(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】管理装置及び管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241112BHJP
【FI】
G06Q30/0207 350
(21)【出願番号】P 2024074719
(22)【出願日】2024-05-02
【審査請求日】2024-05-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 遼
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-108352(JP,A)
【文献】特開2011-186773(JP,A)
【文献】特開2020-046803(JP,A)
【文献】特開2006-099444(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットに基づいて、第1有効期限までの期間における前記商品又は前記役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、前記第1ユーザに対してインセンティブを付与する付与部と、
前記第1ユーザに関するユーザデータに応じて、前記第1有効期限を変更する期限変更部と、
を備え、
前記ユーザデータによって、前記
第1ユーザが前記第1地域の在住者であることが示される場合、前記期限変更部は、前記第1有効期限を変更でき、
前記ユーザデータによって、前記第1ユーザが前記第1地域の在住者であることが示されない場合、前記期限変更部は、前記第1有効期限を変更できない
、
管理装置。
【請求項2】
第1ユーザに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットに基づいて、第1有効期限までの期間における前記商品又は前記役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、前記第1ユーザに対してインセンティブを付与する付与部と、
前記第1ユーザに関するユーザデータに応じて、前記第1有効期限を変更する期限変更部と、
を備え、
前記ユーザデータによって、前記第1ユーザが前記第1地域の在住者であることが示される場合、前記期限変更部は、前記第1有効期限を第2有効期限まで延長でき、
前記ユーザデータによって、前記第1ユーザが前記第1地域の在住者であることが示されない場合、前記期限変更部は、前記第1有効期限を第3有効期限まで延長でき、
前記第3有効期限は、前記第2有効期限よりも遅い、
管理装置。
【請求項3】
第1ユーザに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットに基づいて、第1有効期限までの期間における前記商品又は前記役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、前記第1ユーザに対してインセンティブを付与する付与部と、
前記第1ユーザに関するユーザデータに応じて、前記第1有効期限を変更する期限変更部と、
を備え、
前記ユーザデータによって、前記第1ユーザが、現時点から遡る第1期間に、前記第1地域の関係者となったことが示される場合、前記期限変更部は、前記第1有効期限を第4有効期限まで延長できる
、
管理装置。
【請求項4】
第1ユーザに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットに基づいて、第1有効期限までの期間における前記商品又は前記役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、前記第1ユーザに対してインセンティブを付与する付与部と、
前記第1ユーザに関するユーザデータに応じて、前記第1有効期限を変更する期限変更部と、
を備え、
前記ユーザデータによって、前記第1ユーザが前記第1地域の在住者であると共に、前記第1ユーザが、前記第1有効期限までの期間に含まれる第1基準日から少なくとも第2期間、前記第1地域の外に位置する場合に、前記期限変更部は、前記第1有効期限を前記第1基準日の前日に変更できる
、
管理装置。
【請求項5】
管理装置が実行する管理方法であって、
前記管理装置に備わる付与部が、第1ユーザに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットに基づいて、第1有効期限までの期間における前記商品又は前記役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、前記第1ユーザに対してインセンティブを付与することと、
前記管理装置に備わる期限変更部が、前記第1ユーザに関するユーザデータに応じて、前記第1有効期限を変更することと、
を有
し、
前記ユーザデータによって、前記第1ユーザが前記第1地域の在住者であることが示される場合、前記期限変更部は、前記第1有効期限を第2有効期限まで延長でき、
前記ユーザデータによって、前記第1ユーザが前記第1地域の在住者であることが示されない場合、前記期限変更部は、前記第1有効期限を第3有効期限まで延長でき、
前記第3有効期限は、前記第2有効期限よりも遅い、
管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
販売促進を目的とするキャンペーンのために、電子的なスタンプカードが提供されることがある。例えば、特許文献1は、ユーザが興味を持っていることが見込まれる店舗の電子的なスタンプカードを自動的に生成して、ユーザに提供する技術を開示している。
【0003】
また、地域活性化のために、自治体内を周回しながら、電子的なスタンプカードにスタンプを押印するスタンプラリーが実施されることがある。例えば、非特許文献1には、自治体内における、AR(Augmented Reality)技術を用いたスタンプラリーの実例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献】
【0005】
【文献】クラウドサーカス株式会社,“スタンプラリー施策の最新トレンドとは?地域・イベントでの企画や成功事例もくわしくご紹介!”、インターネット<URL:https://www.coco-ar.jp/media/column/stamprally>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、地域活性化のために、自治体内で使用できるスタンプカードを用いたキャンペーンをする場合、当該スタンプカードの有効期限は統一されていた。しかし、当該有効期限を、ユーザ毎に変更できると、スタンプカードの利便性は高まる。
【0007】
そこで本発明は、自治体内で使用できる電子的なスタンプカードの有効期間を、ユーザ毎に柔軟に変更できる管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好適な態様に係る管理装置は、第1ユーザに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットに基づいて、第1有効期限までの期間における前記商品又は前記役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、前記第1ユーザに対してインセンティブを付与する付与部と、前記第1ユーザに関するユーザデータに応じて、前記第1有効期限を変更する期限変更部と、を備える。
【0009】
本発明の好適な態様に係る管理方法は、第1ユーザに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットに基づいて、第1有効期限までの期間における前記商品又は前記役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、前記第1ユーザに対してインセンティブを付与することと、前記第1ユーザに関するユーザデータに応じて、前記第1有効期限を変更することと、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、自治体内で使用できるスタンプカードの有効期間を、ユーザ毎に柔軟に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】管理システム1Aの全体構成を示すブロック図。
【
図2】端末装置20A[k]の構成例を示すブロック図。
【
図3】電子的なスタンプカードSC1Aの一例を示す図。
【
図5】スタンプカードデータベースSDBの構成例を示す表。
【
図6】ユーザデータベースUDBの構成例を示す表。
【
図7】第1データセットFDSの更新動作の例を示すフローチャート。
【
図8】第1有効期限の第1の変更動作の例を示すフローチャート。
【
図9】第1有効期限の第2の変更動作の例を示すフローチャート。
【
図10】第1有効期限の第3の変更動作の例を示すフローチャート。
【
図11】第1有効期限の第4の変更動作の例を示すフローチャート。
【
図12】第1有効期限の第5の変更動作の例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1:第1実施形態
以下、
図1~
図12を参照しながら、第1実施形態に係る管理システム1Aについて説明する。
【0013】
図1に示される本開示の管理装置10Aは、電子的なスタンプを管理する。
一般にスタンプは、コンビニエンスストアの販促の施策、及び自治体の施策といったように目的別に管理される。また、一般に、コンビニエンスストアの販促の施策、及び自治体の施策で管理されるスタンプは、物理的なスタンプカードに押印される。スタンプカードに所定の数量のスタンプが押印されることで、当該スタンプカードの所有者は、一例として、インセンティブを獲得できる。
