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特許7588120分光フィルタ、ならびにそれを含むイメージセンサ、及び電子装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】分光フィルタ、ならびにそれを含むイメージセンサ、及び電子装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/20 20060101AFI20241114BHJP
   G02B 5/26 20060101ALI20241114BHJP
   G02B 5/28 20060101ALI20241114BHJP
   H01L 27/146 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
G02B5/20 101
G02B5/26
G02B5/28
H01L27/146 D
【請求項の数】 35
(21)【出願番号】P 2022151255
(22)【出願日】2022-09-22
(65)【公開番号】P2023051803
(43)【公開日】2023-04-11
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0130289
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0045809
(32)【優先日】2022-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】金 孝 哲
(72)【発明者】
【氏名】盧 永 瑾
(72)【発明者】
【氏名】李 在 崇
【審査官】内村 駿介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0059754(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0016091(US,A1)
【文献】特開2011-248350(JP,A)
【文献】米国特許第06031653(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0163005(US,A1)
【文献】特開2004-287191(JP,A)
【文献】特表2021-519511(JP,A)
【文献】特開2018-026378(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0033466(US,A1)
【文献】特開2013-030626(JP,A)
【文献】特開2021-099485(JP,A)
【文献】国際公開第2020/129329(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0100839(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 5/20-5/28
H01L 27/146
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素を含む画素アレイに設けられる分光フィルタであって、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層の下部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記複数の下部パターン膜は、前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に配置され、
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、同一の金属物質を含み、
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層のうち少なくとも1層は、poly-Siをさらに含む、分光フィルタ。
【請求項2】
複数の画素を含む画素アレイに設けられる分光フィルタであって、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層の下部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記複数の下部パターン膜は、前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に配置され、
前記第2金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する互いに異なる厚みを有する複数の上部膜をさらに含む、分光フィルタ。
【請求項3】
複数の画素を含む画素アレイに設けられる分光フィルタであって、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層の下部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記複数の下部パターン膜は、前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に配置され、
前記第1金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第3パターンを含む複数の上部パターン膜をさらに含む、分光フィルタ。
【請求項4】
複数の画素を含む画素アレイに設けられる分光フィルタであって、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層の下部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記複数の下部パターン膜は、前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に配置され、
前記第2金属反射層の上部に設けられ、特定波長帯域のみを透過させる追加フィルタをさらに含む、分光フィルタ。
【請求項5】
複数の画素を含む画素アレイに設けられる分光フィルタであって、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層の下部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記複数の下部パターン膜は、前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に配置され、
前記第2金属反射層の一部には、短波長吸収フィルタが設けられ、他の一部には、長波長遮断フィルタが設けられる、分光フィルタ。
【請求項6】
前記複数のキャビティは、同一の厚みを有するように設けられ、前記複数の下部パターン膜は、同一の厚みを有するように設けられる、請求項1~5のいずれかに記載の分光フィルタ。
【請求項7】
前記それぞれのキャビティは、50nm~400nmの厚みを有する、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項8】
前記それぞれの下部パターン膜は、100nm~1,000nmの厚みを有する、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項9】
前記複数のキャビティのうち少なくとも一つと、前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、所定の誘電物質を含むスペーサをさらに含む、請求項1~5のいずれかに記載の分光フィルタ。
【請求項10】
前記スペーサは、20nm~300nmの厚みを有する、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項11】
前記スペーサが設けられていない前記第2金属反射層には、平坦化層が設けられる、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項12】
前記それぞれのキャビティは、第1誘電体と、前記第1誘電体と異なる屈折率を有し、前記第1パターンを形成する第2誘電体と、を含む、請求項1~5のいずれかに記載の分光フィルタ。
【請求項13】
前記それぞれのキャビティは、エッチング停止層をさらに含む、請求項12に記載の分光フィルタ。
【請求項14】
前記それぞれの下部パターン膜は、第3誘電体と、前記第3誘電体と異なる屈折率を有し、前記第2パターンを形成する第4誘電体と、を含む、請求項1~5のいずれかに記載の分光フィルタ。
【請求項15】
前記それぞれの下部パターン膜は、エッチング停止層をさらに含む、請求項14に記載の分光フィルタ。
【請求項16】
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、それぞれAl、Ag、Au、Cu、Ti、WまたはTiNを含む、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項17】
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、10nm~80nmの厚みを有する、請求項1~5のいずれかに記載の分光フィルタ。
【請求項18】
前記それぞれの上部パターン膜は、100nm~1,000nmの厚みを有する、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項19】
前記それぞれの上部パターン膜は、第5誘電体と、前記第5誘電体と異なる屈折率を有し、前記第3パターンを形成する第6誘電体と、を含む、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項20】
前記それぞれの上部パターン膜は、エッチング停止層をさらに含む、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項21】
前記第2金属反射層の上部に設けられる複数のマイクロレンズ、または複数のナノパターンをさらに含む、請求項1~5のいずれかに記載の分光フィルタ。
【請求項22】
前記追加フィルタは、カラーフィルタまたは広帯域フィルタを含む、請求項に記載の分光フィルタ。
【請求項23】
複数の画素を含む画素アレイと、
前記画素アレイに設けられる分光フィルタと、を含み、
前記分光フィルタは、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する互いに異なる厚みを有する複数の上部膜をさらに含む、イメージセンサ。
【請求項24】
複数の画素を含む画素アレイと、
前記画素アレイに設けられる分光フィルタと、を含み、
前記分光フィルタは、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記分光フィルタは、前記第1金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第3パターンを含む複数の上部パターン膜をさらに含む、イメージセンサ。
【請求項25】
複数の画素を含む画素アレイと、
前記画素アレイに設けられる分光フィルタと、を含み、
前記分光フィルタは、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含み、
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられ、特定波長帯域のみを透過させる追加フィルタをさらに含む、イメージセンサ。
【請求項26】
複数の画素を含む画素アレイと、
前記画素アレイに設けられる分光フィルタと、を含み、
前記分光フィルタは、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、
タイミングコントローラ、ロウデコーダ及び出力回路と、を含む、イメージセンサ。
【請求項27】
前記画素アレイは、複数の画素を含み、前記各画素は、駆動回路が内部に設けられた配線層、及び前記配線層に設けられるフォトダイオードを含む、請求項23~26のいずれかに記載のイメージセンサ。
【請求項28】
前記複数のキャビティは、同一の厚みを有するように設けられ、前記複数の下部パターン膜は、同一の厚みを有するように設けられる、請求項23~26のいずれかに記載のイメージセンサ。
【請求項29】
前記それぞれのキャビティは、50nm~400nmの厚みを有し、前記それぞれの下部パターン膜は、100nm~1,000nmの厚みを有する、請求項28に記載のイメージセンサ。
【請求項30】
前記分光フィルタは、前記複数のキャビティのうち少なくとも一つと、前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、所定の誘電物質を含むスペーサをさらに含む、請求項23~26のいずれかに記載のイメージセンサ。
【請求項31】
前記スペーサは、20nm~300nmの厚みを有する、請求項30に記載のイメージセンサ。
【請求項32】
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、同一の金属物質を含む、請求項23~26のいずれかに記載のイメージセンサ。
【請求項33】
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられる複数のマイクロレンズ、または複数のナノパターンをさらに含む、請求項23~26のいずれかに記載のイメージセンサ。
