(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】ブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造
(51)【国際特許分類】
H05H 1/46 20060101AFI20241112BHJP
【FI】
H05H1/46 M
(21)【出願番号】P 2023198649
(22)【出願日】2023-11-22
【審査請求日】2023-11-22
(31)【優先権主張番号】10-2023-0017762
(32)【優先日】2023-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0092024
(32)【優先日】2023-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523285649
【氏名又は名称】ハナ マテリアルズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳 濟 根
(72)【発明者】
【氏名】金 容 旭
(72)【発明者】
【氏名】李 濟 希
(72)【発明者】
【氏名】韓 泰 グン
(72)【発明者】
【氏名】李 銀 英
(72)【発明者】
【氏名】崔 王 基
【審査官】右▲高▼ 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第2199778(KR,B1)
【文献】特開2022-078720(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05H 1/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマ電極板に結合されるブッシュインサートにおいて、
前記ブッシュインサートは、前記ブッシュインサートを第1方向貫通するインサート内部孔を提供し、
前記インサート内部孔を定義する前記ブッシュインサートの内側面は、
雌ねじ構造を提供し、
前記ブッシュインサートの外面は、平面視において非円形であ
り、
前記ブッシュインサートの前記外面は、
前記第1方向に平行である第1外側面と、
前記インサート内部孔を基準に前記第1外側面の反対側に位置する第2外側面と、
前記第1外側面と前記第2外側面との間の第3外側面と、
前記インサート内部孔を基準に前記第3外側面の反対側に位置する第4外側面と、を含み、
前記第1外側面、前記第2外側面、前記第3外側面、及び前記第4外側面の各々は、平面(plane)形状を有することを特徴とするブッシュインサート。
【請求項2】
前記インサート内部孔は、
前記ブッシュインサートの上面から下に陥没された第1内部孔と、
前記第1内部孔から下に延長されて前記ブッシュインサートの下面に連結される第2内部孔と、を含み、
前記
雌ねじ構造は、前記第2内部孔を定義する前記ブッシュインサートの第1内側面上に形成されることを特徴とする請求項1に記載のブッシュインサート。
【請求項3】
前記ブッシュインサートの前記外面は、前記第1外側面と前記第2外側面を連結する第1曲面をさらに含むことを特徴とする請求項
1に記載のブッシュインサート。
【請求項4】
前記第1内部孔は、平面視において円形状を有することを特徴とする請求項2に記載のブッシュインサート。
【請求項5】
プラズマ電極板に結合されるブッシュインサートにおいて、
前記ブッシュインサートは、前記ブッシュインサートを第1方向貫通するインサート内部孔を提供し、
前記インサート内部孔を定義する前記ブッシュインサートの内側面は、雌ねじ構造を提供し、
前記ブッシュインサートの外面は、平面視において非円形であり、
前記ブッシュインサートは、前記インサート内部孔から前記第1方向に交差される水平方向に延長されて前記ブッシュインサートの前記外面に連結される収縮孔をさらに提供し、
前記収縮孔の前記第1方向への長さは、前記インサート内部孔の前記第1方向への長さより小さいことを特徴とす
るブッシュインサート。
【請求項6】
プラズマ電極板に結合されるブッシュインサートにおいて、
前記ブッシュインサートは、前記ブッシュインサートを第1方向貫通するインサート内部孔を提供し、
前記インサート内部孔を定義する前記ブッシュインサートの内側面は、雌ねじ構造を提供し、
前記ブッシュインサートの外面は、平面視において非円形であり、
前記ブッシュインサートの前記外面は、平面視において丸い角を有する6角形又は丸い角を有する8角形の形状を有することを特徴とす
るブッシュインサート。
【請求項7】
第1電極板と、
前記第1電極板に結合されるブッシュ組立体と、を含み、
前記第1電極板は、前記第1電極板の上面から下に一定深さで陥没される第1挿入孔を提供し、
前記ブッシュ組立体は、
ブッシュと、
前記ブッシュを囲むように前記ブッシュに結合されるブッシュインサートと、を含み、
前記第1挿入孔及び前記ブッシュインサートの各々は、平面視において丸い方形状を有し、
前記ブッシュインサートは、前記第1挿入孔に挿入されることを特徴とする上部電極組立構造。
【請求項8】
前記第1電極板上の第2電極板をさらに含むことを特徴とする請求項
7に記載の上部電極組立構造。
【請求項9】
前記ブッシュインサートは、前記ブッシュインサートを上下に貫通するインサート内部孔を提供し、
