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7586780太陽電池を備えたスラット部材および太陽電池ブラインド
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】太陽電池を備えたスラット部材および太陽電池ブラインド
(51)【国際特許分類】
   H02S 40/34 20140101AFI20241112BHJP
   H02S 30/20 20140101ALI20241112BHJP
   H02S 40/36 20140101ALI20241112BHJP
   E06B 9/24 20060101ALI20241112BHJP
   E06B 5/00 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H02S40/34
H02S30/20
H02S40/36
E06B9/24 Z
E06B5/00 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021106679
(22)【出願日】2021-06-28
(65)【公開番号】P2023005018
(43)【公開日】2023-01-18
【審査請求日】2023-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(74)【代理人】
【識別番号】100156177
【弁理士】
【氏名又は名称】池見 智治
(74)【代理人】
【識別番号】100130166
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 宏明
(72)【発明者】
【氏名】牛尾 紳之介
(72)【発明者】
【氏名】西村 太佑
(72)【発明者】
【氏名】宮道 祐介
(72)【発明者】
【氏名】芝原 求己
【審査官】吉岡 一也
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-027661(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0185554(US,A1)
【文献】特開2008-007934(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 30/20-40/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面、該第1面とは逆の第2面、および第1側面を有するとともに、前記第1面に沿う第1方向に沿った長手方向を有する板状のスラット本体部と、
該スラット本体部に対して固定されており、前記第1面側に位置している第3面、該第3面とは逆の第4面、および第2側面を有するとともに、前記第1方向に沿った長手方向を有する板状の太陽電池ユニットと、
該太陽電池ユニットの電極に接続された配線材が接続されている導体部を格納しており且つ前記第1側面および前記第2側面のうちの1つ以上の側面に沿って位置している筐体部と、を備え
前記第1側面は、前記スラット本体部のうちの前記第1方向の端部に位置しており、
前記第2側面は、前記太陽電池ユニットのうちの前記第1方向の端部に位置しており、
前記太陽電池ユニットは、前記スラット本体部に沿って位置している第1部分と、前記スラット本体部よりも前記第1方向に突出している第2部分と、を含み、
前記筐体部は、前記第3面のうちの前記第2部分の表面を構成している第1領域に沿って位置しているとともに、前記第1側面に沿って位置している、太陽電池を備えたスラット部材。
【請求項2】
第1面、該第1面とは逆の第2面、および第1側面を有するとともに、前記第1面に沿う第1方向に沿った長手方向を有する板状のスラット本体部と、
該スラット本体部に対して固定されており、前記第1面側に位置している第3面、該第3面とは逆の第4面、および第2側面を有するとともに、前記第1方向に沿った長手方向を有する板状の太陽電池ユニットと、
該太陽電池ユニットの電極に接続された配線材が接続されている導体部を格納しており且つ前記第1側面および前記第2側面のうちの1つ以上の側面に沿って位置している筐体部と、を備え
前記第1側面は、前記スラット本体部のうちの前記第1方向の端部に位置しており、
前記第2側面は、前記太陽電池ユニットのうちの前記第1方向の端部に位置しており、
前記スラット本体部は、前記太陽電池ユニットに沿って位置している第3部分と、前記太陽電池ユニットよりも前記第1方向に突出している第4部分と、を含み、
前記第3面は、前記第1面のうちの前記第3部分の表面を構成している第2領域に沿って位置しており、
前記筐体部は、前記第1面のうちの前記第4部分の表面の少なくとも一部を構成している第3領域に沿って位置しているとともに、前記第2側面に沿って位置しており、
前記第4部分は、前記第1面に垂直であり且つ前記太陽電池ユニットから離れる第2方向における厚さが前記第3部分よりも小さな薄板状部分を含み、
前記第3領域は、前記第2領域を基準として前記第2方向にずれた状態で位置しており且つ前記第1面のうちの前記薄板状部分の表面を構成している、太陽電池を備えたスラット部材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の太陽電池を備えたスラット部材であって、
前記スラット本体部は、前記第1面側において、前記太陽電池ユニットが位置している凹部もしくは溝部を有する、太陽電池を備えたスラット部材。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の太陽電池を備えたスラット部材であって、
前記スラット本体部は、前記第1面に沿っており且つ前記第1方向に直交している第3方向に沿った短手方向を有し、
前記太陽電池ユニットは、前記第3方向に沿った短手方向を有し、
前記スラット本体部は、前記第3面に沿って位置している第1板状部分、を有するとともに、該第1板状部分における前記第3方向の端部に接続しており且つ前記太陽電池ユニットの前記第3方向の側面に沿うように位置している第2板状部分、および前記第1板状部分における前記第3方向とは逆の第4方向の端部に接続しており且つ前記太陽電池ユニットの前記第4方向の側面に沿うように位置している第3板状部分のうちの1つ以上の板状部分、を有する薄板部材を含む、太陽電池を備えたスラット部材。
【請求項5】
請求項に記載の太陽電池を備えたスラット部材であって、
前記薄板部材は、前記第2板状部分と、前記第3板状部分と、を有する、太陽電池を備えたスラット部材。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1つの請求項に記載の複数の太陽電池を備えたスラット部材、を備えており、
該複数の太陽電池を備えたスラット部材は、前記第1方向に垂直な第5方向に並んでいる、太陽電池ブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、太陽電池を備えたスラット部材および太陽電池ブラインドに関する。
【背景技術】
【0002】
採光および遮光などの機能を有するブラインドとして、例えば、スラットの表面または裏面にシート状の太陽電池がそれぞれ配された複数の部材(スラット部材ともいう)を有するブラインド(太陽電池ブラインドともいう)が考えられる(例えば、特許文献1の記載を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-157729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
太陽電池を備えたスラット部材および太陽電池ブラインドについては、太陽電池を備えたスラット部材の薄型化を図る点で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
太陽電池を備えたスラット部材および太陽電池ブラインドが開示される。
【0006】
太陽電池を備えたスラット部材の一態様は、板状のスラット本体部と、板状の太陽電池ユニットと、筐体部と、を備えている。前記スラット本体部は、第1面、該第1面とは逆の第2面、および第1側面を有するとともに、前記第1面に沿う第1方向に沿った長手方向を有する。前記太陽電池ユニットは、前記スラット本体部に対して固定されており、前記第1面側に位置している第3面、該第3面とは逆の第4面、および第2側面を有するとともに、前記第1方向に沿った長手方向を有する。前記筐体部は、導体部を格納しており且つ前記第1側面および前記第2側面のうちの1つ以上の側面に沿って位置している。前記導体部は、前記太陽電池ユニットの電極に接続された配線材が接続されている。前記第1側面は、前記スラット本体部のうちの前記第1方向の端部に位置しており、前記第2側面は、前記太陽電池ユニットのうちの前記第1方向の端部に位置しており、前記太陽電池ユニットは、前記スラット本体部に沿って位置している第1部分と、前記スラット本体部よりも前記第1方向に突出している第2部分と、を含み、前記筐体部は、前記第3面のうちの前記第2部分の表面を構成している第1領域に沿って位置しているとともに、前記第1側面に沿って位置している。

【0007】
太陽電池ブラインドの一態様は、複数の上記一態様の太陽電池を備えたスラット部材を備えている。該複数の太陽電池を備えたスラット部材は、前記第1方向に垂直な第5方向に並んでいる。
【発明の効果】
【0008】
例えば、太陽電池を備えたスラット部材の薄型化が図られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態に係る太陽電池ブラインドの一例を示す斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係る太陽電池ブラインドの一例を示す側面図である。
図3図3は、第1実施形態に係るスラット部材の一例を示す平面図である。
図4図4は、図3のIV-IV線に沿ったスラット部材の断面の一例を示す断面図である。
図5図5は、第1実施形態に係るスラット部材の一例を示す側面図である。
図6図6は、第1実施形態に係るスラット本体部の一例を示す平面図である。
図7図7は、第1実施形態に係るスラット本体部の一例を示す側面図である。
図8図8は、第1実施形態に係る太陽電池ユニットの一例を示す平面図である。
図9図9は、第1実施形態に係る太陽電池ユニットの一例を示す断面図である。
図10図10は、第1実施形態に係る太陽電池ユニットの一例を示す断面図である。
図11図11は、図4のXI部におけるスラット部材の一部の断面の一例を示す断面図である。
図12図12は、図4のXII部におけるスラット部材の一部の断面の一例を示す断面図である。
図13図13は、第1実施形態に係る太陽電池ブラインドにおける複数の太陽電池素子の電気的な接続態様の一例を示す回路図である。
図14図14は、太陽電池モジュールの製造方法についてのフローの一例を示す流れ図である。
図15図15は、太陽電池モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。
図16図16は、太陽電池モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。
図17図17は、太陽電池モジュールの製造途中の状態を例示する断面図である。
図18図18は、第1実施形態の一変形例に係るスラット部材の図4のXI部に対応する部分の断面を示す断面図である。
図19図19は、第2実施形態に係るスラット部材の一例を示す平面図である。
図20図20は、図19のXX-XX線に沿ったスラット部材の断面の一例を示す断面図である。
図21図21は、図20のXXI部におけるスラット部材の一部の断面の一例を示す断面図である。
図22図22は、図20のXXII部におけるスラット部材の一部の断面の一例を示す断面図である。
図23図23は、第3実施形態に係るスラット部材のうちの図20のXXI部に対応する部分の断面を示す断面図である。
図24図24は、第3実施形態に係るスラット部材のうちの図20のXXII部に対応する部分の断面を示す断面図である。
図25図25は、第3実施形態の一変形例に係るスラット部材のうちの図20のXXI部に対応する部分の断面の一例を示す断面図である。
図26図26は、第3実施形態の一変形例に係るスラット部材のうちの図20のXXII部に対応する部分の断面の一例を示す断面図である。
図27図27は、第4実施形態に係るスラット部材の一例を示す平面図である。
図28図28は、第4実施形態に係るスラット部材の一例を示す断面図である。
図29図29は、第5実施形態の第1例に係るスラット部材を示す断面図である。
図30図30は、第5実施形態の第2例に係るスラット部材を示す断面図である。
図31図31は、第5実施形態の第3例に係るスラット部材を示す断面図である。
図32図32は、第6実施形態の第1例に係るスラット部材を示す平面図である。
