IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社ダスキンの特許一覧 ▶ NECソリューションイノベータ株式会社の特許一覧

特許7586577商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム
<>
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図1
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図2
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図3
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図4
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図5
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図6
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図7
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図8
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図9
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図10
  • 特許-商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】商品情報生成装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20241112BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20241112BHJP
【FI】
G06Q10/087
G06Q30/0601
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023500477
(86)(22)【出願日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 JP2021006541
(87)【国際公開番号】W WO2022176180
(87)【国際公開日】2022-08-25
【審査請求日】2023-08-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000133445
【氏名又は名称】株式会社ダスキン
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】上田 征功
(72)【発明者】
【氏名】松重 泰子
(72)【発明者】
【氏名】米谷 成史
(72)【発明者】
【氏名】久保野谷 秀明
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-047163(JP,A)
【文献】特開2017-059139(JP,A)
【文献】特開2010-097398(JP,A)
【文献】特開2002-92459(JP,A)
【文献】特開2014-016970(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得部と、
商品情報として、前記在庫数が前記最小陳列数より多い前記商品のみに関する情報を含む情報か、又は、前記在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報を生成する生成部と、を有し、
前記商品情報は、前記商品の前記在庫数から前記商品の前記最小陳列数を引いた値である差分値を示し、
前記在庫数が前記最小陳列数よりも多い前記商品について、前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末を用いて購入する数又は予約する数を指定可能な画面を、前記端末に表示させ、
前記画面において指定できる前記商品の購入数又は予約数は、その商品について前記商品情報が示す前記差分値以下である、商品情報生成装置。
【請求項2】
前記商品情報は、購入又は予約する前記商品を選択する画面のデータ、又は前記画面の生成に利用されるデータを含み、
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示が選択不可の状態で含まれる、請求項1に記載の商品情報生成装置。
【請求項3】
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品について、売り切れである旨の表示を含む、請求項に記載の商品情報生成装置。
【請求項4】
前記端末は、前記店舗の商品の購入又は予約を受け付けるサーバに対してネットワークを介して接続される、顧客のコンピュータである、請求項1からいずれか一項に記載の商品情報生成装置。
【請求項5】
コンピュータによって実行される制御方法であって、
商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得ステップと、
商品情報として、前記在庫数が前記最小陳列数より多い前記商品のみに関する情報を含む情報か、又は、前記在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報を生成する生成ステップと、を有し、
前記商品情報は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品に関する情報を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報であり、
前記商品情報は、前記商品の前記在庫数から前記商品の前記最小陳列数を引いた値である差分値を示し、
前記在庫数が前記最小陳列数よりも多い前記商品について、前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末を用いて購入する数又は予約する数を指定可能な画面を、前記端末に表示させ、
前記画面において指定できる前記商品の購入数又は予約数は、その商品について前記商品情報が示す前記差分値以下である、制御方法。
【請求項6】
商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得ステップと、
