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特許7587569眼内レンズカートリッジのパッケージ支援式の作動
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】眼内レンズカートリッジのパッケージ支援式の作動
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/16 20060101AFI20241113BHJP
【FI】
A61F2/16
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022510145
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-25
(86)【国際出願番号】 IB2020057873
(87)【国際公開番号】W WO2021038411
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】62/890,859
(32)【優先日】2019-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/040,586
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】319008904
【氏名又は名称】アルコン インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100165995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 寿人
(72)【発明者】
【氏名】スダルシャン ビー.シング
(72)【発明者】
【氏名】トッド テイバー
(72)【発明者】
【氏名】インホイ ウー
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス ブレント ウェンスリッチ
(72)【発明者】
【氏名】トレバー ハニー
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー チェック
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン ベナククイスト
(72)【発明者】
【氏名】ジョー マリエッタ
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン ペンロッド
(72)【発明者】
【氏名】ティム ラロイ
(72)【発明者】
【氏名】ブライス ポーター
【審査官】大橋 俊之
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-171529(JP,A)
【文献】特表2014-505521(JP,A)
【文献】米国特許第04976716(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼内レンズ(IOL)を保管又は輸送するためのシステムであって、
通路を含むパッケージと、
前記通路内に取り出し可能に配置されたIOLカートリッジであって、前記IOLカートリッジは、
IOLを受け入れるように構成された区画と、
前記通路から前記IOLカートリッジを抜去する際に回転するように構成されたダイヤルであって、前記ダイヤルが転すると前記IOLの送達用の構成がもたらされ、前記パッケージから前記IOLカートリッジを解放する、ダイヤルと、
を含む、IOLカートリッジと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記通路は内部特徴部を含み、前記内部特徴部は、前記ダイヤルと相互作用し、前記IOLカートリッジが前記パッケージから抜去される際に前記ダイヤルを回転させるように適合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記通路の前記内部特徴部は棚状部を含み、
前記ダイヤルは、前記棚状部に隣接する突起を含み、前記突起は、前記棚状部に接触すると作動されるように構成されている、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記区画と流体連通するプランジャケースを更に含み、前記プランジャケースは、前記プランジャケースをハンドピースに取り付けるように構成された突出部を含み、プランジャは、前記プランジャケース内に移動可能に配置されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記IOLカートリッジは、ノズルを更に含み、
前記パッケージは、前記通路と流体連通する空洞を更に含み、前記空洞は、前記IOLカートリッジの前記ノズルを収容するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ダイヤルの回転により、前記IOLが折り畳まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記IOLカートリッジの前記区画は、前記IOLを回転させて、折り畳むように構成されたエッジローラを含み、前記IOLは、前記エッジローラの間に配置され、各前記エッジローラの表面は、前記ダイヤルの内部表面に接触するように構成されており、前記ダイヤルの前記内部表面は、前記区画に曝されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記IOLカートリッジは、前記IOLの支持部延長部を圧縮するように構成された圧縮アームを更に含み、前記圧縮アームは、前記ダイヤルの前記内部表面に接触するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ダイヤルの回転により、前記IOLの前記支持部延長部のうちの少なくとも1つが真になる、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記通路は、ハンドピースを前記IOLカートリッジに取り外し可能に取り付けるために前記ハンドピースを受け入れるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
