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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-12
(45)【発行日】2024-11-20
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0282 20230101AFI20241113BHJP
【FI】
G06Q30/0282
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2024074811
(22)【出願日】2024-05-02
(62)【分割の表示】P 2023139757の分割
【原出願日】2023-08-30
【審査請求日】2024-05-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 徹
(72)【発明者】
【氏名】辻 恭平
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-153130(JP,A)
【文献】特開2001-256569(JP,A)
【文献】特開2020-135114(JP,A)
【文献】特開2020-144804(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0349968(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業者が第1ブロックチェーン上で保有するトークンであって、前記事業者が物品又はサービスを提供するユーザによって発行された前記事業者の第1評価を示すトークンを取得する第1取得部と、
第2ブロックチェーン上に記憶された前記ユーザの特性を示すユーザ情報を取得する第2取得部と、
前記事業者のトークンが示す前記第1評価と、前記ユーザが特定の属性を有することを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザが本人確認済であることを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザ情報が含む前記ユーザによる物品又はサービスの取引実績と、のうち少なくとも1つを用いて、前記事業者の第2評価を決定する決定部と、
を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザ情報は、前記ユーザが前記第2ブロックチェーン上で保有するトークンであって、所定の発行者によって発行された前記ユーザの特性を示すトークンを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザ情報が含むトークンは、前記第2ブロックチェーン上で当該トークンの保有者を前記ユーザから他者に変更することが許可されない固有トークンである、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記事業者の前記第1評価を示すトークンは、前記第1ブロックチェーン上で当該トークンの保有者を前記ユーザから他者に変更することが許可されない固有トークンである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決定部は、前記特定の属性として、前記ユーザの性別、年齢、住所、出身地、職業、会員、家族構成、資産額、移動履歴、商品の購入履歴、サービスの契約履歴、グループへの加入履歴、通院歴、服薬歴及びアレルギー歴のうち少なくとも1つを、前記第2評価に反映する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決定部は、前記ユーザ情報が所定の機関により発行された前記ユーザが本人確認済であることを示すトークンを含むか否かを用いて、前記第2評価を決定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2取得部は、前記ユーザが前記事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である前記取引実績を示すデータを含む前記ユーザ情報を取得する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2取得部は、前記ユーザが前記事業者とは異なる事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である前記取引実績を示すデータを含む前記ユーザ情報を取得する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記決定部は、前記取引実績において前記ユーザの取引の回数及び金額の少なくとも一方を用いて、前記第2評価を決定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1評価は、前記ユーザが情報端末において前記事業者に