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特許7588281コミュニティシステムおよびコミュニティ処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-13
(45)【発行日】2024-11-21
(54)【発明の名称】コミュニティシステムおよびコミュニティ処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20241114BHJP
   G06F 16/35 20190101ALI20241114BHJP
   G06F 40/279 20200101ALI20241114BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06F16/35
G06F40/279
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2024554228
(86)(22)【出願日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 JP2024006763
【審査請求日】2024-09-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500404029
【氏名又は名称】クオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】武田 隆
【審査官】山崎 雄司
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-161135(JP,A)
【文献】特開2023-174558(JP,A)
【文献】特開2020-154696(JP,A)
【文献】特開2022-126523(JP,A)
【文献】特開2002-259285(JP,A)
【文献】国際公開第2016/027364(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 16/35
G06F 40/279
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コミュニティサイト上で複数のユーザによって投稿される複数の投稿情報を記憶する投稿情報記憶部と、
所定のトリガ条件を満たすまでに上記投稿情報記憶部に記憶された複数の投稿情報をそれぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、上記1以上のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿するサマライズ投稿部とを備え
上記サマライズ投稿部は、上記複数の投稿情報のそれぞれに対してその内容に応じたカテゴリを生成し、上記複数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合に、上記サマライズ投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿する一方、上記複数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられない場合には上記サマライズ投稿情報を生成しない
ことを特徴とするコミュニティシステム。
【請求項2】
上記サマライズ投稿部は、同じカテゴリが与えられた投稿情報群が複数組存在する場合に、上記サマライズ投稿情報を生成することを特徴とする請求項に記載のコミュニティシステム。
【請求項3】
上記サマライズ投稿情報は、上記カテゴリの名称、上記カテゴリの説明文、および上記カテゴリに属する投稿情報の例示の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のコミュニティシステム。
【請求項4】
コミュニティサイト上で複数のユーザによって投稿される複数の投稿情報を記憶する投稿情報記憶部と、
所定のトリガ条件を満たすまでに上記投稿情報記憶部に記憶された複数の投稿情報をそれぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、上記1以上のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿するサマライズ投稿部と、
所与のキーワードをもとに、当該キーワードに関連する投稿情報を生成し、生成したキーワード関連投稿情報を上記コミュニティサイト上に投稿するキーワード関連投稿部とを備え、
上記サマライズ投稿部は、上記キーワード関連投稿情報に対する返信として上記複数のユーザによって投稿される投稿情報をもとに上記サマライズ投稿情報を生成する
ことを特徴とするコミュニティシステム。
【請求項5】
上記所与のキーワードをもとに派生キーワードを生成する派生キーワード生成部を更に備え、
上記キーワード関連投稿部は、上記所与のキーワードおよび上記派生キーワード生成部により生成された上記派生キーワードを含む複数のキーワードのうち少なくとも1つのキーワードをもとに上記キーワード関連投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿する
ことを特徴とする請求項に記載のコミュニティシステム。
【請求項6】
上記所定のトリガ条件は、上記キーワード関連投稿情報に対する返信として上記複数のユーザによって投稿される投稿情報の数が閾値に達するという条件であることを特徴とする請求項に記載のコミュニティシステム。
【請求項7】
上記サマライズ投稿部により生成されたカテゴリを示すキーワードを設定するカテゴリキーワード設定部を更に備え、
上記キーワード関連投稿部は更に、上記カテゴリキーワード設定部により設定されたカテゴリキーワードをもとに上記キーワード関連投稿情報を生成する
ことを特徴とする請求項4または5に記載のコミュニティシステム。
【請求項8】
上記カテゴリキーワード設定部により設定されたカテゴリキーワードをもとに派生キーワードを生成する第2の派生キーワード生成部を更に備え、
上記キーワード関連投稿部は、上記カテゴリキーワード設定部により設定された上記カテゴリキーワードおよび上記第2の派生キーワード生成部により生成された上記派生キーワードを含む複数のキーワードのうち少なくとも1つのキーワードをもとに上記キーワード関連投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿する
ことを特徴とする請求項に記載のコミュニティシステム。
【請求項9】
上記カテゴリキーワード設定部は、上記サマライズ投稿部により生成された複数のカテゴリの中から何れかのカテゴリを選択し、当該選択したカテゴリを示すカテゴリキーワードを設定する請求項に記載のコミュニティシステム。
【請求項10】
上記キーワード関連投稿部は、
任意に設定された初期キーワードを上記所与のキーワードとして用いて上記キーワード関連投稿情報を生成する第1モードと、
上記カテゴリキーワード設定部により設定された上記カテゴリキーワードをもとに上記キーワード関連投稿情報を生成する第2モードとを有し、
上記第1モードから上記第2モードへと切り替えて実行する
ことを特徴とする請求項に記載のコミュニティシステム。
【請求項11】
上記サマライズ投稿部は、上記サマライズ投稿情報の生成と同じタイミングで上記キーワード関連投稿部が生成する上記キーワード関連投稿情報であって、上記サマライズ投稿情報に含まれる複数のカテゴリの何れかと同じカテゴリに関する上記キーワード関連投稿情報の紹介情報を、上記サマライズ投稿情報に含ませることを特徴とする請求項10に記載のコミュニティシステム。
【請求項12】
上記サマライズ投稿部は、上記サマライズ投稿情報に含まれる複数のカテゴリの何れかと、当該サマライズ投稿情報の生成と同じタイミングで上記キーワード関連投稿部が上記キーワード関連投稿情報を生成する際に使用したキーワードに対応するカテゴリとが一致するか否かを判定し、一致する場合に、上記キーワード関連投稿情報の紹介情報を上記サマライズ投稿情報に含ませることを特徴とする請求項11に記載のコミュニティシステム。
【請求項13】
コミュニティサイト上で複数のユーザによって投稿される複数の投稿情報を記憶する投稿情報記憶部と、
所定のトリガ条件を満たすまでに上記投稿情報記憶部に記憶された複数の投稿情報をそれぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、上記1以上のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿するサマライズ投稿部とを備え
