IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図1
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図2
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図3
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図4
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図5
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図6
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図7
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図8
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図9
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図10
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図11
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図12
  • 特許-プログラム、及び、端末装置 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】プログラム、及び、端末装置
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20241115BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20241115BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20241115BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20241115BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241115BHJP
【FI】
F25D23/00 301Z
F25D11/00 101B
H04M11/00 301
G06F3/0481
G06Q50/10
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2024025184
(22)【出願日】2024-02-22
(62)【分割の表示】P 2020124378の分割
【原出願日】2020-07-21
(65)【公開番号】P2024061730
(43)【公開日】2024-05-08
【審査請求日】2024-03-21
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小柳 智之
(72)【発明者】
【氏名】中川 雅至
(72)【発明者】
【氏名】垣内 翔太
(72)【発明者】
【氏名】帆足 正和
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 優
【審査官】庭月野 恭
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-238343(JP,A)
【文献】特開2014-066374(JP,A)
【文献】特開2003-056962(JP,A)
【文献】特開2007-292421(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0160994(US,A1)
【文献】特開2019-143953(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 1/00-31/00
H04M 11/00
G06F 3/0481
G06Q 50/10
G16Y 10/80
G16Y 40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える端末装置の制御部を、
表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
通信装置の設置場所の季節冬である際に前記通信装置の動作モードを第3モードにするための第6情報、及び、前記設置場所を設定するための第7情報を含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、して機能させ、
前記選択部は、
前記設置場所が設定され、且つ、現在の季節が冬である場合、前記第6情報を含む一方で前記第7情報が含まない前記候補を選択し、
前記設置場所が設定されていない場合、前記第7情報を含む一方で前記第6情報を含まない前記候補を選択し、
前記表示制御部は、
前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する、
プログラム。
【請求項2】
前記複数の情報は、気象警報が発令されている際に前記通信装置の動作モードを第4モードにするための第8情報を含み、
前記選択部は、前記設置場所が設定され、且つ、気象警報が発令されている場合、前記第8情報を含む前記候補を選択し、
前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補に前記第8情報が含まれる場合、前記第6情報及び前記第7情報より優先して前記第8情報を前記特定領域に表示する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
表示部を備える端末装置の制御部を、
表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
通信装置の設置場所で気象警報が発令されている際に前記通信装置の動作モードを第4モードにするための第8情含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、して機能させ、
前記選択部は、
前記設置場所が設定され、且つ、前記気象警報が発令されている場合、前記第8情報を含む記候補を選択し、
前記表示制御部は、
前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する、
プログラム。
【請求項4】
前記複数の情報は、前記通信装置の設置場所の季節が冬である際に前記通信装置の動作モードを第3モードにするための第6情報を含み、
前記選択部は、前記設置場所が設定され、且つ、現在の季節が冬である場合に、前記第6情報を含む前記候補を選択し、
前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補に前記第6情報が含まれる場合、前記第6情報より優先して前記第8情報を前記特定領域に表示する、
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記複数の情報は、食品を取得可能な食品取得可能先にユーザーが位置する際に前記通信装置の動作モードを第2モードにするための第3情報、及び前記食品取得可能先を設定するための第4情報を含み、
前記選択部は、前記食品取得可能先が設定され、且つ、前記ユーザーが前記食品取得可能先に位置している場合、前記第3情報を含む一方で前記第4情報を含まない前記候補を選択し、
前記食品取得可能先が設定されていない場合、前記第4情報を含む一方で前記第3情報を含まない前記候補を選択し、
前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補に前記第3情報が含まれる場合、前記第3情報よりも優先して前記第8情報を前記特定領域に表示する、
請求項2から4のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記複数の情報は、前記通信装置が設けられる自宅から外出した際に前記通信装置の動作モードを第1モードにするための第1情報、及び前記自宅の位置を設定するための第2情報を含み、
前記選択部は、前記自宅の位置が設定され、且つ、ユーザーが前記自宅から外出している場合、前記第1情報を含む一方で前記第2情報を含まない前記候補を選択し、
前記自宅の位置が設定されていない場合、前記第2情報を含む一方で前記第1情報を含まない前記候補を選択し、
前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補に前記第1情報が含まれる場合、前記第1情報よりも優先して前記第8情報を前記特定領域に表示する、
請求項2から5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記複数の情報は、前記通信装置の制御に係わる情報でない第5情報を含み、
前記選択部は、前記第5情報を含む候補を選択する、
請求項1から6のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記表示制御部は、
前記選択部が選択した前記候補から1の情報を前記特定領域に表示する、
請求項1から7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記表示部は、タッチパネルであり、
前記表示制御部は、前記表示画面に対する所定のタッチ操作を前記タッチパネルにより検出した場合、前記特定領域に表示する情報を前記所定の優先順位に従って切り替える、
請求項8の記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記端末装置にインストール可能なアプリケーションプログラムである、
請求項1から9のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
表示部と、
表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
通信装置の設置場所の季節が冬である際に前記通信装置の動作モードを第3モードにするための第6情報、及び、前記設置場所を設定するための第7情報を含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、を備え、
前記選択部は、
前記設置場所が設定され、且つ、現在の季節が冬である場合、前記第6情報を含む一方で前記第7情報が含まない前記候補を選択し、
前記設置場所が設定されていない場合、前記第7情報を含む一方で前記第6情報を含まない前記候補を選択し、
前記表示制御部は、
前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する、
端末装置。
【請求項12】
表示部と、
表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、
通信装置の設置場所で気象警報が発令されている際前記通信装置の動作モードを第4モードにするための第8情含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、を備え、
前記選択部は、
前記設置場所が設定され、且つ、前記気象警報が発令されている場合、前記第8情報を含む記候補を選択し、
前記表示制御部は、
前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する、
端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、及び、端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末装置によって通信装置を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1は、通信装置として冷蔵庫を端末装置によって制御する技術を開示する。
特許文献1は、冷蔵庫を制御するアプリケーションがインストールされた端末装置によって、製氷に係わる設定を冷蔵庫に対して行える技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-046093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、端末装置の表示領域を有効に利用しつつ、ユーザーにとって有用な情報を提供できるプログラム、及び、端末装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示におけるプログラムは、表示部を備える端末装置の制御部を、表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、通信装置の設置場所の季節冬である際に前記通信装置の動作モードを第3モードにするための第6情報、及び、前記設置場所を設定するための第7情報を含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、して機能させ、前記選択部は、前記設置場所が設定され、且つ、現在の季節が冬である場合、前記第6情報を含む一方で前記第7情報が含まない前記候補を選択し、前記設置場所が設定されていない場合、前記第7情報を含む一方で前記第6情報を含まない前記候補を選択し、前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する。
【0006】
本開示におけるプログラムは、表示部を備える端末装置の制御部を、表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、通信装置の設置場所で気象警報が発令されている際に前記通信装置の動作モードを第4モードにするための第8情含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、して機能させ、前記選択部は、前記設置場所が設定され、且つ、前記気象警報が発令されている場合、前記第8情報を含む記候補を選択し、前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する。
【0007】
本開示における端末装置は、表示部と、表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、通信装置の設置場所の季節が冬である際に前記通信装置の動作モードを第3モードにするための第6情報、及び、前記設置場所を設定するための第7情報を含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、を備え、前記選択部は、前記設置場所が設定され、且つ、現在の季節が冬である場合、前記第6情報を含む一方で前記第7情報が含まない前記候補を選択し、前記設置場所が設定されていない場合、前記第7情報を含む一方で前記第6情報を含まない前記候補を選択し、前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する。
【0008】
本開示における端末装置は、表示部と、表示画面を前記表示部に表示させる表示制御部と、通信装置の設置場所で気象警報が発令されている際前記通信装置の動作モードを第4モードにするための第8情含む複数の情報から、前記表示画面の特定領域に表示させる候補を選択する選択部と、を備え、前記選択部は、前記設置場所が設定され、且つ、前記気象警報が発令されている場合、前記第8情報を含む記候補を選択し、前記表示制御部は、前記選択部が選択した前記候補を所定の優先順位に従って前記特定領域に表示する。
【発明の効果】
【0009】
本開示におけるプログラム、及び、端末装置は、表示する情報の候補を状況に応じて数を減らすと共に状況に応じた種類にでき、また、候補を所定の優先順位に従って表示することで表示画面の特定領域を有効に利用して候補を表示できる。よって、端末装置の表示領域を有効に利用しつつ、ユーザーにとって有用な情報を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】冷蔵庫制御システムの構成を示す図