対して入力した評価である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記決定部は、複数の前記ユーザによる複数の前記第1評価と、複数の前記ユーザそれぞれの前記ユーザ情報と、を用いて、前記第2評価を決定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記決定部は、複数の前記ユーザによる複数の前記第1評価を、複数の前記ユーザそれぞれの前記ユーザ情報を用いて重み付けすることによって、前記第2評価を決定する、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記事業者及び前記ユーザとは異なる第三者が利用する情報端末に、前記第2評価を前記事業者と関連付けて表示するための表示情報を出力する出力部をさらに有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記決定部は、前記第2評価に基づいて前記事業者の与信を決定し、
前記事業者の与信を示す情報を出力する出力部をさらに有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記第1取得部は、前記事業者の財務情報をさらに取得し、
前記決定部は、前記第2評価及び前記財務情報に基づいて、前記事業者の与信を決定する、
請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
プロセッサが実行する、
事業者が第1ブロックチェーン上で保有するトークンであって、前記事業者が物品又はサービスを提供するユーザによって発行された前記事業者の第1評価を示すトークンを取得するステップと、
第2ブロックチェーン上に記憶された前記ユーザの特性を示すユーザ情報を取得するステップと、
前記事業者のトークンが示す前記第1評価と、前記ユーザが特定の属性を有することを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザが本人確認済であることを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザ情報が含む前記ユーザが前記事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である取引実績と、のうち少なくとも1つを用いて、前記事業者の第2評価を決定するステップと、
を有する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックチェーン上で管理されるトークンに関する情報を処理するための情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザが当該ユーザの得意な地域やジャンルについて投稿した評価情報を集計することによって、飲食店等の事業者をランク付けする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-193427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザがWebサイト等に自由に投稿する事業者の評価は、一般的に信頼性が担保されていないため、事業者に対して融資又は出資を行うための与信等の厳格な用途に活用しづらいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザによる事業者の評価の信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置は、事業者が第1ブロックチェーン上で保有するトークンであって、前記事業者が物品又はサービスを提供するユーザによって発行された前記事業者の第1評価を示すトークンを取得する第1取得部と、前記ユーザに関するユーザ情報を取得する第2取得部と、前記事業者のトークンが示す前記第1評価と、前記ユーザが特定の属性を有することを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザが本人確認済であることを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザ情報が含む前記ユーザによる物品又はサービスの取引実績と、のうち少なくとも1つを用いて、前記事業者の第2評価を決定する決定部と、を有する。
【0007】
前記ユーザ情報は、前記ユーザが第2ブロックチェーン上で保有するトークンであって、所定の発行者によって発行された前記ユーザの特性を示すトークンを含んでもよい。
【0008】
前記ユーザ情報が含むトークンは、前記第2ブロックチェーン上で当該トークンの保有者を前記ユーザから他者に変更することが許可されない固有トークンであってもよい。
【0009】
前記事業者の前記第1評価を示すトークンは、前記第1ブロックチェーン上で当該トークンの保有者を前記ユーザから他者に変更することが許可されない固有トークンであってもよい。
【0010】
