(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】2パーツドライブバーを備える鉗子
(51)【国際特許分類】
A61B 17/295 20060101AFI20241113BHJP
【FI】
A61B17/295
(21)【出願番号】P 2021558623
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(86)【国際出願番号】 US2020024744
(87)【国際公開番号】W WO2020205374
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-08-02
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-05-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500498763
【氏名又は名称】ジャイラス エーシーエムアイ インク ディー/ビー/エー オリンパス サージカル テクノロジーズ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホルトン ジェフリー ディー
(72)【発明者】
【氏名】ブラス セオドア シー
(72)【発明者】
【氏名】クロール マーク
(72)【発明者】
【氏名】メンチ ジョン
【審査官】和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-230369(JP,A)
【文献】特開2015-054243(JP,A)
【文献】特表2012-516715(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/28 - 17/295
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブピンと、
長手方向軸を定義する外側シャフトと、
前記外側シャフトに枢動可能に接続された第1のジョーであって、第1のジョーがその近位部分に配置された第1のセットのフランジを含み、前記第1のセットのフランジの各フランジが前記ドライブピンを受け入れるトラックを含む第1のジョーと、
前記外側シャフトに接続された第2のジョーと、
前記外側シャフト内に配置され、前記長手方向軸に沿って延びる内側シャフトと、
前記内側シャフトに結合され、前記内側シャフトから遠位方向に延びるドライブバーであって、
前記内側シャフトから延び、前記内側シャフトに結合された第1のドライブバーストラットであって、前記第1のドライブバーストラットは、第1の開口部と、前記第1の開口部の近位に配置された第1の軸方向トラックと、を含み、前記第1の開口部によって画定される断面積は、前記第1の軸方向トラックによって画定される断面積よりも小さい、第1のドライブバーストラットと、
前記内側シャフトから延び、前記内側シャフトに結合された第2のドライブバーストラットであって、前記第2のドライブバーストラットは、第2の開口部と、前記第2の開口部の近位に配置された第2の軸方向トラックとを含み、前記第2の開口部によって画定される断面積は、前記第2の軸方向トラックによって画定される断面積よりも小さい、第2のドライブバーストラットと、
を含み、
前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、ドライブピンを受け入れるように構成されており、
前記ドライブバーは前記外側シャフト内で並進可能であり、前記ドライブピンを前記第1のセットのトラックに沿って並進させて、前記第1のジョーを前記第2のジョーに対して開位置と閉位置との間で移動させる、
ドライブバーと、
前記第1の軸方向トラック及び前記第2の軸方向トラック
によって受け入れられるように配置されたガイ
ドと、
を備える、
外科用鉗子。
【請求項2】
前記第1のドライブバーストラットの前記第1の軸方向トラックと前記第2のドライブバーストラットの前記第2の軸方向トラックは、第1の対の軸方向トラックを形成し、
内側シャフトが第2の対の軸方向トラックを含み、前記第2の対の軸方向トラックは、第1の対の軸方向トラックと整合され、その中にガイドを受け入れるように配置される、請求項1に記載の外科用鉗子。
【請求項3】
前記第2のジョーが前記外側シャフトに枢動可能に接続され、ここで前記第2のジョーは、前記第2のジョーの近位部分に配置された第2のセットのフランジを含み、前記第2のセットのフランジの各フランジは、前記ドライブピンを受け入れるための第2のトラックを含み、ここで前記ドライブバーは前記外側シャフト内で並進可能であり、ピンを前記第1のセットのトラック及び前記第2のセットのトラックに沿って駆動して、前記第1のジョー及び前記第2のジョーを開位置と閉位置との間で動かす、請求項1又は2に記載の外科用鉗子。
【請求項4】
前記内側シャフト及び前記ドライブバー内に配置されたブレードを更に含み、前記ブレードが、前記長手方向軸に沿って延在し、前記第1のセットのフランジと前記第2のセットのフランジとの間で伸長するように並進可能であり、前記ドライブピンを受け入れるように構成されたトラックを含んでいる、請求項3に記載の外科用鉗子。
【請求項5】
前記内側シャフト及び前記ドライブバー内に配置されたブレードを含み、ここで前記ブレードの第1の縁及び前記ブレードの第2の縁が前記ドライブバーと接触しない、請求項1~3のいずれか一項に記載の外科用鉗子。
【請求項6】
前記内側シャフト及び前記ドライブバー内に配置されたブレードを更に含み、ここで前記ブレードの第1の面及び前記ブレードの第2の面が前記ドライブバーと接触しない、請求項1~3のいずれか一項に記載の外科用鉗子。
【請求項7】
前記第1のドライブバーストラット及び前記第2のドライブバーストラットのそれぞれが、L字形プレートを形成するドライブバーストラットの第1の縁から延びる突起を含み、前記突起は、前記内側シャフトに形成されたスロットに挿入される、請求項1~6のいずれか一項に記載の外科用鉗子。
【請求項8】
少なくとも1つのドライブバーストラットが、ブレードチャネルを規定する表面から延びる突起を含み、その結果、前記突起が前記ブレードチャネル内に延在
する、請求項4~6のいずれか一項に記載の外科用鉗子。
【請求項9】
前記第1のドライブバーストラット及び前記第2のドライブバーストラットのそれぞれが、前記ブレードチャネルを規定する前記表面から延びる前記突起を含み、ここで前記第1のドライブバーストラット及び前記第2のドライブバーストラットがHビームを形成し、その結果、前記第1のドライブバーストラット及び前記第2のドライブバーストラットのそれぞれの前記突起がブレードの軸方向トラックに延びる、請求項8に記載の外科用鉗子。
【請求項10】
前記第1のドライブバーストラットが、第1のブレードチャネル表面を含み、前記第2のドライブバーストラットが、第2のブレードチャネル表面を含み、ここで前記第1のドライブバーストラット及び前記第2のドライブバーストラットは別々に前記内側シャフトに結合される、請求項4~6のいずれか一項に記載の外科用鉗子。
【請求項11】
前記第1のドライブバーストラット及び前記第2のドライブバーストラットが一緒に結合されない、請求項10に記載の外科用鉗子。
【請求項12】
ドライブピンと、
長手方向軸を定義する外側シャフトと、
前記外側シャフトに枢動可能に接続された第1のジョーであって、第1のジョーがその近位部分に配置された第1のセットのフランジを含み、前記第1のセットのフランジの各フランジが前記ドライブピンを受け入れる第1のトラックを含む第1のジョーと、
前記外側シャフトに接続された第2のジョーと、
前記外側シャフト内に配置されて前記長手方向軸に沿って延びる内側シャフトと、
前記内側シャフトに結合され、前記内側シャフトから遠位方向に延びるドライブバーであって、
前記内側シャフトの遠位部分から延在して、ドライブピンが固定可能である1対のドライブバーストラットを含み、ここで前記ドライブバーは前記外側シャフト内で並進可能であり、前記ドライブピンを前記第1のセットのトラックに沿って駆動して、前記第1のジョーを前記第2のジョーに対して開位置と閉位置との間で移動させる、ドライブバーと、
前記内側シャフトと前記ドライブバー内に配置されたブレードであって、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間で伸長するように並進可能であり、
ここで前記ドライブバーストラットのそれぞれはL字形プレートを形成する前記ドライブバーストラットの第1の縁から延びる突起を含み、
ここで前記ブレードの上面、下面及び側面は前記ドライブバーに接触せず、
ここで前記突起は、前記内側シャフトに形成されたスロットに受け入れられる、ブレードと、を備える、
外科用鉗子。
【請求項13】
前記第2のジョーが前記外側シャフトに枢動可能に接続され、ここで前記第2のジョーが前記第2のジョーの近位部分に配置された第2のセットのフランジを含み、前記第2のセットのフランジの各フランジが前記ドライブピンを受け入れるための第2のトラックを含み、ここで前記ドライブバーが前記外側シャフト内で並進可能であり、前記ドライブピンを前記第1のセットのトラックと前記第2のセットのトラックに沿って駆動して、前記第1のジョーと前記第2のジョーを開位置と閉位置との間で動かす、請求項12に記載の外科用鉗子。
【請求項14】
前記ドライブバーが前記第1のセットのフランジ及び前記第2のセットのフランジから横内側方に配置される、請求項13に記載の外科用鉗子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権主張)
