(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ロータリーフィーダ及びニューマチックアンローダ
(51)【国際特許分類】
B01J 4/00 20060101AFI20241114BHJP
B65G 67/60 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B01J4/00 105A
B65G67/60 B
(21)【出願番号】P 2020155984
(22)【出願日】2020-09-17
【審査請求日】2023-08-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000512
【氏名又は名称】弁理士法人山田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉田 智洋
(72)【発明者】
【氏名】藤井 孝夫
【審査官】太田 一平
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-169270(JP,A)
【文献】特開2011-241089(JP,A)
【文献】特開平06-134760(JP,A)
【文献】特開2011-184126(JP,A)
【文献】特開2016-023001(JP,A)
【文献】特開2016-023004(JP,A)
【文献】特開2016-023005(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 4/00 - 7/02
B65G 67/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線が上下方向へ延びて上部開口と下部開口とを有する円筒状のケーシングと、
該ケーシングの内部に前記軸線を中心として回転自在に配設されたロータと、
前記ケーシングの上部開口を覆う天板と、
前記ケーシングの下部開口を覆う底板と
を備え、
前記天板は、前記軸線を中心とする円周方向所要箇所に配設されたバラ物の投入口を有し、
前記底板は、前記軸線を中心とする円周方向の前記投入口からずれる箇所に配設されたバラ物の排出口を有し、
前記ロータは、前記軸線を中心とする円周方向複数箇所に配設され且つ回転に伴い前記投入口及び排出口に順次連通する移送空間を有し、
前記移送空間と外部との気密保持用のシール機構を
前記バラ物と接触しない位置に備えたロータリーフィーダ。
【請求項2】
前記シール機構は、
前記移送空間の上側開口縁部に
上向きに形成された上環状凸部の外周に装着されて前記天板とロータとの間の気密を保持する上側開口パッキンと、
前記移送空間の下側開口縁部に
下向きに形成された下環状凸部の外周に装着されて前記底板とロータとの間の気密を保持する下側開口パッキンと
を備えた請求項1記載のロータリーフィーダ。
【請求項3】
前記シール機構は、
前記ケーシングの上側内周部に
形成された上環状凹部とロータ外周上部との隙間に装填され且つ前記天板の下面側に下向きに突設された下環状封止部により圧接されて前記天板とロータとケーシングとの間の気密を保持する上側内周パッキンと、
前記ケーシングの下側内周部に
形成された下環状凹部とロータ外周下部との隙間に装填され且つ前記底板の上面側に上向きに突設された下環状封止部により圧接されて前記底板とロータとケーシングとの間の気密を保持する下側内周パッキンと
を備えた請求項2記載のロータリーフィーダ。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載のロータリーフィーダを備えたニューマチックアンローダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータリーフィーダ及びニューマチックアンローダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、
図3に示される如く、穀物等の各種のバラ物Bを積載した船舶Sが出入する港湾Hの岸壁Wには、該船舶Sの貯槽S1の内部に貯留されたバラ物Bを吸い上げて払い出すためのニューマチックアンローダ100が配備されている。
【0003】
前記ニューマチックアンローダ100は、走行機構(図示せず)により船舶Sの長手方向(
図3の紙面と直交する方向)へ走行自在で且つ旋回機構(図示せず)により旋回自在に配設されたレシーバタンク200を備えている。
【0004】
前記レシーバタンク200の上部には、モータ300によって駆動されるルーツブロワ等の真空ポンプ301が空気吸引管302を介して接続されている。
【0005】
前記レシーバタンク200の側部には、横方向へ張り出し且つその軸線方向へ伸縮機構(図示せず)により伸縮自在な横管303が、起伏機構(図示せず)により起伏自在となるよう管継手304を介して接続されている。
【0006】
前記横管303の先端側には、その軸線方向へ伸縮機構(図示せず)により伸縮自在な縦管305がベンド管306を介して接続され、前記縦管305の下端には、前記貯槽S1の内部に貯留されたバラ物Bを吸い上げる吸引ノズル307が設けられている。
【0007】
前記レシーバタンク200の底部には、ロータリーフィーダ400が設けられている。
【0008】
尚、前記レシーバタンク200の内部には、真空ポンプ301側へバラ物Bが吸い込まれることを防止するためのフィルタ201が設けられている。
【0009】
又、前記空気吸引管302の途中には、バラ物Bの吸引過剰時に大気を吸入することによってバラ物Bの吸引量を低下させるための大気吸入弁308が設けられている。
