(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】有用情報提供システム
(51)【国際特許分類】
F24F 11/70 20180101AFI20241113BHJP
F24F 7/007 20060101ALI20241113BHJP
F24F 11/39 20180101ALI20241113BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20241113BHJP
F24F 110/65 20180101ALN20241113BHJP
【FI】
F24F11/70
F24F7/007 B
F24F11/39
F24F11/64
F24F110:65
(21)【出願番号】P 2020001006
(22)【出願日】2020-01-07
【審査請求日】2022-03-17
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 佳那子
【合議体】
【審判長】水野 治彦
【審判官】石黒 雄一
【審判官】鈴木 充
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-194092(JP,A)
【文献】特開2002-372291(JP,A)
【文献】特開2001-74301(JP,A)
【文献】特開2007-107819(JP,A)
【文献】特開2005-238063(JP,A)
【文献】特開2018-179389(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F11/00-11/89
F24F7/007
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレルゲンを低減する機器(200a)が設置される空間における、前記アレルゲンの量に関する情報を、前記アレルゲンの種類毎に取得する情報取得部(10a)と、
前記情報取得部によって取得した
前記アレルゲンの量に関する情報を蓄積する情報蓄積部(20a)と、
前記情報蓄積部によって蓄積された
前記アレルゲンの量に関する情報に基づいて、有用情報を生成して出力する有用情報出力部(30a)と、
サーバ装置(400a)と、
を備え、
前記情報蓄積部と前記有用情報出力部は、前記サーバ装置に設けら
れ、
前記有用情報出力部が、
前記有用情報として、前記機器のメンテナンスに関する情報を出力する、
有用情報提供システム。
【請求項2】
前記情報取得部が、さらに、前記機器の運転データを取得し、
前記機器の運転と、前記アレルゲンの量の変化との関係に関する情報を生成する運転相関情報生成部(40a)、
をさらに備えている、
請求項1に記載の有用情報提供システム。
【請求項3】
前記有用情報出力部が、
前記有用情報として、前記アレルゲンの量の時系列データを出力する、
請求項1に記載の有用情報提供システム。
【請求項4】
前記機器のメンテナンスは、前記機器のフィルタ交換もしくは洗浄サービスを含む、
請求項
1に記載の有用情報提供システム。
【請求項5】
前記有用情報出力部が、
前記有用情報として、前記アレルゲンの種類に応じた対応方法を出力する、
請求項1に記載の有用情報提供システム。
【請求項6】
前記アレルゲンの種類に応じた対応方法は、前記空間の清掃もしくは外気導入の抑制方法を含む、
請求項
5に記載の有用情報提供システム。
【請求項7】
前記情報取得部は、
前記機器が設置される空間における、前記アレルゲンの量に関する情報を、経時的に取得する、
請求項1に記載の有用情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
有用情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気中に含まれる汚染物質を捕集分析部材で捕集し、外部の分析機関に捕集分析部材を引き渡して、分析データを取得している(特許文献1(特開2018-146228))。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来は捕集分析部材を外部に送付する必要があったため、汚染物質を変化量の傾向を知るのに長い時間を要するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点の有用情報提供システムは、情報取得部と、情報蓄積部と、有用情報出力部と、を備える。情報取得部は、アレルゲンを低減する機器が設置される空間における、アレルゲンの量に関する情報を、アレルゲンの種類毎に取得する。情報蓄積部は、情報取得部によって取得した情報を蓄積する。有用情報出力部は、情報蓄積部によって蓄積された情報に基づいて、有用情報を生成して出力する。
【0005】
この有用情報提供システムでは、捕集分析部材を外部に送付する必要がないので、比較的短い間でアレルゲン量の傾向を知ることができる。
【0006】
第2観点の有用情報提供システムは、第1観点のシステムであって、情報取得部が、さらに、機器の運転データを取得する。機器の運転と、アレルゲンの量の変化との関係に関する情報を生成する運転相関情報生成部、をさらに備えている。
【0007】
この有用情報提供システムでは、機器が運転したことによるアレルゲンの量の変化に関する情報を取得することができる。
【0008】
第3観点の有用情報提供システムは、第1観点のシステムであって、有用情報出力部が、有用情報として、アレルゲンの量の時系列データを出力する。
【0009】
この有用情報提供システムでは、連続してアレルゲンの量のデータを得ることができる。