本明細書において、スタンプカードは、電子的なスタンプカードを表示する画像を意味する。
図1に示される端末装置20Aに電子的なスタンプカードSC1Aが表示され、当該電子的なスタンプカードSC1Aの画像内の所定の領域に、電子的なスタンプの画像が表示される。
【0014】
本開示の管理装置10Aは、一例として、第1地域に存在する店舗において、ユーザU[k]が商品又は役務を購入した場合に、ユーザU[k]に紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットFDSを更新する。また、管理装置10Aは、第1データセットFDSに基づいて、第1有効期限までの期間における商品又は役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、ユーザU[k]に対してインセンティブを付与する。
第1データセットFDSは、一例として、ユーザU[k]に紐づけられ、第1地域における商品又は役務の購入の履歴に関するデータセットである。
【0015】
管理装置10Aは、第1データセットFDSに含まれるデータを用いて、端末装置20Aに電子的なスタンプカードSC1Aを表示させる。電子的なスタンプカードSC1A内の所定の領域に、第1スタンプFSが表示される。
換言すれば、第1データセットFDSは、端末装置20Aに、電子的なスタンプの画像を含む電子的なスタンプカードSC1Aの画像を表示するために用いられるデータセットである。
【0016】
また、第1データセットFDSは第1スタンプデータFDを含む。第1スタンプデータFDは、電子的なスタンプカードSC1Aの画像内に、第1スタンプFSの画像を表示させるためのデータである。
後述のように、第1スタンプデータFDは、商品又は役務を購入した日時に対応する。
【0017】
また、管理装置10Aは、ユーザU[k]に関するユーザデータUDに応じて、スタンプカードSC1Aの有効期限を変更する。
【0018】
この結果、管理装置10Aは、自治体内において使用できる電子的なスタンプカードSC1Aの有効期間を、ユーザ毎に柔軟に変更できる。
【0019】
1-1:第1実施形態の構成
1-1-1:全体構成
図1は、本実施形態に係る管理システム1Aの全体構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、管理システム1Aは、管理装置10Aと、n台の端末装置20A[1],端末装置20A[2],…端末装置20A[k],…端末装置20A[n]と、を備える。nは1以上の整数である。kは1以上n以下の整数である。以下の説明では、端末装置20A[1]~端末装置20A[n]を、「端末装置20A」と総称することがある。なお、
図1において、ユーザUが端末装置20Aを使用する。また、ユーザU[k]が端末装置20A[k]を使用する。以下では、必要に応じて、端末装置20A[k]を、端末装置20Aの代表例として用いながら説明する。なお、ユーザU[k]は、「第1ユーザ」の一例である。
【0020】
管理装置10Aは、電子的なスタンプカードSC1Aに関するデータを管理するために使用する装置である。電子的なスタンプカードSC1Aは、端末装置20A[1]~端末装置20A[n]の各々において個別に表示される。一例として、ユーザU[k]が特定の地域に存在する店舗で商品又は役務を購入すると、端末装置20A[k]に表示される電子的なスタンプカードSC1Aに第1スタンプFSが表示される。
【0021】
一例として、ユーザU[k]が、上記の特定の地域に存在する店舗において商品又は役務を購入した場合に、当該店舗のレジで印刷されるレシートに、第1のQRコードが印刷される。ユーザU[k]は、端末装置20A[k]で、電子的なスタンプカードSC1A用の特定のアプリを立ち上げて、当該第1のQRコードを読み込むと、端末装置20A[k]に表示される電子的なスタンプカードSC1Aに第1スタンプFSが表示される。なお、電子的なスタンプカードSC1Aに対して、第1スタンプFSが表示されるための更なる条件が設定されてもよい。例えば、ユーザU[k]が、上記の特定の地域に存在する店舗において、所定の金額以上、商品又は役務を購入して初めて、上記のレシートに第1のQRコードが印刷されてもよい。
なお、「QRコード」は、登録商標である。
【0022】
管理装置10Aは、上記の例において、電子的なスタンプカードSC1A、及び第1スタンプFSに関するデータを管理する。
【0023】
端末装置20A[k]は、ユーザU[k]が、電子的なスタンプカードSC1Aを閲覧すると共に、当該電子的なスタンプカードSC1Aに表示された第1スタンプFSを確認するために使用する装置である。上記のように、一例として、ユーザU[k]は、レシートに印刷された第1のQRコードを端末装置20A[k]で読み込むことで、端末装置20A[k]に表示される電子的なスタンプカードSC1Aに第1スタンプFSを表示させることが可能となる。
端末装置20A[k]は、例として、スマートフォン又はタブレットといった携帯端末であってもよく、PC(Personal Computer)であってもよい。端末装置20A[k]以外の、他の端末装置20Aについても同様である。
【0024】
1-1-2:端末装置の構成
図2は、端末装置20A[k]の構成例を示すブロック図である。
図2に示されるように端末装置20A[k]は、処理装置21A、記憶装置22A、撮像装置23、表示装置24、入力装置25、及び通信装置26を備える。端末装置20A[k]が有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスによって相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。
【0025】
処理装置21Aは、端末装置20A[k]の全体を制御するプロセッサである。処理装置21Aは、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。また、処理装置21Aは、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を用いて構成される。なお、処理装置21Aが有する機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、及びFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置21Aは、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0026】
記憶装置22Aは、処理装置21Aによる読取及び書込が可能な記録媒体である。記憶装置22Aは、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。
また、記憶装置22Aは、処理装置21Aが実行する制御プログラムPR2Aを記憶する。また、記憶装置22Aは、処理装置21Aのワークエリアとして機能する。
【0027】
撮像装置23は、外界を撮像することで得られた撮像データを出力する。撮像装置23は、例えば、レンズ、撮像素子、増幅器、及びAD変換器を備える。レンズを介して集光された光は、撮像素子によってアナログ信号である撮像信号に変換される。増幅器は撮像信号を増幅した上でAD変換器に出力する。AD変換器はアナログ信号である増幅された撮像信号をデジタル信号である撮像データに変換する。変換された撮像データは、処理装置21Aに出力される。
【0028】
表示装置24は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置24は、処理装置21Aによる制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置24として好適に利用される。
【0029】
入力装置25は、ユーザUからの操作を受け付ける機器である。例えば、入力装置25は、キーボード、タッチパッド、タッチパネル又はマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される。ここで、入力装置25は、タッチパネルを含んで構成される場合、表示装置24を兼ねてもよい。
【0030】
通信装置26は、他の装置と通信を行うための、送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置26は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、又は通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置26は、有線接続用のコネクターを備え、当該コネクターに対応するインタフェース回路を備えていてもよい。また、通信装置26は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0031】
処理装置21Aは、記憶装置22Aから制御プログラムPR2Aを読み出して実行することによって、取得部211、通信制御部212、及び表示制御部213として機能する。
【0032】
取得部211は、ユーザU[k]が商品又は役務を購入した日時を含むデータを取得する。一例として、ユーザU[k]が特定の地域に存在する店舗において商品又は役務を購入した場合、取得部211は、ユーザU[k]が当該特定の地域に存在する店舗において商品又は役務を購入した日時を示すデータ、当該店舗を示すデータ、及び当該特定の地域を示すデータを取得する。
