(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】冷凍食材の解凍装置
(51)【国際特許分類】
A23L 3/365 20060101AFI20241113BHJP
【FI】
A23L3/365 Z
(21)【出願番号】P 2024008104
(22)【出願日】2024-01-23
【審査請求日】2024-01-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523226181
【氏名又は名称】ワタナベフードソリューション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 洋平
【審査官】手島 理
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-201457(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102283421(CN,A)
【文献】特開平05-115266(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
A23B
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍食材の解凍装置であって、
前記冷凍食材を浸した貯水に微細気泡を発生させる気泡発生器と、
前記微細気泡に電荷を帯びさせる電界発生器と、を備え
、
前記気泡発生器は、前記微細気泡の排出口となるエアレーションホースを備え、
前記エアレーションホースは、前記冷凍食材の下側に設けられ
、
前記貯水は、容器に貯めた水であり、
前記容器は、上部に設けられた開口を開閉する上蓋を備え、
前記電界発生器は、前記開口の閉状態を検出して作動
し、
前記容器は、複数の前記冷凍食材を所定の間隔で縦置き状態に保持する仕切籠を備え
、
前記容器の容器本体は、内壁と外壁の二重構造となっており、
前記内壁と前記外壁の間は、断熱材が設けられ、
前記容器本体は、前記内壁の内面から突出し、電極として作用する導電性を有する金属から成る凸部を備え、
前記凸部の基端は、前記容器本体の前記内壁に埋め込まれ、
前記凸部の先端は、前記水の浸されるように前記容器本体の前記内壁から前記容器本体の内部に露出し、
前記容器本体は、端子台を備え、
前記端子台は、第1雄コネクタ、第2雄コネクタ、雄カプラを備え、
前記第1雄コネクタは、前記電界発生器に接続された電界ケーブルの先端に接続された第1雌コネクタに接続可能であり、
前記第2雄コネクタは、前記電界発生器に接続された第1ケーブル、第2ケーブルの先端に接続された第2雌コネクタに接続可能であり、
前記雄カプラは、第1接続配管の先端に接続された雌カプラに接続可能であり、
前記第1雄コネクタは、前記凸部の前記基端に第1補助ケーブルで電気的に接続され、
前記第1補助ケーブルは、前記容器本体の前記内壁と前記外壁の間を通され、
前記第2雄コネクタは、前記開口の前記閉状態を検出する第1導電部材、第2導電部材に第2補助ケーブルで電気的に接続され、
前記第2補助ケーブルは、前記容器本体の前記内壁と前記外壁の間を通され、
前記雄カプラは、第2接続配管を介して前記エアレーションホースに接続され、
前記第2接続配管は、前記容器本体の前記内壁と前記外壁の間を通される冷凍食材の解凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍食材の解凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷凍食材(例えば、パッキングした肉、魚等)の解凍方法として、流水解凍が広く知られている。また、冷凍食材を浸した貯水に微細気泡を生じさせて解凍する発泡式水浸漬解凍法も知られている(特許文献1参照)。この発泡式水浸漬解凍法によれば、貯水に混在した微細気泡により、冷凍食材と水との間の境面が乱れ、総括伝熱係数が向上する。したがって、冷凍食材の解凍時間を短縮できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、解凍時間の短縮が不十分であった。また、解凍時に冷凍食材からドリップが排出されるため、解凍後の食材の品質が低下する恐れがあった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、冷凍食材の解凍時間をより短縮でき且つ解凍後の食材の品質の低下を抑えることができる解凍装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の他の特徴によると、冷凍食材の解凍装置は、冷凍食材を浸した貯水に微細気泡を発生させる気泡発生器と、微細気泡に電荷を帯びさせる電界発生器を備える。
【0009】
