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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】生産システム
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/08 20060101AFI20241114BHJP
   H05K 13/04 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
H05K13/08 D
H05K13/04 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020049074
(22)【出願日】2020-03-19
(65)【公開番号】P2021150495
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2023-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000003399
【氏名又は名称】JUKI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保市 豪
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/012577(WO,A1)
【文献】特開2012-227205(JP,A)
【文献】国際公開第2019/146004(WO,A1)
【文献】特開2007-148660(JP,A)
【文献】特開2007-184498(JP,A)
【文献】特開2017-130501(JP,A)
【文献】特開2015-099863(JP,A)
【文献】特開2005-209850(JP,A)
【文献】特開2019-023929(JP,A)
【文献】特開2003-243900(JP,A)
【文献】特開2013-105805(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/08
H05K 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品が実装される前の基板を検査して前記基板に設けられた複数の実装エリアのそれぞれのクリーム半田の印刷状態に基づいて、前記基板にマークパターンを付与する検査装置と、前記部品を前記検査装置から搬送され前記マークパターンが付与された前記基板に実装する、1つ又は複数の実装装置と、NAS(Network Attached Storage)と、
を備え、
前記検査装置は、
前記マークパターンが付与された前記基板のクリーム半田の印刷状態及び印刷ずれ量を表す印刷状態情報を、前記NASに送信して記憶させ、
前記実装装置は、
前記NASから受信した前記印刷状態情報に基づいて、前記部品を前記基板の予め定められた位置から前記印刷ずれ量だけずれた位置に実装する、
生産システム。
【請求項2】
前記印刷状態情報は、予め定められたデータ形式であり、
前記検査装置の製造メーカと、前記実装装置の製造メーカと、は異なる、
請求項1に記載の生産システム。
【請求項3】
前記印刷状態情報は、xml形式である、
請求項2に記載の生産システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスを生産する生産システムにおいて、複数の実装装置により生産ラインが構築される。基板を生産ラインに搬入する前に、基板にクリーム半田を印刷する処理、及び基板の印刷状態を検査する検査処理が実行される。印刷状態が不良である場合、バッドマークと呼ばれるマークが基板に付与される。特許文献1には、検査工程において取得された製品データが、ホストコンピュータへ転送され、個々の検査対象シートの最終的な検査結果が、ホストコンピュータの製品情報記録装置に保存されることが、記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-086281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ホストコンピュータを設けることは、設備コストの上昇となる。
【0005】
本発明の態様は、設備コストを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、部品が実装される前の基板を検査する検査装置と、前記部品を前記基板に実装する、1つ又は複数の実装装置と、を備え、前記検査装置は、前記基板のクリーム半田の印刷状態を表す印刷状態情報を、前記実装装置に送信し、前記実装装置は、前記検査装置から受信した前記印刷状態情報に基づいて、前記部品を前記基板に実装する、生産システムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、設備コストが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る生産システムを示す図である。
図2図2は、実施形態に係る実装装置を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る基板を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る生産システムを示すブロック図である。
図5図5は、実施形態に係る生産システムの動作を示すフローチャートである。
