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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】航空機用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20241112BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20241112BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241112BHJP
【FI】
F21S2/00 330
F21S2/00 350
F21S2/00 312
F21V23/00 150
F21Y115:10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021045025
(22)【出願日】2021-03-18
(65)【公開番号】P2022144142
(43)【公開日】2022-10-03
【審査請求日】2024-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003410
【氏名又は名称】弁理士法人テクノピア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(72)【発明者】
【氏名】庄司 晃雄
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/038809(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0164875(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0046389(US,A1)
【文献】国際公開第2011/163334(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0215481(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 23/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合されることにより内部に灯室が形成されたランプハウジングとカバーを有する灯具外筐と、
前記灯室に配置され基板取付部が設けられた基板取付部材と、
光源が搭載され前記基板取付部に周方向に並んで又は離隔して取り付けられた複数の光源基板と、
複数の前記光源基板を外側から覆う覆い部を有するインナーレンズとを備え、
前記覆い部には複数の前記光源に対向して位置され前記光源から出射される光を制御する制御レンズ部が設けられ
前記基板取付部が筒状に形成され、
前記インナーレンズに前記覆い部の軸方向における一端を閉塞する閉塞部が設けられ、
前記基板取付部材に前記基板取付部の軸方向における一端を閉塞する取付板部が設けられ、
前記基板取付部が前記覆い部の内部に位置された状態において前記閉塞部が前記取付板部に取り付けられた
航空機用灯具。
【請求項2】
前記光源基板に前記光源が所定の配列方向において複数搭載され、
前記制御レンズ部が前記所定の配列方向に並んで複数設けられた
請求項1に記載の航空機用灯具。
【請求項3】
前記光源の点消灯を制御する制御基板が設けられ、
前記制御基板が取り付けられ前記灯室に配置された基板取付ベースが設けられ、
前記制御基板が前記基板取付部材の内部に位置された
請求項1又は請求項2に記載の航空機用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は航空機の機体等に取り付けられて使用される航空機用灯具についての技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機用灯具には、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に光源が配置されたものがある(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。
【0003】
このような航空機用灯具には、使用用途に応じて様々な種類が存在し、外部照明として、例えば、航空機同士の衝突を防止する衝突防止灯、機体の飛行姿勢や飛行方向を示す航空灯、離着陸時に滑走路を照射する着陸灯、機体に記された航空会社等のロゴを照明するロゴ灯等が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-33840号公報
【文献】特開2010-33841号公報
【文献】特開2020-119636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような航空機用灯具においては、他の航空機の操縦者等からの高い視認性が必要であるため、光源から広範囲に光が出射される構成にされることが望ましい。
【0006】
そこで、例えば、光源の数や光を制御する制御用の部材の数を増やしたり、複数の光源を周方向に配置する等の構成により光の広範囲への出射状態を確保することが可能であるが、構成部品の数が多くなると部品点数の増大や構造の複雑化等により製造コストの高騰を来すおそれがある。
【0007】
