IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アルメックスの特許一覧

<>
  • 特許-インセンティブ付与システム 図1
  • 特許-インセンティブ付与システム 図2
  • 特許-インセンティブ付与システム 図3
  • 特許-インセンティブ付与システム 図4
  • 特許-インセンティブ付与システム 図5
  • 特許-インセンティブ付与システム 図6
  • 特許-インセンティブ付与システム 図7
  • 特許-インセンティブ付与システム 図8
  • 特許-インセンティブ付与システム 図9
  • 特許-インセンティブ付与システム 図10
  • 特許-インセンティブ付与システム 図11
  • 特許-インセンティブ付与システム 図12
  • 特許-インセンティブ付与システム 図13
  • 特許-インセンティブ付与システム 図14
  • 特許-インセンティブ付与システム 図15
  • 特許-インセンティブ付与システム 図16
  • 特許-インセンティブ付与システム 図17
  • 特許-インセンティブ付与システム 図18
  • 特許-インセンティブ付与システム 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】インセンティブ付与システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241113BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20241113BHJP
【FI】
G06Q30/0207 374
G06Q30/0207 372
G06Q30/0207 378
G06Q50/12
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019164554
(22)【出願日】2019-09-10
(65)【公開番号】P2021043644
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-08-26
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000222624
【氏名又は名称】株式会社USEN-ALMEX
(74)【代理人】
【識別番号】100157118
【弁理士】
【氏名又は名称】南 義明
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】木下 智之
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-203935(JP,A)
【文献】特開2019-002136(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0081677(US,A1)
【文献】特開2015-018437(JP,A)
【文献】特開2010-086171(JP,A)
【文献】特開2001-256284(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0066660(US,A1)
【文献】アパホテルズ&リゾーツ,アパホテル公式アプリ配信開始!~アパアプリで予約&スピードチェックイン~ 同時に総額1億円相当プレゼントのアプリダウンロードキャンペーン開始!,[online],日本,株式会社 PR TIMES(山口 拓己),2017年03月30日,[令和5年7月24日検索], インターネット<URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000018265.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、複数のユーザーが利用可能な管理端末を含んで構成されたインセンティブ付与システムであって、
管理端末は、
サーバ装置から受信した識別情報を含んだコード情報を印刷出力、もしくは、表示出力する出力処理を実行可能とし、
ユーザーが所持する携帯端末は、
出力処理で印刷出力、もしくは、表示出力されたコード情報を読み取り、コード情報に含まれる識別情報を、サーバ装置に送信する携帯送信処理を実行可能とし、
サーバ装置
識別情報と状況情報が対応付けられているデータベースを記憶し、
状況情報は、インセンティブ対象か否かを示す情報であり、
管理端末の利用に基づき、ユーザーを特定する特定処理と、
特定処理で特定されたユーザーに対応づけられた識別情報を、管理端末に送信するサーバ送信処理と、
ユーザーが所持する携帯端末から受信した識別情報に対応する状況情報をデータベースから読み出し、読み出された状況情報がインセンティブ対象であること、及び、識別情報を送信した携帯端末で所定のアプリが起動されたことを判定条件として判定する判定処理と、
判定処理において、判定条件が満たされていることが判定された場合、コード情報に含まれる識別情報に対応するユーザーに対して、報酬を与えるインセンティブ処理と、を実行する
インセンティブ付与システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーが所持する携帯端末に対し、各種システムと連携して使用されるアプリをインストールさせるインセンティブ付与システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、個人がスマートフォン等の携帯端末を所持して利用することが一般的となっている。携帯端末では、アプリと呼ばれるプログラムをインストールして利用される。現在、宿泊業界においても、例えば、ホテル等の宿泊施設を予約する機能を備えたアプリが提供されている。
【0003】
また、特許文献1には、端末装置で利用可能なゲームアプリのダウンロードを誘導するため、ゲームに関するゲーム情報が掲載されている掲載サイトが前記端末装置に表示されている場合において前記ゲーム情報の選択がされたことを示す選択情報を受信したときに、エミュレータ用プログラムを実行して端末装置においてゲームエミュレーションがプレイできるように制御し、ゲームエミュレーションが端末装置のユーザーによりプレイされた場合に、掲載サイトで利用可能な報酬を前記ユーザーに付与することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-28816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、インターネットにおける通販サイトには、商品以外にホテル、宿泊施設の予約を取り扱うものもある。このような通販サイトは、宿泊施設とは異なる外部の業者によって行われるものであり、宿泊施設が外部委託することによって行われる。通販サイトは、その広い顧客窓口を利用して、多くの宿泊客を集客することが可能である。
【0006】
しかしながら、宿泊施設は、通販サイトを営む外部業者に対して、集客に対する報酬(手数料)を支払う必要がある。この手数料は、予約毎に行われるのが通常であって、宿泊費用の所定の割合が外部業者に支払われる。また、宿泊業者は、このような外部業者による通販サイト以外に、従来通り、宿泊施設自体で予約を受け付けることも行っている。従来の予約手法としては、電話、ファックスを使用した予約の受付以外に、自社で立ち上げたホームページによる予約受付等がある。このような宿泊施設自体で受け付ける予約は、外部業者に対して手数料を支払う必要が無く、利益率が高いものとなる。
【0007】
このような宿泊業界では、前述したような宿泊施設が提供するアプリを利用することで、宿泊客(ユーザー)と宿泊施設間で直接、予約が可能となる。また、アプリはユーザーが所持して利用する携帯端末上で利用されるため、ユーザーが手軽に利用可能である。このような状況では、宿泊施設側としては、ユーザーが宿泊施設のアプリをインストールして利用することが望まれる。
