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特許7586787情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20241112BHJP
【FI】
G06F3/04842
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021119528
(22)【出願日】2021-07-20
(65)【公開番号】P2023015625
(43)【公開日】2023-02-01
【審査請求日】2023-12-19
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢崎 俊平
(72)【発明者】
【氏名】馬場 健人
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】冨永 昌彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-191686(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0229112(US,A1)
【文献】特開2020-017847(JP,A)
【文献】特開2008-199340(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0139673(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第101247453(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽出対象が設定される親画面を表示部に表示する表示制御部と、
前記親画面に対して設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を生成する生成部と、
前記親画面に対して設定された前記抽出対象の抽出対象情報を定義記憶部に記憶する設定記憶制御部と、
前記定義記憶部に記憶されている前記抽出対象情報に基づいて、前記表示制御部により表示された操作画面を介して、前記抽出対象情報の出力が指定された際に、前記親画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する抽出対象記憶制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記親画面に設定された前記抽出対象の上書き又は追加を指定するための子画面を前記表示部に表示し、
前記生成部は、前記子画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を生成し、
前記設定記憶制御部は、前記定義記憶部に記憶されている前記親画面で設定された前記抽出対象の抽出対象情報に対して、前記子画面で設定された前記抽出対象の前記抽出対象情報の上書き又は追加を行い、
前記抽出対象記憶制御部は、前記定義記憶部に記憶されている前記抽出対象情報に基づいて、前記表示制御部により表示された操作画面を介して、前記抽出対象情報の出力が指定された際に、前記親画面及び前記子画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を前記抽出対象記憶部に記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記親画面に親画面用のボタンを表示し、前記親画面用のボタンが操作された際に、前記親画面用の前記抽出対象の出力設定画面を前記表示部に表示し、前記子画面に子画面用のボタンを表示し、前記子画面用のボタンが操作された際に、前記親画面に設定された前記抽出対象の上書き又は追加を指定するための出力設定画面を前記表示部に表示すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記親画面は複数の分割領域に分割されており、
前記抽出対象は、前記分割領域毎に設定されること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記抽出対象記憶制御部は、ローコード開発基盤により生成された前記親画面に対する前記抽出対象の設定構造を示す前記抽出対象情報を前記抽出対象記憶部に記憶すること
を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
表示制御部が、抽出対象が設定される親画面を表示部に表示する表示制御ステップと、
生成部が、前記親画面に対して設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を生成する生成ステップと、
設定記憶制御部が、前記親画面に対して設定された前記抽出対象の抽出対象情報を定義記憶部に記憶する設定記憶制御ステップと、
抽出対象記憶制御部が、前記定義記憶部に記憶されている前記抽出対象情報に基づいて、前記表示制御部により表示された操作画面を介して、前記抽出対象情報の出力が指定された際に、前記親画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する抽出対象記憶制御ステップと、を備え、
前記表示制御ステップでは、前記親画面に設定された前記抽出対象の上書き又は追加を指定するための子画面を前記表示部に表示し、
前記生成ステップでは、前記子画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を生成し、
前記設定記憶制御ステップでは、前記定義記憶部に記憶されている前記親画面で設定された前記抽出対象の抽出対象情報に対して、前記子画面で設定された前記抽出対象の前記抽出対象情報の上書き又は追加を行い、
前記抽出対象記憶制御ステップでは、前記定義記憶部に記憶されている前記抽出対象情報に基づいて、前記表示制御ステップで表示された操作画面を介して、前記抽出対象情報の出力が指定された際に、前記親画面及び前記子画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を前記抽出対象記憶部に記憶すること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