【0010】
第4観点の有用情報提供システムは、第1観点のシステムであって、有用情報出力部が、有用情報として、機器のメンテナンスに関する情報を出力する。
【0011】
この有用情報提供システムでは、システムを利用するユーザが、有用情報を参考にしてアレルゲンを低減する機器をメンテナンスすることができる。
【0012】
第5観点の有用情報提供システムは、第4観点のシステムであって、機器のメンテナンスは、機器のフィルタ交換もしくは洗浄サービスを含む。
【0013】
この有用情報提供システムでは、システムを利用するユーザが、アレルゲンを低減する機器をメンテナンスする方法を具体的に知ることができる。
【0014】
第6観点の有用情報提供システムは、第1観点のシステムであって、有用情報出力部が、有用情報として、アレルゲンの種類に応じた対応方法を出力する。
【0015】
この有用情報提供システムでは、システムを利用するユーザが、有用情報を参考にしてアレルゲンの種類に応じてアレルゲンを低減する対応をとることができる。
【0016】
第7観点の有用情報提供システムは、第6観点のシステムであって、アレルゲンの種類に応じた対応方法は、空間の清掃、もしくは、外気導入の抑制方法を含む。
【0017】
この有用情報提供システムでは、システムを利用するユーザが、アレルゲンの種類に応じた具体的な対応を知ることができる。
【0018】
第8観点の有用情報提供システムは、第1観点のシステムであって、情報取得部は、機器が設置される空間における、アレルゲンの量に関する情報を、経時的に取得する。
【0019】
この有用情報提供システムでは、捕集分析部材を外部に送付する必要がないので、比較的短い間でアレルゲン量の傾向を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図3】有用情報提供システムの変形例の機能ブロック図。
【
図4】有用情報提供システムの変形例のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<第1実施形態>
(1)全体構成
図1に示すように、本実施形態の有用情報提供システム100は、空気清浄機200と、ユーザ端末300と、サーバ装置400と、を備えている。サーバ装置400は、ネットワーク90を介して空気清浄機200からの情報を取得する。また、ユーザ端末300は、ネットワーク90を介して、サーバ装置400から情報を取得する。
【0022】
(2)詳細構成
(2-1)空気清浄機
本実施形態の有用情報提供システム100において、アレルゲンを低減する機器は、空気清浄機200である。空気清浄機200は、情報取得部10と、情報蓄積部20と、有用情報出力部30と、運転相関情報生成部40と、を備えている。
【0023】
(2-1-1)情報取得部
空気清浄機200の情報取得部10は、空気清浄機200が設置される空間における、アレルゲンの量に関する情報を、アレルゲンの種類毎に取得する。情報取得部10は、例えば、カビ、花粉、ペットのフケなどのアレルゲンの量に関する情報を、アレルゲンの種類毎に取得する。情報取得部10は、比較的短い間もしくはリアルタイムでアレルゲンの増減(変化量)に関する情報を取得する。
【0024】
また、情報取得部10は、さらに、空気清浄機200の運転データを取得する。情報取得部10は、例えば空気清浄機200の運転時間に関する情報を取得する。
【0025】
(2-1-2)情報蓄積部
空気清浄機200の情報蓄積部20は、情報取得部10によって取得したアレルゲンの量に関する情報や、空気清浄機200の運転時間に関する情報を蓄積する。
【0026】
(2-1-3)有用情報出力部
空気清浄機200の有用情報出力部30は、情報蓄積部20によって蓄積された情報に基づいて、有用情報を生成して出力する。有用情報出力部30は、有用情報として、アレルゲンの量の時系列データを、経時的に取得する。
【0027】
(2-1-4)運転相関情報生成部
空気清浄機200の運転相関情報生成部40は、空気清浄機200の運転と、アレルゲンの量の変化との関係に関する情報を生成する。
【0028】
(2-2)ユーザ端末
ユーザ端末300は、空気清浄機200の有用情報出力部30が出力した有用情報を、ネットワーク90を介してサーバ装置400から受信する。
【0029】
(2-3)サーバ装置
サーバ装置400はコンピュータにより実現されるものである。サーバ装置400は、制御演算装置(図示せず)と記憶部50とを備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶部50に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶部50に書き込んだり、記憶部50に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
図1は、制御演算装置により実現される各種の機能ブロックを示している。記憶部50は、データベースとして用いることができる。
【0030】
(3)全体動作
空気清浄機200がアレルゲンセンサである情報取得部10を内蔵する場合について説明する。
図2に、本実施形態の有用情報提供システム100のフローチャートを示す。
【0031】
まず、情報取得部10が、空気清浄機200が設置されている空間における、アレルゲンの量を、アレルゲンの種類毎に取得する(ステップS101)。また、情報取得部10は、さらに、空気清浄機200の運転データを取得する(ステップS102)。
【0032】
