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特許7588216通信方法及びその装置、端末機器、ネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】通信方法及びその装置、端末機器、ネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/00 20090101AFI20241114BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20241114BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20241114BHJP
   H04W 88/10 20090101ALI20241114BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W48/18
H04W88/08
H04W88/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023515878
(86)(22)【出願日】2020-09-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2020114604
(87)【国際公開番号】W WO2022052004
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-08-16
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【弁理士】
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】ワン、シュクン
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-545331(JP,A)
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Consideration on the RAN2 issues of the Multi-SIM[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e,3GPP,2020年08月28日,R2-2007208,[検索日 2024.06.18],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2007208.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
端末機器が、第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信することであって、前記第1ネットワークは、前記端末機器の第1通信カードに対応するネットワークである、ことと、
前記端末機器が、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定し、前記ページングメッセージに応答しないと決定した場合、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを前記第1ネットワークに指示することと、を含
前記端末機器が、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定することは、
前記端末機器の非アクセス層(NAS)が、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定することを含む、前記通信方法。
【請求項2】
前記通信方法は、
前記端末機器が、第2ネットワークによって送信されたサービスデータを受信することを更に含み、前記第2ネットワークは、前記端末機器の第2通信カードに対応するネットワークである、
請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1通信カードがアイドル状態にあり、前記通信方法は、
前記端末機器のアクセス層(AS)が、前記ページングメッセージ内のページング原因を前記端末機器のNAS層に送信することと、
前記端末機器のNAS層が、前記ページング原因に基づいて第1情報を決定し、前記端末機器のAS層に前記第1情報を送信することと、
前記端末機器のAS層が、前記第1情報に基づいて、無線リソース制御(RRC)接続確立プロセスを開始することと、を更に含む、
請求項に記載の通信方法。
【請求項4】
前記第1情報は、
アクセスカテゴリ(access category)0であるアクセスカテゴリと、
着信接続(mt-Access)であるRRC接続原因と、
サービス要求メッセージであるNASメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む、
請求項に記載の通信方法。
【請求項5】
前記端末機器のAS層が、前記第1情報に基づいてRRC接続確立プロセスを開始することは、
前記端末機器のAS層が、前記アクセスカテゴリに基づいて、第1ネットワークへのアクセスが許可されるか否かを決定することと、
第1ネットワークへのアクセスが許可される場合、前記端末機器のAS層が、前記第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージを送信することと、を含み、前記RRC接続確立要求メッセージは、前記RRC接続原因を搬送する、
請求項に記載の通信方法。
【請求項6】
前記通信方法は、
前記端末機器のAS層が、前記第1ネットワークによって送信されたRRC接続確立メッセージを受信し、前記第1ネットワークにRRC接続確立完了メッセージを送信することを更に含み、前記RRC接続確立完了メッセージは、前記NASメッセージを搬送する、
請求項に記載の通信方法。
【請求項7】
前記第1通信カードは非活性化状態にあり、前記通信方法は、
前記端末機器のAS層が、前記ページングメッセージ内のページング原因を前記端末機器のNAS層に送信することと、
前記端末機器のNAS層が、前記ページング原因に基づいて第2情報を決定し、前記端末機器のAS層に前記第2情報を送信することと、
前記端末機器のAS層が、前記第2情報に基づいてRRC接続再開プロセスを開始することと、を更に含む、
請求項に記載の通信方法。
【請求項8】
端末機器であって、
プロセッサと、コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項1ないしのいずれか一項に記載の通信方法を実行するように構成される、前記端末機器。
【請求項9】
チップであって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、前記チップが実装された機器に、請求項1ないしのいずれか一項に記載の通信方法を実行させるように構成されるプロセッサを備える、チップ。
【請求項10】
コンピュータに請求項1ないしのいずれか一項に記載の通信方法を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータに請求項1ないしのいずれか一項に記載の通信方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例は、モバイル通信技術分野に関し、具体的には、通信方法及びその装置、端末機器、ネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
デュアルSIM携帯電話とは、2つの通信カードを同時に保持できる携帯電話を指す。現在、デュアルSIM携帯電話の一方の通信カードがサービスを実行しており、他方の通信カードもサービスを実行する必要がある場合、例えば、他方の通信カードがページングを受信し、サービスを受信する必要がある場合、又は他方の通信カードがサービスを開始する場合、2つの通信カードのサービスが競合するという問題が発生し、他方の通信カードのサービスをどのように処理するかは解決すべき課題となっている。
【発明の概要】
【0003】
本願実施例は、通信方法及びその装置、端末機器、ネットワーク機器を提供する。
【0004】
本願実施例による通信方法は、
端末機器が、第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信することであって、前記第1ネットワークは、前記端末機器の第1通信カードに対応するネットワークである、ことと、
前記端末機器が、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定し、前記ページングメッセージに応答しないと決定した場合、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを前記第1ネットワークに指示することと、を含む。
【0005】
本願実施例による通信方法は、
第1基地局が、端末機器にページングメッセージを送信することであって、前記第1基地局は、前記端末機器の第1通信カードに対応する基地局であり、前記ページングメッセージ内のページング原因は、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定するために前記端末機器によって使用される、ことと、
前記第1基地局が、前記端末機器によって送信された指示情報を受信することと、を含み、前記指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0006】
本願実施例による通信方法は、
端末機器が、第2ネットワークによって送信されたサービスデータを受信することであって、前記第2ネットワークは、前記端末機器の第2通信カードに対応するネットワークであり、前記端末機器は第1通信カードを更に有する、ことと、
前記端末機器が、前記第1通信カードのRRC接続原因を決定し、前記RRC接続原因に基づいて、第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続再開要求メッセージを送信することと、を含み、前記第1ネットワークは、前記端末機器の第1通信カードに対応するネットワークである。
【0007】
本願実施例による端末機器は、プロセッサと、メモリと、を備える。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、上記の通信方法を実行するように構成される。
【0008】
本願実施例によるネットワーク機器は、プロセッサと、メモリとを備える。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、上記の通信方法を実行するように構成される。
【0009】
本願実施例によるチップは、上記の通信方法を実現するように構成される。
【0010】
