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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】冷却装置
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20241113BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20241113BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20241113BHJP
【FI】
F25D23/00 301Q
F25D23/00 301K
F25D11/00 101B
F25D23/02 303M
F25D23/02 304E
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020077362
(22)【出願日】2020-04-24
(65)【公開番号】P2021173469
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-03-22
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】濱口 良彦
(72)【発明者】
【氏名】西島 啓介
【審査官】奈須 リサ
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-142424(JP,A)
【文献】特開2007-218488(JP,A)
【文献】実開平04-117376(JP,U)
【文献】特開2016-078460(JP,A)
【文献】特開2017-109575(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0170608(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 1/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間を冷却する冷却部と、
前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過させる第1表示状態と、前記第1表示状態よりも前記光の透過率が低い第2表示状態との間で表示状態が切り替わる表示部と、
前記表示部の全体領域が前記第2表示状態である待機モードと、前記表示部の一部領域が前記第1表示状態である透過モードとを実行する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記表示部内の任意の位置及びサイズに前記一部領域を形成するように前記表示部を制御
前記表示部の表示面に対する操作を受け付ける操作検出部を更に備え、
前記制御部は、前記表示部の前記一部領域を、前記操作検出部の操作に基づき移動させる、
冷却装置。
【請求項2】
前記収容室は、開口を有する収容部と、前記開口を開閉自在に覆う扉部とを有し、
前記表示部は、前記扉部に設けられており、
前記制御部は、前記扉部が開いているときに、前記待機モードを実行する、請求項1に記載の冷却装置。
【請求項3】
移動体の存在を検知する第1検知部を更に備え、
前記制御部は、前記第1検知部が前記移動体の存在を検知したことに応じて、前記表示部のモードを前記待機モードから前記透過モードに切り替える、請求項1又は請求項2に記載の冷却装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1検知部が前記移動体の存在を検知しなくなった時点から所定時間が経過したことに応じて、前記表示部のモードを前記透過モードから前記待機モードに切り替える、請求項3に記載の冷却装置。
【請求項5】
前記透過モードにおいて、前記制御部は、前記第1表示状態である前記一部領域を配置不可能な領域を示す第1領域を、所定の操作に応じて前記表示部の全体領域のうちの一部分に対して前記第2表示状態の領域として設定する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の冷却装置。
【請求項6】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間を冷却する冷却部と、
前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過させる第1表示状態と、前記第1表示状態よりも前記光の透過率が低い第2表示状態との間で表示状態が切り替わる表示部と、
前記第1表示状態である領域を配置不可能な領域を示す第1領域を、所定の操作に応じて前記表示部の全体領域のうちの一部分に対して前記第2表示状態の領域として設定して前記光の透過を抑制する制御部と
を備える、冷却装置。
【請求項7】
前記表示部の表示面に対する操作された位置を検出する操作検出部を更に備え、
前記制御部は、前記操作検出部が前記操作された位置を検出したことに応じて前記表示部に対して前記第1領域を設定する、請求項に記載の冷却装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の冷蔵庫(冷却装置)は、液晶シャッターを有するドアを備える。冷蔵庫のドアフレームには、液晶シャッター付きの透明ガラス板が嵌め込まれている。特許文献1に記載の冷蔵庫によれば、ドアに配置されたシャッタースイッチを押すことにより、液晶シャッターが開閉される。ドアを閉じたままの状態で液晶シャッターを開くことにより、消費者は、透明ガラス板を介して庫内の様子を透視できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-28542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の冷蔵庫では、ドアの所定位置に嵌まっている透明ガラス板に対して、液晶シャッターで全領域を単に閉じること又は開くことしかできない。すなわち、冷蔵庫の待機状態において看者に対して庫内の収容物を一律に隠すことはできるが、所望の収容物のみを隠すようには調整できなかった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、看者に対して庫内の収容物のうち所望の収容物のみを見せたり隠したりできる冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、冷却装置は、収容室と、冷却部と、表示部と、制御部とを備える。前記収容室は、物体を収容する収容空間を覆う。前記冷却部は、前記収容空間を冷却する。前記表示部は、前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過させる第1表示状態と、前記第1表示状態よりも前記光の透過率が低い第2表示状態との間で表示状態が切り替わる。前記制御部は、前記表示部の全体領域が前記第2表示状態である待機モードと、前記表示部の一部領域が前記第1表示状態である透過モードとを実行する。
【0007】
本発明の他の局面によれば、冷却装置は、収容室と、冷却部と、表示部と、制御部とを備える。前記収容室は、物体を収容する収容空間を覆う。前記冷却部は、前記収容空間を冷却する。前記表示部は、前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過させる第1表示状態と、前記第1表示状態よりも前記光の透過率が低い第2表示状態との間で表示状態が切り替わる。前記制御部は、前記第1表示状態である領域を配置不可能な領域を示す第1領域を、所定の操作に応じて前記表示部の全体領域のうちの一部分に対して前記第2表示状態の領域として設定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の冷却装置によれば、看者に対して庫内の収容物のうち所望の収容物のみを見せたり隠したりできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本発明の実施形態1に係る冷却装置の動作例を示す図である。
図1B】実施形態1に係る冷却装置の他の動作例を示す図である。
図2】実施形態1に係る冷却装置を示す斜視図である。
