(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】メモリリソースを有するチップレットを備えたパッケージデバイス
(51)【国際特許分類】
H01L 25/07 20060101AFI20241112BHJP
H01L 25/065 20230101ALI20241112BHJP
H01L 25/18 20230101ALI20241112BHJP
G06F 12/0806 20160101ALI20241112BHJP
G11C 5/04 20060101ALI20241112BHJP
G06F 15/173 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H01L25/08 C
G06F12/0806 100
G11C5/04 220
G06F15/173 683C
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020108363
(22)【出願日】2020-06-24
【審査請求日】2023-06-21
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】アデル エルシェルビニ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン リー
(72)【発明者】
【氏名】ジョアンナ スワン
(72)【発明者】
【氏名】ショーナ リフ
(72)【発明者】
【氏名】パトリック モロー
(72)【発明者】
【氏名】ジェラルド パスダスト
(72)【発明者】
【氏名】ミン フアン
【審査官】清水 稔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0171015(US,A1)
【文献】特開2018-074065(JP,A)
【文献】国際公開第2021/009920(WO,A1)
【文献】特表2015-507843(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0062383(US,A1)
【文献】特開2019-068052(JP,A)
【文献】特開2008-165793(JP,A)
【文献】特表2016-526306(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0122773(US,A1)
【文献】国際公開第2013/095544(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 25/07
G06F 12/0806
G11C 5/04
G06F 15/173
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサコアを有するホストチップと、
チップレットの第1面における第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアと通信するように結合されたメモリを有するチップレットと、
前記チップレットの第2面における導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースであって、前記第2面は、前記第1面の反対側にあり、前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、前記チップレットは、前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうちの前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされている、第2ハードウェアインタフェースと、
を有
し、
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコアを含むスイッチネットワークを有し、
前記スイッチネットワークの複数のノードは、複数の行及び複数の列を有するアレイ構造において相互に結合されており、
前記メモリは、前記複数の行のうちの1つ又は前記複数の列のうちの1つのそれぞれの端部を介して、前記スイッチネットワークに結合されているデバイス層の任意のPHY回路から独立して、前記プロセッサコアと通信するように結合されている、
パッケージデバイス。
【請求項2】
プロセッサコアを有するホストチップと、
チップレットの第1面における第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアと通信するように結合されたメモリを有するチップレットと、
前記チップレットの第2面における導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースであって、前記第2面は、前記第1面の反対側にあり、前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、前記チップレットは、前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうちの前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされている、第2ハードウェアインタフェースと、
を有し、
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコア、及び、前記プロセッサコアと前記メモリとの間に接続されるメモリコントローラ回路を含み、
前記メモリコントローラ回路は、前記プロセッサコアに前記メモリへのアクセスを提供する、
パッケージデバイス。
【請求項3】
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコアを有し、
前記チップレットの第2デバイス層は、
前記メモリを有し、
前記第1デバイス層又は前記第2デバイス層のうちのいずれかは、前記チップレットを少なくとも部分的に介して前記第2ハードウェアインタフェースまで延在する相互接続を介して電力を受け取るように結合されている、
請求項1
または2記載のパッケージデバイス。
【請求項4】
前記相互接続は、前記第1ハードウェアインタフェースまで延在する、
請求項
3記載のパッケージデバイス。
【請求項5】
前記メモリは、スタティックランダムアクセスメモリまたはダイナミックランダムアクセスメモリのうちの1つを有する、
請求項1
または2記載のパッケージデバイス。
【請求項6】
前記メモリは、不揮発性メモリを有する、
請求項1
または2記載のパッケージデバイス。
【請求項7】
前記プロセッサコアは、前記メモリにデータをキャッシュするために結合されている、
請求項1
または2記載のパッケージデバイス。
【請求項8】
前記プロセッサコアは、前記メモリのラストレベルキャッシュにアクセスするために結合される、
請求項
7記載のパッケージデバイス。
【請求項9】
前記プロセッサコアは第1プロセッサコアであり、
前記ホストチップは第2プロセッサコアをさらに有し、
前記メモリは、第1メモリバンク及び第2メモリバンクを有し、
前記チップレットは、さらに、前記第1プロセッサコアと前記第1メモリバンクとの間に結合された第1入出力回路(IO回路)、及び前記第2プロセッサコアと前記第2メモリバンクとの間に結合された第2IO回路、を有し、
前記第1メモリバンクと前記第1プロセッサコアとの間に第1キャッシュコントローラが結合されており、前記第2メモリバンクと前記第2プロセッサコアとの間に第2キャッシュコントローラが結合されている、
請求項1
または2記載のパッケージデバイス。
【請求項10】
前記チップレットは、前記第1キャッシュコントローラ及び前記第2キャッシュコントローラを含む、
請求項
9記載のパッケージデバイス。
【請求項11】
プロセッサコアを有するホストチップを形成するステップと、
メモリアレイを有するチップレットを形成するステップと、
前記ホストチップを前記チップレットに結合するステップであって、前記チップレットの第1面において第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアに前記メモリアレイを結合するステップを含む、ステップと、
前記チップレットの第2面において導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースを形成するステップと、
を含む方法であって、
前記第2面は前記第1面の反対側にあり、
前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、
前記チップレットは前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、
前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうち、前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされて
おり、
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコアを有し、
前記チップレットの第2デバイス層は、メモリを有し、
前記第1デバイス層又は前記第2デバイス層のうちのいずれかは、前記チップレットを少なくとも部分的に介して前記第2ハードウェアインタフェースまで延在する相互接続を介して電力を受け取るように結合されている、
方法。
【請求項12】
プロセッサコアを有するホストチップを形成するステップと、
メモリアレイを有するチップレットを形成するステップと、
前記ホストチップを前記チップレットに結合するステップであって、前記チップレットの第1面において第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアに前記メモリアレイを結合するステップを含む、ステップと、
前記チップレットの第2面において導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースを形成するステップと、
を含む方法であって、
前記第2面は前記第1面の反対側にあり、
前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、
前記チップレットは前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、
前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうち、前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされており、
前記ホストチップの第1デバイス層は、
前記プロセッサコアを含むスイッチネットワークを有し、
前記スイッチネットワークの複数のノードは、複数の行及び複数の列を有するアレイ構造において相互に結合されており、
前記複数の行のうちの1つ又は前記複数の列のうちの1つのそれぞれの端部を介して前記スイッチネットワークに結合されているデバイス層の任意のPHY回路から独立して、前記プロセッサコアと通信するように、メモリが結合されている、
方法。
【請求項13】
プロセッサコアを有するホストチップを形成するステップと、
メモリアレイを有するチップレットを形成するステップと、
前記ホストチップを前記チップレットに結合するステップであって、前記チップレットの第1面において第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアに前記メモリアレイを結合するステップを含む、ステップと、
前記チップレットの第2面において導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースを形成するステップと、
を含む方法であって、
前記第2面は前記第1面の反対側にあり、
前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、
前記チップレットは前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、
前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうち、前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされており、
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコア、及び、前記プロセッサコアとメモリとの間に接続されるメモリコントローラ回路を含み、
前記メモリコントローラ回路は、前記プロセッサコアに前記メモリへのアクセスを提供する、
方法。
【請求項14】
プロセッサコアを有するホストチップを形成するステップと、
メモリアレイを有するチップレットを形成するステップと、
前記ホストチップを前記チップレットに結合するステップであって、前記チップレットの第1面において第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアに前記メモリアレイを結合するステップを含む、ステップと、
前記チップレットの第2面において導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースを形成するステップと、
を含む方法であって、
前記第2面は前記第1面の反対側にあり、
前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、
前記チップレットは前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、