本出願は、2019年3月29日に出願された「BLADE ASSEMBLY FOR FORCEPS」と題する米国特許出願第62/826,532号の優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が組み込まれる。この出願はまた、2019年3月29日に出願された「SLIDER ASSEMBLY FOR FORCEPS」と題する米国特許出願第62/826,522号の優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が組み込まれる。この出願はまた、2019年5月1日に出願された「FORCEPS WITH CAMMING JAWS」と題する米国特許出願第62/841,476号の優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が組み込まれる。この出願はまた、2020年3月24日に出願された「FORCEPS DEVICES AND METHODS」と題する米国特許出願第62/994,220号の優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が組み込まれる。
【0002】
この文書は、一般に、限定するものではないが、鉗子などの外科用装置、特に、組織を把持、操作、及び/又は治療するように構成された作動可能なジョーを有する鉗子装置に関する。
【背景技術】
【0003】
本開示は、鉗子装置などの外科用装置に関する。鉗子装置(以下、単に鉗子と呼ぶ)は、限定するものではないが、電気外科用鉗子を含み、腹腔鏡及び開腹手術などの外科的処置に使用されることが多い。鉗子は、解剖学的特徴、例えば血管又は別の組織を操作、係合、把持し、又はその他の方法で影響し合うために使用され得る。
【0004】
鉗子は、エンドエフェクタを含み得て、エンドエフェクタは、回転可能、開放可能、閉鎖可能、伸長可能、後退可能、及び電気外科エネルギー又は超音波などの入力を供給可能なもののうちの1つ以上である。例えば、鉗子の遠位端部に位置するジョーは、鉗子のハンドピースの要素を介して作動されて、ジョーを開閉させ、それによって血管又は別の組織を係合させることができる。鉗子はまた、伸長可能及び後退可能なブレード、又は別のエンドエフェクタタイプの装置を含み得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な鉗子は、カムスロット又はトラックを備えた1つ以上のフランジと、1対のドライブバーストラットから形成されたドライブバーとによって促進される作動可能なジョーを有して、本明細書に開示される。ドライブバーは、ドライブピン(カミング又はカムピン)を受け取り、ドライブピンをカムスロットに沿って並進させて、鉗子を閉位置と開位置との間で移行させることができる。本発明者らは、ドライブバーを改善して、鉗子の設計及び製造を簡素化し、コストを削減し、別の構成要素のために利用可能な空間を最大化し得ることを認識した。一例では、ドライブバーは、1対のドライブバーストラットを含み得て、1対のドライブバーストラットは1つの例では、2つの実質的に同一のプレートから形成される。2つのプレートは、内側シャフトに、例えば、内側シャフトに設けられたスロットにスナップすることによって別々に結合できる。実質的に同一の2つのプレートを使用でき、ドライブバーのパーツを事前に組み立てる必要なしに、ドライブバーを内側シャフトに結合することで、鉗子の設計と製造が簡素化され、コストが削減され、別の構成要素のために利用可能な空間が最大化され得る 。
【0006】
一例では、外科用鉗子は、ドライブピンと、長手方向軸を定義する外側シャフトと、外側管に枢動可能に接続された第1のジョーであって、第1のジョーがその近位部分に配置された第1のセットのフランジを含み、第1のセットのフランジの各フランジがドライブピンを受け入れる第1のトラックを含む第1のジョーと、外側管に枢動可能に接続された第2のジョーであって、第2のジョーがその近位部分に配置された第2のセットのフランジを含み、第2のセットの各フランジがドライブピンを受け入れる第2のトラックを含む第2のジョーと、外側シャフト内に配置されて、長手方向軸に沿って延在する内側シャフトと、内側シャフトに結合され、内側シャフトから遠位に延びるドライブバーと、を含み得る。ドライブバーは内側シャフトの遠位部分から延在し、第1のセット及び第2のセットのフランジの横内側方に配置された1対のドライブバーストラットを含み、ドライブピンは1対のドライブバーストラットに固定可能であり、ここでドライブバーは外側シャフト内を並進可能であり、ドライブピンを第1のセットのトラック及び第2のセットのトラックに沿って駆動し、第1のジョーと第2のジョーを開位置と閉位置との間で移動させる。
【0007】
別の例では、外科用鉗子は、ドライブピンと、長手方向軸に沿って延在する外側シャフトと、それぞれ外側シャフトに対して枢動可能な第1のジョー及び第2のジョーであって、第1のジョーは第1のセットのフランジを含み、各第1のフランジは、その中にドライブピンを受け入れる第1のトラックを含み、第2のジョーは第2のセットのフランジを含み、各第2のフランジは、その中にドライブピンを受け入れる第2のトラックを含む、第1のジョー及び第2のジョーと、外側シャフト内に配置されて、長手方向軸に沿って延在する内側シャフトと、内側シャフトに結合されて、内側シャフトから遠位方向に延在するドライブバーと、を含み得る。ドライブバーは、内側シャフトから延びて別々に結合された第1のドライブバーストラットと、内側シャフトから延びて別々に結合された第2のドライブバーストラットとを含み、ドライブピンは第1及び第2のドライブバーに接続され、ドライブバーは外側シャフト内で並進可能であり、ドライブピンを第1のセットのトラックと第2のセットのトラックに沿って並進させて、第1のジョー及び第2のジョーを開位置と閉位置との間で移動させる。
【0008】
別の例では、外科用鉗子は、ドライブピンと、長手方向軸を定義する外側シャフトと、外側管に枢動可能に接続された第1のジョーを含み、第1のジョーは、第1のジョーの近位部分に配置された第1のセットのフランジを含み、第1のセットのフランジの各フランジはドライブピンを受け入れる第1のトラックを含む。鉗子は、外側管に接続された第2のジョーと、外側シャフト内に配置されて、長手方向軸に沿って延在する内側シャフトと、内側シャフトに結合され、内側シャフトから遠位方向に延びるドライブバーとを含み得る。ドライブバーは、内側シャフトの遠位部分から延在する1対のドライブバーストラットを含み、ドライブピンは1対のドライブバーストラットに固定可能であり、ここでドライブバーは外側シャフト内を並進可能であって、ドライブピンを第1のセットのトラックに沿って駆動し、第1のジョーを第2のジョーに対して開位置と閉位置との間で移動させ、またブレードは内側シャフト及びドライブバー内に配置され、第1のジョーと第2のジョーとの間を伸長するように並進可能であり、ここで各ドライブバーストラットは、L字形プレートを形成するドライブバーストラットの第1の縁から延びる突起を含み、ブレードの第1の縁、第2の縁、第1の面、及び第2の面はドライブバーに接触しない。
【0009】
本明細書に記載の特徴は、鉗子以外の別の装置、例えば、治療、診断、及び撮像を実行するための医療装置(例えば、器具)と共に使用され得る。装置及び方法は、様々な医療領域で使用することができ、限定するものではないが、一般外科、婦人科、泌尿器科、呼吸器科、心臓血管、又は別の任意の適切な領域を含む。
【0010】
この概要は、本特許出願の主題の概要を提供することを意図している。本発明の排他的又は網羅的な説明を提供することを意図するものではない。詳細な説明は、本特許出願に関する更なる情報を提供するために含まれている。
【0011】
図面において、それらは必ずしも縮尺通りに描かれておらず、同様の番号は、異なる図で同様の構成要素を説明し得る。異なる文字の接尾語を有する同様の番号は、同様の構成要素の異なる実例を表し得る。これらの図面は、一般的に、本文書で論じた様々な実施例を、限定ではなく例として示している。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】本出願の一例による、開構成にあるジョーを有する鉗子の側面図である。
【
図1B】閉構成にあるジョーを有する
図1Aの鉗子の側面図である。
【
図2】本出願の一例による、鉗子の一部分の側面図である。
【
図3】本出願の一例による、鉗子の一部分の斜視図である。
【
図4】本出願の一例による、鉗子の一部分の拡大図である。
【
図5】本出願の一例による、鉗子の遠位プラグの正面端図である。
【
図6A】本出願の一例による、ドライブバー及び内側シャフトの拡大図である。
【
図6B】180°回転された
図6Aのドライブバーの拡大図である。
【
図7A】本出願の一例による、
図6A~
図6Bに示すドライブバー及び内側シャフトの斜視図であり、ブレードを含む。
【
図7B】
図7Aに示すドライブバー及び内側シャフトの断面図である。
【
図8】本出願の別の例による、ドライブバー及び内側シャフトの拡大図である。
【
図9A】
図8に示すドライブバー及び内側シャフトの斜視図であり、ブレードを含む。
【
図9B】本出願の一例による、ドライブバー、内側シャフト、及びブレードの断面図である。
【
図10】本出願の別の例による、ドライブバー、内側シャフト、及びブレードの断面図である。
【
図11】
図10に示すドライブバー、内側シャフト、及びブレードの斜視図である。
【
図12】本出願の一例による、ドライブバー、内側シャフト、及びブレードの断面図である。
【
図13】本出願の別の例による、ドライブバー及び内側シャフトの拡大図である。
【
図14】
図13に示すドライブバー及び内側シャフトの斜視図であり、ブレードを含む。
【
図15】本出願の一例による、ドライブバー、内側シャフト、及びブレードの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
エンドエフェクタを操作するハンドピースを含む医療装置は、外科医が装置のエンドエフェクタを制御して、エンドエフェクタの1つ以上の機能を作動させることを可能にする。エンドエフェクタの作動は、1つ以上のシャフトを後退、伸長、又は回転させて、エンドエフェクタの動作を制御し得る、ハンドピースの1つ以上の作動システムによって容易にされ得る。
