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特許7586953材料投入装置、調理器具及び調理器具の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】材料投入装置、調理器具及び調理器具の制御方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20241112BHJP
【FI】
A47J27/00 103Z
A47J27/00 103N
A47J27/00 109Z
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023055738
(22)【出願日】2023-03-30
(65)【公開番号】P2024046731
(43)【公開日】2024-04-04
【審査請求日】2023-06-23
(31)【優先権主張番号】202211163561.4
(32)【優先日】2022-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(74)【代理人】
【識別番号】100213517
【弁理士】
【氏名又は名称】韓 明花
(72)【発明者】
【氏名】チン,ウェイウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,イー
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,ゾンバオ
(72)【発明者】
【氏名】パン,ディアングオ
(72)【発明者】
【氏名】ザオ,セ
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-005669(JP,A)
【文献】特開2003-325322(JP,A)
【文献】実開昭55-053016(JP,U)
【文献】中国実用新案第213187953(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第108903590(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースに設けられ、材料投入口が穿設されており、調理材料を収容するための材料室と、
前記材料室に接続され、前記材料投入口を開閉するように前記材料室に対して移動可能な材料投入弁アセンブリと、
前記ベースに接続され、前記材料投入弁アセンブリを前記材料室に対して移動させるように前記材料投入弁アセンブリと接続可能な排水アセンブリと、
前記ベースに設けられ且つ前記排水アセンブリに接続されている駆動アセンブリと
を備え、
前記駆動アセンブリが前記排水アセンブリを駆動して前記材料室に対して移動させることにより、前記排水アセンブリが前記材料投入弁アセンブリと接続されて、前記材料投入弁アセンブリが前記材料室に対して移動する、
ことを特徴する材料投入装置。
【請求項2】
前記排水アセンブリは、
一端が前記ベースに接続されている排水管と、
前記排水管の他端に接続され、前記材料投入弁アセンブリを移動させるように前記材料投入弁アセンブリに接続されている排水ヘッドと、
を備える、
ことを特徴する請求項1に記載の材料投入装置。
【請求項3】
前記排水ヘッドは、
前記排水管の給水口と対向する開口を備え、前記排水管に嵌設されているハウジングと、
前記ハウジング内に設けられているカウンターウェイトと、
前記排水管に接続され、前記カウンターウェイトを前記ハウジング内に固定するための固定部と、
を備える、
ことを特徴する請求項2に記載の材料投入装置。
【請求項4】
前記排水ヘッドは、さらに
前記ハウジングに接続され且つ前記開口を覆うように設けられている濾過部を備える、
ことを特徴する請求項3に記載の材料投入装置。
【請求項5】
前記濾過部は、
前記開口を覆うように設けられている本体と、
前記本体に穿設されている複数の濾過孔と、
を備える、
ことを特徴する請求項4に記載の材料投入装置。
【請求項6】
前記排水ヘッドは、さらに、
前記ハウジング内に設けられ、且つ前記カウンターウェイトと前記本体のそれぞれに当接する第1の支持部を備える、
ことを特徴する請求項5に記載の材料投入装置。
【請求項7】
前記排水ヘッドは、さらに、
前記ハウジングに接続され、前記開口が位置する平面から突出し且つ前記ハウジングから離れる方向に向かって延びる第2の支持部を備える、
ことを特徴する請求項3に記載の材料投入装置。
【請求項8】
前記排水ヘッドは、さらに、
前記ハウジングの表面を覆うように設けられているスペーサ層を備え、前記スペーサ層の材料が疎水性塗料である、
ことを特徴する請求項3に記載の材料投入装置。
【請求項9】
前記排水アセンブリは、
前記ベースに設けられ、前記排水管に連通するポンプ本体を備える、
ことを特徴する請求項2に記載の材料投入装置。
【請求項10】
前記駆動アセンブリは、
前記ベースに設けられている歯車と、
前記歯車と噛み合い且つ前記排水管に当接し、前記排水管を駆動して前記材料室に対して移動させることで、前記排水ヘッドを前記材料室に対して移動させるラックと、
を備える、
ことを特徴する請求項2に記載の材料投入装置。
【請求項11】
前記ラックに設けられ、側壁が前記排水管に当接する第1の滑車と、
前記ラックに設けられ、側壁が前記排水管に当接する第2の滑車と、さらに備え、
前記第1の滑車及び前記第2の滑車は、それぞれ前記排水管の両側に位置する、
ことを特徴する請求項10に記載の材料投入装置。
【請求項12】
前記材料投入弁アセンブリは、
弁体と、
一端が前記材料室に接続され、他端が前記弁体に接続されている弾性部材と、
を備える、
ことを特徴する請求項2に記載の材料投入装置。
【請求項13】
前記弁体に貫通孔が穿設され、前記排水管が前記貫通孔内に挿設されており、前記排水ヘッドが前記貫通孔内に入り込んで前記弁体と接続可能である、
ことを特徴する請求項12に記載の材料投入装置。
【請求項14】
前記材料投入弁アセンブリは、さらに、
前記弁体に接続され、前記弁体と前記排水ヘッドとの間の隙間を封止するための第1のシールを備える、
ことを特徴する請求項13に記載の材料投入装置。
【請求項15】
前記材料投入弁アセンブリは、さらに、
前記弁体に接続され、前記第1のシール部材を固定するための固定部材と、
前記固定部材に設けられ、前記固定部材と前記弁体との間の隙間を封止するための第2のシールとを備える、
ことを特徴する請求項14に記載の材料投入装置。
【請求項16】
前記材料室に設けられ、前記材料室と前記弁体との間の隙間を封止するための第3のシールを、さらに備える、
ことを特徴する請求項12に記載の材料投入装置。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか一項に記載の材料投入装置を備える、
ことを特徴する調理器具。
【請求項18】
前記調理器具は、調理室を備える釜本体を、さらに備え、
前記ベースは前記調理室の開口をカバーするように設けられており、前記材料投入口は前記調理室の開口と対向する、
ことを特徴する請求項17に記載の調理器具。
【請求項19】
前記調理器具は、前記材料室へ調理材料を搬送するためのフィードアセンブリをさらに備え、
前記フィードアセンブリは、
前記釜本体に接続され、材料を貯蔵するために用いられ、前記材料室と連通する貯蔵室と、
前記貯蔵室に接続され、前記調理材料が前記材料室に入るように駆動する駆動部と、
を備え、
前記調理器具は、前記調理室に給水する噴射装置をさらに備える、
ことを特徴する請求項18に記載の調理器具。
【請求項20】
請求項19に記載の調理器具に用いられる調理器具の制御方法であって、
前記制御方法は、
調理指令に応答して、前記材料投入装置が調理室内に調理材料を搬送するように制御することと、
前記調理室内の調理材料が所定の重量に達したことに基づいて、前記噴射装置が前記調理材料に対して噴射し洗浄を行うように制御することと、
前記調理室内の水が第1の所定の水量に達したことに基づいて、前記排水アセンブリを前記調理室内に挿入させて前記調理室内の水を排出するように制御することと、
前記調理室内の水量が水量閾値より小さいことに基づいて、前記噴射装置が前記調理室内に注水するように制御することと、
前記調理室内の水が第2の所定の水量に達したことに基づいて、前記排水アセンブリが水面の上まで上昇するように制御した後に、前記排水アセンブリが水面の下まで下降するように制御し、且つ所定の回数を繰り返すことと、
前記排水アセンブリが初期位置に移動するように制御することと、
を含む、
ことを特徴とする調理器具の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、キッチン電気機器の技術分野に関し、具体的には、材料投入装置、調理器具及び調理器具の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、調理器具のフィード装置及び排水装置には、それぞれ駆動部材が設置されることでそれぞれフィードと排水機能を実現するので、調理器具の構造が複雑であり且つコストが高くなることを生じる。
【発明の概要】
【0003】
本願は、少なくとも従来の技術又は関連技術に存在する技術的課題の1つを解決することを目的とする。
【0004】
従って、本願の第1の態様は材料投入装置を提供する。
本願の第2の態様は、調理器具を提供する。
本願の第3の態様は、調理器具の制御方法を提供する。
【0005】
上記に鑑みて、本願の第1の態様は、ベースと、ベースに設置され、材料投入口が穿設され且つ調理材料を収容するための材料室と、材料室に接続され、材料投入口を開閉するように材料室に対して移動可能となる材料投入弁アセンブリと、ベースに接続され、材料投入弁アセンブリと接続可能となる排水アセンブリと、ベースに設置され且つ排水アセンブリに接続され、排水アセンブリを駆動して前記材料室に対して移動させることで、材料投入弁アセンブリを材料室に対して移動させる駆動アセンブリと、を備える材料投入装置を提供する。
【0006】
本願に係る材料投入装置は、材料投入装置の他の部品を載置するベースを備えることで、材料投入装置の異なる部品を集積でき、材料投入装置の構造の一体性及びコンパクト性を保証できる。具体的には、材料投入装置が調理器具に用いられ、つまり、材料投入装置を調理器具に設置することで、材料投入装置により調理器具の動作中に調理材料を搬送して、調理器具の動作中に自動的にフィードを実現し、調理器具の自動化程度を向上させ、さらにユーザ体験を向上させる。
【0007】
さらに、材料投入装置は、さらにベースに設置されている材料室を備え、材料室は、調理材料を搬送する過程で調理材料を貯蔵することに用いられ、次に材料室内の調理材料を材料室に穿設された材料投入口により調理室内に搬送するために用いられる。さらに、材料投入口にはさらに材料投入弁が設置され、材料投入弁アセンブリは、材料投入口を開閉することで、材料室内の調理材料を調理室内に搬送するように制御する。具体的には、材料投入弁アセンブリは材料室に接続され、かつ、材料投入弁アセンブリは材料室に対して移動することができ、即ち、材料投入弁アセンブリが閉位置に移動される場合、材料投入弁アセンブリは材料投入口を封止することができ、それにより材料室内の調理材料は調理室内に入ることができない。それに対応して、材料投入弁アセンブリが開位置に移動される場合、材料投入口が開かれ、材料室内の調理材料は材料投入を介して調理室内に入ることができる。