上記サマライズ投稿部は、上記複数の投稿情報のそれぞれに対してその内容に応じたカテゴリを生成し、上記複数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合に、上記サマライズ投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿する一方、上記複数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられない場合には上記サマライズ投稿情報を生成しない
ことを特徴とするコミュニティ処理装置。
【請求項14】
コミュニティサイト上で複数のユーザによって投稿される複数の投稿情報を記憶する投稿情報記憶部と、
所定のトリガ条件を満たすまでに上記投稿情報記憶部に記憶された複数の投稿情報をそれぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、上記1以上のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成して上記コミュニティサイト上に投稿するサマライズ投稿部と、
所与のキーワードをもとに、当該キーワードに関連する投稿情報を生成し、生成したキーワード関連投稿情報を上記コミュニティサイト上に投稿するキーワード関連投稿部とを備え、
上記サマライズ投稿部は、上記キーワード関連投稿情報に対する返信として上記複数のユーザによって投稿される投稿情報をもとに上記サマライズ投稿情報を生成する
ことを特徴とするコミュニティ処理装置。
【請求項15】
上記サマライズ投稿部により生成されたカテゴリを示すキーワードを設定するカテゴリキーワード設定部を更に備え、
上記キーワード関連投稿部は更に、上記カテゴリキーワード設定部により設定されたカテゴリキーワードをもとに上記キーワード関連投稿情報を生成する
ことを特徴とする請求項14に記載のコミュニティ処理装置。
【請求項16】
上記キーワード関連投稿部は、
任意に設定された初期キーワードを上記所与のキーワードとして用いて上記キーワード関連投稿情報を生成する第1モードと、
上記カテゴリキーワード設定部により設定された上記カテゴリキーワードをもとに上記キーワード関連投稿情報を生成する第2モードとを有し、
上記第1モードから上記第2モードへと切り替えて実行する
ことを特徴とする請求項15に記載のコミュニティ処理装置。
【請求項17】
上記サマライズ投稿部は、上記サマライズ投稿情報の生成と同じタイミングで上記キーワード関連投稿部が生成する上記キーワード関連投稿情報であって、上記サマライズ投稿情報に含まれる複数のカテゴリの何れかと同じカテゴリに関する上記キーワード関連投稿情報の紹介情報を、上記サマライズ投稿情報に含ませることを特徴とする請求項16に記載のコミュニティ処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニティシステムおよびコミュニティ処理装置に関し、特に、コンピュータおよび複数のユーザがコミュニティサイト上に発言を投稿してコミュニケーションを行うことができるように成されたシステムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上におけるコミュニケーションツールとして、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の活用が進み、多くのユーザがSNS内において種々の情報発信を行っている。SNS内にはグループ(コミュニティあるいはサークルとも呼ばれる)が形成され、当該グループに参加するユーザどうしで自由に情報交換をすることが可能となっている。SNS上にはテーマごとに定められた複数のグループが形成されることもあり、ユーザは自分の趣味や関心に合ったグループを選択して参加することも可能である。
【0003】
このような背景のもと、コミュニティでの情報交換等を支援するシステムが種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1には、あるコミュニティから別のコミュニティに対して自動的に有効な情報を提供できるようにし、コミュニティ間にわたる知識の共有を効率よく図ることを目的としたシステムが開示されている。また、特許文献2には、コミュニティでの話題が随時変化していてもユーザが希望の話題を扱っているコミュニティに的確に参加することを可能にすることを目的としたシステムが開示されている。
【0004】
特許文献1に記載のシステムでは、議論の場となる仮想コミュニティを複数管理し、各クライアント端末から各仮想コミュニティに投稿されるメッセージを話題毎に分類、蓄積する。また、仮想コミュニティ内に蓄積されているメッセージ群を話題毎に総括したまとめ情報(会話(スレッド)に対する結論)を仮想コミュニティ毎に管理する。そして、所定の仮想コミュニティのまとめ情報を、当該所定の仮想コミュニティと議論が類似すると判定された他の仮想コミュニティに対して提供する。
【0005】
特許文献2に記載のシステムでは、クライアント装置から所定のコミュニティに向けて継続的に送信される複数の投稿データに基づき、所定のコミュニティでの話題に対して分類を継続的に付与し、付与した分類を示す情報を、所定のコミュニティにアクセスするクライアント装置に出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2002-342347 号公報
【文献】特開2006-227711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
コミュニティに参加するユーザにとって、またコミュニティを運営する事業者にとって、ソーシャルメディアの利用目的は様々であるが、何れの場合にも共通して望まれるのは、コミュニティの活性化である。しかしながら、上記特許文献1,2に記載のシステムは何れも、コミュニティを活性化させる仕組みを提供するものではない。
【0008】
すなわち、特許文献1に記載のシステムは、所定のコミュニティで議論された結果のまとめ情報を他のコミュニティに提供するものであり、一のコミュニティ内での情報交換を活性化させるものではない。また、特許文献2に記載のシステムは、コミュニティに参加するユーザに対して随時変化する話題の分類を提示することよって、話題が希望に合わなくなったユーザに対してコミュニティからの離脱を促す作用を奏するものであり、コミュニティ内での情報交換を活性化させるものではない。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ソーシャルメディアのコミュニティを活性化させる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した課題を解決するために、本発明では、コミュニティサイト上で所定のトリガ条件を満たすまでに投稿された複数の投稿情報をそれぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、当該1以上のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成し、当該サマライズ投稿情報をコミュニティサイト上に投稿するようにしている。
【発明の効果】
【0011】
上記のように構成した本発明によれば、ユーザは、コミュニティサイト内でどのようなカテゴリの投稿が行われているか、つまり実際に行われている投稿の多様なカテゴリを認識することができ、新たな発見や気づきを得ることができる。そして、その中に興味のあるカテゴリがあれば、そのカテゴリの投稿に対して返信をするなどしてコミュニケーションを広げていくことができる。これにより、コミュニティ内でのコミュニケーションを活性化させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1の実施形態によるコミュニティシステムの全体構成例を示す図である。
図2】第1の実施形態によるサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態においてサマライズ投稿部により投稿されるサマライズ投稿情報の一例を示す図である。
図4】第1の実施形態によるサーバ装置の動作例を説明するための図である。
図5】第1の実施形態のサーバ装置により実行される処理の例を示すフローチャートである。
図6】第2の実施形態によるサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。
図7A】第2の実施形態によるサーバ装置の第1モードの動作例を説明するための図である。
図7B】第2の実施形態によるサーバ装置の第2モードの動作例を説明するための図である。
図8】第3の実施形態によるサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。
図9】第3の実施形態によるサーバ装置の処理タイミングを模式的に示す図である。