【0014】
本開示は、一般に、外科用装置などの医療装置に関する。本出願は鉗子を参照して記載されるが、別のエンドエフェクタは、本明細書に記載されたハンドピースと共に使用され、それによって操作され得る。加えて、別のハンドピースを本明細書に記載されたエンドエフェクタに接続して制御することができる。本開示は、1つ以上の作動システムを含むハンドピースの例、エンドエフェクタの例、及び開示された作動システムとエンドエフェクタが一緒に医療装置に使用され得る例を含む。
【0015】
鉗子は、医療用鉗子、切断鉗子、電気外科用鉗子、又は任意の別のタイプの鉗子を含み得る。鉗子は、作動システムを含むハンドピースによって制御されるエンドエフェクタを含み、エンドエフェクタは、回転可能、開放可能、閉鎖可能、伸長可能、及び電気外科エネルギー又は超音波を供給できるもののうちの1つ以上であり得る。例えば、鉗子の遠位端部に位置するジョーは、鉗子のハンドピースにある1つ以上のアクチュエータを介して作動され得て、ジョーを開閉させ、回転させて、血管又は他の組織と係合させる。鉗子はまた、伸長可能及び後退可能なブレード、例えば、1対のジョーの間で遠位方向に伸長されて第1の組織を第2の組織から分離し得るブレードを含む。
【0016】
本開示において、相対的な用語、例えば、「約」、「一般的に」、又は「実質的に」は、記載された数値の±10%の、又は数値の±10%以内の可能な変動で使用される。
【0017】
図1Aは、ジョー12が開位置にある鉗子10の側面図を示し、
図1Bは、ジョー12が閉位置にある鉗子10の側面図を示す。方向記述子、例えば近位及び遠位は、当該技術分野においてそれらの通常の意味の範囲内で使用される。近位方向P及び遠位方向D、ならびに上T及び下Bは、
図1Aに提供される軸上に示される。鉗子は、ハンドピース14、1つ以上のアクチュエータ20、外側シャフト28(又は外側管)、内側シャフト26(又は内側管)、ドライブバー27、及びエンドエフェクタ16を含み得る。
【0018】
鉗子10は、近位端部にハンドピース14、及び遠位端部にエンドエフェクタ16を含み得る。中間部分18は、ハンドピース14とエンドエフェクタ16との間に延在し、ハンドピース14をエンドエフェクタ16に動作可能に結合し得る。エンドエフェクタ16の様々な動きは、ハンドピース14の1つ以上の作動システム20によって制御され得る。例示的な例では、エンドエフェクタ16は、開位置と閉位置との間を移動することができるジョー12を含み得る。エンドエフェクタ16は、鉗子10の長手方向軸A1に沿って回転され得る。エンドエフェクタ16は、切断ブレード及び電気外科エネルギーを印加するための電極を含み得る。
【0019】
鉗子10は、ジョー12、ハウジング22、レバー24、内側シャフト26、ドライブバー27、外側シャフト28、回転アクチュエータ30、ブレードアセンブリ32、トリガ34、及び/又は作動ボタン36を含み得る。この例では、エンドエフェクタ16、又はエンドエフェクタ16の一部分は、開放、閉鎖、回転、伸長、後退され、及び電気外科エネルギーを印加されるもののうちの1つ以上であり得る。
【0020】
エンドエフェクタ16を操作するために、ユーザは、レバー24を近位方向に変位させて、ジョー12を開位置(
図1A)から閉位置(
図1B)に駆動し得る。鉗子10の例では、ジョー12を開位置から閉位置に動かすことにより、ユーザは、組織をクランプして圧縮し得る。ハンドピース14はまた、ユーザがエンドエフェクタ16を回転することを可能にし得る。例えば、回転アクチュエータ30を回転することは、内側シャフト26、ドライブバー27、及び外側シャフト28を一緒に回転させることによって、エンドエフェクタ16を回転させる。
【0021】
いくつかの例では、組織が圧縮された状態で、ユーザは、作動ボタン36を押圧して、電気外科エネルギーを、電極などのエンドエフェクタ16に伝達し得る。電気外科エネルギーの印加を使用して、組織を封止などで処置し、又はそうでなければクランプされている組織に影響を与えることができる。いくつかの例では、電気外科エネルギーは、組織を封止、切除し、及び/又は凝固させることができる。電極の例が本明細書に記載されているが、電気外科エネルギーは、任意の適切な電極に印加され得る。
【0022】
いくつかの例では、鉗子10を使用して、処置された組織を、ブレードアセンブリ32(ブレード32とも呼ばれる)を介して切断し得る。例えば、ハンドピース14は、ユーザがブレード32を伸長及び後退することを可能にし得る。ブレード32は、トリガ34を近位方向に変位させることによって伸長され得る。ブレード32は、トリガ34をデフォルト位置に遠位方向へ戻すことを可能にすることによって、後退され得る。トリガ34のデフォルト位置は
図1に示される。いくつかの例では、ハンドピース14は、ジョー12が少なくとも部分的に閉じられるか、又は完全に閉鎖されるまでブレード32が伸長されるのを妨げる特徴を含み得る。
【0023】
鉗子10を使用して、患者に外科的処置などの治療を実施し得る。一例では、ジョー12を含んだ鉗子10の遠位部分は、患者の体内に、例えば切開又は患者の身体の別の解剖学的特徴を介して挿入され得る。ハウジング22を含んだ鉗子10の近位部分は、切開又は身体の別の解剖学的特徴の外側に留まる。レバー24の作動により、ジョー12は組織にクランプされる。回転アクチュエータ30は、ユーザ入力を介して回転され、処置の間、いつでも、ジョー12を回転させて、ジョー12を操縦し得る。作動ボタン36を作動させて、電気エネルギーをジョー12に供給し、閉じたジョー12内の組織を焼灼、乾燥、又は封止し得る。トリガ34を動かして、ブレード32を遠位方向に並進させ、ジョー12内の組織を切断できる。
【0024】
図2は、開位置にある鉗子10の一部分の側面図を示す。エンドエフェクタ16は、関節運動式ジョー12A(上部ジョー12A)及び12B(下部ジョー12B)(総称してジョー12と呼ばれる)として構成され得て、それらは解剖学的特徴、例えば血管又は別の組織に操縦、係合、把持、又はその他の方法で影響を与えるように構成される。一例では、ジョー12は複動式ジョーであり、上部ジョー12A及び下部ジョー12Bの両方は外側管28に対して移動(回転)できる。一例では、上部ジョー12A及び下部ジョー12Bの一方のみが外側管28に対して回転できる。すなわち、一例では、上部ジョー12Aは、下部ジョー12B及び外側管28に対して回転するように構成され得る。別の例では、下部ジョー12Bは、上部ジョー12A及び外側管28に対して回転するように構成され得る。
【0025】
鉗子10は、上部ジョー12A、下部ジョー12B、ガイド46(又は近位ピン)、ドライブピン44(又はカムピン44)、及びピボットピン40を含み得る。エンドエフェクタ16のジョー12は、ピボットピン40を介して外側シャフト28に接続され得る。ピボットピン40は、ジョー12の一部分を通って延在し得て、その結果、ピボットピン40は外側シャフト28の外側アーム50によって受け取られ得る(
図2では1つの外側アーム50のみ見ることができる)。
【0026】
鉗子10は、往復ドライブバー27を有することができ、往復ドライブバー27は、外側シャフト28内に少なくとも部分的に配置された内側シャフト26に結合される。本明細書で論じられるように、ドライブバー27は、内側シャフト16に結合され、内側シャフト16から遠位方向に延在され得る。ドライブバー27は、それに(例えば、その遠位端部で)取り付けられたドライブピン44(又はカムピン44)を有し得る。したがって、ドライブバー27及びそれによるドライブピン44は、並進可能な方法で、外側シャフト28に対して移動可能であり得る。ドライブバー27(外側シャフト28のアーム50のスロット42を通して見える)の動きは、ドライブピン44を、外側シャフト28の長手方向軸A1及びジョー12の長手方向軸に沿って横切ることができ、カミング動作の結果としてジョー12を動かすことができ、以下で更に説明する。
【0027】
ガイド46は、ボア47A及び47B(総称してボア47と呼ばれる。一方のボア47のみが
図2で見える)への挿入などによって、外側シャフト28に固定され得る。いくつかの例では、ボア47は、実質的に同軸であり得て、長手方向軸A1に対して実質的に垂直であり得る。そのような場合、ガイド46は、ボア47内に配置され得て、ボア47によって定義される、実質的に軸A1に垂直な軸上にあり得る。ボア47はまた、実質的に外側シャフト28の周りに中心付けられ、ガイド46を中心にする。いくつかの例では、ボア47は、軸A1からオフセットされ(上方、下方のいずれかに)、実質的に軸A1に垂直であり得る。別の例では、ボア47は、軸A1によって部分的に規定される横平面を横切ることができ、その結果、1つのボアは軸A1の上方にあり、1つは下方にあり、ボア47によって定義される軸は、軸A1を通ることができるか、又はそのような構成でそこからオフセットされ得る。ドライブバー27及び内側シャフト26(
図3を参照)の軸方向トラック70、72は、ガイド46の向きに一致するように構成され得て、これにより、ドライブバー27及び内側シャフト26がガイド46に対して並進できる。
【0028】
外側シャフト28は、1対の外側アーム50を含み得る。鉗子10は、遠位プラグ48を更に含むことができ、遠位プラグ48は外側アーム50間の外側シャフト28内に配置可能なプラグであり得て、その結果、ドライブバー27及びブレード32は遠位プラグ48を通って並進し得る。本明細書で論じられるように、遠位プラグ48は、それを通って延びるチャネルを含むことができ、ドライブバー27及びブレード32が遠位プラグ48を通って延びる(及びそれに関して並進する)ことを可能にする。遠位プラグ48については、以下で更に詳細に説明する。
【0029】