抽出対象が設定される親画面を表示部に表示する表示制御部と、
前記親画面に対して設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を生成する生成部と、
前記親画面に対して設定された前記抽出対象の抽出対象情報を定義記憶部に記憶する設定記憶制御部と、
前記定義記憶部に記憶されている前記抽出対象情報に基づいて、前記表示制御部により表示された操作画面を介して、前記抽出対象情報の出力が指定された際に、前記親画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する抽出対象記憶制御部として機能させ、
前記表示制御部は、前記親画面に設定された前記抽出対象の上書き又は追加を指定するための子画面を前記表示部に表示し、
前記生成部は、前記子画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を生成し、
前記設定記憶制御部は、前記定義記憶部に記憶されている前記親画面で設定された前記抽出対象の抽出対象情報に対して、前記子画面で設定された前記抽出対象の前記抽出対象情報の上書き又は追加を行い、
前記抽出対象記憶制御部は、前記定義記憶部に記憶されている前記抽出対象情報に基づいて、前記表示制御部により表示された操作画面を介して、前記抽出対象情報の出力が指定された際に、前記親画面及び前記子画面で設定された前記抽出対象に対応する抽出対象情報を前記抽出対象記憶部に記憶すること、
を特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、例えば帳票上に表示された各項目及び各項目の値等を、ログ情報として出力し、データベースに保存可能な情報処理装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2021-086479号公報)には、帳票の認識の精度を向上させることを目的とした情報処理システムが開示されている。この情報処理システムは、項目抽出部が、帳票画像の明細部を示す領域から読み取った文字列と、文字列の位置を示す情報とを対応付けた読取結果データから、明細部に含まれる明細項目及び明細項目の値を抽出する。この際、項目抽出部は、帳票で用いられる明細項目と、明細項目として抽出するキーワードと、帳票におけるキーワードの位置とを定義した第一の明細定義情報を参照して、明細項目及び明細項目の値を抽出する。そして、出力部は、抽出された明細項目及び明細項目の値を認識結果として出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-086479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来は、ログ情報として出力したい項目を選択し、ログ情報用の文字列を整形する必要がある。この場合、プログラミングにより、自由にログ出力のレイアウトを組み込むことができる反面、ログ出力に関しても同様に作り込みが必要となる。このため、従来は、ログ情報を得るために手間を要する問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡単な設定で所望の抽出対象の出力を得ることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、抽出対象が設定される親画面を表示部に表示する表示制御部と、親画面に対して設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を生成する生成部と、親画面に対して設定された抽出対象の抽出対象情報を定義記憶部に記憶する設定記憶制御部と、定義記憶部に記憶されている抽出対象情報に基づいて、表示制御部により表示された操作画面を介して、抽出対象情報の出力が指定された際に、親画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する抽出対象記憶制御部と、を有する。
【0008】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、表示制御部は、親画面に設定された抽出対象の上書き又は追加を指定するための子画面を表示部に表示し、生成部は、子画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を生成し、設定記憶制御部は、定義記憶部に記憶されている親画面で設定された抽出対象の抽出対象情報に対して、子画面で設定された抽出対象の抽出対象情報の上書き又は追加を行い、抽出対象記憶制御部は、定義記憶部に記憶されている抽出対象情報に基づいて、表示制御部により表示された操作画面を介して、抽出対象情報の出力が指定された際に、親画面及び子画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶することで、上述した課題を解決して目的を達成する。
【0009】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理方法は、表示制御部が、抽出対象が設定される親画面を表示部に表示する表示制御ステップと、生成部が、親画面に対して設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を生成する生成ステップと、設定記憶制御部が、親画面に対して設定された抽出対象の抽出対象情報を定義記憶部に記憶する設定記憶制御ステップと、抽出対象記憶制御部が、定義記憶部に記憶されている抽出対象情報に基づいて、表示制御部により表示された操作画面を介して、抽出対象情報の出力が指定された際に、親画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する抽出対象記憶制御ステップと、を備え、表示制御ステップでは、親画面に設定された抽出対象の上書き又は追加を指定するための子画面を表示部に表示し、生成ステップでは、子画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を生成し、設定記憶制御ステップでは、定義記憶部に記憶されている親画面で設定された抽出対象の抽出対象情報に対して、子画面で設定された抽出対象の抽出対象情報の上書き又は追加を行い、抽出対象記憶制御ステップでは、定義記憶部に記憶されている抽出対象情報に基づいて、表示制御ステップで表示された操作画面を介して、抽出対象情報の出力が指定された際に、親画面及び子画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理プログラムは、コンピュータを、抽出対象が設定される親画面を表示部に表示する表示制御部と、親画面に対して設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を生成する生成部と、親画面に対して設定された抽出対象の抽出対象情報を定義記憶部に記憶する設定記憶制御部と、定義記憶部に記憶されている抽出対象情報に基づいて、表示制御部により表示された操作画面を介して、抽出対象情報の出力が指定された際に、親画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する抽出対象記憶制御部として機能させ、表示制御部は、親画面に設定された抽出対象の上書き又は追加を指定するための子画面を表示部に表示し、生成部は、子画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を生成し、設定記憶制御部は、定義記憶部に記憶されている親画面で設定された抽出対象の抽出対象情報に対して、子画面で設定された抽出対象の抽出対象情報の上書き又は追加を行い、抽出対象記憶制御部は、定義記憶部に記憶されている抽出対象情報に基づいて、表示制御部により表示された操作画面を介して、抽出対象情報の出力が指定された際に、親画面及び子画面で設定された抽出対象に対応する抽出対象情報を抽出対象記憶部に記憶する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡単な設定で所望の抽出対象の出力を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施の形態となる業務支援装置の要部のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2図2は、画面例と出力されるログ情報の文字列の一例を示す図である。
図3図3は、レイアウト編集画面、ロジックフロー設定画面、及び、アクション設定画面の一例を示す図である。
図4図4は、「対象パネル」として選択可能な画面上の領域を示す図である。
図5図5は、事業所、部門及び処理日等のログ文字列の出力形態の一例を示す図である。
図6図6は、複合コード等の複数の項目のログ文字列の出力形態の一例を示す図である。
図7図7は、ラジオボタン及びチェックボックスで選択されたログ文字列の出力形態の一例を示す図である。
図8図8は、候補選択(サジェスト)のログ文字列の出力形態の一例を示す図である。
図9図9は、「範囲の文字列」及び「任意(非表示側)の文字列」の出力形態の一例を示す図である。
図10図10は、コントロールの配置が可能な領域である、マスタページのプレースホルダの一例を示す図である。
図11図11は、子画面側でオーバーライド(追加又は上書き)可能なログ出力設定を説明するための図である。
図12図12は、子画面によるログ出力設定のオーバーライド(追加又は上書き)の一例を示す図である。
図13図13は、子画面によるログ出力設定のオーバーライド(追加又は上書き)の他の例を示す図である。
図14図14は、マスタページのログ出力設定に、子画面側で行われたログ出力設定がオーバーライド(追加又は上書き)されて最終的なログ出力設定が決定される様子を示す図である。
図15図15は、マスタページと子画面を関連付けるデータ構造(階層構造)を説明するための図である。
図16図16は、マスタページに配置されるコントロールを説明するための図である。
図17図17は、子画面で設定可能のコントロールの一例を示す図である。
図18図18は、コントロール毎の固有の設定情報の一例を示す図である。
図19図19は、イベント割り当て設定情報、ロジックフロー設定情報、マスタページのアクション設定情報及び子画面のアクション上書き設定情報の一例を示す図である。
図20図20は、コントロール一覧を含むレイアウト設定画面の一例を示す図である。
図21図21は、レイアウト設定画面に基づいて生成されるページ定義の一例を示す図である。
図22図22は、画面レイアウトに対応するレイアウト定義の一例を示す図である。
図23図23は、ロジックフロー設定画面の一例を示す図である。
図24図24は、ロジックフロー設定画面に基づいて設定されたロジックフローの一例を示す図である。
図25図25は、イベント割当定義、ロジックフロー定義、アクション定義、フロー定義の一例を示す図である。
図26図26は、ログ出力設定画面の一例を示す図である。
図27図27は、ページ定義及び一覧設定画面の一例を示す図である。
図28図28は、レイアウト定義を一覧的に示した図である。
図29図29は、一覧表のイベント設定、ログ出力設定画面及びアクション上書き定義の一例を示す図である。
図30図30は、ログ情報の記録動作の流れを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを適用した実施の形態となる業務支援装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0014】
[ハードウェア構成]
まず、図1は、実施の形態となる業務支援装置1の要部のハードウェア構成を示すブロック図である。この図1に示す業務支援装置1は、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置と同様のハードウェア構成を有しており、主に、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。
【0015】
なお、業務支援装置1としては、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置の他、ノート型のパーソナルコンピュータ装置又はタブレット型のパーソナルコンピュータ装置を用いることができる。また、業務支援装置1としては、PDA(Personal Digital Assistants)装置又はスマートフォン等携帯型情報処理装置を用いることができる。
【0016】
入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置を用いることができる。
