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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】扉構造及び気密試験方法
(51)【国際特許分類】
   G01M 3/26 20060101AFI20241113BHJP
   E06B 7/22 20060101ALI20241113BHJP
   E06B 7/28 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
G01M3/26 L
E06B7/22 A
E06B7/28 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019230358
(22)【出願日】2019-12-20
(65)【公開番号】P2021099235
(43)【公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100166958
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 喜代造
(72)【発明者】
【氏名】河西 勉
【審査官】佐藤 賢斗
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207348688(CN,U)
【文献】特開昭55-042941(JP,A)
【文献】特開2004-224532(JP,A)
【文献】実開昭63-159742(JP,U)
【文献】特開昭54-144027(JP,A)
【文献】中国実用新案第203547461(CN,U)
【文献】特開2004-143720(JP,A)
【文献】特開2014-114602(JP,A)
【文献】特開2000-233793(JP,A)
【文献】特開平02-167981(JP,A)
【文献】特開2009-216434(JP,A)
【文献】特開平02-040522(JP,A)
【文献】特開昭61-068530(JP,A)
【文献】特表2010-538687(JP,A)
【文献】国際公開第2019/145050(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 3/00 - 3/40
E06B 7/00 - 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部が開口された枠体と、前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を前記枠体の一面側から密閉する密閉位置との間で変位可能に前記枠体に設けられた扉本体と、を備えた扉構造であって、
前記枠体には、前記開口部の近傍に一対のガイドレールが設けられ、
前記扉本体は、前記一対のガイドレールに沿って、前記開放位置と前記密閉位置との間をスライド可能に設けられ、
前記開口部の周囲と前記扉本体の周縁部とのうち、いずれか一方には環状のパッキンが設けられ、他方には前記扉本体が前記開口部を密閉した際に前記パッキンの全周と当接する環状の当接部が設けられ、
前記パッキンと前記当接部との間に、前記パッキンに沿って環状の気密室が形成され、
前記気密室には、前記気密室の内部空間に連通される、圧力測定口及び流量測定口が設けられ、
前記圧力測定口と前記流量測定口との少なくとも何れか一方は、前記枠体を貫通して設けられ、
前記圧力測定口には、前記気密室内の気圧を測定する圧力計が接続可能とされ、
前記流量測定口には、前記気密室内に気体を流入させるコンプレッサと、前記気密室への前記気体の流入量を測定する流量計と、が接続可能とされ、
前記扉本体が密閉位置に配置された状態で、前記圧力計で測定する前記気密室内の気圧が所定時間一定となるように、前記コンプレッサが前記気密室内に前記気体を流入させ、前記所定時間内に前記流量計で測定した流入量に基づいて、前記扉本体による前記開口部の密閉部分からの気体の漏れ量を推定することにより、前記開口部における前記扉本体の気密性能が計測可能とされる、扉構造。
【請求項2】
前記パッキンは、前記当接部の側に向かって前記パッキンの周方向に沿って突出する二本の突条部を備え、
前記当接部における前記パッキンの側の面は平面形状に形成され、
前記パッキンにおける二本の前記突条部が前記当接部に当接することにより、二本の前記突条部の間の溝状部と前記当接部とが前記気密室を形成する、請求項1に記載の扉構造。
【請求項3】
前記当接部は、周方向に直交する断面視で略U字形状に形成されるとともに、溝形状が前記パッキンに向けて配置され、
前記パッキンにおける前記当接部の側の面は平面形状に形成され、
前記当接部と前記パッキンとが当接することにより、前記溝形状と前記パッキンとが前記気密室を形成する、請求項1に記載の扉構造。
