(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】広告予算最適化装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0242 20230101AFI20241114BHJP
【FI】
G06Q30/0242
(21)【出願番号】P 2021542917
(86)(22)【出願日】2020-08-25
(86)【国際出願番号】 JP2020031976
(87)【国際公開番号】W WO2021039766
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】P 2019158310
(32)【優先日】2019-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【氏名又は名称】深石 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100183438
【氏名又は名称】内藤 泰史
(72)【発明者】
【氏名】出水 宰
(72)【発明者】
【氏名】深澤 佑介
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-058853(JP,A)
【文献】特表2010-522381(JP,A)
【文献】特開2019-109790(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信対象の広告キャンペーンの配信期間と、配信期間における広告キャンペーンの総予算と、前記配信対象の広告キャンペーンとの関連度が高い過去キャンペーンにおける所定の単位期間のクリック単価の実績値と取得する取得部と、
前記配信対象の広告キャンペーン
との関連度が高い過去キャンペーンにおける所定の単位期間のクリック単価の実績値に基づき、前記配信対象の広告キャンペーンの配信期間に含まれる所定の単位期間毎の広告のクリック単価を推定する推定部と、
前記推定部によって推定された前記単位期間毎のクリック単価、及び、前記配信期間における前記広告キャンペーンの総予算に基づいて、
前記クリック単価が低い前記単位期間ほど広告予算を多くすることにより配信期間における広告の合計クリック数が最大化するように、前記単位期間毎の広告予算を決定する決定部と、を備える広告予算最適化装置。
【請求項2】
前記推定部は、前記配信対象の広告キャンペーンについての広告の配信が開始された後において、前記単位期間が経過する度に、前記配信期間のうち広告配信前の期間の前記単位期間毎の広告のクリック単価を推定する、請求項1記載の広告予算最適化装置。
【請求項3】
前記推定部は、広告の配信が完了した期間についての前記単位期間毎の広告のクリック単価に基づき、前記配信期間のうち広告配信前の期間の前記単位期間毎の広告のクリック単価を推定する、請求項2記載の広告予算最適化装置。
【請求項4】
前記広告キャンペーンには、ユーザへのアプローチ種別毎に設定された複数の広告グループが含まれており、
前記決定部は、広告の配信が完了した期間についての各広告グループ毎のクリック単価に基づき、クリック単価が低い前記広告グループほど多くの予算が割り当てられるように、各広告グループへの前記広告予算の割り振りを行う、請求項1~3のいずれか一項記載の広告予算最適化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、広告予算最適化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、過去に配信された配信済み広告コンテンツの広告効果に基づいて各広告コンテンツにおける広告効果を個別に予測する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、例えばある広告キャンペーンについて広告配信期間及び総予算が決まると、それに応じて該広告キャンペーンの1日あたりの予算を設定することが一般的である。ここで、同じ広告キャンペーンであっても、日によって広告のクリック単価が異なると考えられる。このため、広告配信期間及び総予算に応じて一律的に1日あたりの予算を設定した場合には、合計クリック数を十分に伸ばすことができず、広告の配信効果を最大化することができない。
【0005】
本発明の一態様は上記実情に鑑みてなされたものであり、広告の配信効果を最大化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る広告予算最適化装置は、配信対象の広告キャンペーンの配信期間に含まれる所定の単位期間毎の広告のクリック単価を推定する推定部と、推定部によって推定された単位期間毎のクリック単価、及び、配信期間における広告キャンペーンの総予算に基づいて、広告の合計クリック数が最大化するように、単位期間毎の広告予算を決定する決定部と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る広告予算最適化装置では、所定の単位期間(例えば1日)毎の広告のクリック単価が推定され、該クリック単価と広告キャンペーンの総予算とに基づいて、広告の合計クリック数が最大化するように、各単位期間の広告予算が決定される。すなわち、例えばクリック単価が低い期間ほど広告予算が多く設定されて合計クリック数が最大化するように制御される。このような広告予算最適化装置によれば、単位期間毎のクリック単価が推定されることによって、どの期間にどれだけ広告予算を投入すれば合計クリック数が最大化するかが適切に導出されることとなるため、所定の配信期間及び総予算の下で、広告の配信効果を最大化することができる。また、総予算が与えられた中で予算配分を自動的に行うことができるので、人的コストを抑制することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、広告の配信効果を最大化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る広告予算最適化装置の概要を説明する図である。