より具体的には、ユーザU[k]が特定の地域に存在する店舗において商品又は役務を購入した場合、ユーザU[k]は、上記のように、電子的なスタンプカードSC1Aに関連する特定のアプリを立ち上げた上で、当該店舗のレジで印刷されるレシートに印刷された第1のQRコードを、撮像装置23で撮像する。取得部211は、撮像装置23によって撮像された第1のQRコードをデコードすることで、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータ、当該特定の地域を示すデータ、及び当該店舗を示すデータを、ユーザU[k]を示すデータと共に取得する。
なお、当該特定の地域は、「第1地域」の一例である。
【0033】
通信制御部212は、通信装置26に、管理装置10Aとの間で各種のデータを送受信させる。
一例として、通信制御部212は、管理装置10Aに対して、取得部211が取得したユーザU[k]を示すデータと、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータと、当該特定の地域を示すデータと、当該店舗を示すデータとの組を、通信装置26に送信させる。
また、通信制御部212は、管理装置10Aから、表示装置24に電子的なスタンプカードSC1Aを表示させるためのデータを、通信装置26に受信させる。
【0034】
表示制御部213は、管理装置10Aから受信したデータを用いて、表示装置24に電子的なスタンプカードSC1Aを表示させる。
【0035】
図3は、表示制御部213が表示装置24に表示させる電子的なスタンプカードSC1Aの一例を示す図である。電子的なスタンプカードSC1Aは、用途表示領域USと、スタンプ表示領域SAと、景品表示領域CDとを有する。
用途表示領域USは、電子的なスタンプカードSC1Aの用途を表示する領域である。
図3に示される例において、用途表示領域USは、電子的なスタンプカードSC1Aが、A市内に存在する複数の店舗において商品又は役務を購入しながら、第1スタンプFSを表示させるために用いるカードであることを表示する。なお、以降では、複数の店舗での商品又は役務の購入を「買い回り」と呼称する。
スタンプ表示領域SAは、第1スタンプFSを表示する領域である。
図3に示される例において、スタンプ表示領域SAは、第1スタンプFSを表示する4つの区画を含む。
景品表示領域CDは、スタンプ表示領域SAに含まれる全ての区画に第1スタンプFSが表示された場合に獲得される景品を表示する領域である。
図3に示される例において、景品表示領域CDには、上記のアプリを立ち上げた上で、対象の操作をするとスタンプ表示領域SAに第1スタンプFSが表示されること、及びユーザU[k]が4つの第1スタンプFSを獲得すると、ユーザU[k]が100ポイントを取得できることが表示される。
【0036】
1-1-3:管理装置の構成
図4は、管理装置10Aの構成例を示すブロック図である。
図4に示されるように管理装置10Aは、処理装置11A、記憶装置12A、表示装置13、入力装置14、及び通信装置15を備える。管理装置10Aが有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスによって相互に接続される。
【0037】
処理装置11Aは、管理装置10Aの全体を制御するプロセッサである。処理装置11Aは、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。また、処理装置11Aは、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を用いて構成される。なお、処理装置11Aが有する機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、及びFPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置11Aは、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0038】
記憶装置12Aは、処理装置11Aによる読取及び書込が可能な記録媒体である。記憶装置12Aは、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM、EPROM及びEEPROMである。
また、記憶装置12Aは、処理装置11Aが実行する制御プログラムPR1Aと、スタンプカードデータベースSDB、ユーザデータベースUDBと、を記憶する。また、記憶装置12Aは、処理装置11Aのワークエリアとして機能する。
【0039】
スタンプカードデータベースSDBは、電気的なスタンプカードSC1Aに関するデータを格納するデータベースである。
図5は、スタンプカードデータベースSDBの構成例を示す表である。スタンプカードデータベースSDBは、その項目として、「スタンプカードID」、「ユーザ」、「第1地域」、「有効期限」、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」の項目を有する。
【0040】
「スタンプカードID」は、電子的なスタンプカードSC1Aの識別子を示す。
【0041】
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの一行目の第1データセットFDSでは、「スタンプカードID」の欄に「3872528341」のデータが入力されている。一行目の第1データセットFDSが、「スタンプカードID」が「3872528341」の電子的なスタンプカードSC1Aのデータセットであることに起因して、「スタンプカードID」の欄に「3872528341」のデータが入力される。
【0042】
「ユーザ」の欄は、電子的なスタンプカードSC1AのユーザUを示す。
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの一行目の第1データセットFDSの「ユーザ」のデータは、ユーザUがユーザU[k]であることを示す。
【0043】
「第1地域」は、電子的なスタンプカードSC1Aの用途となる買い回りの対象地域を示す。
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの一行目の第1データセットFDSの「第1地域」のデータは、「スタンプカードID」が「3872528341」の電子的なスタンプカードSC1Aの用途が、P市内に存在する複数の店舗で商品又は役務を購入しながら、第1スタンプFSを表示させることであることを示す。
【0044】
「有効期限」は、電子的なスタンプカードSC1Aの有効期限を示す。
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの一行目の第1データセットFDSの「有効期限」のデータは、「スタンプカードID」が「3872528341」のスタンプカードの有効期限が、2025年1月31日であることを示す。
なお、「有効期限」の欄に、当初格納された有効期限を示すデータは、「第1有効期限」の一例である。
【0045】
「第1購入日時」は、電子的なスタンプカードSC1Aが対応する買い回りにおいて、最初に商品又は役務を購入した日時を示す。
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの一行目の第1データセットFDSの「第1購入日時」のデータは、ユーザU[k]が、P市内に存在する店舗で、商品又は役務を、2024年2月19日に購入したことを示す。
【0046】
「第2購入日時」は、電子的なスタンプカードSC1Aが対応する買い回りにおいて、2番目に商品又は役務を購入した日時を示す。
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの一行目の第1データセットFDSの「第2購入日時」のデータは、ユーザU[k]が、P市内に存在する店舗において、商品又は役務を、2024年3月21日に購入したことを示す。
【0047】
「第3購入日時」は、電子的なスタンプカードSC1Aが対応する買い回りにおいて、3番目に商品又は役務を購入した日時を示す。
【0048】
「第4購入日時」は、電子的なスタンプカードSC1Aが対応する買い回りにおいて、4番目に商品又は役務を購入した日時を示す。
【0049】
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のデータは、電子的なスタンプカードSC1Aのスタンプ表示領域SAに表示される1以上の第1スタンプFSと、1対1に対応する。第1データセットFDSに格納される「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のデータは、「第1スタンプデータFD」の一例である。
なお、「第1スタンプデータFD」は、「第1購入日時」のデータに加え、「第1購入日時」に対応する購入店舗のデータを含んでもよい。同様に、「第1スタンプデータFD」は、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」の各々のデータに加え、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」の各々に対応する購入店舗を示すデータを含んでもよい。
上記のように、第1データセットFDSは、ユーザU[k]に紐づけられ、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関するデータセットである。
【0050】
なお、
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBにおいて、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のデータは、年月日の表示となっている。しかし、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のデータは、他の表示方法を用いたデータでもよい。例えば、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のデータは、日付と時間の表示となっていてもよい。
