(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】動力電池トップカバー構造
(51)【国際特許分類】
H01M 50/15 20210101AFI20241112BHJP
H01M 50/176 20210101ALI20241112BHJP
H01M 50/566 20210101ALI20241112BHJP
H01M 50/184 20210101ALI20241112BHJP
H01M 50/188 20210101ALI20241112BHJP
H01M 50/586 20210101ALI20241112BHJP
H01M 50/593 20210101ALI20241112BHJP
H01M 50/627 20210101ALI20241112BHJP
H01M 50/342 20210101ALI20241112BHJP
【FI】
H01M50/15
H01M50/176
H01M50/566
H01M50/184 A
H01M50/188
H01M50/586
H01M50/593
H01M50/627
H01M50/342 101
(21)【出願番号】P 2023073553
(22)【出願日】2023-04-27
【審査請求日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202211250857.X
(32)【優先日】2022-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211250505.4
(32)【優先日】2022-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521262150
【氏名又は名称】寧波震裕科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO ZHENYU TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Xidian, Ninghai County, Ningbo City, Zhejiang 315000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】何世亜
(72)【発明者】
【氏名】梁鶴
(72)【発明者】
【氏名】劉航
【審査官】今井 拓也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110993839(CN,A)
【文献】特表2014-523076(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0233715(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第115051088(CN,A)
【文献】特開2003-151514(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/00 - 50/198
H01M 50/50 - 50/598
H01M 50/627
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップカバープレート(1)と、トップカバープレート(1)における極柱取付位置に嵌合される導電極柱構造(2)とを含み、
極柱取付位置は、組立穴(11)と、連続的にまたは間隔を置いて設けられた接続スロット(12)とを含み、組立穴(11)は貫通するようにトップカバープレート(1)に設けられ、接続スロット(12)は、組立穴(11)の底面にあるトップカバープレート(1)を内側へ凹んで形成され、かつ組立穴(11)の下端開口の縁部に形成され、また、両者は互いに連通して設けられ、
導電極柱構造(2)の底部外周壁には、連続的にまたは間隔を置いて設けられた接続部(20)が形成され、接続部(20)は、導電極柱構造(2)の底部外周壁で突出状態を呈し、
導電極柱構造(2)は、その極柱本体を組立穴(11)に組み立てるように、組立穴(11)の下方に対応して下から上に移動し、接続部(20)は接続スロット(12)の内に位置決めされ、導電極柱構造(2)の極柱本体の外周壁は組立穴(11)の内周壁に接触して設けられ、接続部(20)の外壁は、接続スロット(12)の内壁に接触して溶接され、これにより、導電極柱構造(2)はトップカバープレート(1)に固着さ
れ、