そこで、本発明航空機用灯具は、部品点数の増大や構造の複雑化を来すことなく光の広範囲への出射状態を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1に、本発明に係る航空機用灯具は、結合されることにより内部に灯室が形成されたランプハウジングとカバーを有する灯具外筐と、前記灯室に配置され基板取付部が設けられた基板取付部材と、光源が搭載され前記基板取付部に周方向に並んで又は離隔して取り付けられた複数の光源基板と、複数の前記光源基板を外側から覆う覆い部を有するインナーレンズとを備え、前記覆い部には複数の前記光源に対向して位置され前記光源から出射される光を制御する制御レンズ部が設けられたものである。
【0009】
これにより、複数の光源から出射される光がインナーレンズの制御レンズ部によって制御される。
【0010】
第2に、上記した本発明に係る航空機用灯具においては、前記光源基板に前記光源が所定の配列方向において複数搭載され、前記制御レンズ部が前記所定の配列方向に並んで複数設けられることが望ましい。
【0011】
これにより、各制御レンズ部が複数の光源に対向して位置されるため、一つのレンズ制御部によって複数の光源から出射される光が制御される。
【0012】
第3に、上記した本発明に係る航空機用灯具においては、前記基板取付部が筒状に形成されることが望ましい。
【0013】
これにより、筒状の基板取付部に複数の光源基板が周方向に並んで又は離隔して取り付けられるため、全周において光源から光を出射させることが可能になる。
【0014】
第4に、上記した本発明に係る航空機用灯具においては、前記インナーレンズに前記覆い部の軸方向における一端を閉塞する閉塞部が設けられ、前記基板取付部材に前記基板取付部の軸方向における一端を閉塞する取付板部が設けられ、前記基板取付部が前記覆い部の内部に位置された状態において前記閉塞部が前記取付板部に取り付けられることが望ましい。
【0015】
これにより、閉塞部が取付板部に取り付けられることにより光源基板のインナーレンズに対する位置決め及びインナーレンズと基板取付部材の結合が行われる。
【0016】
第5に、上記した本発明に係る航空機用灯具においては、前記光源の点消灯を制御する制御基板が設けられ、前記制御基板が取り付けられ前記灯室に配置された基板取付ベースが設けられ、前記制御基板が前記基板取付部材の内部に位置されることが望ましい。
【0017】
これにより、基板取付ベースに取り付けられた制御基板が基板取付部材の内部に位置されると共に基板取付部材に取り付けられた光源基板がインナーレンズの内部に位置される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数の光源から出射される光がインナーレンズの制御レンズ部によって制御されるため、部品点数の増大や構造の複雑化を来すことなく光の広範囲への出射状態を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】航空機を示す斜視図である。
図2】航空機用灯具の斜視図である。
図3】航空機用灯具を図2とは異なる方向から見た状態で示す斜視図である。
図4】航空機用灯具の分解斜視図である。
図5】航空機用灯具の断面図である。
図6】基板取付部材の一部とフレキシブルプリント配線板の一部とを示す斜視図である。
図7】別の構造の航空機用灯具を一部を分解して示す斜視図である。
図8】別の構造の航空機用灯具をインナーレンズがランプハウジングに取り付けられた状態で示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明航空機用灯具を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
【0021】
航空機用灯具は灯具外筐の内部に光源が配置され、灯具外筐がランプハウジングとカバーを有しているが、以下の説明にあっては、ランプハウジングとカバーの結合方向を上下方向とし、カバーを上方とし、ランプハウジングを下方とし、前後上下左右の方向を示すものとする。
【0022】
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0023】
以下には、本発明の航空機用灯具を外部照明である衝突防止灯に適用した例を示したが、本発明の適用範囲は衝突防止灯に限られることはなく、航空機に用いられる他の外部照明に適用されてもよい。
【0024】
航空機用灯具1は、例えば、外部照明である衝突防止灯として用いられ、航空機100の機体101、例えば、胴体102の上部や下部に取り付けられる(図1参照)。尚、航空機用灯具1は翼部、例えば、垂直尾翼103の両面にそれぞれ取り付けられてもよい。
【0025】
航空機用灯具1が胴体102に取り付けられる場合に、胴体102には図示しない配置凹部が形成される。航空機用灯具1は一部が配置凹部に配置され他の部分が胴体102から露出された状態にされる。
【0026】
航空機用灯具1は上方に開放されたランプハウジング2と下方に開放されたカバー3とを備え、ランプハウジング2の上端部とカバー3の下端部とが結合されている(図2乃至図5参照)。航空機用灯具1は、胴体102の配置凹部にランプハウジング2とカバー3の結合部分より下側の部分が配置され、それ以外の部分が胴体102から露出される。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、灯具外筐4の内部の空間が灯室5として形成されている。