【請求項34】
請求項23~26のいずれかに記載のイメージセンサを含む、電子装置。
【請求項35】
前記電子装置は、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、スマートタブレット、デジタルカメラ、カムコーダ、ノート型パソコン、テレビ、スマートテレビ、スマート冷蔵庫、保安カメラ、ロボットまたは医療用カメラを含む、請求項34に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分光フィルタ、ならびにそれを含むイメージセンサ、及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のイメージセンサは、波長帯域を、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の三種類区間のみに分類したが、色表現の正確度および対象体の認識性能の向上のためには、波長帯域をより多くの区間に分ける分光フィルタを具備したイメージセンサの開発が必要である。しかしながら、従来の分光フィルタは、体積が大きく、複雑な光学素子部品によって構成された専用カメラ用として使用され、半導体チップ上に分光フィルタを集積したイメージセンサのモジュール技術は、まだ研究開発段階にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、分光フィルタ、ならびにそれを含むイメージセンサ、及び電子装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様において、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層の下部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含む分光フィルタが提供される。
【0005】
前記複数のキャビティは、同一の厚みを有するように設けられ、前記複数の下部パターン膜は、同一の厚みを有しうる。
【0006】
前記それぞれのキャビティは、50nm~400nmの厚みを有しうる。前記それぞれの下部パターン膜は、100nm~1,000nmの厚みを有しうる。
【0007】
前記複数のキャビティのうち少なくとも一つと、前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、所定の誘電物質を含むスペーサをさらに含むものである。
【0008】
前記スペーサは、20nm~300nmの厚みを有しうる。
【0009】
前記スペーサが設けられていない前記第2金属反射層には、平坦化層が設けられうる。
【0010】
前記それぞれのキャビティは、第1誘電体と、前記第1誘電体と異なる屈折率を有し、前記第1パターンを形成する第2誘電体と、を含むものである。前記それぞれのキャビティは、エッチング停止層(etch stop layer)をさらに含むものである。
【0011】
前記それぞれの下部パターン膜は、第3誘電体と、前記第3誘電体と異なる屈折率を有し、前記第2パターンを形成する第4誘電体と、を含むものである。前記それぞれの下部パターン膜は、エッチング停止層をさらに含むものである。
【0012】
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、同一の金属物質を含むものである。
【0013】
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、それぞれAl、Ag、Au、Cu、Ti、WまたはTiNを含むものである。前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層のうち少なくとも1層は、poly-Siをさらに含むものである。
【0014】
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、10nm~80nmの厚みを有しうる。
【0015】
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する互いに異なる厚みを有する複数の上部膜をさらに含むものである。
【0016】
前記分光フィルタは、前記第1金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第3パターンを含む複数の上部パターン膜をさらに含むものである。
【0017】
前記それぞれの上部パターン膜は、100nm~1,000nmの厚みを有しうる。
【0018】
前記それぞれの上部パターン膜は、第5誘電体と、前記第5誘電体と異なる屈折率を有し、前記第3パターンを形成する第6誘電体と、を含むものである。前記それぞれの上部パターン膜は、エッチング停止層をさらに含むものである。
【0019】
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられる複数のマイクロレンズ、または複数のナノパターンをさらに含むものである。
【0020】
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられ、特定波長帯域のみを透過させる追加フィルタをさらに含むものである。
【0021】
前記追加フィルタは、カラーフィルタまたは広帯域フィルタを含むものである。
【0022】
前記第2金属反射層の一部には、短波長吸収フィルタが設けられ、他の一部には、長波長遮断フィルタが設けられうる。
【0023】
他の態様において、
複数の画素を含む画素アレイと、
前記画素アレイに設けられる分光フィルタと、を含み、
前記分光フィルタは、
第1金属反射層と、
前記第1金属反射層の上部に設けられる第2金属反射層と、
前記第1金属反射層と前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、互いに異なる中心波長に対応する第1パターンを含む複数のキャビティと、
前記第1金属反射層と前記画素アレイとの間に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第2パターンを含む複数の下部パターン膜と、を含むイメージセンサが提供される。
【0024】
前記画素アレイは、複数の画素を含み、前記各画素は、駆動回路が内部に設けられた配線層、及び前記配線層に設けられるフォトダイオードを含むものである。
【0025】
前記複数のキャビティは、同一の厚みを有するように設けられ、前記複数の下部パターン膜は、同一の厚みを有するようにも設けられる。
【0026】
前記それぞれのキャビティは、50nm~400nmの厚みを有し、前記それぞれの下部パターン膜は、100nm~1,000nmの厚みを有しうる。
【0027】
前記分光フィルタは、前記複数のキャビティのうち少なくとも一つと、前記第2金属反射層との間に設けられるものであり、所定の誘電物質を含むスペーサをさらに含むものである。
【0028】
前記スペーサは、20nm~300nmの厚みを有しうる。
【0029】
前記第1金属反射層及び前記第2金属反射層は、同一の金属物質を含むものである。
【0030】
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する互いに異なる厚みを有する複数の上部膜をさらに含むものである。
【0031】
前記分光フィルタは、前記第1金属反射層の上部に設けられるものであり、前記中心波長に対応する第3パターンを含む複数の上部パターン膜をさらに含むものである。
【0032】
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられる複数のマイクロレンズ、または複数のナノパターンをさらに含むものである。
【0033】
前記分光フィルタは、前記第2金属反射層の上部に設けられ、特定波長帯域のみを透過させる追加フィルタをさらに含むものである。
【0034】
前記イメージセンサは、タイミングコントローラ、ロウデコーダ及び出力回路をさらに含むものである。
【0035】
さらに他の態様において、
前述のイメージセンサを含む電子装置が提供される。
【0036】
前記電子装置は、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、スマートタブレット、デジタルカメラ、カムコーダ、ノート型パソコン、テレビ、スマートテレビ、スマート冷蔵庫、保安カメラ、ロボットまたは医療用カメラを含むものである。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、キャビティ及び下部パターン膜を、屈折率が互いに異なる誘電体を利用し、周期的なパターンで形成することにより、キャビティ及び下部パターン膜を同一厚に作製することができ、それにより、分光フィルタの製造工程を単純化させることができる。また、第1金属反射層及び第2金属反射層を1つの金属物質で形成することにより、製造工程をさらに単純化させることができる。
【0038】
ユニットフィルタのうち一部にスペーサを適用し、二次モードの中心波長を、共振器の中心波長として使用することにより、カラーフィルタのような追加フィルタがなくても、広範囲の中心波長を効果的に具現することができる分光フィルタを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】例示的な実施形態によるイメージセンサの断面を概略的に図示した図である。
図2】例示的な実施形態による分光フィルタの断面を概略的に図示した図である。
図3A図2のそれぞれのキャビティに適用されうる例示的な第1パターンを図示した図である。
図3B図2のそれぞれのキャビティに適用されうる他の例示的な第1パターンを図示した図である。
図4】他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図5】さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図6図5に図示された分光フィルタに適用された4×4アレイ形態に配列された16個のユニットフィルタを例示的に図示した図である。
図7A】第1ユニットフィルタ~第8ユニットフィルタの透過スペクトルを図示した図である。
図7B図6の第9~第16ユニットフィルタの透過スペクトルを図示した図である。
図8図6の第1~第16ユニットフィルタの透過スペクトルを図示した図である。
図9】さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図10】さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図11】さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図12】さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図13】さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図14図13に図示された追加フィルタとしても使用される広帯域フィルタの一例を図示した図である。
図15図13に図示された追加フィルタとしても使用される広帯域フィルタの他の例を図示した図である。
図16】さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタを図示した図である。
図17】例示的な実施形態によるイメージセンサのブロック図である。
図18図17のイメージセンサに適用されうる分光フィルタの例示的な平面図である。
図19図17のイメージセンサに適用されうる分光フィルタの他の例示的な平面図である。
図20図17のイメージセンサに適用されうる分光フィルタのさらに他の例示的な平面図である。
図21】例示的な実施形態によるイメージセンサを含む電子装置を概略的に図示したブロック図である。
図22図21のカメラモジュールを概略的に図示したブロック図である。
図23】例示的な実施形態によるイメージセンサが適用された電子装置の多様な例を示す図面である。
図24】例示的な実施形態によるイメージセンサが適用された電子装置の多様な例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、添付図面を参照し、例示的な実施形態について詳細に説明する。以下の図面において、同一参照符号は、同一構成要素を称し、図面上において、各構成要素の大きさは、説明の明瞭さと便宜さとのために誇張されてもいる。一方、以下で説明される実施形態は、単に例示的なものに過ぎず、そのような実施形態から多様な変形が可能である。
【0041】
以下において、「上部」や「上」と記載されたところは、接触し、直接的に上下左右にあるものだけではなく、非接触で、上下左右にあるものも含む。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。また、ある部分がある構成要素を「含み」とするとき、それは、特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むものであるということを意味する。
【0042】
「前記」の用語、及びそれと指示用語の使用は、単数及び複数のいずれにも該当しうる。方法を構成する段階につき、明白に順序を記載するか、あるいはそれと反する記載がなければ、そのような段階は、適切な順序でもっても実行され、必ずしも記載された順序に限定されるものではない。