導電極柱構造(2)は、極柱固定部材(22)と、電極柱(21)と、ガスケット(23)と、絶縁部材(24)とを含み、極柱固定部材(22)は、リングベース(221)と、リングベース(221)の上面に形成されたリング壁(222)とを含み、リングベース(221)の上面とリング壁(222)との間には、リングベース(221)の位置決め穴(224)に連通する極柱固定用空洞(220)が形成され、リング壁(222)の外周壁とリングベース(221)の外周壁との間には接続部(20)が形成され、電極柱(21)とガスケット(23)の両方はいずれも極柱固定用空洞(220)内に配置され、電極柱(21)の極柱固定部(212)は、ガスケット(23)の内穴に位置決めされ、電極柱(21)の極柱固定部(212)の外周壁がガスケット(23)の内周壁に接触して設けられ、ガスケット(23)は、電極柱(21)の極柱固定部(212)と極柱固定用空洞(220)の内側底面との間に位置し、絶縁部材(24)は、電極柱(21)の少なくとも一部を被覆するように設けられ、かつ少なくとも一部が電極柱(21)の極柱部(211)の外周壁とリング壁(222)の内周壁との間に位置し、絶縁部材(24)は、電極柱(21)の極柱固定部(212)と凹凸嵌合するように設けられ、極柱固定用空洞(220)の内周壁は、絶縁部材(24)の外周壁と凹凸嵌合するように設けられ、リング壁(222)における第1の制限部は絶縁部材(24)における第2の制限部と協動し、これにより、絶縁部材(24)、ガスケット(23)および電極柱(21)はいずれも極柱固定用空洞(220)に固着され、かつ電極柱(21)の極柱部(211)の上面はトップカバープレート(1)の上面よりも高くて外部に露出される、
動力電池トップカバー構造。
【請求項2】
絶縁部材(24)の内壁には凹型空洞(242)が形成され、電極柱(21)の極柱固定部(212)には、その外周壁の周方向に沿って連続的にまたは間隔を置いて設けられた凸部(213)が形成され、凸部(213)は、凹型空洞(242)に嵌め込まれ、凹型空洞(242)の内壁には位置決め用凸部(247)が形成され、凸部(213)には位置決め用凹部(215)が形成され、位置決め用凸部(247)は位置決め用凹部(215)に対応して嵌め込まれる、請求項
1に記載の動力電池トップカバー構造。
【請求項3】
絶縁部材(24)には第1の制限部である段差面(241)が形成され、絶縁部材(24)の上部にはリベット接合体(223)が形成され、リベット接合体(223)は絶縁部材(24)の段差面(241)に押し付けられ、これにより、電極柱(21)とガスケット(23)の両方はいずれも極柱固定部材(22)の極柱固定用空洞(220)に固着され、リベット接合体(223)が第2の制限部となり、極柱固定部材(22)の外周壁は、組立穴(11)の内周壁に接触して設けられる、請求項
2に記載の動力電池トップカバー構造。
【請求項4】
ガスケット(23)は、シールリング片(231)と、シールリング片(231)の底面に形成されたシールリング本体(232)とを含み、シールリング本体(232)の外壁は、リングベースの位置決め穴(224)の内壁に接触し、シールリング片(231)は、圧縮状態であるように凸部(213)とリングベース(221)との間に位置し、リングベース(221)の上面には凸状リング(226)が形成され、シールリング片(231)の底面にはリングスロット(233)が形成され、かつ凸状リング(226)はリングスロット(233)内に嵌め込まれ、電極柱(21)の極柱固定部(212)は、シールリング片(231)の内穴に位置決めされ、かつ電極柱(21)の極柱固定部(212)の外周壁は、シールリング片(231)の内穴壁に接触して設けられ、これにより、電極柱(21)の極柱固定部(212)とリングベース(221)が密封される、請求項
3に記載の動力電池トップカバー構造。
【請求項5】
下側成形部材(3)をさらに含み、下側成形部材(3)は、トップカバープレート(1)の底面に固定され、トップカバープレート(1)には液体注入口(14)および防爆弁(33)が設けられ、下側成形部材(3)には、リングベース(221)の位置決め穴(224)に対応する貫通穴(31)と、液体注入口(14)に対応する液体注入孔と、防爆弁(33)に対応する通風穴とが形成され、貫通穴(31)の上部開口縁には環状凸部(35)が上方に延在して形成され、環状凸部(35)はリングベース(221)の位置決め穴(224)に配置される、請求項
4に記載の動力電池トップカバー構造。
【請求項6】
絶縁部材(24)は、予め成形されたものであり、または電極柱(21)に対して射出成形・ゴム引き処理を行って成形されたものであり、かつ絶縁部材(24)の外周壁には制限部(248)が突設して形成され、電極柱(21)に圧力を加えることにより、ガスケット(23)が圧力を受けた圧縮状態でリング壁(222)は電極柱(21)の方向に折り曲げられてリベット接合体(223)を形成し、かつリベット接合体(223)の少なくとも一部が凸部(213)の上方に位置し、リング壁(222)の内周壁には制限スロット(227)が凹設して形成され、制限部(248)は制限スロット(227)に嵌合され、これにより、絶縁部材(24)と極柱固定部材(22)との径方向の位置を制限する、請求項
5に記載の動力電池トップカバー構造。
【請求項7】