前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうち、前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされており、
前記プロセッサコアは第1プロセッサコアであり、
前記ホストチップは第2プロセッサコアをさらに有し、
メモリは、第1メモリバンク及び第2メモリバンクを有し、
前記チップレットを形成するステップは、さらに、前記第1プロセッサコアと前記第1メモリバンクとの間に結合された第1入出力回路(IO回路)及び前記第2プロセッサコアと前記第2メモリバンクとの間に結合された第2IO回路を形成するステップを含み、
前記第1メモリバンクと前記第1プロセッサコアとの間に第1キャッシュコントローラが結合されており、前記第2メモリバンクと前記第2プロセッサコアとの間に第2キャッシュコントローラが結合されている、
方法。
【請求項15】
前記プロセッサコアは、
前記メモリにデータをキャッシュするために結合されている、
請求項
11から14いずれか1項記載の方法。
【請求項16】
パッケージデバイスを備えるシステムであって、前記パッケージデバイスは、
プロセッサコアを有するホストチップと、
チップレットの第1面における第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアと通信するように結合されたメモリを有するチップレットと、
前記チップレットの第2面における導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースであって、前記第2面は前記第1面の反対側にあり、前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、前記チップレットは前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうち、前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされている、第2ハードウェアインタフェースと、を有する第2ハードウェアインタフェースと、
を有し、
前記システムはさらに、前記パッケージデバイスに結合されたディスプレイデバイスであって、前記ディスプレイデバイスは、前記プロセッサコアと前記メモリとの間の信号に基づいて画像を表示する、ディスプレイデバイスを備え
、
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコア、及び、前記プロセッサコアと前記メモリとの間に接続されるメモリコントローラ回路を含み、
前記メモリコントローラ回路は、前記プロセッサコアに前記メモリへのアクセスを提供する、
システム。
【請求項17】
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコアを有し、
前記チップレットの第2デバイス層は、
前記メモリを有し、
前記第1デバイス層又は前記第2デバイス層のうちのいずれかは、前記チップレットを少なくとも部分的に介して前記第2ハードウェアインタフェースまで延在する相互接続を介して電力を受け取るように結合されている、
請求項
16記載のシステム。
【請求項18】
パッケージデバイスを備えるシステムであって、前記パッケージデバイスは、
プロセッサコアを有するホストチップと、
チップレットの第1面における第1ハードウェアインタフェースを介して前記プロセッサコアと通信するように結合されたメモリを有するチップレットと、
前記チップレットの第2面における導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースであって、前記第2面は前記第1面の反対側にあり、前記第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、前記第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さく、前記チップレットは前記ホストチップの第1表面領域にオーバーラップし、前記ホストチップの第2表面領域は、前記チップレット及び前記第2ハードウェアインタフェースのうち、前記第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされている、第2ハードウェアインタフェースと、を有する第2ハードウェアインタフェースと、
を有し、
前記システムはさらに、前記パッケージデバイスに結合されたディスプレイデバイスであって、前記ディスプレイデバイスは、前記プロセッサコアと前記メモリとの間の信号に基づいて画像を表示する、ディスプレイデバイスを備え、
前記ホストチップの第1デバイス層は、前記プロセッサコアを有し、
前記チップレットの第2デバイス層は、前記メモリを有し、
前記第1デバイス層又は前記第2デバイス層のうちのいずれかは、前記チップレットを少なくとも部分的に介して前記第2ハードウェアインタフェースまで延在する相互接続を介して電力を受け取るように結合されており、
前記ホストチップの前記第1デバイス層は、前記プロセッサコアを含むスイッチネットワークを有し、
前記スイッチネットワークの複数のノードは、複数の行及び複数の列を有するアレイ構造において相互に結合されており、
前記メモリは、前記複数の行のうちの1つ又は前記複数の列のうちの1つのそれぞれの端部を介して前記スイッチネットワークに結合されているデバイス層の任意のPHY回路から独立して、前記プロセッサコアと通信するように結合されている、
システム。
【請求項19】
前記相互接続は、前記第1ハードウェアインタフェースまで延在する、
請求項
17または18記載のシステム。
【請求項20】
前記メモリは、スタティックランダムアクセスメモリまたはダイナミックランダムアクセスメモリのうちの1つを有する、
請求項
16または18記載のシステム。
【請求項21】
前記プロセッサコアは第1プロセッサコアであり、
前記ホストチップは第2プロセッサコアをさらに有し、
前記メモリは、第1メモリバンク及び第2メモリバンクを有し、
前記チップレットは、さらに、前記第1プロセッサコアと前記第1メモリバンクとの間に結合された第1入出力回路(IO回路)及び前記第2プロセッサコアと前記第2メモリバンクとの間に結合された第2IO回路、を有し、
前記第1メモリバンクと前記第1プロセッサコアとの間に第1キャッシュコントローラが結合されており、前記第2メモリバンクと前記第2プロセッサコアとの間に第2キャッシュコントローラが結合されている、
請求項
16または18記載のシステム。
【請求項22】
前記チップレットは、前記第1キャッシュコントローラ及び前記第2キャッシュコントローラを含む、
請求項
21記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、集積回路に関し、特に、しかしこれに限られず、パッケージデバイスのチップに集積されたメモリアレイに関する。
【背景技術】
【0002】
「データ局所性」という用語は、メモリリソースへ又はメモリリソースからのデータにアクセスする回路を計算するためのデータを格納するためのメモリリソースの物理的近接性を指す。データ局所性は、多くのグラフィックス及び他の計算アプリケーションにおいて重要である。典型的には、データ及び計算回路の比較的近い局所性は、プロセッサ実行速度及び全体的なスループットの改善と関連している。その結果、密接なデータ局所性は、しばしば、プロセッサによるデータロード動作及び/又はデータ格納動作のためのエネルギー効率に寄与する。
【0003】
階層キャッシュシステムは、データ局所性の改善を提供する技術の一例である。しかしながら、モノリシック集積回路(IC)チップ内の1つ以上のプロセッサコアとキャッシュメモリの統合には、種々の製造上及び性能上の制限がある。かかる制限には、大きなICチップの製造に関連する困難性、関連する回路ロジックの非効率性、及び、特に大きなコアカウントを有する中央処理装置又はグラフィカル処理装置のための増加したルーティング待ち時間及び/又は電力消費が含まれる。
【0004】
次世代の半導体製造が、サイズ、動作速度、及び電力効率の点でスケールされ続けるにつれて、1つ以上のプロセッサコアによる使用のためのデータ局所性を改善するためのソリューションに対する需要が増大すると予想される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本発明の様々な実施形態は、添付の図面において、例として示されており、限定するものではない。
【
図1A】
図1Aは、一実施形態による、チップレットのメモリへのアクセスを提供するためのシステムの要素を示す断面側面図である。
【
図1B】
図1Bは、一実施形態による、チップレットでメモリ機能を提供するシステムの要素を示す機能ブロック図である。
【
図2】
図2は、一実施形態による、メモリ機能性をチップレットで提供する方法の要素を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、一実施形態による、メモリチップレットを含むマルチコアシステムの要素を示す機能ブロック図である。
【
図4】
図4は、一実施形態による、メモリチップレットにアクセスするように構成された集積回路チップの要素を示すレイアウト図である。
【
図5A】
図5Aは、一実施形態による、メモリチップレットにアクセスするように構成された集積回路チップの要素を示すレイアウト図である。
【
図5B】
図5Bは、一実施形態による、メモリチップレットの要素を示す機能ブロック図である。
【
図6A】
図6Aは、対応する実施形態による、それぞれのパッケージデバイスの横断面図である。
【
図6B】
図6Bは、対応する実施形態による、それぞれのパッケージデバイスの横断面図である。
【
図7A】
図7Aは、対応する実施形態による、それぞれのパッケージデバイスの各々の側面断面図である。
【
図7B】
図7Bは、対応する実施形態による、それぞれのパッケージデバイスの各々の側面断面図である。
【
図8】
図8は、一実施形態によるコンピューティングデバイスを示す機能ブロック図である。
【
図9】
図9は、一実施形態による、例示的なコンピュータシステムを示す機能ブロック図である。
【
図10】
図10は、1つ以上の実施形態を実施するインターポーザの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明では、本開示の実施形態のより詳細な説明を提供するために、多数の詳細が述べられる。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの特定の詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、本開示の実施形態を曖昧にすることを回避するために、周知の構造及びデバイスは、詳細にではなくブロック図の形態で示される。
【0007】
なお、実施の形態の対応する図面では、信号を線で表している。一部の線は、より多くの構成信号経路を示すために太くなることができ、情報の流れの方向を示すために、1つ以上の端部に矢印を有することができる。かかる指示は、限定することを意図しない。むしろ、線は、回路又は論理ユニットの理解を容易にするために、1つ以上の例示的な実施形態に関連して使用される。設計の必要性又は選択によって指示されたように表される任意の信号は、実際には、いずれかの方向に進むことができ、信号方式の任意の適切なタイプで実装できる1つ以上の信号を含むことができる。
【0008】
明細書及び特許請求の範囲において、「接続(connected)」という用語は、接続される物同士の間の、いかなる中間デバイスも介さない、例えば電気的、機械的、磁気的な接続等の、直接的な接続を意味する。「結合(coupled)」という用語は、接続されている物同士、又は、1つ以上の受動的又は能動的中間デバイスを介して間接的に接続されている物同士の間の、直接的又は間接的接続、例えば直接的な電気的、磁気的、電磁的接続等、を意味する。「回路」又は「モジュール」という用語は、所望の機能を提供するために互いに協働するように配置された1つ以上の受動的及び/又は能動的な構成要素を指す。「信号」という用語は、少なくとも1つの電流信号、電圧信号、磁気信号、又はデータ/クロック信号を指す。「1つ(”a”, ”an”)」及び「その(the)」の意味は、複数の参照を含む。「において(in)」の意味は、「内部(in)」及び「上(on)」を含む。
【0009】
「デバイス(device)」の用語は、一般に、その用語の用法の文脈にしたがった装置を指すことができる。例えば、デバイスは、能動的及び/又は受動的な要素を有する、層又は構造の積層体、単一の構造若しくは層、種々の構造の接続、等を意味することができる。一般に、デバイスは、x-y-zデカルト座標系の、x-y方向に沿った平面及びz方向に沿った高さを有する三次元構造である。デバイスの平面はまた、デバイスを構成する装置の平面であり得る。
【0010】
「スケーリング」という用語は、1つのプロセス技術から他のプロセス技術へと設計(略図及びレイアウト)を変換し、レイアウト領域が縮小されることを一般に意味する。また、「スケーリング」という用語は、一般に、同じ技術ノード内のレイアウト及びデバイスをダウンサイジングすることを意味する。また、「スケーリング」という用語は、例えば電源レベル等の、他のパラメータに対する信号周波数の調整(例えば、減速又は高速化、即ち、それぞれスケーリングダウン又はスケーリングアップ)を意味する。
【0011】