情報蓄積部20は、情報取得部10によって取得したアレルゲンの量に関する情報、及び空気清浄機200の運転データを蓄積する。
【0033】
次に、ステップS103で、運転相関情報生成部40が、空気清浄機200の運転データと、アレルゲンの量の変化を対応づけた運転相関情報を生成する。
【0034】
有用情報出力部30は、情報蓄積部20に蓄積された情報に基づいて有用情報を生成して出力する(ステップS104)。有用情報出力部30は、運転相関情報生成部40から、空気清浄機200の運転と、アレルゲンの量の変化を対応付けた運転相関情報を取得し、有用情報を生成してもよい。
【0035】
ステップS105で、有用情報出力部30は、有用情報をネットワーク90を介してサーバ装置400に送信する。
【0036】
サーバ装置400の記憶部50は、空気清浄機200から送信された有用情報を記憶する。
【0037】
ユーザ端末300は、サーバ装置400の記憶部50に記憶された情報を、ネットワーク90を介して取得する(ステップS106)。
【0038】
(4)特徴
(4-1)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、情報取得部10と、情報蓄積部20と、有用情報出力部30と、を備える。情報取得部10は、アレルゲンを低減する機器が設置される空間における、アレルゲンの量に関する情報を、アレルゲンの種類毎に取得する。情報蓄積部20は、情報取得部10によって取得した情報を蓄積する。有用情報出力部30は、情報蓄積部20によって蓄積された情報に基づいて、有用情報を生成して出力する。
【0039】
この有用情報提供システム100では、情報取得部10がアレルゲンの量に関する情報を取得するようにしたので捕集分析部材を外部に送付する必要がなく、比較的短い間でアレルゲン量の傾向を知ることができる。比較的短い間でアレルゲンの量の傾向を知ることで、アレルゲンの物質に応じた対応方法をユーザに知らせることができる。また、アレルゲンセンサによって検知された物質ごとのアレルゲン値、及びアレルゲンを低減する機器の運転状況に応じて、住環境ごとに最適なサービスを提案することができる。
【0040】
(4-2)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、情報取得部10が、さらに、機器の運転データを取得し、機器の運転と、アレルゲンの量の変化との関係に関する情報を取得する運転相関情報生成部40をさらに備えている。
【0041】
この有用情報提供システム100では、運転相関情報生成部40によって機器の運転データとアレルゲンの量の変化を対応付けた情報を生成することができる。
【0042】
(4-3)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、有用情報出力部30が、有用情報として、アレルゲンの量の時系列データを出力する。
【0043】
この有用情報提供システム100では、有用情報出力部30が有用情報としてアレルゲンの量の時系列データを出力するので、アレルゲン量の経時変化を取得することができる。
【0044】
(4-4)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、有用情報出力部30が、有用情報として、機器のメンテナンスに関する情報を出力する。
【0045】
この有用情報提供システム100では、有用情報出力部30が有用情報を生成して出力するので、システムを利用するユーザが、有用情報を参考にしてアレルゲンを低減する機器をメンテナンスすることができる。
【0046】
(4-5)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、機器のメンテナンスは、機器のフィルタ交換もしくは洗浄サービスを含む。
【0047】
この有用情報提供システム100では、システムを利用するユーザが、アレルゲンを低減する機器をメンテナンスする方法を具体的に知ることができる。
【0048】
(4-6)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、有用情報出力部30が、有用情報として、アレルゲンの種類に応じた対応方法を出力する。
【0049】
この有用情報提供システム100では、有用情報出力部30が有用情報を生成して出力するので、システムを利用するユーザが、有用情報を参考にしてアレルゲンの種類に応じてアレルゲンを低減する対応をとることができる。
【0050】
(4-7)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、アレルゲンの種類に応じた対応方法は、空間の清掃、もしくは、外気導入の抑制方法を含む。
【0051】
この有用情報提供システム100では、システムを利用するユーザが、アレルゲンの種類に応じた具体的な対応を知ることができる。
【0052】
(4-8)
本実施形態に係る有用情報提供システム100では、情報取得部10は、機器が設置される空間における、アレルゲンの量に関する情報を、経時的に取得する。
【0053】
この有用情報提供システム100では、情報取得部10がアレルゲンの量に関する情報を経時的に取得するので、捕集分析部材を外部に送付する必要がなく、比較的短い間でアレルゲン量の傾向を知ることができる。
【0054】
(5)変形例
(5-1)変形例1A
本実施形態において有用情報提供システム100では、アレルゲンセンサである情報取得部10を、空気清浄機200に内蔵する場合について説明したが、アレルゲンセンサを、アレルゲンを低減する機器とは別に備えるようにしてもよい。
