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特許7587165特定のサイドリンクフレーム構造を有するワイヤレス通信システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】特定のサイドリンクフレーム構造を有するワイヤレス通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/25 20230101AFI20241113BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20241113BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241113BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W72/40
H04W92/18
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022520509
(86)(22)【出願日】2020-10-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-05
(86)【国際出願番号】 EP2020077535
(87)【国際公開番号】W WO2021064109
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-06-01
(31)【優先権主張番号】19201125.2
(32)【優先日】2019-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【弁理士】
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ヴィルト
(72)【発明者】
【氏名】サルン・セルヴァネサン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・フェーレンバッハ
(72)【発明者】
【氏名】コルネリウス・ヘルゲ
(72)【発明者】
【氏名】バリス・ゲクテペ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・シエル
(72)【発明者】
【氏名】ローヤ・エブラヒム・レツァガ
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-054511(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0270714(US,A1)
【文献】国際公開第2019/148489(WO,A1)
【文献】特表2017-505054(JP,A)
【文献】Fraunhofer HHI, Fraunhofer IIS,Design of NR V2X Physical Layer Structures[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1- 1908677,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908677.zip>,2019年08月16日
【文献】Kyocera,Sidelink Physical Layer Structure[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1909015,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1909015.zip>,2019年08月15日
【文献】Convida Wireless,On physical layer structure for NR V2X sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1- 1909419,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1909419.zip>,2019年08月17日
【文献】FUTUREWEI,Two-stage SCI design and adaptive DMRS support for sidelink[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1908737,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908737.zip>,2019年08月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムであって、
サイドリンク通信(PC5)用に構成されている複数のユーザ機器UE(202、204、206、208、210)
を備え、
サイドリンク通信(PC5)が、制御領域(10c)およびデータ領域(12d)をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレーム(t1からt6)を備え、
前記制御領域が、第1の制御領域(10c1)および第2の制御領域(10c2)を備え、前記第1の制御領域および前記第2の制御領域が周波数領域および時間領域で定義され、前記第1の制御領域が周波数および/または時間において前記第2の制御領域と異なり、前記第1の制御領域(10c1)が、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、前記第2の制御領域(10c2)が、前記パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含み、
前記パケットの送信が、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいは前記パケットが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、または前記パケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている、
ワイヤレス通信システム。
【請求項2】
前記1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)が、連続したもしくは不連続のサイドリンクフレーム(t1からt6)として位置し、または
前記サイドリンク送信に使用される2つの後続サイドリンクフレーム(t1からt6)間に、他のUE(202、204、206、208、210)によって使用されることになる、ゼロ、1つ、もしくは複数のさらなるサイドリンクフレーム(t1からt6)が配置され得る、
請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項3】
前記第1の制御領域と前記第2の制御領域(10c2)が、同一サイドリンクフレームを使用して送信され、または前記第1の制御領域と前記第2の制御領域(10c2)が、同一サイドリンクフレーム(T1からt6)を使用して、データ送信の一部分もしくはデータ送信の第1のバージョンとともに送信される、請求項1または2に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項4】
前記第1の制御領域(10c1)が、リソースの予約を含む情報、または、同一サイドリンクフレーム内に配置された前記第2の制御領域(10c2)および/もしくは前記1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)のそれぞれ内に配置された前記第2の制御領域(10c2)を指し示す情報を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項5】
前記サイドリンク送信が、1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)を使用し、前記1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)の前記第1の制御領域(10c1)が、空いているか、または他のUE(202、204、206、208、210)もしくは前記複数のUE(202、204、206、208、210)によって使用されることになる、請求項1から4のいずれか一項に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項6】
前記サイドリンク送信が、1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)を使用し、第1のサイドリンクフレーム(T1からt6)を使用して送信される前記第1の制御領域(10c1)の前記情報が、前記1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)の前記第1の制御領域(10c1)内で繰り返され、繰り返された前記第1の制御領域(10c1)が、さらなる前記1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)内の前記第2の制御領域(10c2)を指し示す情報を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項7】
前記サイドリンク送信が、1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)を使用し、前記1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)の前記第2の制御領域(10c2)が、それぞれの前記サイドリンクフレーム(T1からt6)の前記データ送信リソースロケーションに関する、または複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項8】
前記第1の制御領域と前記第2の制御領域(10c2)が、異なるサイドリンクフレーム(t1からt6)を使用して送信され、かつ/または前記第2の制御領域(10c2)が、後続サイドリンクフレームを使用して送信される、請求項1または2に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項9】
前記第1の制御領域(10c1)が、リソースの予約を含む情報、またはそれぞれのサイドリンクフレーム内もしくは前記後続サイドリンクフレーム(t1からt6)内の前記第2の制御領域(10c2)を指し示す情報を含む、請求項8に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項10】
前記第1の制御領域(10c1)がその中で送信される前記サイドリンクフレーム(T1からt6)に属する前記第2の制御領域(10c2)が、空いているか、または他のUE(202、204、206、208、210)もしくは前記複数のUE(202、204、206、208、210)によって使用されることになる、請求項8または9に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項11】
