(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】サービスイネーブラアーキテクチャレイヤ(SEAL)アーキテクチャのためのメディアセッション管理のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/643 20110101AFI20241112BHJP
H04N 21/239 20110101ALI20241112BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20241112BHJP
H04W 80/10 20090101ALI20241112BHJP
H04L 65/1069 20220101ALI20241112BHJP
H04L 65/1104 20220101ALI20241112BHJP
【FI】
H04N21/643
H04N21/239
H04W88/18
H04W80/10
H04L65/1069
H04L65/1104
(21)【出願番号】P 2022568463
(86)(22)【出願日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 US2021054963
(87)【国際公開番号】W WO2022216313
(87)【国際公開日】2022-10-13
【審査請求日】2022-11-09
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,シュアイ
(72)【発明者】
【氏名】ウェンジャー,ステファン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,シャン
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-081828(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0320619(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0373511(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0178052(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0404069(US,A1)
【文献】国際公開第2011/043016(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/163393(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/167616(WO,A1)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Service Enabler Architecture Layer for Verticals (SEAL); Functional architecture and information flows; (Release 17),3GPP STANDARD; TECHNICAL SPECIFICATION; 3GPP TS 23.434,vol. SA WG6, no. V17.0.0,3RD GENERATION PARTNERSHIP PROJECT (3GPP),2020年12月18日,第18-19頁,第22頁,第92-93頁,第97頁,https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.434/23434-h00.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
H04W 4/00 -99/00
H04L 61/00 -65/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信におけるメディアセッション管理の方法であって、
垂直アプリケーションレイヤ(VAL)
サーバによって、VALクライアントと
前記VALサーバとの間の
ためのメディアセッションに関連付けられたセッション開始プロトコル(SIP)ペイロード
からセッション記述プロトコル(SDP)情報を取得することであって、前記SDP情報は、前記メディアセッションに許可される最大帯域幅及び最大ビットレートを含む、ことと、
前記VALサーバのメディアセッション管理モジュールの処理回路によって、前記SDP情報を含むネットワークリソース要求を、ネットワークリソース管理(NRM)サーバに送信することであって、前記NRMサーバは、サービスイネーブラアーキテクチャレイヤ(SEAL)サーバであり、前記ネットワークリソース要求は、ネットワークリソースを要求し、前記ネットワークリソースは、前記メディアセッションに許可される前記最大帯域幅及び前記最大ビットレートのうちの少なくとも1つである、送信することと、
前記VALサーバによって、前記ネットワークリソース要求に対する評価を前記NRMサーバから受信することであって、前記評価は、前記メディアセッションに許可される前記最大帯域幅及び前記最大ビットレートのうちの少なくとも1つに基づく、ことと、
前記受信した評価に基づいて、前記VALサーバの前記メディアセッション管理モジュールにおける前記メディアセッションを確立又は終了することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記ネットワークリソース要求は、前記ネットワークリソース要求をグラントするか、又は前記ネットワークリソース要求を拒否するために、前記NRMサーバによって評価される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記NRMサーバによる前記ネットワークリソース要求の拒否に応答して、前記メディアセッションを終了することが実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メディアセッションは、SIPセッションである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記評価は、(i)前記ネットワークリソース要求の拒否、又は(ii)前記ネットワークリソース要求のグラントのうちの1つを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークリソース要求は、前記VALサーバのアイデンティティ、及びVALユーザ機器(UE)のアイデンティティをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
無線通信におけるメディアセッション管理のための垂直アプリケーションレイヤ(VAL)サーバであって、
前記VALサーバのメディアセッション管理モジュールの処理回路を含み、前記処理回路は、請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、VALサーバ。
【請求項8】
命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法を実行させる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年4月7日に出願された、「Method and apparatus of supporting session description protocol (SDP) parameters for media session management for 3GPP service enabler architecture layer (SEAL) architecture」と題する米国仮出願第63/172,058号を優先権の利益を主張する、2021年10月12日に出願された、「Method and Apparatus for Media Session Management for Service Enabler Architecture Layer (SEAL) Architecture」と題する、米国特許出願第17/499,528号の優先権の利益を主張する。先の出願の開示全体は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、一般的に、無線ネットワーク上で動作する垂直アプリケーションをサポートするためのサービスイネーブラレイヤに関する実施形態を記載する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される背景技術は、本開示の文脈を一般的に提示することを目的とする。本件の発明者の仕事は、その仕事がこの背景技術のセクションに記載されている範囲において、また、出願時に他の点では先行技術として適格でないかもしれない説明の態様は、本開示に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められていない。
【0004】
