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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】放熱器
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20241114BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
H01L23/36 Z
H05K7/20 D
H05K7/20 E
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022027254
(22)【出願日】2022-02-04
(65)【公開番号】P2023114409
(43)【公開日】2023-08-17
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】317000821
【氏名又は名称】株式会社カスタム・クール・センター
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 政晴
【審査官】佐藤 靖史
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-521861(JP,A)
【文献】特開2016-207995(JP,A)
【文献】特開2020-010559(JP,A)
【文献】特開2011-040510(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/36
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属板の表面に所定間隔で多数の板状の放熱フィンが平行に起立形成された放熱器であって、
前記放熱フィンの間に前記放熱フィンの面に対して所定角度の分離帯が形成され、
前記分離帯は、前記金属板を屈曲可能な板厚とした溝から形成されていることを特徴とする放熱器。
【請求項2】
前記分離帯は、前記放熱フィンの面と直行する方向に2分した間に形成され、前記分離帯にベルトからなる固定具を装着し、円柱状又円筒状の発熱体に添設される前記放熱器を固定した請求項1に記載の放熱器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電子部品等から生ずる熱を効率的に放熱するための放熱フィンを有する放熱器に関し、詳しくは、電子部品等の形状に応じて屈曲可能な放熱器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、半導体集積回路等の電子部品から生ずる熱を放熱するために、従来一般に実用に供されている放熱器は、ベース上に多数の櫛歯状の放熱フィンを垂直に立設している。この放熱器を電子部品等に直接又は間接的に接合することによって、放熱器の放熱フィンを介して外方に放熱するようにしている。この放熱器は、通常、アルミニウムからなる熱伝導率が良好な金属材によって製造されている。
【0003】
電子部品等は種々の形状に形成され、立方体や円柱の平面或いは曲面に放熱を必要とする面がある。電子部品等によって、効率良く放熱するために、放熱を必要とする面は1つの表面のみならず2つの表面を放熱する必要がある。このため、2つの表面を放熱する場合、従来は、2個の放熱器を個々に電子部品等の表面に取り付けていた。しかしながら、取り付け作業が繁雑になる問題があった。
【0004】
また、放熱を必要とする表面が円筒状の曲面の場合には、平面状の放熱器を取り付けることが困難であった。このような曲面に放熱器を取り付ける手段として、特開2007-273869号公報に開示されているように、金属製平板の表面に一定間隔で薄片状に切り起こしてフィンを形成し、このフィンが外周面側となるように環状に湾曲して環状体に形成したヒートシンクが提案されている。このように、環状体に形成することにより、放熱を必要とする電子部品等の表面が曲面であっても、ヒートシンクを面接合することによって効率良く放熱することが可能となる。
【0005】
【文献】特開2007-273869号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたヒートシンクは、フィンが外周面側となるように環状に湾曲して環状体に形成していることから、電子部品等が曲面に形成され表面に取り付けることが可能となる。しかし、円柱状の場合、取り付けたときに、ヒートシンクの端面同士が接合することから、ヒートシンクを固定する部位が無くなる問題がある。このため、ヒートシンクの裏面と電子部品等の表面との間を接着剤により固定する必要がある。ところが、フィンが肉薄に形成されていることから、接着剤が固化するまでのヒートシンクを電子部品等の表面に押圧すると変形してしまい、放熱効率を低下させる問題がある。一方、電子部品等が立方体であって、放熱を必要とする面が複数となる場合には、放熱面毎にヒートシンクを取り付けることから、取り付け作業が繁雑になる問題があった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、簡易な構成により、放熱を必要とする面が曲面或いは2面以上であっても取り付けることができる放熱器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明による放熱器は、金属板の表面に所定間隔で多数の板状の放熱フィンが平行に起立形成された放熱器であって、前記放熱フィンの間に前記放熱フィンと平行に平行屈曲部を形成するとともに、前記放熱フィンの面に対して所定角度の分離帯が形成され、前記分離帯は、前記金属板を屈曲可能な板厚とした溝から形成されていること要旨としている。
