価およびアドバイス、改善施策などの業務を支援するための情報を出力してください。
#ユーザAのKPI指標(第1実績データ)
・外回りの回数:・・・
・新規顧客の開拓数:・・・
・契約締結数:・・・
・売上目標達成率:・・・
#過去の蓄積データA(第1蓄積データ)
KPI指標:対象期間YMD~YMD
・外回りの回数:・・・
・新規顧客の開拓数:・・・
・契約締結数:・・・
・売上目標達成率:・・・
上司からの評価:
・既存顧客との関係性は良好だが、新規開拓が課題
・提案書の内容をもっと充実させる必要がある
・商品知識を深める必要がある
上司からのアドバイス:
・新規開拓のために、業界イベントや展示会に積極的に参加しましょう
・提案書の作成にあたっては、営業企画部の助言を求めましょう
・商品知識を深めるために、社内の研修に参加しましょう
#過去の蓄積データB・・・(第1蓄積データ)
#過去蓄積データC・・・(第1蓄積データ)
【0058】
プロンプト生成ステップは、第1蓄積データからユーザおよび顧客に関する情報、第1蓄積データから第2ユーザの個人情報等を除外して、第1ユーザの業務に関する改善施策を提案させるプロンプトを生成するプロンプト生成ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、プロンプトを生成する際に第1蓄積データに含まれる実績データおよび評価データから、当該実績データに関連する第2ユーザ、従業者、管理者等のユーザ、顧客に関する情報を除外する。
例えば、ユーザおよび顧客に関する情報は、以下の情報を含む。
1.個人情報
・営業担当者の氏名、連絡先、住所、生年月日など
・顧客担当者の氏名、連絡先、役職など
・個人を特定できる情報や、プライバシーに関わる情報
2.顧客情報
・顧客企業の名称、所在地、連絡先など
・顧客企業の事業内容、規模、財務状況など
・顧客企業の取引履歴、購買履歴、契約内容など
3.営業活動の詳細
・具体的な商談内容、提案内容、交渉経緯など
・競合他社に関する情報や、営業戦略に関する情報
4.機密情報
・自社の営業ノウハウ、独自の営業手法など
・自社の製品・サービスの詳細な仕様、価格設定など
・自社の経営戦略、事業計画、財務情報など
サーバ10の制御部104は、第1蓄積データから、ユーザおよび顧客に関する情報を、削除、情報の匿名化、一般化などを行い、第1蓄積データから除外する。
【0059】
ステップS107において、サーバ10の制御部104は、支援特定ステップにおいて特定した第1蓄積データを大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得する支援取得ステップを実行する。
支援取得ステップは、第1蓄積データに基づき、第1ユーザの業務に関する改善施策を提案させるプロンプトを大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得する。
具体的に、ステップS107において、サーバ10の制御部104は、ステップS106のプロンプト生成ステップにおいて生成したプロンプトを含むリクエストを、大規模言語モデル50が提供するAPIエンドポイント等のURLへ送信する。サーバ10の制御部104は、リクエストに対して大規模言語モデル50が出力する出力データを含むレスポンスを受信する。
【0060】
ステップS107において、第1蓄積データに基づき、第1ユーザに関する1または複数の項目の実績について言及する文章を生成する文章生成ステップを実行する。
具体的に、大規模言語モデル50から以下に示す出力データを取得することができる。取得した出力データは、1または複数の項目(例えば、「新規顧客の開拓数」、「外回りの回数」)について言及する文章を含む。
〔出力データ(項目の実績について言及する文章)〕
・上司からの評価:
新規顧客の開拓数が目標に達していないことが課題です。外回りの回数を増やしているにもかかわらず、新規開拓につながっていません。訪問先での提案内容や、ターゲット顧客の選定方法を見直す必要があるでしょう。
・上司からのアドバイス:
新規開拓を強化するために、営業企画部と協力して、ターゲット顧客のリストを作成しましょう。その上で、各ターゲット顧客のニーズに合わせた提案内容を準備し、訪問の質を高めていきましょう。
【0061】
ステップS106のプロンプト生成ステップにおいて生成したプロンプトに基づき、以下に示す第1支援情報を取得することができる。
【0062】
支援取得ステップは、第1蓄積データからユーザおよび顧客に関する情報を除外した情報を大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得する。
他のユーザ(第2ユーザ)に対して蓄積された蓄積データには、他のユーザまたは顧客の情報(個人情報等)が含まれる場合がある。そのような個別情報を第1ユーザの実績データに対する第1支援情報に含めることはプライバシーや機密情報管理の観点から望ましくない場合がある。
そのような場合においても、第1支援情報に他のユーザの情報、顧客の情報等が含まれることを防ぐことができる。
【0063】
支援取得ステップは、第1蓄積データから第2ユーザの個人情報を除外した情報を大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得する。
他のユーザ(第2ユーザ)に対して蓄積された蓄積データには、第2ユーザに関する個別情報等の個人情報等が含まれる場合がある。そのような個別情報を第1ユーザの実績データに対する第1支援情報に含めることはプライバシーや機密情報管理の観点から望ましくない場合がある。
そのような場合においても、第1支援情報に第2ユーザ個人情報等が含まれることを防ぐことができる。
【0064】
なお、本開示においては蓄積データから支援情報を大規模言語モデル50を用いて出力させる例を一例として開示したがこれに限られない。例えば、機械学習モデル、深層学習モデル、任意の人工知能モデルに対して蓄積データを適用することにより支援情報を出力させる構成としても良い。
【0065】