用語「実質的に(substantially)」、「近い(close)」、「約(approximately)」、「ほとんど(near)」、及び「ほぼ(about)」等は、一般に、目標値の+/-10%以内であることを意味する。例えば、それらの使用の明示的な文脈において別段の指定がない限り、「実質的に等しい(substantially equal)」、「ほぼ等しい(about equal)」、及び「約等しい(approximately equal)」という用語は、そのように記載されたものの間には、単に偶発的な変動しかないことを意味する。当技術分野では、かかる変動は、典型的には、所定の目標値の+/-10%以下である。
【0012】
このように使用される用語は、本明細書に記載される本発明の実施形態が、例えば、図示又は本明細書に記載されるものとは他の向きで動作可能であるような、適切な環境の下で交換可能であると理解されるべきである。
【0013】
共通のオブジェクトを記述するための序数形容詞「第1」、「第2」及び「第3」等の使用は、特に指定しない限り、単に、類似のオブジェクトの異なるインスタンスが参照されていることを示し、そのように記述されたオブジェクトが、時間的に、空間的に、ランク付けにおいて、又は他の方法で、所与のシーケンスになければならないことを意味するものではない。
【0014】
本開示の目的において、「A及び/又はBE」及び「A又はBE」という語句は、(A)、(BE)又は(A及びBE)を意味する。
本開示の目的において、「A、BE及び/又はC」という語句は、(A)、(BE)、(C)、(A及びBE)、(A及びC)、(BE及びC)又は(A、BE、及びC)を意味する。
【0015】
明細書及び請求項において、用語「左」、「右」、「前」、「後」、「頂部」、「底部」、「上」、「下」等がある場合、これらは説明のために使用され、永久的な相対的位置を必ずしも記述するために使用されるわけではない。例えば、ここで使用されている、「上方(over)」、「下方(under)」、「前側(front side)」、「後側(back side)」、「頂部(top)」、「底部(bottom)」、「上(over)」、「下側(under)」及び「上(on)」の用語は、かかる物理的関係が注目される、デバイス内の、1つのコンポーネント、構造又は材料の相対的位置を、他のコンポーネント、構造又は材料に対して表す。これらの用語は、本明細書では説明の目的でのみ使用され、主にデバイスのz軸の文脈の中で使用されるため、デバイスの向きに関連し得る。それ故、デバイスが、提供される図の文脈に対して逆向きに配向されている場合、本明細書で提供される図の文脈において第2材料の「上方」にある第1材料は、第2材料の「下方」にあり得る。材料の文脈において、他の材料の上方(over)又は下方(under)に配置されている1つの材料は、直接接触し得るか又は1つ以上の介在材料を有し得る。さらに、2つの材料の間に配置される1つの材料は、2つの層と直接接触することができ、又は1つ以上の介在層を有することができる。対照的に、第2材料「上(on)」の第1材料は、第2の材料と直接接触する。同様の区別は、コンポーネントアセンブリの文脈においても行われる。
【0016】
「間(between)」の用語は、デバイスのz軸、x軸、又はy軸の文脈において使用されることができる。2つの他の材料の間にある材料は、これらの材料の一方又は両方と接触することができ、又は、1つ以上の介在材料によって2つの他の材料の両方から分離されることができる。したがって、2つの他の材料「間の」材料は、2つの他の材料のいずれかと接触していてもよく、又は、介在材料を介して2つの他の材料に結合されることができる。2つの他のデバイスの間にある装置は、それらの装置の一方又は両方に直接接続されることができ、又は、1つ以上の介在デバイスによって他の2つのデバイスの両方から分離されることができる。
【0017】
この明細書を通して、また、特許請求の範囲において、用語「少なくとも1つ」又は「1つ以上」によって接合される項目のリストは、列挙された用語の任意の組み合わせを意味することができる。例えば、「A、BE、又はCのうちの少なくとも1つ」というフレーズは、A、BE、C、A及びBE、A及びC、BE及びC、又は、A、BE及びCを意味することができる。他の図の要素と同一の参照符号(又は名称)を有する図の要素は、記載されたものと同様の方法で動作又は機能することができるが、これらに限定されないことが指摘される。
【0018】
加えて、本開示において述べられる組み合わせロジック及びシーケンシャルロジックの種々の要素は、(ANDゲート、ORゲート、又はXORゲート等の)物理構造、又は述べられているロジックのブーリアン均等であるロジック構造を実行するデバイスの合成された又はその他の方法で最適化されたコレクションの両方に関連し得る。
【0019】
他の図の要素と同一の参照符号(又は名称)を有する図の要素は、記載されたものと同様の方法で動作又は機能することができるが、これらに限定されないことが指摘される。
【0020】
本明細書に記載される実施形態は、パッケージデバイス(a packaged device)が、ICチップ及びそれに結合されたチップレットを含むための技術及び機構を様々に提供し、チップレットのメモリリソースは、ICチップの1つ以上のプロセッサコアによってアクセス可能である。いくつかの実施形態では、かかるパッケージデバイスのハードウェアインタフェースは、チップレットの一つの面に1つ以上の導電性コンタクトを含み、例えば、同じハードウェアインタフェースの1つ以上の他の導電性コンタクトは、チップレットから独立しているそれぞれの経路を介してICチップに電気的に相互接続されている。本明細書で使用される「ホストチップ」は、1つ以上のプロセッサコアを含むICチップを指し、「チップレット」は、かかるホストチップの一部のみに沿って延在する(例えば)比較的小さなICダイ構造を指す。
【0021】
いくつかの実施形態では、1つ以上のチップレットは、ホストチップに様々に結合され、1つ又は複数のチップレットの各々は、例えばラストレベルキャッシュ(LLC)を含むそれぞれのキャッシュ(LLC)を含み、ホストチップの1つ又は複数のコアにアクセス可能である。かかる実施形態は、従来のアーキテクチャと比較して、比較的高密度であり、プロセッサ回路に関して密接に局所化されたデータキャッシングを様々に容易にする。付加的に又は代替的に、かかる実施形態は、例えば、キャッシュメモリ技術が1つ以上のアプリケーションに完全に統合される前に追加の開発を受ける可能性がある場合でさえ、より新しいキャッシュメモリ技術で使用するためにレガシーホストチップ技術の適応を可能にする。
【0022】
いくつかの実施形態は、種々のモバイルアプリケーション等の、作業負荷のための改善された電力効率を提供し、ここで、1つ以上のコアは、ユーザ入力がないときに、しばしば低電力状態に置かれる。以前から、かかる低電力状態は、ホストダイ上に配置されたSRAMキャッシュ内のいくつかのプロセッサコア状態を保存することによって達成される、例えば、SRAMが給電されたままで、ホストダイのCPUコアがスイッチオフされる。かかる用途における電力消費をさらに低減するために、いくつかの実施形態は、ホストチップとともにパッケージされたチップのNVMにプロセッサコア状態を様々に記憶する。かかるNVMチップレットを提供するにあたり、いくつかの実施形態は、低減されたエネルギオーバヘッドを容易にし、及び/又はより速いスリープ/覚醒サイクルを可能にする。
【0023】
付加的に又は代替的に、いくつかの実施形態は、様々なタイプのメモリチップレットのいずれかで1つのタイプのホストダイの使用を可能にすることによってモジュール性を様々に促進する、例えば、異なるマスクからのテープを必要とせずに、異なるストックキーピングユニット(SKU)間の多様性を可能にする
【0024】
図1Aは、一実施形態による、メモリリソースへの効率的なアクセスを提供するシステム100の特徴を示す。システム100は、実施形態の一例であり、パッケージデバイスは、1つ以上のプロセッサコア及び1つ以上のプロセッサコアにアクセス可能なメモリをそれぞれ含む、チップレットと、ICチップと、を備える。かかる一実施形態のハードウェアインタフェースは、チップレットの一面(a side)の導電性コンタクトと、チップレットのその面から様々にオフセットされた追加の導電性コンタクトとを備える。
【0025】
図1Aに示すように、システム100は、パッケージデバイス110と、パッケージデバイス110にハードウェアインタフェース132を介して接続された基板134と、を含む。ホストチップ112は、各々がメモリリソースのコンシューマとして動作する1つ以上のプロセッサコアを含み、チップレット124は、各々がホストチップ112のそれぞれのプロセッサコアによってアクセス可能であるように結合された1つ以上のメモリアレイを含む。この特定の文脈において、「メモリ」、「メモリアレイ」、「メモリリソース」、及び、関連する用語は、他に示されない限り、本明細書においては、キャッシュメモリ又は非キャッシュメモリ(例えば、システムメモリ)のいずれかを指す。同様に、「メモリコントローラ」は、他に示されない限り、キャッシュメモリ又は非キャッシュメモリのうちの1つにアクセスを提供するコントローラ回路を指す。例えば、「キャッシュコントローラ」は、本願明細書において、より詳しくは、キャッシュメモリへのアクセスを提供するメモリコントローラに関連するように、用いられる。
【0026】
基板134は、パッケージデバイス110と、システム100に含まれる、あるいは結合される、1つ以上の他のデバイス(図示せず)との間の通信を容易にするための1つ以上の電気的相互接続を備える。一実施形態では、基板134は、パッケージ基板、インターポーザ、又は、例えば、1つ以上の信号及び/又は1つ以上の電圧を通信するのに適した様々な他の構造のいずれかである(あるいは含む)。いくつかの代替的な実施形態では、システム100は、基板134を省略し、例えば、該実施形態は、パッケージデバイス110の構造のみで様々に実装される。
【0027】
図示の例示的実施形態では、ホストチップ112は、他のハードウェアインタフェース120を介してチップレット124に結合され、チップレット124の導電性コンタクト(例えば、銅パッド、半田相互接続等を含むコンタクト)は、ホストチップ112の第1表面領域に沿って延在してオーバーラップするチップレット124の面126に配置される。かかる第1表面領域は、例えば、面126によってオーバーラップされていない1つ以上の他の表面領域(例えば、図示の第2の表面領域118を含む)と区別されるべきである。
【0028】
ハードウェアインタフェース132は、対照的に、面126の反対側の、チップレット124の他の面130に配置される少なくともいくつかの導電性コンタクトを備える。いくつかの実施形態では、ハードウェアインタフェース132は、チップレット124の1つ以上のエッジを越えて延在し、例えば、ハードウェアインタフェース132の他のコンタクトは、各々が面126、130の間でチップレット124の各側壁に沿って延在するパッケージデバイス110の1つ以上の部分(例えば、図示の例示的部分122を含む)に沿って様々に配置される。例えば、かかる他のコンタクトの一部又は全ては、第2表面領域118とオーバーラップし、例えば、ホストチップ112の第2の表面領域118は、チップレット124及びハードウェアインタフェース132のうち、ハードウェアインタフェース132のみによってオーバーラップされる。
【0029】
各種実施形態において、ハードウェアインタフェース120の第1最小金属化フィーチャピッチは、ハードウェアインタフェース132の第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さい。限定ではなく例示として、ハードウェアインタフェース120は、最も近い導電性コンタクト間の第1平均最小距離を示し、例えば、前記の第1平均最小距離は、ハードウェアインタフェース132の最も近い導電性コンタクト間の第2平均最小距離よりも小さい(例えば、少なくとも10%小さい)。付加的に又は代替的に、いくつかの実施形態において、ハードウェアインタフェース120の第1平均断面積は、ハードウェアインタフェース132の第2平均断面積より小さい(例えば、少なくとも10%小さい)。
【0030】
ホストチップ112は、メモリリソースのコンシューマとして動作するプロセッサコア114を有する。例えば、ホストチップ112は、オペレーティングシステム、バイナリ入出力システム(BIOS)、及び/又は種々の他のソフトウェアプロセスのいずれかを実行する。かかるソフトウェアの実行を容易にするために、チップレット124は、ハードウェアインタフェース120を介して(及び、例えばコア114とハードウェアインタフェース120との間に結合された相互接続構造116を介して)プロセッサコア114にアクセス可能であるように結合された1つ以上のメモリアレイ(例えば、図示の例示的なメモリアレイ128を含む)を含む。一実施形態では、メモリアレイ128は、スタティックランダムアクセスメモリセル又はダイナミックランダムアクセスメモリセルを有する。付加的に又は代替的に、プロセッサコア114は、メモリアレイ128へのキャッシュデータに結合され、例えば、プロセッサコア114は、メモリアレイ128のラストレベルキャッシュ(LLC)にアクセスするために結合される。様々な他の実施形態において、メモリアレイ128は、不揮発性メモリ(NVM)セルを有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、チップレット124は、さらに、ハードウェアインタフェース120とメモリアレイ128との間に結合されたメモリコントローラ(図示せず)を含み、これは、コア114で実行されるプロセスに代わってメモリアクセスを制御する。しかしながら、他の実施形態では、メモリアレイ128を動作させるための少なくともいくつかのメモリコントローラロジックは、ホストチップ112上、例えば、コア114も含むホストチップ112のデバイス層内に存在する。
