(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241114BHJP
【FI】
G06Q30/0601
(21)【出願番号】P 2024122140
(22)【出願日】2024-07-29
【審査請求日】2024-07-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521261979
【氏名又は名称】amptalk株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】猪瀬 竜馬
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓太
(72)【発明者】
【氏名】高信 真司
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-070466(JP,A)
【文献】特開2007-172205(JP,A)
【文献】特開2024-055857(JP,A)
【文献】商談・電話 自動書き起こし解析ツール「アンプトーク」 amptalk,第32回 Japan IT Week 春 ,2023年04月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記商談管理装置には、商談を特定する1または2以上の各商談特定情報に対応付けて、商談情報が格納されており、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答は前記商談を特定する商談特定情報に対応付き、
前記蓄積部は、
前記ユーザ回答に対応付く前記商談特定情報に対応付けて、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する、情報処理装置。
【請求項2】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記商談管理装置には、商談を特定する1または2以上の各商談特定情報に対応付けて、商談情報が格納されており、
前記商談情報取得部は、
前記元情報を用いて、前記商談特定情報と前記商談情報とを取得し、
前記蓄積部は、
前記商談情報取得部が取得した前記商談特定情報に対応付けて、前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する、情報処理装置。
【請求項3】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記商談管理装置には、商談を特定する1または2以上の各商談特定情報に対応付けて、商談情報が格納されており、
前記商談情報取得部は、
前記元情報を用いて、商談特定情報の候補である2以上の商談特定候補を前記商談管理装置から取得し、
前記2以上の商談特定候補をユーザに対して出力する商談特定候補出力部と、
前記商談特定候補出力部が出力した前記2以上の商談特定候補のうちの一の商談特定候補の選択を受け付ける選択受付部とをさらに具備し、
前記蓄積部は、
前記選択受付部が受け付けた前記一の商談特定候補である商談特定情報に対応付けて、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する、情報処理装置。
【請求項4】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記商談情報取得部は、
商談情報が有する1または2以上の属性値を特定する情報であるスキーマ情報に基づいて、前記元情報を用いて、1以上の属性値を取得し、当該1以上の属性値を含む前記商談情報を構成する、情報処理装置。
【請求項5】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記受付部は、
前記商談の会議中に、継続して、前記音声情報を受け付け、
前記商談の終了を検知する終了検知部をさらに具備し、
前記問合部は、
前記終了検知部が前記商談の終了を検知した場合に、前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる、情報処理装置。
【請求項6】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の予定を特定する予定情報
である元情報を予定管理装置から取得する受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
会議の終了時刻を含む前記予定情報から前記商談の終了を検知する終了検知部をさらに具備し、
前記問合部は、
前記終了検知部が前記商談の終了を検知した場合に、前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる、情報処理装置。
【請求項7】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記問合部は、
ユーザが使用するチャットツールに、前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積するか否かの問合せを出力する、情報処理装置。
【請求項8】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記商談情報取得部は、
前記元情報を用いて、蓄積される前記商談情報のうちの一部の情報である部分商談情報を取得し、
前記問合部は、
前記部分商談情報を含む問合せを前記ユーザに対して出力し、
前記回答受付部は、
ユーザが入力した情報を含む商談情報を含む前記ユーザ回答を受け付け、
前記商談情報取得部は、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答に含まれる前記商談情報を取得する、情報処理装置。
【請求項9】
ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる情報であり、商談の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である元情報を受け付ける受付部と、
前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、
前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を、商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、
前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、
前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備し、
前記商談情報取得部は、
前記元情報に対す
る会議が商談であるか否かを判断し、
前記問合部は、
前記商談情報取得部が前記会議が商談であると判断した場合のみ、前記ユーザへの前記問合せを行う、情報処理装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9いずれか一項に記載の情報処理装置が行うすべての処理を実行する情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
請求項1から請求項9いずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが行う商談の会議に関する情報を処理する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、音声での会話による商談を支援するシステムであり、顧客側システムと、この顧客側システムにインターネットを通じて接続された業者側システムとを備え、双方向に交信できる商取引システムであって、取引案内情報を前記業者側システムから前記顧客側システムへ提供する閲覧機構と、前記取引案内情報及び会話情報を前記顧客側システム及び前記業者側システム間で通信するオンライン応対会話機構とを備えたことを特徴とする商取引システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、商談の会議における音声情報または予定情報である元情報を用いて、適切な商談情報を管理することを支援できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる元情報を受け付ける受付部と、元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、商談情報取得部が取得した商談情報を商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かをユーザに問い合わせる問合部と、問合部における問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、回答受付部が受け付けたユーザ回答が商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、商談情報を商談管理装置に蓄積する蓄積部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、商談の会議における音声情報または予定情報である元情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、受付部は、ユーザが行う商談の会議における音声情報を含む元情報を受け付ける音声受付部を具備し、商談情報取得部は、音声情報を用いて、商談情報を取得する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、商談の会議における音声情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、受付部は、予定管理装置から商談の予定を特定する予定情報である元情報を取得する予定取得部を具備し、商談情報取得部は、予定情報を用いて、商談情報を取得する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、予定管理装置の商談の予定情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、商談管理装置には、商談を特定する1または2以上の各商談特定情報に対応付けて、商談情報が格納されており、回答受付部が受け付けたユーザ回答は商談を特定する商談特定情報に対応付き、蓄積部は、ユーザ回答に対応付く商談特定情報に対応付けて、商談情報を商談管理装置に蓄積する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、元情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置の適切な記憶領域に蓄積できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、商談管理装置には、商談を特定する1または2以上の各商談特定情報に対応付けて、商談情報が格納されており、商談情報取得部は、元情報を用いて、商談特定情報と商談情報とを取得し、蓄積部は、商談情報取得部が取得した商談特定情報に対応付けて、商談情報取得部が取得した商談情報を