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特許7587010サブテラヘルツサブバンド平坦化フィードバック
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】サブテラヘルツサブバンド平坦化フィードバック
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20241112BHJP
   H04B 17/24 20150101ALI20241112BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241112BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241112BHJP
【FI】
H04B7/06 152
H04B7/06 100
H04B17/24
H04W24/10
H04W72/0453
【請求項の数】 42
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023214681
(22)【出願日】2023-12-20
(62)【分割の表示】P 2023525490の分割
【原出願日】2021-10-29
(65)【公開番号】P2024037987
(43)【公開日】2024-03-19
【審査請求日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】17/089,511
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラン・ベルリナー
(72)【発明者】
【氏名】シャイ・ランディス
(72)【発明者】
【氏名】イェホナタン・ダラル
(72)【発明者】
【氏名】アサフ・トウブール
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-508447(JP,A)
【文献】特表2010-529808(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0310994(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
H04W 24/10
H04W 72/0453
H04B 17/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記デバイスに、
準信号を受信することと、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定することと、
リコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、
単一タップチャネルにおいて、または単一タップ受信機を介して、1つまたは複数のデータを受信することと、
行わせるように構成された、装置。
【請求項2】
前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の前記振幅と前記設定ポイントとの間の差を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
1つまたは複数のプロセッサは、前記デバイスに、
前記プリコーディングフィードバックに基づいて前記サブバンドにおいて1つまたは複数のデータを受信すること、
を行わせるようにさらに構成された、請求項に記載の装置。
【請求項4】
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、請求項に記載の装置。
【請求項5】
デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記デバイスに、
基準信号を受信することと、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定することと、前記設定ポイントは非周波数選択性であり、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、
プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、
を行わせるように構成された、装置。
【請求項6】
前記チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なる、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記基準信号は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイスの構成要素から受信される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記チャネル平坦化情報は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイスの構成要素へ送信される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
バイスにおけるワイヤレス通信の方法であって、
準信号を受信することと、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定することと、
リコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、 単一タップチャネルにおいて、または単一タップ受信機を介して、1つまたは複数のデータを受信することと、
を備える、方法。
【請求項10】
前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の前記振幅と前記設定ポイントとの間の差を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記プリコーディングフィードバックに基づいて、前記サブバンドにおいて1つまたは複数のデータを受信すること、
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記設定ポイントは非周波数選択性であり、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なる、請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記基準信号は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイスの構成要素から受信される、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記チャネル平坦化情報は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイスの構成要素へ送信される、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
ネットワークデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記ネットワークデバイスに、
準信号を送信することと、
リコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、
つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
記1つまたは複数のデータを単一タップチャネルに出力することと、
を行わせるように構成された、装置。
【請求項18】
前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
ネットワークデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記ネットワークデバイスに、
基準信号を送信することと、
プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、前記チャネル平坦化情報は、非周波数選択性であり、周波数領域上で一貫した振幅を提供する設定ポイントに対する前記基準信号の振幅および位相の測定に基づく、
1つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
前記1つまたは複数のデータを出力することと、
を行わせるように構成された、装置。
【請求項20】
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
ネットワークデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記ネットワークデバイスに、
基準信号を送信することと、
プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、
1つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックに基づき、減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用することと、
前記1つまたは複数のデータを出力することと、
を行わせるように構成された、装置。
【請求項22】
前記チャネル平坦化情報は、スペクトル効率情報とは異なる、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記ネットワークデバイスは基地局または前記基地局の構成要素である、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
ネットワークデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であって、
準信号を送信することと、
リコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
記1つまたは複数のデータを単一タップチャネルに出力することと、
を備える、方法。
【請求項25】
前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記設定ポイントは非周波数選択性であり、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
記1つまたは複数のデータを送信するための前記信号に前記プリコーディングフィードバックを前記適用することは、
前記プリコーディングフィードバックに基づいて、前記信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用すること、
を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記チャネル平坦化情報は、スペクトル効率情報とは異なる、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記ネットワークデバイスは基地局または前記基地局の構成要素である、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
バイスにおいてコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コードは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記1つまたは複数のプロセッサに、前記デバイスが、
準信号を受信することと、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定することと、
リコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、
単一タップチャネルにおいて、または単一タップ受信機を使用して、1つまたは複数のデータを受信することと、
行うように行わせる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項32】
前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の前記振幅と前記設定ポイントとの間の差を含む、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項33】
前記コードは、前記1つまたは複数のプロセッサに、前記デバイスが、
前記プリコーディングフィードバックに基づいて前記サブバンドにおいて1つまたは複数のデータを受信する、
ようにさらに行わせる、請求項32に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
前記チャネル平坦化情報は、ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイスの構成要素へ送信される、請求項32に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項35】
ネットワークデバイスにおいてコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コードは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記1つまたは複数のプロセッサに、前記ネットワークデバイスが、
基準信号を受信することと、
プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、
1つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
前記1つまたは複数のデータを単一タップチャネルに出力することと、
を行うように行わせる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、請求項35に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項37】
前記1つまたは複数のデータを送信するための前記信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用するために、前記コードは、前記1つまたは複数のプロセッサに、前記ネットワークデバイスが、
前記プリコーディングフィードバックに基づき、前記信号に、減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用することと、
を行うようにさらに行わせるように構成される、請求項35に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項38】
前記1つまたは複数のプロセッサは、別々に、または組み合わせて、前記デバイスに、
前記基準信号を受信することと、
前記設定ポイントに対して前記基準信号の前記振幅および前記位相を測定することと、
前記プリコーディングフィードバックにおいて前記チャネル平坦化情報を送信することと、
前記単一タップチャネルにおいて、または前記単一タップ受信機を使用して、前記1つまたは複数のデータを受信することと、
を行わせるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項39】
前記1つまたは複数のプロセッサは、別々に、または組み合わせて、前記ネットワークデバイスに、
前記基準信号を送信することと、
前記プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、
前記1つまたは複数のデータを送信するための前記信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
前記1つまたは複数のデータを前記単一タップチャネルに出力することと、
を行わせるように構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項40】
前記設定ポイントは非周波数選択性であり、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、請求項1に記載の装置。
【請求項41】
前記設定ポイントは非周波数選択性であり、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、請求項18に記載の装置。
【請求項42】
前記1つまたは複数のデータを送信するための前記信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用するように構成する際、前記1つまたは複数のプロセッサは、前記ネットワークデバイスに、
前記プリコーディングフィードバックに基づき、前記信号に、減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用すること、
を行わせるように、さらに構成される請求項17に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2020年11月4日に出願された「SUB-TERAHERTZ SUB-BAND FLATTENING FEEDBACK」と題する米国特許出願第17/089,511号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、サブバンド平坦化(sub-band flattening)を伴うワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
序論
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0004】
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。例示的な電気通信規格は5G新無線(NR)である。5G NRは、(たとえば、モノのインターネット(IoT)に関する)レイテンシ、信頼性、セキュリティ、スケーラビリティに関連する新しい要件、および他の要件を満たすための、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表された継続的モバイルブロードバンド発展の一部である。5G NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、マッシブマシンタイプ通信(mMTC)、および超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)に関連するサービスを含む。5G NRのいくつかの態様は、4Gロングタームエボリューション(LTE(登録商標))規格に基づき得る。5G NR技術のさらなる改善が必要である。これらの改善はまた、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であり得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005]以下は、1つまたは複数の態様の基本的理解を提供するために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0006】