眼内レンズ(IOL)カートリッジを保管又は輸送するためのシステムであって、
通路を含むパッケージであって、棚状部が前記通路内に配置されている、パッケージと、
前記通路内に取り出し可能に配置された前記IOLカートリッジであって、前記IOLカートリッジは、突起を含むダイヤルを含み、前記ダイヤルは、前記ダイヤルの前記突起と前記通路の前記棚状部との間の相互作用の結果、第1の位置から第2の位置に作動されるように構成されている、前記IOLカートリッジと、
を含む、システム。
【請求項12】
前記IOLカートリッジは、IOLを収容するための区画を含み、
前記ダイヤルの内部表面は前記区画に曝されており、前記ダイヤルが前記第1の位置から前記第2の位置に作動されると、前記ダイヤルは、前記IOLを折り畳むように構成されている、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ダイヤルの前記突起は、前記IOLカートリッジの長手方向軸線から遠ざかる方に延びる、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ダイヤルの前記突起は、前記第1の位置において、前記IOLカートリッジの前記長手方向軸線に対し直交して延びる、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記パッケージから前記IOLカートリッジを抜去する際、前記ダイヤルの前記突起は、前記IOLカートリッジの前記長手方向軸線に向かって転するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ダイヤルの前記突起は、記通路の前記棚状部から遠ざかる方に回転するように構成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ダイヤルの前記突起は、前記第1の位置において、前記ダイヤルが回転するまで前記IOLカートリッジを前記通路の前記棚状部に対してロックするように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は全般的に眼科手術に関し、より具体的には、いくつかの実施形態は全般的に、IOLカートリッジを収容するパッケージの支援によって作動される、眼内レンズ(IOL)カートリッジに駆動機構ハンドピースを取り外し可能に取り付けるためのシステム、方法、及び装置に関し得る。
【背景技術】
【0002】
人間の眼は、軽度の劣化や視力の完全な喪失を引き起こす多くの疾患に罹患する可能性がある。コンタクトレンズ及び眼鏡は、いくつかの病気を補うことができるが、他の場合には眼科手術が必要になる場合がある。一般に、眼科手術は、硝子体網膜手術などの後区処置と白内障手術などの前区処置とに分類され得る。
【0003】
白内障手術については、濁った水晶体をIOLに置き換えるために、外科的処置に、切開、及び眼内へのツールの挿入が必要となる場合がある。IOLを眼内に送達するために挿入ツールが使用され得る。例として、挿入ツールは、挿入ツールのノズルからIOLを押し出すためのプランジャを含み得る。いくつかの場合では、IOLは、挿入ツール内に予め装填される場合がある。他の例では、挿入ツールに別個のベイ(bay)が装填される場合がある。プランジャは、IOLと係合し、IOLを、ベイからノズルを通して眼内に進めることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
例示的実施形態において、本開示は、眼内レンズ(IOL)カートリッジを保管及び/又は輸送するためのシステムを提供する。システムは、通路を含むパッケージを含む。IOLカートリッジは、通路内に取り出し可能に配置されている。IOLカートリッジは、ノズルと、IOLを受け入れるように構成された区画とを含む。ノズルは、区画と流体連通する。IOLカートリッジは、通路からIOLカートリッジを抜去する際に回転するように構成されたダイヤルを更に含む。ダイヤルは、ダイヤルの回転時に、IOLを折り畳み、IOLカートリッジをパッケージから解放するように構成されている。
【0005】
別の例示的実施形態において、本開示は、IOLカートリッジを保管及び/又は輸送するためのシステムを提供する。システムは、通路を含むパッケージであって、棚状部が通路内に配置されている、パッケージを含む。IOLカートリッジは、通路内に取り外し可能に配置されている。IOLカートリッジは、ノズルと、IOLを受け入れるように構成された区画とを含む。ノズルは、区画と流体連通する。IOLカートリッジは、通路からIOLカートリッジを抜去する際に回転するように構成されたダイヤルを更に含む。ダイヤルは、棚状部に隣接する突起を含む。ダイヤルの内部表面は区画に曝されている。ダイヤルは、ダイヤルの回転時に、IOLを折り畳み、IOLカートリッジをパッケージから解放するように構成されている。IOLカートリッジは、区画と流体連通するプランジャケースであって、プランジャが、プランジャケース内に移動可能に配置されている、プランジャケースを更に含む。