前記決定部は、前記特定の属性として、前記ユーザの性別、年齢、住所、出身地、職業、会員、家族構成、資産額、移動履歴、商品の購入履歴、サービスの契約履歴、グループへの加入履歴、通院歴、服薬歴及びアレルギー歴のうち少なくとも1つを、前記第2評価に反映してもよい。
【0011】
前記決定部は、前記ユーザ情報が所定の機関により発行された前記ユーザが本人確認済であることを示すトークンを含むか否かを用いて、前記第2評価を決定してもよい。
【0012】
前記第2取得部は、前記ユーザが前記事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である前記取引実績を示すデータを含む前記ユーザ情報を取得してもよい。
【0013】
前記第2取得部は、前記ユーザが前記事業者とは異なる事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である前記取引実績を示すデータを含む前記ユーザ情報を取得してもよい。
【0014】
前記決定部は、前記取引実績において前記ユーザの取引の回数及び金額の少なくとも一方を用いて、前記第2評価を決定してもよい。
【0015】
前記第1評価は、前記ユーザが情報端末において前記事業者に対して入力した評価であってもよい。
【0016】
前記決定部は、複数の前記ユーザによる複数の前記第1評価と、複数の前記ユーザそれぞれの前記ユーザ情報と、を用いて、前記第2評価を決定してもよい。
【0017】
前記決定部は、複数の前記ユーザによる複数の前記第1評価を、複数の前記ユーザそれぞれの前記ユーザ情報を用いて重み付けすることによって、前記第2評価を決定してもよい。
前記情報処理装置は、前記事業者及び前記ユーザとは異なる第三者が利用する情報端末に、前記第2評価を前記事業者と関連付けて表示するための表示情報を出力する出力部をさらに有してもよい。
前記決定部は、前記第2評価に基づいて前記事業者の与信を決定し、前記情報処理装置は、前記事業者の与信を示す情報を出力する出力部をさらに有してもよい。
前記第1取得部は、前記事業者の財務情報をさらに取得し、前記決定部は、前記第2評価及び前記財務情報に基づいて、前記事業者の与信を決定してもよい。
【0018】
本発明の第2の態様の情報処理方法は、プロセッサが実行する、事業者が第1ブロックチェーン上で保有するトークンであって、前記事業者が物品又はサービスを提供するユーザによって発行された前記事業者の第1評価を示すトークンを取得するステップと、前記ユーザに関するユーザ情報を取得するステップと、前記事業者のトークンが示す前記第1評価と、前記ユーザが特定の属性を有することを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザが本人確認済であることを示す情報を前記ユーザ情報が含むか否かと、前記ユーザ情報が含む前記ユーザが前記事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である取引実績と、のうち少なくとも1つを用いて、前記事業者の第2評価を決定するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザによる事業者の評価の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態に係る情報処理システムの模式図である。
図2】実施形態に係る情報処理システムのブロック図である。
図3】ユーザの特性を示すユーザトークンを説明するための模式図である。
図4】ユーザによる事業者の個別評価を示す評価トークンを説明するための模式図である。
図5】情報処理装置が事業者の評価を決定する処理を説明するための模式図である。
図6】実施形態に係る情報処理装置が実行する例示的な情報処理方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[情報処理システムSの概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの模式図である。情報処理システムSは、情報処理装置1と、ユーザ端末2と、事業者端末3と、を含む。情報処理システムSは、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
【0022】
情報処理装置1は、ブロックチェーン上に記憶される情報に関する処理を行うコンピュータである。ブロックチェーンは、情報処理装置1の記憶部又は情報処理装置1とは異なる装置の記憶部に構築される。ブロックチェーンは複数の装置の記憶部に構築されてもよく、この場合に情報処理装置1は当該複数の装置のうちいずれかであってもよい。
【0023】
ブロックチェーン上に記憶される情報は、例えば、保有者であるユーザ又は事業者の特性を示す固有トークンを含む。固有トークンは、当該固有トークンを保有する保有者の特性を示す情報であり、例えばソウルバウンドトークン(SBT: SoulBound Token)である。固有トークンは、ブロックチェーン上で保有者を変更することが許可されないことにより、保有者の特性を示すことが担保されている。