【請求項4】
前記扉本体における前記一対のガイドレールの側には、前記ガイドレールの側に延出された軸心回りに、前記ガイドレールの内部で回転可能とされるガイドローラが設けられ、
前記扉本体が前記開口部を密閉する際に、前記ガイドレールが前記ガイドローラを案内して前記扉本体を前記枠体の側に変位させることにより、前記他方が前記パッキンを押圧する、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の扉構造。
【請求項5】
前記一対のガイドレールが前記枠体において上下方向に沿って設けられ、
前記扉本体は、前記一対のガイドレールに沿って昇降可能に設けられ、
前記扉本体が下降することにより前記開口部を密閉する、請求項4に記載の扉構造。
【請求項6】
開口部が開口された自立可能な枠体と、前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を前記枠体の一面側から密閉する密閉位置との間で変位可能に前記枠体に設けられた扉本体と、を備えた模擬扉を用いて、前記開口部における前記扉本体の気密性能を計測する、気密試験方法であって、
前記枠体には、前記開口部の近傍に一対のガイドレールが設けられ、
前記扉本体は、前記一対のガイドレールに沿って、前記開放位置と前記密閉位置との間をスライド可能に設けられ、
前記開口部の周囲と前記扉本体の周縁部とのうち、いずれか一方には環状のパッキンが設けられ、他方には前記扉本体が前記開口部を密閉した際に前記パッキンの全周と当接する環状の当接部が設けられ、
前記パッキンと前記当接部との間に、前記パッキンに沿って環状の気密室が形成され、
前記枠体には、前記気密室内の気圧を測定する圧力計と、前記気密室内に気体を流入させるコンプレッサ及び前記気密室への前記気体の流入量を測定する流量計と、が設けられ、
前記圧力計と、前記コンプレッサ及び前記流量計と、のうち少なくとも何れか一方は、前記枠体を貫通して前記気密室に連通される流路に設けられ、
前記扉本体が密閉位置に配置された状態で、
前記圧力計で測定する前記気密室内の気圧が所定時間一定となるように、前記コンプレッサが前記気密室内に前記気体を流入させ、
前記所定時間内に前記流量計で測定した流入量に基づいて、前記扉本体による前記開口部の密閉部分からの気体の漏れ量を推定する、気密試験方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は気密性能を計測可能な扉構造、及び、扉の気密性能を計測するための気密試験方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、建物等に設けられた気密扉の気密性能を計測することのできる扉構造、及び、気密試験方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の扉構造は、気密扉の表面との間に空間を形成するパネル状の気密カバー体を備える。そして、気密扉を密閉させた状態で当該空間に所定量の空気を送り込み、その空間に送り込んだ空気量等を測定することにより、気密扉の気密性能を計測する構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-216434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献に記載の扉構造は、気密扉の全体と気密カバー体との間の空間を気密室として構成している。このように構成した場合、気密扉における扉本体や枠体、気密カバー体等、パッキン以外の部位から空気が漏れる可能性がある。このように、パッキン以外からの空気等の漏れ量が大きくなった場合、気密扉の気密性能を高精度に計測することが困難であった。特に、気密扉を組付ける現場においては、パッキン以外の部位での気密性を確保することが困難であるため、正確に気密性能を計測することが難しかった。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、パッキン以外からの空気等の漏れを抑止する、又は、低減させることにより、気密性能の計測精度を向上させることのできる、扉構造及び気密試験方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、以下に構成する扉構造を提供する。
【0007】