【0006】
別の例示的実施形態において、本開示は、IOLを眼内に送達するための方法を提供する。当該方法は、IOLカートリッジを含むパッケージにハンドピースを挿入することを含む。IOLカートリッジは、ノズルと、IOLを含む区画とを含む。ノズルは、区画と流体連通する。IOLカートリッジは、ダイヤルであって、ダイヤルの内部表面は区画に曝されている、ダイヤルを更に含む。IOLカートリッジは、区画と流体連通するプランジャケースであって、プランジャが、プランジャケース内に移動可能に配置されている、プランジャケースを更に含む。当該方法は、ハンドピースをIOLカートリッジに取り外し可能に取り付けて挿入ツールを形成するために、ハンドピースを回転させることと、挿入ツールをパッケージから抜去し、それにより、ダイヤルを回転させて、IOLカートリッジをパッケージから解放し、IOLを折り畳む、ことと、を更に含む。
【0007】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、本質的に例示的且つ説明的であり、本開示の適用範囲を制限することなく本開示の理解を提供することを意図していることは言うまでもない。この点に関して、本開示の更なる態様、特徴及び利点が以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【0008】
これらの図面は、本開示の実施形態のいくつかの特定の態様を示すものであり、本開示を限定する又は定義するために使用されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示のいくつかの実施形態による、ダイヤルを有するIOLカートリッジを収容するパッケージの上部斜視図を示す。
図2A図2Aは、本開示のいくつかの実施形態による、ダイヤルが初期非回転位置にあるパッケージの切欠頂面図を示す。
図2B図2Bは、本開示のいくつかの実施形態による、IOLカートリッジを収容するパッケージの側断面図を示す。
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態による、IOLカートリッジのダイヤルの下方の構成要素の切欠図を示す。
図4図4は、本開示のいくつかの実施形態による、IOLカートリッジのエッジローラの側斜視図を示す。
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態による、ダイヤルが非回転位置にあるIOLカートリッジの断面図を示す。
図6図6は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージから出されたIOLカートリッジの切欠頂面図を示す。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態による、ダイヤルが回転位置にあるIOLカートリッジの断面図を示す。
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態による、ハンドピースに取り外し可能に取り付けられたIOLカートリッジを示す。
図9A-9B】図9A-9Bは、本開示のいくつかの実施形態による、IOLの植込みを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の原理の理解を促進する目的のため、ここで図面に示す実装形態を参照し、特定の言語を用いてそれらを説明する。それにも関わらず、開示の範囲について何らの限定も意図され得ないことが理解されるであろう。説明するデバイス、機器、方法に対する任意の代替形態及び更なる修正形態並びに本開示の原理の任意の更なる適用は、本開示が関連する技術分野の当業者が通常想到するものと完全に想定されるものである。特に、1つ以上の実装形態に関して説明する特徴、構成要素、及び/又は工程は、本開示の他の実装形態に関して説明する特徴、構成要素、及び/又は工程と組み合わせてもよいと完全に想定することができる。簡略化のために、場合によっては、全図面を通じて同じ参照番号を用いて同一又は類似部品を参照する。
【0011】
本開示の実施形態は、パッケージの支援によって作動される眼内レンズカートリッジ(「IOLカートリッジ」)を提供する。IOLカートリッジは、最初に、保管及び/又は輸送のためにパッケージ内に収容され得る。IOLカートリッジはダイヤルを含む。ダイヤルは、IOLカートリッジがパッケージから取り出される際に回転されることによりIOLカートリッジをパッケージから解放する。ダイヤルの回転により、IOLカートリッジの折り畳み又は広げ機構も作動させることができる。IOLカートリッジは、IOLが予め装填された予装填カートリッジであってもよい。IOLカートリッジは、様々な種類の駆動機構を含む様々なハンドピースへの取り外し可能な取り付けのための汎用インターフェイスを含むモジュール式送達システムの一部であってもよい。
【0012】
本開示の特定の実施形態は、使い捨てハンドピース及び再利用可能ハンドピースなどの異なるハンドピースとIOLカートリッジとの間の互換性を可能にする。使い捨てハンドピースは、電動式ではない手動駆動機構(例えば、押すこと若しくは回すことにより手動で作動される及び/又は流体若しくはばねなどの弾性部材により手動で作動される)を含んでもよい。再利用可能ハンドピースは、手動駆動機構のみならず電動式駆動機構(例えば、固定子巻線)を含んでもよい。これらの種類のハンドピースは例であり、本開示の特定の実施形態に従い、他の種類のハンドピース又は駆動機構を用いることができることに留意されたい。