【0027】
ランプハウジング2は放熱性の高い金属材料、例えば、アルミニウム等によって各部が一体に形成されて成る。ランプハウジング2は軸方向が上下方向にされた筒状の周面部6と周面部6の上端部から外方に張り出されたフランジ部7とを有している。周面部6には内周面から内方に突出された内側突部6a、6a、・・・が周方向に離隔して設けられている。フランジ部7の内周部は上方及び内方に開口された凹状の受け部7aとして形成されている。
【0028】
カバー3は透明な樹脂材料によって各部が一体に形成されて成る。カバー3は下方に開放されたキャップ状のカバー部8とカバー部8の下端部から外方に張り出された被押さえ部9とを有している。
【0029】
ランプハウジング2とカバー3は、カバー3の被押さえ部9が上側から金属材料によって形成された円環状のレンズリテーナー10に押さえられ下側からランプハウジング2のフランジ部7の内周部に押さえられ、レンズリテーナー10がフランジ部7にネジ止め等によって固定されることにより結合される。
【0030】
このようにカバー3は被押さえ部9が上側と下側からレンズリテーナー10とフランジ部7に押さえられレンズリテーナー10とフランジ部7に挟持された状態にされるため、カバー3のランプハウジング2からの脱落が防止されると共にカバー3の安定した配置状態が確保される。
【0031】
レンズリテーナー10がフランジ部7に固定されるときには、両者の間に円環状の第1のガスケット11が介在される。また、ランプハウジング2とカバー3はレンズリテーナー10とフランジ部7の結合部分が胴体102等にネジ止め等によって固定されるが、このときフランジ部7の下面と胴体102の間に第2のガスケット12が介在される。
【0032】
第1のガスケット11によって灯室5に対する防水性が図られ、第2のガスケット12によって胴体102に対する航空機用灯具1のガタツキの防止及び胴体102に形成された配置凹部に対する防水性が図られる。
【0033】
灯室5には基板取付部材13が配置され、基板取付部材13はランプハウジング2にネジ止め等によって取り付けられる。基板取付部材13は放熱性の高い金属材料、例えば、アルミニウム等によって各部が一体に形成されて成る。基板取付部材13は放熱性の高い金属材料によって形成されることにより、ヒートシンクとしても機能する。
【0034】
基板取付部材13は、軸方向が上下方向にされた略円環状の環状部14と、下端部が環状部14の内周部に連続された略円筒状の基板取付部15と、外周部が基板取付部15の上端部に連続された略円板状の取付板部16と、環状部14の外周部から下方に突出され周方向に離隔して位置された結合用突部17、17、・・・とを有している。
【0035】
基板取付部材13は下方に開放された形状に形成されており、下端に開口13aを有し、内部の空間が配置空間13bとして形成されている。
【0036】
環状部14には上下に貫通された配線板挿通孔14aが形成されている(図6参照)。
【0037】
基板取付部15の外周面は、例えば、均等に9分割され、9分割された各面が平面状の基板取付面15a、15a、・・・として形成されている(図4及び図5参照)。
【0038】
取付板部16の外周部には上方に突出された位置決めピン16a、16aが設けられ、位置決めピン16a、16aは取付板部16の中心部を挟んで略反対側の位置に設けられている。
【0039】
基板取付部材13の基板取付面15a、15a、・・・にはそれぞれ第1の放熱シート18、18、・・・を介して光源基板19、19、・・・が接着やネジ止め等によって取り付けられている。第1の放熱シート18と光源基板19は、例えば、縦長の矩形状に形成され、光源基板19の外面には、例えば、三つの光源20、20、20が長手方向に離隔して搭載されている。光源20としては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられている。
【0040】
上記のように、基板取付部材13の基板取付面15a、15a、・・・にそれぞれ光源基板19、19、・・・が取り付けられることにより、光源基板19、19、・・・が基板取付部材13に周方向に並んで又は離隔して取り付けられることに成る。従って、全周方向(放射方向)において光源20、20、・・・から光を出射させることが可能になり、航空機用灯具1を標識灯として使用する場合の機能性の向上を図ることができる。
【0041】
光源基板19、19、・・・にはフレキシブルプリント配線板21が接続される(図4乃至図6参照)。フレキシブルプリント配線板21は、所定の方向に延びる被取付部21aと、被取付部21aから被取付部21aの長手方向に直交する方向に突出された接続部21b、21b、・・・と、被取付部21aから接続部21bの突出方向に対して反対方向に突出された中継部21cとから成る。接続部21b、21b、・・・は光源基板19と同数が設けられ、被取付部21aの長手方向に離隔して位置されている。
【0042】
フレキシブルプリント配線板21は、中継部21cが基板取付部材13の環状部14に形成された配線板挿通孔14aに上方から挿通され、被取付部21aが基板取付部材13における基板取付部15の下端部に略円弧状に屈曲された状態で接着等によって取り付けられ、接続部21b、21b、・・・がそれぞれ光源基板19、19、・・・の下端部に半田付け等によって接合される。但し、被取付部21aは接着剤を使用しない状態で基板取付部15に取り付けられてもよい。