【0008】
材料室と材料投入弁アセンブリが設置されていることで、調理材料を搬送する過程で調理材料を貯蔵でき、次に材料投入弁アセンブリを制御することにより調理材料が調理室内に入るように制御することができる。それにより材料投入量の制御の精度を向上させることができ、材料室内に搬送された調理材料が多すぎる場合、材料投入弁アセンブリの開閉を制御することで、調理室内に入った調理材料量の正確性を保証し、さらに調理効果を保証できる。
【0009】
具体的には、垂直方向において、材料室は調理室の上方に位置することができ、それに対応して、材料投入口は材料室の底壁に穿設されてもよく、それにより材料投入口が開けられた場合、調理材料は重力の作用により材料投入口から調理室内に直接落下し、調理器具の操作プロセスを簡略化する。
【0010】
さらに、調理器具は、さらに排水アセンブリを備えてもよく、排水アセンブリが設置されていることで、調理室内の水を揚出することができる。理解されるように、調理材料が調理室内に入った後、ユーザは水で調理室内の調理材料を洗浄することができ、洗浄が完了した後に、排水アセンブリにより塵埃の不純物が混合された汚水を調理室の外部に排出し、具体的には、洗浄過程を複数回行うことにより、洗浄効果を保証することができる。洗浄が完了した後、さらに調理室内に清水を注入して、調理材料を調理する。
【0011】
さらに、排水アセンブリは、ベースに対して移動されてもよく、即ち、揚水を行う必要がある場合に、排水アセンブリが移動されて調理室内に挿入することで揚水することができ、揚水が完了した後、排水アセンブリが移動されて調理室内から取り出されてもよく、それにより調理過程を干渉することを回避する。
【0012】
さらに、排水アセンブリは、さらに材料投入弁アセンブリに当接してもよく、具体的には、排水アセンブリが移動される過程において、排水アセンブリが移動されて材料投入弁アセンブリに当接する場合、排水アセンブリが継続に移動され、つまり材料投入弁アセンブリが材料投入材料室に対して移動されて、材料投入弁アセンブリが材料投入材料室の材料投入口を開ける又は閉じる。排水アセンブリにより材料投入弁アセンブリが移動されて、材料投入口の開閉を実現し、それにより材料投入弁アセンブリに駆動装置を個別に設置する必要がなく、材料投入装置の構造及び制御工程を簡略化し、材料投入装置のコストを低減する。
【0013】
さらに、材料投入装置は、さらに駆動アセンブリを備えてもよく、駆動アセンブリにより排水アセンブリに駆動力を提供して、排水アセンブリが材料投入弁に対して移動され、排水アセンブリを調理器具の調理室に挿入させる又は排水アセンブリを調理器具の調理室から取り出させることを実現することができる。一方、排水アセンブリを材料投入弁アセンブリに当接させることで、材料投入弁アセンブリが材料室に対して移動される。具体的には、駆動アセンブリはベースに設置され、かつ駆動アセンブリの出力端は、排水アセンブリに接続されることで、排水アセンブリに対する駆動を実現する。
【0014】
本願に係る材料投入装置は、材料室と材料投入弁アセンブリが設置されていることで、材料投入量の制御の精度を向上させることができ、材料室内に搬送された調理材料が多すぎる場合、材料投入弁アセンブリの開閉を制御することができ、調理室内に入った調理材料量の正確性を保証でき、さらに調理効果を保証できる。さらに、排水アセンブリが設置されていることで、調理室内の水を揚出して、調理器具の調理室の自動洗浄プロセスを実現し、さらに、排水アセンブリにより材料投入弁アセンブリを移動させて、材料投入口の開閉を実現することで、材料投入弁アセンブリに駆動装置を個別に設置する必要がなく、材料投入装置の構造及び制御工程を簡略化し、材料投入装置のコストを低減する。
【0015】
また、本願に係る上記技術手段における材料投入装置によれば、さらに以下の付加的な技術的特点を有する。
【0016】
上記技術手段において、さらに、排水アセンブリは、一端がベースに接続される排水管と、排水管の他端に接続され、材料投入弁アセンブリを移動させるように材料投入弁アセンブリに接続される排水ヘッドと、を備える。
【0017】
該技術手段において、排水アセンブリは排水管を備えてもよく、排水管の一端はベースに接続され、他端は、ベースに対して移動可能となることで、調理器具の調理室内に挿入して調理室内の液体を揚出する。さらに、揚水アセンブリはさらに排水ヘッドを備え、排水ヘッドが排水管の他端に接続される。排水ヘッドが設置されていることで、排水ヘッドの重量を利用して排水管の他端を調理室の内部にスムーズに効果的に挿入することができ、それにより調理室の内部の水を揚出する。一方、排水ヘッドが材料投入弁に当接されることで、排水ヘッドが調理室の内部から外部へ移動する過程において、材料投入弁アセンブリが材料投入口に向かって移動されて、最終的に材料投入口を閉じる。
【0018】
具体的には、排水ヘッドが調理室内に位置して揚水を行う場合、排水ヘッドと材料投入弁アセンブリは分離状態にあり、この場合に材料投入口は開状態にあり、材料投入口を閉じる必要がある場合、駆動アセンブリの動作を制御して排水ヘッドが移動され、排水ヘッドは材料投入弁アセンブリに当接するまで材料投入弁アセンブリに徐々に近接し、駆動アセンブリが動作を継続して排水ヘッドが継続に移動され、それにより排水ヘッドは、材料投入弁アセンブリが材料室の材料投入口を閉塞するまで材料投入弁アセンブリを材料室に対して移動させ、材料投入口が閉塞された場合に、駆動アセンブリは動作を停止する。
【0019】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、排水ヘッドは、排水管の給水口と対向する開口を備え、且つ排水管に嵌設されるハウジングと、ハウジング内に設置されるカウンターウェイトと、排水管に接続され、前記カウンターウェイトを前記ハウジング内に固定するための固定部と、を備える。
【0020】
該技術手段において、排水ヘッドは、ハウジング及びハウジング内に設置されたカウンターウェイトを備えてもよく、ここで、ハウジングは排水管に嵌設され、かつ排水管に接続される。ハウジングに開口が穿設され、開口が排水管の給水口に対向して設置されることで、排水アセンブリが揚水動作を行う場合、調理室内の水は排水ヘッドのハウジング上の開口を介して排水管の給水口に入ることができ、排水過程をスムーズに行うことを保証する。さらに、ハウジング内にさらにカウンタウエイトが設置されてもよく、カウンタウエイトが設置されているにより、排水ヘッドの重量を保証することができ、それにより排水ヘッドが調理室内の水にスムーズにかつ十分に挿入することができ、排水アセンブリが調理室内の水を効果的に排出することを保証できる。
【0021】
さらに、排水ヘッドは固定部をさらに備えてもよく、固定部はカウンターウェイトを固定することで、カウンターウェイトの脱落を回避し、排水ヘッドの構造の安定性を保証する。具体的には、固定部は排水管に接続されてもよく、同時に固定部は開口の一部を遮蔽することで、カウンターウェイトを支持してカウンターウェイトがハウジングの開口部から脱落することを回避する。
【0022】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、排水ヘッドは、さらにハウジングに接続され、かつ開口部に覆われる濾過部を備える。
【0023】
該技術手段において、排水ヘッドは、さらに濾過部を備えてもよく、かつ、濾過部はハウジングの開口部に覆われ、それにより排水アセンブリの排水過程において水を濾過し、水中の不純物が排水管に入ることを回避して排水管の閉塞を引き起こす。
【0024】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、濾過部は、開口に覆われる本体と、本体に穿設される複数の濾過孔と、を備える。
【0025】
該技術手段において、濾過部は、本体と本体に穿設された複数の濾過孔を備えてもよく、それにより水は複数の濾過孔を通って排水管に流れ、同時に本体が水中の不純物を遮断することで、不純物に対する濾過作用を実現し、水中の不純物が排水管に入ることによる排水管の閉塞を回避する。
【0026】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、排水ヘッドは、さらにハウジング内に設置され、かつカウンターウェイトと本体のそれぞれに当接する第1の支持部を備える。
【0027】
該技術手段において、排水ヘッドは、さらにハウジング内に位置し、かつカウンターウェイトと濾過部本体との間に設置される第1の支持部を備え、具体的には、第1の支持部の一端がカウンターウェイトに接続され、他端が濾過部の本体に接続される。第1の支持部が設置されていることで、カウンタウエイトと濾過部の本体が間隔を空けてカウンターウェイトと本体との間に隙間を形成し、それによりカウンタウエイトが本体に当接して本体に穿設された濾過孔を閉塞することを回避し、即ち、支持部が設置されていることで、排水アセンブリの排水過程において、水の流れが濾過部の濾過孔を通って濾過部の本体とカウンターウェイトとの間に流れ、さらに本体とカウンターウェイトとの間の隙間を通って排水管の給水口に流れ、さらに排水過程を実現する。
【0028】
具体的には、第1の支持部の一端はカウンターウェイトに当接し、他端は濾過部の本体に当接し、同時に、第1の支持部の一端と他端との間の距離は0より大きくかつ0.5ミリメートル以下に設定することができる。つまり、カウンターウェイトと濾過部の本体との間の隙間の幅が0~0.5ミリメートルの間にあっても、水の流れがカウンターウェイトと濾過部との間の隙間をスムーズに流れることを保証した上で、排水ヘッド構造のコンパクト性を保証できる。
【0029】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、排水ヘッドは、ハウジングに接続され、且つ開口が位置する平面から突出しかつハウジングから離れる方向に向かって延びる第2の支持部をさらに備える。
【0030】
該技術手段において、排水ヘッドは、さらに一端がハウジングに接続され、他端がハウジングから離れる方向に向かって延びて、それによりハウジングの開口が位置する平面から突出できる第2の支持部を備える。第2の支持部が設置されていることで、排水ヘッドが調理室の底部に位置する場合、第2の支持部により排水ヘッドを支持でき、同時に、第2の支持部がハウジングの開口が位置する平面から突出するため、排水ヘッドのハウジングと調理室の底壁との間に一定の隙間を有し、ハウジングの開口が位置する平面が調理室の底部に直接貼り付けることを回避し、さらにハウジングの開口が調理室の底壁に閉塞されることを回避し、水がハウジングと調理室の底壁との間の隙間から開口部に入ることを保証し、即ち排水過程の順調を保証できる。
【0031】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、排水ヘッドは、さらにハウジングの表面に覆われて、材料が疎水性塗料である分離層を備える。
【0032】
該技術手段において、排水ヘッドのハウジングの表面にさらにスペーサ層が設置されてもよく、かつ、スペーサ層は疎水性塗料を用いてもいい。スペーサ層が設置されていることで、排水ヘッドのハウジングの表面が疎水性を有することができ、つまり、水は長時間に排水ヘッドのハウジングの表面に安定的に付着することができず、さらに水に混合した不純物が水で排水ヘッドの表面に付着することができず、排水ヘッドの清浄度を保証し、ユーザが排水ヘッドを洗浄しメンテナンスしやすい。