【0013】
本開示の特定の実施形態は、必要であれば、IOLカートリッジへのハンドピースの組み付け、IOLの送達、及び使用済みIOLカートリッジからのハンドピースの係脱を可能にする。汎用インターフェイスは、IOL植込みのために、様々な種類のハンドピースをIOLカートリッジと容易に組み合わせ、IOLカートリッジとともに利用することを可能にする。IOL植込み後、IOLカートリッジは、再利用可能ハンドピースから容易に取り外すことができる。
【0014】
ハンドピースは、パッケージ内に及びIOLカートリッジのプランジャケース上にハンドピースの端部を摺動させることによってIOLカートリッジに固定されてもよい。その後、ハンドピースを回転させて、ハンドピースをIOLカートリッジに固定し、挿入ツールを形成することができる。ある実施形態では、IOLカートリッジは、ハンドピースの回転時に、ハンドピースのスロットと嵌合してハンドピースをIOLカートリッジにロックする突起を含んでもよい。その後、挿入ツールは、パッケージから取り外され得る(例えば、引き抜かれる)。引き抜き運動は、ダイヤルの回転を生じさせ、ダイヤルの回転は、IOLカートリッジをロック解除し、パッケージ内のその初期ロック位置から解放する。更に、前述したように、ダイヤルの回転により、IOLカートリッジ内におけるIOLの折り畳み又はIOLの一部の広がりを生じさせることができる。
【0015】
挿入ツールが形成され、パッケージから取り出されると、IOLは眼内に送達され得る。IOL送達が完了すると、ハンドピースは、ハンドピースを反対方向に回転させてハンドピースをIOLカートリッジから引き離すことにより使用済みIOLカートリッジから取り外され得る。
【0016】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、IOLカートリッジ12を保管及び/又は輸送するために使用されるパッケージ10の上部斜視図を示す。この例示的実施形態において、パッケージ10は、パッケージ10内に配置されたIOLカートリッジ12を示すために透明のものとして示される。パッケージ10は、プラスチック製であってもよく、空洞20内に延びる通路14を含んでもよい。空洞20は、パッケージ10の遠位端にあってもよく、且つ通路14と流体連通してもよい。図示のように、通路14は、IOLカートリッジ12の取り出しを可能にするために、パッケージ10の外部からパッケージ10内に延びる唯一の開口部であり得る。
【0017】
IOLカートリッジ12は、プランジャケース26と流体連通する区画24を含むハウジング18を含んでもよい。いくつかの例において、区画24は、IOL16が予め充填されていてもよい、又はIOL16を収容していてもよい。IOLカートリッジ12はまた、ハウジング18から延びるノズル22を含んでもよい。ノズル22は、区画24と流体連通してもよい。ノズル22は空洞20内に配置され得る一方で、IOLカートリッジはパッケージ10内に配置されている。空洞20は、IOLカートリッジ12の輸送及び/又は保管中におけるノズル22の損傷を阻止し得る。ノズル22は、IOL16の送達チャネルを提供する。IOLカートリッジ12はまた、IOLカートリッジ12がパッケージ10内に配置されている間、通路14内に配置され得るダイヤル30を含んでもよい。ダイヤル30は、区画24の上方に配置されてもよく、IOLカートリッジ12がパッケージ10から出される際に、回転し、IOL16の折り畳みを生じさせることができる。
【0018】
IOL16は、レンズ部32及び支持部延長部34を含み得る。支持部延長部34は、サイドストラット(又は他の適切な延長部)であってもよく、サイドストラットは、レンズ部32から延び、IOL16が患者の眼内に配置され得るときにIOL16を安定させることができる。IOL16は単なる例示であり、本明細書に開示される技術は、任意の適切なIOLにおいて使用され得ることは理解すべきである。例えば、支持部延長部を有するベース内に配置可能なレンズ部を含むモジュール式IOL(図示せず)もまた、使用することができる。
【0019】
IOLカートリッジ12はまた、IOLカートリッジ12のハウジング18上に配置された、ハンドピース40のスロット38に挿入するための突出部37を含み得る。ハンドピース40が回転(例えば、90°)すると、IOLカートリッジ12の突出部37は、ハンドピース40のスロット38内に受け入れられ、固定され得る。様々なハンドピースが様々な種類のIOLカートリッジとともに使用され得ることに留意されたい。ハンドピース40は、ハンドピース40の長さに沿って延びるプッシュロッド42を含み得る電動式又は非電動式の駆動機構を含んでもよい。プッシュロッド42は、ハンドピース40内に移動可能に配置されてもよく、流体又はばね46若しくは別の作動機構などの弾性部材と協働し得る回転可能なノブ44により手動で作動されてもよい。概して、ハンドピース40及びIOLカートリッジ12の様々な構成要素及び特徴について論じ、説明するために、近位端又は方向への言及は、方向矢印47による、回転可能なノブ44を含むハンドピース40の端部の方により近い方向を指す場合がある。同様に、遠位端又は方向への言及は、方向矢印49による、ノズル22を含むIOLカートリッジ12の端部により近い方向を指す場合がある。
【0020】