図3図2の冷却装置の断面を模式的に示す図である。
図4図2の冷却装置を第3側壁の側から見た断面を模式的に示す図である。
図5】実施形態1に係る冷却装置を示す機能ブロック図である。
図6】実施形態1に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図7】実施形態1に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図8】実施形態1に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図9】実施形態1に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図10】実施形態1に係る冷却装置の更に他の動作例を示す斜視図である。
図11】実施形態1に係る冷却装置の更に他の動作例を示す斜視図である。
図12】実施形態1に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図13】実施形態1に係る冷却装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図14】実施形態1に係る冷却装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図15】実施形態1に係る冷却装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図16A】本発明の実施形態2に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図16B】実施形態2に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図16C】実施形態2に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図17】実施形態2に係る冷却装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図面の理解を容易にするため、本実施形態において、三次元直交座標系のX軸、Y軸、及びZ軸を適宜記載する。X軸及びY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
【0011】
(実施形態1)
図1図15を参照して、本発明の実施形態1に係る冷却装置100を説明する。まず、図1A及び図1Bを参照して、冷却装置100の動作例を説明する。図1A及び図1Bは、冷却装置100の動作例を示す図である。図1Aに示すように、冷却装置100は、本体部2と、第1冷蔵室3と、冷却部6と、制御部11とを備える。冷却装置100は、例えば、冷蔵庫、又は冷凍庫付き冷蔵庫である。冷却装置100は、例えば、家庭用である。
【0012】
本体部2は、一部が開口した箱形状である。本体部2は、内部空間を有しており、冷却装置100の筐体を構成する。
【0013】
第1冷蔵室3は、物体OBを収容する収容空間32Aを覆う。第1冷蔵室3は、「収容室」の一例に相当する。詳細には、第1冷蔵室3は、第1収容部32と、第1扉31と、表示ユニット80とを有する。第1冷蔵室3は、物体OBを冷蔵するための部屋を構成する。物体OBは、例えば、食品、飲料、調味料、又は医薬品である。食品は、例えば、りんご、ラップされた茶碗一杯の白飯、又は、皿に切り分けられたケーキである。飲料は、例えば、ジュース、又は、購入直後の缶ビールである。調味料は、例えば、ドレッシング、又は、開封後のマヨネーズである。医薬品は、例えば、冷湿布、又は、開封後の点眼薬である。以下、物体OBを「収容物」と記載することがある。
【0014】
第1収容部32は、収容空間32Aに物体OBを収容する。第1収容部32は、開口を有する。第1収容部32は、箱形状である。第1収容部32は、「収容部」の一例に相当する。第1収容部32の収容空間32Aは、第1冷蔵室3の内部空間に対応する。
【0015】
冷却部6は、第1収容部32の収容空間32Aを冷却する。
【0016】
第1扉31は、第1収容部32に対して開閉自在である。第1扉31は、「扉部」の一例に相当する。詳細には、第1扉31は、第1収容部32の開口を開閉自在に覆う。第1扉31は、例えば、左開きタイプ、右開きタイプ、左右開きタイプ、又は観音開きタイプである。第1扉31には、表示ユニット80が設けられる。第1扉31は、枠体301を有する。枠体301は、表示ユニット80を支持する。
【0017】
表示ユニット80は、表示部81と、バックライト(図示せず)とを含む。表示ユニット80は、第1収容部32の開口の半分以上を覆う。例えば、表示ユニット80は、第1収容部32の開口の「80%以上」を覆う。つまり、表示ユニット80と枠体301とによって、第1収容部32の開口が開閉される。換言すると、表示ユニット80は、第1扉31の本体を構成する。表示部81は、画像を表示する。画像は、静止画、又は動画のうち少なくとも一方を含む。表示部81は、例えば、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネル等のディスプレイパネルである。表示部81は、例えば、矩形状である。表示部81は、第1収容部32の収容空間32Aの少なくとも一部分を覆っている。表示部81は、フレームによって支持されていてもよい。
【0018】
図1A及び図1Bに示すように、表示部81は、第1表示状態と第2表示状態との間で表示状態が切り替わる。第1表示状態は、第1収容部32の収容空間32Aから光を透過させる状態を示す。第2表示状態は、第1表示状態よりも光の透過率が低い状態を示す。第1表示状態よりも光の透過率が低い状態とは、典型的には、ユーザーUが冷却装置100の外部から表示部81を介して収容空間32Aを視認不可能である状態を示す。ユーザーUは、「移動体」の一例に相当する。なお、第1表示状態よりも光の透過率が低い状態は、ユーザーUが冷却装置100の外部から表示部81を介して収容空間32Aを第1表示状態よりも視認困難な程度に、表示部81が透き通る状態であってもよい。表示部81は、複数のモードで動作する。表示部81の複数のモードは、待機モードMS、及び透過モードMPを含む。図1Aに示す表示部81は、待機モードMSの状態である。待機モードMSは、表示部81の全体領域が第2表示状態であるモードを示す。表示部81の全体領域は、表示部81の表示面全体を含む領域を示す。従って、待機モードMSにおいて、ユーザーUは、冷却装置100の外部から表示部81を介して収容空間32Aを一切視認不可能であるか、又は、第1表示状態の場合よりも視認困難である。表示部81は、トリガーTを受け付けるまで待機モードMSで待機する。第2表示状態は、例えば、バックライトを消灯した状態、表示部81の全体領域に暗色のソリッド画像を表示した状態、又は、駆動電圧を変更して表示部81の透過度を低下させた状態である。
【0019】
図1Bに示す表示部81は、透過モードMPの状態である。透過モードMPは、表示部81の一部領域が第1表示状態であるモードを示す。表示部81の一部領域は、表示部81の全体領域のうちの一部分を示す。従って、透過モードMPにおいて、例えば、ユーザーUが冷却装置100の外部から表示部81の一部領域を介して収容空間32Aを視認可能な程度に、表示部81は透き通る。表示部81は、トリガーTに応じて待機モードMSから透過モードMPに切り替わる。透過モードMPにおいて、表示部81の一部領域は、透明であり、透き通っている。「透明」は、無色透明、半透明、又は有色透明である。換言すれば、「透明」は、第1収容部32の収容空間32Aから光を透過させる状態であり、例えば、表示部81の表面側と裏面側とのうち表面側から、表示部81の裏面側に位置する物体OBを視認可能なことを示す。以下、表示部81の一部領域であって、第1表示状態である領域を「一部透過領域81A」と記載することがある。トリガーTは、例えば、ユーザーUのふるまいの検知、ユーザーUの声に対する音声認識、第1扉31のハードボタンの押下、又は、所定時刻の到来を含む。ユーザーUのふるまいは、例えば、ユーザーUが冷却装置100に近づいたり、表示部81にタッチしたりするふるまいを含む。ユーザーUは、例えば、「Xちゃん」のような子供である。
【0020】