【0033】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、排水アセンブリは、ベースに設置され、排水管に連通するポンプ本体を備える。
【0034】
該技術手段において、排水アセンブリは、さらにベースに設置され、排水管に連通するポンプ本体を備える。
【0035】
具体的には、排水アセンブリは、さらにポンプ本体を備えてもよく、ポンプ本体が設置されていることで、液体に駆動力を提供して調理室内の液体が排水管内に入って、排水アセンブリの揚水過程を実現する。
【0036】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、駆動アセンブリは、ベースに設置される歯車と、歯車と噛み合い且つ排水管に当接し、排水管を駆動して材料室に対して移動させることで、前記排水ヘッドを前記材料室に対して移動させるラックと、を備える。
【0037】
該技術手段において、駆動アセンブリは歯車及びラックを備え、そのうち、歯車はベースに対して回転可能であり、ラックは歯車と噛み合いかつ排水管に当接する。歯車が回転する過程において、ラックをベースに対して移動させ、さらにラックは排水管を材料室に対して移動させ、さらに排水管はそれに接続された排水ヘッドを材料室に対して移動させ、それにより排水ヘッドが調理室内に挿入できる。さらに、排水ヘッドが材料投入弁に当接し、それにより排水ヘッドが材料室に対して移動される過程において、材料投入弁アセンブリを材料室に対して移動させることで、材料投入口の開閉を実現する。さらに、駆動アセンブリはさらにモータを備える。歯車はモータの出力軸に嵌設される。ラックは歯車と噛み合いかつダクトに当接する。
【0038】
具体的には、駆動アセンブリは、モータ、歯車及びラックを備える。ここで、モータはベースに設置され、ギヤはモータの出力軸に嵌設され、ラックは歯車と噛み合う。モータが動作する過程において歯車を回転させ、同時に歯車はラックとの噛み合いによりラックを移動させる。さらに、ラックは、ダクトに当接することで、排水管を変形させる。具体的には、ラックは、排水管を押して排水管の両端の間に折り曲げを発生させることで、排水管の両端を互いに近接させ、同時に排水管の一端がベースに接続され、他端がベースに向かって移動される。ラックが反対方向に移動する場合、排水管の折り曲げの程度が低減して排水管の両端の間の距離を増加させ、さらに排水管の他端をベースから離れる方向に移動させ、即ち調理室内に向かって移動する。
【0039】
駆動アセンブリをモータ、歯車及びラックの係合に設置することで、構造が簡単であり、動作安定性が高いので、調理器具の構造を効果的に簡略化し、調理器具の動作の安定性を向上させる。
【0040】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、材料投入装置は、さらにラックに設置され、側壁が排水管に当接する第1の滑車と、ラックに設置され、側壁が排水管に当接する第2の滑車と、さらに備え、第1の滑車及び第2の滑車は、それぞれ排水管の両側に位置する。
【0041】
該技術手段において、材料投入装置は、さらにラックに設置された第1の滑車及び第2の滑車を備え、かつ、第1の滑車及び第2の滑車はそれぞれ排水管の両側に位置し、かつ排水管に当接する。第1の滑車及び第2の滑車が設置されていることで、ラックにより排水管を移動させる過程において、排水管の側壁が第1の滑車及び第2の滑車を回転させ、排水管の側壁とラックとの間に摩擦が発生することを回避し、さらに排水管及びラックの破損を回避し、材料投入装置の耐用年数を保証する。
【0042】
さらに、第1の滑車の周方向側壁に、溝が設置されてもよく、かつ該凹溝の輪郭形状が排水管の側壁の輪郭形状に適合して、具体的には、排水管は円筒形ダクトを備えてもよく、対応的に、第1の滑車の周方向側壁上の溝の断面輪郭形状が円弧状に設置されてもよく、それにより排水管は溝内に嵌入することができ、排水管に対してストッパ作用を果たし、排水管の移動過程における安定性を保証する。対応的に、第2の滑車の周方向側壁に同様に溝が設置され、かつ該溝の輪郭形状が排水管の側壁の輪郭形状に適合する。
【0043】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、材料投入弁アセンブリは、弁体と、一端が材料室に接続され、他端が弁体に接続される弾性部材と、を備える。
【0044】
該技術手段において、材料投入弁アセンブリは弁体を備え、弁体は材料室上の材料投入口を閉塞するために用いられ、それにより材料投入口の開閉を実現する。
【0045】
さらに、材料投入弁アセンブリはさらに弾性部材を備えてもよく、弾性部材の一端が材料室に接続され、他端が弁体に接続される。弾性部材が設置されていることで、弁体と材料室との間の移動可能な接続を実現して、弁体を材料室に対して移動させて材料投入口を開閉する。一方、弾性部材はさらに弁体の自動復帰を実現することができる。具体的には、駆動アセンブリは排水管と排水ヘッドを移動させ、排水ヘッドが調理室内に挿入した場合に、排水ヘッドが弁体から離れ、さらに弁体が材料室から離れられ、この場合、材料投入口が開かれ、調理材料は材料室から調理室に入ることができる。それと同時に、弾性部材の一端と他端との間の距離が変化し、すなわち弾性部材が弾性変形を発生する。材料投入が完了した場合、駆動アセンブリは排水ヘッドを移動させて、排水ヘッドが弁体に当接し、且つ弁体が材料室上の材料投入口に閉塞されるまで弁体を材料室に近接させ、弁体が材料室上の材料投入口に閉塞された場合、弾性部材が弾性変形を回復する。
【0046】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、弁体に貫通孔が穿設され、排水管が貫通孔内に穿設され、排水ヘッドが貫通孔内に挿入可能となり且つ弁体と接続可能となる。
【0047】
該技術手段において、弁体に貫通孔を穿設することにより、排水管は弁体上の貫通孔を貫通して調理室内に入ることができ、排水管が占有する空間を節約し、材料投入装置の構造のコンパクト性を向上させる。
【0048】
さらに、排水ヘッドが排水管の一端に接続され、駆動アセンブリが排水管を移動させる場合、排水ヘッドが貫通孔の内部に挿入されかつ排水ヘッドの外壁が貫通孔の内壁に当接されるまで、排水管の駆動により排水ヘッドが弁体に向かって移動することができ、それにより排水ヘッドが弁体に当接することを実現し、さらに排水ヘッドが移動する過程において弁体を材料室に対して移動させる。
【0049】
具体的には、排水ヘッドが弁体に当接する場合、排水ヘッドの全体は弁体の貫通孔内に位置してもよく、即ち、弁体により吐出口が閉じられる場合、排水ヘッドが弁体内に位置することができ、それにより排水ヘッドの占有する体積を減少させることができ、さらに材料投入装置の構造のコンパクト性を向上させ、材料投入装置の占有体積を減少させる。
【0050】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、材料投入弁アセンブリは、さらに弁体に接続され、弁体と排水ヘッドとの間の隙間を封止するための第1のシール部材を備える。
【0051】
該技術手段において、材料投入弁アセンブリは、さらに第1のシール部材を備えてもよく、第1のシール部材が設置されていることで、弁体と排水ヘッドとの間の封止を実現でき、それにより水又は不純物が排水ヘッドと弁体との間から材料投入装置の内部に入ることを回避し、さらに水又は不純物が材料投入装置内の部材に腐食破損を与えることを回避し、材料投入装置の耐用年数を保証する。
【0052】
具体的には、第1のシール部材は、シルカゲルガスケットを備えてもいい。
【0053】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、材料投入弁アセンブリは、さらに、弁体に接続され、第1のシール部材を固定するための固定部材と、固定部材に設置され、固定部材と弁体との間の隙間を封止するための第2のシールとを備える。
【0054】
該技術手段において、材料投入弁アセンブリは、さらに固定部材を備え、固定部材は、第1のシール部材に用いられて、第1のシール部材と弁体との間の接続の安定性を保証する。具体的には、固定部材は、弁体に接続され、且つ第1のシール部材に当接して第1のシール部材の固定を実現する。
【0055】
さらに、材料投入弁アセンブリはさらに第2のシール部材を備え、第2のシール部材は、固定部材に設置され、且つ固定部材と取付体との間に位置して、固定部材と弁体との間の封止を実現する。第2のシール部材が設置されていることで、固定部材と弁体との間の封止を実現でき、水又は不純物が固定部材と弁体との間から材料投入装置の内部に入ることを回避し、さらに水又は不純物が材料投入装置内の部材に腐食破損を与えることを回避し、材料投入装置の耐用年数を保証する。
【0056】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、材料投入装置は、材料室に設置され、且つ材料室と弁体との間の隙間を封止するための第3のシールをさらに備える。
【0057】
該技術手段において、材料投入弁アセンブリは、さらに第3のシール部材を備え、第3のシール部材が設置されていることで、材料室と弁体との間の封止を実現でき、弁体が材料室の吐出口を閉じる場合、材料室と調理室との間の封止性を効果的に保証し、材料室内の材料が調理室に入る又は調理室内の水が材料室に入って材料に影響を与えることを回避する。
【0058】
本願の第2の態様によれば、上記技術手段のいずれか1項に記載の材料投入装置を備える調理器具を提供する。
【0059】
本願に係る調理器具は、上記技術手段のいずれか1項の材料投入装置を備えるため、該調理器具は上記材料投入装置の全ての有益な効果を含み、ここでは説明を省略する。
【0060】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、調理器具は、調理室を備える釜本体をさらに備え、ベースは調理室の開口にカバーされ、材料投入口は調理室の開口と対向する。
【0061】
該技術手段において、調理器具は、調理室を備える釜本体を備えてもよく、さらに、釜本体内には、調理器具の加熱部品、制御部品及び関連回路などの部品を配置することに用いられて、調理器具の関連部品を保護し、関連部品が外部に直接的に露出することを回避し、調理器具の安定した動作及び使用安全性を保証する。具体的には、釜本体は金属材質を採用して製造することができ、それにより釜本体の強度を保証する。さらに、調理室は調理材料を調理する場合に調理材料を収容するために用いられ、具体的には、調理過程において、調理材料が調理室内に置かれ、同時に調理室内に水を注入し、次に、加熱部により調理室を加熱して調理室内の水を沸騰させることで、調理材料を煮炊することを実現する。
【0062】
さらに、材料投入装置は釜本体に接続されてもよく、具体的には、材料投入アセンブリのベースが調理室の開口にカバーされ、且つ材料投入装置の材料投入口が調理室の開口と対向して料理材料が材料投入口を介して調理室内に直接搬送し調理することができる。具体的には、釜本体はベースと蓋体を備え、そのうち、調理室がベースに設置され、蓋体がベースとヒンジ接続され、蓋体をベースに対して回転させるように制御して、調理室の開口部の開閉を実現できる。さらに、材料投入装置は蓋体に設置されてもよく、それにより蓋体が調理室の開口部にカバーされる場合、材料投入装置のベースは調理室の開口にカバーでき、さらに材料室の吐出口を調理室の開口と対向させることができ、材料投入プロセスを実現する。