【0008】
本発明は、このような宿泊施設における状況を鑑みたものであって、ユーザーが所持する携帯端末にアプリをインストールし、登録されることを推奨するため、インセンティブ(報酬)を与えることのできるインセンティブ付与システムを提供することを1つの目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の構成に係るインセンティブ付与システムは、
サーバ装置と、複数のユーザーが利用可能な管理端末を含んで構成されたインセンティブ付与システムであって、
管理端末は、
サーバ装置から受信した識別情報を含んだコード情報を印刷出力、もしくは、表示出力する出力処理を実行可能とし、
ユーザーが所持する携帯端末は、
出力処理で印刷出力、もしくは、表示出力されたコード情報を読み取り、コード情報に含まれる識別情報を、サーバ装置に送信する携帯送信処理を実行可能とし、
サーバ装置
識別情報と状況情報が対応付けられているデータベースを記憶し、
状況情報は、インセンティブ対象か否かを示す情報であり、
管理端末の利用に基づき、ユーザーを特定する特定処理と、
特定処理で特定されたユーザーに対応づけられた識別情報を、管理端末に送信するサーバ送信処理と、
ユーザーが所持する携帯端末から受信した識別情報に対応する状況情報をデータベースから読み出し、読み出された状況情報がインセンティブ対象であること、及び、識別情報を送信した携帯端末で所定のアプリが起動されたことを判定条件として判定する判定処理と、
判定処理において、判定条件が満たされていることが判定された場合、コード情報に含まれる識別情報に対応するユーザーに対して、報酬を与えるインセンティブ処理と、を実行する
【0010】
さらに、第2の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1の構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
判定処理における判定条件は、ユーザーが所定のアプリをインストールしたことを含む。
【0011】
さらに、第3の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1または第2の構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
判定処理における判定条件は、携帯端末にインストールされたアプリでログインしたことを含む。
【0012】
さらに、第4の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1から第3の何れか1つの構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
インセンティブ付与システムは、サーバ装置を含んで構成され、
サーバ装置は、携帯端末にアプリがインストールされた場合、当該携帯端末の端末識別情報を含む状況情報を登録し、
判定処理は、状況情報を使用して判定を行う。
【0013】
さらに、第5の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1から第4の何れか1つの構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
インセンティブ付与システムは、サーバ装置を含んで構成され、
サーバ装置は、携帯端末にアプリが登録された場合、登録したユーザーに対応する識別情報を含む状況情報を記憶し、
出力処理は、状況情報に基づいてコード情報の出力可否が決定される。
【0014】
さらに、第6の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1から第5の何れか1つの構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
判定処理は、インセンティブ処理を実行可能とする有効期間、もしくは、インセンティブ処理の対象人数の少なくとも一方の判定を行う。
【0015】
さらに、第7の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1から第6の何れか1つの構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
サーバ装置において、識別情報に対応する会員情報が登録されている場合、アプリが起動された際、当該会員情報を使用して自動ログインさせる。
【0016】
さらに、第8の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1から第7の何れか1つの構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
管理端末は、宿泊施設に設置される端末であって、ユーザーのチェックイン、もしくは、チェックアウトの管理を行う、もしくは、宿泊する部屋内に設置されている。
【0017】
さらに、第9の構成に係るインセンティブ付与システムは、第1から第8の何れか1つの構成に係るインセンティブ付与システムにおいて、
宿泊施設の会員情報を登録させるための情報の少なくとも一部を、宿泊施設の宿泊者情報から取得する。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係るインセンティブ付与システムによれば、ユーザーにインセンティブを付与することで、ユーザーが所持する携帯端末にアプリをインストールさせ、利用させる機会の増加を図ることが可能となる。特に、コード情報にユーザーに対応づけられた識別情報を含ませておくことで、報酬付与の対象となるユーザーに対して適切にインセンティブを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る宿泊施設用システムの構成を示す図
図2】本実施形態に係る精算機の外観を示す図
図3】本実施形態に係る精算機の構成を示す図
図4】本実施形態に係る管理コンピューターの構成を示す図
図5】本実施形態に係る宿泊施設用システムで使用する各種データ構成を示す図
図6】本実施形態に係るチェックイン処理を示すフロー図
図7】本実施形態に係る予約者登録処理を示すフロー図
図8】本実施形態に係る初期画面を示す図
図9】本実施形態に係るチェックイン方法選択画面を示す図
図10】本実施形態に係る宿泊内容確認画面を示す図
図11】本実施形態に係る国籍選択画面を示す図
図12】本実施形態に係るパスパート確認画面を示す図
図13】本実施形態に係る宿泊台帳画面を示す図
図14】本実施形態に係る宿泊台帳画面(編集中)を示す図
図15】本実施形態に係るレシートを示す図
図16】本実施形態に係る携帯端末の構成を示す図
図17】本実施形態に係るコード読み取り処理で使用する各種データ構成を示す図
図18】本実施形態に係るコード読み取り処理を示すフロー図
図19】本実施形態に係るコード読み取り処理の画面遷移を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本実施形態に係る宿泊施設用システムの構成を示す図である。本発明は、ユーザーが所持するスマートフォン等の携帯端末にアプリ(プログラム)のインストールを促すインセンティブ付与システムに関する。ここでは、ホテル等の宿泊施設を使用する顧客(ユーザー)に対して、宿泊施設の予約等を行うことのできるアプリのインストールを促すものである。
【0021】
