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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】買い物支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241114BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020213594
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2022099669
(43)【公開日】2022-07-05
【審査請求日】2023-10-02
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】森脇 修斗
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-183162(JP,A)
【文献】特開2012-083971(JP,A)
【文献】特開2005-182148(JP,A)
【文献】特開2005-172743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する店舗情報取得部と、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記ユーザが購入したい物品の登録を受け付けるとともに、レシピ検索システムまたはレシピ提案システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる必要食材の登録を受け付ける物品登録受付部と、
前記店舗情報取得部により取得された前記店舗情報、前記位置情報取得部により取得された前記ユーザの位置情報、および前記物品登録受付部により登録が受け付けられた物品または必要食材に基づき、買い物ルートを提案する買い物ルート提案部と、
を備え、
前記物品登録受付部は、前記ユーザが保有する食材を管理する食材管理システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる前記必要食材のうち前記ユーザが必要量を保有する食材については、前記ユーザが購入したい物品として登録するか否かを前記ユーザに問い合わせる質問を出力させる、
い物支援システム。
【請求項2】
前記ユーザが求める優先順位の入力を受け付ける優先順位受付部をさらに備え、
前記買い物ルート提案部は、前記優先順位受付部により受け付けられた優先順位に基づき、前記買い物ルートの提案の順序または提案の内容を決定する、
請求項1に記載の買い物支援システム。
【請求項3】
前記ユーザが利用可能な交通手段の入力を受け付ける交通手段受付部をさらに備え、
前記買い物ルート提案部は、前記交通手段受付部により受け付けられた交通手段に基づき、前記買い物ルートの内容を決定する、
請求項1または請求項2に記載の買い物支援システム。
【請求項4】
前記複数の店舗のうち所定条件を満たす店舗に関する情報を前記買い物ルートとともに第1態様で表示させ、前記店舗に関する情報が前記第1態様で表示された状態で特定の店舗を指定する前記ユーザの操作が受け付けられた場合、前記特定の店舗に関する情報を前記第1態様よりも詳しい第2態様で表示させる店舗情報出力部をさらに備えた、
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の買い物支援システム。
【請求項5】
前記物品登録受付部は、前記ユーザが保有する食材を管理する食材管理システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる前記必要食材のうち前記ユーザが保有していない不足食材を、前記ユーザが購入したい物品として登録する、
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の買い物支援システム。
【請求項6】
前記物品登録受付部は、代替可能な食材を示す代替食材情報を参照可能であり、前記ユーザが採用したレシピに含まれる前記必要食材のうち前記ユーザが保有していない不足食材がある場合であって、前記ユーザが保有する食材のなかで前記不足食材と代替できる代替食材がある場合、前記ユーザに対して食材の代替に関する提案を行う、
請求項5に記載の買い物支援システム。
【請求項7】
複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する店舗情報取得部と、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記ユーザが購入したい物品の登録を受け付けるとともに、レシピ検索システムまたはレシピ提案システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる必要食材の登録を受け付ける物品登録受付部と、
前記店舗情報取得部により取得された前記店舗情報、前記位置情報取得部により取得された前記ユーザの位置情報、および前記物品登録受付部により登録が受け付けられた物品または必要食材に基づき、買い物ルートを提案する買い物ルート提案部と、
を備え、
前記物品登録受付部は、前記ユーザが保有する食材を管理する食材管理システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる前記必要食材のうち前記ユーザが保有していない不足食材を、前記ユーザが購入したい物品として登録し、
前記物品登録受付部は、代替可能な食材を示す代替食材情報を参照可能であり、前記ユーザが採用したレシピに含まれる前記必要食材のうち前記ユーザが保有していない不足食材がある場合であって、前記代替食材情報に基づき前記不足食材を別の食材に代替することで前記買い物ルート提案部により提案される前記買い物ルートが所要時間の短いルートに変更になる場合、前記ユーザに対して食材の代替に関する提案を行う、
い物支援システム。
【請求項8】
複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する店舗情報取得部と、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記ユーザが購入したい物品の登録を受け付けるとともに、レシピ検索システムまたはレシピ提案システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる必要食材の登録を受け付ける物品登録受付部と、
前記店舗情報取得部により取得された前記店舗情報、前記位置情報取得部により取得された前記ユーザの位置情報、および前記物品登録受付部により登録が受け付けられた物品または必要食材に基づき、買い物ルートを提案する買い物ルート提案部と、
を備え、
前記物品登録受付部は、前記ユーザが保有する食材を管理する食材管理システムと連携し、且つ、代替可能な食材を示す代替食材情報を参照可能であり、前記ユーザが保有する食材のなかに前記ユーザが購入したい物品として入力した食材と代替できる代替食材がある場合、前記ユーザが購入したい物品として入力した食材を登録するか否かを前記ユーザに問い合わせる質問を出力させる、
い物支援システム。
【請求項9】
代替可能な食材に関する前記ユーザの入力に基づいて、前記代替食材情報の登録内容を変更する代替食材登録受付部をさらに備えた、
請求項から請求項のうちいずれか1項に記載の買い物支援システム。
【請求項10】
複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する店舗情報取得部と、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記ユーザが購入したい物品の登録を受け付けるとともに、レシピ検索システムまたはレシピ提案システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる必要食材の登録を受け付ける物品登録受付部と、
前記店舗情報取得部により取得された前記店舗情報、前記位置情報取得部により取得された前記ユーザの位置情報、および前記物品登録受付部により登録が受け付けられた物品または必要食材に基づき、買い物ルートを提案する買い物ルート提案部と、
前記ユーザが買い物に行くことができる複数の候補日の入力を受け付ける候補日受付部と、
備え、
前記店舗情報取得部は、前記複数の候補日に関する前記店舗情報を取得し、
前記買い物ルート提案部は、前記候補日受付部により取得された前記複数の候補日に関する前記店舗情報に基づき、前記複数の候補日のうち所定条件を満たす候補日を提案する、