【0017】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、ログ情報の出力設定情報の記憶領域である定義データベース11(定義記憶部の一例)、及び、出力設定情報で出力が指定されたログ情報の記憶領域であるログ格納データベース12(抽出対象記憶部の一例)が設けられている。また、記憶部2には、ログ情報の出力設定制御を行うためのログ情報出力制御プログラム13(情報処理プログラムの一例)が記憶されている。
【0018】
なお、図1に点線で示すように、定義データベース11及びログ格納データベース12は、インターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網である所定のネットワーク15上に設けられたサーバ装置16に設けてもよい。この場合、定義データベース11及びログ格納データベース12に対する情報の記憶及び読み出しは、通信インターフェース部4及びネットワーク15を介して行うこととなる。
【0019】
制御部3は、記憶部2に記憶されているログ情報出力制御プログラム13に基づいて動作することで、画面表示制御部21(表示制御部の一例)、定義生成部22(生成部の一例)、設定記憶制御部23及びログ記録制御部24(抽出対象記憶制御部の一例)として機能する。これらの機能の詳しい動作は、後述する。
【0020】
なお、この例では、画面表示制御部21~ログ記憶制御部24は、ログ情報出力制御プログラム13により、ソフトウェアで実現することとして説明を進めるが、これらのうち全部又は一部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
【0021】
また、ログ情報出力制御プログラム13は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイル情報でCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、ログ情報出力制御プログラム13は、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、ログ情報出力制御プログラム13は、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、ログ情報出力制御プログラム13は、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
【0022】
[概要]
次に、実施の形態の業務支援装置1の動作概要を説明する。実施の形態の業務支援装置1は、いわゆるローコード開発基盤における画面データ構造を利用して、自動的にログ情報(抽出対象の一例)の文字列を整形して出力する。これにより、容易にログ情報を生成して出力することができる。ログ情報の格納先は、デフォルトでは、ログ格納データベース12に設定されているが、設定ファイルによっては、ファイル又はOS(operating system)のイベントログに切り替え可能となっている。
【0023】
また、ログ文字列のフォーマットは、ユーザが意識することなく、全ての画面で統一されている。ログ情報の出力設定には、マスタページ(親画面の一例)を利用しているため、設定コストも低く抑えることができる。また、画面レイアウトが変更された場合は、自動的にログ情報の文字列に反映させることができる。
【0024】
図2は、ユーザにより操作される操作画面の表示例と出力されるログ情報の文字列の一例を示す図である。この図2は、後述する表示ボタン30がクリック操作されることで、ログ格納データベース12にログ情報が出力され格納されることを示している。
【0025】
[ログ設定]
(設定画面イメージ)
以下、具体的に説明する。図3は、マスタページに対するレイアウト編集画面、ロジックフロー設定画面、及び、アクション設定画面の一例を示す図である。図3(a)に示すレイアウト編集画面では、例えばキャプション、ラベル、テキストボックス等のコントロール一覧の中から、所望のコントロールを選択して、マウス装置でドラッグ&ドロップ操作を行うことで、画面上に所望のコントロールを配置する。図3(a)の例は、事業所及び処理日のテキストボックスと、虫眼鏡マークの表示ボタン30が画面上に配置された例である。
【0026】
図3(b)に示すロジックフロー設定画面では、表示ボタン30をクリック操作した際の処理を設定する。ロジックフロー設定画面には、表示ボタン30がクリック操作された際の処理の一覧(アクション一覧)が表示される。このアクション一覧の中から、「ログ出力」のアクションを選択することで、表示ボタン30がクリック操作された際にログ情報の出力を行うログ出力アクションを設定することができる。
【0027】
ログ出力アクションで出力するログ情報は、図3(c)に示すアクション設定画面で設定可能となっている。一例として、アクション設定画面では、図3(c)に示すように「ログの種類」、「対象パネル」、「非表示項目の出力の有無(非表示項目を出力しない)」、「追加項目」及び「除外項目」等の出力設定が可能となっている。
【0028】
「ログの種類」は、ログ概要に出力する内容を、「データ照会」、「ファイル出力」及び「バッチ実行」の中から選択又は直接指定する。
【0029】
図4は、「対象パネル」として選択可能なマスタページ上の領域を示す図である。この図4に示すように、マスタページ上の領域は、それぞれプレースホルダと呼ばれるコマンドバーエリア41、抽出エリア42及び明細エリア43に分割されている(分割領域の一例)。「対象パネル」の設定では、このように分割されているエリアのうち、ログ文字列の作成対象とするエリア(パネル)を指定して設定する。なお、このログ文字列の作成対象とするエリア(パネル)は、複数指定可能である。
【0030】
「非表示項目の出力の有無」は、画面上でコントロールの非表示制御を行っている場合、この非表示となっている項目をログ文字列として出力するか否か(オン/オフ)を設定するためのチェックボックスである。
【0031】
「追加項目」では、例えば、「東京本社」等の名称を表示しているラベル等の、ログ文字列に含まれないコントロールを追加して指定する。この「追加項目」においても、複数指定が可能となっている。
【0032】
「除外項目」では、例えば「摘要テキストボックス」等の出力するログ文字列に含めないコントロールを指定する。この「除外項目」においても、複数指定が可能となっている。