無線通信システムは、ヘルスケア、自動車、スマートファクトリー、ミッションクリティカル通信などの企業セグメント又は垂直産業を支援する高度な組み込み特徴を有するように設計されている。無線ネットワークによって提供する共通サービスに基づいた垂直サービスの迅速な展開を可能にするために、垂直アプリケーション標準が開発されている。垂直ドメインとは、類似の製品やサービスが生産されている産業や企業グループであり得る。垂直アプリケーションは、特定の垂直ドメインにおいて有用なサービス又は機能を提供する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の態様は、無線通信におけるメディアセッション管理のための方法及び垂直アプリケーションレイヤ(VAL)サーバを提供する。VALサーバは、処理回路を含むことができる。一実施形態では、VALサーバは、処理回路を含むメディアセッション管理モジュールを含むことができる。メディアセッションに関連付けられたセッション開始プロトコル(SIP)ペイロード内のセッション記述プロトコル(SDP)情報が取得され得る。SDP情報を含むネットワークリソース要求は、VALサーバのメディアセッション管理モジュールの処理回路によってネットワークリソース管理(NRM)サーバに送信され得る。NRMサーバは、サービスイネーブラアーキテクチャレイヤ(SEAL)サーバとすることができる。ネットワークリソース要求は、ネットワークリソースを要求することができる。ネットワークリソース要求に対する評価は、NRMサーバからVALサーバによって受信され得る。VALサーバのメディアセッション管理モジュールにおけるメディアセッションは、受信した評価に基づいて確立又は終了され得る。
【0006】
評価は、(i)ネットワークリソース要求の拒否、又は(ii)ネットワークリソース要求のグラントのうちの1つを含むことができる。
【0007】
一実施形態では、ネットワークリソース要求は、ネットワークリソース要求をグラントするか、又はネットワークリソース要求を拒否するために、NRMサーバによって評価される。
【0008】
一実施形態では、ネットワークリソース要求のグラントに応答して、要求されたネットワークリソースは、NRMサーバによって割り当てられ得、メディアセッションは、割り当てられたネットワークリソースに基づいて確立され得る。
【0009】
一実施形態では、NRMサーバによるネットワークリソース要求の拒否に応答して、メディアセッションは、終了され得る。
【0010】
一実施形態では、要求されたネットワークリソースは、ネットワーク帯域幅要件及びビットレート要件のうちの少なくとも1つである。
【0011】
一実施形態では、メディアセッションは、SIPセッションである。
【0012】
一実施形態では、評価は、メディアセッションに許可される最大帯域幅及びメディアセッションに許可される最大ビットレートのうちの1つに基づく。
【0013】
一例では、ネットワークリソース要求は、VALサーバのアイデンティティ、及びVALユーザ機器(UE)のアイデンティティをさらに含む。
【0014】
本開示の態様はまた、コンピュータによって実行されたときにコンピュータに無線通信におけるメディアセッション管理のための方法を実行させる命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
開示された主題のさらなる特徴、性質、及び様々な利点は、以下の詳細な説明及び添付の図面からより明らかになるであろう。
【0016】
【
図1】本開示の一実施形態による、一般的なオンネットワーク機能モデル(100)を示す。
【
図2】本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(200)を示す。
【
図3】本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(300)を示す。
【
図4】本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(400)を示す。
【
図5】本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(500)を示す。
【
図6】本開示の一実施形態による、プロセス(600)を例示するフローチャートを示す。
【
図7】一実施形態によるコンピュータシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の実施形態は、垂直アプリケーション(又はバーティカル)をサポートするためのサービスイネーブラレイヤを実装する。サービスイネーブラレイヤは、本開示においてサービスイネーブラアーキテクチャレイヤ(SEAL)と呼ばれ得る。SEALは、複数の垂直アプリケーションの開発と展開を促進するために、複数のバーティカルによって使用される能力(又はサービス)の共通のセットを提供することができる。例えば、各バーティカルに特定の補助サービスを開発する代わりに、共通で使用される補助サービスがSEALに捕捉され、複数の垂直アプリケーションによって共有され得る。垂直アプリケーションによるすべてのSEALサービスの使用は、オプションである。垂直アプリケーションは、SEALからサービスの任意のサブセットを使用することを決定することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、SEALのための機能モデルは、一般的なSEALサービス機能モデル及び複数の特定のSEALサービス機能モデルに編成され得る。一般的なSEALサービス機能モデルは、特定のSEALサービス機能モデルのための参照モデルとして使用され得る。一般的な機能モデルは、オンネットワーク機能モデル及びオフネットワーク機能モデルを含むことができる。様々な実施形態では、垂直アプリケーションレイヤをサポートするために提供されるSEALサービスは、位置管理、グループ管理、構成管理、アイデンティティ管理、鍵管理、ネットワークリソース管理などを含むことができる。
【0019】
図1は、本開示の一実施形態による、一般的なオンネットワーク機能モデル(100)を示す。モデル(100)は、垂直アプリケーションレイヤ(VAL)クライアント(111)、VALサーバ(121)、SEALクライアント(112)、及びSEALサーバ(122)の4タイプの機能エンティティを含むことができる。モデル(100)の各タイプの機能エンティティの数は、1つ以上とすることができる。VALクライアント及びVALサーバのエンティティは、VAL(101)に属することができる。SEALクライアント及びSEALサーバのエンティティは、SEAL(102)に属することができる。VALクライアント(111)及びSEALクライアント(112)は、ユーザ機器(UE)(110)に含められ得る。モデル(100)は、無線ネットワークシステム(140)(3GPP(Third Generation Partnership Project)ネットワークシステム)をさらに含む。これらの要素は、
図1に示すように、互いに結合され得る。
【0020】
VAL(101)では、VALクライアント(111)は、VAL-UUインターフェースに対応するVAL-UUリファレンスポイント(134)を介してVALサーバ(121)と通信することができる。一例では、VAL-UUインターフェースは、ユニキャストとマルチキャストの両方の送達モードをサポートする。
【0021】
SEAL(102)は、VAL(101)に様々なサービスを提供することができる。SEALクライアントは、SEAL-UUインターフェースに対応するSEAL-UUリファレンスポイント(133)を介してSEALサーバと通信することができる。SEAL-UUインターフェースは、ユニキャストとマルチキャストの両方の送達モードをサポートすることができる。SEALクライアントは、(SEAL-Cインターフェースに対応する)SEAL-Cリファレンスポイント(131)を介して、VALクライアントにサービスイネーブラレイヤサポート機能を提供することができる。VALサーバは、(SEAL-Sインターフェースに対応する)SEAL-Sリファレンスポイントを介してSEALサーバと通信することができる。SEALサーバ(122)は、無線ネットワークシステム(例えば、3GPPネットワークシステム)140によって特定された3GPPインターフェース(135)を使用して、基礎となる無線ネットワークシステム(例えば、3GPPネットワークシステム)(140)と通信してもよい。
【0022】
特定のサービス(位置管理サービスなど)については、特定のSEALクライアント及び特定のSEALサーバは、特定のSEAL-UUリファレンスポイントと無線ネットワークシステムの特定のネットワークインターフェース(例えば、3GPPネットワークシステム)と一緒に特定のオンネットワーク機能モデルを形成又は属することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、分散SEALサーバ展開をサポートするために、SEALサーバは、いわゆるSEAL-Eリファレンスポイント(
図1に示さず)を介して、同じSEALサービスのために別のSEALサーバと対話してもよい。SEALサーバは、いわゆるSEAL-Xリファレンスポイント(
図1には示さず)を介したサービス間通信のために、別のSEALサーバと対話することができる。SEALサーバは、VAL-UDBリファレンスポイントを介したユーザプロファイルを記憶及び検索するために、VALユーザデータベースと対話してもよい。