本実施形態の宿泊施設用システムは、宿泊客のチェックイン、宿泊代の支払い、チェックアウト等、宿泊に関する各種処理を実行するシステムである。本実施形態の宿泊施設用システムは、宿泊施設(この場合、ホテル)のホテル出入口82の近傍に位置するロビー内に設置されている。宿泊施設用システムは、ロビー内に配置され宿泊客自身が操作する精算機1a、1b(本発明に係る「管理端末」に相当)、フロント内等に配置され従業員によって操作される管理コンピューター3を有して構成されている。なお、複数の宿泊客に同時にサービスを提供できるように精算機1a、1bは複数台(本実施形態は2台)配置されている。
【0022】
精算機1a、1bと管理コンピューター3は、LAN51を介して互いに通信可能に接続されている。管理コンピューター3には、各種情報を表示するためのモニタ42、キーボード、マウス等、従業員による入力を受け付けるための入力手段41が接続されている。また、レシートを印字するためのレシートプリンタ44、カードキーに各種情報を書き込む、そして、読み出すためのカードキーリーダ・ライタ43も接続されている。ここでカードキーとは、客室を解錠する鍵となるカードであって、客室のドアに配置されたセンサーにカードキーを近づける(非接触タイプ)、あるいは、センサーのスロットにカードキーを差し込む(接触タイプ)ことで解錠を行うことが可能である。
【0023】
また、宿泊施設内のLAN51は、ルータ52を介してインターネットに通信接続されており、宿泊施設内の管理コンピューター3、精算機1a、1b等は、インターネットを経由して各種サーバと通信を行うことが可能である。本実施形態で使用するサーバとしては、管理サーバ53、アプリを提供するアプリストアサーバ54、ユーザーが所持する携帯端末へのアプリのインストール状況、並びに、インセンティブ付与の決定を管理するアプリ管理サーバ55、また、旅行会社、あるいは、通販会社等、宿泊施設以外の外部業者によって管理され、ユーザーからの予約を受け付ける外部予約サーバ56がある。
【0024】
管理サーバ53は、管理コンピューター3と同様、予約情報や会員情報等を記憶管理するとともに、宿泊施設が運営する予約サイトによってユーザーからの予約を受け付けることが可能でアル。なお、管理サーバ53は、用途毎に異なるサーバに分けることとしてもよい。例えば、予約を受け付ける予約管理サーバ、会員情報を管理する会員管理サーバ、ユーザーのポイントを管理するポイント管理サーバなどに分けて管理することも可能である。
【0025】
また、LAN51には、各客室51aに設置されたセットトップボックス81aが通信接続されている。このセットトップボックス81aには、テレビ82aが接続されており、客室8aに滞在するユーザーは、セットトップボックス81aを介して、テレビ、もしくは、ビデオオンデマンドによる映像視聴を行うことや、宿泊施設に関する情報を視聴することが可能となっている。
【0026】
図2は、本実施形態に係る精算機1(1a、1b)の外観を示す図であり、図3は、本実施形態に係る精算機1(1a、1b)の構成を示すブロック図である。精算機は宿泊施設のロビー内に配置されており、宿泊客のチェックイン、チェックアウトの補助を行うことが可能である。本実施形態の宿泊施設用システムでは、4種類のチェックインを行うことが可能である。予約時に通知された予約IDを使用する形態、予約した名前を使用する形態、2次元バーコードを使用する形態、フロントで渡されたルームカード(カードキー)を使用する形態である。ルームカードを使用してチェックインを行う形態では、宿泊客は、まずフロント81にいる従業員に対して、氏名、滞在期間等を告げ、少なくとも部屋番号の記録されたカードキーを受け取る。なお、このカードキーにはまだ客室の解錠機能は有していない。このカードキーを精算機1で読み取らせ、客室料金の支払いを終えることで、カードキーに解錠機能が与えられることになる。
【0027】
精算機1は、タッチパネルモニタ11、カードキー入出口12、スキャナ口13、紙幣入出口18、レシートプリンタ14、クレジットカード入出口15、テンキー16、金銭払出口17を備えて構成されている。タッチパネルモニタ11は、操作する宿泊客に対して各種情報を表示する表示部11bと、宿泊客からの操作を受け付けるタッチパネル11aを備えて構成されている。カードキー入出口12は、客室の解錠を行うカードキーを読み取らせる、あるいは、精算機1内にストックしてあるカードキーを発行する、あるいは、チェックアウト時にカードキーを回収するための開口である。
【0028】
精算機1は、通常のコンピューターと同様、制御部としてのCPU21a、ROM21b、RAM21cを備えて構成されている。また、ハードディスク22等、各種情報を記憶する記憶部を有している。インターフェイス24には、スキャナ20、カードキーユニット25、クレジットカードユニット26、紙幣入出金部27、硬貨出金部28、テンキー16、レシートプリンタ14が接続されている。これらインターフェイス24に接続された各種機器は、制御部、記憶部と接続され、記憶部に記憶されたプログラムに従って制御される。
【0029】
クレジットカードユニット26は、クレジットカード入出口15の背面に配置されており、宿泊客の所持するクレジットカードの読み取りを行う。紙幣入出金部27は紙幣入出口18の背面に配置されており、宿泊客の支払う紙幣の回収、あるいは、お釣りとしての紙幣の排出を行う。硬貨出金部28は金銭払出口17の裏面に配置されており、宿泊客に対してお釣りとしての硬貨の排出を行う。レシートプリンタ14は、収納するレシート用紙に領収書等、各種印字、並びに、印字したレシート用紙のカットを行うことが可能である。テンキー16は、クレジットカードの暗唱番号等、各種情報を入力することが可能である。
【0030】
タッチパネルモニタ11に表示する画像は、制御部、記憶部の制御の基、画像処理部21dによって表示部11bに表示される。また、精算機1にはLAN51に接続するための通信部23が設けられ、ネットワークに接続された管理コンピューター3、あるいは、ルータ52を介してインターネットと通信を行うことが可能となっている。また、精算機1は、タッチパネルモニタ11による視覚情報以外に、音声処理部21e、スピーカによる聴覚情報も提供することが可能である。
【0031】
図4は、本実施形態に係る管理コンピューター3、及び、その周辺機構の構成を示す図である。管理コンピューター3は、従業員によって操作される情報処理装置であって、制御部としてのCPU31a、ROM31b、RAM31c、記憶部としてのハードディスク32を備えて構成されている。また、キーボード、マウスと行った各種入力手段41を接続するためのインターフェイス37aを備えている。また、レシートプリンタ44、カードキーリーダ・ライタ43を接続するためのインターフェイス37bを備えている。また、モニタ42に対して映像を形成出力するための画像処理部31dを備えている。また、LAN51に接続するための通信部33が設けられ、ネットワークに接続された精算機1a,1b、あるいは、ルータ52を介してインターネットと通信を行うことが可能となっている。また、管理コンピューター3は、モニタ42による視覚情報以外に、音声処理部31e、スピーカによる聴覚情報も提供することが可能である。
【0032】
以上のような構成のもと、本実施形態に係る宿泊施設用システムは、宿泊客のチェックイン、チェックアウトに関する各種処理を実行することが可能である。現在、宿泊施設の予約方法としては、宿泊施設自体で予約を受け付ける方法以外に、宿泊施設以外の業者(「外部業者」という)によって予約を受け付ける方法がある。宿泊施設自体で予約を受け付ける方法としては、電話、ファックスによる予約受付以外に、宿泊施設自体が運営する自社サイトを使用して予約を受け付ける方法がある。一方、外部業者によって予約を受け付ける方法としては、旅行業者や通信販売業者等、外部の業者によって運営される外部サイトを使用することが一般的である。外部サイトを使用することで、広い顧客窓口を使用して多くの宿泊客を集客することが可能である。
【0033】