図2に示すように、ジョー12A及び12Bのそれぞれは、それぞれ1対の離隔されたフランジ52、54を有し得る(2つのフランジのみで、ジョー12A及び12Bのそれぞれに1つずつが
図2では見られる)。フランジ52、54の配置及び構造については、後で更に詳細に説明する。いくつかの例によると、ジョー12の1対のフランジ52、54は、長手方向に沿って互いに略平行である(例えば、インターフェースする略平行な離隔された内面を有する)が、内側ドライブバー27によって離隔されて配置され得る。1対のフランジ52、54のうちの少なくとも1つは、ピボットピン40を介して外側シャフト28に枢動可能に結合され得る。
【0030】
フランジ52、54のそれぞれはまた、ピボットピン40から離隔されたそれぞれトラック56、58(本明細書ではカムスロット又はスロットと呼ばれる)を有し得る。トラック56、58は、ドライブピン44を受け入れるように構成され得て、ドライブピン44は、その中に移動可能に固定され得る。ドライブピン44は、トラック56、58の幅よりも小さい直径を有し、トラック56、58によって移動可能に受け取られ得る。ドライブバー27が、例えば、内側シャフト26に直線運動を加えることによって移動すると、ドライブピン44は、トラック56、58の長手方向の長さに沿って横断し得る。ドライブピン44、ドライブバー27、及び内側シャフト26(1つ以上のアクチュエータ20の一部に結合される)は、外側シャフト28に対して往復運動するように構成され得て、その結果、ドライブピン44はトラック56、58を往復方法で横切ることができる。各トラック56、58は、カムとして作用するように構成され得て、ドライブピン44がトラック56、58の長手方向の長さを横切るときに、ジョーは第1の開位置(
図1Aに示される)から第2の閉(把持)位置(
図1B)に、又はその逆に駆動される。トラック56、58の形状、サイズ及び配置を含むフランジ52、54の形状及びサイズは、ジョー12の別の部分が処置される血管又は別の組織と接触できる程度を制限又は制御するように構成され得る。
【0031】
対のフランジ52、54それぞれのトラック56、58は、互いに整合され得て、一般に同じ形状を有し得る。言い換えると、対のフランジ52、54それぞれのトラック56、58は、
図1A、
図1B、及び
図2に示されるように、エンドエフェクタ16を側面から見たときに整合され得る。したがって、各ジョー12のトラック56、58は、ジョー12の長手方向軸A1の方向に対して垂直な方向に整合され得る。ピボットピン40は、外側シャフト28に固定され得る。フランジ52、54のピボットボアは、ピボットピン40に固定され得る。ドライブピン44は、対のフランジ52、54それぞれのトラック56、58に嵌合されることができる。
図2に特に示されるように、ピン40、44、及び46は、互いに平行に、長手方向軸A1に沿って配置することができ、トラック56、58は、同じサイズであり得て、上記の図示のように整合させることができる。
【0032】
図3は、鉗子10の一部分の斜視図を示す。上部ジョー12Aは、フランジ52A、52B(総称してフランジ52)及び上部グリッププレート60を含むことができ、下部ジョー12Bは、フランジ54A、54B(総称してフランジ54と呼ばれる)及び下部グリッププレート62を含み得る。フランジ52A及び52Bは、それぞれ、トラック56A及び56B(総称してトラック56と呼ばれ、
図4にはトラック56Aが示される)を含み得る。フランジ54A及び54Bは、それぞれ、トラック58A及び58B(総称してトラック58と呼ばれる)を含み得る。
【0033】
ジョー12は、組織と係合するように構成された剛性部材であり得る。ジョー12は、外側シャフト28に結合され得て、例えば、ピボットピン40(
図2を参照)を介して枢動可能に結合される。ピボットピン40は、ジョー12の一部分、例えば各ジョー12のピボットボアなどを通って延在することができ、その結果、ピボットピン40は、外側シャフト28の外側アーム50(
図1を参照)によって受容され得る。例えば、フランジ52A及び52Bは、それぞれ、ピボットボア64A及び64Bを有することができ、フランジ54A及び54Bは、ピボットボア66A及び66B(
図4を参照)を有し得る。
【0034】
図3に見られるように、フランジ52は、フランジ54とインターレースされ得る。別の例では、フランジ54は、フランジ52の横外側方に配置することができ、あるいは、フランジ52は、フランジ54の横外側方に配置することができる。
【0035】
ジョー12のグリッププレート60、62はそれぞれ、電気外科手術中などに、組織及び/又は反対側のジョーに係合して組織を把持するように構成された剛性又は半剛性の部材であり得る。グリッププレート60、62のうちの1つ以上は、グリッププレート60、62と組織との間の係合圧力及び摩擦を増加させるように構成された鋸歯、突起、隆起などのうちの1つ以上を含み得る。上部ジョー12Aのフランジ52は、グリッププレート60から近位方向に離れて延在し得る。同様に、下部ジョー12Bのフランジ54は、グリッププレート62から近位方向に離れて延在し得る。ジョー12はそれぞれ、本明細書で論じられるように、組織に(必要に応じてグリッププレート60、62を介して)電気を送るように構成された電極、電極を支持するフレーム、及びジョー12の間にブレードを受け入れるように構成されたブレードスロット66、68を含み得る。
【0036】
ジョー12Aのトラック56及びフランジ12Bのトラック58は、それぞれ、フランジ52及び54のスロット、チャネル、パス、又はトラックであり得る。いくつかの例では、トラック56及び58は、ピボットピン40がジョー12(及び必要に応じて外側シャフト28)に結合されている場合、ピボットピン40の近位方向に配置され得る。トラック56及び58は、その中にドライブピン44を受け入れるように成形され得る。いくつかの例では、トラック56及び58は、そこを通るドライブピン44を受容するように構成されたスロット又はチャネルであり得て、ドライブバー27をフランジ52及び54(したがって、ジョー12)に接続する。
【0037】
トラック56及び58は、いくつかの例では直線であり得て、いくつかの例では弧状に成形され得る。任意の例において、トラック56及び58は、ドライブピン44がトラック56及び58に沿って同時に移動して、ジョー12を開閉できるように構成され得る。
【0038】
本明細書に記載の外科用鉗子に対して様々な変更を行うことができることが理解される。例えば、いくつかの例によると、ジョーは複動式ではなく、単動式であり得る。いくつかの例では、1対のフランジではなく、単一のフランジが利用され得る。ジョーはフランジ(又は複数のフランジ)を有すると説明されるが、場合によっては、ジョーはフランジを利用しなくてもよく、トラックなどの特徴が、例えばジョー自体の本体部分を直接通過できる。
【0039】
図3に見られるように、ドライブバー27は、内側シャフト26から遠位方向に延在する。ドライブバー27及び内側シャフト26の両方は、ガイド46(
図2を参照)を受け入れるための軸方向トラック70、72をそれぞれ含む。例えば、ドライブバー27は、1対の軸方向トラック70A及び70B(
図4を参照、総称して軸方向トラック70と呼ばれる)を含むことができ、内側シャフト26は、1対の軸方向トラック72A及び72B(総称して軸方向トラック72と呼ばれる)を含み得る。軸方向トラック70、72は、軸方向スロット又はチャネルと呼ばれることもある。更に、ドライブバー27の軸方向トラック70は、ドライブバー27の近位スロットと呼ばれ得て、内側シャフト26の軸方向トラック72は、内側シャフト26の遠位スロットと呼ばれ得て、本明細書でより詳細に論じられる。軸方向トラック70はそれぞれ、ドライブバー27の壁を通って横方向に延びる軸方向スロットであり得て、ガイド46がドライブバー27を通って延びる。軸方向トラック72は、ガイド46を受け入れるように構成されたチャネル、溝、凹部、又は別のガイドであり得る。
【0040】
ドライブバー27は、内側シャフト26に結合され得る。一例では、ドライブバー27は、1対のドライブバーストラット80A及び80B(総称してドライブバーストラット80と呼ばれる)を含み得る。本明細書で更に説明するように、ドライブバーストラット80及び内側シャフト26は、突起、タブ、溝、凹部などの対応する特徴を含み、ドライブバーストラット80を内側シャフト26に結合し得る。結合されると、ドライブバーストラット80は、軸方向及び回転方向に内側シャフト26に結合される。一例では、内側シャフト26は、1つ以上のスロット(例えば、スロット84)及び1つ以上の可撓性タブ74を含むことができ、ドライブバーストラット80を内側シャフト26に挿入することを可能にする。例えば、ドライブバーストラット80が開口部82の中に、内側シャフト26のスロット84に沿って挿入されると、可撓性タブ74は屈曲して、ドライブバーストラット80の一部分を通過させ、元の位置に戻るのと同時に、ドライブバーストラットの対応する凹部78内に配置されるのを可能にする。
【0041】
本明細書で論じられるように、ドライブバー27は、ドライブピン44を、例えば、ドライブバーストラット80の遠位端部で、ドライブピン開口部76内に受容し得る。したがって、ドライブバー27及びそれによりドライブピン44は、外側シャフト28に対して、及び第1のジョー12A及び/又は第2のジョー12Bに対して、並進可能な方法で移動可能であり得る。
【0042】
図4は、鉗子10の一部分の拡大図を示す。遠位プラグ48は、外側シャフト28内に配置可能なプラグであり得る(
図2を参照)。遠位プラグ48は、それを通って延びるブレードチャネル96を含むことができ、ブレード32が遠位プラグ48を通って延びる(及び遠位プラグ48に対して並進する)ことを可能にする。一例では、ブレードチャネル96は、長手方向軸A1に沿って中央に配置される。
【0043】
