(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】製品の共通特徴を比べて比較結果を提供する方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241112BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021048337
(22)【出願日】2021-03-23
【審査請求日】2024-03-15
(31)【優先権主張番号】10-2020-0035570
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チェー イェウォン
【審査官】塚田 肇
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-021215(JP,A)
【文献】特開2011-103045(JP,A)
【文献】特開2016-206969(JP,A)
【文献】特開2019-028904(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置が実行する製品比較方法であって、
前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記製品比較方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、少なくとも1つの画像から2つ以上の比較対象製品を認識する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記比較対象製品間で比較可能な少なくとも1つの属性をUI(user interface)で表示する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記UIで選択された属性のデータに対する比較結果を提供する段階
を含む、製品比較方法。
【請求項2】
前記表示する段階は、
前記比較対象製品のメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認する段階
を含む、請求項1に記載の製品比較方法。
【請求項3】
前記表示する段階は、
製品それぞれのメタデータが含まれた製品データベースから前記比較対象製品のメタデータを照会する段階、および
前記照会されたメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認する段階
を含む、請求項1に記載の製品比較方法。
【請求項4】
前記表示する段階は、
前記比較対象製品に対するリアルタイム検索によって取得した製品詳細からメタデータを照会する段階、および
前記照会されたメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認する段階
を含む、請求項1に記載の製品比較方法。
【請求項5】
前記表示する段階は、
前記比較対象製品間で前記共通分類が可能な属性それぞれのフィールド値を確認する段階
をさらに含む、請求項2に記載の製品比較方法。
【請求項6】
前記提供する段階は、
前記画像の上に重ねて(overlay)前記比較結果によるラベルを表記する段階
を含む、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の製品比較方法。
【請求項7】
前記表記する段階は、
前記ラベルのディスプレイ要素を、前記選択された属性に対する前記比較対象製品のうちの少なくとも1つのフィールド値によって差をつけて表示すること
を特徴とする、請求項6に記載の製品比較方法。
【請求項8】
前記提供する段階は、
前記選択された属性に対する前記比較対象製品のうちの少なくとも1つのフィールド値を利用して前記比較対象製品間の比較結果をグラフ形式で提供する段階
を含む、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の製品比較方法。
【請求項9】
前記認識する段階は、
前記画像から認識された物体それぞれに対し、該当の物体とマッチングする製品情報を提供する段階、および
前記製品情報に対してユーザからコンファームが入力されれば、該当の製品を前記比較対象製品として特定する段階
を含む、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の製品比較方法。
【請求項10】
前記製品比較方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記比較対象製品間のOCR(optical character reader)によって前記画像から抽出したテキストを比べて比較結果を提供する段階
をさらに含む、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の製品比較方法。
【請求項11】
請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の製品比較方法を前記コンピュータ装置に実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータ装置であって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも1つの画像から2つ以上の比較対象製品を認識する製品認識部、
前記比較対象製品間で比較可能な少なくとも1つの属性をUIで提供する属性提供部、および
前記UIで選択された属性のデータに対する比較結果によって前記画像の上にラベルを表記するラベル表記部
を含む、コンピュータ装置。
【請求項13】
前記属性提供部は、
前記比較対象製品のメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項14】
前記属性提供部は、