【0032】
いくつかの実施形態では、ホストチップ112は、さらに、1つ以上の他のプロセッサコア(図示せず)を含み、これらのコアの一部又は全部は、メモリアレイ128のそれぞれの部分への各アクセスも有する。しかしながら、他の実施形態では、ホストチップ112は、かかる追加のコアを省略し、及び/又は、前記の追加のコアは、コア114を介してのみ(もしあれば)メモリアレイ128にアクセスすることができる。ハードウェアインタフェース132とホストチップ112との間に配置されたチップレット124内にメモリアレイ128を提供することによって、いくつかの実施形態は、従来の技術及びアーキテクチャと比較して、パッケージデバイス110の1つ以上のコアによる使用のためのデータの改良された局所性を様々に容易にする。この改善されたデータ局所性は、メモリリソースへのアクセスを可能にし、これは、例えば、基板134を介してかかるアクセスが行われることを必要とするのと比較して、相対的に、より空間効率的、時間効率的、及び/又は電力効率的である。付加的に又は代替的に、いくつかの実施形態は、ホストチップ及びチップレットのそれぞれのメモリタイプ及び/又はプロセス間のバリエーションを様々に提供し、例えば、ホストチップ上のモノリシック集積メモリの使用の代わりに、別個のSRAMプロセス又はDRAMプロセスがチップレット上に提供される。
【0033】
いくつかの実施形態では、例えば、側面130のコンタクトを含む、ハードウェアインタフェース132の少なくとも1つのコンタクトは、チップ124の相互接続を介して、ホストチップ112の第1デバイス層及び/又はチップ124の第2デバイス層への信号又は電圧の通信を容易にするために、結合される(か、又は、結合に適合する(or otherwise accommodates coupling))。かかる一実施形態では、第1デバイス層は、コア114の要素を含む能動回路素子を含み、第2デバイス層は、メモリアレイ128の能動回路素子を含み、例えば、第1のデバイス層又は第2のデバイス層の一方は、少なくとも部分的にチップレット124を通ってハードウェアインタフェース132へと延在する相互接続(図示せず)を介して提供される供給電圧によって少なくとも部分的に給電されるように結合される。いくつかの実施形態は、この点に関して限定されないが、かかる相互接続は、例えば、ハードウェアインタフェース120、132の各々まで延在する。
【0034】
いくつかの実施形態では、ハードウェアインタフェース132の1つ以上のコンタクトは、それぞれ、様々に結合され(るか、又は、結合に適合し)、それぞれ、チップレット124から独立してホストチップ112とハードウェアインタフェース132との間のそれぞれの信号通信及び/又は電圧通信を容易にする。かかる一実施形態では、部分122のうちの1つは、その中に、チップレット124の面130からオフセットされたハードウェアインタフェース132のコンタクトまで延在する相互接続構造(図示せず)を形成している。かかる相互接続構造は、例えば、ホストチップ112の表面領域118において、他の導電性コンタクト(図示せず)に結合される。限定するものではなく例示として、いくつかの実施形態では、部分122のうちの所与の1つは、表面領域118からハードウェアインタフェース132まで様々に延在する銅ピラー構造(図示せず)を含み、モールド化合物、層間誘電体、又は部分122の他のかかる絶縁材料は、前記の銅ピラー構造のうちのいくつかの周囲(及び、例えば、その間)に延在する。代替的に又は付加的に、部分122の所与の1つは、ビア構造によって互いに、ハードウェアインタフェース132に、及び表面領域118内のコンタクト(図示せず)に、様々に結合されるパターン化された金属化層を有する。層間誘電体材料は、例えば、かかるパターン化された金属化層間に電気絶縁を提供する。いくつかの実施態様において、モールド化合物、層間誘電体(ILD)及び/又は部分122の他のかかる絶縁材料は、例えば、パッケージデバイス110の下に及び/又は周囲に堆積され、パッケージデバイス110と基板134との結合を容易にするアンダーフィル(もしあれば)から区別されるべきである。
【0035】
図1Bは、一実施形態による、チップレットのメモリリソースに効率的にアクセスするためのシステム150の特徴を示す。システム150は、パッケージデバイスがホストチップ及びそれに結合されたチップレットを含み、チップのメモリアレイがホストチップのプロセッサコアによってアクセス可能である一実施形態を示す。システム150は、例えば、システム100の特徴を含む。
【0036】
図1Bに示すように、システム150は、キャッシュコントローラ164と、相互接続194を介してそこに結合されたメモリデバイス180とを含む。キャッシュコントローラ164は、さらに、いくつかの実施形態では、ネットワークオンチップ(NoC)の相互接続である相互接続192を介して、システム150のプロセッサコア160に結合される。図示の例示的実施形態では、コア160の実行ユニット162は、オペレーティングシステム、バイナリ入出力システム(BIOS)、及び/又は任意の種々の他のソフトウェアプロセスを実行するための回路を備える。かかる実行の助けとして、コア160は、さらに、1つ以上のローカルキャッシュ(例えば、図示の例示的なL1及びL2キャッシュ161を含む)と、キャッシュされたデータを要求する回路と、将来使用されることが予測されるデータをキャッシュに予め取り込む回路と、を含む。キャッシュコントローラ164の機能性は、例えば、キャッシュエントリを管理し、及び/又はキャッシュコヒーレンス方式をサポートするために、例えば、従来のデータキャッシング技術から適合された1つ以上の動作を含む。
【0037】
メモリデバイス180は、種々のタイプのメモリ技術のいずれかを含み、例えば、データがワードライン又は等価物を介してアクセス可能である複数のメモリセルの複数の行を有する。一実施形態では、メモリデバイス180は、ダイナミックランダムアクセスメモリ技術を含む。メモリデバイス180は、例えば、メモリの1つ以上の論理グループ及び/又は物理グループを含む1つ以上のメモリアレイ186を含む。このようなメモリのグループ化の例は、メモリリソースのバンク187によって例示され、例えば、各々、行列に配置された記憶素子のそれぞれのアレイを含む。メモリデバイス180は、1つ以上のメモリアレイ186へのアクセスを少なくとも部分的に容易にするために、アクセスロジック184を含み、例えば、そこで、キャッシュコントローラ164からの1つ以上のコマンドをサービスするために、かかるアクセスが提供される。一実施形態では、アクセスロジック184は、(例えば)従来技術に従ってリソースアクセスを提供するメモリデバイス180のロジックを含むか、又はそれと関連して動作する。
【0038】
キャッシュコントローラ164は、相互接続194の、図示されていないコマンド/アドレス(CA)バス等の1つ以上のバス上で、コマンド又は命令をメモリデバイス180に送信する。かかるコマンドは、メモリデバイス180によって解釈され、例えば、メモリ内で様々なアクセス機能を実行するコマンド情報をデコードし、及び/又は、列ロジック及び/又は行ロジックを有するアドレス情報をデコードするメモリデバイス180を含む。例えば、かかるロジックは、列アドレスストローブ又は信号(CAS)と、行アドレスストローブ又は信号(RAS)との組み合わせで、複数のバンク187のうちの1つバンクの特定の位置にアクセスする。いくつかの実施形態では、メモリの列は、既知のメモリアーキテクチャ又はそれらの派生物にしたがって実装される。例えば、複数のバンク187のうちの所与のバンクの行は、メモリデバイス180の列ロジックによって生成されたCASによって識別されるように、メモリセルの1つ以上のアドレス可能な列を含む。行は、メモリデバイス180の行ロジックによって生成されるRASをそれぞれ介して様々にアドレス指定可能である。
【0039】
一実施形態では、1つ以上のメモリアレイ186へのアクセスは、メモリデバイス180のIO回路182に結合されたデータバスを介して、交換されたデータを書き込み、及び/又は、交換されるべきデータを読み出すためのものである。例えば、相互接続194のデータバス信号ライン(図示せず)は、キャッシュコントローラ164のIO回路174をIO回路182及び/又は1つ以上の他のメモリデバイス(図示せず)に結合する。一実施形態では、キャッシュコントローラ164は、相互接続194のCAバスを介してコマンドを送信するために、コマンドロジック172を含み、例えば、種々のハードウェアロジック及び/又は実行ソフトウェアロジックのうちの任意のものを含む。コマンドロジック172は、1つ以上の従来技術にしたがって(いくつかの実施形態において)送られたコマンドを生成し、伝送し、又は、特定するための動作を実行するメモリコントローラのロジックを含むか、又はそれに結合する。
【0040】
様々な実施形態では、システム150の一部又は全部は、パッケージデバイスによって実現され、パッケージデバイスは、1つ以上のホストチップと、各々が前記の1つ以上のホストチップのそれぞれの1つに様々に結合される1つ以上のチップレットとを備え、かかるホストチップの1つはコア160を含み、そこに結合されるチップレットは、1つ以上のメモリリソースを含み、例えば、メモリリソースは1つ以上のメモリアレイ186の一部又は全部(及び、例えば、アクセスロジック184)を含む。限定ではなく例示として、いくつかの実施形態では、コア160は、コア114に機能的に対応し、例えば、バンク187の一部又は全部は、メモリアレイ128に機能的に対応する。かかる一実施形態では、キャッシュコントローラ164は、チップレット上に存在し、例えば、相互接続192は、ハードウェアインタフェース120等のハードウェアインタフェースの1つ以上のコンタクトを含むか、又はそれに結合する。代替的な実施形態では、キャッシュコントローラ164の少なくとも一部の回路はホストチップ上に存在し、例えば、相互接続194は、ハードウェアインタフェース120等のハードウェアインタフェースの1つ以上のコンタクトを含むか、又はそれに結合する。パッケージデバイスのハードウェアインタフェース(例えばインタフェース132)とパッケージデバイスのホストチップとの間に配置されたチップ上に、SRAM、DRAM、NVM、又は、他のメモリを提供することによって、システム150は、1つ以上のコアによる使用のためのデータの改良された局所性を容易にする。
【0041】
図2は、一実施形態による、チップレットのメモリへのアクセスをホストチップに提供する方法200の特徴を示す。方法200は、例えば、システム100又はパッケージデバイス150の機能を提供するために実施される。種々の実施形態では、方法200は、例えば、パッケージデバイス110の特徴を含むパッケージデバイスを製造するための動作(例えば、図示の例示的な動作205を含む)を含む。付加的に又は代替的に、方法200は、かかるパッケージデバイスで実行される1つ以上の他の動作を含む。
【0042】
例えば、
図2に示すように、動作205は、(210において、)プロセッサコアを含むホストチップ、例えばホストチップ112、を形成することを含む。いくつかの実施形態では、ホストチップは複数のコアを含み、例えば、ホストチップのネットワークノードは、前記の複数のコアと、例えば、前記のコアの間の通信を容易にする、スイッチ、ルータ、及び/又はブリッジの任意の様々な適切なアレンジメントと、を含む。オペレーション205は、(212において)メモリアレイ、例えばメモリアレイ128を含む、を備えるチップレットを形成することをさらに含む。一実施形態では、チップレットは、例えばSRAMセル及び/又はDRAMセルを含む、揮発性メモリの1つ以上のアレイを含む。あるいは、チップレットは、1つ以上の不揮発性メモリアレイを含む。いくつかの実施態様において、210及び/又は212での形成は、例えば、従来の半導体製造技術から適合される動作を含む。
【0043】
動作205はさらに、(214において)ホストチップをチップレットに結合することを含み、チップレットの第1面において、第1ハードウェアインタフェース、例えばハードウェアインタフェース120、を介してプロセッサコアにメモリアレイを結合することを含む。例えば、いくつかの実施形態では、214における結合することは、ホストチップとチップレットとの間にはんだ相互接続を形成することを含む。代替的に又は付加的に、214における結合することは、ホストチップとチップレットとの間に、例えば熱圧縮ボンディング又はハイブリッドボンディング等による、種々の直接的な(例えば、銅対銅の)相互接続のうちのいずれかを形成することを含む。いくつかの実施形態において、プロセッサコアは、第1のハードウェアインタフェースを介して、メモリアレイにデータをキャッシュするように(及び/又はメモリアレイからキャッシュされたデータにアクセスするように)結合される。かかる一実施形態では、メモリアレイは、ホストチップの1つ以上のプロセッサコアに対してラストレベルキャッシュ(LLC)を提供するように結合される。
【0044】
動作205はさらに、(216において)チップレットの第2面において導電性コンタクトを有する第2ハードウェアインタフェースを形成することを含み、ここで、第2面は前記第1面の反対側にある。チップレットは、ホストチップの第1表面領域とオーバーラップし、例えば、第2ハードウェアインタフェースの一部のコンタクトは、第1表面領域とオーバーラップするチップレットの面(面130等)にある。かかる一実施形態では、第2ハードウェアインタフェースの他のコンタクトは、チップレットからオフセットされ、ホストチップの第2表面領域(表面領域118等)とオーバーラップし、例えば、ホストチップの第2表面領域は、チップレット及び第2ハードウェアインタフェースのうち、第2ハードウェアインタフェースのみによってオーバーラップされている。