【0043】
また、明細書に記載された「…部」、「モジュール」といった用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それらは、ハードウェアまたはソフトウェアによっても具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0044】
図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結、及び/または物理的または回路的な連結を例示的に示したものであり、実際の装置においては、代替可能であったり、追加されたりする多様な機能的な連結、物理的な連結または回路連結としても示される。
【0045】
全ての例、または例示的な用語の使用は、単に、技術的思想について詳細に説明するためのものであり、請求範囲によって限定されない以上、そのような例、または例示的な用語によって範囲が限定されるものではない。
【0046】
図1は、例示的な実施形態によるイメージセンサ1000の断面を概略的に図示したものである。図1に図示されたイメージセンサ1000は、例えば、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサまたはCCD(charge coupled device)イメージセンサを含むものである。
【0047】
図1を参照すれば、イメージセンサ1000は、画素アレイ65と、該画素アレイ65上に設けられる共振器構造体80と、を含むものである。ここで、画素アレイ65は、二次元的に配列される複数の画素を含むものであり、共振器構造体80は、複数の画素に対応するように設けられている複数の共振器を含むものである。図1には、画素アレイ65が4個の画素を含み、共振器構造体80が4個の共振器を含む場合が例示的に図示されている。
【0048】
画素アレイ65の各画素は、光電変換素子であるフォトダイオード(photodiode)62と、該フォトダイオード62を駆動させるための駆動回路52と、を含むものである。フォトダイオード62は、半導体基板61に埋め込まれるように設けられてもよい。半導体基板61としては、例えば、シリコン基板が使用されうる。しかしながら、それに限定されるものではない。半導体基板61の下面には、配線層(wiring layer)51が設けられ、該配線層51の内部に、例えば、MOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)のような駆動回路52が設けられうる。
【0049】
半導体基板61の上部には、複数の共振器を含む共振器構造体80が設けられている。各共振器は、所望する特定波長領域の光を透過させるようにも設けられる。各共振器は、互いに離隔されて設けられる第1反射層81及び第2反射層82と、第1反射層81と第2反射層82との間に設けられるキャビティ83a,83b,83c,83dと、を含むものである。第1反射層81及び第2反射層82のそれぞれは、例えば、金属反射層またはブラッグ反射層を含むものである。それぞれのキャビティ83a,83b,83c,83dは、所望する特定波長領域の光を共振させるように設けられてもよい。
【0050】
半導体基板61の上面と、共振器構造体80との間には、第1機能層71が設けられうる。第1機能層71は、例えば、共振器構造体80を透過し、フォトダイオード62側に入射される光の透過度を向上させる役割を行うことができる。そのために、第1機能層71は、屈折率が調節された誘電体層または誘電体パターンを含むものである。
【0051】
共振器構造体80の上面には、第2機能層72が設けられうる。第2機能層72は、例えば、共振器構造体80側に入射される光の透過度を向上させる役割を行うことができる。そのために、第2機能層72は、屈折率が調節された誘電体層または誘電体パターンを含むものである。第2機能層72の上面には、第3機能層90がさらに設けられうる。第3機能層90は、例えば、反反射層(antireflection layer)、集束レンズ、カラーフィルタ、短波長吸収フィルタまたは長波長遮断フィルタなどを含むものである。しかしながら、それらは、単に例示的なものである。
【0052】
前述の第1機能層71、第2機能層72及び第3機能層90のうち少なくとも1層は、共振器構造体80と共に、後述する分光フィルタを構成することができる。以下においては、例示的な実施形態による分光フィルタについて具体的に説明する。
【0053】
以下においては、イメージセンサ1000の分光フィルタについて詳細に説明する。図2は、例示的な実施形態による分光フィルタ1100を図示した断面図である。
【0054】
図2を参照すれば、分光フィルタ1100は、二次元形態に配列される複数のユニットフィルタ111,112,113,114を含むものである。該分光フィルタ1100の下には、複数のユニットフィルタ111,112,113,114に対応する複数の画素101,102,103,104を含む画素アレイ4100が設けられうる。図2には、4個の第1ユニットフィルタ111、第2ユニットフィルタ112、第3ユニットフィルタ113及び第4ユニットフィルタ114、及び4個の第1画素101、第2画素102、第3及画素103及び第4画素104が例示的に図示されている。第1ユニットフィルタ111、第2ユニットフィルタ112、第3ユニットフィルタ113及び第4ユニットフィルタ114は、互いに異なる中心波長を有するように設けられうる。
【0055】
分光フィルタ1100は、複数の共振器を含む共振層120を含む。共振層120は、互いに離隔されて設けられる第1金属反射層127及び第2金属反射層128と、第1金属反射層127と第2金属反射層128との間に設けられる複数のキャビティ121,122,123,124を含む。第1金属反射層127及び第2金属反射層128は、それぞれ下部金属反射層及び上部金属反射層にもなる。図2には、4個の第1共振器、第2共振器、第3共振器及び第4共振器と、4個の第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124とが例示的に図示されている。
【0056】
該第1共振器は、第1金属反射層127及び第2金属反射層128と、第1金属反射層127と第2金属反射層128との間に設けられる第1キャビティ121と、を含み、該第2共振器は、第1金属反射層127及び第2金属反射層128と、第1金属反射層127と第2金属反射層128との間に設けられる第2キャビティ122と、を含む。そして、該第3共振器は、第1金属反射層127及び第2金属反射層128と、第1金属反射層127と第2金属反射層128との間に設けられる第3キャビティ123と、を含み、該第4共振器は、第1金属反射層127及び第2金属反射層128と、第1金属反射層127と第2金属反射層128との間に設けられる第4キャビティ124と、を含む。ここで、当該の第1共振器、第2共振器、第3共振器及び第4共振器は、互いに異なる中心波長(例えば、第1中心波長、第2中心波長、第3中心波長及び第4中心波長)を有しうる。
【0057】
各共振器は、ファブリ・ペロー(Fabry-Perot)構造を有しうる。光が第2金属反射層128を透過し、それぞれのキャビティ121,122,123,124に入射されると、該光は、第1金属反射層127と第2金属反射層128との間で、それぞれのキャビティ121,122,123,124の内部を往復することになり、該過程において、補強干渉と相殺干渉とを起こす。そして、それぞれのキャビティ121,122,123,124において、補強干渉条件を満足する特定中心波長を有する光が、第1金属反射層127を透過し、画素アレイ4100の各画素101,102,103,104に入射される。
【0058】
第1金属反射層127及び第2金属反射層128は、所定波長領域の光を反射させることができる金属物質を含むものである。例えば、第1金属反射層127及び第2金属反射層128は、それぞれAl、Ag、Au、Cu、Ti、WまたはTiNなどを含むものである。しかしながら、それは、単に例示的なものである。第1金属反射層127及び第2金属反射層128のうち少なくとも1層は、poly-Siをさらに含んでもよい。第1金属反射層127及び第2金属反射層128は、同一金属物質を含んでもよい。しかしながら、必ずしもそれに限定されるものではなく、第1金属反射層127及び第2金属反射層128が互いに異なる金属物質を含むものであってもよい。第1金属反射層127及び第2金属反射層128は、約数十nmほどの厚みに設けられうる。例えば、第1金属反射層127及び第2金属反射層128は、約10nm~80nmほどの厚みを有しうる。具体的な例を挙げれば、第1金属反射層127及び第2金属反射層128のそれぞれは、約10nm~50nmほどの厚みを有しうる。しかしながら、それに限定されるものではない。
【0059】
第1金属反射層127と第2金属反射層128との間に、第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124が設けられている。それぞれのキャビティ121,122,123,124は、複数の中心波長を有するマルチモード(multi-mode)構造を有しうる。その場合、それぞれのキャビティ121,122,123,124の一次モード(first order mode)の中心波長を、各共振器の中心波長として使用することができる。しかしながら、本実施形態は、必ずしもそれに限定されるものではなく、それぞれのキャビティ121,122,123,124は、単一中心波長を有するシングルモード(single-mode)構造を有することもできる。
【0060】
第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124は、有効屈折率を調節することにより、互いに異なる中心波長を有するようにも設けられうる。そのために、第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124は、中心波長に対応する互いに異なる第1パターンを含むものでありうる。例えば、第1キャビティ121は、第1中心波長に対応する第1パターンを有し、第2キャビティ122は、第2中心波長に対応する第1パターンを有しうる。第3キャビティ123は、第3中心波長に対応する第1パターンを有し、第4キャビティ124は、第4中心波長に対応する第1パターンを有しうる。
【0061】
それぞれのキャビティ121,122,123,124は、第1誘電体125aと、該第1誘電体125a内に周期的に配され、第1パターンを形成する第2誘電体125bと、を含むものである。ここで、第2誘電体125bは、第1誘電体125aと異なる屈折率を有しうる。第1誘電体125a及び第2誘電体125bは、それぞれ、例えば、シリコン、シリコン酸化物、シリコン窒化物またはチタン酸化物などを含むものである。具体的な例として、第1誘電体125aは、シリコン酸化物を含み、第2誘電体125bは、チタン酸化物を含むものである。しかしながら、それらは、単に例示的なものである。
【0062】
図2には、第2誘電体125bが、例えば、ダマシン工程を介し、第1金属反射層127及び第2金属反射層128と連結されるように形成された場合が例示的に図示されている。しかしながら、それに限定されるものではなく、第2誘電体125bは、第2金属反射層128とは連結されないメサ(mesa)構造を有するようにも形成されうる。
【0063】
図3A及び図3Bには、それぞれのキャビティ121,122,123,124に適用されうる例示的な第1パターンが図示されている。図3Aを参照すれば、一例による第1パターン170においては、第1誘電体170a内部に、第1誘電体170aより高い屈折率を有する第2誘電体170bが、二次元アレイ形態に配列されている。図3Aには、各第2誘電体170bが、円形の断面を有する場合が例示的に図示されているが、それ以外にも、各第2誘電体170bは、他の多様な形状の断面を有しうる。図3Bを参照すれば、他の例による第1パターン180においては、第1誘電体内部180aに、第1誘電体180aより低い屈折率を有する第2誘電体180bが、二次元アレイ形態に配列されている。図3Bには、各第2誘電体180bが四角形の断面を有する場合が例示的に図示されているが、それ以外にも、各第2誘電体180bは、他の多様な形状の断面を有しうる。
【0064】
図2を参照すれば、第1誘電体125a内に周期的に配される第2誘電体125bの大きさ及び/または形態を変化させることにより、互いに異なる第1パターンを形成することができ、それにより、有効屈折率を変化させ、互いに異なる中心波長を有するキャビティ121,122,123,124を形成することができる。
【0065】
キャビティ121,122,123,124の下面には、エッチング停止層(etch stop layer)129がさらに設けられうる。該エッチング停止層129は、キャビティ121,122,123,124形成のためのパターニング工程をさらに容易にするためのものである。エッチング停止層129は、例えば、シリコン酸化物、チタン酸化物またはハフニウム酸化物などを含むものであるが、それらに限定されるものではない。エッチング停止層129は、キャビティ121,122,123,124を構成する誘電物質より、エッチング速度が2倍以上(例えば、5倍以上)低い物質を含むものである。具体的な例として、キャビティ121,122,123,124がシリコン酸化物を含む場合、エッチング停止層129は、ハフニウム酸化物を含むものである。
