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7587650サーバ装置、配達状況表示システム、配達状況回答方法、ならびに、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】サーバ装置、配達状況表示システム、配達状況回答方法、ならびに、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20241113BHJP
【FI】
G06Q10/083
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023132678
(22)【出願日】2023-08-16
【審査請求日】2023-08-16
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【弁理士】
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】村瀬 大心
(72)【発明者】
【氏名】クナール ヴィヤス
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-151846(JP,A)
【文献】特開2006-309457(JP,A)
【文献】特開2000-249565(JP,A)
【文献】特開2004-309678(JP,A)
【文献】特開2020-201553(JP,A)
【文献】特開2017-154883(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末から現在位置を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定部と、
前記取得部及び前記算定部を制御して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる更新部と、
前記ユーザが使用するユーザ端末から送信される問合せ情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記問合せ情報に応答して、前記更新部において直近の更新タイミングで更新された前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信部と、を備え、
前記更新部は、次に配達する配達先の前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を更新させる、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記現在位置を示すマークが重畳された地図画像と、前記配達予想時刻若しくは前記残り時間を示すメッセージと、を含む前記回答情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記残り時間の長短に応じて、形態が異なる前記マークを前記地図画像に重畳させる、
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記算定部は、前記配達経路情報に基づいて、前記現在位置から前記ユーザへの配達に至る間にある他の配達先の数、若しくは、前記他の配達先及び前記ユーザについての建物種別を特定し、特定した前記他の配達先の数、若しくは、前記建物種別に応じた所要時間を更に加算して、前記配達予想時刻を算定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項5】
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末と、前記ユーザが使用するユーザ端末と、サーバ装置とが通信可能に接続された配達状況表示システムであって、
前記ユーザ端末は、
問合せ情報を前記サーバ装置へ送信する端末送信部と、
前記サーバ装置から送られる回答情報を受信する端末受信部と、
前記端末受信部が受信した前記回答情報を表示する表示部と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記配達者端末から現在位置を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定部と、
前記取得部及び前記算定部を制御して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる更新部と、
前記ユーザ端末から送信される前記問合せ情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記問合せ情報に応答して、前記更新部において直近の更新タイミングで更新された前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信部と、を備え、
前記更新部は、次に配達する配達先の前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を更新させる、
ことを特徴とする配達状況表示システム。
【請求項6】
サーバ装置が実行する配達状況回答方法であって、
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末から現在位置を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定ステップと、
前記取得ステップ及び前記算定ステップを行わせて、前記現在位置及び前記配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる更新ステップと、
前記ユーザが使用するユーザ端末から送信される問合せ情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて受信した前記問合せ情報に応答して、前記更新ステップにおいて直近の更新タイミングで更新された前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成ステップと、
前記生成ステップにて生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信ステップと、を備え、
前記更新ステップでは、次に配達する配達先の前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を更新させる、
ことを特徴とする配達状況回答方法。
【請求項7】
コンピュータに、
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末から現在位置を取得する取得ステップ、
前記取得ステップにて取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定ステップ、
前記取得ステップ及び前記算定ステップを行わせて、前記現在位置及び前記配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる更新ステップ、
前記ユーザが使用するユーザ端末から送信される問合せ情報を受信する受信ステップ、
前記受信ステップにて受信した前記問合せ情報に応答して、前記更新ステップにおいて直近の更新タイミングで更新された前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成ステップ、
前記生成ステップにて生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信ステップ、を実行させ、
前記更新ステップでは、次に配達する配達先の前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を更新させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、配達状況表示システム、配達状況回答方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子商取引が普及しており、それに伴って、購入された物品の配達も数多く行われている。例えば、ユーザがいわゆる「ネットスーパー」を利用してオンラインで購入した物品は、専用の配達業者、若しくは、提携された配達業者によって、ユーザ宅へ配達されるようになっている。
なお、配達の際にユーザが不在だと配達が完了せずに再配達となってしまうため、例えば、配達日の前日や当日に、メール等にて配達がある旨を、ユーザに通知して在宅を促す配達通知サービスも普及している。
それでも、時間指定された配達でない場合に、配達通知サービスからは、配達日が通知されるだけであるため、ユーザは、その配達日に在宅したまま一日中(配達が行われるまで)待機する必要があった。
また、時間指定された配達であっても、指定される時間帯に数時間程度の幅があるため、やはりユーザは、指定された時間帯に在宅したまま長時間に亘って待機する必要があった。
【0003】
そのため、最近では、配達時刻(荷物の到着時刻)をユーザが照会できるシステムも開発されている。例えば、引用文献1には、ユーザからの問い合わせに対して荷物の到着時刻を回答することが可能な配達時刻照会システム(宅配便配達時刻照会システム)の発明が開示されている。