ところで、外部サイトを使用した場合、集客を外部業者に外部委託することとなり、宿泊施設側は、外部業者に対して手数料を支払う必要が生じる。手数料は、宿泊代金に対して一定料率を掛けた額となることが一般的である。したがって、外部サイトの広い顧客窓口で宿泊客を集客できることになるが、その場合の利益率は、宿泊施設自体で受け付けた場合の利益率よりも低くなる。宿泊施設における宿泊客は、初めてその宿泊施設(あるいは、同じグループに属する宿泊施設)を使用する宿泊客以外に、再度、宿泊移設(あるいは、同じグループに属する宿泊施設)を使用する、いわゆるリピーターと呼ばれる宿泊客がいる。リピーターが、外部サイトによる予約を継続した場合、宿泊施設自体で予約を受け付けた場合として、利益率は低くなる。また、何度も宿泊施設を利用しているリピーターを、宿泊施設自体の予約に取り込めないことは、貴重な機会を逸失していることになる。
【0034】
現在、スマートフォン等の携帯端末が広く利用される中、宿泊施設の予約においてもホテル専用、あるいは、ホテルチェーン店専用のアプリが使用される場合がある。このようなアプリでは、前述したような外部サイトを通さずに、宿泊施設を予約することができるため、宿泊施設にとってのメリットは大きい。また、ユーザーにとっても容易に予約を行うことができる、また、宿泊施設の会員である場合には、会員特典、割引等を受けることも容易になる。本実施形態では、このような宿泊施設のアプリをインストールさせるための宿泊施設用システムを提供することを一つの目的とする。
【0035】
図6は、本実施形態に係る精算機1で実行されるチェックイン処理を示すフロー図である。まだ受付を行っていない初期状態の精算機1には、初期画面が表示されている。図8は、本実施形態に係る初期画面を示す図である。初期画面には、言語選択ボタン111、チェックイン選択ボタン112、チェックアウト選択ボタン113が表示されている。宿泊客は、チェックインする場合にはチェックイン選択ボタン112を操作し、チェックアウトする場合にはチェックアウト選択ボタン113を操作する。また、宿泊客が外国人の場合には、自国の言語に対応する言語選択ボタン111を操作することで、タッチパネルモニタ11の言語表示を変更する。
【0036】
チェックイン処理は、チェックイン選択ボタン112を操作することで開始される。チェックイン処理が開始されると、タッチパネルモニタ11には、チェックイン方法を問うチェックイン方法選択画面が表示される(S101)。図9は、チェックイン方法選択画面を示す図である。チェックイン方法選択画面には、4つのチェックイン選択ボタン114a~114dが表示されており、宿泊客は4種類のチェックイン方法の内、何れかを選択することが可能となっている。
【0037】
4種類のチェックイン方法としては、(1)予約IDを使用する形態(チェックイン選択ボタン114aを選択)、(2)名前を使用する形態(チェックイン選択ボタン114bを選択)、(3)2次元バーコードを使用する形態(チェックイン選択ボタン114cを選択)、(4)ルームカードを使用する形態(チェックイン選択ボタン114dを選択)がある。宿泊施設の予約を行った場合、予約IDが通知されることがある。予約IDを使用する形態は、通知された予約IDを入力することで予約を紹介する形態である。名前を使用する形態は、予約した宿泊客の名前を入力することで予約を紹介する形態である。インターネットを使用した宿泊施設の予約では、メール、アプリ等によって、予約に関する情報が2次元バーコード(コード情報)を使用して通知されることがある。2次元バーコードを使用する形態は、ユーザーが取得した2次元バーコードを提示して予約を照会する形態である。
【0038】
ところで、来店した宿泊客は、直接、精算機1に立ち寄らず、フロント81にいる従業員に対して、氏名、滞在期間等を告げるといった、従来から行われている手法を取ることがある。また、予約を行っていない宿泊客(ウォークインと呼ばれる)に対しても同様に、フロント81にいる従業員に対して、空き部屋を確認し、空き部屋がある場合、宿泊を申し込む手法がある。ルームカードを使用する形態は、このような手法に対応した形態である。この場合、従業員は管理コンピューター3に情報を入力し、当該宿泊客の予約を確認し、カードキーリーダ・ライタ43を使用して部屋番号をカードキーに記録させる、あるいは、ウォークインの場合は、宿泊に関する情報を登録し、カードキーリーダ・ライタ43を使用して部屋番号をカードキーに記録させる、その際、会員である場合には、会員情報に基づいて宿泊に関する情報が登録される。その後、カードキーを宿泊客に渡して精算機1での精算を促すことになる。宿泊客は、精算機1で、ルームカードから照会する形態を選択することで、各種情報(予約ID、名前、2次元バーコード等)を入力する必要なく、カードキーをカードキー入出口12に挿入するだけで、予約に関する情報を照会することが可能となる。
【0039】
ここで、宿泊施設用システムで使用する各種データ構成について説明しておく。図5は、宿泊施設用システムで使用する各種データ構成である。予約の形態としては、前述したように、外部サイト(外部予約サーバ56)を使用して行う形態と、宿泊施設自身で行う形態の2通りに分かれる。図5は(A)は、外部サイトを使用して行う場合であって、ここでは、2つの外部サイト予約情報が示されている。外部サイト予約情報は、外部の業者によって運営される外部サイトで受け付けた予約情報である。宿泊施設では複数の外部業者を使用することがある。図5(A1)は、外部業者Aによって受け付けた予約情報(外部サイト予約情報)であり、図5(A2)は、外部業者Bによって受け付けた予約情報(外部サイト予約情報)である。このような予約情報は、外部予約サーバ56から、宿泊施設内の管理コンピューター3、あるいは、宿泊施設にて管理する管理サーバ53に送信される。
【0040】
外部サイト予約情報は、外部業者毎にそのデータ構成が異なることが考えられる。図5(A1)に示す外部サイト予約情報は、外部業者Aを示す識別情報、予約ID、宿泊者情報、宿泊関連情報を含んで構成されている。宿泊者情報は、カタカナで表記された氏名、電話番号、性別を含んで構成されている。宿泊関連情報は、チェックイン日、宿泊数、宿泊人数、部屋タイプ、宿泊代金、予約プランといった情報を含んで構成されている。一方、図5(A1)に示す外部サイト予約情報は、外部業者Bを示す識別情報、予約ID、宿泊者情報、宿泊関連情報を含んで構成されている。図5(A1)と図5(A2)を比較すると、宿泊関連情報の内容は一致し、宿泊者情報については、その内容が一部異なっている。これは、宿泊関連情報は、同じ宿泊施設に関する情報であること、宿泊者情報の取扱については、外部業者によってその運用が異なることを理由としている。また、図5(A1)、図5(A2)のような外部サイト予約情報の場合、メールアドレス等、詳細な宿泊者情報が含まれないことが一般的である。また、外部サイト予約情報中の宿泊者情報の取り扱いも制限されている(例えば、宿泊客の確認を得ない限り、プロモーションに使用することができない等)ことがある。図5(A1)、図5(A2)に示される外部サイト予約情報は、インターネットを介して、宿泊施設の管理コンピューター3に記憶される。
【0041】
図5(B)は、宿泊施設会員に関する各種情報であり、図5(B1)は、会員情報、すなわち、宿泊施設に登録された宿泊客に関する各種情報である。会員情報は、宿泊施設内の管理コンピューター3、あるいは、宿泊施設にて管理する管理サーバ53で記憶管理されている。図5(B2)は、宿泊施設の会員が予約した場合の会員予約情報である。会員予約情報、並びに、後で説明する非会員予約情報は、例えば、管理サーバ53が有する予約機能を使用し、ユーザーから予約を受け付けて形成され、管理サーバ53あるいは、管理コンピューター3で記憶管理される。会員情報には、会員ID、氏名(漢字)、氏名(カタカナ)、性別、職業、年齢、国籍、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスといった詳細な情報が含まれている。会員情報は、外部サイト予約情報中の宿泊者情報と異なり、宿泊客の確認を得て登録された情報である。したがって、宿泊施設側でプロモーション等に使用することが可能である。また、会員予約情報は、会員情報を登録している顧客によって予約された際の情報であり、会員情報の会員IDに対応付けて、予約ID、宿泊関連情報が登録されている。