製品それぞれのメタデータが含まれた製品データベースから前記比較対象製品のメタデータを照会し、
前記照会されたメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項15】
前記属性提供部は、
前記比較対象製品に対するリアルタイム検索によって取得した製品詳細からメタデータを照会し、
前記照会されたメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項16】
前記属性提供部は、
前記比較対象製品間で前記共通分類が可能な属性それぞれのフィールド値を確認すること
を特徴とする、請求項13に記載のコンピュータ装置。
【請求項17】
前記ラベル表記部は、
前記ラベルのディスプレイ要素を、前記選択された属性に対する前記比較対象製品のうちの少なくとも1つのフィールド値によって差をつけて表示すること
を特徴とする、請求項13~16のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記選択された属性に対する前記比較対象製品のうちの少なくとも1つのフィールド値を利用して前記比較対象製品間の比較結果をグラフ形式で提供すること
を特徴とする、請求項13~16のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項19】
前記製品認識部は、
前記画像から認識された物体それぞれに対し、該当の物体とマッチングする製品情報を提供し、
前記製品情報に対してユーザからコンファームが入力されれば、該当の製品を前記比較対象製品として特定すること
を特徴とする、請求項12~18のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記比較対象製品間のOCRによって前記画像から抽出したテキストを比べて比較結果を提供すること
を特徴とする、請求項12~19のうちのいずれか一項に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、製品を比較する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
商品を検索する方法としては、テキストで入力された商品情報に基づいて属性を分類してユーザに表示する方式が一般的である。このような方法は、キーワードベースの画像検索技術において、商品に関する知識が足りない場合にはすべての分類の商品を直接確認しなければならない上に、キーワードを正確に入力することが難しいため、商品検索に多くの不便が生じる。
【0003】
これに対する新たな方法として、画像の特徴ベクトルに基づいて検索を行う、コンテンツベースの画像検索(content-based image retrieval)技術が使用されることがある。
【0004】
画像ベースの商品検索技術の一例として、特許文献1(登録日2019年10月7日)には、画像で描写されたアイテムを識別してアイテムに対するデータを検索する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画像から認識された2つ以上の製品がもつ同一属性のデータを比べ、比較結果を該当の画像の上にラベリング(labeling)して示すことを目的とする。
【0007】
画像から認識された2つ以上の製品を比べるための共通特徴をUIで提供し、UIで選択された特徴の比較結果を該当の画像の上に表記することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータ装置が実行する製品比較方法であって、前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記製品比較方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、少なくとも1つの画像から2つ以上の比較対象製品を認識する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記比較対象製品間で比較可能な少なくとも1つの属性をUI(user interface)で表示する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記UIで選択された属性のデータに対する比較結果を提供する段階を含む、製品比較方法を提供する。
【0009】
一側面によると、前記表示する段階は、前記比較対象製品のメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認する段階を含んでよい。
【0010】
他の側面によると、前記表示する段階は、それぞれの製品のメタデータが含まれた製品データベースから前記比較対象製品のメタデータを照会する段階、および前記照会されたメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認する段階を含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記表示する段階は、前記比較対象製品に対するリアルタイム検索によって取得した製品詳細からメタデータを照会する段階、および前記照会されたメタデータを利用して前記比較対象製品間で共通分類が可能な属性を確認する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記表示する段階は、前記比較対象製品間で前記共通分類が可能な属性それぞれのフィールド値を確認する段階をさらに含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記画像の上に重ねて(overlay)前記比較結果によるラベルを表記する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記表記する段階は、前記ラベルのディスプレイ要素を、前記選択された属性に対する前記比較対象製品のうちの少なくとも1つのフィールド値によって差等をつけて表示してよい。
