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特許7587326アフィリエイト管理システム、アフィリエイト管理方法、及びアフィリエイト管理システムの作動用プログラム
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  • 特許-アフィリエイト管理システム、アフィリエイト管理方法、及びアフィリエイト管理システムの作動用プログラム 図1
  • 特許-アフィリエイト管理システム、アフィリエイト管理方法、及びアフィリエイト管理システムの作動用プログラム 図2
  • 特許-アフィリエイト管理システム、アフィリエイト管理方法、及びアフィリエイト管理システムの作動用プログラム 図3
  • 特許-アフィリエイト管理システム、アフィリエイト管理方法、及びアフィリエイト管理システムの作動用プログラム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】アフィリエイト管理システム、アフィリエイト管理方法、及びアフィリエイト管理システムの作動用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20241113BHJP
【FI】
G06Q30/0241 446
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2024093284
(22)【出願日】2024-06-07
【審査請求日】2024-07-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年6月8日ウェブサイトにて掲載,URL<https://www.apple.com/jp/app-store/>他,iTunes株式会社
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519154025
【氏名又は名称】株式会社JAPAN NIGHT
(74)【代理人】
【識別番号】100194467
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 健文
(72)【発明者】
【氏名】日下部 浩司
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-134189(JP,A)
【文献】特開2019-150340(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者の求めに応じて、所定のイベント参加料に関するアフィリエイト情報へのリンク情報を生成するリンク生成部と、
前記リンク生成部で生成された前記アフィリエイト情報を通じて提供された前記イベント参加料の決済情報を取得する決済情報取得部と、
前記所定のイベントの進行状況及び前記決済情報取得部が取得した決済情報を加味して、前記依頼者にアフィリエイト報酬を支払う処理を実行するアフィリエイト報酬支払部とを備える、
アフィリエイト管理システム。
【請求項2】
前記イベントの進行状況を管理するイベント管理部をさらに備え、
前記アフィリエイト報酬支払部は、前記イベント管理部により管理されている前記イベントの進行状況を加味して、前記依頼者にアフィリエイト報酬を支払う処理を実行する、請求項1に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項3】
前記アフィリエイト報酬支払部は、前記イベントが終了した後、前記依頼者にアフィリエイト報酬を支払う処理を実行する、請求項2に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項4】
前記アフィリエイト報酬支払部は、前記決済情報に対応するチケットが前記イベントにおいて使用されたときに、前記依頼者にアフィリエイト報酬を支払う処理を実行する、請求項1に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項5】
前記決済情報取得部が取得した前記決済情報に基づいて、決済結果を前記依頼者に通知する決済結果通知部をさらに備える、請求項1に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項6】
前記イベントの進行状況を管理するイベント管理部をさらに備え、
前記イベント管理部を参照して前記イベントが終了したと判断したときに、イベントの終了を前記依頼者に通知するイベント終了通知部をさらに備える、請求項1に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項7】
前記リンク生成部は、前記リンク情報をSNSで共有可能な形態で生成する、請求項1に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項8】
前記リンク情報により示されるリンク先ページには、予め登録された前記依頼者のプロフィール情報が表示されるよう構成されている、請求項1に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項9】
前記決済情報取得部が取得した決済情報を加味して、前記イベント参加料の決裁者にチケット情報を送信するチケット情報送信部をさらに備える、請求項1に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項10】