商品情報として、前記在庫数が前記最小陳列数より多い前記商品のみに関する情報を含む情報か、又は、前記在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報を生成する生成ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記商品情報は、前記商品の前記在庫数から前記商品の前記最小陳列数を引いた値である差分値を示し、
前記在庫数が前記最小陳列数よりも多い前記商品について、前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末を用いて購入する数又は予約する数を指定可能な画面を、前記端末に表示させ、
前記画面において指定できる前記商品の購入数又は予約数は、その商品について前記商品情報が示す前記差分値以下である、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は商品に関する情報を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるネットショッピングのように、店舗以外の場所で商品の購入や予約を可能にするシステムが開発されている。例えば特許文献1は、ネット販売を提供するシステムにおいて、商品に付属するサブ商品(おまけ)が存在する場合に、当該サブ商品の在庫数も管理するシステムが開示されている。こうすることで、顧客が商品と共にサブ商品の選択を行う際に、在庫がないサブ商品が選択されないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-028683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムでは、サブ商品の在庫が存在する限り、そのサブ商品を選択して商品の購入が可能となっていると考えられる。本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、商品の購入や予約を店舗以外の場所から行えるケースにおいて商品の在庫を管理する新たな技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の商品情報生成装置は、商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得部と、前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末について、前記端末で購入又は予約ができる前記商品を特定可能な商品情報を生成する生成部と、を有する。前記商品情報は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品に関する情報を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報である。
【0006】
本開示の制御方法は、コンピュータによって実行される。当該制御方法は、商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得ステップと、前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末について、前記端末で購入又は予約ができる前記商品を特定可能な商品情報を生成する生成ステップと、を有する。前記商品情報は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品に関する情報を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報である。
【0007】
本開示のコンピュータ可読媒体は、本開示の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納している。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、購入や予約を店舗以外の場所から行えるケースにおいて商品の在庫を管理する新たな技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1の商品情報生成装置の動作の概要を例示する図である。
図2】実施形態1の商品情報生成装置の機能構成を例示するブロック図である。
図3】商品情報生成装置を実現するコンピュータのハードウエア構成を例示するブロック図である。
図4】実施形態1の商品情報生成装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。
図5】在庫情報をテーブル形式で例示する図である。
図6】各商品について、端末を利用してその商品の購入等ができるか否かを表す商品情報を例示する図である。
図7】商品の在庫数と最小陳列数との差分を示す商品情報を例示する図である。
図8】商品の購入等に利用される画面を例示する図である。
図9】商品の購入等に利用される画面を例示する第2の図である。
図10】実施例における商品情報生成装置の利用環境を例示する図である。
図11】指定された購入数が購入可能な数を超えた場合に表示される警告メッセージを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。また、特に説明しない限り、所定値や閾値などといった予め定められている値は、その値を利用する装置からアクセス可能な記憶装置などに予め格納されている。
【0011】
図1は、実施形態1の商品情報生成装置2000の動作の概要を例示する図である。ここで、図1は、商品情報生成装置2000の概要の理解を容易にするための図であり、商品情報生成装置2000の動作は、図1に示したものに限定されない。
【0012】
商品情報生成装置2000は、店舗30で扱われている商品に関する情報を生成する装置である。店舗30には、商品を陳列する場所である陳列場所40が設けられている。店舗30で扱われる一部又は全ての商品は、陳列場所40に陳列される。
【0013】
顧客は、陳列場所40に陳列されている商品を店舗30の中(例えばレジカウンタ)で購入することができる。一方で、顧客は、端末10を利用すれば、店舗30以外の場所から店舗30の商品の購入又は予約(以下、購入等)をすることができる。例えば端末10は、インターネットなどのネットワークを介することで、店舗30以外の場所から店舗30の商品の購入等を行える端末である。このような端末は、例えば、顧客が所有する携帯端末や PC(Personal Computer)などの端末が挙げられる。ただし、端末10は必ずしも商品の購入等を行う顧客自身の所有物である必要はない。例えば、顧客が他の人の携帯端末を用いて商品の購入手続きを行う場合、当該携帯端末が端末10となる。
【0014】
ここで、端末10を利用して商品を購入する場合、顧客は、端末10を利用して購入したい商品の指定及び代金の支払いを行った上で、後から商品を受け取る。一方、端末10を利用して商品を予約する場合、顧客は、端末10を利用して購入したい商品の指定を行うことで、当該商品の購入の予約を行う。その後、顧客は、代金の支払い及び商品の受け取りを行う。