前記サイドリンク送信が、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)を使用し、前記1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)がそれぞれ、それぞれの第2の制御部分を備え、かつ/または
1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)のそれぞれの第2の制御部分が、それぞれの前記サイドリンクフレーム(t1からt6)内の前記データ領域(12d)を指し示す情報を含む、
請求項8から10のいずれか一項に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項12】
前記後続サイドリンクフレーム(t1からt6)のうちの1つもしくは複数内で、それぞれの第1の制御部分が再送信され、かつ/または
前記それぞれの第1の制御部分が、さらなる前記1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)内の1つもしくは複数の第2の制御部分を指し示す情報を含む、
請求項8、9、または11のいずれか一項に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項13】
第1の制御部分が、RX UEの宛先IDに関する情報、ならびに/またはいくつかの前記データ送信リソースロケーションおよび/もしくはデータ送信リソースロケーションに使用されるいくつかの前記サイドリンクフレーム(t1からt6)に関する情報、ならびに/または後続サイドリンクフレーム(t1からt6)を使用して送信されるそれぞれの第2の制御部分を指し示す情報を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項14】
サイドリンク通信(PC5)用に構成されている複数のユーザデバイスUE(202、204、206、208、210)を有するワイヤレス通信システムのためのユーザデバイスUEであって、
サイドリンク通信(PC5)が、制御領域(10c)およびデータ領域(12d)をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレーム(t1からt6)を備え、
前記制御領域が、第1の制御領域(10c1)および第2の制御領域(10c2)を備え、前記第1の制御領域および前記第2の制御領域が周波数領域および時間領域で定義され、前記第1の制御領域が周波数および/または時間において前記第2の制御領域と異なり、前記第1の制御領域(10c1)が、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、前記第2の制御領域(10c2)が、前記パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含み、
前記パケットの送信が、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいは前記パケットが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、または前記パケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている、
ユーザデバイスUE。
【請求項15】
1つまたは複数の基地局(gNB)と、サイドリンク通信(PC5)用に構成されている複数のユーザデバイスUE(202、204、206、208、210)とを有するワイヤレス通信システムのための基地局であって、
サイドリンク通信(PC5)が、制御領域(10c)およびデータ領域(12d)をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレーム(t1からt6)を備え、
前記制御領域が、第1の制御領域(10c1)および第2の制御領域(10c2)を備え、前記第1の制御領域および前記第2の制御領域が周波数領域および時間領域で定義され、前記第1の制御領域が周波数および/または時間において前記第2の制御領域と異なり、前記第1の制御領域(10c1)が、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、前記第2の制御領域(10c2)が、前記パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含み、
前記パケットの送信が、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいは前記パケットが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、または前記パケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている、
基地局。
【請求項16】
サイドリンク通信(PC5)用に構成されている複数のユーザデバイスUE(202、204、206、208、210)を有するワイヤレス通信システムにおけるサイドリンク通信(PC5)のための方法であって、
サイドリンク通信(PC5)が、制御領域(10c)およびデータ領域(12d)をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレーム(t1からt6)を備え、
前記制御領域が、第1の制御領域(10c1)および第2の制御領域(10c2)を備え、前記第1の制御領域および前記第2の制御領域が周波数領域および時間領域で定義され、前記第1の制御領域が周波数および/または時間において前記第2の制御領域と異なり、前記第1の制御領域(10c1)が、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、前記第2の制御領域(10c2)が、前記パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含み、
前記パケットの送信が、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいは前記パケットが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、または前記パケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレーム(t1からt6)にわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている、
方法。
【請求項17】
コンピュータ上で実行されると請求項16に記載の方法を前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信ネットワークまたはシステムの分野に関し、より詳細には、そのような通信システムにおけるユーザデバイスのサイドリンク通信に関する。実施形態は、new radioサイドリンクフレーム構造NR SL FSに関する。さらなる実施形態では、通信システム、対応するUE、基地局、および方法について言及する。好ましい実施形態は、2ステージSCIを使用した、NR V2X対応のスロットアグリゲーションに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、地上ワイヤレスネットワーク100の一例の概略図であり、この地上ワイヤレスネットワーク100は、図1(a)に示すように、コアネットワーク102および1つまたは複数の無線アクセスネットワークRAN1、RAN2、…RANNを含む。図1(b)は、無線アクセスネットワークRANnの一例の概略図であり、この無線アクセスネットワークRANnは、それぞれに対応するセル1061から1065によって概略的に表された、基地局を取り囲む特定のエリアをそれぞれがサービスする、1つまたは複数の基地局gNB1からgNB5を含むことができる。基地局は、セル内のユーザにサービスするために設けられる。基地局BSという用語は、5GネットワークにおけるgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-A ProにおけるeNB、または単に、他の移動通信標準におけるBSを指す。ユーザは、固定式デバイスまたは移動式デバイスとすることができる。ワイヤレス通信システムは、基地局またはユーザに接続する、移動式または固定式のIoTデバイスによってアクセスされることも可能である。移動式デバイスまたはIoTデバイスとしては、物理デバイス、ロボットや車などの地上ビークル、有人航空ビークルや無人航空ビークル(UAV)(後者はドローンとも呼ばれる)などの航空ビークル、建造物、ならびに電子回路、ソフトウェア、センサ、アクチュエータなどと、これらのデバイスが既存のネットワークインフラストラクチャにわたってデータを収集し交換することを可能にするネットワーク接続性とが中に埋め込まれた、他のアイテムまたはデバイスがあり得る。図1(b)は、単に5つのセルの例示的な図を示すが、RANnはより多くのまたはより少ないそのようなセルを含んでよく、RANnはただ1つの基地局を含んでもよい。図1(b)は、セル1062内にあり、基地局gNB2によってサービスされる、ユーザ機器UEとも呼ばれる2つのユーザUE1およびUE2を示す。別のユーザUE3が、基地局gNB4によってサービスされるセル1064内に示されている。矢印1081、1082、および1083は、ユーザUE1、UE2、およびUE3から基地局gNB2、gNB4にデータを送信するか、または基地局gNB2、gNB4からユーザUE1、UE2、UE3にデータを送信するための、上りリンク/下りリンク接続を概略的に表す。さらに、図1(b)は、セル1064内の2つのIoTデバイス1101、および1102を示し、それらは固定式デバイスまたは移動式デバイスとすることができる。IoTデバイス1101は、矢印1121によって概略的に表されるように、データを受信および送信するために基地局gNB4を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。IoTデバイス1102は、矢印1122によって概略的に表されるように、ユーザUE3を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNB1からgNB5はコアネットワーク102に、例えばS1インターフェース経由で、図1(b)に「コア」を指し示す矢印によって概略的に表されるそれぞれに対応するバックホールリンク1141から1145を介して接続されることが可能である。コアネットワーク102は、1つまたは複数の外部ネットワークに接続されることが可能である。さらに、それぞれの基地局gNB1からgNB5の一部または全部は、例えばS1もしくはX2インターフェース、またはNRにおけるXNインターフェース経由で、図1(b)に「gNB」を指し示す矢印によって概略的に表されるそれぞれに対応するバックホールリンク1161から1165を介して相互に接続されることが可能である。