【0010】
前記港湾Hに停泊した船舶Sの貯槽S1からバラ物Bを払い出す際には、先ず、ニューマチックアンローダ100を走行機構(図示せず)により走行させると共に、旋回機構(図示せず)により旋回させて位置決めする。
【0011】
続いて、横管303をその軸線方向へ伸縮機構(図示せず)により伸縮させて長さ調節しつつ起伏機構(図示せず)により起伏させる。
【0012】
更に、縦管305をその軸線方向へ伸縮機構(図示せず)により伸縮させて長さ調節し、吸引ノズル307を前記船舶Sの貯槽S1内部のバラ物Bの上面付近に配置する。
【0013】
この状態で、真空ポンプ301をモータ300により駆動すると、レシーバタンク200内部が負圧となり、バラ物Bが吸引ノズル307から縦管305と横管303とを介して前記レシーバタンク200内部に吸い上げられる。
【0014】
前記レシーバタンク200内部に吸い上げられたバラ物Bは、ロータリーフィーダ400の作動によりレシーバタンク200内部の気密性を保持しつつ図示していないコンベヤやホッパ或いは輸送用のトラック等へ搬出される。
【0015】
前記ロータリーフィーダ400は、従来、
図4に示される如く、ケーシング410の内部にロータ420が回転自在に配設されている。
【0016】
前記ケーシング410は、軸線が水平方向へ延びる円筒形で両端が開口し且つ上下に孔が穿設された部材で、上部に投入口411が設けられ、下部に排出口412が設けられている。前記ケーシング410の軸線方向両端開口部は、サイドカバー430で覆われ、該サイドカバー430の内面側には、ライナ431が取り付けられている。
【0017】
前記ロータ420は、駆動軸421と、羽根422と、ブレード423と、サイドウォール424とを備えている。前記駆動軸421は、前記サイドカバー430を貫通して延び、図示していない軸受に支持されてモータ等の駆動装置により回転駆動されるようになっている。前記羽根422は、前記駆動軸421の外周面から半径方向へ放射状に延びるよう配設され、前記羽根422の先端部には、前記ブレード423が取り付けられ、前記ケーシング410の内周面との隙間を最小限に抑えるようになっている。尚、前記ケーシング410の内周面に対するブレード423の隙間調整は、図示は省略しているが、長孔に対するボルト等の締結部材の締め付け調整によって行われるようになっている。前記サイドウォール424は、円盤状の部材であって、前記駆動軸421の両端部に、前記羽根422の両幅端を挟持するよう取り付けられ、前記ライナ431との隙間を最小限に抑えるようになっている。
【0018】
尚、前記ロータリーフィーダ400と関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1、2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【文献】特開2011-241089号公報
【文献】特開平6-134760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、従来のロータリーフィーダ400においては、前記ブレード423が摩耗すると、前記ケーシング410の内周面に対する隙間の増大により、外部からロータリーフィーダ400を経てレシーバタンク200内部に流入する空気量が増加し、ニューマチックアンローダ100の運転効率低下につながることとなる。
【0021】
このため、前記ケーシング410の内周面に対するブレード423の隙間調整或いはブレード423の交換といったメンテナンス作業を定期的に行う必要があるが、ニューマチックアンローダ100におけるロータリーフィーダ400の設置箇所周辺のスペースは非常に狭く、メンテナンス作業が行いにくく、作業者の負担が増え手間と時間も掛かるという問題を有していた。
【0022】
又、前記ブレード423の隙間調整や交換が現地で困難となる場合は、前記ロータリーフィーダ400を取り外して工場でメンテナンスを行う必要があり、更に手間と時間が掛かることとなる。
【0023】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、隙間調整不要でメンテナンス作業の負担軽減を図りつつ運転効率向上を図り得るロータリーフィーダ及びニューマチックアンローダを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明は、軸線が上下方向へ延びて上部開口と下部開口とを有する円筒状のケーシングと、
該ケーシングの内部に前記軸線を中心として回転自在に配設されたロータと、
前記ケーシングの上部開口を覆う天板と、
前記ケーシングの下部開口を覆う底板と
を備え、
前記天板は、前記軸線を中心とする円周方向所要箇所に配設されたバラ物の投入口を有し、
前記底板は、前記軸線を中心とする円周方向の前記投入口からずれる箇所に配設されたバラ物の排出口を有し、
前記ロータは、前記軸線を中心とする円周方向複数箇所に配設され且つ回転に伴い前記投入口及び排出口に順次連通する移送空間を有し、
前記移送空間と外部との気密保持用のシール機構を前記バラ物と接触しない位置に備えたロータリーフィーダに係るものである。
【0025】
前記ロータリーフィーダにおいて、前記シール機構は、
前記移送空間の上側開口縁部に上向きに形成された上環状凸部の外周に装着されて前記天板とロータとの間の気密を保持する上側開口パッキンと、
前記移送空間の下側開口縁部に下向きに形成された下環状凸部の外周に装着されて前記底板とロータとの間の気密を保持する下側開口パッキンと
