(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】電池セル及び電池モジュール
(51)【国際特許分類】
H01M 10/04 20060101AFI20241114BHJP
H01M 10/0583 20100101ALI20241114BHJP
H01M 10/052 20100101ALI20241114BHJP
H01M 50/46 20210101ALI20241114BHJP
【FI】
H01M10/04 Z
H01M10/0583
H01M10/052
H01M50/46
(21)【出願番号】P 2021142466
(22)【出願日】2021-09-01
【審査請求日】2023-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】507357232
【氏名又は名称】株式会社AESCジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】黄 國洋
【審査官】前田 寛之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-033752(JP,A)
【文献】特開2019-071178(JP,A)
【文献】国際公開第2017/073022(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M10/00-10/39
H01M50/40-50/497
H01M 4/00- 4/62
H01G11/00-11/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極の面積より大きな面積を有する第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極の第1側方部分において前記第1電極の端面を覆う第1折り返し部と、前記第1電極及び前記第2電極の前記第1側方部分の反対側の第2側方部分において前記第2電極の端面を覆う第2折り返し部と、を有するセパレータと、
を備え、
前記第1折り返し部の前記第1側方部分の端面の位置と、前記第1折り返し部の前記端面の反対側の内面の位置と、前記第1折り返し部の前記端面と前記内面との間の部分の位置と、のいずれかが、前記第2電極の前記第1側方部分の端面の位置と揃って
おり、
前記第2折り返し部の前記第2側方部分の端面の反対側の内面の位置が、前記第1電極の前記第2側方部分の端面の位置より、前記第1側方部分及び前記第2側方部分の一方から他方に向かう方向における前記第1電極又は前記第2電極の中心に対して前記第2側方部分の外側に位置している、電池セル。
【請求項2】
少なくとも一部分が前記第1電極と前記セパレータとの間に位置する第1接着層と、少なくとも一部分が前記第2電極と前記セパレータとの間に位置する第2接着層と、の少なくとも一方をさらに備える、請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記第1側方部分が鉛直方向の下方に向けられている、請求項1又は2に記載の電池セル。
【請求項4】
前記第1側方部分が鉛直方向の上方に向けられている、請求項1又は2に記載の電池セル。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の電池セルを複数備える電池モジュール。
【請求項6】
前記複数の電池セルのいずれにおいても、前記第1側方部分が同じ側に向けられている、請求項5に記載の電池モジュール。
【請求項7】
第1電極と、
前記第1電極の面積より大きな面積を有する第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極の第1側方部分において前記第1電極の端面を覆う第1折り返し部と、前記第1電極及び前記第2電極の前記第1側方部分の反対側の第2側方部分において前記第2電極の端面を覆う第2折り返し部と、を有するセパレータと、
を備え、
前記第1折り返し部の前記第1側方部分の端面は、所定方向に延伸し、
前記第2電極及び前記第1折り返し部を前記所定方向に垂直な仮想平面に前記所定方向に平行に投影することで形成される影において、前記第1折り返し部の前記第1側方部分の
前記端
面と、前記第1折り返し部の前記端面の反対側の内
面と、前記第1折り返し部の前記端面と前記内面との間の部
分と、のいずれかが、前記第2電極の前記第1側方部分の端
面と重なっており、
前記第2折り返し部の前記第2側方部分の端面は、前記所定方向に延伸し、
前記第1電極及び前記第2折り返し部を前記所定方向に垂直な仮想平面に前記所定方向に平行に投影することで形成される影において、前記第2折り返し部の前記第2側方部分の前記端面の反対側の内面が、前記第1電極の前記第2側方部分の端面より、前記第1側方部分及び前記第2側方部分の一方から他方に向かう方向における前記第1電極又は前記第2電極の中心に対して前記第2側方部分の外側に位置している、電池セル。
【請求項8】
少なくとも一部分が前記第1電極と前記セパレータとの間に位置する第1接着層と、少なくとも一部分が前記第2電極と前記セパレータとの間に位置する第2接着層と、の少なくとも一方をさらに備える、請求項