図33図33は、第6実施形態の第1例に係るスラット部材を示す背面図である。
図34図34は、第6実施形態の第2例に係るスラット部材を示す平面図である。
図35図35は、第7実施形態に係る太陽電池ブラインドの一例を示す斜視図である。
図36図36は、一変形例に係る太陽電池ユニットの一例を示す平面図である。
図37図37は、一変形例に係る太陽電池ユニットの一例を示す断面図である。
図38図38は、一変形例に係る太陽電池ブラインドにおける複数の太陽電池素子の電気的な接続態様の一例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
採光および遮光などの機能を有するブラインドには、例えば、各スラットが重力方向に沿った長手方向を有する縦型のブラインドと、各スラットが水平に沿った長手方向を有する横型のブラインドと、がある。
【0011】
このようなブラインドとして、例えば、スラットの表面または裏面にシート状の太陽電池がそれぞれ配された複数の部材(スラット部材ともいう)を有するブラインド(太陽電池ブラインドともいう)がある。
【0012】
ところで、太陽電池ブラインドにおいては、例えば、スラットの表面または裏面にシート状の太陽電池が配されることで、スラット部材の厚さが大きくなり得る。さらに、例えば、スラット部材の裏面または表面に太陽電池からの出力を取り出すためのジャンクションボックスを取り付けると、スラット部材の厚さが大きくなり得る。このため、例えば、縦型の太陽電池ブラインドでは、一方向である水平方向に複数のスラット部材を寄せる際に複数のスラット部材が嵩張り、採光および開閉の機能が低下し得る。また、例えば、横型の太陽電池ブラインドでも、一方向である上方向に複数のスラット部材を引き寄せる際に複数のスラット部材が嵩張り、採光および開閉の機能が低下し得る。
【0013】
また、例えば、太陽電池を備えたスラット部材の厚さが大きくなると、複数のスラット部材を保管する際にも運搬する時にも、複数のスラット部材が空間を占める割合(空間占有率ともいう)が増大し、複数のスラット部材が取り扱いにくくなり得る。
【0014】
したがって、太陽電池を備えたスラット部材および太陽電池ブラインドについては、太陽電池を備えたスラット部材の薄型化を図る点で改善の余地がある。
【0015】
そこで、本開示の発明者は、太陽電池ブラインドおよび太陽電池を備えたスラット部材について、太陽電池を備えたスラット部材の薄型化を図ることができる技術を創出した。
【0016】
これについて、以下、各種実施形態を図面に基づいて説明する。図面においては同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。図面は模式的に示されたものである。図1図2および図35には、右手系のXYZ座標系が付されている。このXYZ座標系では、水平方向に沿った一方向が+X方向とされ、重力方向に沿った方向が-Z方向とされ、+X方向および-Z方向の両方に直交する水平方向に沿った方向が+Y方向とされている。図3から図12および図18から図34には、右手系のxyz座標系が付されている。このxyz座標系では、スラット部材3sおよび太陽電池ユニット32の長手方向が+x方向とされ、スラット部材3sおよび太陽電池ユニット32の表裏面の短手方向が+y方向とされ、+x方向および+y方向の両方に直交する方向が+z方向とされている。
【0017】
<1.第1実施形態>
<1-1.太陽電池ブラインドの概略的な構成>
太陽電池装置の一種である太陽電池ブラインド1の概略的な構成について、図1および図2を参照しつつ説明する。
【0018】
図1および図2で示されるように、太陽電池ブラインド1は、基部2と、ブラインド部3と、を備えている。図2で示されるように、太陽電池ブラインド1は、例えば、建造物9における屋内空間9iのうち、屋外空間9oと屋内空間9iとを仕切っている状態にある窓部6の近傍で使用される。窓部6は、例えば、建造物9の開口部9opを構成している部分(開口縁部ともいう)9wに沿って位置している窓枠6fと、窓枠6f内に位置している板状の透明部6tと、を有する。透明部6tには、例えば、板ガラスなどの透明な板材が適用される。図2の例では、透明部6tが、XZ平面に沿って位置している。
【0019】
基部2は、ブラインド部3の動作を実現するための各種の構成および機構を有する。基部2は、例えば、水平方向に沿った長手方向を有する。ここでは、基部2の長手方向は、+X方向に沿った方向である。図1および図2の例では、基部2は、ブラインド部3の上部に位置する直方体状のヘッドボックスである。この基部2は、例えば、開口縁部9wの上部に固定されてもよいし、開口縁部9wに沿った凹状のカーテンボックスなどに固定されてもよい。基部2には、例えば、重力方向に沿った-Z方向において、ブラインド部3が吊り下げられている状態にある。
【0020】
ブラインド部3は、例えば、複数のスラット部材3sを有する。複数のスラット部材3sのそれぞれは、例えば、細長い板状の部材(板状部材ともいう)である。各スラット部材3sは、例えば、矩形状の表裏面を有する。各スラット部材3sの表裏面のそれぞれは、例えば、第1方向に沿った長手方向を有する。図1および図2の例では、第1方向は、水平方向に沿った-X方向もしくは+X方向である。そして、各スラット部材3sは、例えば、+X方向の端部に位置している側面と、-X方向の端部に位置している側面と、を有する。また、各スラット部材3sは、例えば、第2方向に沿った厚さ方向を有する。また、各スラット部材3sの表裏面のそれぞれは、例えば、第3方向に沿った短手方向を有する。そして、各スラット部材3sは、例えば、第3方向の端部に位置している側面と、この第3方向の端部とは逆の第4方向の端部に位置している側面と、を有する。また、複数のスラット部材3sは、例えば、第1方向に垂直な第5方向に並んでいる。図1および図2の例では、第5方向は、重力方向に沿った-Z方向である。このため、第1実施形態では、ブラインド部3は、複数の横長のスラット部材3sを有する横型のブラインドである。
【0021】
また、ブラインド部3は、例えば、ボトムレール3eと、複数の吊り下げ部3hと、を有する。ボトムレール3eは、ブラインド部3の最下部に位置している。ボトムレール3eは、例えば、第1方向に沿った長手方向を有する長尺の部材である。複数の吊り下げ部3hは、例えば、第5方向としての-Z方向において基部2から複数のスラット部材3sおよびボトムレール3eを順に吊り下げている状態にある。図1で示されるように、複数の吊り下げ部3hは、ブラインド部3のうちの第1方向における複数箇所において、複数のスラット部材3sおよびボトムレール3eを吊り下げている状態にある。図1の例では、複数の吊り下げ部3hは、2つの吊り下げ部3hを含む。図2で示されるように、複数の吊り下げ部3hのそれぞれは、例えば、ラダーコード3h1と、昇降コード3h2と、を含む。
【0022】
ラダーコード3h1は、例えば、はしご状のコードである。ラダーコード3h1は、例えば、第5方向としての-Z方向に垂下する一対の縦線と、この一対の縦線の間にそれぞれ結線された複数の横線と、を有する。一対の縦線は、例えば、基部2から吊り下げられており、ボトムレール3eに連結されている。複数の横線のそれぞれは、1つのスラット部材3sを下方から保持している。各スラット部材3sは、複数のラダーコード3h1によって下方から保持されている。ラダーコード3h1の複数の横線は、例えば、基部2に設けられた角度調整機構によって、水平面に対して傾斜し得る。このため、例えば、複数のスラット部材3sのそれぞれの水平面に対する傾斜角度が変更され得る。図1および図2の例では、水平面は、XY平面に沿った面である。これにより、例えば、ブラインド部3において、光を遮ったり、光を透過させたりすることができる。
【0023】
昇降コード3h2は、例えば、第5方向としての-Z方向に垂下する1本のコードを有する。この1本のコードは、例えば、基部2から吊り下げられており、複数のスラット部材3sの貫通孔に挿通されて、ボトムレール3eに連結されている状態にある。例えば、昇降コード3h2は、基部2に設けられたリール状の機構(昇降機構ともいう)によって巻き上げられることで、ボトムレール3eを上昇させて、複数のスラット部材3sを下方から順に重ねて引き上げることができる。これにより、ブラインド部3は、基部2側に引き上げられて畳まれた状態となる。また、例えば、昇降コード3h2は、昇降機構によって巻き下げられることで、ボトムレール3eを下降させて、複数のスラット部材3sを下方へ向けて順に下降させることができる。これにより、ブラインド部3は、下方に向けて複数のスラット部材3sが広げられて、展開された状態となる。
【0024】
図1および図2の例では、2つのラダーコード3h1と、2つの昇降コード3h2と、が描かれているが、これに限られない。例えば、ラダーコード3h1の数と、昇降コード3h2の数と、が異なっていてもよい。また、例えば、第1方向におけるラダーコード3h1の位置と昇降コードの位置とが異なっていてもよい。
【0025】
<1-2.太陽電池を備えたスラット部材>
<1-2-1.スラット部材の概略的な構成>
太陽電池を備えたスラット部材3sの概略的な構成について、図3から図5を参照しつつ説明する。
【0026】
図3から図5で示されるように、スラット部材3sは、例えば、第1方向としての-x方向に沿った長手方向を有する。図3から図5の例では、スラット部材3sは、例えば、短冊状の部材である。より具体的には、スラット部材3sは、例えば、矩形状の前面3sfおよび矩形状の裏面3ssを有する。前面3sfは、例えば、第1方向(ここでは-x方向)に垂直な第2方向としての-z方向とは逆の方向である+z方向を向いている。裏面3ssは、例えば、第2方向(ここでは-z方向)を向いている。前面3sfおよび裏面3ssのそれぞれは、例えば、xy平面に沿った形状を有する。スラット部材3sでは、前面3sfおよび裏面3ssの短手方向は、第1方向(ここでは-x方向)および第2方向(ここでは-z方向)の双方に対して垂直である第3方向としての-y方向に沿った方向である。換言すれば、スラット部材3sの表裏面の短手方向は、第3方向(ここでは-y方向)に沿った方向である。
【0027】
スラット部材3sのそれぞれは、例えば、スラット本体部31と、太陽電池ユニット32と、接続箱(ジャンクションボックスとも端子箱ともいう)33と、を備えている。
【0028】
<1-2-2.スラット本体部>
スラット本体部31について、図6および図7を参照しつつ説明する。
【0029】
図6および図7で示されるように、スラット本体部31は、例えば、細長い板状の形状を有する。換言すれば、スラット本体部31は、例えば、細長い板状の部分(板状部ともいう)である。スラット本体部31は、例えば、第1方向(ここでは-x方向)に沿った長手方向を有する。このため、例えば、太陽電池ブラインド1では、複数のスラット本体部31は、第1方向(ここでは-x方向)としての-X方向または+X方向に沿った長手方向をそれぞれ有するとともに、第1方向(ここでは-x方向)としての-X方向または+X方向に垂直な第5方向としての-Z方向に並んでいる。
【0030】
スラット本体部31は、例えば、第1面としての前面(第1前面ともいう)31fと、この第1前面31fとは逆の第2面としての裏面(第1裏面ともいう)31sと、側面(第1側面ともいう)31tと、を有する。この第1側面31tは、例えば、第1前面31fと第1裏面31sとを接続している。図6および図7の例では、第1前面31fは、第1方向(ここでは-x方向)に垂直な+z方向を向いており、第1裏面31sは、第1前面31fとは逆方向である-z方向を向いている。第1前面31fおよび第1裏面31sのそれぞれは、例えば、xy平面に沿った形状を有する。スラット本体部31は、例えば、第3方向(ここでは-y方向)に沿った短手方向を有する。換言すれば、スラット本体部31は、例えば、第3方向(ここでは-y方向)とは逆の第4方向としての+y方向に沿った短手方向を有する。第3方向(ここでは-y方向)および第4方向(ここでは+y方向)のそれぞれは、第1前面31fに沿っており且つ第1方向(ここでは-x方向)に直交している方向である。スラット本体部31は、例えば、短冊状の部分である。スラット本体部31では、例えば、第1前面31fおよび第1裏面31sのそれぞれの長手方向は、第1方向(ここでは-x方向)に沿った方向であり、第1前面31fおよび第1裏面31sのそれぞれの短手方向は、第3方向(ここでは-y方向)および第4方向(ここでは+y方向)に沿った方向である。より具体的には、スラット本体部31は、例えば、矩形状の第1前面31fおよび矩形状の第1裏面31sを有する。この場合には、例えば、スラット本体部31は、4つの第1側面31tを有する。4つの第1側面31tは、例えば、-x方向を向いている第1側面(第1A側面ともいう)31t1と、+x方向を向いている第1側面(第1B側面ともいう)31t2と、-y方向を向いている第1側面(第1C側面ともいう)31t3と、+y方向を向いている第1側面(第1D側面ともいう)31t4と、を含む。