【0024】
様々な実施形態では、VALシステム(例えば、VAL101及びSEAL102を含む)内の機能エンティティは、1つ以上のVALサービスをサポートするために、アプリケーション制御及びメディア固有の機能を提供することができる。
図1の例では、VALクライアント(111)(例えば、V2X(vehicle-to-everything)クライアント)は、垂直アプリケーションに対応するクライアント側機能を提供することができる(例えば、無人航空機(UAV)クライアント、V2Xクライアント)。VALクライアント(111)は、SEALクライアント(112)との垂直アプリケーションの対話をサポートできる。VALサーバ(121)(例えば、UAVサーバ、V2Xサーバ)は、垂直アプリケーションに対応するサーバ側の機能を提供することができる。
【0025】
図1の例では、SEALクライアント(112)は、特定のSEALサービス(例えば、位置管理、ネットワークリソース管理など)に対応するクライアント側の機能を提供することができる。SEALクライアント(112)は、VALクライアント(111)との対話をサポートすることができる。SEALクライアントはまた、2つのUE間の対応するSEALクライアントとの対話をサポートすることができる。SEALサーバ(122)は、特定のSEALサービスに対応するサーバ側の機能を提供することができる。SEALサーバ(122)は、VALサーバ(121)との対話をサポートすることができる。SEALサーバはまた、分散されたSEAL展開において対応するSEALサーバとの対話をサポートすることができる。
【0026】
モデル(100)内の機能エンティティは、異なる実施形態において、様々な方法で実装され得る。例えば、機能エンティティは、分散方式又は集中方式で実装され得る。機能エンティティは、ソフトウェアとして、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせとして実装され得る。
【0027】
図1の例では、VALユーザデータベース(図示せず)は、VALサービスプロバイダによって提供されるVALサービスに関連付けられたユーザプロファイルの情報を含むことができる。典型的には、各VALサービスは、対応するユーザデータベース、例えば、ミッションクリティカルプッシュツートーク(MCPTT)ユーザデータベース、ミッションクリティカルビデオ(MCVideo)ユーザデータベース、及びミッションクリティカルデータ(MCData)ユーザデータベースを有してもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、VALクライアント(111)とVALサーバ(121)との間のVAL (101)サポート機能に関連する命令は、VAL-UUリファレンスポイント(134)によってサポートされる。一例では、VAL-UUリファレンスポイント(134)は、3GPP TS 23.401及び3GPP TS 23.501に記載されているようなUuリファレンスポイントのインスタンスである。いくつかの実施形態では、2つのUEのVALクライアント間のVALサポート機能に関連する相互作用は、VAL-PC5リファレンスポイント(図示せず)によってサポートされ得る。例えば、VAL-PC5リファレンスポイントは、及び3GPP TS 23.303に記載されているようなPC5リファレンスポイントのインスタンスとすることができる。
【0029】
いくつかの実施態様では、SEALクライアント(112)と対応するSEALサーバ(122)との間の対話は、SEAL-UUリファレンスポイント(133)によってサポートされる。SEAL-UU(133)に対応する特定のSEALサービスリファレンスポイントは、特定のSEALサービス機能モデルにおいて特定され得る。いくつかの実施形態では、2つのVAL UEのSEALクライアント間の対話は、SEAL-PC5リファレンスポイント(図示せず)によってサポートされ得る。SEAL-PC5に対応する特定のSEAL-PC5サービスリファレンスポイントは、特定のSEALサービス機能モデルにおいて特定され得る。
【0030】
いくつかの実施態様では、VAL UE(110)内のSEALクライアント(111)とSEALサーバ(112)との間の対話は、SEAL-Cリファレンスポイント(131)によってサポートされる。SEAL-C(131)に対応する特定のSEALサービスリファレンスポイントは、特定のSEALサービス機能モデルにおいて特定され得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、VALサーバ(121)とSEALサーバ(122)との間の対話は、SEAL-Sリファレンスポイント(132)によってサポートされる。SEAL-S(132)に対応する特定のSEALサービスリファレンスポイントは、特定のSEALサービス機能モデルにおいて特定され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、同じタイプのSEALサーバ間の対話(例えば、同じタイプのSEALサービスを提供する)は、SEAL-Eリファレンスポイント(図示せず)によってサポートされる。SEAL-Eに対応する特定のSEALサービスリファレンスポイントは、特定のSEALサービス機能モデルにおいて特定される。
【0033】
いくつかの実施形態では、異なるタイプのSEALサーバ間の対話は、SEAL-Xリファレンスポイントによってサポートされ得る。SEAL-Xリファレンスポイントに対応する特定のリファレンスポイントの例は、鍵管理サーバとグループ管理サーバとの間のリファレンスポイントSEAL-X1、グループ管理サーバと位置管理サーバとの間のリファレンスポイントSEAL-X2を含むことができる。
【0034】
リファレンスポイントVAL-UDBは、VALユーザデータベースとSEALサーバとの間に存在する。リファレンスポイントVAL-USBは、ユーザプロファイルデータを特定のVALユーザデータベースに記憶し、UEにおけるさらなる構成のために特定のVALユーザデータベースからユーザプロファイルを取得するために使用され得る。
【0035】
様々な実施形態では、異なるアイデンティティが、モデル(100)に基づいて開発されたVALシステムにおいて構成及び使用され得る。いくつかの実施形態では、VALユーザは、ユーザ認証トランザクション中にSEAL (102)内のアイデンティティ管理サーバにユーザアイデンティティ(ユーザID)を提示して、アイデンティティ管理クライアントにVALサービス認証のための手段を提供することができる。一般に、アイデンティティ管理は共通のSEALサービスであるため、アイデンティティ管理サーバは、必ずしも単一のVALサービスに結び付けられない資格情報のセット(例えば、バイオメトリクス、secureID、ユーザ名/パスワード)を使用する。ユーザ資格情報は、VALユーザをアイデンティティ管理サーバに一意に識別する。一例として、3GPP TS 33.434では、ユーザIDを使用するために必要なセキュリティと認証のメカニズムが特定されている。
【0036】
いくつかの実施形態では、VALユーザIDは、VALユーザを表すVALサービス内の一意な識別子である。例えば、VALユーザIDは、一意なリソース識別子(URI)であり得る。VALユーザIDは、VAL UEを介してVALユーザにVALサービスを提供するための認証と認可の目的で使用される。VALユーザIDはまた、VALユーザがVALサービス契約を結んでいるVALサービスプロバイダを示す。VALユーザは、VALサービスプロバイダとVALサービス契約を結んでいてもよく、それゆえ、VALサービスプロバイダ毎に一意なVALユーザIDを取得している。SEALサービスにアクセスするために、VALユーザIDが使用され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、VAL UE IDは、VAL UEを表すVALサービス内の一意な識別子である。例えば、V2XサービスのためのVAL UE IDは、ETSI TS 102 894-2に特定されているように、ステーションIDにマッピングされる。VAL UE IDは、VALメッセージを送信するためにVAL UEに対処するために使用される。
【0038】
いくつかの実施形態では、VALサービスIDは、VALサービスを表す一意な識別子である。VALサーバは、VALユーザ又はVAL UEにVALサービスのリストを提供する。各VALサービスは、VALサービスを提供するVALアプリケーションの識別子であるVALサービスIDによって一意に識別される。VALサービスIDは、ポリシーマッピング、VAL通信のためのQoSハンドリング、VALメッセージ配信のために使用され得る。例えば、V2Xサービスの識別子、ETSI TS 102 965及びISO TS 17419において特定されているITS-AID又はPSIDは、V2XサービスIDとして使用され得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、VALグループIDは、VALサービスに従ったVALユーザ又はVAL UEのセットを表すVALサービス内の一意な識別子である。VALユーザのセットは、同じ又は異なるVALサービスプロバイダに属していてもよい。VALグループIDは、グループが定義されているVALアプリケーションサーバを示す。