【0043】
基板取付部材13は基板取付部15と取付板部16がランプハウジング2の周面部6に下方から挿入され、環状部14が内側突部6a、6a、・・・にネジ止め等により取り付けられる(図4及び図5参照)。このとき環状部14と内側突部6a、6a、・・・の間には円環状の第2の放熱シート22が介在され、環状部14が内側突部6a、6a、・・・に第2の放熱シート22を介して取り付けられる。基板取付部材13がランプハウジング2に取り付けられた状態においては、基板取付部15の上側略半分の部分と取付板部16がランプハウジング2から上方に突出される。
【0044】
上記したように、航空機用灯具1においては、基板取付部材13の基板取付面15aに第1の放熱シート18を介して光源基板19が取り付けられると共に環状部14が内側突部6a、6a、・・・に第2の放熱シート22を介して取り付けられる。従って、光源20の駆動時に光源基板19や光源20に発生する熱が第1の放熱シート18から基板取付部材13に伝達され基板取付部材13からランプハウジング2に伝達されてランプハウジング2から外部に放出されるため、光源基板19及び光源20の温度上昇が抑制され、光源20の良好な点消灯状態を確保することができる。
【0045】
灯室5には基板取付ベース23が配置され、基板取付ベース23は基板取付部材13にネジ止め等によって開口13a側から取り付けられる。基板取付ベース23は放熱性の高い金属材料、例えば、アルミニウム等によって各部が一体に形成されて成る。基板取付ベース23は、上下方向を向く略円板状のベース部24と、ベース部24から上方に突出された部材取付部25とを有している。基板取付ベース23は放熱性の高い金属材料によって形成されることによりヒートシンクとしても機能する。
【0046】
ベース部24にはコネクター26が取り付けられ、コネクター26は一部がベース部24に挿通され下側の部分がベース部24から下方に突出されている(図3乃至図5参照)。コネクター26のベース部24から下方に突出された部分には、航空機用灯具1が胴体102に取り付けられた状態において機体101の内部に配置された図示しない電源回路に接続されたケーブルが接続される。ベース部24には上下に貫通された螺孔24aが形成されている。
【0047】
部材取付部25は縦長の略矩形の略平板状に形成され、コネクター26と螺孔24aの間に位置されている(図4及び図5参照)。部材取付部25は最も面積が広い両面がそれぞれ水平方向を向く取付面25a、25aとして形成されている。
【0048】
基板取付ベース23には制御基板27が取り付けられている。制御基板27には図示しない電子部品が搭載されている。制御基板27は光源基板19、19、・・・に搭載された光源20、20、・・・の点消灯を制御する機能を有し、第1の基板28と第2の基板29の2枚の基板に分割され第1の基板28と第2の基板29が配線によって接続されている。制御基板27は第1の基板28が一方の取付面25aに取り付けられ第2の基板29が他方の取付面25aに取り付けられている。制御基板27は、第1の基板28にフレキシブルプリント配線板21の中継部21cが接続され、第2の基板29が接続線30によってコネクター26に接続されている。
【0049】
航空機用灯具1においては、電流が電源回路からコネクター26と接続線30を介して第2の基板29に供給され、第2の基板29から第1の基板28を経由してフレキシブルプリント配線板21から光源基板19、19、・・・を介して光源20、20、・・・に供給される。このとき第1の基板28と第2の基板29によって光源20、20、・・・の点消灯が制御される。航空機用灯具1においては、例えば、全ての光源20、20、・・・が同時に点灯され又は消灯されて点滅される点消灯制御が行われる。
【0050】
上記したように、航空機用灯具1においては、制御基板27が第1の基板28と第2の基板29を有し、部材取付部25の両面に第1の基板28と第2の基板29が取り付けられている。
【0051】
従って、制御基板27が第1の基板28と第2の基板29に分割されて何れも部材取付部25に取り付けられるため、制御基板27の配置スペースが小さくなり、航空機用灯具1の小型化を図ることができる。
【0052】
また、航空機用灯具1においては、制御基板27と複数の光源基板19、19、・・・とを接続するフレキシブルプリント配線板21が設けられ、フレキシブルプリント配線板21が基板取付部材13の外周面に取り付けられる被取付部21aと被取付部21aから突出され光源基板19、19、・・・にそれぞれ接続される複数の接続部21b、21b、・・・とを有している。
【0053】
従って、被取付部21aが基板取付部材13の外周面に取り付けられた状態で複数の光源基板19、19、・・・が一つのフレキシブルプリント配線板21によって制御基板27と接続されるため、省スペース化を確保した状態で複数の光源基板19、19、・・・と制御基板27を容易に接続することができる。
【0054】
また、複数の光源基板19、19、・・・と制御基板27を接続線によって各別に接続する必要がないため、配線作業における作業工数が少なく、作業性の向上及び作業時間の短縮化を図ることができる。