ブレード32は、組織又は別のアイテムを切断又は切除するように構成された1つ以上の鋭利なエッジ100を含む細長い切断部材であり得る。ブレード32は、ブレードシャフト96に結合され得る。ブレード32は、外側シャフト28内(及び内側シャフト26及びドライブバー27内)に配置され得て、軸A1に沿って延在できる。ブレード32は、内側シャフト26、ドライブバー27、及び外側シャフト28に関して並進可能であり、上部ジョー12Aと下部ジョー12Bとの間(又はその中に)に伸長し得る。本明細書で論じられるように、ブレード32は、ドライブバー27を軸方向に通り、フランジ52、54を通って延在でき、その結果、ブレード32は第1のセットのフランジ52、第2のセットのフランジ54、及び対のドライブバーストラット80の横内側方の位置にある。
【0044】
鉗子10は、ガイドチューブ90を含み得て、ガイドチューブ90は、内側シャフト26及び外側シャフト28内に配置して、かつ外側シャフト28及び内側シャフト26を通って延在し得る。ガイドチューブ90は、ブレードボア92及びワイヤ配索ボア94を規定する本体91を含むことができる。本体91は、軸A1に沿って延在でき、いくつかの例では実質的に円筒形であり得るが、別の例では、別の形状、例えば楕円形プリズム、長方形プリズム、六角柱、八角柱を有し得る。本体91は、内側シャフト26の内部ボアと相補的であるように、例えばサイズ設定及び成形の構成がされ得る。ブレードボア92及びワイヤ配索ボア94は、それぞれ、軸A1に沿って本体91を通って軸方向に延びるボアであり得る。ブレードボア92は、それを通してブレード32のシャフト96を受け入れるようなサイズ及び形状にすることができ、ガイドチューブ90内でシャフト96を並進させて、ブレード32をハンドルから操作できるように構成され得て、ブレード32は、ジョー12のブレードチャネル内で並進できる。
【0045】
いくつかの例の操作において、ブレード32は、ジョーが開位置と閉位置との間にあるとき、又はジョー12が閉位置にあるときに、ドライブバー27の間で遠位方向にジョー12のトラックに並進され得る。ブレード32を使用して、ジョー12の間の組織又は別のアイテムを切断し得る。
【0046】
図4は、ブレードトラック102(又はブレードチャネル102)を含むブレード32を示す。ブレードトラック102は、ガイド46に接触して、ガイド46及び外側シャフト28に対するブレード32の軸方向の並進を制限するように構成され得る。例えば、近位縁(ガイド46に相補的に丸くされ得る)は、ガイド46に接触して、内側シャフト26、ドライブバー27、外側シャフト28、及びジョー12に対するブレード32の遠位並進を制限するように構成され得る。また、ガイド46、ドライブピン44、及びピボットピン40のうちの1つ以上とブレードトラック102の上部縁との間の接触は、内側シャフト26、ドライブバー27、外側シャフト28、及びジョー12に対するブレード32の下方及び/又は上方への動きを制限するのに役立ち得る。そのような接触はまた、ブレード32の軸A1周りなどの回転を制限するのに役立ち得る。
【0047】
図5は、ガイドチューブ90の正面図を示す。一例では、ブレードボア92及びワイヤ配索ボア94は、長手方向軸A1及びガイドチューブ90の正中線M1に沿って配置される。一例では、ワイヤ配索ボア94は、ガイドチューブ90の正中線M1からオフセットされ得る。
【0048】
図6A~
図15は、内側シャフトに結合されたドライブバーストラットを有するドライブバーの異なる例を示す。
図6A~
図7Bは、前の図に示された例を示す。ドライブバー27は、内側シャフト26に結合され得る。一例では、ドライブバー27は、内側シャフト26の遠位部分から延びる1対のドライブバーストラット80A、80B(総称してドライブバーストラット80)から形成され得る。一例では、ドライブバーストラット80は実質的に同一のプレートである。例えば、ドライブバーストラット80は、同じ形状、長さ、及び特徴を有し得る。すなわち、突起、溝、凹部、軸方向トラック及びボアなどの特徴は、2つのプレート間で、実質的に同じ位置にあり、同じサイズを有する。ドライブバー27のドライブバーストラット80に2つの同一のプレートを有することにより、ドライブバーストラット27の製造を簡素化し得て、全体的な製造コストを削減でき、鉗子の組み立てを容易にし得る。別の例では、ドライブバーストラット80A及び80Bは、それぞれ異なる場合がある。
【0049】
ドライブバーストラット80A及び80Bは、近位端部110から遠位端部112まで延在し得る。本明細書で論じられるように、ドライブバーストラット80は、軸方向トラック71及びボア76を含み得る。一例では、ボア76は軸方向トラック71の遠位にある。ドライブバーストラット80は、第1の縁114、第1の縁114の反対側の第2の縁116、及び第1と第2の縁114、116の間に延びるブレード対向面136を含み得る。ブレード対向面136は、互いに隣接して配置されるドライブバーストラット80の面であり得て、その結果、本明細書で論じられるように、ブレードを受け入れるように構成されたチャネル(例えば、ブレードチャネル)を形成する。第1の縁114及び第2の縁116は、内側シャフト26上の特徴に対応する形状(プロファイル)を有するように構成され得て、その結果、ドライブバーストラット80は内側シャフト26に結合できる。一例では、ドライブバーストラット80は、第1の縁114に沿って近位端部110に向かって凹部78を有し、第2の縁116に沿って近位端部110に向かって凹部132を有し得る。第1の縁114は、近位部分191(凹部78の近位)及び遠位部分192(凹部78の遠位)を含む。同様に、第2の縁116は、近位部分193(凹部132の近位)及び遠位部分194(凹部132の遠位)を含む。
【0050】
図7Bで見られるように、内側シャフト26の外径D1は、ドライブバーストラット80の高さHに実質的に等しい。一例では、ドライブバーストラット80の高さHは、内側シャフト26の外径Dより小さいが、内径よりも大きくすることができる。一例では、ドライブバーストラット80の高さHは、内側シャフト26の外径Dよりも大きく、外側シャフト28の内径よりも小さくあり得て、ドライブバー27は依然として外側シャフト28内で並進し得る。内側シャフト26は、可撓性タブ74を含み得て、可撓性タブ74は、屈曲して、ドライブバーストラット80が内側シャフト26の遠位開口部に挿入されることを可能にするように構成される。ドライブバーストラット80の高さHは、内側シャフト26の内径よりも大きいため、ドライブバーストラット80の挿入は、可撓性タブ74を外側に(例えば、長手方向軸から離れて)屈曲させる。可撓性タブ74が凹部78と整合すると、可撓性タブ74は、凹部78の中に移動して、ドライブバーストラット80を内側シャフト26に結合する。
【0051】
一例では、内側シャフト26の上面124は、スロット79A、79B、81、及び84を規定し得る。スロット79A、79B、及び81は、互いに連通し、可撓性タブ74を規定し得る。可撓性タブ74は、本明細書で論じられるように、ドライブバーストラット80の両方の凹部78で受容され得る隆起195を含むことができる。
【0052】
スロット84は、内側シャフト26の遠位端部から近位方向に延在し得る。スロット84の幅は、スロット84が両方のドライブバーストラット80を受け入れることができ、かつ依然として、ブレード32をその中に受容するのに十分なギャップ142があるようにされる。例えば、ギャップ142は、ブレード32が、ドライブバーストラット80から干渉されることなく、ドライブバーストラット80間を自由に並進することを可能にする。一例では、ブレード対向面136は、ブレード32に接触し得る。別の例では、ブレード対向面136は、ブレード36に接触しない。更に、
図7Bに示されるように、ドライブバーストラット80のどの部分も、ブレード32の上部縁123又は下部縁125を覆わない。すなわち、組み立てられると、ブレード32の上方及び下方に垂直クリアランス190が存在する。一例では、垂直クリアランス190は、ドライブバーのどの部分もブレード32の上面及び下面の上方又は下方に配置されないことを示す。別の例では、垂直クリアランスは、ブレード32の上面及び下面とドライブバーの一部分との間に十分な余地があることを示す。例えば、垂直クリアランスは、ブレードの上面と下面がドライブバーに接触しないように2つの間に十分な空間があることを示し得る。したがって、一例では、ブレード32の上面、下面、及び側面は、ドライブバーストラット80と接触しない。加えて、
図7Bに示す例では、ドライブバーストラット80のどの部分も、ブレード32の上面又は下面を越えて延びることはない。
【0053】
内側シャフト26の上面124はまた、可撓性タブ74上に配置された平行スロット122A及び122B(総称してスロット122と呼ばれる)を含み得る。凹部78は、少なくともスロット84の近位端部とスロット122の遠位端部との間の距離と同じ長さを有する。したがって、組み立てられると、ドライブバーストラット80の近位部分191は、スロット122内に配置され得て(例えば、ドライブバーストラット80Aの近位部分191はスロット122Aに配置され、ドライブバーストラット80Bの近位部分191はスロット122Bに配置される)、そしてドライブバーストラット80A及び80Bの遠位部分192はスロット84内に配置され得る。示された例では、ドライブバーストラット80Aと80Bは互いに接触しない。
【0054】
図6Bは、