リング壁(222)には複数の制限スロット(227)が形成され、電極柱(21)に圧力を加えることにより、ガスケット(23)が圧力を受けた圧縮状態で絶縁部材(24)は射出成形され、絶縁部材(24)は、極柱被覆部(243)と、リング壁被覆部(244)と、リベット接合体被覆部(245)と、制限スロット(227)に嵌合される制限部(248)とを含み、極柱被覆部(243)の外壁と、リング壁被覆部(244)の内壁と、リベット接合体被覆部(245)の内壁とはロックキャビティ(246)が形成され、極柱被覆部(243)の外壁には固定用凹部(249)が凹設して形成され、固定用凹部(249)の内側底面は段差面(241)となり、リング壁(222)とリベット接合体(223)は共にロックキャビティ(246)に嵌め込まれ、リベット接合体(223)は固定用凹部(249)に嵌設され、これにより、極柱被覆部(243)は電極柱(21)とリング壁(222)の内周壁の間に位置し、リング壁被覆部(244)はリング壁(222)の外周壁に被覆され、電極柱(21)の極柱部(211)は少なくとも一部が極柱被覆部(243)の内周壁によって被覆され、リング壁被覆部(244)の外周壁は組立穴(11)の内周壁に接触して設けられ、制限部(248)はリング壁被覆部(244)の内壁に形成されるように設けられ、凹型空洞(242)は極柱被覆部(243)の内周壁に形成され、極柱被覆部(243)、リング壁被覆部(244)、リベット接合体被覆部(245)および制限部(248)は組み合わせて一体型絶縁部材を形成する、請求項
5に記載の動力電池トップカバー構造。
【請求項8】
極柱固定用空洞(220)の内壁には複数の凹溝が形成され、絶縁部材(24)の外壁には複数の突起が形成され、かつ突起は凹溝に対応して嵌め込まれる、請求項
6に記載の動力電池トップカバー構造。
【請求項9】
リング壁(222)の外周壁には複数のフランジ(225)が形成され、組立穴(11)の内周壁には複数の凹み(13)が形成され、フランジ(225)は前記凹み(13)に嵌め込まれる、請求項
6に記載の動力電池トップカバー構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新エネルギー自動車用電池部品の製造の技術分野に関し、具体的には、動力電池トップカバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
動力電池は新エネルギー自動車の重要な構成部品であり、既存の新エネルギー車用電池のほとんどはその動力電池としてリチウムイオン電池を使用している。動力リチウム電池では、セルやBMSなどの主要な部品に加え、電池ケース構造もその安全性に関連する要因の1つである。ここで、極柱は、電池モジュールの構成要素であり、その従来の組立方法として、極柱を組立穴に組み立て、そして極柱をトップカバープレートに固着するように、溶接、リベット締めや射出成形などによって極柱とトップカバープレートの間に複雑な接続構造を形成している。しかし、接続構造を形成するプロセスが比較的複雑で、かつトップカバープレートの材料特性を考慮する必要もあるため、電池トップカバーの設計と製造工程が煩雑になり、よって、電池トップカバーの製造・成形効率が低下し、生産コストが高いという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記の技術的欠点を解決するために、動力電池トップカバー構造を設計することであり、その具体的な形態は以下のとおりである。
【0005】
本発明によって設計された動力電池トップカバー構造は、トップカバープレートと、トップカバープレートにおける極柱取付位置に嵌合される導電極柱構造とを含む。
【0006】
極柱取付位置は、組立穴と、連続的にまたは間隔を置いて設けられた接続スロットとを含み、組立穴は貫通するようにトップカバープレートに設けられ、接続スロットは、組立穴の底面にあるトップカバープレートを内側へ凹んで形成され、かつ組立穴の下端開口の縁部に形成され、また、両者は互いに連通して設けられる。
【0007】
導電極柱構造の底部外周壁には、連続的にまたは間隔を置いて設けられた接続部が形成され、接続部は、導電極柱構造の底部外周壁で突出状態を呈している。
【0008】
導電極柱構造は、その極柱本体を組立穴11に組み立てるように、組立穴の下方に対応して下から上に移動し、接続部は接続スロットの内に位置決めされ、導電極柱構造の極柱本体の外周壁は組立穴の内周壁に接触して設けられ、接続部の外壁は、接続スロットの内壁に接触して溶接され、これにより、導電極柱構造はトップカバープレートに固着される。