[0006]本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、メモリと、メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサは、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信することと、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定することと、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報(channel flattening information)を送信することと、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、を行うように構成される。
【0007】
[0007]本開示の別の態様では、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法が提供される。本方法は、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信することと、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定することと、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、を含む。
【0008】
[0008]本開示の別の態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信するための手段と、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定するための手段と、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信するための手段と、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、を含む。
【0009】
[0009]本開示の別の態様では、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。本コンピュータ可読媒体は、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信することと、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定することと、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、を行うためのコードを含む。
【0010】
[0010]本開示の一態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、メモリと、少なくとも1つのプロセッサとを含み、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサは、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信することと、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信すること、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、と、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用することとを行うように構成される。本装置はまた、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信し得る。
【0011】
[0011]本開示の別の態様では、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法が提供される。本方法は、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信することと、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信すること、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、と、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用することとを含む。本方法はまた、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信することを含み得る。
【0012】
[0012]本開示の別の態様では、ワイヤレス通信のための装置が提供される。本装置は、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信するための手段と、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信するための手段と、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用するための手段とを含む。本装置はまた、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための手段を含み得る。
【0013】
[0013]本開示の別の態様では、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。本コンピュータ可読媒体は、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信することと、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用することとを行うためのコードを含む。本装置はまた、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信し得る。
【0014】
[0014]上記の目的および関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲において指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のうちのほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】[0015]ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワークの一例を示す図。
図2A】[0016]本開示の様々な態様による、第1のフレームの一例を示す図。
図2B】[0017]本開示の様々な態様による、サブフレーム内のDLチャネルの一例を示す図。
図2C】[0018]本開示の様々な態様による、第2のフレームの一例を示す図。
図2D】[0019]本開示の様々な態様による、サブフレーム内のULチャネルの一例を示す図。
図3】[0020]アクセスネットワークにおける基地局およびユーザ機器(UE)の一例を示す図。
図4】[0021]広いビームを伴う例示的な通信を示す図。
図5】[0022]広いビームから受信デバイスによって受信/観測された信号の一例を示す図。
図6】[0023]例示的な等化器を示す図。
図7A】[0024]狭いビームを伴う通信の一例を示す図。
図7B】[0025]狭いビームから受信デバイスによって受信/観測された信号の一例を示す図。
図8】[0026]高周波数範囲内の狭いビーム送信からの例示的な信号を示す図。
図9】[0027]本開示の態様による、ワイヤレスデバイス間の例示的な通信フローの図。
図10】[0028]本開示の態様による、サブバンド平坦化の一例を示す図。
図11】[0029]本開示の態様による、平坦化されたサブバンドの一例を示す図。
図12】[0030]本開示の態様による、ワイヤレスデバイス間の例示的な通信フローの図。
図13】[0031]ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図14】[0032]例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
図15】[0033]ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図16】[0034]例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0035]添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実施され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示されている。
【0017】
[0036]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのか、ソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0018】
[0037]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、中央処理ユニット(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアを含む。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア構成要素、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0019】
[0038]したがって、1つまたは複数の例では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得る、命令またはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を備えることができる。
【0020】
[0039]基地局およびUEなどのワイヤレスデバイスは、通信速度および信頼性を増加させるために、ビームフォーミング技法を通して互いと通信し得る。ビームフォーミング技法は、ワイヤレスデバイスが、すべての方向に全方向性信号を送信する代わりに、特定の方向に向けて信号を送信することを可能にし得る。いくつかの例では、ワイヤレスデバイスは、複数のアンテナからの送信のために共通波長および位相を使用して、複数のアンテナから信号を送信し得、複数のアンテナからの信号は、より長い範囲およびより方向付けられたビームをもつ合成信号を作成するために合成され得る。信号のビーム幅は、送信周波数に基づいて変わり得る。たとえば、ビームの幅は、周波数と逆関係にあり得、ここで、より小さい波長により、送信機における所与のエリアごとにより多くの放射要素が配置され得るので、ビーム幅は、送信周波数が増加するにつれて減少し得る。
【0021】
[0040]より狭いビームを使用して送信される信号は、より広いビームを使用して送信される信号と比較して、見通し線条件の下で、より少ない反射または屈折により、より少ないひずみを有し得る。たとえば、サブTHz周波数範囲内で形成される狭いビームなど、超高周波においておよび極めて狭いビームにおいて送信される信号は、信号が受信デバイスに達するとき、ほとんどまたはまったく変動がない単一のローブを有し得る。多くの変動なしのそのような信号は、より低い複雑さの受信機(lower complexity receiver)構成要素によって処理され得る。たとえば、より高い複雑さの受信機(higher complexity receiver)構成要素は、より広いビームから受信された信号を等化する(たとえば、送信中に信号によって招かれたひずみを逆転させる)ために使用され得る等化器を含み得、より低い複雑さの受信機は、等化器なしに信号を処理し得る。一例では、より高い複雑さの受信機は、広いキャリアのより大きい高速フーリエ変換サイズにより、広帯域幅キャリア(たとえば、キャリアごとに1000MHz以上など、大きい帯域幅をもつキャリア)について実行不可能であり得る。より低い複雑さの受信機は、少数の構成要素またはあまり複雑でない構成要素を含み得、これは、製造節約および効率を提供し得る。
【0022】
[0041]周波数選択性信号(たとえば、信号の振幅が周波数領域にわたって変動する)は、周波数選択性信号にゼロフォーシング等化を適用することによってなど、信号の周波数にわたってより一貫した振幅を提供するために、信号を補償すること、および/または減衰させることを通して平坦化され得る。周波数選択性信号が、周波数領域における一貫した振幅をもつ信号に変換される/同調させられる場合、受信デバイスは、より低い複雑さの受信機を使用して、これらの信号を受信することが可能であり得る。たとえば、単一の遅延要素をもつ等化器および/または単一の経路から信号を受信するように構成された受信機を有する、より低い複雑さの受信機は、周波数領域における一貫した振幅をもつ信号を受信するために、より好適であり、コスト効率が高くなり得る。単一の遅延要素をもつ等化器および/または単一の経路から信号を受信する受信機は、「単一タップ受信機」および/または「単一タップ等化器」と呼ばれることがある。このコンテキストにおける「タップ」という用語は、等化器におけるある遅延に対応する遅延線上のポイントを指し得る。タップはまた、遅延要素であり得るか、または等化器内の遅延要素を含む。周波数選択性であることなしに、送信された信号にただ遅延および減衰を導入するチャネルの場合、送信された信号は、単一タップ受信機を使用して復元および補償され得る。送信された信号に遅延および減衰を導入するチャネルは、「単一タップチャネル」と呼ばれることもあり、単一タップチャネルは、時間領域にわたって平坦なチャネルであり得る。単一タップ受信機は、より少ない構成要素を有し、受信された信号を等化するためにより低い複雑さのアルゴリズムを使用し得るので、単一タップ受信機は、高い複雑さの等化器と比較して、製造および実装するために比較的より安価であり得る。したがって、1つまたは複数の例によれば、ワイヤレスデバイスが単一タップチャネルにおいて通信することが可能である場合、ワイヤレスデバイスは、信号を受信するために単一タップ受信機を使用し得、これは、ワイヤレスデバイスの受信機のためのコスト、電力および/またはダイサイズを低減し得る。上述のように、あまり複雑でない受信機は、複雑な等化器なしに信号を処理し得る。言い換えれば、受信されるチャネルが単一タップのものである(たとえば、受信されるチャネルが、単一タップ受信機で入来信号を処理することが可能である)場合、受信デバイスは、より低い複雑さの受信機を用いて、チャネルから受信された信号を処理し得る。
【0023】
[0042]本明細書で提示される態様は、受信機に関連する全体的な複雑さおよびコストを低減するために、UEなどの受信デバイスが、単一タップ受信機(たとえば、単一の遅延要素をもつ受信機/等化器、および/または単一の経路から信号を受信する)などのより低い複雑さの受信機を使用して、高周波信号(たとえば、THzおよび/またはサブTHz周波数範囲内の信号)を受信することを可能にし得る。受信デバイスは、基地局などの送信デバイスに、チャネル平坦化情報(たとえば、信号の周波数にわたってより一貫した振幅を提供するために信号を平坦化するために使用され得る情報)を含むプリコーディングフィードバックを送信し得る。プリコーディングフィードバックまたはチャネル平坦化情報に基づいて、送信デバイスは、データを送信するための擬似単一タップチャネル(たとえば、単一タップチャネルの1つまたは複数の特性に似ているチャネル)を作成し得る。言い換えれば、送信デバイスは、受信デバイスが周波数領域にわたって同じまたは同様の振幅を有する(たとえば、振幅が実質的に一定であり得る)信号を受信し得るように、プリコーディングフィードバックに基づいて送信信号に減衰または補償を適用し得る。たとえば、周波数領域にわたる均一な振幅をもつ信号は、信号が、単一タップ受信機によって補償または復元され得る減衰と遅延とを含み得るので、単一タップ受信機を使用して受信され得る。単一タップ受信機は、高い複雑さをもつ等化器を使用する受信機と比較して、コストが比較的低くなり、より少ない電力を消費し得る。1つまたは複数の例では、本明細書で提示される態様(たとえば、開示されるプリコーディング方法)は、高周波ビームフォーミングされる環境における通信により好適であり得、それは、単一タップ受信機が信号を受信するためにワイヤレスデバイスによって使用され得るので、低い複雑さの高周波受信機のための設計考慮事項として、得られた単一タップチャネルを活用し得る。
【0024】
[0043]図1は、ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワーク100の一例を示す図である。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)とも呼ばれる)ワイヤレス通信システムは、基地局102と、UE104と、発展型パケットコア(EPC)160と、別のコアネットワーク190(たとえば、5Gコア(5GC))とを含む。基地局102は、マクロセル(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル(低電力セルラー基地局)を含み得る。マクロセルは基地局を含む。スモールセルは、フェムトセルと、ピコセルと、マイクロセルとを含む。
【0025】
[0044]いくつかの態様では、UE104は、占有帯域幅の1つまたは複数のチャネル周波数応答を平坦化するための係数を含んでいるサブバンドプリコーディングフィードバック報告を送信するように構成されたプリコーディングフィードバック報告構成要素198を含み得る。一態様では、プリコーディングフィードバック報告構成要素198は、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信するように構成され得る。プリコーディングフィードバック報告構成要素198は、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定するようにさらに構成され得る。プリコーディングフィードバック報告構成要素198は、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信するようにさらに構成され得、プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含む。