この引用文献1に記載された発明では、問合せ画面(図4に示すような宅配便配達時刻問い合わせ画面)から、ユーザが荷物に関する情報を入力することで、荷物の現在位置(輸送車両の現在位置)、及び、配達時刻(配達予定時刻)を照会できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-284353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した引用文献1に開示された発明のように、配達時刻等をユーザが照会する場合、1回だけにとどまらず、複数回に亘って照会が繰り返し行われることも想定される。例えば、あるユーザが問合せ画面から自分宛の荷物を照会して、約1時間後に配達される旨の回答を得た場合に、そのユーザは、それから一例として、30分後に、配達時刻に変わりがないかを確認するために、再度照会を行う。以降、そのユーザは、例えば、配達時刻が到来するまで(実際の配達が行われるまで)、同様の照会を繰り返すこともある。
【0006】
しかしながら、引用文献1の発明では、配達を待つ多数のユーザがあまりにも頻繁に照会を繰り返すと、システムにおける負荷(通信負荷や処理負荷)が増大してしまい、迅速な回答ができなくなる事態も起こり得る。特に、引用文献1の発明では、ユーザからの問合せがある度に、荷物の現在位置を取得して、配達時刻を算出する仕組みであるため、多数のユーザから無制限に頻繁な照会が行われてしまうと、負荷が顕著に増大してしまうという問題があった。
【0007】
このような実状から、負荷の増大を抑制しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示することのできる技術が求められていた。
【0008】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、負荷の増大を抑制しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示することのできるサーバ装置、配達状況表示システム、配達状況回答方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係るサーバ装置は、
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末から現在位置を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定部と、
前記取得部及び前記算定部を制御して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる更新部と、
前記ユーザが使用するユーザ端末から送信される問合せ情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記問合せ情報に応答して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信部と、を備え、
前記更新部は、前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を更新させる、
ことを特徴とする。
【0010】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記生成部は、前記現在位置を示すマークが重畳された地図画像と、前記配達予想時刻若しくは前記残り時間を示すメッセージと、を含む前記回答情報を生成するようにしてもよい。
【0011】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記生成部は、前記残り時間の長短に応じて、形態が異なる前記マークを前記地図画像に重畳させるようにしてもよい。
【0012】
また、上記観点に係るサーバ装置は、
直近の一定時間内における前記現在位置の履歴と、前記現在位置を取得した時刻とを対応付けた移動履歴情報を記憶する記憶部を更に備え、
前記算定部は、前記現在位置、前記配達経路情報、及び、前記移動履歴情報に基づいて、前記配達予想時刻を算定するようにしてもよい。
【0013】
また、上記観点に係るサーバ装置において、
前記算定部は、前記配達経路情報に基づいて、前記現在位置から前記ユーザへの配達に至る間にある他の配達先の数、若しくは、前記他の配達先及び前記ユーザについての建物種別を特定し、特定した前記他の配達先の数、若しくは、前記建物種別に応じた所要時間を更に加算して、前記配達予想時刻を算定するようにしてもよい。
【0014】
本発明の第2の観点に係る配達状況表示システムは、
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末と、前記ユーザが使用するユーザ端末と、サーバ装置とが通信可能に接続された配達状況表示システムであって、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ端末から送信された問合せ情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記問合せ情報に応答して、前記配達者端末から現在位置を取得する取得部と、
前記取得部により前記現在位置が取得されると、取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定部と、
前記算定部により前記配達予想時刻が算定されると、前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信部と、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記問合せ情報を前記サーバ装置へ送信する端末送信部と、
前記サーバ装置から送られる前記回答情報を受信する端末受信部と、
前記端末受信部が受信した前記回答情報を表示する表示部と、
前記端末送信部を制御して、前記問合せ情報を、所定の時間間隔ごとに送信させる送信制御部と、を備え、
前記送信制御部は、前記回答情報に含まれる前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記問合せ情報を前記サーバ装置へ送信させる、
ことを特徴とする。
【0015】
本発明の第3の観点に係る配達状況回答方法は、
サーバ装置が実行する配達状況回答方法であって、
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末から現在位置を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにて取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定ステップと、
前記取得ステップ及び前記算定ステップを行わせて、前記現在位置及び前記配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる更新ステップと、
前記ユーザが使用するユーザ端末から送信される問合せ情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて受信した前記問合せ情報に応答して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成ステップと、
前記生成ステップにて生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信ステップと、を備え、
前記更新ステップでは、前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を更新させる、
ことを特徴とする。
【0016】
本発明の第4の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末から現在位置を取得する取得ステップ、
前記取得ステップにて取得された前記現在位置、及び、前記配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、前記配達者が前記ユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する算定ステップ、
前記取得ステップ及び前記算定ステップを行わせて、前記現在位置及び前記配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる更新ステップ、
前記ユーザが使用するユーザ端末から送信される問合せ情報を受信する受信ステップ、
前記受信ステップにて受信した前記問合せ情報に応答して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を含む回答情報を生成する生成ステップ、
前記生成ステップにて生成された前記回答情報を、前記ユーザ端末へ送信する送信ステップ、を実行させ、
前記更新ステップでは、前記配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて前記時間間隔を変更して、前記現在位置及び前記配達予想時刻を更新させる、
ことを特徴とする。
【0017】
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。