【0045】
いくつかの実施形態では、216における形成することは、(部分122の)相互接続構造を堆積又は他の方法で構築することを含み、相互接続構造は、ホストチップから、チップレットの1つ以上の側壁構造を取り囲むか又はそれに隣接する1つ以上の誘電体層を通って、様々に延在する。かかる一実施形態では、少なくとも部分的に、第1ハードウェアインタフェースを介してホストチップに結合された後に、1つ以上の切削、研磨、及び/又は他の減法プロセスを受けるより大きなチップレットから、チップレットが形成される。216における形成することは、ハードウェアインタフェースの導電性コンタクトを形成するために、(例えば)従来のマスク、堆積、及びエッチング技術から適合された処理を含む。種々の実施形態において、第1ハードウェアインタフェースの第1最小金属化フィーチャピッチは、第2ハードウェアインタフェースの第2最小金属化フィーチャピッチよりも小さい。
【0046】
種々の実施形態では、ホストチップは、プロセッサコアを含むネットワークを含み、例えば、ネットワークの複数のノードは、行及び列を有するアレイ構造において相互に結合される。ネットワークへの及び/又はネットワークからの通信を容易にするために、ホストチップは、例えば、各々が複数の行又は複数の列のうちの1つのそれぞれの端部を介してアレイ構造に結合される1つ以上の物理層(PHY)回路をさらに有する。かかる実施形態において、チップレットのメモリアレイは、プロセッサコアとの通信の少なくとも一部をサポートするように結合されており、複数の行又は複数の列のうちの1つのそれぞれの端部を介してネットワークに結合されているデバイス層の任意のPHY回路から独立している。例えば、ホストチップの少なくとも一部の他のIO回路は、第1ハードウェアインタフェースのコンタクトと、アレイ構造のノードとの間に結合される。種々の実施形態では、ホストチップはメモリコントローラ回路をさらに有し、これはプロセッサコアと第1ハードウェアインタフェースとの間に結合されている、例えば、メモリコントローラ回路は、チップレットのメモリへのアクセスをプロセッサコアに提供する。
【0047】
様々な実施形態では、方法200は、付加的に又は代替的に、動作205から生じるようなパッケージデバイスを用いて実施されるプロセスを含む。例えば、方法200は、(218において)ホストチップ及びチップレットを含むパッケージデバイスに、第2基板を介して、基板を結合することをさらに含む。例えば、基板(例えば、基板134)は、いくつかの実施形態では、シリコンインターポーザ、パッケージ基板、又は回路基板の基板である。かかる一実施形態では、方法200は、(220において)プロセッサコアでメモリアレイにアクセスすることをさらに含み、このアクセスはパッケージデバイスが基板に結合されている間に行われる。
【0048】
図3は、一実施形態による、チップレットのメモリリソースに効率的にアクセスするためのシステム300の特徴を示す。システム300は、実施形態の一例であり、パッケージデバイスは、ホストチップと、各々がホストチップの各領域の下に配置された1つ以上のチップレットとを備え、ホストチップの複数のプロセッサコアは、各々が、各チップレットのメモリリソースにアクセスするように構成される。種々の実施形態では、システム300は、システム100又はパッケージデバイス150の特徴を含み、例えば、システム300の機能が方法200にしたがって提供される。
【0049】
図3に示すように、システム300は、ホストチップと、それに結合されたチップレットとを含み(例えば、それぞれ、ホストチップ112とチップレット124)、ホストチップは、少なくとも一部の回路リソース305を含む。路リソース305は、例示的な一実施形態による、処理可能なチップの選択されたコンポーネント及び機能ブロックの抽象化されたブロックレベルの図を示す。これらの構成要素は、ホストチップのプライマリ処理動作を提供する複数のプロセッサコア310を含む。図示された例示的な実施形態は、回路リソース305の少なくとも3つのプロセッサコアを示しているが、回路リソース305は、1、2、4、6、8、10、12等のプロセッサコアの種々の数のうちのいずれも含み得ることが認識されよう。コア310は、(例えば、図示の例示的なネットワークオンチップNoC320を介して)互いに様々に結合される。NoC320は、一般に、適用可能なものとしてバス、ルータ及び制御ロジックを含む、回路リソース305内のコンポーネント間の通信をサポートする種々の回路を代表する。かかる接続のさらなる詳細は、システム300の詳細を不明瞭にしないように示されていない。
【0050】
様々な実施形態では、ホストチップは、ディスクドライブ及び他の入出力デバイス、ネットワークインタフェース、BIOS/ファームウェア、及び周辺デバイス、並びに、CPUソケット間の相互接続又はチップ間の通信に使用される他の形態の相互接続を介してホストチップに結合され得る他のチップ等の、ホストチップの外部のコンポーネントと通信するための様々なインタフェースのいずれかを含む。例えば、外部コンポーネントへの通信を容易にするためのインタフェースは、図示の例示的なPHY322等の種々の物理層(PHY)回路を含み、各々はそれぞれの送信器回路及び受信器回路を含む。かかる一実施形態では、PHY322のうちの1つ以上は、それぞれのPCIe相互接続に結合され、例えば、PHY322は、1つ以上のx16PCIeインタフェース(各々が16レーンのリンク幅を有する)、1つ以上のx8PCIeインタフェース(各々が8レーンのリンク幅を有する)等を含む。しかしながら、かかるPCIeインタフェースのリンク幅及び数は単に例示的なものであり、いくつかの実施形態に限定されるものではない。かかるPCIeインタフェースは、例えば、PCIe拡張スロット、ビデオカード、ビデオチップ等の種々の周辺及びシステムコンポーネントとインタフェースするために使用される。
【0051】
システム300は、メモリ及びメモリロジックリソースをさらに含み、その少なくとも一部は、回路リソース305を含むホストチップに結合されたチップレット上に存在する。かかる一実施形態では、かかるメモリアクセスリソースは、データキャッシング及びコヒーレンス機能をサポートし、例えば、コア310の一部又は全部が、キャッシュのそれぞれ複数のレベルへのアクセスを含むか又は有し、所与のコアに最も近いキャッシュは最小遅延及び最小サイズを有し、より離れたキャッシュはより大きいが、より大きい遅延を有する。例えば、1つの典型的な構成は、一般にL1及びL2キャッシュと称される、第1及び第2レベルキャッシュを使用する。別の一般的構成は、さらに、第3レベル又はL3キャッシュを使用することができる。本明細書で様々に開示されるパッケージデバイスの文脈において、最高レベルのキャッシュは、ラストレベルキャッシュ(the Last Level Cache)又はLLCと称される。例えば、所与のコアのLLCは、L1及びL2キャッシュも使用されている場合には、L3タイプのキャッシュ、又は、他のキャッシュがL1キャッシュのみの場合にはL2タイプのキャッシュを含むことができる。もちろん、これは、キャッシュのラスト(すなわち、最高)レベルに対応するLLCで、キャッシュのさらなるレベルに拡張することができる。
【0052】
例示的な実施形態では、システム300は、(L1/L2ブロック312によって示される)第1レベル(L1)及び第2レベル(L2)キャッシュを備え、各プロセッサコア310のそれぞれ1つに対してそれぞれ「プライベート」である。複数のコア310は、NoC320及びそれぞれのキャッシュコントローラ332をそれぞれ介して、1つ以上のラストレベルキャッシュ(LLC)330に様々に結合される。メモリアクセスリソースは、コア310にメモリデバイス336へのアクセスを提供するメモリコントローラ334を及びメモリデバイス336をさらに含む。キャッシュコントローラ332の各々は、例えばLLC330のうちのそれぞれの1つの中のデータを管理する、コヒーレンスエージェント(又は「ホームエージェント」)機能及び/又はキャッシュエージェント機能をそれぞれ提供する。いくつかの実施形態では、システム300は、他のPHY回路(図示せず)を備え、1つ以上のLLC330、キャッシュコントローラ332、メモリコントローラ334、及びメモリデバイス336の種々のものの間の通信を容易にする。
【0053】
いくつかの実施形態では、メモリデバイス336は、例えば、メモリコントローラ334を介してアクセスされるべきメモリリソースの論理分割を表すメモリブロックとして配置されるシステムメモリを提供する。かかる一実施形態では、メモリデバイス336は、1つ以上のメモリモジュールを備え、例えば、メモリコントローラ334は、DDR3インタフェース等の1つ以上のDDRインタフェースを介してメモリデバイス336に結合される。
【0054】
種々の実施形態では、システム300のパッケージデバイスは、ホストチップ(回路リソース305を含む)と、1つ以上のチップレットとを備え、各チップレットは、コア310の一部又は全部に利用可能なそれぞれのメモリアクセスリソースを含む。限定ではなく例示的に、パッケージデバイスの1つのかかるチップレットは、1つ以上のLLC330の一部又は全部を含み、例えば、かかるチップレットのキャッシュは、SRAMセルを備える。かかる一実施形態では、同一のチップレット(又はそのパッケージデバイスの別のチップレット)は、キャッシュコントローラ332をさらに含む。あるいは、ホストチップは、種々の実施形態において、キャッシュコントローラ332を含む。
【0055】
代替的に又は付加的に、パッケージデバイスのチップレットは、他のタイプのメモリを含み、例えば、図示の例示的な不揮発性メモリ及びNVMコントローラ338の1つ以上のメモリアレイを含む。チップレットにおいてNVMリソースを提供する場合、いくつかの実施形態は、オフパッケージNVMにおけるかかるコア状態の従来の記憶に使用されるものと比較して、非常に低い電力供給中に、前記のチップレットによってコア状態(例えば、1つ以上のコア310について)の効率的な記憶を可能にする。付加的に又は代替的に、チップレットにNVMリソースを提供することは、チップレットから複数のコア310のうちの種々のコアへの状態の低遅延検索を可能にする。
【0056】
図4は、一実施形態による、チップレットのメモリリソースにアクセスするためのICチップ400の特徴を示す。ICチップ400は、パッケージデバイスに含まれるべきホストチップのネットワーク内のプロセッサコアが、パッケージデバイスのチップレットにアクセスするための経路を備える実施形態の一例である。コア及びチップレットへと延在する経路は、ネットワークの端部において結合されたホストチップの任意のPHY回路とは独立である。種々の実施形態では、ICチップ400は、ホストチップ112又は回路リソース305の特徴を含み、例えば、ICチップ400は、方法200にしたがってチップレットのメモリとともに動作するように結合される。
【0057】
図4に示すように、ICチップ400は、ノードのネットワーク410を含み、例えば、少なくともいくつかのプロセッサコア、及び、例えば、種々のスイッチ、ブリッジ、又はルータのいずれか(凡例405参照)を含み、ここで、前記のノードの少なくとも一部は、行及び列を含むアレイ構造で互いに結合される。限定ではなく例示として、ネットワーク410は、行430a、430b、...、430m及び列420a、420b、...、420nのアレイ内で互いに様々に結合されるルータノードを含む。かかる一実施形態では、これらのルータは、プロセッサコア、メモリコントローラ、キャッシュ、PCIE I/O回路、及び/又は他のネットワークエージェントの間でスイッチされる通信のためのネットワークオンチップ(例えば、メッシュファブリックを含む)を容易にする。
【0058】