【0003】
データ送信には、物理リソースグリッドを使用することができる。物理リソースグリッドは、さまざまな物理チャネルおよび物理信号がそれに対してマッピングされる、リソース要素のセットを備えることができる。例えば、物理チャネルは、下りリンクペイロードデータ、上りリンクペイロードデータ、およびサイドリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザ固有のデータを搬送する、物理下りリンク共有チャネル、物理上りリンク共有チャネル、および物理サイドリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCH)、例えばマスタ情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、例えば下りリンク制御情報(DCI)、上りリンク制御情報(UCI)、およびサイドリンク制御情報(SCI)を搬送する、物理下りリンク制御チャネル、物理上りリンク制御チャネル、および物理サイドリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH、PSCCH)を含むことができる。上りリンクでは、物理チャネルはさらに、UEが同期して、MIBおよびSIBを取得した後で、UEによってネットワークにアクセスするために使用される、物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)を含むことができる。物理信号は、参照信号または参照シンボル(RS)、同期信号などを含むことができる。リソースグリッドは、時間領域における一定の期間を有し、また周波数領域における所与の帯域幅を有する、フレームまたは無線フレームを備えることができる。フレームは、事前定義された長さをもつ一定数のサブフレームを有することができる。各サブフレームは、サイクリックプレフィックス(CP)長に応じて12または14個のOFDMシンボルから構成される、1つまたは複数のスロットを含むことができる。フレームは、例えば短縮送信時間間隔(sTTI)、またはほんのいくつかのOFDMシンボルを備えるミニスロット/非スロットベースのフレーム構造を利用するときは、より少数のOFDMシンボルから成ることもできる。
【0004】
ワイヤレス通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、またはCPありもしくはCPなしの他の任意のIFFTベースの信号、例えばDFT-s-OFDMのような、周波数分割多重を使用する任意のシングルトーンシステムまたはマルチキャリアシステムとすることができる。例えばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重(generalized frequency division multiplexing)(GFDM)、またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(universal filtered multi carrier)(UFMC)といった、多元接続のための非直交波形のような他の波形が使用されてもよい。ワイヤレス通信システムは、例えばLTE-Advanced pro標準、または5G標準もしくはNR、すなわちNew Radio標準に従って動作することができる。
【0005】
図1に描かれたワイヤレスネットワークまたはワイヤレス通信システムは、別個の重なり合うネットワーク、例えば基地局gNB1からgNB5のようなマクロ基地局を各マクロセルが含むマクロセルのネットワーク、およびフェムト基地局やピコ基地局のようなスモールセル基地局(図1に図示せず)のネットワークを有する、ヘテロジニアスネットワークとすることができる。
【0006】
上述した地上ワイヤレスネットワークに加えて、衛星のようなスペースボーントランシーバ(spaceborne transceiver)および/または無人航空機システムのようなエアボーントランシーバ(airborne transceiver)を含む、非地上ワイヤレス通信ネットワークも存在する。非地上のワイヤレス通信ネットワークまたはワイヤレス通信システムは、図1を参照して上述した地上システムと同様に、例えばLTE-Advanced Pro標準、または5G標準もしくはNR、すなわちnew radio標準に従って動作することができる。
【0007】
移動通信ネットワークでは、例えば、LTEネットワークまたは5G/NRネットワークのような、図1を参照して上述したもののようなネットワークでは、例えばPC5インターフェースを使用して1つまたは複数のサイドリンク(SL)チャネル経由で相互に直接通信するUEがある場合がある。サイドリンク経由で相互に直接通信するUEとしては、他のビークルと直接通信するビークル(V2V通信)、ワイヤレス通信ネットワークの他のエンティティ、例えば交通信号灯、交通標識、または歩行者のような路側エンティティと通信するビークル(V2X通信)があり得る。他のUEは、ビークル関連のUEではない場合があり、上述したデバイスのいずれかを備える場合がある。そのようなデバイスもまた、SLチャネルを使用して相互に直接通信(D2D通信)することができる。
【0008】
サイドリンク経由で相互に直接通信する2つのUEについて考慮するとき、両UEが同一基地局によってサービスされる場合があり、それによって、その基地局がそれらのUEにサイドリンクのリソースアロケーションコンフィギュレーションまたはアシスタンスを提供する場合がある。例えば、両UEが、図1に描かれた基地局のうちの1つのような基地局のカバレッジエリア内にある場合がある。これは、「カバレッジ内(in-coverage)」シナリオと呼ばれる。別のシナリオは、「カバレッジ外(out-of-coverage)」シナリオと呼ばれる。「カバレッジ外」とは、図1に描かれたセルのうちの1つの中に2つのUEがないことを意味するのではなく、これらのUEが、
- 基地局に接続されない場合があること、例えばそれらがRRC接続状態になく、それによって、UEが基地局からどんなサイドリンクのリソースアロケーションコンフィギュレーションもしくはアシスタンスも受信しないこと、および/または
- 基地局に接続される場合があるが、1つもしくは複数の理由で、基地局がUEにサイドリンクのリソースアロケーションコンフィギュレーションもしくはアシスタンスを提供しない場合があること、および/または
- NR V2Xサービスをサポートすることのできない基地局、例えばGSM基地局、UMTS基地局、LTE基地局、およびV2XサービスをサポートしないNR基地局に接続される場合があること
を意味することに留意されよう。
【0009】
さらに別のシナリオは、「部分カバレッジ(partial coverage)」シナリオと呼ばれ、このシナリオによれば、サイドリンク経由で相互に通信する2つのUEのうちの一方が基地局によってサービスされるが、他方のUEは基地局によってサービスされない。
【0010】
サイドリンク、例えばPC5経由で相互に直接通信する2つのUEについて考慮するとき、UEのうちの一方がBSとも接続されることが可能であり、BSからの情報を、サイドリンクインターフェースを介して他方のUEに中継することが可能である。中継は、同一周波数帯域において実施されてもよく(帯域内中継(in-band-relay))、別の周波数帯域を使用して実施されてもよい(帯域外中継(out-of-band relay))。第1のケースでは、Uu上およびサイドリンク上での通信が、時分割二重(TDD)システムと同様に、異なるタイムスロットを使用して分離されることが可能である。
【0011】
図2は、相互に直接通信する2つのUEが両方とも基地局のカバレッジ内にある状況の概略図である。基地局gNBは、円200によって概略的に表されるカバレッジエリアを有し、円200は基本的に、図1に概略的に表されたセルに対応する。相互に直接通信するUEには、どちらも基地局gNBのカバレッジエリア200内にある第1のビークル202および第2のビークル204が含まれる。両ビークル202、204は基地局gNBに接続され、加えてそれらはPC5インターフェース経由で相互に直接接続される。V2Vトラフィックのスケジューリングおよび/または干渉マネジメントは、gNBによって、基地局とUEとの間の無線インターフェースであるUuインターフェース経由の制御シグナリングを介してアシストされる。gNBは、サイドリンク経由のV2V通信に使用されるリソースを割り当てる。この構成は、NR V2Xにおけるモード1構成またはLTE V2Xにおけるモード3構成とも呼ばれる。
【0012】
図3は、UEが基地局のカバレッジ内にない、すなわち相互に直接通信するそれぞれのUEが物理的にワイヤレス通信ネットワークのセル内にある可能性があるものの基地局に接続されない状況の概略図である。3台のビークル206、208、および210は、図では、例えばPC5インターフェースを使用して、サイドリンク経由で相互に直接接続している。V2Vトラフィックのスケジューリングおよび/または干渉マネジメントは、これらのビークル間に実装されたアルゴリズムに基づく。この構成は、NR V2Xにおけるモード2構成またはLTE V2Xにおけるモード4構成とも呼ばれる。上述したように、カバレッジ外シナリオである図3のシナリオは、それぞれのモード4 UEが基地局のカバレッジ200の外部にあることを意味するのではなく、それぞれのモード4 UEが基地局によってサービスされないこと、カバレッジエリアの基地局に接続されないこと、または基地局に接続されるが、基地局からSLのリソースアロケーションコンフィギュレーションまたはアシスタンスを受信しないことを意味する。したがって、図2に示すカバレッジエリア200内にモード3 UE202、204に加えてモード4 UE206、208、210も存在する、という状況があり得る。
【0013】
ビークルユーザデバイスUEの上述したシナリオでは、複数のそのようなユーザデバイスが、単にグループとも呼ばれるユーザデバイスグループを形成することができ、グループ内またはグループメンバ間の通信は、PC5インターフェースのような、ユーザデバイス間のサイドリンクインターフェースを介して実施されることが可能である。ワイヤレス通信ネットワーク内またはそのセル内に、複数のそのようなグループが同時に存在する可能性がある。グループ内の通信はサイドリンク通信を介して行われると記載しているが、グループまたはその少なくとも一部のグループメンバがカバレッジ内にあるケースでは、これは、グループメンバの一部または全部が、基地局を介して、またはサイドリンクを介して、グループの外部の他のエンティティとも通信することを除外するものではない。例えば、ビークルユーザデバイスを使用する上述したシナリオは、ビークルユーザデバイスを装備されている複数のビークルが例えば遠隔運転アプリケーションによって一緒にグループ化されることの可能な、輸送産業分野において用いることができる。