【0063】
上記いずれか1項の技術手段において、さらに、調理器具はさらに材料室に材料を搬送するために用いられるフィードアセンブリを備える。フィードアセンブリは、釜本体に接続され、材料を貯蔵するために用いられ、材料室と連通する貯蔵室と、貯蔵室に接続され、調理材料が前記材料室に入るように駆動する駆動部と、を備える。
【0064】
該技術手段において、調理器具はさらにフィードアセンブリを備えてもよく、フィードアセンブリが設置されることで、食材を材料室内に搬送でき、調理器具の自動化程度を向上させ、ユーザ体験を向上させる。
【0065】
さらに、フィードアセンブリは、釜本体に接続され、且つ材料室と連通する貯蔵室を備え、具体的には、貯蔵室がフィード管により材料室と連通される。フィードアセンブリはさらに貯蔵室に接続され、調理材料が材料室に入るように駆動する駆動部を備える。具体的には、駆動部は気体の流れを駆動することができ、駆動部の排気口はフィード管に連通し、気体の流れを駆動して材料を移動させる。
【0066】
具体的には、フィードアセンブリは貯蔵室を備えてもよく、貯蔵室は調理器具の釜本体に接続され、材料を貯蔵するために用いられ、調理器具が調理する必要がない場合に、調理材料は貯蔵室内に貯蔵され、ユーザが調理する必要がある場合に、貯蔵室内の材料を調理室内に搬送し調理することができる。
【0067】
さらに、フィードアセンブリは、さらにフィード管及び駆動部を備え、ここで、フィード管の一端が貯蔵室に連通し、他端が材料室に連通する。ユーザが調理する必要がある場合、フィード管が開けられることにより、貯蔵室内の調理材料がフィード管に入り、同時に、駆動部の排気口がフィード管に連通し、調理材料がフィード管に入る場合に、駆動部が動作してフィード管内の調理材料を材料室内に吹き込ませ、さらに材料室を通って調理室内に入る。
【0068】
本願の第3の態様によれば、調理器具の制御方法を提供し、上記技術手段のいずれか1項に記載の調理器具に用いられ、そのうち、調理器具は、さらに噴射装置を備える。制御方法は、調理指令に応答して、材料投入装置が調理室内に調理材料を搬送するように制御することと、調理室内の調理材料が所定の重量に達したことに基づいて、噴射装置が調理材料に対して噴射し洗浄を行うように制御することと、調理室内の水が第1の所定の水量に達することに基づいて、排水アセンブリを調理室内に挿入させて調理室内の水を排出するように制御することと、調理室内の水量が水量閾値より小さい場合、噴射装置が調理室内に注水するように制御することと、調理室内の水が第2の所定の水量に達することに基づいて、排水アセンブリが水面の上まで上昇するように制御した後に、排水アセンブリが水面の下まで下降するように制御し、且つ所定の回数で繰り返すことと、排水アセンブリを初期位置に移動するように制御することと、を含む。
【0069】
本願に係る調理器具の制御方法であって、ユーザが調理器具により調理する必要がある場合、まず、調理器具に対して送信した調理指令に応答し、調理器具の材料投入装置を制御し調理室内に材料投入を行う。具体的には、調理器具は制御装置を備えてもよく、制御装置はコントローラ及び制御パネルを備え、ユーザは調理器具の制御パネルを操作することで調理指令を生成し、コントローラは該調理指令に基づいて調理器具の制御を行う。さらに、調理指令に基づいて、調理に必要な材料の重量を特定することができ、材料投入装置が調理室内に調理材料を搬送する過程において、調理室内の調理材料の重量を取得し、調理室内の調理材料の重量が調理に必要な重量に達する場合に、材料投入装置が動作を停止するように制御する。
【0070】
具体的には、調理器具はフィードアセンブリを備えてもよく、フィードアセンブリは材料投入アセンブリの材料室に調理材料を搬送するために用いられ、コントローラはまずフィードアセンブリの動作を制御して調理材料を材料室内に搬送し、次に、排水アセンブリの排水ヘッドが調理室内に下降するように制御し、排水ヘッドが下降する過程で、材料投入弁アセンブリの弁体と分離し、弁体は重力の作用で調理室内に下降して、材料室の吐出口が開けられ、さらに材料室内の調理材料は材料投入口を介して調理室内に落ちることができる。
【0071】
さらに、調理室内の調理材料が調理に必要な重量に達した後、コントローラは噴射装置が調理室内の材料に噴射するように制御することにより、調理材料に対する洗浄を実現して、調理材料の清浄度を保証する。具体的には、調理材料の重量に基づいて、材料を洗浄するために必要な第1の所定の水量を特定することができ、それにより調理室内の水量が第1の所定の水量に達するまで第1の所定の水量に基づいて噴射装置を制御して材料に噴射し、第1の所定の水量に達した時に噴射装置が噴射を停止するように制御する。
【0072】
さらに、調理室内の水量が第1の所定の水量に達した後、調理器具の排水アセンブリを制御して調理室内の水を排出し、調理材料に対する洗浄プロセスを完了する。具体的には、材料投入装置が調理材料を搬送する過程において、コントローラは既に排水アセンブリの排水ヘッドを調理器具内に下降させ、この場合、コントローラは排水アセンブリのポンプ本体の動作を直接的に制御することで調理室の水を排出し、調理室内の水量が水量閾値より小さい場合、現在の調理室内の水が排出されたと判断し、排水アセンブリの動作を停止するように制御できる。
【0073】
さらに、コントローラは噴射装置を制御し調理室内に注水することにより、調理室内の調理材料を煮炊する。具体的には、調理指令に基づいて、該調理材料を調理するために必要な水量を特定することができ、すなわち第2の所定の水量であり、調理室内の水量が第2の所定の水量に達した場合、コントローラは噴射装置の動作を停止するように制御する。
【0074】
さらに、制御装置はさらに排水アセンブリの排水ヘッドを調理室内の水面の上まで上昇するように制御し、次に排水ヘッドが水面の下まで下降するように制御し、かつ上記過程を所定の回数で繰り返すことで、排水アセンブリの排水ヘッドを洗い流しして、排水ヘッドに付着した調理材料が水で調理室内に洗い流され、排水アセンブリの清潔を保証するだけでなく、排水アセンブリをクリーニングしやすく、調理材料の重量の正確性を保証し、調理効果を保証することができる。
【0075】
さらに、排水アセンブリの排水ヘッドが水中で繰り返して予測回数を昇降した後、コントローラは排水ヘッドを初期位置に上昇させるように制御し、即ち排水ヘッドの上昇を制御し、且つ排水ヘッドにより材料室の材料投入弁アセンブリを材料室上の吐出口に閉塞させる。
【0076】
具体的には、所定の回数は5回~10回であってもよく、且つ調理材料の違いに応じて、異なる所定の回数を設定することができる。さらに、排水アセンブリの排水ヘッドの表面にスペーサ層が設置されてもよく、且つスペーサ層は疎水性塗料を用いて設置することができる。スペーサ層が設置されていることで、排水ヘッドのハウジングの表面に疎水性を有することができ、水が排水ヘッドのハウジングの表面に長時間で安定的に付着することができず、さらに水に混合した不純物が水を通って排水ヘッドの表面に付着することができず、排水ヘッドの清浄度を保証し、ユーザが排水ヘッドを洗浄しメンテナンスしやすい。対応的に、排水ヘッドの表面にスペーサ層が設置される場合、排水ヘッドの水中での昇降回数を適切に減少させることができ、具体的には3回であってもよい。排水ヘッドの表面にスペーサ層が設置されない場合、排水ヘッドの水中での昇降回数を8回又は10回に設定することができ、それにより排水ヘッド上の調理材料が調理室内に洗い流されることを保証する。
【0077】
本願に係る調理器具の制御方法は、調理器具の材料投入装置の動作を制御することにより、調理器具の調理過程での自動材料投入を実現することができ、さらに調理器具の噴射装置を制御することにより調理室内に噴射し、材料の自動洗浄及び調理に用いられる水の自動添加を実現する。さらに排水アセンブリが調理室内の水中で繰り返し昇降するように制御することにより、排水アセンブリが動作を完了した後、排水アセンブリに対する洗浄と洗い流しを実現し、排水ヘッドに付着した調理材料が水で調理室内に洗い流され、排水アセンブリの洗浄を保証するだけでなく、排水アセンブリをクリーニングしやすく、調理材料の重量の正確性を保証し、調理効果を保証することができる。
【0078】
本願の付加的な態様及び利点は以下の説明部分において明らかになり、又は本願の実施により理解される。
【0079】
本願の上記及び/又は付加的な態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例の説明から明らかになり、理解しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
図1】は本願の実施例に係る材料投入装置を示す構造概略図である。
図2】は図1における材料投入装置の他の視角を示す構造概略図である。
図3】は本願の実施例の調理器具を示す構造概略図である。
図4】は図3における調理器具のA-A方向を示す断面図である。
図5】は図4の調理器具における材料投入口の閉状態を示す構造概略図である。
図6】は図5におけるB部を示す部分拡大図である。
図7】は図4の調理器具における材料投入口の開状態を示す構造概略図である。
図8】は図4の調理器具における排水ヘッドを示す構造概略図である。
図9】は図8における排水ヘッドの他の視角を示す構造概略図である。
図10】は本願の実施例に係る調理器具の制御方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0081】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下に図面及び具体的な実施形態を参照して本願をさらに詳細に説明する。なお、衝突しない場合に、本願の実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0082】
以下の説明において多くの具体的な詳細を説明して本願を十分に理解する。しかしながら、本願はさらに説明した方式と異なる他の方式で実施することができるので、本願の保護範囲は以下に開示された具体的な実施例に限定されるものではない。
【0083】
以下、図1図10を参照して、本願の幾つかの実施例に係る材料投入装置、調理器具及び調理器具の制御方法について説明する。
【0084】
本願の第1の態様によれば、図1図2図4図5及び図7に示すように、ベース102及びベース102に設置された材料室104を備える材料投入装置100を提供し、ここで、材料室104は調理材料を収容することに用いられ、材料室104に材料投入口が穿設される。材料投入装置100は、さらに材料室104に接続され、且つ材料投入口を開ける又は閉じるように材料室104に対して移動可能となる材料投入弁アセンブリ106を備える。材料投入装置100は、さらにベース102に接続され、且つ材料投入弁アセンブリ106に接続される排水アセンブリ108を備える。材料投入装置100は、さらにベース102に設置され、且つ排水アセンブリ108に接続される駆動アセンブリ110を備える。駆動アセンブリ110は、排水アセンブリ108が材料室104に対して移動するように駆動することにより、材料投入弁アセンブリ106を材料室104に対して移動させる。