【0024】
ユーザの特性は、例えば、ユーザの個人情報、ユーザの行動の履歴等を含む。事業者の特性は、例えば、ユーザによる評価等を含む。本実施形態において、ユーザが保有する当該ユーザの固有トークンをユーザトークンといい、事業者が保有する当該事業者の固有トークンを評価トークンという。
【0025】
ユーザトークン及び評価トークンは、例えば、ネットワーク上の一又は複数の記憶部上のブロックチェーンによって、保有者であるユーザを識別するためのユーザ識別情報(ユーザID:Identifier)又は保有者である事業者を識別するための事業者識別情報(事業者ID)と関連付けて記憶される。ブロックチェーンは複数のデータのブロックを含み、各ブロックはユーザトークン又は評価トークンの保有者が移転されたことを示す一又は複数のトランザクションを含む。ブロックチェーン内の各ブロックには所定の規則で生成されたハッシュ値が含まれており、ブロック間のハッシュ値の整合性を確認することによりブロックチェーン全体の正しさが担保される。
【0026】
また、ユーザが過去に物品又はサービスを取引した実績である取引実績を示す取引データは、ユーザトークンと同様にブロックチェーンに記憶される。別の方法として、取引データは、ユーザトークンと関連付けられて、情報処理装置1の記憶部又は又は情報処理装置1とは異なる装置の記憶部に記憶されてもよい。この場合に、ユーザトークンは、例えば、取引データにアクセスするための情報(URI:Uniform Resource Identifier等)を含む。
【0027】
本実施形態において、評価トークンは第1ブロックチェーンに記憶され、ユーザトークン及び取引データは第2ブロックチェーンに記憶される。第1ブロックチェーン及び第2ブロックチェーンは、ユーザトークン、評価トークン及び取引データを記憶する単一のブロックチェーンであってもよい。
【0028】
ユーザ端末2は、ユーザが利用する情報端末である。事業者端末3は、事業者が利用する情報端末である。ユーザは、ブロックチェーン上で当該ユーザの特性を示すユーザトークンを保有する人間である。事業者は、ブロックチェーン上で当該事業者の評価を示す評価トークンを保有する人間又は組織である。
【0029】
ユーザ端末2及び事業者端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等のコンピュータである。ユーザ端末2及び事業者端末3は、操作を受け付けるためのタッチパネル又はキーボード等の操作部と、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部と、を有する。ユーザ端末2及び事業者端末3は、ネットワークを介して情報処理装置1と通信可能である。
【0030】
本実施形態に係る情報処理システムSが実行する処理の概要を以下に説明する。情報処理装置1は、ユーザ端末2におけるユーザによる操作に基づいて、ユーザによる事業者に対する評価である個別評価を示す固有トークンである評価トークンを、第1ブロックチェーンに発行させる。評価トークンは、事業者を保有者として、第1ブロックチェーン上に記憶される。
【0031】
情報処理装置1は、事業者に対する評価を決定する際に、第1ブロックチェーンから、一又は複数のユーザによって発行された、事業者が保有する一又は複数の評価トークンを取得する。
【0032】
情報処理装置1は、事業者が保有する一又は複数の評価トークンを発行した一又は複数のユーザそれぞれに関するユーザ情報を取得する。ユーザ情報は、例えば、第2ブロックチェーン上に記憶された、ユーザが保有するユーザトークンと、ユーザが過去に物品又はサービスを取引した実績である取引実績を示す取引データと、の少なくとも一方を含む。
【0033】
情報処理装置1は、事業者の評価トークンが示す個別評価と、当該評価トークンを発行したユーザのユーザ情報と、の関係に基づいて、事業者の評価を決定する。情報処理装置1は、例えば、ユーザトークンが示すユーザの特性又は取引データが示す取引実績によって個別評価を重み付けすることにより、事業者の評価を決定する。情報処理装置1は、決定した事業者の評価に基づいて、事業者の与信(融資可能額、出資可能額等)を決定する。情報処理装置1は、決定した事業者の評価及び与信の少なくとも一方に対応する情報(ランク、スコア等)を出力する。
【0034】
このように、情報処理システムSは、ブロックチェーン上で管理されている事業者の評価と当該評価を行ったユーザのユーザ情報との関係に基づいて、事業者の評価を決定する。これにより、情報処理システムSは、ブロックチェーン上で公に記録されたユーザによる評価を用いて当該ユーザの信頼性を考慮した上で事業者の評価を決定できるため、ユーザによる事業者の評価の信頼性を向上させることができる。
【0035】
[情報処理システムSの構成]