(1)開口部が開口された枠体と、前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を前記枠体の一面側から密閉する密閉位置との間で変位可能に前記枠体に設けられた扉本体と、を備えた扉構造であって、前記枠体には、前記開口部の近傍に一対のガイドレールが設けられ、前記扉本体は、前記一対のガイドレールに沿って、前記開放位置と前記密閉位置との間をスライド可能に設けられ、前記開口部の周囲と前記扉本体の周縁部とのうち、いずれか一方には環状のパッキンが設けられ、他方には前記扉本体が前記開口部を密閉した際に前記パッキンの全周と当接する環状の当接部が設けられ、前記パッキンと前記当接部との間に、前記パッキンに沿って環状の気密室が形成され、前記気密室には、前記気密室の内部空間に連通される、圧力測定口及び流量測定口が設けられ、前記圧力測定口と前記流量測定口との少なくとも何れか一方は、前記枠体を貫通して設けられ、前記圧力測定口には、前記気密室内の気圧を測定する圧力計が接続可能とされ、前記流量測定口には、前記気密室内に気体を流入させるコンプレッサと、前記気密室への前記気体の流入量を測定する流量計と、が接続可能とされ、前記扉本体が密閉位置に配置された状態で、前記圧力計で測定する前記気密室内の気圧が所定時間一定となるように、前記コンプレッサが前記気密室内に前記気体を流入させ、前記所定時間内に前記流量計で測定した流入量に基づいて、前記扉本体による前記開口部の密閉部分からの気体の漏れ量を推定することにより、前記開口部における前記扉本体の気密性能が計測可能とされる、扉構造。
【0008】
(2)前記パッキンは、前記当接部の側に向かって前記パッキンの周方向に沿って突出する二本の突条部を備え、前記当接部における前記パッキンの側の面は平面形状に形成され、前記パッキンにおける二本の前記突条部が前記当接部に当接することにより、二本の前記突条部の間の溝状部と前記当接部とが前記気密室を形成する、(1)に記載の扉構造。
【0009】
(3)前記当接部は、周方向に直交する断面視で略U字形状に形成されるとともに、溝形状が前記パッキンに向けて配置され、前記パッキンにおける前記当接部の側の面は平面形状に形成され、前記当接部と前記パッキンとが当接することにより、前記溝形状と前記パッキンとが前記気密室を形成する、(1)に記載の扉構造。
【0010】
(4)記扉本体における前記一対のガイドレールの側には、前記ガイドレールの側に延出された軸心回りに、前記ガイドレールの内部で回転可能とされるガイドローラが設けられ、前記扉本体が前記開口部を密閉する際に、前記ガイドレールが前記ガイドローラを案内して前記扉本体を前記枠体の側に変位させることにより、前記他方が前記パッキンを押圧する、(1)から(3)の何れか一に記載の扉構造。
【0011】
(5)前記一対のガイドレールが前記枠体において上下方向に沿って設けられ、前記扉本体は、前記一対のガイドレールに沿って昇降可能に設けられ、前記扉本体が下降することにより前記開口部を密閉する、(4)に記載の扉構造。
【0012】
また、本発明は、上記課題を解決するために、以下に構成する気密試験方法を提供する。
【0013】
(6)開口部が開口された自立可能な枠体と、前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を前記枠体の一面側から密閉する密閉位置との間で変位可能に前記枠体に設けられた扉本体と、を備えた模擬扉を用いて、前記開口部における前記扉本体の気密性能を計測する、気密試験方法であって、前記枠体には、前記開口部の近傍に一対のガイドレールが設けられ、前記扉本体は、前記一対のガイドレールに沿って、前記開放位置と前記密閉位置との間をスライド可能に設けられ、前記開口部の周囲と前記扉本体の周縁部とのうち、いずれか一方には環状のパッキンが設けられ、他方には前記扉本体が前記開口部を密閉した際に前記パッキンの全周と当接する環状の当接部が設けられ、前記パッキンと前記当接部との間に、前記パッキンに沿って環状の気密室が形成され、前記枠体には、前記気密室内の気圧を測定する圧力計と、前記気密室内に気体を流入させるコンプレッサ及び前記気密室への前記気体の流入量を測定する流量計と、が設けられ、前記圧力計と、前記コンプレッサ及び前記流量計と、のうち少なくとも何れか一方は、前記枠体を貫通して前記気密室に連通される流路に設けられ、前記扉本体が密閉位置に配置された状態で、前記圧力計で測定する前記気密室内の気圧が所定時間一定となるように、前記コンプレッサが前記気密室内に前記気体を流入させ、前記所定時間内に前記流量計で測定した流入量に基づいて、前記扉本体による前記開口部の密閉部分からの気体の漏れ量を推定する、気密試験方法。
【発明の効果】
【0014】
以上における本発明に係る扉構造は、以下に示す効果を奏する。
【0015】
(1)の構成によれば、パッキンと当接部との間に、パッキンに沿って環状の気密室を形成することにより、パッキン以外からの空気の漏れを低減させることができるため、気密性能の計測精度を向上させることが可能となる。
【0016】
(2)の構成によれば、簡易な構成でパッキンに沿った気密室を形成することができる。
【0017】
(3)の構成によれば、簡易な構成でパッキンに沿った気密室を形成することができる。
【0018】
(4)の構成によれば、簡易な構成で、扉本体により枠体の開口部を密閉することが可能となる。