上記のように、本明細書において「日時」とは日付と時間との組み合わせに限定されず、日付のみでもよく、日付と時間の組み合わせであってもよい。
【0051】
図6において、ユーザデータベースUDBは、ユーザUに関するユーザデータUDを格納するデータベースである。
図6は、ユーザデータベースUDBの構成例を示す表である。ユーザデータベースUDBは、その項目として、「ユーザ」、「第1在住地域」、「第1在住開始日時」、「第1在住終了日時」、「第1在住地域」、「第1在住開始日時」、「第1在住終了日時」の項目を有する。
【0052】
「ユーザ」の欄は、ユーザUを示す。
図6に例示されるユーザデータベースUDBの一行目のユーザデータUDにおける「ユーザ」のデータは、ユーザUがユーザU[1]であることを示す。また、ユーザデータベースUDBの三行目のユーザデータUDの「ユーザ」のデータは、ユーザUがユーザU[3]であることを示す。
【0053】
「第1在住地域」の欄は、ユーザUが、現時点において在住している地域を示す。
図6に例示されるユーザデータベースUDBの一行目のユーザデータUDの「第1在住地域」のデータは、ユーザU[1]が、現時点においてA市に在住していることを示す。また、ユーザデータベースUDBの三行目のユーザデータUDの「第1在住地域」のデータは、ユーザU[3]が、現時点においてA市に在住していることを示す。
【0054】
「第1在住開始日時」の欄は、ユーザUが「第1在住地域」への在住を開始した日時を示す。
図6に例示されるユーザデータベースUDBの一行目のユーザデータUDの「第1在住開始日時」のデータは、ユーザU[1]が、2022年11月5日からA市に在住していることを示す。また、ユーザデータベースUDBの三行目のユーザデータUDの「第1在住開始日時」のデータは、ユーザU[3]が、2021年9月24日からA市に在住していることを示す。
【0055】
「第1在住終了日時」の欄は、ユーザUが「第1在住地域」への在住を終了する予定となっている日時を示す。
図6に例示されるユーザデータベースUDBの一行目のユーザデータUDの「第1在住終了日時」のデータは、ブランクとなっている。ユーザU[1]が、A市への在住を終了する予定が現時点において存在しないことに起因して、「第1在住終了日時」のデータは、ブランクとなる。また、ユーザデータベースUDBの三行目のユーザデータUDの「第1在住終了日時」のデータは、ユーザU[3]が、2023年12月29日に、A市への在住を終了する予定であることを示す。
【0056】
「第2在住地域」の欄は、ユーザUが、現時点において在住している地域の次に在住する予定の地域を示す。
図6に例示されるユーザデータベースUDBの一行目のユーザデータUDの「第2在住地域」のデータはブランクとなっている。ユーザU[1]が、A市の次に在住する予定となっている地域が存在しないことに起因して、「第2在住地域」のデータはブランクとなる。また、ユーザデータベースUDBの三行目のユーザデータUDの「第2在住地域」のデータは、ユーザU[3]が、現時点において在住するA市の次は、D市に在住する予定となっていることを示す。
【0057】
「第2在住開始日時」の欄は、ユーザUが「第2在住地域」への在住を開始する予定となっている日時を示す。
図6に例示されるユーザデータベースUDBの一行目のユーザデータUDの「第2在住開始日時」のデータはブランクとなっている。ユーザU[1]が、A市の次に在住する予定となっている地域が存在しないことに起因して、「第2在住開始日時」のデータはブランクとなる。また、ユーザデータベースUDBの三行目のユーザデータUDの「第2在住開始日時」のデータは、ユーザU[3]が、2023年12月30日からD市に在住する予定となっていることを示す。
【0058】
「第2在住終了日時」の欄は、ユーザUが「第2在住地域」への在住を終了する予定となっている日時を示す。
図6に例示されるユーザデータベースUDBの一行目のユーザデータUDの「第2在住終了日時」のデータは、ブランクとなっている。ユーザU[1]が、A市の次に在住する予定となっている地域が存在しないことに起因して、一行目のユーザデータUDの「第2在住終了日時」のデータは、ブランクとなる。また、ユーザデータベースUDBの三行目のユーザデータUDの「第2在住終了日時」のデータは、ユーザU[3]が、2024年2月8日に、D市での在住を終了する予定であることを示す。
【0059】
なお、
図6に示されるユーザデータベースUDBにおいて、「在住」とは、例えば、ユーザU[1]が、「第1在住地域」の住民票を所有していることに限定されない。例えば、ユーザU[1]が所定期間以上、旅行で「第1在住地域」以外の地域に滞在する予定が存在する場合、当該「第1在住地域」以外の地域は、「第2在住地域」となる。当該「所定期間」は、「第2期間」の一例である。
【0060】
図4において、処理装置11Aは、記憶装置12Aから制御プログラムPR1Aを読み出して実行することによって、通信制御部111、表示制御部112、判定部113、更新部114、付与部115、及び期限変更部116として機能する。
【0061】
通信制御部111は、通信装置15に、端末装置20A[k]との間で各種の情報を送受信させる。一例として、通信制御部111は、端末装置20A[k]から、ユーザU[k]を示すデータと、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータと、当該特定の地域を示すデータと、当該店舗を示すデータとの組を、通信装置15に受信させる。
【0062】
表示制御部112は、端末装置20A[k]に対して、電子的なスタンプカードSC1Aを表示させる。具体的には、表示制御部112は、スタンプカードデータベースSDBから抽出されたデータセットに基づいて、端末装置20A[k]に対して、電子的なスタンプカードSC1Aを表示させる。
一例として、スタンプカードデータベースSDBから抽出された第1データセットFDSに、「第1日時」のデータが含まれる場合、表示制御部112が、端末装置20A[k]に電子的なスタンプカードSC1Aを表示させるためのデータには、第1スタンプFSの画像データが含まれる。第1スタンプFSの画像データは、「第1購入日時」に対応する購入店舗を示す画像データであってもよい。
スタンプカードデータベースSDBから抽出された第1データセットFDSに、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のデータが含まれる場合についても同様である。
【0063】
判定部113は、通信装置15が端末装置20A[k]から受信したデータに基づいて、第1地域に存在する店舗において、ユーザU[k]が商品又は役務を購入したか否かを判定する。より具体的には、判定部113は、通信装置15が端末装置20A[k]から受信したデータに、ユーザU[k]を示すデータと、第1地域を示すデータとが含まれる場合、第1地域に存在する店舗において、ユーザU[k]が商品又は役務を購入したと判定する。
【0064】
また、判定部113は、通信装置15が端末装置20A[k]から受信したデータに、ユーザU[k]を示すデータと、上記の第1地域を示すデータとが含まれる場合、スタンプカードデータベースSDBを参照し、ユーザU[k]と、当該第1地域を含む第1データセットFDSを特定する。その上で、判定部113は、商品又は役務の購入日時が、当該第1データセットFDSに含まれる有効期限のデータによって示される日時以前であるか否かを判定してもよい。
【0065】
更新部114は、第1地域に存在する店舗において、ユーザU[k]が商品又は役務を購入した場合に、ユーザU[k]に紐づけられ、第1地域における商品又は役務の購入の購入日時に関する第1データセットFDSを更新する。より具体的には、更新部114は、第1データセットFDSの「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、又は「第4購入日時」に、商品又は役務の購入日時を示すデータを記録する。
【0066】
更新部114は、判定部113が、第1地域に存在する店舗においてユーザU[k]が商品又は役務を購入したと判定した場合に、第1データセットFDSの「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、又は「第4購入日時」に、商品又は役務の購入日時を示すデータを格納する。
【0067】
より具体的には、第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のいずれにもデータが格納されていない場合、更新部114は、第1データセットFDSの「第1購入日時」に、商品又は役務の購入日時を示すデータを格納する。
【0068】
また、第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」にはデータが格納されており、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」のいずれにもデータが格納されていない場合、更新部114は、第1データセットFDSの「第2購入日時」に、商品又は役務の購入日時を示すデータを格納する。
【0069】
また、第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」及び「第2購入日時」にはデータが格納されており、「第3購入日時」及び「第4購入日時」のいずれにもデータが格納されていない場合、更新部114は、第1データセットFDSの「第3購入日時」に、商品又は役務の購入日時を示すデータを格納する。
【0070】