【0026】
[0045]いくつかの態様では、基地局102/180は、受信デバイスから受信された1つまたは複数の係数に基づいて擬似単一タップチャネルを生成するように構成された擬似単一タップチャネル生成構成要素199を含み得る。一態様では、擬似単一タップチャネル生成構成要素199は、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信するように構成され得る。擬似単一タップチャネル生成構成要素199は、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信するようにさらに構成され得、プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについての設定ポイントと基準信号の振幅ととの間の差を含む。擬似単一タップチャネル生成構成要素199は、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用するようにさらに構成され得る。擬似単一タップチャネル生成構成要素199は、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するようにさらに構成され得る。
【0027】
[0046](発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と総称される)4G LTEのために構成された基地局102は、第1のバックホールリンク132(たとえば、S1インターフェース)を通してEPC160とインターフェースし得る。(次世代RAN(NG-RAN)と総称される)5G NRのために構成された基地局102は、第2のバックホールリンク184を通してコアネットワーク190とインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、以下の機能、すなわち、ユーザデータの転送と、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための配信と、NASノード選択と、同期と、無線アクセスネットワーク(RAN)共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数を実施し得る。基地局102は、第3のバックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)上で互いと直接的または間接的に(たとえば、EPC160またはコアネットワーク190を通して)通信し得る。第1のバックホールリンク132、第2のバックホールリンク184、および第3のバックホールリンク134は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得る。
【0028】
[0047]基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。重複する地理的カバレージエリア110があり得る。たとえば、スモールセル102’は、1つまたは複数のマクロ基地局102のカバレージエリア110と重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークが、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得るホーム発展型ノードB(eNB)(HeNB)を含み得る。基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク(UL)送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用し得る。通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを通したものであり得る。基地局102/UE104は、各方向において送信のために使用される最高合計Yx MHz(x個のコンポーネントキャリア)のキャリアアグリゲーションにおいて割り振られた、キャリアごとの最高Y MHz(たとえば、5、10、15、20、100、400MHzなど)帯域幅のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接することも、隣接しないこともある。キャリアの割振りは、DLとULとに関して非対称であり得る(たとえば、DLの場合、ULの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。コンポーネントキャリアは、1次コンポーネントキャリアと、1つまたは複数の2次コンポーネントキャリアとを含み得る。1次コンポーネントキャリアは1次セル(PCell)と呼ばれることがあり、2次コンポーネントキャリアは2次セル(SCell)と呼ばれることがある。
【0029】
[0048]いくつかのUE104は、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク158を使用して互いと通信し得る。D2D通信リンク158は、DL/UL WWANスペクトルを使用し得る。D2D通信リンク158は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、および物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用し得る。D2D通信は、たとえば、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格に基づくWi-Fi(登録商標)、LTE、またはNRなど、様々なワイヤレスD2D通信システムを通したものであり得る。
【0030】
[0049]ワイヤレス通信システムは、たとえば、5GHz無認可周波数スペクトルなどにおいて、通信リンク154を介してWi-Fi局(STA)152と通信しているWi-Fiアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、STA152/AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実施し得る。
【0031】
[0050]スモールセル102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル102’は、NRを採用し、Wi-Fi AP150によって使用されるのと同じ無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHzなど)を使用し得る。無認可周波数スペクトル中でNRを採用するスモールセル102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。
【0032】
[0051]電磁スペクトルは、しばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割される。5G NRでは、2つの初期動作帯域が、周波数範囲指定FR1(410MHz~7.125GHz)およびFR2(24.25GHz~52.6GHz)として識別されている。FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、ミッドバンド周波数と呼ばれる。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1は、しばしば、様々なドキュメントおよび論文において「サブ6GHz」帯域と(互換的に)呼ばれる。同様の名称問題が、FR2に関して時々起こり、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域と識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、ドキュメントおよび論文において「ミリメートル波」帯域と(互換的に)呼ばれる。
【0033】
[0052]上記の態様を念頭に置いて、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得るか、FR1内であり得るか、またはミッドバンド周波数を含み得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。さらに、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、ミッドバンド周波数を含み得るか、FR2内にあり得るか、またはEHF帯域内にあり得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。
【0034】
[0053]基地局102は、スモールセル102’なのかラージセル(たとえば、マクロ基地局)なのかにかかわらず、eNB、gノードB(gNB)、または別のタイプの基地局を含み、および/あるいはそのように呼ばれることがある。gNB180などのいくつかの基地局は、UE104との通信において、従来のサブ6GHzスペクトル中で、ミリメートル波周波数中で、および/または近ミリメートル波周波数で動作し得る。gNB180がミリメートル波または近ミリメートル波周波数で動作するとき、gNB180は、ミリメートル波基地局と呼ばれることがある。ミリメートル波基地局180は、経路損失と短い範囲とを補償するために、UE104とのビームフォーミング182を利用し得る。いくつかの例では、基地局102または180とUE104とは、サブTHz周波数範囲において通信を交換し得る。一例として、周波数範囲は140GHz周波数を含み得る。いくつかの例では、通信は、たとえば、周波数範囲4(FR4)または周波数範囲5(FR5)におけるものであり得る。いくつかの例では、周波数範囲は、たとえば、140GHz~300GHzの少なくとも一部分内の周波数範囲を含み得る。基地局180およびUE104は、各々、ビームフォーミングを可能にするために、アンテナ要素、アンテナパネル、および/またはアンテナアレイなど、複数のアンテナを含み得る。
【0035】
[0054]基地局180は、1つまたは複数の送信方向182’でUE104にビームフォーミングされた信号を送信し得る。UE104は、1つまたは複数の受信方向182’’で基地局180からビームフォーミングされた信号を受信し得る。UE104はまた、1つまたは複数の送信方向で基地局180にビームフォーミングされた信号を送信し得る。基地局180は、1つまたは複数の受信方向でUE104からビームフォーミングされた信号を受信し得る。基地局180/UE104は、基地局180/UE104の各々のための最良の受信方向と送信方向とを決定するために、ビームトレーニングを実施し得る。基地局180のための送信方向と受信方向は、同じであることも同じでないこともある。UE104のための送信方向と受信方向は、同じであることも同じでないこともある。
【0036】
[0055]EPC160は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、他のMME164と、サービングゲートウェイ166と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ168と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM-SC)170と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172とを含み得る。MME162は、ホーム加入者サーバ(HSS)174と通信していることがある。MME162は、UE104とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME162は、ベアラおよび接続管理を提供する。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、サービングゲートウェイ166を通して転送され、サービングゲートウェイ166自体は、PDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ172とBM-SC170とは、IPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。BM-SC170は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を提供し得る。BM-SC170は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールするために使用され得る。MBMSゲートウェイ168は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属する基地局102にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担当し得る。
【0037】
[0056]コアネットワーク190は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)192と、他のAMF193と、セッション管理機能(SMF)194と、ユーザプレーン機能(UPF)195とを含み得る。AMF192は、統合データ管理(UDM)196と通信していることがある。AMF192は、UE104とコアネットワーク190との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、AMF192は、QoSフローおよびセッション管理を与える。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットがUPF195を通して転送される。UPF195は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。UPF195はIPサービス197に接続される。IPサービス197は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、パケット交換(PS)ストリーミング(PSS)サービス、および/または他のIPサービスを含み得る。
【0038】
[0057]基地局は、gNB、ノードB、eNB、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、送信受信ポイント(TRP)、または何らかの他の好適な用語を含み、および/あるいはそのように呼ばれることがある。基地局102は、UE104にEPC160またはコアネットワーク190へのアクセスポイントを提供する。UE104の例は、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、車両、電気メーター、ガスポンプ、大きいまたは小さいキッチン器具、ヘルスケアデバイス、インプラント、センサー/アクチュエータ、ディスプレイ、あるいは任意の他の同様の機能デバイスを含む。UE104のうちのいくつかは、IoTデバイス(たとえば、パーキングメーター、ガスポンプ、トースター、車両、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE104は、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0039】
[0058]図2Aは、5G NRフレーム構造内の第1のサブフレームの一例を示す図200である。図2Bは、5G NRサブフレーム内のDLチャネルの一例を示す図230である。図2Cは、5G NRフレーム構造内の第2のサブフレームの一例を示す図250である。図2Dは、5G NRサブフレーム内のULチャネルの一例を示す図280である。5G NRフレーム構造は、サブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)についてサブキャリアのセット内のサブフレームがDLまたはULのいずれかに専用である周波数分割複信(FDD)であり得るか、あるいは、サブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)についてサブキャリアのセット内のサブフレームがDLとULの両方に専用である時分割複信(TDD)であり得る。図2A図2Cによって提供された例では、5G NRフレーム構造は、TDDであると仮定され、サブフレーム4は、スロットフォーマット28で(大部分はDLで)構成され、ここで、DはDLであり、UはULであり、Fは、DL/ULの間の使用のためにフレキシブルであり、サブフレーム3は、スロットフォーマット1で(すべてULで)構成される。サブフレーム3、4が、それぞれ、スロットフォーマット1、28で示されているが、任意の特定のサブフレームが、様々な利用可能なスロットフォーマット0~61のいずれかで構成され得る。スロットフォーマット0、1は、それぞれ、すべてDL、ULである。他のスロットフォーマット2~61は、DL、UL、およびフレキシブルなシンボルの混合を含む。UEは、受信されたスロットフォーマットインジケータ(SFI)を通して(DL制御情報(DCI)を通して動的に、または無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して半静的に/静的に)スロットフォーマットで構成される。以下の説明が、TDDである5G NRフレーム構造にも適用されることに留意されたい。
【0040】