い物支援システム。
【請求項11】
複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する店舗情報取得部と、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記ユーザが購入したい食材の入力を受け付けるとともに、前記ユーザが保有する食材を管理する食材管理システムと連携し、且つ、代替可能な食材を示す代替食材情報を参照可能であり、前記ユーザが保有する食材のなかに前記ユーザが購入したい食材として入力された食材と代替できる代替食材がある場合、前記ユーザが購入したい食材を登録するか否かを前記ユーザに問い合わせる質問を出力させる物品登録受付部と、
前記店舗情報取得部により取得された前記店舗情報、前記位置情報取得部により取得された前記ユーザの位置情報、および前記物品登録受付部により登録が受け付けられた食材に基づき、買い物ルートを提案する買い物ルート提案部と、
を備えた買い物支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、買い物支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
購買希望商品のリストである購買品リストをユーザから取得する購買品取得手段と、対象の店舗を巡回する経路を生成し、ユーザに提供する経路生成手段とを有した買い物支援装置が提案されている。このような買い物支援システムは、利便性のさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-63660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる買い物支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の買い物支援システムは、店舗情報取得部と、位置情報取得部と、物品登録受付部と、買い物ルート提案部とを持つ。前記店舗情報取得部は、複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する。前記位置情報取得部は、ユーザの位置情報を取得する。前記物品登録受付部は、前記ユーザが購入したい物品の登録を受け付けるとともに、レシピ検索システムまたはレシピ提案システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる必要食材の登録を受け付ける。前記買い物ルート提案部は、前記店舗情報取得部により取得された前記店舗情報、前記位置情報取得部により取得された前記ユーザの位置情報、および前記物品登録受付部により登録が受け付けられた物品または必要食材に基づき、買い物ルートを提案する。前記物品登録受付部は、前記ユーザが保有する食材を管理する食材管理システムと連携し、前記ユーザが採用したレシピに含まれる前記必要食材のうち前記ユーザが必要量を保有する食材については、前記ユーザが購入したい物品として登録するか否かを前記ユーザに問い合わせる質問を出力させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態の買い物支援システムの全体構成を示す図。
図2】第1実施形態の食材管理サーバ装置の機能構成を示すブロック図。
図3】第1実施形態の保有食材情報の内容の一例を示す図。
図4】第1実施形態のレシピ検索サーバ装置の機能構成を示すブロック図。
図5】第1実施形態のレシピ提案サーバ装置の機能構成を示すブロック図。
図6】第1実施形態の買い物支援サーバ装置の機能構成を示すブロック図。
図7】第1実施形態の買い物リスト情報の内容の一例を示す図。
図8】第1実施形態の物品登録受付部による問い合わせの内容の一例を示す図。
図9】第1実施形態の物品登録受付部による代替食材に関する提案の一例を示す図。
図10】第1実施形態の買い物ルートの一例を示す図。
図11】第1実施形態で店舗に関する情報の第2態様での表示の一例を示す図。
図12】第1実施形態の買い物支援サーバ装置の制御の流れを示すフローチャート。
図13】第2実施形態の買い物支援サーバ装置の機能構成を示すブロック図。
図14】第2実施形態の買い物支援サーバ装置の制御の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の買い物支援システムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本明細書で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本明細書で「XXまたはYY」とは、「XX」のみの場合、または「YY」のみの場合に限定されず、「XX」および「YY」の両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」および「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。本明細書で「サーバ装置」とは、1つの装置で構成されるサーバ装置に限定されず、複数の装置によって構成されるサーバ装置も該当し得る。
【0008】
(第1実施形態)
<1.全体構成>
図1は、第1実施形態の買い物支援システム(情報処理システム)1の全体構成を示す図である。買い物支援システム1は、例えば、ユーザUの端末装置100、食材管理サーバ装置200、レシピ検索サーバ装置300A(またはレシピ提案サーバ装置300B)、および買い物支援サーバ装置400を含む。なお、端末装置100、食材管理サーバ装置200、レシピ検索サーバ装置300A、およびレシピ提案サーバ装置300Bのうち1つ以上は、買い物支援システム1の外部の構成として設けられてもよい。すなわち、買い物支援システム1は、買い物支援サーバ装置400のみによって構成されてもよい。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0009】
端末装置100は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。端末装置100は、種々の情報を表示可能な表示画面を含む表示装置100aと、ユーザUの操作を受け付け可能な操作部100bとを含む。操作部100bは、例えば、表示装置100aの表示画面に重ねて設けられたタッチセンサである。端末装置100には、買い物支援システム1を利用するためのアプリケーションプログラムがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。なお、端末装置100は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータでもよいし、ネットワークNWに接続された冷蔵庫に設けられた表示装置などでもよい。
【0010】
食材管理サーバ装置200は、ネットワークNWを介して、端末装置100、レシピ提案サーバ装置300B、および買い物支援サーバ装置400と通信可能である。食材管理サーバ装置200は、ユーザUが保有する食材(以下では「保有食材」と称する)を管理する。食材管理サーバ装置200は、「食材管理システム」の一例である。なお「食材管理システム」の一部または全部は、ネットワークNWに接続された冷蔵庫によって実現されてもよい。
【0011】
レシピ検索サーバ装置300Aは、ネットワークNWを介して、端末装置100および買い物支援サーバ装置400と通信可能である。レシピ検索サーバ装置300Aは、端末装置100に対するユーザUの入力に基づき、ユーザUが求めるレシピを検索し、レシピの検索結果を端末装置100に出力する。本明細書で「レシピ」とは、例えば、料理の調理法と、その料理に必要な食材(以下では「必要食材」と称する)とを含む情報である。ただし、本明細書でいう「レシピ」は、料理の調理法を含まず、必要食材のみを含む情報でもよい。レシピ検索サーバ装置300Aは、「レシピ検索システム」の一例である。なお「レシピ検索システム」の一部または全部は、ネットワークNWに接続された冷蔵庫によって実現されてもよい。
【0012】
レシピ提案サーバ装置300Bは、ネットワークNWを介して端末装置100、食材管理サーバ装置200、および買い物支援サーバ装置400と通信可能である。レシピ提案サーバ装置300Bは、例えば端末装置100に対するユーザUの操作と、食材管理システム200により管理されるユーザUの保有食材とに基づき、ユーザUに提案するレシピを検索し、レシピの検索結果を端末装置100に出力する。レシピ提案サーバ装置300Bは、「レシピ提案システム」の一例である。なお「レシピ提案システム」の一部または全部は、ネットワークNWに接続された冷蔵庫によって実現されてもよい。以下の説明において「レシピ検索サーバ装置300A」と「レシピ提案サーバ装置300B」とを区別しない場合は、「レシピサーバ装置300」と称する。