表示部81は、例えば、透明な電極、透明な基板、及び透明な物質層(例えば、液晶層又は有機EL層)により形成される。表示部81を透き通るように構成する原理は、種々存在するが、原理の種類に関係なく、本発明を適用できる。例えば、表示部81は、透過型液晶パネルであり、表示部81の表示面の裏面に対向しない位置(例えば、第1収容部32の収容空間32Aの壁面)にバックライトを備える構成を有していてもよい。又は、例えば、表示部81は、自発光型有機ELパネルであってもよい。以下、表示部81として、透過型液晶パネルを例として説明する。
【0021】
表示部81は、画像Gを表示する。画像Gは、例えば、一部透過領域81Aに隣接して配置される。画像Gは、文字画像、及び図形画像を含む。文字画像は、単数又は複数の文字を示す画像である。複数の文字は、例えば、伝言を示す。例えば、複数の文字は、「Xちゃんへ おやつ食べてね ママより」のような伝言である。以下、伝言を示す画像Gを「伝言画像」と記載することがある。伝言画像は、例えば、家庭内の個人を特定可能な固有名詞等の名詞(例えば「Xちゃん」及び「ママ」)を含む。
【0022】
制御部11は、表示ユニット80の動作を制御する。詳細には、制御部11は、例えば、本体部2の内部に設置される。制御部11は、透過モードMPと、待機モードMSとを実行する。例えば、制御部11は、表示部81のモードを透過モードMPと待機モードMSとの間で切り替える。制御部11は、表示部81の一部透過領域81Aが透き通るように、表示部81を制御するとともに、表示部81が画像Gを表示するように、表示部81を制御する。例えば、ユーザーUが冷却装置100に近づくと、制御部11は、表示部81のモードを待機モードMSから透過モードMPへ切り替える。ユーザーUは、画像Gを視認しながら、一部透過領域81Aを通して物体OB(例えば、皿に切り分けられたケーキ)を視認できる。
【0023】
以上、図1A及び図1Bを参照して説明したように、実施形態1によれば、表示部81は、収容空間32Aの少なくとも一部分を覆っており、第1表示状態と第2表示状態との間で表示状態が切り替わる。制御部11は、待機モードMSと、透過モードMPとを実行する。したがって、冷却装置100の待機状態において庫内の収容物を一律に隠すことができるとともに、看者は、一部透過領域81Aから所望の収容物のみを視認できる。その結果、看者に対して庫内の収容物のうち所望の収容物のみを見せたり隠したりできる。
【0024】
さらに、実施形態1によれば、表示部81が画像Gを表示することにより、看者が一部透過領域81Aを介して収容物を視認する際、看者に伝言できる。例えば、家庭において冷却装置100内で複数の物体OBが冷蔵されている場合であっても、看者は、一部透過領域81Aから視界に入る物体OBの有無を認識できるとともに、視界に入る物体OBを消費する権限が自らに認められているか否かを判断できる。したがって、庫内の有り様を必要以上に看者の目にさらすことを抑制できるとともに、庫内の特定の収容物を消費する権限が看者に認められていることを容易に示唆できる。また、例えば、看者に対して、消費期限の近づいている物体OBから優先的に消費するように促すこともできる。
【0025】
さらに、実施形態1では、待機モードMSにおいて、表示部81の全体領域は、暗色を有することが好ましい。待機モードMSで庫内の収容物を一律に隠すことができるとともに、待機モードMS時の冷却装置100の外観の眩しさを抑制できるからである。暗色は、待機モードMSにおいて、冷却装置100の外部から表示部81を介して第1収容部32の収容空間32Aを視認不可能な色でありさえすればよい。暗色は、例えば、黒色、灰色、又は、赤色である。なお、待機モードMSにおいて、表示部81の全体領域の色は、例えば、本体部2の外表面の色と同色であってもよい。冷却装置100の外観の色合いの統一感を向上させることができるからである。
【0026】
なお、待機モードMSは、第1待機モードと、第2待機モードとを含む。第1待機モードは、表示部81に対する一部透過領域81Aと画像Gとが設定されていないモードを示す。第2待機モードは、一部透過領域81Aと画像Gとが既に設定されているモードを示す。
【0027】
さらに、透過モードMPは、第1透過モードと第2透過モードとを含む。第1透過モードは、表示部81に対して一部透過領域81Aと画像Gとを設定するモードを示す。第2透過モードは、設定された一部透過領域81Aと画像Gとを表示部81がトリガーTに応じて表示するモードを示す。以下、第1透過モードを「第1透過モードMP1」と記載することがあり、第2透過モードを「第2透過モードMP2」と記載することがある。図1Bに示す透過モードMPは、第2透過モードMP2の例である。なお、「第1透過モードMP1」の詳細については、図6図9を参照して後述する。
【0028】
続いて、図1A及び図1Bを参照しつつ、更に図2図4を参照して、冷却装置100の構成の詳細について説明する。図2は、冷却装置100を示す斜視図である。図3は、図2の冷却装置100の断面を模式的に示す図である。図4は、図2の冷却装置100を第3側壁24の側から見た断面を模式的に示す図である。図2に示すように、冷却装置100は、本体部2と、第1冷蔵室3と、冷却部6と、制御部11とに加えて、第2冷蔵室4を更に備えることが好ましい。
【0029】
本体部2は、断熱材を有する。断熱材は、例えば、発泡断熱材である。断熱材は、冷却装置100の外側の温度が本体部2の内部に伝わることを抑制する。また、断熱材は、冷却装置100の内側の空気が冷却装置100の外部に伝わることを抑制する。
【0030】
本体部2は、底壁21と、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24と、天壁25とを有する。また、本体部2は、底壁21と第1側壁22と第2側壁23と第3側壁24と天壁25とによって囲まれた内部空間26を有する。
【0031】
底壁21は、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24とを支持する。底壁21は、天壁25よりも第1方向D1の側に位置する。第1方向D1は、天壁25から底壁21へ向かう方向を示す。天壁25は、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24とによって支持される。天壁25は、底壁21よりも第2方向D2の側に位置する。第2方向D2は、第1方向D1の逆方向を示す。
【0032】
第1側壁22~第3側壁24は、底壁21から天壁25まで延設される。第1側壁22は、第2側壁23よりも第3方向D3の側に位置する。第3方向D3は、第2側壁23から第1側壁22へ向かう方向を示す。第2側壁23は、第1側壁22よりも第4方向D4の側に位置する。第4方向D4は、第3方向D3と逆方向を示す。第1側壁22と第2側壁23とは対向する。第3側壁24は、第1側壁22と第2側壁23との間に位置する。また、第3側壁24は、本体部2の開口よりも第5方向D5の側に位置する。第5方向D5は、本体部2の開口から第3側壁24へ向かう方向を示す。第6方向D6は、第5方向D5と逆方向を示す。第3側壁24と本体部2の開口とは対向する。
【0033】
第1冷蔵室3は、物体OBを収容する。第1冷蔵室3の内部空間に収容された物体OBは、冷却される。例えば、第1冷蔵室3では、1度以上の温度になるように、物体OBが冷却される。第1冷蔵室3は、第2冷蔵室4よりも第2方向D2の側に位置する。
【0034】
第2冷蔵室4は、物体OBを収容する。第2冷蔵室4の内部空間に収容された物体OBは、冷却される。例えば、第2冷蔵室4では、1度以上の温度になるように、物体OBが冷却される。第2冷蔵室4は、いわゆる、野菜室である。第2冷蔵室4が野菜室である場合、物体OBは、例えば、野菜である。第2冷蔵室4は、第1冷蔵室3よりも第1方向D1の側に位置する。なお、第2冷蔵室4では、0度以下の温度になるように、物体OBが冷却されてもよい。0度以下の温度になるように物体OBを冷却する場合、第2冷蔵室4は、いわゆる、冷凍庫である。
【0035】
図3に示すように、本体部2は、第1断熱壁27を更に含む。第1断熱壁27は、熱が伝わることを抑制する。具体的には、第1断熱壁27は、第1冷蔵室3の熱が第2冷蔵室4に伝わることを抑制する。更に、第1断熱壁27は、第2冷蔵室4の熱が第1冷蔵室3に伝わることを抑制する。
【0036】