図6Aの内側シャフト26及びドライブバーストラット80を、180°回転して示す。内側シャフト26は、スロット84と反対側(直径方向に反対側)になり得るスロット85を含み得る。一例では、スロット85の長さは、スロット84の長さとは異なる。別の例では、スロット84及び85の長さは同じである。スロット84に関して本明細書で論じられるように、スロット85は、ドライブバーストラット80A及び80Bの両方を受け入れるように構成される。スロット85の近位には、1対の平行なスロット131A及び131B(本明細書では総称してスロット131と呼ばれる)が配置される。スロット131は、スロット122の反対側にあり得る。したがって、組み立てられると、ドライブバーストラット80の近位部分193は、スロット131内に配置され得て(例えば、ドライブバーストラット80Aの近位部分193はスロット131Aに配置され、ドライブバーストラット80Bの近位部分193はスロット131Bに配置される)、そしてドライブバーストラット80A及び80Bの遠位部分194はスロット85内に配置され得る。示された例では、ドライブバーストラット80Aと80Bは互いに接触しない。
【0055】
図6A~
図7Bに見られるように、2つの同一のプレートが使用され得る。したがって、ドライブバーストラット80の製造は簡素化され得る。ドライブバーストラット80は、互いに対面して配置され得る。一例では、ドライブバーストラット80は、略平行に間隔を置いて配置された内面(又はブレード対向面136)とインターフェースすることができる。ドライブバーストラット80は、内側シャフト26の遠位端部に挿入され、単に内側シャフト26にスナップし得る。例えば、ドライブバーストラット80は内側シャフト26に(一度に1つ又は一緒に)挿入され得るため、第1の縁114の近位部分191は、可撓性タブ74を外側に(長手方向軸A1から離れて)屈曲させ、かつドライブバーストラット80が内側シャフト26内の所定の位置にスナップされることを可能にする。
【0056】
内側シャフト26及びドライブバーストラット80に関して本明細書で論じられる特徴は、ドライブバーストラット80が内側シャフト26に結合されるものである。しかしながら、一例では、内側シャフト26に挿入されると、ドライブバーストラット80は、例えば、スポット溶接、はんだ付け、ろう付け、又は別の同様のプロセスによって、内側シャフトに更に結合され得る。加えて、一例では、ドライブピン44は、例えば、スポット溶接、はんだ付け、ろう付け、又は別の同様のプロセスによって、ドライブバーストラット80に固定され得る。
【0057】
図8~
図9Bは、ドライブバー27’に結合された内側シャフト26の別の例を示す。示された例は、鉗子10について本明細書に記載されるすべての構成要素と共に使用され得る。内側シャフト26は、本明細書に開示されたものと同じ内側シャフト26である。しかしながら、前に示したドライブバーストラット80A及び80Bは、ドライブバーストラット80A’及び80B’(本明細書では総称してドライブバーストラット80’と呼ばれる)に変更されている。ドライブバーストラット80’は、ドライブバーストラット80と同じであるが、異なる軸方向トラック(例えば、軸方向トラック200)を含む点で異なる。
図8に見られるように、軸方向トラック200は、第1の側面204、近位側面207、第2の側面206(第1の側面204の反対側)、及び遠位側面208によって規定される。ドライブバーストラット80A’は、ブレード対向面136から延びる突起202を含み、ブレード対向面136はブレード32を受け入れるように構成されたブレードチャネルを形成する。
図8~
図9Bに示される例では、ドライブバーストラット80’は追加の機能(例えば、突起202)を含むため、ドライブバーストラット80用に2つの同一のプレートを使用するためには、ドライブバーストラット80B’は、180°回転されたドライブバーストラット80A’となる。したがって、ドライブバーストラット80B’は、ブレード対向面136から延びる突起を含む。ドライブバー27’は、ドライブバーストラット27が内側シャフト26に結合される方法と同様に、内側シャフト26に結合され得る。しかし、ドライブバー27’を内側シャフト26に結合する前に、ドライブバーストラット80’は、ブレード32の周りに配置され、その結果、突起202はブレードトラック102を通って延在し、ブレード32とHビームを形成する。
【0058】
説明したように、ドライブバーストラット80B’は、ドライブバーストラット80A’と同一であるが、180°回転される。したがって、組み立てられると、ドライブバーストラット80A’の近位部分191はスロット122A内に配置され得て、ドライブバーストラット80B’の近位部分193はスロット122B内に配置され得て、ドライブバーストラット80A’及び80B’の遠位部分192及び194はスロット84内に配置される。示される例では、ドライブバーストラット80A’及び80B’は、それらがブレード32の周りにHビームを形成し、突起202がブレードトラック102内に延びるときでさえ、互いに又はブレード32に接触しない。
【0059】
図9Bに示されるように、突起202は、ブレードトラック102を通って、他方のドライブバーストラット80’の軸方向トラック200内に延びる。突起202はブレードトラック102を通って延びるが、ブレードの上面及び下面は、ドライブバーストラット80’のどの部分にも覆われない。一例では、突起202は、他方のドライブバーストラット80’の対応する軸方向トラック200の外面210を越えることなく、内側管26内の別の構成要素に利用可能な空間を最大化する。更に、突起202が他方のドライブバーストラットの外面210を越えて延びるのを防ぐことにより、ドライブバー27’が遠位プラグ48を並進させることによって伸長できることを確実にし得る(
図4を参照)。
【0060】
図10~
図12は、本明細書に開示されるように、鉗子10で使用され得る内側シャフト222に結合されたドライブバー220の別の例を示す。ドライブバー220は、1対のドライブバーストラット224A及び224B(総称してドライブバーストラット224)を含む。一例では、ドライブバーストラット224A及び224Bは同一のプレートである。ドライブバーストラット224は、上述したように、ガイド46を受け入れることができる軸方向トラック226と、ドライブピン44を受け入れることができるボアホール228とを含む。
【0061】
ドライブバーストラット224は、第1の表面231、第2の表面232(第1の表面231の反対側)、第1の縁260、及び第2の縁262を含む。第1及び第2の表面231及び232は、第1の縁260と第2の縁262との間に延びる。一例では、ドライブバーストラット224は、第2の表面232から離れて第1の縁260から延びる折り曲げ突起230を有する。すなわち、折り曲げ突起230は、第2の表面232に実質的に垂直に延びる。簡単に言うと、ドライブバーストラット224は、L字形プレートである。折り曲げ突起230は、L字形プレートの短手を形成し、第2の縁262から折り曲げ突起230まで延びる表面は、L字形プレートの長手を形成する。第2の縁262は、長手方向軸A1から軸方向に延びる突起234を含む。
図10に見られるように、ドライブバーストラット224A及びドライブバーストラット224Bは同一のプレートである。したがって、ドライブバーストラット224A及びドライブバーストラット224Bは、内側シャフト222内に配置され、ドライブバーストラット224Bは、180°回転されたドライブバーストラット224Aである。
【0062】
内側シャフト222は、上面270及び下面272を含み、各表面270、272は、ドライブバーストラット224の一部分を受け入れるためのスロットを含む。一例では、内側シャフト222は、スロット240A及び243A(上面270に沿って)及びスロット240B及び243B(下面272に沿って)を含む。スロット240A及び240B(本明細書では総称してスロット240と呼ばれる)は、第1のスロット部分242A及び242B(総称して第1のスロット242と呼ばれる)及び第2のスロット部分244A及び244B(総称して第2のスロット部分244と呼ばれる)を含む。第1のスロット部分242は、突起230の幅W1に等しいか又はわずかに大きい幅を有する。第2のスロット部分244は、第1のスロット部分242よりも薄い。例えば、第1のスロット部分242は、折り曲げ突起230を含む第1の縁260に沿ってドライブバーストラット224の一部分を受け入れる。第2のスロット部分244は、折り曲げ突起230を含まない第1の縁260の部分を受け入れる。スロット243A及び243B(総称してスロット243と呼ばれる)は、ドライブバーストラット224のそれぞれの突起234を受け入れるように構成される。
【0063】
ドライブバー220を内側シャフト222に結合するために、第1のドライブバーストラット224A及び第2のドライブバーストラット224Bはスロット240A及び240Bに挿入される。例えば、ドライブバーストラット224Aは、上面270から矢印A1の方向へスロット240Aに挿入され得る。挿入は、突起234が内側シャフト222の下面272に沿ってスロット243Bに挿入されると、停止する。同様に、ドライブバーストラット224Bは、下面272から矢印A2の方向へスロット240Bに挿入され得る。挿入は、突起234が内側シャフト222の上面270に沿ってスロット243Aに挿入されると、停止する。
図11及び
図12に見られるように、内側シャフト222に結合されると、ギャップ253は、折り曲げ突起230の下面251と第2の縁262との間に維持される。したがって、ドライブバーストラット224は、内側シャフト222に別個に結合される。本明細書で論じるように、更なる結合方法が実行され得る。例えば、ドライブバーストラット224が内側シャフト222に挿入されると、結合は、必要に応じて、例えば、限定するものではないが、ドライブバーストラット224を内側シャフト222にスポット溶接することによって、更に強化され得る。
【0064】
図13~
図14は、本明細書に開示されるように、鉗子10で使用され得る、内側シャフト302に結合されたドライブバー300の別の例を示す。
図13~
図14に示される例は、
図6A~
図7Bに示される例に最も類似するが、
図13~
図14では、ドライブバーストラット306A及び306B(総称してドライブバーストラット306と呼ばれる)は、係合された後に内側シャフト302に挿入され、内側シャフト302は、