ステップS107において、サーバ10の制御部104は、第1ユーザID2011、ステップS106において生成したプロンプト、ステップS107において取得した出力データ、対象期間を、プロンプトテーブル1015の新たなレコードのユーザID、入力データ、出力データ、対象期間の項目にそれぞれ記憶する。
【0066】
ステップS108において、サーバ10の制御部104は、ステップS107において取得した大規模言語モデルから出力された出力データに基づき第1支援情報を作成する。
なお、第1支援情報は、大規模言語モデルから出力された出力データそのものとしても良い。また、第1支援情報は、出力データを加工したり、付加的な情報を加えた任意の情報を含む。
具体的に、サーバ10の制御部104は、大規模言語モデル50から出力された出力データにおいて言及されている1または複数の項目を特定する。例えば、サーバ10の制御部104は、「新規顧客の開拓数」「外回りの回数」等の実績項目を特定する。
サーバ10の制御部104は、第1実績データから当該1または複数の実績項目に対応した実績データを特定する。具体的に、サーバ10の制御部104は、第1実績データに基づき「新規顧客の開拓数:A件」、「外回りの回数:B回」等を含む実績データを特定する。
【0067】
サーバ10の制御部104は、文章生成ステップにおいて生成した文章において言及された1または複数の項目に関する数値指標を描画する指標描画ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、特定した第1実績情報に基づき、大規模言語モデル50からの出力データにおいて言及された1または複数の項目の数値指標を描画したグラフを生成する。グラフは、png、jpg、svg等の任意のフォーマットの他、json等のデータ構造として生成する場合も含む。
【0068】
ステップS109において、サーバ10の制御部104は、支援特定ステップにおいて特定した第1蓄積データに基づく第1支援情報を提示する支援提示ステップを実行する。支援提示ステップは、支援取得ステップにおいて取得した第1支援情報を提示するステップを実行する。
具体的に、サーバ10は、支援ページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、支援ページを第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示し、提示する。
【0069】
支援提示ステップは、第1蓄積データに基づき、第1ユーザに関する1または複数の項目の実績について言及する文章を生成する文章生成ステップと、文章生成ステップにおいて生成した文章において言及された1または複数の項目に関する数値指標を描画する指標描画ステップと、を含み、文章生成ステップにおいて生成した文章と、指標描画ステップにおいて描画した数値指標と、を含む第1支援情報を提示するステップを実行する。
支援提示ステップは、文章生成ステップにおいて生成した文章と、指標描画ステップにおいて描画した数値指標と、をともに提示するステップを実行する。
指標描画ステップは、文章生成ステップにおいて生成した文章において言及された1または複数の項目に関する数値指標を描画し、文章生成ステップにおいて生成した文章において言及されていない1または複数の項目に関する数値指標を描画しないステップを実行する。
【0070】
図11は、支援処理における支援画面の画面例である。第1ユーザ端末20のディスプレイ2081には、支援ページD1が表示される。支援ページD1は、評価レポートD101、評価レポートD101に関連するグラフD102、実績データ入力ページへのリンクD111を含む。
評価レポートD101は、大規模言語モデル50から出力された出力データに基づく文章を表示する項目である。グラフD102は、第1実績情報に基づき、第1実績情報にかかる1または複数の項目の数値指標を描画したグラフを表示する項目である。
グラフD102は、第1実績情報のすべてを表示する必要はない。グラフD102は、第1実績情報のうち、評価レポートD101において表示された文章において言及された1または複数の項目の数値指標のみを描画し、評価レポートD101において表示された文章において言及されていない項目の数値指標を除外して描画したグラフとしても良い。
例えば、図11においては、評価レポートに項目「獲得数」が含まれている(D1011)。この場合、グラフD102は、獲得数に関する実績情報の集計結果を表示するものとすることができる。
これにより、第1ユーザの実績データに基づく文章とともに、当該文章において言及された1または複数の項目の数値指標を描画したグラフの提示を受けることができる。
実績データに多数の行動指標、実績指標等の項目が含まれている場合に、文章において言及された項目に関連するグラフのみを提示することができる。これにより、他の多数の行動指標、実績指標等の関係ない指標のグラフを表示しないことにより、煩雑な情報の提示を避けることができる。
【0071】
ステップS109においてサーバ10の制御部104は、第1ユーザID2011、作成した第1支援情報、対象期間を、支援テーブル1016の新たなレコードのユーザID、支援データ、対象期間の項目にそれぞれ記憶する。
【0072】
なお、支援情報の提示は、第1ユーザ端末20の任意の出力装置208を用いて行うことができる。例えば、ディスプレイ2081を用いて視覚的に提示しても良いし、支援情報の内容を説明する文章を任意の文章読み上げプログラム等を用いることによりスピーカ2082から出力(提示)しても良い。
例えば、第1ユーザ端末20は、支援情報をスピーカ2082から出力することにより、通常の上司等が行っている口頭面談や口頭アドバイスと同様に、支援情報を自然に第1ユーザにかかる従業者等へ供することができる。