【0013】
買い物支援サーバ装置400は、ネットワークNWを介して、ウェブ上の店舗情報サイトSISと通信可能である。また買い物支援サーバ装置400は、ネットワークNWを介して、ユーザUの端末装置100、食材管理サーバ装置200、およびレシピサーバ装置300と通信可能である。買い物支援サーバ装置400は、店舗情報サイトSISから得られる店舗情報、端末装置100から得られる情報、食材管理サーバ装置200から得られる情報、およびレシピサーバ装置300から得らえる情報に基づき、ユーザUに提案可能な買い物ルートを導出し、導出した買い物ルートを示す情報を端末装置100に出力する。なお、食材管理サーバ装置200とレシピサーバ装置300とのうち一方または双方は、買い物支援サーバ装置400と一体に(すなわち1つのサーバ装置により)構成されてもよい。
【0014】
以下、これら食材管理サーバ装置200、レシピサーバ装置300、および買い物支援サーバ装置400について詳しく説明する。
【0015】
<2.食材管理サーバ装置>
図2は、食材管理サーバ装置200の機能構成を示すブロック図である。食材管理サーバ装置200は、例えば、指示受付部210、保有食材管理部220、情報出力部230、および記憶部240を有する。記憶部240には、保有食材情報240aが記憶される。「保有食材情報」は、「在庫情報」と称されてもよい。
【0016】
指示受付部210は、不図示の通信モジュールを介して端末装置100と通信可能である。指示受付部210は、端末装置100に対するユーザUの入力に基づき、保有食材の追加、削除、または数量の変更に関する指示を受け付ける。本明細書でいう「保有食材」とは、例えば、ユーザUの自宅の冷蔵庫で保存される食材であるが、これに限定されず、冷蔵庫の外部で保存(例えば常温で保存)される食材も含み得る。
【0017】
保有食材管理部220は、指示受付部210により受け付けられたユーザUの指示に基づき、記憶部240に記憶された保有食材情報240aの登録内容を変更することで、保有食材の管理を行う。保有食材の管理とは、在庫として存在する保有食材の種類および量を管理することを意味する。
【0018】
情報出力部230は、保有食材を確認するユーザUの操作が端末装置100に対して行われた場合、保有食材情報240aを端末装置100に出力する。また、情報出力部230は、保有食材情報240aを送信することの要求をレシピ提案サーバ装置300Bから受けた場合、保有食材情報240aをレシピ提案サーバ装置300Bに送信する。情報出力部230は、保有食材情報240aを送信することの要求を買い物支援サーバ装置400から受けた場合、保有食材情報240aを買い物支援サーバ装置400に送信する。
【0019】
図3は、保有食材情報240aの内容の一例を示す図である。保有食材情報240aでは、食材毎に、「管理ID」、「食材名」、「食材分類」、「保存場所」、「購入日」、「賞味期限」(または「消費期限」)、「数量(在庫量)」、「単位」、および「履歴」が対応付けられて登録される。「食材毎」とは、例えば同時に購入された同じ食材を意味する。言い換えると、同じ種類であっても、ある日時に購入された食材と、別の日時に購入された食材は、別の食材として登録される。なお、ここでいう「購入日」とは、特定の食材が新たに登録された登録日、すなわち在庫量が増えた日を指し、その食材の入手経路が購入ではなかった場合も含む意味で用いる。
【0020】
「食材分類」は、予め設定された食材の区分を意味する。「保存場所」は、食材が保存された場所を意味する。「数量」には、食材の最新の数量が登録される。「履歴」には、食材が減少した場合に、減少後の数量および減少した日時などを示す情報が登録される。本明細書では「賞味期限」と「消費期限」とを区別しない場合は「摂取期限」と称する。
【0021】
食材管理サーバ装置200の一例に関するその他の詳細は、例えば、特願2020-022905号の明細書、および特願2020-129525号の明細書などに記載されている。これら文献は、その全体が本願明細書において参照により援用される。
【0022】
<3.レシピ検索サーバ装置>
図4は、レシピ検索サーバ装置300Aの機能構成を示すブロック図である。レシピ検索サーバ装置は、例えば、指示受付部310A、レシピ検索部330A、情報出力部340、および記憶部350を有する。記憶部350には、レシピ情報350aが記憶される。レシピ情報350aは、複数のレシピを含む情報である。
【0023】
指示受付部310Aは、不図示の通信モジュールを介して端末装置100と通信可能である。指示受付部310Aは、端末装置100に対するユーザUの入力に基づき、レシピ検索に関する指示を受け付ける。「レシピ検索に関する指示」は、例えば、料理名、料理のジャンル、または使用食材を指定した指示でもよく、お薦めのレシピの提案を求める指示でもよい。
【0024】
レシピ検索部330Aは、指示受付部310Aにより受け付けられたユーザUの指示に基づき、レシピを検索する。すなわち、レシピ検索部330Aは、記憶部350に記憶されたレシピ情報350Aに含まれる複数のレシピのなかから、ユーザUの指示内容に応じた1つ以上のレシピを選択する。
【0025】
情報出力部340は、レシピ検索部330Aにより選択された1つ以上のレシピが選択された場合、選択されたレシピを示す情報を端末装置100に出力する。この場合、端末装置100は、レシピ検索部330Aから受信したレシピを表示装置100aの表示画面に表示させ、レシピを採用することを示すユーザUの操作を受け付ける。情報出力部340は、レシピを採用するユーザUの操作が端末装置100により受け付けられた場合、採用するレシピ(以下では「採用レシピ」と称する)を示す情報を買い物支援サーバ装置400に送信する。
【0026】
<4.レシピ提案サーバ装置>
図5は、レシピ提案サーバ装置300Bの機能構成を示すブロック図である。レシピ提案サーバ装置300Bは、例えば、指示受付部310B、保有食材情報取得部320、レシピ検索部330B、情報出力部340、および記憶部350を有する。なお、情報出力部340および記憶部350の機能は、レシピ検索サーバ装置300Aで説明した内容と同様であるため、ここでの重複する説明は省略する。
【0027】
指示受付部310Bは、不図示の通信モジュールを介して端末装置100と通信可能である。指示受付部310Bは、端末装置100に対するユーザUの入力に基づき、レシピ検索に関する指示を受け付ける。「レシピ検索に関する指示」は、保有食材のうち使用を希望する食材の指定や、摂取期限が近い食材を優先して使用することなどの指示である。
【0028】
保有食材情報取得部320は、不図示の通信モジュールを介して食材管理サーバ装置200と通信を行うことで、食材管理サーバ装置200から最新の保有食材情報240aを取得する。
【0029】
レシピ検索部330Bは、指示受付部310Bにより受け付けられたユーザUの指示と、保有食材情報取得部320により取得された最新の保有食材情報240aとに基づき、レシピを検索する。すなわち、レシピ検索部330Bは、記憶部350に記憶されたレシピ情報350aに含まれるレシピのなかから、ユーザUの指示内容に応じた保有食材を使用した1つ以上のレシピを選択する。
【0030】
情報出力部340は、レシピ検索部330Bにより1つ以上のレシピが選択された場合、選択されたレシピを示す情報を端末装置100に出力する。情報出力部340は、レシピを採用するユーザUの操作が端末装置100により受け付けられた場合、採用レシピを示す情報を買い物支援サーバ装置400に送信する。
【0031】
レシピ提案サーバ装置300Bの一例に関するその他の詳細は、例えば、特願2020-185177号の明細書、および特願2020-185178号の明細書などに記載されている。これら文献は、その全体が本願明細書において参照により援用される。
【0032】
<5.買い物支援サーバ装置400>
図6は、買い物支援サーバ装置400の機能構成を示すブロック図である。買い物支援サーバ装置400は、例えば、店舗情報取得部410、位置情報取得部412、交通手段受付部414、保有食材情報取得部416、必要食材情報取得部(レシピ取得部)418、代替食材登録受付部420、物品登録受付部422、候補日受付部424、店舗制約受付部426、優先順位受付部428、買い物ルート提案部430、店舗情報出力部432、および記憶部450を有する。