【0040】
いくつかの実施形態では、VALシステムIDは、VALシステムを表すグローバルに一意な識別子である。いくつかの実施形態では、VALストリームIDは、VALストリームを識別するためにVALサーバによって使用されるアイデンティティである。
【0041】
様々な実施形態では、上述のようなSEALアーキテクチャは、SEALサービスが公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)ネットワーク内及び/又は外に展開される展開をサポートすることができる。SEALアーキテクチャはまた、垂直アプリケーションの集中型及び分散型展開をサポートすることができる。モバイルネットワークオペレータ(MNO)は、そのビジネスに好適であり、かつ必要に応じて適切な展開モデルを活用することができる。
【0042】
展開モデルは、VALユーザ、VALサービスプロバイダ、SEALプロバイダ、及びPLMNオペレータなどの複数のエンティティを伴うことができる。一例として、可能な展開モデルでは、SEALサーバがPLMNオペレータドメイン内に展開され得、垂直アプリケーションサーバは、VALサービスプロバイダドメイン内に展開され得る。SEALサーバはまた、SEAL-Eインターフェースを使用して、異なるPLMNオペレータドメインに展開されている同じSEALサービスの別のSEALサーバと対話することができる。
【0043】
展開に関与するエンティティ間には、複数のビジネス関係が存在する可能性があり得る。サービス固有の契約に基づいて、VALユーザはVALサービスプロバイダドメインに属する。VALサービスプロバイダとホームPLMNオペレータは、同じ組織に属してもよい。VALサービスプロバイダは、SEALサービスプロバイダとサービス契約を結ぶことができる。また、VALサービスプロバイダ、SEALサービスプロバイダ、及びホームPLMNオペレータが同じ組織に属する可能性がある。VALサービスプロバイダとホームPLMNオペレータが同じ組織に属していない場合、サービス契約を結ぶことができる。
【0044】
図1を参照すると、SEALアーキテクチャは、ネットワークリソース管理を提供することができる。より具体的には、SEALクライアント(112)は、ネットワークリソース管理(NRM)クライアント(112)である。SEALサーバ(122)はNRMサーバ(122)である。NRMクライアント(112)機能エンティティは、ネットワークリソースの管理のためのVALクライアント(111)として作用することができる。NRMクライアント(112)は、NRMサーバ(122)と対話することができる。
【0045】
NRMサーバ(122)機能エンティティは、VALクライアント(111)をサポートするために、無線ネットワークシステム(例えば、3GPPネットワークシステム)(140)のネットワークリソース(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト)の管理を提供することができる。
【0046】
NRMクライアント(112)とNRMサーバ(122)との間のネットワークリソース管理機能に関連する対話は、SEAL-UUリファレンスポイント(133)(NRM-UUリファレンスポイントとも呼ばれる)によってサポートされ得る。VALサーバ(121)とNRMサーバ(122)の間のネットワークリソース管理機能に関連する対話は、SEAL-Sリファレンスポイント(132)(NRM-Sリファレンスポイントとも呼ばれる)によってサポートされ得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、VAL UE (110)内のVALクライアント(111)とNRMクライアント(112)との間の対話は、SEAL-Cリファレンスポイント(131)(NRM-Cリファレンスポイントとも呼ばれる)によってサポートされる。
【0048】
様々なのリアルタイム媒体通信では、セッション開始プロトコル(SIP)とセッション記述プロトコル(SDP)の組み合わせが、セッション初期化と媒体パラメータネゴシエーションのために使用され得る。両方のプロトコルデータは、実際のメディアトラフィックが無線ネットワークシステム(140)(例えば、3GPPネットワークシステム)のようなネットワークを通過する前に、制御プレーンで搬送され得る。SDPは、メディアコーデック関連パラメータ(例えば、すべてのメディアコーデック関連パラメータ)を含むことができるSIPペイロードとして搬送され得る。SDPは、メディアストリームに関する情報を搬送し、例えば、ユニキャストシナリオにおいて、メディアセッションへの加入及び参加を可能にするための十分な情報を提供するために使用され得る。
【0049】
一実施形態では、SDPで搬送される重要な情報は、特定の媒体ストリームに対する潜在的な帯域幅の使用である。一例では、UAVメディア関連ペイロードのようなペイロードについて、ペイロード(例えば、UAVメディア関連ペイロード)が使用しようとする帯域幅の知識は、無線ネットワークシステム(140)(例えば、3GPPネットワークシステム)のようなネットワークにおけるリソース割り当てに重要である。
【0050】
SEALは、セッション確立のためのSIPをサポートすることができる。本開示の一実施形態によれば、SDPデータポイントは、ユニキャストメディアセッションのモニタリング及び管理に対処するために追加され得る。
【0051】
メディアセッション管理のために、SIPパッケージにおけるSDPは、以下に示すように、メディアパラメータに関する重要な情報を搬送することができる。
v=0
o=Client1 2398026505 2307593197 IN IP4 100.200.130.140
s=Client1 Audio Session
b=AS:64
b=RS:800
b=RR:2400
c=IN IP4 10.11.12.13
t=0 0
m=audio 15010 RTP/AVP 0 101
a=rtpmap:0 PCMU/8000
a=rtpmap:101 telephone-event/8000
a=sendrecv
【0052】
上記のSDP情報は、VALサーバ(121)からNRM-Sリファレンスポイント(132)を介してNRMサーバ(122)に送信されるものである。
【0053】
SDPに含まれるパラメータは、帯域幅情報である。帯域幅情報は、最大帯域幅を示すことができる。最大帯域幅は、メディアセッションを首尾よく確立することを制限することができる。
【0054】
一例では、B=AS:bitrateは、メディアセッションで許可される最大ビットレートを示すことができる。一例では、B=as:64、メディアセッションで64kb/sの最大ビットレートが許可されることを示す。
【0055】
図2は、本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(又は手順)(200)を示す。一例では、
図2は、VALサービス通信確立時のリソース要求を示す。ワークフロー(200)は、VALサーバ(221)、NRMサーバ(222)、SIPコア(223)、及びネットワークシステム(240)によって実装され得る。一実施形態では、ワークフロー(200)において要求されるリソース(又はネットワークリソース)は、ユニキャストリソースを含むことができ、ワークフロー(200)は、SIPコア(223)とのユニキャストリソース管理のためのものとすることができる。
【0056】
ワークフロー(200)は、VALサービス通信確立においてネットワークリソースが要求される方法を特定することができる。一例では、同時セッションが使用される場合、NRMサーバ(222)は、基礎となるネットワークポリシー及び課金機能のために特定されたリソース共有の能力を利用してもよい。リソースに対する要求は、アプリケーションタイプ、帯域幅、プライオリティ、アプリケーション識別子、リソース共有情報などを含むことができる。一例では、要求されるネットワークリソースは、帯域幅(例えば、アプリケーションのための最大帯域幅)を含む。
【0057】
ワークフロー(200)は、ネットワークリソースに対する要求を使用する任意の好適なタイプのセッション確立に好適に適合及び適用され得る。一例では、
図2は、セッション確立においてリソースを要求するためのシグナリング手順を示す。
【0058】
一例では、ステップ(S241)の前に、VALクライアントがVALサーバ(221)とのVALサービス通信を要求した場合、事前条件が満たされる。
【0059】
(S241)において、VALサーバ(221)は、アプリケーションの帯域幅などのネットワークリソースを要求するために、リソースに対する要求(ネットワークリソース要求とも呼ばれる)をNRMサーバ(222)に送信することができる。VALサーバ(221)は、垂直アプリケーションに任意の好適なサーバとすることができる。VALサーバ(221)は、UAVアプリケーションのための無人車両(UAV)サーバ、V2XアプリケーションのためのV2Xサーバなどとすることができる。
【0060】
(S242)において、NRMサーバ(222)は、ネットワークリソースに対する必要性を評価することができる。一例では、NRMサーバ(222)は、リソース共有の使用をさらに評価する。