【0055】
アレルゲンセンサを、アレルゲンを低減する機器とは別に備える有用情報提供システム101を
図3に示す。
図3に示すように、有用情報提供システム101は、空気清浄機200aと、ユーザ端末300aと、サーバ装置400aと、アレルゲンセンサ500と、を備えている。
【0056】
本実施形態の有用情報提供システム100では、空気清浄機200の情報取得部10が、アレルゲンの量に関する情報と、運転データとを取得していたが、変形例1Aの有用情報提供システム101では、アレルゲンセンサ500の第1情報取得部10aが、空気清浄機200aが設置される空間におけるアレルゲンの量に関する情報を、アレルゲンの種類毎に取得する。また、空気清浄機200aの第2情報取得部10bが、空気清浄機200aの運転データを取得する。
【0057】
サーバ装置400aは、情報蓄積部20aと、有用情報出力部30aと、運転相関情報生成部40aと、記憶部50(図示せず)と、を有している。
【0058】
図4に有用情報提提供システム101のフローチャートを示す。
【0059】
まず、ステップS201で、アレルゲンセンサ500の第1情報取得部10aが、アレルゲンの量に関する情報を取得し、サーバ装置400aに送信する。ステップS202で、空気清浄機200aの第2情報取得部10bが、空気清浄機200aの運転データを取得し、サーバ装置400aに送信する。サーバ装置400aの情報蓄積部20aは、空気清浄機200aが設置されている空間におけるアレルゲンの量に関する情報、及び空気清浄機200aの運転データを蓄積する。
【0060】
次に、ステップS203で、サーバ装置400aの運転相関情報生成部40aが、空気清浄機200aの運転データと、アレルゲンの量の変化を対応づけた運転相関情報を生成する。
【0061】
サーバ装置400aの有用情報出力部30aが、情報蓄積部20aに蓄積された情報に基づいて有用情報を生成して出力する(ステップS204)。ユーザ端末300aは、サーバ装置400aから有用情報をネットワーク90を介して取得する(ステップS205)。
【0062】
図5に有用情報提供システム101の構成の一例を示す。
【0063】
まず、アレルゲンセンサ500からアレルゲンの量に関する情報をサーバ装置400aに送信する。また、空気清浄機200aから運転データをサーバ装置400aに送信する。
【0064】
サーバ装置400aは、アレルゲンセンサ500からのアレルゲンの量に関する情報と空気清浄機200aとに基づいて有用情報を生成し、ユーザ端末300aに送信する。サーバ装置400aがユーザ端末300aに送信する有用情報は、環境データを含む。環境データとは、空気清浄機200aが設置されている環境に関するデータのことである。また、サーバ装置400aがユーザ端末300aに送信する有用情報は、空気質情報、環境とアレルゲンの相関分析結果、及びオプションサービスの提案を含んでいる。ここで、オプションサービスの提案は、環境改善提案としてフィルタ交換やエアコン洗浄サービスの提案をいう。
【0065】
ユーザUは、ユーザ端末300aから得られた情報に基づいて、空気清浄機200aの動作を継続もしくは停止する。
【0066】
サーバ装置400aは、アレルゲンセンサ500から受信したアレルゲンの量に関する情報と、空気清浄機200aから受信した運転データに基づいて生成した有用情報を空気清浄機メーカー600に送信するようにしてもよい。サーバ装置400aが空気清浄機メーカー600に送信する有用情報は、アレルゲンの量に関する情報と、空気清浄機200aから受信した運転データの分析結果を含んでいる。
【0067】
なお、
図3にサーバ装置400aが有用情報出力部30aを有する場合を説明しているが、有用情報出力部をユーザ端末300aが有するようにしてもよい。
【0068】
(5-2)変形例1B
本実施形態において有用情報提供システム100では、アレルゲンを低減する機器が空気清浄機200である場合について説明したが、換気装置を含む空気調和機でもよい。
【0069】
(5-3)変形例1C
本実施形態において有用情報提供システム100では、有用情報がアレルゲンの量の時系列データである場合について説明したが、これに限るものではない。有用情報は、機器のメンテナンスに関する情報であってもよい。機器のメンテナンスに関する情報は、機器のフィルタ交換もしくは洗浄サービスを含む。例えば、有用情報出力部30は、有用情報として、カビの量と空気清浄機200の運転時間からフィルタの適切な洗浄サービス時期を算出することができる。また、有用情報出力部30は、有用情報として、花粉やペットのフケなど、特定のアレルゲンが多く検出された場合、捕集スペックの異なるフィルタへの交換を提案することができる。
【0070】
また、有用情報は、アレルゲンの種類に応じた対応方法であってもよい。アレルゲンの種類に応じた対応方法は、空間の清掃、もしくは、窓閉めのような外気導入の抑制方法などを含んでいる。
【0071】
(5-4)変形例1D
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0072】
100、101 有用情報提供システム
200、200a 空気清浄機
300、300a ユーザ端末
400、400a サーバ装置
500 アレルゲンセンサ
600 空気清浄機メーカー
10、10a、10b 情報取得部
20、20a 情報蓄積部
30、30a 有用情報出力部
40、40a 運転相関情報生成部
50 記憶部
90 ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0073】