【0033】
<5.1 店舗情報取得部>
店舗情報取得部410は、複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する。本明細書でいう「物品」とは、例えば食材であるが、食材以外の物でもよい。本実施形態では、店舗情報取得部410は、不図示の通信モジュールを介して店舗情報サイトSISと通信を行うことで、店舗情報サイトSISに登録された複数の店舗に関する上記店舗情報を取得する。
【0034】
店舗情報サイトSISは、例えば、ユーザUが住む地域の店舗であるスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどのチラシ情報が掲載されたウェブサイトである。店舗情報サイトSISには、各店舗の住所が掲載されている。また、各店舗のチラシ情報には、その店舗で購入可能な物品の種類および値段、特売日の日付、特売品の種類および値段、ポイントが多く付与される曜日、チラシ情報の有効期間などを示す情報が掲載されている。店舗情報取得部410は、店舗情報サイトSISから取得したチラシ情報を解析する(例えば、チラシ情報を含む画像に対してテキスト部分を認識し、認識したテキスト部分を文字データに変換する)ことで、チラシ情報に含まれる情報を取り出す。
【0035】
なお、店舗情報サイトSISは、チラシ情報が画像で掲載されたウェブサイトに限定されず、ネットワークNWを介した通信によりチラシ情報を直接に配信するウェブサイトなどでもよい。また、店舗情報サイトSISは、複数の店舗に関する店舗情報が纏められたウェブサイトに限定されず、各店舗が独自に管理するウェブサイト(例えば各店舗のホームページ)などでもよい。
【0036】
本実施形態では、店舗情報取得部410は、位置情報取得部412により取得されるユーザUの位置情報と、交通手段受付部414により受け付けられるユーザUが利用可能な交通手段とに基づき、ユーザUの行動圏を特定する。そして、店舗情報取得部410は、特定されたユーザUの行動圏内に含まれる複数の店舗について、各店舗の位置と各店舗で購入可能な物品を示す店舗情報を取得する。また本実施形態では、店舗情報取得部410は、候補日受付部424により受け付けられた複数の買い物候補日に関する店舗情報を取得する。
【0037】
<5.2 位置情報取得部>
位置情報取得部412は、ユーザUの位置情報を取得する。ユーザUの位置情報とは、ユーザUの位置を示す情報である。ただし、「ユーザの位置」は、ユーザUの現在位置に限定されず、ユーザUの行動圏の起点となる位置(例えば自宅の住所)などでもよい。ここで、ユーザUの端末装置100は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星から受信する信号に基づいて端末装置100の位置を検出する位置検出部を含む。位置情報取得部412は、不図示の通信モジュールを介してユーザUの端末装置100と通信を行うことで、端末装置100の位置検出部が検出した端末装置100の位置をユーザUの位置として取得する。
【0038】
これに代えて、位置情報取得部412は、買い物支援システム1に対するユーザUの初回利用時において、端末装置100を介してユーザUによる住所の入力を受け付けてもよい。この場合、位置情報取得部412は、端末装置100に入力されたユーザの住所を取得することで、ユーザUの住所をユーザUの位置として取得してもよい。
【0039】
<5.3 交通手段受付部>
交通手段受付部414は、ユーザUが利用可能な交通手段の入力を受け付ける。例えば、交通手段受付部414は、不図示の通信モジュールがユーザUの端末装置100と通信を行うことで、端末装置100に対して入力されたユーザUが利用可能な交通手段を示す情報を取得する。ユーザUが利用可能な交通手段は、徒歩、自転車、自動二輪車、自動車、バス、電車などのうち1つ以上である。
【0040】
<5.4 保有食材情報取得部>
保有食材情報取得部416は、不図示の通信モジュールを介して食材管理サーバ装置200と通信を行うことで、食材管理サーバ装置200からユーザUに関する最新の保有食材情報240aを取得する。保有食材情報取得部416は、取得した保有食材情報240aを記憶部450に記憶する。
【0041】
<5.5 必要食材情報取得部>
必要食材情報取得部418は、不図示の通信モジュールを介してレシピサーバ装置300と通信を行うことで、レシピサーバ装置300からユーザUによって採用された採用レシピを示す情報を取得する。必要食材情報取得部418は、採用レシピを示す情報に基づき、採用レシピの料理を作るために必要となる食材(必要食材)を特定する。そして、必要食材情報取得部418は、必要食材を示す情報を、必要食材情報450aとして記憶部450に記憶する。
【0042】
<5.6 代替食材登録受付部>
記憶部450には、各ユーザUに対して初期設定された代替食材情報450b(デフォルトの代替食材情報450b)が記憶されている。代替食材情報450bは、代替可能な食材を示す情報である。本明細書でいう「代替食材」とは、料理を作る場合に、ある食材に代えて用いることができる別の食材を意味する。例えば、「しいたけ」と「しめじ」は、互いに代替食材の対応関係にある。代替食材情報450bには、上記のような対応関係が複数登録されている。代替食材は、料理ごと(レシピごと)に登録されていてもよい。例えば、「石狩鍋」のレシピに関して「しめじ」が「しいたけ」の代替食材として登録される一方で、「しいたけの肉詰め」のレシピに関しては「しめじ」は「しいたけ」の代替食材として登録されていなくてもよい。
【0043】
また、代替食材は、価格(値段)や旬の季節など食材の特性を示す情報(特性情報)と関係付けられて登録されていてもよい。後述する物品登録受付部422は、ユーザUが購入したい食材として入力された食材A(例えば、端末装置100に対してユーザUが入力した食材、または必要食材情報取得部418により特定された必要食材)と、食材Aに対応して代替食材情報450bに登録されている代替食材Bとがある場合、食材の1つ以上の特性を優先して(例えば、食材の旬の季節を優先して、および/または価格を優先して)、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行ってもよい。この場合、物品登録受付部422は、食材のどの特性を優先して食材の代替に関する提案を行うかが設定可能であってもよい。「1つ以上の特性を優先して提案する」とは、例えば、ある特性に関して、食材Aに対して食材Bのほうが優れている場合に(例えば旬の季節であるまたは価格が安い場合に)提案を行うことである。または、「1つ以上の特性を優先して提案する」とは、代替食材情報450bにおいて、食材Aに対して複数種類の代替食品B(代替食品B1,B2)が登録されている場合、代替食品B1,B2のうちある特性で優れているほうを、表示画面で先にまたは表示画面の上方に表示して提案することなどである。
【0044】
代替食材登録受付部420は、代替可能な食材に関するユーザUの入力に基づいて、当該ユーザUの代替食材情報450bの登録内容を変更する。例えば、代替食材登録受付部420は、端末装置100に対するユーザUの入力に基づいて、代替食材情報450bの登録内容に対する追加、削除、または変更を行う。これにより、ユーザUは、初期設定された内容に加えて/代えて、自身が好んで使用する代替食材を代替食材情報450bに追加することができる。
【0045】
<5.7 物品登録受付部>
物品登録受付部422は、ユーザUが購入したい物品の登録を受け付ける。例えば、物品登録受付部422は、不図示の通信モジュールを介して端末装置100と通信を行うことで、端末装置100に対するユーザUの入力に基づき、ユーザUが購入したい物品の登録を受け付ける。物品登録受付部422は、ユーザUが購入したい物品としての登録を受け付けた物品を、記憶部450に記憶される買い物リスト情報450cに追加する。買い物リスト情報450cは、端末装置100に対するユーザUの操作に基づき、表示装置100aの表示画面に買い物リストとして表示される情報である。ユーザUは、買い物リストを確認しながら買い物を行うことで、買い忘れを抑制することができる。
【0046】
図7は、買い物リスト情報450cの内容の一例を示す図である。買い物リスト情報450cでは、食材毎に、「管理ID」、「食材名」、「食材分類」、「数量」、および「単位」が対応付けられて登録される。例えば、物品登録受付部422は、物品の登録を受け付けると、予め区分された食材分類と結び付けて登録する。
【0047】