図示の実施形態では、ダイヤル30は、IOLカートリッジ12をパッケージ10内の所定の位置にロックするために、初期非回転位置にある。通路14は棚状部58を含み、棚状部58は、ダイヤル30の突起60と位置合わせされ、ダイヤル30に接触し、IOLカートリッジ12がパッケージ10から引き抜かれるとダイヤル30の回転を生じさせることにより、IOLカートリッジ12をパッケージ10内のその初期ロック位置から解放する。ダイヤル30の回転は、IOL16の折り畳みも生じさせる。いくつかの更なる実施形態では、ダイヤルの回転により、IOL16の支持部延長部34のうちの1つ以上を真直にする又は広げることができる。ある実施形態では、ダイヤル30を棚状部58に対してロックするために、突起60は、IOLカートリッジ12の長手方向軸線Lと直交して延びてもよい。
【0021】
プランジャケース26は、ハウジング18から延びる中空且つ剛性の部材であり得る。IOL16を送達するために、プランジャ36が、プランジャケース26内に移動可能に配置され得る。プランジャ36は、IOL16を送達するように構成された細長い部材であり得る。プランジャ36の末端部のみが図示されているが、プランジャ36は、プランジャケース26内に長手方向に延びる。プランジャケース26は端部66を含み得る。プランジャケース26の端部66は、孔68を含む回転可能なロックキャップ64を含み得る。ロックキャップ64が回転すると、孔68は、ハンドピース40のハウジング73内に移動可能に配置され得るプッシュロッド42の遠位端70を受け入れることができる。いくつかの例では、孔68は、回転時にのみプッシュロッド42が孔68に入ることができるような形状にされ得る。作動時、プッシュロッド42はプランジャ36を前方に駆動する。
【0022】
図2Aは、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ10内に配置された挿入ツール51の切欠頂面図を示す。挿入ツール51は、ハンドピース40に取り外し可能に結合されたIOLカートリッジ12を含む。図示のように、IOLカートリッジ12の突出部37は、ハンドピース40のスロット38と嵌合されている。図示の実施形態では、ノズル22は、パッケージ10の空洞20内の初期位置にある。図示のように、ダイヤル30は初期非回転位置にある。ダイヤル30の突起60は、パッケージ10の通路14の棚状部58内に延び、これと当接する。通路14から抜去される際のダイヤル30の回転運動は、方向矢印69によって示される。パッケージ10からの挿入ツール51の抜去方向は、方向矢印71によって示される。
【0023】
図2Bは、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ10内に配置された挿入ツール51の側断面図を示す。図示のように、いくつかの例において、ダイヤル30が区画24の境界部を形成するように、ダイヤル30は、IOL16を収容する区画24の真上に配置されている。ノズル22は、空洞20内に配置されてもよい。いくつかの例では、通路14は、パッケージ10内における挿入ツール51のすべり嵌めを可能にするために、挿入ツール51の輪郭に一致し得る内部表面52を含んでもよい。内部表面52は、また、パッケージ10からの取り出し中に挿入ツール51の摺動を容易にするために、滑らかであってもよい。
【0024】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、IOLカートリッジ12の区画24の切欠頂面図を示す。ダイヤル30(例えば、図1に示される)は、ダイヤル30の真下に配置された構成要素の遮断されない頂面図を示すために、図示されない。区画24は、区画24内に枢動自在に配置されたエッジローラ84を収容し得る。エッジローラ84は、IOL16を折り畳むために使用され得る。図示のように、IOL16は、エッジローラ84の間に配置され得る。エッジローラ84は、エッジローラ84の上部から側方に延びる上部ピン91を含んでもよい。上部ピン91は、ダイヤル30が回転すると、ダイヤル30(例えば、図1に示される)の内部表面(図示せず)に接触するように配置されている。ダイヤル30の回転により、エッジローラ84が上向き及び内向きに回転し、それによってIOL16を折り畳む。区画24は、また、エッジローラ84の枢着部である凹部94を含み得る。ダイヤル30は、区画24の真上に配置され得、IOLカートリッジ12のハウジング18の内部部分76によって支持され得る。いくつかの例では、内部部分76は、区画24の境界部を包含する、包囲する、又は概ね画定する。
【0025】
圧縮アーム92は、接続ピン77を介してハウジング18の内部部分76に枢動自在に結合され得、区画24内に延びてもよい。圧縮アーム92は、突起90を含み得、突起90は、圧縮アーム92の上面85から延び、ダイヤル30が回転すると、ダイヤル30(例えば、図1に示される)の内部表面(図示せず)に接触する。ダイヤル30の回転により、圧縮アーム92が内向きに移動し、それによってIOL16の支持部延長部34を折り畳む又は圧縮する。圧縮アーム92の内向きの移動は、IOL16を眼内に送達するために折り畳み、圧縮するためのエッジローラ84の内向き及び上向きの移動と同時であってもよい。
【0026】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、エッジローラ84の側斜視図を示す。エッジローラ84は、エッジローラ84の長さに沿って延びるカム96を含んでもよい。カム96は、エッジローラ84が凹部94(例えば、図3に示される)内で回転することを可能にするカムピン98を含んでもよい。上部ピン91は、ダイヤル30(図1に示される)によって内向きに移動し得る。エッジローラ84は、また、IOL16(例えば、図3に示される)を受け入れるための凹部99を含み得る。例えば、IOL16(図3に示される)の一部分は、各エッジローラ84の凹部99内に配置され得る。凹部99は、エッジローラ84の長さに沿って延び得る。エッジローラ84がカムピン98を介して上向き及び内向きに回転すると、IOL16は折り畳まれる。更に、エッジローラ84は、ダイヤル30(例えば、図1に示される)の回転時にエッジローラ84が上向き及び内向きに回転する際におけるエッジローラ84の逆回転を阻止し得るテール部83を含んでもよい。