商談管理装置に蓄積する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、元情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置の適切な記憶領域に蓄積できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、商談管理装置には、商談を特定する1または2以上の各商談特定情報に対応付けて、商談情報が格納されており、商談情報取得部は、元情報を用いて、商談特定情報の候補である2以上の商談特定候補を商談管理装置から取得し、2以上の商談特定候補をユーザに対して出力する商談特定候補出力部と、商談特定候補出力部が出力した2以上の商談特定候補のうちの一の商談特定候補の選択を受け付ける選択受付部とをさらに具備し、蓄積部は、選択受付部が受け付けた一の商談特定候補である商談特定情報に対応付けて、商談情報を商談管理装置に蓄積する情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、元情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置の適切な記憶領域に蓄積できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、商談情報取得部は、商談情報が有する1または2以上の属性値を特定する情報であるスキーマ情報に基づいて、元情報を用いて、1以上の属性値を取得し、1以上の属性値を含む商談情報を構成する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、元情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、音声受付部は、商談の会議中に、継続して、音声情報を受け付け、商談の終了を検知する終了検知部をさらに具備し、問合部は、終了検知部が商談の終了を検知した場合に、商談情報取得部が取得した商談情報を商談管理装置に蓄積するか否かをユーザに問い合わせる情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、商談の会議の終了後の適切なタイミングで、商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、会議の終了時刻を含む予定情報から商談の終了を検知する終了検知部をさらに具備し、問合部は、終了検知部が商談の終了を検知した場合に、商談情報取得部が取得した商談情報を商談管理装置に蓄積するか否かをユーザに問い合わせる情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、商談の会議の終了後の適切なタイミングで、商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、問合部は、ユーザが使用するチャットツールに、商談情報取得部が取得した商談情報を商談管理装置に蓄積するか否かの問合せを出力する情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、チャットツールを用いて、商談情報を容易に商談管理装置に蓄積できる。
【0025】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第一から第十いずれか1つの発明に対して、商談情報取得部は、元情報を用いて、蓄積される商談情報のうちの一部の情報である部分商談情報を取得し、問合部は、部分商談情報を含む問合せをユーザに対して出力し、回答受付部は、ユーザが入力した情報を含む商談情報を含むユーザ回答を受け付け、商談情報取得部は、回答受付部が受け付けたユーザ回答に含まれる商談情報を取得する情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、正確な商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【0027】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第一から第十一いずれか1つの発明に対して、商談情報取得部は、元情報に対する会議が商談であるか否かを判断し、問合部は、商談情報取得部が会議が商談であると判断した場合のみ、ユーザへの問合せを行う情報処理装置である。
【0028】
かかる構成により、商談の会議における元情報のみを用いて商談情報を商談管理装置に蓄積できる。
【発明の効果】
【0029】
本発明による情報処理装置によれば、商談の会議における音声情報または予定情報である元情報を用いて、適切な商談情報を管理することを支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同商談情報取得処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同商談特定情報取得処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同予定情報処理の例について説明するフローチャート
【
図8】同予定商談処理の例について説明するフローチャート
【
図9】同端末装置2の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザが行う商談の会議における音声情報または予定情報である元情報を受け付けた場合、当該ユーザに対して、当該商談に関する商談情報を、商談管理装置で管理するか否かを問合せ、管理するとのユーザ回答を受け付けた場合に、商談管理装置に商談情報を蓄積する情報処理装置について説明する。なお、商談の会議は、例えば、ビデオ会議であるが、電話による会議、対面での会議等でも良い。
【0033】
本実施の形態において、取得された商談特定情報に対応する格納領域に商談情報を蓄積する情報処理装置について説明する。
【0034】
本実施の形態において、音声情報または予定情報である元情報を用いて、商談特定情報を決定する情報処理装置について説明する。
【0035】
本実施の形態において、音声情報または予定情報である元情報を用いて、商談特定情報の2以上の候補を商談管理装置から取得し、当該2以上の候補をユーザに対して出力し、ユーザからの候補の選択を受信し、当該選択された商談特定情報に対応する格納領域に商談情報を蓄積する情報処理装置について説明する。
【0036】
本実施の形態において、商談情報のスキーマ情報を用いて元情報から商談情報を取得し、当該商談情報を蓄積する情報処理装置について説明する。
【0037】
本実施の形態において、商談の会議中に音声情報を受け付け、当該商談の終了を検出し、商談の終了後、直ちに、商談情報を商談管理装置で管理するか否かをユーザに問い合わせる情報処理装置について説明する。
【0038】
本実施の形態において、商談の予定情報から当該商談の終了を検出し、商談の終了後、直ちに、商談情報を商談管理装置で管理するか否かをユーザに問い合わせる情報処理装置について説明する。
【0039】
本実施の形態において、商談情報を商談管理装置で管理するか否かをチャットツールを用いて問い合わせる情報処理装置について説明する。
【0040】
本実施の形態において、商談であると判断した場合のみ、当該商談の商談情報を商談管理装置3で管理するか否かを問合せる情報処理装置について説明する。
【0041】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0042】
また、本明細書において、情報Zを選択したり、決定したりすることは、情報Zを取得すること、情報Zへのポインタを取得すること、情報ZのIDを取得すること、情報Zにフラグを立てること等であり、情報Zにアクセスできれば良い。
【0043】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上の端末装置2、商談管理装置3、および生成AI装置4を備える。なお、情報システムAは、図示しない会議支援装置、または図示しない予定管理装置を備えても良い。
【0044】
情報処理装置1は、ユーザが行う商談の会議における音声情報を用いて商談情報を取得し、当該商談情報を商談管理装置3に蓄積する装置である。情報処理装置1は、会議を支援する機能を有しても良い。会議を支援する機能は、例えば、Zoom(登録商標)が提供するウェブ会議の機能、Teams(登録商標)が提供するウェブ会議の機能である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。情報処理装置1は端末でも良い。情報処理装置1が端末である場合、情報システムAに端末装置2は不要である、または情報処理装置1が端末装置2を兼ねる、と考えて良い。情報処理装置1が端末である場合、情報処理装置1は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。
【0045】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、通常、商談の会議の参加者である。端末装置2には、会議における相手側の映像や音声が出力される。端末装置2は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。端末装置2は、商談の会議の音声情報を録音する機能を有しても良い。
【0046】
商談管理装置3は、商談情報を管理する装置である。商談管理装置3には、商談を特定する1または2以上の各商談特定情報に対応付けて、商談情報が格納されている。商談管理装置3は、例えば、Salesforce(登録商標)のサーバ、サイボウズ(登録商標)のサーバ、CRM(顧客管理システム)のサーバである。商談管理装置3は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、データベース装置等でも良く、その種類は問わない。
【0047】
生成AI装置4は、生成AIの機能を有する装置である。生成AI装置4は、ここでは、通常、テキスト生成系AIの機能を有する。生成AIは、例えば、ChatGPT、Google Bardであるが、問わない。なお、Googleは登録商標である。生成AI装置4は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。なお、生成AI装置4は、適宜、生成AIと言う。また、情報処理装置1が生成AIの機能を有していても良い。かかる場合、生成AI装置4は不要である。
【0048】
図示しない会議支援装置は、2以上のユーザ間の会話を支援する会話アプリを機能させる装置である。会議支援装置は、ウェブ会議を支援するサーバである。会議支援装置は、例えば、ZOOM(登録商標)のサーバ、WEBEX(登録商標)のサーバ、Teams(登録商標)のサーバ、google(登録商標)Meetのサーバである。会話アプリとは、会話を支援するアプリケーションである。会話は、例えば、オンライン会議での会話であるが、電話による会話でも良い。会話アプリは、例えば、ウェブ会議のアプリ、電話のアプリである。会話アプリは、例えば、Zoom(登録商標)、Teams(登録商標)、Zoom(登録商標)Phoneである。会議支援装置は、通常、サーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。会議支援装置は、例えば、ウェブ会議の音声情報を情報処理装置1に提供する。