【0066】
以上のように、第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124は、第1金属反射層127と第2金属反射層128との間において、中心波長に対応する互いに異なる第1パターンを有するように形成されうる。それにより、第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124は、同一厚みに形成されうる。例えば、第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124は、約50nm~400nmの厚みを有しうる。しかしながら、それに限定されるものではない。
【0067】
共振層120と画素アレイ4100との間には、下部誘電体層130が設けられている。該下部誘電体層130は、ユニットフィルタ111,112,113,114の透過率を向上させるために設けられうる。下部誘電体層130は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる複数の下部パターン膜131,132,133,134を含むものである。
【0068】
下部誘電体層130は、第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134を含むものである。第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、それぞれ第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124の下部に設けられうる。第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、有効屈折率を調節することにより、互いに異なる中心波長に対応するようにも設けられる。
【0069】
前述の第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124と類似して、第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、中心波長に対応する互いに異なる第2パターンを含むものである。例えば、第1下部パターン膜131は、第1中心波長に対応する第2パターンを有し、第2下部パターン膜132は、第2中心波長に対応する第2パターンを有しうる。第3下部パターン膜133は、第3中心波長に対応する第2パターンを有し、第4下部パターン膜134は、第4中心波長に対応する第2パターンを有しうる。
【0070】
それぞれの下部パターン膜131,132,133,134の第2パターンは、前述のそれぞれのキャビティ121,122,123,124の第1パターンと類似した形態を有しうる。それぞれの下部パターン膜131,132,133,134は、第3誘電体135aと、該第3誘電体135a内に周期的に配され、第2パターンを形成する第4誘電体135bと、を含むものである。ここで、第4誘電体135bは、第3誘電体135aと異なる屈折率を有しうる。第3誘電体135a及び第4誘電体135bは、それぞれ、例えば、チタン酸化物、シリコン窒化物、ハフニウム酸化物、シリコン酸化物または高屈折ポリマーなどを含むものであるが、それらに限定されるものではない。
【0071】
第3誘電体135a内において、周期的に配される第4誘電体135bの大きさ及び/または形態を変化させることにより、互いに異なる第2パターンを形成することができ、それにより、有効屈折率が変化することにより、互いに異なる中心波長に対応する下部パターン膜131,132,133,134が形成されうる。
【0072】
下部パターン膜131,132,133,134の下面には、エッチング停止層139がさらに設けられうる。該エッチング停止層139は、下部パターン膜131,132,133,134形成のためのパターニング工程をさらに容易にするためのものである。エッチング停止層139は、例えば、シリコン酸化物、チタン酸化物またはハフニウム酸化物などを含むものであるが、それらに限定されるものではない。
【0073】
以上のように、第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、中心波長に対応し、互いに異なる第2パターンを有するようにも形成される。従って、前述の第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124と同様に、第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、同一厚みに形成されてもよい。例えば、第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、約100nm~1,000nmの厚みを有しうる。しかしながら、それに限定されるものではない。
【0074】
共振層120の上面には、上部誘電体層140が設けられる。該上部誘電体層140は、ユニットフィルタ111,112,113,114の透過率を向上させるために設けられうる。上部誘電体層140は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる複数の上部膜141,142,143,144を含むものである。
【0075】
上部誘電体層140は、第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144を含むものである。第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144は、それぞれ第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124の上部に設けられうる。
【0076】
第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144は、互いに異なる中心波長に対応するように設けられてもよい。そのために、第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144は、中心波長に対応し、互いに異なる厚みに形成されてもよい。第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144は、それぞれ、例えば、約10nm~20,000nmほどであるが、それに限定されるものではない。第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144は、それぞれ、例えば、チタン酸化物、シリコン窒化物、ハフニウム酸化物、シリコン酸化物または高屈折ポリマーなどを含むものであるが、それは、単に例示的なものである。また、第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144は、該物質の組み合わせによってなる複合層を含むものでもある。例えば、第1上部膜141、第2上部膜142、第3上部膜143及び第4上部膜144は、チタン酸化物及びシリコン酸化物によってなる複合層によって構成されてもよい。
【0077】
本実施形態においては、キャビティ121,122,123,124及び下部パターン膜131,132,133,134を、屈折率が互いに異なる誘電体を利用し、周期的なパターンに形成することにより、キャビティ121,122,123,124及び下部パターン膜131,132,133,134を同一厚に作製することができる。従って、分光フィルタ1100の製造工程を単純化させることができる。また、第1金属反射層127及び第2金属反射層128を1つの金属物質によって形成することにより、製造工程をさらに単純化させることができる。
【0078】
図4は、他の例示的な実施形態による分光フィルタ1200を図示したものである。図4に図示された分光フィルタ1200は、上部誘電体層240を除けば、図2に図示された分光フィルタ1100と同一である。
【0079】
図4を参照すれば、分光フィルタ1200は、複数のユニットフィルタ211,212,213,214を含むものである。分光フィルタ1200は、共振層120と、共振層120の下面に設けられる下部誘電体層130と、共振層120の上部に設けられる上部誘電体層240と、を含む。上部誘電体層240は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる複数の上部パターン膜241,242,243,244)含むものである。
【0080】
上部誘電体層240は、第1上部パターン膜241、第2上部パターン膜242、第3上部パターン膜243及び第4上部パターン膜244含むものである。第1上部パターン膜241、第2上部パターン膜242、第3上部パターン膜243及び第4上部パターン膜244は、それぞれ第1キャビティ121、第2キャビティ122、第3キャビティ123及び第4キャビティ124の上部に設けられうる。
【0081】
第1上部パターン膜241、第2上部パターン膜242、第3上部パターン膜243及び第4上部パターン膜244は、有効屈折率を調節することにより、互いに異なる中心波長に対応するようにも設けられる。第1上部パターン膜241、第2上部パターン膜242、第3上部パターン膜243及び第4上部パターン膜244は、中心波長に対応する互いに異なる第3パターンを含むものである。例えば、第1上部パターン膜241は、第1中心波長に対応する第3パターンを有し、第2上部パターン膜242は、第2中心波長に対応する第3パターンを有しうる。第3上部パターン膜243は、第3中心波長に対応する第3パターンを有し、第4上部パターン膜244は、第4中心波長に対応する第3パターンを有しうる。
【0082】
それぞれの上部パターン膜241,242,243,244の第3パターンは、前述のそれぞれの下部パターン膜131,132,133,134の第2パターンと類似した形態を有しうる。それぞれの上部パターン膜241,242,243,244は、第5誘電体245aと、該第5誘電体245a内に周期的に配され、第3パターンを形成する第6誘電体245bと、を含むものである。ここで、第6誘電体245bは、第5誘電体245aと異なる屈折率を有しうる。第5誘電体245a及び第6誘電体245bは、それぞれ、例えば、チタン酸化物、シリコン窒化物、ハフニウム酸化物、シリコン酸化物または高屈折ポリマーなどを含むものであるが、それらに限定されるものではない。
【0083】
第5誘電体245a内において、周期的に配される第6誘電体245bの大きさ及び/または形態を変化させることにより、互いに異なる第2パターンを形成することができ、それにより、有効屈折率が変化することにより、互いに異なる中心波長に対応する上部パターン膜241,242,243,244が形成されうる。
【0084】
上部パターン膜241,242,243,244の下面には、エッチング停止層249がさらに設けられうる。エッチング停止層249は、例えば、シリコン酸化物、チタン酸化物またはハフニウム酸化物などを含むものであるが、それらに限定されるものではない。
【0085】
以上のように、第1上部パターン膜241、第2上部パターン膜242、第3上部パターン膜243及び第4上部パターン膜244は、中心波長に対応し、互いに異なる第3パターンを有するように形成されうる。従って、前述のキャビティ121,122,123,124及び下部パターン膜131,132,133,134と同様に、第1上部パターン膜241、第2上部パターン膜242、第3上部パターン膜243及び第4上部パターン膜244は、同一厚みに形成されてもよい。例えば、第1上部パターン膜241、第2上部パターン膜242、第3上部パターン膜243及び第4上部パターン膜244は、約100nm~1,000nmの厚みを有しうる。しかしながら、それに限定されるものではない。
【0086】
本実施形態においては、キャビティ121,122,123,124及び下部パターン膜131,132,133,134だけでなく、上部パターン膜241,242,243,244も、屈折率が互いに異なる誘電体による周期的なパターンを形成することにより、製造工程をさらに単純化させることができる。
【0087】
図5は、さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタ1300を図示したものである。以下においては、前述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0088】
図5を参照すれば、分光フィルタ1300は、複数のユニットフィルタ311,312,313,314を含むものである。分光フィルタ1300は、共振層320と、共振層320の下面に設けられる下部誘電体層130と、共振層320の上部に設けられる上部誘電体層340と、を含む。共振層320は、第1共振器、第2共振器、第3共振器及び第4共振器を含む。当該第1共振器、第2共振器、第3共振器及び第4共振器は、それぞれ第1中心波長、第2中心波長、第3中心波長及び第4中心波長を有しうる。
【0089】