【0027】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、図2AのIOLカートリッジ12の断面図を示す。ダイヤル30は、区画24の真上に配置され得、IOLカートリッジ12のハウジング18の内部部分76によって支持され得る。ダイヤル30は、内部部分76の周りを回転することができ、内部部分76の溝80と対応し、ダイヤル30をハウジング18の内部部分76に固定するリップ78を含んでもよい。ダイヤル30の内部表面82は区画24に曝され得る。内部表面82は、ダイヤル30が回転すると、エッジローラ84の上部ピン91(例えば、図3に示される)と接触する又は嵌合するような輪郭を示してもよい。エッジローラ84は、ダイヤル30が回転すると、上向き及び内向きに回転することができ、それによってIOL16を折り畳む。内部表面82はまた、ダイヤル30が回転すると、圧縮アーム92(例えば、図3に示される)の突起90(例えば、図3に示される)と接触する又は嵌合するような輪郭を示してもよい。ダイヤル30が回転すると、圧縮アーム92が内向きに移動し、IOL16の支持部延長部34(例えば、図3に示される)を圧縮する。テール部83は、区画24のテーパ状の壁87に接触し、これに沿って上向きに載る。テール部83は、ダイヤル30の回転時にエッジローラ84が上向きに回転する際のエッジローラ84とテーパ状の壁87の1つ以上の特徴との相互作用によって逆回転を阻止し得る。通路75は、折り畳まれた状態のIOL16を受け入れるために、区画24からノズル22内に延び得る。
【0028】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、パッケージ10から引き抜かれている挿入ツール51の切欠頂面図を示す。図示のように、ダイヤル30は、パッケージ10内において挿入ツール51を棚状部58に対するそのロック位置から解放するために、回転している(例えば、90°)。ダイヤル30の回転は、方向矢印89によって示され、引き抜き方向は、方向矢印71によって示される。図示のように、ダイヤル30は、ダイヤル30の突起60が棚状部58から遠ざかり、長手方向軸線Lに向けて回転するように回転しており、それによって、IOLカートリッジ12、ゆえに挿入ツール51を通路14内におけるその初期ロック位置から解放している。更に、ダイヤル30の回転により、IOL16(例えば、図3に示される)を、ノズル22を通して送達するために折り畳む或いは操作する。
【0029】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、図6のIOLカートリッジ12の一部分の断面図を示す。図示のように、ダイヤル30は、エッジローラ84が回転してIOL16を折り畳むように回転している。また、圧縮アーム92(例えば、図3に示される)は、内向きに回転し、IOL16の支持部延長部34(図3に示される)を圧縮している。
【0030】
図8は、本開示の特定の実施形態による、ハンドピース40に取り外し可能に取り付けられたIOLカートリッジ12を含む挿入ツール51の側断面図を示す。プランジャケース26は、ハンドピース40のハウジング73に挿入され得る。IOLカートリッジ12の突出部37は、ハンドピース40のスロット38に受け入れられ、ロックされ得、それによってIOLカートリッジ12をハンドピース40に固定する。プランジャケース26は、区画24と流体連通してもよい。前述したように、プランジャ36は、プランジャケース26内に移動可能に配置され得る。ハンドピース40のプッシュロッド42を作動させて、プランジャ36を前進させ、折り畳まれた状態のIOL16を、区画24から通路75及びノズル22を通して患者の眼内に送達することができる。IOL16の送達後、ノズル22は患者の眼から取り除くことができ、ハンドピース40を反対方向に回転させて、ハンドピース40からIOLカートリッジ12を係脱することができる。その後、使用済みIOLカートリッジ12は廃棄され得る。
【0031】
図1図8を参照し、本開示の特定の実施形態による、ハンドピース(例えば、図1に示されるハンドピース40)にIOLカートリッジ12(例えば、図1に示される)を組み付け、挿入ツール51(例えば、図8に示される)を形成するための例示的な手法を、以下、説明する。
【0032】