【
図2】広告予算最適化装置の機能構成を示す図である。
【
図3】日別のクリック単価推定のイメージを示す図である。
【
図4】各広告グループへの予算の割り振り処理を説明する図である。
【
図5】広告予算最適化装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【
図6】広告予算最適化装置のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【0011】
本実施形態に係る広告予算最適化装置は、例えば企業が商品やサービスのマーケティングのためにインターネットを利用して行うオンライン広告の予算を最適化する装置である。広告予算最適化装置は、例えば配信期間及び総予算が決まっている広告キャンペーンについて、所定の単位期間(例えば1日)毎の広告予算を最適化する。
【0012】
広告キャンペーンとは、例えば広告する商品又はサービスの広告活動単位に設定される項目である。同一の商品又はサービスについて、一つの広告キャンペーンのみが設定されていてもよいし、複数の広告キャンペーンが設定されていてもよい。広告キャンペーンには、一又は複数の広告グループが設定されている。広告グループとは、配信対象(ユーザ)へのアプローチ種別毎に設定された項目である。広告グループは、例えば、ユーザの性別、ユーザの年代、ユーザの居住地域、広告の配信時間等に応じたアプローチ種別毎(ターゲットユーザ毎)に設定されていてもよい。各広告グループには、一又は複数の広告が設定されている。広告は、静止画像を用いた広告、動画像を用いた広告、テキスト広告等であってもよい。
【0013】
図1を参照して本実施形態に係る広告予算最適化装置の概要を説明する。
図1は、本実施形態に係る広告予算最適化装置1の概要を説明する図である。
図1において、左側は比較例(従来)に係る広告予算設定イメージを示しており、右側は本実施形態に係る広告予算最適化装置1による広告予算設定イメージを示している。
図1の左側に示されるように、従来の広告予算設定では、広告キャンペーンの広告配信期間及び総予算に応じて、広告キャンペーンの1日あたりの予算が固定値で決定されていた(
図1の左側に示される例では、30ドル)。すなわち、例えば、広告キャンペーンの広告配信期間が10日、総予算が300ドルであるような場合には、当該広告キャンペーンの各日の広告予算は、総予算を広告配信期間で割って、固定値で30ドルとされていた。そして、例えば
図1の左側に示されるように、当該広告キャンペーンに広告グループが3つある場合には、各日の各広告グループの予算は、1日の広告予算である30ドルを3で割って、10ドルとされていた。このように、各日の各広告グループについて均等に広告予算を割り振った場合には、日及び広告グループによって広告のクリック単価が異なることから、合計クリック数を効率的に伸ばすことができていなかった。
【0014】
一方で、本実施形態に係る広告予算最適化装置1による広告予算設定では、最初に、広告キャンペーンの広告配信期間に含まれる各日の広告のクリック単価が推定され、推定されたクリック単価と広告キャンペーンの総予算とに基づいて、広告配信期間における広告の合計クリック数が最大化するように、各日の広告予算が決定されている。
図1の右側に示される例では、ある日の広告予算が30ドルに決定されている。そして、本実施形態に係る広告予算最適化装置1による広告予算設定では、
図1の右側に示されるように、広告キャンペーンに含まれる各広告グループに対して均等に広告予算が割り振られるのではなく、例えばクリック単価が低い広告グループほど多くの予算が割り当てられるように広告予算の割り振りが行われる。このように、本実施形態に係る広告予算最適化装置1による広告予算設定では、各日の広告のクリック単価が推定されて広告の合計クリック数が最大化するように各日の広告予算が決定され、さらに、クリック単価が低い広告グループほど多くの予算が割り当てられることによって、合計クリック数を最大化して広告の配信効果を最大化することができる。例えば
図1に示される例では、比較例に係る広告予算設定では合計クリック数が100であったのに対して、本実施形態に係る広告予算設定では合計クリック数が120になっている。以下、広告予算最適化装置1の機能構成について詳細に説明する。
【0015】
図2は、本実施形態に係る広告予算最適化装置1の機能構成を示す図である。なお、広告予算最適化装置1は、自ら広告を配信する装置であっても、広告を配信する装置と通信可能な装置であってもよいが、本実施形態では、広告予算最適化装置1の広告予算最適化処理に係る機能のみを説明する。広告予算最適化装置1は、その機能構成として、取得部11と、記憶部12と、推定部13と、決定部14と、を備えている。