【0031】
スラット本体部31の素材には、例えば、木、アルミニウムなどの金属または樹脂などの遮光性に優れた素材などが適用される。スラット本体部31は、例えば、木、アルミニウムまたは樹脂などで構成されたベース層に、酸化チタンまたはフッ素の層が被覆された構成を有していてもよい。スラット本体部31の第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、0.2ミリメートル(mm)から5mm程度とされる。
【0032】
<1-2-3.太陽電池ユニット>
太陽電池ユニット32について、図8から図10を参照しつつ説明する。
【0033】
図8から図10で示されるように、太陽電池ユニット32は、例えば、複数の太陽電池素子323を有する太陽電池モジュールである。太陽電池ユニット32は、例えば、細長い板状の形状を有する。換言すれば、太陽電池ユニット32は、例えば、細長い板状の部分(板状部ともいう)である。太陽電池ユニット32は、例えば、第1方向(ここでは-x方向)に沿った長手方向を有する。このため、例えば、太陽電池ブラインド1では、複数の太陽電池ユニット32は、第1方向(ここでは-x方向)としての-X方向または+X方向に沿った長手方向をそれぞれ有するとともに、第1方向(ここでは-x方向)に垂直な第5方向としての-Z方向に並んでいる。
【0034】
太陽電池ユニット32は、例えば、スラット本体部31に対して固定されている。例えば、太陽電池ユニット32は、スラット本体部31の第1面としての第1前面31fに対して固定されている。また、太陽電池ユニット32は、例えば、第3面としての裏面(第2裏面ともいう)32sと、この第2裏面32sとは逆の第4面としての前面(第2前面ともいう)32fと、第2裏面32sと第2前面32fとを接続している側面(第2側面ともいう)32tと、を有する。例えば、第2裏面32sは、太陽電池ユニット32のうちの第1前面31f側に位置している。別の観点から言えば、例えば、第1前面31fは、第2裏面32sに沿うように位置している。
【0035】
図8から図10の例では、第2前面32fは、第1方向(ここでは-x方向)に垂直な方向としての+z方向を向いており、第2裏面32sは、第2前面32fとは逆方向である-z方向を向いている。第2前面32fおよび第2裏面32sのそれぞれは、例えば、xy平面に沿った形状を有する。太陽電池ユニット32は、例えば、第3方向(ここでは-y方向)に沿った短手方向を有する。換言すれば、太陽電池ユニット32は、例えば、第4方向(ここでは+y方向)に沿った短手方向を有する。太陽電池ユニット32は、例えば、短冊状の部分である。太陽電池ユニット32では、例えば、第2前面32fおよび第2裏面32sのそれぞれの長手方向は、第1方向(ここでは-x方向)に沿った方向であり、第2前面32fおよび第2裏面32sのそれぞれの短手方向は、第3方向(ここでは-y方向)および第4方向(ここでは+y方向)に沿った方向である。より具体的には、太陽電池ユニット32は、例えば、矩形状の第2前面32fおよび矩形状の第2裏面32sを有する。この場合には、例えば、太陽電池ユニット32は、4つの第2側面32tを有する。4つの第2側面32tは、例えば、-x方向を向いている第2側面(第2A側面ともいう)32t1と、+x方向を向いている第2側面(第2B側面ともいう)32t2と、-y方向を向いている第2側面(第2C側面ともいう)32t3と、+y方向を向いている第2側面(第2D側面ともいう)32t4と、を含む。
【0036】
太陽電池ユニット32は、例えば、スラット本体部31に対して接着剤もしくは両面テープなどによる接合などで固定された状態にある。接着剤には、例えば、ウレタン系、エポキシ系もしくはアクリル系の液体接着剤、またはエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)系もしくは非晶性ポリアルファオレフィン(APAO)系のホットメルト接着剤などが適用され得る。図3から図5の例では、スラット本体部31の第1前面31fに、太陽電池ユニット32の第2裏面32sが、接着剤もしくは両面テープなどで接合された状態にある。換言すれば、例えば、スラット本体部31の第1前面31fと、太陽電池ユニット32の第2裏面32sとが、接着剤もしくは両面テープなどの薄い層(接合層ともいう)を介して密着している状態にある。
【0037】
各太陽電池ユニット32では、例えば、スラット本体部31とは逆側に位置している第2前面32fは、スラット部材3sの前面3sfを構成している。このため、例えば、第2前面32fは、スラット部材3sにおいて主に光が入射する受光面としての役割を有する。例えば、スラット本体部31の第1裏面31sは、スラット部材3sの裏面3ssを構成している。ここで、太陽電池ユニット32の第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、1mmから2mm程度とされる。スラット本体部31と太陽電池ユニット32との間に介在している接合層の第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、1mm以下とされる。例えば、この接合層の第2方向(ここでは-z方向)における厚さの平均が0.1mm程度であれば、スラット部材3sの更なる薄型化が図られ得る。
【0038】
図8から図10で示されるように、太陽電池ユニット32は、例えば、第1保護層321と、第2保護層322と、太陽電池部320と、充填材層324と、を含む。
【0039】
<<第1保護層321>>
第1保護層321は、例えば、太陽電池ユニット32の第2前面32fを構成している。第1保護層321は、例えば、透光性を有する。具体的には、第1保護層321は、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有する。特定範囲の波長は、例えば、複数の太陽電池素子323が光電変換し得る光の波長を含む。特定範囲の波長に、太陽光のうちの照射強度の高い光の波長が含まれていれば、太陽電池ユニット32の光電変換効率が向上し得る。第1保護層321の素材には、例えば、フッ素系の樹脂などの透光性を有する樹脂が適用される。これにより、例えば、太陽電池ユニット32の薄型化および軽量化が図られ得る。フッ素系の樹脂には、例えば、フッ化エチレンプロピレン共重合体(FEP)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)またはエチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)などが適用される。第1保護層321は、例えば、2層以上の樹脂で構成されてもよい。第1保護層321の第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、0.05mmから0.2mm程度とされる。
【0040】
<<太陽電池部320>>
太陽電池部320は、例えば、第1保護層321と第2保護層322との間に位置している。太陽電池部320は、例えば、複数の太陽電池素子323と、複数の配線材32wと、を含む。
【0041】
複数の太陽電池素子323は、例えば、第1保護層321と第2保護層322との間に位置している。第1実施形態では、複数の太陽電池素子323は、略2次元的に並んでいる状態にある。図8から図10の例では、複数(例えば、6つ)の太陽電池素子323が、xy平面に沿って位置するように平面的に配列された状態にある。より具体的には、複数の太陽電池素子323は、例えば、スラット本体部31の長手方向に沿って一列に並んでいる。ここで、例えば、スラット本体部31の表裏面の短手方向である+y方向において、2つ以上の太陽電池素子323が並んでいなければ、太陽電池ユニット32において、例えば、太陽電池素子323どうしの隙間の数が低減され得る。この場合には、例えば、複数の太陽電池ユニット32のそれぞれにおいて、第1方向(ここでは-x方向)に垂直な方向に2つ以上の太陽電池素子323が並んでいなければ、複数の太陽電池ユニット32において、太陽電池素子323どうしの隙間の数が低減され得る。これにより、例えば、スラット本体部31の表面が有効利用されて、太陽電池素子323が配置される領域が拡大され得る。その結果、例えば、太陽電池ブラインド1における発電量が向上し得る。
【0042】
複数の太陽電池素子323のそれぞれは、例えば、光エネルギーを電気エネルギーに変換することができる。複数の太陽電池素子323のそれぞれは、例えば、第1保護層321側の+z方向を向いている状態にある面(第1素子面ともいう)と、この第1素子面とは逆の-z方向を向いている状態にある面(第2素子面ともいう)と、を有する。例えば、第1素子面は、主として光が入射される面(受光面ともいう)としての役割を果たし、第2素子面は、主として光が入射されない面(非受光面ともいう)としての役割を果たす。複数の太陽電池素子323のそれぞれは、例えば、結晶シリコンなどの結晶系の半導体基板と、半導体基板の第1素子面側の面上に位置している電極(前面電極ともいう)と、半導体基板の第2素子面側の面上に位置している電極(裏面電極ともいう)と、を有する。
【0043】
この場合には、半導体基板は、例えば、主として第1導電型を有する領域(第1導電型領域ともいう)と、第1導電型とは逆の第2導電型を有する領域(第2導電型領域ともいう)と、を有する。第1導電型領域は、例えば、半導体基板の-z方向の第2素子面側に位置している。第2導電型領域は、例えば、半導体基板の+z方向の第1素子面側の表層部に位置している。ここで、例えば、第1導電型がp型である場合には、第2導電型がn型となる。例えば、第1導電型がn型である場合には、第2導電型がp型となる。これにより、半導体基板は、第1導電型領域と第2導電型領域との界面に位置しているpn接合部を有する。半導体基板の第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、0.1mmから0.3mm程度とされる。
【0044】
前面電極は、例えば、フィンガー電極などの多数本の集電用の電極(前面集電電極ともいう)と、バスバー電極などの1本以上の出力用の電極(前面出力電極ともいう)と、を含む。例えば、前面電極が、それぞれ第3方向(ここでは-y方向)に沿って位置している略平行な多数本の前面集電電極と、この多数本の前面集電電極に略直交するように第1方向(ここでは-x方向)に沿って位置している1本の前面出力電極と、を含む形態が考えられる。この場合には、例えば、バスバー電極などの前面出力電極の長手方向は、太陽電池ユニット32の長手方向に沿った方向である。換言すれば、例えば、バスバー電極などの前面出力電極の長手方向は、スラット本体部31の長手方向に沿った方向となる。また、例えば、フィンガー電極などの前面集電電極の長手方向は、太陽電池ユニット32の短手方向に沿った方向である。換言すれば、例えば、フィンガー電極などの前面集電電極の長手方向は、スラット本体部31の短手方向に沿った方向となる。前面電極の第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、0.1mmから0.4mm程度とされる。ここで、例えば、前面電極の第2方向(ここでは-z方向)における厚さが0.1mm程度未満の小さな値であれば、太陽電池部320、太陽電池ユニット32およびスラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0045】
裏面電極は、例えば、集電用の電極(裏面集電電極ともいう)と、バスバー電極などの1本以上の出力用の電極(裏面出力電極ともいう)と、を含む。例えば、裏面電極が、半導体基板の第2素子面側の面上において第1方向(ここでは-x方向)に沿って位置している1本の裏面出力電極と、半導体基板の第2素子面側の面上のうちの裏面出力電極が位置していない部分の略全面に位置している裏面集電電極と、を含む形態が考えられる。裏面電極の第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、0.1mmから0.4mm程度とされる。ここで、例えば、裏面電極の第2方向(ここでは-z方向)における厚さが0.1mm程度未満の小さな値であれば、太陽電池部320、太陽電池ユニット32およびスラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0046】