図6図6は、実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明は実施形態に限定されない。
【0010】
[生産システム]
図1は、実施形態に係る生産システムを示す図である。図1に示すように、生産システム1は、検査装置2と、実装装置3と、検査装置4と、を備える。検査装置2、実装装置3及び検査装置4により、電子デバイスの生産ライン6が構築される。
【0011】
検査装置2、実装装置3及び検査装置4は、ネットワークNを介して、通信可能に接続されている。ネットワークNは、Ethernet(登録商標)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ad/ax)が例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0012】
生産ライン6において、実装装置3は、複数設けられる。実施形態において、実装装置3は、実装装置3Aと、実装装置3Bと、実装装置3Cとを含むこととするが、本開示はこれに限定されない。実装装置3の数は、2個以下又は4個以上であっても良い。
【0013】
生産ライン6において基板Pが搬送される。生産ライン6において基板Pが搬送されることにより、電子デバイスが生産される。実施形態において、生産ライン6の先頭装置は、検査装置2である。生産ライン6の後尾装置は、検査装置4である。基板Pは、検査装置2に搬入された後、複数の実装装置3(3A,3B,3C)のそれぞれに順次搬送される。複数の実装装置3(3A,3B,3C)は、基板Pに電子部品Cを順次実装する。実装装置3において電子部品Cが実装された基板Pは、検査装置4から搬出される。
【0014】
基板Pが生産ライン6に搬入される前に、印刷機により基板Pにクリーム半田が印刷される。クリーム半田が印刷された基板Pが、検査装置2に搬入される。なお、印刷機の図示は省略する。
【0015】
検査装置2は、電子部品Cが実装される前の基板Pの印刷状態を検査する半田印刷検査装置(SPI:Solder Paste Inspection)を含む。検査装置2は、基板Pの印刷状態の検査結果に基づいて、基板PにマークパターンMPを付与する。
【0016】
実装装置3は、クリーム半田が印刷された基板Pに電子部品Cを実装する。電子部品Cが実装された基板Pは、リフロー炉において加熱される。リフロー炉において基板Pが加熱されることにより、クリーム半田が溶ける。溶けたクリーム半田が冷却されることにより、電子部品Cが基板Pに半田付けされる。なお、リフロー炉の図示は省略する。
【0017】
検査装置4は、電子部品Cが実装された後の基板Pの状態を検査する基板外観検査装置(AOI:Automated Optical Inspection)を含む。
【0018】
[実装装置]
図2は、実施形態に係る実装装置を示す図である。実装装置3は、制御装置30と、基板Pを支持する基板支持部材31と、基板支持部材31に支持されている基板Pに電子部品Cを実装する実装ヘッド32と、を有する。制御装置30は、コンピュータシステムを含む。実装ヘッド32は、電子部品Cを解放可能に保持するノズル34を有する。
【0019】
[基板]
図3は、実施形態に係る基板を示す図である。基板Pは、割り基板を規定する複数の実装エリアAを含む。実施形態において、実装エリアAは、第1実装エリアA1と、第2実装エリアA2と、第3実装エリアA3と、第4実装エリアA4と、を含む。
【0020】
割り基板とは、電子部品Cが実装された単一の基板Pが分割された後の複数の分割基板をいう。基板Pが分割されることにより、分割基板を含む複数の電子デバイスが生産される。1つの割り基板は、1つの実装エリアAを含む。基板Pの複数の実装エリアAのそれぞれに電子部品Cが実装されることにより、実装エリアAに電子デバイスが生成される。基板Pの複数の実装エリアAのそれぞれに電子部品Cが実装された後、複数の実装エリアAが分離されるように基板Pが分割されることにより、分割基板を含む複数の電子デバイスが生産される。実施形態においては、基板Pに4つの実装エリアAが規定される。基板Pから4枚の割り基板が生成される。
【0021】
印刷機は、複数の実装エリアAのそれぞれにクリーム半田を印刷する。検査装置2は、電子部品Cが実装される前の複数の実装エリアAのそれぞれの印刷状態を検査する。検査装置2は、実装エリアAの印刷状態の検査結果に基づいて、基板PにマークパターンMPを付与する。
【0022】
マークパターンMPは、基板Pに付与されるマークBのパターンを示す。マークパターンMPは、マークBが付与されるマークエリアMを含む。マークエリアMは、第1実装エリアA1の印刷状態を示すマークBが付与される第1マークエリアM1と、第2実装エリアA2の印刷状態を示すマークBが付与される第2マークエリアM2と、第3実装エリアA3の印刷状態を示すマークBが付与される第3マークエリアM3と、第4実装エリアA4の印刷状態を示すマークBが付与される第4マークエリアM4と、を含む。実施形態において、マークパターンMPは、実装エリアAの外側において、基板Pのコーナーに設定される。第1マークエリアM1と、第2マークエリアM2と、第3マークエリアM3と、第4マークエリアM4とは、基板Pの表面と平行な所定方向に規定される。
【0023】
マークBは、実装エリアAの印刷状態が不良であることを示すバッドマークを含む。検査装置2は、基板Pに設けられた複数の実装エリアAのそれぞれの印刷状態を検査して、基板PにマークパターンMPを付与する。
【0024】