共振層320は、互いに離隔されて設けられる第1金属反射層327及び第2金属反射層328と、第1金属反射層327と第2金属反射層328との間に設けられる第1キャビティ321、第2キャビティ322、第3キャビティ323及び第4キャビティ324を含む。第1キャビティ321、第2キャビティ322、第3キャビティ323及び第4キャビティ324は、有効屈折率を調節することにより、互いに異なる中心波長を有するようにも設けられる。そのために、第1キャビティ321、第2キャビティ322、第3キャビティ323及び第4キャビティ324は、中心波長に対応する互いに異なる第1パターンを含むものである。
【0090】
それぞれのキャビティ321,322,323,324は、第1誘電体325aと、該第1誘電体325a内に周期的に配され、第1パターンを形成する第2誘電体325bと、を含むものである。キャビティ321,322,323,324の下面には、エッチング停止層329がさらに設けられうる。第1キャビティ321、第2キャビティ322、第3キャビティ323及び第4キャビティ324は、例えば、約50nm~400nmの厚みを有しうるが、それに限定されるものではない。
【0091】
それぞれのキャビティ321,322,323,324は、複数の中心波長を有するマルチモード構造を有しうる。キャビティ321,322,323,324のうち一部には、所定の誘電物質を含むスペーサ(spacer)326が設けられうる。該スペーサ326により、共振器の中心波長として、キャビティ321,322のマルチモード構造から放出される二次モードの中心波長を使用することができる。スペーサ326は、例えば、シリコン酸化物、チタン酸化物、シリコン窒化物などを含むものであるが、それは、単に例示的なものである。スペーサ326は、約20nm~300nmの厚みを有しうる。しかしながら、それに限定されるものではない。
【0092】
図5には、第1キャビティ321及び第2キャビティ322と、第2金属反射層328との間に、スペーサ326が設けられた場合が例示的に図示されている。第1キャビティ321と第2金属反射層328との間に設けられたスペーサ326により、第1共振器の第1中心波長として、第1キャビティ321のマルチモード構造から放出される二次モードの中心波長を使用することができる。そして、第2キャビティ322と第2金属反射層328との間に設けられたスペーサ326により、第2共振器の第2中心波長として、第2キャビティ322のマルチモード構造から放出される二次モードの中心波長を使用することができる。
【0093】
スペーサ326を含んでいない共振器は、中心波長として、キャビティ323,324のマルチモード構造から放出される一次モードの中心波長を使用することができる。具体的には、第3共振器の第3中心波長として、第3キャビティ323のマルチモード構造から放出される一次モードの中心波長を使用することができる。そして、第4共振器の第4中心波長として、第4キャビティ324のマルチモード構造から放出される一次モードの中心波長を使用することができる。
【0094】
共振層320と画素アレイ4100との間には、下部誘電体層130が設けられている。下部誘電体層130は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる複数の下部パターン膜131,132,133,134を含むものである。第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、中心波長に対応する互いに異なる第2パターンを含むものである。
【0095】
それぞれの下部パターン膜131,132,133,134は、第3誘電体と、該第3誘電体内に周期的に配され、第2パターンを形成する第4誘電体と、を含むものである。下部パターン膜131,132,133,134の下面には、エッチング停止層139がさらに設けられうる。第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、例えば、約100nm~1,000nmほどの厚みを有しうる。
【0096】
共振層320の上面には、上部誘電体層340が設けられている。上部誘電体層340は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる第1上部パターン膜341、第2上部パターン膜342、第3上部パターン膜343及び第4上部パターン膜344を含むものである。
【0097】
第1上部パターン膜341、第2上部パターン膜342、第3上部パターン膜343及び第4上部パターン膜344は、中心波長に対応する互いに異なる第3パターンを含むものである。それぞれの上部パターン膜341,342,343,344は、第5誘電体と、該第5誘電体内に周期的に配され、第3パターンを形成する第6誘電体と、を含むものである。上部パターン膜341,342,343,344の下面には、エッチング停止層349がさらに設けられうる。第1上部パターン膜341、第2上部パターン膜342、第3上部パターン膜343及び第4上部パターン膜344は、例えば、約100nm~1,000nmほどの厚みを有しうる。
【0098】
以上においては、共振層320の上面に、複数の上部パターン膜341,342,343,344が設けられる場合が説明された。しかしながら、共振層320の上面に、中心波長に対応し、互いに異なる厚みを有する複数の上部膜(図示せず)が設けられうる。
【0099】
本実施形態においては、ユニットフィルタ311,312,313,314のうち、第1ユニットフィルタ311及び第2ユニットフィルタ312に、スペーサ326を適用することにより、第1ユニットフィルタ311及び第2ユニットフィルタ312は、第1キャビティ331及び第2キャビティ322のマルチモード構造から放出される二次モードの中心波長を、第1中心波長及び第2中心波長として使用することができる。そして、第3ユニットフィルタ313及び第4ユニットフィルタ314は、第3キャビティ323及び第4キャビティ324のマルチモード構造から放出される一次モードの中心波長を、第3中心波長及び第4中心波長として使用することができる。それにより、分光フィルタ1300は、カラーフィルタのような追加フィルタがなくとも、広範囲の中心波長を効果的に具現することができる。
【0100】
図6は、図5に図示された分光フィルタ1300に適用された4×4アレイ形態に配列された16個のユニットフィルタF1~F16を例示的に図示したものである。
【0101】
図6に図示された分光フィルタにおいて、第1ユニットフィルタF1~第8ユニットフィルタF8には、前述のスペーサ326が適用され、第9ユニットフィルタF9~第16ユニットフィルタF16には、スペーサ326が適用されていない。それにより、第1ユニットフィルタF1~第8ユニットフィルタF8においては、キャビティのマルチモード構造から放出される二次モードの中心波長を、共振器の中心波長として使用し、第9ユニットフィルタF9~第16ユニットフィルタF16においては、キャビティのマルチモード構造から放出される一次モードの中心波長を共振器の中心波長として使用した。
【0102】
図7Aには、スペーサ326が適用された第1ユニットフィルタF1~第8ユニットフィルタF8の透過スペクトルが例示的に図示されている。図7Aを参照すれば、第1ユニットフィルタF1~第8ユニットフィルタF8は、400nm~540nmの中心波長を有していることが分かる。図7Bには、スペーサ326が適用されていない第9F9~第16ユニットフィルタF16の透過スペクトルが例示的に図示されている。図7Bを参照すれば、第9ユニットフィルタF9~第16ユニットフィルタF16は、560nm~700nmの中心波長を有していることが分かる。
【0103】
図8には、第1ユニットフィルタF1~第16ユニットフィルタF16の透過スペクトルが図示されている。図8に図示された透過スペクトルは、図7Aの透過スペクトルと、図7Bの透過スペクトルとが結合されたものである。図8を参照すれば、第1ユニットフィルタF1~第16ユニットフィルタF16は、400nm~700nm範囲の中心波長を効果的に具現することができるということが分かる。
【0104】
図9は、さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタ1400を図示したものである。図9に図示された分光フィルタ1400は、第3ユニットフィルタ413及び第4ユニットフィルタ414に、平坦化層450が設けられているという点を除けば、図5に図示された分光フィルタ1300と同一である。
【0105】
図9を参照すれば、分光フィルタ1400は、複数のユニットフィルタ411,412,413,414を含むものである。分光フィルタ1400は、共振層320と、共振層320の下面に設けられる下部誘電体層130と、共振層320の上部に設けられる上部誘電体層440と、を含む。
【0106】
前述のように、第1キャビティ321及び第2キャビティ322と、第2金属反射層328の間には、スペーサ326が設けられており、第3キャビティ323及び第4キャビティ324と、第2金属反射層328との間には、スペーサ326が設けられていない。従って、スペーサ326が設けられた第2金属反射層328と、スペーサ326が設けられていない第2金属反射層328との間には、スペーサ326の厚みほどに該当する段差が存在してしまう。そのような段差により、その上に設けられる層が平坦に形成されないのである。
【0107】
本実施形態においては、スペーサ326が設けられていない第2金属反射層328の上面に、平坦化層450が設けられる。ここで、平坦化層450は、スペーサ326が設けられた第2金属反射層328と、スペーサ326が設けられていない第2金属反射層328との段差に該当する厚みを有するように設けられうる。それにより、スペーサ326が設けられた第2金属反射層328の上面と、平坦化層450の上面とが同一平面を形成することができ、該平坦な同一平面上に、一定厚みを有する上部誘電体層440が形成されうる。
【0108】
上部誘電体層440は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる第1上部パターン膜441、第2上部パターン膜442、第3上部パターン膜443及び第4上部パターン膜444を含むものである。第1上部パターン膜441、第2上部パターン膜442、第3上部パターン膜443及び第4上部パターン膜444は、中心波長に対応する互いに異なる第3パターンを含むものである。上部パターン膜441,442,443,444の下面には、エッチング停止層449がさらに設けられうる。第1上部パターン膜441、第2上部パターン膜442、第3上部パターン膜443及び第4上部パターン膜444は、例えば、約100nm~1,000nmほどの厚みを有しうる。
【0109】
図10は、さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタ1500を図示したものである。
【0110】
図10を参照すれば、分光フィルタ1500は、複数のユニットフィルタ511,512,513,514を含むものである。分光フィルタ1500は、共振層520と、共振層520の下面に設けられる下部誘電体層130と、共振層520の上部に設けられる上部誘電体層440と、を含む。
【0111】
共振層520は、互いに離隔されて設けられる第1金属反射層527及び第2金属反射層528と、第1金属反射層527と第2金属反射層528との間に設けられる第1キャビティ521、第2キャビティ522、第3キャビティ523及び第4キャビティ524を含む。第1キャビティ521、第2キャビティ522、第3キャビティ523及び第4キャビティ524は、中心波長に対応する互いに異なる第1パターンを含むものである。キャビティ521,522,523,524の下面には、エッチング停止層529がさらに設けられうる。第1キャビティ521、第2キャビティ522、第3キャビティ523及び第4キャビティ524は、例えば、約50nm~400nmの厚みを有しうるが、それに限定されるものではない。
【0112】
第1キャビティ521、第2キャビティ522、第3キャビティ523及び第4キャビティ524のそれぞれは、複数の中心波長を有するマルチモード構造を有しうる。第1キャビティ521、第2キャビティ522、第3キャビティ523及び第4キャビティ524と、第2金属反射層528との間には、スペーサ526が設けられている。前述のように、該スペーサ526により、それぞれのキャビティ521,522,523,524のマルチモード構造から放出される二次モードの中心波長を、各共振器の中心波長として使用することができる。スペーサ526は、例えば、シリコン酸化物、チタン酸化物、シリコン窒化物などを含むものであるが、それは、単に例示的なものである。スペーサ526は、約20nm~300nmの厚みを有しうる。しかしながら、それに限定されるものではない。
【0113】
下部誘電体層130は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる複数の下部パターン膜131,132,133,134を含むものである。第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、中心波長に対応する互いに異なる第2パターンを含むものである。下部パターン膜131,132,133,134の下面には、エッチング停止層139がさらに設けられうる。第1パターン膜131、第2パターン膜132、第3パターン膜133及び第4下部パターン膜134は、例えば、約100nm~1,000nmほどの厚みを有しうる。
【0114】