複数の配線材32wは、例えば、複数の太陽電池素子323を電気的に接続しているとともに、太陽電池部320から電気を出力することができる。複数の配線材32wには、例えば、線状あるいは帯状の導電性を有する金属体が適用される。複数の配線材32wは、例えば、第1配線材32w1と、第2配線材32w2と、を含む。第1配線材32w1は、例えば、複数の太陽電池素子323のそれぞれにおける第1保護層321側の前面出力電極どうしを接続している状態にある。第1配線材32w1は、例えば、前面出力電極に対して、半田(はんだ)などの低融点の合金または低融点の単体の金属などによって接合され得る。また、第1配線材32w1の一端部は、例えば、第2保護層322の貫通孔もしくは第2側面32tなどを介して太陽電池ユニット32の外部まで引き出された状態にある。第2配線材32w2は、例えば、複数の太陽電池素子323のそれぞれにおける第2保護層322側の裏面出力電極どうしを接続している状態にある。第2配線材32w2は、例えば、裏面出力電極に対して、半田(はんだ)などの低融点の合金または低融点の単体の金属などによって接合され得る。また、第2配線材32w2の一端部は、例えば、第2保護層322の貫通孔もしくは第2側面32tなどを介して太陽電池ユニット32の外部まで引き出されている状態にある。複数の配線材32wには、例えば、0.1mmから0.4mm程度の第2方向(ここでは-z方向)における厚さと1mmから5mm程度の幅とを有する銅箔が適用され得る。
【0047】
<<充填材層324>>
充填材層324は、例えば、第1保護層321と第2保護層322との間において太陽電池部320を覆っている状態にある。換言すれば、充填材層324は、例えば、第1保護層321と第2保護層322との間において、複数の太陽電池素子323を覆っている状態にある。別の観点から言えば、充填材層324は、例えば、第1保護層321と第2保護層322との間の領域(間隙領域ともいう)に、太陽電池部320を覆うように充填されている状態にある。
【0048】
充填材層324は、例えば、第2前面32f側に位置している充填材層(第1充填材層ともいう)324fと、第2裏面32s側に位置している充填材層(第2充填材層ともいう)324sと、を含む。第1充填材層324fは、例えば、太陽電池部320の第1保護層321側の全面を覆っている状態にある。換言すれば、第1充填材層324fは、例えば、第1保護層321と複数の太陽電池素子323との間において、複数の太陽電池素子323を覆っている状態にある。第2充填材層324sは、例えば、太陽電池部320の第2保護層322側の全面を覆っている状態にある。換言すれば、第2充填材層324sは、例えば、第2保護層322と複数の太陽電池素子323との間において、複数の太陽電池素子323を覆っている状態にある。このため、太陽電池部320は、例えば、第1充填材層324fと第2充填材層324sとによって挟み込まれるように囲まれている状態にある。これにより、例えば、充填材層324によって太陽電池部320の姿勢が保たれ得る。第1充填材層324fおよび第2充填材層324sのそれぞれの第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、0.2mmから0.6mm程度とされる。
【0049】
また、充填材層324は、例えば、透光性を有する。ここでは、充填材層324は、例えば、上述した特定範囲の波長の光に対する透光性を有する。ここで、例えば、充填材層324を構成する第1充填材層324fおよび第2充填材層324sのうち、少なくとも第1充填材層324fが透光性を有していれば、第2前面32f側からの入射光が、太陽電池部320まで到達し得る。第2充填材層324sは、例えば、上述した特定範囲の波長の光に対する透光性を有していなくてもよい。第1充填材層324fおよび第2充填材層324sの各素材には、例えば、EVA、アイオノマーまたはオレフィンなどが適用される。
【0050】
<<第2保護層322>>
第2保護層322は、例えば、太陽電池ユニット32の第2裏面32sを構成している状態にある。第2保護層322は、例えば、太陽電池部320を第2裏面32s側から保護することができる。第2保護層322は、例えば、樹脂で構成された層である。第2保護層322には、例えば、第2裏面32sを構成するバックシートが適用される。バックシートの第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、0.05mmから0.2mm程度とされる。バックシートの素材には、例えば、ポリカーボネートなどの熱可塑性の樹脂、またはFEP、ETFEもしくはECTFEなどのフッ素系の樹脂などが適用される。また、第2保護層322の素材には、例えば、ポリビニルフルオライド(PVF)、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート(PEN)のうちの1種の樹脂、あるいはこれらの樹脂の少なくとも1種の樹脂が適用されてもよい。ここで、例えば、第2保護層322は、2層以上の樹脂で構成されてもよい。この場合には、第2保護層322に適用される樹脂は、例えば、2種類以上の樹脂であってもよい。第2保護層322は、例えば、第2裏面32s側から平面透視した場合に、第1保護層321と同様な形状を有する。例えば、第2裏面32s側から平面透視した場合に、第1保護層321および第2保護層322の双方が細長い矩形状の外形を有する構成が想定される。
【0051】
<1-2-4.接続箱>
図3および図4で示されるように、スラット部材3sのそれぞれは、2つの接続箱33を備えている。2つの接続箱33は、例えば、第1の接続箱(第1接続箱ともいう)331と、第2の接続箱(第2接続箱ともいう)332と、を含む。
【0052】
<<第1接続箱>>
第1接続箱331について、図11を参照しつつ説明する。
【0053】
図11で示されるように、第1接続箱331は、例えば、導体部33mと、筐体部33bと、配線ケーブル33cと、を有する。
【0054】
導体部33mは、例えば、太陽電池ユニット32の電極に接続された配線材が接続されている。図11の例では、太陽電池素子323の前面電極に接続された第1配線材32w1が、導体部33mに接続している。導体部33mは、例えば、金属などの導体の1つ以上の部材によって構成され得る。第1配線材32w1は、例えば、半田などによる接合またはねじなどによる挟み込みなどによって、導体部33mに接続され得る。
【0055】
筐体部33bは、例えば、導体部33mを格納している。筐体部33bは、例えば、導体部33mが位置している中空の部分と、太陽電池ユニット32から引き出された配線材である第1配線材32w1が挿通されている貫通孔と、配線ケーブル33cが挿通されている貫通孔と、を有する。導体部33mは、例えば、筐体部33bの内壁部に、ねじ止めもしくは嵌合などによって固定された状態にある。筐体部33bは、例えば、絶縁性を有する樹脂などによって形成され得る。
【0056】
また、筐体部33bは、例えば、スラット本体部31の側面(第1側面)31tに沿って位置している。これにより、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。その結果、例えば、横型の太陽電池ブラインド1では、複数のスラット部材3sを一方向としての上方向に引き寄せる際に複数のスラット部材3sが嵩張りにくく、採光および開閉の機能が向上し得る。また、例えば、太陽電池ブラインド1に組み込まれる前における複数のスラット部材3sは、保管する際にも運搬する際にも、空間占有率が低下し、取り扱いやすくなる。
【0057】
第1実施形態では、第1接続箱331の筐体部33bは、例えば、スラット本体部31のうちの第1方向(ここでは-x方向)の端部に位置している第1側面31tとしての第1A側面31t1に沿って位置している。換言すれば、第1接続箱331の筐体部33bに沿って位置している第1側面31tとしての第1A側面31t1は、スラット本体部31のうちの第1方向(ここでは-x方向)の端部に位置している。これにより、例えば、スラット部材3sの形状を単純な短冊状にすることが容易に可能となる。その結果、例えば、スラット部材3sの構造の簡素化が図られ得る。
【0058】
図11の例では、太陽電池ユニット32は、スラット本体部31に沿って位置している第1部分としての部分(第1中央部分ともいう)1cpと、スラット本体部31よりも第1方向(ここでは-x方向)に突出している第2部分としての部分(第1突出部分ともいう)1ppと、を含む。筐体部33bは、第3面としての第2裏面32sのうちの第2部分としての第1突出部分1ppの表面を構成している領域(第1領域ともいう)A1に沿って位置しているとともに、第1側面31t(より具体的には、第1A側面31t1)に沿って位置している。このように、例えば、スラット本体部31の第1側面31tに沿って第1接続箱331の筐体部33bを配置することで、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0059】
ここでは、筐体部33bは、例えば、太陽電池ユニット32の第2裏面32sおよびスラット本体部31の第1側面31t(具体的には、第1A側面31t1)うちの1つ以上の面に対して、接着剤もしくは両面テープなどで固定されている。接着剤には、例えば、ウレタン系の接着剤、エポキシ系の接着剤もしくはアクリル系の液体接着剤、またはEVA系もしくは非晶性ポリアルファオレフィン(APAO)系のホットメルト接着剤などが適用され得る。筐体部33bの第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、例えば、1mmから3mm程度とされる。例えば、筐体部33bの第2方向(ここでは-z方向)における厚さが、スラット本体部31の第2方向(ここでは-z方向)における厚さよりも小さい形態が考えられる。
【0060】
配線ケーブル33cは、例えば、導体部33mに電気的に接続している。このため、配線ケーブル33cは、例えば、導体部33mおよび第1配線材32w1を介して太陽電池ユニット32の電極に接続されている。また、配線ケーブル33cは、筐体部33bの内部から該筐体部33bの外部に突出している状態にある。配線ケーブル33cは、例えば、導線の周囲が絶縁性を有する保護皮膜で覆われた構成を有する。配線ケーブル33cの導線は、例えば、半田などによる接合またはねじなどによる挟み込みなどによって、導体部33mに接続され得る。配線ケーブル33cの直径は、例えば、1mmから2mm程度とされる。導線の径は、例えば、太陽電池ユニット32から出力され得る電流の大きさに応じて適宜設定され得る。配線ケーブル33cは、例えば、隣り合う2つのスラット部材3sの間において、太陽電池ユニット32どうしを電気的に接続することができる。また、配線ケーブル33cは、例えば、基部2などのブラインド部3の外部に位置している部分に、接続することができてもよい。
【0061】
ここでは、例えば、太陽電池ユニット32の電極に接続された配線材としての第1配線材32w1が、太陽電池ユニット32に対する位置関係が一定の第1接続箱331において導体部33mを経由して配線ケーブル33cに接続された構成を有する。これにより、例えば、太陽電池ブラインド1では、角度調整機構によって複数のスラット部材3sの水平面に対する傾斜角度を変更する際、ならびに昇降機構によって複数のスラット部材3sの昇降を行う際に、太陽電池ユニット32から引き出された第1配線材32w1の変形が生じにくい。その結果、例えば、第1配線材32w1の損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。したがって、例えば、太陽電池ブラインド1の耐久性が高められ得る。また、例えば、太陽電池ブラインド1に組み込まれる前における複数のスラット部材3sは、運搬される際に、太陽電池ユニット32から引き出された第1配線材32w1の変形が生じにくい。その結果、例えば、第1配線材32w1の損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。
【0062】
<<第2接続箱>>
第2接続箱332について、図12を参照しつつ説明する。
【0063】
図12で示されるように、第2接続箱332は、例えば、第1接続箱331と同様な構成を有する。換言すれば、第2接続箱332は、例えば、第1接続箱331と同様に、導体部33mと、筐体部33bと、配線ケーブル33cと、を有する。ここでは、第2接続箱332のうちの第1接続箱331とは異なる部分について説明する。
【0064】