更に、上記プログラムを記録する情報記録媒体は、非一時的な(non-transitory)記録媒体であり、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な記録媒体とは、有形な(tangible)記録媒体をいう。非一時的な記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等である。また、一時的な(transitory)記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波等である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、負荷の増大を抑制しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る配達状況表示システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2】サーバ装置及びユーザ端末等が実現される典型的な情報処理装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態1に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】配達経路情報について説明するための模式図である。
図5】更新規定情報の一例を示す模式図である。
図6】(a),(b)共に、生成される回答情報の一例を示す模式図である。
図7】実施形態1に係るユーザ端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図8】(a)が、ユーザ端末に表示されるプッシュ通知の一例を示す模式図であり、(b)が、ユーザ端末に表示される回答情報の一例を示す模式図である。
図9】実施形態1に係る配達状況回答処理、及び、配達状況問合せ処理を説明するためのフローチャートである。
図10】実施形態2に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図11】(a),(b)共に、生成される回答情報の一例を示す模式図である。
図12】実施形態2に係るユーザ端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図13】(a),(b)共に、ユーザ端末に表示される回答情報の一例を示す模式図である。
図14】実施形態2に係る配達状況回答処理、及び、配達状況問合せ処理を説明するためのフローチャートである。
図15】実施形態3に係るサーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図16】(a),(b)共に、生成される回答情報の一例を示す模式図である。
図17】実施形態3に係る配達状況回答処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明における各実施形態を説明する。本発明の各実施形態では、近隣のユーザを対象に、物品(商品)の注文をネットワークを介して受け付けて物品の配達まで行う、いわゆる「ネットスーパー」を一例として説明するが、このようなネットスーパーで購入した物品を配達する場合に限られず、各種の電子商取引にて購入した物品を配達する場合にも同様に適用可能である。
すなわち、以下の各実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した各実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0021】
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る配達状況表示システム100は、図1に示すように、配達状況表示システム100全体を制御するサーバ装置200と、ユーザに使用されるユーザ端末300と、配達者に使用される配達者端末400とが、インターネット900を介して接続されて構成される。なお、図中では簡略化しているが、ユーザ端末300は、システムを利用するユーザに応じて、多数存在しているものとする。また、配達者端末400も物品を配達する配達者に応じて、多数存在しているものとする。
【0022】
サーバ装置200は、例えば、サーバ用のコンピュータ等であり、ネットスーパーにて購入された物品の配達状況を、購入したユーザのユーザ端末300に提示する。
【0023】
ユーザ端末300は、例えば、ネットスーパーを利用するユーザが使用するスマートフォン、タブレット、及び、パーソナルコンピュータ等であり、サーバ装置200と必要な通信を行う。
例えば、ユーザ端末300は、ユーザが購入した物品の配達状況を問合せるための問合せ情報をサーバ装置200へ送信する。そして、ユーザ端末300は、サーバ装置200から送られる回答情報を受信して画面に表示する。なお、回答情報の詳細については後述する。
【0024】
配達者端末400は、例えば、ユーザが購入した物品をユーザ宅へ配達する配達者が使用するスマートフォン、及び、タブレット等であり、サーバ装置200と必要な通信を行う。
例えば、配達者端末400は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星から送られるGPS信号を受信可能なGPS信号受信部を備えており、サーバ装置200からの要求に応答して、配達者端末400の現在位置(位置情報)をサーバ装置200へ送信する。
なお、このようなGPS信号を用いる代わりに、配達者端末400は、例えば、複数の基地局からの電波強度(受信強度等)を用いて、配達者端末400の現在位置を測位するようにし、サーバ装置200からの要求に応答して、現在位置をサーバ装置200へ送信してもよい。
【0025】
(情報処理装置の概要構成)
本発明の実施形態に係るサーバ装置200、及び、ユーザ端末300等が実現される典型的な情報処理装置500について説明する。
【0026】
情報処理装置500は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、NIC(Network Interface Card)504と、画像処理部505と、音声処理部506と、補助記憶部507と、インターフェース508と、操作ユニット509と、表示ユニット510と、測位ユニット511とを備える。
【0027】
CPU 501は、情報処理装置500全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0028】
ROM 502には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、補助記憶部507に記憶されたプログラムをRAM 503に読み出してCPU 501による当該プログラムの実行が開始される。
【0029】
RAM 503は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、補助記憶部507から読み出されたプログラムやデータ、その他、通信に必要なデータ等が保持される。
【0030】
NIC 504は、情報処理装置500をインターネット等のコンピュータ通信網に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE-T/100BASE-T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等から構成される。
【0031】
画像処理部505は、補助記憶部507等から読み出された画像データをCPU 501や画像処理部505が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部505が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、インターフェース508等を介して外部に出力される。なお、情報処理装置500が内部に表示装置(表示ユニット510)を備えている場合において、画像処理部505は、変換したビデオ信号を当該表示装置に出力する。つまり、画像処理部505は、CPU 501の制御の下、情報処理装置500が行う処理の進行の中で必要となる画像を生成し、その画像を内部又は外部の表示装置に表示させる。
【0032】
音声処理部506は、補助記憶部507等から読み出された音楽データや音声データを音声信号に変換し、インターフェース508等を介して外部に出力する。なお、情報処理装置500が内部にスピーカを備えている場合において、音声処理部506は、変換した音声信号を当該スピーカに出力する。つまり、音声処理部506は、CPU 501の制御の下、情報処理装置500が行う処理の進行の中で発生させるべき楽曲音や音声を生成し、その楽曲音等を内部又は外部のスピーカから出力させる。
【0033】
補助記憶部507は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等であり、情報処理装置500全体の動作制御に必要な各種のプログラムや各種のデータを記憶する。例えば、補助記憶部507には、実施形態に係るサーバ装置200やユーザ端末300等を実現するためのプログラムが記憶される。そして、CPU 501の制御によって、補助記憶部507は、記憶されたプログラムやデータを適宜読み出し、これらをRAM 503等に一時的に記憶させる。
