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特許7587687サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20241113BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20241113BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20241113BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20241113BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20241113BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20241113BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W24/04
H04W72/20
H04W72/23
H04W72/40
H04W92/18
【請求項の数】 61
(21)【出願番号】P 2023513391
(86)(22)【出願日】2020-08-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2020110847
(87)【国際公開番号】W WO2022040870
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2023-08-24
(73)【特許権者】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】シン・グオ
(72)【発明者】
【氏名】ハイペン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ジェンニアン・スン
(72)【発明者】
【氏名】シャオドン・ユ
(72)【発明者】
【氏名】ハイミン・ワン
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/063228(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0399927(US,A1)
【文献】vivo,NR sidelink synchronization mechanism[online],3GPP TSG RAN WG1 #94bis,3GPP,2018年10月12日,R1-1810390,[検索日 2024.06.21],インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810390.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク上のビーム障害回復(BFR)手順のための構成情報を取得するステップであって、前記構成情報が周期ウィンドウを示す、ステップと、
前記構成情報による前記周期ウィンドウ内の前記サイドリンク上のビーム障害検出基準信号(BFD-RS)の少なくとも1つの送信の受信を実行するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記構成情報が、
前記BFD-RSのタイミングタイプであって、前記タイミングタイプが、疑似周期的および疑似半永続的のうちの1つである、前記BFD-RSのタイミングタイプと、
前記BFD-RSのRSタイプであって、前記RSタイプが、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)、ならびにチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)のうちの1つである、前記BFD-RSのRSタイプと、
前記周期ウィンドウの長さと、
前記周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最小数と、
前記周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最大数と、
前記周期ウィンドウの最初のウィンドウのためのオフセットと
のうちの少なくとも1つを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成情報が、
ユーザ機器(UE)において事前構成されること、
前記UEによって、ネットワークからの無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信すること、および
前記UEによって、別のUEからのRRCシグナリングを介して受信すること
のうちの少なくとも1つによって取得される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記構成情報をアクティブ化するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージ、ダウンリンク制御情報(DCI)、またはサイドリンク制御情報(SCI)を受信するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記BFD-RSが、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)送信において搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記周期ウィンドウ内の前記BFD-RSの各送信が、1つのPSSCH送信においてBFD-RSのセットを送信することを指す、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記PSSCH送信に関連付けられたサイドリンク制御情報(SCI)におけるインジケータを受信するステップであって、前記インジケータが、前記PSSCH送信における前記BFD-RSの存在を示す、ステップ
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記構成情報が、報告基準をさらに示し、前記報告基準が、疑似周期的報告、疑似半永続的報告、およびイベントトリガ型報告のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記報告基準が前記疑似周期的報告または前記疑似半永続的報告であることに応答して、前記構成情報が、
BFD報告のタイミングタイプ、
前記BFD報告のための周期性、
前記BFD報告のための報告ウィンドウ、
前記BFD報告のための量、および
前記BFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタの最大数
のうちの少なくとも1つをさらに示す、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記周期性が、前記周期ウィンドウの長さの整数倍である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記報告ウィンドウが、以下、すなわち、
前記周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの開始点、
前記周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの開始点、および
前記周期ウィンドウの前記k*m-1番目のウィンドウにおいて前記BFD-RSを受信する時間
のうちの1つによって定義された開始点を有し、
mが、前記周期性に関連付けられた整数であり、kが正の整数である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記報告ウィンドウが、以下、すなわち、
前記周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの終了点、
前記周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの終了点、および
前記構成情報において示された前記報告ウィンドウの持続時間
のうちの1つによって定義された終了点を有し、
mが、前記周期性に関連付けられた整数であり、kが正の整数である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記量が、
ビームペアがサイドリンク送信のために信頼できるか否かを示す第1のインジケータ、
チャネル品質インジケータ(CQI)、
ランク指示(RI)、
プリコーディング行列インジケータ(PMI)、および
基準信号受信電力(RSRP)
のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記構成情報に基づいて、前記報告ウィンドウにおいて前記BFD報告を送信するステップ
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記BFD報告によって示された信頼できないサイドリンク送信に応答して、ビーム再選択手順を開始するための指示を送信するステップ
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記BFD報告が、MAC CEメッセージおよびSCIのうちの少なくとも1つを介して送信される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記BFD報告に応答して、前記BFD報告の受信が成功か否かを示す第2のインジケータを受信するステップと、
前記第2のインジケータによって示された前記BFD報告の失敗した受信に応答して、前記カウンタを1だけ増加させるステップと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記カウンタの前記最大数に達することに応答して、ビーム障害回復ウィンドウをトリガし、ビーム障害回復手順を開始するための指示を送信するステップ
をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ビーム障害回復手順を開始するための前記指示が、周波数範囲1(FR1)において送信される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記報告基準が前記イベントトリガ型報告であることに応答して、前記構成情報が、
ビーム障害インスタンス(BFI)タイマーの値、
BFI指示の最大数、および
前記BFIのために使用されるしきい値
のうちの少なくとも1つをさらに示す、請求項8に記載の方法。
【請求項21】
前記BFIタイマーの前記値、および前記BFI指示の前記最大数が、サイドリンクにおけるトラフィックの地理的ゾーン、リソースプール、サービス品質(QoS)のうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記BFIタイマーの前記値が、前記周期ウィンドウの長さの整数倍である、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記BFD-RSの各送信に関連付けられたBFD-RSのセットにおける各BFD-RSの信号品質を、前記しきい値と比較するステップと、