【0085】
本願に係る材料投入装置100は、ベース102を備える。ベース102は材料投入装置100の他の部品を支持することで、材料投入装置100の異なる部品を集積し、材料投入装置100の構造の一体性及びコンパクト性を保証する。具体的には、材料投入装置100は調理器具200に用いることができ、すなわち、材料投入装置100を調理器具200内に設置することにより、材料投入装置100により調理器具200の動作中に調理材料を搬送して、調理器具200の動作中の自動材料投入を実現し、調理器具200の自動化程度を向上させ、さらにユーザ体験を向上させる。
【0086】
具体的には、調理器具200は、調理室204を備える釜本体202を備え、さらに、釜本体202は、さらに調理器具200の加熱部品、制御部品及び関連回路などの部品を配置することに用いられ、それにより調理器具200の関連部品を保護し、関連部品が外部に直接的に露出することを回避し、調理器具200の安定した動作及び使用安全性を保証する。具体的には、釜本体202は、強度を保証するように、金属材質を採用して製造することができる。さらに、調理室204は、調理材料を調理する時に調理材料を収容し、具体的には、調理過程において、調理材料が調理室204内に配置され、同時に調理室204内に注水し、次に、加熱部により調理室204を加熱して調理室204内の水を沸騰させ、それにより調理材料を煮炊することを実現する。
【0087】
さらに、材料投入装置100は、釜本体202に接続することができ、かつ、材料投入装置100の材料投入口は調理室204の開口と対向し、それにより調理材料は材料投入口を介して調理室204内に直接搬送し調理することができる。具体的には、釜本体202はベース及び蓋体を備えることができ、調理室204はベース内に設置され、蓋体はベースにヒンジ接続され、蓋体がベースに対して回転するように制御することにより、調理室204の開口部の開閉を実現することができる。さらに、材料投入装置100は蓋体に設置されてもよく、それにより蓋体が調理室204の開口部にカバーされる場合、材料投入装置100の材料投入口は調理室204の開口と対向することで、材料投入プロセスを実現する。
【0088】
さらに、材料投入装置100は、さらにベース102に設置された材料室104を備え、材料室104は調理材料を搬送する過程で調理材料を貯蔵することに用いられ、次に材料室104内の調理材料を材料室104に穿設された材料投入口により調理室204内に搬送する。さらに、材料投入口の箇所には、さらに材料投入口を開閉することで、材料室104内の調理材料を調理室204内に搬送することを実現する材料投入弁アセンブリ106が設置されている。具体的には、材料投入弁アセンブリ106は材料室104に接続され、かつ、材料投入弁アセンブリ106は材料室104に対して移動することができ、すなわち、材料投入弁アセンブリ106が閉位置に移動される場合、材料投入弁アセンブリ106が材料投入口を閉じて、材料室104内の調理材料が調理室204内に入ることができず、対応的に、材料投入弁アセンブリ106が開位置に移動される場合、材料投入口が開かれ、材料室104内の調理材料は材料投入口を介して調理室204内に入ることができる。
【0089】
材料室104及び材料投入弁アセンブリ106が設置されているにより、調理材料を搬送する過程で材料を貯蔵してもよく、次に材料投入弁アセンブリ106を制御して調理材料が調理室204内に入ることができる。それにより材料投入量の制御の精度を向上させることができ、材料室104内に搬送された調理材料が多すぎる場合、材料投入弁アセンブリ106の開閉を制御することができ、調理室204内に入った調理材料量の正確性を保証し、さらに調理効果を保証する。
【0090】
具体的には、垂直方向において、材料室104は調理室204の上方に位置することができ、対応的に、材料投入口は材料室104の底壁に穿設され、それにより材料投入口を開く場合、調理材料は重力の作用で材料投入口から調理室204内に直接落下し、調理器具200の操作プロセスを簡略化する。
【0091】
さらに、調理器具200はさらに排水アセンブリ108を備えてもよい。排水アセンブリ108が設置されていることにより、調理室204内の水を揚出することができる。理解されるように、調理材料が調理室204内に入った後、ユーザは水で調理室204内の調理材料を洗浄することができ、洗浄が完了した後、排水アセンブリ108により塵埃不純物が混合された汚水を調理室204の外部に排出し、具体的には、洗浄過程は、複数回で行って洗浄効果を保証することができる。洗浄が完了した後、さらに調理室204内に清水を注入することにより、調理材料を調理する。
【0092】
さらに、排水アセンブリ108はベース102に対して移動することができ、すなわち、揚水する必要がある場合に、排水アセンブリ108を移動し調理室204内に挿入して揚水することができ、揚水が完了した後、排水アセンブリ108を移動して調理室204内から取り出すことができ、それにより調理過程で干渉することを回避する。
【0093】
さらに、排水アセンブリ108は、さらに材料投入弁アセンブリ106に当接してもいい。具体的には、排水アセンブリ108は、移動過程において、材料投入弁アセンブリ106に当接するまで移動する場合移動し続け、つまり、材料投入弁アセンブリ106が材料投入材料室104に対して移動され、それにより材料投入弁アセンブリ106が材料投入材料室104の材料投入口を開ける又は閉じることができる。排水アセンブリ108により材料投入弁アセンブリ106が移動されることで、材料投入口の開閉を実現し、それにより材料投入弁アセンブリ106に駆動装置を個別に設置する必要がなく、材料投入装置100の構造及び制御工程を簡略化し、材料投入装置100のコストを低減する。
【0094】
さらに、材料投入装置100はさらに駆動アセンブリ110を備えてもいい。駆動アセンブリ110により排水アセンブリ108へ駆動力を提供することで、排水アセンブリ108が材料投入弁に対して移動するように駆動し、排水アセンブリ108を調理器具200の調理室204に挿入する又は排水アセンブリ108を調理器具200の調理室204から取り出すことができる。一方、排水アセンブリ108を材料投入弁アセンブリ106に当接させることにより、材料投入弁アセンブリ106が材料室104に対して移動される。具体的には、駆動アセンブリ110は、ベース102に設置され、かつ駆動アセンブリ110の出力端が排水アセンブリ108に接続されることで、排水アセンブリ108に対する駆動を実現する。
【0095】
本願に係る材料投入装置100は、材料室104及び材料投入弁アセンブリ106が設置されていることで、材料投入量の制御の精度を向上させることができ、材料室104内に搬送された調理材料が多すぎる場合、材料投入弁アセンブリ106の開閉を制御することができ、調理室204内に入った調理材料量の正確性を保証し、さらに調理効果を保証する。さらに、排水アセンブリ108が設置されていることで、調理室204内の水を揚出して、調理器具200の調理室204の自動洗浄プロセスを実現し、さらに、排水アセンブリ108により材料投入弁アセンブリ106が移動されることで、材料投入口の開閉を実現し、それにより材料投入弁アセンブリ106に駆動装置を個別に設置する必要がなく、材料投入装置100の構造及び制御工程を簡略化し、材料投入装置100のコストを低減する。
【0096】
上記実施例において、さらに、図5図6及び図7に示すように、排水アセンブリ108は排水管112及び排水管112に接続された排水ヘッド114を備え、ここで、排水管112の一端がベース102に接続され、排水ヘッド114が排水管112の他端に接続され、排水ヘッド114は、材料投入弁アセンブリ106に接続されることで、材料投入弁アセンブリ106を移動させる。
【0097】
該実施例において、排水アセンブリ108は排水管112を備えることができ、排水管112の一端はベース102に接続され、他端はベース102に対して移動することができ、それにより調理器具200の調理室204内に挿入して調理室204内の液体を揚出できる。さらに、揚水アセンブリは、さらに排水ヘッド114を備え、排水ヘッド114は排水管112の他端に接続される。排水ヘッド114が設置されていることで、排水ヘッド114の重量を利用して排水管112の他端を調理室204の内部にスムーズに効果的に入ることができ、それにより調理室204の内部の水を揚出する。一方、排水ヘッド114により材料投入弁に当接することができ、それにより排水ヘッド114が調理室204の内部から外部に移動する過程において、材料投入弁アセンブリ106が材料投入口に向かって移動されて、最終的に材料投入口が閉じられる。
【0098】
具体的には、排水ヘッド114が調理室204内に位置して揚水する場合、排水ヘッド114と材料投入弁アセンブリ106は分離状態にあり、この場合に材料投入口は開状態にあり、材料投入口を閉じる必要がある場合、駆動アセンブリ110の動作を制御して排水ヘッド114が移動され、排水ヘッド114は材料投入弁アセンブリ106に当接するまでに材料投入弁アセンブリ106に徐々に近づき、駆動アセンブリ110は動作し続けて、排水ヘッド114を継続に移動させて、材料投入弁アセンブリ106が材料室104の材料投入口を閉じるまで排水ヘッド114により材料投入弁アセンブリ106を材料室104に対して移動させ、材料投入口が閉じられる場合に、駆動アセンブリ110は動作を停止する。
【0099】
具体的には、給水管はシリカゲルで製造することができるので、給水管を洗浄しやすく、食品の需要を満たすことを保証することができる。一方、シリカゲル材質の給水管の材質が柔軟であるので、調理器具200の構造に応じて形状の変更を行うことができ、材料投入装置100の構造のコンパクト性を保証する。
【0100】
上記いずれかの実施例において、さらに、図8及び図9に示すように、排水ヘッド114は排水管112に嵌設されるハウジング116を備え、ハウジング116は、排水管112の給水口と対向する開口を備え、さらにハウジング116内に設けられるカウンターウェイト118を備える。排水ヘッド114は、さらに、排水管112に接続され、且つカウンターウェイト118をハウジング116内に固定する固定部120を備える。
【0101】
該実施例において、排水ヘッド114はハウジング116及びハウジング116内に設置されたカウンターウェイトを備えることができ、ここで、ハウジング116は排水管112に嵌設され、かつ排水管112に接続される。ハウジング116に開口が穿設され、開口が排水管112の給水口に対向して設置されることで、排水アセンブリ108が揚水動作を行う場合、調理室204内の水は排水ヘッド114のハウジング116上の開口を介して排水管112の給水口に入り、排水過程の順調を保証することができる。さらに、ハウジング116内にさらにカウンターウェイト118が設置されてもよく、カウンターウェイト118の設置により、排水ヘッド114の重量を保証することができ、それにより排水ヘッド114が調理室204内の水にスムーズにかつ十分に挿入でき、排水アセンブリ108が調理室204内の水を効果的に排出することを保証することができる。
【0102】