【0042】
図5(C)は、宿泊施設非会員に関する情報である。宿泊施設非会員とは、例えば、宿泊施設のホームページ等から会員登録を行わずに予約した宿泊客、あるいは、宿泊施設に電話することで予約した宿泊客である。図5(C1)は、宿泊施設非会員によって予約された場合に形成される非会員予約情報である。非会員予約情報には、予約ID、宿泊者情報、宿泊関連情報が含まれている。宿泊者情報には、氏名(漢字)、氏名(カナ)、住所、電話番号が含まれている。
【0043】
図6のチェックイン処理に戻り、チェックイン方法選択画面の表示に基づき、ユーザーによりチェックイン方法が選択された場合(S102:Yes)、選択されたチェックイン方法に応じた予約者の照会(特定)、すなわち、管理コンピューター3のハードディスク32(記憶部)に記憶されるデータベースの検索が行われる(S103)。そして、照会に基づいて、図5(A1)、図5(A2)で説明した外部サイト予約情報、あるいは、図5(B2)で説明した会員予約情報、あるいは、図5(C)で説明した非会員予約情報が取得される(S104)。各種予約情報が取得されると、精算機1は、アプリ管理サーバ55に対して、チェックインの対象となるユーザーがインセンティブ対象であるか否かを問い合わせる(S105)。その後、精算機1は、取得した予約に関する情報に基づいて宿泊内容確認画面を表示する(S106)。
【0044】
図10は、本実施形態に係る宿泊内容確認画面を示す図である。宿泊内容確認画面には、取得した予約情報(外部サイト予約情報、会員予約情報、あるいは、非会員予約情報)に基づいて各種情報を表示する宿泊関連表示欄115、取消ボタン116、戻るボタン117、次へボタン118が表示されている。宿泊関連表示欄115に表示される内容に間違いないことを確認したユーザ(宿泊客)は、次へボタン118を操作する(S106:Yes)。一方、宿泊関連表示欄115に実際と異なる内容がある場合、ユーザーは取消ボタン116、あるいは、戻るボタン117を操作して、従業者を呼ぶ、あるいは、操作をやり直す。
【0045】
宿泊関連表示欄115の表示内容が確認された後(S107:Yes)、予約者登録処理(S200)が実行される。予約者登録処理(S200)は、従来の宿帳記入に相当する処理であり、宿泊客について宿泊に必要とされる情報が取得される。特に、外国人宿泊客の場合、パスポートの提示、登録が必須とされるため、外国時宿泊客のパスポートがコピー(スキャン)が行われる。
【0046】
図7は、本実施形態に係る予約者登録処理(S200)のフロー図である。予約者登録処理(S200)が開始されると、まず、国籍選択画面が表示される(S201)。図11は、本実施形態に係る国籍選択画面を示す図である。国籍選択画面には、日本に居住する宿泊客が選択する国籍選択ボタン119a、日本に居住する宿泊客、すなわち、パスポートの提示が必要とされる宿泊客が選択する119bが表示されている。また、国籍選択画面には、何人目の受付であるかを示す、登録順表示欄120が表示される。この他、国籍選択画面には、取消ボタン116、戻るボタン117が表示されている。これら機能は、図10で説明した宿泊内容確認画面における機能と同様であって、一般的な機能である。以後の各種画面に登場する取消ボタン116、戻るボタン117についても同様である。
【0047】
国籍選択ボタン119bが選択された場合(S202:No)、すなわち、外国人宿泊客の場合、精算機1は、ユーザーに対し、スキャナ口13内に設置されたスキャナ20上にパスポートを設置するようにタッチパネルモニタ11等に表示(図示せず)して促す。スキャナ20によるパスポートの読み取り(S203)が完了すると、図12に表示されるパスポート確認画面が表示される(S204)。パスポート表示画面には、パスポート表示欄121、取消ボタン116、戻るボタン117、次へボタン118等が表示されている。パスポート表示欄121には、スキャナ20で読み取られたパスポート画像が表示される。ユーザーは、パスポート表示欄121に表示されたパスポート画像を確認し、読み取り完了を指示する次へボタン118を操作し、パスポートの読み取りを完了する(S205:Yes)。なお、読み取られたパスポート画像は、そのまま、宿泊台帳情報に登録してもよいし、あるいは、パスポート画像から文字認識を行うことでパスポート番号等、各種パスポート情報を抽出して、パスポート画像とともに、あるいは、抽出したパスポート情報のみを宿泊台帳情報に登録してもよい。
【0048】
パスポートの読み取りが完了する(S205:Yes)、あるいは、国籍選択ボタン119aが操作された場合、S104で取得した予約に関する情報が、外部サイト予約情報であるか否かが判定される(S206)。外部サイト予約情報でない場合(S206:No)、宿泊客は会員登録しているか否かが判定される(S207)。宿泊客が会員登録している場合(S207:Yes)は、図5(B)で説明した宿泊施設会員の場合であるため、図5(B1)の会員情報と図5(B2)の会員予約情報を使用して宿泊台帳画面が表示される。一方、宿泊客が会員登録していない場合(S207:No)は、図5(C)で説明した宿泊施設非会員の場合であるため、図5(C1)の非会員予約情報を使用して宿泊台帳画面が表示される。
【0049】
また、予約に関する情報が、外部サイト予約情報の場合(S206:Yes)、外部サイト予約情報の内、例えば、図5(A1)の外部サイト予約情報の場合、氏名(カナ)、及び、電話番号に対応する会員情報が検索される(S207)。検索結果が、見つかった場合、すなわち、会員情報が登録されている場合(S208:Yes)、対応する会員情報を取得(S209)し、外部サイト予約情報、及び、会員情報を使用して宿泊台帳画面が表示される(S211)。一方、会員登録されていない場合(S208:No)には、外部サイト予約情報のみを使用して、宿泊台帳画面が表示される(S210)。なお、本実施形態では、予約者登録処理の実行中に、宿泊台帳画面を表示するために必要な情報を形成する処理を実行(S206~S212)しているが、この処理は、予約者登録処理が行われる前に事前に行われるものであってもよい。
【0050】
図13は、本実施形態に係る宿泊台帳画面を示す図である。宿泊台帳画面には、宿泊関連情報表示欄122、編集ボタン123、宿泊者関連情報表示欄124、サイン欄125、取消ボタン116、確定ボタン126等が含まれている。宿泊関連情報表示欄122は、図5(A1)、図5(A2)、図5(B2)、図5(C1)で説明した情報に含まれる宿泊関連情報に基づいて表示される。また、会員登録されている場合、宿泊者関連情報表示欄124には、図5(B1)の会員情報に含まれる各種情報が表示される。このように会員登録を行っている場合、宿泊者関連情報表示欄124は、登録されている会員情報に基づき、殆どの情報が表示されるため、ユーザーは大幅な編集を行う必要がない。
【0051】
サイン欄125は、指あるいはタッチペンを使用して、タッチパネルモニタ11上をなぞり、署名を記入するための欄である。宿泊施設の運用によっては、署名を求めない場合もある。その場合、サイン欄125を設けない形態としてもよい。宿泊台帳画面において編集ボタン123が操作された場合(S214:Yes)、図14に示す宿泊台帳画面(編集中)に遷移し、編集処理(S215)が実行される。宿泊台帳画面(編集中)には、宿泊者関連情報表示欄124の他、ソフトキーボード127、変換文字選択欄128が表示されている。ユーザーは、宿泊者関連情報表示欄124中、編集(新規追加、修正、削除)したい項目を選択し、ソフトキーボード127、変換文字選択欄128を使用して編集を行う。