【0055】
さらに、複数の光源基板19、19、・・・と制御基板27を接続するための複数の接続線を必要としないため、配線のスペースが小さくて済み、航空機用灯具1の小型化を図ることができる。
【0056】
基板取付ベース23におけるベース部24の外周部にはゴム等のオーリング31が取り付けられている。
【0057】
基板取付ベース23はランプハウジング2の周面部6に下方から挿入され、ベース部24の上面が基板取付部材13の結合用突部17、17、・・・の下面に突き当てられる。このとき基板取付ベース23における部材取付部25の上面と基板取付部材13における取付板部16の下面との間にクッション32が配置され、部材取付部25がクッション32を介して取付板部16に押し付けられる。従って、クッション32によって基板取付部材13に対する基板取付ベース23のガタ付きを防止することができる。
【0058】
基板取付ベース23がランプハウジング2の周面部6に下方から挿入された状態においては、ベース部24に取り付けられたオーリング31が周面部6の内周面に密着される。従って、基板取付部材13における内部の空間である配置空間13bに対する防水性が図られる。
【0059】
基板取付ベース23はベース部24が結合用突部17、17、・・・にネジ止め等によって取り付けられる。基板取付ベース23が基板取付部材13に取り付けられた状態においては、基板取付部材13の配置空間13bに制御基板27が位置される。
【0060】
上記のように、第1の基板28と第2の基板29は部材取付部25の取付面25a、25aに取り付けられるが、それぞれ放熱シートを介して取付面25a、25aに取り付けられてもよい。第1の基板28と第2の基板29が放熱シートを介して取付面25a、25aに取り付けられることにより、第1の基板28と第2の基板29の駆動時に発生する熱が第1の基板28と第2の基板29から基板取付ベース23に伝達され基板取付ベース23から基板取付部材13を介してランプハウジング2に伝達されてランプハウジング2から外部に放出される。従って、第1の基板28と第2の基板29の温度上昇が抑制され、第1の基板28と第2の基板29の良好な駆動状態を確保することができる。
【0061】
上記のように基板取付部材13と基板取付ベース23は金属材料によって何れもヒートシンクとして形成されているため、光源基板19に発生する熱がヒートシンクとして形成された基板取付部材13に伝達されると共に制御基板27に発生する熱がヒートシンクとして形成された基板取付ベース23に伝達されて放熱が可能になる。従って、光源基板19に搭載された光源20と制御基板27に搭載された電子部品の温度上昇が抑制され、光源20と電子部品の安定した駆動状態を確保することができる。
【0062】
基板取付ベース23が基板取付部材13に取り付けられた状態においては、ベース部24に形成された螺孔24aに螺合部を有する制御用部材33が螺合される。制御用部材33には空気を透過するが水分を透過しない機能性材料が含有されている。従って、航空機100の飛行中等に制御用部材33によって空気が航空機用灯具1の内外で流動されて内圧の変動が抑制される。また、制御用部材33が設けられることにより、螺孔24aから航空機用灯具1の内部への水分の侵入が防止され灯室5に配置された各部が保護される。
【0063】
灯室5にはインナーレンズ34が配置され、インナーレンズ34は基板取付部材13にネジ止め等によって取り付けられる。インナーレンズ34は透明な樹脂材料によって各部が一体に形成されて成る。
【0064】
インナーレンズ34は、上下方向を向く略円板状の閉塞部35と、上端部が閉塞部35の外周部に連続された覆い部36と、覆い部36の下端部から外方に張り出された張出部37とを有している。
【0065】
閉塞部35には上下に貫通された位置決め孔35a、35aが形成され、位置決め孔35a、35aは閉塞部35の中心部を挟んで略反対側の位置に形成されている。
【0066】
覆い部36は基板取付部材13の基板取付部15より一回り大きい略円筒状に形成され、軸方向における長さが基板取付部15の軸方向における長さより短くされている。覆い部36には上下に連続して制御レンズ部38、38、38が設けられている。制御レンズ部38は略円環状に形成され、縦断面形状が外方に凸の略半円形状にされている。
【0067】
インナーレンズ34は閉塞部35の位置決め孔35a、35aにそれぞれ位置決めピン16a、16aが挿入されて基板取付部材13に位置決めされる。基板取付部材13の取付板部16には図示しないネジ穴が形成されており、インナーレンズ34の閉塞部35には図示しないネジ挿通孔が形成されており、上記のようにインナーレンズ34が基板取付部材13に位置決めされた状態において、ネジ挿通孔を挿通された図示しない取付ネジがネジ穴に螺合されることにより閉塞部35が取付板部16に取り付けられる。
【0068】
インナーレンズ34が基板取付部材13に取り付けられた状態においては、光源基板19、19、・・・に搭載された光源20、20、・・・に対向する位置にそれぞれ制御レンズ部38、38、38が位置される(図5参照)。即ち、上段に位置された光源20、20、・・・に対向して上段の制御レンズ部38が位置され、中段に位置された光源20、20、・・・に対向して中段の制御レンズ部38が位置され、下段に位置された光源20、20、・・・に対向して下段の制御レンズ部38が位置される。