図2】冷蔵庫、端末装置、及び、冷蔵庫制御サーバーの機能的構成を示すブロック図
図3】アプリUIのホーム画面の一例を示す図
図4】通知カードの説明図
図5】端末装置の動作を示すフローチャート
図6】選択処理における端末装置の動作を示すフローチャート
図7】通知カードの説明図
図8】選択処理における端末装置の動作を示すフローチャート
図9】通知カードの説明図
図10】選択処理における端末装置の動作を示すフローチャート
図11】冷蔵庫制御システムの構成、及び、冷蔵庫制御システムの各部の機能的構成を示す図
図12】通知カードの説明図
図13】選択処理における端末装置の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本開示の基礎となった知見等)
上記従来技術に記載のアプリケーションのようなプログラムは、一般に種々の機能を有していたり機能の拡充が行われたりするため、ユーザーに提供する情報量が多い。しかしながら、端末装置の表示領域は有限の領域であるため、ユーザーに提供する情報量が多ければ多いほど、端末装置の情報表示に関して工夫を要する。ここで、ユーザーに提供する情報を絞り込んで、表示する情報量を減らすことが考えられるが、単に絞り込むだけでは、ユーザーにとって不要な情報が提供され得る。
そこで、本開示は、端末装置の表示領域を有効に利用しつつ、ユーザーにとって有用な情報を提供できるプログラム、及び、端末装置を提供する。
【0012】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態1)
以下、図1図6を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
図1は、冷蔵庫制御システム1000の構成を示す図である。
【0014】
冷蔵庫制御システム1000は、冷蔵庫1のユーザーPが使用する端末装置2が、グローバルネットワークGNを介して冷蔵庫1を制御するシステムである。グローバルネットワークGNは、インターネット、電話網、その他の通信網を含む。
冷蔵庫1は、「通信装置」の一例に対応する。
【0015】
冷蔵庫制御システム1000は、冷蔵庫1を備える。図1では、冷蔵庫1は、ユーザーPの自宅Hに設置されている。冷蔵庫1は、前面が開口した主箱体10を備え、主箱体10には、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び、野菜室15が形成されている。冷蔵室11の前面の開口部には、回転式の左ドア11A及び右ドア11Bが設けられている。製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び、野菜室15のそれぞれには、食品を収容する引出12A、13A、14A、15Aが設けられている。
【0016】
本実施形態の冷蔵庫1は、ユーザーPの自宅Hに設置された通信インターフェース装置4と通信接続し、通信インターフェース装置4を介して冷蔵庫制御サーバー3と通信する。
【0017】
通信インターフェース装置4は、グローバルネットワークGNに接続し、グローバルネットワークGNに接続する冷蔵庫制御サーバー3と通信する。通信インターフェース装置4は、冷蔵庫1をグローバルネットワークGNに接続するためのインターフェース装置として機能する。また、通信インターフェース装置4は、端末装置2と通信接続を確立している場合、端末装置2をグローバルネットワークGNに接続するためのインターフェース装置として機能する。通信インターフェース装置4は、モデムに係る機能や、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能等の機能を有する。通信インターフェース装置4は、冷蔵庫1と、グローバルネットワークGNに接続する冷蔵庫制御サーバー3との間で送受信されるデータを転送する。また、通信インターフェース装置4は、通信接続を確立する端末装置2と、グローバルネットワークGNに接続する冷蔵庫制御サーバー3との間で送受信されるデータを転送する。
【0018】
冷蔵庫制御システム1000は、タッチパネル22を有する端末装置2を備える。端末装置2は、例えばスマートフォンやタブレット端末により構成され、冷蔵庫1のユーザーPに使用される。端末装置2は、冷蔵庫1を制御するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。以下の説明では、冷蔵庫1を制御するためのアプリケーションプログラムを、「冷蔵庫制御アプリ」といい「213」の符号を付す。
タッチパネル22は、「表示部」の一例に対応する。また、冷蔵庫制御アプリ213は、「プログラム」と「アプリケーションプログラム」との一例に対応する。
【0019】
図1では、在宅するユーザーPを点線で示し、自宅Hから外出したユーザーPを実線で示している。端末装置2は、在宅するユーザーPに使用される場合、冷蔵庫制御アプリ213の機能によって、通信インターフェース装置4を介して、或いは通信インターフェース装置4を介さずに、グローバルネットワークGNに接続する冷蔵庫制御サーバー3と通信して、冷蔵庫1を制御する。また、端末装置2は、自宅Hから外出したユーザーPに使用される場合、冷蔵庫制御アプリ213の機能によって、通信インターフェース装置4を介すことなく、グローバルネットワークGNに接続する冷蔵庫制御サーバー3と通信して、冷蔵庫1を制御する。
【0020】
冷蔵庫制御システム1000は、冷蔵庫制御サーバー3を備える。冷蔵庫制御サーバー3は、冷蔵庫1を制御するサーバー装置であり、グローバルネットワークGNに接続する。なお、各図では、冷蔵庫制御サーバー3を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしも冷蔵庫制御サーバー3が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、冷蔵庫制御サーバー3は、処理内容が異なる複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。
【0021】
次に、冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の機能的構成について説明する。
図2は、冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の機能的構成を示すブロック図である。
【0022】
まず、冷蔵庫1の機能的構成について説明する。
冷蔵庫1は、冷蔵庫制御部16、冷蔵庫通信部17、及び、冷却部18を備える。
【0023】
冷蔵庫制御部16は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである冷蔵庫プロセッサー160、及び、冷蔵庫記憶部161を備え、冷蔵庫1の各部を制御する。冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫プロセッサー160が、冷蔵庫記憶部161に記憶された制御プログラム1611を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0024】
冷蔵庫記憶部161は、冷蔵庫プロセッサー160が実行するプログラムや、冷蔵庫プロセッサー160により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。冷蔵庫記憶部161は、冷蔵庫プロセッサー160が実行する制御プログラム1611、冷蔵庫1の設定に係る設定データ1612、その他の各種データを記憶する。冷蔵庫記憶部161は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、冷蔵庫記憶部161は、揮発性記憶領域を備え、冷蔵庫プロセッサー160が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0025】
冷蔵庫通信部17は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、冷蔵庫制御部16の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態では、冷蔵庫通信部17は、冷蔵庫制御サーバー3と所定の通信規格に従って通信する。冷蔵庫通信部17が使用する通信規格は、無線通信規格(例えばIEEE802.11a/11b/11g/11n/11ac、Bluetooth(登録商標))でもよいし有線通信規格でもよい。
【0026】
冷却部18は、圧縮機181や、凝縮器182、キャピラリーチューブ183、冷却器184、冷却器184が生成した冷気を各収容室に送る冷却ファン185、及び、冷却ファン185により送られる冷気を分流するダンパー186等の冷蔵庫1の各収容室を冷却する機構を備え、冷蔵庫制御部16の制御に従って、冷蔵庫1の各収容室を冷却する。
【0027】
本実施の形態の冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫1の動作モードを、通常モードと、お出かけモードとのいずれかに移行させる。お出かけモードは、通常モードより消費電力が小さい動作モードである。通常モードは、お出かけモードより消費電力が大きい動作モードである。
お出かけモードは、「第1モード」の一例に対応する。
【0028】
例えば、冷蔵庫制御部16は、お出かけモードにおいて、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より下げ、冷蔵庫1の各収容室の冷却量を減少させる。
また、例えば、冷蔵庫制御部16は、お出かけモードにおいて、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より下げ、冷蔵庫1における冷気の循環量を減少させる。
また、例えば、冷蔵庫制御部16は、お出かけモードにおいて、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より下げ、且つ、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より下げ、冷却量、及び、循環量を減少させる。
【0029】
これにより、お出かけモードにおいては、通常モードと比較して、冷蔵庫1の庫内温度が例えば1℃上昇する。
なお、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より下げる代わりに、圧縮機181の運転を停止する期間を長くしても良い。また、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より下げる代わりに、冷却ファン185の運転を停止する期間を長くしても良い。
【0030】
冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17によって、お出かけモードへの移行指示を示す第1移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信した場合、冷蔵庫1の動作モードを通常モードからお出かけモードに移行させる。冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードに移行させた後、お出かけモードの終了トリガーが発生した場合、お出かけモードを終了し、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードから通常モードに移行させる。
【0031】
例えば、冷蔵庫制御部16は、図示せぬ開閉センサー等によって、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aの少なくともいずれかの開閉を検知した場合、終了トリガーが発生したとして、お出かけモードを終了する。また、冷蔵庫制御部16は、お出かけモードに移行させてから、所定時間(例えば8時間)が経過した場合に、終了トリガーが発生したとして、お出かけモードを終了する。
【0032】
次に、冷蔵庫制御サーバー3の機能的構成について説明する。
冷蔵庫制御サーバー3は、サーバー制御部30、及び、サーバー通信部31を備える。
【0033】
サーバー制御部30は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるサーバープロセッサー300、及び、サーバー記憶部310を備え、冷蔵庫制御サーバー3の各部を制御する。サーバー制御部30は、サーバープロセッサー300が、サーバー記憶部310に記憶された制御プログラム311を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及び、ソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0034】
サーバー記憶部310は、サーバープロセッサー300が実行するプログラムや、サーバープロセッサー300により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。サーバー記憶部310は、サーバープロセッサー300が実行する制御プログラム311、冷蔵庫制御サーバー3の設定に係る設定データ312、冷蔵庫制御データベース313、その他の各種データを記憶する。サーバー記憶部310は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、サーバー記憶部310は、揮発性記憶領域を備え、サーバープロセッサー300が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0035】
冷蔵庫制御データベース313は、冷蔵庫1の制御に係る各種情報を格納するデータベースである。冷蔵庫制御データベース313が格納する1件のレコードRは、ユーザーID3131、及び、冷蔵庫通信情報3132を有する。なお、冷蔵庫制御データベース313が格納する1件のレコードRは、さらに1又は複数の別種類の情報を有していてもよい。
【0036】
ユーザーID3131は、冷蔵庫制御アプリ213を利用するユーザーPを識別する識別情報であり、冷蔵庫制御アプリ213を利用するユーザーPに対して適切に割り当てられる。
【0037】
冷蔵庫通信情報3132は、冷蔵庫1と通信するための情報である。冷蔵庫通信情報3132は、例えばアドレス情報やセキュリティ情報等を含む。
【0038】
サーバー通信部31は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、サーバー制御部30の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施形態においてサーバー通信部31は、冷蔵庫1及び端末装置2と通信する。
【0039】
次に、端末装置2の機能的構成について説明する。
端末装置2は、端末制御部20、端末通信部21、タッチパネル22、及び、GPS受信部23を備える。
端末制御部20は、本発明の「制御部」に相当する。
【0040】
端末制御部20は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである端末プロセッサー200、及び、端末記憶部210を備え、端末装置2の各部を制御する。端末制御部20は、端末プロセッサー200が、端末記憶部210に記憶された制御プログラム211を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。端末装置2には、冷蔵庫制御アプリ213が事前にインストールされる。冷蔵庫制御アプリ213は、端末プロセッサー200により端末記憶部210から読み出されて実行されることで、端末制御部20を、設定部201、検知部202、表示制御部203、選択部204、及び、運転制御部205として機能させるプログラムである。これら機能部の詳細については後述する。
【0041】