【0034】
インターフェース508は、例えば、HDMI(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、I2C(Inter-Integrated Circuit )等の規格に準拠しており、例えば、操作ユニット509、表示ユニット510、及び、測位ユニット511が接続されている。なお、インターフェース508は、この他に接続された外部機器との間で必要な情報を送受信してもよい。
【0035】
操作ユニット509は、情報処理装置500を利用する作業者等の操作入力を受け付ける。
【0036】
表示ユニット510は、画像処理部505により出力された画像データに応じた画像を描画し、情報処理装置500を利用する作業者等に提示する。
【0037】
測位ユニット511は、例えば、複数のGPS衛星から送られるGPS信号を受信し、所定のタイミング毎に、情報処理装置500の現在位置を測位する。
なお、このようなGPS信号を用いる代わりに、測位ユニット511は、複数の基地局からの電波強度(受信強度等)を用いて、情報処理装置500の現在位置を測位してもよい。
【0038】
この他に、情報処理装置500は、補助記憶部507の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等のドライブユニットを備えるようにしてもよい。この場合、情報処理装置500は、ドライブユニットに装着されるDVD-ROM等からプログラムやデータを読み出して、上記と同様に動作する。
【0039】
以下、上記の情報処理装置500において実現されるサーバ装置200の機能構成等について、図3図6を参照して説明する。情報処理装置500に電源が投入され、例えば、ユーザ端末300及び配達者端末400との通信が可能になると、実施形態1に係るサーバ装置200として機能させるプログラムが実行され、実施形態1に係るサーバ装置200が実現される。
【0040】
(サーバ装置200の機能構成)
図3は、実施形態1に係るサーバ装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、サーバ装置200は、受信部210と、送信部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0041】
受信部210は、インターネット900を介して、ユーザ端末300や配達者端末400から送られる種々の情報を受信する。
例えば、受信部210は、制御部240(より詳細には、後述する取得部241)に制御され、配達者端末400から現在位置を受信する。
また、受信部210は、物品の配達先となるユーザのユーザ端末300から配達状況の問合せ情報を受信する。
なお、上述したNIC 504が、このような受信部210として機能しうる。
【0042】
送信部220は、例えば、ユーザ端末300等に向けた種々の情報を、インターネット900を介して送信する。
例えば、送信部220は、制御部240(より詳細には、後述する通知部244)に制御され、配達が間近に迫ったユーザのユーザ端末300へプッシュ通知により予告情報を通知する。
また、送信部220は、制御部240(より詳細には、後述する生成部245)に制御され、後述する回答情報をユーザ端末300へ送信する。
なお、上述したNIC 504が、このような送信部220として機能しうる。
【0043】
記憶部230は、サーバ装置200における各種処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部230は、配達経路情報231、及び、更新規定情報232を記憶する。
【0044】
具体的に記憶部230は、一例として、図4に示すような配達経路情報231を記憶している。
なお、図4に示す配達経路情報231は、配達経路RTとその経路上の各配達先CS(各ユーザ宅)とを、分かり易く図式化したものであり、実際には、例えば、配達経路RTを規定するノードとリンクとの情報、及び、各配達先CSの位置情報等が規定されているものとする。また、各配達先CSには、例えば、ユーザ情報、物品情報、及び、配達管理情報が対応付けられているものとする。
このユーザ情報には、例えば、ユーザの氏名、プッシュ通知に使用されるユーザ端末300の固有情報、及び、ユーザ宅の建物種別(一戸建、集合住宅等)等が含まれている。
また、物品情報には、例えば、送り状番号(伝票番号)、及び、配達される物品の明細が含まれている。
そして、配達管理情報には、例えば、物品の配達についての管理情報(一例として、配達中、配達完了、不在等)が含まれている。
【0045】
また、記憶部230は、一例として、図5に示すような更新規定情報232を記憶している。
図5に示すように、更新規定情報232には、一例として、残り時間232a、及び、更新間隔232bが含まれている。
【0046】
残り時間232aは、制御部240(より詳細には、後述する算定部242)によって算定される配達予想時刻までの残り時間の範囲を規定する情報であり、更新間隔232bと対応付けられている。
【0047】
また、更新間隔232bは、制御部240(より詳細には、後述する更新部243)によって配達者端末400の現在位置、及び、各配達先CSへの配達予想時間が更新される間隔(更新タイミング)が規定されている。
【0048】
この他にも、記憶部230は、制御部240(より詳細には、後述する取得部241)が取得した配達者端末400の現在位置や、制御部240(より詳細には、後述する算定部242)が算定した各配達先CS(各ユーザ宅)への配達予想時刻を記憶する。
また、記憶部230は、ユーザ(ユーザ端末300)と配達者(配達者端末400)とを紐付ける情報や、後述する回答情報を構成する各種の画像や各種のテキストデータも記憶している。
なお、上述した補助記憶部507等が、このような記憶部230として機能しうる。
【0049】
図3に戻って、制御部240は、サーバ装置200全体を制御する。この制御部240は、例えば、取得部241、算定部242、更新部243、通知部244、及び、生成部245を含んでいる。
【0050】
取得部241は、物品をユーザへ配達する配達者が使用している配達者端末400から現在位置を取得する。
例えば、取得部241は、送信部220を制御して配達者端末400へ現在位置の送信を要求し、応答して配達者端末400から送られる現在位置を受信部210にて受信することで、配達者端末400の現在位置を取得する。なお、取得部241が配達者端末400から現在位置を取得するタイミングは、後述する更新部243によって制御される。
【0051】
算定部242は、上記の取得部241により取得された現在位置、及び、上述した図4に示すような配達経路情報231に基づいて、配達者がユーザ宅への配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する。
すなわち、算定部242は、各配達先CS(各ユーザ宅)への配達予想時刻をそれぞれ算定する。なお、配達者による配達が進行し、配達が完了した配達先CS、及び、ユーザが不在だった配達先CSが生じる度に、算定部242は、それらの配達先CSについて、除外し、残りの配達先CSについて配達予想時刻を算定するものとする。
【0052】
また、算定部242は、配達経路情報231に基づいて、現在位置からユーザ宅に至る間にある他の配達先の数、若しくは、それら他の配達先及びユーザ宅についての建物種別を特定し、特定した他の配達先の数、若しくは、建物種別に応じた所要時間を更に加算して、配達予想時刻を算定するようにしてもよい。
また、算定部242が各配達先CSへの配達予想時刻を算定するタイミングは、後述する更新部243によって制御される。
【0053】
更新部243は、上述した取得部241及び上記の算定部242を制御して、現在位置及び配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる。
例えば、更新部243は、算定部242が配達予想時刻を算定した各配達先CSのうち、次に配達する配達先CSの配達予想時刻までの残り時間が、図5に示す更新規定情報232における残り時間232aの何れかに該当するのかを判別し、対応する更新間隔232bを次の更新タイミングに設定する。
つまり、更新部243は、配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて時間間隔を変更して、現在位置及び配達予想時刻を更新させる。
【0054】
通知部244は、上述した算定部242によって算定された配達予想時刻までの残り時間が所定の閾値を下回ると、間もなく配達がなされる旨の予告情報を、ユーザ端末300へ通知する。
例えば、算定部242が配達予想時刻を算定した各配達先CSのうち、配達予想時刻までの残り時間が閾値(一例として、30分)を下回る配達先CSがあれば、その配達先CSのユーザが使用するユーザ端末300に、プッシュ通知にて予告情報を通知する。
なお、通知部244は、既に予告情報を通知した配達先CS(ユーザ端末300)を除外するものとし、初めて閾値を下回った配達先CS(ユーザ端末300)についてだけ、予告情報を通知するものとする。
【0055】