【0016】
取得部11は、日々の広告予算の決定に用いる情報を取得する。取得部11は、例えば、配信対象の広告キャンペーンの広告配信期間Tと、広告配信期間Tにおける広告キャンペーンの総予算Bと、1日あたりの広告予算の下限l及び上限uと、配信対象の広告キャンペーンとの関連度が高い過去キャンペーンにおける日々のクリック単価の実績値Dとを取得する。配信対象の広告キャンペーンとの関連度が高い過去キャンペーンとは、例えば、配信対象の広告キャンペーンと、同じ広告主の過去キャンペーン、広告する商品又はサービスが類似する過去キャンペーン、広告する商品又はサービスの想定ユーザが類似する過去キャンペーン、広告配信時期及び期間が類似する過去キャンペーン等である。取得部11は、上述した各情報を、例えば外部装置(不図示)から取得してもよいし、広告配信事業者の担当者等からの入力に応じて取得してもよい。取得部11は、取得した各情報を記憶部12に格納する。記憶部12は、取得部11によって取得された各情報を記憶するデータベースである。
【0017】
推定部13は、配信対象の広告キャンペーンの広告配信期間Tに含まれる所定の単位期間(具体的には1日)毎の広告のクリック単価を推定する。推定部13は、例えば、記憶部12から配信対象の広告キャンペーンとの関連度が高い過去キャンペーンにおける日々のクリック単価の実績値Dを取得し、該実績値Dに示されている各配信時期における日々のクリック単価に基づき、配信対象の広告キャンペーンの日々のクリック単価を推定してもよい。
【0018】
推定部13は、例えばガウス過程を用いて、過去キャンペーンの実績値D={(x(n),y(n))}N
n=1から、未知である配信対象の広告キャンペーンの日々のクリック単価(事後分布)を推定する。x(n)は例えば過去キャンペーンの実績値Dに含まれる配信開始日からの経過日数であり、y(n)は配信日x(n)におけるクリック単価の実績値である。ガウス過程を用いた推定は、入力x(n)に対する出力y(n)の関係を示す未知の関数fを求める回帰問題として捉え、従来から周知の方法により行うことができる。
【0019】
推定部13は、配信対象の広告キャンペーンについての広告の配信が開始された後において、単位期間(具体的には1日)が経過する度に、広告配信期間Tのうち広告配信前の期間の日々の広告のクリック単価を推定してもよい。この場合、推定部13は、広告の配信が完了した期間についての配信対象の広告キャンペーンの広告の日々のクリック単価を考慮して(すなわち、配信対象の広告キャンペーンの実際の配信結果を考慮して)、広告配信期間Tのうち広告配信前の期間の日々の広告のクリック単価を推定してもよい。
【0020】
図3は、日別のクリック単価推定のイメージを示す図である。
図3では、横軸に配信開始日からの経過日数t、縦軸にクリック単価Ctが示されている。
図3に示される例では、例えば配信開始日(t=0)においては、各日のクリック単価Ctの推定値が互いに同じ値とされている。そして、1日が経過(t=1)すると、広告の配信が完了した1日目のクリック単価の実績値を考慮して、2日目以降の日々の広告のクリック単価が推定されている。同様に、配信開始日から2日が経過(t=2)すると、広告の配信が完了した2日目のクリック単価の実績値を更に考慮して、3日目以降の日々の広告のクリック単価が推定されている。このように、
図3に示される例では、日毎にクリック単価の推定値が更新されている。
【0021】
決定部14は、推定部13によって推定された単位期間(具体的には1日)毎のクリック単価、及び、記憶部12に格納されている広告キャンペーンの総予算Bに基づいて、広告の合計クリック数が最大化するように、日々の広告予算を決定する。決定部14は、例えばクリック単価が低い日ほど広告予算を多くすることにより、広告配信期間における広告の合計クリック数を最大化する。このように、費用対効果が高い日(クリック単価が低い日)の広告予算を多くすることによって、合計クリック数を効果的に増やすことができる。なお、決定部14は、記憶部12に格納されている1日あたりの広告予算の下限l及び上限uを取得し、各日の広告予算が下限l~上限uの範囲内となる範囲で、広告の合計クリック数が最大化するように日々の広告予算を決定してもよい。
【0022】
決定部14は、広告の配信が既に完了した期間についての各広告グループ毎のクリック単価の実績値に基づき、クリック単価が低い広告グループほど多くの予算が割り当てられるように、各広告グループへの広告予算の割り振りを行ってもよい。
【0023】
図4は、各広告グループへの予算の割り振り処理を説明する図である。
図4に示される例では、ターゲットユーザ毎に広告グループ1~4が設定されている。広告グループ1は、18~34際の男性をターゲットユーザとする広告グループである。広告グループ2は、35~64際の男性をターゲットユーザとする広告グループである。広告グループ3は、女性をターゲットユーザとする広告グループである。広告グループ4は、それ以外の属性をターゲットユーザとする広告グループである。いま、1日目の広告予算が250ドルであり、各広告グループの予算として、広告グループ1に50ドル、広告グループ2に100ドル、広告グループ3に80ドル、広告グループ4に20ドルが割り振られて広告配信が行われ、1日目(t=1)の実績値として、