端末記憶部210は、端末プロセッサー200が実行するプログラムや、端末プロセッサー200により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。端末記憶部210は、端末プロセッサー200が実行する制御プログラム211、端末装置2の設定に係る設定データ212、冷蔵庫制御アプリ213、ユーザーID3131、その他の各種データを記憶する。端末記憶部210は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、端末記憶部210は、揮発性記憶領域を備え、端末プロセッサー200が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0042】
端末通信部21は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、端末制御部20の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。端末通信部21は、冷蔵庫制御アプリ213の機能により、冷蔵庫制御サーバー3と所定の通信規格に従って通信する。端末通信部21が使用する通信規格は、無線通信規格である。
【0043】
タッチパネル22は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、端末制御部20の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、端末制御部20に出力する。端末制御部20は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0044】
GPS受信部23は、不図示のアンテナによりGPS衛星からGPS信号を周期的に受信し、受信したGPS信号に基づいて端末装置2の位置(例えば、緯度及び経度)を算出するハードウェアを備える。GPS受信部23は、算出した端末装置2の位置を示す位置データを生成し、端末制御部20に出力する。
【0045】
上述した通り、端末制御部20は、設定部201、検知部202、表示制御部203、選択部204、及び、運転制御部205として機能する。
【0046】
設定部201は、冷蔵庫制御アプリ213の機能に関する各種設定を行う。例えば、設定部201は、冷蔵庫制御アプリ213がアクセス可能な所定の記憶領域に記憶されたアプリ設定データにおいて、設定値を対応する設定項目にセットすることで、冷蔵庫制御アプリ213の機能に関する各種設定を行う。なお、アプリ設定データとは、冷蔵庫制御アプリ213の機能の設定に係るデータであり、各種の設定項目を含む。
【0047】
設定部201は、検知部202による検知の基準となるユーザーPの自宅Hの位置を設定する。以下の説明において、ユーザーPの自宅Hの位置を「自宅位置」という。例えば、設定部201は、タッチパネル22に自宅Hの住所をユーザーPに入力させるためのユーザーインターフェースを表示させ、入力された住所を自宅位置として設定する。又は/及び、設定部201は、タッチパネル22に地図を表示させ、ユーザーPがタッチ操作で指し示した地図上の位置を自宅位置として設定する。
【0048】
また、設定部201は、設定した自宅位置に基づいて、検知部202による検知において、ユーザーPが自宅から外出していないとする範囲、すなわち自宅Hとして見做す範囲を設定する。以下の説明において、設定部201が自宅Hとして設定した範囲を「自宅範囲」という。例えば、設定部201は、設定した自宅位置を中心として半径αメートルの範囲を自宅範囲に設定する。なお、この自宅位置からの半径は、固定でもよいし、ユーザーPによって変更可能でもよい。
【0049】
なお、設定部201により設定される自宅範囲は、円形に限定されず矩形等の他の形状でもよい。また、設定部201により設定される自宅範囲の中心は、自宅範囲が自宅位置を含む範囲であれば自宅位置に限定されない。
【0050】
検知部202は、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かを検知する。検知部202は、検知結果を選択部204に出力する。検知部202は、設定部201が自宅位置を設定した場合に、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かの検知を行い、設定部201が自宅位置を設定していない場合には、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かの検知を行わない。
【0051】
検知部202は、設定部201が設定した自宅範囲の外に端末装置2が位置するか否かを検知することで、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かを検知する。より詳細には、検知部202は、GPS受信部23から出力される位置データが示す端末装置2の位置が自宅範囲の外か否かを検知することで、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かを検知する。なお、検知部202は、端末装置2が自宅範囲の範囲内から範囲外に出てから、範囲内に戻ることなく所定時間(例えば5分)経過した場合に、ユーザーPが自宅Hから外出していると検知しても良い。これにより、ユーザーPが自宅範囲の境界線上を行き来している場合に、タッチパネル22において、短時間に何回も、後述のお出かけモード通知カードTC2が表示/非表示になることを防止できる。
【0052】
表示制御部203は、ユーザーインターフェースをタッチパネル22に表示させる。以下、当該ユーザーインターフェースを「アプリUI」といい「2130」の符号を付す。表示制御部203は、アプリUI2130をタッチパネル22に表示させることで各種情報をユーザーPに提供し、また、各種入力をユーザーPから受け付ける。アプリUI2130の詳細については、後述する。本実施の形態において、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする指示をユーザーPから受け付ける。また、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、自宅位置を設定する指示をユーザーPから受け付ける。
アプリUI2130は、「表示画面」の一例に対応する。
【0053】
選択部204は、アプリUI2130のホーム画面HGにおいて表示する通知カードTCの候補を、複数種類の通知カードTCから選択する。選択部204の選択については、後に詳述する。通知カードTCは、ユーザーPに所定の情報を通知するカード型のアイコンである。本実施の形態における通知カードTCの種類については、後述する。
【0054】
運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする指示をユーザーPから受け付けた場合に、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする。
【0055】
上述した通り、表示制御部203は、アプリUI2130をタッチパネル22に表示させる。アプリUI2130のホーム画面HGでは、通知カードTCが表示される。
【0056】
図3は、アプリUI2130のホーム画面HGの一例を示す図である。
【0057】
ホーム画面HGは、モード表示領域HA1を有する。モード表示領域HA1は、現在の冷蔵庫1の動作モードを示す領域であり、現在の冷蔵庫1の動作モードを示す画像であるモード画像G1を表示する。図3では、モード表示領域HA1は、通常モードを示すモード画像G1を表示しており、現在の冷蔵庫1の動作モードが通常モードであることを示している。
【0058】
ホーム画面HGは、通知カード表示領域HA2を有する。通知カード表示領域HA2は、通知カードTCを1つ表示する領域である。通知カード表示領域HA2は、所定の優先順位に従って、選択部204が候補として選択した通知カードTCのうち1の通知カードTCを表示する。図3では、通知カード表示領域HA2は、お出かけモード通知カードTC2を表示している。
通知カード表示領域HA2は、「特定領域」の一例に対応する。また、お出かけモード通知カードTC2は、「第1情報」の一例に対応する。
【0059】
通知カード表示領域HA2では、ユーザーPが通知カード表示領域HA2において左右方向のスライド操作を行うことで、表示する通知カードTCが切り替わる。なお、スライド操作とは、指や電子ペン等の操作子が、タッチパネル22の表示パネルに接触したまま移動するタッチ操作である。
【0060】
通知カード表示領域HA2では、ユーザーPが右方向へのスライド操作を行った場合、優先順位が高い通知カードTCから低い通知カードTCへ、操作子の移動量に対応して通知カードTCが順に切り替わる。なお、最も優先順位の低い通知カードTCが表示されている場合、通知カード表示領域HA2において右方向へのスライド操作が行われても、通知カード表示領域HA2では、通知カードTCが切り替わらない。
【0061】
また、通知カード表示領域HA2では、ユーザーPが左方向へのスライド操作を行った場合、優先順位が低い通知カードTCから高い通知カードTCへ、操作子の移動量に対応して通知カードTCが順に切り替わる。なお、最も優先順位の高い通知カードTCが表示されている場合、通知カード表示領域HA2において左方向へのスライド操作が行われても、通知カード表示領域HA2では、通知カードTCが切り替わらない。
【0062】
なお、通知カード表示領域HA2における通知カードTCの切り替えは、フリック操作等のスライド操作以外のタッチ操作によって行われてもよい。フリック操作とは、接触している操作子をはらって、操作子をタッチパネル22の表示パネルから離すタッチ操作である。
【0063】
本実施の形態において、通知カード表示領域HA2に表示される通知カードTCは、図4に示す3種類の通知カードTCのいずれかである。
図4は、通知カードTCの説明図である。
【0064】
本実施の形態は、お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、及び、レシピサイト通知カードTC3の3種類の通知カードTCがある。
お出かけ設定通知カードTC1は、「第2情報」の一例に対応する。レシピサイト通知カードTC3は、冷蔵庫1の制御に係わる通知カードTCでない。レシピサイト通知カードTC3は、「第5情報」の一例に対応する。
【0065】
お出かけ設定通知カードTC1は、自宅位置を設定するための通知カードTCである。お出かけ設定通知カードTC1は、お出かけモードの利用においては自宅位置の設定が必要であることを促す通知情報J1を含む。
【0066】
お出かけ設定通知カードTC1は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作によって選択可能に表示される。なお、タップ操作とは、操作子によりタッチパネル22の表示パネルを軽く叩くタッチ操作、換言するとタッチパネル22の表示パネルに触れた後すぐに離すタッチ操作である。通知カード表示領域HA2が表示するお出かけ設定通知カードTC1がタップ操作されると、アプリUI2130においては、ホーム画面HGから、自宅位置を設定するための画面に遷移する。
【0067】
お出かけ設定通知カードTC1には、選択部204が通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択するための選択条件が設けられている。お出かけ設定通知カードTC1に設けられている選択条件(以下、「第1選択条件」という)は、次の通りである。
第1選択条件:自宅位置が設定されていないこと。
【0068】
お出かけモード通知カードTC2は、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにするための通知カードTCである。お出かけモード通知カードTC2は、自身の通知カードTCをタップ操作することで冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにできることを促す通知情報J2を含む。
【0069】
お出かけモード通知カードTC2は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作によって選択可能に表示される。通知カード表示領域HA2が表示するお出かけモード通知カードTC2がタップ操作されると、運転制御部205は、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする。これに伴って、アプリUI2130においては、ホーム画面HGのモード表示領域HA1が表示するモード画像G1がお出かけモードを示す。
【0070】
お出かけモード通知カードTC2にも、選択条件が設けられている。お出かけモード通知カードTC2に設けられている選択条件(以下、「第2選択条件」という)は、次の通りである。
第2選択条件:自宅位置が設定されていて、且つ、ユーザーPが自宅Hを外出していること。
【0071】
レシピサイト通知カードTC3は、料理のレシピを掲載するサイトへアクセスするための通知カードTcである。レシピサイト通知カードTC3は、レシピのサイトへアクセスするための通知カードTCであることを促す通知情報J3を含む。
【0072】
レシピサイト通知カードTC3は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作により選択可能に表示される。通知カード表示領域HA2が表示するレシピサイト通知カードTC3がタップ操作されると、端末制御部20は、ブラウザーを立ち上げて、タッチパネル22にレシピのサイトを表示させる。
【0073】
レシピサイト通知カードTCには、選択条件が設けられていない。よって、選択部204は、通知カード表示領域HA2に表示する候補を選択する際、必ずレシピサイト通知カードTC3を選択する。
【0074】
お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、及び、レシピサイト通知カードTC3には、優先して通知カード表示領域HA2に表示される優先順位が設けられている。本実施の形態の優先順位は、お出かけモード通知カードTC2、お出かけ設定通知カードTC1、及び、レシピサイト通知カードTC3の順に、順位が高く設定されている。
【0075】
[1-2.動作]
次に、本実施の形態の動作について説明する。
まず、ホーム画面HGの表示に係る端末装置の動作について説明する。
図5は、端末装置2の動作を示すフローチャートである。
【0076】
図5の動作では、タッチパネル22がホーム画面のアプリUI2130を表示していることを前提とする。
【0077】
端末装置2の端末制御部20の選択部204は、選択処理を実行するトリガーが発生したか否かを判別する(ステップSA1)。
【0078】
選択処理は、複数の通知カードTCから、通知カード表示領域HA2に表示する候補を1又は複数選択する処理である。本実施の形態では、お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、及び、レシピサイト通知カードTC3から、1又は複数の通知カードTCを選択する。
【0079】
例えば、冷蔵庫制御アプリ213が立ち上がった後、初回にホーム画面HGのアプリUI2130を表示する場合、選択部204は、ステップSA1においてトリガーが発生したと判別する。
また、例えば、前回に選択処理を実行してから予め定れた所定時間が経過した場合、選択部204は、ステップSA1においてトリガーが発生したと判別する。
また、例えば、ユーザーPが自宅Hから外出したと検知部202が検知した場合、選択部204は、ステップSA1においてトリガーが発生したと判別する。
【0080】
選択部204が選択処理を実行するトリガーが発生していないと判別した場合(ステップSA1:NO)、本処理では、ステップSA4に移行する。
【0081】
一方、選択部204は、選択処理を実行するトリガーが発生したと判別した場合(ステップSA1:YES)、選択処理を実行する(ステップSA2)。
【0082】
図6は、本実施の形態の選択処理における端末装置2の動作を示すフローチャートである。