【0015】
なお、「店舗30以外の場所で商品の購入等を行う」とは、商品の購入のための手続き(商品指定や料金の支払いなど)を店舗30以外の場所で行うことを意味し、商品の受け取りについては店舗30を含む任意の場所で行われてよい。すなわち、商品の受け取りの場所は、店舗30であってもよいし、店舗30以外の場所(例えば顧客の自宅)であってもよい。
【0016】
商品情報生成装置2000は、端末10を利用して購入等ができる商品を特定可能な情報(以下、商品情報20)を生成する。ここで、店舗30で扱われる商品には、陳列場所40に陳列すべき最小数である最小陳列数が定められている。また、商品の在庫数が最小陳列数以下である場合には、端末10を利用してその商品を購入できないようにする。言い換えれば、端末10を利用して購入等ができる商品は、その在庫数が最小陳列数より多い商品である。
【0017】
そこで商品情報生成装置2000は、商品の在庫数と最小陳列数とを取得して、商品情報20を生成する。例えば商品情報生成装置2000は、商品情報20に、在庫数が最小陳列数より多い商品の情報のみが含まれるようにする。こうすることで、商品情報20には、端末10を利用して購入等が可能な商品の情報のみが含まれるようになる。その他にも例えば、商品情報生成装置2000は、商品情報20に、各商品について、端末10でその商品を購入等できるか否かを判別可能な情報を含める。この場合、商品情報20は、在庫数が最小陳列数以下である商品については、端末10においてその商品を購入等することができないことを示す。図1の例において、商品情報20は、商品の識別情報に対し、端末10を利用したその商品の購入等の可否を表すフラグを対応づけて示している。
【0018】
<作用効果の一例>
本実施形態の商品情報生成装置2000によれば、端末10に対し、端末10を利用して購入又は予約ができる商品(すなわち、在庫数が最小陳列数より多い商品)を特定可能な商品情報20が生成される。よって、商品情報生成装置2000によれば、端末10を利用して購入又は予約できる商品を、在庫数が最小陳列数より多い商品に限定させることができる。そのため、在庫数が最小陳列数以下の商品については、店舗30の外からの購入又は予約ができないように、店舗30における商品の在庫を管理することができる。
【0019】
例えば、端末10から商品の購入等を受け付けた後、店員等がその商品を陳列場所40から取ることで、その商品が確保されるとする。この場合、端末10から商品の購入等を受け付けてから、実際にその商品が店員等によって確保されるまでの間に、店舗30に来店した別の顧客によってその商品が購入される可能性がある。そのため、ある程度の数の商品を陳列場所40に陳列しておかないと、端末10から商品の購入等を受け付けた時点では陳列場所40にその商品があったものの、店員等がその商品を陳列場所40から確保しようとした時にはその商品が足りなくなってしまっている可能性がある。
【0020】
そこで例えば、最小陳列数には、端末10から商品の購入等を受け付けた後、店員等がその商品を陳列場所40から確保するまでの間に、その商品が店頭で別の顧客へ販売されることによって足りなくなってしまうことを避けるために必要な陳列数が設定される。このようにすることで、端末10から商品の購入等を受け付けた時点では陳列場所40にその商品があったものの、店員等がその商品を陳列場所40から確保しようとした時にはその商品が足りなくなってしまい、端末10を利用してその商品を購入等した顧客へその商品を渡せなくなってしまうことを防ぐことができる。
【0021】
なお、後述するように、最小陳列数は、商品ごとや商品のグループごとに定められてもよい。この場合、例えば、購入されるペースが速い商品ほど、最小陳列数に大きい値を設定することが考えられる。
【0022】
なお、最小陳列数を設定する目的は、上述の目的に限定されない。例えば、最小陳列数を設定しない場合、端末10を利用した購入等によって商品が品切れを起こしてしまい、店舗まで来てくれた顧客が商品を買えなくなってしまう可能性がある。そこで、「端末10を利用した商品の購入等を可能にしつつ、店舗に来店した顧客も商品を購入できるようにする」という目的で最小陳列数が設定されてもよい。
【0023】
以下、本実施形態の商品情報生成装置2000について、より詳細に説明する。
【0024】
<機能構成の例>
図2は、実施形態1の商品情報生成装置2000の機能構成を例示するブロック図である。商品情報生成装置2000は、取得部2020及び生成部2040を有する。取得部2020は、商品の在庫数と最小陳列数を取得する。生成部2040は、商品の在庫数と最小陳列数とに基づいて、商品情報20を生成する。
【0025】
<ハードウエア構成の例>
商品情報生成装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、商品情報生成装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0026】
図3は、商品情報生成装置2000を実現するコンピュータ500のハードウエア構成を例示するブロック図である。コンピュータ500は、任意のコンピュータである。例えばコンピュータ500は、PC(Personal Computer)やサーバマシンなどといった、据え置き型のコンピュータである。その他にも例えば、コンピュータ500は、スマートフォンやタブレット端末などといった可搬型のコンピュータである。コンピュータ500は、商品情報生成装置2000を実現するために設計された専用のコンピュータであってもよいし、汎用のコンピュータであってもよい。
【0027】
例えば、コンピュータ500に対して所定のアプリケーションをインストールすることにより、コンピュータ500で、商品情報生成装置2000の各機能が実現される。上記アプリケーションは、商品情報生成装置2000の機能構成部を実現するためのプログラムで構成される。なお、上記プログラムの取得方法は任意である。例えば、当該プログラムが格納されている記憶媒体(DVD ディスクや USB メモリなど)から、当該プログラムを取得することができる。その他にも例えば、当該プログラムが格納されている記憶装置を管理しているサーバ装置から、当該プログラムをダウンロードすることにより、当該プログラムを取得することができる。
【0028】