前記チケット情報には、予め登録された前記依頼者のプロフィール情報が含まれる、請求項9に記載のアフィリエイト管理システム。
【請求項11】
依頼者の求めに応じて、所定のイベント参加料に関するアフィリエイト情報へのリンク情報を生成するリンク生成ステップと、
前記リンク生成ステップで生成された前記アフィリエイト情報を通じて提供された前記イベント参加料の決済情報を取得する決済情報取得ステップと、
前記所定のイベントの進行状況及び前記決済情報取得ステップで取得した決済情報を加味して、前記依頼者にアフィリエイト報酬を支払う処理を実行するアフィリエイト報酬支払ステップとを備える、
コンピュータが実行するアフィリエイト管理方法。
【請求項12】
請求項1に記載のアフィリエイト管理システムの作動用プログラムであって、
前記リンク生成部に、依頼者の求めに応じて、所定のイベント参加料に関するアフィリエイト情報へのリンク情報を生成させるリンク情報生成指令部と、
前記決済情報取得部に、前記リンク生成部で生成された前記アフィリエイト情報を通じて提供された前記イベント参加料の決済情報を取得させる決済情報取得指令部と、
前記アフィリエイト報酬支払部に、前記所定のイベントの進行状況及び前記決済情報取得部が取得した決済情報を加味して、前記依頼者にアフィリエイト報酬を支払う処理を実行させるアフィリエイト報酬支払指令部とを備える、作動用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アフィリエイト管理システム、アフィリエイト管理方法、及びアフィリエイト管理システムの作動用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上における広告としてアフィリエイト形式のものが広まりつつある。アフィリエイト形式では、アフィリエイターがWebページやメールマガジン等に商品やサービスのリンクを表示させ、購入者がリンクを経由して対象とする商品やサービスを購入したときに、広告主が媒体運営者に対して報酬を支払う(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-191697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のシステムでは、購入者が商品やサービスを購入した段階、つまり決済をした後直ちにアフィリエイターに対して報酬を支払うよう構築されていた。
【0005】
しかしながら、購入対象物がイベントのチケットである場合、実際にイベントが実行されるまでは当該チケットは払い戻し可能とされることがある。つまり、決済をした後直ちにアフィリエイターに対して報酬が支払われると、イベントが中止になったときに、例えば広告主側に対してアフィリエイト報酬回収のために事務処理を課したり、アフィリエイト報酬を回収できなかったりするという問題があった。
【0006】
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、イベントが中止になった場合でも、広告主の経済的負担を減らせるアフィリエイト管理システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本開示の一態様は、依頼者の求めに応じて、所定のイベント参加料のアフィリエイト情報を含むリンク情報を生成するリンク生成部と、リンク生成部で生成されたアフィリエイト情報を通じて提供されたイベント参加料の決済情報を取得する決済情報取得部と、所定のイベントの進行状況及び決済情報取得部が取得した決済情報を加味して、依頼者にアフィリエイト報酬を支払う処理を実行するアフィリエイト報酬支払部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】アフィリエイト管理システムを含むネットワークの概略構成図である。
図2】アフィリエイト管理システムの作動用プログラムのブロック図である。
図3】アフィリエイト管理システムの作動用プログラムのブロック図である。
図4】アフィリエイト管理方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について説明する。実施形態によるアフィリエイト管理システム及びその構成要素は例示に過ぎず、各構成は本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。特に以下の実施形態では、アフィリエイト管理システムを構成する端末を実現するためのハードウェア及び機能ブロックを明示して詳細な説明を行う。しかしながら、本開示の趣旨に従えばどのハードウェアがどのような機能を実現するのかは適宜変更可能であることは明らかである。また、各機能ブロックを同一のハードウェア若しくはソフトウェア、又は異なるハードウェア若しくはソフトウェアにより実現可能であることも明らかである。なお、以下の説明では、端末にインストールされたアプリケーション(プログラム)が各ハードウェアを制御するものとする。
【0010】