また、第1断熱壁27は、内部空間26を仕切る。つまり、第1断熱壁27によって、内部空間26は、収容空間32Aと収容空間42Aとに分けられる。
【0037】
第1冷蔵室3の第1収容部32は、仕切板311とチルド室310とを有する。チルド室310は、物体OBを収容する。チルド室310の内部空間の温度は、第1収容部32の収容空間32Aにおけるチルド室310の外部の温度よりも低い。
【0038】
仕切板311は、第1収容部32の収容空間32Aを仕切る。また、第1収容部32は、複数の仕切板311を有する。複数の仕切板311は、収容空間32Aを複数に仕切る。収容空間32Aを仕切った仕切板311は、棚として使用される。例えば、仕切板311には、物体OBが載置される。
【0039】
複数の仕切板311は、第1仕切板311Aと、第2仕切板311Bと、第3仕切板311Cと、第4仕切板311Dとを有する。第1仕切板311Aは、天壁25に最も近い位置に配置される。第2仕切板311Bは、第1仕切板311Aより第1方向D1側に位置する。また、第2仕切板311Bは、第1仕切板311Aと第3仕切板311Cとの間に位置する。第3仕切板311Cは、第2仕切板311Bより第1方向D1側に位置する。また、第3仕切板311Cは、第2仕切板311Bと第4仕切板311Dとの間に位置する。第4仕切板311Dは、第3仕切板311Cより第1方向D1側に位置する。また、第4仕切板311Dは、第1断熱壁27に最も近い位置に配置される。第4仕切板311Dと第1断熱壁27との間は、チルド室310が配置される。
【0040】
第1扉31は、第1方向D1に沿って延びる回動軸線を中心に回動する。第1扉31は、回動軸線を中心に回動して、第1収容部32の開口32Bを開閉する。第1扉31が開口32Bから離れる方向に回動された状態において、第1扉31は、開口32Bを開いている。第1扉31が開口32Bに接近する方向に回動された状態において、第1扉31は、開口32Bを閉じている。第1扉31は、略矩形の板状部材である。
【0041】
第2冷蔵室4は、物体OBを収容する収容空間42Aを覆う。第2冷蔵室4は、「収容室」の一例に相当する。詳細には、第2冷蔵室4は、引出し体41と、第2収容部42とを有する。第2収容部42は、収容空間42Aに引出し体41の一部を収容する。第2収容部42は、「収容部」の一例に相当する。収容空間42Aは、第2冷蔵室4の内部空間に対応する。第2収容部42は、開口42Bを有する。第2収容部42は、箱形状である。引出し体41は、第2収容部42に対して引き出し及び押し込み自在である。引出し体41は、第2扉411と、収容ケース412と、スライド部材(図示せず)とを有する。
【0042】
第2扉411は、第2収容部42の開口42Bを開閉自在に覆う。詳細には、第2扉411は、引出し体41が第2収容部42から引出された状態において、開口42Bを開いている。第2扉411は、引出し体41が第2収容部42に押し込まれた状態において、開口42Bを閉じている。第2扉411は、略矩形の板状部材である。第2扉411は、例えば、引出しの前板である。第2扉411は、「扉部」の一例に相当する。
【0043】
収容ケース412には、物体OBが収容される。収容ケース412に収容された物体OBは、例えば、キャベツ、又は大根である。収容ケース412は、例えば、樹脂製の箱である。収容ケース412は、第2扉411の後面に配置される。引出し体41は、第2収容部42から分離可能である。引出し体41が引出されることにより、収容ケース412は第2収容部42内から外へ引出される。引出し体41が押し込まれた状態において、収容ケース412は第2収容部42内に収容される。
【0044】
スライド部材(図示せず)は、引出し体41を案内する。例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体41の収容ケース412が第2収容部42内から外へ引出される方向に引出し体41を案内する。また、例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体41の収容ケース412が第2収容部42外から第2収容部42内へ押し込まれる方向に引出し体41を案内する。
【0045】
冷却部6は、第1冷蔵室3と、第2冷蔵室4とを冷却する。更に具体的には、冷却部6は、第1収容部32の収容空間32Aと、第2収容部42の収容空間42Aとのうち、少なくとも1つを冷却する。
【0046】
図3図4とに示すように、冷却部6は、冷媒と、冷媒配管601と、圧縮部602と、凝縮部603と、膨張部604と、蒸発部605と、ファン606と、第1冷気通路610と、第2冷気通路620と、ダンパ630とを有する。
【0047】
冷媒は、熱を運搬する。冷媒配管601は、冷媒を案内する。冷媒配管601は、圧縮部602と凝縮部603と膨張部604と蒸発部605とを接続する。冷媒配管601によって、圧縮部602と凝縮部603と膨張部604と蒸発部605とを冷媒が循環する。
【0048】
圧縮部602は、気体の冷媒を圧縮する。圧縮部602には、蒸発部605で気化した冷媒が送られる。圧縮部602に圧縮された冷媒は、高温及び高圧となる。
【0049】
凝縮部603は、気体の冷媒を液化する。凝縮部603には、圧縮部602で高温及び高圧となった気体の冷媒が送られる。凝縮部603は、圧縮部602から送られた気体の冷媒の熱を放熱する。凝縮部603で放熱された冷媒は、常温及び高圧の液体の冷媒となる。
【0050】
膨張部604は、液体の冷媒を通過させる。膨張部604には、凝縮部603で常温及び高圧の液体の冷媒が送られる。膨張部604は、通過した冷媒にかかる圧力を低下させる。冷媒にかかる圧力の低下に伴って、冷媒の沸点が低下する。つまり、膨張部604は、液体の冷媒を低温及び低圧にする。
【0051】
蒸発部605は、沸点の低下した冷媒を気化する。蒸発部605には、膨張部604から低温及び低圧の液体の冷媒が送られる。そして、蒸発部605に送られた冷媒は気化する。冷媒は、気化する際に周囲の空気から熱を奪う。つまり、冷媒が気化することで蒸発部605の周囲の空気が冷却される。気化した冷媒は、再び蒸発部605から圧縮部602へ送られる。
【0052】
ファン606は、回転する。ファン606は、回転することで、送風する。ファン606は、冷却された空気を送風する。具体的には、ファン606は、蒸発部605で冷却された空気を送風する。以下、冷却された空気を、冷気と記載する場合がある。ファン606は、冷気を第1冷気通路610と第2冷気通路620とに送風する。
【0053】
第1冷気通路610は、冷気を案内する。第1冷気通路610は、第1冷蔵室3の第3側壁24の側に配置される。第1冷気通路610は、第1断熱壁27から天壁25まで延びる。第1冷気通路610は、第1冷蔵室3に冷気を案内する。第1冷気通路610は、複数の吐出口611を有する。
【0054】
複数の吐出口611は、第1吐出口611Aと、第2吐出口611Bと、第3吐出口611Cと、第4吐出口611Dと、第5吐出口611Eと、第6吐出口611Fとを含む。第1吐出口611Aは、天壁25の側から冷気を案内する。第1吐出口611Aは、第1冷蔵室3の天壁25の側に位置する。第1吐出口611Aは、天壁25の側から第1断熱壁27に向けて冷気を吐出する。換言すると、第1吐出口611Aは、第1冷蔵室3に冷気を吐出する。第1吐出口611Aは、矩形状の貫通孔である。
【0055】
第2吐出口611Bは、天壁25と第1仕切板311Aとの間に冷気を案内する。第2吐出口611Bから吐出された冷気は、第1仕切板311Aに載置された物体OBを冷却する。第2吐出口611Bは、矩形状の貫通孔である。
【0056】
第3吐出口611Cは、第1仕切板311Aと第2仕切板311Bとの間に冷気を案内する。第3吐出口611Cから吐出された冷気は、第2仕切板311Bに載置された物体OBを冷却する。例えば、第3吐出口611Cから吐出された冷気は、例えば、果物を冷却する。第3吐出口611Cは、矩形状の貫通孔である。
【0057】
第4吐出口611Dは、第2仕切板311Bと第3仕切板311Cとの間に冷気を案内する。第4吐出口611Dから吐出された冷気は、第3仕切板311Cに載置された物体OBを冷却する。第4吐出口611Dは、矩形状の貫通孔である。
【0058】
