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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ケーブル管理装置及びケーブル管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241114BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20241114BHJP
   H02G 1/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/04
H02G1/00
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023155592
(22)【出願日】2023-09-21
(62)【分割の表示】P 2018131521の分割
【原出願日】2018-07-11
(65)【公開番号】P2023168401
(43)【公開日】2023-11-24
【審査請求日】2023-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】390014568
【氏名又は名称】東芝プラントシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000235
【氏名又は名称】弁理士法人 天城国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小関 正人
(72)【発明者】
【氏名】山田 穣
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 盛久
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 善美
(72)【発明者】
【氏名】千葉 秀一郎
(72)【発明者】
【氏名】大矢 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】川副 英次
(72)【発明者】
【氏名】西村 達仁
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-274094(JP,A)
【文献】特開2015-139274(JP,A)
【文献】特開2004-252851(JP,A)
【文献】特開2014-035761(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H02G 1/00-1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルを敷設する区間ごとに前記ケーブルを敷設するために用いられる配線設備の配線設備IDと前記ケーブルのケーブルIDとを対応付け、経路情報を生成する施工計画装置と、
前記経路情報に応じた敷設設計の条件である設計情報とケーブル情報とを含む施工情報を生成する施工情報生成装置と、
敷設されたケーブルを特定するケーブルIDとその施工の結果を示す施工結果情報とを対応付けて結果情報を生成する施工管理装置と、
前記配線設備が、少なくとも常温の環境、高温多湿の環境、放射線がある環境、塩濃度が高い気中、薬品ガスが存在する気中にあるかのいずれかの環境情報を示すセンサによる計測結果が、前記施工情報に含まれケーブルの仕様を規定する条件情報で許容される範囲内にあるか否かを判断するとともに、判断した結果の検査結果情報、および前記検査結果情報とこれら検査結果が得られた日時とを対応付けた検査履歴情報、をケーブルIDに対応付ける検査装置と、
前記検査結果情報および前記検査履歴情報に基づいてケーブルそれぞれに生じている劣化の状態の推定結果を示す劣化状態情報を生成し、さらに、少なくとも種別、有効期限、耐熱性に関する環境負荷に応じた有効期限の階級のいずれかを含むケーブルの属性情報に基づいて、劣化が生じていると推定されたケーブルそれぞれの寿命を予測した寿命予測情報を生成する劣化診断装置と、
を有するケーブル管理装置。
【請求項2】
前記劣化診断装置は、前記ケーブルが配置された位置における温度、湿度、放射線量のうちの1つ以上、及び、前記ケーブルの種別に基づいて、前記寿命予測情報を生成する、
請求項1に記載のケーブル管理装置。
【請求項3】
前記施工管理装置は、ケーブル敷設のための施工が全て終了すると、経路検出装置を制御して、全てのケーブルの経路を検出させ、全てのケーブルが計画通りに敷設されたことを確認させる、
請求項1または2に記載のケーブル管理装置。
【請求項4】
前記施工計画装置は、前記配線設備それぞれの断面積に対して、前記配線設備に敷設された前記ケーブルの断面積が占める比率が、予め決められた値になるように前記経路情報を生成する、
求項1ないし3の何れか一項に記載のケーブル管理装置。
【請求項5】
施工計画装置により、ケーブルを敷設する区間ごとに前記ケーブルを敷設するために用いられる配線設備の配線設備IDと前記ケーブルのケーブルIDとを対応付け、経路情報を生成することと、
施工情報生成装置により、前記経路情報に応じた敷設設計の条件である設計情報とケーブル情報とを含む施工情報を生成することと、
施工管理装置により、敷設されたケーブルを特定するケーブルIDとその施工の結果を示す施工結果情報とを対応付けて結果情報を生成することと、
検査装置により、前記配線設備が、少なくとも常温の環境、高温多湿の環境、放射線がある環境、塩濃度が高い気中、薬品ガスが存在する気中にあるかのいずれかの環境情報を示すセンサによる計測結果が、前記施工情報に含まれケーブルの仕様を規定する条件情報で許容される範囲内にあるか否かを判断するとともに、判断した結果の検査結果情報、および前記検査結果情報とこれら検査結果が得られた日時とを対応付けた検査履歴情報、をケーブルIDに対応付けることと、
劣化診断装置により、前記検査結果情報および前記検査履歴情報に基づいてケーブルそれぞれに生じている劣化の状態の推定結果を示す劣化状態情報を生成し、さらに、少なくとも種別、有効期限、耐熱性に関する環境負荷に応じた有効期限の階級のいずれかを含むケーブルの属性情報に基づいて、劣化が生じていると推定されたケーブルそれぞれの寿命を予測した寿命予測情報を生成することと、
を含むケーブル管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、ケーブル管理装置及びケーブル管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発電プラントなどのプラントの工事において、ケーブルを敷設する工事計画の立案を支援する装置が知られている。一方、ケーブルなど、プラントを構成する資材は、プラントの運転開始から運転終了、さらに解体まで、検査及び交換などのメンテナンスを受けながら用いられ続ける。従って、工事計画の立案を支援できるだけではなく、プラントの全ライフサイクルに渡った資材のメンテナンスも支援できる装置の実現が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-058434号公報