具体的には、当該チップは、プロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該チップが実装された機器に、上記の通信方法を実行させるように構成される。
【0011】
本願実施例によるコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の通信方法を実行させる。
【0012】
本願実施例によるコンピュータプログラム製品は、コンピュータに上記の通信方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む。
【0013】
本願実施例によるコンピュータプログラムは、コンピュータで実行されるとき、コンピュータに上記の通信方法を実行させる。
【0014】
上記の技術的解決策により、端末機器は、第1通信カードに対応するページングメッセージを受信した後、当該ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、当該ページングメッセージに応答するか否かを決定し、当該ページングメッセージに応答しないと決定した場合、端末機器が当該ページングメッセージに応答しないことをネットワークに指示する。ページング原因は、ページングメッセージをトリガするサービス又は原因を指示するため、端末機器は、ページング原因に基づいて、ページングメッセージに応答するか否かを決定することができ、ページングメッセージに応答することは、即ち、端末機器の第1通信カードが、当該ページングメッセージに対応するサービスを受信することを意味し、ページングメッセージに応答しないことは、即ち、端末機器の第1通信カードが、当該ページングメッセージに対応するサービスを受信しないことを意味し、それにより、高優先度のサービスが正常に行われるようにし、ユーザ体験を保証することができる。デュアルSIM端末機器の場合、端末機器のデュアルSIM操作が相互に調整されることを保証し、即ち、一方の通信カード(例えば、第1通信カード)は、他方の通信カード(例えば、第2通信カード)に影響を及ぼさない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本願実施例による通信システムアーキテクチャの概略図である。
図2】本願実施例による通信方法の例示的なフローチャート1である。
図3】本願実施例によるデュアル通信カードの原理図である。
図4】本願実施例による通信方法の例示的なフローチャート2である。
図5】本願実施例による、ページングに応答しないことの基地局の決定方法の例示的なフローチャートである。
図6】本願実施例による通信方法の例示的なフローチャート3である。
図7】本願実施例による通信装置の例示的な構成の構造図1である。
図8】本願実施例による通信装置の例示的な構成の構造図2である。
図9】本願実施例による通信装置の例示的な構成の構造図3である。
図10】本願実施例による通信機器の例示的な構造図である。
図11】本願実施例のチップの例示的な構造図である。
図12】本願実施例による通信システムの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
上記の図面は、本願をより良く理解させるために提供され、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びそれらの説明は、本願を説明するために使用され、本願に対する不適切な限定を構成しない。
【0017】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決策を説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の一部であり、実施例のすべてではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な労力なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0018】
本願実施例の技術的解決策は、様々な通信システムに適用でき、例えば、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、システム、5G通信システム又は将来の通信システムなどに適用できる。
【0019】
例示的に、本願実施例が適用される通信システム100は、図1に示すとおりである。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を備えることができ、ネットワーク機器110は、端末120(通信端末、端末とも呼ばれる)と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、当該カバレッジエリア内に位置する端末と通信することができる。例示的に、当該ネットワーク機器110は、LTEシステムにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよく、又は、当該ネットワーク機器は、モバイルスイッチングセンタ、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、ハブ、交換機、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側機器、又は将来通信システムにおけるネットワーク機器などであってもよい。
【0020】
当該通信システム100は、更に、ネットワーク機器110のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの端末120を含む。ここで使用される「端末」は、共通交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介した連続などの有線回線連続を介した、及び/又は別のデータ連続/ネットワークを介した、及び/又は、セルラーネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機などに対する無線インターフェースを介した、及び/又は別の端末を介した、通信信号を送受信するように設定された装置、及び/又はIoT(Internet of Things)機器を含むが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」とも呼ばれる。モバイル端末の例としては、衛星又は携帯電話、セルラー無線電話、データ処理、ファックス及びデータ通信能力を組み合わせたパーソナル通信システム(PCS: Personal Communications System)端末、又は無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダ及び/又は全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)受信器を含むPDA、及び従来のラップトップ型及び/又はハンドヘルド型受信器又は無線電話トランシーバを含む他の電子装置を含むが、これらに限定されない。端末は、アクセス端末、ユーザ機器(UE:User Equipment)、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション、移動台、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、又はユーザデバイスを指すことができる。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに連続されたその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び5Gネットワークの端末又は将来進化するPLMNの端末などであり得る。
【0021】
例示的に、端末120間で装置対装置(D2D:Device to Device)通信を実行できる。
【0022】
例示的に、5G通信システム又は5Gネットワークは、ニューラジオ(NR:New Radio)システム又はNRネットワークとも呼ばれる。
【0023】
図1は、1つのネットワーク機器及び2つの端末を例示的に示しており、例示的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器を含むことができ、各ネットワーク機器のカバレッジエリア内に他の数の端末を含むことができるが、本願実施例はこれに限定されない。
【0024】
例示的に、当該通信システム100は更に、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを含んでもよいが、本願実施例はこれに対して限定しない。
【0025】
本願実施例では、ネットワーク/システムにおいて通信機能を備えた機器は、通信機器と呼ばれることを理解されたい。図1に示す通信システム100を例にとると、通信機器は、通信機能を備えたネットワーク機器110及び端末120を含むことができ、ネットワーク機器110及び端末120は、上述した特定の機器であってもよく、ここでは繰り返して説明しない。通信機器はまた、通信システム100における他の機器、例えば、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティなどを含むことができ、本願実施例はこれらに限定されない。
【0026】
本明細書における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用されることを理解されたい。本明細書における「及び/又は」という用語は、関連付けられるオブジェクトを説明する単なる関連関係であり、3つの関係が存在できることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが独立で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが独立で存在する場合という3つの場合を表す。更に、本明細書における記号「/」は、一般的に、前後の関連付けられるオブジェクトが、「又は」という関係であることを示す。
【0027】
本願実施例の技術的解決策の理解を容易にするために、以下、本願実施例に関する技術的解決策について説明する。
【0028】
レート、遅延、高速モビリティ、エネルギ効率に対する人々の追求、及び将来の生活におけるサービスの多様性と複雑さにより、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)国際標準化機構は、5Gの開発を始めた。5Gの主な応用シナリオは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、低遅延高信頼通信(URLLC:Ultra-Reliable Low-Latency Communications)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine-Type Communications)である。