実装エリアAの印刷状態が不良である場合は、クリーム半田が断線している場合が例示される。また、クリーム半田が実際に印刷されている位置と予め定められた位置(クリーム半田が印刷されるべき(電子部品Cが実装されるべき)設計上の位置)との間の距離、即ち印刷ずれ量が、予め定められた閾値以上である場合が例示されるが、本開示はこれらに限定されない。
【0025】
第1実装エリアA1、第2実装エリアA2、第3実装エリアA3及び第4実装エリアA4のそれぞれの印刷状態が良好である場合、マークBは付与されない。第1実装エリアA1の印刷状態が不良である場合、検査装置2は、第1マークエリアM1にマークBを付与する。第2実装エリアA2の印刷状態が不良である場合、検査装置2は、第2マークエリアM2にマークBを付与する。第3実装エリアA3の印刷状態が不良である場合、検査装置2は、第3マークエリアM3にマークBを付与する。第4実装エリアA4の印刷状態が不良である場合、検査装置2は、第4マークエリアM4にマークBを付与する。
【0026】
図3は、一例として、第1実装エリアA1、第2実装エリアA2及び第4実装エリアA4のそれぞれの印刷状態が良好であり、第3実装エリアA3の印刷状態が不良であるマークパターンMPを示す。
【0027】
[検査装置及び実装装置]
図4は、実施形態に係る生産システムを示すブロック図である。図4に示すように、検査装置2は、制御装置20と、撮像装置21と、マーク付与装置22と、を有する。制御装置20は、画像処理部20aと、マーク付与制御部20bと、記憶部20cと、送信部20dと、を有する。実装装置3は、制御装置30と、実装ヘッド32と、とを有する。制御装置30は、受信部30aと、記憶部30bと、実装制御部30cと、を有する。
【0028】
撮像装置21は、クリーム半田が印刷された後且つ電子部品Cが実装される前の基板Pの画像を撮像して、画像処理部20aに出力する。撮像装置21は、光学系と、イメージセンサとを有する。イメージセンサは、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0029】
画像処理部20aは、基板Pの画像に画像処理を実施し、基板Pのクリーム半田の印刷状態を検出する。
【0030】
画像処理部20aは、基板P内の何れかの実装エリアAの印刷状態が不良である場合は、不良である実装エリアAを特定する情報を、マーク付与制御部20bに送信する。マーク付与制御部20bは、マークBを、不良である実装エリアAに対応するマークエリアMに付与するように、マーク付与装置22を制御する。マーク付与装置22は、マークBを、不良である実装エリアAに対応するマークエリアMに、付与する。
【0031】
また、画像処理部20aは、基板P内の各実装エリアAのクリーム半田の印刷状態を表す基板印刷状態情報を、記憶部20cに記憶させる。
【0032】
基板印刷状態情報は、クリーム半田の印刷状態が不良であるか否かの情報と、印刷ずれ量と、を含むことが例示されるが、本開示はこれに限定されない。基板印刷状態情報は、予め定められたデータ形式とするが、本開示はこれに限定されない。予め定められたデータ形式は、xml(extensible markup language)形式とするが、本開示はこれに限定されない。
【0033】
送信部20dは、点線23で示すように、記憶部20cに記憶された基板印刷状態情報を、実装装置3(3A,3B,3C)の記憶部30bの予め定められたフォルダ(ディレクトリ)に記憶するように、実装装置3(3A,3B,3C)に送信する。
【0034】
実装装置3(3A,3B,3C)の記憶部30bの予め定められたフォルダは、ネットワーク共有の設定がなされており、検査装置2から基板印刷状態情報を書き込むことが可能である。ネットワーク共有には、SMB(Server Message Block)、NFS(Network File System)等を利用することが例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0035】
実装装置3(3A,3B,3C)の受信部30aは、基板印刷状態情報を検査装置2から受信し、記憶部30bの予め定められたフォルダに書き込み、記憶させる。
【0036】
実装装置3(3A,3B,3C)の実装制御部30cは、記憶部30bの予め定められたフォルダに記憶されている基板印刷状態情報に基づいて、実装ヘッド32を制御する。実装ヘッド32は、基板P上に電子部品Cを実装する。
【0037】
例えば、実装装置3(3A,3B,3C)の実装制御部30cは、基板P内の第1実装エリアA1の印刷状態が不良ではなく且つ印刷ずれ量が+1mm(ミリメートル)である場合には、電子部品Cを、予め定められた位置(クリーム半田が印刷されるべき(電子部品Cが実装されるべき)設計上の位置)から+1mmの位置に実装するように、実装ヘッド32を制御する。これにより、実装装置3(3A,3B,3C)は、電子部品Cを、短絡、非接触等無しに、基板Pに実装することができる。
【0038】
また例えば、実装装置3(3A,3B,3C)の実装制御部30cは、基板P内の第3実装エリアA3のクリーム半田の印刷状態が不良である場合には、電子部品Cを第3実装エリアA3内に実装しないように、実装ヘッド32を制御する。これにより、実装装置3(3A,3B,3C)は、電子部品Cの無駄を抑制できる。
【0039】
[生産システムの動作]
図5は、実施形態に係る生産システムの動作を示すフローチャートである。検査装置2の撮像装置21は、クリーム半田が印刷された後且つ電子部品Cが実装される前の基板Pの画像を撮像して、画像処理部20aに出力する(ステップS1)。
【0040】