図7Aの2つのスロット(122A及び122B)と比較して、可撓性タブ74上に単一のスロット304を含む。ドライブバーストラット306は、本明細書に開示されるように、ガイドを受け入れるための軸方向トラック320と、ドライブピン44を受け入れるためのボア322とを含む。
【0065】
ドライブバーストラット306は、第1の表面308、第1の表面308の反対側の第2の表面310、第1の縁311、及び第1の縁311の反対側の第2の縁313を有し、ここで、第1の表面308及び第2の表面310は第1の縁311と第2の縁313との間に延在する。第1の縁311は、折り曲げ突起312及び314を含む。一例では、折り曲げ突起312は、凹部322の近位に配置され、折り曲げ突起314は、凹部322の遠位に配置される。折り曲げ突起312及び314からは、歯318が延びる。一例では、折り曲げ突起312及び314は、第2の表面310に対して垂直又は実質的に垂直に延びることができる。第2の縁313は、凹部317及び第2の縁313から延びる歯315を含む。すなわち、歯315は、歯318に対して垂直であり得る。一例では、折り曲げ突起312及び314は、ドライブバーストラット306と一体である。一例では、折り曲げ突起312及び314は、ドライブバーストラット306の第1の縁311に結合(例えば、スポット溶接)され得る。
【0066】
ドライブバーストラット306を内側シャフト302に結合する前に、2つのドライブバーストラット306は一緒にされて、その結果、各ドライブバーストラット306の第2の面310は対向する。例えば、ドライブバーストラット306Bは、同じドライブバーストラット306Aであるが、180°回転される。2つのドライブバーストラット306が一緒になると、折り曲げ突起312及び314は、2つのドライブバーストラット306Aと306Bとの間にギャップ340を維持する。2つのドライブバーストラット306A及び306Bは、折り曲げ突起312及び314の歯318が第2の縁313の歯315の間に延びるときに係合される。係合されると、ドライブバーストラット306は内側管26に挿入され得て、これはドライブバーストラット80が内側管26(
図6A~
図7B)に挿入される方法と同様であるが、
図13~
図15に示された例では、2つのドライブストラット306は係合される。
【0067】
本明細書で論じられるように、ドライブバーストラット306は、同一のプレートであり得る。したがって、ドライブバーストラット306の製造は簡素化され得る。ドライブバーストラット306は、互いに向き合って配置され得る。ドライブバーストラット306は、内側シャフト302の遠位端部に挿入され、内側シャフト302に単にスナップされ得る。例えば、ドライブバーストラット306が内側シャフト302に(一緒に)挿入されると、突起312は、可撓性タブ74を外向きに(長手方向軸A1から離れて)屈曲させ、ドライブバーストラット306が内側シャフト26内にスナップされることを可能にする。別のドライブバーストラットの折り曲げ突起312及び対応する歯315は、スロット304に配置され得る。同様に、別のドライブバーストラットの折り曲げ突起314及び対応する歯315は、スロット84に配置され得る。一例では、内側シャフト24に沿って所定の位置にスナップされると、ドライブバーストラット306は、内側シャフト26に更に結合(例えば、溶接又は別の方法で)され得る。別の例では、ドライブバーストラット306は結合(例えば、溶接)された後に、内側シャフトに挿入することができる。別の例では、ドライブバーストラット306は、一緒に溶接(又は別の方法で結合)され、続いて更に結合される(例えば、内側シャフトに溶接される)ことができる。
【0068】
実施例及び様々な注釈
これらの非限定的な例のそれぞれは、それ自体で成立し得るか、又は1つ以上の別の例との様々な順列若しくは組み合わせで組み合わせられ得る。
【0069】
実施例1は、外科用鉗子を提供し、外科用鉗子は、ドライブピンと、長手方向軸を定義する外側シャフトと、外側管に枢動可能に接続された第1のジョーであって、第1のジョーがその近位部分に配置された第1のセットのフランジを含み、第1のセットのフランジの各フランジがドライブピンを受け入れる第1のトラックを含む第1のジョーと、外側シャフトに接続された第2のジョーと、外側シャフト内に配置されて長手方向軸に沿って延びる内側シャフトと、内側シャフトに結合され、内側シャフトから遠位方向に延びるドライブバーであって、内側シャフトの遠位部分から延在して第1のセットのフランジの横内側方に配置された、ドライブピンが固定可能である1対のドライブバーストラットを含み、ここでドライブバーは外側シャフト内で並進可能であり、ドライブピンを第1のセットのトラックに沿って駆動して、第1のジョーを第2のジョーに対して開位置と閉位置との間で移動させるドライブバーと、を含む。
【0070】
実施例2において、実施例1の主題は、任意選択で、1対のドライブバーストラットの各ドライブバーストラットが、ドライブピンを受け入れるように構成された開口部を含み、ここで開口部は内側シャフトの外面の横内側方に配置される、ことを含む。
【0071】
実施例3において、実施例2の主題は、任意選択で、ドライブバーが開口部の近位に配置された第1の対の軸方向トラックを含み、第1の対の軸方向トラックはガイドをその中に受け入れるように配置され、ガイドは外側シャフトに固定される、ことを含む。
【0072】
実施例4において、実施例1~3の主題は、任意選択で、内側シャフトが第2の対の軸方向トラックを含み、第2の対の軸方向トラックは、第1の対の軸方向トラックと整合され、その中にガイドを受け入れるように配置される、ことを含む。
【0073】
実施例5において、実施例1~4の主題は、任意選択で、第2のジョーが外側管に枢動可能に接続され、ここで第2のジョーは、第2のジョーの近位部分に配置された第2のセットのフランジを含み、第2のセットのフランジの各フランジは、ドライブピンを受け入れるための第2のトラックを含み、ここでドライブバーは外側シャフト内で並進可能であり、第1のセットのトラック及び第2のセットのトラックに沿ってピンを駆動して、第1のジョー及び第2のジョーを開位置と閉位置との間で動かす、ことを含む。
【0074】
実施例6において、実施例5の主題は、任意選択で、内側シャフト及びドライブバー内に配置されたブレードであって、長手方向軸に沿って延在し、第1のセットのフランジと第2のセットのフランジとの間で伸長するように並進可能であり、ドライブピンを受け入れるように構成されたトラックを含んでいるブレード、を含む。
【0075】
実施例7において、実施例1~6の主題は、任意選択で、内側シャフト及びドライブバー内に配置されたブレードであって、ここでブレードの第1の縁及びブレードの第2の縁がドライブバーと接触しないブレード、を含む。
【0076】
実施例8において、実施例1~7の主題は、任意選択で、内側シャフト及びドライブバー内に配置されたブレードであって、ブレードの第1の面及びブレードの第2の面がドライブバーと接触しないブレード、を含む。
【0077】
実施例9において、実施例1~8の主題は、任意選択で、各ドライブバーストラットが、L字形プレートを形成するドライブバーストラットの第1の縁から延びる突起を含む、ことを含む。
【0078】
実施例10において、実施例1~9の主題は、任意選択で、少なくとも1つのドライブバーストラットが、ブレードチャネルを規定する表面から延びる突起を含み、その結果、突起がブレードチャネル内に延在する、ことを含む。
【0079】
実施例11において、実施例10の主題は、任意選択で、各ドライブバーストラットが、ブレードチャネルを規定する表面から延びる突起を含み、ここでドライブバーストラットがHビームを形成し、その結果、各ドライブバーストラットの突起がブレードチャネルの中に延びる、ことを含む。
【0080】
実施例12において、実施例1~11の主題は、任意選択で、1対のドライブバーストラットが、第1のブレードチャネル表面を有する第1のドライブバーストラットと、第2のブレードチャネル表面を有する第2のドライブバーストラットとを含み、ここで第1のドライブバーストラット及び第2のドライブバーストラットは別々に内側シャフトに結合される、ことを含む。
【0081】
実施例13において、実施例12の主題は、任意選択で、第1のドライブバーストラット及び第2のドライブバーストラットが一緒に結合されない、ことを含む。
【0082】
実施例14は、外科用鉗子を提供し、外科用鉗子は、ドライブピンと、長手方向軸に沿って延在する外側シャフトと、外側シャフトに対して枢動可能な第1のジョーであって、第1のセットのフランジを含み、各第1のフランジがドライブピンを受け入れる第1のトラックを含む第1のジョーと、外側シャフトと外側シャフト内に配置されて長手方向軸に沿って延びる内側シャフトに接続された第2のジョーと、内側シャフトに結合され、内側シャフトから遠位方向に延びるドライブバーであって、内側シャフトから延在し、内側シャフトに別々に結合された第1のドライブバーストラット、及び内側シャフトから延在し、内側シャフトに別々に結合された第2のドライブバーストラットを含み、ドライブピンが第1及び第2のドライブバーに接続され、ドライブバーは外側シャフト内で並進可能であり、ドライブピンを第1のセットのトラックに沿って並進させて、第1のジョーを第2のジョーに対して開位置と閉位置との間で移動させる、ドライブバーと、を含む。
【0083】
実施例15において、実施例14の主題は、任意選択で、第2のジョーが外側管に枢動可能に接続され、ここで第2のジョーが第2のジョーの近位部分に配置された第2のセットのフランジを含み、第2のセットのフランジの各フランジがドライブピンを受け入れるための第2のトラックを含み、ここでドライブバーが外側シャフト内で並進可能であり、ピンを第1のセットのトラック及び第2のセットのトラックに沿って駆動して第1のジョー及び第2のジョーを開位置と閉位置との間で動かす、ことを含む。