コンピュータ500は、バス502、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512を有する。バス502は、プロセッサ504、メモリ506、ストレージデバイス508、入出力インタフェース510、及びネットワークインタフェース512が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ504などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0029】
プロセッサ504は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ506は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス508は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0030】
入出力インタフェース510は、コンピュータ500と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース510には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。
【0031】
ネットワークインタフェース512は、コンピュータ500をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。
【0032】
ストレージデバイス508は、商品情報生成装置2000の各機能構成部を実現するプログラム(前述したアプリケーションを実現するプログラム)を記憶している。プロセッサ504は、このプログラムをメモリ506に読み出して実行することで、商品情報生成装置2000の各機能構成部を実現する。
【0033】
商品情報生成装置2000は、1つのコンピュータ500で実現されてもよいし、複数のコンピュータ500で実現されてもよい。後者の場合において、各コンピュータ500の構成は同一である必要はなく、それぞれ異なるものとすることができる。
【0034】
<端末10について>
端末10は、店舗30以外の場所から店舗30の商品の購入等が可能な端末である。前述したように、例えば端末10は、顧客の携帯端末や PC などである。
【0035】
例えば端末10は、インターネットなどのネットワークを介して、商品情報生成装置2000と接続される。この場合、例えば顧客は、端末10を用いて、店舗30の商品の購入等が可能な Web サイトにアクセスする。例えば商品情報生成装置2000は、当該 Web サイトを管理するサイト管理サーバとして実現される。この場合、管理サーバは、顧客の携帯端末に対し、購入等が可能な商品に関する情報を示す Web ページを送信する。顧客は、当該 Web ページを閲覧・操作することで、商品の購入等を行う。商品情報20は、例えばこのような Web ページとして実現される。
【0036】
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の商品情報生成装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。取得部2020は商品の在庫数を取得する(S102)。取得部2020は商品の最小陳列数を取得する(S104)。生成部2040は、商品の在庫数と最小陳列数を比較することにより、商品情報20を生成する(S106)。
【0037】
なお、商品情報生成装置2000によって実行される処理の流れは、図4に示す例に限定されない。例えば、商品の在庫数と最小陳列数の取得は、図4に示す順序と逆の順序で行われてもよいし、並行して行われてもよい。また、商品の最小陳列数が商品ごとに定められている場合、在庫数を取得する処理と最小陳列数を取得する処理のセットが、複数の商品について順に行われるにようにしてもよい。
【0038】
<在庫数の取得:S102>
取得部2020は商品の在庫数を取得する(S102)。取得部2020が取得する商品の在庫数は、顧客が端末10を利用して商品を購入等しようとした時点における在庫数である。例えば顧客は、店舗30の商品を購入等したい時に、端末10から商品情報生成装置2000にアクセスすることにより、商品情報生成装置2000から商品情報を取得して、購入可能な商品を特定する。そこで商品情報生成装置2000は、端末10からアクセスされた時(言い換えれば、顧客が端末10を利用して商品を購入等しようとした時)における商品の在庫数を取得し、その在庫数に基づいて、商品情報20を生成する。
【0039】
例えば商品の在庫数は、商品の識別情報とその商品の在庫数とを対応づけた情報(以下、在庫情報)によって管理されている。図5は、在庫情報50をテーブル形式で例示する図である。在庫情報50は、識別情報52及び在庫数54を有する。識別情報52は、商品の識別情報を示す。商品の識別情報は、例えば、商品の名称や、商品に割り当てられた識別コードなどである。商品の識別コードとしては、JAN(Japanese Article Number)コードなどが利用できる。
【0040】
在庫数54は、商品の在庫数を表す。例えば商品の在庫数は、店舗30に存在するその商品の数を表す。陳列場所40以外の場所(例えばバックヤード)にも商品が保管されている場合、商品の在庫数には、陳列場所40以外の場所に保管されているその商品の数も含まれる。ただし、商品の予約が可能である場合、商品の在庫数には、店舗30に存在する商品の数から、予約されているその商品の数を引いた数が示される。例えば店舗30に商品Aが20個存在し、商品Aが合計5個予約されている場合、商品Aの在庫数は15個である。
【0041】
在庫数54は、店舗30に存在する商品の数と予約されている数とを区別可能なデータを示してもよい。例えば前述した商品Aの例では、商品Aの在庫数54に(20,5)というデータを示すことにより、店舗30に商品Aが20個存在し、そのうち5個が予約済みであることを表すことができる。
【0042】
在庫情報50は、商品情報生成装置2000からアクセス可能な記憶装置に予め格納されている。ここで、「商品情報生成装置2000からアクセス可能な記憶装置」には、商品情報生成装置2000が直接アクセス可能な記憶装置だけでなく、他の装置を介してアクセス可能な記憶装置も含まれる。後者の例は、例えば、商品情報生成装置2000からアクセス可能なサーバ(例えば、データベースサーバ)によって管理されている記憶装置である。この場合、商品情報生成装置2000は、上記サーバに対してリクエストを送信することで、所望の情報を取得することができる。
【0043】
商品の在庫数は随時更新される。例えば、端末10を利用して購入等された商品については、その購入数又は予約数がその商品の在庫数から差し引かれる。また、端末10以外を利用して商品の購入等が行われた場合(例えば店舗30のレジカウンタで商品を購入した場合)についても同様に、在庫数が更新される。さらに、商品を新たに製造したり仕入れたりした場合には、製造した数や仕入れた数がその商品の在庫数に加えられる。なお、商品の在庫数を更新する具体的な技術には、既存の技術を利用することができる。