【0014】
複数のユーザデバイスが相互間でサイドリンク通信することができるように一緒にグループ化されることの可能な他のユースケースとしては、例えば、ファクトリーオートメーションおよび配電がある。ファクトリーオートメーションのケースでは、工場内の複数の移動式機械または固定式機械にユーザデバイスが装備され、例えば、ロボットの運動制御のような機械の動作の制御のために、サイドリンク通信することができるように、それらの機械が一緒にグループ化されることが可能である。配電のケースでは、配電グリッド内のエンティティにそれぞれに対応するユーザデバイスが装備されることが可能であり、それらのユーザデバイスが、サイドリンク通信を介して相互に通信するように、システムの一定のエリア内で一緒にグループ化され、それによって、システムを監視すること、および配電グリッドの故障および停止に対処することが可能になり得る。
【0015】
当然のことながら、上述したユースケースでは、サイドリンク通信はグループ内の通信に限定されない。そうではなく、サイドリンク通信は、任意のUE対のような、UEのいずれかの間で行われることが可能である。
【0016】
上記のセクションの情報は、本発明の背景の理解を高めるためのものにすぎず、したがってそれは、当業者にすでに知られている従来技術を成さない情報を含む場合があることに留意されよう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
上述した従来技術から出発して、複数のユーザがサイドリンク通信を実施することのできるワイヤレス通信システムについて、そのようなサイドリンク通信のための改善されたフレーム構造の必要があり得る。
【課題を解決するための手段】
【0018】
次に、本発明の実施形態について、添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1(a)】ワイヤレス通信システムの一例の概略図である。
図1(b)】ワイヤレス通信システムの一例の概略図である。
図2】相互に直接通信するUEが基地局のカバレッジ内にある状況の概略図である。
図3】相互に直接通信するUEが基地局のカバレッジ内にない、すなわち、基地局に接続されないシナリオを示す図である。
図4】時間および周波数にわたって画定されるリソースプールの一例を示す図である。
図5a】第1の制御領域と第2の制御領域がデータ領域と一緒に同一タイムスロット内に配置される一実施形態を例示するための、サイドリンクフレーム構造を例示的に示す図である。
図5b】第1の制御領域と第2の制御領域が異なるタイムスロット内に配置される一実施形態を例示するための、概略サイドリンクフレーム構造を示す図である。
図6a図5aによって示されるサイドリンクフレーム構造と比較可能なサイドリンクフレーム構造であって、実施形態に従って第1の制御領域が繰り返される、サイドリンクフレーム構造を概略的に示す図である。
図6b図5bのサイドリンクフレーム構造と比較可能なサイドリンクフレーム構造であって、さらなる実施形態に従って第1の制御領域が繰り返される、サイドリンクフレーム構造を概略的に示す図である。
図7a】別のチャネル、例えばPC5-RRCまたはUu-RRCを使用する一実施形態によるタイムフレーム構造を概略的に示す図である。
図7b】別のチャネル、例えばPC5-RRCまたはUu-RRCを使用する一実施形態によるタイムフレーム構造を概略的に示す図である。
図7c】別のチャネル、例えばPC5-RRCまたはUu-RRCを使用する一実施形態によるタイムフレーム構造を概略的に示す図である。
図8】本発明の手法に従って説明されるユニットまたはモジュールならびに方法のステップをその上で実行することのできる、コンピュータシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施形態について、同一または類似の要素に同一の参照符号が割り当てられている添付の図面を参照して、より詳細に説明する。
【0021】
初期のビークルツーエブリシング(V2X)仕様は、3GPP(登録商標)標準のリリース14に含まれていた。リソースのスケジューリングおよび割当てが、V2X要件に従って修正されており、一方、オリジナルのデバイス間(D2D)通信標準が、設計の基礎として使用されている。(拡張V2XまたはeV2Xとしても知られる)LTE V2X標準のリリース15、ならびにリリース16の3GPP(登録商標)および第1リリースの5G NR V2Xはそれぞれ、V2Xスロットアグリゲーションに焦点を当てる。NR V2Xでは、達成すべきユースケースセットが特定されており、これらのユースケースの主要な焦点部分のうちの1つが、所与のアプリケーションサービスについて一定のサービス品質(QoS)を保証することである。
【0022】
一態様によれば、2ステージのサイドリンク制御情報(SCI)を有益に使用することができる。第1ステージは基本情報をUEに送信するために使用され、基本情報は第2ステージSCIへのポインタを含み、第2ステージSCIは対応するデータ送信と結合されている。別の態様は、より大容量の送信のためのスロットアグリゲーションのハンドリングの仕方である。
【0023】
制御領域は1つのタイムスロット用に画定されたものであるため、とりわけスロットアグリゲーションを使用するために、また送信における最大限の信頼性を達成するために制御領域の使用を最適化することが、一目的である。
【0024】
実施形態(主態様)によれば、ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局と、複数のユーザ機器UEとから成り立つこともあり、成り立たないこともある。複数のユーザ機器は、サイドリンク通信(例えばサイドリンク送信)用に構成されており、サイドリンク通信は、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレームを備え、制御領域は、第1の制御領域および第2の制御領域を備え、第1の制御領域は、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、第2の制御領域は、パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含む。ここで、パケットの送信は、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいはパケットは、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、またはパケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている。
【0025】
ワイヤレスシステムに関して、基地局は、カバレッジ内シナリオもしくはカバレッジ外シナリオ、またはUEのNRモード1動作およびNRモード2動作に対応して、存在することもあり、存在しないこともある。
【0026】
スロットアグリゲーションに関して、この概念は、大きなサイズのパケットを送るために使用するか、または同一パケットの異なる冗長バージョンを送るために使用することができることに留意されたい。
【0027】
本発明の実施形態は、制御領域が2つのステージから成り立つことができ、この2つのステージ/制御領域について、タイムフレーム内の専用の部分を予約することができる、という原理に基づく。第2ステージSCIは、例えば同一タイムスロット内または後続のタイムスロット内の、データ送信の1つまたは複数のロケーションを指し示す情報を含むことができる。とりわけ、スロットアグリゲーションに応じるNR V2Xアプリケーションでは、2ステージSCIは有益である。この概念により、各データ送信がアグリゲーションされたデータリソースを使用することになるか、それとも単一のデータリソースを使用することになるかについての主要な情報を、SCI内で提供することが可能になる。複数のデータリソースがアグリゲーションされることになるケースでは、送信されるパケットは、2つ以上のタイムスロットにわたってまたがる。以下は、(これらのアグリゲーションされたスロット内の)2つの制御領域内で送信される制御情報の内容である。
【0028】
実施形態によれば、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームは、所与のUEによるパケットの送信のための連続したまたは不連続のサイドリンクフレームとして位置することができることに留意されたい。これは、例えば、前記サイドリンク送信に使用される2つの後続サイドリンクフレーム間に、ゼロ(none)、1つ、または複数のさらなるサイドリンクフレームが配置され得ることを意味し、ここで、間のサイドリンクフレームが存在する場合、それは他のUEによって使用され得る。
【0029】
2つの基本ケースが区別される。第1のケースによれば、第1の制御領域と第2の制御領域が、同一サイドリンクフレームを使用して送信している。この場合、両制御領域はまた、データ送信の一部分(例えばパケットの第1の部分)とともに、または例えば同一パケットの冗長バージョンが送信されることになっているときにはデータ送信の第1のバージョンとともに、送信されることが可能である。
【0030】
実施形態によれば、第1の制御領域は、同一サイドリンクフレーム内に配置された第2の制御領域、ならびに1つまたは複数の後続サイドリンクフレームのそれぞれ内の第2の制御領域を指し示す情報を含むことができる。
【0031】
さらなる実施形態によれば、UEによって行われるサイドリンク送信は、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームを使用することができ、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームの第1の制御領域は、空いているか、または他のUEもしくは複数のUEによって使用されることになる。
【0032】
制御領域は、通信システムの特定のUEに鑑みて空いていることに留意されたい。他のUEは、空いている第1の制御領域を、例えばリソースのプリエンプションまたは予約に自由に使用することができる。
【0033】
実施形態によれば、サイドリンク送信は、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームを使用し、第1のサイドリンクフレームを使用して送信される第1の制御領域の情報が、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームの第1の制御領域内で再度送られる。この第1の制御領域は、さらなる1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム内の第2の制御領域を指し示す情報を含む。
【0034】