第5吐出口611Eは、第3仕切板311Cと第4仕切板311Dとの間に冷気を案内する。第5吐出口611Eから吐出された冷気は、第4仕切板311Dに載置された物体OBを冷却する。第5吐出口611Eは、矩形状の貫通孔である。
【0059】
第6吐出口611Fは、第4仕切板311Dと第1断熱壁27との間に冷気を案内する。具体的には、第6吐出口611Fは、チルド室310に冷気を案内する。第6吐出口611Fから吐出された冷気は、チルド室310に載置された物体OBを冷却する。第6吐出口611Fは、矩形状の貫通孔である。
【0060】
第2冷気通路620は、冷気を案内する。第2冷気通路620は、第2冷蔵室4に冷気を案内する。第2冷気通路620は、第7吐出口621Aを有する。
【0061】
第7吐出口621Aは、第2冷蔵室4に冷気を案内する。具体的には、第7吐出口621Aは、第2冷蔵室4に収容された収容ケース412に冷気を案内する。第2冷蔵室4に案内された冷気は、収容ケース412に収容された物体OBを冷却する。例えば、図2に示すように、第2冷蔵室4に案内された冷気は、収容ケース412に収容された野菜を冷却する。
【0062】
ダンパ630は、第1冷気通路610と第2冷気通路620とを開閉する。ダンパ630が開状態の場合、第1冷気通路610と第2冷気通路620とは、連通する。つまり、ダンパ630が開状態でファン606が冷却された空気を送風する場合、冷気は第2冷気通路620から第1冷気通路610に案内される。一方、ダンパ630が閉状態の場合、第1冷気通路610と第2冷気通路620とは、非連通となる。ダンパ630が閉状態の場合、冷気は第2冷気通路620から第1冷気通路610に案内されない。ダンパ630の開閉によって、第1冷蔵室3と、第2冷蔵室4との温度が調整される。ダンパ630は、温度検知部を有していてもよい。
【0063】
続いて、図1A図4を参照しつつ、更に図5を参照して、冷却装置100の機能について説明する。図5は、冷却装置100を示す機能ブロック図である。図5に示すように、冷却装置100は、第1検知部90と、第2検知部70と、記憶部12と、通信部13とを更に備えることが好ましい。
【0064】
第1検知部90は、移動体Uの存在を検知する。第1検知部90は、移動体Uの存在を検知して、移動体Uを検知したことを示す検知信号を制御部11に出力する。移動体Uは、例えば、ユーザー等の人間である。第1検知部90は、人感センサと、カメラとを含む。人感センサは、例えば、赤外線センサである。カメラは、移動体Uを撮像して、検知信号としての撮像信号を制御部11に出力する。
【0065】
第2検知部70は、第1扉31の開閉動作を検知する開閉センサである。第2検知部70は、例えば、第1冷蔵室3の第1側壁22に配置される。第2検知部70は、第1扉31が開かれたことを検知して、検知信号を制御部11に出力する。また、第2検知部70は、第1扉31が閉じられたことを検知して、検知信号を制御部11に出力する。
【0066】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなプロセッサー、及び記憶装置を含む。例えば、制御部11は、冷却装置100の各要素から各種信号を受け取り、受け取った信号に基づいて、冷却装置100の各要素を制御する。具体的には、制御部11は、冷却部6、表示ユニット80、第1検知部90、第2検知部70、及び記憶部12のような冷却装置100の各要素を制御する。
【0067】
記憶部12はデータ及びコンピュータープログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、制御部11の各処理に必要なデータを一時的に記憶したり、表示ユニット80に対する設定データを記憶したりする。記憶部12は、記憶装置(主記憶装置及び補助記憶装置)を含み、例えば、メモリー及びハードディスクドライブを含む。記憶部12はリムーバブルメディアを含んでもよい。
【0068】
通信部13は、外部装置と、有線通信又は無線通信可能である。通信部13は、外部装置との間でデータを送受信する。外部装置は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバー、又はスマートフォンである。通信部13は、例えば、ネットワークを介して外部装置と相互に通信する。通信部13は、例えば、所定の通信プロトコルにしたがって通信を行うネットワークインターフェースコントローラー(NIC)を含み得る。ネットワークは、例えば、インターネット、及びLAN(Local Area Network)を含む。また、通信部13は、例えば、無線通信モジュールを含み得る。
【0069】
表示ユニット80は、表示部81と、バックライト(図示せず)とに加えて、タッチセンサ82を更に含むことが好ましい。タッチセンサ82は、「操作検出部」の一例に相当する。タッチセンサ82は、トリガーTを受け付ける。すなわち、タッチセンサ82は、表示部81の表示面に対する操作された位置を検出する。詳細には、表示部81とタッチセンサ82とは重ねて配置されてタッチパネルを構成する。タッチセンサ82は、透明である。タッチセンサ82は、ユーザーUの指又はタッチペンのような被検出体による操作された位置を検出する。操作された位置は、接触又は非接触による操作された位置であり、点を示してもよいし、領域を示してもよい。操作は、タッチ操作を含む。タッチ操作は、接触又は非接触によるタッチ操作を含む。例えば、タッチセンサ82は、指又はタッチペンの擦動を検出する。指又はタッチペンの擦動は、例えば、フリック、スワイプ、又はドラッグを示す。タッチセンサ82は、入力部として機能し得る。表示部81がソフトウェアキーボードを表示することによって、タッチセンサ82に各種の文字が入力され得る。また、表示部81がメニューキーを表示することによって、タッチセンサ82に各種機能の実行指示が入力され得る。タッチセンサ82の検出結果は、検出信号として制御部11に出力される。タッチセンサ82の検出結果に基づいて、冷却装置100は操作される。
【0070】
バックライトは、複数の光源を含む。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。例えば、バックライトは、本体部2の第1冷蔵室3の内部の壁面に配置される。例えば、バックライトは、第1冷蔵室3の第1側壁22~第3側壁24に配置される。具体的には、バックライトは、第1側壁22と第2側壁23とに配置される。また、バックライトは、第1扉31に配置されてもよい。また、バックライトは、第1側壁22と第2側壁23と第3側壁24と第1扉31とのそれぞれに配置されてもよい。また、バックライトは、表示ユニット80のバックライトと第1冷蔵室3の室内灯とを兼ね得る。
【0071】
続いて、図6図9を参照して、表示部81に対する一部透過領域81A及び画像Gの設定操作の一例について説明する。図6図9は、表示部81を示す図である。図6図9に示す表示部81は、第1透過モードMP1である。ユーザーUは、設定操作を開始する際、例えば、メニューキー(図示せず)をタッチし、一部透過領域81Aの設定開始メニュー(図示せず)を選択する。ユーザーUは、例えば、Xちゃんのママである。
【0072】
図6に示すように、ユーザーUは、例えば、指で表示部81の任意の位置をタッチして擦動する。制御部11は、タッチセンサ82の検出結果に応じて、表示部81が一部透過領域81Aを形成するように、表示部81を制御する。詳細には、一部透過領域81Aの位置と形態とサイズとのうちの少なくとも1つをタッチセンサ82の検出結果に応じて決定するように、制御部11は、表示部81を制御する。
【0073】
図7に示すように、ユーザーUは、一部透過領域81Aを表示部81の所望の位置までドラッグする。所望の位置は、一部透過領域81Aを通して所望の物体OBが視認できる位置である。物体OBは、例えば、物体OB1であり、例えば、ケーキである。ユーザーUは、物体OBのサイズに合わせて一部透過領域81Aのサイズを拡大又は縮小してもよい。透明にする場所を自由に指定できるため、物体OBを載置する場所が制約されることを抑制できる。
【0074】
図8に示すように、ユーザーUは、必要に応じて、画像G1を入力する。画像G1は、例えば、「Xちゃんへ おやつ食べてね ママより」のような伝言画像である。画像G1の入力後、ユーザーUは、設定完了メニュー(図示せず)を選択し、一部透過領域81A及び画像G1の設定を完了する。一部透過領域81A及び画像G1を示す設定情報は、記憶部12に記憶される。また、ユーザーUは、一部透過領域81Aの位置に合わせて画像Gの位置を移動してもよい。