7に記載の電池セル。
【請求項9】
前記第1側方部分が鉛直方向の下方に向けられている、請求項
7又は8に記載の電池セル。
【請求項10】
前記第1側方部分が鉛直方向の上方に向けられている、請求項
7又は8に記載の電池セル。
【請求項11】
請求項
7~10のいずれか一項に記載の電池セルを複数備える電池モジュール。
【請求項12】
前記複数の電池セルのいずれにおいても、前記第1側方部分が同じ側に向けられている、請求項
11に記載の電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池セル及び電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、リチウムイオン二次電池セル等の非水電解質電池セルが開発されている。電池セルは、交互に並ぶ複数の第1電極及び複数の第2電極と、隣り合う第1電極と第2電極とを互いに隔てるセパレータと、を備えていることがある。第1電極は、例えば、正極電極である。第2電極は、例えば、正極電極の面積より大きな面積を有する負極電極である。一部の電池セルにおいて、セパレータは、複数の第1電極及び複数の第2電極の第1側方部分と、複数の第1電極及び複数の第2電極の第1側方部分の反対側の第2側方部分と、で交互に折り返している。これによって、セパレータは、第1側方部分において第1電極の端面を覆う第1折り返し部と、第2側方部分において第2電極の端面を覆う第2折り返し部と、を有している。
【0003】
特許文献1には、電池セルの一例について記載されている。この電池セルにおいて、セパレータの第1折り返し部の第1側方部分の端面の反対側の内面の位置は、第2電極の第1側方部分の端面の位置より第1電極又は第2電極の中心に対して第1側方部分の外側に位置している。
【0004】
特許文献2及び3には、電池セルの一例について記載されている。この電池セルにおいて、セパレータの第1折り返し部の第1側方部分の端面は、第2電極の第1側方部分の端面より第1電極又は第2電極の中心に対して第1側方部分の内側に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2019/064740号
【文献】特開2002-329530号公報
【文献】特開2009-93812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電池セルの第1側方部分と第2側方部分との識別が要請されることがある。例えば、複数の電池セルを備える電池モジュールでは、複数の電池セルのいずれにおいても、第1側方部分又は第2側方部分を同じ側に向けることがある。この場合、第1側方部分と第2側方部分との識別が必要となる。
【0007】
例えば特許文献1に記載されているように、第1折り返し部の第1側方部分の端面の反対側の内面が第2電極の第1側方部分の端面より第1電極又は第2電極の中心に対して第1側方部分の外側に位置していることがある。また、第2折り返し部の第2側方部分の端面の反対側の内面が第1電極の第2側方部分の端面より第1電極又は第2電極の中心に対して第2側方部分の外側に位置していることがある。しかしながら、この場合、第1側方部分からは、第2電極の第1側方部分の端面がほとんど見えずに第1折り返し部の第1側方部分の端面が見える。また、第2側方部分からは、第1電極の第2側方部分の端面がほとんど見えずに第2折り返し部の第2側方部分の端面が見える。第1折り返し部の第1側方部分の端面と第2折り返し部の第2側方部分の端面とはほぼ同じ色となっていることがある。この場合、第1側方部分と第2側方部分との識別が難しくなり得る。
【0008】
例えば特許文献2又は3に記載されているように、第1折り返し部の第1側方部分の端面が第2電極の第1側方部分の端面より第1電極又は第2電極の中心に対して第1側方部分の内側に位置していることがある。しかしながら、この場合、第1電極及び第2電極のうち互いに重なる領域の面積が比較的小さくなり得る。
【0009】
本発明の目的の一例は、第1電極及び第2電極のうち互いに重なる領域の面積を大きくしつつ、電池セルのうち第1電極の端面がセパレータの第1折り返し部によって覆われている第1側方部分と、電池セルのうち第2電極の端面がセパレータの第2折り返し部によって覆われている第2側方部分と、の識別を容易にすることにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、
第1電極と、
前記第1電極の面積より大きな面積を有する第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極の第1側方部分において前記第1電極の端面を覆う第1折り返し部を有するセパレータと、
を備え、
前記第1折り返し部の前記第1側方部分の端面の位置と、前記第1折り返し部の前記端面の反対側の内面の位置と、前記第1折り返し部の前記端面と前記内面との間の部分の位置と、のいずれかが、前記第2電極の前記第1側方部分の端面の位置と揃っている、電池セルである。
【0011】
本発明の他の一態様は、