[0059]他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレーム(1ms)に分割され得る。各サブフレームは、1つまたは複数のタイムスロットを含み得る。サブフレームはまた、7つ、4つ、または2つのシンボルを含み得るミニスロットを含み得る。各スロットは、スロット構成に応じて7つまたは14個のシンボルを含み得る。スロット構成0の場合、各スロットは14個のシンボルを含み得、スロット構成1の場合、各スロットは7つのシンボルを含み得る。DL上のシンボルは、サイクリックプレフィックス(CP)OFDM(CP-OFDM)シンボルであり得る。UL上のシンボルは、(高スループットシナリオの場合)CP-OFDMシンボル、または(単一のストリーム伝送に限定された電力制限シナリオの場合)(シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボルとも呼ばれる)離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFT-s-OFDM)シンボルであり得る。サブフレーム内のスロットの数は、スロット構成とヌメロロジーとに基づく。スロット構成0の場合、異なるヌメロロジーμ0~4が、サブフレームごとに、それぞれ、1つ、2つ、4つ、8つ、および16個のスロットを可能にする。スロット構成1の場合、異なるヌメロロジー0~2が、サブフレームごとに、それぞれ、2つ、4つ、および8つのスロットを可能にする。したがって、スロット構成0およびヌメロロジーμの場合、14個のシンボル/スロットと2μ個のスロット/サブフレームとがある。サブキャリア間隔とシンボル長/持続時間とは、ヌメロロジーの関数である。サブキャリア間隔は2μ*15kHzに等しくなり得、ここで、μはヌメロロジー0~4である。したがって、ヌメロロジーμ=0は15kHzのサブキャリア間隔を有し、ヌメロロジーμ=4は240kHzのサブキャリア間隔を有する。シンボル長/持続時間は、サブキャリア間隔と逆関係にある。図2A図2Dは、スロットごとに14個のシンボルをもつスロット構成0およびサブフレームごとに4つのスロットをもつヌメロロジーμ=2の一例を提供する。スロット持続時間は0.25msであり、サブキャリア間隔は60kHzであり、シンボル持続時間は約16.67μsである。フレームのセット内に、周波数分割多重化された1つまたは複数の異なる帯域幅部分(BWP)(図2B参照)があり得る。各BWPは、特定のヌメロロジーを有し得る。
【0041】
[0060]フレーム構造を表すためにリソースグリッドが使用され得る。各タイムスロットは、12個の連続するサブキャリアを拡張する(物理リソースブロック(RB)(PRB)とも呼ばれる)RBを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素(RE)に分割される。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
【0042】
[0061]図2Aに示されているように、REのうちのいくつかは、UEのための基準(パイロット)信号(RS)を搬送する。RSは、UEにおけるチャネル推定のために、(1つの特定の構成についてRとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)復調RS(DM-RS)と、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)とを含み得る。RSは、ビーム測定RS(BRS)と、ビーム改良RS(BRRS)と、位相追跡RS(PT-RS)とをも含み得る。
【0043】
[0062]図2Bは、フレームのサブフレーム内の様々なDLチャネルの一例を示す。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)(たとえば、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCE)内でDCIを搬送し、各CCEは6つのREグループ(REG)を含み、各REGは、RBのOFDMシンボル中に12個の連続するREを含む。1つのBWP内のPDCCHは、制御リソースセット(CORESET)と呼ばれることがある。UEは、CORESET上でPDCCH監視オケージョン中に、PDCCH探索空間(たとえば、共通探索空間、UE固有探索空間)においてPDCCH候補を監視するように構成され、ここで、PDCCH候補は、異なるDCIフォーマットと異なるアグリゲーションレベルとを有する。追加のBWPが、チャネル帯域幅にわたって、より大きいおよび/またはより低い周波数に位置し得る。1次同期信号(PSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル2内にあり得る。PSSは、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUE104によって使用される。2次同期信号(SSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル4内にあり得る。SSSは、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEは物理セル識別子(PCI)を決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDM-RSのロケーションを決定することができる。マスタ情報ブロック(MIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SSブロック(SSB)とも呼ばれる)同期信号(SS)/PBCHブロックを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、システム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0044】
[0063]図2Cに示されているように、REのうちのいくつかは、基地局におけるチャネル推定のために(1つの特定の構成についてRとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)DM-RSを搬送する。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のためのDM-RSと物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のためのDM-RSとを送信し得る。PUSCH DM-RSは、PUSCHの最初の1つまたは2つのシンボル中で送信され得る。PUCCH DM-RSは、短いPUCCHが送信されるのか長いPUCCHが送信されるのかに応じて、および使用される特定のPUCCHフォーマットに応じて、異なる構成で送信され得る。UEは、サウンディング基準信号(SRS)を送信し得る。SRSは、サブフレームの最後のシンボル中で送信され得る。SRSはコム構造を有し得、UEは、コムのうちの1つの上でSRSを送信し得る。SRSは、基地局によって、UL上での周波数依存スケジューリングを可能にするために、チャネル品質推定のために使用され得る。
【0045】
[0064]図2Dは、フレームのサブフレーム内の様々なULチャネルの一例を示す。PUCCHは、一構成では図示のように位置し得る。PUCCHは、スケジューリング要求、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)ACK/NACKフィードバックなど、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。PUSCHは、データを搬送し、バッファステータス報告(BSR)、パワーヘッドルーム報告(PHR)、および/またはUCIを搬送するためにさらに使用され得る。
【0046】
[0065]図3は、アクセスネットワーク中でUE350と通信している基地局310のブロック図である。DLでは、EPC160からのIPパケットがコントローラ/プロセッサ375に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ375はレイヤ3およびレイヤ2機能を実装する。レイヤ3は無線リソース制御(RRC)レイヤを含み、レイヤ2は、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)レイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとを含む。コントローラ/プロセッサ375は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、およびRRC接続解放)と、無線アクセス技術(RAT)間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ならびにヘッダ圧縮/解凍と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、ならびに上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの多重分離と、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度処理と、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を与える。
【0047】
[0066]送信(TX)プロセッサ316および受信(RX)プロセッサ370は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE350によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機318TXを介して異なるアンテナ320に与えられ得る。各送信機318TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0048】
[0067]UE350において、各受信機354RXは、それのそれぞれのアンテナ352を通して信号を受信する。各受信機354RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ356に与える。TXプロセッサ368およびRXプロセッサ356は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。RXプロセッサ356は、UE350に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE350に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ356によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ356は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局310によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって算出されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局310によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装するコントローラ/プロセッサ359に与えられる。
【0049】
[0068]コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ360に関連し得る。メモリ360はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ359は、EPC160からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを与える。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0050】
[0069]基地局310によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ならびにヘッダ圧縮/解凍と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、ならびに上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、TB上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの多重分離と、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度処理と、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を与える。
【0051】
[0070]基地局310によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器358によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ368によって使用され得る。TXプロセッサ368によって生成される空間ストリームは、別個の送信機354TXを介して異なるアンテナ352に与えられ得る。各送信機354TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0052】
[0071]UL送信は、UE350における受信機機能に関して説明された様式と同様の様式で基地局310において処理される。各受信機318RXは、それのそれぞれのアンテナ320を通して信号を受信する。各受信機318RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ370に与える。
【0053】
[0072]コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ376に関連し得る。メモリ376はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ375は、UE350からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを与える。コントローラ/プロセッサ375からのIPパケットは、EPC160に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0054】
[0073]TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359のうちの少なくとも1つは、占有帯域幅の1つまたは複数のチャネル周波数応答を平坦化するための係数を含んでいるサブバンドプリコーディングフィードバック報告を送信するために、図1のプリコーディングフィードバック報告構成要素198に関して態様を実施するように構成され得る。
【0055】
[0074]TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375のうちの少なくとも1つは、受信デバイスから受信された1つまたは複数の係数に基づいて擬似単一タップチャネルを生成するために、図1の擬似単一タップチャネル生成構成要素199に関して態様を実施するように構成され得る。
【0056】
[0075]図4は、広いビーム通信を伴う例示的な通信システム400を示す図である。通信システム400は、基地局402およびUE404など、ワイヤレスデバイスを含み、これらは、広いビーム406を使用して、互いと、あるいは他の基地局および/またはデバイスと通信し得る。たとえば、広いビーム406は、図7Aの706に関して説明される狭いビーム405よりも広いビームを含み得る。いくつかの例では、図4中のより広いビーム(たとえば、406)は、mmW通信のために使用されるビームであり得、図7Aのより狭いビーム(たとえば、706)は、たとえば、同じアンテナ開口中により多数の放射要素を有することによって、mmW通信のために使用されるビーム幅の一部分であるビーム幅を有し得る。したがって、本開示の目的で、「広いビーム」または「より広いビーム」という用語は、狭いビーム406または図7Aの狭いビーム706など、狭いビームまたはより狭いビームと比較して、比較的より広い(より大きいビーム幅を有する)ビームを指し得る。
【0057】
[0076]図4によって示されているように、広いビーム406を通る送信は、物体410(たとえば、建築物、木など)が広いビーム406の送信経路を妨害するか、またはその送信経路内にあり得る、非見通し線(NLOS)条件(condition 状況)408に遭遇する可能性がより高くなり得る。広いビーム406はまた、1つまたは複数の進行経路中の信号が受信機に達する前に物体414で跳ね返り得る、送信機Tx(たとえば、基地局402)から受信機Rx(たとえば、UE404)への経路412によって示されているものなど、(1つまたは複数の)反射に遭遇する可能性がより高くなり得、および/または、1つまたは複数の進行経路中の信号の方向が、それが受信機に達する前に媒体418(たとえば、信号が通過/貫通することが可能である材料または物体)を通過するにつれて変化し得る、経路416によって示されているものなど、(1つまたは複数の)屈折に遭遇する可能性がより高くなり得る。NLOS条件408、反射および/または屈折は、受信機が、広いビーム406のより広い送信経路(または複数の送信経路)により、異なる角度および/または時間で複数の経路から信号を受信することを引き起こし得、受信された信号も、ひずみを有する可能性がより高くなり得る。たとえば、信号が複数の経路において(たとえば、周波数選択性チャネルにおいて)送信機から受信機に送信されるとき、同じ信号が、異なる遅延で複数の方向から受信機に達し得る。たとえば、経路412および経路416を通って進行する信号は、いかなる反射または屈折にも遭遇しない経路(たとえば、経路420)を通って進行する信号よりも後に受信機に達し得る。受信機は、異なる遅延で複数の経路を通って進む信号を処理するように構成された複数のタップをもつ等化器(たとえば、マルチタップ受信機)を含み得、ここで、各タップは、経路に対応し、その経路を通って進行する信号についての遅延を処理し得る。各タップからの信号は、次いで、組み合わせられて/混合されて、1つの信号になり得る。たとえば、図6中の等化器600は、4つのタップをもつ遅延線を提供する「4タップ等化器」または「4タップ受信機」と呼ばれることがある。このコンテキストにおける「タップ」は、ある遅延に対応する遅延線上のポイントを指し得る。タップはまた、遅延要素であり得るか、または遅延要素を含む。
【0058】
[0077]図5は、広いビーム(たとえば、広いビーム406)から受信デバイス(たとえば、UE404)によって受信/観測され得る信号の一例を示す図500であり、ここで、信号は、送信デバイス(たとえば、基地局402)によって送信され得る。広いビームを通る送信が、より広い送信経路により、より多くの反射、屈折および/またはNLOS条件に遭遇し得るので、広いビームを使用して送信される信号は、受信された信号が周波数領域全体にわたって上および下に変動する、図500中で波形502によって示されているものなど、ひずみによって少なくとも部分的に引き起こされる、より多くの変動を有する可能性がより高い。さらに、広いビームは、広帯域マルチパスチャネルまたは周波数選択性チャネルに関連して使用される可能性がより高く、ここで、広いビームから送信される信号は、2つまたはそれ以上の経路によって受信デバイスに達し得る。したがって、通信チャネル(たとえば、周波数選択性チャネル)は、システム帯域幅にわたって変わる周波数応答(すなわち、変動をもつ平坦でない波形)を有し得る。