様々な実施形態では、ICチップ400は、列430a、430b、...、430mのうちの1つのそれぞれの端部を介して、及び/又は列420a、420b、...、420nのうちの1つのそれぞれの端部において、それぞれネットワーク410に様々に結合される1つ以上の物理層(PHY)回路をさらに備える。1つ以上のPHY回路は各々、それぞれの送信器回路及び/又は受信器回路を含み、ネットワーク410と、ネットワーク410に結合されているか又はネットワーク410に結合されるべき他の回路(図示せず)との間の通信を容易にする。限定ではなく例示として、ネットワーク410は、ICチップ400の領域内に形成されており、例えば、ICチップ400のPHY450a、450b、...、450nは、その領域のサイドに沿って(along a side)配置され、列420a、420b、...、420n(それぞれ)の端部で様々に結合される。代替的に又は付加的に、1つ以上のPHY(図示の例示的なPHY440、441等)は、各々、列430a、430b、...、430mのうちの1つのそれぞれの端部においてそれぞれ結合される。一実施形態では、PHY回路450a、450b、...、450n、及び/又はPHY回路440、441のうちの所与の1つは、(例えば)メモリへのアクセスを提供するためのPHY、又は高速IOポートのPHYを含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、ICチップ400は、ネットワーク410のプロセッサコアとチップレットのメモリアレイ(図示せず)との間の、少なくとも一部の通信を可能にするように結合されるか又はかかる結合に適合し、かかる通信は、必ずしもホストチップとチップレットとの間の通信の全てではないが、アレイ構造の行又は列のそれぞれの端部を介してネットワーク410に結合されるICチップ400の任意のPHY回路から独立している。例えば、アレイ構造の1つ以上のノードは、各々、ネットワーク410の他のプロセッサコア又は他のルータにリンクするためのものの他に、少なくとも1つの追加のポートを有し、それは、ICチップ400も含むパッケージデバイスのチップレット(図示せず)に結合されることができる。限定ではなく例示として、行430a及び列420aの両方にあるルータ461が、チップレットのメモリリソースへのアクセスを容易にするキャッシュコントローラ回路460に結合されている。付加的に又は代替的に、行430m及び列420bの両方にあるルータ463が、同一のチップレット(又は代替的にそのパッケージデバイスの別のチップレット)のメモリリソースへのアクセスを容易にするキャッシュコントローラ回路462に結合される。付加的に又は代替的に、行430b及び列420nの両方にあるルータ465は、チップレットのメモリリソースへのアクセスを容易にするキャッシュコントローラ回路464に結合される。かかる一実施形態では、ICチップ400のマイクロバンプ、ハイブリッドボンディングパッド、及び/又は他の垂直(z軸)相互接続構造は、キャッシュコントローラ回路460、462、464の各々の、チップレット124等のそれぞれのチップレットへの結合を容易にする。キャッシュコントローラ回路460、462、464の所与の1つは、例えば、キャッシュコントローラ164の機能又はキャッシュコントローラ332のうちの1つの機能を提供する。
【0060】
種々の実施形態では、キャッシュコントローラ回路460、462、464は、各々、ICチップ400上に存在する。しかしながら、他の実施形態では、キャッシュコントローラ回路460、462、464のうちの所与の1つは、チップレット上に存在する少なくともいくつかの回路を含み、例えば、ルータ461、463、465のうちの対応する1つは、ハードウェアインタフェース120等のハードウェアインタフェースを介して、かかる回路に結合される。ネットワーク410のエッジを介した通信を必要とせずに、ネットワーク410の1つ以上のコアがチップレットのメモリリソースにアクセスできるようにすることで、いくつかの実施形態は、例えばメッシュ(又は他の)マルチプロセッサネットワークアーキテクチャのエッジからオフセットされているコアのための改善されたデータ局所性を提供する。付加的に又は代替的に、かかる実施形態の全部又は一部は、例えば、チップレットが、積層SRAM又はDRAM等の、より高密度のメモリタイプを含む場合に、改善されたキャッシュ容量を様々に提供する。
【0061】
例えば、アレイ構造の行の数、アレイ構造の列の数、プロセッサ、スイッチ及び/又はルータの互いに関する相対的な構成等を含む、ネットワーク410内のノードの特定の配置は、単に例示的なものであり、いくつかの実施形態に限定されるものではないことは、本明細書における開示の利点によって、関連技術の当業者によって理解されるべきである。例えば、種々の実施形態では、ネットワーク410のトポロジーは、様々な適切な、リング、スター、又はメッシュファブリック(又は他の)マルチコアネットワークアーキテクチャのいずれかから適合化されているが、これらはいくつかの実施形態に限定するものではなく、種々の特定の特徴を不明瞭にすることを回避するために本明細書には詳述されていない。さらに、ネットワーク410に結合されたPHYの特定の数、配置及び/又はタイプも、単なる例示であり、いくつかの実施形態に限定されるものではないことが理解されるべきである。
【0062】
図5Aは、他の実施形態による、チップレットのメモリリソースにアクセスするためのICチップ500の特徴を示す。ICチップ500は、ホストチップが複数のコアを含むネットワーク又は1つ以上のノードを含み、ホストチップのIO回路が、それぞれのコアと、1つ以上のチップレットのそれぞれのメモリリソースとの間の各々の通信に適合するために、ネットワーク内の異なる位置に様々に配置される、実施形態の一例である。種々の実施形態では、ICチップ500は、ホストチップ112又は回路リソース305の特徴を含み、例えば、ICチップ500は、方法200にしたがってチップレットのメモリとともに動作するように結合される。
【0063】
図5Aに示すように、ICチップ500は、ルータ及びプロセッサコアを含むノードのネットワークを備える(凡例505を参照)。複数のノードのうちの様々なものは、複数の行及び複数の列を有するアレイ構造において相互に結合されている。限定ではなく例示として、ICチップ500は、ICチップ400の特徴を含み、例えば、ICチップ500の行530a~530dは、行430a、430b、...、430mに機能的に対応し、ICチップ500の列520a~520dは、列420a、420b、...、420nに機能的に対応する。かかる一実施形態では、ICチップ500はさらにIO回路560を備え、それは、(例えば、)列530a、530bのうちの1つ及び列520a、520bのうちの1つにあるそれぞれのルータに各々が様々にリンクされているコアによるチップレットアクセスを容易にするように結合される。代替的に又は付加的に、ICチップ500のIO回路562は、列530a、530bのうちの1つ及び列520c、520dのうちの1つにあるそれぞれのルータに各々が様々にリンクされているコアによるチップレットアクセスを容易にするように結合される。代替的に又は付加的に、ICチップ500のIO回路564は、列530c、530dのうちの1つ及び列520a、520bのうちの1つにあるそれぞれのルータに各々が様々にリンクされているコアによるチップレットアクセスを容易にするように結合される。様々な実施形態では、IO回路560、562、564のうちの所与の1つは、キャッシュコントローラ回路をさらに備え、それは、例えば、キャッシュコントローラ164の、又はキャッシュコントローラ332のうちの1つの機能を提供する。他の実施形態では、キャッシュコントローラのかかる機能は、代わりに、IO回路560、562、564のうちの所与の1つを介してICチップ500に結合されるチップレット上に実装される。
【0064】
図5Bは、一実施形態によるホストチップと共にパッケージされ、ホストチップのためのメモリリソースを提供するチップレット570の特徴を示す。チップレット570は、複数のIO回路が各々、それぞれ1つ以上のメモリバンクにアクセスを提供するように動作可能である実施形態の一例であり、例えば、IO回路は各々、ホストチップの異なるそれぞれのネットワークノードに結合される。かかる一実施形態では、チップレット570は、方法200によるホストチップへのメモリリソースアクセスを提供し、例えば、チップレット570は、例えば、チップレット124の特徴を含む。
【0065】
図5Bに示すように、チップレット570は、種々のIO回路580-583を含み、例えば、各々がIO回路182のそれぞれの機能を提供する。IO回路580~583はそれぞれ、チップレット570のそれぞれの1つ以上のメモリバンクへのアクセスを提供するように結合されている。図示の例示的実施形態では、チップレット570のバンク590は、IO回路580を介してアクセス可能であり、例えば、バンク591は、IO回路581を介してアクセス可能であり、バンク592は、IO回路582を介してアクセス可能であり、及び/又はバンク593は、IO回路583を介してアクセス可能である。いくつかの実施形態では、チップレット570は、例えば、各々がホストチップの異なるそれぞれのコアとの通信をサポートする2N個のIO回路(ここで、Nは正の整数である)を含む。
【0066】
一実施形態による例示的なシナリオでは、チップレット570は、ICチップ500への結合をサポートし、例えば、IO回路560は、各々、ハードウェアインタフェース120等のハードウェアインタフェースを介して、(例えば)IO回路581~583のそれぞれの1つに結合するように構成されたIO回路を含む。他のかかる実施形態では、チップレット570は、ICチップ400への結合をサポートし、例えば、キャッシュコントローラ回路460、462、464は、各々、IO回路581~583のうちの異なるそれぞれ1つに結合するためのIO回路を含む。
【0067】
図示の例示的実施形態では、IO回路580~583は、メモリバンク590~593を含む領域の周囲に様々に配置され、例えば、IO回路580~583は、メモリバンク590~593のいずれの2つの間に存在しない。他の実施形態では、メモリバンク590~593は、IO回路580~583を含む領域の周囲に様々に配置され、例えば、メモリバンク590~593は、IO回路580~583のいずれの2つの間にも存在しない。種々の実施形態では、IO回路580~583のうちの所与の1つをホストチップの対応するIO回路(例えば、IO回路560のIO回路)に結合する導電性コンタクトは、対応する1つ以上のメモリバンクの上に配置される。かかる一実施形態では、例えばマイクロバンプ、又はハイブリッドボンディングパッドを含む、前記の導電性コンタクトは、前記の1つ以上のメモリバンクにアクセスするために必要な数の電気接続及び/又は必要な物理的ピッチを収容する。
【0068】
図6Aは、一実施形態による、ホストチップ及びチップレットとのメモリアクセスを提供するパッケージデバイス600の特徴を示す。パッケージデバイス600は、ホストチップとハードウェアインタフェースとの間に配置されたチップレットが、ホストチップの1つ以上のプロセッサコアにアクセス可能なメモリリソースを含む実施形態の一例である。パッケージデバイス600の機能は、例えば、方法200にしたがって提供される。
【0069】
図6Aに示すように、パッケージデバイス600は、ホストチップ610と、そこにハードウェアインタフェース620を介して接続されたチップレット630と、を含む。ホストチップ610は、1つ以上のプロセッサコアを含み、チップレット630のメモリリソースは、かかる1つ以上のプロセッサコアの一部又は全部によって様々にアクセス可能に結合される。かかる一実施形態では、ホストチップ610は、チップ112、400、500のうちの1つの機能を提供し、例えば、チップレット630は、チップレット124、570のうちの1つの機能を提供し、ハードウェアインタフェース620は、ハードウェアインタフェース120に機能的に対応する。
【0070】
図示の例示の実施形態では、ホストチップ610は、半導体基板614と、基板614上に様々に製造されるトランジスタ及び/又は他の回路素子を含むデバイス層612とを有する。デバイス層612は、1つ以上のプロセッサコアを含み、プロセッサコアは、例えば、コア310、ネットワーク410のコア、又はコアの任意の種々の他の適切なアレンジメントを含む。ホストチップ610は、1つ以上の金属化層(例えば、図示の例示的な金属化層616を含む)をさらに有し、それらは、ハードウェアインタフェース620及び/又はパッケージデバイス600のハードウェアインタフェース650とともに、デバイス層612の回路構造を互いに様々に相互接続する。ハードウェアインタフェース650は、例えば、ハードウェアインタフェース132に機能的に対応する。
【0071】
チップレット630は、同様に、半導体基板634と、基板634上に様々に製造されるトランジスタ及び/又は他の回路素子を含むデバイス層632とを有する。しかし、デバイス層632は、1つ以上のメモリアレイのトランジスタ及び/又は他の回路素子を含み、それらは、例えば、バンク187、バンク590~593、又は1つ以上のメモリリソースの任意の種々の他の適切なアレンジメントを含む。チップレット630は、1つ以上の金属化層(例えば、図示の例示的な金属化層636を含む)をさらに有し、それらは、ハードウェアインタフェース620及び/又はハードウェアインタフェース650とともに、デバイス層632の回路構造を互いに様々に相互接続する。種々の実施形態では、ハードウェアインタフェース650は、例えば図示の例示的コンタクト652を含む1つ以上の第1導電性コンタクトを含み、それらは、チップレット630の1つの面(ハードウェアインタフェース620が配置されるチップレット630の面以外)にある。かかる一実施形態では、ハードウェアインタフェース650は、さらに、1つ以上の第2導電性コンタクト(例えば、図示の例示的コンタクト654を含む)を備え、それらは、チップレット630からオフセットされている。
【0072】
付加的に又は代替的に、1つ以上の第1コンタクトの一部又は全部は、それぞれ、ハードウェアインタフェース650と金属化層636との間のそれぞれの信号通信及び/又は電圧通信を容易にするために、様々に結合され(るか、又は結合に適合し)、例えば、かかる通信は、デバイス層632と基板634とを介している。限定ではなく例示として、チップレット630は、さらに、少なくともいくつかの相互接続構造(図示の相互接続638等)を備え、それらは、ハードウェアインタフェース650の1つ以上の第1コンタクトのうちのそれぞれの1つに、基板634を通ってデバイス層632まで、また、いくつかの実施形態においてはデバイス層632を通って、延在する。かかる一実施形態では、相互接続638の一部又は全部は、各々が金属化層636のそれぞれのパターン化された導体に様々に結合され、(ハードウェアインタフェース620を介して)ホストチップ610及び/又はデバイス層632の回路との信号通信又は電力送達を容易にする。
【0073】