【0073】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図12は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0074】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0075】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0076】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0077】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0078】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0079】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(図12)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0080】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0081】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0082】
本明細書中に記載されている構成要素により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs (Application Specific Integrated Circuits)、CPU (a Central Processing Unit)、従来型の回路、および/又はそれらの組合せを含む、circuitry又はprocessing circuitryにおいて実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、 circuitry又はprocessing circuitryとみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、programmed processorであってもよい。
本明細書において、circuitry、ユニット、手段は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。

当該ハードウェアがcircuitryのタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該circuitry、手段、又はユニットは、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0083】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0084】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
【0085】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0086】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0087】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0088】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、業務において、項目毎の実績を示す実績データの入力を受け付ける実績受付ステップ(S101)と、管理者から、実績受付ステップにおいて受け付けた実績データに対する文書データの入力を受け付ける文書受付ステップ(S102)と、実績受付ステップにおいて受け付けた複数の実績データのそれぞれに対して文書受付ステップにおいて受け付けた複数の文書データと関連付けて蓄積データとして記憶する記憶ステップ(S102)と、第1ユーザの項目毎の実績を示す所定の第1実績データに基づき、記憶ステップにおいて記憶した蓄積データを参照して、1または複数の文書データを含む第1蓄積データを特定する支援特定ステップ(S105)と、支援特定ステップにおいて特定した第1蓄積データに基づく第1支援情報を提示する支援提示ステップ(S109)と、を実行するプログラム。
これにより、第1ユーザの実績データに対して、単にテンプレートから生成される評価レポートではなく、管理者等の実際の人間により過去に作成された文書に基づく好適な評価レポートを提示することができる。
【0089】
(付記2)
プロセッサが、支援特定ステップにおいて特定した第1蓄積データを大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得する支援取得ステップ(S107)と、を実行し、支援提示ステップ(S109)は、支援取得ステップにおいて取得した第1支援情報を提示するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、第1ユーザの実績データに対して単にテンプレートから生成される評価レポートではなく、実際に人手で作成されたような自然な評価レポートを提示することができる。
【0090】
(付記3)
支援特定ステップ(S105)は、記憶ステップにおいて記憶した第1ユーザとは異なる第2ユーザの実績データを含む蓄積データを参照して、第1蓄積データを特定するステップである、付記2記載のプログラム。
これにより、第1ユーザの実績データに対して、当該第1ユーザ以外の他のユーザに対して蓄積した文書に基づく好適な評価レポートを提示することができる。
【0091】
(付記4)
支援取得ステップ(S107)は、第1蓄積データからユーザおよび顧客に関する情報を除外した情報を大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得するステップである、付記3記載のプログラム。
他のユーザ(第2ユーザ)に対して蓄積された蓄積データには、他のユーザまたは顧客の情報(個人情報等)が含まれる場合がある。そのような個別情報を第1ユーザの実績データに対する第1支援情報に含めることはプライバシーや機密情報管理の観点から望ましくない場合がある。
そのような場合においても、第1支援情報に他のユーザの情報、顧客の情報等が含まれることを防ぐことができる。
【0092】
(付記5)
支援取得ステップ(S107)は、第1蓄積データから第2ユーザの個人情報を除外した情報を大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得するステップである、付記4記載のプログラム。