最初に、パッケージ10が用意され得る(例えば、図2Aに示される)。IOLカートリッジ12(例えば、図2Aに示される)は、パッケージ22内に取り出し可能に配置され得る。IOLカートリッジ12のダイヤル30は、ダイヤル30の一部分(例えば、図1及び図2Aに示される突起60)がパッケージ10の内部通路14の棚状部58に隣接した及び/又は接触した初期非回転位置にあり得る。第2に、IOLカートリッジ12の一部分(例えば、図2Aに示される突出部37)がハンドピース40(例えば、図2Aに示される)のスロット38に受け入れられ、それによってIOLカートリッジ12をハンドピース40に固定し、挿入ツール51を形成することができるように、ハンドピース40をパッケージ10の通路14(例えば、図2Aを参照)に挿入し、回転させることができる。その後、挿入ツール51は、パッケージ10(例えば、図6を参照)からハンドピース40を引き抜くことによって、パッケージ10から取り外され得る。挿入ツール51を引き抜くと、IOLカートリッジ12のダイヤル30の回転が発生し、パッケージ10(例えば、図6を参照)の通路14からIOLカートリッジ12が解放され、同時にIOL16(例えば、図7を参照)を折り畳む。前述したように、追加的な又は代替的な実施形態において、ダイヤル30の回転により、追加的に又は代替的に、IOL16の支持部延長部34などの1つ以上の部分が真直にされ得る又は広げられ得る。プッシュロッド42(例えば、図8に示される)が作動すると、プランジャ36は前進し、IOL16をIOLカートリッジ12の区画24からノズル22を通して患者の眼内に送達する。IOL16の送達後に挿入ツール51(例えば、図8に示される)を分解するために、ハンドピース40を反対方向に回転させ、それにより、ハンドピース40のスロット38からIOLカートリッジ12の突出部37を係脱することができる。次いで、IOLカートリッジ12がハンドピース40から引き抜かれ得る。
【0033】
図9A及び図9Bは、本開示の特定の実施形態による、患者の眼124内にIOL16を植え込むための例示的な手法を示す。図9Aは、外科医によって眼124に作成され得る切開部128を示す。例えば、切開部128は、眼124の強膜を通して作成され得る。切開部128は、適切な幅又は長さであり得る。限定されるものではないが、適切な幅及び/又は長さは、3ミリメートル未満であり得、場合によっては、2ミリメートル未満であり得る。切開部128の作成後、挿入ツール51のノズル22は、切開部128を通して眼124内に挿入されてもよい。挿入ツール51を作動させ、図9Bに示されるように、IOL16を眼124の水晶体嚢136内に供給してもよい。
【0034】
IOL16は、折り畳まれた(又は巻かれた構成)で送達され、挿入ツール51から排出後に広げられてもよい。図9Bに示されるように、供給時、IOL16は、眼124の水晶体嚢136内で広がり、その中に収まるべきである。支持部延長部34は、例えば、水晶体嚢136の赤道に係合するように操作されてもよい。支持部延長部34は、水晶体嚢136に係合し、水晶体嚢136内でIOL16をしっかりと固定することができる。
【0035】
本明細書に記載される方法及びシステムを使用すると、他のIOL送達システムに比べて多くの利益及び利点がもたらされ得る。例えば、IOLカートリッジの開封及びIOLの折り畳み又はその他の操作を簡素化することができる。更に、ダイヤルの回転を生じさせ、IOLの折り畳み又は真直化機構の作動を生じさせるパッケージの統合された機能により、IOL送達システムが正しく使用され、使用者の過誤を阻止できるようにすることができる。例えば、IOLカートリッジがパッケージから取り出される際における、ダイヤルの組み込まれた自動及び同時作動によって、IOLカートリッジからIOLが排出される前にIOLが適切に折り畳まれる或いは操作されることを確実にすることができる。更に、IOLカートリッジをパッケージ内に配置することで、使用者がパッケージからIOLカートリッジを取り出し、ハンドピースのプッシュロッドを駆動することができる前に、ハンドピース又は駆動機構をIOLカートリッジに適切に取り付けることを確実にすることができる。総じて、これらの特徴及び設計により、使用者がIOL送達システムを適切に動作させるために従う工程の適切な順序を確保することができる。
【0036】
更に、異なる駆動機構と予め充填されたIOLカートリッジとの間での交換可能な利用により、予め充填されたIOLカートリッジに駆動機構をペアリングするための単純且つ均一なプロセスが提供される。したがって、様々な種類の駆動機構を用いた様々なハンドピースを各多数の様々な種類のIOLカートリッジとともに、したがって、様々な種類のIOLとともに使用することができる。例えば、使用者は、IOLの種類及び/又はIOLカートリッジの種類に応じて、自身が使用したい複数の種類の駆動機構の間で容易に選択することができる。更に、ある使用者は、所与のIOLカートリッジに対して第1の種類の駆動機構ハンドピースを使用することの方を好むことがある一方で、異なる使用者は、同一の所与の種類のIOLカートリッジに対して第2の種類の駆動機構ハンドピースを使用するオプションを有してもよい。重要なことには、IOLカートリッジにハンドピースを固定するために共通の又は標準的なインターフェイスを考慮に入れることによって、ハンドピースをIOLカートリッジに固定するという使用者の経験は、駆動機構の種類又はIOLカートリッジの種類、ゆえに使用されるIOLを問わず、実質的に同じになり得る。これによりまた、術者にとっての使いやすさが向上し得ることはもとより、IOL送達手順を簡素化することができる。
【0037】
本開示の動作及び構造は、前述の説明から明らかになると考えられる。上に示された又は記載された装置及び方法は、好ましいものとして特徴付けられているが、以下の特許請求の範囲で定義される本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらに対する様々な変更形態及び修正形態がなされ得る。
なお、本開示の態様には以下のものも含まれる。
〔態様1〕
眼内レンズ(IOL)を保管又は輸送するためのシステムであって、
通路を含むパッケージと、
前記通路内に取り出し可能に配置されたIOLカートリッジであって、前記IOLカートリッジは、
IOLを受け入れるように構成された区画と、