図10】第3の実施形態においてサマライズ投稿部により投稿されるサマライズ投稿情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるコミュニティシステムの全体構成例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態のコミュニティシステムは、サーバ装置10(特許請求の範囲のコミュニティ処理装置に相当)および複数のユーザ端末20を備えて構成される。サーバ装置10とユーザ端末20との間は、インターネットや携帯電話網などの通信ネットワーク30を介して接続される。
【0014】
第1の実施形態のコミュニティシステムは、サーバ装置10によりオンライン上の仮想空間に形成されたコミュニティサイト内で、サーバ装置10のコンピュータおよびユーザ端末20を使用するユーザが自由な発言を投稿することによってコミュニケーションを行うことを可能としたものである。ユーザは、自らが起点となって往信の投稿をすることもできるし、コンピュータからの投稿情報や他のユーザからの投稿情報に対して返信の投稿をすることもできる。コンピュータも、自らが起点となって往信の投稿をすることもあるし、ユーザからの投稿情報に対して返信の投稿をすることもある。
【0015】
図2は、第1の実施形態によるサーバ装置10の機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、第1の実施形態によるサーバ装置10は、機能構成として、初期キーワード登録部101、派生キーワード生成部102、キーワード関連投稿部103、投稿情報受信部104およびサマライズ投稿部105を備えている。また、第1の実施形態によるサーバ装置10は、記憶媒体として、キーワード記憶部11および投稿情報記憶部12を備えている。
【0016】
上記機能ブロック101~105は、ハードウェアまたはソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えば、上記機能ブロック101~105は、CPU、RAM、ROMなどを備えて構成されたマイクロコンピュータの制御により、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。CPUに加えてDSP(Digital Signal Processor)などを用いてもよい。
【0017】
初期キーワード登録部101は、コンピュータが起点となって往信の投稿を行う際の投稿文の生成に使用する初期キーワード(特許請求の範囲の「所与のキーワード」に相当)を登録する。例えば、ユーザ端末20の1つを使用するコミュニティサイトの管理者がユーザ端末20から任意のキーワードを指定し、これを初期キーワード登録部101が受け付けて初期キーワードとしてサーバ装置10に登録する。
【0018】
あるいは、初期キーワード登録部101が任意のキーワードを発生させ、それを初期キーワードとして登録するようにしてもよい。その発生方法の一例として、多数のキーワードが記録された辞書データベースからランダムに1つのキーワードを抽出するようにしてもよい。あるいは、キーワードを回答してもらうための質問文を大規模言語モデル(LLM)にプロンプトとして投入し、その結果としてLLMから出力されるキーワードを初期キーワードとして用いるようにしてもよい。このとき初期キーワード登録部101は、所定のテンプレート文章を用いて質問文を生成する。あらかじめ用意するテンプレート文章は1つでもよいし、複数でもよく、テンプレート文章が複数ある場合はその中から何れかを選択して使用する。
【0019】
初期キーワード登録部101は、定期または非定期で初期キーワードの登録を実行する。例えば、毎日1回ずつまたは2日に1回ずつなどの間隔で初期キーワードの登録を実行する。1回につき登録する初期キーワードの数は任意であるが、例えば1つとする。
【0020】
派生キーワード生成部102は、初期キーワード登録部101により初期キーワードが登録される都度、その初期キーワードをもとに1つ以上の派生キーワードを生成する。派生キーワード生成部102により生成される派生キーワードは、投稿文の生成に使用される。派生キーワードは、初期キーワードと関連性を有する単語であり、例えば初期キーワードに対する類義語、連想語、共起語などである。
【0021】
派生キーワードの生成方法の一例として、多数の類義語や連想語の関係性を記録した辞書データベースを参照して、初期キーワードに対する類義語または連想語を抽出するようにしてもよい。あるいは、文章データベースに記憶された多数の文章を解析することにより、初期キーワードに対する共起語を検出するようにしてもよい。この場合の文章データベースとして、投稿情報記憶部12を用いるようにしてもよい。
【0022】
あるいは、派生キーワードを回答してもらうための質問文をLLMにプロンプトとして投入し、その結果としてLLMから出力されるキーワードを派生キーワードとして用いるようにしてもよい。このとき派生キーワード生成部102は、初期キーワード登録部101により登録された初期キーワードと所定のテンプレート文章とを用いて質問文を生成する。あらかじめ用意するテンプレート文章は1つでもよいし、複数でもよく、テンプレート文章が複数ある場合はその中から何れかを選択して使用する。
【0023】
派生キーワード生成部102は、生成した派生キーワードをその生成元の初期キーワードと共にキーワード記憶部11に記憶する。上述したように、初期キーワードの登録が繰り返し実行され、初期キーワードが登録される都度1つ以上の派生キーワードが生成されるので、キーワード記憶部11には多くのキーワードが逐次記憶されていく。このとき、キーワード記憶部11に既に記憶されているキーワードと同じキーワードについては、追加して記憶しなくてもよい。あるいは、既に記憶されているキーワードと同じキーワードか否かによらず、生成タイミングごとに区分して逐次キーワードを記憶していくようにしてもよい。
【0024】
第1の実施形態において、派生キーワード生成部102を備えることは必須ではないが、投稿文の生成に使用されるキーワードのバリエーションが増えるという点で、派生キーワード生成部102を備えることが好ましい。特に、初期キーワード登録部101においてコミュニティサイトの管理者が指定した単語を初期キーワードとして登録する場合には、派生キーワード生成部102により派生キーワードを生成することが有効である。
【0025】
キーワード関連投稿部103は、キーワード記憶部11に記憶された複数のキーワード(初期キーワード登録部101により登録された初期キーワードおよび派生キーワード生成部102により生成された派生キーワードを含む)もとに、投稿文の投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿(往信)する。以下、この投稿情報をキーワード関連投稿情報という。キーワード関連投稿部103により投稿されたキーワード関連投稿情報は、コミュニティサイト上に表示され、ユーザ端末20においてユーザが閲覧可能な状態とされる。
【0026】
なお、派生キーワード生成部102を省略した場合、キーワード記憶部11には初期キーワード登録部101により繰り返し登録される複数の初期キーワードのみが記憶されることになる。この場合キーワード関連投稿部103は、キーワード記憶部11に記憶された複数の初期キーワードもとに、投稿文の投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿することになる。
【0027】
キーワード関連投稿部103は、例えば、キーワード記憶部11にキーワードが記憶されるタイミングごとに、キーワード関連投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。例えば、キーワード関連投稿部103は、投稿文を回答してもらうための質問文をLLMにプロンプトとして投入し、その結果としてLLMから出力される投稿文をキーワード関連投稿情報として用いるようにしてもよい。このときキーワード関連投稿部103は、キーワード記憶部11から抽出するキーワードと所定のテンプレート文章とを用いて質問文を生成する。あらかじめ用意するテンプレート文章は1つでもよいし、複数でもよく、テンプレート文章が複数ある場合はその中から何れかを選択して使用する。
【0028】
ここで、キーワード関連投稿部103は、キーワード記憶部11に記憶されている複数のキーワードの中から何れかを選択し、選択したキーワードを用いてキーワード関連投稿情報を生成する。1回につき選択するキーワードの数は任意であるが、例えば1つとする。また、1回につき1つのキーワードから生成するキーワード関連投稿情報の数は任意であるが、例えば1つとする。すなわち、一例としてキーワード関連投稿部103は、キーワード記憶部11にキーワードが記憶されるタイミングごとに、キーワード記憶部11から1つのキーワードを抽出し、抽出したキーワードを用いて1つのキーワード関連投稿情報を生成する。
【0029】
投稿情報受信部104は、コミュニティサイト上で複数のユーザによってユーザ端末20から投稿される複数の投稿情報を受信する。投稿情報受信部104は、ユーザ端末20から投稿情報を受信する都度、それを投稿情報記憶部12に逐次記憶していく。なお、図2には機能ブロックとして図示していないが、投稿情報記憶部12に記憶された投稿情報はコミュニティサイト上に表示され、ユーザ端末20においてユーザが閲覧可能な状態とされる。