【文献】特開2014-130483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施の形態は上述した背景からなされ、プラントの全ライフサイクルに渡った資材のメンテナンスを支援することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、実施形態にかかるケーブル管理装置は、施工計画装置と施工情報生成装置と施工管理装置と検査装置と劣化診断装置とを有する。施工計画装置は、ケーブルを敷設する区間ごとにケーブルを敷設するために用いられる配線設備の配線設備IDとケーブルのケーブルIDとを対応付け、経路情報を生成する。施工情報生成装置は、経路情報に応じた敷設設計の条件である設計情報とケーブル情報とを含む施工情報を生成する。施工管理装置は、敷設されたケーブルを特定するケーブルIDとその施工の結果を示す施工結果情報とを対応付けて結果情報を生成する。検査装置は、配線設備が、少なくとも常温の環境、高温多湿の環境、放射線がある環境、塩濃度が高い気中、薬品ガスが存在する気中にあるかのいずれかの環境情報を示すセンサによる計測結果が、施工情報に含まれケーブルの仕様を規定する条件情報で許容される範囲内にあるか否かを判断するとともに、判断した結果検査結果情報、および前記検査結果情報とこれら検査結果が得られた日時とを対応付けた検査履歴情報、をケーブルIDに対応付ける。劣化診断装置は、検査結果情報および検査履歴情報に基づいてケーブルそれぞれに生じている劣化の状態の推定結果を示す劣化状態情報を生成し、さらに、少なくとも種別、有効期限、耐熱性に関する環境負荷に応じた有効期限の階級のいずれかを含むケーブルの属性情報に基づいて、劣化が生じていると推定されたケーブルそれぞれの寿命を予測した寿命予測情報を生成する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態にかかる発電プラントを示す図。
図2】配線設備の一部の構成を示す図。
図3】配線設備を構成するトレイ群の構成を示す図。
図4】配線設備が備えるトレイ群の中におけるトレイの構成を示す図。
図5】RFIDの無線IDとトレイのトレイIDとの対応付けを示す図。
図6】メンテナンスサーバのハードウェア構成を示す図。
図7】メンテナンスサーバにおいて実現される施工・メンテナンス装置の構成を示す図。
図8】DB装置の構成を示す図。
図9】DB装置に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第1の図。
図10】DB装置に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第2の図。
図11】DB装置に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第3の図。
図12】DB装置に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第4の図。
図13】DB装置に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第5の図。
図14】DB装置に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第6の図。
図15】DB装置に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第7の図。
図16】施工計画装置による設計情報の生成処理を示すフローチャート。
図17】発電プラントにおけるケーブルの経路を検出する経路検出装置の構成を示す図。
図18】発電プラントにおいて検出されたある1本のケーブルの配線経路を示す画像を例示する図。
図19】発電プラントにおけるメンテナンスサーバによるケーブルの敷設から交換までの全ライフサイクルに渡ったメンテナンスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、実質的に同じ構成要素には同じ符号が付される。また、以下の説明において、符号の添字は、適宜、省略される。また、本実施形態は、発電プラント、化学プラント、研究施設、商業ビルなどの設備一般において用いられるケーブル、パイプ、配電盤などの資材一般について適応されうるが、以下、説明を簡潔にし、明確化するために、設備として発電プラントが説明され、資材としてケーブルが説明される。
【0008】
[発電プラント1]
図1は、実施形態にかかる発電プラント1を示す図である。発電プラント1は、電力を発生させ、発生させた電力の電圧を調整し、電圧を調整した電力を消費地に供給する。図1に示されるように、発電プラント1は、制御棟10、発電棟16、変圧器、遮断器などを含む変電設備22及び送電塔23を有する。発電プラント1において、制御棟10と発電棟16との間及び発電棟16と変電設備22の間には配線用トラフ104が設けられる。
【0009】
なお、配線設備2は、ケーブルトレイ(以下、単に「トレイ」と記す)、電線管、電線管分岐箱、ケーブル載置棚、電線吊り具など、ケーブルを収容する設備、載置する設備、吊下げる設備及びこれらの組み合わせなど、ケーブルを敷設するための設備の全てを含み得る。ただし、以下、説明を簡潔にし、明確化するために、以下の各図及び説明においては、配線設備2が、複数のトレイ26を有するトレイ群24のみから構成される場合が説明され、また、発電プラント1が、ひとつながりの配線設備2を1系統のみ有する場合が示される。
【0010】
制御棟10は、一階部分100と二階部分102とを有し、二階部分102にはメンテナンスサーバ4及びセンサ14が設置され、一階部分100には発電棟16における発電動作を制御する発電制御装置12及びセンサ14が設置される。発電棟16は、一階部分160と二階部分162とを有し、一階部分160には、発電設備20及びセンサ14が設置され、二階部分162には、発電設備20の動作を監視する監視装置18及びセンサ14が設置される。さらに、変電設備22にもセンサ14が設けられる。なお、以下の記載において、発電プラント1に設置されたメンテナンスサーバ4、発電制御装置12、複数のセンサ14、監視装置18、発電設備20、変電設備22は、ノードと総称されることがある。
【0011】
発電プラント1において、複数のケーブル3それぞれは、配線の長さ方向に連続的に金属部分を有する様々なケーブルのいずれかである。複数のケーブル3には、絶縁被覆付き電力ケーブル、絶縁被覆付きメタリックケーブル、絶縁被覆及びシールド付きメタリックケーブル、同軸ケーブル、テンションケーブル付きの光ファイバなどが含まれ得る。複数のケーブル3それぞれは、電力及び信号又はこれらのいずれかを伝送する。なお複数のケーブル3が伝送する信号には、電気的な信号と光学的な信号とが含まれ得る。
【0012】
発電プラント1の各ノードの間には、図1において点線で示されるように配線設備2が設けられ、各ノードは、配線設備2に敷設されたケーブル3を介して接続される。制御棟10と発電棟16とは、配線用トラフ104に設けられた配線設備2に敷設されたケーブル3を介して接続される。同様に、発電棟16と変電設備22とは、配線用トラフ104に設けられた配線設備2に敷設されたケーブル3を介して接続される。
【0013】
複数のセンサ14それぞれは、ケーブル3を介したメンテナンスサーバ4の制御に従って動作し、設置された位置に応じて、温度、湿度、放射線量、気中の塩濃度、有害ガスの有無、ケーブル3の絶縁抵抗及びこれらの組み合わせなどを示すデータを取得し、取得したデータを、ケーブル3を介してメンテナンスサーバ4に出力する。発電制御装置12は、発電設備20の動作を制御する。監視装置18は、発電設備20の動作を監視し、発電設備20に異常、不具合などの事象が生じたときに、生じた事象をユーザに通報し、さらに、生じた事象に対応するための処理を行う。