【0009】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、導電極柱構造は、極柱固定部材と、電極柱と、ガスケットと、絶縁部材とを含み、極柱固定部材は、リングベースと、リングベースの上面に形成されたリング壁とを含み、リングベースの上面とリング壁との間には、リングベースの位置決め穴に連通する極柱固定用空洞が形成され、リング壁の外周壁とリングベースの外周壁との間には接続部が形成され、電極柱とガスケットの両方はいずれも極柱固定用空洞内に配置され、電極柱の極柱固定部は、ガスケットの内穴に位置決めされ、電極柱の極柱固定部の外周壁がガスケットの内周壁に接触して設けられ、ガスケットは、電極柱の極柱固定部と極柱固定用空洞の内側底面との間に位置し、絶縁部材は、電極柱の少なくとも一部を被覆するように設けられ、かつ少なくとも一部が電極柱の極柱部の外周壁とリング壁の内周壁との間に位置し、絶縁部材は、電極柱の極柱固定部と凹凸嵌合するように設けられ、極柱固定用空洞の内周壁は、絶縁部材の外周壁と凹凸嵌合するように設けられ、リング壁における第1の制限部は絶縁部材における第2の制限部と協動し、これにより、絶縁部材、ガスケットおよび電極柱はいずれも極柱固定用空洞内に固着され、かつ電極柱の極柱部の上面はトップカバープレートの上面よりも高くて外部に露出される。
【0010】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、絶縁部材の内壁には凹型空洞が形成され、電極柱の極柱固定部には、その外周壁の周方向に沿って連続的にまたは間隔を置いて設けられた凸部が形成され、凸部は、凹型空洞に嵌め込まれ、凹型空洞の内壁には位置決め用凸部が形成され、凸部には位置決め用凹部が形成され、位置決め用凸部は位置決め用凹部に対応して嵌め込まれる。
【0011】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、絶縁部材には第1の制限部である段差面が形成され、絶縁部材の上部にはリベット接合体が形成され、かつリベット接合体は絶縁部材の段差面に押し付けられ、これにより、電極柱とガスケットの両方はいずれも極柱固定部材の極柱固定用空洞に固着され、リベット接合体が第2の制限部となり、極柱固定部材の外周壁は、組立穴の内周壁に接触して設けられる。
【0012】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、ガスケットは、シールリング片と、シールリング片の底面に形成されたシールリング本体とを含み、シールリング本体の外壁は、リングベースの位置決め穴の内壁に接触し、シールリング片は、圧縮状態であるように凸部とリングベースとの間に位置し、リングベースの上面には凸状リングが形成され、シールリング片の底面にはリングスロットが形成され、かつ凸状リングはリングスロット内に嵌め込まれ、電極柱の極柱固定部は、シールリング片の内穴に位置決めされ、かつ電極柱の極柱固定部の外周壁は、シールリング片の内穴壁に接触して設けられ、これにより、電極柱の極柱固定部とリングベースが密封される。
【0013】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、下側成形部材をさらに含み、下側成形部材は、トップカバープレートの底面に固定され、トップカバープレートには液体注入口および防爆弁が設けられ、下側成形部材には、リングベースの位置決め穴に対応する貫通穴と、液体注入口に対応する液体注入孔と、防爆弁に対応する通風穴とが形成され、貫通穴の上部開口縁には環状凸部が上方に延在して形成され、環状凸部はリングベースの位置決め穴に配置される。
【0014】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、絶縁部材は、予め成形されたものであり、または電極柱に対して射出成形・ゴム引き処理を行って成形されたものであり、かつ絶縁部材の外周壁には制限部が突設して形成され、電極柱に圧力を加えることにより、ガスケットが圧力を受けた圧縮状態でリング壁は電極柱の方向に折り曲げられてリベット接合体を形成し、かつリベット接合体の少なくとも一部が凸部の上方に位置し、リング壁の内周壁には制限スロットが凹設して形成され、制限部は制限スロットに嵌合され、これにより、絶縁部材と極柱固定部材との径方向の位置を制限する。
【0015】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、リング壁には複数の制限スロットが形成され、電極柱に圧力を加えることにより、ガスケットが圧力を受けた圧縮状態で絶縁部材は射出成形され、絶縁部材は、極柱被覆部と、リング壁被覆部と、リベット接合体被覆部と、制限スロットに嵌合される制限部とを含み、極柱被覆部の外壁と、リング壁被覆部の内壁と、リベット接合体被覆部の内壁とはロックキャビティが形成され、極柱被覆部の外壁には固定用凹部が凹設して形成され、固定用凹部の内側底面は段差面となり、リング壁とリベット接合体は共にロックキャビティに嵌め込まれ、リベット接合体は固定用凹部に嵌設され、これにより、極柱被覆部は電極柱とリング壁の内周壁の間に位置し、リング壁被覆部はリング壁の外周壁に被覆され、電極柱の極柱部は少なくとも一部が極柱被覆部の内周壁によって被覆され、リング壁被覆部の外周壁は組立穴の内周壁に接触して設けられ、制限部はリング壁被覆部の内壁に形成されるように設けられ、凹型空洞は極柱被覆部の内周壁に形成され、極柱被覆部、リング壁被覆部、リベット接合体被覆部および制限部は組み合わせて一体型絶縁部材を形成する。