図2は、本実施形態に係る情報処理システムSのブロック図である。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示したもの以外のデータの流れがあってもよい。図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
【0036】
情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。情報処理装置1は、2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されてもよい。また、情報処理装置1は、コンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成されてもよい。
【0037】
通信部11は、ネットワークを介してユーザ端末2との間でデータを送受信するための通信コントローラを有する。通信部11は、ユーザ端末2からネットワークを介して受信したデータを制御部13に通知する。また、通信部11は、ネットワークを介して、制御部13から出力されたデータをユーザ端末2に送信する。
【0038】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを予め記憶している。記憶部12は、情報処理装置1の外部に設けられてもよく、その場合にネットワークを介して制御部13との間でデータの授受を行ってもよい。
【0039】
制御部13は、受付部131と、トークン管理部132と、第1取得部133と、第2取得部134と、決定部135と、出力部136と、を有する。制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部131、トークン管理部132、第1取得部133、第2取得部134、決定部135及び出力部136として機能する。
【0040】
以下、情報処理システムSが実行する処理について詳細に説明する。まず、ユーザの特性を示す固有トークンであるユーザトークンについて説明する。ユーザトークンは、当該ユーザトークンを保有するユーザの特性を示す情報である。
【0041】
第2ブロックチェーンは、各ユーザの特性を示すユーザトークンを予め記憶している。ユーザの特性は、例えば、性別、年齢、住所、出身地、職業、会員、家族構成、資産額等のユーザの個人情報を含む。また、ユーザの特性は、移動履歴、商品の購入履歴、サービスの契約履歴、グループへの加入履歴等のユーザの行動の履歴を含んでもよい。また、ユーザの特性は、通院歴、服薬歴、アレルギー歴等の医療情報を含んでもよい。
【0042】
また、ユーザの特性は、ユーザが本人確認済であることを示す情報を含んでもよい。本人確認済であることは、例えば、所定の機関がユーザから免許証、マイナンバーカード、保険証等の証明書の提示を受けることにより、当該ユーザの身元を確認したことである。ユーザが本人確認済であることを示すユーザトークンの発行者は、当該ユーザに対して本人確認を行った機関であることが望ましい。
【0043】
図3は、ユーザの特性を示すユーザトークンを説明するための模式図である。ユーザトークンは、例えば、ユーザトークンの発行者と、ユーザの特性の種類(項目ともいう)と、ユーザの特性の内容(値ともいう)と、を関連付けた情報である。また、ユーザトークンは、ユーザトークンの発行日時を含んでもよい。各ユーザは、第2ブロックチェーン上で、一又は複数の発行者により発行された一又は複数のユーザトークンを保有する。
【0044】
ユーザトークンの発行者は、所定の情報端末を用いて、情報処理装置1又はその他の装置に対してユーザトークンの発行要求を送信する。発行要求は、ユーザの特性の種類及び内容と、当該ユーザのユーザIDと、を含む。ユーザの特性は、例えば、ユーザがユーザ端末2において入力した情報(アンケート等)、又はユーザの情報を管理する事業者から提供された情報(契約情報等)に基づいて設定される。情報処理装置1又はその他の装置は、発行者から受け付けた発行要求に応じて、ユーザの特性を示すユーザトークンを、当該ユーザを保有者として第2ブロックチェーンに発行させる。
【0045】
情報処理装置1又はその他の装置は、例えば、ユーザトークンを発行させる発行指示を第2ブロックチェーンに送信する。ここで、ユーザトークンは、発行要求を行った発行者を識別するための発行者識別情報(発行者ID)と、発行要求が示すユーザの特性の種類及び内容と、を関連付けたトークンである。また、発行指示は、発行要求が示すユーザID(保有者とするユーザのユーザID)をユーザトークンと関連付けて第2ブロックチェーンに発行させるための指示である。第2ブロックチェーンは、情報処理装置1又はその他の装置が送信した発行指示に従って、ユーザトークンをユーザIDと関連付けて生成及び記憶する。これにより、ユーザの特性を示すユーザトークンが、当該ユーザを保有者として第2ブロックチェーンに記憶される。
【0046】