さらなる実施形態によれば、サイドリンク送信は、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームを使用することができ、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームの第2の制御領域が、それぞれのサイドリンクフレームのデータ送信リソースロケーションに関する、または複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含む。
【0035】
第2のケース(実施形態)によれば、第1の制御領域と第2の制御領域が、異なるサイドリンクフレーム、例えば後続サイドリンクフレームを使用して送信され、ここで、後続とは、連続したまたは不連続のサイドリンクフレームとして位置することを意味する。例えば、第1の制御領域は、第1のサイドリンクフレームを使用して送信され、第2の制御領域は、後続の第2のサイドリンクフレームを使用して送信している。ここで、第1の制御情報は、実施形態によれば、それぞれのサイドリンクフレーム内または後続サイドリンクフレーム内の第2の制御領域を指し示す情報を含むことができる。
【0036】
実施形態によれば、第1の制御領域がその中で送信されるサイドリンクフレームに属する第2の制御領域は、所与の送信を行うUEによって空いたままにされ、他のUEまたは複数のUEによって使用され得る。
【0037】
実施形態によれば、サイドリンク送信は、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームを使用し、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームがそれぞれ、それぞれの第2の制御部分を備える。あるいは、1つまたは複数の後続サイドリンクフレームのそれぞれの第2の制御部分が、データ領域を指し示す情報を含む。
【0038】
実施形態によれば、後続サイドリンクフレームのうちの1つまたは複数内で、それぞれの第1の制御部分が再送信される。あるいは、それぞれの第1の制御部分が、さらなる1つまたは複数の後続サイドリンクフレーム内の1つまたは複数の第2の制御部分を指し示す情報を含む。
【0039】
上記で論じた全ての実施形態に関連して、さらなる実施形態によれば、第1の制御部分は、RX UEの宛先IDに関する情報を含むことができることに留意されたい。あるいは、いくつかのデータ送信リソースロケーションおよび/もしくはデータ送信リソースロケーションに使用されるいくつかのサイドリンクフレームに関する情報、ならびに/または後続サイドリンクフレームを使用して送信されるそれぞれの第2の制御部分を指し示す情報が、含まれることが可能である。
【0040】
実施形態は、1つまたは複数の基地局と、サイドリンク通信用に構成されている複数のユーザデバイスUEとを有していることもあり、有していないこともある、ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイスUEを提供する。サイドリンク通信は、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレームを備え、制御領域は、第1の制御領域および第2の制御領域を備え、第1の制御領域は、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、第2の制御領域は、パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含む。ここで、パケットの送信は、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいはパケットは、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、またはパケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている。
【0041】
実施形態は、1つまたは複数の基地局と、サイドリンク通信用に構成されている複数のユーザデバイスUEとを有するワイヤレス通信システムのための基地局であって、サイドリンク通信が、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレームを備えた、基地局を提供する。制御領域は、第1の制御領域および第2の制御領域を備え、第1の制御領域は、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、第2の制御領域は、パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含む。パケットの送信は、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいはパケットは、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、またはパケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている。
【0042】
実施形態は、1つまたは複数の基地局と、サイドリンク通信用に構成されている複数のユーザデバイスUEとを有していることもあり、有していないこともある、ワイヤレス通信システムにおけるサイドリンク通信のための方法であって、サイドリンク通信が、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレームを備える、方法を提供する。制御領域は、第1の制御領域および第2の制御領域を備え、第1の制御領域は、パケットのサイドリンク送信に関する基本情報を含み、第2の制御領域は、パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含む。パケットの送信は、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいはパケットは、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、またはパケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている。
【0043】
所与の送信時間間隔TTIまたはサブフレームにおいて、送信側UEが制御チャネル内でサイドリンク制御情報SCIをブロードキャストし、それに続いて同一サブフレーム内でデータをブロードキャストすることに留意されたい。SCIは、サブフレーム内の、データがその上で送信されるリソースを指し示し、受信側UEが、制御サブチャネルをリスンし、それによって、受信側UEがSCIを受信したときに、データが受信されることになっている場所が認識される。
【0044】
実施形態(さらなる態様)によれば、ワイヤレス通信システムであって、ゼロ、1つ、または複数の基地局と、(サイドリンク)通信用に構成されている複数のユーザ機器UEとを備える、ワイヤレス通信システム。(サイドリンク)通信は、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数の(サイドリンク)フレームを備え、第1の制御領域に属する制御情報が、制御領域内で、制御領域の第1の制御領域として送信される。第2の制御領域に属する制御情報が、レイヤ2(PC5-)RRCコンフィギュレーションを使用して送信または部分的に送信される。
【0045】
本態様の実施形態は、典型的には第2の制御領域(上記参照)を使用して送信される情報が、サイドリンクまたはPC5(サイドリンク無線リソース制御コンフィギュレーションとも呼ばれるPC5無線リソース制御コンフィギュレーション)を介して送られる一種の上位レイヤシグナリング、この場合はレイヤ2 PC5-RRCコンフィギュレーションを介して、完全にまたは部分的に送信され得るという知見に基づく。
【0046】
「完全に」とは、サイドリンクフレーム内の第1の制御領域だけが使用され、一方、第2の制御領域に属する完全な情報が、PC5-RRCを使用して送信されることを意味することに留意されたい。「部分的に」とは、第1の制御領域、および低減されたサイズを有する第2の制御領域が、レイヤ2 PC5-RRCコンフィギュレーションと一緒に使用されることを意味する。これは有益であり、というのも、第2の制御領域の低減されたサイズ(実施形態によればゼロまで低減される)により、それぞれのサイドリンクフレーム内でのデータ送信に、より多くのリソースが可能になるためである。それぞれのサイドリンクフレーム内で第1の制御領域が使用されるため、それぞれのサイドリンク通信を指示することが引き続き可能になっている。
【0047】
実施形態によれば、第2の制御領域に属する制御情報が、制御領域の第2の制御領域として部分的に送信される。
【0048】
実施形態によれば、第1の制御領域は、パケットのサイドリンク送信に使用されるサイドリンクフレームより前のサイドリンクフレームを使用して、またはパケットのサイドリンク送信と一緒に、送信される。
【0049】
実施形態によれば、第2の制御領域は、1つまたは複数の後続時間サイドリンクフレームを使用して送信される。
【0050】
実施形態によれば、第2の制御領域を送信するためのサイズが次第に低減される。換言すれば、第2の制御領域に属し、第2の制御領域を使用して送信される制御情報の量が低減されるとともに、第2の制御領域に属し、レイヤ2 PC5-RRCコンフィギュレーションを使用して送信される制御情報の量が増大され、またはその逆に、第2の制御領域に属し、第2の制御領域を使用して送信される制御情報の量が増大されるとともに、第2の制御領域に属し、レイヤ2 PC5-RRCコンフィギュレーションを使用して送信される制御情報の量が低減される。第2の制御領域に属する制御情報の量のそれぞれの増減は、1つまたは複数の後続時間サイドリンクフレームの数に対して行われる。例えば、第2の制御領域内で送られる制御情報の量は、送信に使用される後続サイドリンクフレームのそれぞれにおいて次第に低減される。
【0051】
実施形態によれば、第2の制御領域は、パケットのサイドリンク送信に使用されるサイドリンクフレームより前のサイドリンクフレームを使用して、またはパケットのサイドリンク送信と一緒に、送信される。
【0052】
実施形態によれば、第1の制御領域は、第2の制御領域を指し示す、またはレイヤ2 PC5-RRCコンフィギュレーションを使用して送信もしくは部分的に送信される、第2の制御領域に属する情報を指し示す、情報を含む。あるいは、制御領域の第2の制御領域として送信または部分的に送信される、第2の制御領域に属する情報は、第2の制御領域を指し示す、またはレイヤ2 PC5-RRCコンフィギュレーションを使用して送信もしくは部分的に送信される、第2の制御領域に属する情報を指し示す、情報を含み、かつ/あるいは第2の制御領域は、パケットの1つまたは複数のデータ送信リソースロケーションに関する情報を含む。
【0053】