【0016】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、極柱固定用空洞の内壁には複数の凹溝が形成され、絶縁部材の外壁には複数の突起が形成され、かつ突起は凹溝に対応して嵌め込まれる。
【0017】
上述した動力電池トップカバー構造によれば、リング壁の外周壁には複数のフランジが形成され、組立穴の内周壁には複数の凹みが形成され、フランジは前記凹みに嵌め込まれる。
【0018】
従来技術と比較して、本発明によって設計された動力電池トップカバー構造は、以下の有益な効果を有する。
【0019】
1. 個別製造により導電極柱構造を成形し、且つ接続部によって導電極柱構造をトップカバープレートの組立穴に溶接して固定すればよいので、トップカバープレートの延性などの材料特性を考慮することなく電池トップカバーのモジュール組立が可能となり、電池トップカバーの設計と製造プロセスが簡素化され、電池トップカバーの製造効率が向上し、それに応じて製造コストも低減される。
【0020】
2. 凸状リングをリングスロットに嵌め込む配置、及び凸部をシールリング片に押し付ける配置により、極柱とリングベースとの間のシール性能が向上し、射出成形した極柱のシール性能が設計要件を満たすようになる。
【0021】
3. 凸部と凹型空洞の嵌合により、極柱は、極柱固定用空洞に固着された後、軸方向の上下動が防止される。
【0022】
4. 極柱固定部材に複数の制限スロットを形成することにより、絶縁部材が成形された後、絶縁部材の制限部が制限スロットに位置する場合、トルク力が増加し、絶縁部材と極柱固定部材との相対回転を防止し、製品機能と設計要件を満たす。
【0023】
5. 位置決め用凸部を位置決め用凹部に対応して嵌め込む構造配置により、トルク力が増加し、電極柱と絶縁部材との相対回転を防止し、製品機能と設計要件を満たす。
【0024】
6. リベット接合体を成形することにより、極柱組立空洞に組み込まれた電極柱の外れを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】導電極柱構造をトップカバープレートに組み立てる際の組立順序を示す模式図(一)である。
【
図2】導電極柱構造をトップカバープレートに組み立てる際の組立順序を示す模式図(二)である。
【
図3】導電極柱構造をトップカバープレートに組み立てた後のトップカバー構造を示す模式図(一)である。
【
図4】導電極柱構造をトップカバープレートに組み立てた後のトップカバー構造を示す模式図(二)である。
【
図14】一体型動力電池トップカバー構造を示す断面図(一)である。
【
図15】一体型動力電池トップカバー構造を示す断面図(二)である。
【
図16】一体型動力電池トップカバー構造の上面構造を示す模式図(一)である。
【
図18】一体型動力電池トップカバー構造の上面構造を示す模式図(二)である。
【
図19】一体型動力電池トップカバー構造の底面構造を示す模式図(一)である。
【
図20】一体型動力電池トップカバー構造の底面構造を示す模式図(二)である。
【
図21】分割型動力電池トップカバー構造を示す断面図(一)である。
【
図22】分割型動力電池トップカバー構造の上面構造を示す模式図である。
【
図23】分割型動力電池トップカバー構造の底面構造を示す模式図である。
【
図24】トップカバー構造の一部を示す模式図(一)である。
【
図25】トップカバー構造の一部を示す模式図(二)である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段について明確かつ完全に説明するが、説明される実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、その全てではないことは明らかである。本発明における実施例に基づき、当業者が取得した他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に含まれる。
【実施例】
【0027】
図1~
図26に示すように、本実施例で記載される動力電池トップカバー構造は、トップカバープレート1を含み、同一のトップカバープレート1における2つの極柱取付位置にそれぞれ正極アセンブリ100および負極アセンブリ200が装着されて、一体型動力電池トップカバー構造を形成し、または、それぞれ異なるトップカバープレート1における2つの極柱取付位置にそれぞれ正極アセンブリ100および負極アセンブリ200が装着されて分割型動力電池トップカバー構造を形成し、正極アセンブリ100または負極アセンブリ200は、導電極柱構造2を含み、極柱取付位置は、組立穴11と、連続的にまたは間隔を置いて設けられた接続スロット12とを含み、組立穴11は貫通するようにトップカバープレート1に設けられ、接続スロット12は、組立穴11の底面にあるトップカバープレート1を内側へ凹んで形成され、かつ組立穴11の下端開口の縁部に形成され、また、両者は互いに連通して設けられ、接続スロット12は、一般に、連続した環状スロットを使用し、または、環状アレイで設けられた複数のスロットを用いて、間隔を置いて設けられた接続スロット12を形成してもよい。