【0083】
選択部204は、お出かけ設定通知カードTC1に設けられている第1選択条件が成立している否かを判別する(ステップSB1)。
【0084】
例えば、選択部204は、設定部201に、自宅位置を設定したか否かを問い合わせる。そして、選択部204は、設定部201から自宅位置を設定したとの返答があった場合、ステップSB1において第1選択条件が成立していないと判別し、設定部201から自宅位置を設定していないとの返答があった場合、ステップSB1において第1選択条件が成立していると判別する。
【0085】
また、例えば、選択部204は、アプリ設定データを参照し、自宅位置を示す設定値が対応する設定項目にセットされていない場合、ステップSB1において第1選択条件が成立していないと判別し、自宅位置を示す設定値が対応する設定項目にセットされていない場合、ステップSB1において第1選択条件が成立していると判別する。
【0086】
選択部204は、第1選択条件が成立していると判別した場合(ステップSB1:YES)、お出かけ設定通知カードTC1を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSB2)。一方、選択部204は、第1選択条件が成立していないと判別した場合(ステップSB1:NO)、お出かけ設定通知カードTC1を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択しない(ステップSB3)。
【0087】
次いで、選択部204は、お出かけモード通知カードTC2に設けられている第2選択条件が成立しているか否かを判別する(ステップSB4)。
【0088】
ここで、ステップSB4について詳述する。
選択部204は、第1選択条件と同様に、自宅位置が設定されているか否かを判別する。選択部204は、自宅位置が設定されていないと判別した場合、ステップSB4において第2選択条件が成立していないと判別する。
選択部204は、自宅位置が設定されていると判別した場合、検知部202から検知結果を取得する。選択部204は、検知部202から取得した検知結果が、ユーザーPが自宅Hから外出したことを示していない場合、ステップSB4において、第2選択条件が成立していないと判別する。一方、選択部204は、検知部202から取得した検知結果が、ユーザーPが自宅Hから外出したことを示す場合、ステップSB4において、第2選択条件が成立していると判別する。
【0089】
選択部204は、第2選択条件が成立していると判別した場合(ステップSB4:YES)、お出かけモード通知カードTC2を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSB5)。一方、選択部204は、第2選択条件が成立していないと判別した場合(ステップSB4:NO)、お出かけモード通知カードTC2を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択しない(ステップSB6)。
【0090】
次いで、選択部204は、レシピサイト通知カードTC3を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSB7)。
【0091】
なお、本実施の形態の選択処理は、ステップSB1-SB3の組み合わせ、ステップSB4-SB6の組み合わせ、及び、ステップSB7の各々の処理順は、図6に示す処理順に限定されず異なってもよいし、任意の複数が同時に行われてもよい。
【0092】
図5に示すフローチャートの説明に戻り、表示制御部203は、選択部204が選択処理で選択した候補において最も優先順位の高い通知カードTC2を、通知カード表示領域HA2に表示する(ステップSA3)。
【0093】
本実施の形態では、選択部204が選択する候補は、次の候補1、2、3のいずれかである。
候補1:お出かけ設定通知カードTC1、及び、レシピサイト通知カードTC3
候補2:お出かけモード通知カードTC2、及び、レシピサイト通知カードTC3
候補3:レシピサイト通知カードTC3
【0094】
選択処理において選択部204が選択した候補が候補1である場合、ステップSA3において、表示制御部203は、お出かけ設定通知カードTC1を通知カード表示領域HA2に表示する。
選択処理において選択部204が選択した候補が候補2である場合、ステップSA3において、表示制御部203は、お出かけモード通知カードTC2を通知カード表示領域HA2に表示する。
選択処理において選択部204が選択した候補が候補3である場合、ステップSA3において、表示制御部203は、レシピサイト通知カードTC3を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0095】
次いで、表示制御部203は、通知カード表示領域HA2において左右方向のスライド操作があったか否かを判別する(ステップSA4)。
【0096】
表示制御部203がスライド操作がないと判別した場合(ステップSA4:NO)、本処理では、ステップSA1に移行し、選択部204が、再度、ステップSA1の判別を実行する。
【0097】
一方、表示制御部203は、スライド操作があったと判別した場合(ステップSA4:YES)、通知カード表示領域HA2が表示する通知カードTCを、スライド操作に応じて切り替えられるか否かを判別する(ステップSA5)。
【0098】
表示制御部203が、通知カード表示領域HA2が表示する通知カードTCを、スライド操作に応じて切り替えられないと判別した場合(ステップSA5:NO)、本処理では、ステップSA1に移行し、選択部204が、再度、ステップSA1の判別を実行する。
【0099】
一方、表示制御部203は、通知カード表示領域HA2が表示する通知カードTCを、スライド操作に応じて切り替えられると判別した場合(ステップSA5:YES)、スライド操作に応じて、通知カード表示領域HA2が表示する通知カードTCを切り替える(ステップSA6)。
【0100】
次に、お出かけモードへの移行に係わる冷蔵庫制御システム1000の動作について説明する。
【0101】
運転制御部205は、お出かけモード通知カードTC2がタップ操作されたと判別した場合、換言すると、表示制御部203がお出かけモードへの移行指示を受け付けたと判別した場合、第1移行指示情報を端末通信部21により冷蔵庫制御サーバー3に送信する。この第1移行指示情報には、端末記憶部210が記憶するユーザーID3131が付加されている。運転制御部205が第1移行指示情報を送信すると、表示制御部204は、ホーム画面HGのモード表示領域HA1において、お出かけモードを示すモード画像G1を表示する。
【0102】
冷蔵庫制御サーバー3のサーバー制御部30は、サーバー通信部31により第1移行指示情報を端末装置2から受信すると、冷蔵庫制御データベース313を参照して、第1移行指示情報に付加されたユーザーID3131を含むレコードRを特定する。そして、サーバー制御部30は、特定したレコードRに含まれる冷蔵庫通信情報3132に基づいて、端末装置2から受信した第1移行指示情報をサーバー通信部31により冷蔵庫1に送信する。
【0103】
冷蔵庫1の冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17により第1移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信すると、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードに移行させる。
【0104】
[1-3.効果等]
以上、説明したように、冷蔵庫制御アプリ213は、タッチパネル22を備える端末装置2の端末制御部20を、アプリUI2130をタッチパネル22に表示させる表示制御部203と、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにするためのお出かけモード通知カードTC2、及び、自宅位置を設定するためのお出かけ設定通知カードTC1を含む複数の通知カードTCから、通知カード表示領域HA2に表示させる候補を選択する選択部204と、して機能させる。選択部204は、自宅位置が設定され、且つ、冷蔵庫1のユーザーPが自宅Hから外出している場合、お出かけモード通知カードTC2を含む一方でお出かけ設定通知カードTC1を含まない候補を選択する。また、選択部204は、自宅位置が設定されていない場合、お出かけ設定通知カードTC1を含む一方でお出かけモード通知カードTC2を含まない候補を選択する。表示制御部203は、選択部204が選択した候補を所定の優先順位に従って通知カード表示領域HA2に表示する。
【0105】
また、以上、説明したように、端末装置2は、タッチパネル22と、アプリUI2130をタッチパネル22に表示させる表示制御部203と、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにするためのお出かけモード通知カードTC2、及び、自宅位置を設定するためのお出かけ設定通知カードTC1を含む複数の通知カードTCから、通知カード表示領域HA2に表示させる候補を選択する選択部204とを備える。選択部204は、自宅位置が設定され、且つ、冷蔵庫1のユーザーPが自宅Hから外出している場合、お出かけモード通知カードTC2を含む一方でお出かけ設定通知カードTC1を含まない候補を選択する。また、選択部204は、自宅位置が設定されていない場合、お出かけ設定通知カードTC1を含む一方でお出かけモード通知カードTC2を含まない候補を選択する。表示制御部203は、選択部204が選択した候補を所定の優先順位に従って通知カード表示領域HA2に表示する。
【0106】
冷蔵庫制御アプリ213、及び、端末装置2によれば、通知カード表示領域HA2に表示する通知カードTCの候補を、状況に応じて数を減らすと共に状況に応じた種類にでき、また、候補を所定の優先順位に従って表示することで端末装置2の表示領域の特定領域を有効に利用して通知カードTCの候補を表示できる。よって、端末装置2の表示領域を有効に利用しつつ、ユーザーPにとって有用な通知カードTCを提供できる。
【0107】
複数の通知カードTCは、レシピサイト通知カードTC3を含む。選択部204は、レシピサイト通知カードTC3を含む候補を選択する。
【0108】
これによれば、状況に依ることなく少なくともレシピサイト通知カードTC3を、通知カード表示領域HA2に表示できる。よって、状況によっては通知カード表示領域HA2に通知カードTCが表示されないといった事態の発生を防止でき、端末装置2の表示領域をより有効に利用しつつ通知カードTCをユーザーPに提供できる。
【0109】
表示制御部204は、選択部204が選択した候補から1の通知カードTCを通知カード表示領域HA2に表示する。
【0110】
これによれば、通知カード表示領域HA2において情報量が増加することを抑制できるため、ユーザーPによって有用な通知カードPをユーザーPに認識し易く提供できる。
【0111】
表示制御部204は、アプリUI2130に対する左右方向におけるスライド操作をタッチパネル22により検出した場合、通知カード表示領域HA2に表示する通知カードTCを所定の優先順位に従って切り替える。
【0112】
これによれば、ユーザーPは、簡単なタッチ操作によって、通知カード表示領域HA2が表示する通知カードTCを他の通知カードTCに切り替えることができる。よって、ユーザーPにとって有用な複数の情報を、ユーザーPが簡単に認識できるように提供できる。
【0113】
冷蔵庫制御アプリ213は、端末装置2にインストール可能なアプリケーションプログラムである。
【0114】
これによれば、通知カードTCを表示する機能を有していない端末装置2を、冷蔵庫制御アプリ213のインストールによって、当該機能を有する端末装置2とすることができる。よって、汎用的な端末装置2を、ユーザーPにとって有用な通知カードTCを提供できる端末装置2とすることができる。
【0115】
(実施の形態2)
次に、図7図8を参照して、実施の形態2について説明する。
実施の形態2の説明では、実施の形態1の冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
【0116】
[2-1.構成]
実施の形態2では、冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫1の動作モードを、通常モードと、買い物準備モードとのいずれかに移行させる。買い物準備モードは、通常モードより冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させた動作モードである。本実施の形態の通常モードは、買い物準備モードより冷蔵庫1の庫内の冷却量が少ない動作モードである。
買い物準備モードは、「第2モード」の一例に対応する。
【0117】
冷蔵庫1は、ユーザーPが食品を冷蔵庫1に収容する前に動作モードを買い物準備モードにすることで、当該前に冷蔵庫1の庫内温度を通常モード時よりも下げることができる。よって、冷蔵庫1は、ユーザーPが食品Fを冷蔵庫1に収容したことに起因して一時的に庫内温度が上昇することを防止し、また、新規で収容された食品の温度を、速やかに最適な保管温度に至らせることができる。つまり、冷蔵庫1は、ユーザーPが食品を冷蔵庫1に収容する前に動作モードを買い物準備モードにすることで、既に収容されている食品、及び、新規で収容された食品の鮮度が低下すること防止できる。
【0118】
例えば、冷蔵庫制御部16は、買い物準備モードにおいて、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より上げ、冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる。
また、例えば、冷蔵庫制御部16は、買い物準備モードにおいて、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より上げ、冷蔵庫1における冷気の循環量を増やし、冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる。
また、例えば、冷蔵庫制御部16は、買い物準備モードにおいて、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より上げ、且つ、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より上げ、冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる。
これにより、買い物準備モードにおいては、通常モードと比較して、冷蔵庫1の庫内温度が例えば2℃下がる。なお、買い物準備モードにおいては、全収容室を対象に庫内温度を下げてもよいし、例えば冷蔵室11のみ等の任意の収容室を対象に庫内温度を下げてもよい。
【0119】
冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17によって、買い物準備モードへの移行指示を示す第2移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信した場合、冷蔵庫1の動作モードを通常モードから買い物準備モードに移行させる。冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードに移行させた後、買い物準備モードの終了トリガーが発生した場合、買い物準備モードを終了し、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードから通常モードに移行させる。
【0120】
例えば、冷蔵庫制御部16は、図示せぬ開閉センサー等によって、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aの少なくともいずれかの開閉を検知した場合、終了トリガーが発生したとして、買い物準備モードを終了する。また、冷蔵庫制御部16は、買い物準備モードに移行させてから、所定時間(例えば2時間)が経過した場合に、終了トリガーが発生したとして、買い物準備モードを終了する。