実施形態によれば、パケットの送信は、単一のサイドリンクフレーム内の2つ以上のデータ送信リソースロケーションを使用し、かつ/あるいはパケットは、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっており、またはパケットの複数バージョンが、1つもしくは複数の後続サイドリンクフレームにわたるデータ送信リソースロケーション内で送信されることになっている。
【0054】
さらなる実施形態によれば、RRCコンフィギュレーションを使用するという上記で論じた原理は、基地局とUEとの間の通信に適用することができる。
【0055】
したがって、一実施形態は、通信システムであって、制御情報が1つまたは複数の基地局によって送信される制御情報である、通信システムを提供する。ここで、第2の制御領域に属する情報は、PC5リンク経由のRRCコンフィギュレーションではなくUuリンク経由のRRCコンフィギュレーションを使用して送信される。
【0056】
別の実施形態は、1つまたは複数の基地局と、(サイドリンク)通信用に構成されている複数のユーザデバイスUEとを有していることもあり、有していないこともある、ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイスUEを提供する。(サイドリンク)通信は、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数の(サイドリンク)フレームを備える。第1の制御領域に属する制御情報が、制御領域内で、制御領域の第1の制御領域として送信され、第2の制御領域に属する制御情報が、レイヤ2 PC5-RRCコンフィギュレーション(一般にRRC)を使用して送信または部分的に送信される。
【0057】
別の実施形態は、1つまたは複数の基地局と、(サイドリンク)通信用に構成されている複数のユーザデバイスUEとを有するワイヤレス通信システムのための基地局を提供する。(サイドリンク)通信は、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数の(サイドリンク)フレームを備え、第1の制御領域に属する制御情報が、制御領域内で、制御領域の第1の制御領域として送信され、第2の制御領域に属する制御情報が、レイヤ2(PC5-)RRCコンフィギュレーションを使用して送信または部分的に送信される。
【0058】
別の実施形態は、1つまたは複数の基地局と、(サイドリンク)通信用に構成されている複数のユーザデバイスUEとを有していることもあり、有していないこともある、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレス(サイドリンク)通信のための方法を提供する。(サイドリンク)通信は、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数のサイドリンクフレームを備え、第1の制御領域に属する制御情報が、制御領域内で、制御領域の第1の制御領域として送信され、第2の制御領域に属する制御情報が、レイヤ2(PC5-)RRCコンフィギュレーションを使用して送信または部分的に送信される。
【0059】
上記で論じた実施形態/態様の全てに関して述べておかなければならないことは、実施形態によれば、UEは、モバイル端末、または固定式端末、またはセルラーIoT-UE、またはビークルUE、またはIoTもしくは狭帯域IoT、NB IoTのデバイス、または地上基地局ビークル、または航空ビークル、またはドローン、または移動基地局、または路側ユニット、または建造物、またはアイテム/デバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にするネットワーク接続性の備わった他の任意のアイテムもしくはデバイス、例えばセンサもしくはアクチュエータ、のうちの1つまたは複数を備えることができ、基地局は、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または基地局の中央ユニット、または基地局の分散ユニット、または路側ユニット、またはUE、またはリモートラジオヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークユニット、またはNRもしくは5Gコアの文脈において見られるようなネットワークスライス、またはワイヤレス通信ネットワークを使用して通信するネットワーク接続性の備わったアイテムもしくはデバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の送/受信ポイントTRP、のうちの1つまたは複数を備える、ということである。
【0060】
実施形態によれば、サイドリンクフレームは、サイドリンクサブフレーム、TTI、スロット、および/またはミニスロットのような、送信時間間隔、すなわち装置がそれに対してリソースを予約した一定の間隔を備える。
【0061】
上述した方法に関して、これらの方法はコンピュータにより実装できることに留意されたい。したがって、一実施形態では、上記で論じた方法によって定められる命令を実施するためのコンピュータプログラムに言及する。
【0062】
通信システムの文脈の中で不十分に論じてきた、上記で論じたオプションの特徴は全て、対応するデバイス(UEもしくはBS)または対応する方法にも使用できることに留意されたい。
【0063】
以下では、実施形態について、添付の図面を参照して詳細に論じる。本議論は、送信されるデータパケットが複数のタイムスロットにまたがる必要のあるケースを想定して行われる。この場合、第1ステージがRX UEに、来るべき再送信の数、および再送信のそれぞれに対応する第2ステージSCIのロケーションについて知らせる。第2ステージは、再送信リソースロケーションについての情報を収容しており、ここで、第2ステージSCIとデータは同一タイムスロット内に収容される。本発明者らは、制御領域を2ステージSCIモデルに利用するための以下の方法を提案し、これらの方法は、図5aから図7の図中に適宜描かれている。
【0064】
基本的実施形態によれば、制御チャネルは、第1の制御領域および第2の制御領域を備える。これは、例えば図5aによって示されている。
【0065】
図5aは、例えばNR V2Xにおいて使用される、フレーム構造1の設計を示す。図5は、t1からt6の印の付いた6つのタイムフレームを示す。各タイムフレームt1からt6内には、3つの部分、すなわち2つの制御領域10c1および10c2ならびにデータ領域12dが、示されている。換言すれば、これは、各タイムフレーム/サイドリンクフレームについて、制御領域10cおよびデータ領域12dがどのタイムスロット内にも存在することを意味する。制御領域10cは、送信されるSCIの2つのステージ10c1および10c2を収容するように分割される。
【0066】
サイドリンク構造1は、例えば、時間領域(フレームt1からt6)ならびに周波数領域(制御部分10c1、10c2およびデータ部分12dがそれに沿って配置される)を有する、リソース部分を収容することができる。リソース部分は、帯域幅部分(BWP)内で画定されるサブチャネルとも呼ばれることがある。
【0067】
すでに示したように、データパケットがタイムスロットアグリゲーションなしで単一のタイムスロット内のデータ領域内で送信されることの可能なケース(SOTA)と、異なるタイムスロット内で送信されることの可能なケースは、区別される。ここで、図5aに関しては、タイムスロットアグリゲーションありで、第1ステージSCI 10C1と第2ステージSCI 10C2が同一タイムスロット、例えばt1内で送信されるケースである。
【0068】
実施形態によれば、第1ステージ/第1の制御領域10c1は、例えばRX UEの宛先IDに関する基本情報を収容することができる。さらに、実施形態によれば、制御領域10c1は、第2の制御領域10c2を指し示す、またはとりわけ、後続のタイムスロット、この場合はタイムスロットt3およびt5内に配置された1つもしくは複数の第2の制御領域10c2を指し示す、ポインタを収容することができる。このポインタは、参照番号14p1によって示されている。実施形態によれば、第2ステージ/第2の制御領域10c2は、パケットのデータ送信リソースロケーションに関する情報を収容することができる。これは、それぞれのデータ領域12dを指し示すポインタ14p2も含むことができる。好ましくはパケットの送信にスロットアグリゲーションが使用されるので、10c2によって収容される情報は、複数のタイムスロットt1、t3、およびt5の複数のデータ領域12dを指し示す1つまたは複数のポインタ14p2を含むことができる。言うまでもなく、タイムスロットt3を用いて送信される制御領域10c2のポインタ14p2は単に、t3および任意選択でt5のデータ部分12dへのポインタを含むことに留意されたい。換言すれば、これは、スロットアグリゲーションが使用されるとの想定から出発するとき、第2ステージ10c2が再送信リソースロケーションに関する情報を含むことを意味する。
【0069】
以下では、オプションの要素を含めて、この原理について詳細に論じる。
【0070】
第1ステージSCI 10c1と、第2ステージSCI 10c2のうちの第1のものと、第1の送信12dとは、同一タイムスロット、この場合はタイムスロットt1内に位置する。このケースでは、前記(サイドリンク)送信の事前の予約はない。RX UEは、第1ステージSCI 10c1によって送信を認識することになり、第1ステージSCI 10c1は、第2ステージSCI 10c2のうちの第1のものを指し示し、第2ステージSCI 10c2のうちの第1のものは、タイムフレームt1に属するデータの第1の送信12dを指し示す。第2の送信のためのタイムスロットt3では、第1ステージSCI(すなわち10c1)の制御領域が空いたままとなり、将来的な送信の予約を望む他のUEによって利用され得る。t3のデータ12dを指し示すt3の第2ステージSCI 10c2は、タイムスロットの残りの部分を占有する。
【0071】
例えばタイムフレームt2またはt4またはt6のデータ領域12dならびに制御領域10c1および10c2も空いており、したがって、それらは他のUEによって使用され得ることに留意されたい。タイムフレームt2、t4、およびt6が、連続した形で送信によって使用されることも可能であり、その場合、データ領域12dならびに制御領域10c1および10c2が、同一パケットの送信に使用される。
【0072】
図5bに関しては、第1ステージSCIおよび第2ステージSCI(すなわち10c1および10c2)が異なるタイムスロット(例えばt1およびt2)内で送信されることの可能な、別の基本的実施形態である。
【0073】
図示されるように、タイムフレームt1内で第1の制御領域10c1が送信され、一方、第2の制御領域10c2はタイムフレームt2内で送信される。同一タイムフレームt2内でデータ領域12dが送信される。データ領域12d内のさらなるデータが、タイムフレームt4およびt6中に送信される。例えば、各フレームt4およびt6も、それぞれの第2の制御部分10c2を備えることができる。