そのため、貯水に混在(発生)した微細気泡により、冷凍食材と水との間の境面が乱れ、総括伝熱係数が向上する。さらに、電荷を帯びた微細気泡が冷凍食材に接触する。そのため、冷凍食材も電荷を帯びるため、貯水と冷凍食材との間で生じる静電気力およびクーロン力により熱伝導が誘発される。したがって、冷凍食材の解凍時間をより短縮できる。また、解凍時に冷凍食材からドリップの排出を抑えることができる。ゆえに、解凍後の食材の品質の低下を抑えることができる。
【0010】
本開示の他の特徴によると、気泡発生器は、微細気泡の排出口となるエアレーションホースを備える。エアレーションホースは、冷凍食材の下側に設けられる。
【0011】
そのため、エアレーションホースから吹き出された微細気泡は、冷凍食材の全面に接触する(行きわたる)。したがって、冷凍食材の全面を均一に解凍できる。すなわち、冷凍食材の解凍ムラ(解凍の不均一)を抑えることができる。
【0012】
本開示の他の特徴によると、貯水は、容器に貯めた水である。容器は、上部に設けられた開口を開閉する上蓋を備える。電界発生器は、開口の閉状態を検出して作動する。
【0013】
そのため、容器の外部に電界が発生することを抑制できる。
【0014】
本開示の他の特徴によると、上蓋の内面は、容器の内部の電荷を遮蔽する遮蔽板を備える。
【0015】
そのため、上蓋が電荷を帯びることを抑制できる。
【0016】
本開示の他の特徴によると、容器は、複数の冷凍食材を所定の間隔で縦置き状態に保持する仕切籠を備える。
【0017】
そのため、例えば、ハンバーグのように縦置きし難い形状の複数の冷凍食材であっても、その全面に微細気泡が接触する。したがって、縦置きし難い形状の複数の冷凍食材の全面を均一に解凍できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係る解凍装置の全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を、
図1~4を用いて説明する。はじめに、
図1~2を参照して、実施形態に係る解凍装置1を説明する。なお、以下の説明にあたって、上下、前後、左右とは、
図1~4で示す向きである。
図1~2に示すように、解凍装置1は、容器2と、気泡発生器3と、電界発生器4を備える。以下に、これら容器2と、気泡発生器3と、電界発生器4を個別に説明する。
【0020】
はじめに、容器2を説明する。
図1~2に示すように、容器2は、冷凍食材5を浸す貯水6するための矩形状の容器本体10と、容器本体10の上部の開口11を開閉する上蓋20を備える。容器本体10の左側面は、後述する連結配管35を挿し込み可能な貫通孔10aを備える。貫通孔10aの内径は、連結配管35の外径と同等(同一若しくは僅かに小さい)である。そのため、貫通孔10aに連結配管35を隙間なく挿し込むことができる。容器本体10の上縁部12は、段差15を形成するように矩形状の枠部材13を備える。
【0021】
図1、4に示すように、枠部材13の左側の一部は、切り欠かれた切欠部14となっている。容器本体10の上縁部12は、切欠部14に対応する部位において、前後に対を成す導電部材16、18(第1導電部材16、第2導電部材18)を備える。第1導電部材16は、第1ケーブル17に接続される。第1ケーブル17は、電界発生器4に接続される。同様に、第2導電部材18は、第2ケーブル19に接続される。第2ケーブル19は、電界発生器4に接続される。
【0022】
図2~4に示すように、上蓋20の内面21は、容器本体10の段差15に対応する突部22を備える。これにより、容器本体10の開口11が閉じるように上蓋20を被せる際、段差15に突部22が対応するため容器本体10に対する上蓋20の位置合わせが容易となる。上蓋20の左側面は、この左側面と内面21を跨ぐ略L字形状の導電部材23を備える。導電部材23は、容器本体10の開口11が閉じるように上蓋20を被せると、導電部材16、18に電気的に接触する。
【0023】
そのため、第1ケーブル17と第2ケーブル19が導通状態となる。これにより、電界発生器4を作動させるための条件が成立する。この条件が成立していないと、電界発生器4の操作スイッチを操作しても、電界発生器4は動作しない。この記載が、特許請求の範囲に記載の「前記電界発生器は、前記開口の閉状態を検出して作動する」に相当する。
図2に示すように、容器本体10の開口11が開くように上蓋20を外すと、導電部材23と導電部材16、18の接触が解消される。
【0024】
したがって、第1ケーブル17と第2ケーブル19の導通状態も解消される。ゆえに、例えば、電界発生器4が動作中であっても、その動作が停止する。上蓋20の内面21は、容器本体10の内部の電荷を遮蔽する遮蔽板24を備える。
図3~4に示すように、遮蔽板24の高さ位置は、後述するエアレーションホース31に載せた仕切籠50の高さ位置より僅かに高く設定される。上蓋20の左右の側面は、凹形状の取手25を備える。
【0025】
これにより、上蓋20を被せたり外したりする際、作業者(図示しない)が上蓋20を掴み易くなる。そのため、上蓋20を被せたり外したりする際の作業性を向上できる。なお、容器2は、例えば、剛性を有する合成樹脂により成形されており、対地に対して絶縁されている。