【0015】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記選択された属性に対する前記比較対象製品のうちの少なくとも1つのフィールド値を利用して前記比較対象製品間の比較結果をグラフ形式で提供する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記認識する段階は、前記画像から認識された物体それぞれに対し、該当の物体とマッチングする製品情報を提供する段階、および前記製品情報に対してユーザからコンファームが入力されれば、該当の製品を前記比較対象製品として特定する段階を含んでよい。
【0017】
さらに他の側面によると、前記製品比較方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記比較対象製品間のOCR(optical character reader)によって前記画像から抽出したテキストを比べて比較結果を提供する段階をさらに含んでよい。
【0018】
前記製品比較方法を前記コンピュータ装置に実行させるために非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0019】
コンピュータ装置であって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの画像から2つ以上の比較対象製品を認識する製品認識部、前記比較対象製品間で比較可能な少なくとも1つの属性をUIで提供する属性提供部、および前記UIで選択された属性のデータに対する比較結果によって前記画像の上にラベルを表記するラベル表記部を含む、コンピュータ装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、比較対象製品の画像を入力する過程を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、比較対象製品を特定する過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、比較対象製品を特定する過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、比較対象製品間で比較可能なフィールド情報を表示する過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、比較対象製品間の比較結果を提供する過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、比較対象製品間の比較結果を提供する過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0022】
本発明の実施形態は、画像に含まれた同一属性の製品を比較する技術に関する。
【0023】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、画像から認識された2つ以上の製品間で同一属性のデータを比べ、比較結果を該当の画像の上にラベリングすることができる。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0025】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(Internet of Things)デバイス、VR(Virtual Reality)デバイス、AR(Augmented Reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0026】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0027】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160もネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、製品比較サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として、電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0029】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや、特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0030】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0031】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0032】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0033】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0034】
以下では、製品の共通特徴を比べて比較結果を提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0036】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータによって実現された製品比較システムが構成されてよい。一例として、製品比較システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されても、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよいし、場合によっては、サーバ150との連動によって製品比較サービスが提供されてもよい。