前記インサート内部孔を定義する前記ブッシュインサートの内側面は、
雌ねじ構造を提供し、
前記ブッシュは、前記
雌ねじ構造にネジ結合されることを特徴とする請求項
7に記載の上部電極組立構造。
【請求項10】
前記インサート内部孔は、平面視において円形状を有することを特徴とする請求項
9に記載の上部電極組立構造。
【請求項11】
前記インサート内部孔は、
前記ブッシュインサートの上面から下に陥没された第1内部孔と、
前記第1内部孔から下に延長されて前記ブッシュインサートの下面に連結される第2内部孔と、を含み、
前記第1内部孔の幅は、前記第2内部孔の幅より大きいことを特徴とする請求項
9に記載の上部電極組立構造。
【請求項12】
前記ブッシュインサートは、前記インサート内部孔から第1方向に交差される水平方向に延長されて前記ブッシュインサートの外面に連結される収縮孔をさらに提供することを特徴とする請求項
9に記載の上部電極組立構造。
【請求項13】
前記収縮孔の前記第1方向への長さは、前記インサート内部孔の前記第1方向への長さより小さく、
前記収縮孔は、前記ブッシュインサートの下面に連結されることを特徴とする請求項
12に記載の上部電極組立構造。
【請求項14】
前記収縮孔は、4つが提供され、
前記4つの収縮孔は、円周方向に離隔配置されることを特徴とする請求項
12に記載の上部電極組立構造。
【請求項15】
ブッシュインサートと、
前記ブッシュインサートに挿入されるブッシュと、を含み、
前記ブッシュは、前記ブッシュを第1方向貫通する内部貫通孔を提供し、
前記ブッシュの外面に雄ねじ構造が提供され、
前記ブッシュインサートは、前記ブッシュインサートを前記第1方向貫通するインサート内部孔を提供し、
前記インサート内部孔を定義する前記ブッシュインサートの内側面は、前記雄ねじ構造に噛み合わせる
雌ねじ構造を提供し、
前記ブッシュインサートの外面は、平面視において非円形(non-circular)形状を有し、
前記ブッシュの外面は、平面視において円形(circular)形状を有することを特徴とするブッシュ組立体。
【請求項16】
前記ブッシュインサートの前記外面は、平面視において丸い方形状を有することを特徴とする請求項
15に記載のブッシュ組立体。
【請求項17】
前記ブッシュインサートは、前記インサート内部孔から前記第1方向に交差される水平方向に延長されて前記ブッシュインサートの外面に連結される複数の収縮孔をさらに提供することを特徴とする請求項
15に記載のブッシュ組立体。
【請求項18】
前記ブッシュインサートは、前記ブッシュとは異なる物質を含むことを特徴とする請求項
15に記載のブッシュ組立体。
【請求項19】
前記インサート内部孔は、
前記ブッシュインサートの上面から下に陥没された第1内部孔と、
前記第1内部孔から下に延長されて前記ブッシュインサートの下面に連結される第2内部孔と、を含むことを特徴とする請求項
15に記載のブッシュ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造に係り、より詳しくは簡単な組立を可能とすることができるブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子は様々な工程を経て製造される。例えば、半導体素子はシリコン等のウエハに対するフォト工程、蝕刻工程、蒸着工程等を経て製造される。半導体素子を製造するための蝕刻工程で、プラズマが使用できる。プラズマを利用した工程で、半導体製造装備内にプラズマ生成及び制御のための電極が使用できる。プラズマのための電極はチャンバーの下部及び上部に各々位置することができる。プラズマのための電極は複数の構成が結合されて形成されることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が目的とするところは、回転を防止することができるブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造を提供することにある。
また、本発明の目的は簡単な組立を可能とすることができるブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造を提供することにある。
本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に制限されることなく、言及されないその他の課題は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のブッシュインサートは、プラズマ電極板に結合されるブッシュインサートにおいて、前記ブッシュインサートは、前記ブッシュインサートを第1方向貫通するインサート内部孔を提供し、前記インサート内部孔を定義する前記ブッシュインサートの内側面は雌ねじ構造を提供し、前記ブッシュインサートの外面は、平面視において非円形であり得る。
本発明の上部電極組立構造は、第1電極板、及び前記第1電極板に結合されるブッシュ組立体を含み、前記第1電極板は、前記第1電極板の上面で下に一定深さ入り込む第1挿入孔を提供し、前記ブッシュ組立体は、ブッシュ、及び前記ブッシュを囲むように前記ブッシュに結合されるブッシュインサート、を含み、前記第1挿入孔及び前記ブッシュインサートの各々は、平面視において丸い方形状を有し、前記ブッシュインサートは前記第1挿入孔に挿入されることができる。