【0074】
見て分かるように、第1ステージ10c1と第2ステージ10c2は、異なるタイムスロットt1およびt2内で送信され、一方、第2の制御領域10c2は、t4およびt6中にも送信される。実施形態によれば、第1ステージ10c1は、基本情報、ならびに例えばタイムフレームt2、t4、およびt6内のそれぞれの第2の制御領域10c2を指し示すポインタ14p1を収容している。第2ステージは、第2のポインタ14p2によって示されるように、再送信リソースロケーションに関する情報を収容することができる。このポインタ14p2は、例えば、それぞれのタイムフレームt2、t4、およびt6内のそれぞれのデータ領域12dを指し示すことができる。
【0075】
以下では、第1ステージSCIと第2ステージSCIに異なるタイムスロットを使用する本実施形態の詳細について論じる。述べたように、第1ステージSCIは、最初に一度だけ1つのタイムスロット内で送られ、後のタイムスロット内の第2ステージSCIのうちの第1のものおよび第1の送信がそれに(例えば直接、または他のフレームが間にある状態で)続く。このケースでは、第1ステージSCI 10c1は、来るべき再送信のためのリソース予約としての働きをする。第1ステージSCIを送るために使用されるタイムスロットは、第1ステージSCI 10c1の制御領域のみを占有し、残りの制御(10c2)およびデータ領域12dは、他のUEによって使用されるか、空いたままとなり得る。第1ステージSCI 10c1は、タイムフレームt2の第2ステージSCI 10c2を指し示す(すなわちポインタ14p1)。これは、将来的なスロットt2からt6内での再送信に対応する。サイドリンク送信に使用される将来的なスロット、この場合はスロットt2、t4、およびt6はそれぞれ、実施形態によれば、第2ステージSCI 10c2および対応するデータ12dのみを収容する。第2ステージSCIは、それぞれのタイムフレームt2、t4、t6のそれぞれのデータ部分12dを指し示すことに留意されたい。
【0076】
図6aは、図5aの文脈の中で論じた変形形態に概して基づく別の変形形態を示し、この場合、第1ステージSCI 10c1が複数回、タイムスロットt1、t3上で送られ、そこで第2ステージSCI 10c2およびデータ再送信12dが生じる。これは、各フレームt1、t3、およびt5が、制御領域1 10c1(制御領域2 10c2)、およびデータ領域12dの3つの領域全てを含むことを意味する。この手法は、RX UEが第1ステージSCI 10c1のうちの第1のもの(すなわちタイムフレームt1)を受け取り損ねたときに有益である。RX UEは、第1ステージSCIの第1のインスタンスを受け取り損ねた場合、送信を完全に喪失するのではなく、後の送信インスタンス(例えばタイムフレームt3)内の第1ステージSCI 10c1を復号することができる。これにより、第1ステージSCI 10c1に冗長性が加わり、RX UEがパケットを受信することが可能になる。
【0077】
実施形態によれば、(例えばt1の)第1ステージSCI 10c1は、それぞれの(例えばt1、t3、およびt5の後続の第2ステージSCI 10c2)を指し示すことができ、またはさらなる実施形態によれば、後続のフレームの第1ステージSCIも、例えばt3もしくはt5の10c1も、指し示すことができることに留意されたい。好ましい一変形形態によれば、第1ステージSCIの第1のインスタンスは、来るタイムスロット内に繰り返しがあることを指示すべきである。これにより、他の重要な伝送のために、例えば別の優先度の高い受信または送信を行うために、送信をドロップすることが可能になる。あるいは、各第2ステージSCI 10c1が後続のタイムフレームを、例えばt3の10c1、t3の10c2、またはt3の12dを、指し示すことができる。
【0078】
図6bは、図5bの文脈の中で論じた手法に実質的に従う別の実施形態を示す。この場合、第1ステージSCI 10c1は先行して第1の時間(すなわちタイムフレームt1)に送られ、再送信の期間を越えたところで(すなわちタイムフレームt5)、繰り返される。タイムフレームt3に関して示されるように、全てのタイムフレームが、それぞれのタイムフレームに先行して送られた制御領域10c1によって指示されるとは限らないことに留意されたい。別の観点から換言すれば、これは、t1の10c1が、t2の10c2およびt4の10c2、すなわちポインタ14p1(と、例えば、ポインタ14p1'によって示されるようにt6の10c2ならびにt5の10c1)を指示し、t5の10c1がt6の10c2を指示することを意味する。
【0079】
図7aは、制御情報がどのように送信され得るかについての別の変形形態を示す。このケースでは、制御情報は、上記で論じたようにタイムスロットt1を介して部分的に送信されるとともにRRCコンフィギュレーションを使用した上位レイヤシグナリング、例えばレベル2 PC5-RRCコンフィギュレーションを介して部分的に送信される。PC5 RRCコンフィギュレーションは、例えば、ユニキャスト通信の場合にのみ送られることになり、PSSCH上にピギーバックされる。各タイムスロット内には、少なくともデータ領域12dが画定され、一部のタイムスロットのみが、予約/使用される制御領域10cを有する。制御領域10cは、第1の制御領域10c1のみを収容してもよく、10c1と10c2の両方を収容してもよい。任意選択で、例えば(ゼロまでの低減を含む)低減されたサイズを有する制御領域10c2を使用することができる。この第2の制御領域10c2は、破線によって示されている。
【0080】
実施形態によれば、制御情報は、少なくとも第1の領域10c1およびPC5 RRCコンフィギュレーションを使用して送信される。実装形態または現在の要件に応じて、制御部分10c2、または制御部分10c2の部分も使用することができる。例えば、制御部分10c1は、第1ステージSCI情報10c1を搬送し、一方、第2ステージSCI情報は、PC5 RRCコンフィギュレーションに全体的に、または領域10c2に部分的に、配信される。
【0081】
RRCコンフィギュレーション、例えばPC5-RRCを制御情報の送信に使用する、図7aのこの実施形態を比較するとき、留意されたいのは、主要な想定のうちの1つが、フレーム構造が制御領域10cおよびデータ領域12dから構成されなければならない、ということである。データオンリータイムスロット、またはスタンドアロンPSSCHが存在するケースでは、図7aによって示される手法を使用することができる。ここで、さまざまな変形形態を区別することができる。
【0082】
実施形態によれば、初期制御情報が、先行様式(すなわち図5bもしくは図6bの実施形態)で、または送信されるデータと同一のタイムスロット内(すなわち図5aもしくは図6aの実施形態)で、SCIの第1ステージ10c1上で送られる。第1ステージSCI 10c1は、制御領域が画定されたタイムスロットt1上で送られる。残りの制御情報はUEに特定的であり、PC5-RRCを介して各個別のRX UEに送られて、スタンドアロンPSSCHタイムスロット内で送られるデータをハンドリングしていることができる。
【0083】
図7bの別の実施形態によれば、初期制御情報が、先行様式(すなわち図5bもしくは図6bの実施形態)で、または送信されるデータと同一のタイムスロット内(すなわち図5aもしくは図6aの実施形態)で、SCIの第1ステージ10c1上で送られる。残りの制御情報は、第2ステージSCI 10c2上で送られることが可能であるが、第2ステージSCI 10c2のサイズを低減するために、使用されるグローバルパラメータがPC5-RRC上で送られることも可能である。このケースでは、タイムスロットは制御領域を画定している。
【0084】
この第2のケースから出発する一実施形態によれば、第2ステージSCI 10c2のサイズが再送信にわたって次第に低減し、例えば、t3の10c2がt1の10c2に比べると低減されたサイズを有することも可能である。その場合、残りの情報はPC5-RRCを介して送られることが可能である。再送信の終わりまでに、データは、図7cのタイムフレームt5によって示されるように第2ステージSCIなしで(スタンドアロンPSSCH上で)送られることが可能である。
【0085】
実施形態によれば、上記で論じた原理を基地局が使用することが可能である。このケースでは、RRCコンフィギュレーションがいわゆるUu-RRCであり、ここで、タイムフレーム構造は、上記の実施形態に関して使用されるサイドリンクタイムフレーム構造に属するのではなく、基地局とUEとの間の上りリンクまたは下りリンクに使用される。このケースでは、基地局もやはり、RX UEに、データ送信についての詳細な情報をUu-RRCを介して直接送る。しかし、第1ステージSCI 10c1を送信することが有益であり、というのも、他のUEが、来るべき/進行中の送信を認識することができ、モード1 UEとモード2 UEの両方が同一リソースプールを共有しているときにはそれが重要であるためである。
【0086】
したがって、別の実施形態は、通信システムであって、1つまたは複数の基地局と、複数のUEとを備え、通信が、制御領域およびデータ領域をそれぞれが有する1つまたは複数のフレームを備える、通信システムを提供する。ここで、第1の制御領域に属する制御情報が、制御領域内で、制御領域の第1の制御領域として送信され、第2の制御領域に属する制御情報が、Uu-RRCを使用して送信または部分的に送信される。
【0087】
以下では、上記の実施形態に引き続き関連するさらなる例について論じる。
【0088】
上述した実施形態のいくつかでは、モード1構成もしくはモード3構成とも呼ばれる接続モードにあるそれぞれのビークル、またはモード2構成もしくはモード4構成とも呼ばれるアイドルモードにあるビークルへの言及がなされている。しかし、本発明は、V2V通信またはV2X通信に限定されるのではなく、任意のデバイス間通信、例えば、例えばPC5インターフェース経由のサイドリンク通信を実施する非ビークルの移動式ユーザまたは固定式ユーザにも適用可能である。また、そのようなシナリオでは、上述した本発明の態様を用いることができる。
【0089】
実施形態によれば、ワイヤレス通信システムは、地上ネットワーク、または非地上ネットワーク、またはレシーバとしてエアボーンビークル(airborne vehicle)もしくはスペースボーンビークル(spaceborne vehicle)を使用するネットワークもしくはネットワークのセグメント、またはそれらの組合せを含むことができる。
【0090】