【0059】
[0078]受信デバイスがひずみをもつ信号を受信したとき、受信デバイスは、受信された信号を等化するために等化器を使用し得る。等化器は、送信情報(たとえば、元の信号波形)が受信デバイスにおいて再生され得るように、通信チャネルを通して送信された信号によって招かれたひずみを復元するかまたは逆転させ得る。言い換えれば、等化は、チャネルを通して送信された信号によって招かれたひずみを逆転させ得る。
【0060】
[0079]図6は、例示的な等化器600を示す図である。等化器600は、ひずんだ入力信号602(たとえば、等化されていない入力信号)を、入力信号602の振幅および/または位相を補償するために入力信号602の反転604を適用することによって、等化し得る。振幅および/または位相ひずみが補償された後に、得られた信号出力606(たとえば、等化された出力信号)が、線形位相をもつ平坦な振幅周波数応答を含み得る。等化器600は、複数の遅延要素608を含み得、ここで、各遅延要素、または遅延要素の組合せは、「タップ」と呼ばれることがある。等化器600は、アルゴリズムまたはアルゴリズム構成要素612に基づいて計算され得る等化係数に基づいて複数の遅延要素608のための利得を設定する複数の乗算器610をも含み得る。遅延要素608、乗算器610および/またはアルゴリズム構成要素612の組合せは、等化器600が、本質的に、ひずんだチャネルの反対の周波数応答をもつ、デジタルフィルタを作成することを可能にし得る。等化器の周波数応答は、本質的に、ひずんだチャネルの周波数応答の鏡像であるので、等化器600は、送信された信号を復元するために反対の周波数応答を使用し得る。
【0061】
[0080]等化器は、リアルタイムで(たとえば、オンザフライで)ひずんだ信号を等化し得る。図5図500中で波形502によって示されているものなど、入力信号または通信チャネルが多くのひずみを含んでいるとき、等化器は、入力信号を等化するために、たとえば、短い持続時間内に入力信号の反転を作成するために、より高性能のアルゴリズム、追加の遅延構成要素および/または乗算器を実装または使用し得る。したがって、等化器の複雑さは、処理されるべき信号が多くのひずみを有し、変動するとき、増加し得る。より高い複雑さをもつ等化器(たとえば、高い複雑さの等化器)は、より低い複雑さの等化器、たとえば、多くのひずみを含んでいない信号を処理することが予想される、より少ない遅延要素および乗算器ならびに/またはより低い複雑さのアルゴリズムをもつ等化器などよりも、製造するのに費用がかかり得る。
【0062】
[0081]図7Aは、狭いビームを伴う例示的な通信を示す図700Aであり、ここで、基地局702およびUE704などのワイヤレスデバイスが、狭い(またはより狭い)ビーム706を使用して、互いと、あるいは他の基地局および/またはデバイスと通信し得る。本開示の目的で、「狭いビーム」または「より狭いビーム」という用語は、図4の広いビーム406に関して説明される広いビーム705など、広いビームまたは別のビームと比較して、比較的より狭い(より小さいビーム幅を有する)ビームを指し得る。たとえば、より狭いビームは、mmW通信のために使用されるビーム幅の一部分(たとえば、5%、15%、25%、35%、50%、70%など)を有し得る。一例では、より狭いビームは、より狭いビームがサブTHz通信のために使用され得るように、サブTHz周波数範囲内でなど、高周波において形成され得る。図7Aによって示されているように、狭いビーム706の送信経路は、受信機に狭く適合される可能性がより高くなり得る。したがって、送信は、狭いビーム706が(1つまたは複数の)障害物(たとえば、710)によって妨害されることなしに受信機に達する可能性がより高くなるので、見通し線(LOS)条件708を満たす可能性がより高くなり得る。送信経路が狭いので、反射および/または屈折も、狭いビーム706について発生する可能性がより低くなる。
【0063】
[0082]図7Bは、狭いビーム(たとえば、狭いビーム706)から受信デバイス(たとえば、UE704)によって受信/観測された信号の一例を示す図700Bであり、ここで、信号は、送信デバイス(たとえば、基地局702)によって送信され得る。図4に示されているより広いビームとは異なり、狭いビームは、より狭い送信経路により、送信中により少ない反射または屈折に遭遇し得るので、図7B図700B中で波形712によって示されているものなど、狭いビームを使用して送信される信号は、広いビームを使用して送信される信号と比較して、より少ないひずみを有し得る。
【0064】
[0083]ワイヤレス技術が成長し続けるにつれて、140GHzを上回るまたは300GHzから3THzの間のサブテラヘルツ(サブTHz)帯域中のなどを含む、周波数範囲2(FR2)(たとえば、24.25GHz~52.6GHz)を上回るさらにより高い周波数帯域中のスペクトルについての需要が起こり得る。サブTHz周波数範囲無線技術は、より小さい波長により、アンテナにおける所与のエリアごとにより多くの放射要素が配置され得るので、FR2以下の下でのビーム構造と比較して、はるかにより狭いビーム構造(たとえば、ペンシルビーム、レーザービームなど)を可能にし得る。サブTHz周波数範囲は、短い遅延拡散(たとえば、数ナノ秒)を有し得、数十MHzのコヒーレンス周波数帯域幅にトランスレートされ得る。さらに、サブTHz周波数範囲は、キャリアごとに1000MHz以上など、より大きい帯域幅キャリアによって占有され得る、非常に大きい利用可能帯域幅を提供し得る。
【0065】
[0084]図7Aおよび図7Bに関して説明されたように、より狭いビームを使用して送信される信号は、見通し線条件の下で、より少数の反射または屈折により、より少ないひずみを経験し得る。ビームの幅は送信周波数と逆関係にあり得るので、(たとえば、サブTHz周波数範囲における)超高周波において動作するワイヤレスデバイスは、極めて狭いビームにおいて信号を送信することが可能であり得、信号は、ほとんどまたはまったくひずみなしに受信機に達し得る。言い換えれば、受信機における受信された信号は、1回変動する(たとえば、上または下に動く)単一のローブを有し得るか、または変動を有しない。
【0066】
[0085]受信された信号が多くのひずみを有しない(たとえば、信号が周波数領域全体にわたって上および下に変動しない)とき、図7Aおよび図7Bに関して説明されたように、より低い複雑さの等化器が、受信された信号を等化するために受信機によって使用され得る。より低い複雑さの等化器は、より少ない遅延構成要素および/または乗算器を含み、あまり高性能でないアルゴリズムを使用し得るので、高い複雑さの等化器と比較して、製造および/または実装するのにあまり費用がかからない可能性がある。さらに、高い複雑さの等化器は、広いキャリアのより大きい高速フーリエ変換(FFT)サイズにより、広いキャリア(たとえば、サブTHz周波数範囲における1000MHzキャリア)について実行不可能であり得る。一方、時間領域等化器の複雑さは、チャネル帯域幅および/またはマルチパス送信を扱う時間領域等化器の能力に比例し得る。したがって、サブTHz周波数範囲における信号または広いサブキャリアを処理するための時間領域等化器は、比較的、複雑さが高くなり、費用がかかり得る。
【0067】
[0086]図8は、サブTHz周波数範囲内の狭いビーム送信から受信デバイスによって受信/観測され得る例示的な信号802、804および806を示す図800であり、ここで、信号802、804および806は、ノッチおよび/またはピークなしの滑らかな曲線を有し得、たとえば、信号802、804および806は、それが受信デバイスによって受信されたとき、1回変動し得るか、または変動を有しない。送信された信号が、減衰および遅延を伴っておよびひずみなしに受信機に達するとき、信号は、単一の遅延要素または少数の遅延要素を有する等化器を用いて等化または受信され得る。いくつかの例では、単一の遅延要素をもつ等化器および/または単一の経路から信号を受信する受信機は、「単一タップ受信機」または「単一タップ等化器」と呼ばれることがある。言い換えれば、単一タップ受信機は、周波数選択性であることなしに送信された信号に遅延および減衰を導入するチャネルのために使用され得る。送信された信号に遅延および減衰を導入するチャネルは、「単一タップチャネル」と呼ばれることもあり、単一タップチャネルは、時間領域にわたって平坦なチャネルであり得る。したがって、狭いビームを使用する送信は、信号がほとんどひずみなしに受信機に達し得るので、(たとえば、数ナノ秒程度の)小さい遅延拡散をもつ単一タップチャネルまたは少数タップチャネルを提供する能力を有し得る。単一タップ受信機は、より少ない構成要素を有し、受信された信号を等化するためにより低い複雑さのアルゴリズムを使用し得るので、単一タップ受信機は、高い複雑さの等化器と比較して、製造および実装するために比較的より安価であり得る。したがって、1つまたは複数の例によれば、ワイヤレスデバイスが単一タップチャネルにおいて通信することが可能である場合、ワイヤレスデバイスは、信号を受信するために単一タップ受信機を使用し得、これは、ワイヤレスデバイスの受信機のためのコスト、電力および/またはダイサイズを低減し得る。
【0068】
[0087]周波数選択性信号(たとえば、振幅をもつ信号が周波数領域にわたって変動する)は、信号の周波数にわたってより一貫した振幅を提供するために、信号を補償すること、および/または減衰させることを通して、送信機において平坦化され得る。したがって、信号802、804および806など、非周波数選択性信号(または低減された量の変動を有する信号)が、周波数領域における一貫した振幅をもつ信号に変換される/同調させられる場合、受信デバイスは、単一タップチャネルのために使用され得る単一タップ受信機など、より低い複雑さの受信機を使用して、これらの信号を受信することが可能であり得る。言い換えれば、有効な受信されるチャネルが単一タップのものである場合、時間領域受信機の複雑さ(time domain receiver complexity)は低減され得、サブTHz受信機の全体的なコストおよび/または電力消費も低減され得る。
【0069】
[0088]本明細書で提示される態様は、受信機に関連する全体的な複雑さおよびコストを低減するために、UEなどの受信デバイスが、単一タップ受信機などのより単純な受信機を使用して、高周波信号(たとえば、サブTHz周波数範囲内の信号)を受信することを可能にし得る。一態様では、受信デバイスは、基地局などの送信デバイスに、チャネル平坦化情報を含むプリコーディングフィードバック(たとえば、サブバンドデジタルプリコード化信号(sub-band digital precoded signal))を送信し得る。プリコーディングフィードバックまたはチャネル平坦化情報に基づいて、送信デバイスは、データを送信するための擬似単一タップチャネル(たとえば、単一タップチャネルの1つまたは複数の特性に似ているチャネル)を作成し得る。言い換えれば、送信デバイスは、受信デバイスが、単一タップ受信機を使用してなど、周波数領域におけるより一定の振幅をもつ(たとえば、平坦線と同様の)信号を受信し得るように、プリコーディングフィードバックに基づいて送信信号に減衰または補償を適用し得る。このプリコーディングは、高周波(たとえば、サブTHz)ビームフォーミングされる環境における通信により好適であり得、それは、低い複雑さの高周波(たとえば、サブTHz)受信機のための設計考慮事項として、得られた単一タップチャネルを活用し得る。
【0070】
[0089]図9は、本開示の態様による、UE902(たとえば、受信デバイスまたは第1のワイヤレスデバイス)と基地局904(たとえば、送信デバイスまたは第2のワイヤレスデバイス)との間の例示的な通信フロー900である。906において、基地局904は、UE902に信号を送信し得る。信号906は、基地局がUE902に送信する、(まとめて「基準信号」として)チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)などの基準信号であり得る。いくつかの例では、信号906は、データ(たとえば、前の送信に基づくデータ)であり得る。信号906の一部分が、図10中の図1000の信号1002によって示され得る。
【0071】
[0090]908において、UE902は、設定ポイントに対して基準信号(たとえば、信号1002)の振幅および位相を測定し得る。図10図1000によって示されているように、設定ポイント1004は、UE902が1つまたは複数の測定ポイント1006において(たとえば、異なる周波数またはサブキャリア周波数などにおいて)基準信号1002と設定ポイント1004との間の振幅の差を測定するための基準振幅(たとえば、ポイントまたは値など)を提供し得る。いくつかの例では、基準振幅は、設定ポイントと呼ばれることがある。たとえば、図10によって示されているように、設定ポイント1004は、800MHzサブバンド1008(たとえば、サブキャリア)について2.1dBに設定され得、複数の測定ポイント1006が、UE902のために構成されるか、またはUE902において定義され得る。たとえば、UE902は、サブバンド1008内の固定間隔(たとえば、10MHz、25MHz、100MHzなど)において、および/あるいは、サブバンド1008に対する、または実際の周波数範囲(たとえば、0Hz~300THz)に対する定義された周波数(たとえば、0MHz、200MHz、500MHzなど)においてなど、測定を行うことまたは測定ポイント1006を設定することを行うように構成され得る。たとえば、図1000によって示されているように、UE902は、サブバンド1008内の100MHz間隔ごとに、基準信号1002と1004との間の振幅の差を測定し得、ここで、UE902は、(たとえば、サブバンドに対して)0MHzにおいて-1.1dB、100MHzにおいて-0.7dB、500MHzにおいて0.3dB、800MHzにおいて0.75dBなどの振幅差を取得し得る。
【0072】
[0091]再び図9を参照すると、910において、UE902は、測定ポイント1006においてなど、サブバンド1008について基準信号1002と設定ポイント1004との間の振幅の差を測定した後に、UE902は、基地局904に測定値を送信し得る。たとえば、UE902は、基地局904に、平坦線チャネル(flat line channel)に対する測定値を、たとえば、周波数間隔の各々における平坦線チャネルに対する差測定値を提供し得る。たとえば、測定値は、送信信号を平坦化する(たとえば、送信信号にゼロフォーシングを適用する)ためになど、UE902に送信される信号を同調させるための基準として基地局904によって使用され得る、サブバンドプリコーディングフィードバック報告において送信され得る。言い換えれば、サブバンドプリコーディングフィードバック報告は、サブバンド1008内のなど、占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンドごと係数(per-sub-band-coefficient)を含み得る。
【0073】
[0092]912において、基地局904は、プリコーディングフィードバックにおいてなど、測定値を受信した後に、基地局904は、受信された測定値に少なくとも部分的に基づいて、UE902に送信されるべきである1つまたは複数の信号(たとえば、PDSCHなど、1つまたは複数のデータを搬送する信号)について振幅および/または位相を同調させ得る。プリコーディングフィードバックは、サブバンドプリコーディングフィードバックであり得る。たとえば、基地局904は、UE902が所望の波形において1つまたは複数の信号を受信し得るように、受信された測定値に基づいて1つまたは複数の信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用し得る。
【0074】
[0093]914において、基地局904は、UE902に、同調させられた/調整された信号(たとえば、PDSCH)を送信し得る。UE902が、916においてなど、基地局904から1つまたは複数の信号を受信するとき、同調させられた/調整された1つまたは複数の信号は、異なる周波数全体にわたってより一貫した(たとえば、同様のまたは同じ)振幅を有し得る。信号の各々に適用された調整は、複数のサブキャリアにわたってチャネルを平坦化することを、たとえば、平坦線チャネルに対する変動を低減することを助け得る。言い換えれば、1つまたは複数の信号は、図11図1100中の受信された信号1102によって示されているものなど、平坦線として、UE902によって知覚されるか、またはUEによって処理され得る。受信された信号は周波数全体にわたって同様のまたは同等の振幅を有し得るので、受信された信号は、単一タップチャネルにおいて送信/受信される信号の特性に似ていることがある。したがって、UE902は、単一タップ受信機を使用して1つまたは複数の信号を受信し得る。これは、UE902における(1つまたは複数の)受信機のための複雑さおよびコストを大幅に低減し得、UE902が単一タップ受信機をその性能を劣化させることなしに使用することを可能にし得る。UE902および基地局904は、いくつかの持続時間および/または送信の後に同じプロセスを繰り返し得る。
【0075】
[0094]図12は、本開示の態様による、擬似単一タップチャネル(たとえば、時間領域にわたる平坦なチャネル)を作成する別の例を示す図1200である。1206Aにおいて、基地局1204(たとえば、送信デバイスまたは第1のワイヤレスデバイス)が、UE1202(たとえば、受信デバイスまたは第1のワイヤレスデバイス)に基準信号1208を送信し得る。説明の目的で、送信された基準信号1208は、グラフ1210によって示されているものなど、基地局1204において平坦な水平線として示されている。基準信号1208は、異なる周波数において経路損失を測定または推定するためにUE1202によって使用され得るので、基準信号1208は、任意の波形形状にあり得る。UE1202が基準信号1208を受信した後に、考えられる経路損失(たとえば、伝搬信号の自由空間減損(free space impairment))により、基準信号1208は、グラフ1212によって示されているものなど、UE1202によって受信/知覚された異なる波形にあり得る。
【0076】