前記BFD-RSのセットのすべての前記信号品質が前記しきい値を下回ることに応答して、前記BFIタイマーを再開させ、BFIカウンタを1だけ増加させるステップと
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記BFIタイマーが満了することに応答して、前記BFIカウンタをゼロにリセットするステップ
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記BFIカウンタが前記最大数に達することに応答して、ビーム再選択手順を開始するための指示を送信するステップ
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
サイドリンク上のビーム障害回復(BFR)手順のための構成情報を取得するステップであって、前記構成情報が周期ウィンドウを示す、ステップと、
前記構成情報による前記周期ウィンドウ内の前記サイドリンク上のビーム障害検出基準信号(BFD-RS)の少なくとも1つの送信を送信するステップと
を含む方法。
【請求項27】
前記送信するステップが、前記周期ウィンドウにおける前記BFD-RSの前記少なくとも1つの送信のためのリソースの利用可能性を条件とする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記構成情報が、
前記BFD-RSのタイミングタイプであって、前記タイミングタイプが、疑似周期的および疑似半永続的のうちの1つである、前記BFD-RSのタイミングタイプと、
前記BFD-RSのRSタイプであって、前記RSタイプが、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)、ならびにチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)のうちの1つである、前記BFD-RSのRSタイプと、
前記周期ウィンドウの長さと、
前記周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最小数と、
前記周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最大数と、
前記周期ウィンドウの最初のウィンドウのためのオフセットと
のうちの少なくとも1つを示す、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記構成情報が、
ユーザ機器(UE)において事前構成されること、
前記UEによって、ネットワークからの無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信すること、および
前記UEによって、別のUEからのRRCシグナリングを介して受信すること
のうちの少なくとも1つによって取得される、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記構成情報をアクティブ化するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージ、またはサイドリンク制御情報(SCI)を送信するステップ
をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記BFD-RSが、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)送信において搬送される、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記周期ウィンドウ内の前記BFD-RSの各送信が、1つのPSSCH送信においてBFD-RSのセットを送信することを指す、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記PSSCH送信に関連付けられたサイドリンク制御情報(SCI)におけるインジケータを送信するステップであって、前記インジケータが、前記PSSCH送信における前記BFD-RSの存在を示す、ステップ
をさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記構成情報が、報告基準をさらに示し、前記報告基準が、疑似周期的報告、疑似半永続的報告、およびイベントトリガ型報告のうちの1つである、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記報告基準が前記疑似周期的報告または前記疑似半永続的報告であることに応答して、前記構成情報が、
BFD報告のタイミングタイプ、
前記BFD報告のための周期性、
前記BFD報告のための報告ウィンドウ、
前記BFD報告のための量、および
前記BFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタの最大数
のうちの少なくとも1つをさらに示す、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記周期性が、前記周期ウィンドウの長さの整数倍である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記報告ウィンドウが、以下、すなわち、
前記周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの開始点、
前記周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの開始点、および
前記周期ウィンドウの前記k*m-1番目のウィンドウにおいて前記BFD-RSを受信する時間
のうちの1つによって定義された開始点を有し、
mが、前記周期性に関連付けられた整数であり、kが正の整数である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記報告ウィンドウが、以下、すなわち、
前記周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの終了点、
前記周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの終了点、および
前記構成情報において示された前記報告ウィンドウの持続時間
のうちの1つによって定義された終了点を有し、
mが、前記周期性に関連付けられた整数であり、kが正の整数である、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記量が、
ビームペアがサイドリンク送信のために信頼できるか否かを示す第1のインジケータ、
チャネル品質インジケータ(CQI)、
ランク指示(RI)、
プリコーディング行列インジケータ(PMI)、および
基準信号受信電力(RSRP)
のうちの少なくとも1つを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記構成情報に基づいて、前記報告ウィンドウにおいて前記BFD報告を受信するステップ
をさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記BFD報告によって示された信頼できないサイドリンク送信に応答して、ビーム再選択手順を開始するための指示を受信するステップ
をさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
前記BFD報告が、MAC CEメッセージおよびSCIのうちの少なくとも1つを介して受信される、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記BFD報告に応答して、前記BFD報告の受信が成功か否かを示す第2のインジケータを送信するステップと、
前記第2のインジケータによって示された前記BFD報告の失敗した受信に応答して、前記カウンタを1だけ増加させるステップと
をさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
前記カウンタの前記最大数に達することに応答して、ビーム障害回復ウィンドウをトリガし、ビーム障害回復手順を開始するための指示を受信するステップ
をさらに含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記ビーム障害回復手順を開始するための前記指示が、周波数範囲1(FR1)において受信される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
ビーム再選択手順を開始するための指示を受信するステップ
をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項47】
サイドリンク上のビーム障害回復(BFR)手順のための構成情報を送信するステップであって、前記構成情報が周期ウィンドウを示し、BFD-RSの少なくとも1つの送信が、前記構成情報による前記周期ウィンドウ内である、ステップ
を含む方法。
【請求項48】
前記構成情報が、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して送信される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記構成情報が、
前記BFD-RSのタイミングタイプであって、前記タイミングタイプが、疑似周期的および疑似半永続的のうちの1つである、前記BFD-RSのタイミングタイプと、
前記BFD-RSのRSタイプであって、前記RSタイプが、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)、ならびにチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)のうちの1つである、前記BFD-RSのRSタイプと、
前記周期ウィンドウの長さと、
前記周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最小数と、
前記周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最大数と、
前記周期ウィンドウの最初のウィンドウのためのオフセットと
のうちの少なくとも1つを示す、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記構成情報が、報告基準をさらに示し、前記報告基準が、疑似周期的報告、疑似半永続的報告、およびイベントトリガ型報告のうちの1つである、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記報告基準が前記疑似周期的報告または前記疑似半永続的報告であることに応答して、前記構成情報が、
BFD報告のタイミングタイプ、
前記BFD報告のための周期性、
前記BFD報告のための報告ウィンドウ、
前記BFD報告のための量、および
前記BFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタの最大数