【0033】
(ログ文字列の出力形態の仕様)
実施の形態の業務支援装置1は、上述のように画面レイアウトの構造をデータとして保持しているため、ログ文字列の自動生成が可能であり、ユーザによる細かい設定及び開発は不要となっている。また、画面レイアウトが変更されても、その変更された画面レイアウトに対応するデータに基づいてログ情報を生成する。これにより、画面レイアウトの変更を、自動的にログ情報に反映させることができる。
【0034】
対象コントロールの決定順序は、以下の通りとなっている。
1.対象パネルの全てのコントロールからキャプション及び入力コントロールを取得する。入力コントロールは、例えばテキストボックス等のユーザの操作によって値が変わるコントロールが対象である。
2.「非表示項目を出力しない」がオンの場合は、非表示になっているコントロールを除外する。
3.「追加項目」に指定されたコントロールを追加する。
4.「除外項目」に指定されたコントロールを除外する。
【0035】
ログ文字列は、図5に示すように、事業所、部門及び処理日等のキャプションラベル毎に改行して出力される。また、例えば図6に示す処理日等の範囲(期間)のログ文字列は、「~」で結合して出力される。また、複合コード等の複数の項目のログ文字列は、図6に示すように「,(カンマ)」で区切って出力される。
【0036】
図7に示す伝票単位又は明細単位等の表示単位を選択するためのラジオボタン、及び、未申請、申請、却下等の承認状態区分を選択するためのチェックボックスは、オン又はチェックされている文言がログ文字列として出力される。
【0037】
図8に示すサンプル取引先01、サンプル取引先02等の候補選択(サジェスト)は、例えば{1000,サンプル取引先01},{1001,サンプル取引先02}等のように、値と名称が「{}(波カッコ及び波カッコ閉じ)で区切って出力される。
【0038】
非表示項目は、既定(デフォルト)では出力される設定となっている。すなわち、図9に示す範囲及び任意のラジオボタンを切り替えることで、「範囲の文字列」の出力及び「任意(非表示側)の文字列」の出力を切り替えるようになっている。しかし、範囲のラジオボタンが選択され、「範囲の文字列」のログ出力が行われる場合でも、図9に示すように「費用:範囲,10000009~」,{10000009,管理業務}等のように「任意の文字列」のログ出力も行われる。
【0039】
(マスタページを用いたログ出力設定)
ここで、このようなログ出力の設定は、個々の画面で出力設定してもよいが、実施の形態の業務支援装置1の場合、マスターページ(親画面)において、一括してログ出力の設定が可能となっている。マスタページは、各子画面のテンプレート機能に相当する。マスタページ(親)と各画面(子)は、いわば親子関係になっている。マスタページ(親)側には、図10(a)に示すように「プレースホルダ」と呼ばれる一つ又は複数のエリアが配置されており、子画面側は、そのエリアにのみコントロールを配置可能となっている。
【0040】
図10(a)に示すマスタページ側の表示ボタン30に対して、図10(b)に示すログ出力設定(ロジックフロー)を割り当てることで、子画面側における個々のログ出力設定(ロジックフロー)を不要とすることができる。
【0041】
また、図10(b)に示すログ出力設定は、図11に示すように、必要に応じて子画面側でオーバーライド(追加又は上書き)可能となっている。図12(a)は、抽出エリア42に、事業所及び処理日の各項目を配置した第1の子画面の表示例である。例えば、マスタページで設定されている「データ照会」のログの種類を「データ表示」に変更する場合、ユーザは、子画面用の表示ボタン31をクリック操作する。これにより、画面表示制御部21により、図12(b)に示す子画面用のログ設定画面が表示される。ユーザは、このログ設定画面に対して、図12(b)に示すようにログの種類に「データ表示」を設定する。
【0042】
同様に、図13(a)は、コマンドバーエリア41に基準日が配置され、抽出エリア42に表示単位及び承認状態区分の各項目を配置した第2の子画面の表示例である。コマンドバーエリア41に配置した基準日のログ出力も得たい場合、ユーザは、子画面用の表示ボタン31をクリック操作する。これにより、画面表示制御部21により、図13(b)に示す子画面用のログ設定画面が表示される。ユーザは、このログ設定画面に対して、図13(b)に示すように「対象パネル」に「コマンドバーエリアパネル」を設定する。
【0043】
図14(a)に示すマスタページのログ出力設定に、図14(b)に示す子画面側のログ出力設定がオーバーライド(追加又は上書き)されて最終的なログ出力設定が決定する。具体的には、「ログの種類」及び「非表示出力しない」の子画面での設定は、親画面の設定に「上書き」される。また、「対象パネル」、「追加項目」及び「除外項目」の子画面での設定は、親画面の設定に「追加」される(親画面の設定項目は削除できない)。なお、未指定の設定項目は、親画面の設定を使用する。
【0044】
このため、図12(a)及び図12(b)に示した「ログの種類」の「データ表示」の設定は、図12(c)に示すように、親画面の「データ照会」に対して上書きされる。また、図13(a)及び図13(b)に示した「対象パネル」の「コマンドエリアパネル」の設定は、図13(c)に示すように親画面の「抽出エリアパネル」に対して追加される。
【0045】
これにより、図14(c)に示すように、「ログの種類」は「データ表示」、ログ情報の出力対象となる「対象パネル」は「抽出エリアパネル及びコマンドバーエリアパネル」、「非表示出力の有無(非表示出力しない)」は「オン」、「追加項目」は「名称ラベル」、及び、「除外項目」は「摘要ラベル及び未使用ラベル」等の最終的なログ出力設定を得ることができる。
【0046】
[データ構造]
(マスタページと子画面の関連付け)
次に、マスタページ、第1の子画面及び第2の子画面等の各データは、図15に示すように階層構造で保持されている。すなわち、図15の例は、マスタページに対して「PAGEID0」のページIDが付されており、この「PAGEID0」のマスタページには、「PAGEID1」の第1の子画面、及び、「PAGEID2」の第2の子画面が関連付けされている例を示している。
【0047】
(画面レイアウトのデータ構造)