共振層520の上面には、上部誘電体層440が設けられる。上部誘電体層440は、互いに異なる中心波長に対応して設けられる第1上部パターン膜441、第2上部パターン膜442、第3上部パターン膜443及び第4上部パターン膜444を含むものである。第1上部パターン膜441、第2上部パターン膜442、第3上部パターン膜443及び第4上部パターン膜444は、中心波長に対応する互いに異なる第3パターンを含むものである。上部パターン膜441,442,443,444の下面には、エッチング停止層449がさらに設けられうる。第1上部パターン膜441、第2上部パターン膜442、第3上部パターン膜443及び第4上部パターン膜444は、例えば、約100nm~1,000nmほどの厚みを有しうる。
【0115】
以上においては、共振層520の上面に、複数の上部パターン膜441,442,443,444が設けられる場合が説明された。しかしながら、共振層520の上面に、中心波長に対応し、互いに異なる厚みを有する複数の上部膜(図示せず)が設けられうる。
【0116】
図11は、さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタ2100を図示したものである。
【0117】
図11を参照すれば、分光フィルタ2100は、複数のユニットフィルタ1111~1116と、該複数のユニットフィルタに設けられるマイクロレンズアレイ1150を含む。ここで、複数のユニットフィルタ1111~1116は、前述の実施形態で説明されたユニットフィルタにもなる。
【0118】
複数のユニットフィルタ1111~1116上部には、複数のマイクロレンズ1150aを含むマイクロレンズアレイ1150が設けられうる。各マイクロレンズ1150aは、外部光を、対応するユニットフィルタ1111~1116に集束させて入射させる役割を行うことができる。
【0119】
図11には、マイクロレンズ1150aがユニットフィルタ1111~1116に一対一対応するように設けられた場合が例示的に図示されている。しかしながら、それは、単に例示的なものであり、1つのマイクロレンズ1150aに対応し、2個以上のユニットフィルタ1111~1116が設けられうる。
【0120】
図12は、さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタ2200を図示したものである。
【0121】
図12を参照すれば、複数のユニットフィルタ1111~1116上部には、複数のナノパターン1250aを含むナノパターンアレイ1250が設けられうる。各ナノパターン1250aは、外部光を、対応するユニットフィルタ1111~1116に集束させて入射させる役割を行うことができる。図12には、ナノパターン1250aが、ユニットフィルタ1111~1116に一対一対応するように設けられた場合が例示的に図示されているが、1つのナノパターン1250aに対応し、2個以上のユニットフィルタ1111~1116が設けられうる。
【0122】
図13は、さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタ2300を図示したものである。
【0123】
図13を参照すれば、複数のユニットフィルタ1111~1116には、追加フィルタアレイ2500が設けられている。追加フィルタアレイ2500は、複数の追加フィルタ2501,2502,2503を含むものである。図13には、第1追加フィルタ2501が、第1ユニットフィルタ1111及び第2ユニットフィルタ1112に対応して設けられ、第2追加フィルタ2502が、第3ユニットフィルタ1113及び第4ユニットフィルタ1114に対応して設けられ、第3追加フィルタ2503が、第5ユニットフィルタ1115及び第6ユニットフィルタ1116に対応して設けられた場合が図示されている。しかしながら、それは、単に例示的なものであり、第1追加フィルタ2501、第2追加フィルタ2502及び第3追加フィルタ2503のそれぞれは、1つのユニットフィルタ1111~1116に対応するように設けられるか、あるいは3個以上のユニットフィルタ1111~1116に対応するように設けられることも可能である。
【0124】
第1追加フィルタ2501、第2追加フィルタ2502及び第3追加フィルタ2503のそれぞれは、対応するユニットフィルタ1111~1116が、所望しない波長帯域の光を遮断する役割を行うことができる。例えば、第1ユニットフィルタ1111及び第2ユニットフィルタ1112が、約400nm~500nmの波長帯域の中心波長を有する場合には、第1追加フィルタ2501は、青色光を透過させる青色フィルタであってもよい。また、第3ユニットフィルタ1113及び第4ユニットフィルタ1114が、約500nm~600nmの波長帯域の中心波長を有する場合には、第2追加フィルタ2502は、緑色光を透過させる緑色フィルタにもなる。そして、第5ユニットフィルタ1115及び第6ユニットフィルタ1116が、約600nm~700nmの波長帯域の中心波長を有する場合には、第3追加フィルタ2503は、赤色光を透過させる赤色フィルタであってもよい。
【0125】
追加フィルタアレイ2500は、カラーフィルタアレイであってもよい。その場合、第1追加フィルタ2501、第2追加フィルタ2502及び第3追加フィルタ2503は、それぞれ、青色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ及び赤色カラーフィルタでありうる。そのような青色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ及び赤色カラーフィルタとしては、例えば、液晶表示装置または有機発光表示装置のようなカラーディスプレイ装置に一般的に適用されるカラーフィルタが使用されうる。
【0126】
追加フィルタアレイ2500は、広帯域フィルタアレイにもなる。その場合、第1追加フィルタ2501、第2追加フィルタ2502及び第3追加フィルタ2503は、第1広帯域フィルタ、第2広帯域フィルタ及び第3広帯域フィルタであってもよい。ここで、該広帯域フィルタそれぞれは、例えば、マルチキャビティ(multi-cavity)構造または金属ミラー構造を有しうる。
【0127】
図14は、図13に図示された追加フィルタ2501,2502,2503で使用されうる例示的な広帯域フィルタ2510を図示したものである。
【0128】
図14を参照すれば、広帯域フィルタ2510は、互いに離隔されて配される複数の反射層2513,2514,2515と、該反射層2513,2514,2515間に設けられる複数のキャビティ2511,2512と、を含むものである。図14には、3層の反射層2513,2514,2515と、2個のキャビティ2511,2512とが例示的に図示されているが、反射層2513,2514,2515及びキャビティ2511,2512の数は、多様に変形されうる。
【0129】
反射層2513,2514,2515のそれぞれは、分散ブラッグ反射器(DBR)であってもよい。そのような反射層2513,2514,2515のそれぞれは、互いに異なる屈折率を有する複数の物質層が相互に積層された構造を有しうる。そして、キャビティ2511,2512のそれぞれは、所定の屈折率を有する物質を含むか、あるいは互いに異なる屈折率を有する2以上の物質を含むものである。
【0130】
図15は、図13に図示された追加フィルタ2501,2502,2503で使用されうる他の例示的な広帯域フィルタ2520を図示したものである。図15を参照すれば、広帯域フィルタ2520は、互いに離隔されて配される2層の金属ミラー層2522,2523と、該金属ミラー層2522,2523間に設けられるキャビティ2521と、を含むものである。
【0131】
図16は、さらに他の例示的な実施形態による分光フィルタ3000を図示したものである。
【0132】
図16を参照すれば、複数のユニットフィルタ1111~1116には、少なくとも1つの短波長吸収フィルタ1610、及び少なくとも1つの長波長遮断フィルタ1620が設けられている。短波長吸収フィルタ1610は、ユニットフィルタ1111~1116のうち一部(1111,1113,1115)に設けられ、長波長遮断フィルタ1620は、ユニットフィルタ1111~1116のうち他の一部(1112,1114,1116)に設けられうる。図16には、短波長吸収フィルタ1610及び長波長遮断フィルタ1620のそれぞれが、1つのユニットフィルタ1111~1116に対応するように設けられる場合が図示されているが、それに限定されず、短波長吸収フィルタ1610及び長波長遮断フィルタ1620のそれぞれは、2個以上のユニットフィルタ1111~1116に対応するようにも設けられうる。
【0133】
短波長吸収フィルタ1610は、例えば、可視光のような短波長の光を遮断する役割を行うことができる。そのような短波長吸収フィルタ1610は、例えば、可視光を吸収することができる物質であるシリコンを、ユニットフィルタ1111~1116の一部(1111,1113,1115)に蒸着することによっても作製される。短波長吸収フィルタ1610が設けられたユニットフィルタ1111,1113,1115は、可視光より波長が長い近赤外線(NIR:near infrared)を透過させることができる。
【0134】
長波長遮断フィルタ1620は、例えば、近赤外線のような長波長の光を遮断する役割を行うことができる。そのような長波長遮断フィルタ1620は、近赤外線遮断フィルタを含むものである。長波長遮断フィルタ1620が設けられたユニットフィルタ1112,1114,1116は、近赤外線より波長が短い可視光を透過させることができる。
【0135】
本実施形態によれば短波長吸収フィルタ1610及び長波長遮断フィルタ1620を複数のユニットフィルタ1111~1116に設けることにより、可視光帯域から近赤外線帯域まで具現することができる広帯域特性を有する分光フィルタ3000を作製することができる。
【0136】
図17は、例示的な実施形態によるイメージセンサの概略的なブロック図である。
【0137】
図17を参照すれば、イメージセンサ1000は、分光フィルタ9100、画素アレイ4100、タイミングコントローラ(T/C)4010、ロウデコーダ4020及び出力回路4030を含むものである。イメージセンサは、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサを含むものであるが、それらに限定されるものではない。
【0138】
分光フィルタ9100は、互いに異なる波長領域の光を透過させるものであり、二次元に配列される複数のユニットフィルタを含む。画素アレイ4100は、複数のユニットフィルタを透過した互いに異なる波長の光を感知する複数の画素を含む。具体的には、画素アレイ4100は、複数のロウとカラムとに沿って二次元配列された画素を含む。ロウデコーダ4020は、タイミングコントローラ4010から出力されたロウアドレス信号に応答し、画素アレイ4100のロウ一つを選択する。出力回路4030は、選択されたロウに沿って配列された複数の画素から、カラム単位で光感知信号を出力する。そのために、出力回路4030は、カラムデコーダとアナログ・デジタル変換器(ADC:analog to digital converter)を含むものである。例えば、出力回路4030は、カラムデコーダと画素アレイ4100との間において、カラム別にそれぞれ配された複数のアナログ・デジタル変換器(ADC)、またはカラムデコーダの出力端に配された1つのアナログ・デジタル変換器(ADC)を含むものである。タイミングコントローラ4010、ロウデコーダ4020及び出力回路4030は、1つのチップ、またはそれぞれ別個のチップにも具現されることができる。出力回路4030を介して出力された映像信号を処理するためのプロセッサが、タイミングコントローラ4010、ロウデコーダ4020及び出力回路4030と共に1つのチップで具現されうる。画素アレイ1100は、互いに異なる波長の光を感知する複数の画素を含み、ここで、画素の配列は、多様な方式によっても具現される。
【0139】
図18は、図17のイメージセンサ1100に適用されうる分光フィルタ9100の例示的な平面図である。
【0140】
図18を参照すれば、分光フィルタ9100は、二次元形態に配列される複数のフィルタグループ9110を含むものである。ここで、各フィルタグループ9110は、4×4アレイ形態に配列される16個のユニットフィルタF1~F16を含むものである。
【0141】
第1ユニットフィルタF1及び第2ユニットフィルタF2は、紫外線領域の中心波長UV1,UV2を有し、第3ユニットフィルタF3ないし第5ユニットフィルタF3~F5は、青色光領域の中心波長B1~B3を有しうる。第6ユニットフィルタF6ないし第11ユニットフィルタF11は、緑色光領域の中心波長G1~G6を有し、第12ユニットフィルタF12ないし第14ユニットフィルタF14は、赤色光領域の中心波長R1~R3を有しうる。そして、第15ユニットフィルタF15及び第16ユニットフィルタF16は、近赤外線領域の中心波長NIR1,NIR2を有しうる。
【0142】
図19は、図17のイメージセンサに適用されうる分光フィルタ9100の他の例示的な平面図である。図19には、便宜上、1つのフィルタグループ9120に係わる平面図が図示されている。
【0143】