【0014】
発電設備20は、ボイラ、タービン、発電機(不図示)などを含み、発電制御装置12の制御に従って燃料を燃焼させ、発電を行い、発電により得られた電力を変電設備22に出力する。変電設備22は、発電設備20からの電力の電圧を電力消費地への送電に適した電力に変圧し、変圧した電力を、送電塔23などを用いて敷設された電力用のケーブル3を介して電力消費地に送電する。
【0015】
[配線設備2]
図2は、図1に示された配線設備2の一部の構成を示す図である。なお、図2には、図1に示された配線設備2のうち、点線の○印で囲まれた部分Aの構成が示される。図2に示されるように、配線設備2は、ケーブル3により複数のノードの間が接続され得る形状となるように、複数のトレイ群24が組み合わされて並べられ、接続されて構成される。なお、複数のトレイ群24それぞれは、配線設備2の形状に合わせて、I字形、T字形、十字形、U字形など、様々な形状を適宜とり得る。また、トレイ群24の端部は、配線設備2の経路の途中において相互に結合される。
【0016】
図3は、配線設備2を構成するトレイ群24の構成を示す図である。図4は、配線設備2が備えるトレイ群24の中におけるトレイ26の構成を示す図である。図3図4に示されるように、配線設備2は、m(m≧2)個のトレイ群24-i(m≧i≧1)を備える。トレイ群24それぞれは、必要とされる段数(n;n≧1)、ケーブル3の延伸方向と垂直に積み重ねられ、それぞれ1本以上のケーブル3を保持可能な配線用のトレイ26-i-1~26-i-nを備える。なお、トレイ26-i-jの形状は、このトレイ26-i-jを含むトレイ群24-iの形状と同じである。また、ケーブル3は、トレイ群24の端部又は途中に適宜、設けられる開口部(不図示)から引き出され、発電プラント1の各ノードに接続される。
【0017】
トレイ26の材料は、本実施形態においては例えば金属、電波吸収塗料が塗布された合成樹脂などであり、それによってトレイ26は電波信号を遮蔽する。つまり、トレイ群24が複数のトレイ26が積み重ねられた構成を採るときには、異なるトレイ26それぞれに保持されるケーブル3同士の間では、電波信号は遮蔽される。他の形態の配線設備の場合も、配線設備が重合又は隣接する場合、後述する無線識別装置の配置位置との関係を考慮して、各配線設備間には必要に応じて電波遮蔽手段が設けられる。
【0018】
ケーブル3を保持するトレイ26の底面のケーブル3の延伸方向と直角な幅は例えば30~60cm程度であり、底面から垂直方向に設けられる側面の高さは例えば10cm程度である。トレイ26それぞれにおいて、配線経路検出のために有効な位置には、無線識別装置、例えばRFID(Radio Frequency IDentifier)28-i-j-1~28-i-j-7(図4)が取り付けられる。
【0019】
図5は、RFID28の無線IDとトレイ26のトレイIDとの対応付けを示す図である。RFID28それぞれには、図1に示された発電プラント1において固有な無線IDが付され、無線IDそれぞれは、図5に示されるように、トレイ26それぞれに固有に付されたトレイIDに対応付けられる。トレイIDは、トレイ26そのものを示すIDであっても、トレイ26のどの位置であるのかを示すIDであってもよい。RFID28それぞれは、外部からの起動信号の電力を受けて動作し、起動信号を受信すると、この無線IDを含む応答信号を電波信号として送信する。
【0020】
この応答信号の到達距離は、トレイ26の幅長程度である。各RFID28からの応答信号の周波数及び送信のタイミングは、予め決められた範囲内で、送信のたびにランダムに決められる。このように応答信号の周波数などが決められる理由は、起動信号の送信側において、1回以上の起動信号の送信により、全てのRFID28から返された応答信号に含まれる無線IDを確実に識別可能とするためである。
【0021】
[メンテナンスサーバ4]
図6は、図1に示されたメンテナンスサーバ4のハードウェア構成を示す図である。図6に示されるように、メンテナンスサーバ4は、バス400を介して互いにデータを入出力可能に接続された演算回路402、ROM(Read Only Memory)404、RAM(Random Access Memory)406、入力インターフェース(IF; InterFace)408、出力IF412、ネットワークIF(NIF;Network InterFace)416、センサIF(SIF;Sensor InterFace)418、記憶装置420、施工・メンテナンス装置5及び経路検出装置8を有する。なお、図1に示された発電制御装置12及び監視装置18もまた、施工・メンテナンス装置5及び経路検出装置8以外のメンテナンスサーバ4の構成要素を有する。
【0022】
演算回路402は、CPU(Central Processing Unit)、CPUの周辺回路、日付及び時刻を管理する回路など(不図示)を含み、NIF416、記憶装置420などを介して外部から供給され、RAM406にロードされて実行されるプログラムの命令コードを実行する。ROM404は、メンテナンスサーバ4においては、予め書き込まれたデータの読み出しのみが可能とされる。RAM406には、プログラムの命令コード及びその実行に必要とされるデータが書き込まれ、書き込まれたデータが必要に応じて読み出される。
【0023】
入力IF408には、キーボード、マウス、メモリカードリーダなど(不図示)を含む入力装置410が接続され、入力装置410へのユーザの操作などにより入力されるデータを受け入れ、演算回路402などに出力する。
【0024】
出力IF412には、ディスプレイ装置、プリンタ、メモリカードライタ(不図示)などを含む出力装置414が接続され、演算回路402などから入力されるデータの外部への出力などを行う。
【0025】
NIF416は、通信用のケーブル3を介してインターネットなどのネットワーク106と接続され、ネットワーク106に接続された外部のコンピュータなど(不図示)との間でデータを送信及び受信する。
【0026】
SIF418は、ケーブル3を介して接続される複数のセンサ14それぞれを制御して、温度、湿度、放射線量などのデータを取得する。
【0027】
記憶装置420は、HD(Hard Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの不揮発性の記憶媒体422との間でデータの読み出し及び書き込みを行う。
【0028】
施工・メンテナンス装置5は、ケーブル3のメンテナンスを行う。経路検出装置8は、発電プラント1における複数のケーブル3それぞれの配線設備2に沿った経路を検出し、複数のケーブル3それぞれが施工計画通りに敷設されているか否かを判定する。なお、施工・メンテナンス装置5及び経路検出装置8は、メンテナンスサーバ4において、そのハードウェア資源を具体的に利用して実行されるプログラム、メンテナンスサーバ4に適宜、追加されるハードウェア及びこれらの組み合わせのいずれによっても実現され得る。
【0029】
[施工・メンテナンス装置5]
施工・メンテナンス装置5は、発電プラント1におけるケーブル3の敷設のための設計及び施工を支援する。また、施工・メンテナンス装置5は、運転中の発電プラント1におけるケーブル3の検査、劣化予測などのメンテナンスを行い、メンテナンスの結果を発電プラント1のユーザに表示する。