あるユーザの特性を示すユーザトークンは、第2ブロックチェーンにおいて、当該ユーザが保有者として記憶される。ユーザは、第2ブロックチェーン上で、当該ユーザの特性を示すユーザトークンを保有する。第2ブロックチェーンにおいて、あるユーザの特性を示すユーザトークンの保有者を、当該ユーザから他者に変更することは許可されない。すなわち、ユーザトークンは移転不可能である。これにより、ユーザトークンは、保有者であるユーザの特性を示すことが担保される。
【0047】
次に、事業者の評価を示す固有トークンである評価トークンについて説明する。評価トークンは、当該評価トークンを保有する事業者に対するユーザによる評価である個別評価(第1評価)を示す情報である。
【0048】
図4は、ユーザによる事業者の個別評価を示す評価トークンを説明するための模式図である。評価トークンは、例えば、評価トークンの発行者と、個別評価の種類(項目ともいう)と、個別評価の内容と、を関連付けた情報である。また、評価トークンは、評価トークンの発行日時を含んでもよい。各事業者は、第1ブロックチェーン上で、一又は複数のユーザにより発行された一又は複数の評価トークンを保有する。
【0049】
ユーザは、ユーザ端末2において、事業者の個別評価を入力する。個別評価は、例えば、接客、料理の味、雰囲気等、事業者に関する一又は複数の項目(種類)それぞれの評価(点数、ポイント、星の数等の値)である。ユーザ端末2は、事業者の評価トークンの発行要求を、情報処理装置1に送信する。発行要求は、ユーザが入力した事業者の個別評価と、当該ユーザのユーザIDと、当該事業者の事業者IDと、を含む。
【0050】
情報処理装置1において、受付部131は、ユーザ端末2が送信した発行要求を受け付ける。トークン管理部132は、受付部131が受け付けた発行要求に応じて、事業者の個別評価を示す評価トークンを、当該事業者を保有者として第1ブロックチェーンに発行させる。
【0051】
トークン管理部132は、例えば、発行要求が示すユーザIDと、発行要求が示す事業者の個別評価の種類及び内容と、を関連付けた評価トークンを、発行要求が示す事業者IDと関連付けて評価トークンを発行させる発行指示を第1ブロックチェーンに送信する。ここで、評価トークンは、発行要求が示すユーザID(発行者であるユーザのユーザID)と、発行要求が示す事業者の個別評価の種類及び内容と、を関連付けたトークンである。また、発行指示は、発行要求が示す事業者ID(保有者とする事業者の事業者ID)を評価トークンと関連付けて第1ブロックチェーンに発行させるための指示である。第1ブロックチェーンは、情報処理装置1が送信した発行指示に従って、評価トークンを事業者IDと関連付けて生成及び記憶する。これにより、ユーザによる事業者の個別評価を示す評価トークンが、当該事業者を保有者とし、当該ユーザを発行者として、第1ブロックチェーンに記憶される。
【0052】
次に、情報処理装置1が事業者の評価を決定する処理について説明する。図5は、情報処理装置1が事業者の評価を決定する処理を説明するための模式図である。情報処理装置1は、所定のタイミングで、事業者の評価を決定する処理を開始する。事業者の評価を決定する処理を開始するタイミングは、例えば、1日、1週間、1か月等の所定の時間が経過したタイミング、又はいずれかのユーザが事業者の評価トークンを発行したタイミングである。複数の事業者が存在する場合に、情報処理装置1は、複数の事業者のうちいずれかの事業者を対象として以降の処理を実行する。
【0053】
第1取得部133は、評価を決定する対象とする事業者の個別評価を示す固有トークンである評価トークンを、第1ブロックチェーンから取得する。第1取得部133は、例えば、第1ブロックチェーン上で事業者の事業者IDに関連付けられた一又は複数の評価トークンを取得する。
【0054】
第2取得部134は、ユーザに関するユーザ情報を第2ブロックチェーンから取得する。第2取得部134は、ユーザ情報として、ユーザの特性を示す固有トークンであるユーザトークンを、第2ブロックチェーンから取得する。第2取得部134は、例えば、第2ブロックチェーン上でユーザのユーザIDに関連付けられた一又は複数のユーザトークンを取得する。
【0055】
また、第2取得部134は、ユーザ情報として、ユーザが過去に物品又はサービスを取引した実績である取引実績を示す取引データを、第2ブロックチェーンから取得する。取引データは、ユーザと評価を決定する対象とする事業者との間の取引実績を示し、又はユーザと評価を決定する対象とする事業者とは異なる事業者との間の取引実績を示す。第2取得部134は、例えば、第2ブロックチェーン上でユーザのユーザIDに関連付けられた一又は複数の取引データを取得する。第2取得部134は、第2ブロックチェーンから、ユーザトークン又は取引データのどちらか一方のみを取得してもよい。
【0056】
決定部135は、第1取得部133が取得した評価トークンが示す個別評価(第1評価)と、第2取得部134が取得したユーザ情報と、の関係に基づいて、事業者の評価(第2評価)を決定する。事業者の評価は、一又は複数のユーザによる事業者の個別評価を、当該ユーザのユーザ情報(ユーザの特性、ユーザトークンの発行者、取引実績等)に応じて調整することによって決定される評価である。
【0057】