【0009】
また、放熱フィンの分離帯は、前記放熱フィンの面と直行する方向に2分した間に形成され、前記分離帯にベルトからなる固定具を装着し、円柱状又円筒状の発熱体に添設される前記放熱器を固定している。
【0011】
【発明の効果】
【0012】
本発明にかかる放熱器によれば、金属板の表面に起立形成した多数の板状の放熱フィンと平行に平行屈曲部が形成され、放熱フィンの面に対して所定角度の分離帯が形成されているので、放熱器を放熱フィンに対して平行、或いは、所定の角度に屈曲することができる。このように、屈曲させることにより、電子部品等の放熱を必要とする複数の面に対し、1つの放熱器によって放熱することができる。また、前記分離帯は、前記金属板を屈曲可能な板厚とした溝から形成されているので、分離帯から容易に屈曲することが可能にとなる。さらに、電子部品等が円筒状の場合には、放熱フィンに対して平行な平行屈曲部により屈曲させて円筒状に形成して円筒面に接合させて放熱することができる。このため、電子部品等の形状に応じた放熱を必要とする面に対して、放熱器の形状を変化させることができる。
【0013】
また、電子部品等の放熱を必要とする面が円筒状の場合には、放熱フィンの分離帯が放熱フィンの面と直行する方向に2分した間に形成されているので、分離帯にベルトからなる固定具を装着することにより、放熱器を発熱体に密接させて添設できるので熱の伝導効率が向上し、放熱効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】 本発明にかかる放熱器を電子部品等に添設した例を示す斜視図である。
図2】 放熱器の実施例を示す斜視図である。
図3】 放熱器を電子部品等の3面に添設した例を示す斜視図である。
図4図3に示す放熱器を展開した状態を示す斜視図である。
図5】 傾斜した分離帯を形成した放熱器を示す斜視図である。
図6】 放熱器を円筒状の電子部品等の周面に添設した例を示す平面図である。
図7図5に示す円筒状に屈曲した放熱器を示す側面図である。
図8】 放熱フィンを形成する金属板を示す斜視図である。
図9】 放熱フィンを形成する金属板を示す断面図である。
図10】 (A)(B)は、金属板の分離帯に形成した凹溝を示す断面図である。
図11】 放熱フィンを形成する金属板の他の例を示す平面図である。
図12】 (A)乃至(E)は、放熱フィン形成装置による放熱フィンの形成工程を示す工程説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明にかかる放熱器は、金属板の表面に所定間隔で多数の板状の放熱フィンが平行に起立形成された放熱器であって、前記放熱フィンの間に前記放熱フィンと平行に平行屈曲部を形成するとともに、前記放熱フィンに対して所定角度の分離帯が形成され、前記水平屈曲部及び分離帯の前記金属板が屈曲可能な板厚に形成されている。
【0017】
以下、図面を参照して、本発明にかかる放熱器について詳細に説明する。図1は、本発明による放熱器1を示している。放熱器1として使用される金属板2は、塑性加工が可能であり、熱伝導率が良好な金属素材として、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、銅合金あるいはステンレス鋼等の素材により形成された、所定の板厚を有する素材が使用される。
【0018】
放熱器1は、金属板2の表面に所定間隔で多数の板状の放熱フィン3が平行に起立形成されている。放熱フィン3は、後述する放熱フィン形成装置により、各放熱フィン3の厚さが0.1mmから1.0mmとなるように肉薄に形成されている。この放熱フィン3は、金属板2の表面に対して垂直に形成することが望ましい。また、個々の放熱フィン3の間隔は、放熱を必要とする電子部品等の発熱体5が求める放熱性能によって適宜設定されるが、概ね、0.1mmから1.0mmが望ましい。さらに、放熱フィン2を起立形成した状態の金属板2の板厚は、屈曲が可能なように、0.5mmから1.0mmの板厚にすることが望ましい。
【0019】
多数の板状の放熱フィン3は、図2に示すように、放熱フィン3と直行する分離帯4が形成され、この分離帯4により放熱フィン3が第1放熱フィン群3aと第2放熱フィン群3bに2分されている。分離帯4における金属板2の板厚は、前述したように、屈曲が可能な0.5mmから1.0mmとしている。そして、分離帯4の金属板2を屈曲することにより、図2に示すように、第1放熱フィン群3aと第2放熱フィン群3bは直角方向に分離される。このように、放熱フィン3を直角に屈曲することにより、放熱を必要とする電子部品等の発熱体5の2面に第1放熱フィン群3aと第2放熱フィン群3bが接合される。これにより、1個の放熱器1により、発熱体5の2面から放出される熱が同時に放熱される。