【0049】
図示しない予定管理装置は、1または2以上の各ユーザの1または2以上の予定情報を管理するサーバである。予定管理装置は、例えば、google calendarのサーバである。
【0050】
予定情報とは、ユーザの予定を特定する情報である。予定情報は、スケジュール情報と言っても良い。予定情報は、通常、予定の開始時情報、予定の終了時情報を有する。予定情報は、ユーザ識別子に対応付いている。予定情報は、例えば、後述する商談特定情報を有する。予定情報は、例えば、2以上の商談特定情報を有する。予定情報が有する商談特定情報は、例えば、商談の相手先情報、商談のタイトルである。予定情報は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。
【0051】
会議支援装置と予定管理装置とは、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0052】
情報処理装置1と1または2以上の各端末装置2、情報処理装置1と商談管理装置3、情報処理装置1と生成AI装置4、情報処理装置1と会議支援装置、および情報処理装置1と予定管理装置は、通常、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0053】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0054】
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。受付部12は、予定取得部120、音声受付部121、選択受付部122、および回答受付部123を備える。処理部13は、終了検知部131、商談情報取得部132、問合部133、および蓄積部134を備える。商談情報取得部132は、音声認識手段1321、商談判断手段1322、商談特定情報取得手段1323、および商談情報取得手段1324を備える。出力部14は、商談特定候補出力部141を備える。
【0055】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0056】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、音声情報、1または2以上の問合先情報、スキーマ情報、または各種の条件である。各種の条件は、例えば、問合条件、選択条件、1または2以上のユーザ識別子である。
【0057】
問合先情報とは、問合先を特定する情報である。問合先とは、ユーザに対して問合せを行う先である。問合先情報には、通常、ユーザ識別子に対応付いている。問合先情報は、例えば、チャットツールのユーザIDである。問合先情報は、例えば、メールアドレス、電話番号である。
【0058】
チャットツールは、例えば、Slack(登録商標)、Teams(登録商標)、チャットボット等である。
【0059】
ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザは、商談を行うユーザである。ユーザは、商談を行う担当者である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、所属企業と氏名、チャットツールのユーザID、メールアドレス、電話番号である。格納部11のユーザ識別子は、予定管理装置に登録されているユーザ識別子であることは好適である。格納部11のユーザ識別子は、商談情報の商談管理装置3への蓄積サービスのサービスを受けることができるユーザの識別子であることは好適である。
【0060】
スキーマ情報とは、商談情報が有する1または2以上の商談属性値を特定する情報である。スキーマ情報は、例えば、1または2以上の商談属性名を有する。商談属性名は、適宜、属性値と言う。スキーマ情報は、例えば、「<予算><競合><状態>」である。<状態>は、商談の状態(例えば、「初期」「中盤」「もうすぐ契約」など)である。なお、商談属性値は、適宜、属性値と言う。
【0061】
商談情報とは、商談に関する情報である。商談情報は、通常、1または2以上の商談属性値を有する。商談情報は、商談特定情報に対応付く。
【0062】
商談属性値とは、商談に関する属性値である。商談属性値は、例えば、「競合」、「予算」、「納期」、「商談相手の責任者」、「商談状態」である。「商談状態」とは、商談の進み具合いを示す情報である。「商談状態」は、例えば、「初期」「中盤」「最終」である。「商談状態」は、契約に至る確率でも良い。
【0063】
商談特定情報とは、商談を特定する情報である。商談特定情報は、例えば、商談のID、商談の相手先情報、商談のタイトル、またはこれらの組み合わせである。相手先情報とは、商談の相手を特定する情報である。相手先情報は、例えば、商談の会社名、商談の相手先担当者の氏名、商談の相手先担当者のメールアドレス、商談の相手先担当者の電話番号である。なお、商談特定情報は、商談を特定する情報であれば、何でも良い。
【0064】
問合条件とは、ユーザに対して問合せを行うための条件である。問合条件は、例えば、音声情報に対する会議が商談であると判断されたことである。問合条件は、例えば、商談特定情報が取得できなかったこと、2以上の商談特定情報を取得したことである。なお、音声情報が受け付けられた場合に、常に、ユーザに対する問合せが行われても良い。
【0065】
選択条件とは、商談特定候補をユーザに選択させるための条件である。選択条件は、例えば、例えば、2以上の商談特定候補が取得されたことである。選択条件は、例えば、例えば、1以上の商談特定候補が取得されたことである。
【0066】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、元情報、音声情報、予定情報、一の商談特定候補の選択、ユーザ回答、音声解析指示である。
【0067】
元情報とは、ユーザが行う商談に関する情報である商談情報を取得する元になる情報である。元情報は、会議の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である。
【0068】
音声解析指示とは、音声情報に基づいて商談情報を取得する指示である。音声解析指示は、音声情報を含むことは好適である。
【0069】
予定取得部12は、予定管理装置から予定情報を取得する。予定取得部12は、例えば、1以上の各ユーザ識別子を取得し、ユーザ識別子と対になる1以上の予定情報を予定管理装置から取得する。
【0070】
予定取得部12は、例えば、格納部11から1以上の各ユーザ識別子を取得する。また、予定取得部12は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得する。次に、予定取得部12は、例えば、取得したユーザ識別子で識別される予定情報であり、現在時刻が終了時刻または終了時刻の経過後閾値以内の時刻を示す終了時情報を有する予定情報を予定管理装置から取得する。
【0071】
音声受付部121は、ユーザが行う商談の会議における音声情報を受け付ける。音声受付部121は、商談の会議中に、継続して、音声情報を受け付けても良い。
【0072】
ここでは、受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、マイクから入力された音声情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0073】
音声受付部121は、例えば、端末装置2に録音された端末装置2から音声情報を受信する。
【0074】
音声受付部121は、例えば、図示しない会議支援装置から音声情報を受信する。音声受付部121は、例えば、商談の会議中に、継続して、音声情報を受け付ける。
【0075】
選択受付部122は、後述する商談特定候補出力部141が出力した1または2以上の商談特定候補のうちの一の商談特定候補の選択を受け付ける。選択受付部122は、通常、2以上の商談特定候補のうちの一の商談特定候補の選択を受け付ける。一の商談特定候補の選択は、例えば、一の商談特定候補を識別する候補識別子、または一の商談特定候補である。
【0076】
選択受付部122は、例えば、一の商談特定候補の選択を、端末装置2から受信する。
【0077】
選択受付部122は、商談特定候補出力部141が出力した商談特定候補に対して、ユーザが修正または追記した一の商談特定候補を受け付けても良い。
【0078】
回答受付部123は、問合部133における問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける。ユーザ回答は、例えば、「商談情報を蓄積する(例えば「1」)」または「商談情報を蓄積しない(例えば「0」)」である。
【0079】
ユーザ回答は、例えば、蓄積される商談情報の全部または一部を含む。かかる商談情報の一部または全部は、ユーザが入力した情報でも良いし、商談情報取得部132が取得した情報でも良い。
【0080】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、終了検知部131、商談情報取得部132、問合部133、または蓄積部134が行う処理である。
【0081】
終了検知部131は、商談の終了を検知する。終了検知部131は、例えば、音声受付部121が、継続して受け付けていた音声情報が途切れたことに応じて、商談の終了を検知する。終了検知部131は、例えば、音声受付部121における録音の終了を検知することにより、商談の終了を検知する。
【0082】
終了検知部131は、例えば、会議の終了時刻を含む予定情報から商談の終了を検知する。終了検知部131は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得する。終了検知部131は、例えば、予定情報に含まれる終了時刻情報が特定する終了時刻が現在時刻と一致する場合、または予定情報に含まれる終了時刻情報が特定する終了時刻が現在時刻からの経過時間が閾値以内(例えば、5分以内)である場合に、当該予定情報に対応する商談の終了を検知する。
【0083】
商談情報取得部132は、元情報を用いて、商談に関する情報である商談情報を取得する。
【0084】
商談情報取得部132は、例えば、音声受付部121が受け付けた音声情報を用いて、商談情報を取得する。商談情報取得部132は、例えば、音声情報に対して音声認識処理を行い、テキストを取得し、当該テキストから商談情報を取得する。
【0085】
商談情報取得部132は、例えば、予定取得部120が取得した予定情報を用いて、商談情報を取得する。商談情報取得部132は、例えば、予定情報が有する商談の相手先情報、または予定情報が有する商談のタイトルのうちの1以上の情報を取得する。
【0086】
商談情報取得部132は、元情報を用いて、商談特定情報を取得することは好適である。商談情報取得部132は、元情報を用いて、商談情報と商談特定情報とを取得しても良い。なお、商談情報は商談特定情報を含んでも良い。
【0087】
商談情報取得部132は、音声情報を用いて、商談特定情報を取得することは好適である。商談情報取得部132は、例えば、音声情報に対して音声認識処理を行い、テキストを取得し、当該テキストから商談特定情報を取得する。