【0030】
図7は、図6に示されたメンテナンスサーバ4において実現される施工・メンテナンス装置5の構成を示す図である。図7に示されるように、施工・メンテナンス装置5は、入力処理装置500、出力処理装置502、データベース(DB; Data Base)管理装置504、資材検索装置506、画像情報生成装置510、表示処理装置512、施工・管理装置52及びDB装置6を有する。施工・管理装置52は、施工計画装置520、施工情報生成装置522、施工管理装置524、検査装置526及び劣化診断装置528を有する。
【0031】
図8は、図7に示されたDB装置6の構成を示す図である。図8に示されるように、DB装置6は、無線DB600、トレイDB602、資材DB604、設計DB606、施工DB608、施工結果DB610、検査結果DB612及び劣化DB614を有する。
【0032】
まず、施工・メンテナンス装置5のDB装置6において記憶及び管理される情報を説明する。なお、説明を簡潔にし、明確化するために、DB装置6に含まれる各DBにおいて記憶される情報を示す各図においては、全ての情報のうちの1つのエントリのみが示される。
【0033】
図9図15は、図8に示されるDB装置6に含まれる各DBにより記憶及び管理される情報を示す第1~第7の図である。無線DB600は、図5に示されるように、発電プラント1において用いられる全てのRFID28(図3図4)の無線IDそれぞれと、これらのRFID28それぞれが取り付けられたトレイ26に固有のトレイIDとを対応付けた無線情報を記憶し、管理する。
【0034】
トレイDB602は、図9に示されるトレイ情報を記憶及び管理する。図9に示されるように、トレイ情報には、トレイIDと、プラントIDと、設備IDと、位置情報と、形状情報と、隣接トレイ情報と、環境情報とが対応付けられて含まれる。トレイ情報において、トレイIDは、発電プラント1において用いられる全てのトレイ26-i-j(図3図4)それぞれに固有に付され、トレイ26-i-jの符号の添字i,jを含む。
【0035】
プラントIDは、このトレイIDが付されたトレイ26が用いられる発電プラント1に固有に付される。設備IDは、このトレイIDが付されたトレイ26が用いられる発電プラント1の制御棟10、発電棟16及び変電設備22のいずれかに固有に付される。位置情報は、このトレイIDが付されたトレイ26が取り付けられた制御棟10、発電棟16及び変電設備22のいずれかにおけるこのトレイ26の位置を、部屋又はダクトを示す符号あるいは3次元座標などにより示す。
【0036】
隣接トレイ情報は、このトレイIDが付されたトレイ26に隣接し、接続される全てのトレイ26のトレイIDを示す。環境情報は、このトレイ26が、常温の環境にあるか、高温多湿の環境にあるか、放射線がある環境にあるか、塩濃度が高い気中にあるか、薬品ガスが存在する気中にあるかなど、このトレイ26の周囲の環境を示す。この環境情報は予めトレイIDに対応付けられて入力されているか又はセンサ14からの情報に基づいて入力されるか、あるいはこれらを組合せて採用するかの何れでもよい。なお、トレイDB602は、トレイ情報を、DB管理装置504を介して施工・メンテナンス装置5に出力する。
【0037】
資材DB604は、図10に示される資材情報を記憶及び管理する。図10に示されるように、資材情報には、発電プラント1において採用されているケーブル3及び採用されていないが採用される可能性がある全てのケーブル3それぞれに固有に付される資材IDと、条件情報と、適合回路情報と、属性情報とが対応付けられて含まれる。
【0038】
資材情報において、条件情報は、発電プラント1において、この資材IDが付されたケーブル3が、常温の環境で用いられ得るか、高温多湿の環境で用いられ得るか、放射線がある環境で用いられ得るかなどの条件を示す。適合回路情報は、発電プラント1において、このケーブル3が、制御系の回路に用いられ得るか、電力系の回路に用いられ得るか、高い範囲の電圧が印加される回路に用いられ得るか、低い範囲の電圧のみが印加される回路においてのみ用いられ得るかなど、このケーブル3が適合する回路を示す。
【0039】
属性情報は、この資材IDが付されたケーブル3のメーカ、このケーブル3が同軸ケーブルであるか、電力ケーブルであるか、テンションケーブルつきの光ファイバであるかなどの種別、このケーブル3の芯数及びこのケーブル3の有効期限などの属性を示す。以上のように資材情報には、IDが付されたケーブル3の耐熱性、耐放射線性、耐候性、耐薬品性などの環境負荷に対する階級、有効期限の階級又は環境負荷に応じた有効期限などの階級(条件情報及び/又は属性情報)が含まれていることが好ましい。
【0040】
設計DB606は、図11に示される設計情報を記憶及び管理する。設計情報には、発電プラント1において用いられる複数のケーブル3それぞれに固有なケーブルIDと、このケーブル3に対応する資材ID(図10)と、回路情報と、経路情報と、施工内容情報とが対応付けられて含まれる。さらに、設計DB606は、設計情報を、DB管理装置504を介して経路検出装置8に出力する。なお、図10図15に示される各情報は、ケーブルID及び資材IDにより対応付けられ得る。
【0041】
設計情報において、回路情報は、ケーブルIDにより示されるケーブル3が、制御系の回路に用いられるか、電力系の回路に用いられるか、高い範囲の電圧が印加される回路に用いられるか、低い範囲の電圧のみが印加される回路において用いられるかなど、このケーブル3が用いられる回路を示す。経路情報には、このケーブル3が、発電プラント1において、制御棟10、発電棟16及び変電設備22のいずれかのどの位置から、制御棟10、発電棟16及び変電設備22のいずれかのどの位置まで敷設されるかを示す区間、このケーブル3の敷設に用いられる全てのトレイ26のトレイIDなどが含まれる。施工内容情報は、このケーブル3の敷設の際に必要とされる施工の内容を示す。
【0042】
施工DB608は、図12に示される施工情報を記憶及び管理する。施工情報には、図11に示された設計情報と、ケーブル情報と、作業情報とが対応付けられて含まれ、図10に示された条件情報も対応付けられている。ケーブル情報は、ケーブルIDにより示されるケーブル3の敷設のための作業において用いられる番号及び発電プラント1におけるこのケーブル3の有効期限などを示す。作業情報は、このケーブル3の敷設のための作業の名称、作業の内容及び作業の期間などを示す。
【0043】
施工結果DB610は、図13に示された結果情報を記憶及び管理する。結果情報には、ケーブルIDと、このケーブルIDにより示されるケーブル3の施工が正常に行われたか否かなど、施工の結果を示す結果情報とが対応付けられて含まれる。
【0044】
検査結果DB612は、図14に示された検査結果情報を記憶及び管理する。検査結果情報には、ケーブルIDと、このケーブルIDにより示されるケーブル3について行われた全ての検査の内容とその結果とを示す検査結果情報と、このケーブル3について、発電プラント1の運転開始以降に行われた全ての検査の履歴を示す検査履歴情報とが対応付けられて含まれる。
【0045】