[0095]1206Bにおいて、UE1202は、グラフ1216によって示されているものなど、設定ポイント1214に対する受信された基準信号1208の振幅および/または位相を測定し得る。図9に関して説明されたように、設定ポイント1214は、UE1202が1つまたは複数の測定ポイントにおいて基準信号1208と設定ポイント1214との間の振幅の差を測定するための基準振幅を提供し得る。測定値は、占有帯域幅またはサブバンドのチャネル周波数応答を平坦化するためのサブバンドごと係数として、基地局1204によって使用され得る。基準信号1208と設定ポイント1214との間の(たとえば、振幅および/または位相の)差を測定した後に、UE1202は、基地局1204に測定値を送信し得る。たとえば、UE1202は、サブバンドプリコーディングフィードバック報告において測定値を送信し得る。フィードバック報告は、少なくともチャネル平坦化情報を含んでいることがあり、これは、PMI、CQIおよびランクインジケータ(RI)フィードバックなど、スペクトル効率情報を含んでいるフィードバック報告とは異なり得る。言い換えれば、報告における最適化基準およびペイロード構造は、スペクトル効率基準ではなくチャネル平坦化のためのものであり得る。
【0077】
[0096]1206Cにおいて、基地局1204はプリコーディングフィードバック報告(またはサブバンドごと係数)を受信した後に、基地局1204は、単一タップチャネルを通してUE1202によって受信される信号が周波数全体にわたってより一貫したまたは同じ振幅を有し得るように、擬似単一タップチャネルを作成するために、プリコーディングフィードバックを使用し得る。たとえば、プリコーディングフィードバック報告は、(たとえば、グラフ1216内の)第1の測定ポイント1222における振幅の差が(たとえば、設定ポイント1214に対して)-1.1dBであり、第2の測定ポイント1224における振幅の差が0.7dBであることを示し得る。基地局1204が、説明の目的でグラフ1220において平坦線として示されているPDSCH1217を送信しているとき、基地局1204は、測定ポイント1222に対応する周波数において(たとえば、ポイント1226において)UE1202に送信されるべきであるPDSCH1217に1.1dBの補償を適用し(たとえば、1.1dB増加させ)得、基地局1204はまた、測定ポイント1222に対応する周波数において(たとえば、ポイント1228において)PDSCH1217について0.7dBの減衰を適用し(たとえば、0.7dB減少させ)得る。プリコーディングフィードバック報告に基づいて、基地局1204は、元のPDSCH1217を、同調させられたPDSCH1218に同調させ得、同調させられたPDSCH1218をUE1202に送信し得る。したがって、UE1202がPDSCH1218を受信するとき、PDSCH1218の振幅は、基地局1204が、事前補償する/減衰させるを有するので、サブバンド内の異なる周波数全体にわたってより一貫しているかまたは同じであり得る。たとえば、グラフ1230によって示されているように、PDSCH1218は、単一タップチャネルから受信された信号として、UE1202によって受信および知覚され得、ここで、PDSCH1218の周波数帯域は、周波数領域における(たとえば、同じ振幅を有する)平坦線に似ていることがある。したがって、UE1202は、単一タップ受信機を使用してPDSCH1218を受信し得る。別の例では、本明細書で提示される態様がサブTHz周波数範囲に関連して使用されるとき、プリコーディングフィードバックは、(たとえば、基地局1204における)サブTHz送信機によって使用され得、(たとえば、UE1202における)サブTHz受信機の観点から擬似単一タップチャネルを生じる。これは、サブTHzデバイスのためのより低いコスト、電力および/またはダイサイズの受信機を可能にし得る。
【0078】
[0097]図13は、ワイヤレス通信の方法1300のフローチャートである。方法は、第1のワイヤレスデバイスまたは第1のワイヤレスデバイスの構成要素(たとえば、UE104、350、902、1202と、処理システム、この処理システムは、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいは、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359など、UE350の構成要素であり得る)によって実施され得る。随意の態様は破線で示されている。方法は、第1のワイヤレスデバイスが、占有帯域幅(たとえば、サブバンド)の1つまたは複数のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数の係数を測定し、基地局または別のワイヤレスデバイスに報告することを可能にし得る。
【0079】
[0098]1302において、第1のワイヤレスデバイスは、図9および図12に関して説明されたものなど、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信し得る。たとえば、906において、UE902は、基地局904から基準信号を受信し得る。基準信号はCSI-RSであり得る。したがって、第1のワイヤレスデバイスはユーザ機器であり得、第2のワイヤレスデバイスは基地局であり得る。基準信号の受信は、たとえば、図14中の装置の受信構成要素1430、基準信号処理構成要素1440、および/またはRFトランシーバ1422によって、実施され得る。
【0080】
[0099]1304において、第1のワイヤレスデバイスは、図9および図12に関して説明されたものなど、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定し得る。たとえば、908において、UE902は、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定し得る。設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供するために使用され得る。測定は、たとえば、装置1402の通信マネージャ1432の測定構成要素1442によって実施され得る。
【0081】
[0100]1306において、第1のワイヤレスデバイスは、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信し得、ここで、プリコーディングフィードバックは、図9および図12に関して説明されたものなど、少なくとも、サブバンドについて、設定ポイントと基準信号の振幅との間の差を含み得る。たとえば、910において、UE902は、サブバンド1008について、基準信号1002と設定ポイント1004との間の振幅の差を測定した後に、UE902は、基地局904に測定値を送信し得る。送信は、たとえば、図14中の装置の送信構成要素1434、プリコーディングフィードバック構成要素1444、および/またはRFトランシーバ1422によって、実施され得る。サブバンドは、THzまたはサブTHzにおける周波数範囲を備え得る。さらに、チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なり得る。一例では、プリコーディングフィードバックは、サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を含み得、ここで、サブバンド係数は、基準信号と設定ポイントとの間の測定に基づいて取得され得る。別の例では、プリコーディングフィードバックはまた、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数(per sub-band flattening coefficient)を示し得る。
【0082】
[0101]1308において、第1のワイヤレスデバイスは、第2のワイヤレスデバイスにチャネル平坦化情報を含んでいるプリコーディングフィードバックを送信した後に、第1のワイヤレスデバイスは、図9および図12のステップ914および1206Cに関して説明されたものなど、プリコーディングフィードバックに基づいて、サブバンドにおいて第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信し得る。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、プリコーディングフィードバックに基づく位相および/または振幅調整を有する送信を受信し得る。別の例では、第1のワイヤレスデバイスは、単一タップ受信機を使用することによってなど、単一タップチャネルにおいて1つまたは複数のデータを受信し得る。
【0083】
[0102]図14は、装置1402のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1400である。いくつかの例では、装置1402はUEであり得る。他の例では、装置1402は、ワイヤレス通信を受信する別のワイヤレスデバイスであり得る。いくつかの例では、装置1402は、サブTHz周波数範囲において送信を受信するワイヤレスデバイスであり得る。装置1402は、セルラーRFトランシーバ1422および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード1420に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ1404と、セキュアデジタル(SD)カード1408およびスクリーン1410に結合されたアプリケーションプロセッサ1406と、Bluetoothモジュール1412と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール1414と、全地球測位システム(GPS)モジュール1416と、電源1418とを含む。セルラーベースバンドプロセッサ1404は、セルラーRFトランシーバ1422を通して、たとえば、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ1404は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。セルラーベースバンドプロセッサ1404は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ1404によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ1404に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ1404によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ1404は、受信構成要素1430と、通信マネージャ1432と、送信構成要素1434とをさらに含む。通信マネージャ1432は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ1432内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ1404内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ1404は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置1402は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ1404を含み得、別の構成では、装置1402は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置1402の追加のモジュールを含み得る。
【0084】
[0103]通信マネージャ1432は、たとえば、図13の1302に関して説明されたように、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信するように構成された基準信号処理構成要素1440を含む。通信マネージャ1432は、たとえば、図13の1304に関して説明されたように、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定するように構成された測定構成要素1442をさらに含む。通信マネージャ1432は、たとえば、図13の1306に関して説明されたように、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信するように構成されたプリコーディングフィードバック構成要素1444をさらに含み、プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについての基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む。
【0085】
[0104]装置は、図13の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図13の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0086】
[0105]一構成では、装置1402、および特にセルラーベースバンドプロセッサ1404は、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信するための手段を含む。たとえば、基準信号処理構成要素1440、受信構成要素1430、および/またはセルラーRFトランシーバ1422は、様々な他の装置とともに、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信するための手段を提供し得る。装置1402は、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定するための手段を含む。たとえば、通信マネージャ1432の測定構成要素1442は、様々な他の装置とともに、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定するための手段を提供し得る。装置1402は、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信するための手段を含み、プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについての基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む。たとえば、プリコーディングフィードバック構成要素1444、送信構成要素1434、および/またはセルラーRFトランシーバ1422は、様々な他の装置とともに、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信するための手段を提供し得る。チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なり得る。装置1402は、プリコーディングフィードバックに基づいてサブバンドにおいて第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信するための手段を随意に含み得る。受信構成要素1430および/またはRFセルラートランシーバは、様々な他の装置とともに、基準信号処理構成要素1440、測定構成要素1442、および/またはプリコーディングフィードバック構成要素1444を使用することによってなど、プリコーディングフィードバックに基づいてデータを受信するための手段を提供し得る。サブバンドは、THzまたはサブTHzにおける周波数範囲を備え得る。一構成では、1つまたは複数のデータは、単一タップ受信機を使用して単一タップチャネルにおいて受信される。
【0087】
[0106]一構成では、プリコーディングフィードバックは、サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える。そのような構成では、プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す。
【0088】
[0107]一構成では、第1のワイヤレスデバイスはユーザ機器であり、第2のワイヤレスデバイスは基地局である。
【0089】
[0108]上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置1402の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置1402は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とであり得る。
【0090】
[0109]図15は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1500である。方法は、第1のワイヤレスデバイスまたは第1のワイヤレスデバイスの構成要素(たとえば、基地局102、180、310、904、1204と、処理システム、この処理システムは、メモリ376を含み得、基地局310全体、あるいは、TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、および/またはコントローラ/プロセッサ375など、基地局310の構成要素であり得る)によって実施され得る。随意の態様は破線で示されている。方法は、第1のワイヤレスデバイスが、受信デバイスから受信されたチャネル平坦化情報に基づいて、データを送信するための擬似単一タップチャネルを作成することを可能にし得る。
【0091】
[0110]1502において、第1のワイヤレスデバイスは、図9および図12に関して説明されたものなど、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信し得る。たとえば、906において、基地局904は、UE902に基準信号(たとえば、CSI-RS)を送信し得る。したがって、第1のワイヤレスデバイスは基地局であり得、第2のワイヤレスデバイスはユーザ機器であり得る。基準信号の送信は、たとえば、図14中の装置の送信構成要素1634および/または基準信号処理構成要素1640によって、実施され得る。
【0092】