【0026】
次に、気泡発生器3を説明する。
図1~2に示すように、気泡発生器3は、送風ポンプ30と、エアレーションホース31と、接続配管32を備える。送風ポンプ30は、公知のものであって、エアを送るポンプである。エアレーションホース31は、公知のものであって、表面に無数の微細な孔を有する柔軟性を有するホースである。エアレーションホース31は、容器本体10の底面に亘って沈められる(位置する)ように前後方向に所定の間隔で5本並べて設けられる。
【0027】
図1~2に示すように、接続配管32は、第1接続配管33と、第2接続配管34と、連結配管35を備える。送風ポンプ30と第1接続配管33は接続可能である。エアレーションホース31と第2接続配管34は接続可能である。第1接続配管33と第2接続配管34は、連結配管35により接続可能である。これらを接続して送風ポンプ30を作動させると、エアレーションホース31の無数の微細な孔からエアが吹き出される。
【0028】
そのため、エアレーションホース31が貯水6した容器本体10の底面に沈められると、エアレーションホース31の無数の微細な孔から微細気泡7が吹き出される。なお、容器本体10の底面に沈められたエアレーションホース31の上には、仕切籠50を載せ可能である。仕切籠50は、複数の冷凍食材5を所定の間隔で縦置き状態に保持する複数の仕切壁51を有する籠である。
【0029】
次に、電界発生器4を説明する。
図1~2に示すように、電界発生器4は、電界発生器本体40と、ケーブル41と、電極として作用する導電性のフック42を備える。そのため、電界発生器本体40とフック42は、ケーブル41を介して電気的に接続される。フック42は、仕切籠50に引っ掛け可能である。電界発生器本体40は、公知のものであって、フック42から容器本体10の内部に電界を発生させるものである。発生される電界の強さは、例えば、1500~1600V/Mである。
【0030】
続いて、
図1~4を参照して、解凍装置1の組み立てる手順を説明する。まず、
図2に示すように、容器本体10、送風ポンプ30および電界発生器本体40を所定の場所に置く作業を行う。次に、
図3~4に示すように、容器本体10の底面にエアレーションホース31を載せる作業を行う。次に、接続配管32により送風ポンプ30とエアレーションホース31を接続する作業を行う。
【0031】
詳しくは、
図2~3に示すように、送風ポンプ30と第1接続配管33を接続する作業を行う。エアレーションホース31と第2接続配管34を接続する作業を行う。容器本体10の貫通孔10aに連結配管35を挿し込み、この挿し込んだ連結配管35により、第1接続配管33と第2接続配管34を接続する作業を行う。次に、エアレーションホース31に仕切籠50を載せる作業を行う。
【0032】
次に、電界発生器4のフック42を仕切籠50に引っ掛ける作業を行う。次に、容器本体10に貯水6する作業を行う。貯水6に使用する水は、例えば、水道水でよい。
図3~4に示すように、貯水6は、冷凍食材5が十分に浸かる高さ位置まで行う。冷凍食材5は、例えば、パッキングした肉、魚等である。そのため、冷凍食材5を貯水6に浸しても、肉、魚等の食材が直接に水に接触することがない。
【0033】
最後に、容器本体10の開口11を閉じるように上蓋20を被せる作業を行う。その際、被せた上蓋20の取手25に電界発生器本体40のケーブル41を通す作業を行う(
図1参照)。これにより、ケーブル41が干渉することなく、上蓋20を被せることができる。この上蓋20の被せ作業により、第1ケーブル17と第2ケーブル19が導通状態となる。このようにして解凍装置1が組み立てられる。
【0034】
最後に、解凍装置1による冷凍食材5を解凍する手順(解凍方法)を説明する。まず、容器本体10の開口11を開くように上蓋20を外す作業を行う。次に、仕切籠50の仕切壁51に沿って、例えば、3個の冷凍食材5を縦置きする作業を行う。次に、容器本体10の開口11を閉じるように上蓋20を被せる作業を行う。次に、気泡発生器3の送風ポンプ30の動作スイッチ(図示しない)を操作する作業を行う。
【0035】
すると、エアレーションホース31の無数の微細な孔から微細気泡7が吹き出される。吹き出された微細気泡7は、貯水6に混在し内部を上昇する。そのため、上昇した微細気泡7により、冷凍食材5と貯水6との間の境面が乱れ、総括伝熱係数が向上する。次に、電界発生器4の電界発生器本体40の動作スイッチ(図示しない)を操作する作業を行う。すると、容器本体10の内部に電界が発生する。これにより、微細気泡7が電荷を帯びる。
【0036】
そのため、電荷を帯びた微細気泡7が冷凍食材5に接触する。したがって、冷凍食材5も電荷を帯びるため、貯水6と冷凍食材5との間で生じる静電気力およびクーロン力により熱伝導が誘発される。このような状態で冷凍食材5が解凍されるため、冷凍食材5の解凍時間をより短縮できる。例えば、2時間程度要していた解凍時間が15分程度に短縮できる。また、解凍時に冷凍食材5からドリップの排出を抑えることができる。ゆえに、解凍後の食材の品質の低下を抑えることができる。