【0088】
商談情報取得部132は、音声情報を用いて、2以上の商談特定候補を取得しても良い。商談特定候補とは、商談特定情報の候補である。
【0089】
商談情報取得部132は、例えば、予定取得部120が取得した予定情報を用いて、商談特定情報を取得する。ここでの商談特定情報は、例えば、商談の相手先情報、商談のタイトルである。
【0090】
商談情報取得部132は、元情報を用いて、商談特定情報の候補である2以上の商談特定候補を商談管理装置3から取得しても良い。
【0091】
商談情報取得部132は、音声情報を用いて、商談特定情報の候補である2以上の商談特定候補を商談管理装置3から取得しても良い。商談情報取得部132は、例えば、音声情報に対して音声認識処理を行い、テキストを取得し、当該テキストから1以上のキー(用語)として、商談管理装置3を検索し、当該商談管理装置3から1または2以上の商談特定候補を取得する。
【0092】
商談情報取得部132は、予定取得部120が取得した予定情報を用いて、商談特定情報の候補である1または2以上の商談特定候補を商談管理装置3から取得しても良い。商談情報取得部132は、例えば、予定情報が有する商談の相手先情報または商談のタイトルをキーとして、商談管理装置3を検索し、当該商談管理装置3から1または2以上の商談特定候補を取得する。
【0093】
商談情報取得部132は、例えば、スキーマ情報に基づいて、元情報を用いて、1以上の属性値を取得し、1以上の属性値を含む商談情報を構成する。
【0094】
商談情報取得部132は、例えば、スキーマ情報に基づいて、音声情報を用いて、1以上の属性値を取得し、1以上の属性値を含む商談情報を構成する。
【0095】
商談情報取得部132は、例えば、スキーマ情報が有する1または2以上の各属性名に対応する属性値を、音声情報を音声認識して取得されたテキストを用いて取得し、当該1または2以上の属性値を有する商談情報を構成する。商談情報取得部132は、例えば、音声情報を音声認識して取得されたテキストから1または2以上の各属性名を検知し、当該各属性名の周辺に存在する属性値を取得する。商談情報取得部132は、例えば、音声情報または当該音声情報を音声認識して取得されたテキストを生成AIに渡し、当該渡した情報から、1または2以上の各属性名に対応する属性値を取得することを促すプロンプトを生成AIに与え、生成AIからの回答に含まれる1または2以上の属性値を取得する。
【0096】
商談情報取得部132は、音声情報を用いて、蓄積される商談情報のうちの一部の情報である部分商談情報を取得しても良い。
【0097】
商談情報取得部132は、例えば、スキーマ情報が有する1または2以上の各属性名に対応する属性値を、予定取得部120が取得した予定情報を用いて取得し、当該1または2以上の属性値を有する商談情報を構成する。なお、当該1または2以上の属性値は、例えば、商談の相手先情報、商談のタイトルである。
【0098】
商談情報取得部132は、予定情報を用いて、蓄積される商談情報のうちの一部の情報である部分商談情報を取得しても良い。
【0099】
商談情報取得部132は、回答受付部123が受け付けたユーザ回答に含まれる商談情報を取得しても良い。なお、ユーザ回答に商談情報の一部または全部が含まれる場合は、商談情報取得部132が音声情報を用いて商談情報が取得できなかった場合であることは好適である。
【0100】
商談情報取得部132は、元情報を用いて、元情報に対する会議が商談であるか否かを判断することは好適である。
【0101】
商談情報取得部132は、例えば、音声受付部121が受け付けた音声情報に対する会議が商談であるか否かを判断する。商談情報取得部132は、例えば、音声情報を音声認識処理した結果であるテキストの一部または全部を用いて、当該テキストの一部または全部のクラスが「商談」であるか「商談以外」であるかを取得する。商談情報取得部132は、例えば、生成AIにテキストを与え、当該テキストが商談におけるテキストであるか否かの回答を求めるプロンプトを生成AIに与え、生成AIからその回答を取得しても良い。商談情報取得部132は、例えば、テキストにスキーマ情報が有する1以上の各属性名が存在するか否かを判断し、存在の状況に応じて、当該テキストが商談におけるテキストであるか否かを判断しても良い。商談情報取得部132は、例えば、テキストにスキーマ情報が有する1以上の各属性名が存在しない場合、当該テキストが商談におけるテキストではないと判断する。
【0102】
音声認識手段1321は、音声受付部121が受け付けた音声情報に対して音声認識処理を行い、テキストを取得する。
【0103】
商談判断手段132は、元情報を用いて、元情報のクラスを取得する。クラスは、通常、「商談」であるか「商談以外」である。クラス「商談以外」は、2以上のクラスに分かれていても良い。なお、テキストのクラスを決定する処理は公知技術である。
【0104】
商談判断手段1322は、例えば、音声認識手段1321が取得したテキストの一部または全部を用いて、音声情報のクラスを取得する。
【0105】
商談判断手段1322は、例えば、音声認識手段1321が取得したテキストの一部または全部を生成AIに渡し、当該テキストの一部または全部が「商談」であるか否かの回答を生成AIから取得しても良い。
【0106】
商談判断手段1322は、例えば、学習モデルとテキストの一部または全部とを用いて、機械学習の予測処理によりクラスを取得する。なお、学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。学習モデルは、テキストとクラスとを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理により構成された情報である。学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録商標)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0107】
商談判断手段1322は、例えば、予定取得部120が取得した予定情報に対する会議が商談であるか否かを判断しても良い。
【0108】
商談判断手段1322は、例えば、予定情報の一部または全部を用いて、当該予定情報の一部または全部のクラスが「商談」であるか「商談以外」であるかを取得する。なお、予定情報等の文字列のクラスを決定する技術は公知技術である。商談判断手段1322は、例えば、生成AIに予定情報を与え、当該予定情報が商談における情報であるか否かの回答を求めるプロンプトを生成AIに与え、生成AIからその回答を取得しても良い。商談判断手段1322は、例えば、予定情報にスキーマ情報が有する1以上の各属性名(例えば、相手先の会社名)に対応する属性値(例えば、特定の会社名)が存在するか否かを判断し、存在の状況に応じて、当該予定情報が商談における予定情報であるか否かを判断しても良い。商談判断手段1322は、例えば、予定情報にスキーマ情報が有する1以上の各属性名に対応する属性値が存在しない場合、当該予定情報が商談における予定情報ではないと判断する。商談判断手段1322は、例えば、予定情報に対して自然言語処理し、その処理結果に基づいて、当該予定情報が商談における予定情報であるか否かを判断する。商談判断手段1322は、例えば、予定情報に特定の情報(例えば、「商談」「会社名」)が含まれる場合に当該予定情報が商談における予定情報であると判断する。商談判断手段1322は、例えば、予定情報に特定の情報(例えば、「学会」「年休」「半日年休」)が含まれる場合に当該予定情報が商談における予定情報でないと判断する。商談判断手段1322は、例えば、予定情報と学習モデルとを機械学習の予測処理モジュールに与え、当該予測処理モジュールを実行し、当該予定情報が商談における予定情報であるか否かを示す予測結果を取得する。なお、学習モデルは、予定情報と当該予定情報が商談であるか否かを示す情報とを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理により取得されたモデルである。上述した通り、機械学習のアルゴリズムは問わない。
【0109】
商談特定情報取得手段1323は、元情報を用いて、商談特定情報を取得する。
【0110】
商談特定情報取得手段1323は、例えば、音声認識手段1321が取得したテキストの一部または全部を用いて、商談特定情報を取得する。商談特定情報取得手段1323は、例えば、音声認識手段1321が取得したテキストの一部(例えば、商談の相手の氏名、商談の相手の会社名)をキーとして、商談管理装置3を検索し、当該商談管理装置3から1または2以上の商談特定候補を取得する。商談特定情報取得手段1323は、例えば、音声認識手段1321が取得したテキストを解析し、当該テキストから商談特定情報を構成する情報を取得する。
【0111】
商談特定情報取得手段1323は、例えば、予定取得部120が取得した予定情報の一部または全部を用いて、商談特定情報を取得する。商談特定情報取得手段1323は、例えば、予定取得部120が取得した予定情報から商談特定情報(例えば、商談の相手の氏名、商談の相手の会社名、商談のタイトルのうちの1以上の情報)を取得する。商談特定情報取得手段1323は、例えば、予定情報の一部(例えば、商談の相手の氏名、商談の相手の会社名、商談のタイトルのうちの1以上の情報)をキーとして、商談管理装置3を検索し、当該商談管理装置3から1または2以上の商談特定候補を取得する。
【0112】
商談情報取得手段1324は、例えば、音声認識手段1321が取得したテキストの一部または全部を用いて商談情報を取得する。商談情報取得手段1324は、例えば、音声認識手段1321が取得したテキストの一部または全部から、商談情報を構成する1または2以上の商談属性値を取得する。ここで、商談情報取得手段1324が取得した商談情報は、蓄積される商談情報の一部でも良い。
【0113】
商談情報取得手段1324は、例えば、予定情報の一部または全部を用いて商談情報を取得する。商談情報取得手段1324は、例えば、予定情報の一部または全部から、商談情報を構成する1または2以上の商談属性値(例えば、商談の相手の氏名、商談の相手の会社名、商談のタイトル)を取得する。上述した通り、商談情報取得手段1324が取得した商談情報は、蓄積される商談情報の一部でも良い。
【0114】
問合部133は、商談情報取得部132が取得した商談情報を商談管理装置3に蓄積するか否かをユーザに問い合わせる。
【0115】
問合部133は、商談を行ったユーザのユーザ識別子と対になる問合先情報を格納部11から取得し、当該問合先情報が示す問合先に、商談情報を商談管理装置3に蓄積するか否かを問い合わせるための情報を送信する。かかる情報である問合情報は、商談情報取得部132が取得した商談情報を有することは好適である。問合情報は、商談情報取得部132が取得した商談特定情報を有しても良い。
【0116】
問合部133は、例えば、終了検知部131が商談の終了を検知した場合に、商談情報取得部132が取得した商談情報を商談管理装置3に蓄積するか否かをユーザに問い合わせる。
【0117】
問合部133は、例えば、ユーザが使用するチャットツールに、商談情報取得部132が取得した商談情報を商談管理装置3に蓄積するか否かの問合せを出力する。
【0118】