図12の例では、太陽電池素子323の裏面電極に接続された第2配線材32w2が、導体部33mに接続している。第2配線材32w2は、例えば、半田などによる接合またはねじなどによる挟み込みなどによって、導体部33mに接続され得る。導体部33mを格納している筐体部33bの貫通孔には、第1配線材32w1の代わりに第2配線材32w2が挿通されている。第1実施形態では、第2接続箱332の筐体部33bは、例えば、スラット本体部31のうちの第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)の端部に位置している第1側面31tとしての第1B側面31t2に沿って位置している。換言すれば、第2接続箱332の筐体部33bに沿って位置している第1側面31tとしての第1B側面31t2は、スラット本体部31のうちの第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)の端部に位置している。これにより、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。より具体的には、例えば、太陽電池ユニット32は、スラット本体部31に沿って位置している第1部分としての第1中央部分1cpと、スラット本体部31よりも第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)に突出している部分(第2突出部分ともいう)2ppと、を含む。筐体部33bは、例えば、第3面としての第2裏面32sのうちの第2突出部分2ppの表面を構成している領域に沿って位置しているとともに、第1側面31t(より具体的には、第1B側面31t2)に沿って位置している。このように、例えば、スラット本体部31の第1側面31tに沿って第2接続箱332の筐体部33bを配置することで、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。ここでは、筐体部33bは、例えば、太陽電池ユニット32の第2裏面32sおよびスラット本体部31の第1側面31t(具体的には、第1B側面31t2)うちの1つ以上の面に対して、接着剤もしくは両面テープなどで固定されている。配線ケーブル33cは、例えば、導体部33mおよび第2配線材32w2を介して太陽電池ユニット32の電極に接続されている。
【0065】
ここでは、例えば、太陽電池ユニット32の電極に接続された配線材としての第2配線材32w2が、太陽電池ユニット32に対する位置関係が一定の第2接続箱332において導体部33mを経由して配線ケーブル33cに接続された構成を有する。これにより、例えば、太陽電池ブラインド1では、角度調整機構によって複数のスラット部材3sの水平面に対する傾斜角度を変更する際、ならびに昇降機構によって複数のスラット部材3sの昇降を行う際に、太陽電池ユニット32から引き出された第2配線材32w2の変形が生じにくい。その結果、例えば、第2配線材32w2の損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。したがって、例えば、太陽電池ブラインド1の耐久性が高められ得る。また、例えば、太陽電池ブラインド1に組み込まれる前における複数のスラット部材3sは、運搬される際に、太陽電池ユニット32から引き出された第2配線材32w2の変形が生じにくい。その結果、例えば、第2配線材32w2の損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。
【0066】
<<複数の太陽電池ユニットの電気的な接続態様>>
太陽電池ブラインド1において、例えば、図13で示されるように、隣り合うスラット部材3sの間で、太陽電池ユニット32が電気的に直列に接続されている態様が考えられる。
【0067】
ここで、例えば、隣り合う2つのスラット部材3sが、第1のスラット部材3s1と、第2のスラット部材3s2と、によって構成される場合を想定する。この場合には、例えば、第1のスラット部材3s1が、第1方向(ここでは-x方向)が-X方向に沿った方向となるように配置され、第2のスラット部材3s2が、第1方向(ここでは-x方向)が+X方向に沿った方向となるように配置される。ここでは、例えば、隣り合う第1のスラット部材3s1と第2のスラット部材3s2との間では、第1のスラット部材3s1における第1接続箱331の配線ケーブル33cと、第2のスラット部材3s2における第2接続箱332の配線ケーブル33cと、が接続されている形態が考えられる。
【0068】
<1-2-5.太陽電池ユニットの製造>
太陽電池ユニット32の製造方法について、図14から図17を参照しつつ、説明する。図14は、太陽電池ユニット32の製造方法についてのフローの一例を示す流れ図である。例えば、図14のステップS1からステップS5の工程を順に実行することで、太陽電池ユニット32を製造することができる。
【0069】
ステップS1では、例えば、太陽電池部320を準備する。ここでは、例えば、図15で示されるように、複数の配線材32wによって複数の太陽電池素子323を電気的に接続することで、太陽電池部320を準備することができる。例えば、複数の太陽電池素子323のそれぞれの前面出力電極に対して第1配線材32w1を接合し、複数の太陽電池素子323のそれぞれの裏面出力電極に対して第2配線材32w2を接合することで、複数の太陽電池素子323を電気的に並列に接続する。
【0070】
ステップS2では、例えば、図15から図16で示されるように、第2保護層322と、第2シート3242と、太陽電池部320と、第1シート3241と、第1保護層321と、ガラス板300と、をこの記載順に積層させることで、第1積層体1sbを形成する。ここでは、例えば、ガラス板300は、平滑な表裏面を有する平板である。ガラス板300の表裏面は、例えば、太陽電池ユニット32の第2前面32fよりも大きなサイズを有する。例えば、第1保護層321の片面に対してコロナ処理またはプラズマ処理などの表面を活性化させるための処理が施され、この片面が第1シート3241上に接触するように配される。第1シート3241は、例えば、第1充填材層324fの素としての架橋剤を含有する樹脂製(EVA製など)のシートである。第2シート3242は、例えば、第2充填材層324sの素としての架橋剤を含有する樹脂製(EVA製など)のシートである。
【0071】
ステップS3では、例えば、第1積層体1sbを対象としたラミネート処理を行う。ここでは、例えば、ラミネート装置(ラミネータ)を用いて、第1積層体1sbを一体化させる。例えば、ラミネータでは、チャンバー内のヒータ上に配された金属板上に第1積層体1sbを載置し、チャンバー内を減圧させつつ、第1積層体1sbを加熱する。このとき、第1シート3241および第2シート3242が加熱によってある程度流動可能な状態となる。この状態で、チャンバー内において、第1積層体1sbを、ダイヤフラムシートなどで押圧することで、図17で示されるように、第1積層体1sbの各層が相互に接着された第2積層体2sbを得る。このとき、例えば、平坦なガラス板300の存在によって、第1保護層321には皺が生じにくい。例えば、第1シート3241は、樹脂の架橋反応がある程度進行して、第1仮充填材層3243となる。例えば、第1仮充填材層3243は、第1保護層321の外周部に沿ってガラス板300に接着した状態となる。例えば、第2シート3242は、樹脂の架橋反応がある程度進行して、第2仮充填材層3244となる。
【0072】
ステップS4では、例えば、加熱炉(架橋炉ともいう)において、第2積層体2sbを加熱することで、第1仮充填材層3243および第2仮充填材層3244における樹脂の架橋反応をさらに進行させる。ここでは、例えば、加熱炉において第2積層体2sbを加熱する温度は、ラミネータにおいて第1積層体1sbを加熱する温度よりも高く設定される。このとき、例えば、図17で示されるように、第1仮充填材層3243は、樹脂の架橋反応がさらに進行して、第1充填材層324fとなる。例えば、第2仮充填材層3244は、樹脂の架橋反応がさらに進行して、第2充填材層324sとなる。これにより、例えば、図17で示されるように、第2積層体2sbは、第1仮充填材層3243および第2仮充填材層3244における樹脂の架橋反応が進行して、第3積層体3sbとなる。
【0073】
ステップS5では、例えば、第3積層体3sbの外周端部P1を切り落とす。外周端部P1は、例えば、第3積層体3sbを平面視した場合に、第3積層体3sbの外周縁に沿った環状の部分である。図17では、第3積層体3sbのうち、外周端部P1と、この外周端部P1の内側の部分と、の境界は、細い一点鎖線で描かれた被切断ラインL1に沿った部分である。ここでは、例えば、第3積層体3sbを被切断ラインL1に沿ってカッターなどで切断することで、第3積層体3sbから環状の外周端部P1を切り落とすことができる。このとき、例えば、第1仮充填材層3243のうちのガラス板300に接着した部分を切り落とすことで、第3積層体3sbからガラス板300を分離することができる。これにより、図8から図10で示されるように、平板状の太陽電池ユニット32が得られる。
【0074】
<1-2-6.スラット部材の変形例>
第1実施形態では、例えば、接続箱33の筐体部33bの第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、図18で示されるように、スラット本体部31の第2方向(ここでは-z方向)における厚さよりも大きくてもよい。換言すれば、例えば、接続箱33の筐体部33bは、スラット本体部31の第1裏面31sよりも第2方向(ここでは-z方向)に突出している部分を有していてもよい。ここでは、例えば、第2方向(-z方向)に平面透視した場合に、太陽電池素子323と筐体部33bとが重なっていなければ、ブラインド部3が畳まれる際に、隣り合うスラット部材3sの間で、筐体部33bと、太陽電池ユニット32のうちの太陽電池素子323から太陽電池ユニット32の長手方向に離れた部分と、が接触し得る。これにより、例えば、ブラインド部3が畳まれる際に隣り合うスラット部材3sが接触しても、太陽電池素子323に衝撃が与えられにくく、太陽電池素子323の割れなどが生じにくい。また、例えば、接続箱33の筐体部33bの第2方向(ここでは-z方向)における厚さは、スラット本体部31の第2方向(ここでは-z方向)における厚さと同一であってもよい。
【0075】
<1-3.第1実施形態のまとめ>
第1実施形態に係るスラット部材3sでは、例えば、接続箱33の筐体部33bが、スラット本体部31の第1側面31tに沿って位置していることで、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。これにより、例えば、太陽電池ブラインド1では、複数のスラット部材3sを一方向としての上方向(ここでは+Z方向)に引き寄せる際に複数のスラット部材3sが嵩張りにくい。このため、例えば、太陽電池ブラインド1における採光および開閉の機能が向上し得る。また、例えば、太陽電池ブラインド1に組み込まれる前における複数のスラット部材3sは、保管する際にも運搬する際にも、空間占有率が低下し、取り扱いやすくなる。
【0076】
また、例えば、太陽電池ユニット32の電極に接続された配線材32wが、太陽電池ユニット32に対する位置関係が一定の接続箱33において導体部33mを経由して配線ケーブル33cに接続された構成を有する。これにより、例えば、太陽電池ブラインド1では、角度調整機構によって複数のスラット部材3sの水平面に対する傾斜角度を変更する際、ならびに昇降機構によって複数のスラット部材3sの昇降を行う際に、太陽電池ユニット32から引き出された配線材32wの変形が生じにくい。その結果、例えば、配線材32wの損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。したがって、例えば、太陽電池ブラインド1の耐久性が高められ得る。また、例えば、太陽電池ブラインド1に組み込まれる前における複数のスラット部材3sは、運搬される際に、太陽電池ユニット32から引き出された配線材32wの変形が生じにくい。その結果、例えば、配線材32wの損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。
【0077】
<2.他の実施形態>
本開示は上述の第1実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更および改良などが可能である。
【0078】
<2-1.第2実施形態>
上記第1実施形態において、例えば、図19から図22で示されるように、筐体部33bは、例えば、太陽電池ユニット32の側面(第2側面)32tに沿って位置していてもよい。このような構成が採用されても、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。その結果、例えば、横型の太陽電池ブラインド1では、複数のスラット部材3sを一方向としての上方向に引き寄せる際に複数のスラット部材3sが嵩張りにくく、採光および開閉の機能が向上し得る。また、例えば、太陽電池ブラインド1に組み込まれる前における複数のスラット部材3sは、保管する際にも運搬する際にも、空間占有率が低下し、取り扱いやすくなる。また、例えば、太陽電池ユニット32の電極に接続された配線材としての配線材32wが、太陽電池ユニット32に対する位置関係が一定の接続箱33において導体部33mを経由して配線ケーブル33cに接続された構成を有する。これにより、例えば、太陽電池ブラインド1では、角度調整機構によって複数のスラット部材3sの水平面に対する傾斜角度を変更する際、ならびに昇降機構によって複数のスラット部材3sの昇降を行う際に、太陽電池ユニット32から引き出された配線材32wの変形が生じにくい。その結果、例えば、配線材32wの損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。したがって、例えば、太陽電池ブラインド1の耐久性が高められ得る。また、例えば、太陽電池ブラインド1に組み込まれる前における複数のスラット部材3sは、運搬される際に、太陽電池ユニット32から引き出された配線材32wの変形が生じにくい。その結果、例えば、配線材32wの損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。