本実施形態では、物品登録受付部422は、必要食材情報取得部418により採用レシピを示す情報が取得された場合、必要食材情報取得部418により特定された必要食材を、買い物リスト情報450cに自動登録する。この場合、物品登録受付部422は、特定された必要食材と記憶部450に記憶された保有食材情報240aとに基づき、必要食材のなかでユーザUが保有している食材(以下では「充足食材」と称する)と、必要食材のなかでユーザUが保有していない食材(以下では「不足食材」と称する)を特定する。そして、物品登録受付部422は、特定された不足食材を買い物リスト情報450cに自動登録する。本明細書で「保有していない」とは、在庫量がゼロの場合に限定されず、少しの在庫はあるが、必要量の在庫がない場合も含む。本明細書で「自動登録」とは、食材名を入力するユーザUの操作を必要としてない登録を意味する。
【0048】
一方で、物品登録受付部422は、特定された必要食材のうちユーザUが必要量を保有する食材(保有食材情報240aに在庫登録がある食材)については、ユーザUが購入したい物品として買い物リスト情報450cに登録するか否かをユーザUに問い合わせる質問を出力する。例えば、物品登録受付部422は、上記質問を示す情報を端末装置100に送信することで、端末装置100を通じて上記質問をユーザUに問い合わせる。
【0049】
図8は、物品登録受付部422による問い合わせの内容の一例を示す図である。物品登録受付部422による問い合わせの質問は、例えば、端末装置100の表示装置100aの表示画面に通知N11として表示される。通知N11は、例えば、「レシピXXに必要な食材〇〇は冷蔵庫に存在しますが、食材〇〇を買い物リストに追加しますか?」などの問い合わせである。この通知N11は、例えば、上記質問に対するユーザUの回答を受け付けるためのボタンBの表示を含む。
【0050】
この場合、物品登録受付部422は、問い合わせの対象となっている保有食材の詳細を示す内容を、端末装置100の表示装置100aの表示画面に通知N12として表示させてもよい。通知N12は、例えば、問い合わせの対象となっている食材の冷蔵庫の保存場所(保存部屋)、数量(在庫量)、購入日、および摂取期限を示す情報を含む。通知N11と通知N12は一体に表示されてもよい。
【0051】
そして、端末装置100は、当該端末装置100に対するユーザUの操作に基づき、問い合わせの対象となっている食材を買い物リストに追加するか否かを示すユーザUの回答を受け付ける。端末装置100は、受け付けたユーザUの回答を示す情報を物品登録受付部422に送信する。物品登録受付部422は、上記食材を買い物リストに追加する旨のユーザUの回答が得られた場合、上記食材を買い物リスト情報450cに追加する。一方で、物品登録受付部422は、上記食材を買い物リストに追加しない旨のユーザUの回答が得られた場合、上記食材を買い物リスト情報450cに追加しない。
【0052】
本実施形態では、物品登録受付部422は、記憶部450に記憶された代替食材情報450bを参照可能である。物品登録受付部422は、採用レシピに含まれる必要食材のうちユーザUが保有していない不足食材がある場合、代替食材情報450bに基づき、ユーザUが保有する食材(保有食材情報240aに在庫登録がある食材)のなかで不足食材と代替できる代替食材がある否かを判定する。物品登録受付部422は、代替食材がある場合、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行う。例えば、物品登録受付部422は、ユーザUが保有する食材(保有食材情報240aに在庫登録がある食材)の摂取期限を示す情報に基づき、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行ってもよい。例えば、候補日受付部424により受け付けられた買い物の候補日が先の場合、ユーザUが保有する食材のなかでそれまでに摂取期限を迎える食材は代替食材として提案することを避けてもよい。
【0053】
図9は、物品登録受付部422による代替食材に関する提案の一例を示す図である。物品登録受付部422による提案は、例えば、端末装置100の表示装置100aの表示画面に通知N21として表示される。通知N21は、例えば、「レシピXXに必要な食材〇〇は冷蔵庫に存在しませんが、代替可能な食材△△は存在します。食材〇〇は買い物リストに追加しますか?」などの提案である。この通知N21は、例えば、上記質問に対するユーザUの回答を受け付けるためのボタンBの表示を含む。
【0054】
この場合、物品登録受付部422は、問い合わせの対象となっている代替食材の詳細を示す内容を、端末装置100の表示装置100aの表示画面に通知N22として表示させてもよい。通知N22は、例えば、問い合わせの対象となっている代替食材の冷蔵庫の保存場所(保存部屋)、数量(在庫量)、購入日、および摂取期限を示す情報を含む。通知N21と通知N22は一体に表示されてもよい。
【0055】
本実施形態では、物品登録受付部422は、代替食材情報450bに基づき、ユーザUが保有する食材(保有食材情報240aに在庫登録がある食材)のなかに、ユーザUが購入したい物品として入力された食材(端末装置100に対してユーザUが入力した食材)と代替できる代替食材がある否かを判定する。物品登録受付部422は、代替食材がある場合、ユーザUが購入したい物品として入力した食材を登録するか否かをユーザUに問い合わせる質問を出力させる。例えば、物品登録受付部422は、上記質問を示す情報を端末装置100に送信することで、端末装置100を通じて上記質問をユーザUに問い合わせる。
【0056】
<5.8 候補日受付部>
候補日受付部424は、ユーザUが買い物に行くことができる複数の買い物候補日の入力を受け付ける。例えば、候補日受付部424は、端末装置100に対して行われたユーザUの入力に基づき、複数の買い物候補日の入力を受け付ける。候補日受付部424は、複数の買い物候補日について、個々の日付が指定されることで受け付けてもよいし、「明日から1週間」のような一定の期間が指定されることで受け付けてもよい。
【0057】
<5.9 店舗制約受付部>
店舗制約受付部426は、特定の食材について特定の店舗での購入を希望するユーザUの要望(「鮮魚はスーパーXXで購入する」など)がある場合、当該食材についての購入店舗に関する制約(以下では「店舗制約」と称する)を受け付ける。例えば、店舗制約受付部426は、端末装置100に対して行われたユーザUの入力に基づき、店舗制約を受け付ける。
【0058】
<5.10 優先順位受付部>
優先順位受付部428は、買い物ルート提案部430により提案される買い物ルートに関して、ユーザUが求める優先順位の入力を受け付ける。例えば、優先順位受付部428は、端末装置100に対して行われたユーザUの入力に基づき、買い物ルートに関する優先順位を受け付ける。「買い物ルートに関する優先順位」は、例えば、値段優先、移動時間優先、またはバランス優先などである。「値段優先」は、物品を揃える金額(買い物の合計金額)が安い買い物ルートを優先することを意味する。「移動時間優先」は、買い物の移動時間が短い買い物ルートを優先することを意味する。「バランス優先」は、買い物の合計金額と移動時間のバランスを優先することを意味する。
【0059】
<5.11 買い物ルート提案部>
買い物ルート提案部430は、店舗情報取得部410により取得された店舗情報、位置情報取得部412により取得されたユーザUの位置情報、交通手段受付部414により受け付けられた交通手段、物品登録受付部422により買い物リスト情報450cに登録された情報、候補日受付部424により受け付けられた買い物候補日、および店舗制約受付部426により受け付けられた店舗制約などに基づき、ユーザUの要求に応じた1つ以上の買い物ルートRを特定し、特定した1つ以上の買い物ルートRをユーザUに提案する。例えば、買い物ルート提案部430は、特定した買い物ルートRを示す情報を、端末装置100に出力して表示装置100aの表示画面に表示させることで、買い物ルートRをユーザUに提案する。
【0060】
例えば、買い物ルート提案部430は、上記店舗情報と上記ユーザUの位置情報とに基づき、買い物リスト情報450cに登録された全ての物品(またはできる限り多くの物品)を纏めてまたは別々に購入可能な1つ以上の店舗を特定する。そして、買い物ルート提案部430は、ユーザUの現在位置(例えば自宅の位置)から上記1つ以上の店舗を経由して再びユーザUの現在位置(例えば自宅の位置)に戻る買い物ルートRを特定する。買い物ルート提案部430は、特定した買い物ルートRを示す情報を端末装置100に出力する。
【0061】