劣化DB614は、図15に示される劣化情報を記憶及び管理する。劣化情報には、ケーブルIDと、劣化状態情報と、寿命予測情報とが対応付けられて含まれる。劣化状態情報は、センサ14から得られたデータに基づいて推定されたこのケーブルIDにより示されるケーブル3の劣化の状態を示す。寿命予測情報は、ケーブル3の劣化の状態から推定されたこのケーブル3の寿命を示す。
【0046】
施工・メンテナンス装置5において、入力処理装置500(図7)は、入力装置410(図6)への操作を示す情報及び入力装置410にメモリカードなどから入力された情報を、入力IF408を介して受け入れる。入力処理装置500は、受け入れた情報を、施工・メンテナンス装置5の各構成要素に出力する。また、入力処理装置500は、ケーブル3を介してセンサ14を制御し、センサ14に温度、湿度、放射線量、ケーブル3の絶縁抵抗及びこれらの組み合わせなどを計測させ、このような計測の結果を示すデータを受け、検査装置526及び劣化診断装置528に出力する。
【0047】
出力処理装置502は、入力処理装置500を介して入力装置410から入力され、ユーザの操作を示す情報の内容に応じて、DB管理装置504を介して、施工・メンテナンス装置5の他の構成要素から情報を読み出す(図5図9図15)。出力処理装置502は、読み出した情報を、経路検出装置8及び表示処理装置512に出力する。
【0048】
DB管理装置504は、入力処理装置500及び資材検索装置506から入力された情報及び施工・管理装置52の各構成要素の処理により得られた情報から、DB装置6の各DB(図8)において記憶及び管理される情報を生成する。DB管理装置504は、このように生成した情報を、DB装置6の各DB及び施工・管理装置52のその他の構成要素それぞれに出力する。また、DB管理装置504は、入力処理装置500から入力された情報に応じて、DB装置6の各DB及び施工・管理装置52の各構成要素から情報を読み出す。DB管理装置504は、このように読み出した情報を、施工・管理装置52のDB装置6以外の構成要素それぞれに出力する。
【0049】
資材検索装置506は、入力処理装置500を介して入力された入力装置410への操作を示す情報、劣化診断装置528から入力された情報及びDB管理装置504を介して劣化DB614から入力された情報を用いた検索処理を行う。つまり、資材検索装置506は、発電プラント1において用いられる可能性があるケーブル3を、ユーザの操作に従って検索する。
【0050】
また、資材検索装置506は、劣化情報(図15)に従って、発電プラント1において用いられる可能性があるケーブル3を、ネットワーク106を用いて自動的に検索する。資材検索装置506は、これらのような検索により得られたケーブル3の条件情報、適合回路情報及び属性情報(図10)を、DB管理装置504に出力する。また、資材検索装置506は、入力処理装置500を介して入力装置410から入力され、発電プラント1において用いられる可能性があるケーブル3の資材情報をDB管理装置504に出力する。
【0051】
画像情報生成装置510は、いわゆる3D-CAD(three dimensional CAD)用の表示処理装置であって、施工・管理装置52の施工情報生成装置522により生成された施工情報(図12)を示す3D画像情報を生成する。画像情報生成装置510は、生成した3D画像情報を表示処理装置512に出力する。
【0052】
表示処理装置512は、DB管理装置504及び施工計画装置520からの情報及び画像情報生成装置510から3D画像情報を受ける。さらに、表示処理装置512は、受けた情報及び3D画像情報の出力IF412を介した出力装置のディスプレイ装置への表示及びメモリカードへの書き込みなどのための出力処理を行う。
【0053】
施工・管理装置52の施工計画装置520は、入力IF408及び入力処理装置500を介して入力され、入力装置410へのユーザの操作を示す情報を処理し、設計情報(図11)を生成する。施工計画装置520は、生成した設計情報をDB管理装置504に出力し又は指定されたケーブル3が指定された区間において用いられ得ないことを通知する。
【0054】
図16は、施工計画装置520による設計情報の生成処理を示すフローチャートである。図16に示されるように、ステップS100において、施工計画装置520は、ユーザによる入力処理装置500などを介したケーブルID、このケーブルIDに対応するケーブル3の資材ID及びこのケーブル3が敷設される区間の入力を受ける。
【0055】
ステップS102において、施工計画装置520は、S100の処理において入力されたケーブルIDにより示されるケーブル3を、S100の処理において入力された区間に敷設するための経路を求める。また、施工計画装置520は、トレイDB602(図8)からトレイ情報(図9)の全てを読み出し、求められた経路内に位置する全てのトレイ26のトレイIDを求める。なお、このような経路が複数あるときには、施工計画装置520は、全ての経路と、これらの経路内に位置する全てのトレイ26のトレイIDとを求める。さらに、施工計画装置520は、資材DB604から、S100の処理において入力された資材IDを含む全ての資材情報(図10)を読み出す。
【0056】
ステップS104において、施工計画装置520は、S102の処理において得られたトレイ情報と資材情報とを処理し、ケーブル3が、S102の処理において求められた経路において使用され得るか否かを判断する。つまり、施工計画装置520は、S100の処理において受け入れられたケーブルIDに対応するケーブル3の全てが、求められた経路に適合するか否かを判断する。ケーブル3の1つ以上が求められた経路に適合すると判断されたときには、施工計画装置520はS108の処理に進む。ケーブル3の全てが求められた経路に適合しないと判断されたときには、施工計画装置520はS106の処理に進む。
【0057】
ステップS106の処理において、施工計画装置520は、表示処理装置512を介して、S100の処理において受け入れられたケーブル3が、この処理において受け入れられた区間に敷設できないことをユーザに表示し、処理を終了する。
【0058】
ステップS108の処理において、S102の処理において複数の経路が求められたときには、施工計画装置520は、複数の経路のいずれが、S100の処理において受け入れられたケーブルIDに対応するケーブル3の敷設に最適な経路を選択する。施工計画装置520は、距離が最も短い経路、経路の途中の環境がケーブル3に適する経路など、予め決められた条件に従ってケーブル3の敷設に最適な経路を選択する。
【0059】
施工計画装置520は、ケーブル3の敷設に最適な経路の選択に当り、ケーブル3の条件情報及び/又は属性情報と、トレイ情報における環境情報とを考慮して、そのケーブル3にとって最適な経路を選択する。施工計画装置520は、例えば、ケーブルの耐熱性に着目した場合、ケーブルIDに対応するケーブル3の耐熱階級と、環境情報による周囲温度とを考慮してケーブル3の最適な(例えば最短な)経路を選択する。つまり、施工計画装置520は、ケーブル3の耐熱に関する階級毎に適合する周囲温度範囲が設定されたテーブルを予め有しており、このテーブルを参照して、そのケーブル3にとって温度の高い箇所を避けて取り得る最適な(例えば最短な)経路を自動選択する。
【0060】
施工計画装置520によるこのような経路選択処理は、ケーブルの耐放射線性、耐候性、耐塩性、耐薬品性、有効期限等、あるいはこれらのいくつかの組み合わせと周囲環境情報との関係を考慮して経路を選択する場合にも適用し得る。また、施工計画装置520は、全てのトレイ26それぞれの断面積に対して、このトレイ26に敷設された全てのケーブルの3の断面積の合計が占める比率が、予め決められた値以下になるように、ケーブル3の経路を選択する。