前記電池セルを複数備える電池モジュールである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の上記態様によれば、第1電極及び第2電極のうち互いに重なる領域の面積を大きくすることができる。また、電池セルのうち第1電極の端面がセパレータの第1折り返し部によって覆われている第1側方部分と、電池セルのうち第2電極の端面がセパレータの第2折り返し部によって覆われている第2側方部分と、の識別を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1に係る電池モジュールの斜視図である。
【
図2】
図1に示した収容部材に収容された複数の電池セルの斜視図である。
【
図5】
図4における破線で囲まれた領域αの拡大図である。
【
図6】実施形態1に係る電池セルの製造方法の一例を説明するための図である。
【
図7】実施形態2に係る電池セルの断面の一部分の拡大図である。
【
図8】実施形態3に係る電池セルの断面の一部分の拡大図である。
【
図10】実施形態5に係る電池セルの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0015】
本明細書において、「第1」、「第2」、「第3」等の序数詞は、特に断りのない限り、同様の名称が付された構成を単に区別するために付されたものであり、構成の特定の特徴(例えば、順番又は重要度)を意味するものではない。
【0016】
図1は、実施形態1に係る電池モジュール20の斜視図である。
図2は、
図1に示した収容部材200に収容された複数の電池セル10Aの斜視図である。
図3は、
図2に示した電池セル10Aの平面図である。
図4は、
図3のA-A´断面図である。
図5は、
図4における破線で囲まれた領域αの拡大図である。
【0017】
図1~
図5において、第1方向X、第2方向Y又は第3方向Zを示す矢印は、当該矢印の基端から先端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の正方向であり、当該矢印の先端から基端に向かう方向が当該矢印によって示される方向の負方向であることを示している。
図3~
図5において、第1方向X又は第2方向Yを示すX付き白丸は、紙面の手前から奥に向かう方向が当該白丸によって示される方向の正方向であり、紙面の奥から手前に向かう方向が当該白丸によって示される方向の負方向であることを示している。
【0018】
図1~
図4において、第1方向Xは、鉛直方向に垂直な水平方向に平行な一方向を示している。第2方向Yは、第1方向X及び鉛直方向の双方に直交する方向を示している。第3方向Zは、鉛直方向に平行な方向を示している。第3方向Zの正方向は、鉛直方向の下方から上方に向かう方向となっている。第3方向Zの負方向は、鉛直方向の上方から下方に向かう方向となっている。
【0019】
本実施形態において、電池セル10Aは、第1方向Xに平行な長手方向を有している。
図3に示す例において、第1方向Xの正方向は、後述する第1リード112から第2リード122に向かう方向となっている。第1方向Xの負方向は、第2リード122から第1リード112に向かう方向となっている。電池セル10Aは第3方向Zに平行な短手方向を有している。電池セル10Aは、第2方向Yに平行な厚みを有している。電池セル10Aの長手方向、短手方向及び厚みと、第1方向X、第2方向Y及び第3方向Zと、の関係は本実施形態に係る関係に限定されない。
【0020】
図1及び
図2を用いて、電池モジュール20について説明する。
【0021】
電池モジュール20は、複数の電池セル10A及び収容部材200を備えている。複数の電池セル10Aは、収容部材200に収容されている。また、複数の電池セル10Aは、第2方向Yに並んでいる。収容部材200は、例えば、金属又は樹脂からなる筐体である。
【0022】
図2に示すように、各電池セル10Aは、第1リード112、第2リード122、外装材140A及び複数の固定部材150を有している。
【0023】
第1リード112は、後述する第1電極110に電気的に接続されている。第2リード122は、後述する第2電極120に電気的に接続されている。第1リード112及び第2リード122は、電池セル10Aの第1方向Xの両側に設けられている。本実施形態と異なる他の例において、第1リード112及び第2リード122は、双方とも、電池セル10Aの第1方向Xの正方向側又は負方向側の端部に設けられていてもよい。
【0024】
外装材140Aは、後述する積層体100Aを電解質とともに包んでいる。電解質は、例えば、電解液、固体電解質、ゲル電解質等である。外装材140Aは、積層体100Aを第2方向Yの正方向側から覆う部分と、積層体100Aを第2方向Yの負方向側から覆う部分と、を有している。外装材140Aのこれらの部分が互いに貼り合わされて封止部142Aが形成されている。実施形態1において、封止部142Aは、積層体100Aの第1方向Xの正方向側及び負方向側の2辺と、第3方向Zの正方向側及び負方向側の2辺と、に沿って形成されている。
【0025】
固定部材150は、例えば絶縁テープである。実施形態1では、外装材140Aのうちの第3方向Zの負方向側において第1方向Xに延伸する辺に4つの固定部材150が設けられている。また、外装材140Aのうち第3方向Zの正方向側において第1方向Xに延伸する辺に4つの固定部材150が設けられている。固定部材150の配置は、実施形態1に係る配置に限定されない。