決定部135は、例えば、複数のユーザによる複数の個別評価を、当該複数のユーザそれぞれのユーザ情報を用いて重み付け(優先度付け)することによって、事業者の評価を決定する。決定部135は、例えば、所定の条件を満たすユーザ情報に対応するユーザによる個別評価の値に第1の重み(係数等)(優先度ともいう)を乗算し、当該条件を満たさないユーザ情報に対応するユーザによる個別評価の値に第1の重みよりも小さい第2の重みを乗算し、重み付けされた個別評価の値の統計値(平均値、中央値等)を事業者の評価として算出する。これにより、情報処理システムSは、評価を行った複数のユーザそれぞれのユーザ情報によって示される信頼性を考慮した上で事業者の評価を決定できるため、事業者の評価の信頼性を向上させることができる。
【0058】
決定部135は、例えば、ユーザ情報が特定のユーザトークン(固有トークン)を含むか否かを用いて、事業者の評価を決定する。決定部135は、例えば、ユーザのユーザ情報が特定のユーザトークンを含む場合の当該ユーザによる個別評価の重み(優先度)を、そうでない場合の当該ユーザによる個別評価の重みよりも大きくする。また、決定部135は、例えば、ユーザのユーザ情報が特定のユーザトークンを含む場合に当該ユーザによる個別評価を事業者の評価に反映し、そうでない場合に当該ユーザによる個別評価を事業者の評価に反映しなくてもよい。
【0059】
特定のユーザトークンは、例えば、所定の機関により発行されたユーザが本人確認済であることを示すユーザトークンである。これにより、情報処理システムSは、ブロックチェーン上で本人確認済であると示されたユーザによる評価を信頼性が高いものとして事業者の評価に優先的に反映することができる。
【0060】
特定のユーザトークンは、例えば、ユーザが特定の属性(性別、年齢層、居住地)を有することを示すユーザトークンである。これにより、情報処理システムSは、ブロックチェーン上で特定の属性を有することが示されたユーザによる評価を信頼性が高いものとして事業者の評価に優先的に反映することができる。
【0061】
また、決定部135は、ユーザが本人確認済であることを示すユーザトークン及びユーザが特定の属性を有することを示すユーザトークンの両方をユーザ情報が含む場合に、当該ユーザによる個別評価の重み(優先度)を、そうでない場合の当該ユーザによる個別評価の重みよりも大きくしてもよい。これにより、情報処理システムSは、本人確認済でありかつ特定の属性を有するユーザによる評価を、事業者の評価にさらに優先的に反映することができる。
【0062】
また、決定部135は、例えば、取引データが示す取引実績においてユーザの取引の回数及び金額の少なくとも一方を用いて、事業者の評価を決定してもよい。決定部135は、取引実績が示す各取引の内容を集計することにより、取引の回数及び金額の少なくとも一方を特定する。決定部135は、例えば、ユーザの取引の回数及び金額の少なくとも一方の値が大きいほど当該ユーザによる個別評価の重みを大きくし、ユーザの取引の回数及び金額の少なくとも一方の値が小さいほど当該ユーザによる個別評価の重みを小さくする。また、決定部135は、例えば、ユーザの取引の回数及び金額の少なくとも一方の値が所定の閾値以上である場合に当該ユーザによる個別評価を事業者の評価に反映し、そうでない場合に当該ユーザによる個別評価を事業者の評価に反映しなくてもよい。
【0063】
取引実績は、例えば、ユーザと評価を決定する対象とする事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である。これにより、情報処理システムSは、評価を決定する対象とする事業者との取引実績が実際にあるユーザによる評価を信頼性が高いものとして事業者の評価に優先的に反映することができる。
【0064】
取引実績は、例えば、ユーザと評価を決定する対象とする事業者とは異なる事業者との間で過去に物品又はサービスを取引した実績である。これにより、情報処理システムSは、評価を決定する対象とする事業者とは異なる事業者との取引実績があるユーザによる評価を客観的な評価とみなして事業者の評価に優先的に反映することができる。
【0065】
出力部136は、事業者端末3又は事業者及びユーザとは異なる第三者が利用する情報端末に、決定部135が決定した事業者の評価を示す情報を出力する。事業者の評価を示す情報は、例えば、事業者の評価に応じて複数の事業者(店舗等)を順位付けしたランク等を含む。
【0066】
出力部136は、例えば、決定部135が決定した事業者の評価を、当該事業者と関連付けて表示するための表示情報を、事業者端末3又は第三者が利用する情報端末に送信する。事業者端末3又は第三者が利用する情報端末は、情報処理装置1が出力した表示情報に従って、決定部135が決定した事業者の評価を当該事業者と関連付けて表示部上に表示する。これにより、事業者又は第三者は、事業者を評価したユーザの信頼性を考慮した上で決定された事業者の評価を容易に把握することができる。
【0067】