図19を参照すれば、各フィルタグループ9120は、3×3アレイ形態に配列される9個のユニットフィルタF1~F9を含むものである。ここで、第1ユニットフィルタF1及び第2ユニットフィルタF2は、紫外線領域の中心波長UV1,UV2を有し、第4ユニットフィルタF4、第5ユニットフィルタF5及び第7ユニットフィルタF7は、青色光領域の中心波長B1~B3を有しうる。第3ユニットフィルタF3及び第6ユニットフィルタF6は、緑色光領域の中心波長G1,G2を有し、第8ユニットフィルタF8及び第9ユニットフィルタF9は、赤色光領域の中心波長R1,R2を有しうる。
【0144】
図20は、図17のイメージセンサに適用されうる分光フィルタ9100のさらに他の例示的な平面図である。図20には、便宜上、1つのフィルタグループ9130に係わる平面図が図示されている。
【0145】
図20を参照すれば、各フィルタグループ9130は、5×5アレイ形態に配列される25個のユニットフィルタF1~F25を含むものである。ここで、第1ユニットフィルタF1ないし第3ユニットフィルタF3は、紫外線領域の中心波長UV1~UV3を有し、第6ユニットフィルタF6、第7ユニットフィルタF7、第8ユニットフィルタF8、第11ユニットフィルタF11及び第12ユニットフィルタF12は、青色光領域の中心波長B1~B5を有しうる。第4ユニットフィルタF4、第5ユニットフィルタF5及び第9ユニットフィルタF9は、緑色光領域の中心波長G1~G3を有し、第10ユニットフィルタF10、第13ユニットフィルタF13、第14ユニットフィルタF14、第15ユニットフィルタF15、第18ユニットフィルタF18及び第19ユニットフィルタF19は、赤色光領域の中心波長R1~R6を有しうる。そして、第20ユニットフィルタF20、第23ユニットフィルタF23、第24ユニットフィルタF24及び第25ユニットフィルタF25は、近赤外線領域の中心波長NIR1~NIR4を有しうる。
【0146】
前述の分光フィルタを含むイメージセンサ1000は、多様な高性能光学装置または高性能電子装置にも採用される。そのような電子装置は、例えば、スマートフォン、携帯電話、ハンドフォン、PDA(personal digital assistant)、ラップトップ(laptop)、PC(personal computer)、多様な携帯用機器、家電製品、保安カメラ、医療用カメラ、自動車、事物インターネット(IoT:Internet of Things)機器、その他モバイルまたは非モバイルのコンピューティング装置でもあるが、それらに制限されるものではない。
【0147】
該電子装置は、イメージセンサ1000以外にも、イメージセンサを制御するプロセッサ、例えば、アプリケーションプロセッサ(AP:Application Processor)をさらに含むものであり、プロセッサを介し、オペレーティングシステムまたは応用プログラムを駆動し、多数のハードウェア構成要素またはソフトウェア構成要素を制御することができ、各種データ処理及び演算を行うことができる。該プロセッサは、GPU(Graphic Processing Unit)及び/またはイメージ信号プロセッサ(image signal processor)をさらに含むものである。該プロセッサに該イメージ信号プロセッサが含まれる場合、イメージセンサによって獲得されたイメージ(または、映像)を、該プロセッサを利用し、保存及び/または出力することができる。
【0148】
図21は、イメージセンサ1000を含む電子装置ED01の一例を示すブロック図である。図21を参照すれば、ネットワーク環境ED00において電子装置ED01は、第1ネットワークED98(近距離無線通信ネットワークなど)を介し、他の電子装置ED02と通信するか、あるいは第2ネットワークED99(遠距離無線通信ネットワークなど)を介し、さらに他の電子装置ED04及び/またはサーバED08と通信することができる。電子装置ED01は、サーバED08を介し、電子装置ED04と通信することができる。電子装置ED01は、プロセッサED20、メモリED30、入力装置ED50、音響出力装置ED55、表示装置ED60、オーディオモジュールED70、センサモジュールED76、インターフェースED77、ハプティックモジュールED79、カメラモジュールED80、電力管理モジュールED88、バッテリED89、通信モジュールED90、加入者識別モジュールED96及び/またはアンテナモジュールED97を含むものである。電子装置ED01には、該構成要素のうち一部(表示装置ED60など)が省略されるか、あるいは他の構成要素が追加されうる。該構成要素のうち一部は、1つの統合された回路によっても具現される。例えば、センサモジュールED76(指紋センサ、虹彩センサ、照度センサなど)は、表示装置ED60(ディスプレイなど)に埋め込まれても具現される。また、イメージセンサ1000に分光機能が含まれる場合、センサモジュールの一部機能(カラーセンサ、照度センサ)が、別途のセンサモジュールではなく、イメージセンサ1000自体でもって具現されうる。
【0149】
プロセッサED20は、ソフトウェア(プログラムED40など)を実行し、プロセッサED20に連結された電子装置ED01のうち一つまたは複数個の他の構成要素(ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素など)を制御することができ、多様なデータ処理または演算を行うことができる。データ処理または演算の一部として、プロセッサED20は、他の構成要素(センサモジュールED76、通信モジュールED90など)から受信された命令及び/またはデータを、揮発性メモリED32にロードし、揮発性メモリED32に保存された命令及び/またはデータを処理し、結果データを不揮発性メモリED34に保存することができる。プロセッサED20は、メインプロセッサED21(中央処理装置、アプリケーションプロセッサなど)、及びそれと独立して、あるいはそれと共に運用可能な補助プロセッサED23(グラフィック処理装置、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ、コミュニケーションプロセッサなど)を含むものである。補助プロセッサED23は、メインプロセッサED21より電力を少なく使用し、特化された機能を遂行することができる。
【0150】
補助プロセッサED23は、メインプロセッサED21がインアクティブ状態(スリープ状態)にある間、メインプロセッサED21の代わりを行い、あるいはメインプロセッサED21がアクティブ状態(アプリケーション実行状態)にある間、メインプロセッサED21と共に、電子装置ED01の構成要素のうち一部構成要素(表示装置ED60、センサモジュールED76、通信モジュールED90など)と係わる機能及び/または状態を制御することができる。補助プロセッサED23(イメージシグナルプロセッサ、コミュニケーションプロセッサなど)は、機能的に関連する他の構成要素(カメラモジュールED80、通信モジュールED90など)の一部としても具現される。
【0151】
メモリED30は、電子装置ED01の構成要素(プロセッサED20、センサモジュールED76など)が必要とする多様なデータを保存することができる。該データは、例えば、ソフトウェア(プログラムED40など)、並びにそれと係わる命令に対する入力データ及び/または出力データを含むものである。メモリED30は、揮発性メモリED32及び/または不揮発性メモリED34を含むものである。不揮発性メモリED34は、電子装置ED01内に固定装着された内蔵メモリED36と、脱着可能な外装メモリED38とを含むものである。
【0152】
プログラムED40は、メモリED30に、ソフトウェアとして保存されてもよく、オペレーティングシステムED42、ミドルウェアED44及び/またはアプリケーションED46を含むものである。
【0153】
入力装置ED50は、電子装置ED01の構成要素(プロセッサED20など)に使用される命令及び/またはデータを、電子装置ED01の外部(ユーザなど)から受信することができる。入力装置ED50は、マイク、マウス、キーボード及び/またはデジタルペン(スタイラスペンなど)を含むものである。
【0154】
音響出力装置ED55は、音響信号を電子装置ED01の外部に出力することができる。音響出力装置ED55は、スピーカ及び/またはレシーバを含むものである。該スピーカは、マルチメディア再生または録音再生のように、一般的な用途としても使用され、該レシーバは、着信電話を受信するためにも使用される。該レシーバは、該スピーカの一部に結合されているか、あるいは独立した別途の装置でもっても具現される。
【0155】
表示装置ED60は、電子装置ED01の外部に情報を視覚的に提供することができる。表示装置ED60は、ディスプレイ、ホログラム装置またはプロジェクタ、及び当該装置を制御するための制御回路を含むものである。表示装置ED60は、タッチを感知するように設定されたタッチ回路(touch circuitry)、及び/またはタッチによって生じる力の強さを測定するように設定されたセンサ回路(圧力センサなど)を含むものである。
【0156】
オーディオモジュールED70は、音を電気信号に変換させるか、あるいは反対に電気信号を音に変換させることができる。オーディオモジュールED70は、入力装置ED50を介して音を獲得するか、あるいは音響出力装置ED55及び/または電子装置ED01と、直接または無線で連結された他の電子装置(電子装置ED02など)のスピーカ及び/またはヘッドホーンを介し、音を出力することができる。
【0157】
センサモジュールED76は、電子装置ED01の作動状態(電力、温度など)、または外部の環境状態(ユーザ状態など)を感知し、感知された状態に対応する電気信号及び/またはデータ値を生成することができる。センサモジュールED76は、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ及び/または照度センサを含むものである。
【0158】
インターフェースED77は、電子装置ED01が、他の電子装置(電子装置ED02など)と直接または無線で連結されるために使用されうる1または複数の指定されたプロトコルを支援することができる。インターフェースED77は、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、SD(Secure Digital)カードインターフェース及び/またはオーディオインターフェースを含むものである。
【0159】
連結端子ED78は、電子装置ED01が、他の電子装置(電子装置ED02など)と物理的に連結されうるコネクタを含むものである。連結端子ED78は、HDMIコネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、及び/またはオーディオコネクタ(ヘッドホーンコネクタなど)を含むことができる。
【0160】
ハプティックモジュールED79は、電気的信号を、ユーザが触覚または運動感覚を介して認知することができる機械的な刺激(振動、動きなど)、または電気的な刺激に変換することができる。ハプティックモジュールED79は、モータ、圧電素子及び/または電気刺激装置を含むものである。
【0161】
カメラモジュールED80は、静止映像及び動画を撮影することができる。カメラモジュールED80は、1または複数のレンズを含むレンズアセンブリ、図1のイメージセンサ1000、イメージシグナルプロセッサ及び/またはフラッシュを含むものである。カメラモジュールED80に含まれているレンズアセンブリは、イメージ撮影の対象である被写体から放出される光を収集することができる。
【0162】
電力管理モジュールED88は、電子装置ED01に供給される電力を管理することができる。電力管理モジュールED88は、PMIC(Power Management Integrated Circuit)の一部としても具現される。
【0163】
バッテリED89は、電子装置ED01の構成要素に電力を供給することができる。バッテリED89は、再充電不可能な一次電池、再充電可能な二次電池、及び/または燃料電池を含むものである。
【0164】
通信モジュールED90は、電子装置ED01と、他の電子装置(電子装置ED02、電子装置ED04、サーバED08など)との直接(有線)通信チャネル及び/または無線通信チャネルの樹立、及び樹立された通信チャネルを介する通信遂行を支援することができる。通信モジュールED90は、プロセッサED20(アプリケーションプロセッサなど)と独立して運用され、直接通信及び/または無線通信を支援する1または複数のコミュニケーションプロセッサを含むものである。通信モジュールED90は、無線通信モジュールED92(セルラ通信モジュール、近距離無線通信モジュール、GNSS(Global Navigation Satellite System)通信モジュールなど)及び/または有線通信モジュールED94(LAN(Local Area Network)通信モジュール、電力線通信モジュールなど)を含むものである。それら通信モジュールのうち該当する通信モジュールは、第1ネットワークED98(ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(Wireless Fidelity) DirectまたはIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)、または第2ネットワークED99(セルラネットワーク、インターネットまたはコンピュータネットワーク(LAN、WAN(Wide Area Network)など)のような遠距離通信ネットワーク)を介し、他の電子装置と通信することができる。そのようなさまざまな種類の通信モジュールは、1つの構成要素(単一チップなど)に統合されるか、あるいは互いに別途の複数の構成要素(複数チップ)によっても具現される。無線通信モジュールED92は、加入者識別モジュールED96に保存された加入者情報(国際モバイル加入者識別子(IMSI)など)を利用し、第1ネットワークED98及び/または第2ネットワークED99のような通信ネットワーク内において、電子装置ED01を確認及び認証することができる。