また、第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」、「第2購入日時」、及び「第3購入日時」にはデータが格納されており、「第4購入日時」にはデータが格納されていない場合、更新部114は、第1データセットFDSの「第4購入日時」に、商品又は役務の購入日時を示すデータを格納する。
【0071】
ただし、第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」及び「第4購入日時」のいずれにもデータが格納されている場合、更新部114は、第1データセットFDSに、商品又は役務の購入日時を示すデータを格納しない。
【0072】
あるいは、第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」及び「第4購入日時」のいずれにもデータが格納されている場合、更新部114は、「第1購入日時」に、従来「第2購入日時」に格納されていたデータを格納し、「第2購入日時」に、従来「第3購入日時」に格納されていたデータを格納し、「第3購入日時」に、従来「第4購入日時」に格納されていたデータを格納してもよい。その上で、更新部114は、第1データセットFDSの「第4購入日時」に、新たな商品又は役務の購入日時を示すデータを格納してもよい。
【0073】
なお、更新部114は、判定部113が、第1地域に存在する店舗においてユーザU[k]が商品又は役務を購入したと判定すると共に、商品又は役務の購入日時が、第1データセットFDSに含まれる有効期限のデータによって示される日時以前であると判定した場合に、第1データセットFDSの「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、又は「第4購入日時」に、商品又は役務の購入日時を示すデータを格納してもよい。
【0074】
付与部115は、ユーザU[k]に対してインセンティブを付与する。
【0075】
付与部115は、第1データセットFDSに所定の数量以上の購入日時を示すデータが記録されると、ユーザU[k]に対してインセンティブを付与する。当該「所定の数量」は、「第1基準値」の一例である。
【0076】
例えば、
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBの第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、及び「第4購入日時」の全てのデータが格納された場合、付与部115は、ユーザU[k]に対してインセンティブを付与する。この場合、「第1基準値」は4個である。また、
図3に示される電子的なスタンプカードSC1Aの例においては、当該インセンティブは、「100ポイント」である。
【0077】
図4において、期限変更部116は、ユーザU[k]に関するユーザデータUDに応じて、第1有効期限を変更する。
【0078】
一例として、ユーザデータベースUDBに格納されるユーザデータUDによって、ユーザU[k]が、スタンプカードデータベースSDBにおける「第1地域」の在住者であることが示される場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を変更できる。
一方で、ユーザデータベースUDBに格納されるユーザデータUDによって、ユーザU[k]が、スタンプカードデータベースSDBにおける「第1地域」の在住者であることが示されない場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を変更できない。
【0079】
より具体的には、ユーザデータベースUDBにおいて、ユーザU[k]が現時点において在住している地域である「第1在住地域」が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれる場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を変更できる。
一方で、ユーザデータベースUDBにおいて、ユーザU[k]が現時点において在住している地域である「第1在住地域」が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれない場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を変更できない。
【0080】
例えば、
図6に例示されるユーザデータベースUDBを参照すると、ユーザU[1]が現時点において在住している地域であるA市が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[1]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれる場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を変更できる。
一方で、ユーザU[1]が現時点において在住している地域であるA市が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[1]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれない場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を変更できない。
【0081】
なお、期限変更部116が第1有効期限を変更する場合、第1有効期限を、当該第1有効期限よりも早い日時に変更してもよく、当該第1有効期限よりも遅い日時に変更してもよい。
【0082】
また別の一例として、ユーザデータベースUDBに格納されるユーザデータUDによって、ユーザU[k]が、スタンプカードデータベースSDBにおける「第1地域」の在住者であることが示される場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第2有効期限まで延長できる。
一方で、ユーザデータベースUDBに格納されるユーザデータUDによって、ユーザU[k]が、スタンプカードデータベースSDBにおける「第1地域」の在住者であることが示されない場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第3有効期限まで延長できる。
ここで、第3有効期限は、第2有効期限よりも遅くてもよい。あるいは、第2有効期限は、第3有効期限よりも遅くてもよい。
【0083】
より具体的には、ユーザデータベースUDBにおいて、ユーザU[k]が現時点において在住している地域である「第1在住地域」が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれる場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第2有効期限まで延長できる。
一方で、ユーザデータベースUDBにおいて、ユーザU[k]が現時点において在住している地域である「第1在住地域」が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれない場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第3有効期限まで延長できる。
【0084】
例えば、
図6に例示されるユーザデータベースUDBを参照すると、ユーザU[1]が現時点において在住している地域であるA市が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[1]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれる場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第2有効期限まで延長できる。
一方で、ユーザU[1]が現時点において在住している地域であるA市が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[1]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれない場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第3有効期限まで延長できる。
【0085】
また別の一例として、ユーザデータベースUDBに格納されるユーザデータUDによって、ユーザU[k]が、現時点から遡る所定の期間内に、スタンプカードデータベースSDBの「第1地域」の在住者となったことが示される場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第4有効期限まで延長できる。当該所定の期間は「第1期間」の一例である。
【0086】
より具体的には、ユーザデータベースUDBにおいて、ユーザU[k]が現時点において在住している地域である「第1在住地域」が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれると共に、ユーザU[k]が、現時点から遡る所定の期間内に、「第1在住地域」に在住し始めた場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第4有効期限まで延長できる。
【0087】
例えば、
図6に例示されるユーザデータベースUDBを参照すると、ユーザU[1]が現時点において在住している地域であるA市が、スタンプカードデータベースSDBの「第1地域」に含まれると共に、ユーザU[1]がA市に在住を開始した2022年11月5日が、現時点から遡る「第1期間」に含まれる場合、期限変更部116は、ユーザU[1]に紐づく第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第4有効期限まで延長できる。