【0026】
図4及び
図5を用いて、電池セル10Aについて説明する。実施形態1において、電池セル10Aは、リチウムイオン二次電池である。
【0027】
電池セル10Aは、積層体100Aを有している。積層体100Aは、複数の第1電極110、複数の第2電極120及びセパレータ130Aを含んでいる。
【0028】
実施形態1において、第1電極110は、正極電極となっている。また、第2電極120は、負極電極となっている。第2電極120は、第1電極110の面積より大きな面積を有している。実施形態1と異なる他の例において、第1電極110は、負極電極となっていてもよい。また、第2電極120は、正極電極となっていてもよい。各第1電極110及び各第2電極120は、第2方向Yに厚みを有している。第1電極110又は第2電極120の面積とは、第1電極110又は第2電極120を第2方向Yの正方向又は負方向から見たときの面積である。
【0029】
図4に示すように、複数の第1電極110及び複数の第2電極120は、第2方向Yに交互に並んでいる。
【0030】
複数の第1電極110及び複数の第2電極120は、第1側方部分S1及び第2側方部分S2を有している。実施形態1において、第1側方部分S1は、複数の第1電極110及び複数の第2電極120のうち複数の第1電極110及び複数の第2電極120の第3方向Zの中心に対して下側に位置する部分である。第2側方部分S2は、第1側方部分S1の反対側に位置している。実施形態1において、第2側方部分S2は、複数の第1電極110及び複数の第2電極120のうち複数の第1電極110及び複数の第2電極120の第3方向Zの中心に対して上側に位置する部分である。
【0031】
実施形態1において、第1電極110の第3方向Zの中心の位置と、第2電極120の第3方向Zの中心の位置と、は第3方向Zにおいて揃っている。すなわち、第1電極110及び第2電極120を第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに投影することで形成される影において、第1電極110の第3方向Zの中心と第2電極120の第3方向Zの中心とが重なっている。
【0032】
第1電極110は、第1端面110a及び第2端面110bを有している。第1端面110aは、第1電極110の第1側方部分S1の端面である。第2端面110bは、第1電極110の第2側方部分S2の端面である。
【0033】
第2電極120は、第3端面120a及び第4端面120bを有している。第3端面120aは、第2電極120の第1側方部分S1の端面である。第4端面120bは、第2電極120の第2側方部分S2の端面である。
【0034】
第3端面120aの第3方向Zの位置は、第1端面110aの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の外側に位置している。すなわち、第1電極110及び第2電極120を第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第3端面120aが第1端面110aに対して第3方向Zの負方向側に位置している。
【0035】
第4端面120bの第3方向Zの位置は、第2端面110bの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第2側方部分S2の外側に位置している。すなわち、第1電極110及び第2電極120を第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第4端面120bが第2端面110bに対して第3方向Zの正方向側に位置している。
【0036】
セパレータ130Aは、複数の第1折り返し部132A、複数の第2折り返し部134A及び複数の延伸部136Aを有している。
【0037】
複数の第1折り返し部132Aの各々は、複数の第1端面110aの各々を覆っている。複数の第2折り返し部134Aの各々は、複数の第4端面120bの各々を覆っている。複数の延伸部136Aの各々は、第2方向Yに隣り合う第1電極110及び第2電極120の間の領域を通過している。各延伸部136Aの第1側方部分S1の端部は、第1折り返し部132Aと連続している。各延伸部136Aの第2側方部分S2の端部は、第2折り返し部134Aと連続している。このようにして、セパレータ130Aは、第1側方部分S1と、第2側方部分S2と、で交互に折り返している。
【0038】
第1折り返し部132Aは、第5端面132aA及び第1内面132bAを有している。第5端面132aAは、第1折り返し部132Aの第1側方部分S1の端面である。具体的には、実施形態1において、第5端面132aAは、第1折り返し部132Aのうち第1電極110の下方において第2方向Yに延伸する部分の下面である。第1内面132bAは、第5端面132aAの第3方向Zの反対側に位置している。具体的には、実施形態1において、第1内面132bAは、第1折り返し部132Aのうち第1電極110の下方において第2方向Yに延伸する部分の上面である。
【0039】