図4に示されるように、広告グループ1のクリック数が100、クリック単価が0.5ドル、広告グループ2のクリック数が80、クリック単価が1.25ドル、広告グループ3のクリック数が80、クリック単価が1.0ドル、広告グループ4のクリック数が20、クリック単価が1.0ドルになったとする。
【0024】
例えば、クリック単価が0.5ドルと比較的低い広告グループ1については「クリック単価が良い広告グループ」と判断され、クリック単価が1.0ドルと平均程度の広告グループ3及び4については「クリック単価が平均的な広告グループ」と判断され、クリック単価が1.25ドルと比較的高い広告グループ2については「クリック単価が悪い広告グループ」と判断される。この場合、翌日(t=2)の広告予算が1日目と同様に250ドルであるとすると、1日目の実績値を考慮して、「クリック単価が良い広告グループ」である広告グループ1の予算を100ドルに上げ、「クリック単価が悪い広告グループ」である広告グループ2の予算を50ドルに下げ、「クリック単価が平均的な広告グループ」である広告グループ3及び4の予算を現状維持とする処理が行われる。これにより、例えば1日目(t=1)の実績値では、合計クリック数が100+80+80+20=280であったのに対して、2日目(t=2)の実績値では、合計クリック数が180+40+100+25=345となり、両日で広告予算が同じである場合であっても合計クリック数を上げることができる。このように、決定部14は、探索(現在知っている情報以外の情報を獲得するために選択肢を選ぶこと)と活用(現在知っている情報から利益を最大化する選択肢を選ぶこと)とを組み合わせて繰り返し処理を行うことにより、一定期間における報酬(ここでは合計クリック数)を最大化するバンディット(Bandit)アルゴリズムを用いて広告予算の割り振りを行ってもよい。
【0025】
次に、
図5を参照して、広告予算最適化装置1が実行する処理を説明する。
図5は、広告予算最適化装置1が実行する処理を示すフローチャートである。
【0026】
図5に示されるように、広告予算最適化装置1は、最初に、日々の広告予算の決定に用いる各情報を取得する(ステップS1)。具体的には、広告予算最適化装置1は、配信対象の広告キャンペーンの広告配信期間Tと、広告配信期間Tにおける広告キャンペーンの総予算Bと、1日あたりの広告予算の下限l及び上限uと、配信対象の広告キャンペーンとの関連度が高い過去キャンペーンにおける日々のクリック単価の実績値Dとを取得し、記憶する。いま、広告配信期間T=10、総予算B=100ドル、広告予算の下限l=5ドル、上限u=20ドル、過去キャンペーンにおける日々のクリック単価の実績値D=(x
n,y
n)}
T
n=1であるとする。
【0027】
つづいて、広告予算最適化装置1は、過去キャンペーンにおける日々のクリック単価の実績値Dに基づき、1日目(t=1)以降の日々のクリック単価を推定する(ステップS2)。広告予算最適化装置1は、例えばガウス過程回帰により、t=1のクリック単価C1=5、t=2のクリック単価C2=8、…、t=9のクリック単価C9=4、t=10のクリック単価C10=3のようにクリック単価Ctを推定する。
【0028】
つづいて、広告予算最適化装置1は、推定した各日のクリック単価Ctに基づき、各日の広告予算を決定する(ステップS3)。具体的には、広告予算最適化装置1は、以下の(1)式及び(2)式を満たしつつ、(3)式が最大となる、各日の広告予算を、線形計画問題を解くことにより求める。以下の(1)式~(3)式において、Bは広告キャンペーンの総予算、Tは広告キャンペーンの広告配信期間、btはt日目の広告予算、lは各日の広告予算の下限、uは各日の広告予算の上限、Ctはt日目のクリック単価の推定値である。
【数1】
【数2】
【数3】
【0029】
いま、総予算B=100ドル、広告配信期間T=10であるので、(1)式より、100=b1+b2+…b9+b10となる。また、広告予算の下限l=5ドル、上限u=20ドルであるので、(2)式より、5≦bt≦20となる。また、(3)式は、上述した推定クリック単価Ctの値を考慮すると、b1/5+b2/8+…+b9/4+b10/3となる。広告予算最適化装置1は、当該(1)式及び(2)式を満たしつつ、(3)式が最大となる各日の広告予算を求める。
【0030】
つづいて、広告予算最適化装置1は、各日の広告予算について、例えばランダム設定により、各広告グループに割り振る(ステップS4)。そして、広告予算最適化装置1は、決定した広告予算により広告キャンペーンを実行(広告を配信)し、広告配信結果を取得する(ステップS5)。具体的には、広告予算最適化装置1は、1日目の広告予算b1で広告を配信した際の1日目のクリック単価の実績値C1´を取得する。例えば広告予算b1=10の場合に、1日目のクリック単価の実績値C1´=6のように取得される。
【0031】
つづいて、広告予算最適化装置1は、過去キャンペーンにおける日々のクリック単価の実績値Dと、1日目のクリック単価の実績値C1´とに基づき、2日目(t=2)以降の日々のクリック単価を推定する(ステップS6)。広告予算最適化装置1は、例えばガウス過程回帰により、t=2のクリック単価C2=9、…、t=9のクリック単価C9=5、t=10のクリック単価C10=3のようにクリック単価Ctを推定する。
【0032】