【0029】
eMBBは、依然として、ユーザがマルチメディアコンテンツ、サービス及びデータを取得することを目的としており、その需要は急速に増加している。一方、eMBBが、屋内、市内、農村部などの様々なシナリオで展開される可能性があるため、その能力と要件の大きく異なり、よって、一般化することはできず、特定の展開シナリオに応じて詳細に分析する必要がある。URLLCの典型的な応用は、産業自動化、電力自動化、遠隔医療操作(手術)、交通安全保証などを含む。mMTCの典型的な特徴は、高い接続密度、少ないデータ量、遅延に敏感でないサービス、モジュールの低コストと長い使用寿命などを含む。
【0030】
5Gにおいて、エアインターフェイスシグナリングを減らし、無線接続を迅速に再開し、データサービスを迅速に再開するために、新しい無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)状態、即ち、RRC非活性化(RRC_INACTIVE)状態を定義した。この状態は、RRCアイドル(RRC_IDLE)状態及びRRC活性化(RRC_ACTIVE)状態とは異なる。
【0031】
1)RRC_IDLE状態(アイドル(idle)状態と略称):モビリティは、端末機器に基づくセル選択及び再選択であり、ページングは、コアネットワーク(CN:Core Network)によって開始され、ページング領域は、CNによって配置される。基地局側に端末機器のコンテキストが存在せず、RRC接続が存在しない。
【0032】
2)RRC_CONNECTED状態(接続(connected)状態と略称):RRC接続が存在し、基地局側と端末機器側に端末機器のコンテキストが存在する。ネットワーク側は、端末機器の位置が具体的なセルレベルであることを知っている。モビリティは、ネットワーク側によって制御されるモビリティである。端末機器と基地局との間で、ユニキャストデータを伝送することができる。
【0033】
3)RRC_INACTIVE状態(非活性化(inactive)状態と略称):モビリティは、端末機器に基づくセル選択及び再選択であり、アクセスネットワークとコアネットワークとの間に接続があり、端末機器のコンテキストがある基地局に存在し、ページングは、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)によってトリガされ、RANに基づくページング領域はRANによって管理され、ネットワーク側は、端末機器の位置がRANに基づくページング領域レベルであることを知っている。端末機器が、RANによって構成された無線アクセスネットワーク通知領域(RNA:Radio Access Network Notification Area)内で移動する場合は、ネットワーク側に通知する必要がないが、RNA外に移動する場合は、ネットワーク側に通知する必要がある。
【0034】
デュアルSIMデュアルスタンバイ携帯電話とは、2つの通信カードを同時に保持できる携帯電話を指し、この2つの通信カードは両方ともスタンバイ状態にあることができる。デュアルSIMデュアルスタンバイとは、一般的に、同一ネットワーク規格のデュアルSIMデュアルスタンバイを指し、例えば、GSMネットワークのデュアルSIMデュアルスタンバイ、CDMAネットワークのデュアルSIMデュアルスタンバイ、PHSネットワークのデュアルSIMデュアルスタンバイを指す。
【0035】
デュアルネットワークデュアルスタンバイとは、一台の携帯電話に、異なるネットワークの2つの通信カードを同時に挿入でき、それらが同時に起動状態にあるようにすることを指し、ユーザは、ネットワークを切り替えることなく、電話をかけたり受けたり、テキストメッセージを送受信したりすることができる。
【0036】
現在、携帯電話は通常、純粋なデュアル送信デュアル受信(デュアルバスと略称)をサポートできず、デュアル送信デュアル受信とは、携帯電話が同時に2つの通信カードを介して2つのネットワークでデータのアップリンク送信とダウンリンク受信を行うことを指す。一般的に言えば、ほとんどの携帯電話は、シングル送信シングル受信、又はシングル送信デュアル受信のみをサポートしており、これは、携帯電話が、ある時刻で1つの通信カードでのみサービスを実行できることを意味する。しかし、デュアルバスを実現することは、将来の携帯電話の発展のトレンドである。5Gにおいて、デュアルSIMデュアルスタンバイ又はデュアルネットワークデュアルスタンバイをサポートする携帯電話の2つの通信カードの場合、通信カードの一方がLTEセルに常駐し、他の通信カードがNRセルに常駐してもよく、又は、2つの通信カードが両方ともNRセルに常駐してもよい。一方、2つの通信カードは、同一のオペレータの通信カードであってもよいし、異なるオペレータの通信カードであってもよい。
【0037】
現在、デュアルSIM携帯電話の一方の通信カードがサービスを実行しており、他方の通信カードもサービスを実行する必要がある場合、例えば、他方の通信カードがページングを受信し、サービスを受信する必要がある場合、又は他方の通信カードがサービスを開始する場合、2つの通信カードのサービスが競合するという明代が発生し、他方の通信カードのサービスをどのように処理するか、及び2つの通信カードのサービスをどのように調整するかは解決すべき課題となっている。この目的のために、本願実施例の以下の技術的解決策を提案する。
【0038】
説明すべきこととして、本願実施例おける「端末機器」は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどであってもよく、端末機器は、少なくとも2つの通信カードを有し、例えば、端末機器は、2つの通信カード又は3つの通信カードを有する。以下の実施例では、2つの通信カードを例として説明するが、これに限定されるものではなく、2つ以上の通信カードの方案も、本願実施例の技術的解決策に適用可能である。
【0039】
説明すべきこととして、本願実施例は、第1通信カードと第2通信カードのタイプに対して限定しない。例えば、第1通信カードと第2通信カードが両方とも加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)カードである。例えば、第1通信カードと第2通信カードは両方ともユニバーサル加入者識別モジュール(USIM:Universal Subscriber Identity Module)カードである。例えば、第1通信カードはSIMカードであり、第2通信カードはUSIMカードである。例えば、第1通信カードはUSIMカードであり、第2通信カードはSIMカードである。
【0040】
一方、本願実施例は、第1通信カードと第2通信カードがサポートするネットワークのタイプに対して限定せず、例えば、第1通信カードはLTEネットワークをサポートし(即ち、第1通信カードに対応する第1基地局がLTE基地局である)、第2通信カードはNRネットワークをサポートする(即ち、第2通信カードに対応する第2基地局がNR基地局である)。例えば、第1通信カードと第2通信カードの両方がNRネットワークをサポートする(即ち、第1通信カードと第2通信カードに対応する第2基地局が両方ともNR基地局である)。
【0041】
一方、本願実施例は、第1通信カードと第2通信カードが属するオペレータに対して限定せず、例えば、第1通信カードと第2通信カードは、同じオペレータに属してもよいし、異なるオペレータに属してもよい。
【0042】
図2は、本願実施例による通信方法の例示的なフローチャート1であり、図2に示すように、前記通信方法は、以下のステップを含む。
【0043】
ステップ201において、端末機器が、第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信し、前記第1ネットワークは、前記端末機器の第1通信カードに対応するネットワークである。
【0044】
本願の1つの可能な方式において、前記端末機器は更に、第2ネットワークによって送信されたサービスデータを受信し、前記第2ネットワークは、前記端末機器の第2通信カードに対応するネットワークである。
【0045】
例えば、端末機器は、USIM-Aカード(即ち、第2通信カード)と、USIM-Bカード(即ち、第1通信カード)とを有し、端末機器は、USIM-Aカードに対応するネットワーク(即ち、第2ネットワーク)でサービスの受信を行い、端末機器は、USIM-Bカードに対応するネットワーク(即ち、第1ネットワーク)でページングメッセージを受信する。
【0046】
図3を参照すると、端末機器は、第1通信カードと第2通信カードとを有し、ここで、第1通信カードに対応するネットワークが第1ネットワークであり、第2通信カードに対応するネットワークが第2ネットワークである。端末機器は、第1通信カードを介して第1ネットワークにアクセスして、第1ネットワークでサービスを行うことができる。一方、端末機器は、第2通信カードを介して第2ネットワークにアクセスして、第2ネットワークでサービスを行うことができる。ここで、第1ネットワークと第2ネットワークのタイプは、同じであってもよいし、異なってもよい。例えば、第1ネットワークがLTEネットワークであり、第2ネットワークがNRネットワークである。別の例として、第1ネットワークと第2ネットワークが両方ともNRネットワークである。
【0047】
本願実施例において、端末機器の第1通信カードは、アイドル状態又は非活性化状態にある。端末機器の第2通信カードは接続状態にある。例を挙げると、端末機器に2つのUSIMカードがあり、それぞれ、USIM-AカードとUSIM-Bカードである。ここで、USIM-Aカードは、進行中のサービスが存在し、接続状態にあり、USIM-Bカードは、アイドル状態又は非活性化状態にあり、ページングメッセージを受信する。
【0048】
説明すべきこととして、端末機器と第1ネットワークとの間の通信は、第1通信カードを介して実現され、端末機器と第2ネットワークとの間の通信は、第2通信カードを介して実現される。例を挙げると、端末機器に2つのUSIMカードがあり、それぞれ、USIM-AカードとUSIM-Bカードである。ここで、端末機器は、USIM-Aカードを介して第1ネットワークと通信でき、端末機器は、USIM-Bカードを介して第2ネットワークと通信できる。
【0049】
ステップ202において、前記端末機器が、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定し、前記ページングメッセージに応答しないと決定した場合、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを前記第1ネットワークに指示する。
【0050】