[0111]1504において、第1のワイヤレスデバイスは、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信し得、ここで、プリコーディングフィードバックは、図9および図12に関して説明されたものなど、少なくとも、サブバンドについて、基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含み得る。たとえば、910において、UE902は、サブバンド1008について基準信号1002と設定ポイント1004との間の振幅の差を測定した後に、UE902は、基地局904に測定値を送信し得、ここで、UE902は、プリコーディングフィードバックにおいて測定値を送信し得る。サブバンドは、THzまたはサブTHzにおける周波数範囲を含み得る。さらに、チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なり得る。一例では、プリコーディングフィードバックは、サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を含み得、ここで、サブバンド係数は、第2のワイヤレスデバイスによって基準信号と設定ポイントとの間の測定に基づいて取得され得る。別の例では、プリコーディングフィードバックはまた、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示し得る。設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供するために使用され得る。プリコーディングフィードバックにおけるチャネル平坦化情報の受信は、たとえば、図14中の装置の受信構成要素1630および/またはプリコーディングフィードバック受信構成要素1642によって、実施され得る。
【0093】
[0112]1506において、第1のワイヤレスデバイスは、図9および図12に関して説明されたものなど、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用し得る。たとえば、912において、基地局904は測定値を受信した後に、基地局904は、受信された測定値に少なくとも部分的に基づいて、UE902に送信されるべきである1つまたは複数の信号について振幅および/または位相を同調させ得る。したがって、1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用する際に、第1のワイヤレスデバイスは、プリコーディングフィードバックに基づいて信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用し得る。信号へのプリコーディングフィードバックの適用は、たとえば、図14中の装置のチャネル平坦化構成要素1644および/または同調信号送信構成要素(tuned signal transmission component)1646によって、実施され得る。
【0094】
[0113]1508において、第1のワイヤレスデバイスは、図9および図12に関して説明されたものなど、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信し得る。たとえば、914において、基地局904は、UE902に、同調させられた信号(たとえば、PDSCH)を送信し得る。一例では、第1のワイヤレスデバイスは、単一タップチャネルを通して1つまたは複数のデータを送信し得る。1つまたは複数のデータの送信は、たとえば、図14中の装置の同調信号送信構成要素1646および/または送信構成要素1634によって、実施され得る。
【0095】
[0114]図16は、装置1602のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1600である。装置1602は、いくつかの例では、基地局であり得る。他の例では、装置は送信デバイスであり得る。いくつかの例では、装置1602は、サブTHz周波数範囲において送信を送信するワイヤレスデバイスであり得る。装置1602はベースバンドユニット1604を含む。ベースバンドユニット1604は、セルラーRFトランシーバを通して、UE104または他のワイヤレスデバイスと通信し得る。ベースバンドユニット1604は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。ベースバンドユニット1604は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、ベースバンドユニット1604によって実行されたとき、ベースバンドユニット1604に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにベースバンドユニット1604によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。ベースバンドユニット1604は、受信構成要素1630と、通信マネージャ1632と、送信構成要素1634とをさらに含む。通信マネージャ1632は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ1632内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはベースバンドユニット1604内のハードウェアとして構成され得る。ベースバンドユニット1604は、BS310または他のワイヤレスデバイスの構成要素であり得、メモリ376、および/またはTXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0096】
[0115]通信マネージャ1632は、たとえば、図15の1502に関して説明されたように、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信するように構成された基準信号構成要素1640を含む。通信マネージャ1632は、たとえば、図15の1504に関して説明されたように、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信するように構成されたプリコーディングフィードバック受信構成要素1642をさらに含み、プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて、基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む。通信マネージャ1632は、たとえば、図15の1506に関して説明されたように、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用するように構成されたチャネル平坦化構成要素1644を含む。通信マネージャ1632は、たとえば、図15の1508に関して説明されたように、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するように構成された同調信号送信構成要素1646を含む。
【0097】
[0116]装置は、図15の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図15の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0098】
[0117]一構成では、装置1602、および特にベースバンドユニット1604は、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信するための手段を含む。たとえば、ベースバンドユニット1604の基準信号構成要素1640、送信構成要素1634は、様々な他の装置とともに、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信するための手段を提供し得る。装置1602は、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信するための手段を含み、プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについての基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む。さらに、チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なり得る。たとえば、通信マネージャ1632のプリコーディングフィードバック受信構成要素1642は、様々な他の装置とともに、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信するための手段を提供し得、プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについての基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む。装置1602は、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用するための手段を含む。たとえば、通信マネージャのチャネル平坦化構成要素1644は、様々な他の装置とともに、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用するための手段を提供し得る。装置1602は、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための手段を含む。1つまたは複数のデータは、単一タップチャネルにおいて送信され得る。たとえば、通信マネージャ1632の同調信号送信構成要素1646は、様々な他の装置とともに、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための手段を提供し得る。装置1602は、基準信号構成要素1640、プリコーディングフィードバック受信構成要素1642、チャネル平坦化構成要素1644、同調信号送信構成要素1646を通してによって、および/または様々な他の装置とともになど、プリコーディングフィードバックに基づいて信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用するための手段を含む。サブバンドは、THzまたはサブTHzにおける周波数範囲を備え得る。
【0099】
[0118]一構成では、プリコーディングフィードバックは、サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える。そのような構成では、プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す。
【0100】
[0119]一構成では、第1のワイヤレスデバイスは基地局であり、第2のワイヤレスデバイスはユーザ機器である。
【0101】
[0120]上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置1602の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置1602は、TXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とであり得る。
【0102】
[0121]本明細書で提示される態様は、UEなどの受信デバイスが、単一タップ受信機などのより単純な受信機を使用して、高周波信号(たとえば、サブTHz周波数範囲内の信号)を受信することを可能にし得る。したがって、受信機に関連する全体的な複雑さおよびコストが低減され得る。本明細書で提示される態様は、高周波(たとえば、サブTHz)ビームフォーミングされる環境における通信により好適であり得、それは、低い複雑さの高周波(たとえば、サブTHz)受信機のための設計考慮事項として、得られた単一タップチャネルを活用し得る。
【0103】
[0122]以下の例は例示的なものにすぎず、それらの態様は、限定なしに、本明細書で説明される他の例または教示の態様と組み合わせられ得る。
【0104】
[0123]態様1は、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であって、第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信することと、設定ポイントに対する基準信号の振幅および位相を測定することと、第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信すること、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについて基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、と、を備える、方法である。
【0105】
[0124]態様2では、態様1に記載の方法は、プリコーディングフィードバックに基づいてサブバンドにおいて第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信することをさらに備える。
【0106】
[0125]態様3では、態様1または態様2に記載の方法は、第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、ここにおいて、1つまたは複数のデータが単一タップチャネルにおいて受信される、をさらに備える。
【0107】
[0126]態様4では、態様1から3のいずれかに記載の方法は、第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、ここにおいて、1つまたは複数のデータが単一タップ受信機を使用して受信される、をさらに備える。
【0108】
[0127]態様5では、態様1から4のいずれかに記載の方法は、第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、ここにおいて、1つまたは複数のデータが、時間領域にわたって平坦なチャネルにおいて受信される、をさらに備える。
【0109】
[0128]態様6では、態様1から5のいずれかに記載の方法は、設定ポイントが非周波数選択性であることをさらに含む。
【0110】
[0129]態様7では、態様1から6のいずれかに記載の方法は、設定ポイントが周波数領域上で一貫した振幅を提供することをさらに含む。
【0111】
[0130]態様8では、態様1から7のいずれかに記載の方法は、プリコーディングフィードバックが、サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備えることをさらに含む。
【0112】
[0131]態様9では、態様1から8のいずれかに記載の方法は、プリコーディングフィードバックが、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示すことをさらに含む。
【0113】
[0132]態様10では、態様1から9のいずれかに記載の方法は、サブバンドがTHzまたはサブTHzにおける周波数範囲を備えることをさらに含む。
【0114】
[0133]態様11では、態様1から10のいずれかに記載の方法は、チャネル平坦化情報がスペクトル効率情報とは異なることをさらに含む。
【0115】
[0134]態様12では、態様1から11のいずれかに記載の方法は、第1のワイヤレスデバイスがユーザ機器であり、第2のワイヤレスデバイスが基地局であることをさらに含む。
【0116】
[0135]態様13は、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であって、第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信することと、第2のワイヤレスデバイスからプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信すること、プリコーディングフィードバックが、少なくとも、サブバンドについて基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、と、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用することと、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信することと、を備える、方法である。
【0117】
[0136]態様14では、態様13に記載の方法は、設定ポイントが非周波数選択性であることをさらに含む。
【0118】
[0137]態様15では、態様13または態様14に記載の方法は、設定ポイントが周波数領域上で一貫した振幅を提供することをさらに含む。
【0119】
[0138]態様16では、態様13から15のいずれかに記載の方法は、第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号にプリコーディングフィードバックを適用することが、プリコーディングフィードバックに基づいて信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用することをさらに備えることをさらに含む。
【0120】
[0139]態様17では、態様13から16のいずれかに記載の方法は、プリコーディングフィードバックが、サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備えることをさらに含む。
【0121】
[0140]態様18では、態様13から17のいずれかに記載の方法は、プリコーディングフィードバックが、複数のサブバンドについてサブバンドごと平坦化係数を示すことをさらに含む。
【0122】
[0141]態様19では、態様13から18のいずれかに記載の方法は、サブバンドがTHzまたはサブTHzにおける周波数範囲を備えることをさらに含む。
【0123】
[0142]態様20では、態様13から19のいずれかに記載の方法は、1つまたは複数のデータが単一タップチャネルにおいて送信されることをさらに含む。
【0124】
[0143]態様21では、態様13から20のいずれかに記載の方法は、チャネル平坦化情報がスペクトル効率情報とは異なることをさらに含む。
【0125】
[0144]態様22では、態様13から21のいずれかに記載の方法は、第1のワイヤレスデバイスが基地局であり、第2のワイヤレスデバイスがユーザ機器であることをさらに含む。
【0126】
[0145]態様23は、装置であって、メモリと、メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサが、態様1から12のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、装置である。
【0127】
[0146]態様24は、態様1から12のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える装置である。
【0128】