【0088】
また、別の一例として、スタンプカードデータベースSDBにおける、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSによって示される商品又は役務の購入回数が、第1基準値に満たず、当該購入回数と第1基準値との差分が、第2基準値以下である場合、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第5有効期限まで延長できる。
【0089】
より具体的には、スタンプカードデータベースSDBにおける、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」~「第4購入日時」の全てに、第1スタンプデータFDが格納されているわけではないものの、「第1日時」~「第4購入日時」のうち、第1スタンプデータFDが格納されている個数と第1基準値との差分が、第2基準値以下である場合に、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第5有効期限まで延長できる。
【0090】
例えば、
図5に例示されるスタンプカードデータベースSDBを参照すると、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSにおいて、「第1購入日時」~「第4購入日時」の全てに第1スタンプデータFDが格納されているわけではないものの、「第1購入日時」と「第2購入日時」に第1スタンプデータFDが格納されている個数である2個と、第1基準値である4個との差分が、第2基準値以下である場合に、期限変更部116は、当該第1データセットFDSの「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第5有効期限まで延長できる。
【0091】
また、別の一例として、ユーザデータベースUDBに格納されるユーザデータUDによって、ユーザU[k]が、スタンプカードデータベースSDBにおける「第1地域」の在住者であると共に、ユーザU[k]が、第1有効期限までの期間に含まれる第1基準日から少なくとも所定の期間、「第1地域」の外に位置する場合に、期限変更部116は、第1有効期限を、第1基準日の前日に変更できる。当該所定の期間は「第2期間」の一例である。
【0092】
より具体的には、ユーザデータベースUDBにおいて、ユーザU[k]が現時点において在住している地域である「第1在住地域」が、スタンプカードデータベースSDBにおいて、ユーザU[k]に紐づく第1データセットFDSの「第1地域」によって示される地域に含まれると共に、第1基準日から少なくとも所定の期間、ユーザU[k]が、「第1地域」の外に位置する場合、期限変更部116は、第1有効期限を、第1基準日の前日に変更できる。当該第1基準日は、現時点から当該第1データセットFDSの「有効期限」に格納される第1有効期限までの期間に含まれる。
【0093】
例えば、
図6に例示されるユーザデータベースUDBを参照すると、ユーザU[3]が現時点において在住している地域であるA市が、スタンプカードデータベースSDBの「第1地域」に含まれると共に、第1基準日である2023年12月30日から少なくとも所定の期間、ユーザU[3]が「第1地域」の外であるD市に位置する場合、期限変更部116は、スタンプカードデータベースSDBのユーザU[3]に紐づく第1データセットFDSにおいて、「有効期限」の欄に格納される第1有効期限を第1基準日の前日である2023年12月29日に変更できる。
【0094】
1-2:第1実施形態の動作
1-2-1:第1データセットFDSの更新
図7は、本実施形態に係る管理システム1Aに備わる管理装置10Aによる、第1データセットFDSの更新動作の例を示すフローチャートである。
【0095】
ステップS1において、処理装置11Aは、判定部113として機能する。処理装置11Aは、第1地域に存在する店舗で、ユーザU[k]が商品又は役務を購入したか否かを判定する。
第1地域に存在する店舗で、ユーザU[k]が商品又は役務を購入したと判定した場合(ステップS1のYES)、処理装置11Aは、ステップS2の処理を実行する。
第1地域に存在する店舗で、ユーザU[k]が商品又は役務を購入していないと判定した場合(ステップS1のNO)、処理装置11Aは、ステップS1の処理を実行する。
【0096】
ステップS2において、処理装置11Aは、判定部113として機能する。処理装置11Aは、ユーザU[k]と第1地域を含む第1データセットFDSにおいて、商品又は役務の購入日時が、当該第1データセットFDSに含まれる有効期限のデータによって示される日時以前であるか否かを判定する。換言すれば、処理装置11Aは、商品又は役務の購入日時が、電子的なスタンプカードSC1Aの有効期限内か否かを判定する。
商品又は役務の購入日時が、当該第1データセットFDSに含まれる有効期限のデータによって示される日時以前であると判定した場合(ステップS2のYES)、処理装置11Aは、ステップS3の処理を実行する。
商品又は役務の購入日時が、当該第1データセットFDSに含まれる有効期限のデータによって示される日時よりも後であると判定した場合(ステップS2のNO)、処理装置11Aは、全ての処理を終了する。
【0097】
ステップS3において、処理装置11Aは、更新部114として機能する。処理装置11Aは、第1データセットFDSの「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」、又は「第4購入日時」に、第1スタンプデータFDを記録する。
【0098】
1-2-2:第1有効期限の変更
図8~
図12は、本実施形態に係る管理システム1Aに備わる管理装置10Aによる、第1有効期限の変更動作の例を示すフローチャートである。
【0099】
1-2-2-1:第1の変更動作
図8は、本実施形態に係る管理システム1Aに備わる管理装置10Aによる、第1有効期限の第1の変更動作の例を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS11において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、ユーザU[k]が第1地域の在住者か否かを判定する。
ユーザU[k]が第1地域の在住者であると判定した場合(ステップS11のYES)、処理装置11Aは、ステップS12の処理を実行する。
ユーザU[k]が第1地域の在住者ではないと判定した場合(ステップS11のNO)、処理装置11Aは、全ての処理を終了する。
【0101】
ステップS12において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、第1有効期限を変更する。
【0102】
1-2-2-2:第2の変更動作
図9は、本実施形態に係る管理システム1Aに備わる管理装置10Aによる、第1有効期限の第2の変更動作の例を示すフローチャートである。
【0103】
ステップS21において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、ユーザU[k]が第1地域の在住者か否かを判定する。
ユーザU[k]が第1地域の在住者であると判定した場合(ステップS21のYES)、処理装置11Aは、ステップS22の処理を実行する。
ユーザU[k]が第1地域の在住者ではないと判定した場合(ステップS11のNO)、処理装置11Aは、ステップS23の処理を実行する。
【0104】
ステップS22において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、第1有効期限を第2有効期限まで延長する。
【0105】
ステップS23において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、第1有効期限を第3有効期限まで延長する。
【0106】
1-2-2-3:第3の変更動作
図10は、本実施形態に係る管理システム1Aに備わる管理装置10Aによる、第1有効期限の第3の変更動作の例を示すフローチャートである。
【0107】
ステップS31において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、ユーザU[k]が、現時点から遡る第1期間内に第1地域の在住者となったか否かを判定する。
ユーザU[k]が、現時点から遡る第1期間内に第1地域の在住者となったと判定した場合(ステップS31のYES)、処理装置11Aは、ステップS32の処理を実行する。
ユーザU[k]が、現時点から遡る第1期間内に第1地域の在住者となっていないと判定した場合(ステップS31のNO)、処理装置11Aは、全ての処理を終了する。
【0108】
ステップS32において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、第1有効期限を第4有効期限まで延長する。
【0109】
1-2-2-4:第4の変更動作
図11は、本実施形態に係る管理システム1Aに備わる管理装置10Aによる、第1有効期限の第4の変更動作の例を示すフローチャートである。
【0110】
ステップS41において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、ユーザU[k]が第1地域において商品又は役務を購入した回数が、第1基準値に満たず、当該購入回数と第1基準値との差分が、第2基準値以下であるか否かを判定する。
ユーザU[k]が第1地域において商品又は役務を購入した回数が第1基準値に満たず、当該購入回数と第1基準値との差分が、第2基準値以下であると判定した場合(ステップS41のYES)、処理装置11Aは、ステップS42の処理を実行する。