【0037】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現された製品比較システムは、
図4に示した製品比較方法を実行してよい。
【0038】
電子機器110は、
図4に係る製品比較方法を実行してよい。このために、電子機器110のプロセッサ212は、
図3に示すように、製品認識部310、属性提供部320、およびラベル表記部330を構成要素として含んでよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0039】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図4の製品比較方法が含む段階410~430を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0040】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110で実行されたアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110が画像から製品を認識するように上述した命令にしたがって電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、製品認識部310が利用されてよい。
【0041】
プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令には、プロセッサ212が以下で説明する段階410~430を実行するように制御するための命令が含まれてよい。
【0042】
図4を参照すると、段階410で、製品認識部310は、少なくとも1つの入力画像から2つ以上の製品を認識してよい。製品認識部310には、AIベースのカメラ機能が含まれたアプリケーションにより、比較対象製品が含まれた画像が入力されてよい。例えば、製品認識部310には、アプリケーションのカメラ撮影機能によって画像が入力されてもよいし、電子機器110と関連する画像保存領域(一例として、メモリ211のようなローカルストレージや、電子機器110と連動可能なインターネット上の保存領域など)から画像が呼び出されてもよい。
【0043】
一例として、製品認識部310には、比較の対象となる2つ以上の製品が1つのフレーム内に含まれた画像が入力されてよい。他の例として、製品認識部310には、製品それぞれに該当する製品画像が段階を経ながら1枚ずつ入力されてもよい。例えば、製品認識部310は、「製品比較モード」が選択された場合、比較対象製品を1つずつ撮影するか保存領域から呼び出すためのインタフェースを提供してよい。認識された製品それぞれは、分離した領域に表示されてよい。入力されるか保存領域から呼び出された1枚の画像が2つ以上の製品を含む場合には、各製品を分離して表示してよい。
【0044】
本実施形態において、比較対象製品とは、画像比較分析を提供する属性の物体として、製品比較が可能な共通特徴をもつ物体を意味してよい。例えば、比較対象製品としては、化粧品、ワイン、運動靴、携帯電話、家電などが含まれてよいが、これらは例示的なものに過ぎず、相互間の比較が可能な共通分類対象をすべて包括してよい。比較対象製品の詳細カテゴリが異なる場合でも、用途などのような他の基準によってラベリングできる製品であれば、すべて適用可能である。
【0045】
製品認識部310は、ディープラーニング(deep learning)による物体検出(object detection)技術に基づいて入力画像を分析した後、分析結果を利用して比較対象製品を特定してよい。一例として、製品認識部310は、サーバ150との連動によって製品比較サービスを提供するために、事前に構築された製品データベース(一例として、メモリ221)を活用しながら、入力画像で認識された物体それぞれとマッチングする製品情報を提供してよい。製品認識部310は、入力画像を含んだ製品情報要請をサーバ150に伝達してよく、これにより、サーバ150は、製品情報要請に対する応答として、入力画像で認識された物体とマッチングする製品情報を提供してよい。製品認識部310は、入力画像で認識された物体それぞれに対して該当の物体とマッチングする製品情報を表示してよく、このとき、製品情報に対するユーザ入力に基づいて比較対象製品を特定してよい。例えば、ユーザから画像が入力されれば、該当の画像で認識された物体とマッチングする製品情報を表示すると同時に、比較する対象で間違いがないかを問うコンファームをユーザに要請してよく、製品情報に対してユーザからコンファームが入力されれば、該当の製品を比較対象製品として特定してよい。
【0046】
段階420で、属性提供部320は、段階410で認識された製品間の比較可能な同一属性のフィールド情報をUI(以下、「属性選択UI」とする)で提供してよい。属性提供部320は、2つ以上の比較対象製品が特定された場合、比較対象製品を束ねることのできる少なくとも1つの共通する属性を確認した後、確認された属性に対してユーザ選択が可能なUIを提供してよい。
【0047】