【0069】
従って、上段に位置された光源20、20、・・・から出射された光は上段の制御レンズ部38によって制御されカバー3を透過されて外部へ向けて照射され、中段に位置された光源20、20、・・・から出射された光は中段の制御レンズ部38によって制御されカバー3を透過されて外部へ向けて照射され、下段に位置された光源20、20、・・・から出射された光は下段の制御レンズ部38によって制御されカバー3を透過されて外部へ向けて照射される。
【0070】
上記のように、インナーレンズ34が基板取付部材13に取り付けられた状態においては、張出部37がランプハウジング2におけるフランジ部7の受け部7aに係合され、インナーレンズ34の灯室5における安定した配置状態が確保される。
【0071】
上記したように、航空機用灯具1にあっては、基板取付ベース23が基板取付部材13に開口13a側から取り付けられると共に基板取付ベース23が基板取付部材13に取り付けられた状態において制御基板27が配置空間13bに位置されている。
【0072】
従って、ランプハウジング2とカバー3が結合されて形成された灯室5に基板取付部材13と基板取付ベース23が配置されると共に基板取付部材13に基板取付ベース23が取り付けられた状態において配置空間13bに制御基板27が位置されている。これにより、空間が二重構造にされた灯室5のうち内側の空間である配置空間13bに制御基板27が位置されるため、航空機100の飛行時に気圧の変化や気温の変化等の飛行環境の大きな変動によって灯室5に意図せず水分が侵入した場合にも制御基板27に水分が付着し難く、航空機100の飛行環境の変動に拘わらず制御基板27が保護されて制御基板27への水分の付着を防止することができる。尚、航空機用灯具1においては、インナーレンズ34の位置決め孔35aと基板取付部材13の位置決めピン16aとの間、インナーレンズ34の張出部37とランプハウジング2の受け部7aとの間、制御用部材33と基板取付ベース23の螺孔24aとの間にシリコン剤等を充填して配置空間13bに対する防水性が図られている。
【0073】
また、航空機用灯具1が胴体102等に取り付けられた状態においては、制御基板27の第1の基板28と第2の基板29が何れも垂直方向(上下方向)以外の方向、例えば、水平方向を向く状態にされる。従って、航空機100の飛行中の気圧や温度の変化等によって、万が一、航空機用灯具1の内部に存在する水蒸気が水滴となって第1の基板28や第2の基板29に付着された場合にも、水滴が第1の基板28と第2の基板29から流れ落ちて水分の第1の基板28と第2の基板29への付着が防止され、制御基板27の安定した駆動状態を確保することができる。
【0074】
さらに、航空機用灯具1においては、基板取付部材13の基板取付部15が筒状に形成されている。
【0075】
従って、筒状の基板取付部15に光源基板19、19、・・・が周方向に並んで又は離隔して取り付けられるため、全周において光源20、20、・・・から光を出射させることが可能になり、航空機用灯具1に対する高い被視認性が確保され航空機用灯具1の機能性の向上を図ることができる。
【0076】
さらにまた、インナーレンズ34に覆い部36の軸方向における一端を閉塞する閉塞部35が設けられ、基板取付部材13に基板取付部15の軸方向における一端を閉塞する取付板部16が設けられ、基板取付部15が覆い部36の内部に位置された状態において閉塞部35が取付板部16に取り付けられている。
【0077】
従って、閉塞部35が取付板部16に取り付けられることにより光源基板19のインナーレンズ34に対する位置決め及びインナーレンズ34と基板取付部材13の結合が行われるため、航空機用灯具1における各部の組付を高い精度で容易に行うことができる。
【0078】
加えて、制御基板27が取り付けられ灯室5に配置された基板取付ベース23が設けられ、制御基板27が基板取付部材13の内部に位置されている。
【0079】
従って、基板取付ベース23に取り付けられた制御基板27が基板取付部材13の内部に位置されると共に基板取付部材13に取り付けられた光源基板19がインナーレンズ34の内部に位置されるため、インナーレンズ34の内部に光源基板19と制御基板27が位置され、スペース効率の向上による航空機用灯具1の小型化を図ることができる。
【0080】
次に、上記した航空機用灯具1とは構造が異なる航空機用灯具51について説明する(図7及び図8参照)。
【0081】
航空機用灯具51は上方に開放されたランプハウジング52と下方に開放されたカバー53とを備え、ランプハウジング52の上端部とカバー53の下端部とが結合されている。航空機用灯具51は、例えば、胴体102の配置凹部にランプハウジング52とカバー53の結合部分より下側の部分が配置され、それ以外の部分が胴体102から露出される。ランプハウジング52とカバー53によって灯具外筐54が構成され、灯具外筐54の内部の空間が灯室55として形成されている。
【0082】
ランプハウジング52は放熱性の高い金属材料、例えば、アルミニウム等によって各部が一体に形成されて成る。ランプハウジング52は上下方向を向く底面部56と底面部56の外周部から上方に突出された筒状の周面部57と周面部57の上端部から外方に張り出されたフランジ部58とを有している。ランプハウジング52には底面部56から上方に突出された取付ボス59、59、59が設けられている。