ユーザU[k]が第1地域において商品又は役務を購入した回数が第1基準値に満たず、当該購入回数と第1基準値との差分が、第2基準値以下であると判定しない場合(ステップS41のNO)、処理装置11Aは、全ての処理を終了する。
【0111】
ステップS42において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、第1有効期限を第5有効期限まで延長する。
【0112】
1-2-2-5:第5の変更動作
図12は、本実施形態に係る管理システム1Aに備わる管理装置10Aによる、第1有効期限の第5の変更動作の例を示すフローチャートである。
【0113】
ステップS51において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、ユーザU[k]が、第1地域の在住者であると共に、ユーザU[k]が、第1有効期限までの期間に含まれる第1基準日から少なくとも所定の期間、第1地域の外に位置するか否かを判定する。
ユーザU[k]が、第1地域の在住者であると共に、ユーザU[k]が、第1基準日から少なくとも所定の期間、第1地域の外に位置すると判定した場合(ステップS51のYES)、処理装置11Aは、ステップS52の処理を実行する。
ユーザU[k]が、第1地域の在住者であると共に、ユーザU[k]が、第1基準日から少なくとも所定の期間、第1地域の外に位置すると判定しない場合(ステップS51のNO)、処理装置11Aは、全ての処理を終了する。
【0114】
ステップS52において、処理装置11Aは、期限変更部116として機能する。処理装置11Aは、第1有効期限を第1基準日の前日に変更する。
【0115】
1-3:第1実施形態が奏する効果
本実施形態に係る管理装置10Aは、付与部115と、期限変更部116と、を備える。付与部115は、ユーザU[k]に紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットFDSに基づいて、第1有効期限までの期間における商品又は役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、ユーザU[k]に対してインセンティブを付与する。期限変更部116は、ユーザU[k]に関するユーザデータUDに応じて、第1有効期限を変更する。
【0116】
管理装置10Aは、上記の構成を備えるため、自治体内で使用できる電子的なスタンプカードの有効期間を、ユーザU毎に柔軟に変更できる。より具体的には、管理装置10Aは、ユーザU[k]の個人情報を示すユーザデータUDに応じて、電子的なスタンプカードSC1Aの有効期間を変更できる。例えば、当該電子的なスタンプカードSC1Aが、自治体内のキャンペーンに用いられる場合、管理装置10Aは、ユーザU[k]が当該自治体の在住者か、非在住者かに応じて、電子的なスタンプカードSC1Aの利用期間を変更できる。
【0117】
また、管理装置10Aにおいて、ユーザデータUDによって、ユーザU[k]が第1地域の在住者であることが示される場合、期限変更部116は、前記第1有効期限を変更できる。ユーザデータUDによって、ユーザU[k]が第1地域の在住者であることが示されない場合、期限変更部116は、第1有効期限を変更できない。
【0118】
管理装置10Aは、上記の構成を備えるため、例えば、電子的なスタンプカードSC1Aが、自治体内のキャンペーンに用いられる場合、当該自治体の在住者を優遇できる。
【0119】
また、管理装置10Aにおいて、ユーザデータUDによって、ユーザU[k]が第1地域の在住者であることが示される場合、期限変更部116は、第1有効期限を第2有効期限まで延長できる。ユーザデータUDによって、ユーザU[k]が第1地域の在住者であることが示されない場合、期限変更部116は、第1有効期限を第3有効期限まで延長できる。第3有効期限は、前記第2有効期限よりも遅い。
【0120】
管理装置10Aは、上記の構成を備えるため、例えば、電子的なスタンプカードSC1Aが、自治体内のキャンペーンに用いられる場合、当該自治体の非在住者の電子的なスタンプカードSC1Aの有効期間を、在住者の電子的なスタンプカードSC1Aの有効期間よりも、長く延長できる。この結果、管理装置10Aは、非在住者を自治体内に呼び込みやすくなる。
【0121】
また、管理装置10Aにおいて、ユーザデータUDによって、ユーザU[k]が、現時点から遡る第1期間に、第1地域の関係者となったことが示される場合、期限変更部116は、第1有効期限を第4有効期限まで延長できる。
【0122】
管理装置10Aは、上記の構成を備えるため、自治体の関係者となって間もないために、当該自治体に不慣れなユーザU[k]の電子的なスタンプカードSC1Aの有効期限を、当該自治体について詳しく知悉するユーザUよりも長くできる。この結果、当該自治体に不慣れなユーザU[k]は、当該自治体に親しみやすくなる。
【0123】
また、管理装置10Aの第1データセットFDSにおいて、購入回数が、第1基準値に満たず、購入回数と第1基準値との差分が、第2基準値以下である場合に、期限変更部116は、第1有効期限を第5有効期限まで延長できる。
【0124】
管理装置10Aは、上記の構成を備えるため、電子的なスタンプカードSC1Aの有効期限が終了するまで時間がない一方で、ベネフィットを獲得できるまで、残りのスタンプ数がわずかなユーザU[k]は、第1有効期限が第5有効期限まで延長されることで、ベネフィットを獲得しやすくなる。
【0125】
また、管理装置10Aにおいて、ユーザデータUDによって、ユーザU[k]が第1地域の在住者であると共に、ユーザU[k]が、第1有効期限までの期間に含まれる第1基準日から少なくとも第2期間、第1地域の外に位置する場合に、期限変更部116は、第1有効期限を第1基準日の前日に変更できる。
【0126】
管理装置10Aは、上記の構成を備えるため、例えば、電子的なスタンプカードSC1Aが自治体内のキャンペーンに用いられると共に、当該自治体の在住者が、キャンペーン期間中に当該自治体から離れる場合、電子的なスタンプカードSC1Aの有効期間を当該自治体から離れる日までの期間に短縮することで、当該在住者が、スタンプを取得するために商品又は役務を購入する活動を促進できる。
【0127】
本実施形態に係る管理方法は、第1地域に存在する店舗において、ユーザU[k]に紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入に関する第1データセットFDSに基づいて、第1有効期限までの期間における商品又は役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、ユーザU[k]に対してインセンティブを付与することと、ユーザU[k]に関するユーザデータUDに応じて、第1有効期限を変更することと、を有する。
【0128】
本実施形態に係る管理方法は、上記の構成を有するため、自治体内において使用できる電子的なスタンプカードSC1Aの有効期間を、ユーザU毎に柔軟に変更できる。より具体的には、当該管理方法によって、ユーザU[k]の個人情報を示すユーザデータUDに応じて、電子的なスタンプカードSC1Aの有効期間を変更できる。例えば、当該電子的なスタンプカードSC1Aが、自治体内のキャンペーンに用いられる場合、当該管理方法によって、ユーザU[k]が当該自治体の在住者か、非在住者かに応じて、電子的なスタンプカードSC1Aの利用期間を変更できる。
【0129】
2:変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。
【0130】
2-1:変形例1
上記の第1実施形態に係る管理システム1Aにおいて、端末装置20A[k]は、管理装置10Aに対して、取得部211が取得したユーザU[k]を示すデータと、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータと、当該特定の地域を示すデータと、当該店舗を示すデータとの組を送信していた。
【0131】
しかし、端末装置20A[k]は、管理装置10Aに対して、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータと、当該店舗を示すデータと、スタンプカードIDとの組を送信してもよい。
【0132】
この場合、端末装置20A[k]の記憶装置22Aは、IDデータベースSIDを記憶する。
図13は、IDデータベースSIDの一例を示す図である。
【0133】
一例として、ユーザU[k]が特定の地域に存在する店舗において商品又は役務を購入した場合、ユーザU[k]は、上記のように、電子的なスタンプカードSC1Aに関連する特定のアプリを立ち上げた上で、当該店舗のレジで印刷されるレシートに印刷された第1のQRコードを、撮像装置23で撮像する。取得部211は、撮像装置23によって撮像された第1のQRコードをデコードすることで、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータと、当該特定の地域を示すデータと、当該店舗を示すデータとを取得する。更に、取得部211は、当該特定の地域を示すデータを用いて、
図13に例示されるIDデータベースSIDを参照することで、スタンプカードIDを取得する。通信制御部212は、管理装置10Aに対して、取得部211が取得した、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータと、当該店舗を示すデータと、スタンプカードIDとを、通信装置26に送信させる。
【0134】
管理装置10Aは、端末装置20A[k]から取得したスタンプカードIDを用いて、スタンプカードデータベースSDBの第1データセットFDSを特定し、特定した第1データセットFDSの「第1購入日時」、「第2購入日時」、「第3購入日時」又は「第4購入日時」に、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータを記録する。