のうちの少なくとも1つをさらに示す、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記周期性が、前記周期ウィンドウの長さの整数倍である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記報告ウィンドウが、以下、すなわち、
前記周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの開始点、
前記周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの開始点、および
前記周期ウィンドウの前記k*m-1番目のウィンドウにおいて前記BFD-RSを受信する時間
のうちの1つによって定義された開始点を有し、
mが、前記周期性に関連付けられた整数であり、kが正の整数である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記報告ウィンドウが、以下、すなわち、
前記周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの終了点、
前記周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの終了点、および
前記構成情報において示された前記報告ウィンドウの持続時間
のうちの1つによって定義された終了点を有し、
mが、前記周期性に関連付けられた整数であり、kが正の整数である、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記量が、
ビームペアがサイドリンク送信のために信頼できるか否かを示す第1のインジケータ、
チャネル品質インジケータ(CQI)、
ランク指示(RI)、
プリコーディング行列インジケータ(PMI)、および
基準信号受信電力(RSRP)
のうちの少なくとも1つを含む、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記報告基準が前記イベントトリガ型報告であることに応答して、前記構成情報が、
ビーム障害インスタンス(BFI)タイマーの値、
BFI指示の最大数、および
前記BFIのために使用されるしきい値
のうちの少なくとも1つをさらに示す、請求項50に記載の方法。
【請求項57】
前記BFIタイマーの前記値、および前記BFI指示の前記最大数が、サイドリンクにおけるトラフィックの地理的ゾーン、リソースプール、サービス品質(QoS)のうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記BFIタイマーの前記値が、前記周期ウィンドウの長さの整数倍である、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
ユーザ機器であって、
コンピュータ実行可能命令が中に記憶された少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、
少なくとも1つの受信機と、
少なくとも1つの送信機と、
前記少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、前記少なくとも1つの受信機、および前記少なくとも1つの送信機に結合された、少なくとも1つのプロセッサと
を備え、
前記コンピュータ実行可能命令が、前記少なくとも1つの受信機、前記少なくとも1つの送信機、および前記少なくとも1つのプロセッサによって請求項1から25のいずれか一項に記載の方法を実施するようにプログラムされる、ユーザ機器
【請求項60】
ユーザ機器であって、
コンピュータ実行可能命令が中に記憶された少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、
少なくとも1つの受信機と、
少なくとも1つの送信機と、
前記少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、前記少なくとも1つの受信機、および前記少なくとも1つの送信機に結合された、少なくとも1つのプロセッサと
を備え、
前記コンピュータ実行可能命令が、前記少なくとも1つの受信機、前記少なくとも1つの送信機、および前記少なくとも1つのプロセッサによって請求項26から46のいずれか一項に記載の方法を実施するようにプログラムされる、ユーザ機器。
【請求項61】
基地局またはユーザ機器に備えられる装置であって、
コンピュータ実行可能命令が中に記憶された少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、
少なくとも1つの受信機と、
少なくとも1つの送信機と、
前記少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、前記少なくとも1つの受信機、および前記少なくとも1つの送信機に結合された、少なくとも1つのプロセッサと
を備え、
前記コンピュータ実行可能命令が、前記少なくとも1つの受信機、前記少なくとも1つの送信機、および前記少なくとも1つのプロセッサによって請求項47から58のいずれか一項に記載の方法を実施するようにプログラムされる、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、一般にワイヤレス通信技術に関し、特に、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サイドリンク通信のための常に増加するサービス品質(QoS)要件を満たすために、ミリメートル波(すなわち、mmWave)周波数帯域、またはさらにテラヘルツ(すなわち、THz)周波数帯域内で動作することは、有望な解決策になり、その理由は、そのような周波数帯域が大容量を提供し、高データレートの接続ならびに遅延敏感データ交換をサポートすることが予想されるからである。
【0003】
mmWave/THz通信は、データスループットの観点からは、極めて魅力的であるが、物理レイヤに対する課題を生じる。たとえば、高い伝搬損失のために、mmWave/THz周波数帯域の使用は、主に短距離(たとえば、数百メートル)およびポイントツーポイント見通し線(LoS)通信に好適であると見なされる。所望の通信範囲を維持するために、mmWave/THz周波数帯域内で動作することは、高い伝搬損失を補償するために、指向性アンテナシステムを使用することが仮定される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、業界は、特にmmWave/THz周波数帯域内で動作するサイドリンクシステムのための、サイドリンクシステムにおける効率的なビーム管理(たとえば、ビーム障害検出およびビーム障害回復)のための改善された技術を望んでいる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願のいくつかの実施形態は、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための技術的解決策を少なくとも提供する。
【0006】
本出願のいくつかの実施形態によれば、方法は、サイドリンク上のビーム障害回復(BFR:beam failure recovery)手順のための構成情報を取得するステップであって、構成情報が周期ウィンドウ(periodic window)を示す、ステップと、構成情報による周期ウィンドウ内のサイドリンク上のビーム障害検出基準信号(BFD-RS:beam failure detection reference signal)の少なくとも1つの送信の受信を実行するステップとを含み得る。
【0007】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、方法は、サイドリンク上のBFR手順のための構成情報を取得するステップであって、構成情報が周期ウィンドウを示す、ステップと、構成情報による周期ウィンドウ内のサイドリンク上のBFD-RSの少なくとも1つの送信を送信するステップとを含み得る。
【0008】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、方法は、サイドリンク上のBFR手順のための構成情報を送信するステップであって、構成情報が周期ウィンドウを示し、BFD-RSの少なくとも1つの送信が、構成情報による周期ウィンドウ内である、ステップを含み得る。
【0009】
本出願のいくつかの実施形態は、装置も提供し、装置は、コンピュータ実行可能命令が中に記憶された少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体と、少なくとも1つの受信機と、少なくとも1つの送信機と、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、少なくとも1つの受信機、および少なくとも1つの送信機に結合された、少なくとも1つのプロセッサとを含む。コンピュータ実行可能命令が、少なくとも1つの受信機、少なくとも1つの送信機、および少なくとも1つのプロセッサによって上述のようないずれかの方法を実施するようにプログラムされる。
【0010】
本出願の実施形態は、サイドリンクにおけるBFRのための遅延ならびにシグナリングオーバーヘッドを低減することができる、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための技術的解決策を提供する。
【0011】
本出願の利点および特徴が取得され得る方法について説明するために、本出願の説明は、添付の図面に示されている、その特定の実施形態を参照することによって行われる。これらの図面は、本出願の例示的な実施形態のみを示し、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願のいくつかの実施形態による、例示的なワイヤレス通信システム100を示す概略図である。
図2】本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害を示す概略図である。
図3】本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための方法を示すフローチャートである。
図4】本出願のいくつかの他の実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための方法を示すフローチャートである。
図5】本出願のいくつかの実施形態による、時間領域におけるBFD-RS送信の一例を示す図である。
図6】本出願のいくつかの他の実施形態による、時間領域におけるBFD-RS送信の別の例を示す図である。
図7】本出願のいくつかの他の実施形態による、時間領域におけるBFD-RS送信の別の例を示す図である。
図8】本出願のいくつかの実施形態による、時間領域におけるBFD報告の一例を示す図である。
図9】本出願のいくつかの実施形態による、ビーム障害回復手順を開始する一例を示す図である。
図10】本出願のいくつかの実施形態による、ビーム再選択手順のためのイベントを検出する一例を示す図である。