【0005】
本発明のブッシュ組立体は、ブッシュインサート、及び前記ブッシュインサートに挿入されるブッシュ、を含み、前記ブッシュは、前記ブッシュを第1方向貫通する内部貫通孔を提供し、前記ブッシュの外面に雄ねじ構造が提供され、前記ブッシュインサートは、前記ブッシュインサートを前記第1方向貫通するインサート内部孔を提供し、前記インサート内部孔を定義する前記ブッシュインサートの内側面は、前記雄ねじ構造に噛み合わせる雌ねじ構造を提供し、前記ブッシュインサートの外面は、平面視において非円形(non-circular)形状を有し、前記ブッシュの外面は、平面視において円形(circular)形状を有することができる。
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0006】
本発明のブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造によれば、回転を防止することができる。
また、本発明のブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造によれば、簡単な組立が可能であることができる。
本発明の効果は以上で言及したことに制限されることなく、言及されないその他の効果は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の上部電極組立構造を示した斜視図である。
【
図2】本発明の上部電極組立構造を示した部分分解斜視図である。
【
図3】本発明の上部電極組立構造の一部を示した断面図である。
【
図4】本発明の第1電極板の一部を示した断面図である。
【
図5】本発明の第1電極板の一部を示した平面図である。
【
図6】本発明のブッシュ組立体を示した分解斜視図である。
【
図7】本発明のブッシュインサートを示した断面図である。
【
図8】本発明のブッシュインサートを示した斜視図である。
【
図9】本発明のブッシュインサートを示した平面図である。
【
図10】本発明のブッシュインサートを示した底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の長所及び/又は特徴、そしてそれを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になる。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されることではなく、互いに異なる様々な形態に具現されることができ、単なる本実施形態は本発明の開示が完全するようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されることであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書の全体に亘って同一参照符号は同一構成要素を称する。
本明細書で使用された用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとすることではない。本明細書で、単数形は文句で特別に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される含む(comprises)’及び/又は含む(comprising)は言及された構成要素、段階、動作及び/又は装置は1つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/又は装置の存在又は追加を排除しない。
【0009】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明の上部電極組立構造を示した斜視図であり、
図2は本発明の上部電極組立構造を示した部分分解斜視図である。以下では、
図1のD1を第1方向、第1方向D1に交差されるD2を第2方向、第1方向D1及び第2方向D2に交差されるD3を第3方向と称することができる。第2方向D2及び第3方向D3の各々は水平方向と称することができる。また、第3方向D3は垂直方向と称されることもあり得る。また、第1方向D1は上方向、第1方向D1の反対方向は下方向と称されることもあり得る。
【0010】
図1及び
図2に示す通り、上部電極組立構造Uが提供されることができる。上部電極組立構造Uはプラズマを利用する工程のためのチャンバー内に設置されることができる。例えば、上部電極組立構造Uは半導体蝕刻のためのチャンバー内に設置されることができる。より具体的に、上部電極組立構造Uは蝕刻チャンバー内で下部電極(図示せず)から上に離隔されたところに設置される電極であり得る。上部電極組立構造Uは第1電極板U1、第2電極板U2、ブッシュ組立体A、及び結合部材Mを含むことができる。
第1電極板U1は円板形状を含むことができる。第1電極板U1はシリコン(Si)等の物質を含むことができるが、これに限定することではない。第1電極板U1は第1挿入孔U1h及び微細ホール(未符号)を提供することができる。第1挿入孔U1hは第1電極板U1の上面から下に一定深さで陥没された孔であり得る。第1挿入孔U1hは、平面視において丸い方形状を有することができる。これに対する詳細な内容は後述する。第1挿入孔U1hにブッシュ組立体A及び結合部材Mの少なくとも一部が挿入されることができる。第1挿入孔U1hにブッシュ組立体A及び結合部材Mの一部が挿入されて、第1電極板U1と第2電極板U2が結合されることができる。第1挿入孔U1hは複数が提供されることができる。複数の第1挿入孔U1hは互いに円周方向に離隔されることができる。