【0079】
第2実施形態では、例えば、第2裏面32sは、第1前面31fに沿って位置している。第2裏面32sは、例えば、第1前面31fに対して、接着剤もしくは両面テープなどで固定されている。
【0080】
例えば、図21で示されるように、第1接続箱331の筐体部33bは、太陽電池ユニット32のうちの第1方向(ここでは-x方向)の端部に位置している第2A側面32t1に沿って位置している。換言すれば、例えば、第1接続箱331の筐体部33bに沿って位置している第2側面32tとしての第2A側面32t1は、太陽電池ユニット32のうちの第1方向(ここでは-x方向)の端部に位置している。これにより、例えば、スラット部材3sの形状を単純な短冊状にすることが容易に可能となる。その結果、例えば、スラット部材3sの構造の簡素化が図られ得る。図21の例では、スラット本体部31は、太陽電池ユニット32に沿って位置している第3部分としての部分(第2中央部分ともいう)2cpと、太陽電池ユニット32よりも第1方向(ここでは-x方向)に突出している第4部分としての部分(第3突出部分ともいう)3ppと、を含む。第3面としての第2裏面32sは、第1面としての第1前面31fのうちの第3部分としての第2中央部分2cpの表面を構成している領域(第2領域ともいう)A2に沿って位置している。筐体部33bは、第1面としての第1前面31fのうちの第4部分としての第3突出部分3ppの少なくとも一部の表面を構成している領域(第3領域ともいう)A3に沿って位置しているとともに、第2側面32t(より具体的には、第2A側面32t1)に沿って位置している。このように、例えば、太陽電池ユニット32の第2側面32tに沿って第1接続箱331の筐体部33bを配置することで、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。ここでは、筐体部33bは、例えば、スラット本体部31の第1前面31fおよび太陽電池ユニット32の第2側面32t(具体的には、第2A側面32t1)のうちの1つ以上の面に対して、接着剤もしくは両面テープなどで固定されている。
【0081】
また、例えば、図22で示されるように、第2接続箱332の筐体部33bは、太陽電池ユニット32のうちの第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)の端部に位置している第2B側面32t2に沿って位置している。換言すれば、例えば、第2接続箱332の筐体部33bに沿って位置している第2側面32tとしての第2B側面32t2は、太陽電池ユニット32のうちの第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)の端部に位置している。これにより、例えば、スラット部材3sの形状を単純な短冊状にすることが容易に可能となる。その結果、例えば、スラット部材3sの構造の簡素化が図られ得る。図22の例では、スラット本体部31は、太陽電池ユニット32に沿って位置している第3部分としての部分(第2中央部分)2cpと、太陽電池ユニット32よりも第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)に突出している部分(第4突出部分ともいう)4ppと、を含む。筐体部33bは、第1面としての第1前面31fのうちの第4突出部分4ppの少なくとも一部の表面を構成している領域(第4領域ともいう)A4に沿って位置しているとともに、第2側面32t(より具体的には、第2B側面32t2)に沿って位置している。このように、例えば、太陽電池ユニット32の第2側面32tに沿って第2接続箱332の筐体部33bを配置することで、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。ここでは、筐体部33bは、例えば、スラット本体部31の第1前面31fおよび太陽電池ユニット32の第2側面32t(具体的には、第2B側面32t2)のうちの1つ以上の面に対して、接着剤もしくは両面テープなどで固定されている。
【0082】
<2-2.第3実施形態>
上記第2実施形態において、例えば、図23および図24で示されるように、第1前面31fのうちの筐体部33bに沿って位置している領域が、第1前面31fのうちの太陽電池ユニット32の第2裏面32sに沿って位置している領域よりも、第1前面31fに垂直であり且つ太陽電池ユニット32から離れる第2方向(ここでは-z方向)にずれていてもよい。このような構成により、例えば、第2実施形態と比較して、例えば、接続箱33の筐体部33bでは、太陽電池ユニット32の第2前面32fよりも第2方向(ここでは-z方向)とは逆の方向(ここでは+z方向)に突出している部分が減少するか存在しなくなり得る。その結果、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0083】
例えば、図23で示されるように、第4部分としての第3突出部分3ppは、第2方向(ここでは-z方向)における厚さが第3部分としての第2中央部分2cpよりも小さな薄板状の部分(第1薄板状部分ともいう)1tbを含んでいてもよい。ここでは、例えば、第1面としての第1前面31fにおいて、第4部分としての第3突出部分3ppの少なくとも一部の表面を構成している第3領域A3は、第3部分としての第2中央部分2cpの表面を構成している第2領域A2を基準として、第2方向(ここでは-z方向)にずれた状態で位置している。そして、例えば、第3領域A3は、第1面としての第1前面31fのうち、第1薄板状部分1tbの表面を構成している。このような構成が採用されれば、例えば、スラット本体部31の第1面としての第1前面31fのうち、太陽電池ユニット32から離れる第2方向(ここでは-z方向)にずれた第1薄板状部分1tbの表面上に第1接続箱331の筐体部33bが配置され、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0084】
図23の例では、第3突出部分3ppの全体が第1薄板状部分1tbとなっている。これにより、第2中央部分2cpと第1薄板状部分1tbとが、第1前面31f側において段状の部分(第1段状部分ともいう)1stを形成している。第1段状部分1stは、例えば、スラット本体部31の素材に応じた切削加工または成形加工などによって形成され得る。第1段状部分1stでは、例えば、第1A側面31t1の第1側面領域Sa1と、第1前面31fのうちの第3突出部分3ppの表面を構成している領域と、第1A側面31t1の第2側面領域Sa2と、第1前面31fのうちの第2中央部分2cpの表面を構成している領域と、がこの記載の順に接続された状態にある。第1側面領域Sa1は、第1A側面31t1のうちの第3突出部分3ppの側面を構成している領域である。第2側面領域Sa2は、第1A側面31t1のうちの第2中央部分2cpの側面を構成している領域である。この場合には、第1接続箱331の筐体部33bは、第1A側面31t1(具体的には、第2側面領域Sa2)および第2A側面32t1の両方の側面に沿って位置している状態にある。ここでは、第1接続箱331の筐体部33bは、例えば、スラット本体部31の第1前面31f、スラット本体部31の第1側面31t(具体的には、第1A側面31t1の第2側面領域Sa2)および太陽電池ユニット32の第2側面32t(具体的には、第2A側面32t1)のうちの1つ以上の面に対して、接着剤もしくは両面テープなどで固定されている。
【0085】
また、例えば、図24で示されるように、第4突出部分4ppは、第2方向(ここでは-z方向)における厚さが第2中央部分2cpよりも小さな薄板状の部分(第2薄板状部分ともいう)2tbを含んでいてもよい。ここでは、例えば、第1面としての第1前面31fにおいて、第4突出部分4ppの少なくとも一部の表面を構成している第4領域A4は、第2中央部分2cpの表面を構成している第2領域A2を基準として、第2方向(ここでは-z方向)にずれた状態で位置している。そして、例えば、第4領域A4は、第1面としての第1前面31fのうち、第2薄板状部分2tbの表面を構成している。このような構成が採用されれば、例えば、スラット本体部31の第1面としての第1前面31fのうち、太陽電池ユニット32から離れる第2方向(ここでは-z方向)にずれた第2薄板状部分2tbの表面上に第2接続箱332の筐体部33bが配置され、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0086】
図24の例では、第4突出部分4ppの全体が第2薄板状部分2tbとなっている。これにより、第2中央部分2cpと第2薄板状部分2tbとが、第1前面31f側において段状の部分(第2段状部分ともいう)2stを形成している。第2段状部分2stは、例えば、スラット本体部31の素材に応じた切削加工または成形加工などによって形成され得る。第2段状部分2stでは、例えば、第1B側面31t2の第3側面領域Sa3と、第1前面31fのうちの第4突出部分4ppの表面を構成している領域と、第1B側面31t2の第4側面領域Sa4と、第1前面31fのうちの第2中央部分2cpの表面を構成している領域と、がこの記載の順に接続された状態にある。第3側面領域Sa3は、第1B側面31t2のうちの第4突出部分4ppの側面を構成している領域である。第4側面領域Sa4は、第1B側面31t2のうちの第2中央部分2cpの側面を構成している領域である。この場合には、第2接続箱332の筐体部33bは、第1B側面31t2(具体的には、第4側面領域Sa4)および第2B側面32t2の両方の側面に沿って位置している状態にある。ここでは、第2接続箱332の筐体部33bは、例えば、スラット本体部31の第1前面31f、スラット本体部31の第1側面31t(具体的には、第1B側面31t2の第4側面領域Sa4)および太陽電池ユニット32の第2側面32t(具体的には、第2B側面32t2)のうちの1つ以上の面に対して、接着剤もしくは両面テープなどで固定されている。
【0087】
ここで、上記第1実施形態および上記第2実施形態、ならびに上述した第3実施形態の一例によれば、例えば、筐体部33bが、第1側面31tおよび第2側面32tのうちの1つ以上の側面に沿って位置していれば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0088】
ところで、例えば、図25で示されるように、第3突出部分3ppは、第1前面31f側において凹部(第1凹部ともいう)1rもしくは溝部(第1溝部ともいう)1tが存在している部分において、第1薄板状部分1tbを有していてもよい。ここでは、例えば、第3突出部分3ppにおいて、第1溝部1tが、第3方向(ここでは-y方向)および第4方向(ここでは+y方向)のうちの1つ以上の方向の端縁部まで位置している態様が採用され得る。第3領域A3は、例えば、第1凹部1rもしくは第1溝部1tの底面の少なくとも一部を構成している。例えば、第1凹部1r内もしくは第1溝部1t内に、第1接続箱331の筐体部33bの一部が位置している。これにより、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。第1凹部1rおよび第1溝部1tは、例えば、スラット本体部31の素材に応じた切削加工または成形加工などによって形成され得る。
【0089】
ここで、例えば、図26で示されるように、第4突出部分4ppは、第1前面31f側において凹部(第2凹部ともいう)2rもしくは溝部(第2溝部ともいう)2tが存在している部分において、第2薄板状部分2tbを有していてもよい。ここでは、例えば、第4突出部分4ppにおいて、第2溝部2tが、第3方向(ここでは-y方向)および第4方向(ここでは+y方向)のうちの1つ以上の方向の端縁部まで位置している態様が採用され得る。第4領域A4は、例えば、第2凹部2rもしくは第2溝部2tの底面の少なくとも一部を構成している。例えば、第2凹部2r内もしくは第2溝部2t内に、第2接続箱332の筐体部33bの一部が位置している。これにより、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。第2凹部2rおよび第2溝部2tは、例えば、スラット本体部31の素材に応じた切削加工または成形加工などによって形成され得る。
【0090】