を備えることが好ましい。
【0026】
前記シール機構は、
前記ケーシングの上側内周部に形成された上環状凹部とロータ外周上部との隙間に装填され且つ前記天板の下面側に下向きに突設された下環状封止部により圧接されて前記天板とロータとケーシングとの間の気密を保持する上側内周パッキンと、
前記ケーシングの下側内周部に形成された下環状凹部とロータ外周下部との隙間に装填され且つ前記底板の上面側に上向きに突設された下環状封止部により圧接されて前記底板とロータとケーシングとの間の気密を保持する下側内周パッキンと
を備えることが更に好ましい。
【0027】
又、本発明は、前記ロータリーフィーダを備えたニューマチックアンローダに係るものである。
【発明の効果】
【0028】
本発明のロータリーフィーダ及びニューマチックアンローダによれば、隙間調整不要でメンテナンス作業の負担軽減を図りつつ運転効率向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明のロータリーフィーダの実施例を示す側断面図である。
【
図2】本発明のロータリーフィーダの実施例を示す分解斜視図である。
【
図3】従来のロータリーフィーダを備えたニューマチックアンローダの一例を示す概要構成図である。
【
図4】従来のロータリーフィーダの一例を示す断面図であって、(a)は正断面図、(b)は側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0031】
図1及び
図2は本発明のロータリーフィーダの実施例であって、図中、
図3及び
図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0032】
本実施例の場合、ロータリーフィーダ400のケーシング410は、軸線が上下方向へ延びて、上部開口413と下部開口414とを有する円筒状の部材となっている。
【0033】
前記ケーシング410の内部には、前記上下方向へ延びる軸線を中心としてロータ420が回転自在に配設されている。前記ロータ420には、前記軸線を中心とする円周方向複数箇所(
図2に示す例では六箇所)に移送空間425が配設されている。前記移送空間425は、前記ロータ420の回転に伴い後述する天板440の投入口441及び底板450の排出口451に順次連通するようになっている。尚、前記移送空間425の配設箇所は、六箇所に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更することができる。
【0034】
前記ケーシング410の上部開口413は、天板440によって覆われている。前記天板440は、前記軸線を中心とする円周方向所要箇所に配設されたバラ物Bの投入口441を有している。前記天板440は、ボルト等の締結部材470により前記ケーシング410の上面側に取り付けられている。
【0035】
前記ケーシング410の下部開口414は、底板450によって覆われている。前記底板450は、前記軸線を中心とする円周方向の前記投入口441からずれる箇所に配設されたバラ物Bの排出口451を有している。前記底板450は、ボルト等の締結部材480により前記ケーシング410の下面側に取り付けられている。尚、前記排出口451の配設箇所は、前記投入口441の配設箇所から円周方向へ180°ずれているが、この角度に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更し得ることは言うまでもない。
【0036】
前記ロータ420の駆動軸421は、前記天板440と底板450を貫通して上下方向へ延び、図示していない軸受に支持されてモータ等の駆動装置により回転駆動されるようになっている。
【0037】
前記移送空間425と外部との間は、シール機構460によって気密保持されるようになっている。
【0038】
前記シール機構460は、上側開口パッキン461と、下側開口パッキン462と、上側内周パッキン463と、下側内周パッキン464とを備えている。
【0039】
前記上側開口パッキン461は、前記移送空間425の上側開口縁部に配設されて、前記天板440とロータ420との間の気密を保持するようになっている。前記移送空間425の上側開口縁部には、ロータ420の上面から上方へ突出する上環状凸部426が形成され、該上環状凸部426の外周に前記上側開口パッキン461が装着されて前記天板440により圧縮されるようになっている。
【0040】
前記下側開口パッキン462は、前記移送空間425の下側開口縁部に配設されて、前記底板450とロータ420との間の気密を保持するようになっている。前記移送空間425の下側開口縁部には、ロータ420の下面から上方へ突出する下環状凸部427が形成され、該下環状凸部427の外周に前記下側開口パッキン462が装着されて前記底板450により圧縮されるようになっている。
【0041】
前記上側内周パッキン463は、前記ケーシング410の上側内周部に配設されて、前記天板440とロータ420とケーシング410との間の気密を保持するようになっている。前記ケーシング410の上側内周部には、上環状凹部413aが形成されると共に、前記天板440の下面側には、前記上環状凹部413aに嵌入される上環状封止部442が、下向きに突設され、前記上環状凹部413aとロータ420外周上部との隙間に前記上側内周パッキン463が装填されて前記上環状封止部442により圧縮されるようになっている。
【0042】