【0052】
編集後、あるいは、編集しないままの状態で、宿泊者関連情報表示欄124中の確定ボタン126が操作された場合(S216:Yes)、登録確認画面(図示せず)が表示される(S217)。登録確認画面には、登録許可ボタンが表示され、ユーザーにより登録許可ボタンが操作された場合(S218:Yes)には、図13に示す宿泊台帳画面をキャプチャーした画像(宿泊台帳画像)を宿泊台帳情報として、管理コンピューター3のハードディスク32等の記憶手段に登録される(S219)。なお、宿泊台帳画像には、少なくとも宿泊関連情報表示欄122、宿泊者関連情報表示欄124の部分が含まれていればよい。
【0053】
以上で予約者登録処理(S200)は、終了し、図6のチェックイン処理へと戻る。予約者登録処理(S200)が完了すると、宿泊費用の支払い処理(S109)を実行する。本実施形態では、紙幣入出金部27、硬貨出金部28を使用した現金による支払い、あるいは、クレジットカードユニット26を使用したクレジットカードによる支払いが可能となっている。宿泊費用の支払いが完了すると、カードキー入出口12から客室の解錠に使用するカードキーが発行される(S110)。カードキーは宿泊人数を上限枚数として発行することが可能である。なお、図9で説明したルームカードから予約の紹介を行った場合には、挿入したカードキーに解錠するための情報がカードキーユニット25で書き込まれて排出される。
【0054】
カードキーの発行後、ユーザーがインセンティブ対象であるか否かの判定を行う第1の判定が行われる(S111)。インセンティブの対象か否かは、S105で行ったアプリ管理サーバ55への結果として判定される。ここで、本実施形態の第1の判定におけるインセンティブ対象でないユーザーとは、例えば、ユーザーの携帯端末にアプリをインストールし、会員として使用しているユーザーのことをいう。それ以外のユーザーをインセンティブ対象とすることで、携帯端末によるアプリ利用を促すこととしている。なお、第1の判定では、アプリをインストールしていないユーザーのみをインセンティブ対象とする等、各種判定条件を設定することが可能である。また、第1の判定処理では、全てのユーザーをインセンティブ対象とする(実質、インセンティブ対象ユーザーの判定を行わない)こととしてもよい。
【0055】
S111において、インセンティブ対象のユーザーと判定された場合(S111:Yes)、第1レシート発行処理(S112)が実行される。第1レシート発行処理(S112)では、図15(A)に示されるようにコード情報61aが表示されたレシート61がレシートプリンタ14で印字発行される。一方、インセンティブ対象のユーザーでない場合(S111:No)、第2レシート発行処理(S113)が実行される。第2レシート発行処理(S113)では、図15(B)に示されるようにコード情報61aが無いレシート61が印字発行される。
【0056】
では、図15に示されるレシート61の構成について説明する。図15(A)はインセンティブ対象ユーザーに発行されるレシート61であり、図15(B)は、インセンティブ対象ユーザー以外のユーザーに発行されるレシート61である。図15(A)、図15(B)のレシート61は、図15(A)のレシート61が、QRコード(登録商標)で形成されたコード情報61a、及び、インセンティブ説明61bが表示されているのに対し、図15(B)のレシート61には表示されていない点において異なっている。
【0057】
図15(A)、図15(B)のレシート61には、どちらにも、チェックイン日、客室番号、チェックイン時間、精算時刻(支払処理を行った時刻)の他、予約プラン名、宿泊代金、氏名、到着日(チェックイン日)、電話番号等が表示されている。なお、図の例は、会員登録している場合であって、住所やメールアドレスといった情報も表示されている。
【0058】
図15(A)に示されるようにインセンティブ対象ユーザーに対しては、コード情報61a、インセンティブ説明61bが表示されている。では、これら情報を使用した処理について説明する。インセンティブ説明61bに表記されているように、宿泊施設のアプリをインストールし、初回設定を完了したユーザーには、インセンティブとしてビール1缶を提供することとしている。インセンティブを希望するユーザーは、コード情報61aを、スマホ(携帯端末)で読み取ることで処理を開始する。
【0059】
図16は、本実施形態に係る携帯端末7の構成を示す図である。携帯端末7は、ユーザーが所持する端末であって、制御部として、CPU71a、各種プログラム等を記憶したROM61b、情報を一時記憶するためのRAM71c、画像処理部71d、音響処理部71eを備えている。画像処理部71dには、撮影を可能とするカメラ74の他、タッチパネルモニタ75の表示部が接続されている。音響処理部71eには、スピーカ78a、マイクロホン78bが接続されている。CPU71aには、インターフェイス73を介して、各種通信部(携帯回線通信部76a、無線LAn通信部76b、Bluetooth通信部76c(Bluetoothは登録商標))の他、各種入力を受け付ける入力スイッチ53、タッチパネルモニタ75を構成するタッチパネル751が接続されている。
【0060】
ユーザーは、このような携帯端末7を使用し、各種アプリを使用することが可能である。また、図15に示されるレシート61を受領したユーザーは、インセンティブを希望する場合、携帯端末7のカメラ74を使用して、コード情報61aを読み取ることで、図18に示すコード読み取り処理を開始する。
【0061】
図17は、本実施形態に係るコード読み取り処理で使用する各種データ構成を示す図である。コード情報61aには、図17(A)に示されるようにアプリ管理サーバ55を示すURLが含まれている。このURLの末尾には、トランザクションIDが記述されており、このURLを使用してアクセスしてきた場合、トランザクションIDを使用してユーザーを判定することが可能となっている。言い換えると、トランザクションIDは、ユーザーに対応づけられているということができる。
【0062】
ここで、コード情報に含まれるトランザクションIDの発行について説明する。トランザクションIDは、アプリ管理サーバ55で発行される識別情報であって、ユーザーに対応づけられた情報である。アプリ管理サーバ55では、図17(B1)~図17(B3)に示される各種アプリ状況情報を記憶している。このアプリ状況情報は、図17(B1)に示されるコード情報発行時、図17(B2)に示されるアプリインストール時、図17(B3)に示されるアプリ利用開始時の形態があり、これらのアプリ状況情報を参照することで、ユーザーがアプリをインストールしているか否か、インストールした状態でアプリを利用開始しているか否かを判断することができる。図6で説明したチェックイン処理におけるアプリ管理サーバへの問い合わせ(S105)、並びに、その問い合わせ結果としてのユーザーはインセンティブ対象か否か(S111)は、このアプリ状況情報を参照することで判定される。
【0063】
図17(B3)は、アプリ利用開始時、すなわち、ユーザーが携帯端末7にアプリをインストールしてログインして利用開始した状態のアプリ状況情報である。この場合、アプリ状況情報には、トランザクションID、会員IDあるいは予約ID、経路情報、端末ID(端末識別情報)、インストール関連情報、利用関連情報が含まれている。トランザクションIDの発行については後で説明を行う。会員IDあるいは予約IDは、ユーザーを特定することのできる情報である。
【0064】