マスタページの画面レイアウトは、図16に示すようにコントロール情報の配列データで管理されており、子要素ID一覧に基づいて、階層構造で保持される。すなわち、図16(a)及び図16(b)の例は、マスタページのID0~ID7のコントロールIDに対して、ページ、コマンドバー、プレースホルダ(コマンドバーエリア41)、カード(抽出エリア)、プレースホルダ(抽出エリア42)、表示ボタン30、カード(明細エリア43)及びプレースホルダ(明細エリア43)がそれぞれ割り当てられている例である。
【0048】
そして、図16(a)及び図16(b)の例は、コントロールIDがID0のページに対しては、ID1のコマンドバー、ID3のカード(抽出エリア42)及びID6のカード(明細エリア43)が、子要素として階層的に割り当てられている例である。また、図16(a)及び図16(b)の例は、ID1のコマンドバーに対しては、ID2のプレースホルダ(コマンドバー)が子要素として階層的に割り当てられ、ID3のカード(抽出エリア42)に対しては、ID4のプレースホルダ(抽出エリア42)及びID5の表示ボタン30が、それぞれ子要素として階層的に割り当てられている例である。さらに、図16(a)及び図16(b)の例は、ID6のカード(明細エリア43)に対しては、ID7のプレースホルダ(明細エリア43)が子要素として階層的に割り当てられている例である。
【0049】
また、図17(a)及び図17(b)の例は、子画面のID11~ID21のコントロールIDに対して、プレースアイテム(コマンドバー)、基準日キャプション、基準日テキストボックス、プレースアイテム(抽出エリア42)、表示単位キャプション、伝票単位ラジオボタン、明細単位ラジオボタン、承認状態区分キャプション、未申請チェックボックス、申請チェックボックス及び却下チェックボックスがそれぞれ割り当てられている例である。
【0050】
そして、図17(a)及び図17(b)の例は、ID11のプレースアイテム(コマンドバー)のコントロールIDに対しては、ID2の基準日キャプション及びID3の基準日テキストボックスの各子要素が階層的に割り当てられている例である。また、図17(a)及び図17(b)の例は、ID14のプレースアイテム(抽出エリア42)のコントロールIDに対しては、ID15~ID21の表示単位キャプション~却下チェックボックスの子要素が階層的に割り当てられている例である。
【0051】
なお、マスタページのコントロールID及び子画面のコントロールIDは、重複しないように一意となっている(全コントロールIDは固有のIDとなっている)。
【0052】
図18は、コントロール毎の固有の設定情報の一例を示す図である。この図18に示すように、例えばコントロールIDが、ID12の基準日キャプションの場合、ラベル及び基準日等の設定情報が設定される。また、コントロールIDが、ID13の基準日テキストボックスの場合、初期値が2021年4月1日(初期値:2021/04/01)、カレンダー表示がオン(カレンダー表示:オン)等の設定情報が設定される。
【0053】
図19は、イベント割り当て設定情報、ロジックフロー設定情報(開始→ログ情報出力→終了を示す情報)、マスタページのアクション設定情報及び子画面のアクション上書き設定情報の一例を示している。図19(a)は、ID5の表示ボタン30に対して、クリック操作のイベントの種類及び第1のロジックフローが割り当てられたイベント割り当て設定情報の例である。図19(b)は、第1のロジックフローに対して、第1のログ出力が割り当てられたロジックフロー設定の例である。図19(c)は、ログの種類に「データ照会」が、対象パネルに「抽出エリアパネル」が、また、「非表示出力の有無(非表示出力しない」に「オフ」がそれぞれ設定されたマスタページのアクション設定情報の例である。図19(d)は、「対象パネル」に「コマンドバーエリアパネル」が設定された子画面のアクション上書き設定情報の例である。なお、この子画面のアクション上書き設定情報は、子画面側で設定が行われた場合のみ生成される。
【0054】
[開発者による設定の流れ]
次に、このようなログ設定情報は、図1に示す画面表示制御部21によりモニタ装置(出力装置7)に表示されるマスタページ及び子画面に基づいて、開発者等が行う設定操作に応じて定義生成部22により生成される。設定記憶制御部23は、定義生成部22により生成されたログ設定情報を、定義データベース11に記憶制御する。
【0055】
すなわち、画面表示制御部21は、図20に示すようなコントロール一覧を含むレイアウト設定画面を出力装置7に表示制御する。開発者が、このレイアウト設定画面に対して所望のコントロールを設定し、これをマスタページとして保存操作すると、定義生成部22は、図21に示すように例えば「PAGEID0」等のページID及び「マスタページ」等のページ名を含むページ定義を生成する。また、定義生成部22は、図22(a)に例示する、開発者により作成された画面レイアウトに対して、図22(b)に示すレイアウト定義を生成する。データ構造は、図16を用いて説明したとおりである。
【0056】
次に、開発者は、マスタページに対するイベント設定を行う。具体的には、画面表示制御部21により、図23に示すロジックフロー設定画面が表示されると、開発者は、ログ出力アクションを設定し、図24に例示するロジックフローを保存操作する。図24の例は、表示処理の第1のロジックフローの例であり、「開始」が第1のアクション、「メッセージ表示」が第2のアクション、メッセージ表示の「終了」が第3のアクション、「ログ出力設定」が第4のアクション、ログ出力設定の「終了」が第5のアクションとなっている。
【0057】
このようなロジックフローの保存操作が行われると、定義生成部22は、図25(a)に示すイベント割当定義、図25(b)に示すロジックフロー定義、図25(c)に示すアクション定義、図25(d)に示すフロー定義を、それぞれ生成する。図25(a)に示すイベント割当定義は、コントロールIDがID5の表示ボタン30をクリック操作することで第1のロジックフローが表示されることを示している。また、図25(b)に示すロジックフロー定義は、第1のロジックフローに対しては、表示処理の名前が付されており、第1のアクションが、第1のロジックフローの開始アクションであることを示している。
【0058】