【0061】
(S243)において、NRMサーバ(222)は、リソースに対する要求を含むセッション進行要求をSIPコア(223)に送信することができる。
【0062】
SIPコア(223)は、信号制御プレーン内の登録、サービス選択、及びルーティングを担当する多くのサブエンティティを含むことができる。一例では、SIPコア(223)は、3GPP IPマルチメディアコアネットワークサブシステムである。
【0063】
アプリケーションサービス選択のためのデータ、サービスレジスタのアイデンティティ、認証関連情報などのSIPコア(223)の機能に関連するデータは、ベアラプレーンを担当するPLMNオペレータによって提供されてもよい。したがって、データのソースであるSIPデータベースは、HSS(Home Subscriber Server)の一部であってもよい。代替的には、データは、VALサービスプロバイダによって提供されてもよく、データのソースは、VALサービスプロバイダのSIPデータベースであってもよい。
【0064】
SIPコアローカルインバウンド/アウトバウンドプロキシ機能エンティティは、SIPトランザクションためのインバウンドプロキシ及びアウトバウンドプロキシの両方として作用することができる。SIPコアローカルインバウンド/アウトバウンドプロキシ機能エンティティは、NATトラバーサル、リソース制御、ユーザエージェントへのルート/フォワード要求及び応答、SIPシグナリングセキュリティ、PLMNオペレータポリシー依存、ディスカバリ及びアドレス解決の機能のうちの1つ以上を提供することができる。
【0065】
(S244)において、PCC手順は、SIPコアのローカルインバウンド/アウトバウンドプロキシ(223)から開始され得る。
【0066】
(S245)において、SIPコアローカルインバウンド/アウトバウンドプロキシ(223)は、NRMサーバ(222)にOKメッセージを送信することができる。
【0067】
(S246)において、NRMサーバ(222)は、リソース応答をVALサーバ(221)に送信することができる。
【0068】
(S247)において、VALサービス通信は、例えば、割り当てられたリソースに基づいてユニキャストベアラを使用して確立され得る。
【0069】
VALサーバ(221)は、VALサーバ(121)と類似又は同一とすることができ、NRMサーバ(222)は、NRMサーバ(122)と類似又は同一とすることができ、ネットワークシステム(240)は、
図1を参照して記載したように、ネットワークシステム(140)と類似又は同一とすることができる。一例では、ネットワークシステム(240)は、3GPPネットワークである。したがって、VALサーバ(221)及びNRMサーバ(222)の詳細な説明は、簡略化のために省略する。
【0070】
ワークフロー(200)は、好適に適合され得る。ワークフロー(200)におけるステップは、修正及び/又は省略され得る。追加のステップが追加され得る。任意の好適な実装順序が使用され得る。
【0071】
セッションネゴシエーションのためのSDPの使用(例えば、SDPの一般的用法)は、ユニキャストシナリオ、マルチキャストシナリオなどにおいて発生することができる。一実施形態では、VALメディアサービスは、ユニキャストシナリオ及びマルチキャストシナリオにおけるSDP情報を使用する。いくつかの例では、ユニキャストトラフィックによって使用されるSDPは、ネットワーク展開においてマルチキャストよりも頻繁にすることができる。いくつかの例では、NRMサーバは、VALサーバがユニキャストトラフィックのためにSDP情報をNRMサーバに渡すオプションがない。本開示の一実施形態によれば、SDP情報は、VALサーバからNRM-S又はNRMサーバへの情報フローに追加され得る。いくつかの例では、SDPでVALクライアントによって確立された(又は開始された)メディアセッションは、情報フローにSDP情報を追加することなく、適切に対処されない。
【0072】
本開示の一実施形態によれば、リソース要求(又はネットワークリソース要求)は、ユニキャストSDP/SIPセッション確立をサポートして、以下の表1に記載されるように、SDP情報を含むことができる。
【0073】
表1は、ユニキャストリソースのためのVALサーバ(例えば、VALサーバ(121)又は(221))からNRMサーバ(例えば、NRMサーバ(222))へのリソース要求の情報フローを記載する。
【表1】
【0074】
表1に示すように、リソース要求は、要求者アイデンティティ、VALユーザ識別子(ID)又はVAL UE ID、VALサービス要件情報、SDP情報などを含む複数の情報要素を含むことができる。要求者アイデンティティは、要求(又はリソース要求)を実行するVALサーバのアイデンティティを記載することができる。VALユーザID又はVAL UE IDは、VALユーザ又はVAL UEのアイデンティティを記載することができる。VALサービス要件情報は、ユニキャストリソースに対するVALサービス要件(例えば、VALサービスID、ビットレート)を記載することができる。SDP情報は、ベアラを使用することができるグループに適用可能なメディア及びアプリケーション制御情報(例えば、コーデック、帯域幅、プロトコルID、前方誤り訂正(FEC)情報)を有するSDPを記載することができる。一例では、要求者ID及びVALユーザIDは必須(「M」)状態で必須であり、VALサービス要件情報及びSDP情報はオプション(「O」)状態でオプションである。VALサービス要件情報が含まれていないときに、NRMサーバは、ユニキャストリソースに対するデフォルトのVALサービス要件を考慮することができる。
【0075】
図3は、本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(又は手順)(300)を示す。一例では、
図3は、VALサービス通信確立におけるリソース要求を示す。ワークフロー(300)は、VALサーバ(221)、NRMサーバ(222)及びSIPコア(223)によって実装され得る。一実施形態では、ワークフロー(300)において要求されるリソース(又はネットワークリソース)は、ユニキャストリソースを含むことができ、ワークフロー(300)は、SIPコア(223)を有するユニキャストリソース管理のためのものとすることができる。
【0076】
ワークフロー(300)は、VALサービス通信確立においてネットワークリソースが要求される方法を特定することができる。リソースに対する要求は、アプリケーションタイプ、帯域幅、プライオリティ、アプリケーション識別子、リソース共有情報などを含むことができる。一例では、要求されるネットワークリソースは、帯域幅(例えば、アプリケーションの最大帯域幅)を含む。
【0077】
ワークフロー(300)は、ネットワークリソースに対する要求を使用する任意の好適なタイプのセッション確立に好適に適合及び適用され得る。一例では、
図3は、セッション確立又はセッション初期化においてリソースを要求するためのシグナリング手順を示す。
【0078】
(S310)では、VALサーバ(221)(例えば、VALサーバ(221)の処理回路)は、アプリケーション(例えば、UAVアプリケーション、V2Xアプリケーション)のための帯域幅などのネットワークリソースを要求するために、リソースに対する要求(ネットワークリソース要求とも呼ばれる)をNRMサーバ(222)に送信することができる。VALサーバ(221)は、垂直アプリケーションに任意の好適なサーバとすることができる。VALサーバ(221)は、UAVアプリケーションのための無人車両(UAV)サーバ、V2XアプリケーションのためのV2Xサーバなどとすることができる。一例では、表1に記載されているように、要求はSDP情報(例えば、ネットワーク帯域幅要件又は帯域幅)を含むことができる。
【0079】
ネットワークリソース要求を受信した後、NRMサーバ(222)は、(S242)に記載されているように、ネットワークリソースの必要性を評価することができる。
【0080】
(S320)において、ネットワークリソース要求は、NRMサーバ(222)によって拒否され得る。ネットワークリソース要求に対する拒否は、NRMサーバ(222)からVALサーバ(221)に送信され得る。
【0081】
(S330)において、ネットワークリソース要求の拒否に応答して、メディアセッション(例えば、SIPメディアセッション又はSIPセッション)を終了され得る。
【0082】
ワークフロー(300)は、VALサーバ(221)(例えば、UAEサーバ)がNRMサーバ(222)に対してセッション確立要求を満たすように要求する方法の例を示す。一例では、ステップ(S310)の前に、VALクライアントがVALサーバ(221)とのVALサービス通信を要求した場合、事前条件が満たされる。例えば、UAVは、SIP及びSDPを使用したメディアセッションのリソース要件を示すUAVサーバを介して、3GPPコアネットワークを使用してUAVメディアペイロードとUAV-CまたはUSS/UTMとの間のメディアセッション(例えば、SIPセッション)を確立しようとする。
【0083】
ワークフロー(300)は、好適に適合され得る。ワークフロー(300)におけるステップは、修正及び/又は省略され得る。追加のステップが追加され得る。任意の好適な実装順序が使用され得る。