経路情報は、コード情報の発行経路を特定するための情報である。本実施形態の場合、レシート61を発行した精算機1a、1bを示す情報が経路情報となる。経路情報としては、精算機1a、1bで発行された情報であることを示す情報であってもよく、発行された精算機1a、1bのどちらで発行されたか、までを特定できる情報であってもよい。本実施形態では、精算機1a、1bのレシート61を使用してコード情報61aを発行することとしているが、コード情報61aの発行は、ユーザーが特定できる各種状況において発行することとしてもよい。例えば、宿泊施設の客室に設置されたテレビ82aを使用し、テレビ82aにコード情報61a、並びに、インセンティブ説明61bを表示させることとしてもよい。その場合、管理コンピューター3は、客室のテレビに接続されたセットトップボックス81aと通信接続され、管理コンピューター3からセットトップボックス81aに各種情報を出力することが必要とされる。
【0065】
端末IDは、携帯端末7に固有の識別情報であって、端末IDには、広告配信用等に使用する広告IDを使用することも可能である。携帯端末7は個人所有されることが一般的であって、同じ携帯端末7を異なるユーザーが使用することはあまり考えられない。例えば、インセンティブの提供を受けるにあたり、同じ携帯端末7で、異なるユーザーの登録を行うことで、不正にインセンティブ提供を受けることが考えられる。そのため、インセンティブ対象の判定にあたり、アプリ状況情報中、同じ端末IDが既に存在していた場合、インセンティブ対象から除外することとしている。
【0066】
インストール関連情報は、アプリをインストールした日時等が含まれている。そして、利用関連情報は、アプリを立ち上げ、会員としてログインした日時、すなわち、会員としてアプリを利用開始した日時等が含まれている。
【0067】
図17(B2)に示されるアプリインストール時のアプリ状況情報は、図17(B3)のアプリ状況情報から、利用関連情報が無い形態となっている。アプリをインストールして利用開始すると、利用関連情報が加わり、図17(B2)の状態から図17(B3)の状態へと遷移する。
【0068】
図6で説明したチェックイン処理では、ユーザーがインセンティブ対象であると判定された場合(S111)、第1レシート発行処理(S112)において、コード情報61aが含まれるレシート61を発行する。インセンティブ対象か否かは、アプリ管理サーバ55で判定されることになるが、アプリ管理サーバ55は、図17(B)に示されるアプリ状況情報を参照し、アプリ状況情報が、図17(B3)の状態でない場合、図17(A)に含まれる情報を、精算機1に返信し、精算機1では、受信した情報に基づいてコード情報を形成して、レシート61に印字する。コード情報には、トランザクションIDが含まれているため、このトランザクションIDとアプリ状況情報とを参照することで、ユーザーを特定することが可能である。
【0069】
では、コード読み取り処理について、図18に示されるフロー図を用いて説明を行う。なお、図19は、本実施形態に係るコード読み取り処理の画面遷移を示す図である。コード読み取り処理は、携帯端末7で実行される処理であり、図19(A)に示されるカメラ74で撮影し、コード情報61aをタッチパネルモニタ55の撮影表示欄556a内に表示させることで開始される。携帯端末7は、カメラ74で撮影されたコード情報61aから図17(A)で説明したURLを抽出する(S301)。そして、抽出したURLに基づき、アプリ管理サーバ55にアクセスする。アプリ管理サーバ55は、URLに含まれるトランザクションIDによって、アプリ状況情報を読み出し、携帯端末7に対象アプリがインストール済みか否かを確認する。アプリがインストールされていない場合(S303:No)、アプリ管理サーバ55は、携帯端末7にアプリのインストール画面のURLを通知し、携帯端末7をアプリのインストール画面遷移させる(S304)。ユーザーは、インストール画面から対象アプリをインストールすることが可能となる。アプリは、携帯端末7が搭載するOSの種類で異なったものが使用される。アプリ管理サーバ55は、アクセスしてきた携帯端末7のOSの種類を判定し、OSの種類に応じたアプリストアサーバ54のURLを通知している。このように本実施形態では、アプリ管理サーバ55が、アクセスしてきた携帯端末7のOSの種類を判別し、OSの種類に応じたアプリストアサーバ54であって、対象アプリのインストール画面に誘導することで、OSの種類に関係なく1つのコード情報で対応することが可能となっている。
【0070】
対象アプリがインストールされなかった場合(S305:No)は、コード読み取り情報を終了する。対象アプリがインストールされた場合(S305:Yes)、対象アプリを起動する(S306)。その際、携帯端末7は、アプリ管理サーバ55に対して、対象アプリがインストールされた旨を、自己の端末IDとともに送信する。アプリ管理サーバ55では、アプリ状況情報を図17(B1)の状態から、図17(B2)の状態に書き換える。また、対象アプリが既に携帯端末7にインストールされている場合(S303:Yes)、対象アプリが起動中か否かを確認する(S314)。対象アプリが起動していない場合(S314:No)には、対象アプリを起動し、自動ログイン機能を使用し、自動ログインさせる(S315)。その後、対象アプリでログインできたか否かを確認する(S315)。ログイン中である場合(S316:Yes)には、既に、対象アプリで登録されているため、インセンティブ対象のユーザーではないと判定し、処理を中止する。
【0071】
一方、対象アプリが起動(S306)、あるいは、対象アプリの起動後、ログインできなかった場合(S315:No)、会員登録されているか否かが確認される(S307)。この確認は、例えば、コード情報に会員IDが含まれているか否かによって確認することが可能である。あるいは、コード情報に含まれる予約IDを管理サーバ53に問い合わせ、会員登録されているか否かを確認することとしてもよい。会員登録されていない場合(S307:No)、携帯端末7を使用して新規会員登録処理(S308)を実行させる。新規会員登録処理(S308)は、図5(B1)で説明した会員情報をユーザーに登録させる処理である。本実施形態では、会員情報を登録していないユーザーであっても、例えば、図5(A1)、図5(A2)、図5(C1)の宿泊者情報を取得することが可能である。また、予約を行っていないウォークインの宿泊客については、フロント81の管理コンピューター3で従業員により、宿泊者情報が入力される。したがって、新規会員登録処理では、これら既知の宿泊者情報については、予め入力させた状態とし、ユーザーの入力の手間を削減することとしても可能である。
【0072】
既に会員登録されている場合(S307:Yes)、あるいは、新規会員登録処理(S308)が完了すると、図19(B)に示される認証画面が表示される(S309)。本実施形態では、レシート61を使用しているため、レシート61を紛失した際など、コード情報61aが他人に使用される可能性がある。そのため、認証画面を使用して、宿泊施設の予約に使用した電話番号を使用して、ユーザーの認証を行うこととしている。入力された電話番号を管理サーバ53に問い合わせ、認証処理が行われる。認証ができなかった場合(S310:No)には、処理を終了する。
【0073】