また、図25(c)に示すアクション定義は、第1のアクション~第5のアクションの種類が、「開始」、「メッセージ表示」、メッセージ表示の「終了」、「ログ出力」又はログ出力の「終了」であることを示している。また、図25(c)に示すアクション定義は、第2のアクションであるメッセージ表示に対しては、「データ表示を行います。よろしいですか?」等のメッセージの固有設定がされていることを示している。図25(c)に示すアクション定義は、第4のアクションであるログ出力に対しては、例えば「データ照会、対象パネル、抽出エリアパネル・・・」等のログ情報の種類の固有設定がされていることを示している。
【0059】
また、図25(d)に示すフロー定義は、第1のフローとして、第1のアクションである開始から第2のアクションであるメッセージ表示に動作が移行する例を示している。また、図25(d)に示すフロー定義は、第2のフローとして、第2のアクションであるメッセージ表示から第3のアクションであるメッセージ表示の終了に動作が移行する例、及び、第3のフローとして、第2のアクションであるメッセージ表示から第4のアクションであるログ出力に動作が移行する例を示している。なお、メッセージ表示の終了である第3のアクションには、コールバックとして「いいえ」の固有設定がされており、ログ出力である第4のアクションには、コールバックとして「はい」の固有設定がされている。また、図25(d)に示すフロー定義は、第4のフローとして、第4のアクションであるログ出力から第5のアクションであるログ出力の「終了」に動作が移行する例を示している。
【0060】
ログ出力設定は、上述のように画面表示制御部21により表示される、図26に示すログ出力設定画面に基づいて行われる。対象パネルとしては、ページ直下のコマンドバー・カードの一覧が表示される。追加項目は、対象コントロールが無いため非表示となる。除外項目も、対象コントロールが無いため、非表示となる。表示される内容は、以下に説明する一覧表のログ出力設定側の例に合わせて記載される。
【0061】
次に、図27は、上述の子画面において一覧表のレイアウト設定を説明するための図である。このうち、図27(a)は、一覧表のページ定義を、図27(b)は、一覧表のレイアウト設定画面の一例を示している。図27(a)において、「PAGEID0」のページIDは、マスタページのページIDである。この一覧表の子画面に対しては、「PAGEID1」のページIDが付されている。また、この「PAGEID1」の一覧表の子画面は、「PAGEID0」のマスタページに関連付けされている。
【0062】
また、図28は、各コントロールのレイアウト定義を示している。このうち、ID0~ID7は、マスタページに基づいて設定されたデータである。
【0063】
図28において、ID8~ID40には、以下のコントロールが割り当てられている。
【0064】
ID8→プレースアイテム(コマンドバー)、ID9→基準日キャプション、ID10→基準日テキスト、ID11→プレースアイテム(抽出エリア)、ID12→表示単位キャプション、ID13→伝票単位、ID14→明細単位、ID15→事業所キャプション、ID16→事業所テキスト、ID17→事業所検索ボタン、ID18→事業所ラベル、ID19→処理日キャプション、ID20→処理日範囲、ID21→処理日テキスト、ID22→承認状態区分キャプション、ID23→未申請、ID24→申請、ID25→承認中、ID26→却下、ID27→引戻、ID28→承認済、ID29→費目キャプション、ID30→範囲、ID31→任意、ID32→費目範囲、ID33→費目テキスト、ID34→費目検索ボタン、ID35→費目ラベル、ID36→取引先キャプション、ID37→範囲、ID38→任意、ID39→取引先検索ボタン、ID40→取引先サジェスト。
【0065】
なお、この図28においては、プレースアイテム(明細エリア)及び明細エリアのコントロールの図示は省略されている。
【0066】
次に、一覧表のイベント設定を行う場合、画面表示制御部21により、図29(a)に示すマスタページのロジックフローが表示される。ログ出力は、画面表示制御部21により表示される、図29(b)に示すログ出力設定画面に基づいて設定される。この図29(b)の例は、上書き設定の例である。また、この図29(b)の例は、コマンドバーのチェックボックスにチェックを入れることで、対象パネルにコマンドバーを追加した例である。なお、マスタページで設定されている「カード(抽出エリア)」をオフにすることは禁止されている(マスタページの設定は、マスタページのロジックフローで修正する)。
【0067】
また、画面表示制御部21は、追加項目として、例えば「ラベル」等のログ出力において既定で出力されないコントロール一覧を表示する。また、画面表示制御部21は、除外項目として、例えば「キャプション」、「テキストボックス」、「チェックボックス」、「ラジオボタン」及び「候補選択」等の、ログ出力において既定で出力されるコントロール一覧を表示する。
【0068】
このようなログ出力設定が行われると、定義生成部22は、図29(c)に示すアクション上書き定義を生成する。この図29(c)の例は、第4のアクションのアクションIDに対して、対象パネルにコマンドバーエリア41が追加され、追加項目として事業所ラベルが追加され、除外項目として処理日キャプション及び処理日テキストが指定された例である。この例の場合、設定記憶制御部23は、このようなアクション上書き定義を、定義データベース11に記憶されている既存の定義に上書き保存する。
【0069】
[ログ情報の記録動作]
次に、図30は、ログ情報の記録動作の流れを示す模式図である。この図30に示すように、画面表示制御部21は、定義データベース11から上述のように設定され登録された一覧表の各定義情報を読み出す。そして、画面表示制御部21は、この定義情報に基づいて、例えば図30に示すように表示単位、事業所、処理日、承認状態区分、費目、取引先、及び、摘要等の各項目を表示した実行画面を構築し、出力装置7に表示制御する。
【0070】
また、「取得先」としては、取引先取得APIプログラム(API:Application Programming Interface)によって、例えばコードが1000のサンプル取引先01、コードが1001のサンプル取引先02、コードが1002のサンプル取引先03・・・等の一覧データが取得される。画面表示制御部21は、取引先取得APIプログラムによって取得された一覧データを、例えばプルダウンメニューとして表示する。そして、この一覧の中から選択された取引先を、一覧表の取引先の項目に、サンプル取引先01、サンプル取引先02等のように表示する。