【0083】
カバー53は透明な樹脂材料によって各部が一体に形成されて成る。カバー53は下方に開放されたキャップ状のカバー部60とカバー部60の下端部から外方に張り出されたフランジ状突部61とを有している。
【0084】
ランプハウジング52とカバー53は、カバー53のフランジ状突部61が金属材料によって形成された環状のレンズリテーナー62における内周部の下面に取り付けられ、レンズリテーナー62がフランジ部58にネジ止め等によって固定されることにより結合される。
【0085】
レンズリテーナー62がフランジ部58に固定されるときには、両者の間に環状の第1のガスケット63が介在される。また、ランプハウジング52とカバー53はレンズリテーナー62とフランジ部58の結合部分が胴体102等にネジ止め等によって固定されるが、このときフランジ部58の下面と胴体102の間に第2のガスケット64が介在される。
【0086】
第1のガスケット63によって灯室55に対する防水性が図られ、第2のガスケット64によって胴体102に対する航空機用灯具51のガタツキの防止及び胴体102に形成された配置凹部に対する防水性が図られる。
【0087】
灯室55には基板取付部材65が配置され、基板取付部材65はランプハウジング52の取付ボス59、59、59にネジ止め等によって取り付けられる。基板取付部材65は放熱性の高い金属材料、例えば、アルミニウム等によって各部が一体に形成されて成る。基板取付部材65は放熱性の高い金属材料によって形成されることによりヒートシンクとしても機能する。
【0088】
基板取付部材65は、上方に凸の略半円弧面状の基板取付部66と、基板取付部66の周方向における両端部から反対方向に突出された被取付面部67、67とを有している。
【0089】
基板取付部66は平板状の部分が被取付面部67、67間において複数、例えば、五つ連続して構成され、基板取付部66の平板状の各部分における外面が平面状の基板取付面66a、66a、・・・として形成されている。
【0090】
基板取付部材65の基板取付面66a、66a、・・・にはそれぞれ図示しない第1の放熱シートを介して光源基板68、68、・・・が接着やネジ止め等によって取り付けられる。第1の放熱シートと光源基板68は、例えば、長方形状に形成され、光源基板68の外面には、例えば、三つの光源69、69、69が長手方向に離隔して搭載されている。光源69としては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられている。
【0091】
上記のように、基板取付部材65の基板取付面66a、66a、・・・にそれぞれ光源基板68、68、・・・が取り付けられることにより、光源基板68、68、・・・が基板取付部材65に周方向に並んで又は離隔して取り付けられることに成る。従って、略180度の周方向において光源69、69、・・・から光を出射させることが可能になり、航空機用灯具51を標識灯として使用する場合の機能性の向上を図ることができる。
【0092】
光源基板68、68、・・・には、例えば、図示しない電線がそれぞれ接続される。尚、航空機用灯具51においても航空機用灯具1と同様に、光源基板68、68、・・・にフレキシブルプリント配線板が接続されてもよい。
【0093】
基板取付部材65は被取付面部67、67が取付ボス59、59、59にネジ止め等によって取り付けられる。このとき被取付面部67、67と取付ボス59、59、59の間には図示しない第2の放熱シートが介在され、被取付面部67、67が取付ボス59、59、59に第2の放熱シートを介して取り付けられる。
【0094】
上記したように、航空機用灯具51においては、基板取付部材65の基板取付面66aに第1の放熱シートを介して光源基板68が取り付けられると共に被取付面部67、67が取付ボス59、59、59に第2の放熱シートを介して取り付けられる。従って、光源69の駆動時に光源基板68や光源69に発生する熱が第1の放熱シートから基板取付部材65に伝達され基板取付部材65からランプハウジング52に伝達されてランプハウジング52から外部に放出されるため、光源基板68及び光源69の温度上昇が抑制され、光源69の良好な点消灯状態を確保することができる。
【0095】
ランプハウジング52の周面部57にはコネクター70が取り付けられ、コネクター70は一部が周面部57に挿通され他の一部が周面部57から外方に突出されている。コネクター70の周面部57から外方に突出された部分には、航空機用灯具51が胴体102に取り付けられた状態において機体101の内部に配置され制御基板を有する制御部に接続され、制御部が電源回路に接続されている。尚、制御部に電源回路が一体的に形成されていてもよい。
【0096】
航空機用灯具51においては、電流が電源回路から制御部とコネクター70と電線を介して光源基板68、68、・・・に供給され、光源基板68、68、・・・から光源69、69、・・・に供給される。このとき制御部によって光源69、69、・・・の点消灯が制御される。航空機用灯具51においては、例えば、全ての光源69、69、・・・が同時に点灯され又は消灯されて点滅される点消灯制御が行われる。
【0097】
上記したように、航空機用灯具51においては、制御部が機体101の内部に配置されているため、航空機用灯具51の内部に制御部を配置するためのスペースを必要とせず、航空機用灯具51の小型化を図ることができる。