一方、認証された場合(S310)には、ユーザーがインセンティブ対象か否かの判定が行われる(S311)。ここでのインセンティブ対象か否かの判定処理(S311)は、図6のチェックイン処理時の第1の判定処理(S111)に対し、第2の判定処理(S311)に相当している。この第2の判定処理(S311)におけるインセンティブ対象か否かは、管理サーバ53に記憶するアプリ状況情報を参照することで判定される。なお、本実施形態では、図6で説明したチェックイン処理の第1の判定処理(S111)において、ユーザーがインセンティブ対象か否かを判定しているが、携帯端末7におけるコード読み取り処理においても再度、同内容の判定処理を実行することで、ユーザーのインセンティブ対象判定を確実なものとしている。また、第2の判定処理(S311)の判定内容は、このような形態に限らず、別の条件に代える、あるいは別の条件としてもよい。別の条件として例えば、宿泊施設のキャンペーンとして、先着所定人数(例えば、先着10名)にインセンティブを付与する、あるいは、有効期限までにインセンティブを付与するといった条件を付することが考えられる。このような別の条件の場合、アプリ管理サーバ55では、このような条件を記憶しており、アクセスしてきた携帯端末7が、上記条件を満たすか否かを判定し、携帯端末7に返信する。
【0074】
このように、本実施形態では、インセンティブ対象のユーザーであるか否かを、図6のチェックイン処理における第1の判定処理(S111)、及び、図18のコード読み取り処理の第2の判定処理(S311)で実行することとしている。第1の判定処理(S111)、第2の判定処理(S311)の判定条件は適宜設定することが可能である。また、判定条件は、宿泊施設毎に異ならせることが可能である。そして、第1の判定処理(S311)、第2の判定処理(S311)は、両方行うのみならず、どちらか一方を行うこととしてもよい。例えば、第2の判定処理(S311)のみを実行し、ユーザーがインセンティブ対象か否かを判定する場合、レシート61には、ユーザーに関わらず、コード情報61aが印字されることになる。
【0075】
本実施形態では、コード情報を読み取った後、アプリを起動したユーザーについて、第2の判定処理(S311)において、インセンティブ対象か否かを判定しているが、この判定処理の判定条件としては、(1)ユーザーが初めて対象アプリをインストールした、(2)ユーザーは、対象アプリを既にインストール済みであるが、対象アプリを使用して初めてログインした、(3)ユーザーが初めて対象アプリをインストールし、更に、その後、初めてログインした等、各種判定条件を採用することが可能である。あるいは、この第2の判定条件(S311)を省略し、ユーザーが携帯端末7でコード情報を読み取り、対象アプリを起動したことのみを、インセンティブ対象の条件とすることも可能である。
【0076】
インセンティブ対象の判定(S311)について、インセンティブ対象と判定された場合(S311:Yes)、インセンティブ処理(S312)が実行される。また、インセンティブ対象ではないと判定された場合(S311:No)には、処理を終了する。
【0077】
本実施形態のインセンティブ処理(S312)では、携帯端末7のタッチパネルモニタ55に、図19(C)に示されるようなインセンティブ付与画面を表示させている。この画面を宿泊施設のフロントスタッフ等に提示することで、インセンティブとしてのビール1缶を受けることが可能となる。なお、インセンティブ付与画面には、インセンティブ付与を受けるユーザーの会員ID、あるいは、氏名、電話番号などを表示させることとしてもよい。フロントスタッフ等は、管理コンピューター3等を使用し、これら情報がインセンティブの対象ユーザーであることを確認して、インセンティブとしての報酬を渡すことが可能となる。
【0078】
インセンティブ処理(S312)の後、管理サーバ53に対してアプリ状況情報を登録する状況登録処理(S313)が実行され、一連のコード読み取り処理が完了する。
【0079】
以上、本実施形態のインセンティブ付与システムについて、宿泊施設用システムにおける例を説明した。特に本実施形態では、レシート61に印字されたコード情報61aに含まれる会員ID(ユーザー識別情報)に基づいて、携帯端末7におけるアプリの登録状況を判断し、アプリが新たに登録された場合にインセンティブを提供する仕組みを設けたことで、ユーザーにアプリの利用推進を図ることが可能となっている。
【0080】
本実施形態では、ユーザーに付与するインセンティブの提供方法として、図19(C)のようにインセンティブ付与画面を表示し、ユーザーに物品(ビール)を直接渡すこととしているが、インセンティブ(報酬)としては、ユーザーに直接物品を与えるのみならず、ユーザーに対応づけたポイントを与えることとしてもよい。例えば、会員IDに対応づけて、宿泊施設の会員ポイントを与え、会員ポイントを商品の交換、あるいは、宿泊施設利用時の減額に使用可能とする等、各種形態を採用することが考えられる。また、ポイントとしては、このような宿泊施設限定の会員ポイントのみならず、複数の店舗で共通に利用できるポイント、あるいは、電子マネーの形態で与えるものであってもよい。
【0081】
また、コード情報61aは、レシート61に印字してユーザーに提供するのみならず、チェックイン時において、適宜タイミングで精算機1のタッチパネルモニタ11表示する、あるいは、ユーザーが使用する客室内のテレビ等の表示手段に表示する等、ユーザーが特定できる各種状況において提供することが可能である。
【0082】
また、インセンティブ付与システムは、本実施形態のように対象を宿泊施設用システムとするのみならず、アプリが利用される各種事業において適用することが可能である。現在では、コンビニエンスストア、あるいは、スーパーマーケット等の各種販売店において、各販売店に特化されたアプリの提供が行われている。例えば、コンビニエンスストアでは、従来のカードを使用した電子マネーによる支払方法に加え、アプリを使用した支払方法が採用されている。アプリの使用は、ユーザーに対してセールを告知する、あるいは、クーポンを発行する各種情報を提供することができるため、ユーザー、販売店の両者に対してメリットが大きい。
【0083】
このような販売店で使用される支払システムに対しても本インセンティブ付与システムを適用することが可能である。例えば、販売店のレジ(本発明に係る「管理端末」に相当)において、カードによる電子マネーの支払を行った場合、電子マネーの支払いによりユーザーが特定され、当該ユーザー識別情報をレシートに印字することで、宿泊施設用システムと同様、アプリを登録したユーザーにインセンティブを提供することが可能である。
【0084】
以上、本発明に係る発明について、各種実施形態について説明を行ったが、本発明はこれら各種実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの各種実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0085】
1(1a、1b):精算機 31d:画像処理部
3:管理コンピューター 31e:音声処理部
7:携帯端末 32:ハードディスク
11:タッチパネルモニタ 33:通信部
11a:タッチパネル 37a、37b:インターフェイス
11b:表示部 41:入力手段
12:カードキー入出口 42:モニタ
13:スキャナ口 43:ライタ
14:レシートプリンタ 44:レシートプリンタ
15:クレジットカード入出口 52:ルータ
16:テンキー 53:管理サーバ
17:金銭払出口 54:アプリストアサーバ
18:紙幣入出口 71a:CPU
20:スキャナ 71b:ROM
21a:CPU 71c:RAM
21b:ROM 71d:画像処理部
21c:RAM 71e:音響処理部
21d:画像処理部 72:記憶部
21e:音声処理部 73:インターフェイス
22:ハードディスク 74:カメラ
23:通信部 75:タッチパネルモニタ
24:インターフェイス 751:表示部
25:カードキーユニット 752:タッチパネル
26:クレジットカードユニット 76a:携帯回線通信部
27:紙幣入出金部 76b:無線LAN通信部
28:硬貨出金部 76c:Bluetooth通信部
31a:CPU 77:入力スイッチ
31b:ROM 78a:スピーカ
31c:RAM 78b:マイクロホン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19