【0030】
投稿情報受信部104がユーザ端末20から受信する投稿情報には、ユーザ自らが起点となって往信する第1タイプの投稿情報と、キーワード関連投稿部103により投稿されたキーワード関連投稿情報に対して返信する第2タイプの投稿情報と、他のユーザから投稿された投稿情報に対して返信する第3タイプの投稿情報とが含まれる。投稿情報受信部104が受信する投稿情報は、どのタイプの投稿情報であるかを識別可能な情報を含んでいる。
【0031】
サマライズ投稿部105は、所定のトリガ条件を満たすまでに投稿情報記憶部12に記憶された複数の投稿情報を、それぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、当該1以上のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。生成するカテゴリは、例えば投稿情報が取り挙げている話題である。サマライズ投稿部105により投稿されたサマライズ投稿情報は、コミュニティサイト上に表示され、ユーザ端末20においてユーザが閲覧可能な状態とされる。
【0032】
サマライズ投稿部105が処理対象とする投稿情報は、上述した第2タイプの投稿情報、つまりキーワード関連投稿部103により投稿されたキーワード関連投稿情報に対する返信として複数のユーザによって投稿される投稿情報(以下、対コンピュータ返信投稿情報ということがある)である。
【0033】
トリガ条件とは、サマライズ投稿部105が後述するサマライズ投稿情報を生成するトリガとして満たすべき条件である。例えば、キーワード関連投稿情報に対する返信として複数のユーザによって投稿される対コンピュータ返信投稿情報の数が閾値(例えば、5個等の所定数)に達することを、サマライズ投稿情報を生成するためのトリガ条件とすることが可能である。
【0034】
この場合、サマライズ投稿部105は、キーワード関連投稿情報が投稿されてから最初に5個の対コンピュータ返信投稿情報が投稿された時点で、その5個の投稿情報を対象として分類を実行する。その後、さらに5個の対コンピュータ返信投稿情報が投稿された時点で、その5個の投稿情報を対象として分類を更に実行する。以降、このような分類処理を5個ずつの対コンピュータ返信投稿情報を単位として順次続けていく。
【0035】
対コンピュータ返信投稿情報が所定数以上投稿されるということは、キーワード関連投稿情報に対して興味・関心・共感を示しているユーザが所定数以上いることを意味し、サマライズ投稿情報をもとにしてコミュニケーションを更に発展させていくことができる可能性を有しているものと考えられる。逆に、対コンピュータ返信投稿情報の投稿数が所定数に満たない場合は、キーワード関連投稿情報に対して興味・関心・共感を示しているユーザの数が少なく、コミュニケーションを更に発展させていくことが難しい状況であると考えられる。そこで、対コンピュータ返信投稿情報の投稿数をトリガ条件としてサマライズ投稿情報を生成するようにしている。
【0036】
ここで、サマライズ投稿部105は、複数の投稿情報のそれぞれに対して、その内容に応じたカテゴリを生成する。例えば、サマライズ投稿部105は、カテゴリを付与してもらうための質問文をLLMにプロンプトとして投入し、その結果としてLLMから出力されるカテゴリを、複数の投稿情報に対するカテゴリとして用いる。このときサマライズ投稿部105は、トリガ条件を満たすごとに投稿情報記憶部12から読み出される複数の投稿情報と所定のテンプレート文章とを用いて質問文を生成する。あらかじめ用意するテンプレート文章は1つでもよいし、複数でもよく、テンプレート文章が複数ある場合はその中から何れかを選択して使用する。
【0037】
例えば5個の投稿情報を単位として分類を実行する場合、5個の投稿情報に対して生成されたカテゴリが全て異なって5種類のカテゴリが付与される第1ケースと、5個未満の投稿情報に対して生成されたカテゴリが同一となって2種類、3種類または4種類のカテゴリが付与される第2ケースと、5個の投稿情報に対して生成されたカテゴリが全て同じとなって1種類のカテゴリが付与される第3ケースとが生じ得る。
【0038】
サマライズ投稿部105は、複数の投稿情報に対して与えられたカテゴリが全て同じ(生成されたカテゴリが1つのみ)ではなく、複数のカテゴリが与えられた場合、つまり第1ケースまたは第2ケースの場合に、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。複数のカテゴリが生成された場合にサマライズ投稿情報を生成して投稿することにより、1つのキーワード関連投稿情報に対して複数のユーザから返信された対コンピュータ返信投稿情報が多様な話題に関するものであることをユーザに認知させることができる。すなわち、コミュニティサイト上で交わされている様々な話題をユーザに知らしめることができる。
【0039】
コミュニティサイト上に投稿するサマライズ投稿情報は、カテゴリの名称、カテゴリの説明文、およびカテゴリに属する投稿情報の例示の少なくとも1つを含む。例えば、複数のカテゴリの名称を一覧としてまとめた情報をサマライズ投稿情報とすることが可能である。
【0040】
あるいは、サマライズ投稿情報は、複数のカテゴリの名称と、各カテゴリに属する対コンピュータ返信投稿情報の例示とを含むものとしてもよい。例示する対コンピュータ返信投稿情報は、その全文であってもよいし、一部を切り取ったものであってもよい。例えば、例示する最大の文字数を決めておき、その文字数の範囲内で対コンピュータ返信投稿情報の先頭からコピーした情報をサマライズ投稿情報に含ませるようにすることが可能である。
【0041】
あるいは、サマライズ投稿情報は、複数のカテゴリの名称と、各カテゴリに属する対コンピュータ返信投稿情報の例示と、各カテゴリの説明文とを含むものとしてもよい。この例の場合、サマライズ投稿部105は、例えば、カテゴリの付与と説明文の作成とを依頼する質問文をLLMにプロンプトとして投入し、その結果としてLLMから出力されるカテゴリ名および説明文と、対コンピュータ返信投稿情報の例示とを用いてサマライズ投稿情報を生成するようにしてもよい。
【0042】
別の生成方法として、サマライズ投稿部105は、カテゴリの生成と説明文の生成とを2段階に分けて実行するようにしてもよい。例えば、サマライズ投稿部105は、第1段階の処理として、トリガ条件を満たすごとに投稿情報記憶部12から読み出される複数の対コンピュータ返信投稿情報と所定のテンプレート文章とを用いて、カテゴリの付与を依頼する質問文を生成してLLMにプロンプトとして投入することによって1つ以上のカテゴリを生成する。サマライズ投稿部105は、続く第2段階の処理として、第1段階の処理で生成された複数のカテゴリごとに、そのカテゴリに属する1つ以上の対コンピュータ返信投稿情報とカテゴリ名と所定のテンプレート文章とを用いて、説明文の付与を依頼する質問文を生成してLLMにプロンプトとして投入することにより、各カテゴリの説明文を生成する。
【0043】
図3は、サマライズ投稿部105により投稿されるサマライズ投稿情報の一例を示す図である。図3に例示するサマライズ投稿情報は、カテゴリの名称31と、各カテゴリの説明文32と、各カテゴリに属する対コンピュータ返信投稿情報の例示33とを含む。
【0044】
なお、サマライズ投稿部105は、複数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合という条件に加えて、複数の投稿情報に対して共通に与えられたカテゴリが含まれているという条件を満たす場合、つまり第2ケースの場合にのみ、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿するようにしてもよい。この場合、1つのカテゴリに含まれる投稿情報の個数をサマライズ投稿情報に記録するようにしてもよい。このように、複数のユーザが同じ話題について投稿している状況が含まれる場合にのみサマライズ投稿情報を投稿することにより、複数のユーザが共通に興味を持っている同質性のカテゴリをサマライズ投稿情報によってユーザに認知させることができる。
【0045】
また、第2ケースの中でも特に、同じカテゴリが与えられた投稿情報群が複数組存在する場合、あるいは、複数の投稿情報に対して共通に与えられたカテゴリのみが含まれている場合に限定してサマライズ投稿情報を生成するようにしてもよい。前者は、2個の投稿情報と2個の投稿情報と1個の投稿情報との組み合わせで3種類のカテゴリが生成される場合と、2個の投稿情報と3個の投稿情報との組み合わせで2種類のカテゴリが生成される場合とに限ってサマライズ投稿情報を生成するという意味である。後者は、2個の投稿情報と3個の投稿情報との組み合わせで2種類のカテゴリが生成される場合に限ってサマライズ投稿情報を生成するという意味である。前者の場合において、2個の投稿情報と2個の投稿情報とから生成された2種類のカテゴリに関してのみサマライズ投稿情報を生成するようにしてもよい。このようにすれば、複数のユーザが共通に興味を持っている同質性のカテゴリのみをサマライズ投稿情報によってユーザに認知させることができる。