実施形態によれば、レシーバは、モバイル端末もしくは固定式端末、IoTデバイス、地上ビークル、航空ビークル、ドローン、建造物、またはセンサもしくはアクチュエータのような、アイテム/デバイスがワイヤレス通信システムを使用して通信することを可能にするネットワーク接続性の備わった他の任意のアイテムもしくはデバイス、のうちの1つまたは複数を備えることができる。実施形態によれば、トランスミッタは、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または衛星ビークルもしくは宇宙ビークルのようなスペースボーンビークル、または無人航空機システム(UAS)、例えば係留型UAS、軽UAS(lighter than air UAS)(LTA)、重UAS(heavier than air UAS)(HTA)、および高高度UASプラットフォーム(HAP)のようなエアボーンビークル、またはネットワーク接続性の備わったアイテムもしくはデバイスがワイヤレス通信システムを使用して通信することを可能にする任意の送/受信ポイント(TRP)、のうちの1つまたは複数を備えることができる。
【0091】
上記の実施形態は、セルラー(例えば3G、4G、5G、もしくはその先の)またはアドホックの通信ネットワークの文脈において見られるような、ビークル通信システム、例えばV2Xに適用可能であることに留意されたい。
【0092】
説明した概念のいくつかの態様について、装置の文脈の中で説明してきたが、これらの態様は対応する方法についての説明も表すことが明らかであり、その場合、ブロックまたはデバイスが方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈の中で説明した態様は、対応する装置の対応するブロックまたはアイテムまたは特徴についての説明も表す。
【0093】
本発明のさまざまな要素および特徴は、アナログ回路および/もしくはデジタル回路を使用したハードウェアの形で、ソフトウェアの形で、1つもしくは複数の汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによる命令の実行を通じて、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして、実装することができる。例えば、本発明の実施形態は、コンピュータシステムまたは別の処理システムの環境内に実装することができる。図8は、コンピュータシステム600の一例を示す。ユニットまたはモジュールならびにこれらのユニットによって実施される方法のステップは、1つまたは複数のコンピュータシステム600上で実行することができる。コンピュータシステム600は、専用デジタル信号プロセッサまたは汎用デジタル信号プロセッサのような1つまたは複数のプロセッサ602を含む。プロセッサ602は、バスまたはネットワークのような通信インフラストラクチャ604に接続される。コンピュータシステム600は、主メモリ606、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)と、二次メモリ608、例えばハードディスクドライブおよび/またはリムーバブルストレージドライブとを含む。二次メモリ608は、コンピュータプログラムまたは他の命令がコンピュータシステム600内にロードされることを可能にすることができる。コンピュータシステム600は、ソフトウェアおよびデータがコンピュータシステム600と外部デバイスとの間で転送されることを可能にする通信インターフェース610をさらに含むことができる。通信は、電子信号、電磁信号、光信号、または通信インターフェースによってハンドリングされることの可能な他の信号の形態とすることができる。通信には、ワイヤまたはケーブル、光ファイバ、電話回線、セルラー電話リンク、RFリンク、および他の通信チャネル612を使用することができる。
【0094】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、リムーバブルストレージユニットやハードディスクドライブ内にインストールされたハードディスクなど、有形の記憶媒体を一般に指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム600にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ制御ロジックとも呼ばれるコンピュータプログラムは、主メモリ606および/または二次メモリ608内に記憶される。コンピュータプログラムは、通信インターフェース610を介して受領されてもよい。コンピュータプログラムは、実行されたときに、本発明をコンピュータシステム600が実装することを可能にする。具体的には、コンピュータプログラムは、実行されたときに、本明細書において説明した方法のいずれかなど、本発明のプロセスをプロセッサ602が実装することを可能にする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム600のコントローラを表すことができる。本開示がソフトウェアを使用して実装される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品内に記憶され、リムーバブルストレージドライブ、通信インターフェース610のようなインターフェースを使用してコンピュータシステム600内にロードされてよい。
【0095】
ハードウェアの形またはソフトウェアの形での実装は、それぞれの方法が実施されるようにプログラマブルコンピュータシステムと協働する(または協働することの可能な)電子的に可読な制御信号がその上に記憶されたデジタル記憶媒体、例えばクラウドストレージ、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリを使用して実施されてよい。したがって、デジタル記憶媒体はコンピュータ可読であり得る。
【0096】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書において説明した方法のうちの1つが実施されるようにプログラマブルコンピュータシステムと協働することの可能な電子的に可読な制御信号を有するデータキャリアを備える。
【0097】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを備えたコンピュータプログラム製品として実装することができ、プログラムコードは、コンピュータ上でコンピュータプログラム製品が実行されたときに、方法のうちの1つを実施するように動作可能である。プログラムコードは、例えば、機械可読キャリア上に記憶されてよい。
【0098】
他の実施形態は、機械可読キャリア上に記憶された、本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するためのコンピュータプログラムを含む。換言すれば、したがって、本発明の方法の一実施形態は、コンピュータ上でコンピュータプログラムが実行されたときに本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0099】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するためのコンピュータプログラムを備える、すなわち本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するためのコンピュータプログラムがその上に記録されたデータキャリア(またはデジタル記憶媒体もしくはコンピュータ可読媒体)である。したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号系列である。データストリームまたは信号系列は、例えば、データ通信接続を介して、例えばインターネットを介して転送されるように構成することができる。さらなる実施形態は、本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するように構成または適合された処理手段、例えばコンピュータまたはプログラマブルロジックデバイスを備える。さらなる実施形態は、本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するためのコンピュータプログラムがその上にインストールされたコンピュータを備える。
【0100】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用して、本明細書において説明した方法の機能の一部または全部を実施することができる。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書において説明した方法のうちの1つを実施するためにマイクロプロセッサと協働することができる。一般に、方法は、好ましくは、任意のハードウェア装置によって実施される。
【0101】
上述した実施形態は、本発明の原理の例示にすぎない。本明細書において説明した構成および詳細の修正形態および変形形態が、当業者には明らかであることが理解されよう。したがって、本明細書における実施形態についての記述および説明により提示された具体的詳細によってではなく、すぐ後の特許請求の範囲に記載の範囲によってのみ限定されることが意図される。
【0102】
頭字語および記号のリスト
V2X ビークルツーエブリシング
3GPP(登録商標) 第3世代パートナーシッププロジェクト
D2D デバイス間
ITS 知的交通サービス(Intelligent Transport Services)
FR1、FR2 周波数範囲指定
BS 基地局
eNB Evolved Node B(3G基地局)
UE ユーザ機器
SL サイドリンク
V2V ビークルツービークル
SCS サブキャリア間隔
RB リソースブロック
PSCCH 物理サイドリンク制御チャネル
PSSCH 物理サイドリンク共有チャネル
TTI 送信時間間隔
SCI サイドリンク制御情報
DCI 下りリンク制御情報
CP サイクリックプレフィックス
BWP 帯域幅部分
CORESET 制御リソースセット
USS UE特定探索空間
CSS 共通探索空間
RP リソースプール
M1 モード1
M2 モード2
M3 モード3(LTE V2X)
M4 モード4(LTE V2X)
【符号の説明】
【0103】
1 フレーム構造、サイドリンク構造
10c 制御領域
10c1 第1の制御領域、第1ステージ、制御部分、第1ステージSCI、制御領域1、第2ステージSCI、第1の領域、第1ステージSCI情報
10c2 第2の制御領域、第2ステージ、第2の制御部分、第2ステージSCI、制御、制御領域2
12d データ領域、データ部分、第1の送信、データ、データ再送信
14p1 参照番号、ポインタ
14p1' ポインタ
14p2 第2のポインタ
600 コンピュータシステム
602 プロセッサ
604 通信インフラストラクチャ
606 主メモリ
608 二次メモリ
610 通信インターフェース
612 通信チャネル
t1 タイムフレーム、タイムスロット
t2 タイムフレーム、タイムスロット
t3 タイムスロット、タイムフレーム
t4 タイムフレーム、スロット
t5 タイムスロット、タイムフレーム
t6 タイムフレーム、スロット
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図8