【0071】
次に、ログ情報を記録する場合、ユーザは、表示ボタン30をクリック操作する。この表示ボタン30のクリック操作は、図19(a)等を用いて説明したように、ログ情報の記録を指定する操作となっている。このため、ログ記憶制御部24は、上述のようにマスタページ及び子画面で設定されたログ出力設定に対応するログ情報を、実行画面に基づいて抽出してログ格納データベース12に転送して記憶制御する。これにより、事前に設定した表示ボタン30をクリック操作することで、ログ情報をログ格納データベース12に記録するという動作を実行することができる。
【0072】
図30の例は、ジョブ名が「一覧表」、概要が「データ照会」、「詳細」、ユーザ名が「サンプルユーザ」、「更新日時」が2021年5月1日の午前10時00分(2021/5/1 10:00:00)等の各ログ情報を含むレコードが、ログ格納データベース12に記憶された例である。
【0073】
「詳細」のログ文字列は、上述のように開発者により設定された設定内容に基づいて、ログ記憶制御部24により生成される。図30の例は、基準日として「2021年4月1日(2021/04/01)」のログ文字列が、表示単位として「伝票単位」のログ文字列が、事業所として「10000001,東京本社」のログ文字列が、実行画面に基づいて抽出された例である。また、図30の例は、承認状態区分として「未申請,申請,承認中」のログ文字列が、費用として「範囲,10000009~」のログ文字列が、取引先として「任意,~,{1000,サンプル取引先01},{1001,サンプル取引先02}」のログ文字列が、実行画面に基づいて抽出された例である。
【0074】
取引先は、上述のように取引先取得APIプログラムによって取得された一覧データからユーザにより選択された取引先である。また、この図30の例では、追加項目は「事業所ラベル」であり、除外項目は「処理日キャプション.処理日テキスト」となっている。
【0075】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、実施の形態の業務支援装置1は、ローコード開発基盤における画面データ構造を利用してログ文字列を自動生成できる。このため、ユーザによる細かい設定及び開発を不要とすることができ、非常に少ない設定ステップでログ情報を出力できる。
【0076】
また、マスタページを画面テンプレートとして利用しているため、個々の画面における出力設定作業をさらに削減でき、特定の画面に対してのみ、出力するログ情報を追加し又は削除する設定も簡単に行うことができる。また、マスタページを利用しているため、設定コストも低く抑えることができる。また、画面レイアウトが変更されても、変更されたレイアウトに対応するログ情報が生成されるため、画面レイアウトの変更を、出力するログ情報に対して自動的に反映させることができる。
【0077】
そして、マスタページのログ出力設定を引き継ぐことで、開発者依存にならず、強固なログ統制管理を行うことができる。また、開発コスト及びカスタマイズコストを下げつつアプリケーション品質を担保できる。
【0078】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0080】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0081】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0082】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0083】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0084】
また、業務支援装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0085】
例えば、業務支援装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0086】
また、このコンピュータプログラムであるログ情報出力制御プログラム13は、業務支援装置1に対して任意のネットワーク15を介して接続されたサーバ装置16に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0087】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのログ情報出力制御プログラム13を、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0088】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0089】
記憶部2に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0090】
また、業務支援装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0091】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、本社及び各事業所等における各取引先に対する伝票及び明細等の経時的な管理において有用である。
【符号の説明】
【0093】
1 業務支援装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 定義データベース
12 ログ格納データベース
15 ネットワーク
16 サーバ装置
21 画面表示制御部
22 定義生成部
23 設定記憶制御部
24 ログ記憶制御部
30 親画面用の表示ボタン
31 子画面用の表示ボタン
41 プレースホルダ(コマンドバーエリア)
42 プレースホルダ(抽出エリア)
43 プレースホルダ(明細エリア)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
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図28
図29
図30