他のユーザ(第2ユーザ)に対して蓄積された蓄積データには、第2ユーザに関する個別情報等の個人情報等が含まれる場合がある。そのような個別情報を第1ユーザの実績データに対する第1支援情報に含めることはプライバシーや機密情報管理の観点から望ましくない場合がある。
そのような場合においても、第1支援情報に第2ユーザ個人情報等が含まれることを防ぐことができる。
【0093】
(付記6)
支援取得ステップ(S107)は、第1蓄積データに基づき、第1ユーザの業務に関する改善施策を提案させるプロンプトを大規模言語モデルへ入力することにより出力される出力データを含む第1支援情報を取得するステップである、付記2から5のいずれか記載のプログラム。
これにより、第1ユーザが業務を改善するための改善施策を確認することができる。
【0094】
(付記7)
支援提示ステップ(S109)は、第1蓄積データに基づき、第1ユーザに関する1または複数の項目の実績について言及する文章を生成する文章生成ステップと、文章生成ステップにおいて生成した文章において言及された1または複数の項目に関する数値指標を描画する指標描画ステップと、を含み、文章生成ステップにおいて生成した文章と、指標描画ステップにおいて描画した数値指標と、を含む第1支援情報を提示するステップである、付記1記載のプログラム。
これにより、第1ユーザの実績データに基づく文章とともに、当該文章において言及された1または複数の項目の数値指標を描画したグラフの提示を受けることができる。
実績データに多数の行動指標、実績指標等の項目が含まれている場合に、文章において言及された項目に関連するグラフのみを提示することができる。これにより、他の多数の行動指標、実績指標等の関係ない指標のグラフを表示しないことにより、煩雑な情報の提示を避けることができる。
【0095】
(付記8)
支援提示ステップ(S109)は、文章生成ステップにおいて生成した文章と、指標描画ステップにおいて描画した数値指標と、をともに提示するステップである、付記7記載のプログラム。
これにより、文章とともに数値指標を描画したグラフをともに提示することにより、第1支援情報の内容をより直感的に把握することができる。
【0096】
(付記9)
指標描画ステップ(S109)は、文章生成ステップにおいて生成した文章において言及された1または複数の項目に関する数値指標を描画し、文章生成ステップにおいて生成した文章において言及されていない1または複数の項目に関する数値指標を描画しないステップである、付記7記載のプログラム。
これにより、文章とともに数値指標を描画したグラフをともに提示することにより、第1支援情報の内容をより直感的に把握することができる。
【0097】
(付記10)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行される方法であって、プロセッサが、付記1から付記9のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する方法。
これにより、第1ユーザの実績データに対して、単にテンプレートから生成される評価レポートではなく、管理者等の実際の人間により過去に作成された文書に基づく好適な評価レポートを提示することができる。
【0098】
(付記11)
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、付記1から付記9のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する情報処理装置。
これにより、第1ユーザの実績データに対して、単にテンプレートから生成される評価レポートではなく、管理者等の実際の人間により過去に作成された文書に基づく好適な評価レポートを提示することができる。
【0099】
(付記12)
付記1から付記9のいずれかに係る発明において実行される全てのステップを実行する手段を備えるシステム。
これにより、第1ユーザの実績データに対して、単にテンプレートから生成される評価レポートではなく、管理者等の実際の人間により過去に作成された文書に基づく好適な評価レポートを提示することができる。
【符号の説明】
【0100】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 第1ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置、30 管理者端末、301 記憶部、304 制御部、306 入力装置、308 出力装置、50 大規模言語モデル、501 記憶部、504 制御部、506 入力装置、508 出力装置
【要約】
【課題】好適な評価レポートを提示できていないという課題がある。
【解決手段】プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プロセッサが、業務において、項目毎の実績を示す実績データの入力を受け付ける実績受付ステップと、管理者から、実績受付ステップにおいて受け付けた実績データに対する文書データの入力を受け付ける文書受付ステップと、実績受付ステップにおいて受け付けた複数の実績データのそれぞれに対して文書受付ステップにおいて受け付けた複数の文書データと関連付けて蓄積データとして記憶する記憶ステップと、第1ユーザの項目毎の実績を示す所定の第1実績データに基づき、記憶ステップにおいて記憶した蓄積データを参照して、1または複数の文書データを含む第1蓄積データを特定する支援特定ステップと、支援特定ステップにおいて特定した第1蓄積データに基づく第1支援情報を提示する支援提示ステップと、を実行するプログラム。
【選択図】 図11
図1
図2
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図5
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図7
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図11
図12