さらに、排水ヘッド114は固定部120をさらに備え、固定部120はカウンターウェイト118を固定するために用いられ、カウンターウェイト118の脱落を回避し、排水ヘッド114の構造の安定性を保証する。具体的には、固定部120は排水管112に接続され、同時に固定部120は開口の一部を遮蔽することで、カウンターウェイト118を支持し、カウンターウェイト118がハウジング116の開口部から脱落することを回避する。
【0103】
さらに、排水ヘッド114は、さらにハウジング116に接続され、且つ開口部に覆われる濾過部122を備える。
【0104】
具体的には、排水ヘッド114はさらに濾過部122を備えてもいい。濾過部122はハウジング116の開口部に覆われることで、排水アセンブリ108の排水過程で水を濾過し、水中の不純物が排水管112に入って排水管112を閉塞させることを回避する。
【0105】
さらに、濾過部122は、開口に覆われる本体124を備え、さらに本体124に穿設される複数の濾過孔126を備える。
【0106】
具体的には、濾過部122は、本体124と本体124に穿設された複数の濾過孔126を備えることで、水は複数の濾過孔126を介して排水管112内に流れることができ、同時に本体124により水中の不純物を遮断することにより、不純物に対する濾過作用を実現し、水中の不純物が排水管112に入って排水管112の閉塞を回避する。
【0107】
さらに、図8に示すように、濾過孔126の幅L1は0より大きくかつ0.5ミリメートル以下に設定することができ、濾過孔126の幅が設定されていることで、不純物が濾過孔126を通ることを効果的に回避することができ、さらに水が本体124上の濾過孔126をスムーズに通ることを保証するだけでなく、濾過部122の濾過効果を保証することができる。
【0108】
さらに、濾過部122は、ストレーナをさらに備え、ストレーナは吹出口に覆われ、かつストレーナの目開きの幅は0より大きくかつ0.5ミリメートル以下である。
【0109】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図8及び図9に示すように、排水ヘッド114は、さらにハウジング116内に設置され、かつカウンターウェイト118と本体124のそれぞれに当接する第1の支持部128を備える。
【0110】
該実施例において、排水ヘッド114は、さらにハウジング116内に位置し、且つカウンターウェイト118と濾過部122の本体124との間に設置されている第1の支持部128を備える。具体的には、第1の支持部128の一端はカウンターウェイト118に接続され、他端は濾過部122の本体124に接続される。第1の支持部128が設置されていることで、カウンターウェイト118と濾過部122の本体124が間隔を開けて、カウンターウェイトと本体124の間に隙間を形成し、カウンターウェイト118が本体124に当接して本体124に穿設された濾過孔126を閉塞することを回避し、即ち、支持部が設置されていることで、排水アセンブリ108が排水する過程で、水の流れが濾過部122の濾過孔126を通って濾過部122の本体124とカウンターウェイト118との間に流れ、さらに本体124とカウンターウェイト118との間の隙間を通って排水管112の給水口に流れ、さらに排水過程を実現する。
【0111】
具体的には、第1の支持部128の一端はカウンターウェイト118に当接し、他端は濾過部122の本体124に当接し、同時に、第1の支持部128の一端と他端との間の距離は0より大きくかつ0.5ミリメートル以下に設定されてもいい。つまり、カウンターウェイト118と濾過部122の本体124との間の隙間の幅が0~0.5ミリメートルの間にあっても、水の流れがカウンターウェイト118と濾過部122との間の隙間をスムーズに流れることができることを保証した上で、排水ヘッド114の構造のコンパクト性を保証する。
【0112】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図8及び図9に示すように、排水ヘッド114は、さらにハウジング116に接続され、開口が位置する平面から突出しかつハウジング116から離れる方向に向かって延びる第2の支持部130を備える。
【0113】
該実施例において、排水ヘッド114は、さらに第2の支持部130を備え、第2の支持部130は、一端がハウジング116に接続され、他端がハウジング116から離れる方向に沿って延在することで、ハウジング116上の開口が位置する平面から突出することができる。第2の支持部130が設置されていることで、排水ヘッド114が調理室204の底部に位置する場合、第2の支持部130により排水ヘッド114を支持することができ、同時に、第2の支持部130がハウジング116上の開口が位置する平面から突出するため、排水ヘッド114のハウジング116と調理室204の底壁との間に一定の隙間を有し、ハウジング116の開口が位置する平面が調理室204の底部に直接貼り付けられることを回避し、さらにハウジング116の開口が調理室204の底壁に閉塞されることを回避し、水がハウジング116と調理室204の底壁との間の隙間を介して開口に入ることを保証し、即ち排水過程の順調を保証する。
【0114】
さらに、図8に示すように、第2の支持部130の一端は排水ヘッド114のハウジング116に接続され、他端はハウジング116から離れる方向に延びる。そして、第2の支持部130の一端と他端との間の距離は0より大きくかつ0.5ミリメートル以下に設定されてもいい。つまり、カウンターウェイト118と濾過部122の本体124との間の隙間の幅L2が0~0.5ミリメートルの間にあって、水の流れがカウンターウェイト118と濾過部122との間の隙間をスムーズに流れることを保証した上で、水中の不純物が濾過部122の濾過孔126に流れて濾過孔126で堆積し、排水過程のスムーズ性を保証することができる。
【0115】
上記のいずれかの実施例において、さらに、排水ヘッド114はさらにスペーサ層を備え、スペーサ層はハウジング116の表面に覆われ、スペーサ層の材料は疎水性塗料である。
【0116】
該実施例において、排水ヘッド114のハウジング116の表面にさらにスペーサ層が設置されてもよく、かつ、スペーサ層は疎水性塗料を用いてもいいい。スペーサ層が設置されていることで、排水ヘッド114のハウジング116の表面に疎水性を有することができ、つまり、水が長時間に排水ヘッド114のハウジング116の表面に安定的に付着することができず、さらに水中に混合する不純物が水により排水ヘッド114の表面に付着することができず、それにより排水ヘッド114の清浄度を保証し、ユーザが排水ヘッド114を洗浄しメンテナンスしやすい。
【0117】
さらに、排水アセンブリ108は、ベース102に設置され且つ排水管112に連通されるポンプ本体を備える。
【0118】
具体的には、排水アセンブリ108は、さらにポンプ本体を備える。ポンプ本体が設置されていることで、液体に駆動力を提供することができ、それにより調理室204内の液体が排水管112内に入ることができ、排水アセンブリ108の揚水過程を実現する。
【0119】
具体的には、ポンプ本体は真空ポンプであってもよく、ポンプ本体はベース102に設置され且つ排水管112と連通され、ポンプ本体が動作する場合、排水管112内の気圧を低下させることで、調理室204内の液体が排水管112に入り、排水アセンブリ108の揚水機能を実現する。
【0120】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図1図2図5及び図7に示すように、駆動アセンブリ110は、ベース102に設置される歯車132及び歯車132と噛み合うラック134を備え、且つラック134が排水管112に当接し、ラック134により排水管112が材料室104に対して移動され、それにより排水管112により排水ヘッド114が材料室104に対して移動される。
【0121】
該実施例において、駆動アセンブリ110は、ベース102に対して回転することができる歯車132、及び歯車132と噛み合うラック134を備え、かつ、ラック134は排水管112に当接する。歯車132が回転する過程で、ラック134がベース102に対して移動され、さらにラック134により押されて排水管112が材料室104に対して移動され、さらに排水管112によりそれに接続された排水ヘッド114が材料室104に対して移動され、それにより排水ヘッド114は調理室204内に挿入できる。さらに、排水ヘッド114は材料投入弁に当接することで、排水ヘッド114が材料室104に対して移動する過程で、材料投入弁アセンブリ106が材料室104に対して移動されて、材料投入口の開閉を実現する。さらに、駆動アセンブリ110は、さらにモータ150を備え、歯車132はモータ150の出力軸に嵌設され、ラック134は歯車132と噛み合い、かつラック134はダクトに当接する。
【0122】
具体的には、駆動アセンブリ110は、モータ150、歯車132及びラック134を備えてもいい。ここで、モータ150はベース102に設置され、歯車132はモータ150の出力軸に嵌設され、ラック134は歯車132と噛み合う。モータ150が動作する過程で、歯車132が回転され、同時に歯車132がラック134との噛み合いにより、ラック134が移動される。さらに、ラック134はダクトに当接し、それにより排水管112が押されて変形し、具体的には、ラック134が排水管112を押して排水管112の両端の間に折り曲げを発生させることで、排水管112の両端を互いに近接させ、同時に、排水管112の一端がベース102に接続され、他端がベース102に向かって移動することができる。ラック134が逆方向に移動する場合、排水管112の屈曲程度が減少して排水管112の両端の間の距離が増加し、さらに排水管112の他端がベース102から離れる方向に移動し、すなわち調理室204内に向かって移動する。
【0123】
駆動アセンブリ110をモータ150、歯車132及びラック134の係合に設置することにより、構造が簡単であり、動作安定性が高く、それにより調理器具200の構造を効果的に簡略化し、調理器具200の動作の安定性を向上させることができる。
【0124】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図5図6及び図7に示すように、材料投入装置100は、さらにラック134に設置され且つ側壁が排水管112に当接する第1の滑車136を備え、さらにラック134に設置され且つ側壁が排水管112に当接する第2の滑車138を備え、且つ第1の滑車136及び第2の滑車138がそれぞれ排水管112の両側に位置する。
【0125】
該実施例において、材料投入装置100は、さらにラック134に設置された第1の滑車136及び第2の滑車138を備え、かつ、第1の滑車136及び第2の滑車138はそれぞれ排水管112の両側に位置し、かつ排水管112に当接する。第1の滑車136及び第2の滑車138が設置されていることで、ラック134により排水管112が移動される過程において、排水管112の側壁により第1の滑車136及び第2の滑車138が回転され、それにより排水管112の側壁とラック134との間に摩擦が発生することを回避し、さらに排水管112及びラック134の破損を回避し、材料投入装置100の耐用年数を保証する。
【0126】