【0046】
なお、サマライズ投稿部105は、キーワード関連投稿部103によりキーワード関連投稿情報が投稿されてから所定時間以内に所定数の対コンピュータ返信投稿情報が投稿されなかった場合、そのキーワード関連投稿情報に関してサマライズ投稿情報の生成処理は実行しないようにしてもよい。サマライズ投稿情報が一度投稿された後は、直近でサマライズ投稿情報が投稿されたタイミングから所定時間以内に所定数の対コンピュータ返信投稿情報が投稿されなかった場合に、そのキーワード関連投稿情報に関してサマライズ投稿情報の生成処理を中止するようにしてもよい。
【0047】
図4は、以上のように構成した第1の実施形態によるサーバ装置10の動作例を説明するための図である。図4において、初期キーワード登録部101は、1つの初期キーワードKW0を登録する。初期キーワードKW0が登録されると、派生キーワード生成部102は、初期キーワードKW0をもとに1つ以上の派生キーワードKW1~KWm(m≧1)を生成する。初期キーワード登録部101および派生キーワード生成部102は、このような処理を繰り返し実行し、キーワードKW0~KWmの組を逐次キーワード記憶部11に記憶していく。
【0048】
キーワード関連投稿部103は、キーワードがキーワード記憶部11に記憶されるタイミングごとに、その時点でキーワード記憶部11に記憶されている複数のキーワード(複数組のキーワードKW0~KWm)の中から何れか1つのキーワードKWiを選択し、選択したキーワードKWiを用いてキーワード関連投稿情報を生成する。そして、生成したキーワード関連投稿情報をコミュニティサイト上に投稿する。
【0049】
投稿情報受信部104は、キーワード関連投稿情報に対する返信として複数のユーザによってユーザ端末20から投稿される対コンピュータ返信投稿情報1~n(n≧1)を順次受信する。投稿情報受信部104は、コミュニティサイト上で複数のユーザによって投稿される第1タイプから第3タイプの投稿情報を受信しているが、キーワード関連投稿情報に対して返信された第2タイプの対コンピュータ返信投稿情報1~nを識別して認識する。
【0050】
サマライズ投稿部105は、キーワード関連投稿情報に対して返信された所定数(例えば、5個)の対コンピュータ返信投稿情報を投稿情報受信部104にて受信するごとに、当該所定数の投稿情報を1以上のカテゴリに分類し、所定数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合に、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。
【0051】
図4の例では、最初の5個の対コンピュータ返信投稿情報1~5から2つのカテゴリC1-1,C1-2を生成し、当該2つのカテゴリC1-1,C1-2に関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報S1を生成した例を示している。また、図4では、次の5個の対コンピュータ返信投稿情報6~10から3つのカテゴリC2-1~C2-3を生成し、当該3つのカテゴリC2-1~C2-3に関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報S2を生成した例を示している。
【0052】
図5は、第1の実施形態のサーバ装置10により実行される処理の例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、1つの初期キーワードが登録されたことを起点として実行される処理の流れを示している。
【0053】
まず、初期キーワード登録部101は、1つの初期キーワードを登録する(ステップS1)。初期キーワードが登録されると、派生キーワード生成部102は、その登録された初期キーワードをもとに1つ以上の派生キーワードを生成し(ステップS2)、生成した派生キーワードをその生成元の初期キーワードと共にキーワード記憶部11に記憶する(ステップS3)。
【0054】
続いて、キーワード関連投稿部103は、この時点でキーワード記憶部11に記憶されている複数のキーワードの中から何れか1つのキーワードを選択する。そして、選択したキーワードを用いてキーワード関連投稿情報を生成し、生成したキーワード関連投稿情報をコミュニティサイト上に投稿する(ステップS4)。
【0055】
その後、サマライズ投稿部105は、キーワード関連投稿情報に対する返信として投稿情報受信部104により受信される対コンピュータ返信投稿情報が所定数に達したか否かを判定する(ステップS5)。対コンピュータ返信投稿情報の受信が所定数に達したと判定した場合、サマライズ投稿部105は、当該所定数の投稿情報を1以上のカテゴリに分類し、所定数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合に、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する(ステップS6)。その後、処理はステップS5に戻る。
【0056】
ステップS6からステップS5に戻った後、サマライズ投稿部105は、キーワード関連投稿情報に対する返信として投稿情報受信部104により受信される対コンピュータ返信投稿情報が更に所定数に達したか否かを判定する。対コンピュータ返信投稿情報の受信が所定数に達したと判定した場合、サマライズ投稿部105は、その所定数の投稿情報を対象としてサマライズ投稿情報を生成し、コミュニティサイト上に投稿する(ステップS6)。以下同様に、サマライズ投稿部105は、所定数の対コンピュータ返信投稿情報を受信する都度、サマライズ投稿情報を生成して投稿する。
【0057】
ステップS5において、対コンピュータ返信投稿情報の受信がまだ所定数に達していないと判定した場合、サマライズ投稿部105は、サマライズ投稿情報をまだ1回も投稿していない段階ではステップS4でキーワード関連投稿情報が投稿されたタイミングから所定時間が経過したか、サマライズ投稿情報を一度投稿した後の段階ではステップS6でサマライズ投稿情報を投稿したタイミングから所定時間が経過したかを判定する(ステップS7)。
【0058】
ここで、所定時間がまだ経過していない場合、処理はステップS5に戻る。一方、所定時間が経過した場合は、サマライズ投稿部105は、サマライズ投稿情報の生成処理を中止し(ステップS8)、図5に示すフローチャートの処理を終了する。なお、ステップS7では、サマライズ投稿情報を一度投稿したか否かによらず、キーワード関連投稿情報が投稿されたタイミングから所定時間が経過したか否かを判定するようにしてもよい。
【0059】
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、コミュニティサイト上で所定のトリガ条件を満たすまでに投稿された複数の対コンピュータ返信投稿情報をそれぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、当該複数の対コンピュータ返信投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合に、複数のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿するようにしている。
【0060】
このように構成した第1の実施形態によれば、ユーザは、コミュニティサイト内でキーワード関連投稿情報に対する返信してどのようなカテゴリの投稿が行われているか、つまり実際に行われている対コンピュータ返信投稿情報の多様なカテゴリを認識することができ、新たな発見や気づきを得ることができる。そして、その中に興味のあるカテゴリがあれば、そのカテゴリの対コンピュータ返信投稿情報に対して返信をするなどしてコミュニケーションを広げていくことができる。これにより、コミュニティ内でのコミュニケーションを活性化させることが可能となる。
【0061】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。第2の実施形態によるコミュニティシステムの全体構成は、図1と同様である。ただし、サーバ装置10に代えてサーバ装置10Aを用いる。
【0062】
図6は、第2の実施形態によるサーバ装置10Aの機能構成例を示すブロック図である。この図6において、図2に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0063】