[0147]態様25は、第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、態様1から12のいずれかに記載の方法を実施させる、非一時的コンピュータ可読媒体である。
【0129】
[0148]態様26は、ワイヤレス通信のための装置であって、メモリと、メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサが、態様13から22のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、装置である。
【0130】
[0149]態様27は、態様13から22のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える、ワイヤレス通信のための装置である。
【0131】
[0150]態様28は、第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、プロセッサによって実行されたとき、プロセッサに、態様13から22のいずれかに記載の方法を実施させる、非一時的コンピュータ可読媒体である。
【0132】
[0151]開示されたプロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0133】
[0152]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施することを可能にするために提供された。これらの態様への様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない最大の範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「場合(if)」、「とき(when)」、および「間(while)」などの用語は、即時の時間関係または反応を暗示するのではなく、「という条件の下で」を意味すると解釈されるべきである。すなわち、これらの句、たとえば、「とき」は、アクションの発生に応答する、またはアクションの発生中の、即時のアクションを暗示せず、単に、条件が満たされた場合、アクションが発生するが、アクションが発生すべき特定のまたは即時の時間制約を必要としないことを暗示する。「例示的」という単語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。「モジュール」、「機構」、「要素」、「デバイス」などという単語は、「手段」という単語の代用でないことがある。したがって、いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であって、
第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信することと、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定することと、
前記第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の前記振幅と前記設定ポイントとの間の差を含む、
を備える、方法。
[C2]
前記プリコーディングフィードバックに基づいて、前記サブバンドにおいて前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
単一タップチャネルにおいて、前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
単一タップ受信機を使用して前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記設定ポイントは非周波数選択性である、C1に記載の方法。
[C6]
前記設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、C1に記載の方法。 [C7]
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す、C7に記載の方法。
[C9]
前記サブバンドは、テラヘルツ(THz)またはサブTHzにおける周波数範囲を備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なる、C1に記載の方法。
[C11]
前記第1のワイヤレスデバイスはユーザ機器であり、前記第2のワイヤレスデバイスは基地局である、C1に記載の方法。
[C12]
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であって、
第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信することと、
前記第2のワイヤレスデバイスから、プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、
前記第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
前記第2のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数のデータを送信することと、
を備える、方法。
[C13]
前記設定ポイントは非周波数選択性である、C12に記載の方法。
[C14]
前記設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、C12に記載の方法。 [C15]
前記第2のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数のデータを送信するための前記信号に前記プリコーディングフィードバックを前記適用することは、
前記プリコーディングフィードバックに基づいて、前記信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用すること、
をさらに備える、C12に記載の方法。
[C16]
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、C12に記載の方法。
[C17]
前記プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す、C16に記載の方法。
[C18]
前記サブバンドは、テラヘルツ(THz)またはサブTHzにおける周波数範囲を備える、C12に記載の方法。
[C19]
前記1つまたは複数のデータは、単一タップチャネルにおいて送信される、C12に記載の方法。
[C20]
前記チャネル平坦化情報は、スペクトル効率情報とは異なる、C12に記載の方法。 [C21]
前記第1のワイヤレスデバイスは基地局であり、前記第2のワイヤレスデバイスはユーザ機器である、C12に記載の方法。
[C22]
第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記メモリおよび前記少なくとも1つのプロセッサは、
第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信することと、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定することと、
前記第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の前記振幅と前記設定ポイントとの間の差を含む、
を行うように構成された、装置。
[C23]
前記メモリおよび前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記プリコーディングフィードバックに基づいて前記サブバンドにおいて前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること
を行うようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C24]
前記メモリおよび前記少なくとも1つのプロセッサは、
単一タップチャネルにおいて、前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、
を行うようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C25]
前記メモリおよび前記少なくとも1つのプロセッサは、
単一タップ受信機を使用して前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信すること、
を行うようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C26]
前記設定ポイントは非周波数選択性である、C22に記載の装置。
[C27]
前記設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、C22に記載の装置。 [C28]
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、C22に記載の装置。
[C29]
前記プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す、C28に記載の装置。
[C30]
前記サブバンドは、テラヘルツ(THz)またはサブTHzにおける周波数範囲を備える、C22に記載の装置。
[C31]
前記チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なる、C22に記載の装置。
[C32]
前記第1のワイヤレスデバイスはユーザ機器であり、前記第2のワイヤレスデバイスは基地局である、C22に記載の装置。
[C33]
第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のための装置であって、
第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信するための手段と、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定するための手段と、
前記第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信するための手段と、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の前記振幅と前記設定ポイントとの間の差を含む、 を備える、装置。
[C34]
前記プリコーディングフィードバックに基づいて、前記サブバンドにおいて前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信するための手段、
をさらに備える、C33に記載の装置。
[C35]
単一タップチャネルにおいて、前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信するための手段、
をさらに備える、C33に記載の装置。
[C36]
単一タップ受信機を使用して前記第2のワイヤレスデバイスから1つまたは複数のデータを受信するための手段、
をさらに備える、C33に記載の装置。
[C37]
前記設定ポイントは非周波数選択性である、C33に記載の装置。
[C38]
前記設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、C33に記載の装置。 [C39]
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、C33に記載の装置。
[C40]
前記プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す、C39に記載の装置。
[C41]
前記サブバンドは、テラヘルツ(THz)またはサブTHzにおける周波数範囲を備える、C33に記載の装置。
[C42]
前記チャネル平坦化情報はスペクトル効率情報とは異なる、C33に記載の装置。
[C43]
前記第1のワイヤレスデバイスはユーザ機器であり、前記第2のワイヤレスデバイスは基地局である、C33に記載の装置。
[C44]
第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
第2のワイヤレスデバイスから基準信号を受信することと、
設定ポイントに対して前記基準信号の振幅および位相を測定することと、
前記第2のワイヤレスデバイスにプリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を送信することと、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の前記振幅と前記設定ポイントとの間の差を含む、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C45]
第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記メモリおよび前記少なくとも1つのプロセッサは、
第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信することと、
前記第2のワイヤレスデバイスから、プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、
前記第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
前記第2のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数のデータを送信することと、 を行うように構成された、装置。
[C46]
前記設定ポイントは非周波数選択性である、C45に記載の装置。
[C47]
前記設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、C45に記載の装置。 [C48]
前記第2のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数のデータを送信するための前記信号に前記プリコーディングフィードバックを適用するように構成することにおいて、前記メモリおよび前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記プリコーディングフィードバックに基づいて、前記信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用すること、
を行うようにさらに構成された、C45に記載の装置。
[C49]
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、C45に記載の装置。
[C50]
前記プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す、C49に記載の装置。
[C51]
前記サブバンドは、テラヘルツ(THz)またはサブTHzにおける周波数範囲を備える、C45に記載の装置。
[C52]
前記1つまたは複数のデータは、単一タップチャネルにおいて送信される、C45に記載の装置。
[C53]
前記チャネル平坦化情報は、スペクトル効率情報とは異なる、C45に記載の装置。 [C54]
前記第1のワイヤレスデバイスは基地局であり、前記第2のワイヤレスデバイスはユーザ機器である、C45に記載の装置。
[C55]
第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のための装置であって、
第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信するための手段と、
前記第2のワイヤレスデバイスから、プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信するための手段と、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、
前記第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用するための手段と、
前記第2のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数のデータを送信するための手段と、
を備える、装置。
[C56]
前記設定ポイントは非周波数選択性である、C55に記載の装置。
[C57]
前記設定ポイントは、周波数領域上で一貫した振幅を提供する、C55に記載の装置。 [C58]
前記第2のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数のデータを送信するための前記信号に前記プリコーディングフィードバックを適用するための前記手段は、
前記プリコーディングフィードバックに基づいて、前記信号に減衰または補償のうちの少なくとも1つを適用するための手段、
を備える、C55に記載の装置。
[C59]
前記プリコーディングフィードバックは、前記サブバンドにおける占有帯域幅のチャネル周波数応答を平坦化するための1つまたは複数のサブバンド係数を備える、C55に記載の装置。
[C60]
前記プリコーディングフィードバックは、複数のサブバンドについてのサブバンドごと平坦化係数を示す、C59に記載の装置。
[C61]
前記サブバンドは、テラヘルツ(THz)またはサブTHzにおける周波数範囲を備える、C55に記載の装置。
[C62]
前記1つまたは複数のデータは、単一タップチャネルにおいて送信される、C55に記載の装置。
[C63]
前記チャネル平坦化情報は、スペクトル効率情報とは異なる、C55に記載の装置。 [C64]
前記第1のワイヤレスデバイスは基地局であり、前記第2のワイヤレスデバイスはユーザ機器である、C55に記載の装置。
[C65]
第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
第2のワイヤレスデバイスに基準信号を送信することと、
前記第2のワイヤレスデバイスから、プリコーディングフィードバックにおいてチャネル平坦化情報を受信することと、前記プリコーディングフィードバックは、少なくとも、サブバンドについて前記基準信号の振幅と設定ポイントとの間の差を含む、
前記第2のワイヤレスデバイスに1つまたは複数のデータを送信するための信号に、前記プリコーディングフィードバックを適用することと、
前記第2のワイヤレスデバイスに前記1つまたは複数のデータを送信することと、 を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。

図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16