図11】本出願のいくつかの実施形態による、ビーム再選択手順を開始する一例を示す図である。
図12】本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための装置1200の簡略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付の図面の詳細な説明は、本出願の現在好ましい実施形態の説明として意図され、本出願が実施され得る唯一の形態を表すものではない。同じまたは均等な機能は、本出願の趣旨および範囲内に含まれるものである、異なる実施形態によって達成され得ることを理解されたい。
【0014】
次に、本出願のいくつかの実施形態を詳細に参照し、その例が添付の図面に示されている。理解を容易にするために、実施形態は、3GPP 5G、3GPP LTEリリース8など(「3GPP」は登録商標)、特定のネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの下で提供される。ネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの開発とともに、本出願におけるすべての実施形態は、同様の技術的問題にも適用可能であり、さらに、本出願に記載されている用語は、変わることがあり、それによって、本出願の原理に影響を及ぼすべきではないことが企図される。
【0015】
図1は、本出願の一実施形態による、例示的なワイヤレス通信システム100を示す概略図である。
【0016】
図1に示されているように、ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つのユーザ機器(UE)101と、少なくとも1つの基地局(BS)102とを含む。詳細には、ワイヤレス通信システム100は、説明の目的で、2つのUE101(たとえば、UE101aおよびUE101b)と、1つのBS102とを含む。特定の数のUE101およびBS102が図1に示されているが、任意の数のUE101およびBS102が、ワイヤレス通信システム100内に含まれ得ることが企図される。
【0017】
本出願のいくつかの実施形態によれば、UE101は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、スマートテレビ(たとえば、インターネットに接続されたテレビ)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(セキュリティカメラを含む)、車両搭載コンピュータなど、コンピューティングデバイスを含み得る。本出願のいくつかの実施形態によれば、UE101は、ポータブルワイヤレス通信デバイス、スマートフォン、セルラー電話、折り畳み式携帯電話、加入者識別モジュールを有するデバイス、パーソナルコンピュータ、選択的呼受信機、またはワイヤレスネットワーク上で通信信号を送受信することが可能である任意の他のデバイスを含み得る。
【0018】
本出願のいくつかの実施形態によれば、UE101は、車両UE(V-UE:vehicle UE)、交通弱者(VRU:vulnerable road user)、公共安全UE(PS-UE:public safety UE)、および/または商用サイドリンクUE(CS-UE:commercial sidelink UE)を含み得る。本出願の一実施形態では、VRUは、歩行者UE(P-UE:pedestrian UE)、サイクリストUE、車椅子UE、またはV-UEと比較して電力節約を必要とする他のUEを含み得る。本出願のいくつかの実施形態によれば、UE101は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなど、ウェアラブルデバイスを含む。さらに、UE101は、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、もしくはデバイスと呼ばれることがあるか、または当技術分野で使用される他の用語を使用して説明されることがある。UE101は、LTEまたはNR Uuインターフェースを介して、BS102と直接通信し得る。
【0019】
図1のいくつかの実施形態によれば、UE101aは、送信(Tx)UEとして機能し、UE101bは、受信(Rx)UEとして機能する。UE101aは、サイドリンク、たとえば、3GPP TS23.303において定義されているPC5インターフェースを通して、UE101bとV2Xメッセージを交換し得る。UE101aは、サイドリンクユニキャスト、サイドリンクグループキャスト、またはサイドリンクブロードキャストを通して、V2X通信システム内で他のUEに情報またはデータを送信し得る。たとえば、UE101aは、サイドリンクユニキャストセッションにおいて、UE101bにデータを送信する。UE101aは、サイドリンクグループキャスト送信セッションによって、UE101bおよびグループキャストグループにおける他のUE(図1に図示せず)にデータを送信し得る。また、UE101aは、サイドリンクブロードキャスト送信セッションによって、UE101bおよび他のUE(図1に図示せず)にデータを送信し得る。代替的に、図1のいくつかの他の実施形態によれば、UE101bは、Tx UEとして機能し、V2Xメッセージを送信し、UE101aは、Rx UEとして機能し、UE101bからV2Xメッセージを受信する。
【0020】
図1の実施形態におけるUE101aとUE101bの両方は、たとえば、LTEまたはNR Uuインターフェースを介して、BS102に情報を送信し、BS102から制御情報を受信し得る。BS102は、地理的領域にわたって分散され得る。本出願のいくつかの実施形態では、BS102の各々はまた、アクセスポイント、アクセス端末、ベース、ベースユニット、マクロセル、ノードB、発展型ノードB(eNB)、gNB、ホームノードB、中継ノード、もしくはデバイスと呼ばれることもあるか、または当技術分野で使用される他の用語を使用して説明されることがある。BS102は、一般に、1つまたは複数の対応するBS102に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含み得る、無線アクセスネットワークの一部である。
【0021】
ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス通信信号を送受信することが可能である、任意のタイプのネットワークに適合し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、ワイヤレス通信ネットワーク、セルラー電話ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ベースネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ベースネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ベースネットワーク、LTEネットワーク、3GPPベースネットワーク、3GPP 5Gネットワーク、衛星通信ネットワーク、高高度プラットフォームネットワーク、および/または他の通信ネットワークに適合する。
【0022】
本出願のいくつかの実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、3GPPプロトコルの5G NRに適合し、そこで、BS102は、ダウンリンク(DL)上でOFDM変調方式を使用して、データを送信し、UE101は、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)、またはサイクリックプレフィックスOFDM(CP-OFDM)方式を使用して、アップリンク(UL)またはサイドリンク(SL)上でデータを送信する。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、いくつかの他のオープンまたはプロプライエタリ通信プロトコル、たとえば、プロトコルの中でも、WiMAXを実装し得る。
【0023】
本出願のいくつかの実施形態では、BS102は、ワイヤレス通信プロトコルのIEEE802.11ファミリーなど、他の通信プロトコルを使用して通信し得る。さらに、本出願のいくつかの実施形態では、BS102は、認可スペクトル上で通信し得るのに対して、他の実施形態では、BS102は、無認可スペクトル上で通信し得る。本出願は、いかなる特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態にも限定されないものとする。本出願のさらにいくつかの実施形態では、BS102は、3GPP 5Gプロトコルを使用して、UE101と通信し得る。
【0024】
BS102とUE101との間のビームベース通信の場合、無線環境における急激な変化は、BS102とUE101との間の通信リンク、すなわち、Uuリンクを劣化させるか、さらにはUuリンクに割り込むことがある。狭いビームの使用は、妨害物のために、リンクの品質劣化をさらに強めることになる。Uuリンクにおけるビーム障害が発生するとき、BFR手順は、Uuリンクが接続性割込みから回復するために使用され得る。
【0025】
Uuリンクでは、BFR手順は次のように動作し得、すなわち、(1)UEは、周期的な基準信号のセットを推定することによって、ダウンリンク制御チャネルの品質を監視し、知覚された品質が、信頼できる通信を維持するために十分でないようになると、ビーム障害を宣言し、(2)次いで、UEは、回復を開始して、障害および新しい好適なビームをBSに示す。ビーム障害が特定のUuリンクについて宣言されるとき、UEがその特定のUuリンク上で送信することは可能ではない。したがって、UEは、ランダムアクセス(RA)手順を再使用することによって、BFR手順を開始しなければならない。
【0026】
競合ベースランダムアクセス(CBRA:contention-based random access)と競合なしランダムアクセス(CFRA:contention-free random access)の両方が、UuリンクにおけるBFR手順のためにサポートされる。CBRAベースBFRの場合、競合解消が必要とされ、その理由は、複数のユーザが、プリアンブルの共有プールからプリアンブルをランダムに選択するからである。CFRAベースBFRの場合、専用プリアンブルが各UEに事前に割り振られ、したがって、競合解消が必要とされない。
【0027】
Uuリンクにおける上記のBFR手順は、サイドリンクにおけるBFRには好適でないことがある。たとえば、図2は、本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害を示す概略図である。
【0028】
図2を参照すると、図2におけるシステム100は、図1におけるシステム100と同じであり得る。UE101aおよび101bは、互いと通信するために、ビームのペアを使用し得る。場合によっては、UE101aと101bとの間のビームのペアが妨げられることがある。しかしながら、Uuリンクにおいて使用される上記のBFR手順は、サイドリンクには好適でないことがある。理由は、次の通りである。
【0029】