【0011】
以下では特別な事情がない限り、第1挿入孔U1hは便宜上単数で記述する。微細ホールのサイズは第1挿入孔U1hのサイズより小さいことができる。微細ホールは工程ガスが通る孔であるが、これに限定することではない。微細ホールは複数が提供されることができる。
第2電極板U2は第1電極板U1上に結合されることができる。第2電極板U2は円板形状を含むことができる。第2電極板U2はシリコン(Si)等の物質を含むことができるが、これに限定することではない。第2電極板U2は第2挿入孔U2h及び微細ホール(未符号)を提供することができる。第2挿入孔U2hは第2電極板U2の上面から下面に向かって開いた孔であり得る。第2挿入孔U2hは第1挿入孔U1h上に位置することができる。第2挿入孔U2hに結合部材Mの一部が挿入されることができる。第2挿入孔U2hに結合部材Mの一部が挿入されて、第1電極板U1と第2電極板U2が結合されることができる。第2挿入孔U2hは複数が提供されることができる。複数の第2挿入孔U2hは互いに円周方向に離隔されることができる。
【0012】
以下では特別な事情がない限り、第2挿入孔U2hは便宜上単数で記述する。微細ホールの直径は第2挿入孔U2hの直径より小さいことができる。微細ホールは工程ガスが通る孔であるが、これに限定することではない。微細ホールは複数が提供されることができる。
ブッシュ組立体Aは第1挿入孔U1hに挿入されることができる。ブッシュ組立体Aは第1電極板U1と結合部材Mを媒介することができる。即ち、ブッシュ組立体Aによって第1電極板U1と結合部材Mが互いに結合されることができる。ブッシュ組立体Aは複数が提供されることができる。例えば、ブッシュ組立体Aは第1挿入孔U1hの数ほど、提供されることができる。しかし、以下では特別な事情がない限り、便宜上ブッシュ組立体Aは単数で記述する。ブッシュ組立体Aに対する詳細な内容は後述する。
【0013】
結合部材Mは上下に延長されることができる。結合部材Mは第1挿入孔U1h及び第2挿入孔U2hに挿入されることができる。結合部材Mは第1電極板U1と第2電極板U2を結合させることができる。
結合部材Mは第1挿入孔U1h内でブッシュ組立体Aと結合することができる。より具体的に、結合部材Mは第1挿入孔U1h内でブッシュ組立体A内に挿入されることができる。結合部材Mは金属を含むことができる。結合部材Mの外周面に雄ねじ構造が形成されることができる。結合部材Mはブッシュ組立体Aとネジ結合をすることができる。即ち、結合部材Mはボルトであるが、これに限定することではない。結合部材Mは複数が提供されることができる。例えば、結合部材Mはブッシュ組立体Aの数ほど、提供されることができる。しかし、以下では特別な事情がない限り、便宜上結合部材Mは単数で記述する。
【0014】
図3は本発明の上部電極組立構造の一部を示した断面図であり、
図4は本発明の第1電極板の一部を示した断面図であり、
図5は本発明の第1電極板の一部を示した平面図である。
図3乃至
図5に示す通り、第1挿入孔U1hは第1電極板U1の上面U1uから下に一定深さで陥没されて形成されることができる。第1挿入孔U1hの高さは、第1電極板U1の高さより小さいことができる。したがって、第1挿入孔U1hは第1電極板U1の下面U1uに連結されないことができる。しかし、これに限定されることではない。第1挿入孔U1hは、平面視において非円形(non-circular)形状を有することができる。例えば、第1挿入孔U1hは、平面視において丸い方形状を有することができる。即ち、第1挿入孔U1hの平面視においての円周は、角が丸い形状の方形であり得る。しかし、これに限定されることではない。第1挿入孔U1h内にブッシュ組立体Aが挿入されることができる。ブッシュ組立体Aはブッシュインサート3及びブッシュ1を含むことができる。これらに対する詳細な内容は後述する。
【0015】
図6は本発明のブッシュ組立体を示した分解斜視図であり、
図7は本発明のブッシュインサートを示した断面図であり、
図8は本発明のブッシュインサートを示した斜視図であり、
図9は本発明のブッシュインサートを示した平面図であり、
図10は本発明のブッシュインサートを示した底面図である。
図6乃至
図8に示す通り、ブッシュインサート3はインサート内部孔3hを提供することができる。インサート内部孔3hはブッシュインサート3の上面3uから下に陥没されて形成されることができる。例えば、インサート内部孔3hはブッシュインサート3を第1方向D1に貫通することができる。インサート内部孔3hを定義する内側面3iは、第1内側面3ib及び第2内側面3iaを含むことができる。インサート内部孔3hの中で第1内側面3ibによって定義される部分を第1内部孔3hbと称することができる。第1内部孔3hbはブッシュインサート3の上面3uから下に陥没されて形成されることができる。第1内部孔3hbは、平面視において円形状を有することができる。第1内側面3ibに