本願実施例において、端末機器は、第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信し、具体的には、端末機器の第1通信カードのAS層が、第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信する。ここで、ページングメッセージにページング原因(Paging casue)が含まれ、ここで、ページング原因は、ページングメッセージをトリガするサービス又は原因を指示するために使用され、ページング原因は、ページングメッセージをトリガしたものが、音声通話(voice call)サービス又はビデオ通話(video call)サービスなどであることを指示するために使用される。
【0051】
説明すべきこととして、本願における端末機器とネットワークとの間のインタラクションは、本質的には、端末機器の第1通信カードとネットワークとの間のインタラクションを指す。端末機器のAS層は、本質的には、端末機器の第1通信カードのAS層を指し、同様に、端末機器のNAS層は、本質的には、端末機器の第1通信カードのNAS層を指す。
【0052】
本願実施例において、端末機器の第1通信カードのAS層は、第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信した後、NAS層を介して、ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定することができ、又は、AS層を介して、ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定することができる。以下では、それぞれの状況について説明する。
【0053】
●状況1:前記端末機器のNAS層が、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定する。
【0054】
この状況の場合、ページング原因はAS層に対して透過的であり、端末機器のAS層が第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信した後、前記ページングメッセージ内のページング原因を前記端末機器のNAS層に送信し、前記端末機器のNAS層は、前記ページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定する。例えば、前記ページング原因が、音声サービスがページングをトリガしたことを指示する場合、前記ページングメッセージに応答すると決定し、そうでない場合、前記ページングメッセージに応答しない。
【0055】
A)1つの可能な方式において、前記第1通信カードはアイドル状態にあり、前記端末機器のNAS層は、前記ページング原因に基づいて第1情報を決定し、前記端末機器のAS層に前記第1情報を送信し、前記端末機器のAS層は、前記第1情報に基づいてRRC接続確立プロセスを開始する。
【0056】
1つの可能な方式において、前記第1情報は、
access category 0であるアクセスカテゴリと、
着信接続(mt-Access)であるRRC接続原因と、
サービス要求メッセージであるNASメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
別の可能な方式において、前記第1情報は、
access category 3であるアクセスカテゴリと、
発信シグナリング(mo-Signalling)であるRRC接続原因と、
NASメッセージであって、前記NASメッセージに第1指示情報が含まれ、前記第1指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示し、及び/又は前記端末機器へのページングを停止するようコアネットワークに指示するために使用される、NASメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
上記の技術案において、access category 0とaccess category 3は、2つのタイプのアクセスカテゴリであり、以下の表1を参照でき、ここで、access category 0のアクセス試行のタイプは、ページングによる発信シグナリング(MO signalling resulting from paging)であり、access category 3のアクセス試行のタイプは、非ページングによるNASレベルの発信シグナリング(MO signalling on NAS level resulting from other than paging)である。
【表1】

上記の技術案において、第1指示情報は、繁忙指示情報(busy indication)とも呼ばれ、ここで、前記第1指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示し、及び/又は前記端末機器へのページングを停止するようコアネットワークに指示するために使用される。ここで、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことは、前記端末機器が当該ページングメッセージに対応するサービスデータを受信しないことを示す。コアネットワークは、第1指示情報を受信した後、前記端末機器へのページングを停止する。
【0059】
上記の技術案において、前記端末機器のAS層が、前記第1情報に基づいてRRC接続確立プロセスを開始することは、
前記端末機器のAS層が、前記アクセスカテゴリに基づいて、第1ネットワークへのアクセスが許可されるか否かを決定し、第1ネットワークへのアクセスが許可される場合、前記端末機器のAS層が、前記第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージを送信することと、を含み、前記RRC接続確立要求メッセージは、前記RRC接続原因を搬送する。更に、前記端末機器のAS層は、前記第1ネットワークによって送信されたRRC接続確立メッセージを受信し、前記第1ネットワークにRRC接続確立完了メッセージを送信し、前記RRC接続確立完了メッセージは、前記NASメッセージを搬送する。このようにして、RRC接続確立プロセスを完了する。
【0060】
ここで、アクセスカテゴリに基づいて、第1ネットワークへのアクセスが許可されるか否かを決定することは、以下の方法で実現できる:アクセスカテゴリに対応するUAC制限情報セット(UAC-BarringInfoSet)を決定し、UAC制限情報セットに基づいてアクセス制御操作を実行することにより、第1ネットワークへのアクセスが許可されるか否かを判断する。ここで、UAC制限情報セットは、
UAC制限要因(uac-BarringFactor)と、
UAC制限時間(uac-BarringTime)と、
アクセス識別子のUAC制限(uac-BarringForAccessIdentity)と、を含む。
【0061】
UAC制限情報セットに基づいてアクセス制御操作を実行することは、以下のステップを含む。
【0062】
1)アクセス識別子のuac-BarringForAccessIdentityにおける対応するビット(bit)が0に設定されている場合は、アクセスが許可されていることを示し、対応するbitが1に設定されている場合は、以下のステップ2)によって更に決定する必要がある。
【0063】
2)乱数(rand)を生成し、randの範囲は0≦rand<1であり、乱数がuac-BarringFactorより小さい場合は、アクセスが許可されていることを示し、そうでない場合、アクセスが禁止されていることを示す。アクセスが禁止されており場合、乱数(rand)を生成し、randの範囲は0≦rand<1であり、T390を開始し、T390=(0.7+0.6×rand)×uac-BarringTimeである。
【0064】
B)1つの可能な方式において、前記第1通信カードは非活性化状態にあり、前記端末機器のNAS層は、前記ページング原因に基づいて第2情報を決定し、前記端末機器のAS層に前記第2情報を送信し、前記端末機器のAS層は、前記第2情報に基づいてRRC接続再開プロセスを開始する。
【0065】
1つの可能な方式において、前記第2情報は、
access category 0であるアクセスカテゴリと、
着信接続(mt-Access)であるRRC接続原因と、
前記第1通信カードが前記ページングメッセージに応答するか否かを指示するために使用される第2指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
別の可能な方式において、前記第2情報は、
access category 3であるアクセスカテゴリと、
発信シグナリング(mo-Signalling)であるRRC接続原因と、
前記第1通信カードが前記ページングメッセージに応答するか否かを指示するために使用される第2指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
上記の技術案において、前記端末機器のAS層が、前記第2情報に基づいてRRC接続再開プロセスを開始することは、
前記端末機器のAS層が、前記第1ネットワークにRRC接続再開要求メッセージを送信することを含み、ここで、前記第2指示情報が、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示する場合、
1、明示的指示方式:前記RRC接続再開要求メッセージは、第3指示情報を搬送し、前記第3指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用され、又は、
2、暗黙的指示方式:前記RRC接続再開要求メッセージに対応する共通制御チャネル(CCCH:Common Control Channel)の第1論理チャネル識別子(LCID:Logical Channel Identifier)は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0068】
ここで、暗黙的指示方式の場合、CCCHのために1つの新しいLCID(第1LCIDと呼ぶ)を定義し、この新しいLCIDは、端末機器がページングメッセージに応答しないことを指示するために使用されるか、又は端末機器がRRC接続再開を開始する目的は、端末機器がページングに応答しないことをネットワーク側に通知するためであることを指示するために使用される。具体的には、端末機器は、CCCHを介してRRC接続再開要求メッセージを送信し(即ち、RRC接続再開要求メッセージはCCCHで搬送される)、当該CCCHのLCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。それに対応して、前記RRC接続再開要求メッセージのMAC TBにおける対応するパケットヘッダは、第1パケットヘッダであり、前記第1パケットヘッダ内のLCIDは、前記第1LCIDであり、即ち、前記RRC接続再開要求メッセージのMAC TBにおける対応するパケットヘッダは、前記第1LCIDを搬送する。
【0069】
●状況2:前記端末機器のAS層が、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定する。