第1に、Uuリンクにおけるビーム障害検出のための周期的な基準信号の使用は、サイドリンクにおける非周期トラフィックの場合のためのリソース利用の非効率性を生じ、その理由は、非周期トラフィックの送信パターンが予測可能でないからである。第2に、完全に割り込まれた接続からのRAベースBFRは、通常は安全運転シナリオに関連するサイドリンクトラフィックにとって、許容できない遅延を引き起こす。さらに、CBRAベースBFRは、特に、3GPP規格文書において規定されているモード2において、サイドリンク通信にとって困難である競合解消を必要とし、そこで、UEは、サイドリンク通信のためのリソースを自律的に選択する。CFRAベースBFRは、競合解消を必要としないが、所与のエリアにおいて同時にサイドリンク上で通信する際に、UEの複数のペアを可能にするために、多数のプリアンブルを必要とする。
【0030】
上記を鑑みて、UuリンクにおけるBFR機構がサイドリンクシナリオにおいて適用されることは、もたらされる許容できない遅延、高いシグナリングオーバーヘッド、非効率的なリソース利用、および複雑な競合解消のために困難である。
【0031】
したがって、本出願の実施形態は、サイドリンクにおけるBFRのための遅延ならびにシグナリングオーバーヘッドを低減することができる、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための技術的解決策を提供する。本出願の実施形態についてのさらなる詳細を、添付の図面と組み合わせて、以下のテキストにおいて示す。
【0032】
本出願のいくつかの実施形態によれば、UE(たとえば、Tx UEまたはRx UE)は、サイドリンク上のBFR手順のための構成情報を取得し得る。構成情報は、BFD-RS送信のための構成と、BFD報告のための構成とを含み得る。サイドリンクにおけるBFD-RSはまた、SL BFD-RSと呼ばれることもある。SL BFD-RSは、SL BFD-RSの品質を評価することによって実行される、サイドリンクにおけるビーム障害検出(すなわち、SL BFD)のために使用され得る。構成情報を取得するステップは、図3におけるステップ301、または図4におけるステップ401であり得る。
【0033】
たとえば、図3は、本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための方法を示すフローチャートである。図3における方法は、Tx UE(たとえば、UE101a)によって実行され得る。図4は、本出願のいくつかの他の実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための方法を示すフローチャートである。図4における方法は、Rx UE(たとえば、UE101b)によって実行され得る。
【0034】
本出願のいくつかの実施形態によれば、構成情報を取得することは、BS102から送信された構成情報を受信することを含み得る。本出願の一実施形態では、構成情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して送信され得る。すなわち、UE(たとえば、Tx UEまたはRx UE)は、BS102から送信されたRRCシグナリングを通して、構成情報を受信し得る。
【0035】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、構成情報は、UE(たとえば、Tx UEまたはRx UE)において、たとえば、加入者識別モジュール(SIM)において、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)において、またはUEのメモリにおいて事前構成され得る。したがって、構成情報を取得することは、UEの内部の構成情報を獲得するための、SIM、USIM、またはメモリへのアクセスを指すことがある。
【0036】
本出願のいくつかの実施形態によれば、構成情報を取得することは、UEとは異なる別のUEから送信されたRRCシグナリングを介して、構成情報を受信することを含み得る。
【0037】
本出願のいくつかの実施形態によれば、構成情報中に含まれたBFD-RS送信のための構成は、周期ウィンドウを示し得る。BFD-RS送信のための周期ウィンドウは、送信の利用可能性を条件として、SL BFD-RSのリソースが構成情報による周期ウィンドウ内で送信されるように、半静的に構成され得る。本出願の一実施形態では、BFD-RS送信のための構成は、BFD-RSのタイミングタイプであって、ここにおいて、タイミングタイプが、疑似周期的(pseudo-periodic)および疑似半永続的(pseudo-semi-persistent)のうちの1つである、BFD-RSのタイミングタイプと、BFD-RSのRSタイプであって、ここにおいて、RSタイプが、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)、ならびにチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)のうちの1つである、BFD-RSのRSタイプと、周期ウィンドウの長さと、周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最小数と、周期ウィンドウの各ウィンドウ内の送信の最大数と、周期ウィンドウの最初のウィンドウのためのオフセットとのうちの少なくとも1つを示し得る。
【0038】
本出願の一実施形態では、疑似周期的タイミングタイプ、または疑似半永続的タイミングタイプは、BFD-RSを送信するためのウィンドウが周期的であるが、BFD-RSを送信するためのウィンドウ内のリソースが固定されていないことを意味し得る。対応して、BFD-RSとして使用されるCSI-RS(またはSSB)もまた、疑似周期的CSI-RS(もしくはSSB)または疑似半永続的CSI-RS(もしくはSSB)と呼ばれることがある。
【0039】
疑似周期的BFD-RSおよび疑似半永続的BFD-RSのための構成情報は、同じであり得るが、2つのタイプの間の違いは、構成情報がUEによって有効であると見なされるときである。たとえば、疑似周期的BFD-RSでは、構成情報がUEによって受信されると、UEは、それが有効であると仮定し得る。すなわち、UEは、構成情報がUEによって受信されると、BFD-RSが構成情報に基づいて送信されると仮定し得る。対照的に、疑似半永続的BFD-RSでは、構成情報を受信した後、UEは、構成がアクティブ化されるまで、BFD-RSが構成情報に基づいて送信されると仮定しないことがある。Tx UEの場合、構成は、BSから、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージまたはダウンリンク制御情報(DCI)など、明示的なアクティブ化メッセージを受信することによってアクティブ化され得る。代替的に、Tx UEは、構成をアクティブ化することを決定し、Rx UEに、MAC CEまたはサイドリンク制御情報(SCI:sidelink control information)など、明示的なアクティブ化メッセージを送信することができる。Rx UEの場合、構成は、BSから、MAC CEメッセージまたはDCIなど、明示的なアクティブ化メッセージを受信することによってアクティブ化され得る。代替的に、構成は、Tx UEから、MAC CEメッセージまたはSCIを受信することによってアクティブ化され得る。
【0040】
本出願の一実施形態では、周期ウィンドウの長さは、パラメータNとして定義され得、ここにおいて、Nが正の整数である。Nの単位は、スロット、ミリ秒、ミニスロット、またはシンボルなどであり得る。たとえば、Nは、スロットにおいて表され、構成情報において示された、以下の値N∈{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640}のうちの1つであり得る。
【0041】
本出願の一実施形態では、周期ウィンドウの最初のウィンドウのためのオフセットは、パラメータOとして定義され得、ここにおいて、O∈{0,1,...,N-1}である。パラメータOの単位は、パラメータNの単位と同じであり得る。オフセットのための基準点は、第1の無線フレーム(すなわち、無線フレーム#0、またはRF #0)の第1のスロット(すなわち、スロット#0)に対するものであり得る。代替的に、オフセットのための基準点は、MAC CEメッセージ、DCIまたはSCIなど、明示的なアクティブ化メッセージを受信する時間に対するものであり得る。
【0042】
本出願の一実施形態では、BFD-RSのタイミングタイプは、resourceType情報要素(IE)によって示され得る。RSタイプは、新しいsl-BFD-RS-Type IEによって示され得る。周期ウィンドウの長さは、新しいsl-BFD-RS-LengthOfWindow IEによって示され得る。各ウィンドウ内の送信の最小数は、新しいsl-BFD-RS-MinNumOfTxPerWindow IEによって示され得る。各ウィンドウ内の送信の最大数は、新しいsl-BFD-RS-MaxNumOfTxPerWindow IEによって示され得る。周期ウィンドウの最初のウィンドウのためのオフセットは、新しいsl-BFD-RS-Offset IEによって示され得る。
【0043】
たとえば、以下のTable 1(表1)は、修正されるかまたは3GPP規格文書に追加されるべきである、サイドリンク(SL)BFD-RSのためのIEを示す。
【0044】
【表1】
【0045】
BFD-RS送信のための構成を受信した後、ステップ302において、Tx UE(たとえば、UE101a)は、構成情報による周期ウィンドウ内のサイドリンク上のBFD-RSの少なくとも1つの送信を送信し得る。
【0046】
本出願のいくつかの実施形態では、送信することは、周期ウィンドウにおけるBFD-RSの少なくとも1つの送信のためのリソースの利用可能性を条件とし得る。たとえば、周期ウィンドウは、同じ周期性またはウィンドウ長を有するウィンドウのシーケンスを含み得る。周期ウィンドウの各ウィンドウにおいて、Tx UEがBFD-RSの少なくとも1つの送信を送信することになるか否かは、周期ウィンドウの各ウィンドウにおけるBFD-RSの少なくとも1つの送信のためのリソースの利用可能性を条件とする。BFD-RSの送信のためのリソースは、Tx UEによって自律的に選択されること、BSによってスケジュールされること、およびTx UE以外のUEによって決定され、示されることのうちの少なくとも1つによって、取得され得る。
【0047】
BFD-RS送信のための構成を受信した後、ステップ402において、Rx UEは、構成情報による周期ウィンドウ内のサイドリンク上のBFD-RSの少なくとも1つの送信の受信を実行し得る。周期ウィンドウ内のBFD-RSの少なくとも1つの送信は、Tx UE(たとえば、UE101a)によって送信され得る。
【0048】
本出願のいくつかの実施形態では、周期ウィンドウにおいて少なくとも1つの送信の受信を実行することは、周期ウィンドウにおいて少なくとも1つの送信を受信しようと試みることを指すことがある。しかしながら、いくつかの理由(たとえば、Tx UEが、周期ウィンドウのあるウィンドウにおいてBFD-RSの送信を送信しないか、またはTx UEとRxとの間の信号品質が、周期ウィンドウのあるウィンドウにおいて十分良好でない)のために、Rx UEは、周期ウィンドウのあるウィンドウにおいて少なくとも1つの送信を受信しないことがある。