図1は、アフィリエイト管理システムを含む管理ネットワークの概略構成図である。図1に示すように、管理ネットワークは、アフィリエイト管理システム100と、依頼者端末200と、決済システム300と、複数のイベント参加者端末400A~400Dとを備える。アフィリエイト管理システム100と、依頼者端末200と、決済システム300と、複数のイベント参加者端末400A~400Dとは、ネットワークNを介して互いに通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ端末、無線通信網、無線基地局、専用回線等を含む。なお、図1に示す各装置の全ての組み合わせが相互に通信可能である必要はなく、ネットワークNは、一部にローカルなネットワークを含んでもよい。
【0011】
アフィリエイト管理システム100は、所定のイベントに関するアフィリエイトを管理する。概略的にはアフィリエイト管理システム100は、広告収入を得ようとする依頼者(アフィリエイター)からの依頼に応じてイベントの広告(アフィリエイトに関する情報)を発行し、そのアフィリエイトを介してイベント参加者から収益があった場合に、収益の一部を依頼者に支払うよう構成されている。以下、アフィリエイト管理システムの詳細を説明する。イベントのアフィリエイターとしては、イベントに無関係な者(例えば、アフィリエイトを業として行っている者)又はイベントの出演者が想定される。
【0012】
アフィリエイト管理システム100は、リンク生成部102と、決済情報取得部104と、アフィリエイト報酬支払部106と、イベント管理部108と、決済結果通知部110と、チケット情報送信部112とを含む。アフィリエイト管理システム100は、例えばアフィリエイト広告の発行を希望する者、又はその代理人(広告代理店、アフィリエイト・サービス・プロバイダ等)が管理するコンピュータ等のハードウェアにより実現可能である。したがって、特に図示はしないが、アフィリエイト管理システム100には、操作者が各種情報を入力したり、操作者に対して各種情報を出力する入出力インターフェイスが備えられている。
【0013】
リンク生成部102は、依頼者の求めに応じて、所定のイベント参加料に関するアフィリエイト情報へのリンク情報を生成する。所定のイベント参加料に関するアフィリエイト情報とは、所定のイベントの宣伝をするため、及び当該イベントへの参加を希望する者に対して参加料の決済を促すための情報である。つまり、リンク情報は、イベントの宣伝及び当該イベントの参加料の決済方法を示したページのURLである。リンク情報はSNSで共有可能な形態であるのがよい。複数のアフィリエイターがイベントの宣伝に関与している場合、リンク情報は、少なくともアフィリエイターを区別するための動的パラメータ(例えば、アフィリエイター毎に割り当てられた特定の文字列)を含むURLであるのがよい。これにより、決済への誘導及び参加料の決済が、どのアフィリエイターのアフィリエイトを通して実施されたのかを判別できる。なお、アフィリエイターは個人であってもよいし、法人等の複数の個人からなる集団・団体であってもよい。アフィリエイターが集団・団体である場合、構成員の貢献度を明確にするために構成員毎にリンク情報を割り当ててもよい。
【0014】
イベントの宣伝及び当該イベントの参加料の決済方法を示したページには、アフィリエイターのプロフィール情報を掲載してもよい。
【0015】
図2は、イベントの参加料の決済方法を示したページの一例を示す。図2に示すように、当該ページには、イベントの開催時間、参加料、及びアフィリエイターの情報(紹介人の項)が示されている。アフィリエイターの情報をクリックすると、アフィリエイターの更なる詳細情報(アフィリエイターの個人的な情報や、当該アフィリエイターがアフィリエイトを行っている他のイベントの情報等)が形成されているページを表示してもよい。
【0016】
プロフィール情報は、予めアフィリエイト管理システム100に登録された情報であり、アフィリエイターの経歴や技能に関する背景情報を含む。プロフィール情報をイベント参加者に共有することにより、イベントの参加者はどのようなアフィリエイターを経由してイベントに参加しているかを認識することができる。例えば、著名なアフィリエイターを経由してイベントに参加した場合、そのことを他人と共有して話題作りをすることができる。
【0017】
決済情報取得部104は、アフィリエイトを介して参加者がイベントへの参加を希望した者の決済が行われたか否かに関する決済情報を取得する。決済情報は、アフィリエイターへの報酬を算出するために用いられる。決済情報は、参加者個人と紐づけられている必要は無く、リンク情報を経由してアクセスした者が決済を行ったことを示す情報であれば足りる。つまり決済情報は、どのイベントに関する決済であるのか、アフィリエイターが誰であるのかに関する情報を含めばよい。また、一つのイベントに対して複数種類の値段のチケットがある場合、決済情報には決済金額に関する情報又は決済されたチケットの種類に関する情報を含んでもよい。決済情報取得部104は、定期的に決済システム300と通信してイベントの参加料の決済状況を確認する。決済システム300が決済をする度に、決済システム300から決済情報取得部104に決済情報を送信してもよい。
【0018】