付加的に又は代替的に、1つ以上の第2コンタクトの一部又は全部は、それぞれ、ハードウェアインタフェース650とホストチップ610との間のそれぞれの信号通信及び/又は電圧通信を容易にするために、様々に結合され(又は他の方法で結合に適合し)、ここで、かかる通信は、チップレット630から独立している。限定ではなく例示として、パッケージデバイス600は、例えば成形化合物又は層間誘電体(ILD)材料を含む絶縁体640をさらに備え、少なくともいくつかの相互接続構造(図示の相互接続部642等)がその中に形成されており、それらは、各々、ハードウェアインタフェース650の1つ以上の第2コンタクトのそれぞれ1つまで、また、金属化層616の面におけるそれぞれの導電性コンタクトまで、様々に延在する。例えば、相互接続部642は、絶縁640を介して信号及び/又は電圧を通信するのに適した任意の様々な他の導体及び/又は銅ピラーを備える。いくつかの実施態様において、モールド化合物、ILD及び/又は絶縁体640等の任意の他のかかる材料は、例えば、ハードウェアインタフェース650の下及び/又は周囲に堆積されるアンダーフィル(もしあれば)から区別されるべきである。
【0074】
図示の例示的な実施形態では、ハードウェアインタフェース620は、ホストチップ610及びチップレット630のそれぞれのコンタクトを互いに様々に結合するはんだ相互接続部を備える。例えば、
図6Bは、パッケージデバイス600等の一実施形態による、パッケージデバイス660の詳細図を示す。パッケージデバイス660のホストチップは、デバイス層672及び基板674(例えば、それぞれ、デバイス層612及び基板614)を含む。前記のホストチップは、ハードウェアインタフェース690を介して、デバイス層682及び基板684(それぞれ、デバイス層632及び基板634)を含むパッケージデバイス660のチップレットに結合される。
【0075】
例えば、ホストチップの金属化層676a~676e(例えば、金属化層616)は、デバイス層672をハードウェアインタフェース690に電気的に様々に結合する相互接続構造がその中に形成されている。かかる実施形態では、チップレットの金属化層686a~686e(例えば、金属化層636)は、デバイス層682をハードウェアインタフェース690に電気的に様々に結合する相互接続構造がその中に形成されている。ハードウェアインタフェース690は、ホストチップ又はチップレットのうちの1つのそれぞれの面(side)に様々に配置される導電性パッド(例えば、図示の例示的なパッド694を含む)を備える。はんだ相互接続部(例えば、図示のマイクロバンプ692を含む)は、ホストチップとチップレットとの間に、パッド694を介して、様々な結合を提供する
【0076】
限定ではなく例示として、チップレットの1つ以上の相互接続部は、各々、パッケージデバイス660の他のハードウェアインタフェース(図示せず)、例えばハードウェアインタフェース132から、基板684及びデバイス層682を通って延在し、金属化層686a~686eの相互接続構造を介して、デバイス層682の回路素子に戻る。付加的に又は代替的に、チップレットの1つ以上の相互接続部は、それぞれ、前記の他のハードウェアインタフェースから、基板684、デバイス層682、及び金属化層686a~686eを通って、ハードウェアインタフェース690まで延在し、例えば、金属化層676a~676eを介して、デバイス層672に電力を送達する。
【0077】
種々の実施形態では、パッケージデバイス600は、ホストチップ610に結合されるそれぞれのチップレットの各々である複数のデバイス層を備え、例えば、チップレット630は、互いに垂直にオフセットされ、例えば、スルーホールビア、モノリシック中間層ビア等を含むことによって相互接続される1つ以上の他のデバイス層(図示せず)をさらに含む。他のかかる実施形態では、チップレット630は、ホストチップ610に結合される複数のチップレットの積層体の1つであり、例えば、積層体のチップは、はんだバンプ又はハイブリッドボンディングパッドによって互いに様々に結合され、ハードウェアインタフェース650は、積層体のうちの1つのかかるチップレットにおけるコンタクトを含む。
【0078】
図7Aは、他の実施形態による、チップレットのメモリリソースにアクセスするためのパッケージデバイス700の特徴を示す。パッケージデバイス700は、ホストチップにメモリリソースを利用可能にするためにチップレットが結合される実施形態の一例であり、例えば、熱圧縮ボンディング、ハイブリッドボンディング等を含む様々な任意のウエハレベル(又はチップレベル)直接ボンディング技術を介して、チップレットとホストチップが互いに結合される。パッケージデバイス700の機能は、例えば、方法200にしたがって提供される。
【0079】
図7Aに示すように、パッケージデバイス700は、ホストチップ710と、チップレット730とを備え、これらは、例えば、ホストチップ610とチップレット630に機能的に(それぞれ)対応する。ホストチップ710及びチップレット730は、ハードウェアインタフェース720を介して互いに結合され、他のハードウェアインタフェース750は、パッケージデバイス700の、インターポーザ、パッケージ化された基板、回路基板等への結合を容易にする。ハードウェアインタフェース720、ハードウェアインタフェース750は、チップレット730のそれぞれ反対側の面(opposite respective sides)にあり、例えば、ハードウェアインタフェース720、750はハードウェアインタフェース620、650に機能的に(それぞれ)対応する。かかる一実施形態では、ハードウェアインタフェース750は、チップレット730の底面にある第1導電性コンタクト(例えば、コンタクト752を含む)を備える。対照的に、ハードウェアインタフェース750の第2導電性コンタクト(例えば、コンタクト754を含む)は、チップレット730からオフセットされる。
【0080】
図示の例示的実施形態では、ホストチップ710は、デバイス層712、半導体基板714、及び金属化層716を備え、これらは、例えば、デバイス層612、基板614、金属化層616に機能的に(それぞれ)対応する。チップレット730は、デバイス層732、半導体基板734、及び金属化層736を備え、これらは、例えば、デバイス層632、基板634、金属化層636に機能的に(それぞれ)対応する。ハードウェアインタフェース750の第1導電性コンタクト(例えば、コンタクト752)は、デバイス層732又はデバイス層712のそれぞれの1つとの、1つ以上の信号及び/又は1つ以上の電圧のそれぞれの通信を様々に容易にする。例えば、相互接続部738(例えば、相互接続部638の機能を提供する)は、第1コンタクトから基板734を通って、少なくともデバイス層732まで(いくつかの実施形態では、デバイス層732を貫通して)様々に延在する。かかる一実施形態では、第2導電性コンタクト(例えば、コンタクト754)は、絶縁体740を通って延在する相互接続部742を介して、1つ以上の信号及び/又は1つ以上の電圧の通信を様々に容易にし、例えば、かかる通信はチップレット730から独立している。
【0081】
図示の例示的実施形態では、ハードウェアインタフェース720は、ホストチップ710とチップレット730とを互いに結合する直接結合相互接続構造を含む。例えば、
図7Bは、一実施形態による、パッケージデバイス700のインタフェース構造等の1つ以上のインタフェース構造を含む、パッケージデバイス760の詳細図を示す。
図7Bに示すように、パッケージデバイス760のホストチップは、デバイス層772及び基板774(例えば、それぞれ、デバイス層712及び基板714)を含む。前記のホストチップは、ハードウェアインタフェース790を介して、デバイス層782及び基板784(例えば、それぞれ、デバイス層732及び基板734)を含むパッケージデバイス760のチップレットに結合される。
【0082】
ホストチップの金属化層776a~776eは、デバイス層772をハードウェアインタフェース790に電気的に様々に結合する相互接続構造がその中に形成されている。かかる実施形態では、チップレットの金属化層786a~786eは、デバイス層782をハードウェアインタフェース790に電気的に様々に結合する相互接続構造がその中に形成されている。ハードウェアインタフェース790では、ホストダイの導電性パッド792は、それぞれ、チップレットの導電性パッド794のそれぞれ1つに接合される。かかる一実施形態では、チップレットの1つ以上の相互接続部は、パッケージデバイス760の他のハードウェアインタフェース(図示せず)から、基板784及びデバイス層782を通ってそれぞれ延在し、金属化層786a~786eの相互接続構造を介してデバイス層782の回路素子に戻る。付加的に又は代替的に、チップレットの1つ以上の相互接続部は、それぞれ前記の他のハードウェアインタフェースから、基板784、デバイス層782、及び金属化層786a~786eを通って、ハードウェアインタフェース790に延在し、例えば、金属化層776a~776eを介して、デバイス層772に電力を送達する。
【0083】
様々な実施形態では、パッケージデバイス700は、ホストチップ710に結合されるそれぞれのチップレットの各々である複数のデバイス層を含み、例えば、チップレット730は、1つ以上の他のデバイス層(図示せず)をさらに含み、これらは互いに垂直にオフセットされ、例えばスルーホールビア、モノリシック中間層ビア等を含むことによって相互接続される。他のかかる実施形態では、チップレット730は、ホストチップ710に結合されたチップの積層体の一つであり、例えば、積層体のチップは、はんだバンプ又はハイブリッドボンディングパッドによって互いに様々に結合され、ハードウェアインタフェース750は、積層体の一方のチップレットにおけるコンタクトを含む。
【0084】
図8は、一実施形態によるコンピューティングデバイス800を示す。コンピューティングデバイス800は、ボード802を収容する。ボード802は、プロセッサ804及び少なくとも1つの通信チップ806を含むがこれらに限定されない多数の構成要素を含み得る。プロセッサ804は、物理的及び電気的にボード802に結合される。いくつかの実施態様では、少なくとも1つの通信チップ806は、また、物理的及び電気的にボード802に結合される。さらなる実装では、通信チップ806はプロセッサ804の一部である。
【0085】
その用途に応じて、コンピューティングデバイス800は、ボード802に物理的及び電気的に結合されることができ、されないこともできる他の構成要素を含み得る。これらの他の構成要素には、揮発性メモリ(例えばDRAM)、不揮発性メモリ(例えばROM)、フラッシュメモリ、グラフィックスプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、暗号プロセッサ、チップセット、アンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、オーディオコーデック、ビデオコーデック、電力増幅器、グローバルポジショニングシステム(GPS)デバイス、コンパス、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、カメラ、及び大容量記憶装置(ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)等)が含まれるが、これらに限定されない。
【0086】
通信チップ806は、コンピューティングデバイス800との間でデータを転送するために、無線通信を可能にする。用語「無線」及びその派生物は、非固体媒体を介して、変調された電磁放射を使用することを介して、データを通信することができる回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネル等を記述するために使用することができる。この用語は、関連するデバイスがワイヤを含まないことを意味しないが、いくつかの実施形態では関連するデバイスはワイヤを含まない可能性がある。通信チップ806は、Wi-Fi(IEEE802.11ファミリー)、WiMAX (IEEE802.16ファミリー)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、それらの派生物、並びに3G、4G、5G及びそれを超えるものとして指定される任意の他の無線プロトコルを含むが、これらに限定されない無線標準又はプロトコルのいずれかを実装することができる。コンピューティングデバイス800は、複数の通信チップ806を含み得る例えば、第1通信チップ806は、Wi-Fi及びBluetooth(登録商標)等のより短い範囲の無線通信に専用とすることができ、第2の通信チップ806は、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev-DO等の、より長い範囲の無線通信に専用とすることができる。
【0087】
コンピューティングデバイス800のプロセッサ804は、プロセッサ804内のパッケージされた集積回路ダイを含む。用語「プロセッサ」は、レジスタ及び/又はメモリからの電子データを処理し、その電子データをレジスタ及び/又はメモリに記憶することができる他の電子データに変換するデバイス又はデバイスの一部を指すことができる。通信チップ806はまた、通信チップ806内にパッケージされた集積回路ダイを含む。
【0088】
種々の実装において、コンピューティングデバイス800は、ラップトップ、ネットブック、ノートブック、ウルトラブック、スマートフォン、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ウルトラモバイルPC、携帯電話、デスクトップコンピュータ、サーバ、プリンタ、スキャナ、モニタ、セットトップボックス、エンタテイメント制御ユニット、デジタルカメラ、ポータブルミュージックプレーヤ、又はデジタルビデオレコーダであり得る。さらなる実装では、コンピューティングデバイス800は、データを処理する任意の他の電子デバイスであり得る。