【0061】
また、施工計画装置520は、環境情報に照らして、入力されたケーブルIDのケーブルでは環境に適合しない場合には、それ以上の階級のケーブルを指定するようにユーザに促す表示を行う処理を行ってもよい。あるいは、施工計画装置520は、それ以上の階級のケーブルを選択する処理を自動的に行い、新たに選択したケーブルIDを採用した経路情報を作成してもよい。なお、S102の処理において経路が1つだけ求められたときには、施工計画装置520は、求められた経路を最適な経路として選択する。
【0062】
ステップS110において、施工計画装置520は、S100の処理において受け入れた区間と、この区間にケーブル3を敷設するために用いられる全てのトレイ26のトレイIDとを対応付け、経路情報を生成する。
【0063】
ステップS112において、施工計画装置520は、S108の処理において選択された経路に対応する経路情報に含まれるトレイ26全てのトレイ情報(図9)をトレイDB602から読み出す。さらに、施工計画装置520は、予め決められた条件に従って、トレイ情報に含まれる環境情報を選択し、選択した環境情報を、表示処理装置512を介してユーザに表示する。
【0064】
ステップS114において、施工計画装置520は、表示された環境情報に応じてユーザにより入力装置410に入力された施工内容情報を受け入れ、受け入れた施工内容情報を設計情報に含め、処理を終了する。
【0065】
施工計画装置520(図7)は、設計情報を生成するたびに、生成した設計情報を、DB管理装置504、表示処理装置512及び施工情報生成装置522に出力する。表示処理装置512は、施工計画装置520から入力された設計情報を、出力装置414のディスプレイ装置に表示してユーザに示す。
【0066】
施工情報生成装置522は、施工計画装置520から入力された設計情報と、ケーブル情報及び作業情報とを対応付けて施工情報(図12)を生成し、生成した施工情報をDB管理装置504、画像情報生成装置510及び施工管理装置524に出力する。なお、施工情報生成装置522は、ケーブル情報を、DB管理装置504を介して資材DB604から資材情報を読み出し、読み出した資材情報及び施工計画装置520から入力された設計情報に基づいて、自動的に生成する。あるいは、施工情報生成装置522は、ケーブル情報を、設計情報の出力装置414への表示に応じてユーザが入力装置410に行った操作に従って生成する。
【0067】
また、施工情報生成装置522は、作業情報を、設計情報及び施工情報の出力装置414への表示に応じてユーザが入力装置410に行った操作に従って生成する。施工情報生成装置522は、生成したケーブル情報及び作業情報と、DB管理装置504を介してDB装置6の資材DB604から読み出した資材情報に含まれる条件情報とを、設計情報に対応付けて施工情報を生成する。施工情報生成装置522は、施工情報を生成するたびに、生成した施工情報を、DB管理装置504、画像情報生成装置510及び施工管理装置524に出力する。画像情報生成装置510は、施工情報生成装置522から施工情報が入力されるたびに、入力された施工情報から3D画像情報を生成し、生成した画像情報を表示処理装置512に出力し、出力装置414のディスプレイ装置に表示させる。
【0068】
以上説明されたように、施工計画装置520及び施工情報生成装置522は、設計情報及び施工情報の生成及び表示を連動して行う。従って、ユーザは、出力装置414に表示された設計情報を見ながら、随時、設計情報及び施工情報の全部を作成できる。また、ユーザは、随時、既に作成された設計情報及び施工情報の一部を変更できる。
【0069】
ユーザは、発電プラント1において1つのケーブル3の敷設のための施工が行われるたびに、このケーブル3のケーブルIDと、その施工の結果とを、入力装置410に入力する。施工管理装置524は、入力装置410に入力されたケーブルIDと、その施工の結果を示す施工結果情報とを対応付けて結果情報(図13)を生成する。施工管理装置524は、結果情報を生成するたびに、生成した結果情報を、DB管理装置504に出力する。施工管理装置524は、ケーブル3が敷設のための施工が全て終了すると、経路検出装置8(図6図17)を制御して、全てのケーブル3の経路を検出させ、全てのケーブルが計画通りに敷設されたことを確認させる。
【0070】
検査装置526は、DB管理装置504を介して施工DB608から施工情報を受け入れる。検査装置526は、受け入れた施工情報に含まれる条件情報に基づいて、入力処理装置500から入力されたセンサ14による計測の結果が、施工情報に含まれるケーブルIDに対応するケーブル3の使用が許容される範囲内にあるか否かを判断する。検査装置526は、この判断の結果を検査結果情報としてケーブルIDに対応付ける。
【0071】
さらに、検査装置526は、発電プラント1の運転開始以降に得られた検査結果情報と、これらの検査結果が得られた日時及び時刻とを対応付けて検査履歴情報を生成する。検査装置526は、生成した検査履歴情報を、ケーブルIDにさらに対応付ける。また、検査装置526は、経路検出装置8から入力される不一致情報を、ケーブルIDにさらに対応付けて、検査結果情報(図14)を生成し、生成した検査結果情報をDB管理装置504及び劣化診断装置528に出力する。
【0072】
劣化診断装置528は、検査装置526から入力された検査結果情報の検査結果情報及び検査履歴情報を解析し、ケーブル3それぞれに生じている劣化の状態を推定し、この推定結果を示す劣化状態情報を生成する。さらに、劣化診断装置528は、検査結果情報の解析の結果及びDB管理装置504を介して資材DB604から読み出した資材情報に含まれる属性情報に基づいて、劣化が生じていると推定されたケーブル3それぞれの寿命が尽きる日付を予測し、予測した日付を示す寿命予測情報を生成する。劣化診断装置528は、ケーブルIDと、生成した劣化状態情報及び寿命予測情報とを対応付けて、劣化情報を生成し、生成した劣化情報をDB管理装置504及び資材検索装置506に出力する。
【0073】
[経路検出装置8]
図17は、図1に示された発電プラント1におけるケーブル3の経路を検出する経路検出装置8の構成を示す図である。経路検出装置8は、入力装置410へのユーザの操作、又は施工管理装置524の制御に従って処理を行う。配線設備2を構成するトレイ群24-iに含まれるトレイ26-i-j(n≧j≧1)それぞれに取り付けられたRFID28を付勢し、RFID28それぞれから返される応答信号を受信して識別し、ケーブル3の経路を検出する。
【0074】
図17に示されるように、経路検出装置8は、検出制御装置800、RFID読取装置802、ID検出装置804、経路検出装置806及び経路表示装置810を含む。なお、経路検出装置8においても、施工・メンテナンス装置5の無線DB600、トレイDB602及び設計DB606(図5図7図9図11)が、DB管理装置504(図17において不図示)を介して利用される。図17においては、RFID28-i-j-1~28-i-j-6が取り付けられたI字形のトレイ26-i-jが例示される。
【0075】