【0070】
この場合、ページング原因はAS層に対して透過的ではなく、端末機器のAS層は、第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信した後、ページングメッセージ内のページング原因を取得し、前記端末機器のNAS層は、前記ページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定する。例えば、前記ページング原因が、音声サービスがページングをトリガしたことを指示する場合、前記ページングメッセージに応答すると決定し、そうでない場合、前記ページングメッセージに応答しない。
【0071】
C)1つの可能な方式において、前記第1通信カードは非活性化状態にあり、前記端末機器のAS層は、RRC接続再開プロセスを開始する。
【0072】
上記の技術案において、前記端末機器のAS層がRRC接続再開プロセスを開始することは、
前記端末機器のAS層が、前記第1ネットワークにRRC接続再開要求メッセージを送信することを含み、ここで、前記AS層が前記ページングメッセージに応答しないと決定した場合、
1、明示的指示方式:前記RRC接続再開要求メッセージは第3指示情報を搬送し、前記第3指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用され、又は、
2、暗黙的指示方式:前記RRC接続再開要求メッセージに対応するCCCHの第1LCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0073】
ここで、暗黙的指示方式の場合、CCCHのために1つの新しいLCID(第1LCIDと呼ぶ)を定義し、この新しいLCIDは、端末機器がページングメッセージに応答しないことを指示するために使用されるか、又は端末機器がRRC接続再開を開始する目的は、端末機器がページングに応答しないことをネットワーク側に通知するためであることを指示するために使用される。具体的には、端末機器は、CCCHを介してRRC接続再開要求メッセージを送信し(即ち、RRC接続再開要求メッセージはCCCHで搬送される)、当該CCCHのLCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。それに対応して、前記RRC接続再開要求メッセージのMAC TBにおける対応するパケットヘッダは、第1パケットヘッダであり、前記第1パケットヘッダ内のLCIDは、前記第1LCIDであり、即ち、前記RRC接続再開要求メッセージのMAC TBにおける対応するパケットヘッダは、前記第1LCIDを搬送する。
【0074】
図4は、本願実施例による通信方法の例示的なフローチャート2であり、図4に示すように、前記通信方法は、以下のステップを含む。
【0075】
ステップ401において、第1基地局が、端末機器にページングメッセージを送信し、前記第1基地局は、前記端末機器の第1通信カードに対応する基地局であり、前記ページングメッセージ内のページング原因は、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定するために前記端末機器によって使用される。
【0076】
本願実施例において、端末機器は、第1通信カードと第2通信カードとを有し、ここで、第1通信カードに対応するネットワークが第1ネットワークであり、第2通信カードに対応するネットワークが第2ネットワークである。第1ネットワークをカバーする基地局は、第1基地局(即ち、第1通信カードに対応する基地局)と呼ばれ、第1基地局はターゲット基地局とも呼ばれる。第1基地局は、端末機器にページングメッセージを送信し、当該ページングメッセージは、端末機器の第1通信カードをページングするために使用される。ここで、前記ページングメッセージ内のページング原因は、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定するために前記端末機器によって使用される。ここで、端末機器は、ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定し、前述の図2の関連する方法の説明を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0077】
ステップ402において、前記第1基地局が、前記端末機器によって送信された指示情報を受信し、前記指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0078】
本願実施例において、前記端末機器は非活性化状態にあり、前述の図2の関連する方法の状況1における方案B)又は状況2における方案C)に対応して、前記第1基地局は、前記端末機器によって送信された指示情報を受信することは、以下の方式によって実現できる。
【0079】
1、明示的指示方式:前記第1基地局が、前記端末機器によって送信されたRRC接続再開要求メッセージを受信し、前記RRC接続再開要求メッセージは第3指示情報を搬送し、前記第3指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用され、又は
2、暗黙的指示方式:前記第1基地局が、前記端末機器によって送信されたRRC接続再開要求メッセージを受信し、前記RRC接続再開要求メッセージに対応するCCCHの第1LCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0080】
ここで、暗黙的指示方式の場合、CCCHのために1つの新しいLCID(第1LCIDと呼ぶ)を定義し、この新しいLCIDは、端末機器がページングメッセージに応答しないことを指示するために使用されるか、又は端末機器がRRC接続再開を開始する目的は、端末機器がページングに応答しないことをネットワーク側に通知するためであることを指示するために使用される。具体的には、端末機器は、CCCHを介してRRC接続再開要求メッセージを送信し(即ち、RRC接続再開要求メッセージはCCCHで搬送される)、当該CCCHのLCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。それに対応して、前記RRC接続再開要求メッセージのMAC TBにおける対応するパケットヘッダは、第1パケットヘッダであり、前記第1パケットヘッダ内のLCIDは、前記第1LCIDであり、即ち、前記RRC接続再開要求メッセージのMAC TBにおける対応するパケットヘッダは、前記第1LCIDを搬送する。
【0081】
本願実施例において、第1基地局が指示情報を受信した後、前記第1基地局は、第2基地局にコンテキスト要求メッセージを送信し、前記コンテキスト要求メッセージは第4指示情報を搬送し、前記第4指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないこと、及び/又は前記第2基地局が前記端末機器のコンテキストを遷移しないことを決定するために使用され、前記第1基地局は、前記第2基地局によって送信されたコンテキスト要求失敗メッセージを受信し、前記コンテキスト要求失敗メッセージはRRCリリースメッセージを搬送し、前記第1基地局は、前記端末機器にRRCリリースメッセージを送信する。ここで、選択的に、前記第2基地局はアンカー基地局である。
【0082】
上記の技術案において、第2基地局は、コンテキスト要求メッセージを受信した後、第4指示情報に基づいて、端末機器のコンテキストを遷移しないことを決定し、第1基地局にコンテキスト要求失敗メッセージを送信し、ここで、コンテキスト要求失敗メッセージは、RRCリリースメッセージ(即ち、RRCRelease PDCP PDU)を搬送する。その後、第1基地局は端末機器にRRCリリースメッセージを送信する。
【0083】
1つの可能な方式において、前記第4指示情報は、前記第2基地局によってコアネットワーク制御プレーンネットワーク要素に転送され、前記第4指示情報は、前記コアネットワーク制御プレーンネットワーク要素が、前記第2基地局への前記端末機器のダウンリンクデータの配信を停止し、前記ダウンリンクデータをキャッシュするようコアネットワークユーザプレーンネットワーク要素に通知するために使用される。
【0084】
ここで、選択的に、前記コアネットワーク制御プレーンネットワーク要素はAMFであり、前記コアネットワークユーザプレーンネットワーク要素はUPFであり、第2基地局は、端末機器がページングに応答しないこと及び/又はデータ受信を実行しないという指示情報(即ち、第4指示情報)をAMFに通知し、AMFは、第2基地局への端末機器のダウンリンクデータの配信を停止し、端末機器のダウンリンクデータをキャッシュするようUPFに通知する。
【0085】
上記の技術案において、前記ページングメッセージは第2基地局によってトリガされ、例えば、端末機器のダウンリンクデータが第2基地局に達した場合、第2基地局は、当該端末機器に対するページングをトリガし、端末機器にページングメッセージを送信するようRNA範囲内の基地局(例えば、第1基地局)に通知する。ここで、前記ページングメッセージ内のページング原因は、コアネットワーク制御プレーンネットワーク要素によって前記第2基地局に通知される。
【0086】
ここで、選択的に、前記コアネットワーク制御プレーンネットワーク要素はAMFであり、第2基地局が、ページング原因を含むページングメッセージを送信するよう第1基地局に通知する前に、AMFは、第2基地局にページング原因を通知する。
【0087】
図5は、本願実施例による、ページングに応答しないことの基地局の決定方法の例示的なフローチャートであり、図5に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0088】
ステップ501において、アンカー基地局が、端末機器にRRCリリースメッセージを送信する。
【0089】
ここで、RRCリリースメッセージはRNA構成情報を搬送する。端末機器は、RRCリリースメッセージを受信した後、非活性化状態に入る。
【0090】
ステップ502において、端末機器がターゲット基地局にRRC接続再開要求メッセージを送信し、端末機器がページングメッセージに応答しないことを指示する。
【0091】
ここで、端末機器は、SRB0を介してターゲット基地局にRRC接続再開要求メッセージを送信し、ここで、選択的に、RRC接続再開要求メッセージは、短MAC-IとI-RNTIとを搬送する。
【0092】
ステップ503において、ターゲット基地局がアンカー基地局にコンテキスト要求メッセージを送信し、コンテキスト要求メッセージは、端末機器がページングメッセージに応答しないことを示す指示情報を搬送する。
【0093】
ステップ504において、アンカー基地局が、指示情報に基づいて、端末機器のコンテキストを遷移しないことを決定する。
【0094】
ステップ505において、アンカー基地局がターゲット基地局にコンテキスト要求失敗メッセージを送信し、コンテキスト要求失敗メッセージは、RRCリリースPDCP PDUを搬送する。