図10は、買い物ルート提案部430により提案される買い物ルートRの一例を示す図である。買い物ルートRは、例えば、自宅Hを出発し、買い物先である1つ以上の店舗Sに立ち寄り、その後に自宅Hに戻る経路を示す。例えば、複数の店舗Sが存在する場合、買い物ルートRは、複数の店舗Sへ立ち寄る順番を含む。
【0062】
買い物ルート提案部430は、交通手段受付部414により受け付けられた交通手段に基づき、提案する買い物ルートRの内容を決定する。例えば、買い物ルート提案部430は、交通手段受付部414により受け付けられた交通手段が自転車である場合、自転車で移動可能な行動範囲内でユーザUの要求を最も満たす買い物ルートRの内容を決定する。同様に、買い物ルート提案部430は、交通手段受付部414により受け付けられた交通手段が自動車である場合、自動車で移動可能な行動範囲内でユーザUの要求を最も満たす買い物ルートRの内容を決定する。
【0063】
買い物ルート提案部430は、優先順位受付部428により受け付けられた優先順位に基づき、提案する買い物ルートRの内容を決定する。例えば、優先順位受付部428により「値段優先」の優先順位が受け付けられている場合、複数の買い物ルートRの候補のなかで買い物の合計金額が相対的に安い(例えば最も安い)買い物ルートRを決定する。または、買い物ルート提案部430は、複数の買い物ルートRをユーザUに提案する場合、買い物ルートRの提案の順序として、買い物の合計金額が安い順に複数の買い物ルートRを提案する。
【0064】
一方で、買い物ルート提案部430は、優先順位受付部428により「移動時間優先」の優先順位が受け付けられている場合、複数の買い物ルートRの候補のなかで買い物の移動時間が相対的に短い(例えば最も短い)買い物ルートRを決定する。または、買い物ルート提案部430は、複数の買い物ルートRをユーザUに提案する場合、買い物ルートRの提案の順序として、買い物の移動時間が短い順に複数の買い物ルートRを提案する。同様に、買い物ルート提案部430は、優先順位受付部428により「バランス場優先」の優先順位が受け付けられている場合、複数の買い物ルートRの候補のなかで買い物の合計金額と移動時間とに係る評価値の合計が相対的に高い(例えば最も高い)買い物ルートRを決定する。または、買い物ルート提案部430は、複数の買い物ルートRをユーザUに提案する場合、買い物ルートRの提案の順序として、上記評価値の合計が高い順に複数の買い物ルートRを提案する。
【0065】
買い物ルート提案部430は、候補日受付部424により取得された複数の候補日に関する店舗情報に基づき、複数の候補日のうち所定条件を満たす候補日を、買い物を行う日として提案する。「所定条件を満たす」とは、例えば、通常の日と比べて、各店舗の特売日の関係で買い物の金額が安くなる、またはポイントの付与率が高くなることである。例えば、買い物ルート提案部430は、端末装置100に所定の情報を出力することで、上記所定条件を満たす日に買い物を行うことの提案と、上記所定条件を満たす日に買い物を行うことの理由を示す情報を端末装置100の表示装置100aの表示画面に表示させる。
【0066】
店舗情報出力部432は、店舗情報取得部410により店舗情報が取得された複数の店舗のうち所定条件を満たす店舗に関する情報を買い物ルートRとともに第1態様で端末装置100の表示装置100aの表示画面に表示させる。「所定条件を満たす店舗」は、例えば、買い物ルートRに含まれる店舗または買い物ルートRからの距離が所定範囲内の店舗である。第1態様は、例えば、店舗名のみの表示など、比較的単純な表示である。なお、第1態様は、各店舗での購入予定の物品を示す情報を含んでもよい。
【0067】
店舗情報出力部432は、店舗に関する情報が第1態様で表示された状態で特定の店舗を指定するユーザUの操作が受け付けられた場合、上記特定の店舗に関する情報を上記第1態様よりも詳しい第2態様で端末装置100の表示装置100aの表示画面に表示させる。「特定の店舗を指定するユーザUの操作」は、例えば、端末装置100の表示装置100aの表示画面に第1態様で表示された店舗のマークをタップする(クリックする)操作である。第2態様は、第1態様と比べて詳細な表示であり、例えば、第1態様で表示された内容に加え、当該店舗で販売される物品の詳細(例えばチラシ情報)や、ポイントカードの有無、タイムセールの時間など、店舗名および購入予定の物品とは異なる情報を含む表示である。
【0068】
例えば、上述した図10は、店舗に関する情報の第1態様での表示の一例を示す図である。一方で、図11は、店舗に関する情報の第2態様での表示の一例を示す図であり、図10において店舗Aを指定するユーザUの操作が受け付けられた場合に遷移した表示装置100aの表示画面を示す図である。図11に示すように、店舗Aについて、第1態様で表示された内容に加え、ポイントカードの有無、タイムセールの時間、特売品の情報などを含むポップアップDが表示される。
【0069】
<6.実施例>
以下、上述した買い物支援サーバ装置400のいくつかの実施例について説明する。ただし、これら実施例は、本実施形態の内容を限定するものではない。
【0070】
<6.1 実施例1>
買い物ルート提案部430は、買い物先として店舗A(第1店舗)と、店舗B(第2店舗)とを経由する場合、店舗Aで購入する物品の内容と、店舗Bで購入する物品の内容とに基づき、店舗Aと店舗Bを回る順を決定する。例えば、買い物ルート提案部430は、店舗Aで購入する物品の量(または重さ)が、店舗Bで購入する物品の量(または重さ)よりも多い場合(または重い場合)、先に店舗Bに立ち寄り、その後に店舗Aに立ち寄る買い物ルートRを優先して提案する。このような買い物ルートRによれば、多くの荷物を持って移動する距離を短くすることができる。
【0071】
<6.2 実施例2>
買い物ルート提案部430は、買い物先として店舗A(第1店舗)と、店舗B(第2店舗)とを経由する場合、店舗Aの店舗規模と、店舗Bの店舗規模とに基づき、店舗Aと店舗Bを回る順を決定する。例えば、買い物ルート提案部430は、店舗Aの店舗規模が、店舗Bの店舗規模よりも大きい場合、先に店舗Bに立ち寄り、その後に店舗Aに立ち寄る買い物ルートRを優先して提案する。このような買い物ルートRによれば、店舗Bで購入予定の物品が品切れしていた場合でも、店舗Aで購入することができる可能性が高くなる。なお、買い物ルート提案部430は、店舗情報取得部410により取得される店舗情報に含まれる情報(例えば物品の豊富さ)により、店舗規模を判定する。
【0072】
<6.3 実施例3>
物品登録受付部422は、記憶部450に記憶された代替食材情報450b参照可能である。物品登録受付部422は、採用レシピに含まれる必要食材のうちユーザUが保有していない不足食材(保有食材情報240aに在庫登録がない食材)がある場合であって、代替食材情報450bに基づき不足食材を別の食材に代替することで買い物ルート提案部430により提案される買い物ルートRが所要時間の短いルートに変更になる場合、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行う。
【0073】
詳しく述べると、採用レシピに含まれる必要食材のうちユーザUが保有していない不足食材がある場合、原則として、物品登録受付部422は、上記不足食材を買い物リスト情報450cに追加し、買い物ルート提案部430は、上記不足食材を購入可能な店舗を回る買い物ルートRを特定してユーザUに提案する。しかしながら、例えば採用レシピに含まれる必要食材のなかに特殊な食材(近くの店舗で取り扱いのない食材)が含まれる場合、他の物品を買い揃えるだけであれば近くの店舗で済むところ、上記特殊な食材を購入するために遠方の店舗を回る買い物ルートRが提案される場合がある。
【0074】
そこで上記のような場合、物品登録受付部422は、代替食材情報450bに基づき、上記特殊な食材を近くの店舗でも購入可能な一般的な食材に代替することで、買い物ルート提案部430により提案される買い物ルートRが所要時間の短いルートに変更になるか否かを判定する。そして、物品登録受付部422は、上記特殊な食材を一般的な食材に代替することで買い物ルートRが所要時間の短いルートに変更可能である場合、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行う。例えば、物品登録受付部422は、必要食材のなかである食材を別の食材に変更することの可否についての問い合わせと、食材を変更することで所要時間が短くなる買い物ルートRとを示す情報を端末装置100に出力する。
【0075】
<6.4 実施例4>