経路検出装置8において、検出制御装置800は、RFID読取装置802及びID検出装置804を制御して、発電プラント1におけるケーブル3それぞれについて全てのRFID28の無線IDを検出するために必要な処理を行わせる。なお、検出制御装置800は、このRFID読取装置802及びID検出装置804への制御を、図6に示された入力装置410(図7)へのユーザの操作に応じて、例えば、1本のケーブル3ごとに又は複数本のケーブル3について同時に行う。
【0076】
この制御は、配線設備2の中への新規又は追加的な敷設のたびに行われる。また、この制御は、既設であって敷設の経路が未確認のケーブル3についても行われ得る。RFID読取装置802は、ケーブル3からRFID28に起動信号を送信し、この起動信号の送信に応じてRFID28それぞれから返された応答信号を、ケーブル3を介して受信して、ID検出装置804に出力する。
【0077】
なお、ケーブル3が、シールドなしのメタリック(金属製)ケーブルであるときには、RFID読取装置802は、ケーブル3自体を介して起動信号を送信し、応答信号を受信する。ケーブル3が、外皮シールド付きメタリックケーブル又は同軸ケーブルであるときには、RFID読取装置802は、ケーブル3に含まれるシールド部分を介して起動信号を送信し、応答信号を受信する。また、ケーブル3が、光ケーブルであるときには、RFID読取装置802は、敷設のために光ケーブルに付された金属製のテンションケーブルを介して起動信号を送信し、応答信号を受信する。
【0078】
ID検出装置804は、RFID読取装置802から入力された応答信号から、RFID28それぞれの無線IDを検出し、検出制御装置800及び経路検出装置806に出力する。なお、検出制御装置800は、1本のケーブル3について全てのRFID28からの無線IDを検出するために、新たなRFID28の無線IDが検出されなくなるまで、無線IDの検出のための制御を、予め決められた時間間隔をおいて繰り返し行う。検出制御装置800は、1本のケーブル3について、新たなRFID28の無線IDが検出されなくなったと判断すると、ID検出装置804を制御して、検出されたRFID28の無線IDの全てを経路検出装置806に出力させる。
【0079】
無線DB600及びトレイDB602は、無線情報及びトレイ情報を、ケーブル3の配線経路検出が行われるたびに、経路検出装置806に出力する。設計DB606は、設計情報を、経路表示装置810に出力する。
【0080】
経路検出装置806は、ID検出装置804から入力された1本のケーブル3についての全てのRFID28の無線IDに対応する無線情報及びトレイ情報に基づいて、このケーブル3の発電プラント1及び配線設備2における経路を検出し、経路表示装置810に出力する。つまり、経路検出装置806は、ID検出装置804から入力された1本のケーブル3の全てについての無線情報に含まれる無線IDに対応するトレイ26-i-jの位置情報を、その添字iが連続するようにソートする。経路検出装置806は、このソートの結果として得られ、連続した位置を示す位置情報の集合を、トレイ情報から取り出し、このケーブル3の発電プラント1及び配線設備2における配線経路情報として検出する。
【0081】
図18は、図1に示された発電プラント1において検出されたある1本のケーブル3の配線経路を示す画像を例示する図である。なお、図18には、ケーブル3がデータセンタの3階から制御棟の4階まで敷設される場合が示される。経路表示装置810は、経路検出装置806から入力されたケーブル3の配線経路情報を、図18において太い線で示されるように、ユーザにとって把握しやすい画像にして出力装置414に表示する。
【0082】
また、経路表示装置810は、経路検出装置806から入力されたケーブル3の配線経路情報と、設計DB606から入力された計画配線経路情報とを比較し、これらの配線経路情報に不一致が生じている位置を、図18に示されるようにX印を付して出力装置414に重ねて表示する。なお、図18において、不一致が生じている位置Xには、「不一致」という用語が付されている。
【0083】
さらに、経路表示装置810は、ユーザによる入力装置410への不一致の位置を指定する操作に応じて、指定された不一致の位置を示す不一致情報(不図示)を出力装置414に表示する。この不一致情報には、不一致が生じているトレイ26-i-jの識別情報及びその発電プラント1及び配線設備2における位置を示す情報が含まれる。
【0084】
以下、図1に示された発電プラント1において、RFID28が取り付けられたトレイ26と、図17に示された経路検出装置8とを用いた配線経路の自動検出処理を説明する。まず、発電プラント1の施工者は、配線設備2に含まれる複数のトレイ26の底面を用いて1本又は複数本のケーブル3を新規又は追加で敷設する。さらに、ユーザは、新規又は追加のケーブル3が敷設されるたびに、ケーブル3又はその金属部分に経路検出装置8のRFID読取装置802を接続し、メンテナンスサーバ4の入力装置410に配線経路の検出のための操作を行う。また、必要に応じて、敷設済で経路未確認のケーブル3についても配線経路の検出のための操作を行う。
【0085】
ユーザがこの操作を行うと、検出制御装置800は、RFID読取装置802を制御し、トレイ26に設けられたRFID28への起動信号を送信させる。RFID28は、RFID読取装置802からケーブル3を介して起動信号を受信すると、応答信号を送信する。すなわち、実際にケーブル3が敷設された経路に取り付けられたRFID28のみが起動し、応答信号を送信する。RFID読取装置802は、ケーブル3を介してRFID28からの応答信号を受信し、ID検出装置804に出力する。ID検出装置804は、RFID読取装置802から入力された受信信号からRFID28それぞれの無線IDを検出し、メンテナンスサーバ4のRAM406(図6)に記憶し、さらに、検出制御装置800に出力する。
【0086】
検出制御装置800は、ID検出装置804により新たなRFID28の無線IDが検出されなくなるまで、RFID読取装置802及びID検出装置804を制御してRFID28の無線IDを検出させる。検出制御装置800は、ID検出装置804により新たなRFID28の無線IDが検出されなくなると、ID検出装置804を制御して、検出された全てのRFID28の無線IDを経路検出装置806に出力させる。
【0087】
経路検出装置806は、位置DB808から入力された無線IDの全てに対応するトレイ26の配線設備2における位置を示す位置情報を処理して、ケーブル3の発電プラント1及び配線設備2における配線経路情報を生成し、経路表示装置810に出力する。
【0088】
経路表示装置810は、位置DB808から入力された位置情報と経路検出装置806から入力された配線経路情報とを処理し、図18に示されたように、敷設されたケーブル3の配線経路を示す画像を出力装置414に表示してユーザに示す。また、経路表示装置810は、設計DB606から入力されたケーブル3の計画配線経路情報と、経路検出装置806から入力された配線経路情報とを比較し、配線設備2において、これらの配線経路情報に不一致が生じる位置を検出する。
【0089】
さらに、経路表示装置810は、配線経路情報に不一致が生じる位置を、配線経路を示す画像に重ねて示す。また、経路表示装置は、配線経路情報において不一致が生じる位置を示す不一致情報を、施工・メンテナンス装置5の検査装置526に出力する。
【0090】