【0121】
本実施の形態の設定部201は、検知部202による検知の基準となる買い物先の位置を設定する。買い物先とは、例えば食品を販売する店舗であり、「食品取得可能先」の一例に対応する。以下の説明において、買い物先の位置を、「買い物先位置」という。本実施の形態では、設定部201は、複数の買い物先位置を設定可能である。
【0122】
設定部201は、買い物先位置の設定に際し、例えば、タッチパネル22に買い物先の住所をユーザーPに入力させるためのユーザーインターフェースを表示させ、入力された住所を買い物先位置として設定する。又は/及び、設定部201は、タッチパネル22に地図を表示させ、ユーザーPがタッチ操作で指し示した地図上の位置を、買い物先位置として設定する。
【0123】
設定部201は、設定した買い物先ごとに、検知部202による検知において、買い物先として見做す範囲を設定する。以下の説明において、設定部201が買い物先として見做して設定した範囲を、「買い物先範囲」という。例えば、設定部201は、設定した買い物先位置を中心として半径βメートルの範囲を買い物先範囲に設定する。なお、買い物先範囲における買い物先位置からの半径は、設定部201が設定した買い物先位置ごとに異なっていてもよいし、同じでもよい。また、買い物先範囲における買い物先位置からの半径は、予め定められていてもよいし、ユーザーPによって変更可能でもよい。
【0124】
なお、設定部201により設定される買い物先は、円形に限定されず矩形等の他の形状でもよい。また、設定部201により設定される買い物先範囲の中心は、買い物先範囲が買い物先位置を含む範囲であれば買い物先位置に限定されない。
【0125】
本実施の形態の検知部202は、GPS受信部23から出力される位置データが示す端末装置2の位置に基づいて、ユーザーPが買い物先に位置しているか否かを検知する。検知部202は、検知結果を選択部204に出力する。検知部202は、設定部201が買い物先位置を設定した場合に、ユーザーPが買い物先に位置しているか否かの検知を開始し、設定部201が買い物先位置を設定していない場合に、ユーザーPが買い物先に位置しているか否かの検知を開始しない。検知部202は、設定部201が設定した買い物先範囲に、端末装置2が連続して所定時間(例えば10分)以上、位置する場合にユーザーPが買い物先に位置していると検知する。
【0126】
本実施の形態の表示制御部023は、実施の形態1の表示制御部203と同様に、タッチパネル22にアプリUI2130を表示させる。本実施の形態においては、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする指示をユーザーPから受け付ける。また、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、買い物先位置を設定する指示をユーザーPから受け付ける。
【0127】
選択部204は、アプリUI2130のホーム画面HGにおいて表示する通知カードTCの候補を、複数種類の通知カードTCから選択する。本実施の形態における通知カードTCの種類については、図7を参照して説明する。
【0128】
運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする指示をユーザーPから受け付けた場合、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする。
【0129】
本実施の形態において、通知カード表示領域HA2に表示される通知カードTCは、図7に示す3種類の通知カードTCのいずれかである。
図7、通知カードTCの説明図である。
【0130】
本実施の形態は、買い物先設定通知カードTC4、買い物準備モード通知カードTC5、及び、レシピサイト通知カードTC3の3種類の通知カードTCがある。買い物先設定通知カードTC4は、「第4情報」の一例に対応する。買い物準備モード通知カードTC5は、「第3情報」の一例に対応する。
【0131】
買い物先設定通知カードTC4は、買い物先を設定するための通知カードTCである。より詳細には、買い物先設定通知カードTC4は、買い物先位置を設定するための通知カードTCである。買い物先設定通知カードTC4は、買い物準備モードを利用するためには買い物先位置の設定を要することを促す通知情報J4を含む。
【0132】
買い物先設定通知カードTC4は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作によって選択可能に表示される。通知カード表示領域HA2が表示する買い物先設定通知カードTC4がタップ操作されると、アプリUI2130においては、ホーム画面HGから、買い物先を設定するための画面に遷移する。
【0133】
買い物先設定通知カードTC4には、選択条件が設けられている。買い物先設定通知カードTC4に設けられている選択条件(以下、「第3選択条件」という)は、次の通りである。
第3選択条件:買い物先位置が設定されていないこと。
【0134】
買い物準備モード通知カードTC5は、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにするための通知カードTCである。買い物準備モード通知カードTC5は、タップ操作によって冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにできることを促す通知情報J5を含む。
【0135】
買い物準備モード通知カードTC5は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作によって選択可能に表示される。通知カード表示領域HA2が表示する買い物準備モード通知カードTC5がタップ操作されると、運転制御部205は、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする。これに伴って、アプリUI2130においては、ホーム画面HGのモード表示領域HA1が表示するモード画像G1が買い物準備モードを示す。
【0136】
買い物準備モード通知カードTC5にも、選択条件が設けられている。買い物準備モード通知カードTC5に設けられている選択条件(以下、「第4選択条件」という)は、次の通りである。
第4選択条件:買い物先位置が設定されていて、且つ、ユーザーPが買い物先に位置していること。
【0137】
買い物先設定通知カードTC4、買い物準備モード通知カードTC5、及び、レシピサイト通知カードTC3には、優先して通知カード表示領域HA2に表示される優先順位が設けられている。本実施の形態の優先順位は、買い物準備モード通知カードTC5、買い物先設定通知カードTC4、及び、レシピサイト通知カードTC3の順に、順位が高く設定されている。
【0138】
[2-2.動作]
次に、本実施の形態の動作について説明する。
まず、ホーム画面HGの表示に係わる端末装置2の動作について説明する。
本実施の形態の端末装置2は、ホーム画面HGの表示に係わる動作において、図5に示す動作と同様の動作を実行する。
【0139】
ここで、本実施の形態における、ステップSA1-SA3の処理とについて詳述する。
【0140】
本実施の形態のステップSA1では、選択部204は、ユーザーPが買い物先に位置していると検知部202が検知した場合、選択処理を実行するトリガーが発生したと判別してもよい。
【0141】
次に、本実施の形態における選択処理について説明する。
図8は、本実施の形態の選択処理における端末装置2の動作を示すフローチャートである。図8においては、図6に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0142】
選択部204は、買い物先設定通知カードTC4に設けられている第3選択条件が成立している否かを判別する(ステップSC1)。
【0143】
例えば、選択部204は、設定部201に、買い物先位置を設定したか否かを問い合わせる。そして、選択部204は、設定部201から買い物先位置を設定したとの返答があった場合、ステップSC1において第3選択条件が成立していないと判別し、設定部201から買い物先位置を設定していないとの返答があった場合、ステップSC1において第3選択条件が成立していると判別する。
また、例えば、選択部204は、アプリ設定データを参照し、買い物先位置を示す設定値が対応する設定項目にセットされていない場合、ステップSC1において第3選択条件が成立していないと判別し、買い物先位置を示す設定値が対応する設定項目にセットされていない場合、ステップSC1において第3選択条件が成立していると判別する。
【0144】
選択部204は、第3選択条件が成立していると判別した場合(ステップSC1:YES)、買い物先設定通知カードTC4を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSC2)。一方、選択部204は、第3選択条件が成立していないと判別した場合(ステップSC1:NO)、買い物先設定通知カードTC4を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択しない(ステップSC3)。
【0145】
選択部204は、買い物準備モード通知カードTC5に設けられている第4選択条件が成立しているか否かを判別する(ステップSC4)。
【0146】
ここで、ステップSC4の処理について詳述する。
選択部204は、買い物先設定通知カードTC4の選択条件と同様に、買い物先位置が設定されているか否かを判別する。選択部204は、買い物先位置が設定されていないと判別した場合、ステップSC4において第4選択条件が成立していないと判別する。
選択部204は、買い物先位置が設定されていると判別した場合、検知部202から検知結果を取得する。選択部204は、検知部202から取得した検知結果が、ユーザーPが買い物先に位置していることを示していない場合、ステップSC4において第4選択条件が成立していないと判別する。一方、選択部204は、検知部202から取得した検知結果が、ユーザーPが買い物先に位置していることを示す場合、ステップSC4において第4選択条件が成立していると判別する。
【0147】
選択部204は、第4選択条件が成立していると判別した場合(ステップSC4:YES)、買い物準備モード通知カードTC5を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSC5)。一方、選択部204は、第4選択条件が成立していないと判別した場合(ステップSC4:NO)、買い物準備モード通知カードTC5を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択しない(ステップSC6)。
【0148】
なお、本実施の形態の選択処理は、ステップSC1-SC3の組み合わせ、ステップSC4-SC6の組み合わせ、及び、ステップSB7の各々の処理順は、図8に示す処理順に限定されず異なってもよいし、同時に行われてもよい。
【0149】
次に、本実施の形態におけるステップSA3について詳述する。
本実施の形態では、選択部204が選択する候補は、次の候補4、5、6のいずれかである。
候補4:買い物先設定通知カードTC4、及び、レシピサイト通知カードTC3
候補5:買い物準備モード通知カードTC5、及び、レシピサイト通知カードTC3
候補6:レシピサイト通知カードTC3
【0150】
選択処理において選択部204が選択した候補が候補4である場合、ステップSA3において、表示制御部203は、買い物先設定通知カードTC4を通知カード表示領域HA2に表示する。
選択処理において選択部204が選択した候補が候補5である場合、ステップSA3において、表示制御部203は、買い物準備モード通知カードTC5を通知カード表示領域HA2に表示する。
選択処理において選択部204が選択した候補が候補6である場合、ステップSA3において、表示制御部203は、レシピサイト通知カードTC3を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0151】
次に、買い物準備モードへの移行に係わる冷蔵庫制御システム1000の動作について説明する。
【0152】
運転制御部205は、買い物準備モード通知カードTC5がタップ操作されたと判別した場合、換言すると、表示制御部203が買い物準備モードへの移行指示を受け付けたと判別した場合、第2移行指示情報を端末通信部21により冷蔵庫制御サーバー3に送信する。この第2移行指示情報には、端末記憶部210が記憶するユーザーID3131が付加されている。運転制御部205が第2移行指示情報を送信すると、表示制御部204は、ホーム画面HGのモード表示領域HA1において、買い物準備モードを示すモード画像G1を表示する。
【0153】
冷蔵庫制御サーバー3のサーバー制御部30は、サーバー通信部31により第2移行指示情報を端末装置2から受信すると、冷蔵庫制御データベース313を参照して、第2移行指示情報に付加されたユーザーID3131を含むレコードRを特定する。そして、サーバー制御部30は、特定したレコードRに含まれる冷蔵庫通信情報3132に基づいて、端末装置2から受信した第2移行指示情報をサーバー通信部31により冷蔵庫1に送信する。
【0154】
冷蔵庫1の冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17により第2移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信すると、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードに移行させる。
【0155】
[2-3.効果等]
以上、説明したように、冷蔵庫制御アプリ213は、タッチパネル22を備える端末装置2の端末制御部20を、アプリUI2130をタッチパネル22に表示させる表示制御部203と、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにするための買い物準備モード通知カードTC5、及び、買い物先を設定するための買い物先設定通知カードTC4を含む複数の通知カードTCから、通知カード表示領域HA2に表示させる候補を選択する選択部204と、して機能させる。選択部204は、買い物先が設定され、且つ、ユーザーPが買い物先に位置している場合、買い物準備モード通知カードTC5を含む一方で買い物先設定通知カードTC4を含まない候補を選択する。また、選択部204は、買い物先が設定されていない場合、買い物先設定通知カードTC4を含む一方で買い物準備モード通知カードTC5を含まない候補を選択する。表示制御部203は、選択部204が選択した候補を所定の優先順位に従って通知カード表示領域HA2に表示する。
【0156】
また、以上、説明したように、端末装置2は、タッチパネル22と、アプリUI2130をタッチパネル22に表示させる表示制御部203と、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにするための買い物準備モード通知カードTC5、及び、買い物先を設定するための買い物先設定通知カードTC4を含む複数の通知カードTCから、通知カード表示領域HA2に表示させる候補を選択する選択部204と、を備える。選択部204は、買い物先が設定され、且つ、ユーザーPが買い物先に位置している場合、買い物準備モード通知カードTC5を含む一方で買い物先設定通知カードTC4を含まない候補を選択する。また、選択部204は、買い物先が設定されていない場合、買い物先設定通知カードTC4を含む一方で買い物準備モード通知カードTC5を含まない候補を選択する。表示制御部203は、選択部204が選択した候補を所定の優先順位に従って通知カード表示領域HA2に表示する。
【0157】
冷蔵庫制御アプリ213、及び、端末装置2によれば、通知カード表示領域HA2に表示する通知カードTCの候補を、状況に応じて数を減らすと共に状況に応じた種類にでき、また、候補を所定の優先順位に従って表示することで表示領域の特定の領域を有効に利用して通知カードTCの候補を表示できる。よって、端末装置2の表示領域を有効に利用しつつ、ユーザーPにとって有用な通知カードTCを提供できる。