前記下側内周パッキン464は、前記ケーシング410の下側内周部に配設されて、前記底板450とロータ420とケーシング410との間の気密を保持するようになっている。前記ケーシング410の下側内周部には、下環状凹部414aが形成されると共に、前記底板450の上面側には、前記下環状凹部414aに嵌入される下環状封止部452が、上向きに突設され、前記下環状凹部414aとロータ420外周下部との隙間に前記下側内周パッキン464が装填されて前記下環状封止部452により圧縮されるようになっている。
【0043】
因みに、本実施例のロータリーフィーダ400は、
図3に示されるようなニューマチックアンローダ100に備えられるものであるが、ニューマチックアンローダ100以外の機器にも適用可能であることは勿論である。
【0044】
次に、上記実施例の作用を説明する。
【0045】
駆動軸421によりロータ420を回転駆動すると、投入口441から投入されるバラ物Bは、該投入口441と合致した移送空間425に落下する。
【0046】
前記移送空間425に落下したバラ物Bは、前記ロータ420の回転により前記移送空間425が排出口451に差し掛かると、排出口451から外部へ排出される。
【0047】
上記の作動が繰り返される間、シール機構460によって気密保持される。
【0048】
前記シール機構460を構成する上側開口パッキン461及び下側開口パッキン462はそれぞれ、上環状凸部426の外周及び下環状凸部427の外周に装着されているため、バラ物Bに触れにくく摩耗しにくい。
【0049】
又、前記シール機構460を構成する上側内周パッキン463は、上環状凹部413aとロータ420外周上部との隙間に装填され上環状封止部442により圧縮されているため、バラ物Bが接触することはなく、摩耗しにくい。
【0050】
同様に、前記シール機構460を構成する下側内周パッキン464は、下環状凹部414aとロータ420外周下部との隙間に装填され下環状封止部452により圧縮されているため、やはりバラ物Bが接触することはなく、摩耗しにくい。
【0051】
この結果、本実施例のロータリーフィーダ400においては、
図4に示されるような従来のロータリーフィーダ400とは異なり、ブレード423が摩耗してケーシング410の内周面に対する隙間が増大するようなことが避けられ、外部からロータリーフィーダ400を経てレシーバタンク200内部に流入する空気量が抑えられ、ニューマチックアンローダ100の運転効率が向上する。
【0052】
しかも、従来のロータリーフィーダ400のように、前記ケーシング410の内周面に対するブレード423の隙間調整或いはブレード423の交換といったメンテナンス作業を、設置箇所周辺の非常に狭いスペースの中で定期的に行う必要がなくなり、作業者の負担が減る。
【0053】
こうして、隙間調整不要でメンテナンス作業の負担軽減を図りつつ運転効率向上を図り得る。
【0054】
そして、本実施例の場合、前記シール機構460は、前記移送空間425の上側開口縁部に配設され且つ前記天板440とロータ420との間の気密を保持する上側開口パッキン461と、前記移送空間425の下側開口縁部に配設され且つ前記底板450とロータ420との間の気密を保持する下側開口パッキン462とを備えている。このように構成すると、ロータリーフィーダ400の作動中に、天板440とロータ420との間からの空気の侵入が上側開口パッキン461によって防止されると共に、底板450とロータ420との間からの空気の侵入が下側開口パッキン462によって防止される。
【0055】
又、前記シール機構460は、前記ケーシング410の上側内周部に配設され且つ前記天板440とロータ420とケーシング410との間の気密を保持する上側内周パッキン463と、前記ケーシング410の下側内周部に配設され且つ前記底板450とロータ420とケーシング410との間の気密を保持する下側内周パッキン464とを備えている。このように構成すると、ロータリーフィーダ400の作動中に、天板440とロータ420とケーシング410との間からの空気の侵入が上側内周パッキン463によって防止されると共に、底板450とロータ420とケーシング410との間からの空気の侵入が下側内周パッキン464によって防止される。
【0056】
本実施例のロータリーフィーダ400を備えたニューマチックアンローダ100においては、船舶Sからバラ物Bを吸い上げて払い出す運転を非常に効率良く行うことができる。
【0057】
尚、本発明のロータリーフィーダ及びニューマチックアンローダは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0058】
100 ニューマチックアンローダ
200 レシーバタンク
201 フィルタ
300 モータ
301 真空ポンプ
302 空気吸引管
303 横管
304 管継手
305 縦管
306 ベンド管
307 吸引ノズル
308 大気吸入弁
400 ロータリーフィーダ
410 ケーシング
411 投入口
412 排出口
413 上部開口
413a 上環状凹部
414 下部開口
414a 下環状凹部
420 ロータ
421 駆動軸
422 羽根
423 ブレード
424 サイドウォール
425 移送空間
426 上環状凸部
427 下環状凸部
430 サイドカバー
431 ライナ
440 天板
441 投入口
442 上環状封止部
450 底板
451 排出口
452 下環状封止部
460 シール機構
461 上側開口パッキン
462 下側開口パッキン
463 上側内周パッキン
464 下側内周パッキン
470 締結部材
480 締結部材
B バラ物
H 港湾
S 船舶
S1 貯槽
W 岸壁