物品登録受付部422は、記憶部450に記憶された代替食材情報450bを参照可能である。物品登録受付部422は、買い物リスト情報450cに登録されている物品が買い物先の店舗で売り切れだった場合、代替食材情報450bに基づき、別の食材の購入を提案する。詳しく述べると、買い物リスト情報450cに登録されている物品が買い物先の店舗で売り切れだった場合、ユーザUは、その旨を示す情報を端末装置100に入力する。この場合、端末装置100から情報を受け取る物品登録受付部422は、代替食材情報450bにおいて、売り切れだった食材と代替可能な食材が無いか検索する。物品登録受付部422は、売り切れだった食材と代替可能な食材が存在する場合、当該代替可能な食材をユーザUに提案する。例えば、物品登録受付部422は、当該代替可能な食材を示す情報を端末装置100に出力して表示装置100aの表示画面に表示させる。
【0076】
<7.制御の流れ>
図12は、買い物支援サーバ装置400の制御の流れを示すフローチャートである。なお図12では、説明の便宜上、ユーザUが購入したい食材と代替できる代替食材がある否かの判定に関する説明は省略する。この判定については、第2実施形態のなかで説明する。
【0077】
まず、買い物支援サーバ装置400は、端末装置100に対するユーザUの入力に基づき、ユーザUの要求に応じた買い物ルートRを導出するための情報を取得する(ステップS101)。これら情報は、例えば、ユーザの位置情報や、ユーザUが購入したい物品、ユーザUが利用可能な交通手段、買い物ルートRに関する優先順位、ユーザUが買い物可能な候補日、店舗制約の有無などである。ただし、これら情報の1つ以上は省略されてもよい。
【0078】
また、買い物支援サーバ装置400は、食材管理サーバ装置200から最新の保有食材情報240aを取得する(S102)。なお、S102の処理は、後述するS106の処理の後に、S106の判定がYESだった場合に限り行われてもよい。
【0079】
次に、買い物支援サーバ装置400は、ユーザの位置情報と、ユーザUが利用可能な交通手段とに基づき、ユーザUの行動圏を特定する(S103)。次に、買い物支援サーバ装置400は、ユーザUの行動圏と、店舗情報サイトSISから得られる各店舗の住所とに基づき、ユーザUの行動圏内に位置する複数の店舗を買い物先候補として特定する(S104)。そして、買い物支援サーバ装置400は、買い物先候補の複数の店舗に関する店舗情報を、店舗情報サイトSISから取得する(S105)。
【0080】
次に、買い物支援サーバ装置400は、端末装置100から得られる信号に基づき、レシピを採用するユーザUの操作が端末装置100に対して行われたか否かを判定する(S106)。
【0081】
買い物支援サーバ装置400は、レシピを採用するユーザUの操作が端末装置100に対して行われた場合(S106:YES)、以下の処理を行う。すなわち、買い物支援サーバ装置400は、端末装置100に対して行われたレシピを採用するユーザUの操作に基づき、採用レシピを示す情報を取得し、採用レシピに含まれる必要食材を特定する(S107)。そして、買い物支援サーバ装置400は、保有食材情報240aと、採用レシピに含まれる必要食材とに基づき、ユーザUが保有していない不足食材を特定し、不足食材を買い物リスト情報450cに自動登録する(S108)。そして、S109の処理に進む。一方で、買い物支援サーバ装置400は、レシピを採用するユーザUの操作が端末装置100に対して行われない場合(S106:NO)、S109の処理に進む。
【0082】
次に、買い物支援サーバ装置400は、買い物リスト情報450cと、買い物先候補として特定された複数の店舗や、買い物ルートRに関する優先順位、ユーザUが買い物可能な候補日、店舗制約の有無などを示す情報とに基づき、1つ以上の買い物ルートRを特定する(S109)。そして、買い物支援サーバ装置400は、特定した1つ以上の買い物ルートRを示す情報と、買い物ルートRに含まれる店舗を第1態様で示す情報とを、端末装置100に出力する(S110)。これにより、特定した1つ以上の買い物ルートRと、買い物ルートRに含まれる店舗を第1態様で示す情報が端末装置100の表示装置100aの表示画面に表示される。
【0083】
次に、買い物支援サーバ装置400は、端末装置100から得らえる信号に基づき、買い物ルートRに含まれる店舗に関する情報を第2態様で表示させるためのユーザの所定の操作が端末装置100に対して行われたか否かを判定する(S111)。買い物支援サーバ装置400は、ユーザの所定の操作が行われたと判定した場合(S111:YES)、ユーザUによって指定された特定の店舗に関する情報を第2態様で表示させるための追加情報を端末装置100に出力し(S112)、本フローの処理を終了する。一方で、買い物支援サーバ装置400は、ユーザの所定の操作が行われない場合(S111:NO)、本フローの処理を終了する。
【0084】
<8.利点>
本実施形態では、買い物支援サーバ装置400は、物品登録受付部422と、買い物ルート提案部430とを有する。物品登録受付部422は、ユーザUが購入したい物品の登録を受け付けるとともに、レシピサーバ装置300と連携し、採用レシピに含まれる必要食材の登録を受け付ける。買い物ルート提案部430は、店舗情報取得部410により取得された店舗情報、位置情報取得部412により取得されたユーザUの位置情報、および物品登録受付部422により登録が受け付けられた物品または必要食材に基づき、買い物ルートRを提案する。このような構成によれば、ユーザUが採用したレシピに含まれる食材を1つずつ手入力する場合と比べて、それら食材の入力を容易に行うことができ、また、それら食材を漏れなく購入することができる買い物ルートRを提案することができる。これにより、ユーザUの利便性の向上を図ることができる。
【0085】
本実施形態では、買い物ルート提案部430は、優先順位受付部428により受け付けられた優先順位に基づき、買い物ルートRの提案の順序、または提案する買い物ルートRの内容を決定する。このような構成によれば、ユーザUが優先したいことに応じた適切な買い物ルートRを提案することができる。
【0086】
本実施形態では、買い物ルート提案部430は、交通手段受付部414により受け付けられた交通手段に基づき、提案する買い物ルートRの内容を決定する。このような構成によれば、ユーザUが利用可能な交通手段に応じた適切な買い物ルートRを提案することができる。
【0087】
本実施形態では、店舗情報出力部432は、店舗情報取得部410により取得された複数の店舗のうち所定条件を満たす店舗に関する情報を買い物ルートRとともに第1態様で表示させ、上記店舗に関する情報が第1態様で表示された状態で特定の店舗を指定するユーザUの操作が受け付けられた場合、上記特定の店舗に関する情報を前記第1態様よりも詳しい第2態様で表示させる。このような構成によれば、ユーザUの操作に応じて、ウェブ上のチラシやポイントカードの有無など、ユーザUにとって有益な情報を追加的に表示することができる。
【0088】
本実施形態では、物品登録受付部422は、ユーザUが保有する食材を管理する食材管理サーバ装置200と連携し、採用レシピに含まれる必要食材のうちユーザUが保有していない不足食材を、ユーザUが購入したい物品として登録する。このような構成によれば、ユーザUの入力の手間を省くとともに、ユーザUによる入力漏れを抑制することができる。
【0089】
本実施形態では、物品登録受付部422は、保有食材情報240aを管理する食材管理サーバ装置200と連携し、採用レシピに含まれる必要食材のうちユーザUが必要量を保有する食材については、ユーザUが購入したい物品として登録するか否かをユーザUに問い合わせる質問を出力する。このような構成によれば、保有食材が買い物リスト情報450cに登録されることを抑制し、無駄な買い物が生じることを抑制することができる。
【0090】
本実施形態では、物品登録受付部422は、採用レシピに含まれる必要食材のうちユーザUが保有していない不足食材がある場合、代替食材情報450bに基づきユーザUが保有する食材のなかで不足食材と代替できる代替食材がある否かを判定し、代替食材がある場合、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行う。このような構成によれば、保有食材を効率的に消費することができる。
【0091】
本実施形態では、物品登録受付部422は、採用レシピに含まれる必要食材のうちユーザUが保有していない不足食材がある場合であって、代替食材情報450bに基づき不足食材を別の食材に代替することで買い物ルート提案部430により提案される買い物ルートRの所要時間が短いルートに変更になる場合、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行う。このような構成によれば、ユーザUに対してより効率的な買い物ルートRを提案することができる。