【0028】
導電極柱構造2の底部外周壁には、連続的にまたは間隔を置いて設けられた接続部20が形成され、接続部20は、導電極柱構造2の底部外周壁で突出状態を呈し、一般に、連続した環状バンプを使用し、または、環状アレイで設けられた複数のバンプを用いて、間隔を置いて設けられた接続部20を形成してもよい。
【0029】
導電極柱構造2は、その極柱本体を組立穴11に組み立てるように、組立穴11の下方に対応して下から上に移動し、接続部20は接続スロット12の内に位置決めされ、導電極柱構造2の極柱本体の外周壁は組立穴11の内周壁に接触して設けられ、接続部20の外壁は、接続スロット12の内壁に接触して溶接され、溶接の際にレーザー溶接を採用し、これにより、導電極柱構造2はトップカバープレート1に固着され、ここで、接続部20と接続スロット12の両方がいずれも連続構造である場合、環状バンプは環状スロットに適合し、または接続部20と接続スロット12の両方がいずれも間隔構造である場合、各バンプは複数のスロット内に嵌合され、これにより、組立穴11に溶接して固定された後の導電極柱構造2の軸方向の上下動が回避される。ここで、トップカバープレート1はアルミニウム製のトップカバープレート1であり、一般に、組立穴11、環状構造の接続スロット12、環状構造の接続部20および導電極柱構造2の極柱本体の外形は、いずれも角形または円形であってよい。
【0030】
本実施例では、導電極柱構造2は、極柱固定部材22と、電極柱21と、ガスケット23と、絶縁部材24とを含み、極柱固定部材22は、リングベース221と、リングベース221の上面に形成されたリング壁222とを含み、リングベース221の上面とリング壁222との間には、リングベース221の位置決め穴224に連通する極柱固定用空洞220が形成され、リング壁222の外周壁とリングベース221の外周壁との間には接続部20が形成され、電極柱21とガスケット23の両方はいずれも極柱固定用空洞220内に配置され、電極柱21の極柱固定部212は、ガスケット23の内穴に位置決めされ、電極柱21の極柱固定部212の外周壁はガスケット23の内周壁に接触して設けられ、それにより、リング壁222および電極柱21に対して射出成形を行う前、またはリング壁222の上部に対してリベット締合を行う前に、極柱固定部212を極柱固定用空洞220に確実に位置決めすることができ、ガスケット23は、電極柱21の極柱固定部212と極柱固定用空洞220の内側底面との間に位置し、絶縁部材24は、電極柱21の少なくとも一部を被覆するように設けられ、かつ少なくとも一部が電極柱21の極柱部211の外周壁とリング壁222の内周壁との間に位置し、絶縁部材24は、電極柱21の極柱固定部212と凹凸嵌合するように設けられ、極柱固定用空洞220の内周壁は、絶縁部材24の外周壁と凹凸嵌合するように設けられ、リング壁222における第1の制限部は絶縁部材24における第2の制限部と協動し、これにより、絶縁部材24、ガスケット23および電極柱21はいずれも極柱固定用空洞220に固着され、かつ電極柱21の極柱部211の上面はトップカバープレート1の上面よりも高くて外部に露出される。ここで、絶縁部材24は、PPSプラスチック製であり、電極柱21の極柱部211のみを被覆するように設けられてもよいし、電極柱21の極柱部211とリング壁222の両方を保護して被覆するように設けられてもよく、正極アセンブリ100の電極柱21はアルミニウム製であり、負極アセンブリ200の電極柱21は銅-アルミニウム合金製であり、電極柱21の極柱部211は円筒構造である。
【0031】
さらに、絶縁部材24の内壁には凹型空洞242が形成され、電極柱21の極柱固定部212には、その外周壁の周方向に沿って連続的にまたは間隔を置いて設けられた凸部213が形成され、凸部213は、凹型空洞242に嵌め込まれて固定され、かつガスケット23と協働することにより、電極柱21の軸方向の位置を制限し、電極柱21の軸方向の上下動を防止する。凹型空洞242の内壁には位置決め用凸部247が形成され、凸部213には位置決め用凹部215が形成され、位置決め用凸部247は、位置決め用凹部215に対応して嵌め込まれ、これにより、電極柱21は極柱固定用空洞220内で径方向に制限され、電極柱21と絶縁部材24とのトルクが増加し、さらに電極柱21と絶縁部材24との相対回転が防止される。ここで、連続式凸部213は環状構造の凸部213であり、または間隔を置いて設けられた凸部213は、電極柱21の極柱固定部212の外周壁に環状アレイで設けられた複数の凸部213である。
【0032】