図6に示すように、第2の実施形態によるサーバ装置10Aは、機能構成として、図2に示したキーワード関連投稿部103およびサマライズ投稿部105に代えてキーワード関連投稿部103Aおよびサマライズ投稿部105Aを備えている。また、第2の実施形態によるサーバ装置10Aは、機能構成として、カテゴリキーワード設定部111および第2の派生キーワード生成部112を更に備えている。また、第2の実施形態によるサーバ装置10Aは、記憶媒体として、第2のキーワード記憶部13を更に備えている。
【0064】
図6に示す機能ブロックも図2に示した機能ブロックと同様、ハードウェアまたはソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えば、上記機能ブロックは、CPU、RAM、ROMなどを備えて構成されたマイクロコンピュータの制御により、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。CPUに加えてDSPなどを用いてもよい。
【0065】
キーワード関連投稿部103Aは、初期キーワード登録部101により登録された初期キーワードを所与のキーワードとして用いてキーワード関連投稿情報を生成する第1モードと、サマライズ投稿部105Aにより生成されたカテゴリを示すキーワード(以下、カテゴリキーワードという)をもとにキーワード関連投稿情報を生成する第2モードとを有し、第1モードから第2モードへと切り替えてキーワード関連投稿情報の生成処理を実行する。第1モードから第2モードへ切り替えた後、サマライズ投稿部105Aによりカテゴリが生成される限りにおいて、キーワード関連投稿部103Aは第2モードの処理を1回以上繰り返し実行する。第1モードおよび第2モードで実行するキーワード関連投稿部103Aの処理内容は第1の実施形態と同様である。
【0066】
サマライズ投稿部105Aは、第1モード時にキーワード関連投稿部103Aにより投稿されたキーワード関連投稿情報に対する返信としてユーザ端末20から投稿された対コンピュータ返信投稿情報を対象として、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。これに加え、サマライズ投稿部105Aは、第2モード時にキーワード関連投稿部103Aにより投稿されたキーワード関連投稿情報に対する返信としてユーザ端末20から投稿された対コンピュータ返信投稿情報を対象として、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。第1モードおよび第2モードで実行するサマライズ投稿部105Aの処理内容は第1の実施形態と同様である。
【0067】
カテゴリキーワード設定部111は、第1モードおよび第2モードの処理時においてサマライズ投稿部105Aにより生成されたカテゴリを示すカテゴリキーワードを設定する。サマライズ投稿部105Aにより生成されたカテゴリが複数ある場合は、その中から何れか1つのカテゴリを選択し、選択したカテゴリを示すカテゴリキーワードを設定する。
【0068】
選択するカテゴリは任意である。ただし、サマライズ投稿情報が生成されたカテゴリに限定する。例えば、サマライズ投稿情報が生成された複数のカテゴリから1つのカテゴリをランダムに選択することが可能である。あるいは、複数の投稿情報が含まれるカテゴリを優先的に選択するようにしてもよい。複数の投稿情報が含まれるカテゴリは、複数のユーザが共通して取り挙げている話題であり、コミュニケーションが更に発展していく可能性が高いことを示しているものと考えられる。
【0069】
カテゴリを示すキーワードは、例えばカテゴリ名である。サマライズ投稿部105Aにより生成されるサマライズ投稿情報の中にカテゴリの説明文が含まれる場合は、当該説明文から抽出する単語をカテゴリキーワードとして設定するようにしてもよい。なお、初期キーワードの登録から始まる第1モードの処理およびそれに続く1回以上の第2モードの処理において、カテゴリキーワードとして設定するキーワードは、初期キーワードとは異なる単語、一連の処理の中で既にカテゴリキーワードとして設定されたことのある単語とは異なる単語とするのが好ましい。
【0070】
第2の派生キーワード生成部112は、カテゴリキーワード設定部111によりカテゴリキーワードが設定される都度、そのカテゴリキーワードをもとに1つ以上の派生キーワードを生成する。第2の派生キーワード生成部112が生成する派生キーワードは、カテゴリキーワードと関連性を有する単語である。第2の派生キーワード生成部112は、カテゴリキーワードに対する類義語、連想語、共起語に代えてまたは加えて、カテゴリキーワードに対する下位概念の単語を生成する。派生キーワードの生成方法は、派生キーワード生成部102と同様でよい。
【0071】
第2の派生キーワード生成部112は、生成した派生キーワードをその生成元のカテゴリキーワードと共に第2のキーワード記憶部13に記憶する。第2モードの処理が繰り返し実行されると、カテゴリキーワード設定部111によりカテゴリキーワードが設定される都度1つ以上の派生キーワードが生成されるので、第2のキーワード記憶部13には多くのキーワードが逐次記憶されていく。
【0072】
第2の実施形態においても派生キーワード生成部102および第2の派生キーワード生成部112を備えることは必須ではないが、投稿文の生成に使用されるキーワードのバリエーションが増えるという点で、派生キーワード生成部102および第2の派生キーワード生成部112を備えることが好ましい。派生キーワード生成部102および第2の派生キーワード生成部112を備える場合、キーワード関連投稿部103Aは以下のように処理を実行する。
【0073】
すなわち、キーワード関連投稿部103Aは、第1モードにおいて、初期キーワード登録部101および派生キーワード生成部102の処理によってキーワード記憶部11に記憶されたキーワードをもとに、キーワード関連投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。また、キーワード関連投稿部103Aは、第2モードにおいて、カテゴリキーワード設定部111および第2の派生キーワード生成部112の処理によって第2のキーワード記憶部13に記憶されたキーワードをもとに、キーワード関連投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。
【0074】
図7Aおよび図7Bは、以上のように構成した第2の実施形態によるサーバ装置10Aの動作例を説明するための図である。図7Aは第1モードの動作例を示し、図7Bは第2モードの動作例を示している。なお、符号の末尾にある[1]は第1モードを意味し、[2]は第2モードを意味する。図7Aに示す第1モードの動作例は、図4に示した第1の実施形態の動作例と同じである。
【0075】
図7Aにおいて、初期キーワード登録部101は、1つの初期キーワードKW0[1]を登録する。初期キーワードKW0[1]が登録されると、派生キーワード生成部102は、初期キーワードKW0[1]をもとに1つ以上の派生キーワードKW1[1]~KWm[1](m≧1)を生成する。初期キーワード登録部101および派生キーワード生成部102は、このような処理を繰り返し実行し、キーワードKW0[1]~KWm[1]の組を逐次キーワード記憶部11に記憶していく。
【0076】
キーワード関連投稿部103Aは、キーワードがキーワード記憶部11に記憶されるタイミングごとに、その時点でキーワード記憶部11に記憶されている複数のキーワード(複数組のキーワードKW0[1]~KWm[1])の中から何れか1つのキーワードKWi[1]を選択し、選択したキーワードKWi[1]を用いてキーワード関連投稿情報を生成する。そして、生成したキーワード関連投稿情報をコミュニティサイト上に投稿する。
【0077】
投稿情報受信部104は、キーワード関連投稿情報に対する返信として複数のユーザによってユーザ端末20から投稿される対コンピュータ返信投稿情報1~n(n≧1)を順次受信する。投稿情報受信部104は、コミュニティサイト上で複数のユーザによって投稿される第1タイプから第3タイプの投稿情報を受信しているが、初期キーワードKW0[1]をもとに投稿されたキーワード関連投稿情報に対して返信された第2タイプの対コンピュータ返信投稿情報1~nを識別して認識する。
【0078】
サマライズ投稿部105Aは、キーワード関連投稿情報に対して返信された所定数(例えば、5個)の対コンピュータ返信投稿情報を投稿情報受信部104にて受信するごとに、当該所定数の投稿情報を1以上のカテゴリに分類し、所定数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合に、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。
【0079】
図7Aの例では、最初の5個の対コンピュータ返信投稿情報1~5から2つのカテゴリC1-1[1],C1-2[1]を生成し、当該2つのカテゴリC1-1[1],C1-2[1]に関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報S1[1]を生成した例を示している。また、図7Aでは、次の5個の対コンピュータ返信投稿情報6~10から3つのカテゴリC2-1[1]~C2-3[1]を生成し、当該3つのカテゴリC2-1[1]~C2-3[1]に関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報S2[1]を生成した例を示している。