問合部133は、部分商談情報を含む問合せをユーザに対して出力しても良い。部分商談情報とは、蓄積される商談情報のうちの一部の情報である。部分商談情報は、例えば、商談情報取得部132が音声情報を用いて取得できた1以上の商談属性値である。なお、部分商談情報も、単に、商談情報と言っても良い。
【0119】
問合部133は、商談情報取得部132が会議が商談であると判断した場合のみ、ユーザへの問合せを行うことは好適である。
【0120】
蓄積部134は、回答受付部123が受け付けたユーザ回答が商談管理装置3に蓄積するとの回答である場合に、商談情報を商談管理装置3に蓄積する。蓄積部134は、回答受付部123が受け付けたユーザ回答が有する商談情報または、回答受付部123が受け付けたユーザ回答が有する部分商談情報を含む商談情報を、商談管理装置3に蓄積しても良い。
【0121】
蓄積部134は、商談特定情報に対応付けて、商談情報を商談管理装置3に蓄積しても良い。蓄積部134は、商談情報取得部132が取得した商談特定情報に対応付けて、商談情報を商談管理装置3に蓄積しても良い。
【0122】
蓄積部134は、選択受付部122が受け付けた一の商談特定候補である商談特定情報に対応付けて、商談情報を商談管理装置3に蓄積しても良い。
【0123】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、1または2以上の商談特定候補、商談情報である。
【0124】
出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、端末装置2以外の外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0125】
商談特定候補出力部141は、商談特定情報取得手段1323が取得した1または2以上の商談特定候補をユーザに対して出力する。商談特定候補出力部141は、例えば、1または2以上の商談特定候補を端末装置2に送信する。商談特定候補出力部141は、例えば、チャットツールに1または2以上の商談特定候補をユーザに対して出力する。
【0126】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。
【0127】
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、音声情報、一の商談特定候補の選択、ユーザ回答、音声の録音の停止指示、音声解析指示である、
【0128】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面やマイクによるもの等、何でも良い。
【0129】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。端末処理部23は、会議の音声を録音する。端末処理部23は、音声の録音の停止指示が受け付けられた場合に、録音を停止する。端末処理部23は、録音の停止後、直ちに、送信する音声情報を構成する。端末処理部23は、音声を録音しながら、連続して、送信する音声情報のストリームを構成する。
【0130】
端末送信部24は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、音声情報、一の商談特定候補の選択、ユーザ回答である。端末送信部24は、例えば、会議の音声情報の録音が終了したことを検知し、直ちに、録音した音声情報を情報処理装置1に送信する。端末送信部24は、例えば、連続して、音声情報のストリームを情報処理装置1に送信する。
【0131】
端末受信部25は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、1または2以上の商談特定候補、商談情報である。
【0132】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、1または2以上の商談特定候補、商談情報である。
【0133】
格納部11、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0134】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0135】
受付部12、予定取得部120、音声受付部121、選択受付部122、および回答受付部123は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0136】
処理部13、終了検知部131、商談情報取得部132、問合部133、蓄積部134、音声認識手段1321、商談判断手段1322、商談特定情報取得手段1323、および商談情報取得手段1324は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。問合部133、蓄積部134は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0137】
出力部14、および商談特定候補出力部141は、例えば、無線または有線の通信手段で実現されるが、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されても良い。
【0138】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0139】
端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0140】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0141】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0142】
次に、情報処理装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0143】
(ステップS401)音声受付部121は、音声情報を有する音声解析指示を受け付けたか否かを判断する。音声解析指示を受け付けた場合はステップS402に行き、受け付けなかった場合はステップS414に行く。
【0144】
なお、本ステップにおいて、音声受付部121は、例えば、端末装置2から音声解析指示を受信したか否かを判断する。また、音声解析指示は、ユーザ識別子を含むことは好適である。
【0145】
(ステップS402)処理部13は、音声解析指示に含まれる音声情報、音声解析指示に対応する音声情報、または図示しないバッファの音声情報を取得する。
【0146】
(ステップS403)音声認識手段1321は、ステップS402で取得された音声情報に対して音声認識処理を行い、テキストを取得する。
【0147】
(ステップS404)商談判断手段1322は、ステップS403で取得されたテキストのクラスを取得する。
【0148】
(ステップS405)商談判断手段1322は、ステップS404で取得したクラスが「商談」であるか否かを判断する。「商談」であればステップS406に行き、「商談」でなければステップS413に行く。
【0149】
(ステップS406)商談情報取得手段1324は、取得されているテキストを用いて、商談情報を取得する。かかる商談情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0150】
(ステップS407)問合部133は、問合条件を満たすか否かを判断する。問合条件を満たす場合はステップS408に行き、問合条件を満たさない場合はステップS411に行く。
【0151】
なお、本ステップにおいて、問合部133は、例えば、商談情報取得部132が取得した商談情報が問合条件を満たすか否かを判断する。
【0152】
(ステップS408)問合部133は、問合せ処理を行う。つまり、問合部133は、商談情報を商談管理装置3に蓄積するか否かをユーザに問い合わせる。問合部133は、例えば、音声解析指示に含まれるユーザ識別子と対になる問合先情報を格納部11から取得する。次に、問合部133は、例えば、取得された商談情報を含む問合情報を問合先情報が示す問合先に送信する。なお、送信する商談情報は、商談特定情報を含んでも良い。
【0153】
(ステップS409)回答受付部123は、ステップS408における問合せに対するユーザ回答を受け付けたか否かを判断する。ユーザ回答を受け付けた場合はステップS410に行き、受け付けなかった場合はステップS409に戻る。
【0154】
なお、本ステップにおいて、回答受付部123は、例えば、ステップS408における問合せに対するユーザ回答を端末装置2から受信したか否かを判断する。
【0155】
(ステップS410)蓄積部134は、ステップS409で受け付けられたユーザ回答が「蓄積する」であるか「蓄積しない」であるかを判断する。「蓄積する」である場合はステップS411に行き、「蓄積しない」である場合はステップS401に戻る。
【0156】
(ステップS411)商談特定情報取得手段1323は、商談特定情報を取得する。かかる商談特定情報取得処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0157】
(ステップS412)蓄積部134は、ステップS411で取得された商談特定情報が特定する記憶領域であり、商談管理装置3の記憶領域に、商談情報を蓄積する。ステップS401に戻る。
【0158】
(ステップS413)処理部13は、エラー出力を行う。ステップS401に戻る。処理部13は、例えば、「商談」でない旨のエラーメッセージを端末装置2に送信する。
【0159】
(ステップS414)音声受付部121は、音声情報のストリームを受け付けたか否かを判断する。音声情報のストリームを受け付けた場合はステップS415行き、受け付けなかった場合はステップS417に行く。
【0160】
(ステップS415)処理部13は、ステップS414で受け付けられた音声情報のストリームを図示しないバッファに一時蓄積する。なお、ここで、連続して受け付けられている音声情報のストリームは、追記していく。
【0161】
(ステップS416)終了検知部131は、会議が終了であるか否かを判断する。会議が終了であればステップS402に行き、会議が終了でなければステップS401に戻る。
【0162】
(ステップS417)処理部13等は、予定情報処理を行う。予定情報処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。なお、予定情報処理とは、予定情報を用いて、商談情報を商談管理装置に蓄積することを支援する処理である。
【0163】
なお、
図4のフローチャートにおいて、S415の前または後に、音声認識手段1321は、受け付けられた音声情報に対して、直ちに、音声認識処理を行い、テキストを取得し、当該テキストを蓄積しても良い。
【0164】
また、
図4のフローチャートにおいて、問合せ処理を行うことは必須ではない。取得された商談情報は、ユーザに問い合わせることなく、商談管理装置3に蓄積されても良い。
【0165】
さらに、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0166】
次に、ステップS406の商談情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0167】
(ステップS501)商談情報取得手段1324は、格納部11から商談情報の構成を示すスキーマ情報を格納部11から取得する。