生成部245は、上述した受信部210がユーザ端末300から受信した問合せ情報に応答して、配達者端末400の現在位置及び配達予想時刻を含む回答情報を生成する。そして、生成部245は、上述した送信部220を制御して、生成した回答情報を問合せ先のユーザ端末300へ送信する。
例えば、生成部245は、図6(a)に示すような回答情報RS1を生成する。この回答情報RS1には、メッセージMS1と、地図画像MP1と、再読込シンボルRLとが含まれている。
メッセージMS1には、例えば、配達予想時刻とその配達予想時刻までの残り時間とを示すテキストが含まれている。なお、メッセージMS1には、配達予想時刻と残り時間とのうち、何れか一方を含めるようにしてもよい。
また、地図画像MP1には、配達者端末400の現在位置を示すマーカMK1と、ユーザ宅の位置を示すアイコンICとが、地図上に重畳されている。なお、生成部245は、配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて、マーカMK1の形態(例えば、大きさ、色等)を変更してもよい。例えば、図6(a)の場合、配達予想時刻までの残り時間が長いため、生成部245は、標準よりも大きくて色の薄いマーカMK1を生成し、地図上に重畳させる。
また、再読込シンボルRLは、回答情報RS1の再読込を行わせるためのシンボルである。つまり、回答情報RS1がユーザ端末300へ送られて表示された際に、ユーザにより再読込シンボルRLが操作(タッチ操作等)されると、問合せ情報をサーバ装置200へ送信する。
なお、このような再読込シンボルRLがユーザ端末300にて操作された場合でも、上述したように、取得部241と算定部242とが更新部243によって制御されるため、生成部245は、直近の更新タイミングにて、取得した現在位置、及び、算定した配達予想時刻に基づいて、回答情報RS1を生成することになる。つまり、生成部245は、メッセージMS1における残り時間だけを変更した(1分以上時間が経過している場合)回答情報RS1を生成する。
更に、メッセージMS1に配達予想時刻だけを含める場合(つまり、残り時間を含めない場合)に、生成部245は、一度生成した回答情報RS1を、記憶部230に保存しておき、更新部243の更新タイミングが到来するまでは、保存した回答情報RS1を読み出しそのままユーザ端末300へ送信するようにしてもよい。
【0056】
また、配達者による配達が進行し、配達者端末400の現在位置が、ユーザ宅(アイコンIC)に近づいてくると、生成部245は、例えば、図6(b)に示すような回答情報RS2を生成する。この回答情報RS2には、メッセージMS2と、地図画像MP2と、再読込シンボルRLとが含まれる。
メッセージMS2には、同様に、配達予想時刻とその配達予想時刻までの残り時間とが含まれている。なお、メッセージMS2には、配達予想時刻と残り時間とのうち、何れか一方を含めるようにしてもよい。
また、地図画像MP2には、配達者端末400の現在位置を示すマーカMK2と、ユーザ宅の位置を示すアイコンICとが、地図上に重畳されている。なお、生成部245は、配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて、マーカMK2の形態を変更してもよい。例えば、図6(b)の場合、配達予想時刻までの残り時間が短いため、生成部245は、標準の大きさで(上述したマーカMK1よりも小さくて)色の濃いマーカMK2を生成し、地図上に重畳させる。
そして、再読込シンボルRLは、同様に、回答情報RS2の再読込を行わせるためのシンボルである。
【0057】
なお、上述したCPU 501及び画像処理部505等が、このような構成の制御部240として機能しうる。
【0058】
続いて、上述した情報処理装置500において実現されるユーザ端末300の機能構成等について、図7図8を参照して説明する。情報処理装置500に電源が投入され、例えば、サーバ装置200との通信が可能になると、実施形態1に係るユーザ端末300として機能させるプログラムが実行され、実施形態1に係るユーザ端末300が実現される。
【0059】
(ユーザ端末300の機能構成)
図7は、実施形態1に係るユーザ端末300の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、ユーザ端末300は、通信部310と、操作部320と、記憶部330と、表示部340と、制御部350とを備える。
【0060】
通信部310は、サーバ装置200から送られる各種の情報を受信すると共に、各種の情報をサーバ装置200へ送信する。
例えば、通信部310は、サーバ装置200からプッシュ通知にて送られる予告情報や、サーバ装置200から送られる回答情報を受信する。また、通信部310は、例えば、ユーザの操作に応じて、問合せ情報等をサーバ装置200へ送信する。
なお、上述したNIC 504が、このような通信部310として機能しうる。
【0061】
操作部320は、例えば、タッチパネル(タッチスクリーン)等であり、ユーザから行われる各種操作を受け付ける。
例えば、操作部320は、表示部340に表示されたプッシュ通知(予告情報)への操作や、表示部340に表示された回答情報(再読込シンボル等)への操作を受け付ける。
なお、上述した操作ユニット509が、このような操作部320として機能しうる。
【0062】
記憶部330には、ユーザ端末300における各種処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部330は、ユーザ端末300を使用するユーザについてのユーザ情報等を記憶する。
なお、上述した補助記憶部507等が、このような記憶部330として機能しうる。
【0063】
表示部340は、ユーザに向けた種々の情報を表示する。
例えば、表示部340は、図8(a)に示すように、プッシュ通知にてサーバ装置200から送られた予告情報NTを表示する。なお、予告情報NTがユーザに操作されると、問合せ情報がサーバ装置200へ送られる。そして、表示部340は、図8(b)に示すように、応答してサーバ装置200から送られた回答情報RSを表示する。
この回答情報RSには、上述したように、メッセージMS、地図画像MP、及び、再読込シンボルRLが含まれている。このような回答情報RSは、図8(a)に示すような予告情報NTがユーザに操作される以外でも、例えば、所定の照会画面からユーザが購入した物品の送り状番号(伝票番号)等を入力することでも、表示部340に表示可能となっている。
また、回答情報RSに含まれる再読込シンボルRLがユーザに操作されると、問合せ情報がサーバ装置200へ送られる。そして、表示部340は、応答してサーバ装置200から送られた回答情報RSを表示する。
なお、上述した表示ユニット510が、このような表示部340として機能しうる。
【0064】
図7に戻って、制御部350は、ユーザ端末300全体を制御する。
例えば、制御部350は、通信部310にてサーバ装置200からのプッシュ通知を受信すると、上述した図8(a)に示すような予告情報NTを表示部340に表示する。また、制御部350は、図8(a)に示すような予告情報NTがユーザによって操作されると、通信部310を制御して問合せ情報をサーバ装置200へ送信し、図8(b)に示すように、応答してサーバ装置200から送られた回答情報RSを表示部340に表示する。
更に、制御部350は、図8(b)に示すような回答情報RSに含まれる再読込シンボルRLがユーザに操作されると、応答してサーバ装置200から送られた回答情報RSを表示部340に表示する。
なお、上述したCPU 501及び画像処理部505等が、このような制御部350として機能しうる。
【0065】
また、配達者端末400も同様に情報処理装置500によって実現されるが、こちらについては説明を省略する。
【0066】
(サーバ装置200、及び、ユーザ端末300の動作)
以下、実施形態1に係るサーバ装置200及びユーザ端末300の動作について図9を参照して説明する。図9は、サーバ装置200が実行する配達状況回答処理と、ユーザ端末300が実行する配達状況問合せ処理の流れを示すフローチャートである。
なお、配達状況回答処理は、例えば、配達者端末400を使用する配達者が配達を開始するのに応答して開始される。また、配達状況問合せ処理は、例えば、サーバ装置200からのプッシュ通知に応答して開始される。
【0067】
まず、サーバ装置200は、配達者端末400から現在位置を取得する(ステップS11)。
すなわち、制御部240(取得部241)は、各配達先CSへ配達を行う配達者が使用している配達者端末400から現在位置を取得する。
【0068】
サーバ装置200は、各配達先CSへの配達予想時刻を算定する(ステップS12)。
すなわち、制御部240(算定部242)は、上記のステップS11にて取得した配達者端末400の現在位置と、図4に示すような配達経路情報231とに基づいて、各配達先CSへの配達予想時刻をそれぞれ算定する。
【0069】
サーバ装置200は、残り時間が閾値未満であるか否かを判別する(ステップS13)。
すなわち、制御部240(通知部244)は、上記のステップS12にて配達予想時刻を算定した各配達先CSのうち、配達予想時刻までの残り時間が閾値(一例として、30分)を下回る配達先があるか否かを判別する。なお、制御部240は、既に予告情報を通知した配達先CSを除外するものとし、初めて閾値を下回った配達先CSがあるか否かを判別する。