属性提供部320は、比較対象製品それぞれのメタデータを照会してよい。メタデータとは、製品の多様な属性を説明するデータを意味してよく、カテゴリや製品分類品目、用途、容量、成分、製造国、製造元、販売元、製造日、賞味期限などのような製品仕様はもちろん、効能や性能のような製品の特徴、製品の評価データや各種タグなどを含んでよい。比較対象製品間で共通分類が可能な属性とは、メタデータに基づいて比較対象製品を共通する属性で束ねる基準を意味してよい。属性提供部320は、比較対象製品間に同一属性のメタデータフィールドが存在するかを確認してよい。例えば、比較対象製品が化粧品であるとき、各製品のメタデータを比べた結果、水感を示す属性フィールドとホワイトニング性能を示す属性フィールドが共通して存在する場合には、水感とホワイトニング性能を共通分類が可能な属性として活用してよい。また、属性提供部320は、メタデータフィールドに該当するフィールド値があるか、メタデータフィールドが比較可能な数値を有しているかなどを確認してよい。一例として、属性提供部320は、生成されたメタデータを含んだデータベースが事前に構築されている場合、該当のデータベースを利用して比較対象製品のメタデータを照会してよい。例えば、各製品のメタデータは、製品DBに含まれてよい。他の例として、属性提供部320は、比較対象製品として特定された製品情報をリアルタイム検索することにより、比較対象製品の検索結果に含まれた少なくとも1つの製品に関する詳細情報からメタデータを照会してよい。例えば、比較対象製品に対する検索結果のうちで最上位に表示された製品詳細を抽出して比較対象製品のメタデータを照会してよい。未生成の多様な形態の製品詳細からでもメタデータフィールドを確認することが可能なように、多様な詳細表現に対するマッピングテーブルを事前に定義しておいてよく、属性提供部320は、マッピングテーブルを利用しながら、リアルタイム検索によって取得した製品詳細から比較対象製品のメタデータ値を照会してよい。
【0048】
属性提供部320は、比較対象製品間で同一属性のフィールド情報を抽出してよく、フィールド情報それぞれに対し、該当のフィールド値を示す数値を確認してよい。このとき、属性提供部320は、比較対象製品間で比較可能な個別のフィールド情報を共通概念として束ね、それぞれUIで提供してよい。一例として、属性提供部320は、比較対象製品間の同一属性のメタデータフィールドのうちからフィールドの深さ(depth)が最も大きいフィールド情報または深さが大きい順に一定の個数のフィールド情報を抽出してよく、抽出されたフィールド情報それぞれに対してフィールド値(例えば、数値)を確認してよい。他の例として、ユーザの要求にしたがい、比較されるフィールドの深さが調整されてよい。このように比較の水準を調節することにより、製品間のより詳細的あるいは抽象的な比較を可能にすることができる。
【0049】
段階430で、ラベル表記部330は、属性選択UIで特定のフィールドが選択される場合、選択されたフィールド情報のデータを比べ、比較結果によるラベルを入力画像の上に表記してよい。ラベル表記部330は、比較対象製品間で同一属性のデータを比べ、比較結果を入力画像の上に重ねてよい(overlay)。このとき、比較結果に応じて入力画像の上の製品にラベリングして表示してよい。比較結果によるラベルの大きさや色などのようなディスプレイ要素は、フィールド値を示す数値によって差がつくように適用してよい。
【0050】
他の例として、ラベル表記部330は、比較対象製品間の比較結果をグラフ形式で提供してよく、各比較対象製品のフィールド値を示す数値をグラフで作成して比較結果を表記してよい。
【0051】
上述では、比較対象製品間で同一属性のメタデータフィールドを比較すると説明しているが、これに限定されてはならず、製品間で比較可能な共通特徴であればすべて活用可能である。例えば、プロセッサ212は、OCR(optical character reader)による文字認識結果を活用してよい。言い換えれば、プロセッサ212は、比較対象製品それぞれに対してOCRを利用して入力画像からテキストを抽出した後、抽出されたテキストに含まれた数値を比べた比較結果によるラベルを表記してよい。比較対象製品のメタデータの他にも、OCRによって認識可能な製品自体のラベル情報を比較することも可能であり、さらに、比較対象製品のメタデータとOCR認識結果を結合して活用することはもちろん、製品詳細に含まれたすべての情報を製品比較データとして活用してもよい。
【0052】
また、プロセッサ212は、比較対象製品のメタデータフィールドまたはOCRの文字認識結果に事前に定められた特定の属性に対し、例えば、ユーザが予め設定した属性が存在する場合、該当の属性が含まれた製品を強調して表記してよい。例えば、有害物質やアレルギー成分、あるいは非選好成分をユーザが事前に指定していた場合、比較対象製品のうちで該当の成分が含まれた製品に対しては個別のラベルやマーカーを表記してよい。また、製品に対するOCR文字認識によってユーザが識別しようとする有害物質やアレルギー成分、あるいは非選好成分を示すテキストが抽出された場合、該当のテキストを他の製品との比較結果とともに表示することも可能である。
【0053】
サーバ150は、生成されたメタデータに基づき、メタデータフィールドに対するデータベースを事前に構築してよい。サーバ150のプロセッサ222は、入力/出力インタフェース224で製品分類およびフィールド情報に対する入力を受信し、製品分類およびフィールド情報をデータベースに記録してよい。追加的または代案的に、サーバ150のプロセッサ222は、ネットワーク170を介して収集したデータを分析して製品分類ごとにフィールドの名称およびフィールドの深さを決定し、表1のようにデータベースに記録してよい。
【0054】
【0055】
事前に構築されたメタデータフィールドに対するデータベースは、メタデータの収集および生成にも利用されてよい。例えば、製品認識部310によって香水Aと香水Bが認識されれば、属性提供部320は、表1のデータベースを参照しながら、フィールドの深さが「1」である「ターゲット性別」と「香りの種類」をフィールド情報として抽出してよい。このとき、2つの香水の「ターゲット性別」と「香りの種類」が同一であれば、属性提供部320は、「フィールドの深さ」が「2」である「ベースノート」と「トップノート」をフィールド情報として抽出し、香水Aと香水Bのメタデータを利用して香水Aと香水Bに該当するフィールド値を決めてよい。このとき、決められたフィールド値との関連によってラベルが決められてよく、決められたラベルがラベル表記部330によって入力画像の上に表記されてよい。
【0056】
図5~10は、本発明の一実施形態における、製品比較サービスを提供する過程を説明するためのユーザインタフェース画面の例を示した図である。