【0165】
アンテナモジュールED97は、信号及び/または電力を、外部(他の電子装置など)に送信するか、あるいは外部から受信することができる。アンテナは、基板(PCB(Printed Circuit Board)など)上に形成された導電性パターンによってなる放射体を含むものである。アンテナモジュールED97は、1または複数のアンテナを含むものである。複数のアンテナが含まれる場合、通信モジュールED90により、複数のアンテナの売り、第1ネットワークED98及び/または第2ネットワークED99のような通信ネットワークで使用される通信方式に適するアンテナが選択されうる。選択されたアンテナを介し、通信モジュールED90と、他の電子装置との間において、信号及び/または電力が送信されたり受信されたりするのである。該アンテナ以外に他の部品(RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)など)がアンテナモジュールED97の一部にも含まれる。
【0166】
該構成要素のうち一部は、周辺機器との通信方式(バス、GPIO(General Purpose Input and Output)、SPI(Serial Peripheral Interface)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)など)を介して互いに連結され、信号(命令、データなど)を相互交換することができる。
【0167】
命令またはデータは、第2ネットワークED99に連結されたサーバED08を介し、電子装置ED01と、外部の電子装置ED04との間において、送信または受信されうる。他の電子装置ED02,ED04は、電子装置ED01と同一であるか、あるいは異なる種類の装置でもある。電子装置ED01で実行される動作の全部または一部は、他の電子装置ED02,ED04,ED08のうち、一つまたは複数の装置においても実行される。例えば、電子装置ED01が、ある機能やサービスを遂行しなければならないとき、該機能または該サービスを自主的に実行させる代わりに、1または複数の他の電子装置に、その機能またはそのサービスの一部または全体を遂行するように要請することができる。要請を受信した1または複数の他の電子装置は、要請と係わる追加機能またはサービスを実行し、その実行の結果を、電子装置ED01に伝達することができる。そのために、クラウドコンピュー酒石酸、分散コンピューティング及び/またはクライアント・サーバコンピューティングの技術が利用されうる。
【0168】
図22は、図21のカメラモジュールED80を例示するブロック図である。図22を参照すれば、カメラモジュールED80は、レンズアセンブリCM10、フラッシュCM20、イメージセンサ1000(図17のイメージセンサ1000など)、イメージスタビライザCM40、メモリCM50(バッファメモリなど)及び/またはイメージシグナルプロセッサCM60を含むものである。レンズアセンブリCM10は、イメージ撮影の対象である被写体から放出される光を収集することができる。カメラモジュールED80は、複数のレンズアセンブリCM10を含み、そのような場合、カメラモジュールED80は、デュアルカメラ、360°カメラまたは球形カメラ(spherical camera)にもなる。複数のレンズアセンブリCM10のうち一部は、同一レンズ属性(画角、焦点距離、自動焦点、Fナンバー(F number)、光学ズームなど)を有するか、あるいは他のレンズ属性を有しうる。レンズアセンブリCM10は、広角レンズまたは望遠レンズを含むものである。
【0169】
フラッシュCM20は、被写体から放出または反射される光を強化するために使用される光を放出することができる。フラッシュCM20は、1または複数の発光ダイオード(RGB(Red-Green-Blue) LED、White LED、Infrared LED、Ultraviolet LEDなど)及び/またはキセノンランプを含むものである。イメージセンサ1000は、図1で説明したイメージセンサでもあり、被写体から放出または反射され、レンズアセンブリCM10を介して伝達された光を電気的な信号に変換することにより、被写体に対応するイメージを獲得することができる。イメージセンサ1000は、RGBセンサ、BW(Black and White)センサ、IRセンサまたはUVセンサのように、属性が異なるイメージセンサのうちから選択された1または複数のセンサを含むものである。イメージセンサ1000に含まれているそれぞれのセンサは、CCDセンサ及び/またはCMOSセンサによっても具現される。
【0170】
イメージスタビライザCM40は、カメラモジュールED80、またはそれを含む電子装置ED01の動きに反応し、レンズアセンブリCM10に含まれている1または複数個のレンズまたはイメージセンサ1000を特定の方向に動かしたり、イメージセンサ1000の動作特性を制御(リードアウト(read-out)タイミングの調整など)したりし、動きによる否定的な影響が補償されるようにすることができる。イメージスタビライザCM40は、カメラモジュールED80の内部または外部に配されたジャイロセンサ(図示せず)または加速度センサ(図示せず)を利用し、カメラモジュールED80または電子装置ED01の動きを感知することができる。イメージスタビライザCM40は、光学式にも具現される。
【0171】
メモリCM50は、イメージセンサ1000を介して獲得されたイメージの一部または全体のデータを、次のイメージ処理作業のために保存することができる。例えば、複数のイメージが高速に獲得される場合、獲得された原本データ(ベイヤーパターン(Bayer-patterned)データ、高解像度データなど)は、メモリCM50に保存し、低解像度イメージのみをディスプレイした後、選択された(ユーザ選択など)イメージの原本データが、イメージシグナルプロセッサCM60に伝達されるようにするところにも使用される。メモリCM50は、電子装置ED01のメモリED30に統合されているか、あるいは独立して運用される別途のメモリによっても構成される。
【0172】
イメージシグナルプロセッサCM60は、イメージセンサ1000を介して獲得されたイメージ、またはメモリCM50に保存されたイメージデータにつき、イメージ処理を行うことができる。該イメージ処理は、デプスマップ(depth map)生成、三次元モデリング、パノラマ生成、特徴点抽出、イメージ合成及び/またはイメージ補償(ノイズ低減、解像度調整、明るさ調整、ぼかし(blurring)、シャープニング(sharpening)、ソフトニング(softening)など)を含むものである。イメージシグナルプロセッサCM60は、カメラモジュールED80に含まれている構成要素(イメージセンサ1000など)に対する制御(露出時間制御またはリードアウトタイミング制御など)を行うことができる。イメージシグナルプロセッサCM60によって処理されたイメージは、追加処理のために、メモリCM50にさらに保存されるか、あるいはカメラモジュールED80の外部構成要素(メモリED30、表示装置ED60、電子装置ED02、電子装置ED04、サーバED08など)にも提供される。イメージシグナルプロセッサCM60は、プロセッサED20に統合されるか、あるいはプロセッサED20と独立して運用される別途のプロセッサによっても構成される。イメージシグナルプロセッサCM60が、プロセッサED20と別途のプロセッサによって構成された場合、イメージシグナルプロセッサCM60によって処理されたイメージは、プロセッサED20によって追加されるイメージ処理を経た後、表示装置ED60を介しても表示される。
【0173】
電子装置ED01は、それぞれ異なる属性または機能を有する複数のカメラモジュールED80を含むものである。そのような場合、複数のカメラモジュールED80のうち一つは、広角カメラであり、他の一つは、望遠カメラであってもよい。類似して、複数のカメラモジュールED80のうち一つは、前面カメラであり、他の一つは、背面カメラであってもよい。
【0174】
一実施形態によるイメージセンサ1000は、図23(a)に図示されたモバイルフォンまたはスマートフォン5100m、図23(b)に図示されたタブレットまたはスマートタブレット5200、図23(c)に図示されたデジタルカメラまたはカムコーダ5300、図23(d)に図示されたノート型パソコン5400、または図23(e)に図示されたテレビまたはスマートテレビ5500などに適用されうる。例えば、スマートフォン5100mまたはスマートタブレット5200は、高解像度イメージセンサがそれぞれ搭載された複数の高解像度カメラを含むものである。該高解像度カメラを利用し、映像内被写体の深さ情報を抽出したり、映像のアウトフォーカシングを調節したり、映像内被写体を自動的に識別したりすることができる。
【0175】
また、イメージセンサ1000は、図24(a)に図示されたスマート冷蔵庫5600、図24(b)に図示された保安カメラ5700、図24(c)に図示されたロボット5800、図24(d)に図示された医療用カメラ5900などにも適用される。例えば、スマート冷蔵庫5600は、イメージセンサを利用し、冷蔵庫内にある飲食物を自動的に認識し、特定飲食物の存在いかん、入庫または出庫した飲食物の種類などをスマートフォンを介し、ユーザに知らせることができる。保安カメラ5700は、超高解像度映像を提供することができ、高感度を利用し、暗い環境においても、映像内の事物または人を認識することができるようにする。ロボット5800は、人が直接接近することができない災害現場または産業現場に投入され、高解像度映像を提供することができる。医療用カメラ5900は、診断または手術のための高解像度映像を提供することができ、視野を動的に調節することができる。
【0176】
また、イメージセンサ1000は、図24(e)に図示されているように車両6000に適用されうる。車両6000は、多様な位置に配された複数の車両用カメラ6010,6020,6030,6040を含むものであり、それぞれの車両用カメラ6010,6020,6030,6040は、一実施形態によるイメージセンサを含むものである。車両6000は、複数の車両用カメラ6010,6020,6030,6040を利用し、車両6000の内部または周辺に係わる多様な情報を運転者に提供することができ、映像内の事物または人を自動的に認識し、自律走行に必要な情報を提供することができる。
【0177】
以上の例示的な実施形態によれば、キャビティ及び下部パターン膜を、屈折率が互いに異なる誘電体を利用し、周期的なパターンで形成することにより、キャビティ及び下部パターン膜を同一厚に作製することができ、それにより、分光フィルタの製造工程を単純化させることができる。また、第1金属反射層及び第2金属反射層を1つの金属物質によって形成することにより、製造工程をさらに単純化させることができる。
【0178】
ユニットフィルタのうち一部にスペーサを適用し、二次モードの中心波長を、共振器の中心波長として使用することにより、カラーフィルタのような追加フィルタがなくとも、広範囲の中心波長を効果的に具現することができる分光フィルタを作製することができる。
【0179】
前述の分光フィルタを具備するイメージセンサ、及びそれを含む電子装置が、図面に図示された実施形態を参照して説明されたが、それらの説明は、例示的なものに過ぎず、当該分野において当業者であれば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。権利範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、権利範囲に含まれるものであると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0180】
51 配線層
52 駆動回路
61 半導体基板
62 フォトダイオード
65 画素アレイ
71 第1機能層
72 第2機能層
80 共振器構造体
81 第1反射層
82 第2反射層
90 第3機能層
83a,83b,83c,83d,121,122,122,124 キャビティ
101,102,103,104 画素
111,112,113,114 ユニットフィルタ
120 共振器
125a 第1誘電体
125b 第2誘電体
127 第1金属反射層
128 第2金属反射層
129,139 エッチング停止層
130 下部誘電体層
131,132,133,134 下部パターン膜
135a 第3誘電体
135b 第4誘電体
140 上部誘電体層
141,142,143,144 上部膜
1000 イメージセンサ
1100 分光フィルタ
4100 画素アレイ
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24