第2折り返し部134Aは、第6端面134aA及び第2内面134bAを有している。第6端面134aAは、第2折り返し部134Aの第2側方部分S2の端面である。具体的には、実施形態1において、第6端面134aAは、第2折り返し部134Aのうち第2電極120の上方において第2方向Yに延伸する部分の上面である。第2内面134bAは、第6端面134aAの第3方向Zの反対側に位置している。具体的には、実施形態1において、第2内面134bAは、第2折り返し部134Aのうち第2電極120の上方において第2方向Yに延伸する部分の下面である。
【0040】
図5に示すように、第5端面132aAの第3方向Zの位置は、第3端面120aの第3方向Zの位置と第3方向Zに揃っている。すなわち、第2電極120及び第1折り返し部132Aを第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第5端面132aAが第3端面120aと重なっている。
【0041】
図4に示すように、第2内面134bAの第3方向Zの位置は、第2端面110bの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第2側方部分S2の外側に位置している。すなわち、第1電極110及び第2折り返し部134Aを第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第2内面134bAが第2端面110bに対して第3方向Zの正方向側に位置している。
【0042】
セパレータ130Aの構造は、実施形態1に係る構造に限定されない。例えば、第2内面134bAの第3方向Zの位置は、第2端面110bの第3方向Zの位置と第3方向Zに揃っていてもよい。或いは、第2内面134bAの第3方向Zの位置は、第2端面110bの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第2側方部分S2の内側に位置していてもよい。
【0043】
実施形態1と、第1内面132bAの第3方向Zの位置が第3端面120aの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の外側に位置する比較例1と、を比較する。すなわち、比較例1では、第2電極120及び第1折り返し部132Aを第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第1内面132bAが第3端面120aに対して第3方向Zの負方向側に位置している。
【0044】
実施形態1においては、比較例1と比較して、第3端面120aが第1折り返し部132Aから露出しやすくなっている。したがって、実施形態1では、比較例1と比較して、第1側方部分S1から第3端面120aが見えやすくなっている。これに対して、比較例1では、第1側方部分S1からは、第3端面120aがほとんど見えずに第5端面132aAが見える。実施形態1及び比較例1の双方において、第2側方部分S2からは、第2端面110bがほとんど見えずに第6端面134aAが見える。第5端面132aAと第6端面134aAとはほぼ同じ色となっていることがある。この場合、比較例1においては、第1折り返し部132Aと第2折り返し部134Aとの識別が難しくなり得る。一方、第3端面120aと第6端面134aAとは異なる色となっていることがある。この場合、実施形態1においては、比較例1と比較して、第1折り返し部132Aと第2折り返し部134Aとの識別を容易にすることができる。
【0045】
実施形態1と、第5端面132aAの第3方向Zの位置が第3端面120aの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の内側に位置する比較例2と、を比較する。すなわち、比較例2では、第2電極120及び第1折り返し部132Aを第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第5端面132aAが第3端面120aに対して第3方向Zの正方向側に位置している。
【0046】
実施形態1においては、比較例2と比較して、第1折り返し部132Aのうち第5端面132aAと第1内面132bAとの間の部分の第3方向Zの位置を第3端面120aの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の外側に位置させることができる。したがって、実施形態1においては、比較例2と比較して、第1電極110の面積を大きくすることができる。このため、実施形態1においては、比較例2と比較して、第1電極110及び第2電極120のうち第2方向Yに互いに重なる領域の面積を大きくすることができる。
【0047】
第1端面110aと第1内面132bAとの間の第3方向Zの距離は、例えば、0にしてもよいし、又は0より大きく、第1電極110の第2方向Yの厚みの25倍以下、20倍以下、15倍以下、10倍以下又は5倍以下にしてもよい。当該距離が当該範囲の上限以下である場合、当該距離が当該範囲の上限より大きい場合と比較して、電池セル10Aの容量を大きくすることができる。
【0048】
第4端面120bと第2内面134bAとの間の第3方向Zの距離は、例えば、0にしてもよいし、又は0より大きく、第2電極120の第2方向Yの厚みの25倍以下、20倍以下、15倍以下、10倍以下又は5倍以下にしてもよい。当該距離が当該範囲の上限以下である場合、当該距離が当該範囲の上限より大きい場合と比較して、電池セル10Aの容量を大きくすることができる。