<2-3.第4実施形態>
上記各実施形態において、例えば、図27および図28で示されるように、スラット本体部31は、第1前面31f側において、太陽電池ユニット32が位置している凹部(第3凹部ともいう)30rもしくは溝部(第3溝部ともいう)30tを有していてもよい。第3凹部30rおよび第3溝部30tは、スラット本体部31の第1前面31f側において、周囲の部分よりも第2方向(ここでは-z方向)に凹んだ部分である。ここでは、例えば、スラット本体部31において、第3溝部30tが、接続箱33の位置に応じて第1方向(ここでは-x方向)および第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向のうちの1つの方向の端縁部まで位置している態様が採用される。また、例えば、スラット本体部31において、第3溝部30tが、接続箱33の位置に応じて第3方向(ここでは-y方向)および第4方向(ここでは+y方向)のうちの1つ以上の方向の端縁部まで位置していてもよい。ここでは、例えば、太陽電池ユニット32のうちの第2方向(ここでは-z方向)の少なくとも一部が、第3凹部30r内もしくは第3溝部30t内に位置していれば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。第3凹部30rおよび第3溝部30tは、例えば、スラット本体部31の素材に応じた切削加工または成形加工などによって形成され得る。
【0091】
<2-4.第5実施形態>
上記各実施形態において、例えば、図29から図31で示されるように、スラット本体部31には、太陽電池ユニット32における第2裏面32sおよび短手方向の第2側面32tに沿って屈曲するような形状を有する薄板の部材(薄板部材ともいう)31mが適用されてもよい。薄板部材31mとしては、例えば、アルミニウムなどの金属もしくは樹脂などで構成されたシート状の部材が採用される。薄板部材31mの厚さは、例えば、0.1mmから0.5mm程度とされる。ここで、例えば、アルミニウムなどの金属で構成されたシート状の部材に対して曲げ加工が施されることで、スラット本体部31に適用される薄板部材31mが形成され得る。また、例えば、樹脂成形などの成形加工によってスラット本体部31に適用される薄板部材31mが形成されてもよい。このような構成が採用されれば、例えば、スラット本体部31における剛性を確保しつつスラット本体部31の薄型化を図ることができる。これにより、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0092】
図29の例では、スラット本体部31に適用される薄板部材31mは、第1板状部分311と、第2板状部分312と、を有する。第1板状部分311は、太陽電池ユニット32の第3面としての第2裏面32sに沿って位置している板状の部分である。第2板状部分312は、第1板状部分311における第3方向(ここでは-y方向)の端部(第1端部ともいう)311aに接続しているとともに、太陽電池ユニット32の第3方向(ここでは-y方向)の側面(第2C側面)32t3に沿うように位置している板状の部分である。この場合には、薄板部材31mは、例えば、第2板状部分312から太陽電池ユニット32の第2前面32fに沿うように突出するように位置している部分(第1係止部分ともいう)314aを有していてもよい。
【0093】
図30の例では、スラット本体部31に適用される薄板部材31mは、第1板状部分311と、第3板状部分313と、を有する。第1板状部分311は、太陽電池ユニット32の第3面としての第2裏面32sに沿って位置している板状の部分である。第3板状部分313は、第1板状部分311における第3方向(ここでは-y方向)とは逆の第4方向(ここでは+y方向)の端部(第2端部ともいう)311bに接続しているとともに、太陽電池ユニット32の第4方向(ここでは+y方向)の側面(第2D側面)32t4に沿うように位置している板状の部分である。この場合には、薄板部材31mは、例えば、第3板状部分313から太陽電池ユニット32の第2前面32fに沿うように突出するように位置している部分(第2係止部分ともいう)314bを有していてもよい。
【0094】
図31の例では、スラット本体部31に適用される薄板部材31mは、第1板状部分311と、第2板状部分312と、第3板状部分313と、を有する。第1板状部分311は、太陽電池ユニット32の第3面としての第2裏面32sに沿って位置している板状の部分である。第2板状部分312は、例えば、第1板状部分311における第3方向(ここでは-y方向)の第1端部311aに接続しているとともに、太陽電池ユニット32の第3方向(ここでは-y方向)の側面(第2C側面)32t3に沿うように位置している板状の部分である。第3板状部分313は、第1板状部分311における第3方向(ここでは-y方向)とは逆の第4方向(ここでは+y方向)の第2端部311bに接続しているとともに、太陽電池ユニット32の第4方向(ここでは+y方向)の側面(第2D側面)32t4に沿うように位置している板状の部分である。
【0095】
ここで、例えば、薄板部材31mが、第1係止部分314aおよび第2係止部分314bを有していれば、薄板部材31mの内側に太陽電池ユニット32が嵌合するように配置されてもよい。この場合には、例えば、接着剤もしくは両面テープなどによる接合を行うことなく、太陽電池ユニット32をスラット本体部31に対して固定することができる。例えば、薄板部材31mの長手方向としての第1方向(ここでは-x方向)における開口部あるいは第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)における開口部から、薄板部材31mの内側の空間Sp1に太陽電池ユニット32を挿入する態様が考えられる。また、例えば、薄板部材31mおよび太陽電池ユニット32のうちの少なくとも一方を弾性変形させながら、薄板部材31mの内側の空間Sp1に挿入することで、薄板部材31mの内側に太陽電池ユニット32を嵌合させてもよい。この場合には、スラット本体部31の第1前面31fと、太陽電池ユニット32の第2裏面32sとは、接着剤もしくは両面テープなどの薄い層(接合層)を介することなく密着している状態となり得る。換言すれば、例えば、スラット本体部31の第1前面31fに沿って太陽電池ユニット32の第2裏面32sが位置している状態、もしくは太陽電池ユニット32の第2裏面32sに沿ってスラット本体部31の第1前面31fが位置している状態となり得る。
【0096】
第5実施形態では、例えば、スラット本体部31に適用される薄板部材31mが、第1板状部分311を有するとともに、第2板状部分312および第3板状部分313のうちの1つ以上の板状部分、を有していれば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。そして、例えば、スラット本体部31に適用される薄板部材31mが、第1板状部分311を有するとともに、第2板状部分312と、第3板状部分313と、を有していれば、スラット本体部31における剛性を確保しつつスラット本体部31の更なる薄型化を図ることができる。これにより、例えば、スラット部材3sの薄型化がさらに図られ得る。
【0097】
<2-5.第6実施形態>
上記第1実施形態において、例えば、図32および図33で示されるように、筐体部33bは、スラット本体部31のうちの第3方向(ここでは-y方向)の端部に位置している第1側面31tとしての第1C側面31t3に沿って位置していてもよい。また、例えば、筐体部33bは、スラット本体部31のうちの第4方向(ここでは+y方向)の端部に位置している第1側面31tとしての第1D側面31t4に沿って位置していてもよい。換言すれば、例えば、筐体部33bに沿って位置している第1側面31tは、スラット本体部31のうちの第3方向(ここでは-y方向)の端部もしくは第4方向(ここでは+y方向)の端部に位置していてもよい。このような構成が採用されても、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0098】
図32および図33で示される第6実施形態の第1例に係るスラット部材3sでは、例えば、筐体部33bは、第1C側面31t3のうちの第4方向(ここでは+y方向)に凹んだ領域(凹状領域ともいう)30hに沿って位置しているとともに、太陽電池ユニット32の第2裏面32sに沿って位置している。より具体的には、例えば、第1接続箱331の筐体部33bは、第1C側面31t3のうちの第1A側面31t1の近くに位置している第1の凹状領域30h(第1凹状領域ともいう)30h1に沿って位置しているとともに、太陽電池ユニット32の第2裏面32sに沿って位置している。例えば、第2接続箱332の筐体部33bは、第1C側面31t3のうちの第1B側面31t2の近くに位置している第2の凹状領域30h(第2凹状領域ともいう)30h2に沿って位置しているとともに、太陽電池ユニット32の第2裏面32sに沿って位置している。ここでは、第1凹状領域30h1および第2凹状領域30h2は、それぞれ第1前面31fから第1裏面31sに至るまで形成されている。
【0099】
また、上記第2実施形態および上記第3実施形態のそれぞれにおいて、例えば、図34で示されるように、筐体部33bは、太陽電池ユニット32のうちの第3方向(ここでは-y方向)の端部に位置している第2側面32tとしての第2C側面32t3に沿って位置していてもよい。また、例えば、筐体部33bは、太陽電池ユニット32のうちの第4方向(ここでは+y方向)の端部に位置している第2側面32tとしての第2D側面32t4に沿って位置していてもよい。換言すれば、例えば、筐体部33bに沿って位置している第2側面32tは、太陽電池ユニット32のうちの第3方向(ここでは-y方向)の端部もしくは第4方向(ここでは+y方向)の端部に位置していてもよい。このような構成が採用されても、例えば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。
【0100】
図34で示される第6実施形態の第2例に係るスラット部材3sでは、例えば、スラット本体部31は、太陽電池ユニット32よりも第3方向(ここでは-y方向)に突出している部分(第5突出部分ともいう)5ppを有する。そして、筐体部33bは、第1前面31fのうちの第5突出部分5ppの表面を構成している領域に沿って位置しているとともに、太陽電池ユニット32のうちの第2C側面32t3に沿って位置している。より具体的には、例えば、第1接続箱331の筐体部33bは、第1前面31fのうちの第1A側面31t1の近くにおいて第5突出部分5ppの表面を構成している領域に沿って位置しているとともに、第2C側面32t3のうちの第1A側面31t1の近くに位置している領域に沿って位置している。例えば、第2接続箱332の筐体部33bは、第1前面31fのうちの第1B側面31t2の近くにおいて第5突出部分5ppの表面を構成している領域に沿って位置しているとともに、第2C側面32t3のうちの第1B側面31t2の近くに位置している領域に沿って位置している。
【0101】
<2-6.第7実施形態>
上記各実施形態において、例えば、ブラインド部3は、複数の縦長のスラット部材3sを有する縦型のブラインドであってもよい。例えば、図35で示されるように、複数のスラット部材3sのそれぞれは、第1方向としての+Z方向もしくは-Z方向に沿った長手方向を有し、複数のスラット部材3sは、第1方向に垂直である第5方向としての+X方向に並んでいてもよい。ここでは、第1方向は、上下方向に沿った方向であり、第5方向は、水平方向に沿った方向である。
【0102】
図35の例では、各スラット部材3sは、吊り下げ部3hによって基部2から重力方向としての下方向に吊り下げられている。各吊り下げ部3hは、例えば、スラット部材3sをこのスラット部材3sの長手方向に沿った仮想的な回転軸(第1回転軸ともいう)を中心として回転可能に保持している保持部(回転保持部ともいう)3h3を含む。ここで、回転保持部3h3には、例えば、一般的な縦型のブラインドで使用されている、スラット部材3sごとにスラット部材3sを吊り下げている状態にあるフックが適用される。また、各回転保持部3h3は、例えば、基部2に設けられた角度調整機構によって第1回転軸を中心として回動されることで、第1回転軸を中心としてスラット部材3sを回動させることができる。これにより、スラット部材3sは、例えば、鉛直面に対して傾斜し得る。鉛直面は、XZ平面に沿った面である。このため、例えば、複数のスラット部材3sのそれぞれの鉛直面に対する傾斜角度が変更され得る。これにより、例えば、ブラインド部3において、光を遮ったり、光を透過させたりすることができる。
【0103】
