IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニューラ ロボティクス ゲーエムベーハーの特許一覧

特許7588144第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置
<>
  • 特許-第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置 図1
  • 特許-第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 11/24 20160101AFI20241114BHJP
   H02K 11/22 20160101ALI20241114BHJP
   G01L 3/14 20060101ALI20241114BHJP
   B25J 19/02 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
H02K11/24
H02K11/22
G01L3/14 G
B25J19/02
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022534409
(86)(22)【出願日】2020-11-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-08
(86)【国際出願番号】 EP2020083728
(87)【国際公開番号】W WO2021115805
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-07-27
(31)【優先権主張番号】102019134392.5
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】522224955
【氏名又は名称】ニューラ ロボティクス ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】NEURA ROBOTICS GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】シラキー、ヨーゼフ
【審査官】服部 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0297894(US,A1)
【文献】特開2019-109139(JP,A)
【文献】国際公開第1995/014555(WO,A1)
【文献】特開2019-170038(JP,A)
【文献】特開2008-136348(JP,A)
【文献】国際公開第2009/034817(WO,A1)
【文献】特開2013-154433(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 11/24
H02K 11/22
H02K 7/116
G01L 3/14
B25J 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1シャフト(10)と第2シャフト(20)との間のトルクおよび/または回転角を判定する装置(1)であって、前記第1シャフト(10)および前記第2シャフト(20)は回転軸(A)を中心に互いに対して回転するようにギア機構(30)により結合されており、前記第1シャフト(10)は、第1端領域(10a)と、第2端領域(10b)と、前記回転軸(A)に対して平行に前記第1端領域(10a)から前記第2端領域(10b)に向かう第1方向ベクトル(R1)とを有し、前記第2シャフト(20)は、第1端領域(20a)と、第2端領域(20b)と、前記回転軸(A)に対して平行に前記第1端領域(20a)から前記第2端領域(20b)に向かう第2方向ベクトル(R2)とを有する装置において、
前記第1シャフト(10)は中空シャフトとして設計されており、前記第2シャフト(20)は前記第1方向ベクトル(R1)および前記第2方向ベクトル(R2)が同一の方向を有するように前記第1シャフト(10)内に同軸に配置されており、前記第1シャフト(10)の前記第1端領域(10a)は、第1測定基準(11)を有し、前記第2シャフト(20)の前記第1端領域(20a)は、第2測定基準(21)を有し、前記第1測定基準(11)は、第1センサ(41)によって走査され、前記第2測定基準(21)は、第2センサ(42)によって走査され
2つの前記センサ(41、42)は、2つの前記シャフト(10、20)の前記第1端領域(10a、20a)の前方の正面側に配置されていることを特徴とする、装置。
【請求項2】
2つの前記センサ(41、42)は、単一のプリント回路基板(40)上に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記センサ(41、42)は、光学走査素子として設計されているとともに、前記測定基準(11、21)は反射測定基準(11、21)として設計されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