【0044】
<最小陳列数の取得:S104>
取得部2020は、商品の最小陳列数を取得する(S104)。最小陳列数を表す情報は、商品情報生成装置2000からアクセス可能な任意の記憶装置に予め格納されているものとする。なお、当該情報は店員等が更新できるようにすることが好適である。
【0045】
ここで、最小陳列数は、商品ごとに定められていてもよいし、複数の商品について共通で定められていてもよい。前者の場合、商品の識別情報とその商品の最小陳列数とが対応づけられた情報を、予め記憶装置に格納しておく。取得部2020は、各商品について、その商品の識別情報に対応づけられている最小陳列数を取得することにより、各商品の最小陳列数を特定する。なお、商品に対応づけられる最小陳列数は0以上の任意の数とすることができる。商品の最小陳列数が0であることは、その商品を陳列場所40に陳列しなくてもよいことを表す。
【0046】
最小陳列数が複数の商品について共通で定められている場合、例えば最小陳列数は、店舗30で扱われる全ての商品について共通で定められている。この場合、取得部2020は、当該最小陳列数を取得することで、全ての商品について最小陳列数を把握することができる。ただし、この最小陳列数が適用されない商品が存在してもよい。すなわち、最小陳列数が適用される商品については、それら全ての商品に対して共通の最小陳列数が適用される一方で、その他の商品については、最小陳列数が0となる。この場合、商品の識別情報に対し、その商品に対して最小陳列数が適用されるか否かを示すフラグを対応づけた情報を予め記憶装置に格納しておく。取得部2020は、この情報を最小陳列数と共に取得することで、各商品の最小陳列数を特定することができる。
【0047】
その他にも例えば、最小陳列数は、商品のグループごとに定められていてもよい。この場合、商品のグループの識別情報と、そのグループに属する商品の最小陳列数とが対応づけられた情報を、商品情報生成装置2000からアクセス可能な記憶装置に予め格納しておく。また、商品のグループの識別情報と、そのグループに属する各商品の識別情報とが対応づけられた情報も、商品情報生成装置2000からアクセス可能な記憶装置に予め格納しておく。取得部2020は、上記2つの情報を利用して、各商品について、その商品が属するグループについて定められている最小陳列数を特定することで、その商品についての最小陳列数を特定する。
【0048】
ここで、商品をグループに分ける基準は任意である。例えば、商品のカテゴリ、商品が陳列される場所、又は限定品であるか否かなどに応じて、商品をグループに分けることが考えられる。
【0049】
<商品情報の生成:S106>
商品情報生成装置2000は、商品の在庫数と最小陳列数に基づいて、商品情報20を生成する(S106)。前述したように、商品情報20は、端末10を利用して購入等ができる商品を特定可能な情報である。例えば商品情報20は、端末10を利用して購入等が可能な商品の情報のみを含み、端末10を利用して購入等ができない商品の情報を含まない。その他にも例えば、商品情報20は、各商品について、端末10を利用してその商品の購入等ができるか否かを判別可能な情報を含む。
【0050】
ここで、端末10では、在庫数が最小陳列数以下である商品の購入等ができないようにする。そこで、端末10を利用して購入等ができる商品の情報のみを商品情報20に含める場合、商品情報20には、在庫数が最小陳列数より多い商品についての情報のみが含まれるようにする。例えば生成部2040は、在庫情報50に示されている各商品について、その商品の在庫数が最小陳列数より多いか否かを判定する。商品の在庫数が最小陳列数より多い場合、生成部2040は、その商品の情報を商品情報20に含める。一方、商品の在庫数が最小陳列数以下である場合、生成部2040は、その商品の情報を商品情報20に含めない。
【0051】
一方、商品情報20に、各商品について、端末10を利用して購入等ができるか否かを判別可能な情報を含めるとする。この場合、例えば生成部2040は、商品の識別情報と、端末10を利用してその商品の購入等ができるか否かを表すフラグとの対応付けを示す商品情報20を生成する。そのために生成部2040は、各商品について、その商品の在庫数が最小陳列数より多いか否かを判定する。生成部2040は、商品情報20において、1)商品の在庫数が最小陳列数より多い商品の識別情報については、端末10を利用してその商品の購入等ができることを表すフラグに対応付け、2)商品の在庫数が最小陳列数以下である商品の識別情報については、端末10を利用してその商品の購入等ができないことを表すフラグに対応付ける。
【0052】
図6は、各商品について、端末10を利用してその商品の購入等ができるか否かを表す商品情報20を例示する図である。この例において、商品情報20は、識別情報22及びフラグ24を有する。端末10を利用して購入等ができる商品に関するレコードでは、フラグ24に「1」が示されている。一方、端末10を利用して購入等ができない商品に関するレコードでは、フラグ24に「0」が示されている。
【0053】
端末10を利用して商品の購入等ができるか否かは、その商品の在庫数と最小陳列数との差分(在庫数から最小陳列数を引いた値)でも判別することができる。そこで生成部2040は、各商品について、その商品の在庫数と最小陳列数との差分を算出し、商品の識別情報と、その商品について算出された上記差分との対応づけを示す商品情報20を生成してもよい。
【0054】
図7は、商品の在庫数と最小陳列数との差分を示す商品情報20を例示する図である。図7の商品情報20は、識別情報22及び差分26を有する。差分26は、在庫数と最小陳列数との差分を表す。差分26に示されている値が1以上である商品は、在庫数が最小陳列数より多いため、端末10を利用して購入等をすることができる。一方、差分26に示されている値が0以下である商品は、在庫数が最小陳列数以下であるため、端末10を利用して購入等をすることができない。
【0055】
ここで、商品情報20には、上述した情報以外にも種々の情報を含めることができる。例えば、商品の価格、商品が属するカテゴリ、商品の画像、及び商品に関する説明などといった情報である。また、商品の識別情報として商品の識別コードが利用されている場合、商品情報20には、商品の名称を含めることが好適である。後述するように、例えばこれらの情報は、端末10のディスプレイ装置に表示され、顧客によって閲覧される。これらの情報は、例えば、在庫情報50と同様に、商品情報生成装置2000からアクセス可能な記憶装置に予め格納されている。
【0056】
<商品情報20の出力>