【0049】
図5は、本出願のいくつかの実施形態による、時間領域におけるBFD-RS送信の一例を示す。
【0050】
図5を参照すると、BFD-RS送信のための周期ウィンドウは、W #0、W #1、W #2、...、およびW #mによって示され得、ここにおいて、mが正の整数である。各ウィンドウは、N個のスロットのウィンドウ長を有し得る。無線フレーム#0のスロット#0からの最初のウィンドウのオフセットは、オフセットOである。各ウィンドウ内で、BFD-RSの送信の数は、構成情報において示された、送信の最小数以上、かつ送信の最大数以下であり得る。しかしながら、BFD-RSがウィンドウ内で送信され得るか否かは、ウィンドウ内のBFD-RS送信のためのリソースの利用可能性を条件とし得る。
【0051】
図5を参照すると、Tx UEは、W #0、W #1、W #m-2、W #m-1、およびW #m内で、BFD-RSの1つの送信を送信し得、その理由は、周期ウィンドウの各ウィンドウ内のSL BFD-RSのための送信の最小数が、1として設定されるからである。W #2では、BFD-RS送信のために使用され得る利用可能なリソースがないので、BFD-RSは、W #2内で送信されない。BFD-RSは、W #3内でTx UEによって2回送信され、その理由は、周期ウィンドウの各ウィンドウ内のSL BFD-RSのための送信の最大数が、2として設定されるからである。本出願の一実施形態では、BFD-RSがウィンドウ内で2回送信されるための理由は、Rx UEからのフィードバックが、BFD-RSの第1の送信の失敗した受信を示すことであり得る。
【0052】
Rx UEは、周期ウィンドウの各ウィンドウ内のBFD-RSの少なくとも1つの送信の受信を実行し得る。しかしながら、少なくとも1つの送信の受信を実行することは、少なくとも1つの送信を受信することを意味するのではない。たとえば、W #2内で、Rx UEは、リソースを監視し、BFD-RSの少なくとも1つの送信を受信しようと試み得る。しかしながら、Tx UEは、W #2内でBFD-RSを送信しないので、Rx UEは、BFD-RSのいかなる送信も受信しないことがある。別の例では、Tx UEは、ウィンドウ内のBFD-RSの少なくとも1つの送信を送信し得るが、Tx UEとRx UEとの間のチャネル品質が十分良好でないことがあるので、Rx UEは、依然として、BFD-RSのいかなる送信も受信しないことがある。
【0053】
図5における周期ウィンドウは、時間領域において連続的に分布するように示されている。本出願のいくつかの実施形態によれば、そのような分布は、周期ウィンドウの論理的分布と見なされ得る。実際には、周期ウィンドウの物理的分布は、時間領域におけるリソースプールの分布を条件として、不連続であり得る。加えて、本出願のいくつかの実施形態によれば、不連続受信(DRX)がサポートされ得る。これらの実施形態では、DRXのためのオン持続時間の長さおよび分布が、周期ウィンドウの各ウィンドウ内でさらに定義され得る。BFD-RSの送信/受信、およびBFD報告の送信/受信は、DRXオン持続時間中に行われる。
【0054】
たとえば、図6は、本出願のいくつかの他の実施形態による、時間領域におけるBFD-RS送信の別の例を示す。図6の例では、周期ウィンドウの論理的分布は、連続し得るのに対して、周期ウィンドウの物理的分布は、時間領域におけるリソースプールの分布を条件として、不連続であり得る。加えて、図7は、本出願のいくつかの他の実施形態による、時間領域におけるBFD-RS送信の別の例を示す。図7の例では、周期ウィンドウの各ウィンドウは、DRXオン持続時間時間期間と、DRXオフ持続時間時間期間とを含み得る。オン持続時間時間期間は、長さを有し得る。BFD-RSの送信/受信、およびBFD報告の送信/受信は、DRXオン持続時間時間期間中に行われる。
【0055】
本出願のいくつかの実施形態によれば、BFD-RSは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:physical sidelink shared channel)送信において搬送される。
【0056】
本出願の一実施形態では、周期ウィンドウ内のBFD-RSの各送信は、1つのPSSCH送信においてBFD-RSのセットを送信することを指す。BFD-RSのセットは、少なくとも1つのBFD-RSを含み得る。
【0057】
本出願の一実施形態では、Tx UEは、Rx UEに、PSSCH送信に関連付けられたSCIにおけるインジケータを送信し得る。インジケータは、PSSCH送信におけるBFD-RSの存在を示し得る。Rx UEの場合、PSSCH送信を受信する前、Rx UEは、Tx UEから、PSSCH送信に関連付けられたSCIにおけるインジケータを最初に受信し得る。インジケータの受信に応答して、Rx UEは、PSSCH送信がBFD-RSを含むと仮定し得る。インジケータの非受信に応答して、Rx UEは、PSSCH送信がBFD-RSを含まないと仮定し得る。
【0058】
本出願の別の実施形態では、BFD-RSは、以下の3つの条件のすべてが満たされることに応答して、PSSCH送信において送信され得、すなわち、(1)対応するPSSCHがUEによって送信されること、(2)SL BFD報告が上位レイヤシグナリングによって可能にされること、および(3)対応するSCIがBFD-RSの存在を示すことである。
【0059】
本出願のいくつかの実施形態によれば、BFD-RSを送信するための周波数領域におけるリソースは、導出されたBFD報告がそれに関係するサイドリンクBFD-RSを含んでいるサイドリンク物理リソースブロックのグループによって定義され得る。
【0060】
本出願のいくつかの実施形態によれば、構成情報は、3GPP規格文書において規定されている周波数範囲1(FR1)において送信され得る。BFD-RSは、3GPP規格文書において規定されているFR2において送信され得る。
【0061】
Rx UEの場合、周期ウィンドウ内のBFD-RSの少なくとも1つの送信を受信した後、Rx UEは、測定を実行し、構成情報中に含まれたBFD報告のための構成に従って、BFD報告を報告し得る。BFD報告は、BFD-RSに基づいて決定され得る。
【0062】
対応して、Tx UEの場合、周期ウィンドウ内のBFD-RSの少なくとも1つの送信を送信した後、Tx UEは、構成情報中に含まれたBFD報告のための構成に従って、BFD報告を受信し得る。
【0063】
BFD報告のための構成は、報告基準を示し得る。報告基準は、疑似周期的報告、疑似半永続的報告、およびイベントトリガ型報告のうちの1つであり得る。
【0064】
本出願のいくつかの実施形態によれば、報告基準が疑似周期的報告または疑似半永続的報告であることに応答して、BFD報告のための構成は、BFD報告のタイミングタイプ、BFD報告のための周期性、BFD報告のための報告ウィンドウ、BFD報告のための量、およびBFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタの最大数のうちの少なくとも1つをさらに示す。
【0065】
本出願の実施形態では、BFD報告のタイミングタイプは、疑似周期的および疑似半永続的のうちの1つであり得る。疑似周期的および疑似半永続的は、BFD報告のための報告ウィンドウが周期的であるが、各ウィンドウ内のBFD報告のためのリソースが固定されていないことを指すことがある。各ウィンドウ内のBFD報告のためのリソースは、Rx UEによって決定され得る。BFD報告のタイミングタイプが疑似半永続的である場合、BFD報告のための構成のアクティブ化または非アクティブ化は、BFD-RS送信のための構成のアクティブ化または非アクティブ化に基づいて決定される。たとえば、BFD-RS送信のための構成のアクティブ化に応答して、BFD報告のための構成がアクティブ化される。BFD-RS送信のための構成の非アクティブ化に応答して、BFD報告のための構成が非アクティブ化される。
【0066】
本開示の一実施形態では、周期性は、BFD-RS送信のための周期ウィンドウの長さの整数倍である。たとえば、整数は、パラメータmによって定義され得、ここにおいて、mが正の整数である。すなわち、BFD報告は、BFD-RS送信のためのm個のウィンドウごとにトリガされ得る。
【0067】
本開示の別の実施形態では、報告ウィンドウは、開始点および終了点によって定義され得る。
【0068】
報告ウィンドウは、以下、すなわち、周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの開始点、周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの開始点、および周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウにおいてBFD-RSを受信する時間のうちの1つによって定義された開始点を有し得、ここにおいて、kが正の整数であり、k*mが、kにmを乗算したものを表す。
【0069】
報告ウィンドウは、以下、すなわち、周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの終了点、周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの終了点、および構成情報において示された報告ウィンドウの持続時間のうちの1つによって定義された終了点を有し得、ここにおいて、kが正の整数である。本出願の一実施形態では、報告ウィンドウの持続時間は、3GPP規格において規定されているsl-LatencyBound-CSI-Report IEによって示され得る。
【0070】
開始点は、報告ウィンドウを決定するために、終了点または持続時間と組み合わせられ得る。たとえば、報告ウィンドウは、開始点として、k*m-1番目のウィンドウの開始点を有し、終了点として、k*m-1番目のウィンドウの終了点を有し得る。この例では、報告ウィンドウの長さは、周期ウィンドウの各ウィンドウの長さであり得る。
【0071】
本出願の一実施形態では、報告量は、ビームペアがサイドリンク送信のために信頼できるか否かを示す第1のインジケータ、チャネル品質インジケータ(CQI)、ランク指示(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、および基準信号受信電力(RSRP)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0072】
本出願の一実施形態では、BFD報告のタイミングタイプは、新しいsl-BFD-reportのtimingType(timingType of the sl-BFD-report)IEによって示され得る。BFD報告のための周期性は、新しいsl-BFD-Report-Periodicity IEによって示され得る。BFD報告のための報告ウィンドウは、新しいsl-BFD-Report-Window IEによって示され得る。BFD報告のための量は、新しいsl-BFD-Report-Quantity IEによって示され得る。