2つの前記測定基準(11、21)は、円周方向に延在するよう設計されていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記第1測定基準(11)は、前記第1シャフト(10)の前記第1端領域(10a)上に配置されたディスクリング形状の第1要素(12)上に配置されているとともに、前記第2測定基準(21)は、前記第2シャフト(20)の前記第1端領域(20a)上に配置されたディスクリング形状の第2要素(22)上に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
2つの前記測定基準(11、21)は、互いに同心円状に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
2つの前記測定基準(11、21)は、同一平面に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1シャフト(10)は、前記ギア機構(30)の駆動シャフトであるとともに、前記第2シャフト(20)は、前記ギア機構(30)の出力シャフトであることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1シャフト(10)は、電動機(55)のロータ(55a)に回転不能に接続されていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記ギア機構(30)は、テンションシャフトギア機構であることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の装置(1)を備えるロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルによる、回転軸を中心に互いに対して回転できるようにギア機構により結合された、第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
回転角測定システムを使用して、制御に必要な速度および回転角位置などの情報を判定する、ロボットのアームなどの移動軸上のモータ、例えばサーボモータを制御することが知られている。モータは通常、モータによって加えられた力をギア機構を介して出力シャフトに伝達する駆動シャフトを有する。ギア機構は弾性的かつ非線形であることが知られる。これは、ギア機構によって伝達比が増加した後でも減少した後でも、モータの速度は線形に変化しないことを意味する。したがって、負荷がかかった状態でのギア機構の弾性により、出力シャフトの予期される回転角位置と出力シャフトの実際の回転角位置との間に回転角変位を生じる。周知のシステムでは、そのような回転角オフセットを回避するため、出力シャフトの動きを直接検出する第2の回転角測定システムが出力シャフトに配置される。ひずみゲージなどの追加的なセンサは、2つのシャフト間に作用するトルクを判定するために使用される。全体として、多数のセンサが必要であるために、そのようなシステムは複雑で高価になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は、より単純な構造を有するとともに、費用対効果をより高く製造することを可能にした、第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
目的は、請求項1に記載の特徴を備えた第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置によって、本発明に従って達成される。
本発明の有利な実施形態および変形例は、従属請求項に記載される。
【0005】
本発明の装置は、第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する装置である。第1シャフトおよび第2シャフトは回転軸を中心に互いに対して回転するようにギア機構により結合されている。第1シャフトは、第1端領域と、第2端領域とを有し、回転軸に対して平行な端領域は、第1端領域から第2端領域に向かう第1方向ベクトルを有する。第2シャフトは、第1端領域と、第2端領域と、回転軸に対して平行に第1端領域から第2端領域に向かう第2方向ベクトルとを有する。第1シャフトは中空シャフトとして設計されているとともに、第2シャフトは第1方向ベクトルおよび第2方向ベクトルが同一の方向を有するように第1シャフト内に同軸に配置されている。第1シャフトの第1端領域は、第1測定基準を有し、第2シャフトの第1端領域は、第2測定基準を有する。第1測定基準は、第1センサによって走査され、第2測定基準は、第2センサによって走査される。
【0006】
本発明の基本的な考え方は、一方のシャフトを、中空シャフトとして設計された他方のシャフトに挿入することであり、また、互いに近接して配置された2つのセンサによって走査される測定基準を2つのシャフトの同じ端に互いに近接して配置することである。空間的に離間した2つの回転角測定システムの代わりに、互いに近接して配置された2つの測定基準が走査可能であることで、2つのシャフトの回転角位置をそれぞれに判定することが可能である。また、この配置により、例えば、第1シャフトに接続されたモータが所定のトルクの場合、または第1シャフトを固定して負荷がかかった状態で第2シャフトに生じる回転角を測定する場合に、例えば出力シャフトである第2シャフトの予期される回転角位置と、例えば出力シャフトである第2シャフトの実際の回転角位置との間の回転角オフセットにより、トルクを簡単な方法で判定することが可能である。
【0007】