【0095】
ステップ506において、ターゲット基地局が端末機器にRRCリリースメッセージを送信する。
【0096】
ここで、ターゲット基地局は、SRB1を介して端末機器にRRCリリースメッセージを送信する。端末機器は、RRCリリースメッセージを受信した後、非活性化状態又はアイドル状態に入る。
【0097】
ステップ507において、アンカー基地局が、端末機器がページングメッセージに応答にないことを示す指示情報をAMFに送信する。
【0098】
ステップ508において、AMFは、端末機器へのダウンリンクデータの配信を停止し、ダウンリンクデータをキャッシュするようUPFに通知する。
【0099】
図6は、本願実施例による通信方法の例示的なフローチャート3であり、図6に示すように、前記通信方法は、以下のステップを含む。
【0100】
ステップ601において、端末機器が、第2ネットワークによって送信されたサービスデータを受信し、前記第2ネットワークは、前記端末機器の第2通信カードに対応するネットワークであり、前記端末機器は第1通信カードを更に有する。
【0101】
本願実施例において、端末機器は、第1通信カードと第2通信カードとを有し、ここで、第1通信カードに対応するネットワークが第1ネットワークであり、第2通信カードに対応するネットワークが第2ネットワークである。第2通信カードは接続状態にあり、端末機器は、第2通信カードに対応する第2ネットワークでサービスデータを受信し、第1通信カードはアイドル状態又は非活性化状態にあり、端末機器は、アイドル状態又は非活性化状態にある第1通信カードに対して、UE開始のMO-dataのRRC接続の確立又は再開、又はUE開始のMO-signallingのRRC接続の確立又は再開、又はUE開始の高優先度のMO-dataのRRC接続の確立又は再開を行う。
【0102】
ステップ602において、前記端末機器が、前記第1通信カードのRRC接続原因を決定し、前記RRC接続原因に基づいて、第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続再開要求メッセージを送信し、前記第1ネットワークは、前記端末機器の第1通信カードに対応するネットワークである。
【0103】
本願実施例において、端末機器のNAS層は、端末機器のAS層に対してRRC接続の確立又は再開をトリガし、前記端末機器のNAS層は、前記端末機器のAS層にRRC接続原因を送信し、前記端末機器のAS層は、前記RRC接続原因に基づいて、第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続再開要求メッセージを送信する。選択的に、前記端末機器は、前記第2ネットワークにRRC接続リリース要求メッセージを送信する。
【0104】
説明すべきこととして、上記の技術案において、端末機器のAS層は本質的には、端末機器の第1通信カードのAS層を指し、同様に、端末機器のNAS層は本質的には、端末機器の第1通信カードのNAS層を指す。
【0105】
例えば、端末機器は、USIM-Aカードを介してサービスの受信を行い、端末機器のUSIM-Bカードは、アイドル状態又は非活性化状態にあり、USIM-BカードのNAS層は、AS層にRRC接続の確立又は再開をトリガし、それにより、USIM-BカードのAS層は、USIM-Bカードに対応するネットワークに対してRRC接続の確立又は再開プロセスを開始する。更に、USIM-AカードのAS層は、USIM-Aカードに対応するネットワークに対してRRC接続リリース要求を開始する。
【0106】
上記の技術案において、第1通信カードのAS層によってAS層に送信されるRRC接続原因は、以下のような実施形態があり得る。
【0107】
1)前記RRC接続原因は、発信シグナリング(mo-Signalling)又は発信データ(MO-data)である。
【0108】
2)前記RRC接続原因は、緊急(emergency)又は高優先度アクセス(highPriorityAccess)である。
【0109】
3)前記RRC接続原因は、発信音声通話(mo-VoiceCall)、又は発信ビデオ通話(mo-VideoCall)、又は発信メッセージサービス(mo-SMS)である。
【0110】
4)前記RRC接続原因は、mps-PriorityAccess又はmcs-PriorityAccessである。
【0111】
5)前記RRC接続原因は、無線アクセスネットワーク通知領域更新(rna-Update)である。
【0112】
図7は、端末機器に適用される、本願実施例による通信装置の例示的な構成の構造図1であり、図7に示すように、前記装置は、
第1ネットワークによって送信されたページングメッセージを受信するように構成される受信ユニット701であって、前記第1ネットワークは、前記端末機器の第1通信カードに対応するネットワークである、受信ユニット701と、
前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定するように構成される決定ユニット702と、
前記ページングメッセージに応答しないと決定した場合、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを前記第1ネットワークに指示するように構成される指示ユニット703と、を備える。
【0113】
1つの可能な方式において、前記受信ユニット701は更に、第2ネットワークによって送信されたサービスデータを受信するように構成され、前記第2ネットワークは、前記端末機器の第2通信カードに対応するネットワークである。
【0114】
1つの可能な方式において、前記決定ユニット702は、前記端末機器のNAS層を介して、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定するように構成される。
【0115】
1つの可能な方式において、前記第1通信カードはアイドル状態にあり、前記装置は更に、
前記端末機器のAS層を介して、前記ページングメッセージ内のページング原因を前記端末機器のNAS層に送信するように構成される送信ユニット704を備え、
前記決定ユニット702は更に、前記端末機器のNAS層を介して、前記ページング原因に基づいて第1情報を決定するように構成され、
前記送信ユニット704は更に、前記端末機器のNAS層を介して、前記端末機器のAS層に前記第1情報を送信し、前記端末機器のAS層を介して、前記第1情報に基づいてRRC接続確立プロセスを開始するように構成される。
【0116】
1つの可能な方式において、前記第1情報は、
アクセスカテゴリ(access category)0であるアクセスカテゴリと、
着信接続(mt-Access)であるRRC接続原因と、
サービス要求メッセージであるNASメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
1つの可能な方式において、前記第1情報は、
access category 3であるアクセスカテゴリと、
発信シグナリング(mo-Signalling)であるRRC接続原因と、
NASメッセージであって、前記NASメッセージに第1指示情報が含まれ、前記第1指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示し、及び/又は前記端末機器へのページングを停止するようコアネットワークに指示するために使用される、NASメッセージと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
1つの可能な方式において、前記決定ユニット702は、前記端末機器のAS層を介して、前記アクセスカテゴリに基づいて、第1ネットワークへのアクセスが許可されるか否かを決定するように構成され、
前記送信ユニット704は、第1ネットワークへのアクセスが許可される場合、前記端末機器のAS層を介して、前記第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージを送信するように構成され、前記RRC接続確立要求メッセージは、前記RRC接続原因を搬送する。
【0119】
1つの可能な方式において、前記受信ユニット701は更に、前記端末機器のAS層を介して、前記第1ネットワークによって送信されたRRC接続確立メッセージを受信するように構成され、
前記送信ユニット704は更に、前記第1ネットワークにRRC接続確立完了メッセージを送信するように構成され、前記RRC接続確立完了メッセージは、前記NASメッセージを搬送する。
【0120】
1つの可能な方式において、前記第1通信カードは非活性化状態にあり、前記装置は更に、
前記端末機器のAS層を介して、前記ページングメッセージ内のページング原因を前記端末機器のNAS層に送信するように構成される送信ユニット704を備え、
前記決定ユニット702は更に、前記端末機器のNAS層を介して、前記ページング原因に基づいて第2情報を決定するように構成され、
前記送信ユニット704は更に、前記端末機器のNAS層を介して、前記端末機器のAS層に前記第2情報を送信し、前記端末機器のAS層を介して、前記第2情報に基づいてRRC接続再開プロセスを開始するように構成される。
【0121】
1つの可能な方式において、前記第2情報は、
access category 0であるアクセスカテゴリと、
着信接続(mt-Access)であるRRC接続原因と、
前記第1通信カードが前記ページングメッセージに応答するか否かを指示するために使用される第2指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
1つの可能な方式において、前記第2情報は、
access category 3であるアクセスカテゴリと、
発信シグナリング(mo-Signalling)であるRRC接続原因と、
前記第1通信カードが前記ページングメッセージに応答するか否かを指示するために使用される第2指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
1つの可能な方式において、前記送信ユニット704は、前記端末機器のAS層を介して、前記第1ネットワークにRRC接続再開要求メッセージを送信するように構成され、ここで、前記第2指示情報が、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示する場合、前記RRC接続再開要求メッセージは第3指示情報を搬送し、前記第3指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0124】
1つの可能な方式において、前記送信ユニット704は、前記端末機器のAS層を介して、前記第1ネットワークにRRC接続再開要求メッセージを送信するように構成され、ここで、前記第2指示情報が、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示する場合、前記RRC接続再開要求メッセージに対応するCCCHの第1LCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0125】