【0075】
図9に示すように、ユーザーUは、さらに別の一部透過領域81A及び画像G2を追加して設定してもよい。追加する一部透過領域81Aは、物体OBの一例である物体OB2(例えば、購入直後の缶ビール)が視認できる位置に設定される。画像G2は、例えば、「こっちはパパのだよ 2時に入れたから4時頃には冷えてるよ」のような伝言画像である。制御部11は、例えば、時刻(例えば、4時)の到来をトリガーTとして、表示部81に一部透過領域81A及び画像G2を表示するように、表示部81を制御してもよい。
【0076】
なお、画像G1に対応する文字情報(例えば、伝言情報)は、パーソナルコンピュータ、又はスマートフォン等の外部装置において入力されて、外部装置から通信部13に送信されてもよい。制御部11は、通信部13を介して外部装置から受信した文字情報を記憶部12に記憶する。文字情報は、例えば、画像G1及び画像G2に対応する。制御部11は、文字情報に基づいて画像G1及び画像G2を表示部81に設定し得る。
【0077】
続いて、図1A及び図1Bを参照しつつ、更に図10及び図11を参照して、表示部81の待機モードMSの更に他の動作例について説明する。図10及び図11は、冷却装置100の更に他の動作例を示す斜視図である。図1A及び図1Bに示すように、制御部11は、第1検知部90が移動体U(ユーザーU)の存在を検知したことに応じて、表示部81のモードを待機モードMS(図1A参照)から第2透過モードMP2(図1B参照)に切り替える。したがって、制御部11は、ユーザーUの移動のタイミングに合わせて第2透過モードMP2を実行できる。その結果、特段の操作を要することなくタイミング良くユーザーUに庫内を見せることができる。そして、制御部11が待機モードMSから第2透過モードMP2に切り替えた後、図10に示すように、制御部11は、第1検知部90が移動体Uの存在を検知しなくなった時点から所定時間が経過したことに応じて、表示部81のモードを第2透過モードMP2から待機モードMSに切り替えることが好ましい。所定時間は、例えば、1分である。ユーザーUが冷却装置100の前から立ち去った可能性が高いため、一部透過領域81A及び画像Gをそれ以上表示する必要性が小さいからである。したがって、消費電力を低減することができる。
【0078】
また、図11に示すように、制御部11は、第1扉31が開いているときに待機モードMSを実行することが好ましい。透過モードMPにおいて第2検知部70が第1扉31の開かれたことを検知した場合、例えば、画像G及び一部透過領域81Aを視認したユーザーUが物体OBを第1収容部32から取り出した可能性が高いため、一部透過領域81A及び画像Gをそれ以上表示する必要性が小さいからである。したがって、消費電力を低減できる。さらに、その後記憶部12から一部透過領域81A及び画像Gの設定情報を消去してもよい。既に、物体OBが第1収容部32から取り出された場合、一部透過領域81A及び画像Gは、物体OBに対応しないからである。したがって、メモリーの容量をより有効に活用できる。
【0079】
続いて、図12を参照して、表示部81の第1領域81Bについて説明する。図12は、表示部81を示す図である。図12に示すように、第1領域81Bは、透過モードMPにおいて、表示部81の全体領域のうち、第1表示状態である一部領域(一部透過領域81A)を配置不可能な領域を示す。換言すれば、第1領域81Bは、表示部81の全体領域のうち第1表示状態で透き通ることを禁止する領域を示す。透過モードMPにおいて、制御部11は、第1領域81Bを所定の操作に応じて表示部81の全体領域のうちの一部分に対して第2表示状態の領域として設定することが好ましい。すなわち、透過モードMPにおいて一部透過領域81Aが第1領域81Bと重ならないように、制御部11は、表示部81を制御することが好ましい。庫内の他人に見せたくない物体OBを、誤って一部透過領域81Aから他人に露呈することを抑制できるからである。
【0080】
第1領域81Bの設定情報は、記憶部12に記憶される。制御部11は、設定情報に基づいて第1領域81Bを表示部81に表示する。制御部11は、例えば、暗色のソリッド画像を表示部81に表示することによって表示部81に第1領域81Bを表示してもよいし、駆動電圧を変更して表示部81の透過度を部分的に低くすることによって、表示部81に第1領域81Bを表示してもよい。
【0081】
さらに、ユーザーUは、表示部81上の所望の位置をタッチ操作で指定することにより、第1領域81Bを表示部81に設定できる。制御部11は、操作された位置をタッチセンサ82が検出したことに応じて第1領域81Bを表示部81に対して設定する。したがって、隠したい物体OBの位置に対応して第1領域81Bを容易に配置できる。
【0082】
なお、ユーザーUは、特定のスペースをデフォルトの第1領域81Bとして表示部81に予め設定しておいてもよい。特定のスペースは、例えば、特定の仕切板311に対応するスペースである。ユーザーUは、他人に隠したい物体OBを庫内に収容する場合、特定の仕切板311に対応するスペースを常時他人に隠せるスペースとして運用し易くなる。
【0083】
続いて、図13図15を参照して、冷却装置100の動作を説明する。図13図15は、制御部11が実行する処理を示すフローチャートである。制御部11が実行する処理は、ステップS11~ステップS21を含む。
【0084】
ステップS11において、制御部11は、第1待機モードを実行する。具体的には、制御部11は、表示部81が待機モードMSとしての第1待機モードで動作するように、表示部81を制御する。処理はステップS13に進む。
【0085】
次に、ステップS13において、制御部11は、操作された位置をタッチセンサ82が検出したか否かを判定する。操作された位置が検出されなかった場合(ステップS13でNo)に、制御部11は、操作された位置が検出されるまでステップS11を繰り返す。一方、操作された位置が検出された場合(ステップS13でYes)に、処理はステップS15に進む。
【0086】
ステップS13でYesの場合に、ステップS15において、制御部11は、第1透過モードMP1を実行する。具体的には、制御部11は、表示部81が透過モードMPとしての第1透過モードMP1で動作するように、表示部81を制御する。処理はステップS17に進む。
【0087】
次に、ステップS17において、制御部11は、第2待機モードを実行する。具体的には、制御部11は、表示部81が待機モードMSとしての第2待機モードで動作するように、表示部81を制御する。処理はステップS19に進む。
【0088】
次に、ステップS19において、制御部11は、第1検知部90が移動体Uの存在を検知したか否かを判定する。移動体Uの存在を検知した場合(ステップS19でYes)に、処理はステップS21に進む。一方、移動体Uの存在を検知しなかった場合(ステップS19でNo)に、制御部11は、第1検知部90が移動体Uの存在を検知するまでステップS17を繰り返す。
【0089】
ステップS19でYesの場合に、ステップS21において、制御部11は、第2透過モードMP2を実行する。具体的には、制御部11は、表示部81が透過モードMPとしての第2透過モードMP2で動作するように、表示部81を制御する。処理はステップS17に進む。
【0090】
なお、冷却装置100のデフォルトの設定に応じて、ステップS21の処理の後、処理をステップS17に進めることなく、一部透過領域81A、画像G、及び/又は第1領域81Bの設定を消去し、処理をS11に進めてもよい。
【0091】
引き続き、図14を参照して、図13のステップS15に示す第1透過モードMP1の処理を説明する。制御部11が実行する第1透過モードMP1の処理は、ステップS151~ステップS155を含む。
【0092】
ステップS151において、制御部11は、操作された位置をタッチセンサ82が検出したことに応じて、表示部81に一部透過領域81Aを設定するように表示部81を制御する。処理はステップS153に進む。
【0093】
次に、ステップS153において、制御部11は、操作された位置をタッチセンサ82が検出したことに応じて、表示部81に画像Gを設定するように表示部81を制御する。処理はステップS153に進む。