【0070】
サーバ装置200は、残り時間が閾値未満でないと判別すると(ステップS13;No)、後述するステップS15に処理を進める。
【0071】
一方、残り時間が閾値未満であると判別した場合(ステップS13;Yes)に、サーバ装置200は、予告情報をプッシュ通知する(ステップS14)。
すなわち、制御部240(通知部244)は、送信部220を制御して、プッシュ通知にて予告情報を対象のユーザ端末300へ送信する。
【0072】
このプッシュ通知が送られたユーザ端末300は、受信したプッシュ通知を表示する(ステップS31)。
すなわち、制御部350は、例えば、図8(a)に示すような予告情報NTを表示部340に表示する。
【0073】
ユーザ端末300は、プッシュ通知への操作があったか否かを判別する(ステップS32)。
ユーザ端末300は、プッシュ通知への操作がなかった(ステップS32;No)と判別すると、上述したステップS31に処理を戻す。
【0074】
サーバ装置200側のフローチャートに戻って、サーバ装置200は、更新タイミングをセットする(ステップS15)。
すなわち、制御部240(更新部243)は、図5に示すような更新規定情報232を参照して、次に配達する配達先CSの配達予測時間までの残り時間に応じた更新間隔をセットする。
【0075】
サーバ装置200は、上記のステップS15にてセットした更新タイミングが到来したかどうかを判別する(ステップS16)。
サーバ装置200は、更新タイミングが到来したと判別すると(ステップS16;Yes)、上述したステップS11に処理を戻す。
【0076】
一方、更新タイミングが到来していないと判別した場合(ステップS16;No)に、サーバ装置200は、問合せ情報を受信したか否かを判別する(ステップS17)。
すなわち、制御部240は、ユーザ端末300から送られる問合せ情報を受信したかどうかを判別する。
【0077】
サーバ装置200は、問合せ情報を受信していないと判別すると(ステップS17;No)、上述したステップS16に処理を戻す。
【0078】
ユーザ端末300側のフローチャートに戻って、上述したステップS32にてプッシュ通知への操作があったと判別した場合(ステップS32;Yes)に、ユーザ端末300は、問合せ情報をサーバ装置200へ送信する(ステップS33)。
【0079】
サーバ装置200側のフローチャートに戻って、上述したステップS17にて問合せ情報を受信したと判別した場合(ステップS17;Yes)に、サーバ装置200は、回答情報を生成する(ステップS18)。
すなわち、制御部240(生成部245)は、例えば、図6(a),(b)に示すような回答情報RS1,RS2を生成する。
【0080】
サーバ装置200は、回答情報をユーザ端末300へ送信する(ステップS19)。
すなわち、制御部240(生成部245)は、上記のステップS18にて生成した回答情報を問合せ先のユーザ端末300へ送信する。
【0081】
ユーザ端末300側のフローチャートに戻って、ユーザ端末300は、受信した回答情報を表示する(ステップS34)。
すなわち、制御部350は、例えば、図8(b)に示すような回答情報RSを表示部340に表示する。
【0082】
ユーザ端末300は、再読込の操作があったか否かを判別する(ステップS35)。
すなわち、制御部350は、図8(b)に示すような回答情報RSにおける再読込シンボルRLがユーザによって操作されたかどうかを判別する。
【0083】
ユーザ端末300は、再読込の操作があったと判別すると(ステップS35;Yes)、上述したステップS33に処理を戻す。
【0084】
一方、再読込の操作がなかったと判別した場合(ステップS35;No)に、ユーザ端末300は、ユーザ宅への配達が完了したか否かを判別する(ステップS36)。
例えば、制御部350は、配達の完了を知らせるための配達完了情報がサーバ装置200から送られ、その配達完了情報を通信部310にて受信すると、ユーザ宅への配達が完了したと判別する。
【0085】
ユーザ端末300は、ユーザ宅への配達が完了していないと判別すると(ステップS36;No)、上述したステップS35に処理を戻す。
【0086】
一方、ユーザ宅への配達が完了したと判別した場合(ステップS36;Yes)に、ユーザ端末300は、配達状況問合せ処理を終了する。
【0087】
サーバ装置200側のフローチャートに戻って、サーバ装置200は、全ての配達が終了したか否かを判別する(ステップS20)。
すなわち、制御部240は、配達者が担当する各配達先CSへの配達が全て終了したかどうかを判別する。なお、配達した際に、ユーザが不在であった場合でも、その配達先CSへの配達が終了したと判別する。
【0088】
サーバ装置200は、全ての配達が終了していないと判別すると(ステップS20;No)、上述したステップS16に処理を戻す。
【0089】
一方、全ての配達が終了したと判別した場合(ステップS20;Yes)に、サーバ装置200は、配達状況回答処理を終える。
【0090】
このような図9に示す配達状況回答処理、及び、配達情報問合せ処理によって、配達者端末400から現在位置を取得するタイミング、及び、各配達先の配達予想時刻を算定するタイミングが、サーバ装置200側で制御される。そのため、ユーザ端末300から頻繁に問合せ情報がサーバ装置200へ送られた場合でも、サーバ装置200の負荷(通信負荷や処理負荷)が増大するのを抑制することができる。
【0091】
この結果、負荷の増大を抑制しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示することができる。
【0092】
上記の実施形態1では、更新タイミング(配達者端末400から現在位置を取得するタイミング、及び、各配達先の配達予想時刻を算定するタイミング)を、サーバ装置200側で制御する場合について説明したが、ユーザ端末300側で更新タイミングを制御するようにしてもよい。
【0093】
(実施形態2)
以下、ユーザ端末300側で更新タイミングを制御することを特徴とする本発明の実施形態2に係る配達状況表示システム100について説明する。なお、実施形態2に係る配達状況表示システム100の全体構成は、図1と同じである。
【0094】
(サーバ装置200の機能構成)
図10は、実施形態2に係るサーバ装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、サーバ装置200は、受信部210と、送信部220と、記憶部250と、制御部260とを備える。
なお、受信部210、及び、送信部220は、上述した図3のサーバ装置200と同じ構成である。
【0095】
記憶部250は、サーバ装置200における各種処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部230は、配達経路情報231を記憶する。
つまり、記憶部250は、図3のサーバ装置200における記憶部230から更新規定情報232を削除した構成となっている。
なお、配達経路情報231は、上述した図4を参照して説明した内容と同じである。
【0096】
制御部260は、サーバ装置200全体を制御する。この制御部260は、例えば、取得部241、算定部242、通知部244、及び、生成部245を含んでいる。
つまり、制御部260は、図3のサーバ装置200における制御部240から更新部243を削除した構成となっている。
【0097】
取得部241、算定部242、通知部244、及び、生成部245は、図3のサーバ装置200における制御部240の構成と同じである。それでも、取得部241、算定部242、及び、生成部245については、図3のサーバ装置200とは少し異なっている。
【0098】
取得部241は、受信部210が受信した問合せ情報に応答して、配達者端末400から現在位置を取得する。
【0099】
算定部242は、取得部241により現在位置が取得されると、取得された現在位置、及び、記憶部250に記憶される配達経路情報231に基づいて、配達者がユーザ宅への配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する。
【0100】
生成部245は、算定部242により配達予想時刻が算定されると、現在位置及び配達予想時刻を含む回答情報を生成する。
例えば、生成部245は、図11(a)に示すような回答情報RS3を生成する。この回答情報RS3には、メッセージMS1と、地図画像MP1と、自動マークAMとが含まれている。
メッセージMS1、及び、地図画像MP1は、上述した図6(a)の回答情報RS1と同じである。
また、自動マークAMは、自動更新であることを示すマークである。すなわち、回答情報RS3には、図6(a)の回答情報RS1における再読込シンボルRLの代わりに、自動マークAMが含まれている。
【0101】
また、配達者による配達が進行し、配達者端末400の現在位置が、ユーザ宅(アイコンIC)に近づいてくると、生成部245は、例えば、図11(b)に示すような回答情報RS4を生成する。この回答情報RS4には、メッセージMS2と、地図画像MP2と、自動マークAMとが含まれる。
メッセージMS2、及び、地図画像MP2は、上述した図6(b)の回答情報RS2と同じである。