さらに、絶縁部材24には第1の制限部である段差面241が形成され、絶縁部材24の上部にはリベット接合体223が形成され、かつリベット接合体223は、絶縁部材24の段差面241に押し付けられ、これにより、電極柱21とガスケット23の両方はいずれも極柱固定部材22の極柱固定用空洞220に固着され、リベット接合体223が第2の制限部となり、極柱固定部材22の外周壁は、組立穴11の内周壁に接触して設けられ、絶縁部材24は少なくとも一部がガスケット23とリベット接合体223との間に位置し、リベット接合体223と段差面241の協働と、凹型空洞242への凸部213の嵌合により、極柱固定用空洞220からの電極柱21の外れを回避し、電極柱21を極柱固定用空洞220により確実に固定することが実現される。
【0033】
本実施例では、ガスケット23は、シールリング片231と、シールリング片231の底面に形成されたシールリング本体232とを含み、シールリング本体232の外壁は、リングベース221の位置決め穴224の内壁に接触し、シールリング片231は、圧縮状態であるように凸部213とリングベース221との間に位置し、リングベース221の上面には凸状リング226が形成され、シールリング片231の底面にはリングスロット233が形成され、かつ凸状リング226はリングスロット233内に嵌め込まれ、電極柱21の極柱固定部212は、シールリング片231の内穴に位置決めされ、かつ電極柱21の極柱固定部212の外周壁は、シールリング片231の内穴壁に接触して設けられ、これにより電極柱21の極柱固定部212とリングベース221が密封され、凸状リング226がリングスロット233に嵌め込まれる設定により、リングベース221におけるシールリング片231の位置が制限され、かつシールリング片231とリングベース221との間のシール性能も向上し、シールリング本体232の設定により、射出成形の前に、ガスケット23は、リングベース221の位置決め穴224を介して位置決めされて取り付けられ、位置ずれを防止し、極柱構造の安定性を向上させ、ガスケット23はフッ素ゴム製である。ここで、電極柱21の極柱固定部212には環状凹溝214が形成され、かつ環状凹溝214の上部内壁は凸部213の底面と面一に設けられているので、シールリング片231は、少なくとも一部が環状凹溝214に置かれ、また、ガスケット23の上面は、それぞれ凸部213の底面および環状凹溝214の上部内壁に密着して設けられ、それにより、リング壁222および電極柱21に対して射出成形を行う前、またはリング壁222の上部に対してリベット締合を行う前に、電極柱21を確実に位置決めすることができ、ここで、ガスケット23に位置決めされる極柱固定部212の部位は、円形でも角形でもよく、円形を用いる場合、それに対応して、リングベース221の位置決め穴224、凸状リング226、リングスロット233およびシールリング本体232はいずれも円形に設けられ、または角形を用いる場合、それに対応して、リングベース221の位置決め穴224、凸状リング226、リングスロット233およびシールリング本体232はいずれも四角形に設けられる。
【0034】
本実施例では、トップカバープレート1の底面に固定された下側成形部材3をさらに含み、具体的には、下側成形部材3の上面には複数のT字型ボス36が形成され、トップカバープレート1の底面には複数のT字型溝17が形成され、かつT字型ボス36は、熱融着によりT字型溝17に成形され、これにより、下側成形部材3がトップカバープレート1の底面に固定され、トップカバープレート1には液体注入口14および防爆弁33が設けられ、下側成形部材3には、リングベース221の位置決め穴224に対応する貫通穴31と、液体注入口14に対応する液体注入孔32と、防爆弁33に対応する通風穴34とが形成され、貫通穴31の上部開口縁には環状凸部35が上方に延在して形成され、環状凸部35はリングベース221の位置決め穴224に置かれ、下側成形部材3はPPS製であり、防爆弁33は、ダイヤフラムと、環状スコッチまたはC字型スコッチの付いた防爆片とを含み、ダイヤフラムおよび防爆片は、トップカバープレート1の防爆孔15内に溶接して固定され、ダイヤフラムは防爆片の上方に位置する。
【0035】
絶縁部材24が電極柱21の極柱部211のみを覆うように設けられる場合、絶縁部材24は予め成形されたものであり、または電極柱21に対して射出成形・ゴム引き処理を行って成形されたものであり、かつ絶縁部材24の外周壁には制限部248が突設して形成され、電極柱21が絶縁部材24と組み合わせて別体の極柱アセンブリとして形成され、極柱アセンブリを極柱固定用空洞220に組み立てた後、電極柱21に圧力を加えることにより、ガスケット23は圧力を受けた圧縮状態でリング壁222の上部を電極柱21の方向に折り曲げてリベット接合体223を形成し、かつリベット接合体223の少なくとも一部が凸部213の上方に位置し、リベット接合体223は、リング壁222の上部をリベット接合装置でリベット接合することにより形成され、かつリベット接合体223は、絶縁部材24の段差面241に押し付けられ、これにより、電極柱21とガスケット23の両方はいずれも極柱固定部材22の極柱固定用空洞220内に固着され、極柱固定部材22の外周壁は組立穴11の内周壁に接触して設けられることで、極柱構造が組立穴11に確実に位置