【0158】
複数の通知カードTCは、レシピサイト通知カードTC3を含む。選択部204は、レシピサイト通知カードTC3を含む候補を選択する。これによれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、表示制御部204は、選択部204が選択した候補から1の通知カードTCを通知カード表示領域HA2に表示する。これによれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、表示制御部204は、アプリUI2130に対する左右方向におけるスライド操作をタッチパネル22により検出した場合、通知カード表示領域HA2に表示する通知カードTCを所定の優先順位に従って切り替える。これによれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、冷蔵庫制御アプリ213は、端末装置2にインストール可能なアプリケーションプログラムである。これによれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0159】
(実施の形態3)
次に、図9図10を参照して、実施の形態3について説明する。
実施の形態3の説明では、実施の形態1、2の冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
【0160】
[3-1.構成]
実施の形態3では、冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫1の動作モードを、通常モード、お出かけモード、及び、買い物準備モードのいずれかに移行させる。
【0161】
冷蔵庫制御部16は、実施の形態1と同様の方法で、お出かけモードにおいて、通常モードより消費電力を小さくする。また、冷蔵庫制御部16は、実施の形態2と同様の方法で、買い物準備モードにおいて、通常モードより冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる。
【0162】
本実施の形態の設定部201は、実施の形態1と同様に、自宅位置、及び、自宅範囲を設定する。また、本実施の形態の設定部201は、実施の形態2と同様に、買い物先位置及び、買い物先範囲を設定する。
【0163】
本実施の形態の検知部202は、実施の形態1と同様に、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かを検知する。また、本実施の形態の検知部202は、実施の形態2と同様に、ユーザーPが買い物先に位置しているか否かを検知する。検知部202は、検知結果を選択部204に出力する。
【0164】
本実施の形態の表示制御部023は、実施の形態1、2の表示制御部203と同様に、タッチパネル22にアプリUI2130を表示させる。本実施の形態においては、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする指示、及び、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする指示をユーザーPから受け付ける。また、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、自宅位置を設定する指示、及び、買い物先位置を設定する指示をユーザーPから受け付ける。
【0165】
選択部204は、アプリUI2130のホーム画面HGにおいて表示する通知カードTCの候補を、複数種類の通知カードTCから選択する。本実施の形態における通知カードTCの種類については、図9を参照して説明する。
【0166】
運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする指示をユーザーPから受け付けた場合、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする。また、運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする指示をユーザーPから受け付けた場合、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする。
【0167】
本実施の形態において、通知カード表示領域HA2に表示される通知カードTCは、図9に示す5種類の通知カードTCのいずれかである。
図9は、通知カードTCの説明図である。
【0168】
本実施の形態は、お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、買い物先設定通知カードTC4、買い物準備モード通知カードTC5、及び、レシピサイト通知カードTC3の5種類の通知カードTCがある。
これら通知カードTCは、実施の形態1、2において説明した通知カードTCと同様の通知カードTCである。よって、お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、買い物先設定通知カードTC4、及び、買い物準備モード通知カードTC5の各々に設けられる選択条件は、実施の形態1、2で説明した選択条件と同じである。
【0169】
お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、買い物先設定通知カードTC4、買い物準備モード通知カードTC5、及び、レシピサイト通知カードTC3には、通知カード表示領域HA2に表示される優先順位が設けられている。本実施の形態では、買い物準備モード通知カードTC5、お出かけモード通知カードTC2、お出かけ設定通知カードTC1、買い物先設定通知カードTC4、及び、レシピサイト通知カードTC3の順に、優先順位が高く設定されている。
【0170】
[3-2.動作]
次に、本実施の形態の動作について説明する。
まず、ホーム画面HGの表示に係わる端末装置2の動作について説明する。
本実施の形態の端末装置2は、ホーム画面HGの表示に係わる動作において、図5に示す動作と同様の動作を実行する。
【0171】
ここで、本実施の形態における、ステップSA1-SA3の各々について詳述する。
【0172】
本実施の形態のステップSA1では、選択部204は、実施の形態1、2で例示したトリガーを加味してもよい。すなわち、選択部204は、ユーザーPが自宅Hから外出した場合、及び、ユーザーPが買い物先に位置していると検知部202が検知した場合、選択処理を実行するトリガーが発生したと判別してもよい。
【0173】
次に、本実施の形態におけるステップSA2の選択処理について詳述する。
図10は、本実施の形態の選択処理における端末装置2の動作を示すフローチャートである。図10において、図6及び図8に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を適宜に省略する。
【0174】
選択部204は、実施の形態1で説明したステップSB1-SB6の処理を実行し、その後、実施の形態2で説明したステップSC1-ステップSC6の処理を実行し、その後、実施の形態1で説明したステップSB7の処理を実行する。
【0175】
なお、本実施の形態の選択処理は、ステップSB1-SB3の組み合わせ、ステップSB4-SB6の組み合わせ、ステップSC1-SC3の組み合わせ、ステップSC4-SC6の組み合わせ、及び、ステップSB7の各々の処理順は、図10に示す処理順に限定されず異なってもよいし、同時に行われてもよい。
【0176】
次に、本実施の形態におけるステップSA3の処理について詳述する。
選択処理において選択部204が選択した候補に、買い物準備モード通知カードTC5を含まれるとする。この場合、本実施の形態の優先順位では買い物準備モード通知カードTC5が最も高いため、ステップSA3において、表示制御部203は、買い物準備モード通知カードTC5を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0177】
また、選択処理において選択部204が選択した候補に、買い物準備モード通知カードTC5が含まれていない一方でお出かけモード通知カードTC2が含まれているとする。この場合、本実施の形態の優先順位ではお出かけモード通知カードTC2が最も高いため、ステップSA3において、表示制御部203は、お出かけモード通知カードTC2を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0178】
また、選択処理において選択部204が選択した候補に、買い物準備モード通知カードTC5及びお出かけモード通知カードTC2が含まれていない一方で、お出かけ設定通知カードTC1が含まれるとする。この場合、本実施の形態の優先順位ではお出かけ設定通知カードTC1が最も高いため、ステップSA3において、表示制御部203は、お出かけ設定通知カードTC1を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0179】
また、選択処理において選択部204が選択した候補に、買い物準備モード通知カードTC5、お出かけモード通知カードTC2、及び、お出かけ設定通知カードTC1が含まれていない一方で、買い物先設定通知カードTC4が含まれるとする。この場合、本実施の形態の優先順位では買い物先設定通知カードTC4が最も高いため、ステップSA3において、表示制御部203は、買い物先設定通知カードTC4を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0180】
また、選択処理において選択部204が選択した候補に、レシピサイト通知カードTC3以外の通知カードTC3が含まれないとする。この場合、表示制御部203は、レシピサイト通知カードTC3を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0181】
次に、冷蔵庫1の動作モードの移行に係わる冷蔵庫制御システム1000の動作について説明する。
【0182】
実施の形態1と同様に、運転制御部205は、お出かけモード通知カードTC2がタップ操作されたと判別した場合、換言すると、表示制御部203がお出かけモードへの移行指示を受け付けたと判別した場合、第1移行指示情報を端末通信部21により冷蔵庫制御サーバー3に送信する。冷蔵庫制御サーバー3、及び、冷蔵庫1は、実施の形態1と同様に、第1移行指示情報を送受信させ、冷蔵庫1は、冷蔵庫1の動作モードを通常モードからお出かけモードに移行させる。
【0183】
また、実施の形態2と同様に、運転制御部205は、買い物準備モード通知カードTC5がタップ操作されたと判別した場合、換言すると、表示制御部203が買い物準備モードへの移行指示を受け付けたと判別した場合、第2移行指示情報を端末通信部21により冷蔵庫制御サーバー3に送信する。冷蔵庫制御サーバー3、及び、冷蔵庫1は、実施の形態2と同様に、第2移行指示情報を送受信させ、冷蔵庫1は、冷蔵庫1の動作モードを通常モードから買い物準備モードに移行させる。
【0184】
[3-3.効果等]
本実施の形態によれば、実施の形態1、2と同様の効果を奏する。また、本実施の形態では、以下の構成により以下の効果を奏する。
【0185】
本実施の形態では、複数の通知カードTCには、買い物準備モード通知カードTC5とお出かけモード通知カードTC2とを含む。選択部204は、買い物先が設定され、且つ、買い物先にユーザーPが位置する場合、買い物準備モード通知カードTC5を含む候補を選択する。また、選択部204は、自宅位置が設定され、且つ、ユーザーPが自宅Hから外出した場合に、お出かけモード通知カードTC2を含む候補を選択する。表示制御部204は、選択部204が選択した候補に買い物準備モード通知カードTC5とお出かけモード通知カードTC2とが含まれる場合、お出かけモード通知カードTC2より優先して買い物準備モード通知カードTC5を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0186】
仮に、買い物準備モード通知カードTC5より優先してお出かけモード通知カードTC2を通知カード表示領域HA2に表示する構成であると、ユーザーPは、スライド操作を行わない限り、買い物準備モード通知カードTC5をアプリUI2130において認識できない。よって、当該構成は、冷蔵庫1を買い物準備モードに移行できるにも係わらずユーザーPが移行できないと誤認し得る。このことは、ユーザーPが冷蔵庫1を買い物準備モードに移行させる頻度が低下することに繋がり、ひいては、既に収容されている食品及び新規で収容された食品の鮮度が低下することを抑制できない可能性が高まることに繋がる。そこで、本実施の形態では、上述したように、お出かけモード通知カードTC2より優先して買い物準備モード通知カードTC5を通知カード表示領域HA2に表示する。これにより、冷蔵庫1を買い物準備モードに移行できる場合にユーザーPがその旨を認識できる可能性を高めることができ、ひいては、冷蔵庫1に収容される食品の鮮度が低下することを抑制できる可能性を高めることができる。
【0187】
(実施の形態4)
次に、図11図13を参照して、実施の形態4について説明する。
実施の形態4の説明では、実施の形態1、2、3の冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
【0188】
[4-1.構成]
図11は、実施の形態4における冷蔵庫制御システム1000の構成、及び、冷蔵庫制御システム1000の各部の機能的構成を示す図である。
【0189】
図11に示すように、冷蔵庫制御システム1000は、気象サーバー5を備える。
気象サーバー5は、冷蔵庫1の設置場所を含む区域の気象に関する気象データを提供するサーバー装置である。気象サーバー5が提供する気象データとしては、例えば、冷蔵庫1の設置場所を含む区域の気温を示す気温データや、当該区域の湿度を示す湿度データ、当該区域の風速を示す風速データ等が挙げられる。本実施の形態では、気象サーバー5が提供する気象データとして気温データを例示するが、気象サーバー5が提供する気象データは、少なくとも気温データを含めばよく、湿度データ等の他のデータを含んでもよい。本実施の形態では、気象サーバー5が提供する1の気温データは、少なくとも日最低気温を示す。
【0190】
なお、気象サーバー5が提供する気象データの区域は、冷蔵庫1の設置場所を含む区域であればよく、例えば一次細分区域でも二次細分区域でも他の区域でもよい。
【0191】
また、図11に示すように、冷蔵庫制御システム1000は、気象警報サーバー6を備える。
気象警報サーバー6は、気象警報発令情報を提供するサーバー装置である。気象警報発令情報は、冷蔵庫1の設置場所を含む区域に対する気象警報の発令の有無を示す情報である。気象警報は、例えば、大雨、大雪、高潮、洪水、波浪、暴風、暴風雪等の停電の発生要因に係る警報である。
【0192】
気象警報サーバー6が提供する気象警報発令情報の区域は、冷蔵庫1の設置場所を含む区域であればよく、例えば一次細分区域でも二次細分区域でも他の区域でもよい。
【0193】
各図では、気象サーバー5及び気象警報サーバー6の各々を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしも気象サーバー5と気象警報サーバー6とが単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、気象サーバー5、及び、気象警報サーバー6は、処理内容が異なる複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。各図では、冷蔵庫制御サーバー3と気象サーバー5と気象警報サーバー6とを別体のサーバー装置として例示しているが、これらサーバー装置は、任意の複数が同じサーバー装置として構成されてもよい。
【0194】