【0084】
実施例16において、実施例15の主題は、任意選択で、ドライブバーが第1のセットのフランジ及び第2のセットのフランジから横内側方に配置される、ことを含む。
【0085】
実施例17において、実施例15の主題は、任意選択で、内側シャフトとドライブバー内に配置されたブレードであって、長手方向軸に沿って延在し、第1のセットのフランジと第2のセットのフランジとの間で伸長するように並進可能であり、ドライブピンを受け入れるように構成されたトラックが含むブレード、を含む。
【0086】
実施例18において、実施例14~17の主題は、任意選択で、長手方向軸に沿って延在し、並進可能で第1のジョーと第2のジョーとの間で伸長するブレードであって、第1のドライブバーストラット及び第2のドライブバーストラットから横内側方に配置されるブレード、を含む。
【0087】
実施例19において、実施例18の主題は、任意選択で、ブレードの第1の縁及び第1の縁の反対側のブレードの第2の縁は、第1のドライブバーストラット及び第2のドライブバーストラットの一部分によって覆われていない、ことを含む。
【0088】
実施例20において、実施例14~19の主題は、任意選択で、ブレードの第1の縁及びブレードの第2の縁がドライブバーに接触しない、ことを含む。
【0089】
実施例21において、実施例14~21の主題は、任意選択で、ブレードの第1の面及びブレードの第2の面がドライブバーに接触しない、ことを含む。
【0090】
実施例22において、実施例14~22の主題は、任意選択で、第1のドライブバーストラットが第2のドライブバーストラットから独立しており、第2のドライブバーストラットに接触しない、ことを含む。
【0091】
実施例23は、外科用鉗子を提供し、外科用鉗子は、ドライブピンと、長手方向軸を定義する外側シャフトと、外側管に枢動可能に接続された第1のジョーであって、第1のジョーがその近位部分に配置された第1のセットのフランジを含み、第1のセットのフランジの各フランジがドライブピンを受け入れる第1のトラックを含む第1のジョーと、外側管に接続された第2のジョーと、外側シャフト内に配置されて長手方向軸に沿って延びる内側シャフトと、内側シャフトに結合され、内側シャフトから遠位方向に延びるドライブバーであって、内側シャフトの遠位部分から延在して、ドライブピンが固定可能である1対のドライブバーストラットを含み、ここでドライブバーは、外側シャフト内で並進可能であり、ドライブピンを第1のセットのトラックに沿って駆動して、第1のジョーを第2のジョーに対して開位置と閉位置との間で移動させる、ドライブバーと、内側シャフトとドライブバー内に配置されたブレードであって、第1のジョーと第2のジョーとの間で伸長するように並進可能であり、ここでドライブバーストラットのそれぞれはL字形プレートを形成するドライブバーストラットの第1の縁から延びる突起を含み、ここでブレードの第1の縁、第2の縁、第1の面、及び第2の面のいずれもドライブバーに接触しない、ブレードと、を含む。
【0092】
実施例24において、実施例23の主題は、任意選択で、第2のジョーが外側管に枢動可能に接続され、ここで第2のジョーが第2のジョーの近位部分に配置された第2のセットのフランジを含み、第2のセットのフランジの各フランジがドライブピンを受け入れるための第2のトラックを含み、ここでドライブバーが外側シャフト内で並進可能であり、ピンを第1のセットのトラックと第2のセットのトラックに沿って駆動して第1のジョーと第2のジョーを開位置と閉位置との間で動かす、ことを含む。
【0093】
実施例25において、実施例23~25の主題は、任意選択で、ドライブバーが第1のセットのフランジ及び第2のセットのフランジから横内側方に配置される、ことを含む。
【0094】
実施例26は、外科用鉗子の一部分を形成する方法を提供し、方法は、第1のドライブバーストラットを内側シャフトに結合し、その結果、第1のドライブバーストラットの一部分が内側シャフトから遠位方向に延在することと、第2のドライブバーストラットを第1のドライブバーストラットとは離して内側シャフトに結合し、その結果、第2のドライブバーストラットの一部分が内側シャフトから遠位方向に延在し、ここで第1のドライブバーストラット及び第2のドライブバーストラットは、内側シャフトの外面から横内側方に配置された遠位端部を有する、ことを含む。
【0095】
実施例27において、実施例26の主題は、任意選択で、第1のドライブバーストラットを内側シャフトに結合すること及び第2のドライブバーストラットを内側シャフトに結合することが、第1のドライブバーストラットを内側シャフトの遠位開口部に挿入して、第1のドライブバーストラットを内側シャフトにスナップフィットすること、及び第2のドライブバーストラットを内側シャフトの遠位開口部に挿入して、第2のドライブバーストラットを内側シャフトにスナップフィットさせること含む、ことを含む。
【0096】
実施例28において、実施例26~27の主題は、任意選択で、第1のドライブバーストラットを内側シャフトに結合すること及び第2のドライブバーストラットを内側シャフトに結合することが、第1のドライブバーストラットを内側シャフトの上面に沿って第1の軸方向スロットに挿入すること、及び第2のドライブバーストラットを内側シャフトの下面に沿った第2の軸方向スロットに挿入することを含む、ことを含む。
【0097】
実施例29において、実施例26~28の主題は、任意選択で、第1のドライブバーストラットが第2のドライブバーストラットと同一である、ことを含む。
【0098】
実施例30は、実施例1~29の実施例又は要素のいずれか1つ又は組み合わせである。
【0099】
上記の詳細な説明は、添付の図面への参照を含み、添付の図面は詳細な説明の一部を形成する。図面は、例示として、本発明を実施することができる特定の実施形態を示す。これらの実施形態は、本明細書では「実施例」とも呼ばれる。そのような例は、示されるもの、又は説明されるものに加えて要素を含み得る。しかしながら、本発明者はまた、示された、又は説明された要素のみが提供される例を企画している。更に、本発明者はまた、示されるか又は説明される要素(又はその1つ以上の態様)の任意の組み合わせ又は順列を、特定の例(又はその1つ以上の態様)に関して、あるいは本明細書に示されるか又は説明される別の例(又はその1つ以上の態様)に関して、使用する例を企図する。
【0100】
上記の詳細な説明は、添付の図面への参照を含み、添付の図面は詳細な説明の一部を形成する。図面は、例示として、本発明を実施することができる特定の実施形態を示す。これらの実施形態は、本明細書では「実施例」とも呼ばれる。そのような例は、示されるもの、又は説明されるものに加えて要素を含み得る。しかしながら、本発明者はまた、示された、又は説明された要素のみが提供される例を企画している。更に、本発明者はまた、示されるか又は説明される要素(又はその1つ以上の態様)の任意の組み合わせ又は順列を、特定の例(又はその1つ以上の態様)に関して、あるいは本明細書に示されるか又は説明される別の例(又はその1つ以上の態様)に関して、使用する例を企図する。
【0101】
本文書において、「a」又は「an」という用語は、特許文書において一般的であるように使用され、「少なくとも1つ」又は「1つ以上」の別の例又は用法とは無関係に、1つ又は2つ以上を含む。本文書では、「又は」という用語は、非排他的であることを称するために使用されるか、又は、特に別途明記されていない限り、「A又はB」は「BではなくA」、「AではなくB」、及び「A及びB」を含む。本文書においては、「含む(including)」及び「in which」という用語は、それぞれ「含む(comprising)」及び「wherein」という用語の平易な英語の均等表現として使用される。また、添付の特許請求の範囲においては、「含む(including)」及び「含む(comprising)」という用語は、オープンエンドであって、すなわち、このような用語が請求項内で記載された後の要素に加えて更に要素を含むシステム、装置、物品、組成、方式又はプロセスが、請求項の範囲内にあるとみなされる。更に、添付の特許請求の範囲においては、「第1の(first)」「第2の(second)」「第3の(third)」という用語は、単にラベルとして使用されるものであり、その対象に対して数値的要件を課すことを意図するものではない。
【0102】
上記の記述は例示を意図するものであって、限定することを意図するものではない。例えば、上記の例(又は、その1つ以上の態様)は、互いに組み合わせて使用され得る。別の実施形態は、上記を再考することで当業者などによって使用され得る。要約は、37C.F.R.§1.72(b)に従って提供され、読者が技術的開示の特性を素早く確認することを可能にする。要約は、特許請求の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないことを理解して提出される。更に、上記の詳細な説明において、様々な特徴は、本開示を合理化するためにともにグループ化されてもよい。これは、請求されていない開示された特徴が任意の特許請求に対しても本質的であることを意図すると解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、開示された特定の実施形態のすべてよりは少ない特徴に存在し得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、発明を実施するための形態に組み入れられ、各請求項は、個々の実施形態としてそれ自体に基づき、このような実施形態は、様々な組み合わせ又は置換において互いに組み合わせられ得ると考えられる。本発明の範囲は、このような特許請求が権利を付与される均等物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲を参照して決定される必要がある。