【0089】
いくつかの実施形態は、実施形態によるプロセスを実行するためにコンピュータシステム(又は他の電子デバイス)をプログラムするために使用され得る命令が記憶されているマシン可読媒体を含む、コンピュータプログラム製品又はソフトウェアとして提供されることができる。マシン読取可能媒体は、マシン(例えばコンピュータ)によって読取可能な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構を含む。例えば、マシン読取可能(例えばコンピュータ読取可能)媒体は、マシン(例えばコンピュータ)読取記憶媒体(例えばリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュメモリディスク等)、マシン(例えばコンピュータ)可読転送媒体(電子的、光学的、音響的又は伝搬信号の他の形態(例えば整外線信号、デジタル信号等))等を含む。
【0090】
図9は、コンピュータシステム900の例示的形態のマシンの概略図を示し、その中で、本明細書に記載された方法のうちのいずれか1つ以上をマシンに実行させるための一組の命令が実行され得る。他の実施形態では、マシンは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、又はインターネット内の他のマシンに接続され得る(例えば、ネットワーク化され得る)。このマシンは、クライアント-サーバネットワーク環境内のサーバ又はクライアントマシンの容量で動作する場合もあれば、ピアツーピア(又は分散)ネットワーク環境内のピアマシンとして動作する場合もある。このマシンは、パーソナルコンピュータ、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、移動電話、ウェブ機器、サーバ、ネットワークルータ、スイッチ又はブリッジ、又はそのマシンがとるべき行動を指定する命令セット(時系列的又は他の方法)を実行することができる任意のマシンであってもよい。さらに、単一のマシンのみが示されているが、用語「マシン」は、本明細書に記載された方法のいずれか1つ以上を実行するための命令のセット(又は複数のセット)を個別に又は共同で実行する任意のマシン(例えば、コンピュータ)の集合も含むと解釈される。
【0091】
例示的なコンピュータシステム900は、バス930を介して互いに通信する、プロセッサ902、メインメモリ904(例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、同期DRAM(SDRAM)又はRambus DRAM(RDRAM)等のダイナミックランダムアクセスメモリ)、スタティックメモリ906(例えば、フラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)等)、及び二次メモリ918(例えばデータ記憶デバイス)を含む。
【0092】
プロセッサ902は、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット等の1つ以上の汎用処理デバイスを表す。より具体的には、プロセッサ902は、複雑な命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、他の命令セットを実装するプロセッサ、又は命令セットの組み合わせを実装するプロセッサであり得る。また、プロセッサ902は、アプリケーション指定集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ等の1つ以上の特殊目的処理デバイスであることができる。プロセッサ902は、本明細書に記載される動作を実行するために、処理ロジック926を実行するように構成される。
【0093】
コンピュータシステム900は、ネットワークインタフェースデバイス908をさらに含むことができる。コンピュータシステム900はまた、ビデオ表示ユニット910(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、又は陰極線管(CRT))、英数字入力デバイス912(例えば、キーボード)、カーソル制御デバイス914(例えば、マウス)、及び信号発生デバイス916(例えば、スピーカ)を含むことができる。
【0094】
二次メモリ918は、マシンアクセス可能な記憶媒体(又は、より具体的には、コンピュータ読取可能記憶媒体)932を含むことができ、その上に、本明細書に記載される方法又は機能のうちの任意の1つ以上を実施する1つ以上の命令セット(例えば、ソフトウェア922)が記憶される。また、ソフトウェア922は、コンピュータシステム900、メインメモリ904及びプロセッサ902によって実行される間に、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ904内及び/又はプロセッサ902内に存在することができ、これらもまた、マシン読取可能記憶媒体を構成する。ソフトウェア922は、さらに、ネットワークインタフェースデバイス908を介してネットワーク920上で送受信されることができる。
【0095】
マシンアクセス可能な記憶媒体932は、例示的な実施形態では単一の媒体であることが示されているが、用語「マシン可読記憶媒体」は、1つ以上の命令セットを記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中若しくは分散されたデータベース、及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含むと解釈されるべきである。「マシン可読記憶媒体」という用語はまた、マシンによる実行のための命令セットを記憶又は符号化することができ、かつ、マシンに1つ以上の実施形態のいずれかを実行させる媒体を含むと解釈されるべきである。したがって、「マシン可読記憶媒体」という用語は、固体メモリ及び光学並びに磁気媒体を含むがこれらに限定されないものと解釈されるべきである。
【0096】
図10は、1つ以上の実施形態を含むインターポーザ1000を示す。インターポーザ1000は、第1基板1002を第2基板1004にブリッジするために使用される介在基板である。第1基板1002は、例えば、集積回路ダイであり得る。第2基板1004は、例えば、メモリモジュール、コンピュータマザーボード、又は他の集積回路ダイであり得る。一般に、インターポーザ1000の目的は、接続をより広いピッチに広げること、又は接続を異なる接続に再ルーティングすることである。例えば、インターポーザ1000は、集積回路ダイを、ボールグリッドアレイ(BGA)1006に結合することができ、ボールグリッドアレイ(BGA)1006は、その後第2基板1004に結合され得るる。いくつかの実施態様において、第1及び第2基板1002、1004は、インターポーザ1000の対向する側に取り付けられる。他の実施形態では、第1及び第2基板1002、1004は、インターポーザ1000の同じ側に取り付けられる。さらに他の実施形態では、3つ以上の基板は、インターポーザ1000を介して相互接続される。
【0097】
インターポーザ1000は、エポキシ樹脂、ガラス繊維強化エポキシ樹脂、セラミック材料、又はポリイミド等のポリマー材料から形成され得る。さらなる実施例において、インターポーザは、シリコン、ゲルマニウム、及び他のIII-V族及びIV族材料等の半導体基板での使用のために、上述と同じ材料を含み得る、代替の、剛性又は可撓性材料から形成され得る。
【0098】
インターポーザは、貫通シリコンビア1012を含むが、これに限定されない、金属相互接続部1008及びビア1010を含む。インターポーザ1000は、受動的及び能動的デバイスの両方を含む、埋め込みデバイス1014をさらに含み得る。かかるデバイスには、キャパシタ、デカップリングキャパシタ、抵抗、インダクタ、ヒューズ、ダイオード、トランス、センサ、及び静電放電(ESD)デバイスが含まれるが、これらに限定されない。無線周波数(RF)デバイス、電力増幅器、電力管理デバイス、アンテナ、アレイ、センサ、及びMEMSデバイス等のより複雑なデバイスも、インターポーザ1000上に形成されることができる。いくつかの実施形態によれば、本明細書に開示される装置又はプロセスは、インターポーザ1000の製造に使用され得る。
【0099】
パッケージデバイスにおいて改良されたデータ局所性を提供するための技術及びアーキテクチャは、本明細書に記載される。上述の説明では、説明の目的で、特定の実施形態の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が記載される。しかしながら、特定の実施形態が、これらの特定の詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、構造及び装置は、説明を不明瞭にすることを避けるために、ブロック図の形式で示されている。
【0100】
明細書中の「一実施形態」又は「実施形態」への言及は、本発明の少なくとも一実施形態には、当該実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造、又は特徴が含まれていることを意味する。「一実施形態において」という文言の明細書中の様々な箇所における出現は、必ずしも同一の実施形態を参照するものではない。
【0101】
本明細書における詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する動作のアルゴリズムおよび記号表現に関して提示されている。これらのアルゴリズム的記述及び表現は、コンピュータ技術の当業者が、その研究の内容を当業者に最も効果的に伝達するために使用する手段である。アルゴリズムは、本明細書において、かつ一般的に、所望の結果につながる首尾一貫した一連のステップと考えられている。ステップとは、物理量の物理的マニピュレーションを必要とするステップである。必ずしもというわけではないが、通常、これらの量は、格納され、転送され、組み合わされ、比較され、また他の方法でマニピュレートされることができる、電気的又は磁気的信号の形を取る。主に一般的な使用の理由から、これらの信号をビット,値,要素,シンボル,キャラクタ,ターム,数字等と呼べば、時として利便性が高いことが知られている
【0102】
しかしながら、これらの全てと類似する語句は適当な物理量に関連づけられるべきであり、主にこれら量を適用する便利なラベルであると心にとどめるべきである。本明細書の説明から明らかなように、特に明記されていない限り、説明を通して、ことが理解される。「処理する(processing)」又は「演算する(computing)」又は「計算する(calculating)」又は「特定する(determining)」又は「表示する(displaying)」等の用語を使用する議論は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理的(電子的)量として表されたデータをマニピュレートし、コンピュータシステムメモリ又はレジスタ又は他のかかる情報記憶、変換又は表示デバイス内で、同様に物理量として表された他のデータに変換する、コンピュータシステム又は類似の電子的演算デバイスの処理及び動作を参照する。
【0103】
また、特定の実施形態は、本明細書の動作を実施するための装置に関する。この装置は、必要とされる目的に対して特別に構成され得るか、又はコンピュータに格納されたコンピュータプログラムによって選択的に作動させられるか、又は再構成される汎用コンピュータを備え得る。かかるコンピュータプログラムは、フロッピーディスク、光ディスク、CD-ROM、磁気光ディスクを含む任意のタイプのディスク、読出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、EPROM、EEPROM等のランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気若しくは光学カード、又は、電子的命令を格納するのに適した任意のタイプのメディア等の、しかしこれらに限定されない、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶され、コンピュータシステムバスに結合されるが、これらに限定されない。
【0104】
本明細書に提示されるアルゴリズム及び表示は本来的に、何らかの特定のコンピュータ又は他の装置と関連するものではない。様々な汎用システムが、本明細書における教示にしたがったプログラムと共に使用され得るか、又は、必要とされる方法ステップを実行するために、さらに専用化された装置を構成することが便利であることが判明し得る。種々のこれらのシステムに必要な構造は、本明細書の説明から明らかになる。さらに、特定の実施形態は、特定のプログラミング言語を参照して記載されていない。様々なプログラミング言語が、本明細書に記載されたような実施形態の教示を実施するために使用され得ることが理解されるであろう。
【0105】
本明細書に記載されているものに加えて、開示された実施形態及びその実施形態に対して、それらの範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができる。したがって、本明細書における説明及び実施例は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で解釈されるべきである。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲を参照することによってのみ評価されるべきである。