【0049】
次に、電池セル10Aの使用方法について説明する。
【0050】
実施形態1では、第1側方部分S1が鉛直方向の下方に向けられている。また、第2側方部分S2が鉛直方向の上方に向けられている。実施形態1においては、第1側方部分S1及び第2側方部分S2が水平方向に向けられている場合と比較して、第1電極110又は第2電極120から発生して浮力によって電解質内を上昇するガスを第1電極110と第2電極120との間に滞留しにくくすることができる。
【0051】
第1電極110又は第2電極120から発生するガスは、充電等、電池セル10Aの使用によって発生する。当該ガスが第1電極110と第2電極120との間に滞留する場合、第1電極110と第2電極120との間における電池セル10Aの反応が阻害されるおそれがある。これによって、電池セル10Aの容量が低下し得る。また、金属等の汚染物質が当該ガスによって押し上げられて第1電極110又は第2電極120の表面に付着して析出するおそれがある。このため、当該ガスが第1電極110と第2電極120との間に滞留しないことが望ましい。
【0052】
実施形態1では、第2折り返し部134Aの第2方向Yの両側が第1電極110の上端部によって覆われていない。これに対して、第1折り返し部132Aの第2方向Yの両側は第2電極120の下端部によって覆われている。したがって、第1側方部分S1を上方に向けた状態で第1電極110から発生したガスが第1折り返し部132Aを透過するよりも、第2側方部分S2を上方に向けて第2電極120から発生したガスが第2折り返し部134Aを透過した方が、第1電極110又は第2電極120から発生するガスを第1電極110と第2電極120との間に滞留しにくくすることができる。
【0053】
電池セル10Aの使用方法は、本実施形態に係る方法に限定されない。例えば、第1側方部分S1が鉛直方向の上方に向けられていてもよい。また、第2側方部分S2が鉛直方向の下方に向けられていてもよい。この例においても、第1側方部分S1及び第2側方部分S2が水平方向に向けられている場合と比較して、第1電極110又は第2電極120から発生して浮力によって電解質内を上昇するガスを第1電極110と第2電極120との間に滞留しにくくすることができる。或いは、電池セル10Aは、第1側方部分S1及び第2側方部分S2が水平方向に向けられて使用されてもよい。
【0054】
電池モジュール20においては、複数の電池セル10Aのいずれにおいても、第1側方部分S1又は第2側方部分S2が同じ側に向けられるようにしてもよい。一例において、複数の電池セル10Aのいずれにおいても、第1側方部分S1が下方に向けられていてもよい。また、複数の電池セル10Aのいずれにおいても、第2側方部分S2が上方に向けられていてもよい。この例においては、一部の電池セル10Aにおける第1側方部分S1又は第2側方部分S2の向きが他の一部の電池セル10Aにおける第1側方部分S1又は第2側方部分S2の向きと異なる場合と比較して、複数の電池セル10Aのすべてにおいて、第1電極110又は第2電極120から発生するガスを第1電極110と第2電極120との間に滞留させにくくすることができる。
【0055】
複数の電池セル10Aのいずれにおいても第1側方部分S1又は第2側方部分S2が同じ側に向けられるようにするためには、第1側方部分S1と第2側方部分S2との識別が必要となる。上述したように、実施形態1では、比較例1と比較して、第1側方部分S1と第2側方部分S2との識別が容易となっている。したがって、実施形態1では、比較例1と比較して、複数の電池セル10Aのいずれにおいても第1側方部分S1又は第2側方部分S2が同じ側に向けることが容易となっている。
【0056】
図6は、実施形態1に係る電池セル10Aの製造方法の一例を説明するための図である。
図6を用いて、電池セル10Aの製造方法の一例について説明する。
【0057】
まず、積層体100Aを外装材140Aによって包む。
【0058】
具体的には、外装材140Aは、積層体100Aを第2方向Yの正方向側から覆う部分と、積層体100Aを第2方向Yの負方向側から覆う部分と、を有している。外装材140Aのこれらの部分が貼り合わされて封止部142Aが形成されている。封止部142Aは、第1方向Xの正方向側及び負方向側の2辺と、第3方向Zの負方向側の1辺と、に沿って形成されている。
図6に示す例において、外装材140Aは、積層体100Aの第3方向Zの正方向側の1辺から第3方向Zの正方向側へ引き出された部分を有している。封止部142Aのうち第1方向Xの正方向側及び負方向側の2辺に沿って形成された部分は、外装材140Aのうち積層体100Aの第3方向Zの正方向側の1辺から第3方向Zの正方向側へ引き出された部分にも形成されている。
【0059】
次いで、外装材140Aの内部に電解質を注入する。次いで、外装材140Aのうち積層体100Aの第3方向Zの正方向側の1辺から離れた部分に、溶着等の貼り合わせによって第1封止部142aを形成する。これによって、積層体100Aが外装材140Aによって封止される。
【0060】
次いで、第2側方部分S2が上方に向けられた状態で、外装材140Aの内部のガスを抜く。