本発明の有利な実施形態によれば、2つのセンサは、2つのシャフトの第1端領域の前方の正面側に配置されることでコンパクトな構造が可能になる。
2つのセンサは、特に好ましくは、単一のプリント回路基板上に配置されることで、必要な構成要素の数を減らすことが可能である。
【0008】
本発明の特に有利な開発では、センサは、光学走査素子として設計されるとともに、測定基準は、反射測定基準として設計される。このような角度測定システムは特に堅牢であり、回転角を高分解能で検出することが可能である。
【0009】
2つの測定基準は、回転角を簡単な方法で検出できるように、円周方向に設計されることが好ましい。
特に好ましくは、第1測定基準は、第1シャフトの第1端領域上に配置されたディスクリング形状の第1要素上に配置されるとともに、第2測定基準は、第2シャフトの第1端領域上に配置されたディスクリング形状の第2要素上に配置される。これにより、コンパクトな構造が可能になる。
【0010】
2つの測定基準は、互いに同心円状に配置されると有利であり、これにより、検出された回転角の評価を単純化することが可能である。
本発明の特に好ましい実施形態によれば、2つの測定基準は、同一平面に配置されることで、検出された回転角の評価をさらに単純化することが可能である。
【0011】
第1シャフトは、好ましくはギア機構の駆動シャフトであるとともに、第2シャフトは、ギア機構の出力シャフトである。中空シャフトとして設計された第1シャフトは、ギア機構の駆動シャフトを形成するので、駆動力を第1シャフトにより省スペースで伝えることが可能である。
【0012】
特に、第1シャフトは、有利には、電動機のロータに回転不能に接続することができる。
好ましくは、ギア機構はテンションシャフトギア機構であることで、小さいスペースで伝達比の大幅な増減が可能である。
【0013】
上記の本発明による装置は、ロボットはその動きを正確に制御することが特に必要であるため、ロボットにおいて特に好ましく使用される。本発明によるロボットは、したがって本発明による装置を含む。
【0014】
本発明の実施形態は、以下の図を参照して詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1シャフトと第2シャフトとの間のトルクおよび/または回転角を判定する本発明による装置の実施形態の長手方向断面を示す図。
図2図1の装置の部分的に透明な平面図を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1および図2は、第1シャフト10と第2シャフト20との間のトルクおよび/または回転角を判定する装置1の2つの図を示す。第1シャフト10および第2シャフト20は、ギア機構30を介して回転軸Aを中心に互いに回転可能に結合されている。第1シャフト10は、第1端領域10aと、第2端領域10bと、回転軸Aに対して平行に延在するとともに第1端領域10aから第2端領域10bに向かう第1方向ベクトルR1とを有する。第2シャフト20は、第1端領域20aと、第2端領域20bと、回転軸Aに対して平行に延在するとともに第1端領域20aから第2端領域20bに向かう第2方向ベクトルR2とを有する。第1シャフト10は、内部に第2シャフト20が同軸に配置された中空シャフトとして設計されている。第1方向ベクトルR1と第2方向ベクトルR2とが同一の向きになるように、言い換えれば、第1シャフトの第1端領域10aと第2シャフトの第1端領域20aとが同じ側に向かうように配置される。第2シャフト20の第1端領域20aは、第1シャフト10の第1端領域10a内に、特にそれと面一になるよう、またはそれをわずかに超えて突出するよう端部に位置してよい。
【0017】
第1シャフト10の第1端領域10aは、第1測定基準11を有する。一方、第2シャフト20の第1端領域20aは、第2測定基準21を有する。測定基準11、21は、円周方向に形成されてよい。この目的のために、測定基準11、21は、例えば、シャフト10、20の外面に配置されてよい。例示的な実施形態では、ディスクリング形状の第1要素12は、第1シャフト10の第1端領域10a上に配置されるとともに、第1測定基準11は、そこにまたはその上に特に円周方向に配置される。一方、ディスクリング形状の第2要素22は、第2シャフト20の第1端領域20a上に配置されるとともに、第2測定基準21は、そこにまたはその上に特に円周方向に配置される。測定基準11、21は、特に、互いに同心円状に配置されている。ディスクリング形状の要素12、22は、回転軸Aに特に垂直に配置された平面をそれぞれ有し、2つのディスクリング形状の要素12、22および/または2つの測定基準11、21は、特に、同一平面に配置される。この目的のために、ディスクリング形状の第1要素21は、ディスクリング形状の第1要素12の外側領域12aが、ディスクリング形状の第2要素22の径方向外側かつ同一平面に配置されるように、階段状に設計されてよい。一方、ディスクリング形状の第1要素12の内側領域12bは、ディスク形状の第2要素22の軸方向の後ろに配置される。
【0018】
測定基準11、21により、1回転中に少なくとも1回の相対角度判定が可能になる。測定基準11、21は、好ましくは絶対測定基準であり、これにより、複数の回転中に角度の判定が可能になる。
【0019】