前記通路から前記IOLカートリッジを抜去する際に回転するように構成されたダイヤルであって、前記ダイヤルが前記回転すると前記IOLの送達用の構成がもたらされ、前記パッケージから前記IOLカートリッジを解放する、ダイヤルと、
を含む、IOLカートリッジと、
を含む、システム。
〔態様2〕
前記通路は内部特徴部を含み、前記内部特徴部は、前記ダイヤルと相互作用し、前記IOLカートリッジが前記パッケージから抜去される際に前記ダイヤルを回転させるように適合されている、態様1に記載のシステム。
〔態様3〕
前記通路の前記内部特徴部は棚状部を含み、
前記ダイヤルは、前記棚状部に隣接する突起を含み、前記突起は、前記棚状部に接触すると作動されるように構成されている、
態様2に記載のシステム。
〔態様4〕
前記区画と流体連通するプランジャケースを更に含み、前記プランジャケースは、前記プランジャケースをハンドピースに取り付けるように構成された突出部を含み、プランジャは、前記プランジャケース内に移動可能に配置されている、態様3に記載のシステム。
〔態様5〕
前記IOLカートリッジは、ノズルを更に含み、
前記パッケージは、前記通路と流体連通する空洞を更に含み、前記空洞は、前記IOLカートリッジの前記ノズルを収容するように構成されている、
態様1に記載のシステム。
〔態様6〕
前記ダイヤルの回転により、前記IOLが折り畳まれる、態様1に記載のシステム。
〔態様7〕
前記IOLカートリッジの前記区画は、前記IOLを回転させて、折り畳むように構成されたエッジローラを含み、前記IOLは、前記エッジローラの間に配置され、各前記エッジローラの表面は、前記ダイヤルの内部表面に接触するように構成されており、前記ダイヤルの前記内部表面は、前記区画に曝されている、態様6に記載のシステム。
〔態様8〕
前記IOLカートリッジは、前記IOLの支持部延長部を圧縮するように構成された圧縮アームを更に含み、前記圧縮アームは、前記ダイヤルの前記内部表面に接触するように構成されている、態様7に記載のシステム。
〔態様9〕
前記ダイヤルの回転により、前記IOLの前記支持部延長部のうちの少なくとも1つが真直になる、態様1に記載のシステム。
〔態様10〕
前記通路は、ハンドピースを前記IOLカートリッジに取り外し可能に取り付けるために前記ハンドピースを受け入れるように構成されている、態様1に記載のシステム。
〔態様11〕
眼内レンズ(IOL)カートリッジを保管又は輸送するためのシステムであって、
通路を含むパッケージであって、棚状部が前記通路内に配置されている、パッケージと、
前記通路内に取り出し可能に配置された前記IOLカートリッジであって、前記IOLカートリッジは、突起を含むダイヤルを含み、前記ダイヤルは、前記ダイヤルの前記突起と前記通路の前記棚状部との間の相互作用の結果、第1の位置から第2の位置に作動されるように構成されている、前記IOLカートリッジと、
を含む、システム。
〔態様12〕
前記IOLカートリッジは、IOLを収容するための区画を含み、
前記ダイヤルの内部表面は前記区画に曝されており、前記ダイヤルが前記第1の位置から前記第2の位置に作動されると、前記ダイヤルは、前記IOLを折り畳むように構成されている、
態様11に記載のシステム。
〔態様13〕
前記ダイヤルの前記突起は、前記IOLカートリッジの長手方向軸線から遠ざかる方に延びる、態様9に記載のシステム。
〔態様14〕
前記ダイヤルの前記突起は、前記第1の位置において、前記IOLカートリッジの前記長手方向軸線に対し直交して延びる、態様13に記載のシステム。
〔態様15〕
前記パッケージから前記IOLカートリッジを抜去する際、前記ダイヤルの前記突起は、前記IOLカートリッジの前記長手方向軸線に向かって内向きに回転するように構成されている、態様14に記載のシステム。
〔態様16〕
前記ダイヤルの前記突起は、内向きに、且つ前記通路の前記棚状部から遠ざかる方に回転するように構成されている、態様15に記載のシステム。
〔態様17〕
前記ダイヤルの前記突起は、前記第1の位置において、前記ダイヤルが回転するまで前記IOLカートリッジを前記通路の前記棚状部に対してロックするように構成されている、態様9に記載のシステム。
〔態様18〕
眼内に眼内レンズ(IOL)を送達する方法であって、
IOLカートリッジを含むパッケージにハンドピースを挿入することであって、前記IOLカートリッジは、
前記IOLを含む区画と、
ダイヤルであって、前記ダイヤルの内部表面は前記区画に曝されている、ダイヤルと、
前記区画と流体連通するプランジャケースであって、プランジャが、前記プランジャケース内に移動可能に配置されている、プランジャケースと、
を含む、ことと、
前記ハンドピースを前記IOLカートリッジに取り外し可能に取り付けて挿入ツールを形成するために、前記ハンドピースを回転させることと、
前記挿入ツールを前記パッケージから抜去し、それにより、前記ダイヤルの作動を生じさせて、前記IOLを送達用に構成し、且つ前記IOLカートリッジを前記パッケージから解放することと、
を含む、方法。
〔態様19〕
前記ダイヤルを作動させると、前記ダイヤルが、第1の、ロック位置から、第2の、ロック解除位置に回転する、態様18に記載の方法。
〔態様20〕
前記ダイヤルは第1の特徴部を含み、
前記パッケージは、前記挿入ツールが前記パッケージから抜去される際に、前記ダイヤルの前記第1の特徴部に係合し、前記第1の位置から前記第2の位置に前記ダイヤルを回転させるように構成されている第2の特徴部を含む、
態様19に記載の方法。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B