【0019】
(5)の構成によれば、扉本体の自重を利用して扉本体を下降させることにより、より簡易な構成で枠体の開口部を密閉することが可能となる。
【0020】
また、以上における本発明に係る気密試験方法は、以下に示す効果を奏する。
【0021】
(6)の構成によれば、パッキンと当接部との間に、パッキンに沿って環状の気密室を形成することにより、パッキン以外からの空気の漏れを低減させることができるため、気密性能の計測精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】昇降扉を開放した状態の扉構造を示す正面図。
図2】昇降扉を閉塞した状態の扉構造を示す正面図。
図3図2におけるA-A線断面図。
図4図2におけるB-B線断面図。
図5図2におけるC-C線断面図。
図6】パッキン周辺の構造を示した水平断面図。
図7】(a)及び(b)は気密室を形成する前後の状態のパッキンを示した水平断面図。
図8】(a)及び(b)は別実施例において気密室を形成する前後の状態のパッキンを示した水平断面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では図1から図7を用いて、本発明の一実施形態に係る扉構造1及び、扉構造1において行われる気密試験方法について説明する。図1から図4に示す如く、扉構造1は、枠体2と扉本体20とを備える。以下では、図1及び図2における右方向を扉構造1の右側方として、また、図3における左側方を扉構造1の前方として説明する。
【0024】
図1から図3に示す如く、枠体2は自立可能に構成されており、具体的には主に複数のH形鋼が、ボルト・ナット等の連結部材により、又は、溶接により連結されて枠体2を構成している。より詳細には、枠体2は、基フレーム3a、縦フレーム3b、横フレーム3c、開口縦フレーム3d、開口横フレーム3e、連結フレーム3f、第一補強フレーム3g、及び、第二補強フレーム3hと、筋交4と、を組み合わせて構成される。なお、枠体は開口部が開口された構成であれば良く、H型鋼を組み合わせる以外の他の構成、例えば、壁体に設けた開口部により枠体を構成しても差し支えない。
【0025】
図1及び図2に示す如く、枠体2の最下部には、床面に設置される五本の基フレーム3aが長手方向を前後に向けて配置される。左右両端の基フレーム3aの前側にはそれぞれ、前後に二本並んだ縦フレーム3bが立設される。また、左右両端から二本目の基フレーム3aの前側にはそれぞれ、前後に二本並んだ開口縦フレーム3dが立設される(図3を参照)。図2に示す如く、縦フレーム3b及び開口縦フレーム3dが複数の筋交4で互いに連結されることにより、枠体2の剛性が高められている。
【0026】
前側、及び、後側の縦フレーム3b及び開口縦フレーム3dの上端面は長手方向を左右に向けた横フレーム3cで連結される。また、前後に並んだ二本の縦フレーム3b及び開口縦フレーム3dの上端部及び上下方向中途部は、連結フレーム3fで連結される。
【0027】
開口縦フレーム3d・3dの下端部、及び、上下方向中途部は、開口横フレーム3eにより互いに連結される。また、中央の基フレーム3aの上面と下側の開口横フレーム3eの中央下面、下側の開口横フレーム3eの中央上面と上側の開口横フレーム3eの中央下面、及び、上側の開口横フレーム3eの中央上面と横フレーム3cの中央下面は、それぞれ中央フレーム3mにより連結される。
【0028】
図3に示す如く、基フレーム3aの後端部は、横フレーム3cと第一補強フレーム3gにより連結されている。また、第一補強フレーム3gの中央部は、その前側に位置する縦フレーム3b、開口縦フレーム3d、又は、開口横フレーム3eと第二補強フレーム3hにより連結されている。
【0029】
図1に示す如く、枠体2の前側には、二本の開口縦フレーム3d・3dと、二本の開口横フレーム3e・3eにより矩形の開口部2aが形成される。枠体2において、開口縦フレーム3d・3dと開口横フレーム3e・3eとの前面には、開口部2aの周囲には環状に形成された弾性樹脂製のパッキン2pが設けられている(図4から図7を参照)。また、扉本体20の後面における周縁部には、図6及び図7に示す如く、環状の板材である当接部28が貼付されている。本実施形態において、当接部28におけるパッキン2pの側の面は平面形状に形成されている。
【0030】
そして、パッキン2pは、図7(a)及び(b)に示す如く、扉本体20が開口部2aを閉塞した際に、扉本体20の後面における当接部28と当接する。この際、パッキン2pと当接部28とは全周において当接する。なお、扉本体20の後面そのものを当接部として構成することも可能である。また、パッキン2pを扉本体20の後面の周縁部に設け、当接部28を開口部2aの周囲に設ける構成とすることも可能である。
【0031】