【0020】
図3は、発熱体5を3面から放熱するように構成した放熱器10を示している。放熱器10は、図3に示すように、多数の板状の放熱フィン11が、第1放熱フィン群11aと第2放熱フィン群11b、及び、第3放熱フィン群11cに3分されている。そして、第1放熱フィン群11aと第2放熱フィン群11bの間には、放熱フィン11の面と直行する方向に第1の分離帯12が形成され、第2放熱フィン群11bと第3放熱フィン群11cとの間には、平行屈曲部13が形成されている。この平行屈曲部13は、相寄る2枚の放熱フィン11の間の隙間としている。放熱フィン11の間の隙間における金属板2の板厚は、前述したように、屈曲が可能な0.5mmから1.0mmとしている。
【0021】
このように、放熱フィン10の第1の分離帯12を屈曲することにより、発熱体5の2面に第1放熱フィン群11aと第2放熱フィン群11bを接合させ、直行する面に第3放熱フィン群11cが接合される。このように、放熱を必要とする電子部品等の発熱体5の3面に第1放熱フィン群11aと第2放熱フィン群11b、及び、第3放熱フィン群11cを接することにより、1個の放熱器10により、発熱体5の3面から放出される熱を同時に放熱することができる。
【0022】
図3に示す発熱体5の3面に接合する放熱器10は、当初、図4に示すように形成されている。第1放熱フィン群11aと第2放熱フィン群11bは、前述した図1に示した放熱器と同様であるが、第3放熱フィン群11cは、第1放熱フィン群11aから延出させている。そして、第2放熱フィン群11bと第3放熱フィン群11cが交差する個所の第1放熱フィン群11aと第3放熱フィン群11cの間に平行屈曲部13が形成される。
【0023】
図5は、前述した図1に示す放熱器1の変形例を示している。図5に示した放熱器15は、分離帯17を放熱フィン16の面に対して傾斜させている。これにより、左右の第1放熱フィン群16aと第2放熱フィン群16bは、各々略三角形に形成される。このように、分離帯17を放熱フィン16の面に対して傾斜させることにより、発熱体が立方体でなくても、発熱体の傾斜した面にも接合することが可能となる。なお、分離帯17の傾斜角度は、発熱体の放熱を必要とする面の角度に適合する任意の角度としている。なお、傾斜した分離帯17を形成するには、図8に示す、放熱フィンを起立形成前に、予め形成される分離帯を形成するための溝を任意の角度に傾斜させれば良い。
【0024】
図6は、円柱状又は円筒状の発熱体24の周面に接合する放熱器20を示している。この放熱器20は、当初は図2に示す放熱器1と同じように形成されるが、放熱フィンの面と直行する方向の長さを、発熱体24の外周の長さとほぼ同じにしている。これにより、発熱体24の外周面に接合させることができる。なお、放熱器20は、発熱体24の外周の全周でなく、任意の角度に接合させても良い。そして、放熱器20には、図7に示すように、中央に放熱フィン21と直行する分離帯22が形成され、この分離帯22により放熱フィン21が第1放熱フィン群21aと第2放熱フィン群21bに2分されている。分離帯22における金属板23の板厚は、前述した実施例と同様に、屈曲が可能な0.5mmから1.0mmとしている。
【0025】
円柱状又は円筒状の発熱体24の周面に接合するために、放熱器20を円筒状に形成する場合、多数の放熱フィン21の各々の隙間の全てをフィン間の平行屈曲部としている。これにより、発熱体24の外周面に接合させて巻き付けるとき、放熱フィン21の各隙間が放熱フィン21と平行に屈曲することにより、円筒状の放熱器20が形成される。
【0026】
一方、放熱フィン21の第1放熱フィン群21aと第2放熱フィン群21bの間に形成した分離帯22には、固定具25が装着され、発熱体24の周面に放熱フィン21を接合させた状態で固定される。この固定具25は、例えば、肉薄な金属ベルトからなり、一端にビス等の締結具25aを設け、締め付けることにより、放熱フィン21の内面を発熱体24の周面に密着させた状態で固定することが可能となる。
【0027】
次に、放熱器の形成方法の一例を図12により説明する。放熱器としては、図1に示した放熱器1について説明するが、図6及び図7に示した放熱器20も同様である。放熱器1の素材となる金属板2は、図8に示すように、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、銅合金あるいはステンレス鋼等の可塑性を有し、熱伝導が良好な金属板からなる素材が使用される。この金属板2は、図9に示すように、分離帯4の板厚t1に、所定の高さの放熱フィン3を起立形成するために必要な板厚を加えた板厚t2としている。また、分離帯4の間隔Lは、任意の寸法に設定するが、図6及び図7に示した放熱器20の場合には、装着する固定具25の幅よりも大きい寸法とすることが望ましい。