【0168】
(ステップS502)商談情報取得手段1324は、カウンタiに1を代入する。
【0169】
(ステップS503)商談情報取得手段1324は、スキーマ情報に基づき、商談情報を構成するi番目の商談属性値を取得するか否かを判断する。i番目の商談属性値を取得する場合はステップS504に行き、取得しない場合は上位処理にリターンする。
【0170】
なお、本ステップにおいて、商談情報取得手段1324は、例えば、スキーマ情報がi番目の属性名を有するか否かを判断する。
【0171】
(ステップS504)商談情報取得手段1324は、取得されているテキストを用いて、i番目の商談属性値を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。なお、取得されているテキストとは、音声情報の音声認識結果のテキスト、予定情報のうちの1種類または2種類の情報である。
【0172】
(ステップS505)商談情報取得手段1324は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
【0173】
なお、
図5のフローチャートにおいて、商談情報取得手段1324が取得する商談情報は、蓄積される商談情報の一部であっても良い。
【0174】
次に、ステップS411の商談特定情報取得処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0175】
(ステップS601)商談特定情報取得手段1323は、カウンタiに1を代入する。
【0176】
(ステップS602)商談特定情報取得手段1323は、商談特定情報を検索するためのi番目のキー(用語)を取得するか否かを判断する。i番目のキーを取得する場合はステップS603に行き、取得しない場合はステップS605に行く。なお、商談特定情報を検索するための取得するキーは予め決まっている。i番目のキーは、例えば、商談の相手方の会社名、商談の相手方の氏名、自分の会社名、自分の氏名、商談の対象の商品名またはサービス名である。
【0177】
(ステップS603)商談特定情報取得手段1323は、テキストを用いて、i番目のキーを取得する。なお、ここでのテキストとは、音声情報の音声認識結果のテキスト、予定情報のうちの1種類または2種類の情報である。
【0178】
(ステップS604)商談特定情報取得手段1323は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0179】
(ステップS605)商談特定情報取得手段1323は、ステップS603で取得した1以上のキーを用いて、商談管理装置3を検索するためのクエリを構成する。クエリは、通常、1以上のキーを有する。クエリは、例えば、SQLであるが、問わない。なお、クエリは、検索式と言っても良い。
【0180】
(ステップS606)商談特定情報取得手段1323は、ステップS605で構成したクエリを用いて、商談管理装置3を検索し、商談管理装置3から1以上の商談特定候補を取得する。なお、ここで商談特定候補が取得できない場合があっても良い。
【0181】
(ステップS607)商談特定情報取得手段1323は、ステップS606における検索結果が選択条件を満たすか否かを判断する。選択条件を満たす場合はステップS608に行き、満たさない場合はステップS610に行く。
【0182】
(ステップS608)商談特定情報取得手段1323は、ステップS606で取得した1または2以上の商談特定候補をユーザに対して出力する。なお、ユーザは、例えば、音声解析指示を送信したユーザ、受け付けられた音声情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザ、または取得された予定情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザである。
【0183】
本ステップにおいて、例えば、商談特定情報取得手段1323は、ステップS606で取得した1以上の商談特定候補を端末装置2に送信する。
【0184】
(ステップS609)選択受付部122は、商談特定候補の出力に対して、ユーザから選択を受け付けたか否かを判断する。選択を受け付けた場合はステップS610に行き、選択を受け付けなかった場合はステップS609に戻る。
【0185】
(ステップS610)商談特定情報取得手段1323は、ステップS609における選択に対応する商談特定候補を取得し、図示しないバッファに当該商談特定候補を蓄積する。上位処理にリターンする。
【0186】
次に、ステップS416の予定情報処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0187】
(ステップS701)予定取得部120は、カウンタiに1を代入する。
【0188】
(ステップS702)予定取得部120は、i番目のユーザ識別子が格納部11に存在するか否かを判断する。i番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS703に行き、i番目のユーザ識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、かかるi番目のユーザ識別子は、例えば、予定情報に基づいて商談情報の蓄積支援を行うサービスを受けるユーザとして、登録されているユーザの識別子である。
【0189】
(ステップS703)予定取得部120は、i番目のユーザ識別子が格納部11から取得する。
【0190】
(ステップS704)予定取得部120は、図示しない時計から現在時刻を取得する。
【0191】
(ステップS705)予定取得部120は、i番目のユーザ識別子と現在時刻とに対応する予定情報を予定管理装置から取得するためのクエリを構成する。
【0192】
なお、クエリは、例えば、「SELECT 予定情報 FROM 予定管理表 WHERE 予定情報と対になるユーザ識別子=i番目のユーザ識別子 AND 0<=現在時刻-予定情報.終了時刻情報<=5分」である。かかるクエリは、予定情報と対になるユーザ識別子がi番目のユーザ識別子であり、かつ予定情報の終了時刻情報が現在時刻または現在時刻から5分以内である予定情報を取得するクエリである。
【0193】
(ステップS706)予定取得部120は、ステップS705で構成したクエリを用いて、予定管理装置を検索する。
【0194】
(ステップS707)予定取得部120は、ステップS706で予定情報を取得できたか否かを判断する。予定情報を取得できた場合はステップS708に行き、予定情報を取得できなかった場合はステップS711に行く。
【0195】
(ステップS708)商談判断手段1322は、ステップS706で取得された予定情報の一部または全部を用いて、予定情報のクラスを取得する。クラスは、通常、「商談」であるか「商談以外」である。
【0196】
(ステップS709)商談判断手段1322は、ステップS708で取得したクラスが「商談」であるか否かを判断する。「商談」であればステップS710に行き、「商談」でなければステップS711に行く。
【0197】
(ステップS710)商談情報取得手段1324は、ステップS706で取得された予定情報を用いて、商談情報を取得する。かかる予定商談処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。なお、予定商談処理とは、商談である予定情報を用いて、商談情報を蓄積する処理である。
【0198】
(ステップS711)予定取得部120は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0199】
なお、
図7のフローチャートにおいて、例えば、ユーザごとの処理を並列処理することは好適である。
【0200】
次に、ステップS710の予定商談処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
図8のフローチャートにおいて、
図4のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0201】
(ステップS801)商談情報取得部132は、取得されている予定情報に対応する音声情報が取得できるか否かを判断する。音声情報が取得できる場合はステップS402に行き、音声情報が取得できない場合はステップS406に行く。
【0202】
なお、ステップS801において、商談情報取得部132は、例えば、取得されている予定情報と対になるユーザ識別子と、予定情報が有する開始時刻情報または終了時刻情報とを用いて、当該ユーザ識別子と対になり、かつ開始時刻情報または終了時刻情報が対応する時間帯と対になる音声情報が会議支援装置に存在するか否かを判断する。商談情報取得部132は、例えば、音声受付部121が受け付けた音声情報であり、ユーザ識別子と対になる音声情報が存在するか否かを判断する。その他、商談情報取得部132は、取得されている予定情報に対応する音声情報が取得できるか否かを判断する方法は問わない。
【0203】
次に、端末装置2の動作例について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
【0204】
(ステップS901)端末処理部23は、商談が開始されたか否かを判断する。商談が開始された場合はステップS902に行き、そうでない場合はステップS909に行く。
【0205】
(ステップS902)端末受付部22は、音声を受け付ける。
【0206】
(ステップS903)端末処理部23は、ステップS902で受け付けた音声に基づく音声情報を蓄積する。
【0207】
(ステップS904)端末処理部23は、端末格納部21のリアルタイム送信フラグを確認し、音声情報を情報処理装置1に送信するか否かを判断する。音声情報を送信する場合はステップS905に行き、送信しない場合はステップS906に行く。なお、リアルタイム送信フラグとは、音声情報を取得した場合に直ちに音声情報を情報処理装置1に送信するか否かを示すフラグである。
【0208】
(ステップS905)端末送信部24は、音声情報のストリームを情報処理装置1に送信する。
【0209】
(ステップS906)端末処理部23は、商談(録音)を終了するか否かを判断する。商談(録音)を終了する場合はステップS907に行き、終了しない場合はステップS902に戻る。
【0210】
(ステップS907)端末処理部23は、端末格納部21の解析フラグを確認し、音声解析指示を情報処理装置1に送信するか否かを判断する。音声解析指示を情報処理装置1に送信する場合はステップS908に行き、送信しない場合はステップS901に戻る。なお、解析フラグとは、商談の終了後に自動的に音声解析指示を情報処理装置1に送信するか否かを示すフラグである。
【0211】
(ステップS908)端末送信部24は、音声解析指示を情報処理装置1に送信する。
【0212】
(ステップS909)端末受付部22は、音声解析指示を受け付けたか否かを判断する。音声解析指示を受け付けた場合はステップS910に行き、受け付けなかった場合はステップS911に行く。
【0213】
(ステップS910)端末処理部23は、端末格納部21の音声情報を取得し、当該音声情報を有する音声解析指示を構成する。端末送信部24は、当該音声解析指示を情報処理装置1に送信する。ステップS901に戻る。