枠体2には、扉本体20が設けられる。扉本体20は、開口部2aを開放する開放位置(図1を参照)と開口部2aを枠体2の前面側から密閉する密閉位置(図2を参照)との間で変位可能に構成される。扉構造1は、扉本体20が開口部2aを密閉した状態で、開口部2aにおける扉本体20の気密性能を計測する。本実施形態に係る扉構造1における枠体2の前面は、開口部2aの前方以外の部分がカバー部材5により被覆されている。
【0032】
図1及び図2に示す如く、扉構造1においては上方の開放位置に位置する扉本体20が下降することにより密閉位置に変位し、開口部2aを密閉する構成としている。なお、扉構造1における扉本体20の変位構成は、扉本体20が昇降する昇降扉に限定されることはなく、例えば扉本体20が水平方向にスライドする構成とすることも可能である。
【0033】
扉本体20は複数の枠部材及び板部材を組み合わせて構成された、前後方向に厚みのある部材である。図1及び図2に示す如く、扉本体20は、扉本体20の左右両側に立設された一対のガイドレール11・11の間で、ガイドレール11・11に沿って上下方向にスライド可能に設けられる。ガイドレール11・11は、枠体2における開口部2aの両側方近傍(開口縦フレーム3d・3dの前面)に、上下方向に沿って設けられる。
【0034】
図5図7、及び図8に示す如く、ガイドレール11・11は互いに対向する側の面に溝形状11aが形成される。この溝形状11aの内部には扉本体20から延出されるガイドローラ(開放側ガイドローラ26U及び閉塞側ガイドローラ26D)が挿入される。
【0035】
図5に示す如く、本実施形態においてガイドレール11における溝形状11aの内周面のうち、前側の面(枠体2から遠い側の面)の下側には、ガイドローラ26U・26Dを案内するための二個の突起部13a・13bが設けられている。
【0036】
扉本体20の左右両面からは、ガイドレール11・11の側(左右両側)の外側方に、扉本体20のスライド方向である上下方向に沿って、各二個のガイドローラ26U・26Dが延出して設けられている。詳細には、扉本体20における外側面において、扉本体20のスライド方向のうち扉本体20が開口部2aを開放する際にスライドする側である上側に、開放側ガイドローラ26Uが設けられる。同様に、扉本体20のスライド方向のうち扉本体20が開口部2aを閉塞する際にスライドする側である下側に、閉塞側ガイドローラ26Dが設けられる。
【0037】
ガイドローラ26U・26Dは、ガイドレール11・11の側に延出された開放側回動軸25U及び閉塞側回動軸25Dの軸心回りに、ガイドレール11・11の内部(溝形状11aの内部)で回転可能とされる。これにより、扉本体20がガイドレール11・11に沿ってスライドした際には、ガイドローラ26U・26Dがガイドレール11・11の溝形状11a(より詳細には溝形状11aにおける前後面)に沿って回転する。閉塞側ガイドローラ26Dは開放側ガイドローラ26Uよりも径が小さく形成されている。
【0038】
また、扉本体20の左右両面において、開放側ガイドローラ26Uの上側、及び、閉塞側ガイドローラ26Dの下側には、補助ローラ27が設けられる。そして、扉本体20がガイドレール11・11に沿ってスライドした際には、補助ローラ27がガイドレール11・11の溝形状11a(より詳細には溝形状11aにおける側面)に沿って回転する。
【0039】
扉本体20の内部には、動滑車である右側扉滑車30R、及び、左側扉滑車30Lが回動自在に配設される。そして、右側扉滑車30R及び左側扉滑車30Lには、扉本体20の外部に延出されているロープrが巻回される。
【0040】
枠体2における右側扉滑車30R及び左側扉滑車30Lの上方には、一対の定滑車である第二定滑車P2及び第三定滑車P3が固定される。第二定滑車P2及び第三定滑車P3には、ロープrのうち左右の扉滑車30R・30Lを挟んだ両端部がそれぞれ巻回される。
【0041】
図2に示す如く、ロープrは第二定滑車P2よりも一端側(図2における右側)で第一定滑車P1に巻回され、さらに一端部が枠体2に設けられた電動ウインチMに連結される。また、ロープrは第三定滑車P3よりも他端側(図2における左側)で第四定滑車P4に巻回され、さらに他端部が枠体2に設けられた手動ウインチHに連結される。手動ウインチHは通常時(電動ウインチMを主な駆動源として使用する時)には回動しないようにロックされている。
【0042】
上記の如く構成された扉構造1において、電動ウインチMが扉本体20を昇降駆動する。具体的には、電動ウインチMがロープrを巻き上げると、扉本体20は上方に引き上げられる。逆に、電動ウインチMがロープrを繰出すと、扉本体20は自重により下方に降下する。このように、本実施形態に係る扉構造1においては、電動ウインチMを駆動させて扉本体20を昇降させることにより、扉本体20がガイドレール11・11の間に形成された開口部2aを開閉可能としている。