【0028】
分離帯4の底面は、前述したように、屈曲が可能な0.5mmから1.0mmとしているが、金属板2の材質によっては、屈曲し難い場合がある。この場合は、図10に示すように、分離帯4の底面に、板厚をさらに小さくした(A)に示すようなV字状の凹溝4a、或いは、(B)に示すようなU字状の凹溝4bを予め形成しておくことが望ましい。また、図4に示した発熱体5の3面を放熱する放熱器10を形成する場合は、金属板2として、図11に示すように、第3放熱フィン群11cと第1放熱フィン群11aを形成するように連続させ、第2放熱フィン群11bを形成する部分は、第1放熱フィン群11aとの間に第1の分離帯12を予め形成する。
【0029】
以上のように形成された金属板2は、図12に示す工程によって放熱フィン3が形成される。図示しない駆動装置に取り付けられた移動部30は、図8に示した金属板2の平面に対して所定の角度θを有した状態で進退移動する。この移動部30の移動方向(図示右側方向)の先端側には、掘り起こし工具31が取り付けられ、移動方向の先端側には刃部30aが形成されている。この刃部30aの幅は、金属板2の幅と同じかやや大きく設定されている。
【0030】
また、移動部30には、掘り起こし工具31と作動部32が取り付けられている。作動部32は、前端を下方に垂下させ、放熱フィン3に当接する当接部として、押圧片32aが設けられている。押圧片32aの下端部の位置は、掘り起こし工具31を前進移動させて放熱フィン3を起立形成するときには放熱フィン3の側面の当接し、掘り起こし工具31を後退させて原点位置に復帰した状態では放熱フィン3から離間するように設定されている。
【0031】
図12(A)は、原点位置を示し、掘り起こし工具31の刃部31aは、金属板2の一端側よりも離間させた位置としている。この状態では、事前に起立形成させた複数の放熱フィン3が形成され、掘り起こし工具31の図示右方の前方には、直前に起立形成された傾斜した放熱フィン3が存在している。この状態では、作動部32の押圧片32aは、放熱フィン3から離間している。そして、掘り起こし工具31を移動部30により所定の角度θを保ちながら前進移動させることにより、放熱フィン3を起立形成する。
【0032】
次いで、図12(B)に示すように、掘り起こし工具31の傾斜角度を保ちながら前進移動させることにより、放熱フィン3が起立形成される。このように、掘り起こし工具31前進移動させて放熱フィン3を起立形成するとき、作動部32の押圧片32aも掘り起こし工具31と一体的に移動し、図12(C)に示すように、押圧片32aが、直前に起立形成された放熱フィン3の先端側に当接し、傾斜した放熱フィン6が垂直になるように押圧する。やがて、掘り起こし工具31を所定の位置まで前進移動すると、直前に起立形成された放熱フィン3が押圧片32aの押圧により、図12(C)のように、金属板2の平面に対して垂直に形成される。
【0033】
その後、次の放熱フィン3を起立形成するために、移動部30によって掘り起こし工具31と作動部32を後退させると、図12(D)に示すように、次に形成された傾斜した放熱フィン3の上面に押圧片32aが当接し、後退移動に伴って放熱フィン3を押圧して先端側を後退方向に変位させる。
【0034】
さらに、移動部30を後退させ、次の放熱フィン3を起立形成するために、掘り起こし工具31と作動部32を原点位置に復帰させるまでの間に、図12(E)に示すように、押圧片32aが放熱フィン3の頂部を越え、図12(D)に示すように、押圧片32aから開放されて弾性により元の傾斜した状態に復帰する。そして、次の放熱フィン3を起立形成するときに、押圧片32aの前進移動により、復帰した放熱フィン3を押圧し、図12(C)に示すように、放熱フィン3を金属板2の平面に対して垂直に形成する。このように、図12(A)乃至(E)に示す放熱フィン3の起立形成の工程を繰り返すことにより、金属板2には多数の垂直な放熱フィン3が形成される。
【0035】
以上のように、図12に示した垂直放熱フィン形成装置によって放熱フィン3を形成すると、金属板2に対して垂直な複数の放熱フィン3を形成した放熱器1が形成される。このように、垂直な放熱フィン3を形成することにより、例えば電子部品等の熱源から発生する熱が、金属板2を介して放熱フィン3の間や放熱フィン3を介して放熱されるとき、熱の性質から、垂直方向に上昇することから、放熱フィン3の間から円滑に上昇して放熱されことができる。このため、放熱器1としての放熱効率を高めることができる。
【0036】
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。金属板に起立形成する放熱フィンは、金属板に対して所定の角度で形成するようにしても良い。さらに、金属板等に発熱体の要放熱部に個所に対応させて、部分的に放熱フィンを形成するようにしても良い。
【符号の説明】
【0037】
1 放熱器
2 金属板
3 放熱フィン
4 分離帯
5 発熱体」
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12