さらに、第1の滑車136の周方向側壁に、溝が設置されてもよく、かつ該凹溝の輪郭形状は排水管112の側壁の輪郭形状に合わせ、具体的には、排水管112は円筒形ダクトを備えることができ、対応的に、第1の滑車136の周方向側壁上の溝の断面輪郭形状は円弧状に設置されてもよく、それにより排水管112が溝内に嵌入している排水管112に対してストッパ作用を果たし、排水管112の移動過程における安定性を保証する。それに応じて、第2の滑車138の周方向側壁に同様に溝が設置されてもよく、かつ該凹溝の輪郭形状は排水管112の側壁の輪郭形状に合わせる。
【0127】
さらに、材料投入装置100は、さらに第3の滑車152及び第4の滑車154を備える。第3の滑車152及び第4の滑車154はいずれもベース102に設置され、かつ、第3の滑車152及び第4の滑車154はそれぞれ排水管112の両側に位置し、かつそれぞれ排水管112に当接する。第3の滑車152及び第4の滑車154が設置されていることで、一方、排水管112に対して位置規制され、排水管112が移動する過程において広い範囲で揺動し、さらに排水管112が他の部材と干渉することを回避する。他方、排水管112が移動する過程において、排水管112の側壁により第3の滑車152及び第4の滑車154が回転させ、それにより排水管112の側壁とベース102又は材料室104との間に摩擦が発生することを回避し、さらに排水管112の破損を回避し、材料投入装置100の耐用年数を保証する。
【0128】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図5図6及び図7に示すように、材料投入弁アセンブリ106は弁体140及び弾性部材を備え、ここで、弾性部材の一端が材料室104に接続され、他端が弁体140に接続される。
【0129】
該実施例において、材料投入弁アセンブリ106は弁体140を備え、弁体140は材料室104上の材料投入口を閉塞することで、材料投入口の開閉を実現する。
【0130】
さらに、材料投入弁アセンブリ106は、さらに一端が材料室104に接続され、且つ他端が弁体140に接続される弾性部材を備える。弾性部材が設置されていることで、一方、弁体140と材料室104との間の移動可能な接続を実現することができ、それにより弁体140は材料室104に対して移動できることで、材料投入口を開閉する。一方、弾性部材は、さらに弁体140の自動復帰を実現することができる。具体的には、駆動アセンブリ110により排水管112及び排水ヘッドが移動され、排水ヘッド114が調理室204内に挿入した場合、排水ヘッド114は弁体140から離れ、さらに弁体140は材料室104から離れ、この場合に材料投入口が開かれ、調理材料は材料室104から調理室204に入ることができる。それと同時に、弾性部材の一端と他端との間の距離が変化し、すなわち弾性部材が弾性変形が発生する。材料投入が完了するときに、駆動アセンブリ110により排水ヘッド114を移動させ、排水ヘッド114は、弁体140に当接しかつ弁体140が材料室104上の材料投入口を閉塞するまで弁体140を材料室104に近接させ、材料投入口が閉塞された場合、弾性部材が弾性変形を回復する。
【0131】
具体的には、弾性部材はバネを備えてよく、バネの一端は材料室104に接続され、他端は弁体140に接続され、かつ、バネはさらに弁体140の一端に嵌設されてもよく、弾性部材と弁体140との間の接続強度を保証し、かつ空間を節約し、調理器具200の構造がコンパクトであることを保証する。
【0132】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図5図6及び図7に示すように、弁体140に貫通孔が穿設され、排水管112が貫通孔内に穿設され、排水ヘッド114が貫通孔内に挿入することができかつ弁体140に接続される。
【0133】
該実施例において、弁体140に貫通孔を穿設することにより、排水管112が弁体140上の貫通孔を貫通して調理室204内に入ることができ、それにより排水管112の占有する空間を節約し、材料投入装置100の構造のコンパクト性を向上させることができる。
【0134】
さらに、排水ヘッド114は排水管112の一端に接続される。駆動アセンブリ110により排水管112が移動される場合、排水ヘッド114が貫通孔の内部に挿入しかつ排水ヘッド114の外壁が貫通孔の内壁に当接するまで、排水管112により排水ヘッド114が弁体140に向かって移動され、それにより排水ヘッド114が弁体140に当接することを実現し、さらに排水ヘッド114が移動する過程で弁体140が材料室104に対して移動される。
【0135】
具体的には、排水ヘッド114が弁体140に当接する場合、排水ヘッド114の全体
が弁体140の貫通孔内に位置することができ、即ち、弁体140が材料投入口を閉じる場合、排水ヘッド114が弁体140内に位置することができ、それにより排水ヘッド114の占用する体積を減少させることができ、さらに材料投入装置100の構造のコンパクト性を向上させ、材料投入装置100の占有体積を減少させる。
【0136】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図6に示すように、材料投入弁アセンブリ106は、さらに弁体140に接続され且つ弁体140と排水ヘッド114との間の隙間を封止する第1のシール部材142を備える。
【0137】
該実施例において、材料投入弁アセンブリ106はさらに第1のシール部材142を備えてもよく、第1のシール部材142が設置されていることで、弁体140と排水ヘッド114との間の封止を実現して、水又は不純物が排水ヘッド114と弁体140との間から材料投入装置100の内部に入ることを回避し、さらに水又は不純物が材料投入装置100内の部材に腐食破損を与えることを回避し、材料投入装置100の耐用年数を保証する。
【0138】
具体的には、第1のシール部材142はシルカゲルガスケットを備えてもいい。
【0139】
さらに、材料投入弁アセンブリ106は、さらに弁体140に接続され、且つ第1のシール部材142を固定する固定部材144を備え、さらに固定部材144に設置され且つ固定部材144と弁体140との間の隙間を封止する第2のシール部材146を備える。
【0140】
具体的には、材料投入弁アセンブリ106は、さらに第1のシール部材142を固定することで、第1のシール部材142と弁体140との間の接続の安定性を保証する固定部材144を備える。具体的には、固定部材144が弁体140に接続され、また、固定部材144が第1のシール部材142に当接することで第1のシール部材142の固定を実現する。
【0141】
さらに、材料投入弁アセンブリ106は、さらに第2のシール部材146を備え、第2のシール部材146は、固定部材144に設置され、かつ固定部材144と弁体との間に位置することで固定部材144と弁体140との間の封止を実現する。第2のシール部材146が設置されていることで、固定部材144と弁体140との間の封止を実現して、水又は不純物が固定部材144と弁体140との間から材料投入装置100の内部に入ることを回避し、さらに水又は不純物が材料投入装置100内の部材に腐食破損を与えることを回避し、材料投入装置100の耐用年数を保証する。
【0142】
具体的には、第2のシール部材146は、シリコンゲルガスケットを備えることができる。
【0143】
さらに、材料投入装置100は、さらに材料室104に設置され、材料室104と弁体140との間の隙間を封止する第3のシール部材148を備える。
【0144】
具体的には、材料投入弁アセンブリ106はさらに第3のシール部材148を備え、第3のシール部材148が設置されていることで、材料室104と弁体140との間の封止を実現することができ、弁体140が材料室104の吐出口を閉じる場合、材料室104と調理室204との間の封止性を効果的に保証することができ、材料室104内の調理材料が調理室204に入り又は調理室204内の水が材料室104に入って調理材料に影響を与えることを回避できる。
【0145】
具体的には、第3のシール部材148はシリコンゲルガスケットを含むことができる。
【0146】
本願の第2の態様によれば、図3に示すように、上記技術手段のいずれか1項に記載の材料投入装置100を備える調理器具200を提供している。
【0147】
本願に係る調理器具200は、上記技術手段のうちのいずれか一項に記載の材料投入装置100を備えるため、該調理器具200は上記材料投入装置100の全ての有益な効果を有し、ここでは説明を省略する。
【0148】
上記のいずれか一つの実施例において、さらに、図3に示すように、調理器具200はさらに調理室204を有する含み釜本体202を備え、ベース102が調理室204の開口にカバーされ、材料投入口は調理室204の開口と対向する。
【0149】
該実施例において、調理器具200は、調理室204を有する釜本体202を備えてもよく、さらに、釜本体202は、さらに調理器具200の加熱部品、制御部品及び関連回路などの部品を配置することに用いられ、それにより調理器具200の関連部品を保護し、関連部品が外部に直接露出することを回避し、調理器具200の安定した動作及び使用安全性を保証する。具体的には、釜本体202は、釜本体202の強度を保証するように、金属材質で製造することができる。さらに、調理室204は、調理材料を調理する場合に調理材料を収容するために用いられ、具体的には、調理過程において、調理材料が調理室204内に置かれ、同時に調理室204内に注水し、次に、加熱部により調理室204を加熱して、調理室204内の水を沸騰させることで、調理材料を煮炊することを実現する。
【0150】
さらに、材料投入装置100は釜本体202に接続されてもよく、具体的には、材料投入組立体のベース102は調理室204の開口にカバーされ、かつ、材料投入装置100の材料投入口は調理室204の開口と対向し、それにより調理材料は材料投入口を介して調理室204内に直接搬送して調理することができる。具体的には、釜本体202はベース及び蓋体を備えてもよく、そのうち、調理室204がベース内に設置され、蓋体がベースとヒンジ接続され、蓋体をベースに対して回転させるように制御することで、調理室204の開口部の開閉を実現することができる。さらに、材料投入装置100が蓋体に設置されてもよく、それにより蓋体が調理室204の開口にカバーされる場合、材料投入装置100のベース102が調理室204の開口をカバーでき、それにより材料室104の材料投入口が調理室204の開口と対向することができ、材料投入プロセスを実現する。
【0151】
上記のいずれかの実施例において、さらに、図3に示すように、調理器具200は、さらに材料室104に材料を搬送するフィードアセンブリを備え、フィードアセンブリは、釜本体202に接続されて材料を貯蔵し、且つ材料室104に連通する貯蔵室206と、貯蔵室206に接続され、調理材料が材料室104に入るように駆動する駆動部と、を備える。
【0152】
該実施例において、調理器具200は、さらにフィードアセンブリを備えることができ、フィードアセンブリが設置されていることで、食材を材料室104内に搬送することができ、それにより調理器具200の自動化程度を向上させ、ユーザ体験を向上させる。
【0153】
さらに、フィードアセンブリは、釜本体202に接続され、かつ、材料室104と連通する貯蔵室206を備え、具体的には、貯蔵室206はフィード管により材料室104に連通する。フィードアセンブリは、さらに貯蔵室206に接続され、且つ調理材料が材料室104に入るように駆動する駆動部を備える。具体的には、駆動部は、気体の流れを駆動することができ、駆動部の排気口はフィード管に連通することで、気体の流れを駆動して調理材料を移動させる。