雌ねじ構造(図示せず)が提供されることができる。インサート内部孔3hの中で第2内側面3iaによって定義される部分を第2内部孔3haと称することができる。第2内部孔3haは第1内部孔3hbから上に延長されることができる。第2内部孔3haはブッシュインサート3の上面3uに連結されることができる。第1内部孔3hbの幅は第2内部孔3haの幅より小さいか、或いは同一であるが、これに限定することではない。
【0016】
図6乃至
図8及び
図10に示す通り、ブッシュインサート3は収縮孔3sをさらに提供することができる。収縮孔3sはインサート内部孔3hの一部分が切開された形状であって、水平方向に延長されて、ブッシュインサート3の外面3eに連結されることができる。収縮孔3sの第1方向D1への長さは、ブッシュインサート3の第1方向D1への長さより小さいことができる。収縮孔3sはブッシュインサート3の下面3bに連結されることができる。収縮孔3sは複数が提供されることができる。例えば、4つの収縮孔3sが提供されることができる。複数の収縮孔3sは円周方向に離隔配置されることができる。
【0017】
図9に示す通り、ブッシュインサート3は、平面視において非円形(non-circular)形状を有することができる。例えば、ブッシュインサート3は、平面視において丸い方形状を有することができる。より具体的に、ブッシュインサート3の外面3eの形状は、平面視において角が丸い方形状であり得る。即ち、ブッシュインサート3の外面3eは第1外側面3e1、第2外側面3e2、第3外側面3e3、第4外側面3e4、及び曲面を含むことができる。
【0018】
第1外側面3e1は第1方向D1に延長される直線と平行であることができる。第1外側面3e1は平面(plane)であり得る。例えば、第1外側面3e1は第2方向D2と垂直であることができる。
第2外側面3e2は第1方向D1に延長される直線と平行であることができる。第2外側面3e2は平面(plane)であり得る。例えば、第2外側面3e2は第2方向D2と垂直であることができる。第2外側面3e2は第1外側面3e1の反対側に位置することができる。より具体的に、第2外側面3e2はインサート内部孔3hを基準に第1外側面3e1の反対側に位置することができる。
第3外側面3e3は第1方向D1に延長される直線と平行であることができる。第3外側面3e3は平面(plane)であり得る。例えば、第3外側面3e3は第3方向D3と垂直であることができる。第3外側面3e3は第1外側面3e1と第2外側面3e2との間に位置することができる。
【0019】
第4外側面3e4は第1方向D1に延長される直線と平行であることができる。第4外側面3e4は平面(plane)であり得る。例えば、第4外側面3e4は第3方向D3と垂直であることができる。第4外側面3e4は第3外側面3e3の反対側に位置することができる。より具体的に、第4外側面3e4はインサート内部孔3hを基準に第3外側面3e3の反対側に位置することができる。
【0020】
曲面は第1曲面3ecを含むことができる。第1曲面3ecは第3外側面3e3と第2外側面3e2を連結することができる。曲面は3つがさらに提供されることができる。即ち、4つの曲面の各々は、4つの外側面の中で隣接する2つの外側面を連結することができる。しかし、これに限定することではなく、ブッシュインサート3の外面3eは、平面視において丸い角を有する6角形又は丸い角を有する8角形の形状を有してもよい。
【0021】
図11は本発明の例示的な実施形態によるブッシュを示した断面図であり、
図12は本発明の例示的な実施形態によるブッシュを示した平面図である。
図10、
図11、及び
図12に示す通り、ブッシュ1は内部貫通孔1hを提供することができる。内部貫通孔1hはブッシュ1の上面1uから下に一定深さ陥没されて形成されることができる。例えば、内部貫通孔1hはブッシュ1を第1方向D1に貫通することができる。内部貫通孔1hを定義するブッシュ1の内面は
雌ねじ構造を提供することができる。ブッシュ1の外面1eは、平面視において円形(circular)形状を有することができる。ブッシュ1の外面1eに雄ねじ構造(図示せず)が提供されることができる。ブッシュ1の外面1eに提供される雄ねじ構造は、インサート内部孔3h(
図7参照)を定義するブッシュインサート3(
図7参照)の第1内側面3ib(
図7参照)に形成された
雌ねじ構造に噛み合うことができる。
【0022】
本発明の例示的な実施形態によるブッシュインサート、これを含むブッシュ組立体、及びこれを含む上部電極組立構造によれば、ブッシュインサート及び第1挿入孔の各々が、平面視において非円形状を有することができる。したがって、ブッシュインサートが第1挿入孔内で回転することが防止されることができる。したがって、ブッシュインサートを第1電極板に容易であり、迅速に結合させることができる。
【0023】
以上、添付された図面を参考して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しなくとも他の具体的な形態に実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0024】
1 ブッシュ
1h 内部貫通孔
3 ブッシュインサート
3h インサート内部孔
3s 収縮孔
A ブッシュ組立体
M 結合部材
U1、U2 電極板
U1h、U2h 挿入孔