【0084】
図4は、本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(又は手順)(400)を示す。一例では、
図4は、VALサービス通信確立におけるリソース要求を示す。ワークフロー(400)は、VALサーバ(221)、NRMサーバ(222)及びSIPコア(223)によって実装され得る。一実施形態では、ワークフロー(400)において要求されるリソース(又はネットワークリソース)は、ユニキャストリソースを含むことができ、ワークフロー(400)は、SIPコア(223)を有するユニキャストリソース管理のためのものとすることができる。
【0085】
ワークフロー(400)では、VALサービス通信確立時にネットワークリソースが要求される方法を特定することができる。リソースに対する要求は、アプリケーションタイプ、帯域幅、プライオリティ、アプリケーション識別子、リソース共有情報などを含むことができる。一例では、要求されるネットワークリソースは、帯域幅(例えば、アプリケーションの最大帯域幅)を含む。
【0086】
ワークフロー(400)は、ネットワークリソースに対する要求を使用する任意の好適なタイプのセッション確立に好適に適合及び適用され得る。一例では、
図4は、セッション確立又はセッション初期化においてリソースを要求するためのシグナリング手順を示す。
【0087】
(S410)では、VALサーバ(221)(例えば、VALサーバ(221)の処理回路)は、アプリケーション(例えば、UAVアプリケーション、V2Xアプリケーション)のための帯域幅などのネットワークリソースを要求するために、リソースに対する要求(ネットワークリソース要求とも呼ばれる)をNRMサーバ(222)に送信することができる。VALサーバ(221)は、垂直アプリケーションに任意の好適なサーバとすることができる。VALサーバ(221)は、UAVアプリケーションのための無人車両(UAV)サーバ、V2XアプリケーションのためのV2Xサーバなどとすることができる。一例では、表1に記載されているように、要求はSDP情報(例えば、ネットワーク帯域幅要件又は帯域幅)を含むことができる。
【0088】
ネットワークリソース要求を受信した後、NRMサーバ(222)は、(S242)に記載されているように、ネットワークリソースの必要性を評価することができる。
【0089】
(S420)において、ネットワークリソース要求は、NRMサーバ(222)によってグラントされ得る。ネットワークリソース要求に対するグラントは、NRMサーバ(222)からVALサーバ(221)に送信され得る。要求されたネットワークリソースは、割り当てられ得る。
【0090】
(S430)において、ネットワークリソース要求のグラントに応答して、メディアセッション(例えば、SIPメディアセッション又はSIPセッション)が確立され得、例えば、UE (224)とSIPコア(223)の間でユニキャストデータトラフィックを開始することができる。
【0091】
ワークフロー(400)は、VALサーバ(221)(例えば、UAEサーバ)がNRMサーバ(222)に対してセッション確立要求を満たすように要求する方法の例を示す。一例では、ステップ(S410)の前に、VALクライアントがVALサーバ(221)とのVALサービス通信を要求した場合、事前条件が満たされる。例えば、UAVは、SIP及びSDPを使用したメディアセッションのリソース要件を示すUAVサーバを介して、3GPPコアネットワークを使用してUAVメディアペイロードとUAV-CまたはUSS/UTMとの間のメディアセッション(例えば、SIPセッション)を確立しようとする。
【0092】
ワークフロー(400)は、好適に適合され得る。ワークフロー(400)におけるステップは、修正及び/又は省略され得る。追加のステップが追加され得る。任意の好適な実装順序が使用され得る。
【0093】
図3~4を参照して記載されたワークフロー(300)及び(400)は、任意の好適な順序又は任意の好適な方法で適合又は組み合わせられ得る。例えば、ワークフロー(300)のステップが適合され得、及び/又はワークフロー(400)のステップが適合され得る。(i)ワークフロー(300)からの適合又はオリジナルの1つ以上のステップ、及び(ii)ワークフロー(400)からの適合又はオリジナルの1つ以上のステップが組み合わされ得る。このような組み合わせの一例を
図5に示す。
【0094】
図5は、本開示の一実施形態による、メディアセッション管理のための例示的なワークフロー(又は手順)(500)を示す。一例では、
図5は、VALサービス通信確立時にリソースを要求するために使用される。ワークフロー(500)は、VALサーバ(221)、NRMサーバ(222)及びSIPコア(223)によって実装され得る。一実施形態では、ワークフロー(500)において要求されるリソース(又はネットワークリソース)は、ユニキャストリソースを含むことができ、ワークフロー(500)は、SIPコア(223)を有するユニキャストリソース管理のためのものとすることができる。
【0095】
ワークフロー(500)は、VALサービス通信確立においてネットワークリソースが要求される方法を特定することができる。リソースに対する要求は、アプリケーションタイプ、帯域幅、プライオリティ、アプリケーション識別子、リソース共有情報などを含むことができる。一例では、要求されるネットワークリソースは、帯域幅(例えば、アプリケーションの最大帯域幅)を含む。
【0096】
ワークフロー(500)は、ネットワークリソースに対する要求を使用する任意の好適なタイプのセッション確立に好適に適合及び適用され得る。一例では、
図5は、セッション確立又はセッション初期化においてリソースを要求するためのシグナリング手順を示す。
【0097】
(S510)では、VALサーバ(221)(例えば、VALサーバ(221)の処理回路)は、アプリケーション(例えば、UAVアプリケーション、V2Xアプリケーション)のための帯域幅などのネットワークリソースを要求するために、ネットワークリソースに対する要求(ネットワークリソース要求とも呼ばれる)をNRMサーバ(222)に送信することができる。ネットワークリソースは、セッション・リソースとも呼ばれ得る。
【0098】
VALサーバ(221)は、垂直アプリケーションに任意の好適なサーバとすることができる。VALサーバ(221)は、UAVアプリケーションのための無人車両(UAV)サーバ、V2XアプリケーションのためのV2Xサーバなどとすることができる。一例では、VALサーバ(221)(例えば、UAVサーバ)は、SIPペイロードにおけるSDPを使用してメディアセッションの初期化を要求する。ネットワークリソース要求は、SIPセッション要求と呼ばれ得る。
【0099】
(S510)において、NRMサーバ(222)は、ネットワークリソース要求を受信した後、(S242)に記載されているように、ネットワークリソースの必要性などのネットワークリソース要求を評価することができる。評価は、ネットワークリソース要求をグラントするか拒否するかの決定を含むことができる。一実施形態では、
図3に示すように、ネットワークリソース要求は拒否されると決定される。一実施形態では、
図4に示すように、ネットワークリソース要求はグラントされると決定される。一例では、NRMサーバ(222)は、3GPP TS 23.434の14.3.3.2項に特定されているように、ネットワークリソース要求を評価する。一例では、表1に記載されているように、要求はSDP情報(例えば、ネットワーク帯域幅要件又は帯域幅)を含むことができる。
【0100】
(S520)において、(S510)における評価の結果に基づいて、メディアセッションが初期化及び/又は終了され得る。
【0101】
NRMサーバ(222)は、利用可能なネットワークリソースが不足していることにより、SIPセッション要求を拒否することを選択することができる。ネットワークリソース要求が(S510)において拒否されたと決定された場合、例えば、NRMサーバ(222)からVALサーバ(221)に、ネットワークリソース要求の拒否を示すメッセージが送信され得る。したがって、
図3を参照して記載されたように、メディアセッション(例えば、SIPメディアセッション又はSIPセッション)が終了される。
【0102】
NRMサーバ(222)は、例えば、3GPP TS 23.434の14.3.3.2項を使用することにより、SIPコアからネットワークリソースがグラントされ得ることを決定することができる。ネットワークリソース要求が(S510)においてグラントされたと決定された場合、例えば、NRMサーバ(222)からVALサーバ(221)に、ネットワークリソース要求のグラントを示すメッセージが送信され得る。要求されたネットワークリソースは、割り当てられ得る。したがって、
図4を参照して説明したものと同様に、メディアセッション(例えば、SIPメディアセッション又はSIPセッション)が確立又は初期化され得る。
【0103】