本実施の形態において、冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫1の動作モードを、通常モード、お出かけモード、買い物準備モード、冬モード、及び、エマージェンシーモードのいずれかに移行させる。
【0195】
冷蔵庫制御部16は、実施の形態1と同様の方法で、お出かけモードにおいて、通常モードより消費電力を小さくする。また、冷蔵庫制御部16は、実施の形態2と同様の方法で、買い物準備モードにおいて、通常モードより冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる。
【0196】
冬モードは、通常モードより冷蔵庫1の庫内温度が例えば1℃~2℃高く設定する動作モードである。冬モードにおいては、全収容室を対象に庫内温度を高くしてもよいし、例えば冷蔵室11のみ等の任意の収容室を対象に庫内温度を高くしてもよい。
例えば、冷蔵庫制御部16は、冬モードにおいて、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より下げ、冷蔵庫1の各収容室の冷却量を減少させる。また、例えば、冷蔵庫制御部16は、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より下げ、冷蔵庫1における冷気の循環量を減少させる。また、例えば、冷蔵庫制御部16は、冬モードにおいて、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より下げ、且つ、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より下げ、冷却量、及び、循環量を減少させる。なお、圧縮機181の回転数を通常モード時の回転数より下げる代わりに、圧縮機181の運転を停止する期間を長くしても良い。また、冷却ファン185の回転数を通常モード時の回転数より下げる代わりに、冷却ファン185の運転を停止する期間を長くしても良い。
【0197】
冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17によって、冬モードへの移行指示を示す第3移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信した場合、冷蔵庫1の動作モードを冬モードに移行させる。冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫1の動作モードを冬モードに移行させた後、冬モードの終了トリガーが発生した場合、冬モードを終了する。
【0198】
例えば、冷蔵庫制御部16は、ドアや冷蔵室11内に設けられる図示せぬ冷蔵庫操作部が、ユーザーPから冬モードの終了操作或いは庫内温度の変更操作を受け付けた場合、終了トリガーが発生したとして、冬モードを終了する。また、冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫制御サーバー3から冬モードの終了指示を示す終了指示情報を受信した場合に、終了トリガーが発生したとして、冬モードを終了する。
【0199】
エマージェンシーモードは、通常モードより、冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる動作モードである。冷蔵庫制御部16は、エマージェンシーモードにおいて、買い物準備モードと同様に、冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる。なお、エマージェンシーモードと買い物準備モードとにおける冷却量は、異なっていてもよいし、同じでもよい。
【0200】
冷蔵庫1は、停電発生前にエマージェンシーモードに移行することで、停電発生前に冷蔵庫1の庫内温度を通常モード時よりも下げることができる。よって、冷蔵庫1は、停電時において庫内温度を長期に亘って維持でき、停電時において冷蔵庫1に収容されている食品の鮮度が低下すること抑制できる。
【0201】
冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17によって、動作モードをエマージェンシーモードに移行させる第4移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信した場合、冷蔵庫1の動作モードをエマージェンシーモードに移行させる。冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17により、エマージェンシーモードの終了トリガーが発生した場合、エマージェンシーモードを終了する。
【0202】
例えば、冷蔵庫制御部16は、ドアや冷蔵室11内に設けられる図示せぬ冷蔵庫操作部が、ユーザーPからエマージェンシーモードの終了操作或いは庫内温度の変更操作を受け付けた場合、終了トリガーが発生したとして、エマージェンシーモードモードを終了する。また、冷蔵庫制御部16は、発令された気象警報が解除された場合等において、冷蔵庫制御サーバー3からエマージェンシーモードの終了指示を示す終了指示情報を受信した場合に、終了トリガーが発生したとして、エマージェンシーモードを終了する。
【0203】
本実施の形態では、冷蔵庫制御データベース313の1件のレコードRには、ユーザーID3131及び冷蔵庫通信情報3132の他、端末装置通信情報3133、及び、設置場所情報3134を有する。
【0204】
端末装置通信情報3133は、同じレコードRで対応付くユーザーID3131のユーザーPが利用する冷蔵庫制御アプリ213がインストールされた端末装置2と通信するための情報である。端末装置通信情報3133は、例えばアドレス情報やセキュリティ情報等を含む。
【0205】
設置場所情報3134は、冷蔵庫1の設置場所を示す情報である。本実施の形態では、冷蔵庫1の設置場所はユーザーPの自宅Hであるため、設置場所情報3134は、自宅Hの住所や郵便番号等を示す。
【0206】
本実施の形態の設定部201は、実施の形態1と同様に、自宅位置及び自宅範囲を設定する。また、本実施の形態の設定部201は、実施の形態2と同様に、買い物先位置及び買い物先範囲を設定する。
【0207】
また、本実施の形態の設定部201は、冷蔵庫1の設置場所を設定する。例えば、設定部201は、タッチパネル22に自宅Hの住所や郵便番号をユーザーPに入力させるためのユーザーインターフェースを表示させ、入力された住所や郵便番号を冷蔵庫1の設置場所として設定する。設定部201により設定された冷蔵庫1の設置場所を示す設置場所情報3134は、端末記憶部210に記憶されると共に、端末記憶部210が記憶するユーザーID3131が付加された状態で冷蔵庫制御サーバー3に送信される。冷蔵庫制御サーバー3は、端末装置2から設置場所情報3134を受信すると、冷蔵庫制御データベース313を参照し、受信した設置場所情報3134に付加されたユーザーID3131のレコードRが有する設置場所情報3134を、受信した設置場所情報3134に更新する。
【0208】
本実施の形態の検知部202は、実施の形態1と同様に、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かを検知する。また、本実施の形態の検知部202は、実施の形態2と同様に、ユーザーPが買い物先に位置しているか否かを検知する。検知部202は、検知結果を選択部204に出力する。
【0209】
本実施の形態の表示制御部023は、実施の形態1、2、3の表示制御部203と同様に、タッチパネル22にアプリUI2130を表示させる。本実施の形態においては、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードを、お出かけモードにする指示、買い物準備モードにする指示、冬モードにする指示、及び、エマージェンシーモードにする指示をユーザーPから受け付ける。また、表示制御部203は、アプリUI2130を介して、自宅位置を設定する指示、買い物先位置を設定する指示、及び、冷蔵庫1の設置場所を設定する指示をユーザーPから受け付ける。
【0210】
本実施の形態も、選択部204は、アプリUI2130のホーム画面HGにおいて表示する通知カードTCの候補を、複数種類の通知カードTCから選択する。本実施の形態における通知カードTCの種類については、図12を参照して後に説明する。
【0211】
本実施の形態の運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする指示をユーザーPから受け付けた場合、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする。また、本実施の形態の運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする指示をユーザーPから受け付けた場合、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする。本実施の形態の運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードを冬モードにする指示をユーザーPから受け付けた場合、冷蔵庫1の動作モードを冬モードにする。また、本実施の形態の運転制御部205は、表示制御部203がアプリUI2130を介して、冷蔵庫1の動作モードをエマージェンシーモードにする指示をユーザーPから受け付けた場合、冷蔵庫1の動作モードをエマージェンシーモードにする。
【0212】
第1通信制御部206は、気温データ要求情報を端末通信部21により気象サーバー5に送信する。そして、第1通信制御部206は、気温データ要求情報に対する応答として、気象サーバー5から気温データを端末通信部21により受信する。第1通信制御部206は、受信した気温データを判定部208に出力する。本実施形態では、第1通信制御部206は、現在から所定日数遡った日までにおける複数の気温データを、判定部208に出力する。
【0213】
第2通信制御部207は、冷蔵庫制御サーバー3から、気象警報が発令されていることを示す気象警報発令情報を端末通信部21により受信する。
冷蔵庫制御サーバーのサーバー制御部30は、サーバー通信部31により気象警報サーバー6に情報送信を行うことで、冷蔵庫1の設置場所を含む区域に気象警報が発令されているか否かを問い合せる。この問い合わせは、所定時間毎(例えば10分毎)に実行される。問い合せに際して気象警報サーバー6に送信される情報には、処理対象のレコードRが有する設置場所情報3134が含まれる。サーバー制御部30は、問い合せに対する応答として受信した気象警報発令情報が、気象警報が発令されていることを示す場合、処理対象のレコードRが有する端末装置通信情報3133に基づいて、受信した気象警報発令情報を端末装置2に送信する。
【0214】
判定部208は、第1通信制御部206から出力される気温データに基づいて、現在の季節が冬であるか否かを判定する。判定部208は、第1通信制御部206が受信した複数の気温データが示す日最低気温の平均を算出し、算出した日最低気温の平均が、予め定められた所定温度(例えば6℃)を下回るか否かを判別する。判定部206は、算出した日最低気温の平均が、予め定められた所定温度以上であると判別した場合、現在の季節が冬以外の季節であると判定する。一方、判定部206は、算出した日最低気温の平均が、予め定められた所定温度を下回ると判別した場合、現在の季節が冬であると判定する。判定部503は、判定結果を選択部204に出力する。
【0215】
本実施の形態において、通知カード表示領域HA2に表示される通知カードTCは、図12に示す8種類の通知カードTCのいずれかである。
図12は、通知カードTCの説明図である。
【0216】
本実施の形態は、お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、買い物先設定通知カードTC4、買い物準備モード通知カードTC5、冬設定通知カードTC6、冬モード通知カードTC7、エマージェンシーモード通知カードTC8、及び、レシピサイト通知カードTC3の8種類の通知カードTCがある。
【0217】
お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、買い物先設定通知カードTC4、買い物準備モード通知カードTC5、及び、レシピサイト通知カードTC3は、実施の形態1、2、3で説明した通知カードTCと同じである。よって、お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、買い物先設定通知カードTC4、及び、買い物準備モード通知カードTC5の各々に設けられている選択条件は、実施の形態1、2、3で説明した選択条件と同じである。
【0218】
冬設定通知カードTC6は、冷蔵庫1の設置場所を設定するための通知カードTCである。冬設定通知カードTC6は、冬モードを利用するためには冷蔵庫1の設置場所の設定が必要であることを促す通知情報J6を含む。
【0219】
冬設定通知カードTC6は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作によって選択可能に表示される。通知カード表示領域HA2が表示する冬設定通知カードTC6がタップ操作されると、アプリUI2130においては、ホーム画面HGから、冷蔵庫1の設置場所を設定するための画面に遷移する。
【0220】
冬設定通知カードTC6には、選択条件が設けられている。冬設定通知カードTC6に設けられている選択条件(以下、「第5選択条件」という)は、次の通りである。
第5選択条件:冷蔵庫1の設置場所が設定されていないこと。
【0221】
冬モード通知カードTC7は、冷蔵庫1の動作モードを冬モードにするための通知カードTCである。冬モード通知カードTC7は、タップ操作によって冷蔵庫1の動作モードを冬モードにできることを促す通知情報J7を含む。
【0222】
冬モード通知カードTC7は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作によって選択可能に表示される。通知カード表示領域HA2が表示する冬モード通知カードTC7がタップ操作されると、運転制御部205は、冷蔵庫1の動作モードを冬モードにする。これに伴って、アプリUI2130においては、ホーム画面HGのモード表示領域HA1が表示するモード画像G1が冬モードを示す。
【0223】
冬モード通知カードTC7にも、選択条件が設けられている。冬モード通知カードTC7に設けられている選択条件(以下、「第6選択条件」という)は、次の通りである。
第6選択条件:冷蔵庫1の設置場所が設定されていて、且つ、現在の季節が冬であること。
【0224】
エマージェンシーモード通知カードTC8は、冷蔵庫1の動作モードをエマージェンシーモードにするための通知カードTCである。エマージェンシーモード通知カードTC8は、タップ操作によって冷蔵庫1の動作モードをエマージェンシーモードにできることを促す通知情報J8を含む。
【0225】
エマージェンシーモード通知カードTC8は、通知カード表示領域HA2において、タップ操作によって選択可能に表示される。通知カード表示領域HA2が表示するエマージェンシーモード通知カードTC8がタップ操作されると、運転制御部205は、冷蔵庫1の動作モードをエマージェンシーモードにする。これに伴って、アプリUI2130においては、ホーム画面HGのモード表示領域HA1が表示するモード画像G1がエマージェンシーモードを示す。
【0226】
エマージェンシーモード通知カードTC8にも、選択条件が設けられている。エマージェンシーモード通知カードTC8に設けられる選択条件(以下、「第7選択条件」という)は、次の通りである。
第7選択条件:冷蔵庫1の設置場所が設定されていて、且つ、気象警報が発令されていること。
【0227】
お出かけ設定通知カードTC1、お出かけモード通知カードTC2、買い物先設定通知カードTC4、買い物準備モード通知カードTC5、冬設定通知カードTC6、冬モード通知カードTC7、エマージェンシーモード通知カードTC8、及び、レシピサイト通知カードTC3には、通知カード表示領域HA2に表示される優先順位が設けられている。本実施の形態では、エマージェンシーモード通知カードTC8、買い物準モード通知カードTC5、お出かけモード通知カードTC2、冬モード通知カードTC7、お出かけ設定通知カードTC1、買い物先設定通知カードTC4、冬設定通知カードTC6、及び、レシピサイト通知カードTC3の順に、優先順位が高く設定されている。