【0073】
たとえば、以下のTable 2(表2)は、3GPP規格文書に追加されるべきである、疑似周期的報告または疑似半永続的報告のためのIEを示す。
【0074】
【表2】
【0075】
本出願の一実施形態では、BFD報告によって示された信頼できないサイドリンク送信に応答して、Rx UEは、Tx UEに、ビーム再選択手順を開始するための指示を送信し得る。その後、ビーム再選択手順が、Tx UEとRx UEとの間で行われ得る。
【0076】
報告ウィンドウを示すBFD報告の構成を受信した後、Rx UEは、構成情報に基づいて、報告ウィンドウにおいてBFD報告を送信し得る。本出願の一実施形態では、BFD報告は、MAC CEメッセージおよびSCIのうちの少なくとも1つを介して送信され得る。BFD報告の送信のためのリソースは、Rx UEによって自律的に選択されること、BSによってスケジュールされること、およびRx UE以外のUEによって決定され、示されることのうちの少なくとも1つによって、取得され得る。
【0077】
報告ウィンドウを示すBFD報告の構成を受信した後、Tx UEは、構成情報に基づいて、報告ウィンドウにおいてBFD報告を受信し得る。
【0078】
図8は、本出願のいくつかの実施形態による、時間領域におけるBFD報告の一例を示す。
【0079】
図8を参照すると、BFD-RS送信のための周期ウィンドウのための構成は、図5と同じであり得る。すなわち、周期ウィンドウは、W #0、W #1、W #2、...、およびW #mによって示され得、ここにおいて、mが正の整数である。各ウィンドウは、N個のスロットのウィンドウ長を有し得る。無線フレーム#0のスロット#0からの最初のウィンドウのオフセットは、オフセットOである。
【0080】
Tx UEは、W #0、W #1、W #m-2、W #m-1、およびW #m内で、BFD-RSの1つの送信を送信し得る。W #2では、BFD-RS送信のために使用され得る利用可能なリソースがないので、BFD-RSは、W #2内で送信されない。W #3では、BFD-RSは、W #3内でTxによって2回送信される。
【0081】
図8の例では、BFD報告は、m個のウィンドウごとにトリガされ得る。上記の例によれば、報告ウィンドウは、以下の開始点、すなわち、周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウの開始点、周期ウィンドウのk*m番目のウィンドウの開始点、および周期ウィンドウのk*m-1番目のウィンドウにおいてBFD-RSを受信する時間のうちの1つを有し得、ここにおいて、kが正の整数である。
【0082】
簡単のために、図8の例は、k=1である場合を示したに過ぎない。すなわち、図8に示されているように、ケース1は、報告ウィンドウが、報告ウィンドウの開始点として、ウィンドウW #m-1の開始点を使用し得ることを示している。ケース2は、報告ウィンドウが、報告ウィンドウの開始点として、ウィンドウW #mの開始点を使用し得ることを示している。ケース3は、報告ウィンドウが、報告ウィンドウの開始点として、ウィンドウW #m-1においてBFD-RSを受信する時間を使用し得ることを示している。これらの3つのケースのための報告ウィンドウの長さは、同じであり得る。
【0083】
図8に示されているように、Rx UEは、ケース3の報告ウィンドウ内でTx UEにBFD報告を送信し得る。図8は、BFD報告が、ウィンドウW #m-1に基づいて決定された報告ウィンドウにおいて送信されることを示すが、当業者は、BFD報告がm個のウィンドウごとに送信され得ること、すなわち、ウィンドウW #k*m-1に基づいて決定された周期的な報告ウィンドウにおいて送信されることを理解し得る。
【0084】
疑似周期的または疑似半永続的BFD報告は、ビーム障害回復手順を開始するために使用され得る。
【0085】
Rx UEの場合、ビーム障害回復手順を開始することは、以下の4つのステップを含み得る。
【0086】
ステップ1:Rx UEは、最初に、BFD報告の失敗した受信のためのカウンタをゼロに合わせ得る。
【0087】
ステップ2:報告ウィンドウがトリガされるとき、Rx UEは、報告ウィンドウにおいてBFD報告を送信しようと試み得る。
【0088】
ステップ3:報告ウィンドウにおけるBFD報告の送信に応答して、Rx UEは、BFD報告の受信が成功か否かを示す第2のインジケータを受信しようと試み得る。本出願の一実施形態では、インジケータは、報告ウィンドウに隣接するBFD-RS送信のための次のウィンドウ内で、BFD-RS送信とともに送信され得る。本出願の別の実施形態では、インジケータは、肯定応答(ACK)インジケータ、または否定応答(NACK)インジケータであり得る。
【0089】
第2のインジケータによって示されたBFD報告の成功した受信に応答して、Rx UEは、ステップ4を実行し、すなわち、BFD-RS受信および測定を通常通り実行し得る。
【0090】
第2のインジケータによって示されたBFD報告の失敗した受信に応答して、Rx UEは、カウンタを1だけ増加させ得る。カウンタの最大数に達することに応答して、Rx UEは、ビーム障害回復ウィンドウをトリガし、Tx UEに、ビーム障害回復手順を開始するための指示を送信し得る。本出願の一実施形態では、ビーム障害回復手順を開始するための指示は、3GPP規格文書において規定されているFR1において送信され得る。そうでない場合、Rx UEは、新しい報告ウィンドウをトリガし、ステップ2に戻り得る。
【0091】
ステップ4:Rx UEは、BFD-RS受信および測定を通常通り実行する。
【0092】
Tx UEの場合、ビーム障害回復手順を開始することは、以下の4つのステップを含み得る。
【0093】
ステップ1:Tx UEは、最初に、BFD報告の失敗した受信のためのカウンタをゼロに合わせ得る。
【0094】
ステップ2:報告ウィンドウがトリガされるとき、Tx UEは、報告ウィンドウにおいてBFD報告を受信しようと試み得る。
【0095】
ステップ3:報告ウィンドウにおけるBFD報告の失敗した受信または成功した受信に応答して、Tx UEは、BFD報告の受信が成功か否かを示す第2のインジケータを送信し得る。本出願の一実施形態では、インジケータは、報告ウィンドウに隣接するBFD-RS送信のための次のウィンドウ内で、BFD-RS送信とともに送信され得る。本出願の別の実施形態では、インジケータは、ACKインジケータ、またはNACKインジケータであり得る。
【0096】
第2のインジケータによって示されたBFD報告の成功した受信に応答して、Tx UEは、ステップ4を実行し、すなわち、BFD-RS送信を通常通り実行し得る。
【0097】
第2のインジケータによって示されたBFD報告の失敗した受信に応答して、Tx UEは、カウンタを1だけ増加させ得る。カウンタの最大数に達することに応答して、Tx UEは、ビーム障害回復ウィンドウをトリガし、Rx UEから、ビーム障害回復手順を開始するための指示を受信し得る。本出願の一実施形態では、ビーム障害回復手順を開始するための指示は、FR1において受信され得る。そうでない場合、Tx UEは、新しい報告ウィンドウをトリガし、ステップ2に戻り得る。
【0098】
ステップ4:Tx UEは、BFD-RS送信を通常通り実行する。
【0099】
図9は、本出願のいくつかの実施形態による、ビーム障害回復手順を開始する一例を示す。
【0100】
図9を参照すると、周期ウィンドウは、W #0、...、W #m-1、W #m、W #m+1、W #m+2、およびW #m+3によって示され得、ここにおいて、mが正の整数である。Rx UEは、周期ウィンドウの各ウィンドウ内のBFD-RSの少なくとも1つの送信の受信を実行し得る。
【0101】
図9における報告ウィンドウは、開始点として、BFD-RS送信を受信する時間を使用し得、固定の持続時間を有する。たとえば、第1の報告ウィンドウは、W #m-1においてBFD-RS送信を受信する時間から開始する。第1の報告ウィンドウは、第1の報告ウィンドウの終了点がウィンドウW #m内であるように、固定の持続時間を有し得る。BFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタは、ゼロに設定される。第1の報告ウィンドウにおいて、Rx UEは、Tx UEにBFD報告を送信し得る。BFD報告が、Tx UEによる受信に成功しない場合、第1の報告ウィンドウに隣接する次のウィンドウ(すなわち、W #m+1)において、Tx UEは、BFD報告の失敗した受信を示すNACKインジケータを送信し得る。NACKインジケータは、BFD-RS送信とともに送信され得、それによって、第2の報告ウィンドウをトリガする。すなわち、第2の報告ウィンドウは、W #m+1においてBFD-RS送信を受信する時間から開始する。第2の報告ウィンドウは、第2の報告ウィンドウの終了点がウィンドウW #m+2内であるように、固定の持続時間を有し得る。BFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタは、1だけ増加され、1に等しくなる。
【0102】
第2の報告ウィンドウにおいて、Rx UEは、Tx UEにBFD報告を送信し得る。BFD報告が、Tx UEによる受信に成功しない場合、第2の報告ウィンドウに隣接する次のウィンドウ(すなわち、W #m+3)において、Tx UEは、BFD報告の失敗した受信を示すNACKインジケータを送信し得る。NACKインジケータは、BFD-RS送信とともに送信され得る。
【0103】
図9の例では、BFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタの最大数は、2であり得る。したがって、W #m+3においてNACKインジケータを受信した後、BFD報告の失敗した受信のために使用されるカウンタは、1だけ増加され、2に等しくなる。したがって、Rx UEは、ビーム障害回復ウィンドウをトリガし、Tx UEに、ビーム障害回復手順を開始するための指示を送信し得る。
【0104】
本出願のいくつかの他の実施形態によれば、BFD報告のための構成によって示された報告基準が、イベントトリガ型報告であることに応答して、報告のための構成は、イベントの識別情報(ID)、ビーム障害インスタンス(BFI:beam failure instance)タイマーの値、BFI指示の最大数、およびBFIのために使用されるしきい値のうちの少なくとも1つをさらに示し得る。本出願の一実施形態では、しきい値は、仮想物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:physical sidelink control channel)の10%ブロック誤り率(BLER)にマッピングし得る。
【0105】
本出願の一実施形態では、BFIタイマーの値、およびBFI指示の最大数は、サイドリンクにおけるトラフィックの地理的ゾーン、リソースプール、サービス品質(QoS)のうちの少なくとも1つに関連付けられる。
【0106】
本出願の一実施形態では、BFIタイマーの値は、周期ウィンドウの長さの整数倍であり得る。