【0043】
また、扉構造1においては、第二の駆動部である手動ウインチHによっても扉本体20を昇降駆動することを可能としている。具体的には、使用者が手動ウインチHのロックを解除し、手動ウインチHのハンドルを回動する。これによりロープrは巻き上げられ、扉本体20は上方に引き上げられる。逆に、使用者が手動ウインチHのハンドルを逆向きに回動させることにより、ロープrを繰出すと、扉本体20は自重により下方に降下する。このように、本実施形態に係る扉構造1においては、使用者が手動ウインチHを回動させて扉本体20を昇降させることによっても、扉本体20がガイドレール11・11の間に形成された開口部2aを開閉可能としている。
【0044】
本実施形態に係る扉構造1によれば上記の如く、電動ウインチM、及び/又は、手動ウインチHを駆動させることにより、扉本体20を昇降可能としている。このため、停電等の理由により電動ウインチMによる扉本体20の昇降が不能となった場合でも、手動ウインチHで扉本体20を昇降させることにより、扉構造1を開閉することが可能となる。
【0045】
本実施形態に係る扉構造1においては、扉本体20が開口部2aを閉塞する際に、ガイドレール11・11がガイドローラ26U・26Dを案内して扉本体20を枠体2の側である後方に変位させるように構成される。具体的には、図4に示す如く、ガイドレール11における溝形状11aの内周面のうち前側(枠体2から遠い側の面)には、扉本体20が開口部2aを閉塞した際に、開放側ガイドローラ26Uが位置する部分に開放側突起部13aが設けられる。また、同じく溝形状11aの内周面のうち前側には、扉本体20が開口部2aを閉塞した際に、閉塞側ガイドローラ26Dが位置する部分に閉塞側突起部13bが設けられる。
【0046】
上記の構成において、扉本体20が下降すると、閉塞側ガイドローラ26Dは閉塞側突起部13bに当接し、これにより閉塞側ガイドローラ26Dが後方に案内される。同時に、開放側ガイドローラ26Uは開放側突起部13aに当接し、これにより開放側ガイドローラ26Uが後方に案内される。即ち、ガイドローラ26U・26Dが同時に後方に案内されることにより、扉本体20は下降しながら枠体2の側に変位する。これにより、扉本体20における当接部28がパッキン2pに当接し、扉本体20の周縁部がパッキン2pを押圧する(図7(a)及び(b)を参照)。
【0047】
上記の如く、本実施形態に係る扉構造1においては、扉本体20が開口部2aを閉塞する際に、ガイドレール11・11における突起部13a・13bがガイドローラ26U・26Dを案内して扉本体20を枠体2の側に変位させる。これにより、図8に示す如く、扉本体20の当接部28がパッキン2pを押圧するように構成されている。このように、本実施形態においては扉本体20と開口部2aの周囲とをパッキン2p及び当接部28を介して密着させることができるため、簡易な構成で閉状態の扉構造1における気密性又は水密性を確保することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態に係る扉構造1においては、ガイドレール11・11の前側の内周面に設けた突起部13a・13bにより、それぞれ開放側ガイドローラ26Uと閉塞側ガイドローラ26Dとを案内する構成としている。これにより、簡易な構成で扉本体20を枠体2の側に変位させて、扉本体20と開口部2aの周囲とをパッキン2p及び当接部28を介して密着させることができるため、閉状態の扉構造1における気密性又は水密性を確保することが可能となる。
【0049】
なお、扉本体20を枠体2の側に変位させる構成は、上記の如く突起部13a・13bによる構成に限定されるものではない。例えば、扉本体20の側面に屈曲したガイド溝を設け、ガイドレール11・11から扉本体20に向けてガイド棒を延出し、このガイド棒をガイド溝に挿入する。そして、扉本体20を昇降させることにより、ガイド溝の形状に沿って扉本体20を変位させることも可能である。
【0050】
また、本実施形態に係る扉構造1は、一対のガイドレール11・11が枠体2において上下方向に沿って設けられ、扉本体20が下降することにより開口部2aを閉塞する構成としている。これにより、扉本体20が開口部2aを閉塞する際に、扉本体20の自重を利用して扉本体20を下降させるとともに枠体2の側に変位させて、扉本体20と開口部2aの周囲とをパッキン2p及び当接部28を介して密着させることができる。即ち、本実施形態に係る扉構造1によれば、扉本体を水平にスライドさせる構成と比較して、より簡易な構成で閉状態における気密性又は水密性を確保することが可能となる。
【0051】