【0214】
(ステップS911)端末受信部25は、問合情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。問合情報を受信した場合はステップS912に行き、受信しなかった場合はステップS915に行く。
【0215】
(ステップS912)端末出力部26は、問合情報を出力する。なお、問合情報は、例えば、「蓄積する」または「蓄積しない」を選択できる画面情報である。
【0216】
(ステップS913)端末受付部22は、問合情報の出力に対応するユーザ回答を受け付けたか否かを判断する。ユーザ回答を受け付けた場合はステップS914に行き、受け付けなかった場合はステップS913に戻る。
【0217】
(ステップS914)端末送信部24は、ステップS913で受け付けられたユーザ回答を情報処理装置1に送信する。ステップS901に戻る。
【0218】
(ステップS915)端末受信部25は、1または2以上の商談特定情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。商談特定情報を受信した場合はステップS916に行き、受信しなかった場合はステップS901に戻る。
【0219】
(ステップS916)端末出力部26は、1または2以上の商談特定情報を出力する。
【0220】
(ステップS917)端末受付部22は、出力された商談特定情報に対する選択を受け付けたか否かを判断する。選択を受け付けた場合はステップS918に行き、受け付けなかった場合はステップS917に戻る。
【0221】
(ステップS918)端末送信部24は、商談特定情報に対する選択を情報処理装置1に送信する。ステップS901に戻る。
【0222】
なお、
図9のフローチャートにおいて、端末受付部22は、ユーザが入力した予定情報を受け付ける。そして、端末処理部23は、当該予定情報を用いて、予定管理装置に蓄積する予定情報を構成する。次に、端末送信部24は、当該予定情報を、ユーザ識別子と対にして予定管理装置に送信する。また、予定管理装置は、ユーザ識別子と対になる予定情報を端末受付部22から受信し、当該ユーザ識別子と対にして、受信した予定情報を蓄積する。
【0223】
また、
図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0224】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0225】
商談管理装置3には、
図10に示す商談管理表が格納されている。商談管理表とは、商談を管理する表である。商談管理表は、「ID」「商談識別子」「商談名」「担当者情報」「相手情報」「商談属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「担当者情報」は「担当ID」「会社名」「担当者名」を有する。「相手情報」は「相手組織」「商談相手」を有する。「商談属性値」は「競合」「予算」「納期」「相手責任者」「商談状態」を有する。
【0226】
「ID」はレコードを識別する情報である。「担当者情報」は、商談するユーザの情報である。「担当ID」はユーザ識別子である。「会社名」はユーザが属する会社の名称である。「担当者名」はユーザの名前である。「相手情報」は商談相手の情報である。「相手組織」は商談相手の組織の名前である。「商談相手」は商談相手の名前である。
【0227】
格納部11には、
図11に示す問合先管理表が格納されている。問合先管理表とは、問合先を管理する表である。問合先管理表は、「ID」「担当ID」「問合先情報」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「担当ID」はユーザ識別子である。「問合先情報」は、ここでは、SlackのIDまたはメールアドレスである。
【0228】
格納部11には、
図12に示すスキーマ情報が格納されている。スキーマ情報は、2以上の商談属性名を有する。
【0229】
また、ここでは、格納部11の問合条件は「音声情報のクラスが「商談」であること」である。選択条件は、「商談特定情報取得手段1323が取得した商談特定情報が2以上であること」である、とする。
【0230】
さらに、端末装置2の端末格納部21には、「リアルタイム送信フラグ=OFF(送信しない)」、および「解析フラグ=ON(商談の終了後に自動的に音声解析指示を情報処理装置1に送信する)」が格納されている、とする。また、端末格納部21には、商談するユーザのユーザ識別子「M01」が格納されている、とする。
【0231】
以上の状況において、情報システムAの3つの具体的な動作例について説明する。具体例1は、会議の音声情報に基づいて商談情報を蓄積する場合である。具体例2は、会議の予定情報に基づいて商談情報を蓄積する場合である。具体例3は、会議の音声情報と予定情報とに基づいて商談情報を蓄積する場合である。
【0232】
(具体例1)
ユーザ識別子「M01」で識別されるユーザ「A1」は、商談相手との商談を開始した、とする。そして、商談中、端末装置2の端末処理部23は、商談の音声を録音し、音声情報を端末格納部21に蓄積していく、とする。
【0233】
そして、商談終了後、端末装置2の端末処理部23は、会議の終了を検知した、とする。次に、端末処理部23は、端末格納部21の解析フラグ「ON」を確認し、音声解析指示を情報処理装置1に送信する、と判断する。端末処理部23は、音声情報とユーザ識別子「M01」とを端末格納部21から取得する。次に、端末送信部24は、音声情報とユーザ識別子「M01」とを有する音声解析指示を情報処理装置1に送信する。
【0234】
次に、情報処理装置1の音声受付部121は、音声情報とユーザ識別子「M01」とを有する音声解析指示を受信する。
【0235】
次に、処理部13は、受信された音声解析指示に含まれる音声情報とユーザ識別子「M01」とを取得する。
【0236】
次に、音声認識手段1321は、取得された音声情報に対して音声認識処理を行い、テキストを取得する。
【0237】
次に、商談判断手段1322は、取得されたテキストのクラス「商談」を取得する。
【0238】
次に、商談情報取得手段1324は、取得されたテキストを用いて、かつスキーマ情報(
図12)に従って、生成AIに与えるプロンプトを構成する。ここでは、商談情報取得手段1324は、
図13に示すプロンプト雛形を用いて、生成AIに与えるプロンプトを構成する。なお、プロンプト雛形(
図13)における「<」および「>」で囲まれた文字列は変数である。つまり、商談情報取得手段1324は、プロンプト雛形(
図13)の変数「<テキスト>」に、音声認識手段1321が取得したテキストを代入し、プロンプトを構成する。
【0239】
次に、商談情報取得手段1324は、生成AIに当該プロンプトを渡し、生成AIから
図14に示す回答を得た、とする。
【0240】
次に、問合部133は、取得されたクラス「商談」から、問合条件を満たす、と判断する。
【0241】
次に、問合部133は、商談情報を含む問合情報を構成する。次に、問合部133は、当該問合情報をユーザの端末装置2に送信し、ユーザに問い合わせる。
【0242】
次に、端末装置2は、問合情報を受信し、出力する。かかる問合情報の出力の例は、
図15である。
【0243】
次に、ユーザ「A1」は属性名「相手責任者」に対応する属性値「J山K子課長」を入力し、「蓄積する」ボタンを指示した、とする。
【0244】
そして、端末装置2は、「<相手責任者>J山K子課長」および「蓄積する」を含むユーザ回答を情報処理装置1に送信する。
【0245】
次に、情報処理装置1の回答受付部123は、当該ユーザ回答を端末装置2から受信する。
【0246】
次に、蓄積部134は、受信されたユーザ回答が「蓄積する」を含むと判断する。また、蓄積部134は、「<相手責任者>J山K子課長」を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0247】
次に、商談特定情報取得手段1323は、ユーザ識別子「M01」を取得する。また、テキストから取得された属性値(例えば、競合「J社」)を取得する。次に、商談特定情報取得手段1323は、商談管理装置3の商談管理表(
図10)を検索し、ユーザ識別子「M01」と「競合=J社」とを有する「ID=1,2」の2つのレコードを検索し、各レコードの商談特定情報(ここでは、商談識別子と商談名)を取得する。
【0248】
次に、商談特定情報取得手段1323は、検索結果が2つの商談特定情報を含むことを検知し、選択条件を満たす、と判断する。
【0249】
次に、商談特定情報取得手段1323は、取得した2つの商談特定候補を端末装置2に送信する。
【0250】
次に、端末装置2は、2つの商談特定候補を受信し、出力する。かかる出力例は、
図16である。
【0251】
次に、ユーザは、商談特定候補「商談識別子:N01 商談名:B社との商談」を選択し、「送信」ボタンを押下した、とする。
【0252】
次に、端末装置2は、選択された商談特定候補「商談識別子:N01 商談名:B社との商談」を含む選択を、情報処理装置1に送信する。
【0253】
次に、情報処理装置の選択受付部122は、「商談識別子:N01 商談名:B社との商談」を含む選択を受信する。
【0254】
次に、蓄積部134は、商談管理装置3の商談管理表(
図10)の「商談識別子:N01」を有するレコードに、商談属性値「<予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <相手責任者>J山K子課長 <商談状態>初期 ・・・」を蓄積する。
【0255】
(具体例2)
ユーザ「A1」の入力により、予定管理装置には、ユーザ識別子「M01」と対になる予定情報「<文字列>B社 B1さんとの会議 <時間帯>2024年7月25日13:00-14:00」が格納されている、とする。
【0256】
そして、情報処理装置1の予定取得部120は、ユーザ識別子「M01」を格納部11から取得する。また、予定取得部120は、図示しない時計から現在時刻「2024年7月25日14:00」を取得する。
【0257】
次に、予定取得部120は、クエリ「SELECT 予定情報 FROM 予定管理表 WHERE 予定情報と対になるユーザ識別子=M01 終了時刻情報=“2024年7月25日14:00”」を構成する。次に、予定取得部120は、当該クエリを用いて、予定管理装置を検索し、予定情報「<文字列>B社 B1さんとの会議 <時間帯>2024年7月25日13:00-14:00」を取得する。
【0258】
次に、商談判断手段1322は、取得された予定情報の中に会社名「B社」が含まれることを検知し、予定情報のクラス「商談」を取得する。
【0259】
次に、商談情報取得部132は、取得されている予定情報に対応する音声情報が取得できないと判断した、とする。商談情報取得部132は、取得されている予定情報を用いて商談情報を取得する。つまり、商談情報取得手段1324は、予定情報の「<文字列>B社 B1さんとの会議」から「<会社名>B社 <商談相手>B1」を取得する。次に、商談情報取得手段1324は、「<会社名>B社 <商談相手>B1」をキーとして、商談管理装置3の商談管理表(
図10)を検索し、「ID=1」のレコードを検索し、当該レコードの商談特定情報(ここでは、商談識別子と商談名)とを取得する。
【0260】