次に、情報処理装置1が事業者の与信を決定する処理について説明する。第1取得部133は、事業者の財務情報を取得する。事業者の財務情報は、記憶部12又は第1ブロックチェーンに予め記憶されている。財務情報は、例えば、賃貸対照表、損益計算書等の事業者の財務状況に関する情報を含む。
【0068】
決定部135は、決定した事業者の評価と、第1取得部133が取得した財務情報と、に基づいて、事業者の与信を決定する。事業者の与信は、例えば、融資可能額又は出資可能額である。決定部135は、例えば、記憶部12に予め記憶された事業者の評価及び財務情報から与信を決定するためのテーブルに、決定した事業者の評価と、第1取得部133が取得した財務情報と、を当てはめることにより、事業者の与信を決定する。
【0069】
出力部136は、事業者端末3又は事業者及びユーザとは異なる第三者が利用する情報端末に、決定部135が決定した事業者の与信を示す情報を出力する。事業者の与信を示す情報は、例えば、事業者の与信に対応する事業者(店舗等)の信用に関するスコア等を含む。
【0070】
出力部136は、ここに示した具体的な方法に限られず、事業者の評価及び与信の少なくとも一方に対応するその他の情報を出力してもよい。
【0071】
出力部136は、例えば、決定部135が決定した事業者の与信を、当該事業者と関連付けて表示するための表示情報を、事業者端末3又は第三者が利用する情報端末に送信する。事業者端末3又は第三者が利用する情報端末は、情報処理装置1が出力した表示情報に従って、決定部135が決定した事業者の与信を当該事業者と関連付けて表示部上に表示する。これにより、事業者又は第三者は、事業者を評価したユーザの信頼性が反映された事業者の評価に対応する事業者の与信を容易に把握することができる。
【0072】
[情報処理方法のフロー]
図6は、本実施形態に係る情報処理装置1が実行する例示的な情報処理方法のフローチャートを示す図である。第1取得部133は、評価を決定する対象とする事業者の個別評価を示す固有トークンである評価トークンを、第1ブロックチェーンから取得する(S11)。
【0073】
第2取得部134は、ユーザに関するユーザ情報を第2ブロックチェーンから取得する(S12)。第2取得部134は、ユーザ情報として、ユーザの特性を示す固有トークンであるユーザトークンを、第2ブロックチェーンから取得する。また、第2取得部134は、ユーザ情報として、ユーザが過去に物品又はサービスを取引した実績である取引実績を示す取引データを、第2ブロックチェーンから取得する。
【0074】
決定部135は、第1取得部133が取得した評価トークンが示す個別評価と、第2取得部134が取得したユーザ情報と、の関係に基づいて、事業者の評価を決定する(S13)。
【0075】
第1取得部133は、事業者の財務情報を取得する。決定部135は、決定した事業者の評価と、第1取得部133が取得した事業者の財務情報と、に基づいて、事業者の与信を決定する。(S14)。
【0076】
出力部136は、事業者端末3又は事業者及びユーザとは異なる第三者が利用する情報端末に、決定部135が決定した事業者の評価及び与信を示す情報を出力する(S15)。
【0077】
[実施形態の効果]
本実施形態に係る情報処理システムSによれば、情報処理装置1は、ブロックチェーン上で管理されている事業者の評価を示す固有トークンと、ブロックチェーン上で管理されている当該評価を行ったユーザのユーザ情報と、の関係に基づいて、事業者の評価を決定する。これにより、情報処理システムSは、ブロックチェーン上で公に記録されたユーザによる評価を用いて当該ユーザの信頼性を考慮した上で事業者の評価を決定できるため、ユーザによる事業者の評価の信頼性を向上させることができる。
【0078】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0079】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0080】
S 情報処理システム
1 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 受付部
132 トークン管理部
133 第1取得部
134 第2取得部
135 決定部
136 出力部
2 ユーザ端末
3 事業者端末

【要約】
【課題】ユーザによる事業者の評価の信頼性を向上させる。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る情報処理装置1は、事業者が第1ブロックチェーン上で保有するトークンである固有トークンであって、事業者が物品又はサービスを提供するユーザによって発行された事業者の第1評価を示す固有トークンを取得する第1取得部133と、第2ブロックチェーン上に記憶されたユーザに関するユーザ情報を取得する第2取得部134と、事業者の固有トークンが示す第1評価とユーザ情報との関係に基づいて、事業者の第2評価を決定する決定部135と、を有する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6