本実施形態に係る扉構造1において、パッキン2pは図7(a)に示す如く、当接部28の側に向かって、パッキン2pの周方向に沿って突出する二本の突条部(内側突条部Pa及び外側突条部Pb)を備えている。そして、図7(b)に示す如く、扉本体20が開口部2aを閉塞した際に、パッキン2pにおける二本の突条部Pa・Pbの先端部が当接部28に押し当てられることにより、二本の突条部Pa・Pbの間の溝状部Pcと当接部28とにより気密室Ch(図7(b)に示す網掛け部分)が形成される。即ち、気密室Chは、パッキン2pと当接部28との間に、パッキン2pに沿って環状に形成される。
【0052】
なお、本実施形態においてはパッキン2pを一体的に形成することにより、パッキン2pの表面に溝状部Pcが形成される構成としているが、パッキン2pにおいて内側突条部Paと外側突条部Pbとを別々に形成して開口部2aの周囲に設け、内側突条部Paと外側突条部Pbとの間に形成される凹部を溝状部Pcとすることも可能である。
【0053】
図7(b)に示す如く、気密室Chには、開口縦フレーム3d等を貫通する貫通孔Rpを介して気密室Chの内部空間に連通される、圧力測定口Hpが設けられる。本実施形態においては図1に示す如く、圧力測定口Hpは正面視でパッキン2pの右下部分において、前側に配置された開口縦フレーム3dの前板の後面に設けられる。同様に、気密室Chには気密室Chの内部空間に連通される、流量測定口Haが設けられる。本実施形態においては図1に示す如く、流量測定口Haは正面視でパッキン2pにおける左上部分において、前側に配置された開口縦フレーム3dの前板の後面に設けられる。なお、圧力測定口Hp及び流量測定口Haの位置は本実施形態に限定されず、パッキン2pにおける左右の側辺又は上下辺等に配置することも可能である。
【0054】
図3及び図5に示す如く、圧力測定口Hpには、気密室Ch内の気圧を測定する圧力計Pが接続可能とされる。また、流量測定口Haには、気密室Ch内に気体を流入させるコンプレッサCと、気密室Chへの気体の流入量を調節するバルブBと、気密室Chへの気体の流入量を測定する流量計Fと、が接続可能とされる。本実施形態において、気体には空気が採用されている。また、本実施形態においては、空気の流路における他の接続機器や、熱による影響を計算するための温度計等は図示を省略している。
【0055】
扉構造1において気密試験を行う際には、まず、図3及び図5に示す如く、圧力測定口Hpに圧力計Pを接続する。また、流量測定口Haに、コンプレッサC、バルブB、及び、流量計Fを接続する。そして、図6及び図7(b)に示す如く扉本体20を密閉位置に配置して気密室Chを形成した状態で、圧力計Pで測定する気密室Ch内の気圧が所定時間一定となるようにバルブBを調節しながら、コンプレッサCから気密室Ch内に気体を流入させる。そして、所定時間内に流量計Fで測定した流入量に基づいて、気密室Chからの気体の流出量を測定する。さらに、測定した気体の流出量から、扉本体20による開口部2aの密閉部分からの気体の漏れ量を推定し、この漏れ量が気密扉における許容漏洩度以下となっているか否かを判定する。これにより、開口部2aにおける扉本体20の気密性能が計測可能とされる。
【0056】
本実施形態に係る扉構造1は、上記の如くパッキン2pと当接部28との間に、パッキン2pに沿って環状の気密室Chを形成する構成としている。このように、本実施形態においてはパッキン2pからの気体の漏れ量を直接的に測定することにより、気密扉の全体と気密カバー体との間の空間を気密室とする従来の構成と比較して、空気が漏れる可能性がある部位を排除し、又は、減少させている。換言すれば、本実施形態に係る扉構造1は、パッキン2p以外からの空気の漏れを抑止し、又は、低減させることにより、気密性能の計測精度を向上させることが可能となる。また、本実施形態に係る扉構造1は、従来型の構成と比較して、扉本体20と同規模のカバー部材等の大掛かりな試験装置を必要としないため、大開口の扉構造において特に好適となる。
【0057】
また、扉構造1を組付ける現場においてはパッキン2p以外の部位での気密性を確保することが困難となるが、本実施形態に係る扉構造1は上記の如く正確に気密性能を計測することが可能となるため、より好適となる。また、本実施形態に係る扉構造1と、気密扉の全体と気密カバー体との間の空間を気密室とする従来の構成と、を併用した場合、パッキン2pからの漏れ量と、パッキン2p以外の部位からの漏れ量と、をそれぞれ測定、評価することも可能となる。また、気密室Ch内の気圧を一定にするまでの時間を短くすることができるため、気密試験に要する時間を短縮することも可能となる。
【0058】
扉構造1においては、パッキン及び当接部を前記実施形態におけるパッキン2p及び当接部28と異なる構成とすることもできる。具体的には図8(a)及び(b)に示す別実施例の如く、パッキン102p及び当接部128のように構成することも可能である。なお、本実施例において、パッキン102p及び当接部128以外の構成は前記実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0059】