【0080】
図7Bにおいて、カテゴリキーワード設定部111は、第1モードにおいてサマライズ投稿部105Aにより生成された複数のカテゴリC1-1[1],C1-2[1]、C2-1[1]~C2-3[1]、・・・の中から任意に何れか1つのカテゴリを選択し、選択したカテゴリを示すキーワードをカテゴリキーワードKW0[2]として設定する。図7Bの例では、カテゴリC1-2[1]を選択してカテゴリキーワードKW0[2]を設定した状態を示している。
【0081】
カテゴリキーワードKW0[2]が設定されると、第2の派生キーワード生成部112は、カテゴリキーワードKW0[2]をもとに1つ以上の派生キーワードKW1[2]~KWp[2](p≧1)を生成する。カテゴリキーワード設定部111および第2の派生キーワード生成部112は、サマライズ投稿部105Aによりカテゴリが生成されるごとにこのような処理を繰り返し実行し、キーワードKW0[2]~KWp[2]の組を逐次第2のキーワード記憶部13に記憶していく。
【0082】
キーワード関連投稿部103Aは、キーワードが第2のキーワード記憶部13に記憶されるタイミングごとに、その時点で第2のキーワード記憶部13に記憶されている複数のキーワード(複数組のキーワードKW0[2]~KWp[2])の中から何れか1つのキーワードKWj[2]を選択し、選択したキーワードKWj[2]を用いてキーワード関連投稿情報を生成する。そして、生成したキーワード関連投稿情報をコミュニティサイト上に投稿する。
【0083】
投稿情報受信部104は、キーワード関連投稿情報に対する返信として複数のユーザによってユーザ端末20から投稿される対コンピュータ返信投稿情報1~q(q≧1)を順次受信する。投稿情報受信部104は、コミュニティサイト上で複数のユーザによって投稿される第1タイプから第3タイプの投稿情報を受信しているが、カテゴリキーワードKW0[2]をもとに投稿されたキーワード関連投稿情報に対して返信された第2タイプの対コンピュータ返信投稿情報1~qを識別して認識する。
【0084】
サマライズ投稿部105Aは、キーワード関連投稿情報に対して返信された所定数(例えば、5個)の対コンピュータ返信投稿情報を投稿情報受信部104にて受信するごとに、当該所定数の投稿情報を1以上のカテゴリに分類し、所定数の投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合に、サマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。
【0085】
図7Bの例では、最初の5個の対コンピュータ返信投稿情報1~5から3つのカテゴリC1-1[2]~C1-3[2]を生成し、当該3つのカテゴリC1-1[2]~C1-3[2]に関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報S1[2]を生成した例を示している。また、図7Bでは、次の5個の対コンピュータ返信投稿情報6~10から2つのカテゴリC2-1[2],C2-2[2]を生成し、当該2つのカテゴリC2-1[2],C2-2[2]に関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報S2[2]を生成した例を示している。
【0086】
図示は省略しているが、カテゴリキーワード設定部111は、第2モードの1回目の処理においてサマライズ投稿部105Aにより生成された複数のカテゴリC1-1[2]~C1-3[2]、C2-1[2],C2-2[2]、・・・の中から任意に何れか1つのカテゴリを選択し、選択したカテゴリを示すキーワードを新たなカテゴリキーワードKW0[2]として設定する。そして、図7Bと同様の処理を再実行する。以降、例えば直近でサマライズ投稿情報が投稿されたタイミングから所定時間以内に所定数の対コンピュータ返信投稿情報が投稿されるという条件を満たす限りにおいて、図7Bに示す第2モードの処理が繰り返し実行される。
【0087】
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、キーワード関連投稿部103Aの処理モードとして、初期キーワードをもとにキーワード関連投稿情報を生成して投稿する第1モードと、サマライズ投稿部105Aにより生成されたカテゴリを示すカテゴリキーワードをもとにキーワード関連投稿情報を生成して投稿する第2モードとを有し、第1モードから第2モードへと切り替えて実行するとともに、所定の条件を満たす限りにおいて第2モードの処理を繰り返し実行するようにしている。
【0088】
これにより、複数のユーザがキーワード関連投稿情報に興味・関心・共感を示して返信した対コンピュータ返信投稿情報をもとにサマライズ投稿情報を1回生成して投稿するだけでなく、サマライズ投稿情報の生成の際に付与されたカテゴリを示すキーワードをもとにキーワード関連投稿情報が再度投稿されるので、複数のユーザが興味・関心・共感を示しているカテゴリに関するキーワード関連投稿情報をもとに会話の場の広がりを提供することができ、コミュニケーションを更に発展させていくことができる。
【0089】
ここで、カテゴリキーワードから派生キーワードを生成する際に、カテゴリキーワードに対する下位概念の派生キーワードも生成するので、カテゴリキーワードで示される話題を更に深堀りしていくようなコミュニケーションを促すキーワード関連投稿情報を投稿することも可能となる。これにより、話題を拡げるだけでなく、1つの話題について掘り下げて議論をするようなコミュニケーションが行われていくことも期待できるようになる。
【0090】
また、カテゴリキーワードをもとに新たに投稿されたキーワード関連投稿情報に対して複数のユーザから返信された対コンピュータ返信投稿情報をもとにサマライズ投稿情報が再度投稿されるので、ユーザに対して新たな発見や気づきを与えることができる機会を増やすことができ、ここから更にコミュニケーションを発展させていくことができる。
【0091】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。第3の実施形態によるコミュニティシステムの全体構成は、図1と同様である。ただし、サーバ装置10に代えてサーバ装置10Bを用いる。第3の実施形態は、第2の実施形態を更に応用したものである。
【0092】
図8は、第3の実施形態によるサーバ装置10Bの機能構成例を示すブロック図である。この図8において、図6に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0093】
図8に示すように、第3の実施形態によるサーバ装置10Bは、機能構成として、図6に示したキーワード関連投稿部103Aおよびサマライズ投稿部105Aに代えてキーワード関連投稿部103Bおよびサマライズ投稿部105Bを備えている。
【0094】
図8に示す機能ブロックも、ハードウェアまたはソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えば、上記機能ブロックは、CPU、RAM、ROMなどを備えて構成されたマイクロコンピュータの制御により、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。CPUに加えてDSPなどを用いてもよい。
【0095】
第3の実施形態において、キーワード関連投稿部103Bは、第1モードの処理と第2モードの1回目の処理とを交互に切り替えて実行する。例えば、第1モードの処理と第2モードの1回目の処理とを1日ごとに交互に切り替えて実行する。第2モードの2回目以降の処理は順次実行する。
【0096】
また、第1モードおよび第2モードのそれぞれにおいて、投稿情報受信部104までの処理と、サマライズ投稿部105Bの処理とを1日ごとに交互に切り替えて実行する。このとき、サマライズ投稿部105Bの処理を行うタイミングと、その処理によって生成されるカテゴリに関するキーワード関連投稿情報の投稿に対して実行される投稿情報受信部104までの処理を行うタイミングとを同じとする。「同じタイミング」の意味については後述する。
【0097】
図9は、以上の処理タイミングを模式的に示す図である。図9に示すように1日目は、第1モードの処理として、初期キーワード登録部101、派生キーワード生成部102、キーワード関連投稿部103Bおよび投稿情報受信部104の処理を行う。
【0098】
2日目は、1日目の処理で投稿情報記憶部12に記憶された複数の対コンピュータ返信投稿情報を対象として、第1モードの続きとしてサマライズ投稿部105Bの処理を行うとともに、第2モードの処理として、カテゴリキーワード設定部111、第2の派生キーワード生成部112、キーワード関連投稿部103Bおよび投稿情報受信部104の処理を行う。