アフィリエイト報酬支払部106は、所定の条件を満たしたときにアフィリエイターにアフィリエイト報酬を支払う処理を実行する。アフィリエイト管理システム100が電子マネー送金機能等を備えている場合、アフィリエイト報酬を支払う処理は、アフィリエイト報酬支払部106自身が電子マネーを送金することで実行される。また、アフィリエイト報酬支払部106は、決済システム300に対してアフィリエイト報酬を支払う指令を出すよう構成されていてもよい。この場合、アフィリエイト報酬支払部106がアフィリエイト報酬の支払いの指令を出力し(この指令が「支払う処理」に相当)、実際の支払いは決済システム300が実行する。アフィリエイターに支払われる報酬は、金銭であっても良いし、電子マネー、加盟店で使用できるポイント等、電子的に送受信できる形態の報酬であればどのようなものであってもよい。
【0019】
報酬が支払われる「所定の条件」としては、イベントの進行状況を加味した条件が達成されこと、及び決済がされたことの両条件が達成されたことをいう。イベントの進行状況とは、イベントが開催された、イベントが終了した、又はイベントが開催されてチケットが使用されたことをいう。アフィリエイト報酬支払部106は、後述するイベント管理部108と通信しながら予め操作者により設定された条件が達成されたかをモニタリングする。また、決済がされたか否かは、アフィリエイト報酬支払部106が、決済情報取得部104が取得した決済情報を参照して判断するのがよい。
【0020】
この場合において、所定の条件を満たした後であって、アフィリエイターの要望に応じた任意のタイミング(定期的にまとめて、決済がされる度等)でアフィリエイト報酬を支払うように構成されていてもよい。この場合、アフィリエイト報酬支払部106に、アフィリエイター毎の報酬支払のタイミングを設定しておけばよい。
【0021】
上記の例とは別に、アフィリエイト報酬支払部106は、アフィリエイトを通して決済が行われたときに、そのことのみを条件として(つまりイベントの進行状況とは無関係に)アフィリエイターに報酬を支払うよう構成されていてもよい。
【0022】
イベント管理部108は、イベントの進行状況を管理するスケジューラである。具体的にはイベント管理部108は、イベントの開始予定日時及び終了予定日時、イベントが開始したか否か、並びにイベントが終了したか否かに関する情報を管理する。イベントの進行状況に関する情報は、操作者の入力に基づき生成される。イベント管理部108は、イベントの進行状況を各部に出力する。イベント管理部108がイベントの終了を依頼者に通知するよう構成されている場合、イベント管理部108はイベント終了通知部としても機能する。
【0023】
決済結果通知部110は、決済結果をアフィリエイターに通知する。具体的には決済結果通知部110は、決済情報取得部104が取得した決済情報を参照し、アフィリエイトを通して決済がなされたときに、当該アフィリエイトに対応するアフィリエイター(当該アフィリエイトの生成を依頼したアフィリエイター)の依頼者端末200に対して決済がなされたことを通知する。これによりアフィリエイターは、決済結果を知ることができる。通知の方法としてはメール、SNSへのチャット投稿等、種々の方法が考えられる。
【0024】
決済結果をアフィリエイターに通知することにより、アフィリエイターの判断で、イベント参加者に対して独自の特典を付ける等の販促活動を行えるようになる。この場合、アフィリエイト管理システム100は、アフィリエイターから決済者(イベント参加者)の情報が参照できるよう構成されているのがよい。一例として、自身のアフィリエイトを介してイベント参加料を決済した参加者に対して独自にコンタクトし、プレゼント等を配布することができる。
【0025】
チケット情報送信部112は、決済情報取得部104が取得した決済情報を参照し、チケット情報を生成し、生成したチケット情報を、決済をした参加者(決裁者)のイベント参加者端末400に送信する。チケット情報は、イベント参加者端末400にダウンロード可能な形式の情報であってもよいし、イベント参加者端末400からアクセス可能なURLのリンクであってもよい。チケット情報は、イベント名、イベントの開催日時、イベントの主催者を含む。チケット情報に、入場時にイベント会場で読み取るための二次元バーコードの画像情報を含めてもよい。またチケット情報には、アフィリエイターのプロフィール情報を含めてもよい。チケット情報にプロフィール情報を含めることにより、イベントの参加者同士でプロフィール情報を共有することができるようになる。これにより、初対面の参加者同士に共通の話題を与えることができ、参加者同士の連帯感を高めイベントに対する参加者の満足感を高められる。
【0026】
依頼者端末200は、アフィリエイターが管理する端末である。依頼者端末200としては、個人のアフィリエイターが保有するスマートフォン等の携帯型端末等がある。アフィリエイターが集団・団体である場合、依頼者端末200としては、その集団等の名義で管理されている携帯型端末やパーソナルコンピューターを用いることができる。
【0027】
決済システム300は、例えばPayPay(登録商標)等の公知のWeb決済システムである。なお、本実施形態では、アフィリエイト管理システム100と、決済システム300が別システムであるものとするが、アフィリエイト管理システム100に決済機能を持たせてもよい。
【0028】
図3は、アフィリエイト管理システムの作動用プログラムのブロック図である。作動用プログラム500は、アフィリエイト管理システム100を構成するハードウェアにインストールされており、アフィリエイト管理システム100の各部に指令を供給して所望の動作を行わせるように構成されている。図2に示すように作動用プログラム500は、リンク情報生成指令部502と、決済情報取得指令部504と、アフィリエイト報酬支払指令部506とを備える。