【0092】
本実施形態では、代替食材登録受付部420は、代替可能な食材に関するユーザUの入力に基づいて、代替食材情報450bを変更する。このような構成によれば、ユーザUは、自分の好みに応じて代替食材情報450bを変更することができる。これにより、ユーザUの利便性を高めることができる。
【0093】
本実施形態では、買い物ルート提案部430は、店舗情報取得部410により取得された複数の買い物候補日に関する店舗情報に基づき、複数の買い物候補日のうち最適な候補日を提案する。このような構成によれば、特売日やポイントの付与率が高い日に買い物を提案することができる。
【0094】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、買い物支援サーバ装置400がレシピサーバ装置300とは連携していない点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
【0095】
図13は、第2実施形態の買い物支援サーバ装置400の機能構成を示すブロック図である。本実施形態では、物品登録受付部422は、ユーザUが保有する食材を管理する食材管理サーバ装置200と連携し、且つ、記憶部450に記憶された代替食材情報450bを参照可能である。物品登録受付部422は、代替食材情報450bに基づき、ユーザUが保有する食材(保有食材情報240aとして登録された食材)のなかにユーザUが購入したい物品として入力された食材と代替できる代替食材がある否かを判定する。そして、物品登録受付部422は、代替食材がある場合、ユーザUが購入したい物品として入力された食材を買い物リスト情報450cに登録するか否かをユーザUに問い合わせる質問を出力する。例えば、物品登録受付部422は、上記質問を示す情報を端末装置100に送信することで、端末装置100を通じて上記質問をユーザUに問い合わせる。
【0096】
図14は、第2実施形態の買い物支援サーバ装置400の制御の流れを示すフローチャートである。なお図14中の処理において、第1実施形態と同様の処理の説明は省略する。
【0097】
本実施形態では、物品登録受付部422は、S105の後において、代替食材情報450bに基づき、ユーザUの購入希望食材(購入したい物品として入力された食材)と代替可能な食材が保有食材のなかにあるか否かを判定する(S121)。物品登録受付部422は、代替可能な食材がない場合(S121:NO)、S109の処理に進む。一方で、物品登録受付部422は、代替可能な食材がある場合(S121:YES)、ユーザUの購入希望食材を買い物リスト情報450cに登録するか否かを問い合わせる(S122)。
【0098】
次に、物品登録受付部422は、購入希望食材をそのまま買い物リスト情報450cに登録することを示すユーザUの回答が端末装置100により受け付けられたか否かを判定する(S123)。物品登録受付部422は、購入希望食材をそのまま買い物リスト情報450cに登録することを示すユーザUの回答が受け付けられた場合(S123:YES)、ユーザUの購入希望食材を買い物リスト情報450cに登録し(S124)、S109の処理に進む。一方で、物品登録受付部422は、購入希望食材をそのまま買い物リスト情報450cに登録することを見送るユーザUの回答が受け付けられた場合(S123:NO)、ユーザUの購入希望食材を買い物リスト情報450cに登録することを見送り(S125)、S109の処理に進む。
【0099】
このような構成によれば、このような構成によれば、保有食材を効率的に消費することができるとともに、効率的な買い物ルートRを提案することができる。
【0100】
上述した、食材管理サーバ装置200、レシピサーバ装置300、および買い物支援サーバ装置400の各機能の全部または一部は、CPU(Central Processing unit)のようなハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。ただし、各機能部の全部または一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。記憶部350,450は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrical Erasable ROM)、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などのうち1つまたは複数の組み合わせにより実現される。
【0101】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、買い物支援システムは、店舗情報取得部により取得された店舗情報、位置情報取得部により取得されたユーザの位置情報、および物品登録受付部により登録が受け付けられた物品または必要食材に基づき、買い物ルートを提案する買い物ルート提案部を持つことにより、利便性の向上を図ることができる。
【0102】
別の1つの観点によれば、買い物支援システムは、買い物ルート提案部430を有しなくてもよい。さらに言えば、買い物支援システムは、店舗情報取得部410、位置情報取得部412、交通手段受付部414、必要食材情報取得部418、候補日受付部424、店舗制約受付部426、優先順位受付部428、買い物ルート提案部430、および店舗情報出力部432のうち1つ以上を有しなくてもよい。買い物支援システムは、代替食材情報450bを参照可能であり、第1実施形態または第2実施形態と同様に、ユーザUに対して食材の代替に関する提案を行うシステムでもよい。例えば、第2実施形態のようにレシピサーバ装置とは連携していない場合において、「端末装置100に対してユーザが購入したい食材を入力する操作が行われた場合、物品登録受付部422は、代替食材情報450bに基づきユーザにより購入したい食材と代替可能な食材が存在するか否かを判定し、当該代替可能な食材がある場合、代替可能な食材を示す情報を出力する。このような構成でも、利便性の向上を図ることができる。
【0103】
当該観点に基づくいくつかの買い物支援システムについて付記する。
[付記1]
ユーザが購入したい食材の入力を受け付けるとともに、前記ユーザが保有する食材を管理する食材管理システムと連携し、且つ、代替可能な食材を示す代替食材情報を参照可能であり、前記ユーザが保有する食材のなかに前記ユーザが購入したい食材として入力された食材と代替できる代替食材がある場合、前記ユーザが購入したい食材を登録するか否かを前記ユーザに問い合わせる質問を出力させる物品登録受付部と、
を備えた買い物支援システム。
[付記2]
ユーザが購入したい食材の入力を受け付けるとともに、代替可能な食材を示す代替食材情報を参照可能であり、前記ユーザが購入したい食材として入力された食材と代替できる代替食材がある場合、前記ユーザに対して食材の代替に関する提案を行う物品登録受付部と、
を備えた買い物支援システム。
[付記3]
付記1または付記3に記載の買い物支援システムにおいて、
前記代替食材情報では、代替可能な食材は、食材に関する1つ以上の特性と関連付けられて登録されており、
前記物品登録受付部は、前記1つ以上の特性に基づいて、前記ユーザに対して食材の代替に関する提案を行う。
[付記4]
付記3に記載の買い物支援システムにおいて、
前記1つ以上の特性は、食材の旬の季節を含む。
[付記5]
付記3または付記4に記載の買い物支援システムにおいて、
前記1つ以上の特性は、食材の価格を含む。
[付記6]
付記3から付記5のいずれか1つに記載の買い物支援システムにおいて、
前記物品登録受付部は、前記代替食材情報において前記ユーザが購入したい食材として入力された食材と代替できる複数の代替食材がある場合、前記1つ以上の特性に基づいて前記複数の代替食材に含まれる1つ以上の代替食材を優先して提案する。
【0104】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0105】
1…買い物支援システム、100…端末装置、200…食材管理サーバ装置(食材管理システム)、300A…レシピ検索サーバ装置(レシピ検索システム)、300B…レシピ提案サーバ装置(レシピ提案システム)、400…買い物支援サーバ装置、410…店舗情報取得部、412…位置情報取得部、414…交通手段受付部、420…代替食材登録受付部、424…候補日受付部、428…優先順位受付部、430…買い物ルート提案部、432…店舗情報出力部。
図1
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