【0057】
図5~10は、製品比較サービス画面500を示しており、電子機器110のディスプレイに表示される画面であってよい。
【0058】
図5を参照すると、プロセッサ212には、カメラ撮影機能によって画像501が入力されるか電子機器110と関連する画像保存領域から画像501が呼び出され、製品比較サービス画面500に表示されてよい。このとき、プロセッサ212には、2つ以上の比較対象製品が1つのフレーム内に含まれた画像が入力されるか、各比較対象製品の個別の画像が入力されてよい。
【0059】
例えば、ユーザが、2つの洗浄製品を比べるために2つの洗浄製品を1つのフレーム内に含んで撮影したとする。このとき、プロセッサ212には、このような撮影画像が製品比較のための画像501として入力されてよい。
【0060】
プロセッサ212は、画像501で認識された物体それぞれに対し、該当の物体とマッチングする製品情報を表示し、製品情報に対するユーザ入力にしたがって比較対象製品を特定してよい。
【0061】
図6と
図7に示すように、プロセッサ212は、画像501で認識された物体それぞれに対し、該当の物体とマッチングする製品情報を含むユーザコンファーム画面610、710を提供してよい。画像501において、1つの製品をAブランドの「い」製品として認識し、他の1つをBブランドの「ろ」製品として認識した場合、認識した製品が比較対象製品で間違いがないかをユーザにコンファームさせるように、該当の製品情報を含むユーザコンファーム画面610、710を提供してよい。プロセッサ212は、ユーザコンファーム画面610、710で認識された製品に対してユーザからコンファームが入力されれば、該当の製品を比較対象製品として特定してよい。
【0062】
実施形態によっては、画像501で認識された製品情報に対するユーザコンファーム画面610、710を提供する過程が省略されてもよい。例えば、製品認識正確度が一定のレベル以上である場合、ユーザコンファーム画面610、710を提供する過程を省略してよい。
【0063】
プロセッサ212は、比較対象製品それぞれのメタデータを照会し、比較対象製品間に同一属性のメタデータフィールドが存在するかと、該当のフィールドが比較可能な数値を有しているかを確認してよい。このとき、プロセッサ212は、比較対象製品間で比較可能な同一属性のフィールド情報を抽出してよい。例えば、「い」製品と「ろ」製品のメタデータから、水感(または、潤い情報)、有害物質の含有量(または、有害度)、全体評点などが共通する特徴をもつ属性を抽出してよい。プロセッサ212は、比較対象製品間の同一属性ごとに、該当の属性のフィールド値を確認してよい。例えば、「い」製品と「ろ」製品を比較するために、水感(「い」製品は-5点、「ろ」製品は-3点)、有害物質の含有量(「い」製品は-2種類、「ろ」製品は-1種類)、全体評点(「い」製品は-10点、「ろ」製品は-5点)などのように、製品間の同一属性のフィールド値を確認してよい。
【0064】
図8を参照すると、プロセッサ212は、比較対象製品間で比較可能な同一属性のフィールド情報を利用して属性選択UI820を提供してよい。言い換えれば、プロセッサ212は、共通特徴を示す個別のフィールド値を共通概念として束ね、属性選択UI820として提供してよい。「い」製品と「ろ」製品がメタデータ内で水感(または、潤い情報)、有害物質の含有量(または、有害度)、全体評点のフィールド情報を共通して有する場合、該当のフィールド情報を利用して属性選択UI820を提供してよい。
【0065】
図9を参照すると、プロセッサ212は、属性選択UI820で特定の属性のフィールドが選択される場合、選択されたフィールド値を比べ、比較結果によるラベル930を画像の上に表記してよい。属性選択UI820で「有害物質が少ない方」UIが選択される場合、「い」製品と「ろ」製品のメタデータ属性のうちで「有害物質」と関連するフィールド値を比べ、有害物質が少ない方の製品の上にラベル930を表記してよい。または、比較結果によるラベル930の代わりに、比較対象製品それぞれに順位情報を提供してもよい。例えば、「有害物質」と関連するフィールド値が低い順に、製品それぞれに順位を表示してよい。
【0066】
他の例として、プロセッサ212は、比較結果によるラベル930の代わりに、比較対象製品間の比較結果をグラフ形式で提供してよい。
図10を参照すると、プロセッサ212は、属性選択UI820で「有害物質が少ない方」UIが選択される場合、「い」製品と「ろ」製品のメタデータ属性のうちで「有害物質」と関連するフィールド値をグラフ1040で表した比較結果を提供してよい。
【0067】
したがって、本実施形態は、2つ以上の比較対象製品に対し、製品間で比較可能な共通属性を表示し、ユーザが選択した属性のフィールド値を比較した結果をラベリングして表記することができる。
【0068】
このように、本発明の実施形態によると、画像から認識された2つ以上の製品間の同一属性のデータを比べ、比較結果を該当の画像の上にラベリングして示すことができる。さらに、本発明の実施形態によると、画像から認識された2つ以上の製品を比べるための共通特徴をUIで提供し、UIで選択された特徴の比較結果を提供することができる。
【0069】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0070】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0071】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0072】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0073】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0074】
212:プロセッサ
310:製品認識部
320:属性提供部
330:ラベル表記部