第1測定基準11は、第1センサ41により走査され、第2測定基準21は、第2センサ42により走査される。走査は特に光学的に行ってよい。この目的のために、測定基準11、21は反射性を有するよう設計されており、センサ41、42は光学走査素子として設計されている。
【0020】
センサ41、42は、測定基準11、21が回転軸Aと実質的に平行に走査されるように、例えば、2つのシャフト10、20の第1端領域10a、20aの前方の正面側に配置される。あるいは、走査は、シャフト10、20に対する径方向で行われてもよい。
【0021】
センサ41、42は、単一のプリント回路基板40上に配置されることが特に好ましい。センサ41、42によって検出された走査信号は、評価ユニットに転送されて、第1および第2シャフト10、20の回転角位置を判定し、必要に応じて、以下に説明するようにシャフト10、20間に作用するトルクも判定する。角度位置は、互いに独立して判定されてよい。すなわち、第1センサ41を使用して第1測定基準11を走査することによって第1シャフト10の角度位置、および第2センサ42を使用して第2測定基準21を走査することによって第2シャフト20の角度位置を判定してよい。ギア機構30の弾性が既知である場合、すなわち、モータ50が所定速度で動作中に負荷のない状態で2つのシャフト10、20の間にどのような角度差が存在するかが既知である場合、トルクを、動作中に負荷がある状態で2つのシャフト10、20の間の角度差に基づいて判定することが可能である。
【0022】
装置1は、例えば、カバー52によって閉じられるハウジング50を有してよい。この場合、プリント回路基板40をカバー52内に配置してもよく、その結果、センサシステムは容易にアクセス可能になる。
【0023】
第1シャフト10は、ギア機構30の駆動シャフトであってよいとともに、第2シャフト20は、変速機30の出力シャフトであってよい。第1シャフト10は、特に、電動機、特にサーボモータとして設計されることが好ましいモータ50のモータシャフトである。モータ50は、ロータ55aおよびステータ55bを有し、ロータ55aは、トルクに耐えられるように第1シャフト10に結合されている。
【0024】
ギア機構30は、第1シャフト10の第2端領域20aを第2シャフト20の第2端領域20bに結合する。ギア機構は、例えば、テンションシャフトギア機構として設計されてよい。この目的のために、回転軸Aに対して垂直な楕円形断面を有する径方向突起31を、第1シャフト10の第2端領域10b上に配置してよく、その外周には、例えばローラベアリングとして設計されたボールベアリング32を、配置してもよい。可撓性薄壁スリーブ33は、ボールベアリング32の外周に配置され、円周カラー33aを介してハウジング50内に固定して配置される。スリーブ33の外側に外歯34を有する。径方向突起20cは、第2シャフトの第2端領域20b上に配置されかつ第1端領域20aの方向に面する表面に円周方向突起20dを有するので、第1端領域20aの方向に広がる円周方向溝20eが形成される。内歯35は、スリーブ33の外歯34が係合する溝20eに配置されている。外歯34と内歯35との間には、例えば歯1本または歯2本分の歯の数の差がある。第1シャフト10が回転軸Aを中心に回転すると、楕円形の突起31がスリーブ33を変形させ、歯数の違いにより、第1シャフト10に対する第2シャフト20の回転が達成される。歯数が多いため、伝達比の大幅な増減が可能である。
【0025】
装置1は、特にロボットにおいて、例えば、ロボットの可動関節において使用される。
シャフト10、20の角度位置、特にモータ50の角度位置および出力シャフト20の角度位置、したがってギア機構30の出力を、それぞれの場合にセンサ41、42を使用して独立して判定することができるので、装置1は、第1シャフト10および第2シャフト20の角度位置を簡単な方法で判定することが可能である。装置1は、例えば、2つのシャフト10、20の間に作用するトルクを、以下に説明する方法で、また特に追加の機械的構成要素なしで判定することが可能である。第1シャフト10の位置が固定され、判定されるトルクが第2シャフト20に作用する場合、ギア機構30は弾性を有するとともに、トルクが加えられたときのねじり棒のように作用するため、第2シャフト20と第1シャフト10との間に角度差が生じる。ギア機構の弾性が既知である場合、角度差の大きさからトルクを判定することが可能である。ギア機構の既知の弾性は、例えば、第1シャフト10、すなわちモータシャフトまたは駆動シャフトと第2シャフト20、すなわち出力シャフトとの間の角度差を、全移動範囲にわたって追加の作用トルクなしで判定することによって判定することができる。
【符号の説明】
【0026】
1 装置
10 第1シャフト
10a 第1端領域
10b 第2端領域
11 第1測定基準
12 ディスクリング形状の第1要素
12a 外側領域
12b 内側領域
20 第2シャフト
20a 第1端領域
20b 第2端領域
20c 径方向突起
20d 円周方向突起
20e 溝
21 第2測定基準
22 ディスクリング形状の第2要素
30 ギア機構
31 突起
32 ボールベアリング
33 スリーブ
33a カラー
34 外歯
35 内歯
40 プリント回路基板
41 センサ
42 センサ
50 ハウジング
52 カバー
55 モータ
55a ロータ
55b ステータ
A 回転軸
R1 第1方向ベクトル
R2 第2方向ベクトル
図1
図2