【0061】
具体的には、まず、初期充電を行うことで外装材140Aの内部に発生するガスを第1孔144aから抜く。第1孔144aは、第1封止部142aよりも第3方向Zにおいて積層体100Aの近傍に形成されている。第1孔144aは、第1封止部142aが形成された後に形成される。具体的には、第1孔144aは、ガスを抜きたいタイミング、例えば、初期充電によってガスが発生した後に形成される。しかしながら、第1孔144aが形成されるタイミングはこの例に限定されない。
【0062】
次いで、外装材140Aのうち第1孔144aよりも第3方向Zにおいて積層体100Aの近傍に、溶着等の貼り合わせによって第2封止部142bを形成する。次いで、エージングを行うことで発生する外装材140Aの内部に発生するガスを第2孔144bから抜く。第2孔144bは、第2封止部142bよりも第3方向Zにおいて積層体100Aの近傍に形成されている。第2孔144bは、第2封止部142bが形成された後に形成される。具体的には、第2孔144bは、ガスを抜きたいタイミング、例えば、エージングによってガスが発生した後に形成される。しかしながら、第2孔144bが形成されるタイミングはこの例に限定されない。
【0063】
次いで、積層体100Aの第3方向Zの正方向側の1辺に沿って、溶着等の貼り合わせによって第3封止部142cを形成する。次いで、積層体100Aの第3方向Zの両側において第1方向Xに延伸する2本の切取線146に沿って外装材140Aを切り取る。これによって、電池セル10Aが製造される。
【0064】
第1孔144a又は第2孔144bから外装材140Aの内部のガスを抜く場合、第2側方部分S2を上方に向けることができる。これによって、初期充電又はエージングによって第2電極120から発生したガスを第2折り返し部134Aから抜けやすくすることができる。
【0065】
図7は、実施形態2に係る電池セル10Bの断面の一部分の拡大図である。実施形態2に係る電池セル10Bは、以下の点を除いて、実施形態1に係る電池セル10Aと同様である。
【0066】
実施形態2に係るセパレータ130Bの第1折り返し部132Bは、実施形態1に係るセパレータ130Aの第1折り返し部132Aと同様にして、第5端面132aB及び第1内面132bBを有している。実施形態2において、第1内面132bBの第3方向Zの位置は、第3端面120aの第3方向Zの位置と第3方向Zに揃っている。すなわち、第2電極120及び第1折り返し部132Bを第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第1内面132bBが第3端面120aと重なっている。
【0067】
実施形態2においては、実施形態1と同様にして、比較例1と比較して、第1側方部分S1と第2側方部分S2との識別を容易にすることができる。また、実施形態2においては、実施形態1と同様にして、比較例2と比較して、第1電極110及び第2電極120のうち第2方向Yに互いに重なる領域の面積を大きくすることができる。
【0068】
実施形態1と実施形態2とを比較する。
【0069】
実施形態1においては、実施形態2と比較して、第3端面120aの第3方向Zの位置を第1内面132bAの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の外側に位置させることができる。したがって、実施形態1においては、実施形態2と比較して、第3端面120aを第1折り返し部132Aから露出しやすくすることができる。
【0070】
実施形態2においては、実施形態1と比較して、第1折り返し部132Bのうち第5端面132aBと第1内面132bBとの間の部分の第3方向Zの位置を第3端面120aの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の外側に位置させることができる。したがって、実施形態2においては、実施形態1と比較して、第1電極110の面積を大きくすることができる。
【0071】
図8は、実施形態3に係る電池セル10Cの断面の一部分の拡大図である。実施形態3に係る電池セル10Cは、以下の点を除いて、実施形態1に係る電池セル10Aと同様である。
【0072】
実施形態3に係るセパレータ130Cの第1折り返し部132Cは、実施形態1に係るセパレータ130Aの第1折り返し部132Aと同様にして、第5端面132aC及び第1内面132bCを有している。実施形態3において、第1折り返し部132Cのうち第5端面132aCと第1内面132bCとの間の部分の第3方向Zの位置は、第3端面120aの第3方向Zの位置と第3方向Zに揃っている。すなわち、第2電極120及び第1折り返し部132Cを第2方向Yに垂直な仮想平面に第2方向Yに平行に投影することで形成される影において、第1折り返し部132Cのうち第5端面132aCと第1内面132bCとの間の部分が第3端面120aと重なっている。
【0073】
実施形態3においては、実施形態1と同様にして、比較例1と比較して、第1側方部分S1と第2側方部分S2との識別を容易にすることができる。また、実施形態3においては、実施形態1と同様にして、比較例2と比較して、第1電極110及び第2電極120のうち第2方向Yに互いに重なる領域の面積を大きくすることができる。