生成部2040は、商品情報20の出力を行う。ここで、生成部2040は、端末10において購入等ができる商品に関する情報を、端末10において出力できる態様で、商品情報20の出力を行う。例えば生成部2040は、端末10に対し、商品情報20を送信する。商品情報20を受信した端末10は、商品情報20の内容に基づいて、端末10のディスプレイ装置に表示させる画面を生成する。この場合、例えば端末10には、店舗30の外から店舗30の商品の購入等を行うためのアプリケーションが、予めインストールされている。そして、当該アプリケーションが、受信した商品情報20の内容に基づいて画面を生成する。
【0057】
図8は、商品の購入等に利用される画面を例示する図である。画面80には、各商品について、商品の名称、画像、及び価格が表示されている。顧客は、商品の画像82を選択することにより、その商品を、購入等の対象として指定することができる。
【0058】
この例において、商品Cは、在庫数が最小陳列数以下となっているため、端末10を利用して購入等をすることができない。そこで画面80において、商品Cの画像82-3は選択不可となっている。より具体的には、バツ印が付された上で、「売り切れ」と表示されている。なお、このように「売り切れ」と表示されていたとしても、商品の在庫数が0でない場合、店舗30の陳列場所40には商品が陳列されている。そのため、顧客は、店舗30に行って陳列場所40からその商品を取れば、その商品を購入することができる。
【0059】
ここで、図8の例において、端末10は、購入等が可能な商品の全てを一度に表示するのではなく、ページを切り替えることで画面80に表示される商品が変更されるようになっている。このように、一度に表示される商品が一部の商品だけである場合、商品情報生成装置2000は、画面に表示される商品についてのみ商品情報20を生成して、端末10に提供してもよい。この場合、商品情報生成装置2000は、端末10によってページを切り替えるボタンが選択されたことに応じて、新たな商品情報20を生成し、端末10に提供する。
【0060】
なお、端末10で購入等できない商品については、画面に含めないようにしてもよい。図9は、商品の購入等に利用される画面を例示する第2の図である。画面90は、画面80とは異なり、端末10で購入等ができない商品を含まない。この点、図9の例においても、図8の例と同様に、商品Cは、在庫数が最小陳列数以下となっているため、端末10を利用して購入等をすることができない。そのため画面90には、商品Cが含まれていない。
【0061】
なお、上記画面の生成は、端末10ではなく商品情報生成装置2000によって行われてもよい。具体的には、端末10が商品情報20に基づいて画面を生成する代わりに、商品情報生成装置2000が商品情報20の内容に基づいて画面データ(例えば HTML ファイル)を生成し、商品情報20として当該画面データを端末10に送信する。
【0062】
<実施例>
商品情報生成装置2000の動作を理解しやすくするために、商品情報生成装置2000の具体的な実施例について説明する。ここで説明する事項はいずれも例示であり、商品情報生成装置2000の実現形態を限定するものではない。
【0063】
図10は、実施例における商品情報生成装置2000の利用環境を例示する図である。本実施例において、店舗30では、パンやドーナツなどといった食品の製造及び販売が行われる。店舗30には、店員端末110とセルフ端末120が設けられている。店員端末110は、店員によって操作される端末である。一方、セルフ端末120は、顧客によって操作される端末である。
【0064】
顧客は、店員端末110、セルフ端末120、又は携帯端末130を利用して、商品の購入を行う。携帯端末130は、顧客が所持するスマートフォンなどの端末である。携帯端末130は端末10の一形態である。携帯端末130で商品を購入する場合、顧客は、店舗30に行かなくても商品の購入が可能である。ただし、端末10を利用する場合には、在庫数が最小陳列数以下である商品を購入することができない。一方で、店員端末110を利用する場合にはこのような制限がない。すなわち、在庫数が最小陳列数以下である商品も購入することができる。
【0065】
セルフ端末120については、商品を陳列場所40から取った上で利用されるように運用されてもよいし、商品を陳列場所40から取らずに利用されるように運用されてもよい。前者の場合、セルフ端末120では、店員端末110と同様に、在庫数が最小陳列数以下である商品も購入できるようにする。一方、後者の場合、店員端末110と同様に、在庫数が最小陳列数以下である商品も購入できるようにしてもよいし、携帯端末130と同様に、在庫数が最小陳列数以下である商品を購入できないようにしてもよい。
【0066】
店員端末110が利用される場合、顧客は、陳列場所40から商品を取って、店員端末110が設置されているレジカウンタへ持って行く。店員は、店員端末110を操作することで、顧客から受け取った商品の購入手続きを行う。例えば店員は、店員端末110のディスプレイ装置に表示されている商品の中から、顧客から受け取った各商品に対応するものを選択し、その購入数の指定を行う。こうすることで、顧客から受け取った商品が、購入対象の商品として登録される。さらに店員は、店員端末110を利用して、料金の支払いを受け付ける。これにより、商品の購入処理が完了する。
【0067】
店員端末110では、在庫数が最小陳列数以下である商品であっても、顧客がその商品を持っている限り、その商品の購入が可能である。そこで例えば、店員端末110のディスプレイ装置には、店舗30で扱っている全ての商品を選択可能な画面が表示される。
【0068】
ここで、商品の購入処理が完了したことに応じて、在庫情報50の更新が行われる。店舗30において、在庫の管理は店舗サーバ140によって行われている。店舗サーバ140は、在庫情報50-1が格納されている記憶装置に接続されている。例えば店員端末110は、店員端末110を利用して購入された商品について、その購入数を示す情報を、店舗サーバ140に送信する。店舗サーバ140は、店員端末110から受信した情報に基づいて、在庫情報50-1を更新する。具体的には、購入対象の商品として登録された各商品について、その購入数が在庫情報50に示されている在庫数から差し引かれる。
【0069】
セルフ端末120が利用される場合、顧客は、陳列場所40から商品を取ることなく、セルフ端末120で商品の購入処理を行う。例えばセルフ端末120のディスプレイ装置には、セルフ端末120で購入可能な各商品を示す画面が表示される。顧客は、この画面を操作して購入したい商品を選択し、その購入数の指定を行う。また、顧客は、セルフ端末120を利用して、料金の支払いを行う。その後、顧客は、購入した商品を店員から受け取る。
【0070】