ワークフロー(500)は、VALサーバ(221)(例えば、UAEサーバ)がNRMサーバ(222)に対してセッション確立要求を満たすように要求する方法の例を示す。一例では、ステップ(S510)の前に、VALクライアントがVALサーバ(221)とのVALサービス通信を要求した場合、事前条件が満たされる。例えば、UAVアプリケーションの場合、UAVは、SIP及びSDPを使用したメディアセッションのリソース要件を示すUAVサーバを介して、3GPPコアネットワークを使用してUAVメディアペイロードとUAV-CまたはUSS/UTMとの間のメディアセッション(例えば、SIPセッション)を確立しようとする。
【0104】
図5に示すように、NRMサーバ(例えば、NRMサーバ(222))が特定のSDP記述に対して十分なネットワークリソース(例えば、ネットワーク帯域幅)がないと決定した場合、メディアセッション(例えば、SIPセッション)を直ちに終了してもよい。そうでなければ、NRMサーバ(例えば、NRMサーバ(222))が、特定のSDP記載に対して十分なネットワークリソース(例えば、ネットワーク帯域幅)があり、要求されたネットワークリソース(例えば、ネットワーク帯域幅)が割り当てられると決定した場合、メディアセッション(例えば、SIPセッション)が確立され得る。
【0105】
ワークフロー(500)は、好適に適合され得る。ワークフロー(500)におけるステップは、修正及び/又は省略され得る。追加のステップが追加され得る。任意の好適な実装順序が使用され得る。
【0106】
図6は、本開示の一実施形態による、プロセス(600)を例示するフローチャートを示す。プロセス(600)は、VALサーバ(例えば、VALサーバ(121)、VALサーバ(221))の処理回路によって実行され得る。一実施形態では、プロセス(600)は、VALサーバ(例えば、VALサーバ(121)、VALサーバ(221))のメディアセッション管理モジュールの処理回路によって実行される。プロセス(600)は、無線通信において、メディアセッションの初期化、確立などのメディアセッション管理のために実行され得る。一例では、メディアセッションはSIPセッションである。プロセス(600)は、(S601)から開始し、(S610)に進むことができる。
【0107】
(S610)において、メディアセッションに関連付けられたセッション開始プロトコル(SIP)ペイロードにおけるセッション記述プロトコル(SDP)情報が取得され得る。
【0108】
(S620)において、SDP情報を含むネットワークリソース要求は、例えば、VALサーバ(例えば、VALサーバ(121)、VALサーバ(221))のメディアセッション管理モジュールの処理回路によって、NRMサーバ(例えば、NRMサーバ(222))に送信され得る。NRMサーバは、SEALサーバ(例えば、SEALサーバ(122))とすることができる。ネットワークリソース要求は、ネットワークリソースを要求することができる。一実施形態では、要求されたネットワークリソースは、ユニキャストリソースを含み、プロセス(600)は、ユニキャストリソース管理のためのものとすることができる。要求されたネットワークリソースは、アプリケーションタイプ、帯域幅要件、ビットレート要件、プライオリティ、アプリケーション識別子、リソース共有情報などを含むことができる。一例では、要求されたネットワークリソースは、ネットワーク帯域幅要件を含む。一例では、要求されたネットワークリソースは、ビットレート要件を含む。一例では、要求されたネットワークリソースは、ネットワーク帯域幅要件及びビットレート要件のうちの少なくとも1つである。ネットワーク帯域幅要件は、帯域幅(例えば、アプリケーションのための最大帯域幅)を示すことができる。
【0109】
一実施形態では、ネットワークリソース要求は、SIPペイロードにおけるSDPを使用して送信され得る。一例では、表1に記載されているように、ネットワークリソース要求はSDP情報(例えば、ネットワーク帯域幅要件)を含む。
【0110】
一例では、ネットワークリソース要求は、VALサーバのアイデンティティ、VALユーザ機器(UE)のアイデンティティ、及びSDP情報を含む。
【0111】
(S630)において、ネットワークリソース要求に対する評価は、例えば、VALサーバの処理回路によって、NRMサーバから受信され得る。評価は、(i)ネットワークリソース要求の拒否、又は(ii)ネットワークリソース要求のグラントのうちの1つを含むことができる。
【0112】
一実施形態では、ネットワークリソース要求は、ネットワークリソース要求をグラントするか、又はネットワークリソース要求を拒否するために、NRMサーバによって評価される。NRMサーバ(222)は、ネットワークリソース要求を受信した後、(S242)に記載されているように、ネットワークリソースの必要性などのネットワークリソース要求を評価することができる。評価は、ネットワークリソース要求をグラントするか拒否するかの決定を含むことができる。一実施形態では、
図3に示すように、ネットワークリソース要求は拒否されると決定される。一実施形態では、
図4に示すように、ネットワークリソース要求はグラントされると決定される。一例では、NRMサーバは、3GPP TS 23.434の14.3.3.2節に特定されているように、ネットワークリソース要求を評価する。
【0113】
ネットワークリソース要求は、ネットワークリソースの可用性に基づいて、例えば、NRMサーバによって拒否又はグラントされ得る。メディアセッション(例えば、SIPセッション)は、ネットワークリソースの可用性に基づいて拒否又はグラントされると決定され得る。
【0114】
一実施形態では、評価は、メディアセッションに許可される最大帯域幅及びメディアセッションに許可される最大ビットレートのうちの1つに基づく。
【0115】
(S640)において、VALサーバのメディアセッション管理モジュールにおいて受信された評価に基づいてメディアセッションが確立又は終了され得る。
【0116】
一実施形態では、ネットワークリソース要求のグラントに応答して、要求されたネットワークリソースは、例えば、NRMサーバによって割り当てられ得る。メディアセッションは、割り当てられたネットワークリソースに基づいて確立され得る。
【0117】
一実施形態では、ネットワークリソース要求の拒否に応答して、メディアセッションが終了され得る。
【0118】
プロセス(600)は、(S699)に進行し、終了することができる。
【0119】
プロセス(600)は、好適に適合され得る。ワークフロー(600)のステップは、修正及び/又は省略され得る。追加のステップが追加され得る。任意の好適な実装順序が使用され得る。
【0120】
本開示の実施形態は、別々に、又は任意の順序で組み合わせて使用されてもよい。さらに、各方法(又は実施形態)は、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサ又は1つ以上の集積回路)によって実装されてもよい。一例において、1つ以上のプロセッサは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0121】
例えば、SDP情報をリソース要求に含めることが、
図2~6を参照して記載された実施形態のいずれかと組み合わされ得る。
表1に記載された実施形態は、セッション確立(又はセッション初期化)、セッション修正などのために、任意の好適なメディアセッション管理手順において使用され得る。
【0122】
上述の技術は、コンピュータ可読命令を使用し、1つ以上のコンピュータ可読媒体に物理的に記憶されたコンピュータソフトウェアとして実装され得る。コンピュータソフトウェアは、1つ以上のコンピュータ中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)などによって、直接、又は解釈、マイクロコード実行などを通して実行可能な命令を含むコードを作成するために、アセンブリ、コンパイル、リンク、又は同様のメカニズムの対象となり得る任意の適切なマシンコード又はコンピュータ言語を使用してコード化され得る。
【0123】
命令は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォン、ゲームデバイス、モノのインターネットのデバイスなどを含む様々なタイプのコンピュータ又はその構成要素上で実行され得る。
【0124】
図7は、開示された主題の特定の実施形態を実装するのに好適なコンピュータシステム(700)を示す。コンピュータシステム(700)のための
図7に示される構成要素は、本質的に例示的なものであり、本開示の実施形態を実装するコンピュータソフトウェアの使用又は機能の範囲に関していかなる制限も示唆することを意図していない。構成要素の構成は、コンピュータシステム(700)の例示的な実施形態に例示されている構成要素の任意の1つ又は組み合わせに関するいかなる従属性又は要件も有していると解釈されてはならない。
【0125】
コンピュータシステム(700)は、特定のヒューマンインターフェース入力デバイスを含んでもよい。このようなヒューマンインターフェース入力デバイスは、例えば、触覚入力(例えば、キーストローク、スワイプ、データグローブの動き)、オーディオ入力(例えば、音声、拍手)、視覚入力(例えば、ジェスチャ)、嗅覚入力(描写せず)を通して、1人以上の人間ユーザによる入力に応答してもよい。また、ヒューマンインターフェースデバイスは、オーディオ(例えば、発話、音楽、周囲音)、画像(例えば、スキャン画像、静止画像カメラから取得される写真画像)、ビデオ(例えば、2次元ビデオ、立体画像を含む3次元ビデオ)などの人間による意識的入力に必ずしも直接関係しない特定の媒体を捕捉するために使用され得る。