画像処理部20aは、基板Pの画像に画像処理を実施し、基板Pのクリーム半田の印刷状態を検出する。画像処理部20aは、基板P内の何れかの実装エリアAの印刷状態が不良であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0041】
ステップS2において、基板P内の何れかの実装エリアAの印刷状態が不良であると判定された場合(ステップS2:Yes)、画像処理部20aは、不良である実装エリアAを特定する情報を、マーク付与制御部20bに送信する。マーク付与制御部20bは、マークBを、不良である実装エリアAに対応するマークエリアMに付与するように、マーク付与装置22を制御する。マーク付与装置22は、マークBを、不良である実装エリアAに対応するマークエリアMに、付与する(ステップS3)。
【0042】
ステップS2において、基板P内の全部の実装エリアAの印刷状態が不良ではないと判定された場合(ステップS2:No)、又は、ステップS3が実行された後、画像処理部20aは、基板印刷状態情報を記憶部20cに記憶させる。送信部20dは、記憶部20cに記憶された基板印刷状態情報を、実装装置3(3A,3B,3C)の記憶部30bの予め定められたフォルダに記憶するように、実装装置3(3A,3B,3C)に送信する(ステップS4)。
【0043】
実装装置3(3A,3B,3C)の受信部30aは、基板印刷状態情報を検査装置2から受信し、記憶部30bの予め定められたフォルダに書き込み、記憶させる(ステップS5)。
【0044】
実装装置3(3A,3B,3C)の実装制御部30cは、記憶部30bの予め定められたフォルダに記憶されている基板印刷状態情報に基づいて、実装ヘッド32を制御する。実装ヘッド32は、基板P上に電子部品Cを実装する(ステップS6)。
【0045】
[コンピュータシステム]
図6は、実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。上述の制御装置20及び制御装置30の各々は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。制御装置20及び制御装置30のそれぞれの機能は、プログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、プログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、プログラムに従って上述の処理を実行する。なお、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
【0046】
プログラムは、上述の実施形態に従って、コンピュータシステム1000に、クリーム半田が印刷された後且つ電子部品Cが実装される前の基板Pの画像を撮像することと、基板Pのクリーム半田の印刷状態を検出することと、基板P内の何れかの実装エリアAの印刷状態が不良であるか否かを判定することと、マークBを不良である実装エリアAに対応するマークエリアMに付与することと、基板印刷状態情報を実装装置3(3A,3B,3C)の記憶部30bの予め定められたフォルダに記憶することと、基板印刷状態情報に基づいて、基板P上に電子部品Cを実装することと、を実行させることができる。
【0047】
[効果]
以上説明したように、検査装置2で取得された基板印刷状態情報が、実装装置3(3A,3B,3C)の記憶部30bの予め定められたフォルダに記憶される。実装装置3(3A,3B,3C)は、記憶部30bの予め定められたフォルダに記憶された基板印刷状態情報に基づいて、電子部品Cを基板Pに実装することができる。検査装置2から基板印刷状態情報を受信して実装装置3(3A,3B,3C)に送信するホストコンピュータ(管理装置)が不要であるので、設備コストが抑制される。また、実装装置3(3A,3B,3C)が基板Pを撮像する撮像装置を備える必要がないので、設備コストが抑制される。
【0048】
基板印刷状態情報が予め定められた形式であり、検査装置2の製造メーカと実装装置3(3A,3B,3C)の製造メーカとが異なることが許容されるので、設備構成の自由度を増すことができる。
【0049】
[その他の実施形態]
生産システム1が、ネットワークNに通信可能に接続されたNAS(Network Attached Storage)を備え、検査装置2が基板印刷状態情報をNASに送信して記憶させ、実装装置3(3A,3B,3C)が基板印刷状態情報をNASから受信して利用しても良い。NASがホストコンピュータ(管理装置)より安価であれば、設備コストが抑制される。
【符号の説明】
【0050】
1…生産システム、2…検査装置、3…実装装置、3A…実装装置、3B…実装装置、3C…実装装置、4…検査装置、6…生産ライン、20…制御装置、20a…画像処理部、20b…マーク付与制御部、20c…記憶部、20d…送信部、21…撮像装置、22…マーク付与装置、30…制御装置、30a…受信部、30b…記憶部、30c…実装制御部、32…実装ヘッド、1000…コンピュータシステム、1001…プロセッサ、1002…メインメモリ、1003…ストレージ、1004…インターフェース、A…実装エリア、A1…第1実装エリア、A2…第2実装エリア、A3…第3実装エリア、A4…第4実装エリア、B…マーク、M…マークエリア、M1…第1マークエリア、M2…第2マークエリア、M3…第3マークエリア、M4…第4マークエリア、P…基板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6