また、複数の回転保持部3h3は、例えば、基部2に設けられた移動機構によって、第5方向としての+X方向および第5方向とは逆の第6方向としての-X方向に移動され得る。このため、例えば、複数の回転保持部3h3が第5方向および第6方向の何れかの方向に移動されることで、複数のスラット部材3sが第5方向および第6方向の何れかの方向に移動され得る。ここでは、例えば、ブラインド部3は、複数のスラット部材3sが第5方向としての+X方向に引き寄せられて畳まれた状態となり、複数のスラット部材3sが第6方向としての-X方向に向けて移動させられて展開された状態となり得る。また、例えば、ブラインド部3は、複数のスラット部材3sが第6方向としての-X方向に引き寄せられて畳まれた状態となり、複数のスラット部材3sが第5方向としての+X方向に向けて移動させられて展開された状態となってもよい。
【0104】
このような構成が採用されても、例えば、各スラット部材3sが、上記各実施形態に係るスラット部材3sと同様な構成を有していれば、スラット部材3sの薄型化が図られ得る。これにより、例えば、太陽電池ブラインド1では、複数のスラット部材3sを一方向としての水平方向に沿って引き寄せる際に複数のスラット部材3sが嵩張りにくい。このため、例えば、太陽電池ブラインド1における採光および開閉の機能が向上し得る。
【0105】
また、例えば、太陽電池ユニット32の電極に接続された配線材32wが、太陽電池ユニット32に対する位置関係が一定の接続箱33において導体部33mを経由して配線ケーブル33cに接続された構成を有する。これにより、例えば、太陽電池ブラインド1では、角度調整機構によって複数のスラット部材3sの鉛直面に対する傾斜角度を変更する際、ならびに移動機構によって複数のスラット部材3sの水平方向における移動を行う際に、太陽電池ユニット32から引き出された配線材32wの変形が生じにくい。その結果、例えば、配線材32wの損傷が生じにくく、スラット部材3sの耐久性が高められ得る。したがって、例えば、太陽電池ブラインド1の耐久性が高められ得る。
【0106】
<3.その他>
上記各実施形態では、例えば、太陽電池素子323の半導体基板には、結晶シリコンとは異なる結晶系の半導体、アモルファスシリコンなどの非晶質系の半導体、あるいは銅(Cu)とインジウム(In)とガリウム(Ga)とセレン(Se)の4種類の元素またはカドミウム(Ca)とテルル(Te)の2種類の元素などを用いた化合物系の半導体が適用されてもよい。複数の太陽電池素子323のそれぞれは、例えば、薄膜系半導体と透明電極とをそれぞれ含む複数の薄膜系の太陽電池素子であってもよい。薄膜系半導体は、例えば、シリコン系、化合物系またはその他のタイプの半導体を含む。シリコン系の薄膜系半導体には、例えば、アモルファスシリコンまたは薄膜多結晶シリコンなどを用いた半導体が適用される。化合物系の薄膜系半導体には、例えば、CIS半導体またはCIGS半導体などのカルコパイライト構造を有する化合物半導体、ペロブスカイト構造を有する化合物などの化合物半導体、ケステライト構造を有する化合物半導体、あるいはカドミウムテルル(CdTe)半導体が適用される。CIS半導体は、Cu、InおよびSeを含む化合物半導体である。CIGS半導体は、Cu、In、GaおよびSeを含む化合物半導体である。
【0107】
上記各実施形態では、例えば、太陽電池ユニット32は、第2保護層322を有していなくてもよい。この場合には、例えば、スラット本体部31の素材が絶縁性を有していれば、太陽電池素子323の電極とスラット本体部31との間において短絡が生じにくい。
【0108】
上記各実施形態では、例えば、第1接続箱331において、第1配線材32w1が第1の導体部33mを介して第1の配線ケーブル33cに接続され、第2配線材32w2が第2の導体部33mを介して第2の配線ケーブル33cに接続されてもよい。ここでは、第2接続箱332は省略され得る。この場合には、例えば、太陽電池ブラインド1において、複数のスラット部材3sのそれぞれの第1方向(ここでは-x方向)が-X方向に沿った方向となるように配置され、隣り合うスラット部材3sの間において、第1の配線ケーブル33cと第2の配線ケーブル33cとが接続される形態が考えられる。ここで、例えば、第1接続箱331は、第2の配線ケーブル33cの代わりに、他のスラット部材3sの第1接続箱331の第1の配線ケーブル33cが接続され得る接続端子を有していてもよい。
【0109】
上記各実施形態では、例えば、第2接続箱332は、配線ケーブル33cの代わりに、第1接続箱331の配線ケーブル33cが接続され得る接続端子を有していてもよい。また、例えば、第1接続箱331は、配線ケーブル33cの代わりに、第2接続箱332の配線ケーブル33cが接続され得る接続端子を有していてもよい。
【0110】
上記各実施形態では、例えば、図36および図37で示されるように、太陽電池ユニット32において、複数の太陽電池素子323が、直列に接続されてもよい。ここでは、複数の配線材32wは、例えば、第1配線材32w1と、第2配線材32w2と、第3配線材32w3と、を含む。ここで、例えば、複数の太陽電池素子323のうちの隣り合う2つの太陽電池素子323を、第1の太陽電池素子323および第2の太陽電池素子323とする。この場合には、第3配線材32w3は、例えば、第1の太陽電池素子323の裏面出力電極と、第2の太陽電池素子323の表面出力電極と、を接続している状態にある。第3配線材32w3は、例えば、前面出力電極および裏面出力電極のそれぞれに対して、半田(はんだ)などの低融点の合金または低融点の単体の金属などによって接合され得る。第1配線材32w1は、例えば、太陽電池部320における複数の太陽電池素子323のうちの第1方向(ここでは-x方向)の最も端に位置している太陽電池素子323の前面出力電極に接続している状態にある。第1配線材32w1は、例えば、前面出力電極に対して、半田(はんだ)などの低融点の合金または低融点の単体の金属などによって接合され得る。そして、第1配線材32w1の一端部は、例えば、第2保護層322の貫通孔もしくは第2側面32tなどを介して太陽電池ユニット32の外部まで引き出された状態にある。第2配線材32w2は、例えば、太陽電池部320における複数の太陽電池素子323のうちの第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)の最も端に位置している太陽電池素子323の裏面出力電極に接続している状態にある。第2配線材32w2は、例えば、裏面出力電極に対して、半田(はんだ)などの低融点の合金または低融点の単体の金属などによって接合され得る。そして、第2配線材32w2の一端部は、例えば、第2保護層322の貫通孔もしくは第2側面32tなどを介して太陽電池ユニット32の外部まで引き出されている状態にある。このような構成が採用されれば、例えば、図14のステップS1では、例えば、隣り合う太陽電池素子323の間において、第1の太陽電池素子323の裏面出力電極と、第2の太陽電池素子323の表面出力電極と、を第3配線材32w3によって接続することで、複数の太陽電池素子323を電気的に接続する。また、例えば、複数の太陽電池素子323のうちの第1方向(ここでは-x方向)の最も端に位置している太陽電池素子323の前面出力電極に第1配線材32w1を接合し、複数の太陽電池素子323のうちの第1方向(ここでは-x方向)とは逆の方向(ここでは+x方向)の最も端に位置している太陽電池素子323の裏面出力電極に第2配線材32w2を接合する。これにより、例えば、複数の太陽電池素子323が電気的に直列に接続された太陽電池部320が準備され得る。また、太陽電池ブラインド1では、例えば、図38で示されるように、隣り合うスラット部材3sの間で、太陽電池ユニット32が電気的に直列に接続されている態様が考えられる。ここで、例えば、隣り合う2つのスラット部材3sが、第1のスラット部材3s1と、第2のスラット部材3s2と、によって構成される場合を想定すると、第1のスラット部材3s1が、第1方向(ここでは-x方向)が-X方向に沿った方向となるように配置され、第2のスラット部材3s2が、第1方向(ここでは-x方向)が+X方向に沿った方向となるように配置される形態が考えられる。ここでは、例えば、隣り合う第1のスラット部材3s1と第2のスラット部材3s2との間において、第1のスラット部材3s1における第1接続箱331の配線ケーブル33cと、第2のスラット部材3s2における第2接続箱332の配線ケーブル33cと、が接続されている形態が考えられる。
【0111】
上記各実施形態では、例えば、太陽電池ブラインド1において、隣り合うスラット部材3sの間で太陽電池ユニット32どうしがバイパスダイオードを介して接続されてもよい。このバイパスダイオードは、例えば、太陽電池ユニット32内に配されていてもよいし、接続箱33内に配されていてもよいし、スラット本体部31に対して配されていてもよい。
【0112】
上記各実施形態では、例えば、スラット部材3sの前面3sfは、第1方向(ここでは-x方向)に対して垂直なyz断面が第1方向(ここでは-x方向)に垂直である方向(ここでは+z方向)に若干張り出すように湾曲している凸状の面(凸状湾曲面ともいう)であってもよい。例えば、スラット部材3sの裏面3ssは、第1方向(ここでは-x方向)に対して垂直なyz断面が第1方向(ここでは-x方向)に垂直である方向(ここでは+z方向)に若干凹むように湾曲している凹状の面(凹状湾曲面ともいう)であってもよい。換言すれば、スラット部材3sは、例えば、xy平面に沿った形状から+z方向に若干湾曲した形状を有していてもよい。この場合には、例えば、スラット本体部31における第1前面31fは、第1方向(ここでは-x方向)に対して垂直なyz断面が第1方向(ここでは-x方向)に垂直である方向(ここでは+z方向)に若干張り出すように湾曲している凸状の面(凸状湾曲面ともいう)であってもよい。例えば、スラット本体部31における第1裏面31sは、第1方向(ここでは-x方向)に対して垂直なyz断面が第1方向(ここでは-x方向)に垂直である方向(ここでは+z方向)に若干凹むように湾曲している凹状の面(凹状湾曲面ともいう)であってもよい。また、例えば、太陽電池ユニット32における第2前面32fは、第1方向(ここでは-x方向)に対して垂直なyz断面が第1方向(ここでは-x方向)に垂直である方向(ここでは+z方向)に若干張り出すように湾曲している凸状の面(凸状湾曲面)であってもよい。例えば、太陽電池ユニット32における第2裏面32sは、第1方向(ここでは-x方向)に対して垂直なyz断面が第1方向(ここでは-x方向)に垂直である方向(ここでは+z方向)に若干凹むように湾曲している凹状の面(凹状湾曲面)であってもよい。
【0113】
上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
【0114】
ところで、2015年9月の国連サミットにおいて採択された17の国際目標として、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」がある。各実施形態および各種変形例に係るスラット部材3sおよび太陽電池ブラインド1は、このSDGsの17の目標のうち、例えば「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」および「11.「住み続けられるまちづくりを」の目標などの達成に貢献し得る。
【符号の説明】
【0115】
1 太陽電池ブラインド
1cp 第1中央部分
1pp 第1突出部分
1st 第1段状部分
1tb 第1薄板状部分
2cp 第2中央部分
2pp 第2突出部分
2st 第2段状部分
2tb 第2薄板状部分
30r 第3凹部
30t 第3溝部
31 スラット本体部
311 第1板状部分
311a 第1端部
311b 第2端部
312 第2板状部分
313 第3板状部分
31f 第1前面
31m 薄板部材
31s 第1裏面
31t 第1側面
31t1 第1A側面
31t2 第1B側面
31t3 第1C側面
31t4 第1D側面
32 太陽電池ユニット
323 太陽電池素子
32f 第2前面
32s 第2裏面
32t 第2側面
32t1 第2A側面
32t2 第2B側面
32t3 第2C側面
32t4 第2D側面
32w 配線材
32w1 第1配線材
32w2 第2配線材
33 接続箱
331 第1接続箱
332 第2接続箱
33b 筐体部
33c 配線ケーブル
33m 導体部
3pp 第3突出部分
3s スラット部材
4pp 第4突出部分
5pp 第5突出部分
A1 第1領域
A2 第2領域
A3 第3領域
A4 第4領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24
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図26
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図30
図31
図32
図33
図34
図35
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図38