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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】ドライブレコーダ等
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/65 20230101AFI20241115BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20241115BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20241115BHJP
【FI】
H04N23/65
H04N23/65 100
H04N23/60 500
G07C5/00 Z
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020166507
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022057972
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2023-07-11
(73)【特許権者】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(74)【代理人】
【識別番号】100140899
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 如洋
(72)【発明者】
【氏名】秋山 季夫
【審査官】櫃本 研太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-195755(JP,A)
【文献】特開2019-121221(JP,A)
【文献】特開2016-010126(JP,A)
【文献】中国実用新案第204180195(CN,U)
【文献】特開2007-158418(JP,A)
【文献】特開2020-107103(JP,A)
【文献】特開2020-143867(JP,A)
【文献】特開2020-009053(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222-5/257、7/18
23/00、23/40-23/76、
23/90-23/959
G07C 5/00-5/12
G03B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブレコーダであって、
録画を行うカメラと、
前記ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
二次電池と、
位置情報取得部と、
を備え、
前記二次電池により、前記制御部及び前記通信処理部を駆動し、
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合には、前記通信処理部が前記状態情報の送信を行わず、
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合であっても、前記通信処理部が前記状態情報の送信を行うドライブレコーダ。
【請求項2】
ドライブレコーダであって、
録画を行うカメラと、
前記ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
二次電池と、
位置情報取得部と、
前記カメラを制御するDVR制御部と、
を備え、
前記二次電池により、前記制御部及び前記通信処理部を駆動し、
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合であって、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲を超えた場合に、前記制御部が、前記DVR制御部を起動し、前記DVR制御部から前記録画に関連する情報を取得するドライブレコーダ。
【請求項3】
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合であって、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲を超えた場合には、前記状態情報に位置情報及び前記DVR制御部から受信した録画に関連する情報を含める請求項2に記載のドライブレコーダ。
【請求項4】
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記状態情報に位置情報及び前記DVR制御部から受信した録画に関連する情報を含め、
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合であって、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合には、前記状態情報に位置情報を含めるが前記DVR制御部から受信した録画に関連する情報を含めない請求項2又は3に記載のドライブレコーダ。
【請求項5】
前記カメラで撮影した映像に基づいて画像認識を行う画像処理部を有し、
前記通信処理部は、前記画像認識の結果を示すデータを送信する請求項1~4のいずれか1項に記載のドライブレコーダ。
【請求項6】
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と比べ、前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は前記通信処理部が前記状態情報を送信する頻度を少なくする請求項1~5のいずれか1項に記載のドライブレコーダ。
【請求項7】
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、一定の間隔で前記状態情報を送信し、前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記通信処理部が前記状態情報を送信する間隔を徐々に広げて送信する請求項1~6のいずれか1項に記載のドライブレコーダ。
【請求項8】
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記通信処理部は、前記車両電源又は前記ドライブレコーダの前記電源部の少なくとも一方がオフになったことに対応して取得された位置情報又は時刻情報の少なくともどちらかを前記状態情報に含めて送信する請求項1~7のいずれか1項に記載のドライブレコーダ。
【請求項9】
前記通信処理部はLPWA(Low Power Wide Area)方式の無線通信を行う請求項1~8のいずれか1項に記載のドライブレコーダ。
【請求項10】
ドライブレコーダであって、
録画を行うカメラと、
前記ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
二次電池と、
位置情報取得部と、
前記カメラを制御するDVR制御部と、
を備え、
前記二次電池により、前記制御部及び前記通信処理部を駆動し、
前記電源部及び前記二次電池は、前記制御部を、前記DVR制御部よりも低い電圧で、駆動し、
所定の場合に基づいて、
前記制御部及び前記通信処理部、及び前記DVR制御部を駆動するか、
前記制御部及び前記通信処理部を駆動し前記DVR制御部を駆動しないか、
を切り替え