【0094】
次に、ステップS155において、制御部11は、操作された位置をタッチセンサ82が検出したことに応じて、表示部81に第1領域81Bを第2表示状態の領域として設定するように表示部81を制御する。そして、処理は終了する。
【0095】
なお、ステップS151~ステップS155の処理の順序は、ユーザーUの操作手順に応じて入れ替わってもよい。
【0096】
また、ステップS153及び/又はステップS155の処理は、ユーザーUの操作の有無に応じて省略され得る。
【0097】
引き続き、図15を参照して、図13のステップS21に示す第2透過モードMP2の処理を説明する。制御部11が実行する第2透過モードMP2の処理は、ステップS210~ステップS219を含む。
【0098】
ステップS210において、制御部11は、表示部81が第1領域81Bを表示するように、表示部81を制御する。処理はステップS211に進む。
【0099】
次に、ステップS211において、制御部11は、表示部81が一部透過領域81Aを表示するように、表示部81を制御する。処理はステップS213に進む。
【0100】
次に、ステップS213において、制御部11は、表示部81が画像Gを表示するように、表示部81を制御する。処理はステップS215に進む。
【0101】
ステップS215は、図13を参照して説明したステップS19に対応しており、同様の処理を実行する。第1検知部90が移動体Uの存在を検知した場合(ステップS215でYes)に、処理はステップS217に進む。一方、第1検知部90が移動体Uの存在を検知しなかった場合(ステップS215でNo)に、処理はステップS219に進む。
【0102】
ステップS215でYesの場合に、ステップS217において、制御部11は、第1扉31が開いたことが第2検知部70によって検知されたか否かを判定する。第1扉31が開いたことが検知された場合(ステップS217でYes)に、処理は終了する。一方、第1扉31が開いたことが検知されなかった場合(ステップS217でNo)に、処理はステップS215に進む。
【0103】
ステップS215でNoの場合に、ステップS219において、制御部11は、所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過した場合(ステップS219でYes)に、処理は終了する。一方、所定時間が経過していない場合(ステップS219でNo)に、処理はステップS215に進む。
【0104】
なお、ステップS210~ステップS213の処理の順序は、同時であってもよいし、入れ替わってもよい。
【0105】
また、ステップS215~ステップS219の処理は、冷却装置100のデフォルトの設定に応じて省略され得る。
【0106】
(実施形態2)
図16A図16Cを参照して、本発明の実施形態2に係る冷却装置100について説明する。図16A図16Cは、実施形態2に係る冷却装置100の表示部81を示す図である。実施形態2に係る冷却装置100の表示部81の待機モードMSである第3待機モード及び第4待機モードが第1収容部32の収容空間32Aを視認可能な状態である点で、実施形態2は実施形態1と主に異なる。以下、実施形態2が、実施形態1と異なる点を主に説明する。また、実施形態2に係る冷却装置100の構成は、実施形態1に係る冷却装置100の構成と同様であるため、図1A図12を適宜参照する。実施形態2に係る冷却装置100、例えば、家庭用、又は業務用である。
【0107】
図16A図16Cに示すように、制御部11は、表示部81の「少なくとも一部」が透き通るように、すなわち、表示部81の「全部」又は「一部」が透き通るように、表示部81を制御する。
【0108】
詳細には、図16Aに示すように、制御部11は、まず表示部81の「全部」が透き通るように、表示部81を制御する。具体的には、表示部81の待機モードMSとしての第3待機モードにおいて、表示部81は、第1収容部32の収容空間32Aを「全部」視認可能な状態である。第1収容部32の収容空間32Aに載置されている物体OBは、複数であり、物体OB3~物体OB5を含む。物体OB3は、例えば、内緒で購入しておいたバースデーケーキであり、最上段の棚に載置されている。物体OB4は、例えば、サンドウィッチプレートであり、上から2段目の棚に載置されている。物体OB5は、例えば、2本の缶ジュースであり、上から4段目の棚に載置されている。
【0109】
さらに、図16Bに示すように、制御部11は、表示部81の「一部」が透き通るように、表示部81を制御する。このとき、表示部81の待機モードMSとしての第4待機モードにおいて、表示部81は、第1収容部32の収容空間32Aを「一部」視認可能な状態である。すなわち、制御部11は、第1領域81Bを所定の操作に応じて表示部81の全体領域のうちの一部分に対して第2表示状態の領域として設定する。第1領域81Bは、例えば、第1領域81B1である。第1領域81B1は、例えば、最上段の棚の形状に対応しており、横長矩形状である。所定の操作は、例えば、タッチ操作である。ユーザーUは、第1領域81Bの設定操作を開始する際、例えば、メニューキー(図示せず)をタッチし、第1領域81Bの設定開始メニュー(図示せず)を選択する。ユーザーUは、デフォルトで登録されている複数の棚のうち、所望の棚である最上段の棚をタッチして選択する。制御部11は、操作された位置をタッチセンサ82が検出したことに応じて、第1領域81Bを最上段の棚のスペースに設定する。以上、実施形態2によれば、第1領域81Bを表示部81の一部分に対して設定できる。したがって、看者に対して庫内の収容物のうち所望の収容物のみを見せたり隠したりできる。その結果、ユーザーUが冷却装置100に物体OBを収容するときの利便性を向上させることができる。
【0110】
また、図16Cに示すように、制御部11は、第1領域81B1に加えて、さらに第1領域81B2、又は第1領域81B3を表示部81に設定し得る。第1領域81B2は、例えば、ハート形状であり、物体OB4を隠す。第1領域81B3は、例えば、旗形状であり、物体OB5を隠す。第1領域81B2及び第1領域81B3のような各種形状の第1領域81Bを示す画像は、予め記憶部12に記憶されている。ユーザーUは、例えば、第1領域81Bの設定開始メニュー(図示せず)を選択する際に、物体OBの形状に合うように所望の第1領域81Bの形状を選択すればよい。したがって、看者に対して庫内の収容物のうち所望の収容物を隠す際の利便性を向上させることができる。また、第1領域81Bの位置と形態とサイズとのうちの少なくとも1つをタッチセンサ82の検出結果に応じて決定するように、制御部11は、表示部81を制御してもよい。
【0111】
続いて、図17を参照して、実施形態2に係る冷却装置100の動作を説明する。図17は、制御部11が実行する処理を示すフローチャートである。制御部11が実行する処理は、ステップS31~ステップS35を含む。
【0112】
ステップS31において、制御部11は、表示部81の全体領域を第1表示状態の領域として設定するように、表示部81を制御する(第3待機モード)。処理はステップS33に進む。
【0113】
ステップS33は、図14を参照して説明したステップS155に対応しており、同様の処理を実行する。処理はステップS35に進む。
【0114】
次に、ステップS35において、制御部11は、第4待機モードを実行する。具体的には、制御部11は、表示部81が待機モードMSとしての第4待機モードで動作するように、表示部81を制御する。そして、処理は終了する。
【0115】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0116】
(1)図1A図17を参照して説明したように、冷却装置100は、家庭用の冷却装置100であったが、本発明はこれに限られない。冷却装置100は、業務用の冷却装置100であってもよい。
【0117】
(2)本実施形態の冷却装置100の表示ユニット80は、音声入力部を更に有していてもよい。音声入力部には、音声が入力される。具体的には、ユーザーUが発話した音声が音声入力部に入力される。音声入力部は、例えば、マイクである。マイクは、集音装置の一例である。音声入力部に入力された音声は、制御部11に送信される。
【0118】