ユーザが出力装置414に表示された不一致の位置を指定する操作を、入力装置410に行うと、経路表示装置810は、指定された不一致の位置に対応するケーブル3の無線IDと、ケーブル3がいずれのトレイ26に設置されたかとを示す不一致情報を生成する。さらに、経路表示装置810は、生成された不一致情報を、配線経路を示す画像において、指定された不一致の位置に対応づけて表示する。
【0091】
ここで説明された配線経路検出方法が、ケーブル3が1本ずつ新規又は追加で配線設備2の中に加えられるたびに実施されると、発電プラント1における全てのケーブル3それぞれの配線経路及びその敷設前の計画との不一致の位置とその不一致情報とが得られる。ケーブル3の配線経路の検出が終了するたびに、あるいは、全てのケーブル3の配線経路の検出が終了した後で、配線経路及びその敷設前の計画に不一致が生じたケーブル3は、施工者により計画通りの配線経路をたどるように改修される。
【0092】
図19は、図1などに示された発電プラント1において行われる図7などに示されたメンテナンスサーバ4によるケーブル3の配線の敷設から交換までの全ライフサイクルに渡った資材のメンテナンスを示す図である。図19に示されるように、施工計画装置520(図7)は、ユーザの操作に応じてケーブル3の敷設のための設計を行い、計画情報(図11)を生成し、DB装置6の設計DB606(図8)に記憶する。ステップS200において、施工情報生成装置522は、ユーザの操作に応じて、生成された計画情報をさらに処理し、施工情報(図12)を生成し、施工DB608に記憶する。
【0093】
ユーザは、発電プラント1において、施工情報に従い、1つのケーブル3の敷設のための施工が行われるたびに、このケーブル3のケーブルIDと、その施工の結果とを、入力装置410に入力する。ステップS202において、施工管理装置524は、入力装置410に入力されたケーブルIDと、その施工の結果を示す施工結果情報とを対応付けて結果情報(図13)を生成し、DB装置6の施工結果DB610に記憶する。この結果情報は、ユーザにより、ケーブル3の敷設のための施工の結果の確認のために用いられる。
【0094】
ステップS204において、検査装置526は、センサ14(図1)を用いてケーブル3の検査を行い、検査の結果と、経路検出装置8の処理により得られた不一致情報とを対応付け、検査情報(図14)を生成し、DB装置6の検査結果DB612に記憶する。この検査結果情報は、ユーザにより、ケーブル3それぞれの状態の確認のために用いられる。
【0095】
ステップS206において、劣化診断装置528は、センサ14を用いて発電プラント13の劣化状態を推定し、劣化情報(図15)を生成し、DB装置6の劣化DB614に記憶する。この劣化情報は、ユーザによるケーブル3それぞれの劣化の状態の確認に求められるとともに、資材検索装置506による資材情報(図10)の生成に用いられる。資材検索装置506により生成された資材情報は、DB装置6の資材DB604に記憶される。
【0096】
ステップS208において、ユーザは、劣化情報を参照していずれかのケーブル3に劣化が生じていると判断すると、資材DB604を検索し、劣化したケーブル3を交換するための新しいケーブル3を選択し、劣化したケーブル3を新しいケーブル3に取り替える。なお、劣化したケーブル3を交換するための新しいケーブル3の選択は、資材検索装置506により自動的に行われてもよい。この場合も、新しいケーブル3の敷設経路は、ケーブル3の階級と配線設備における環境情報と基づいて作成(選択)することが好ましい。
【0097】
以上説明されたように、メンテナンスサーバ4(図6など)は、発電プラント1におけるケーブル3の敷設のための設計、施工、敷設結果の確認、敷設後の検査、劣化予測及び劣化したケーブル3の代替品の選択を支援できる。従って、メンテナンスサーバ4によれば、ケーブル3の施工のための支援がなされるだけでなく、発電プラント1の全ライフサイクルに渡ったケーブル3などの資材のメンテナンスの支援がなされうる。
【0098】
なお、トレイ26の底面に配置されるケーブル3の数は、例えば、10程度から200~300程度である。図4においてはトレイ26がそれぞれ7個のRFID28を有し、図17においてはトレイ26それぞれが6個のRFID28を有する場合が例示されているが、1個のトレイ26におけるRFID28の数は任意である。さらに、トレイ26それぞれに、起動信号及び応答信号の他のトレイ26への漏洩を防止可能な蓋がかぶせられてもよい。実施形態に示された応答信号の到達距離、周波数及び送信のタイミングなどの具体的な数値は例示であって、発電プラント1及び経路検出装置8の構成に応じて適宜、変更され得る。
【0099】
また、無線識別装置の一例としてRFID28を用いた実施形態を説明したが、本発明の無線識別装置はRFID28に限られない。例えば、無線識別装置として、RFIDに関して規格化された周波数帯以外の周波数(例えば5kHz前後の低周波数帯域)で送受信できる装置を用いることも可能である。また、無線識別装置は、配線(ケーブル)との間で信号送受信に好適な場所に取付けられればよく、配線設備2自体に取付けられても、配線設備2以外に取付けられてもよい。また、検査装置526及び劣化診断装置528から生成されるケーブル3の状態、劣化状態の確認について説明したが、これらから生成される確認用データは、発電プラント1の事故発生時に各ケーブルルートの活線状態を確認することにも活用できる活線モニタもメンテナンスサーバ4に有するようにしてもよい。
【0100】
以上、本発明の実施の形態が説明されたが、この実施の形態は、例として提示され、発明の範囲の限定を意図していない。実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更が行われうる。実施の形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0101】
1 発電プラント
10 制御棟
100,160 一階部分
102,162 二階部分
104 配線用トラフ
106 ネットワーク
12 発電制御装置
14 センサ
16 発電棟
18 監視装置
20 発電設備
22 変電設備
23 送電塔
2 配線設備
24 トレイ群
26 トレイ
28 RFID
3 ケーブル
4 メンテナンスサーバ
400 バス
402 演算回路
404 ROM
406 RAM
408 入力IF
410 入力装置
412 出力IF
414 出力装置
416 NIF
418 SIF
420 記憶装置
422 記憶媒体
5 施工・メンテナンス装置
500 入力処理装置
502 出力処理装置
504 DB管理装置
506 資材検索装置
510 画像情報処理装置
512 表示処理装置
52 施工・管理装置
520 施工計画装置
522 施工情報生成装置
524 施工管理装置
526 検査装置
528 劣化診断装置
6 DB装置
600 無線DB
602 トレイDB
604 資材DB
606 設計DB
608 施工DB
610 施工結果DB
612 検査結果DB
614 劣化DB
8 経路検出装置
800 検出制御装置
802 RFID読取装置
804 ID検出装置
806 経路検出装置
810 経路表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
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