また、自動マークAMは、自動更新であることを示すマークである。すなわち、回答情報RS4には、図6(b)の回答情報RS2における再読込シンボルRLの代わりに、自動マークAMが含まれている。
【0102】
(ユーザ端末300の機能構成)
図12は、実施形態2に係るユーザ端末300の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、ユーザ端末300は、通信部310と、操作部320と、記憶部360と、表示部340と、制御部370とを備える。
なお、通信部310、操作部320、及び、表示部340は、上述した図7のユーザ端末300と同じ構成である。
それでも、表示部340は、図13(a),(b)に示すように、サーバ装置200の生成部245で生成されて送られた回答情報RS3,RS4を表示する。
【0103】
図12に戻って、記憶部360は、ユーザ端末300における各種処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部360は、更新規定情報232を記憶する。
つまり、記憶部360は、上述した図5に示すような更新規定情報232を記憶する。
【0104】
制御部370は、ユーザ端末300全体を制御する。この制御部370は、例えば、送信制御部371を含んでいる。
【0105】
送信制御部371は、問合せ情報を、所定の時間間隔ごとに送信させる。
例えば、送信制御部371は、サーバ装置200から送られた回答情報(図13に示す回答情報RS3,RS4等)に含まれるメッセージ(メッセージMS1,MS2等)の残り時間が、更新規定情報232における残り時間232aの何れかに該当するのかを判別し、対応する更新間隔232bを次の問合せ情報の送信タイミングに設定する。
つまり、送信制御部371は、回答情報に含まれる配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて時間間隔を変更して、問合せ情報をサーバ装置200へ送信させる。
【0106】
(サーバ装置200、及び、ユーザ端末300の動作)
以下、実施形態2に係るサーバ装置200及びユーザ端末300の動作について図14を参照して説明する。図14は、サーバ装置200が実行する配達状況回答処理と、ユーザ端末300が実行する配達状況問合せ処理の流れを示すフローチャートである。
なお、配達状況回答処理は、例えば、配達者端末400を使用する配達者が配達を開始するのに応答して開始される。また、配達状況問合せ処理は、例えば、サーバ装置200からのプッシュ通知に応答して開始されるが、プッシュ通知についての処理は省略している(配達状況回答処理も同様)。
【0107】
まず、サーバ装置200は、ユーザ端末300から送られる問合せ情報を受信したか否かを(ステップS41)。
サーバ装置200は、問合せ情報を受信していないと判別すると(ステップS41;No)、引き続き問合せ情報の受信を待機する。
【0108】
ユーザ端末300側のフローチャートに移って、ユーザ端末300は、問合せ情報をサーバ装置200へ送信する(ステップS31)。
例えば、初回に限り、制御部370は、プッシュ通知にてサーバ装置200から送られた予告情報がユーザに操作された際に、問合せ情報をサーバ装置200へ送信する
【0109】
サーバ装置200側のフローチャートに戻って、上述したステップS41にて問合せ情報を受信したと判別した場合(ステップS41;Yes)に、サーバ装置200は、配達者端末400から現在位置を取得する(ステップS42)。
すなわち、制御部260(取得部241)は、配達者が使用している配達者端末400から現在位置を取得する。
【0110】
サーバ装置200は、各配達先CSへの配達予想時刻を算定する(ステップS43)。
すなわち、制御部260(算定部242)は、上記のステップS42にて取得した配達者端末400の現在位置と、配達経路情報231とに基づいて、各配達先CSへの配達予想時刻をそれぞれ算定する。
なお、制御部260は、問合せ情報を送ってきたユーザ端末300の配達先CSへの配達予想時刻だけを算定してもよい。
【0111】
サーバ装置200は、回答情報を生成する(ステップS44)。
すなわち、制御部260(生成部245)は、例えば、図11(a),(b)に示すような回答情報RS3,RS4を生成する。
【0112】
サーバ装置200は、回答情報をユーザ端末300へ送信する(ステップS45)。
すなわち、制御部260(生成部245)は、上記のステップS44にて生成した回答情報を問合せ先のユーザ端末300へ送信する。
【0113】
ユーザ端末300側のフローチャートに戻って、ユーザ端末300は、受信した回答情報を表示する(ステップS52)。
すなわち、制御部370は、例えば、図13(a),(b)に示すような回答情報RS(RS3,RS4)を表示部340に表示する。
【0114】
ユーザ端末300は、問合せ情報の送信タイミングをセットする(ステップS53)。
すなわち、制御部370(送信制御部371)は、回答情報(図13に示す回答情報RS3,RS4等)に含まれるメッセージ(メッセージMS1,MS2等)の残り時間が、更新規定情報232における残り時間232aの何れかに該当するのかを判別し、対応する更新間隔232bを次の問合せ情報の送信タイミングに設定する。
【0115】
ユーザ端末300は、上記のステップS53にてセットした送信タイミングが到来したか否かを判別する(ステップS54)。
ユーザ端末300は、送信タイミングが到来したと判別すると(ステップS54;Yes)、上述したステップS51に処理を戻す。
【0116】
一方、送信タイミングが到来していないと判別した場合(ステップS54;No)に、ユーザ端末300は、ユーザ宅への配達が完了したか否かを判別する(ステップS55)。
例えば、制御部370は、配達の完了を知らせるための配達完了情報がサーバ装置200から送られ、その配達完了情報を通信部310にて受信すると、ユーザ宅への配達が完了したと判別する。
【0117】
ユーザ端末300は、ユーザ宅への配達が完了していないと判別すると(ステップS55;No)、上述したステップS54に処理を戻す。
【0118】
一方、ユーザ宅への配達が完了したと判別した場合(ステップS55;Yes)に、ユーザ端末300は、配達状況問合せ処理を終了する。
【0119】
サーバ装置200側のフローチャートに戻って、サーバ装置200は、全ての配達が終了したか否かを判別する(ステップS46)。
すなわち、制御部260は、配達者が担当する各配達先CSへの配達が全て終了したかどうかを判別する。なお、配達した際に、ユーザが不在であった場合でも、その配達先CSへの配達が終了したと判別する。
【0120】
サーバ装置200は、全ての配達が終了していないと判別すると(ステップS46;No)、上述したステップS41に処理を戻す。
【0121】
一方、全ての配達が終了したと判別した場合(ステップS46;Yes)に、サーバ装置200は、配達状況回答処理を終える。
【0122】
このような図14に示す配達状況回答処理、及び、配達情報問合せ処理では、更新タイミング(配達者端末400から現在位置を取得するタイミング、及び、各配達先の配達予想時刻を算定するタイミング)が、ユーザ端末300側で制御される。その際、ユーザ端末300側から適切な間隔を空けて、自動更新されるため、サーバ装置200の負荷(通信負荷や処理負荷)が増大するのを抑制することができる。
【0123】
この結果、負荷の増大を抑制しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示することができる。
【0124】
上記の実施形態1,2では、サーバ装置200における制御部240,260(生成部245)が、無条件に地図画像を含む回答情報を生成する場合について説明したが、他のユーザのプライバシーを保護する観点から、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がない場合に限って、地図画像を含む回答情報を生成するようにしてもよい。
【0125】
(実施形態3)
以下、プライバシーを保護した回答情報を生成することを特徴とする本発明の実施形態2に係る配達状況表示システム100について説明する。なお、実施形態3に係る配達状況表示システム100の全体構成は、図1と同じである。
【0126】
また、実施形態3に係る配達状況表示システム100では、実施形態1と同様に、更新タイミング(配達者端末400から現在位置を取得するタイミング、及び、各配達先の配達予想時刻を算定するタイミング)を、サーバ装置200側で制御する場合について説明するが、実施形態2と同様に、更新タイミングを、ユーザ端末300側で制御する場合にも適用可能である。
【0127】
(サーバ装置200の機能構成)
図15は、実施形態3に係るサーバ装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。図示するように、サーバ装置200は、受信部210と、送信部220と、記憶部230と、制御部270とを備える。
なお、受信部210、送信部220、及び、記憶部230は、上述した図3のサーバ装置200と同じ構成である。
【0128】
制御部270は、サーバ装置200全体を制御する。この制御部270は、例えば、取得部241、算定部242、更新部243、通知部244、及び、生成部271を含んでいる。