そして、制御部11は、音声入力部から入力される音声に基づいて、キーワードを抽出する。具体的には、制御部11は、ユーザーUの音声をデジタル信号に変換する。そして、制御部11は、デジタル信号に基づいて、ユーザー音声に対応するテキスト情報を生成する。更に、制御部11は、音声入力部から入力される音声を示すテキスト情報と、記憶部12に記憶された音声パターンとが一致するか否かを判定する。そして、制御部11は、音声パターンと一致する音声を示すテキスト情報をキーワードとして抽出する。更に、抽出したキーワードに基づいて、制御部11は、冷却装置100の各要素を制御する。
【0119】
(3)本実施形態の冷却装置100は、複数の仕切板311が、第1仕切板311A~第4仕切板311Dを含んでいたが、本発明は、これに限られない。例えば、複数の仕切板311は、第1仕切板311Aと第4仕切板311Dとのみであってもよいし、第4仕切板311Dのみであってもよい。複数の仕切板311は、第1収容部32から取り外すことができる。
【0120】
また、第1収容部32の収容空間32Aの壁面は、同一の色で塗装されていてもよい。第1収容部32の収容空間32Aの壁面の色は、例えば、白色である。壁面の色を白色とすることで、表示ユニット80のバックライトが発射した光を反射する。したがって、第1収容部32の収容空間32Aの壁面をバックライトの反射部材とすることができる。また、壁面の色を白色とすることでバックライトから発射された光を効率良く反射できる。この結果、表示部81に表示した画像Gが見えにくくなることを抑制できる。
【0121】
また、複数の仕切板311の色を第1収容部32の収容空間32Aの壁面の色と同一の色としてもよい。つまり、複数の仕切板311の色は白色である。したがって、仕切板311は表示ユニット80のバックライトから出射された光を反射する。この結果、表示部81に表示した画像Gが見えにくくなることを抑制できる。
【0122】
(4)本実施形態の冷却装置100では、第1扉31に表示部81が配置されたがこれに限らない。表示部81は、本体部2の内部空間26の少なくとも一部分を覆ってさえいればよい。例えば、表示部81は、第2扉411に配置されてもよい。また、例えば、表示部81は、本体部2の第1側壁22に配置されてもよい。また、例えば、表示部81は、本体部2の第2側壁23に配置されてもよい。すなわち、表示部81は、内部空間26を覆う周壁の一部分を構成してもよい。
【0123】
(5)本実施形態の冷却装置100は、制御部11は第1扉31の開閉に応じて、バックライトの明るさを変更し得る。換言すると、制御部11は、第1扉31の開閉に応じて、バックライトの明るさをコントロールする。例えば、そして、制御部11は、第2検知部70の検知結果に基づいて、バックライトをコントロールする。具体的には、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口32Bを閉塞していないことを示す検知結果の場合、第1収容部32の収容空間32Aが見えるようにバックライトの明るさをコントロールする。具体的には、例えば、制御部11は、第1扉31が開口32Bを閉塞していることを示す検知結果の場合、表示部81の画像Gが視認できるようにバックライトの明るさコントロールする。したがって、第1扉31が開口32Bを開放している場合、ユーザーUは第1収容部32の収容空間32Aを確認することが容易となる。第1扉31が開口32Bを閉塞している場合、ユーザーUは表示部81を視認することが容易となる。この結果、ユーザーUが視認したい対象の明るさを大きくして、対象の視認を容易にできる。
【0124】
また、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口32Bを閉塞していないことを示す検知結果の場合、表示部81側の明るさを第1収容部32側の明るさよりも小さくする。また、制御部11は、第1扉31が開口32Bを閉塞していることを示す検知結果の場合、表示部81側の明るさを第1収容部32側の明るさよりも大きくする。したがって、第1扉31が開口32Bを開放している場合、ユーザーUは第1収容部32の収容空間32Aを視認することが容易となる。第1扉31が開口32Bを閉塞している場合、ユーザーUは表示部81を視認することが容易となる。この結果、使用者が視認したい対象の明るさを大きくして、対象の視認を容易にできる。
【0125】
(6)本実施形態の冷却装置100は、本体部2と表示ユニット80との間で無線給電を行ってもよい。具体的には、冷却装置100は、給電部と、受電部と、第1通信部と、第2通信部とを更に有していてもよい。
【0126】
給電部は、受電部へ電力を供給する。給電部は、受電部を介して、表示ユニット80に電力を供給する。給電部は、本体部2の天壁25に配置される。給電部は、制御部11に信号線で接続される。給電部は、発振コイルを有する。
【0127】
受電部は、給電部から供給される電力を受ける。受電部は、第1扉31に配置される。受電部は、表示ユニット80と信号線で接続される。受電部は、受電コイルと、整流回路を有する。
【0128】
第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、受電部は給電部と対向する。具体的には、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、受電部の受電コイルは、給電部の発振コイルと対向する。受電コイルと発振コイルとが対向することで、受電コイルと発振コイルとの間には電磁誘導結合が生じる。そして、受電コイルに交流電流が誘起される。したがって、表示ユニット80に電力が供給される。この結果、表示ユニット80に対して非接触(無線)で電力を供給できる。
【0129】
第1通信部は、第2通信部と情報通信を行う。第1通信部は、第2通信部を介して、表示ユニット80を制御する。第1通信部は、本体部2の天壁25に配置される。第1通信部は、制御部11に信号線で接続される。第1通信部は、例えは、赤外線の受光部と、赤外線の発光部とを有する。
【0130】
第2通信部は、第1通信部と情報通信を行う。第2通信部は、表示ユニット80に第1通信部から受信した信号を送信する。第2通信部は、第1扉31に配置される。第2通信部は、表示ユニット80に信号線で接続される。第2通信部は、例えは、赤外線の受光部と、赤外線の発光部とを有する。
【0131】
第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部は第2通信部と対向する。具体的には、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部の赤外線の受光部は、第2通信部の赤外線の発光部と対向する。また、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部の赤外線の発光部は、第2通信部の赤外線の受光部と対向する。つまり、制御部11と表示ユニット80との間でデータのやり取りを行う。
【0132】
なお、制御部11と表示ユニット80との間の情報通信の方法を赤外線通信としたが、これに限定されない。なお、無線での給電方法、情報通信方法を説明したが、これに限らない。例えば、給電方法と情報通信方法とが有線接続されてもよい。
【0133】
(7)本実施形態の表示ユニット80は、バッテリを有していてもよい。表示ユニット80に供給された電力は、バッテリに貯留される。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明は、冷却装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0135】
100 冷却装置
11 制御部
3 第1冷蔵室(収容室)
32 第1収容部(収容部)
32A、42A 収容空間
42 第2収容部(収容部)
6 冷却部
81 表示部
81A 一部透過領域
81B、81B1、81B2、81B3 第1領域
G、G1、G2 画像
MP 透過モード
MP1 第1透過モード(透過モード)
MP2 第2透過モード(透過モード)
MS 待機モード
OB、OB1、OB2、OB3、OB4、OB5 物体
T トリガー
U ユーザー、移動体
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図16C
図17