【0228】
[4-2.動作]
次に、本実施の形態の動作について説明する。
まず、ホーム画面HGの表示に係わる端末装置2の動作について説明する。
本実施の形態の端末装置2は、ホーム画面HGの表示に係わる動作において、図5に示す動作と同様の動作を実行する。
【0229】
ここで、本実施の形態における、ステップSA1-SA3の各々について詳述する。
【0230】
本実施の形態のステップSA1では、選択部204は、ユーザーPが自宅Hから外出した場合、及び、ユーザーPが買い物先に位置していると検知部202が検知した場合、選択処理を実行するトリガーが発生したと判別してもよい。また、本実施の形態のステップSA1では、選択部204は、現在の季節が冬であると判定部208が判定した場合、選択処理を実行するトリガーが発生したと判別してもよい。また、本実施の形態のステップSA1では、選択部204は、第2通信制御部207が気象警報発令情報を受信した場合、選択処理を実行するトリガーが発生したと判別する。
【0231】
次に、本実施の形態におけるステップSA2の選択処理について説明する。
図13は、本実施の形態の選択処理における端末装置2の動作を示すフローチャートである。図13において、図10に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を適宜に省略する。
【0232】
選択部204は、冬設定通知カードTC6に設けられている第5選択条件が成立している否かを判別する(ステップSD1)。
【0233】
例えば、選択部204は、設定部201に、冷蔵庫1の設定場所を設定したか否かを問い合わせる。そして、選択部204は、設定部201から冷蔵庫1の設定場所を設定したとの返答があった場合、ステップSD1において第5選択条件が成立していないと判別し、設定部201から冷蔵庫1の設定場所を設定していないとの返答があった場合、ステップSD1において第5選択条件が成立していると判別する。
【0234】
選択部204は、第5選択条件が成立していると判別した場合(ステップSD1:YES)、冬設定通知カードTC6を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSD2)。一方、選択部204は、第5選択条件が成立していないと判別した場合(ステップSC1:NO)、冬設定通知カードTC6を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択しない(ステップSD3)。
【0235】
選択部204は、冬モード通知カードTC7に設けられている第6選択条件が成立しているか否かを判別する(ステップSD4)。
【0236】
ここで、ステップSD4の処理について詳述する。
選択部204は、冬設定通知カードTC6の選択条件と同様に、冷蔵庫1の設定場所が設定されているか否かを判別する。選択部204は、冷蔵庫1の設定場所が設定されていないと判別した場合、ステップSD4において第6選択条件が成立していないと判別する。
選択部204は、冷蔵庫1の設定場所が設定されていると判別した場合、判定部208の判定結果を取得する。選択部204は、判定部208から取得した判定結果が、現在の季節が冬であることを示していない場合、ステップSD4において第6選択条件が成立していないと判別する。一方、選択部204は、判定結果が、現在の季節が冬であることを示す場合、ステップSD4において第6選択条件が成立していると判別する。
【0237】
選択部204は、第6選択条件が成立していると判別した場合(ステップSD4:YES)、冬モード通知カードTC7を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSD5)。一方、選択部204は、第6選択条件が成立していないと判別した場合(ステップSD4:NO)、冬モード通知カードTC7を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択しない(ステップSD6)。
【0238】
選択部204は、エマージェンシーモード通知カードTC8に対して設けられる第7選択条件が成立しているか否かを判別する(ステップSD7)。
【0239】
ここで、ステップSD7の処理について詳述する。
選択部204は、冬設定通知カードTC6の選択条件と同様に、冷蔵庫1の設定場所が設定されているか否かを判別する。選択部204は、冷蔵庫1の設定場所が設定されていないと判別した場合、ステップSD7において第7選択条件が成立していないと判別する。
選択部204は、冷蔵庫1の設定場所が設定されていると判別した場合、気象警報が発令されているか否かを判別する。第2通信制御部207が気象警報発令情報を受信する場合、選択部204は、気象警報が発令されていると判別し、ステップSD7において第7選択条件が成立していると判別する。一方、選択部204は、第2通信制御部207が気象警報発令情報を受信しない場合、選択部204は、気象警報が発令されていないと判別し、ステップSD7において第7選択条件が成立していないと判別する。
【0240】
選択部204は、第7選択条件が成立していると判別した場合(ステップSD7:YES)、エマージェンシーモード通知カードTC8を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択する(ステップSD8)。一方、選択部204は、第7選択条件が成立していないと判別した場合(ステップSD7:NO)、エマージェンシーモード通知カードTC8を、通知カード表示領域HA2に表示する候補として選択しない(ステップSD9)。
【0241】
なお、本実施の形態の選択処理は、ステップSB1-SB3の組み合わせ、ステップSB4-SB6の組み合わせ、ステップSC1-SC3の組み合わせ、ステップSC4-SC6の組み合わせ、ステップSD1-Sd3の組み合わせ、ステップSD4-SD6の組み合わせ、ステップSD7-SD9の組み合わせ、及び、ステップSB7の各々の処理順は、図13に示す処理順に限定されず異なってもよいし、同時に行われてもよい。
【0242】
次に、本実施の形態におけるステップSA3の処理について詳述する。
選択処理において選択部204が選択した候補に、エマージェンシーモード通知カードTC8が含まれるとする。この場合、本実施の形態の優先順位ではエマージェンシーモード通知カードTC8が最も高いため、ステップSA3において、表示制御部203は、エマージェンシーモード通知カードTC8を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0243】
また、選択処理において選択部204が選択した候補に、エマージェンシーモード通知カードTC8、買い物準備モード通知カードTC5、及び、お出かけモード通知カードTC2を含まない一方で、冬モード通知カードTC7を含むとする。この場合、本実施の形態の優先順位では冬モード通知カードTC7が最も高いため、ステップSA3において、表示制御部203は、冬モード通知カードTC7を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0244】
また、選択処理において選択部204が選択した候補に、冬設定通知カードTC6とレシピサイト通知カードTC3以外の通知カードTCを含まないとする。この場合、本実施の形態の優先順位では冬設定通知カードTC6が最も高いため、ステップSA3において、表示制御部203は、冬設定通知カードTC6を通知カード表示領域HA2に表示する。
【0245】
次に、冷蔵庫1の動作モードの移行に係わる冷蔵庫制御システム1000の動作について説明する。
【0246】
お出かけモード、及び、買い物準備モードについては、冷蔵庫制御システム1000は、実施の形態3と同様に動作する。
【0247】
運転制御部205は、冬モード通知カードTC7がタップ操作されたと判別した場合、換言すると、表示制御部203が冬モードへの移行指示を受け付けたと判別した場合、第3移行指示情報を端末通信部21により冷蔵庫制御サーバー3に送信する。この第3移行指示情報には、端末記憶部210が記憶するユーザーID3131が付加されている。運転制御部205が第2移行指示情報を送信すると、表示制御部204は、ホーム画面HGのモード表示領域HA1において、冬モードを示すモード画像G1を表示する。
【0248】
冷蔵庫制御サーバー3のサーバー制御部30は、サーバー通信部31により第3移行指示情報を端末装置2から受信すると、冷蔵庫制御データベース313を参照して、第3移行指示情報に付加されたユーザーID3131を含むレコードRを特定する。そして、サーバー制御部30は、特定したレコードRに含まれる冷蔵庫通信情報3132に基づいて、端末装置2から受信した第3移行指示情報をサーバー通信部31により冷蔵庫1に送信する。
【0249】
冷蔵庫1の冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17により第3移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信すると、冷蔵庫1の動作モードを冬モードに移行させる。
【0250】
また、運転制御部205は、エマージェンシーモード通知カードTC8がタップ操作されたと判別した場合、換言すると、表示制御部203がエマージェンシーモードへの移行指示を受け付けたと判別した場合、第4移行指示情報を端末通信部21により冷蔵庫制御サーバー3に送信する。この第4移行指示情報には、端末記憶部210が記憶するユーザーID3131が付加されている。運転制御部205が第4移行指示情報を送信すると、表示制御部204は、ホーム画面HGのモード表示領域HA1において、エマージェンシーモードを示すモード画像G1を表示する。
【0251】
冷蔵庫制御サーバー3のサーバー制御部30は、サーバー通信部31により第4移行指示情報を端末装置2から受信すると、冷蔵庫制御データベース313を参照して、第4移行指示情報に付加されたユーザーID3131を含むレコードRを特定する。そして、サーバー制御部30は、特定したレコードRに含まれる冷蔵庫通信情報3132に基づいて、端末装置2から受信した第4移行指示情報をサーバー通信部31により冷蔵庫1に送信する。
【0252】
冷蔵庫1の冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信部17により第4移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信すると、冷蔵庫1の動作モードをエマージェンシーモードに移行させる。
【0253】
[4-3.効果等]
本実施の形態によれば、実施の形態1、2、3と同様の効果を奏する。
【0254】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、実施の形態1-4を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1-4で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0255】
上述した各実施の形態では、本発明の「通信装置」を冷蔵庫1として説明したが、本発明の「通信装置」は、冷蔵庫1に限定されず、エアコンや、洗濯機等の他の家電でもよい。例えば、本発明の「通信装置」がエアコンの場合、第1モードは、通常モードより室内の温度を高くする動作モードであり、第2モードは、通常モードより室内の温度を低くする動作モードである。
【0256】
上述した各実施の形態では、本発明の「第5情報」をレシピサイト通知カードTC3として説明したが、本発明の「第5情報」は、冷蔵庫1の制御に係わる通知カードTCでない通知カードTCであればよく、例えば、冷蔵庫制御アプリ213と連携可能な他のアプリケーションプログラムを立ち上げるための通知カードTCでもよい。
【0257】
上述した実施の形態2、3、4では、本発明の「食品取得可能先」として買い物先を例示したが、本発明の「食品取得可能先」は、買い物先に限定されず、ユーザーPが食品Fを取得可能な場所でよい。例えば、釣り場や、ユーザーPの親族の家、牧場、農場等でもよい。
【0258】
例えば、判定部208は、日最低気温の平均の代わりに、日最高気温の平均や、日平均気温の平均、特定時刻の気温の平均等に基づいて現在の季節が冬であるか否かを判定してもよい。これら構成の場合、気象サーバー5から受信する気温データは、日最高気温や、日平均気温、特定時刻の気温等の平均を算出する対象の気温を示す。
【0259】
上述した実施の形態4では、停電の発生要因に係る警報として気象警報を例示したが、停電の発生要因に係る警報は、地震動警報や、浸水警報、津波警報、噴火警報、火災警報等の気象警報以外の警報でもよい。この場合、停電の発生要因は、気象以外の要因である。また、この場合、グローバルネットワークGNには、気象警報サーバー6に代わって或いは共に、気象警報以外の警報の発令の有無を示す情報を提供するサーバー装置が接続し、冷蔵庫制御サーバー3は、当該サーバー装置に対して警報が発令されたか否かを問い合せる。
【0260】
上述した実施の形態4では、通知カード表示領域HA2に表示される通知カードTCの1つとして冬設定通知カードTC6を示したが、冬設定通知カードTC6は、通知カードTCとして無くてもよい。この場合、冷蔵庫制御アプリ213の利用条件として、冷蔵庫1の設置場所の設定が必須とされる。また、この場合、図13の処理においては、ステップSD1-SD3が省略される。
【0261】
上述した実施の形態1では、冷蔵庫1の動作モードが通常モードとお出かけモードとのいずれかに移行可能である場合を例示したが、移行可能な動作モードはさらに多くあってもよい。実施の形態2、3、4についても同様である。
【0262】
また、例えば、冷蔵庫1の主箱体10に形成される部屋の種類は、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び、野菜室15に限定されず、少なくてもよいし、さらに別の種類の部屋が形成されてもよい。また、冷蔵室11の前面の開口部に設けられるドアの数は、1つでもよい。
【0263】
また、冷蔵庫制御部16、端末制御部20、及び、サーバー制御部30の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0264】
また、図2、及び、図11に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0265】
また、例えば、図5図6図8図10、及び、図13に示す動作のステップ単位は、端末装置2の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0266】
以上のように、本開示に係るプログラム、及び、端末装置は、ユーザーにとって有用な情報を提供する用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0267】
1 冷蔵庫(通信装置)
2 端末装置
3 冷蔵庫制御サーバー
20 端末制御部(制御部)
22 タッチパネル(表示部)
203 表示制御部
204 選択部
213 冷蔵庫制御アプリ(プログラム、アプリケーションプログラム)
1000 冷蔵庫制御システム
2130 アプリUI(表示画面)
F 食品
H 自宅
HA2 通知カード表示領域(特定領域)
P ユーザー
TC 通知カード(情報)
TC1 お出かけ設定通知カード(第2情報)
TC2 お出かけモード通知カード(第1情報)
TC3 レシピサイト通知カード(第5情報)
TC4 買い物先設定通知カード(第4情報)
TC5 買い物準備モード通知カード(第3情報)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13