【0037】
なお、微細気泡7が貯水6の内部を上昇する際、上昇した微細気泡7が冷凍食材5に接触する。すると、冷凍食材5に接触した微細気泡7は、貯水6の内部を径方向の外方に向けて移動する。そのため、貯水6の内部において、平面視において、中心から径方向の外方に向けて水流が生じる。したがって、外部機器等により積極的に水流を起こさなくても、容器本体10の貯水6に水流を生じさせることができる。ゆえに、冷凍食材5を効率よく解凍できる。
【0038】
以上、説明した解凍装置1によれば、気泡発生器3は、微細気泡7の排出口となるエアレーションホース31を備える。エアレーションホース31は、冷凍食材5の下側に設けられる。そのため、エアレーションホース31から吹き出された微細気泡7は、冷凍食材5の全面に接触する(行きわたる)。したがって、冷凍食材5の全面を均一に解凍できる。すなわち、冷凍食材5の解凍ムラ(解凍の不均一)を抑えることができる。
【0039】
また、この解凍装置1によれば、貯水6は、容器本体10に貯めた水である。容器2は、容器本体10の上部に設けられた開口11を開閉する上蓋20を備える。電界発生器4は、開口11の閉状態を検出して作動する。そのため、容器2の外部に電界が発生することを抑制できる。
【0040】
また、この解凍装置1によれば、上蓋20の内面21は、容器本体10の内部の電荷を遮蔽する遮蔽板24を備える。そのため、上蓋20が電荷を帯びることを抑制できる。
【0041】
また、この解凍装置1によれば、容器2は、複数の冷凍食材5を所定の間隔で縦置き状態に保持する仕切籠50を備える。そのため、例えば、ハンバーグのように縦置きし難い形状の複数の冷凍食材5であっても、その全面に微細気泡7が接触する。したがって、縦置きし難い形状の複数の冷凍食材5の全面を均一に解凍できる。
【0042】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。上記の実施形態で開示した数値は、あくまでも一例であり、これに限定されるものでもない。
【0043】
実施形態では、解凍装置1は、容器2を備える形態を説明した。これに替えて、容器2は、キッチン等にあるシンクを流用しても構わない。
【0044】
また、実施形態の容器2の容器本体10に端子台を設けて、そこで外部機器である気泡発生器3と電界発生器4の接続を賄っても構わない(変形例)。この変形例の一形態を説明する。容器本体10の側壁は、内壁(内面側の壁)と外壁(外面側の壁)の二重構造となっている。内壁と外壁の間は、断熱材が設けられる。これにより、外気の影響を抑えることができる。
【0045】
容器本体10は、側壁の内面から突出し、電極として作用する導電性を有する金属から成る凸部(例えば、ボルト)を備える。凸部の基端は、容器本体10の側壁に埋め込まれる。凸部の先端は、容器本体10の内壁から内部に露出(突出)する。すなわち、凸部は、貯水6に浸される。端子台は、例えば、第1雄コネクタ、第2雄コネクタ、雄カプラを備える。第1雄コネクタは、ケーブル41の先端に接続された第1雌コネクタに接続可能である(この場合、フック42は不要である)。第2雄コネクタは、第1ケーブル17、第2ケーブル19の先端に接続された第2雌コネクタに接続可能である。雄カプラは、第1接続配管33の先端に接続された雌カプラに接続可能である。
【0046】
第1雄コネクタは、凸部の基端にケーブル等で電気的に接続される。ケーブルは、容器本体10の側壁における内壁と外壁の間を通される。第2雄コネクタは、第1導電部材16、第2導電部材18にケーブル等で電気的に接続される。ケーブルは、容器本体10の側壁における内壁と外壁の間を通される。雄カプラは、第2接続配管34を介してエアレーションホース31に接続される。第2接続配管34は、容器本体10の側壁における内壁と外壁の間を通される。第1雄コネクタと第1雌コネクタを接続し、第2雄コネクタと第2雌コネクタを接続し、かつ雄カプラと雌カプラを接続すると、上記した実施形態と同様に解凍装置1が作動する。この変形例によれば、容器2と、外部機器である気泡発生器3と電界発生器4の接続を簡便に実施できる。
【符号の説明】
【0047】
1 解凍装置
2 容器
3 気泡発生器
4 電界発生器
5 冷凍食材
6 貯水
7 微細気泡
11 開口
20 上蓋
21 内面
24 遮蔽板
31 エアレーションホース
50 仕切籠
【要約】
【課題】冷凍食材の解凍時間をより短縮でき且つ解凍後の食材の品質の低下を抑えることができる解凍方法および解凍装置を提供すること。
【解決手段】冷凍食材5の解凍装置1は、冷凍食材5を浸した貯水6に微細気泡7を発生させる気泡発生器3と、微細気泡7に電荷を帯びさせる電界発生器4を備える。気泡発生器3は、微細気泡7の排出口となるエアレーションホース31を備える。エアレーションホース31は、冷凍食材5の下側に設けられる。
【選択図】
図3