つまり、制御部270は、図3に示す制御部240の生成部245の代わりに、生成部271を備えた構成となっている。
【0129】
取得部241、算定部242、更新部243、及び、通知部244は、図3のサーバ装置200における制御部240の構成と同じである。
【0130】
生成部271は、受信部210がユーザ端末300から受信した問合せ情報に応答して、少なくとも配達予想時刻を含む回答情報を生成する。そして、生成部271は、送信部220を制御して、生成した回答情報を問合せ先のユーザ端末300へ送信する。
例えば、生成部271は、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がある場合に、図16(a)に示すような回答情報RS5を生成する。この回答情報RS5には、メッセージMS1と再読込シンボルRLとが含まれている。つまり、生成部271は、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がある場合に、地図画像を排除した回答情報RS5を生成する。
一方、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がない場合に、生成部271は、例えば、図16(b)に示すような回答情報RS6を生成する。この回答情報RS6には、メッセージMS2と、地図画像MP2と、再読込シンボルRLとが含まれる。
すなわち、生成部271は、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がない場合に限って、地図画像を含んだ回答情報を生成する。
【0131】
なお、ユーザ端末300の機能構成は、図7と同じであるため、説明を省略する。
【0132】
(サーバ装置200の動作)
以下、実施形態3に係るサーバ装置200の動作について図17を参照して説明する。図17は、サーバ装置200が実行する配達状況回答処理と、ユーザ端末300が実行する配達状況問合せ処理の流れを示すフローチャートである。なお、ユーザ端末300側の動作は、図9の配達状況問合せ処理と同じであるため、説明を省略する。
また、図17の配達状況回答処理において、図9の配達状況回答処理と同じ処理には、同じ参照符号を付している。以下では、同じ処理について、簡単に記載している。
【0133】
まず、サーバ装置200は、配達者端末400から現在位置を取得し(ステップS11)、各配達先CSへの配達予想時刻を算定する(ステップS12)。
【0134】
サーバ装置200は、残り時間が閾値未満であるか否かを判別する(ステップS13)し、残り時間が閾値未満でないと判別すると(ステップS13;No)、後述するステップS15に処理を進める。
【0135】
一方、残り時間が閾値未満であると判別した場合(ステップS13;Yes)に、サーバ装置200は、予告情報をプッシュ通知する(ステップS14)。
【0136】
サーバ装置200は、更新タイミングをセットし(ステップS15)、更新タイミングが到来したかどうかを判別する(ステップS16)。
【0137】
サーバ装置200は、更新タイミングが到来したと判別すると(ステップS16;Yes)、上述したステップS11に処理を戻す。
【0138】
一方、更新タイミングが到来していないと判別した場合(ステップS16;No)に、サーバ装置200は、問合せ情報を受信したか否かを判別し(ステップS17)、問合せ情報を受信していないと判別すると(ステップS17;No)、上述したステップS16に処理を戻す。
【0139】
一方、更新タイミングが到来していないと判別した場合(ステップS16;No)に、サーバ装置200は、他の配達先の有無に応じた問合せ情報を生成する(ステップS61)。
すなわち、制御部270(生成部271)は、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がある場合に、例えば、図16(a)に示すような回答情報RS5を生成する。この回答情報RS5には、メッセージMS1と再読込シンボルRLとが含まれている。つまり、制御部270は、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がある場合に、地図画像を排除した回答情報RS5を生成する。
一方、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がない場合に、制御部270は、例えば、図16(b)に示すような回答情報RS6を生成する。この回答情報RS6には、メッセージMS2と、地図画像MP2と、再読込シンボルRLとが含まれる。
すなわち、制御部270は、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がない場合に限って、地図画像を含んだ回答情報を生成する。
【0140】
サーバ装置200は、回答情報をユーザ端末300へ送信する(ステップS19)。
すなわち、制御部270(生成部271)は、上記のステップS61にて生成した回答情報を問合せ先のユーザ端末300へ送信する。
【0141】
サーバ装置200は、全ての配達が終了したか否かを判別し(ステップS20)、全ての配達が終了していないと判別すると(ステップS20;No)、上述したステップS16に処理を戻す。
【0142】
一方、全ての配達が終了したと判別した場合(ステップS20;Yes)に、サーバ装置200は、配達状況回答処理を終える。
【0143】
このような図17に示す配達状況回答処理によって、配達者端末400の現在位置とユーザ宅との間に他の配達先がない場合に限って、地図画像を含んだ回答情報が生成される。そのため、地図画像から他のユーザ宛の配達について推定するのを防止することができる。
【0144】
この結果、プライバシーを保護しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示することができる。
【0145】
(他の実施形態)
上記の実施形態1~3では、サーバ装置200の算定部242が、配達者端末400の現在位置、及び、図4に示すような配達経路情報231に基づいて、各配達先CSの配達予想時刻を算定する場合について説明したが、他の情報も加えて、配達予想時刻を算定するようにしてもよい。
例えば、取得部241が配達者端末400から現在位置を取得する度に、取得した時刻と対応付けた移動履歴情報を、記憶部230,250に記憶するようにする。なお、移動履歴情報として、直近の一定時間内における現在位置の履歴だけが記憶されるようにしてもよい。
そして、算定部242は、配達者端末400の現在位置、図4に示すような配達経路情報231、及び、記憶部230,250に記憶された移動履歴情報に基づいて、各配達先CSの配達予想時刻を算定する。
その際、算定部242は、移動履歴情報における各現在位置の減衰平均(より過去に求められた値ほど重み付けを軽くした平均)を加味して、各配達先CSの配達予想時刻を算定してもよい。
この他にも、算定部242は、外部から得られる渋滞情報等も加味して、各配達先CSの配達予想時刻を算定するようにしてもよい。
【0146】
以上説明したように、本発明によれば、負荷の増大を抑制しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示することのできるサーバ装置、配達状況表示システム、配達状況回答方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0147】
100 配達状況表示システム
200 サーバ装置
210 受信部
220 送信部
230,250 記憶部
231 配達経路情報
232 更新規定情報
240,260,270 制御部
241 取得部
242 算定部
243 更新部
244 通知部
245,271 生成部
300 ユーザ端末
310 通信部
320 操作部
330,360 記憶部
340 表示部
350,370 制御部
371 送信制御部
400 配達者端末
500 情報処理装置
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 NIC
505 画像処理部
506 音声処理部
507 補助記憶部
508 インターフェース
509 操作ユニット
510 表示ユニット
511 測位ユニット
900 インターネット
【要約】
【課題】負荷の増大を抑制しつつ、配達状況をユーザに分かり易く提示できるサーバ装置等を提供する。
【解決手段】取得部241は、配達者が使用している配達者端末から現在位置を取得する。算定部242は、取得された現在位置、及び、配達者が配達のために立ち寄る配達先を含む配達経路情報に基づいて、配達者がユーザへの配達を行えると予想される配達予想時刻を算定する。更新部243は、取得部241及び算定部242を制御して、現在位置及び配達予想時刻を、所定の時間間隔ごとに更新させる。生成部245は、受信部210が受信した問合せ情報に応答して、現在位置及び配達予想時刻を含む回答情報を生成する。送信部220は、生成された回答情報を、ユーザ端末へ送信する。そして、更新部243は、配達予想時刻までの残り時間の長短に応じて時間間隔を変更して、現在位置及び配達予想時刻を更新させる。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17