つづいて、広告予算最適化装置1は、推定した各日のクリック単価Ctに基づき、各日の広告予算を決定する(ステップS7)。具体的には、広告予算最適化装置1は、以下の(4)式及び(5)式を満たしつつ、(6)式が最大となる、各日の広告予算を、線形計画問題を解くことにより求める。なお、(4)式は(1)式と、(5)式は(2)式と、(6)式は(3)式と概ね同様であるが、1日目についての実績値を考慮して2日目以降の広告予算を決定するための式である点で異なっている。
【数4】
【数5】
【数6】
【0033】
いま、総予算B=100ドル、1日目の広告予算b1=10ドルであるので、(4)式より、100=(b2+…b9+b10)+10となる。また、広告予算の下限l=5ドル、上限u=20ドルであるので、(5)式より、5≦bt≦20となる。また、(6)式は、上述した推定クリック単価Ctの値を考慮すると、b2/9+…+b9/5+b10/3となる。広告予算最適化装置1は、当該(4)式及び(5)式を満たしつつ、(6)式が最大となる各日の広告予算を求める。
【0034】
つづいて、広告予算最適化装置1は、各日の広告予算について、例えば各広告グループの1日目のクリック単価の実績値に基づき各広告グループに割り振る(ステップS8)。すなわち、広告予算最適化装置1は、「クリック単価が良い広告グループ」の予算を上げるように調整すると共に、「クリック単価が悪い広告グループ」予算を下げるように調整する。そして、広告予算最適化装置1は、決定した広告予算により広告キャンペーンを実行(広告を配信)し、広告配信結果を取得する(ステップS9)。具体的には、広告予算最適化装置1は、2日目の広告予算b2で広告を配信した際の2日目のクリック単価の実績値C2´を取得する。例えば広告予算b2=5の場合に、2日目のクリック単価の実績値C2´=9のように取得される。
【0035】
つづいて、広告予算最適化装置1は、広告配信期間T=10が終了しているか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10において広告配信期間が終了していると判定されるまではステップS5~S10の処理が繰り返し行われる。この場合、(4)式~(6)式は、期間の経過に応じて適宜変化する((1)~(3)式から(4)~(6)式に変化したのと同様に、期間の経過に応じて変化する)。ステップS10において広告配信期間が終了していると判定されると、処理が終了する。
【0036】
次に、本実施形態に係る広告予算最適化装置1の作用効果について説明する。
【0037】
本実施形態に係る広告予算最適化装置1は、配信対象の広告キャンペーンの配信期間に含まれる所定の単位期間(具体的には1日)毎の広告のクリック単価を推定する推定部13と、推定部13によって推定された単位期間毎のクリック単価、及び、配信期間における広告キャンペーンの総予算に基づいて、広告の合計クリック数が最大化するように、単位期間毎の広告予算を決定する決定部14と、を備える。
【0038】
本実施形態に係る広告予算最適化装置1では、所定の単位期間(例えば1日)毎の広告のクリック単価が推定され、該クリック単価と広告キャンペーンの総予算とに基づいて、広告の合計クリック数が最大化するように、各単位期間の広告予算が決定される。すなわち、例えばクリック単価が低い期間ほど広告予算が多く設定されて合計クリック数が最大化するように制御される。このような広告予算最適化装置1によれば、単位期間毎のクリック単価が推定されることによって、どの期間にどれだけ広告予算を投入すれば合計クリック数が最大化するかが適切に導出されることとなるため、所定の配信期間及び総予算の下で、広告の配信効果を最大化することができる。また、単位期間毎のクリック単価という、比較的容易に推定できる情報から各単位期間の広告予算が決定されることにより、広告予算決定に係るCPU等の処理部における処理負荷を軽減するという技術的効果も併せて奏する。
【0039】
広告予算最適化装置1において、推定部13は、配信対象の広告キャンペーンとの関連度が高い、過去に配信された広告キャンペーンの各配信時期における単位期間毎のクリック単価に基づき、配信対象の広告キャンペーンの単位期間毎のクリック単価を推定する。このような構成によれば、過去に配信された関連度が高い広告キャンペーンの配信結果(単位期間毎のクリック単価)に基づき、配信対象の広告キャンペーンの単位期間毎のクリック単価を高精度に推定することができる。
【0040】
広告予算最適化装置1において、推定部13は、配信対象の広告キャンペーンについての広告の配信が開始された後において、単位期間が経過する度に、配信期間のうち広告配信前の期間の単位期間毎の広告のクリック単価を推定する。単位期間が経過する度に、広告配信前の単位期間毎のクリック単価が推定されることにより、広告配信後の状況を考慮して、広告配信前の単位期間毎のクリック単価をより高精度に推定することができる。
【0041】
広告予算最適化装置1において、推定部13は、広告の配信が完了した期間についての単位期間毎の広告のクリック単価に基づき、配信期間のうち広告配信前の期間の単位期間毎の広告のクリック単価を推定する。このような構成によれば、当該広告キャンペーンについての実際の配信結果(単位期間毎のクリック単価)を考慮して、広告配信前の単位期間毎のクリック単価をより高精度に推定することができる。
【0042】