【0074】
実施形態3においては、実施形態1と比較して、第1折り返し部132Cのうち第5端面132aCと第1内面132bCとの間の部分の第3方向Zの位置を第3端面120aの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の外側に位置させることができる。したがって、実施形態3においては、実施形態1と比較して、第1電極110の面積を大きくすることができる。
【0075】
実施形態3においては、実施形態2と比較して、第3端面120aの第3方向Zの位置を第1内面132bCの第3方向Zの位置より第1電極110又は第2電極120の第3方向Zの中心に対して第1側方部分S1の外側に位置させることができる。したがって、実施形態3においては、実施形態2と比較して、第3端面120aを第1折り返し部132Cから露出しやすくすることができる。
【0076】
図9は、実施形態4に係る電池セル10Dの断面図である。実施形態4に係る電池セル10Dは、以下の点を除いて、実施形態1に係る電池セル10Aと同様である。
【0077】
積層体100Dは、第1接着層310D及び第2接着層320Dを備えている。
【0078】
第1接着層310Dの少なくとも一部分は、第2方向Yに隣り合う第1電極110と延伸部136Aとの間に位置している。これによって、第1電極110のうち延伸部136Aに対向する面と、延伸部136Aのうち第1電極110に対向する面と、が第1接着層310Dを介して接着されている。この場合、第1接着層310Dが設けられていない場合と比較して、第5端面132aAの第3方向Zの位置を第3端面120aの第3方向Zの位置に第3方向Zに正確に揃えやすくすることができる。
【0079】
第2接着層320Dの少なくとも一部分は、第2方向Yに隣り合う第2電極120と延伸部136Aとの間に位置している。これによって、第2電極120のうち延伸部136Aに対向する面と、延伸部136Aのうち第2電極120に対向する面と、が第2接着層320Dを介して接着されている。この場合、第2接着層320Dが設けられていない場合と比較して、第5端面132aAの第3方向Zの位置を第3端面120aの第3方向Zの位置に第3方向Zに正確に揃えやすくすることができる。
【0080】
実施形態4において、電池セル10Dは、第1接着層310D及び第2接着層320Dの双方を備えている。しかしながら、実施形態4と異なる他の例において、電池セル10Dは、第1接着層310D及び第2接着層320Dの一方のみを備えていてもよい。
【0081】
図10は、実施形態5に係る電池セル10Eの平面図である。実施形態5に係る電池セル10Eは、以下の点を除いて、実施形態1に係る電池セル10Aと同様である。
【0082】
実施形態5に係る外装材140Eは、積層体100Aの第3方向Zの負方向側で折り返している。また、外装材140Eのうち積層体100Aを第2方向Yの正方向及び負方向の双方から覆う部分が溶着等によって互いに貼り合わせられて封止部142Eが形成されている。封止部142Eは、積層体100Aのうちの第3方向Zの正方向側の1辺及び第1方向Xの正方向及び負方向側の2辺に沿って形成されている。実施形態5においても、実施形態1と同様にして、第1電極110又は第2電極120から発生するガスを第1電極110と第2電極120との間に滞留しにくくすることができる。
【0083】
実施形態5に係る電池セル10Eの製造方法においても、
図6を用いて説明した例と同様にして、第2側方部分S2が上方に向けられたで、外装材140Eの内部のガスを抜くことができる。この場合、ガスを抜いた後に電池セル10Eにロールプレスを行ってもよい。ロールプレスによって、ガスを積層体100Aの周囲の余剰空間に追い出すことができる。また、外装材140Eに形成された孔を介してガスをさらに抜いてもよい。
【0084】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0085】
10A 電池セル
10B 電池セル
10C 電池セル
10D 電池セル
10E 電池セル
20 電池モジュール
100A 積層体
100D 積層体
110 第1電極
110a 第1端面
110b 第2端面
112 第1リード
120 第2電極
120a 第3端面
120b 第4端面
122 第2リード
130A セパレータ
130B セパレータ
130C セパレータ
132A 第1折り返し部
132B 第1折り返し部
132C 第1折り返し部
132aA 第5端面
132aB 第5端面
132aC 第5端面
132bA 第1内面
132bB 第1内面
132bC 第1内面
134A 第2折り返し部
134aA 第6端面
134bA 第2内面
136A 延伸部
140A 外装材
140E 外装材
142A 封止部
142E 封止部
142a 第1封止部
142b 第2封止部
142c 第3封止部
144a 第1孔
144b 第2孔
146 切取線
150 固定部材
200 収容部材
310D 第1接着層
320D 第2接着層
S1 第1側方部分
S2 第2側方部分
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向