【0126】
入力ヒューマンインターフェースデバイスは、キーボード(701)、マウス(702)、トラックパッド(703)、タッチスクリーン(710)、データグローブ(図示せず)、ジョイスティック(705)、マイクロホン(706)、スキャナ(707)、カメラ(708)のうちの1つ以上(各々1つのみが描写されている)を含んでもよい。
【0127】
コンピュータシステム(700)はまた、特定のヒューマンインターフェース出力デバイスを含んでもよい。このようなヒューマンインターフェース出力デバイスは、例えば、触覚出力、音、光、及び嗅覚/味覚を通して、1人以上の人間ユーザの感覚を刺激していてもよい。このようなヒューマンインターフェース出力デバイスは、触覚出力デバイス(例えば、タッチスクリーン(710)、データグローブ(図示せず)、又はジョイスティック(705)による触覚フィードバックであるが、入力デバイスとして機能しない触覚フィードバックデバイスであり得る)、オーディオ出力デバイス(例えば、スピーカー(709)、ヘッドフォン(描写せず))、視覚出力デバイス(例えば、陰極線管(CRT)スクリーン、LCDスクリーン、プラズマスクリーン、OLEDスクリーンを含むスクリーン(710)であって、各々、触覚スクリーン入力能力を有するか、又は有さず、これらのうちのいくつかは、二次元の視覚出力又は立体出力のような手段を通してそれ以上の三次元の出力を出力することが可能であり得るもの、仮想現実グラス(描写せず)、ホログラフィックディスプレイ、スモークタンク(描写せず))、及びプリンタ(描写せず)を含んでもよい。
【0128】
コンピュータシステム(700)はまた、CD/DVD又は同様の媒体(721)を有するCD/DVD ROM/RW(720)を含む光媒体、サムドライブ(722)、取り外し可能なハードドライブ又はソリッドステートドライブ(723)、テープ及びフロッピーディスク(描写せず)などのレガシー磁気媒体、セキュリティドングル(描写せず)のような特殊なROM/ASIC/PLDベースのデバイスなど、人間がアクセス可能な記憶デバイス、及びそれらの関連媒体を含むことができる。
【0129】
当業者はまた、本開示の主題に関連して使用される用語「コンピュータ可読媒体」は、伝送媒体、搬送波、又は他の一時的な信号を包含しないと理解すべきである。
【0130】
コンピュータシステム(700)はまた、1つ以上の通信ネットワーク(755)へのインターフェース(754)を含むことができる。ネットワークは、例えば、無線、有線、光のものとすることができる。ネットワークは、さらに、ローカル、広域、大都市、車両及び産業、リアルタイム、遅延耐性などのものとすることができる。ネットワークの例は、Ethernet(登録商標)、無線LAN、GSM、 3G、4G、5G、LTEなどを含むセルラネットワーク、ケーブルTV、衛星TV、及び地上放送TVを含むTV有線及び無線広域デジタルネットワーク、CANBusを含む車両及び産業などを含む。特定のネットワークは、通常、特定の汎用データポート又は周辺バス(749)(例えば、コンピュータシステム(700)のUSBポート)に取り付けられる外部のネットワークインターフェースアダプタを必要とし、他のものは、通常、後述するシステムバス(例えば、PCコンピュータシステムへのEthernetインターフェース又はスマートフォンコンピュータシステムへのセルラーネットワークインターフェース)への取り付けによって、コンピュータシステム(700)のコアに組み込まれる。これらのネットワークのいずれかを使用して、コンピュータシステム(700)は、他のエンティティと通信することができる。このような通信は、一方向性の受信のみ(例えば、放送テレビ)、一方向性の送信のみのもの(例えば、CANbusから特定のCANbusまで)、又は、例えば、ローカル又は広域デジタルネットワークを使用する他のコンピュータシステムへの双方向性のものとすることができる。特定のプロトコル及びプロトコルスタックは、上述のように、それらのネットワーク及びネットワークインターフェースの各々で使用され得る。
【0131】
前述のヒューマンインターフェースデバイス、人間がアクセス可能な記憶デバイス、及びネットワークインターフェースは、コンピュータシステム(700)のコア(740)に取り付けられ得る。
【0132】
コア(740)は、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)(741)、GPU(Graphics Processing Unit)(742)、FPGA(Field Programmable Gate Area)(743)の形態の特殊なプログラマム可能な処理ユニット、特定のタスクのためのハードウェアアクセラレータ(744)、グラフィックアダプタ(750)などを含むことができる。これらのデバイスは、ROM(Read-only memory)(745)、ランダムアクセスメモリ(746)、ユーザがアクセス不可能なハードドライブのような内部マスストレージ、SSDなど(747)と一緒に、システムバス(748)を通して接続されてもよい。いくつかのコンピュータシステムでは、システムバス(748)は、付加的なCPU、GPUなどによる拡張を可能にするために、1つ以上の物理プラグの形態でアクセス可能とすることができる。周辺デバイスは、コアのシステムバス(748)に直接取り付けられることか、又は周辺バス(749)通して取り付けられることのいずれかとすることができる。一例では、スクリーン(710)は、グラフィックアダプタ(750)に接続され得る。周辺バスのためのアーキテクチャは、PCI、USBなどを含む。
【0133】
CPU(741)、GPU(742)、FPGA(743)、及びアクセラレータ(744)は、組み合わせて、前述のコンピュータコードを構成することができる特定の命令を実行することができる。コンピュータコードは、ROM (745)又はRAM (746)に記憶され得る。一時的なデータはまた、RAM(746)に記憶され得るが、永続性データは、例えば、内部マスストレージ(747)に記憶され得る。1つ以上のCPU(741)、GPU(742)、マスストレージ(747)、ROM(745)、RAM(746)などと密接に関連付けられ得るキャッシュメモリの使用を通して、メモリデバイスのいずれかへの高速ストレージ及び検索が、可能にされ得る。
【0134】
コンピュータ可読媒体は、様々なコンピュータ実装された動作を実行するためのコンピュータコードをその上に有することができる。媒体及びコンピュータコードは、本開示の目的のために特別に設計及び構築することができるか、又はそれらは、コンピュータソフトウェア分野の当業者に周知かつ入手可能な種類のものとすることができる。
【0135】
一例として、限定するものではなく、アーキテクチャ(700)、具体的にはコア(740)を有するコンピュータシステムは、1つ以上の有形のコンピュータ可読媒体に具現化されたソフトウェアを実行するプロセッサ(CPU、GPU、FPGA、アクセラレータなどを含む)の結果として機能を提供することができる。このようなコンピュータ可読媒体は、コア内部マスストレージ(747)、ROM745などの非一時的な性質のコア(740)の特定のストレージと同様に、上記に紹介したユーザがアクセス可能なマスストレージに関連付けられた媒体とすることができる。本開示の様々な実施形態を実装するソフトウェアは、そのようなデバイスに記憶され、コア(740)によって実行され得る。コンピュータ可読媒体は、特定のニーズに応じて、1つ以上のメモリデバイス又はチップを含むことができる。ソフトウェアは、コア(740)、具体的には内部のプロセッサ(CPU、GPU、FPGAなどを含む)に、RAM (746)に記憶されたデータ構造を定義することと、ソフトウェアによって定義されたプロセスに従ってこのようなデータ構造を修正することとを含む、本明細書に記載された特定のプロセス又は特定のプロセスの特定の部分を実行させることができる。追加的又は代替的には、コンピュータシステムは、回路(例えば、アクセラレータ(744))内に配線されたか、又は他の方法で具現化された論理の結果として、機能を提供することができ、この回路は、本明細書に記載された特定のプロセス又は特定のプロセスの特定の部分を実行するために、ソフトウェアの代わりに、又はソフトウェアと共に動作することができる。ソフトウェアへの言及は、論理を包含することができ、適切な場合には、その逆もできる。コンピュータ可読媒体への言及は、実行のためのソフトウェアを記憶する回路(集積回路(IC)など)、実行のための論理を具体化する回路、又は適切な場合にはその両方を包含することができる。本開示は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の好適な組み合わせを包含する。
【0136】
本開示は、いくつかの例示的な実施形態を記載してきたが、本開示の範囲内にある変更、置換、及び様々な代替等価物がある。したがって、当業者は、本明細書に明示的に示されていないか、又は記載されていないが、本開示の原理を具体化し、本開示の精神及び範囲内にある多くのシステム及び方法を考案することができると理解されるであろう。