【0098】
上記のように基板取付部材65は金属材料によってヒートシンクとして形成されているため、光源基板68に発生する熱がヒートシンクとして形成された基板取付部材65に伝達されて放熱が可能になる。従って、光源基板68に搭載された光源69の温度上昇が抑制され、光源69の安定した駆動状態を確保することができる。
【0099】
尚、航空機用灯具51においても、ランプハウジング52に航空機用灯具1と同様の空気を透過するが水分を透過しない機能性材料が含有された制御用部材が螺合されていてもよい。制御用部材が設けられることにより、航空機100の飛行中等に制御用部材によって空気が航空機用灯具51の内外で流動されて内圧の変動が抑制される。また、制御用部材が設けられることにより、航空機用灯具51の内部への水分の侵入が防止され灯室55に配置された各部が保護される。
【0100】
灯室55にはインナーレンズ71が配置され、インナーレンズ71は基板取付部材65にネジ止め等によって取り付けられる。インナーレンズ71は透明な樹脂材料によって各部が一体に形成されて成る。
【0101】
インナーレンズ71は、上方に凸の略半円弧面状の覆い部72と、覆い部72の長手方向における両端部から反対方向に突出された取付用突部73、73とを有している。
【0102】
覆い部72は基板取付部材65の基板取付部66より径が一回り大きくされている。覆い部72には幅方向に並んで制御レンズ部74、74、74が設けられている。制御レンズ部74は周方向に延び略半円弧状に形成され、縦断面形状が外方に凸の略半円形状にされている。
【0103】
インナーレンズ71は取付用突部73、73がそれぞれ基板取付部材65の被取付面部67、67に上方から重ねられた状態で、例えば、共締によるネジ止め等によってランプハウジング52の取付ボス59、59、59に取り付けられる。
【0104】
インナーレンズ71が基板取付部材65に取り付けられた状態においては、光源基板68、68、・・・に搭載された光源69、69、・・・に対向する位置にそれぞれ制御レンズ部74、74、74が位置される。即ち、光源基板68、68、・・・の長手方向における一端側に位置された光源69、69、・・・に対向して覆い部72の幅方向における一端側の制御レンズ部74が位置され、光源基板68、68、・・・の長手方向における中間部分に位置された光源69、69、・・・に対向して覆い部72の幅方向における中央の制御レンズ部74が位置され、光源基板68、68、・・・の長手方向における他端側に位置された光源69、69、・・・に対向して覆い部72の幅方向における他端側の制御レンズ部74が位置される。
【0105】
従って、一端側に位置された光源69、69、・・・から出射された光は一つの制御レンズ部74によって制御されカバー53を透過されて外部へ向けて照射され、中間部分に位置された光源69、69、・・・から出射された光は他の一つの制御レンズ部74によって制御されカバー53を透過されて外部へ向けて照射され、他端側に位置された光源69、69、・・・から出射された光はさらに他の一つの制御レンズ部74によって制御されカバー53を透過されて外部へ向けて照射される。
【0106】
上記したように、航空機用灯具1及び航空機用灯具51にあっては、基板取付部15、66が設けられた基板取付部材13、65と、光源20、69が搭載され基板取付部15、66に周方向に並んで又は離隔して取り付けられた複数の光源基板19、68と、複数の光源基板19、68を外側から覆う覆い部36、72を有するインナーレンズ34、71とが設けられ、覆い部36、72に複数の光源基板19、68の光源20、69に対向して位置され光源20、69から出射される光を制御する制御レンズ部38、74が設けられている。
【0107】
従って、複数の光源20、69から出射される光がインナーレンズ34、71の制御レンズ部38、74によって制御されるため、部品点数の増大や構造の複雑化を来すことなく光の広範囲への出射状態を確保することができる。
【0108】
また、光源基板19、68に光源20、69が所定の配列方向において複数搭載され、制御レンズ部38、74が所定の配列方向に並んで複数設けられている。
【0109】
従って、各制御レンズ部38、74がそれぞれ複数の光源20、69に対向して位置されるため、それぞれのレンズ制御部38、74によって複数の光源20、20、・・・、69、69、・・・から出射される光が制御され、複数の光源20、20、・・・、69、69、・・・から出射される光の制御を部品点数の増大を来すことなく簡素な構成によって行うことができる。
【符号の説明】
【0110】
1…航空機用灯具、2…ランプハウジング、3…カバー、4…灯具外筐、5…灯室、13…基板取付部材、15…基板取付部、16…取付板部、19…光源基板、20…光源、23…基板取付ベース、27…制御基板、34…インナーレンズ、35…閉塞部、36…覆い部、38…制御レンズ部、51…車輌用灯具、52…ランプハウジング、53…カバー、54…灯具外筐、55…灯室、65…基板取付部材、66…基板取付部、68…光源基板、69…光源、71…インナーレンズ、72…覆い部、74…制御レンズ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8