【0154】
具体的には、フィードアセンブリは、調理器具200の釜本体202に接続され、且つ調理材料を貯蔵する貯蔵室206を備え、調理器具200が調理する必要がない場合、調理材料が貯蔵室206内に貯蔵され、ユーザが調理する必要がある場合、貯蔵室206内の材料を調理室204内に搬送して調理することができる。
【0155】
さらに、フィードアセンブリは、さらにフィード管及び駆動部を備え、ここで、フィード管の一端は貯蔵室206に連通され、他端は材料室104に連通される。ユーザが調理する必要がある場合、フィード管を開けることで、貯蔵室206内の調理材料がフィード管に入り、同時に、駆動部の排気口がフィード管に連通し、調理材料がフィード管に入る場合、駆動部が動作することで、フィード管内の調理材料を材料室104内に吹き出し、さらに材料室104を介して調理室204内に入る。
【0156】
さらに、フィードアセンブリは、さらに貯蔵室206に接続される吐出部を備え、具体的には貯蔵室206の出口に設置されてもよく、吐出部は、貯蔵室206に対して移動することができ、それにより貯蔵室206内の調理材料をフィード管に進入させる。
【0157】
具体的には、吐出部は回転軸及び羽根車を備え、ここで、回転軸は貯蔵室206内に設置され、羽根車は回転軸に嵌設されかつ貯蔵室206の出口に位置する。羽根車が静止する時、羽根車の全体輪郭は貯蔵室206の出口の全部を遮蔽することができ、それにより貯蔵室206内の調理材料は羽根車を通過してフィード管に進入できない。羽根車が回転する時、調理材料は羽根車の回転に伴ってフィード管内に落ちるまで落下し、それにより調理材料の搬送を実現する。
【0158】
さらに、吐出部はさらにモータ150を備え、モータ150は貯蔵室206に設置されてもよく、且つ出力端が回転軸に接続される。モータ150が動作する場合、回転軸が回転され、さらに羽根車が回転されることで、調理材料の出力を実現する。
【0159】
さらに、調理器具200は、調理機器又は炊飯器を備えてもいい。
【0160】
本願の第3の態様によれば、調理器具の制御方法を提供し、図10に示すように、上記の技術手段のいずれか一項に記載の調理器具に用いられ、そのうち、調理器具はさらに噴射装置を備え、調理器具の制御方法は、以下を含む。
ステップS1002:調理指令に応答し、材料投入装置を制御して調理室内に調理材料を搬送する。
ステップS1004:調理室内の調理材料が所定の重量に達したことに基づいて、シャワー装置を制御して調理材料に噴射し洗浄を行う。
ステップS1006:調理室内の水が第1の所定の水量に達することに基づいて、排水アセンブリが調理室内に挿入するように制御し、かつ調理室内の水を排出する。
ステップS1008:調理室内の水量が水量閾値より小さいことに基づいて、噴射装置が調理室内に注水するように制御する。
ステップ1010:調理室内の水が第2の所定の水量に達したことに基づいて、排水アセンブリが水面以上まで上昇するように制御した後に、排水アセンブリが水面以下まで下降するように制御し、かつ所定の回数を繰り返す。
ステップS1012:排水アセンブリが初期位置に移動するように制御する。
【0161】
本願に係る調理器具の制御方法であって、ユーザが調理器具により調理する必要がある場合、まず、調理器具へ送信した調理指令に応答し、調理器具の材料投入装置を制御し調理室内へ材料投入を行う。具体的には、調理器具は、コントローラ及び制御パネルを有する制御装置を備え、ユーザが調理器具の制御パネルを操作することで、調理指令を生成し、コントローラは該調理指令に基づいて調理器具の制御を行う。さらに、調理指令に基づいて、調理に必要な調理材料の重量を特定することができ、材料投入装置が調理室内に調理材料を搬送する過程において、調理室内の調理材料の重量を取得し、調理室内の調理材料の重量が調理に必要な重量に達する時、材料投入装置を制御して動作を停止する。
【0162】
具体的には、調理器具は、フィードアセンブリを備えてもよく、フィードアセンブリはフィードアセンブリの材料室に調理材料を搬送するために用いられ、コントローラはまずフィードアセンブリの動作を制御して調理材料を材料室内に搬送し、次に、排水アセンブリの排水ヘッドが調理室内へ下降するように制御し、排水ヘッドが下降する過程で材料投入弁アセンブリの弁体と分離し、弁体は重力の作用で調理室内へ下降し、それにより材料室の吐出口が開かれ、さらに材料室内の調理材料は吐出口を介して調理室内に落ちることができる。
【0163】
さらに、調理室内の調理材料が調理に必要な重量に達した後、コントローラは噴射装置が調理室内の調理材料への噴射を行うように制御することで、調理材料に対する洗浄を実現して、調理材料の清浄度を保証する。具体的には、調理材料の重量により、調理材料を洗浄するための必要な第1の所定の水量を特定することができ、それにより第1の所定の水量に基づいて噴射装置を制御して、調理室内の水量が第1の所定の水量に達するまで調理材料への噴射を行い、その後に、噴射装置を制御して噴射を停止する。
【0164】
さらに、調理室内の水量が第1の所定の水量に達した後、調理器具の排水アセンブリを制御して調理室内の水を排出し、調理材料に対する洗浄プロセスを完了する。具体的には、材料投入装置が調理材料を搬送する過程において、コントローラは既に排水アセンブリの排水ヘッドを調理器具内へ下降させ、この場合に、コントローラは、排水アセンブリのポンプ本体の動作を直接的に制御することで調理室の水を排出し、調理室内の水量が水量閾値より小さい場合、現在の調理室内の水が排出されたと判断して、排水アセンブリの動作を停止するように制御する。
【0165】
さらに、コントローラは、再度に噴射装置を制御し調理室内に注水することにより、調理室内の調理材料を煮炊する。具体的には、調理指令に基づいて、該調理材料を調理するための必要な水量、すなわち第2の所定の水量を特定することができる。コントローラは、調理室内の水量が第2の所定の水量に達すると、噴射装置の動作を停止するように制御する。
【0166】
さらに、制御装置は、さらに排水アセンブリの排水ヘッドを制御して調理室内の水面以上に上昇させ、次に排水ヘッドを制御して水面以下に下降させる。そして、上記過程を所定の回数繰り返すことにより、排水アセンブリの排水ヘッドを洗い流すことを実現し、排水ヘッドに付着した調理材料が水で調理室内に洗い流され、排水アセンブリの洗浄を保証するだけでなく、排水アセンブリをクリーニングしやすく、さらに調理材料の重量の正確性を保証し、且つ調理効果を保証することができる。
【0167】
さらに、排水アセンブリの排水ヘッドが水中で繰り返して予測回数で昇降した後、コントローラは排水ヘッドを制御して初期位置に上昇させる、即ち排水ヘッドの上昇を制御し、かつ排水ヘッドにより材料室の材料投入弁アセンブリに材料室の材料投入口を閉塞させる。
【0168】
具体的には、所定の回数は5回~10回であってもよく、かつ、調理材料の違いに応じて、異なる所定の回数を設定することができる。さらに、排水アセンブリの排水ヘッドの表面に、スペーサ層が設置されてもよく、かつ、スペーサ層は疎水性塗料を利用できる。スペーサ層が設置されていることで、排水ヘッドのハウジングの表面に疎水性を有することができ、つまり、水が長時間に排水ヘッドのハウジングの表面に安定的に付着することができず、さらに水に混合した不純物が水により排水ヘッドの表面に付着することができず、それにより排水ヘッドの清浄度を保証し、ユーザが排水ヘッドを洗浄しメンテナンスしやすい。それに応じて、排水ヘッドの表面にスペーサ層が設置されている場合、排水ヘッドの水中での昇降回数を適切に減少させることができ、具体的には3回であってもよい。排水ヘッドの表面にスペーサ層が設置されていない場合、排水ヘッドの水中での昇降回数を8回又は10回に設定してもよく、それにより排水ヘッド上の調理材料が調理室内に洗い流されることを保証する。
【0169】
本願に係る調理器具の制御方法は、調理器具の材料投入装置の動作を制御することで、調理器具の調理過程での自動材料投入を実現することができ、さらに調理器具の噴射装置を制御することにより調理室内への噴射を行い、材料の自動洗浄及び調理に用いられる水の自動添加を実現する。さらに排水アセンブリが調理室内の水中で繰り返し昇降するように制御することにより、排水アセンブリが動作を完了した後、排水アセンブリに対する洗浄と洗い流しを実現し、排水ヘッドに付着した材料が水により調理室内に洗い流され、排水アセンブリの洗浄を保証するだけでなく、排水アセンブリをクリーニングしやすく、材料の重量の正確性を保証し、調理効果を保証することができる。
【0170】
本願において、用語「複数」は2つ又は2つ以上を指し、特に明確な限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語はいずれも広義に理解されるべきであり、例えば、「接続」は固定接続であってもよく、取り外し可能に接続されてもよく、又は一体的に接続されてもよい。「連結」は直接的に連結されてもよく、中間媒体を介して間接的に連結されてもよい。当業者にとって、具体的な状況に基づいて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0171】
本明細書の説明において、用語「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「具体的な実施例」などの説明は、該実施例又は例示的に説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上述の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を意味するものではない。そして、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴は、適切な方式でいずれか一つ又は複数の実施例又は例に結合することができる。
【0172】
以上、本願の好適な実施形態について説明したが、本願を限定することなく、当業者にとって、本願は、各種の変更及び変化を有しても良い。本願の精神と原則内で、いかなる修正、均等置換、改進などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0173】
ここで、図1図9における符号と部品名との間の対応関係は以下のとおりである。
100 材料投入装置
102 ベース
104 材料室
106 材料投入弁アセンブリ
108 排水アセンブリ
110 駆動アセンブリ
112 排水管
114 排水ヘッド
116 ハウジング
118 カウンタウェイト
120 固定部
122 濾過部
124 本体
126 濾過孔
128 第1の支持部
130 第2の支持部
132 歯車
134 ラック
136 第1の滑車
138 第2の滑車
140 弁体
142 第1のシール部材
144 固定部材
146 第2のシール部材
148 第3のシール部材
150 モータ
152 第3の滑車
154 第4の滑車
200 調理器具
202 釜本体
204 調理室
206 貯蔵室

図1
図2
図3
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図5
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図10