決めされると、その後の接続穴と接続体との溶接作業が容易になり、このようにリベット接合極柱が形成され、リベット接合極柱の電極柱21が極柱固定部材22に固着された後、ガスケット23は30%の圧縮量を実現し、さらに気密性の要求を満たすことができ、また、電極柱21の極柱部211の上面が絶縁部材24の上面よりも高いため、電極柱21の極柱部211の上面の露出状態が実現され、このように成形された導電極柱構造2において、ガスケット23に位置決めされる極柱固定部212の部分は、好ましくは角形を使用し、それに対応して、リングベース221の位置決め穴224、凸状リング226、リングスロット233およびシールリング本体232はいずれも円形に設けられ、電極柱21の極柱部211の上面はリベット接合体223の上面より高い。
【0036】
絶縁部材24と極柱固定部材22との径方向の位置を制限するために、リング壁222の内周壁には制限スロット227が凹設して形成され、制限部248は制限スロット227に嵌合され、制限スロット227および制限部248は複数でも1つでもよく、制限スロット227の対向する2つの内壁は、それぞれ制限部248の対向する2つの内壁に接触することにより、絶縁部材24と極柱固定部材22との径方向の制限が実現され、制限部248は突出状態を呈している。
【0037】
好ましくは、極柱固定用空洞220の内壁には複数の凹溝が形成され、絶縁部材24の外壁には複数の突起が形成され、かつ突起は凹溝に対応して嵌め込まれ、そのような構造配置により、成形部材と極柱固定用空洞220との径方向の位置を制限し、絶縁部材24と極柱固定部材22との相対回転を防止し、トルクを増加させ、一般的には、突起を突出状態を呈するように絶縁部材24の底面に形成し、凹溝は極柱固定用空洞220の内底面に凹設して形成される。
【0038】
好ましくは、リング壁222の外周壁には複数のフランジ225が形成され、組立穴11の内周壁には複数の凹み13が形成され、フランジ225は前記凹み13に嵌め込まれ、そのような構造により、組立穴11内に取り付けられた後の導電極柱構造2の径方向制限が向上し、導電極柱構造2と組立穴11との相対回転を防止し、導電極柱構造2と組立穴11との係止を実現する。
【0039】
絶縁部材24が射出成形されたものであると共に、リング壁222と電極柱21の極柱部211の両方を被覆する場合、リング壁222には複数の制限スロット227が形成され、電極柱21およびガスケット23は極柱固定用空洞220に配置され、リベット接合体223の少なくとも一部は凸部213の上方に位置し、次に、極柱固定部材22を射出成形機に入れ、この時、電極柱21に圧力を加え、ガスケット23が圧力を受けた圧縮状態で絶縁部材24は射出成形され、絶縁部材24は、極柱被覆部243と、リング壁被覆部244と、リベット接合体被覆部245と、制限スロット227に嵌合される制限部248とを含み、極柱被覆部243の外壁と、リング壁被覆部244の内壁と、リベット接合体被覆部245の内壁とはロックキャビティ246が形成され、極柱被覆部243の外壁には固定用凹部249が凹設して形成され、固定用凹部249の内側底面は段差面241として機能し、リング壁222とリベット接合体223は共にロックキャビティ246に嵌め込まれ、リベット接合体223は固定用凹部249に嵌設され、これにより、極柱被覆部243は電極柱21とリング壁222の内周壁の間に位置し、リング壁被覆部244はリング壁222の外周壁に被覆され、電極柱21の極柱部211は少なくとも一部が極柱被覆部243の内周壁によって被覆され、リング壁被覆部244の外周壁は組立穴11の内周壁に接触して設けられ、制限部248はリング壁被覆部244の内壁に形成されるように設けられ、凹型空洞242は極柱被覆部243の内周壁に形成され、それにより、射出成形極柱が形成され、かつ射出成形極柱の電極柱21が極柱固定部材22に固着された後、ガスケット23は30%の圧縮量を実現し、さらに気密性の要求を満たすことができ、極柱被覆部243、リング壁被覆部244、リベット接合体被覆部245および制限部248は組み合わせて一体型絶縁部材24を形成し、制限部248と制限スロット227との嵌合により、絶縁部材24と極柱固定部材22との径方向制限が実現され、絶縁部材24と極柱固定部材22との間のトルクが増加する。ここで、シールリング片231は、極柱被覆部243とリングベース221との間にあり、または極柱被覆部243の底面は全体がリングベース221に接触するか、または少なくとも一部がそれに接触し、リングベース221に接触した後に極柱被覆部243の底面に突出状態を呈するように突起が形成され、凹溝は極柱固定用空洞220の内底面に凹設して形成され、かつ突起が凹溝に嵌合される。
【0040】
以上のように成形した導電極柱構造2において、ガスケット23に位置決めされた極柱固定部212の部分は、実際の状況に応じて円形または角形を使用することができ、極柱の極柱部211の上面はリベット接合体被覆部245の上面より高く、制限部248は突出状態を呈している。