次に、問合部133は、検索結果である商談特定情報「商談識別子:N01 商談名:B社との商談」を端末装置2に送信する。かかる商談特定情報の送信は、問合せ処理の一例である。
【0261】
次に、端末装置2は、情報処理装置1から送信された1つの商談特定候補を受信し、出力する。
【0262】
次に、ユーザは、商談特定候補「商談識別子:N01 商談名:B社との商談」を見て、会議で商談相手「B1」から伺ったことに基づいて、「<予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <相手責任者>J山K子課長 <商談状態>初期」を端末装置2に入力し、図示しない送信ボタンを押下した、とする。
【0263】
そして、端末装置2は、「<商談識別子>N01 <商談名>B社との商談 <予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <相手責任者>J山K子課長 <商談状態>初期」を含むユーザ回答を情報処理装置1に送信する。
【0264】
次に、情報処理装置1の回答受付部123は、当該ユーザ回答を端末装置2から受信する。
【0265】
次に、蓄積部134は、ユーザ回答「<商談識別子>N01 <商談名>B社との商談 <予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <相手責任者>J山K子課長 <商談状態>初期」に基づいて、商談特定情報「<商談識別子>N01 <商談名>B社との商談」と対になる属性値「<予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <相手責任者>J山K子課長 <商談状態>初期」を商談管理装置3に蓄積する。
【0266】
(具体例3)
ユーザ「A1」の入力により、予定管理装置には、ユーザ識別子「M01」と対になる予定情報「<文字列>B社 B1さんとのウェブ会議 <時間帯>2024年7月25日13:00-14:00」が格納されている、とする。
【0267】
そして、情報処理装置1の予定取得部120は、ユーザ識別子「M01」を格納部11から取得する。また、予定取得部120は、図示しない時計から現在時刻「2024年7月25日14:00」を取得する。
【0268】
次に、予定取得部120は、クエリ「SELECT 予定情報 FROM 予定管理表 WHERE 予定情報と対になるユーザ識別子=M01 終了時刻情報=“2024年7月25日14:00”」を構成する。次に、予定取得部120は、当該クエリを用いて、予定管理装置を検索し、予定情報「<文字列>B社 B1さんとのウェブ会議 <時間帯>2024年7月25日13:00-14:00」を取得する。
【0269】
次に、商談判断手段1322は、取得された予定情報の中に会社名「B社」が含まれることを検知し、予定情報のクラス「商談」を取得する。
【0270】
次に、商談情報取得部132は、会議支援装置を検索し、ユーザ識別子「M01」と対になり、時間帯「2024年7月25日13:00-14:00」に対応する音声情報が会議支援装置に存在すると判断する。そして、商談情報取得部132または音声受付部121は、会議支援装置から当該音声情報を取得する。次に、音声認識手段1321は、取得された音声情報に対して音声認識処理を行い、テキストを取得する。次に、商談判断手段1322は、取得されたテキストのクラス「商談」を取得する。
【0271】
次に、商談情報取得手段1324は、予定情報「<文字列>B社 B1さんとの会議」から「<相手組織>B社 <商談相手>B1」を取得する。
【0272】
また、商談情報取得手段1324は、音声情報から取得されたテキストを用いて、かつスキーマ情報(
図12)に従って、生成AIに与えるプロンプトを構成する。ここでは、商談情報取得手段1324は、
図13に示すプロンプト雛形を用いて、生成AIに与えるプロンプトを構成する。なお、プロンプト雛形(
図13)における「<」および「>」で囲まれた文字列は変数である。つまり、商談情報取得手段1324は、プロンプト雛形(
図13)の変数「<テキスト>」に、音声認識手段1321が取得したテキストを代入し、プロンプトを構成する。
【0273】
次に、商談情報取得手段1324は、生成AIに当該プロンプトを渡し、生成AIから
図14に示す回答を得た、とする。
【0274】
次に、問合部133は、取得されたクラス「商談」から、問合条件を満たす、と判断する。
【0275】
次に、問合部133は、商談情報を含む問合情報を構成する。次に、問合部133は、当該問合情報をユーザの端末装置2に送信し、ユーザに問い合わせる。
【0276】
次に、端末装置2は、問合情報を受信し、出力する。かかる問合情報の例は、「<相手組織>B社 <商談相手>B1 <予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <商談状態>初期」である、とする。
【0277】
次に、ユーザ「A1」は属性名「相手責任者」に対応する属性値「J山K子課長」を入力し、「蓄積する」ボタンを指示した、とする。
【0278】
そして、端末装置2は、「<相手責任者>J山K子課長」および「蓄積する」を含むユーザ回答を情報処理装置1に送信する。
【0279】
次に、情報処理装置1の回答受付部123は、当該ユーザ回答を端末装置2から受信する。
【0280】
次に、蓄積部134は、受信されたユーザ回答が「蓄積する」を含むと判断する。また、蓄積部134は、「<相手責任者>J山K子課長」を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0281】
次に、商談特定情報取得手段1323は、ユーザ識別子「M01」を取得する。また、音声情報および予算情報のテキストから取得された属性値「<相手組織>B社 <商談相手>B1 <予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <商談状態>初期」を取得する。次に、商談特定情報取得手段1323は、商談管理装置3の商談管理表(
図10)を検索し、ユーザ識別子「M01」と「相手組織=B社」とを有する「ID=1」のレコードを検索し、当該レコードの商談特定情報(ここでは、商談識別子と商談名)を取得する。
【0282】
次に、蓄積部134は、商談管理装置3の商談管理表(
図120)の「商談識別子:N01」を有するレコードに、商談属性値「<予算>2000万円 <納期>2024年11月末 <相手責任者>J山K子課長 <商談状態>初期 ・・・」を蓄積する。
【0283】
以上、本実施の形態によれば、商談の会議における元情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置3に蓄積できる。なお、元情報は、会議の音声情報または予定情報のうちの1種類または2種類の情報である。
【0284】
また、本実施の形態によれば、商談の会議における元情報を用いて、適切な商談情報を商談管理装置3の適切な記憶領域(例えば、商談管理表の中のレコード)に蓄積できる。
【0285】
また、本実施の形態によれば、商談の会議の終了後の適切なタイミングで、商談情報を商談管理装置3に蓄積できる。
【0286】
さらに、本実施の形態によれば、商談の会議における元情報のみを用いて商談情報を商談管理装置3に蓄積できる。
【0287】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザが行う商談に関する商談情報の元になる元情報を受け付ける受付部と、前記元情報を用いて、商談情報を取得する商談情報取得部と、前記商談情報取得部が取得した前記商談情報を商談情報を管理する商談管理装置に蓄積するか否かを前記ユーザに問い合わせる問合部と、前記問合部における前記問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部と、前記回答受付部が受け付けた前記ユーザ回答が前記商談管理装置に蓄積するとの回答である場合に、前記商談情報を前記商談管理装置に蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0288】
また、
図17は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータシステム300のブロック図である。
【0289】
図17において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0290】
図17において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0291】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0292】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0293】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0294】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0295】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0296】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0297】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0298】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、商談の会議における音声情報を用いて、適切な商談情報を管理することを支援できるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0299】
A 情報システム
1 情報処理装置
2 端末装置
3 商談管理装置
4 生成AI装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
120 予定取得部
121 音声受付部
122 選択受付部
123 回答受付部
131 終了検知部
132 商談情報取得部
133 問合部
134 蓄積部
141 商談特定候補出力部
1321 音声認識手段
1322 商談判断手段
1323 商談特定情報取得手段
1324 商談情報取得手段
【要約】
【課題】従来、商談の会議における音声情報または予定情報である元情報を用いて、適切な商談情報を管理することを支援できなかった。
【解決手段】ユーザが行う商談に関する元情報を受け付ける受付部12と、元情報を用いて、商談に関する情報である商談情報を取得する商談情報取得部132と、商談情報取得部132が取得した商談情報を商談情報を管理する商談管理装置3に蓄積するか否かをユーザに問い合わせる問合部133と、問合部133における問合せに対する回答であるユーザ回答を受け付ける回答受付部123と、回答受付部123が受け付けたユーザ回答が商談管理装置3に蓄積するとの回答である場合に、商談情報を商談管理装置3に蓄積する蓄積部134とを具備する情報処理装置1により、商談の会議における音声情報または予定情報である元情報を用いて、適切な商談情報を管理することを支援できる。
【選択図】
図3