本実施例においても、開口部2aの周囲には環状に形成された弾性樹脂製のパッキン102pが設けられている。また、扉本体20の後面における周縁部には当接部128が貼付されている。
【0060】
そして、パッキン102pは、図8(a)及び(b)に示す如く、扉本体20が開口部2aを閉塞した際に、扉本体20の後面における当接部128と当接する。この際、パッキン102pと当接部128とは全周において当接する。なお、本実施例においても、パッキン102pを扉本体20の後面の周縁部に設け、当接部128を開口部2aの周囲に設ける構成とすることが可能である。
【0061】
本実施例において、当接部128は周方向に直交する断面視で略U字形状に形成され、溝形状がパッキン102pに向けて配置されている。また、パッキン102pにおける当接部128の側の面は平面形状に形成されている。そして、当接部128とパッキン102pとが当接し、当接部128の先端辺がパッキン102pに押し込まれることにより、図8(b)に示す如く、当接部128の溝形状とパッキン102pとにより気密室Ch(図8(b)に示す網掛け部分)が形成される。即ち、本実施例においても、気密室Chはパッキン102pと当接部128との間に、パッキン102pに沿って環状に形成される。
【0062】
このように、本実施例においては扉本体20が枠体に近接することにより、当接部128の先端辺がパッキン102pに対して強く押し込まれるように構成している。このため、本実施例に係る構成は、扉本体20を枠体に対して回動可能とした開き扉に採用することが好適である。
【0063】
本実施例において気密試験を行う際には、前記実施形態と同様に、圧力計Pで測定する気密室Ch内の気圧が所定時間一定となるようにバルブBを調節しながら、コンプレッサCから気密室Ch内に気体を流入させる。そして、所定時間内に流量計Fで測定した流入量に基づいて、気密室Chからの気体の流出量を測定する。さらに、測定した気体の流出量から、扉本体20による開口部2aの密閉部分からの気体の漏れ量を推定し、この漏れ量が気密扉における許容漏洩度以下となっているか否かを判定する。これにより、開口部2aにおける扉本体20の気密性能が計測可能とされる。
【0064】
本実施例に係る扉構造においても、上記の如くパッキン102pと当接部128との間に、パッキン102pに沿って環状の気密室Chを形成する構成としている。このように、パッキン102p以外からの空気の漏れを低減させることにより、気密扉の全体と気密カバー体との間の空間を気密室とする従来の構成と比較して扉構造における気密性能の計測精度を向上させるともに、気密試験に要する時間を短縮することが可能となる。このように、本発明に係る扉構造においては、パッキンと当接部との間に環状の気密室を形成する構成であればよく、その構成は前記実施形態又は本実施例に限定されるものではない。
【0065】
また、本実施形態に係る扉構造1を用いて、地震発生後の気密性能を計測するために加振実験を行うことができる。具体的には、扉構造1を加振装置に載置し、扉本体20を枠体2における開放位置に配置した状態で枠体2及び扉本体20を加振装置で加振する。その後、扉本体20を密閉位置に変位させて気密室Chを形成し、圧力計Pで測定する気密室Ch内の気圧が所定時間一定となるように、コンプレッサCが気密室Ch内に気体を流入させる。そして、所定時間内に流量計Fで測定した流入量に基づいて、扉本体20による開口部2aの密閉部分からの気体の漏れ量を推定する。これにより、加振装置によって加えられた振動が気密扉に与える影響を計測することが可能となる。
【符号の説明】
【0066】
1 扉構造 2 枠体
2a 開口部 2p パッキン
3a 基フレーム 3b 縦フレーム
3c 横フレーム 3d 開口縦フレーム
3e 開口横フレーム 3f 連結フレーム
3g 第一補強フレーム
3h 第二補強フレーム
3m 中央フレーム 4 筋交
5 カバー部材 11 ガイドレール
11a 溝形状 13a 開放側突起部
13b 閉塞側突起部 20 扉本体
25U 開放側回動軸 25D 閉塞側回動軸
26U 開放側ガイドローラ
26D 閉塞側ガイドローラ
27 補助ローラ 28 当接部
30L 左側扉滑車 30R 右側扉滑車
102p パッキン 128 当接部
Ch 気密室
S 気密空間 M 電動ウインチ
H 手動ウインチ Ha 流量測定口
Hp 圧力測定口 P1 第一固定プーリ
P2 第二固定プーリ P3 第三固定プーリ
P4 第四固定プーリ C コンプレッサ
B バルブ F 流量計
P 圧力計 r ロープ
Rp 貫通孔 Pa 内側突状部
Pb 外側突状部 Pc 溝状部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8