このケースでも、セルフ端末120で料金の支払いが行われたことに応じて、在庫情報50-1の更新が行われる。セルフ端末120は、店員端末110と同様に、購入された商品について、その購入を示す情報を店舗サーバ140に送信する。店舗サーバ140は、この情報に基づいて、在庫情報50-1を更新する。
【0071】
携帯端末130が利用される場合、顧客は、携帯端末130を利用して、店舗30で扱われている商品を購入可能な Web サイトにアクセスする。携帯端末130に対して商品情報20を提供する商品情報生成装置2000は、例えば、この Web サイトを提供するサイト管理サーバ150として実現される。サイト管理サーバ150は、携帯端末130からアクセスされたことに応じ、商品の在庫数と最小陳列数を取得して、商品情報20を生成する。この場合、例えば商品情報20は、携帯端末130で購入可能な商品の情報を示す画面データ(例えば HTML ファイル)として生成される。
【0072】
携帯端末130は、サイト管理サーバ150から受信した画面データを、携帯端末130のディスプレイ装置に表示させる。このような画面は、例えば、図8図9に例示した画面である。顧客は、ディスプレイ装置に表示された画面を操作することにより、購入したい商品及びその購入数の指定を行うことで、商品を購入する。
【0073】
商品の購入後、顧客は、任意の場所で商品を受け取る。商品の受け取りは、顧客が店舗30に行くことで行われてもよいし、店舗30から商品が配達することによって行われてもよい。ここで、店舗30が複数存在する場合、顧客が好きな店舗を選択できるようにすることが好適である。
【0074】
なお、携帯端末130では、商品の購入ではなく、商品の予約が行われるようにしてもよい。例えばこの場合、携帯端末130では、購入したい商品とその数の指定を行って予約を行う。その後、顧客は、商品を受け取る時に代金の支払いを行うことで、商品を購入する。
【0075】
サイト管理サーバ150は、携帯端末130を利用して商品の購入や予約が行われたことに応じて、在庫情報50-2の更新を行う。在庫情報50-2は、在庫情報50-1と同じく、店舗30における各商品の在庫数を示す情報である。ここで、在庫情報50-1と在庫情報50-2は、これらの内容が一致するように同期される。これらの同期は、例えば、所定の頻度で行われる。なお、異なる場所で管理されているデータの間で同期を取る具体的な技術については、既存の手法を利用することができる。
【0076】
なお、店舗サーバ140とサイト管理サーバ150とで在庫情報50を別々に管理する代わりに、これらのサーバが同一の在庫情報50を利用するようにしてもよい。この場合、例えば店舗サーバ140が在庫情報50の管理を行うようにする。サイト管理サーバ150は、店舗サーバ140に対して在庫情報50の送信を要求することで、在庫情報50を取得する。また、在庫情報50の更新を行う際には、サイト管理サーバ150は、店舗サーバ140に対し、購入された商品に関する情報(商品の識別情報と購入数)を送信する。店舗サーバ140は、この情報を受信したことに応じて、在庫情報50の更新を行う。
【0077】
携帯端末130(すなわち、端末10)では、在庫数が最小陳列数以下となってしまう予約や購入を受け付けないようにしてもよい。言い換えれば、端末10で購入等が可能な商品の数は、在庫数と最小陳列数の差分以下に制限されてもよい。例えば、或る商品Aの在庫数が10であり、最小陳列数が8であるとする。この場合、端末10を利用して購入可能な商品Aの数は、2個以下に限定される。このようにすることで、端末10を利用して商品が購入等された後も、商品の在庫数が最小陳列数以上となるようにすることができる。
【0078】
このケースの場合、商品情報生成装置2000は、端末10に対し、在庫数と最小陳列数との差分(図7参照)を提供することが好ましい。例えば端末10は、顧客の操作によって商品とその購入数が指定されたことに応じ、指定された購入数が、その商品について商品情報20が示す差分26の値以下であるか否かを判定する。購入数が差分26の値以下である場合、端末10は、指定された購入を受け付ける。一方、購入数が差分26の値より大きい場合、端末10は、指定された購入を受け付けない。例えば端末10は、購入数が差分26の値より大きい場合、指定された購入数が、購入可能な数より多い旨の警告メッセージをディスプレイ装置に表示させる。
【0079】
図11は、指定された購入数が購入可能な数を超えた場合に表示される警告メッセージを例示する図である。この例では、陳列場所40に商品Aが18個陳列されているとする。また、商品Aの最小陳列数は10個であるとする。この前提により、端末10を利用して購入可能な商品Aの数は、最大8個となる。しかしながら、図11において、顧客は、購入数として10個を指定している。その結果、購入可能な個数は8個までである旨の警告メッセージが表示されている。なお、購入可能な商品の最大数は、購入する個数を入力する画面に予め表示されてもよい。
【0080】
ここで、上述の例において、顧客が店員端末110を利用して商品Aを購入するとする。この場合、顧客が購入可能な商品Aの最大数は、8個ではなく18個である。店員端末110を利用する場合、顧客が購入可能な商品の数は、在庫数と最小陳列数との差分に限定されないためである。
【0081】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0082】
なお、上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに提供することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスク ROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに提供されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0083】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得部と、
前記取得した在庫数と最小陳列数を利用して、前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末について、前記端末で購入又は予約ができる前記商品を特定可能な商品情報を生成する生成部と、を有し、
前記商品情報は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品に関する情報を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報である、商品情報生成装置。
(付記2)