【0029】
リンク情報生成指令部502は、リンク生成部102に対して、アフィリエイターの求めに応じて、アフィリエイト情報へのリンク情報を生成させる。決済情報取得指令部504は、決済情報取得部104に、アフィリエイト情報を通じて提供されたイベント参加料の決済情報を取得させる。アフィリエイト報酬支払指令部506は、アフィリエイト報酬支払部106に、イベント管理部108が管理するイベントの進行状況及び決済情報取得部104が取得した決済情報を加味して、アフィリエイターにアフィリエイト報酬を支払う処理を実行させる。
【0030】
以下、アフィリエイト管理システム100の作用について説明する。以下で説明する各部の動作は、アフィリエイト管理システム100が、作動用プログラム500の指令に基づいて実行される。
【0031】
アフィリエイト管理システム100により実行されるアフィリエイト管理方法は、主に、リンク情報を生成するリンク生成ステップと、イベント参加料の決済情報を取得する決済情報取得ステップと、アフィリエイト報酬を支払う処理を実行するアフィリエイト報酬支払ステップとを含む。以下、これらについて詳述する。
【0032】
図4は、アフィリエイト管理方法を示すフロー図である。同図には、説明の便宜上、アフィリエイト管理システム100、アフィリエイター、及びイベント参加者のそれぞれの動作を示す。
【0033】
ステップS1においてアフィリエイト管理システム100の操作者は、イベントの内容をアフィリエイト管理システム100に登録する。登録する内容としては、イベントの内容、開催日時、参加料等、イベントに関する種々の情報がある。イベントが登録されたことを、予め登録されているアフィリエイターに通知してもよい。
【0034】
ステップS2においてアフィリエイターは、アフィリエイトの生成依頼をアフィリエイト管理システム100に送信する。
【0035】
ステップS3においてアフィリエイト管理システム100はアフィリエイト生成依頼を受信する。
【0036】
ステップS4においてアフィリエイト管理システム100は、アフィリエイト情報を生成し、アフィリエイターに送信する(生成ステップに相当)。この処理は、リンク生成部102が登録されたイベント情報を参照して、所定の様式のアフィリエイトを生成することで実行される。
【0037】
ステップS5においてアフィリエイターは、受信したアフィリエイトを配布する。アフィリエイトの配布先は、自身のSNSページや、メールマガジン等、自身で管理する様々なWeb媒体を用いて行える。
【0038】
ステップS6においてイベント参加者(厳密には、イベントへの参加を希望する者)は、アフィリエイトを介してイベントの参加料を決済する。
【0039】
ステップS7においてアフィリエイト管理システム100は、決済情報を取得する(決済情報取得ステップに相当)。この処理は、決済情報取得部104が、決済システム300と通信して決済システム300から決済情報を取得することで実行される。なお、このタイミングで参加者に対してチケット情報を送信するのがよい。
【0040】
ステップS8においてアフィリエイト管理システム100は、アフィリエイターに決済結果を通知する。
【0041】
ステップS9においてアフィリエイト管理システム100は、所定の条件を満たした場合に、アフィリエイト報酬をアフィリエイターに支払う(アフィリエイト報酬支払ステップ)。この処理は、アフィリエイト報酬支払部106がイベント管理部108にアクセスしてイベントの進行状況を加味した条件が達成されたか否かを判断することで実行される。
【0042】
以上のように、アフィリエイト管理システム100によれば、所定の条件を達成した場合にアフィリエイト報酬を支払うことができる。この条件をイベントの開始や終了と関連付けることにより、イベントが中止になった場合でもアフィリエイト報酬を回収する手続をする必要がない。また、アフィリエイト報酬を回収できなくなるリスクを無くせる。
【0043】
上述の実施形態では、動的パラメータを含むURLを用いてアフィリエイターを区別することとした。しかしながら、アフィリエイター毎に割り当てられた紹介コードを用いてアフィリエイターを区別して、報酬の支払い先を判断してもよい。
【符号の説明】
【0044】
100: アフィリエイト管理システム
102: リンク生成部
104: 決済情報取得部
106: アフィリエイト報酬支払部
108: イベント管理部
110: 決済結果通知部
112: チケット情報送信部

【要約】
【課題】 イベントが中止になった場合でも、広告主の経済的負担を減らせるアフィリエイト管理システム等を提供することを目的とする。
【解決手段】 アフィリエイト管理システムは、アフィリエイターの求めに応じて、所定のイベント参加料のアフィリエイト情報を含むリンク情報を生成するリンク生成部102と、リンク生成部102で生成されたアフィリエイト情報を通じて提供されたイベント参加料の決済情報を取得する決済情報取得部104と、所定のイベントの進行状況及び決済情報取得部が取得した決済情報を加味して、アフィリエイターにアフィリエイト報酬を支払う処理を実行するアフィリエイト報酬支払部106とを備える。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4