1つの可能な方式において、前記決定ユニット702は、前記端末機器のAS層を介して、前記ページングメッセージ内のページング原因に基づいて、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定するように構成される。
【0126】
1つの可能な方式において、前記第1通信カードは非活性化状態にあり、前記装置は更に、
前記端末機器のAS層を介して、前記第1ネットワークにRRC接続再開要求メッセージを送信するように構成される送信ユニット704を備え、ここで、前記AS層が前記ページングメッセージに応答しないと決定した場合、前記RRC接続再開要求メッセージは第3指示情報を搬送し、前記第3指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0127】
1つの可能な方式において、前記第1通信カードは非活性化状態にあり、前記装置は更に、
前記端末機器のAS層を介して、前記第1ネットワークにRRC接続再開要求メッセージを送信するように構成される送信ユニット704を備え、ここで、前記AS層が前記ページングメッセージに応答しないと決定した場合、前記RRC接続再開要求メッセージに対応するCCCHの第1LCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0128】
1つの可能な方式において、前記RRC接続再開要求メッセージのMAC TBにおける対応するパケットヘッダは、第1パケットヘッダであり、前記第1パケットヘッダ内のLCIDは、前記第1LCIDである。
【0129】
当業者であれば、本願実施例の上記の通信装置の関連説明が、本願実施例の通信方法の関連説明を参照して理解できることを理解すべきである。
【0130】
図8は、第1基地局に適用される、本願実施例による通信装置の例示的な構成の構造図2であり、図8に示すように、前記通信装置は、
端末機器にページングメッセージを送信するように構成される送信ユニット801であって、前記第1基地局は、前記端末機器の第1通信カードに対応する基地局であり、前記ページングメッセージ内のページング原因は、前記ページングメッセージに応答するか否かを決定するために前記端末機器によって使用される、送信ユニット801と、
前記端末機器によって送信された指示情報を受信するように構成される受信ユニット802と、を備え、前記指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0131】
1つの可能な方式において、前記受信ユニット802は、前記端末機器によって送信されたRRC接続再開要求メッセージを受信するように構成され、前記RRC接続再開要求メッセージは第3指示情報を搬送し、前記第3指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0132】
1つの可能な方式において、前記受信ユニット802は、前記端末機器によって送信されたRRC接続再開要求メッセージを受信するように構成され、前記RRC接続再開要求メッセージに対応するCCCHの第1LCIDは、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないことを指示するために使用される。
【0133】
1つの可能な方式において、MAC TBで搬送される前記RRC接続再開要求メッセージの対応するパケットヘッダは、第1パケットヘッダであり、前記第1パケットヘッダ内のLCIDは、前記第1LCIDである。
【0134】
1つの可能な方式において、前記送信ユニット801は更に、第2基地局にコンテキスト要求メッセージを送信するように構成され、前記コンテキスト要求メッセージは第4指示情報を搬送し、前記第4指示情報は、前記端末機器が前記ページングメッセージに応答しないこと、及び/又は前記第2基地局が、前記端末機器のコンテキストを遷移しないことを決定するために使用され、
前記受信ユニット802は更に、前記第2基地局によって送信されたコンテキスト要求失敗メッセージを受信するように構成され、前記コンテキスト要求失敗メッセージはRRCリリースメッセージを搬送し、
前記送信ユニット801は更に、前記端末機器にRRCリリースメッセージを送信するように構成される。
【0135】
1つの可能な方式において、前記第4指示情報は、前記第2基地局によってコアネットワーク制御プレーンネットワーク要素に転送され、前記第4指示情報は、前記コアネットワーク制御プレーンネットワーク要素が、前記第2基地局への前記端末機器のダウンリンクデータの配信を停止し、前記ダウンリンクデータをキャッシュするようコアネットワークユーザプレーンネットワーク要素に通知するために使用される。
【0136】
1つの可能な方式において、前記ページングメッセージは第2基地局によってトリガされ、前記ページングメッセージ内のページング原因は、コアネットワーク制御プレーンネットワーク要素によって前記第2基地局に通知される。
【0137】
1つの可能な方式において、前記第2基地局はアンカー基地局である。
【0138】
当業者であれば、本願実施例の上記の通信装置の関連説明は、本願実施例の通信方法の関連説明を参照して理解できることを理解すべきである。
【0139】
図9は、端末機器に適用される、本願実施例による通信装置の例示的な構成の構造図3であり、図9に示すように、前記装置は、
第2ネットワークによって送信されたサービスデータを受信するように構成される受信ユニット901であって、前記第2ネットワークは、前記端末機器の第2通信カードに対応するネットワークであり、前記端末機器は第1通信カードを更に有する、受信ユニット901と、
前記第1通信カードのRRC接続原因を決定するように構成される、決定ユニット902と、
前記RRC接続原因に基づいて、第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続再開要求メッセージを送信するように構成される送信ユニット903と、を備え、前記第1ネットワークは、前記端末機器の第1通信カードに対応するネットワークである。
【0140】
1つの可能な方式において、前記送信ユニット903は更に、前記端末機器のNAS層を介して、前記端末機器のAS層にRRC接続原因を送信し、前記端末機器のAS層を介して、前記RRC接続原因に基づいて、第1ネットワークにRRC接続確立要求メッセージ又はRRC接続再開要求メッセージを送信するように構成される。
【0141】
1つの可能な方式において、前記RRC接続原因は、発信シグナリング(mo-Signalling)又は発信データ(MO-data)である。
【0142】
1つの可能な方式において、前記RRC接続原因は、緊急(emergency)又は高優先度アクセス(highPriorityAccess)である。
【0143】
1つの可能な方式において、前記RRC接続原因は、発信音声通話(mo-VoiceCall)、又は発信ビデオ通話(mo-VideoCall)、又は発信メッセージサービス(mo-SMS)である。
【0144】
1つの可能な方式において、前記RRC接続原因は、mps-PriorityAccess又はmcs-PriorityAccessである。
【0145】
1つの可能な方式において、前記RRC接続原因は、無線アクセスネットワーク通知領域更新(rna-Update)である。
【0146】
1つの可能な方式において、前記送信ユニット903は更に、前記第2ネットワークにRRC接続リリース要求メッセージを送信するように構成される。
【0147】
当業者であれば、本願実施例の上記の通信装置の関連説明は、本願実施例の通信方法の関連説明を参照して理解できることを理解すべきである。
【0148】
図10は、本願の実施例による通信機器1000の例示的な構造図である。当該通信機器は端末機器であってもよいし、ネットワーク機器(第1基地局など)であってもよく、図10に示す通信機器1000は、プロセッサ1010を備え、プロセッサ1010は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0149】
例示的に、図10に示すように、通信機器1000は更に、メモリ1020を備えることができる。ここで、プロセッサ1010は、メモリ1020からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0150】
ここで、メモリ1020は、プロセッサ1010から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ1010に統合されていてもよい。
【0151】
例示的に、図10に示すように、通信機器1000は更に、トランシーバ1030を備えることができ、プロセッサ1010は、前記トランシーバ1030を制御して、他の機器と通信することができ、具体的には、他の機器に情報又はデータを送信することができ、又は他の機器によって送信された情報又はデータを受信することができる。
【0152】
ここで、トランシーバ1030は、送信機及び受信機を備えることができる。トランシーバ1030は、更に、アンテナを備えることもでき、アンテナの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0153】
例示的に、前記通信機器1000は、具体的には、本願実施例におけるネットワーク機器であり得、当該通信機器1000は、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0154】
例示的に、当該通信機器1000は、具体的には、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器であり得、当該通信機器1000は、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実現でき、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0155】
図11は、本願実施例によるチップの例示的な構造図である。図11に示すチップ1100は、プロセッサ1110を備え、プロセッサ1110は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出し実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0156】
例示的に、図11に示すように、チップ1100は更に、メモリ1120を備えることができる。ここで、プロセッサ1110は、メモリ1120からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0157】