前記生成部は、1つ以上の前記商品それぞれについて、その商品の在庫数が前記最小陳列数より多いか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記商品情報を生成する、付記1に記載の商品情報生成装置。
(付記3)
前記商品情報は、購入又は予約する前記商品を選択する画面のデータ、又は前記画面の生成に利用されるデータを含み、
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示が選択不可の状態で含まれる、付記1又は2に記載の商品情報生成装置。
(付記4)
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品について、売り切れである旨の表示を含む、付記3に記載の商品情報生成装置。
(付記5)
前記商品情報は、前記商品の在庫数と前記最小陳列数との差分を特定可能な情報を含み、
前記端末において購入又は予約できる前記商品の数は、その商品について前記商品情報が示す前記差分以下に制限される、付記1から4いずれか一項に記載の商品情報生成装置。
(付記6)
前記端末は、前記店舗の商品の購入又は予約を受け付けるサーバに対してネットワークを介して接続される、顧客のコンピュータである、付記1から5いずれか一項に記載の商品情報生成装置。
(付記7)
コンピュータによって実行される制御方法であって、
商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得ステップと、
前記取得した在庫数と最小陳列数を利用して、前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末について、前記端末で購入又は予約ができる前記商品を特定可能な商品情報を生成する生成ステップと、を有し、
前記商品情報は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品に関する情報を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報である、制御方法。
(付記8)
前記生成ステップにおいて、1つ以上の前記商品それぞれについて、その商品の在庫数が前記最小陳列数より多いか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記商品情報を生成する、付記7に記載の制御方法。
(付記9)
前記商品情報は、購入又は予約する前記商品を選択する画面のデータ、又は前記画面の生成に利用されるデータを含み、
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示が選択不可の状態で含まれる、付記7又は8に記載の制御方法。
(付記10)
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品について、売り切れである旨の表示を含む、付記9に記載の制御方法。
(付記11)
前記商品情報は、前記商品の在庫数と前記最小陳列数との差分を特定可能な情報を含み、
前記端末において購入又は予約できる前記商品の数は、その商品について前記商品情報が示す前記差分以下に制限される、付記7から10いずれか一項に記載の制御方法。
(付記12)
前記端末は、前記店舗の商品の購入又は予約を受け付けるサーバに対してネットワークを介して接続される、顧客のコンピュータである、付記7から11いずれか一項に記載の制御方法。
(付記13)
プログラムが格納されているコンピュータ可読媒体であって、
前記プログラムは、コンピュータに、
商品の在庫数と、店舗の陳列場所に陳列すべき前記商品の最小数である最小陳列数とを取得する取得ステップと、
前記店舗以外の場所から前記店舗の商品の購入又は予約ができる端末について、前記端末で購入又は予約ができる前記商品を特定可能な商品情報を生成する生成ステップと、を実行させ、
前記商品情報は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品に関する情報を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品をそれ以外の前記商品と判別可能な情報である、コンピュータ可読媒体。
(付記14)
前記生成ステップにおいて、1つ以上の前記商品それぞれについて、その商品の在庫数が前記最小陳列数より多いか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記商品情報を生成する、付記13に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記15)
前記商品情報は、購入又は予約する前記商品を選択する画面のデータ、又は前記画面の生成に利用されるデータを含み、
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示を含まないか、又は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品を選択するための表示が選択不可の状態で含まれる、付記13又は14に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記16)
前記画面は、在庫数が前記最小陳列数以下である前記商品について、売り切れである旨の表示を含む、付記15に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記17)
前記商品情報は、前記商品の在庫数と前記最小陳列数との差分を特定可能な情報を含み、
前記端末において購入又は予約できる前記商品の数は、その商品について前記商品情報が示す前記差分以下に制限される、付記13から16いずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
(付記18)
前記端末は、前記店舗の商品の購入又は予約を受け付けるサーバに対してネットワークを介して接続される、顧客のコンピュータである、付記13から17いずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0084】
10 端末
20 商品情報
22 識別情報
24 フラグ
26 差分
30 店舗
40 陳列場所
50 在庫情報
52 識別情報
54 在庫数
80 画面
82 画像
90 画面
110 店員端末
120 セルフ端末
130 携帯端末
140 店舗サーバ
150 サイト管理サーバ
500 コンピュータ
502 バス
504 プロセッサ
506 メモリ
508 ストレージデバイス
510 入出力インタフェース
512 ネットワークインタフェース
2000 商品情報生成装置
2020 取得部
2040 生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11