【0099】
3日目は、2日目の処理で第2の投稿情報記憶部13に記憶された複数の対コンピュータ返信投稿情報を対象として、第2モードの続きとしてサマライズ投稿部105Bの処理を行うとともに、第2モードの処理として、カテゴリキーワード設定部111、第2の派生キーワード生成部112、キーワード関連投稿部103Bおよび投稿情報受信部104の処理を行う。また、新たに第1モードの処理として、初期キーワード登録部101、派生キーワード生成部102、キーワード関連投稿部103Bおよび投稿情報受信部104の処理も行う。
【0100】
以降、4日目以降も同様の処理を繰り返していく。
【0101】
第3の実施形態において、サマライズ投稿部105Bは、生成するサマライズ投稿情報に含まれる複数のカテゴリの何れかと、当該サマライズ投稿情報の生成と同じタイミングでキーワード関連投稿部103Bがキーワード関連投稿情報を生成する際に使用したキーワードに対応するカテゴリとが一致する場合に、キーワード関連投稿情報の紹介情報をサマライズ投稿情報に含ませる。同じタイミングとは、図9のように1日置きに処理を行う場合は「同じ日」という意味である。
【0102】
このサマライズ投稿部105Bの処理を図9に即して説明する。サマライズ投稿部105Bは、2日目の処理時において、第1モードの処理として2日目に生成するサマライズ投稿情報に含まれる複数のカテゴリの何れかと、1回目の第2モードの処理としてキーワード関連投稿部103Bが2日目にキーワード関連投稿情報を生成する際に使用したキーワードに対応するカテゴリとが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、キーワード関連投稿情報の紹介情報を含んだサマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。
【0103】
また、サマライズ投稿部105Bは、3日目の処理時において、1回目の第2モードの処理として3日目に生成するサマライズ投稿情報に含まれる複数のカテゴリの何れかと、キーワード関連投稿部103Bが2回目の第2モードの処理として3日目にキーワード関連投稿情報を生成する際に使用したキーワードに対応するカテゴリとが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に、キーワード関連投稿情報の紹介情報を含んだサマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿する。
【0104】
第1の実施形態で詳述したように、サマライズ投稿部105Bがサマライズ投稿情報を生成する際、カテゴリは生成するものの、そのカテゴリを含んだサマライズ投稿情報は生成しない場合がある。また、キーワード関連投稿部103Bがキーワード関連投稿情報を生成する際、その時点までにキーワード記憶部11または第2のキーワード記憶部13に記憶されている複数のキーワードの中から何れか1つを選択してキーワード関連投稿情報を生成する。このため、サマライズ投稿部105Bが生成するサマライズ投稿情報に含まれる複数のカテゴリの何れかと、キーワード関連投稿部103Bがキーワード記憶部11,13から選択したキーワードに対応するカテゴリとが一致するとは限らない。
【0105】
そこで、サマライズ投稿部105Bはカテゴリの一致判定を行い、キーワード関連投稿情報のカテゴリがサマライズ投稿情報に含まれるカテゴリと一致する場合に、サマライズ投稿情報の中に同じカテゴリに関するキーワード関連投稿情報の紹介情報を含ませて、キーワード関連投稿情報に対してユーザが返信しやすい状況を構築する。
【0106】
紹介情報は、例えばキーワード関連投稿情報の投稿に対するリンク情報とすることが可能である。このようにすれば、ユーザはリンク情報を辿ってキーワード関連投稿情報を容易に閲覧することができ、それに対する返信も行いやすくなる。なお、リンク情報に代えてまたは加えて、キーワード関連投稿情報の投稿文そのものまたは要約文などを紹介情報として用いるようにしてもよい。
【0107】
図10は、キーワード関連投稿情報の紹介情報が組み込まれたサマライズ投稿情報の例を示す図である。なお、この図10において、図3に示したサマライズ投稿情報に含まれる構成要素と同一の要素には同一の符号を付している。図10に例示するサマライズ投稿情報は、カテゴリの名称31、カテゴリの説明文32およびカテゴリに属する対コンピュータ返信投稿情報の例示33に加えて、キーワード関連投稿情報の紹介情報34が含まれている。
【0108】
以上のように構成した第3の実施形態によれば、サマライズ投稿情報により紹介されているカテゴリに関するキーワード関連投稿情報が、サマライズ投稿情報に紹介情報として組み込まれる形で投稿されるので、サマライズ投稿情報の閲覧により興味を持ったカテゴリのキーワード関連投稿情報にアクセスしやすい環境をユーザに提供することができる。
【0109】
また、第3の実施形態によれば、第1モードの処理と第2モードの処理とが同じタイミング(同じ日)に並行して実行されるので、第1モードの処理によって投稿されるキーワード関連投稿情報によって話題の幅を広げてユーザ参加の間口を広げるのと同時に、第2モードの処理によって投稿されるキーワード関連投稿情報によって掘り下げた話題を提供してより深い発言を促すことができる。
【0110】
なお、上記第1~第3の実施形態では、複数の対コンピュータ返信投稿情報に対して複数のカテゴリが与えられた場合(第1ケースまたは第2ケースの場合)にサマライズ投稿情報を生成する例について説明したが、複数の投稿情報に対して生成されたカテゴリが全て同じとなって1つのカテゴリのみが付与される第3ケースにおいてもサマライズ投稿情報を生成するようにしてもよい。
【0111】
この場合、ユーザがキーワード関連投稿情報に対してどのような発言をしても必ずサマライズ投稿情報の生成対象とされる。このため、ユーザは、自分の発言がサマライズ投稿情報の対象から外されるという心配を持つことなく安心して対コンピュータ返信投稿情報を投稿することができる。これにより、ユーザが躊躇することなく発言できる環境を提供することができ、コミュニティサイトでのコミュニケーションを活性化させることに寄与する。
【0112】
また、上記第1~第3の実施形態では、キーワード記憶部11,13に記憶された複数のキーワードの中から何れか1つを選択して1つのキーワード関連投稿情報を生成する例について説明したが、2つ以上のキーワードを選択して2つ以上のキーワード関連投稿情報を生成するようにしてもよい。例えば、第3の実施形態において、サマライズ投稿部105により生成されたカテゴリの1つに基づいてカテゴリキーワード設定部111により設定されたカテゴリキーワードを用いて第1のキーワード関連投稿情報を生成するとともに、その時点までに第2のキーワード記憶部13に記憶されている複数のキーワードから1つを選択して第2のキーワード関連投稿情報を生成するようにしてもよい。
【0113】
このように構成した場合、サマライズ投稿部105により生成されるサマライズ投稿情報に含まれるカテゴリの何れかと、第1のキーワード関連投稿情報に対応するカテゴリとが必ず同じタイミングで一致することになるので、第1のキーワード関連投稿情報の紹介情報を組み込んでサマライズ投稿情報を生成するようにすることが可能である。また、これと並行して、第2のキーワード記憶部13に蓄積されている任意のカテゴリに関連するキーワードを用いて第2のキーワード関連投稿情報を投稿することもできる。
【0114】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0115】
10,10A,10B サーバ装置
11 キーワード記憶部
12 投稿情報記憶部
13 第2のキーワード記憶部
20 ユーザ端末
101 初期キーワード登録部
102 派生キーワード生成部
103,103A,103B キーワード関連投稿部
104 投稿情報受信部
105,105A,105B サマライズ投稿部
111 カテゴリキーワード設定部
112 第2の派生キーワード生成部
【要約】
コミュニティサイト上で所定のトリガ条件を満たすまでに投稿された複数の投稿情報をそれぞれの内容に応じて1以上のカテゴリに分類し、当該1以上のカテゴリに関する情報を一覧としてまとめたサマライズ投稿情報を生成してコミュニティサイト上に投稿するサマライズ投稿部105を備え、コミュニティサイト内でどのようなカテゴリの投稿が行われているか、実際に行われている投稿の多様なカテゴリをユーザが認識できようにすることにより、それをもとに更にコミュニケーションを広げていき、コミュニティ内でのコミュニケーションを活性化させることができるようにする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
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図10