ここで、メモリ1120は、プロセッサ1110から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ1110に統合されていてもよい。
【0158】
例示的に、当該チップ1100は更に、入力インターフェース1130を備えることができる。ここで、プロセッサ1110は、当該入力インターフェース1130を制御して、他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、他の機器又はチップによって送信された情報又はデータを取得することができる。
【0159】
例示的に、当該チップ1100は、更に、出力インターフェース1140を備えることができる。ここで、プロセッサ1110は、当該出力インターフェース1140を制御して、他の機器又はチップと通信することができ、具体的には、他の機器又はチップに、情報又はデータを出力することができる。
【0160】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該チップは、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0161】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されることができ、当該チップは、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0162】
本願実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップとも呼ばれることを理解されたい。
【0163】
図12は、本願実施例による通信システム1200の例示的なブロック図である。図12に示されたように、当該通信システム1200は、端末機器1210と、ネットワーク機器1220と、を含む。
【0164】
ここで、当該端末機器1210は、上記の方法において端末機器によって実現される対応する機能を実現するように構成されることができ、当該ネットワーク機器1220は、上記の方法においてネットワーク機器によって実現される対応する機能を実現するように構成されることができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0165】
本願実施例におけるプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路チップであり得ることを理解されたい。実現プロセスでは、上記の方法の実施例の各ステップは、ソフトウェアの形の命令又はプロセッサ内のハードウェアの集積論理回路によって完了することができる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよく、本願実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願実施例で開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接実行されてもよいし、復号化プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの従来の記憶媒体に配置できる。当該記憶媒体は、メモリに配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。
【0166】
本願実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであり得、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含み得ることを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)、又はフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用される、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であり得る。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などが利用可能である。本明細書で説明されるシステム及び方法のためのメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図することに留意されたい。
【0167】
上述のメモリは、例示的なものであり、限定的なものではないことを理解されたい。例えば、本願実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:synch link DRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などであってもよい。つまり、本願実施例におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図する。
【0168】
本願実施例は、コンピュータプログラムを記憶するように構成されるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0169】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されてもよく、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0170】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0171】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0172】
例示的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されてもよく、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0173】
例示的に、前記コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、前記コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0174】
本願実施例は、コンピュータプログラムを更に提供する。
【0175】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されてもよく、当該コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは再び説明しない。
【0176】
例示的に、前記コンピュータプログラムは、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用されてもよく、前記コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるときに、コンピュータに、本願実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0177】
当業者なら自明であるが、本明細書で開示される実施例を参照して説明された各実施例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現できる。これらの機能がハードウェアの形で実行されるか、ソフトウェアの形で実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約条件によって決定される。専門技術者は、各特定の用途に応じて異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本願の保護範囲を超えると見なすべきではない。
【0178】
当業者なら自明であるが、説明の便宜上及び簡潔さのために、上記に説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスは、上記の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0179】
本願で提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方法で実現できることを理解されたい。例えば、上記で説明された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現では、他の分割方法を採用することができ、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせるか又は別のシステムに統合してもよく、その一部の特徴を無視するか実行しなくてもよい。更に、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実現することができ、装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的又は機械的な形であってもよく、他の形であってもよい。
【0180】
前記別個の部品として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもされなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットであってもなくてもよく、すなわち、1箇所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際のニーズに従って、その中の一部又はすべてのユニットを選択して、本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0181】
更に、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットは、個別に独立した物理的ユニットであってもよく、又は2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0182】
前記機能が、ソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質的な部分、又は先行技術に寄与する部分、又は当該技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)に、本願の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0183】
上記は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されない。本願に開示される技術的範囲内で当業者が容易に想到し得る変更又は置換は、すべて本願の保護範囲に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12