広告予算最適化装置1において、広告キャンペーンには、ユーザへのアプローチ種別毎に設定された複数の広告グループが含まれており、決定部14は、広告の配信が完了した期間についての各広告グループ毎のクリック単価に基づき、クリック単価が低い広告グループほど多くの予算が割り当てられるように、各広告グループへの広告予算の割り振りを行う。このような構成によれば、当該広告キャンペーンについての実際の配信結果(広告グループ毎のクリック単価)を考慮して、各単位期間の広告予算内において合計クリック数を最大化するように予算の割り振りを行うことができる。
【0043】
最後に、広告予算最適化装置1のハードウェア構成について、
図6を参照して説明する。上述の広告予算最適化装置1は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0044】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。広告予算最適化装置1のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0045】
広告予算最適化装置1における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0046】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、広告予算最適化装置1の推定部13等の制御機能はプロセッサ1001で実現されてもよい。
【0047】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、広告予算最適化装置1の推定部13等の制御機能は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0048】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0049】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0050】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0051】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0052】
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0053】
また、広告予算最適化装置1は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0054】
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0055】
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broad-band)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-Wide Band)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0056】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0057】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0058】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0059】
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0060】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0061】
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0062】
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0063】
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0064】
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。
【0065】
ユーザ端末は、当業者によって、移動通信端末、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0066】
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0067】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0068】
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0069】
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0070】
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。
【0071】
本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。
【符号の説明】
【0072】
1…広告予算最適化装置、13…推定部、14…決定部。