【0107】
本出願の一実施形態では、イベントのIDは、新しいsl-BFD-Report-EventId IEによって示され得る。BFIタイマーの値(たとえば、BFD-RS送信のためのウィンドウの数において表される)は、新しいsl-BFD-Report-BFITimerInNumOfWindow IEによって示され得る。BFI指示の最大数は、新しいsl-BFD-Report-MaxNumOfBFIforBeamReselection IEによって示され得る。BFIのためのしきい値は、新しいsl-BFD-Report-ThresholdForBeamReselection IEによって示され得る。
【0108】
たとえば、以下のTable 3(表3)は、3GPP規格文書に追加されるべきである、イベントトリガ型報告のためのIEを示す。
【0109】
【表3】
【0110】
Rx UEの場合、イベントトリガ型報告を示す、BFD報告の構成を受信した後、Rx UEは、サイドリンクのためのBFIタイマーを実装し得る。BFIタイマーは、BFIカウンタが1だけ増加されると、再開され得る。加えて、Rx UEの媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、サイドリンクがBFI指示をカウントするためのBFIカウンタを実装し得る。
【0111】
Rx UEは、最初に、BFIカウンタをゼロに合わせ得る。周期ウィンドウのウィンドウ内で、BFD-RSのセットを含む送信を受信した後、Rx UEは、BFD-RSの送信に関連付けられたBFD-RSのセットにおける各BFD-RSの信号品質を、構成情報において示されたしきい値と比較し得る。BFD-RSのセットのすべての信号品質がしきい値を下回ることに応答して、物理レイヤは、MACレイヤにBFI指示を送信し得る。本出願のいくつかの実施形態によれば、周期ウィンドウのウィンドウは、2つ以上の送信を含み得、その信号品質がしきい値よりも大きいウィンドウ内の1つの送信がある限り、Rx UEは、MACレイヤにBFI指示を送信しないことがある。
【0112】
BFI指示を受信した後、Rx UEのMACレイヤは、BFIタイマーを再開させ、BFIカウンタを1だけ増加させ得る。本出願の一実施形態では、BFIタイマーが満了することに応答して、UEは、BFIカウンタをゼロにリセットし得る。本出願の一実施形態では、BFIカウンタが最大数に達することに応答して、Rx UEは、Tx UEに、ビーム再選択手順を開始するための指示を送信し得る。
【0113】
たとえば、図10は、本出願のいくつかの実施形態による、ビーム再選択手順のためのイベントを検出する一例を示す。
【0114】
図10を参照すると、BFD-RS送信のための周期ウィンドウは、W #0、W #1、W #2、...、およびW #mによって示され得、ここにおいて、mが正の整数である。BFIタイマーの値は、周期ウィンドウの4つのウィンドウに等しい。W #0内に、BFD-RSのセットを含む1つの送信がある。Rxは、BFD-RSのセットのうちの少なくとも1つのBFD-RSの信号品質がしきい値を上回ると決定し得、次いで、BFIカウンタが0になるように維持される。W #1内に、BFD-RSのセットを含む1つの送信があり、Rxは、BFD-RSのセットのすべての信号品質がしきい値を下回ると決定し得、次いで、BFIカウンタが1だけ増加され、1に等しくなり、BFIタイマーが再開される。W #2内に、送信がなく、したがって、Rxは、BFD-RSのセットのすべての信号品質がしきい値を下回ると決定し得、次いで、BFIカウンタが1だけ増加され、2に等しくなり、BFIタイマーが再開される。
【0115】
W #3内に、BFD-RSの2つの送信があり、各送信は、BFD-RSのセットを含み得る。第1の送信では、Rxは、BFD-RSのセットのすべての信号品質がしきい値を下回ると決定し得る。第2の送信では、Rxは、BFD-RSのセットのうちの少なくとも1つのBFD-RSの信号品質がしきい値を上回ると決定し得る。したがって、W #3内で、BFIカウンタは、1だけ増加されず、依然として2に等しい。各ウィンドウについて、Rx UEは、上記の動作を実行し得る。BFIタイマーが満了されると、BFIカウンタがゼロにリセットされる。図10の例では、W #m内で、Rxは、BFD-RSのセットのすべての信号品質がしきい値を下回ると決定し得、次いで、BFIカウンタが1だけ増加され、BFI指示の最大数に達し得る。BFIカウンタが最大数に達することに応答して、Rx UEは、ビーム再選択手順のためのイベントを検出し得、したがって、Rx UEは、ビーム再選択手順を開始するための指示を送信し得る。
【0116】
Tx UEの場合、イベントトリガ型報告を示すBFD報告の構成を受信した後、Rx UEがビーム再選択手順のためのイベントを検出する場合、Tx UEは、Rx UEから、ビーム再選択手順を開始するための指示を受信し得る。その後、ビーム再選択手順が、Tx UEとRx UEとの間で行われ得る。特定の手順が、図11において示され得る。
【0117】
図11は、本出願のいくつかの実施形態による、ビーム再選択手順を開始する一例を示す。
【0118】
図11を参照すると、ステップ1101において、Rx UEは、ビーム再選択手順のためのイベントを検出し得る。たとえば、イベントは、図10に示されているように、BFIカウンタによる最大数の到達に応答して検出され得る。イベントの検出に応答して、ステップ1102において、Rx UEは、Tx UEに、ビーム再選択手順を開始するための指示を送信し得る。ステップ1103において、ビーム再選択手順が、Tx UEとRx UEとの間で行われ得る。本出願の一実施形態では、指示は、3GPP規格文書において規定されているFR2において送信され得る。本出願の一実施形態では、ビーム再選択手順は、3GPP規格文書において規定されているFR2において実行され得る。
【0119】
図12は、本出願のいくつかの実施形態による、サイドリンクにおけるビーム障害検出および回復のための装置1200の簡略ブロック図を示す。装置1200は、図1に示されているようなBS102またはUE101(たとえば、UE101aまたはUE101b)であり得る。
【0120】
図12を参照すると、装置1200は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1202と、少なくとも1つの受信回路1204と、少なくとも1つの送信回路1206と、少なくとも1つのプロセッサ1208とを含み得る。本出願のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの受信回路1204、および少なくとも1つの送信回路1206は、少なくとも1つのトランシーバに組み込まれ得る。少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1202は、コンピュータ実行可能命令が記憶され得る。少なくとも1つのプロセッサ1208には、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体1202、少なくとも1つの受信回路1204、および少なくとも1つの送信回路1206に結合され得る。コンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つの受信回路1204、少なくとも1つの送信回路1206、および少なくとも1つのプロセッサ1208によって方法を実施するようにプログラムされ得る。方法は、本出願の一実施形態による方法、たとえば、図3または図4に示された方法であり得る。
【0121】
本出願の実施形態による方法はまた、プログラムされたプロセッサ上でも実施され得る。しかしながら、コントローラ、フローチャート、およびモジュールもまた、汎用または専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路要素、集積回路、離散要素回路などのハードウェア電子または論理回路、プログラマブル論理デバイスなどにおいて実装され得る。一般に、図に示されたフローチャートを実装することが可能な有限状態機械がそれにおいて存在する任意のデバイスが、本出願のプロセッサ機能を実装するために使用され得る。たとえば、本出願の一実施形態は、プロセッサおよびメモリを含む、音声からの感情認識のための装置を提供する。音声からの感情認識のための方法を実施するためのコンピュータプログラマブル命令は、メモリに記憶され、プロセッサは、音声からの感情認識のための方法を実施するためのコンピュータプログラマブル命令を実行するように構成される。方法は、上述のような方法、または本出願の一実施形態による他の方法であり得る。
【0122】
代替実施形態は、好ましくは、コンピュータプログラマブル命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体において、本出願の実施形態による方法を実施する。命令は、好ましくはネットワークセキュリティシステムとともに組み込まれた、コンピュータ実行可能構成要素によって、好ましくは実行される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、光記憶デバイス(CDもしくはDVD)、ハードドライブ、フロッピードライブ、または任意の好適なデバイスなど、任意の好適なコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。コンピュータ実行可能構成要素は、好ましくはプロセッサであるが、命令は、代替または追加として、任意の好適な専用ハードウェアデバイスによって実行され得る。たとえば、本出願の一実施形態は、コンピュータプログラマブル命令が中に記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラマブル命令は、上述のような音声からの感情認識のための方法、または本出願の一実施形態による他の方法を実施するように構成される。
【0123】
本出願について、その特定の実施形態とともに説明したが、多数の代替形態、変更形態、および変形形態が当業者に明らかであり得ることは明白である。たとえば、実施形態の様々な構成要素は、他の実施形態において交換、追加、または代用され得る。また、各図の要素のすべてが、開示する実施形態の動作のために必要であるとは限らない。たとえば、開示する実施形態の当業者は、独立請求項の要素を単に採用することによって、本出願の教示を行い、使用することが可能にされるようになる。したがって、本明細書に記載の本出願の実施形態は、限定ではなく、例示的であるものとする。様々な変更が、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく行われ得る。
【符号の説明】
【0124】
100 例示的なワイヤレス通信システム、ワイヤレス通信システム、システム
101 ユーザ機器(UE)、UE
101a、101b UE
102 基地局(BS)、BS
1200 装置
1202 非一時的コンピュータ可読媒体
1204 受信回路
1206 送信回路
1208 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12