【0135】
2-2:変形例2
第1実施形態に係る管理システム1Aにおいて、ユーザU[k]は、電子的なスタンプカードSC1Aに関連する特定のアプリを立ち上げた上で、当該店舗のレジで印刷されるレシートに印刷された第1のQRコードを、端末装置20A[k]の撮像装置23で撮像していた。その後、端末装置20A[k]は撮像結果をデコードすることで、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータ、及び当該特定の地域を示すデータ、及び当該店舗を示すデータを、ユーザU[k]を示すデータと共に取得していた。ユーザU[k]を示すデータ、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータ、当該特定の地域を示すデータ、及び当該店舗を示すデータは、端末装置20A[k]から管理装置10Aに送信されていた。
【0136】
しかし、店舗のレジで印刷されるレシートに第1のQRコードが印刷されるのではなく、ユーザU[k]が、端末装置20A[k]において電子的なスタンプカードSC1Aに関連する特定のアプリを立ち上げることで、端末装置20A[k]に、電子的なスタンプカードSC1Aを示す第2のQRコードが表示されてもよい。
【0137】
この場合、店舗のレジに存在するPOSシステムで、第2のQRコードを読み取ることで、ユーザU[k]を示すデータ、特定の地域に存在する店舗における商品又は役務の購入日時を示すデータ、当該特定の地域を示すデータ、及び当該店舗を示すデータが、当該POSシステムから管理装置10Aに送信される。
【0138】
2-3:変形例3
上記の実施形態のユーザデータベースUDBは、その項目として、「ユーザ」、「第1在住地域」、「第1在住開始日時」、「第1在住終了日時」、「第1在住地域」、「第1在住開始日時」、「第1在住終了日時」の項目を有する。
【0139】
しかし、ユーザデータベースUDBは、ユーザUが、現時点において在住している地域である「第1在住地域」の代わりに、ユーザUが、現時点において関係する地域である「第1関係地域」の項目を有してもよい。ここで、「ユーザUが、現時点において関係する地域」とは、ユーザUが、現時点において在住している地域に加えて、例として、ユーザUが通学する学校が存在する地域、又はユーザUが勤務する職場が存在する地域である。
【0140】
この場合、ユーザデータベースUDBは、ユーザUが「第1在住地域」への在住を開始した日時である「第1在住開始日時」の代わりに、ユーザUが「第1関係地域」への関係を開始した日時である「第1関係開始日時」の項目を有してもよい。また、ユーザデータベースUDBは、ユーザUが「第1在住地域」への在住を終了する予定となっている日時である「第1在住終了日時」の代わりに、ユーザUが「第1関係地域」への関係を終了する予定となっている日時である「第1関係終了日時」の項目を有してもよい。
【0141】
同様に、ユーザデータベースUDBは、「第2在住地域」の代わりに「第2関係地域」の項目を、「第2在住開始日時」の代わりに「第2関係開始日時」の項目を、「第2在住終了日時」の代わりに「第2関係終了日時」の項目を有してもよい。
【0142】
また、この場合、例えば
図8に示されるフローチャートのステップS11において、処理装置11Aは、ユーザU[k]が第1地域の関係者か否かを判定してもよい。
図9及び
図10のフローチャートにおいても同様である。
【0143】
2-4:変形例4
上記の実施形態では、例えば
図9のフローチャートのステップS22において、処理装置11Aは、第1有効期限を第2有効期限まで延長する。しかし、処理装置11Aは、第1有効期限を第2有効期限まで短縮してもよい。
同様に、ステップS23において、処理装置11Aは、第1有効期限を第3有効期限まで延長する。しかし、処理装置11Aは、第1有効期限を第3有効期限まで短縮してもよい。
【0144】
また、例えば
図10のフローチャートのステップS32において、処理装置11Aは、第1有効期限を第4有効期限まで延長する。しかし、処理装置11Aは、第1有効期限を第4有効期限まで短縮してもよい。
【0145】
また、例えば
図10のフローチャートのステップS42において、処理装置11Aは、第1有効期限を第5有効期限まで延長する。しかし、処理装置11Aは、第1有効期限を第5有効期限まで短縮してもよい。
【0146】
3:その他
(1)上述した実施形態では、記憶装置12A、及び記憶装置22Aとしては、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。
【0147】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上述の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0148】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0149】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットを用いて表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0150】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0151】
(6)
図1~
図13に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上述1つの装置又は上述複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0152】
(7)上述した実施形態において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称を用いて呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0153】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0154】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0155】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0156】
(10)上述した実施形態において、端末装置20Aは、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0157】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことが可能となる。要素間の結合又は接続は、物理的な結合又は接続であっても、論理的な結合又は接続であっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」を用いて読み替えられてもよい。本開示において使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることが可能となる。
【0158】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0159】
(13)本開示において使用される「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0160】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0161】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0162】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0163】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行う通知に限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0164】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。
【符号の説明】
【0165】
1A:管理システム、10A:管理装置、11A:処理装置、12A:記憶装置、13:表示装置、14:入力装置、15:通信装置、20A:端末装置、21A:処理装置、22A:記憶装置、23:撮像装置、24:表示装置、25:入力装置、26:通信装置、111:通信制御部、112:表示制御部、113:判定部、114:更新部、115:付与部、116:期限変更部、211:取得部、212:通信制御部、213:表示制御部、CD:景品表示領域、FD:第1スタンプデータ、FDS:第1データセット、FS:第1スタンプ、PR1A:制御プログラム、PR2A:制御プログラム、SA:スタンプ表示領域、SC1A:スタンプカード、SDA:スタンプカードデータベース、SID:IDデータベース、U:ユーザ、UD:ユーザデータ、UDA:ユーザデータベース、US:用途表示領域
【要約】
【課題】自治体内で使用できる電子的なスタンプカードの有効期間を、ユーザ毎に柔軟に変更できる管理装置を提供する。
【解決手段】管理装置10Aは、第1ユーザUに紐づけられ、第1地域に存在する店舗における商品又は役務の購入の日時に関する第1データセットFDSに基づいて、第1有効期限までの期間における商品又は役務の購入回数が第1基準値以上であることが決定された場合に、第1ユーザUに対してインセンティブを付与する付与部115と、第1ユーザUに関するユーザデータUDに応じて、第1有効期限を変更する期限変更部116と、を備える。
【選択図】
図4