前記制御部及び前記通信処理部を前記二次電池により駆動し前記DVR制御部を駆動しない状態で、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲を超えた場合には、前記制御部及び前記通信処理部、及び前記DVR制御部を前記二次電池により駆動する状態への
切り替えを行う、
ドライブレコーダ。
【請求項11】
ドライブレコーダであって、
録画を行うカメラと、
前記ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
二次電池と、
位置情報取得部と、
前記カメラを制御するDVR制御部と、
を備え、
前記二次電池により、前記制御部及び前記通信処理部を駆動し、
前記電源部及び前記二次電池は、前記制御部を、前記DVR制御部よりも低い電圧で、駆動し、
所定の場合に基づいて、
前記制御部及び前記通信処理部、及び前記DVR制御部を駆動するか、
前記制御部及び前記通信処理部を駆動し前記DVR制御部を駆動しないか、
を切り替え、
前記制御部及び前記通信処理部を前記二次電池により駆動し前記DVR制御部を駆動しない状態で、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲を超えた場合には、前記制御部及び前記通信処理部、及び前記DVR制御部を前記二次電池により駆動する状態への切り替えを行い、
前記制御部及び前記通信処理部、及び前記DVR制御部を前記二次電池により駆動した状態で、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合には、前記制御部及び前記通信処理部を前記二次電池により駆動し前記DVR制御部を駆動しない状態への切り替えを行う、
ドライブレコーダ。
【請求項12】
ドライブレコーダであって、
録画を行うカメラと、
前記ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
二次電池と、
位置情報取得部と、
前記カメラを制御するDVR制御部と、
を備え、
前記二次電池により、前記制御部及び前記通信処理部を駆動し、
前記電源部及び前記二次電池は、前記制御部を、前記DVR制御部よりも低い電圧で、駆動し、
所定の場合に基づいて、
前記制御部及び前記通信処理部、及び前記DVR制御部を駆動するか、
前記制御部及び前記通信処理部を駆動し前記DVR制御部を駆動しないか、
を切り替え、
前記制御部及び前記通信処理部、及び前記DVR制御部を前記二次電池により駆動した状態で、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合には、前記制御部及び前記通信処理部を前記二次電池により駆動し前記DVR制御部を駆動しない状態への切り替えを行うライブレコーダ。
【請求項13】
録画を行うカメラと、
ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
前記制御部及び前記通信処理部を駆動する二次電池と、
位置情報取得部と、
前記カメラを制御するDVR制御部と、
を備えるドライブレコーダにおいて、
前記制御部に
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部が駆動される場合には、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合は、前記通信処理部が前記状態情報の送信を行わず、
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部が駆動される場合には、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合であっても、前記通信処理部が前記状態情報の送信を行う、
処理を実行させるプログラム。
【請求項14】
録画を行うカメラと、
ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
前記制御部及び前記通信処理部を駆動する二次電池と、
位置情報取得部と、
前記カメラを制御するDVR制御部と、
を備えるドライブレコーダにおいて、
前記制御部に、
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合であって、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲を超えた場合に、前記DVR制御部を起動し、前記DVR制御部から前記録画に関連する情報を取得する、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブレコーダ等に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2019-129328号公報(特許文献1)がある。この公報には、「高精細動画生成装置20は、高画質動画であるオリジナル動画1を受信するオリジナル動画受信部21と、低ビットレート動画2を受信する低ビットレート動画受信部24と、オリジナル動画受信部21によって受信されたオリジナル動画1を教師データとして学習モデルMを生成する学習モデル生成部22と、学習モデル生成部22によって生成された学習モデルMのうち低ビットレート動画2に応じた学習モデルMを用いて、低ビットレート動画受信部24によって受信された低ビットレート動画2から高精細動画3を生成する高精細動画生成部25とを備える。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-129328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1には、ドライブレコーダの低ビットレート動画をLTE(登録商標)(Long Term Evolution)やLPWA(Low Power Wide Area)等の狭帯域通信を用いてクラウドにアップロードする仕組みが記載されている。しかしながら、特許文献1では車両電源が常時供給されている状態を想定しており、車両電源からの電力供給が途切れた場合等については検討がなされていない。
そこで、本発明は、車両電源からの電力供給が途切れた場合等について、二次電池によりドライブレコーダの一部の機能を維持する仕組みを提供する。
【0005】
なお、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、ドライブレコーダであって、録画を行うカメラと、前記ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、前記通信処理部を制御する制御部と、車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、二次電池と、を備え、前記二次電池により、前記制御部及び前記通信処理部を駆動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、二次電池によりドライブレコーダの一部の機能を維持する仕組みを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
なお、本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」「~可能である」などといった記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】全体のDVR管理システム1の構成の例である。
図2】管理サーバ102の接続構成の例である。
図3】ドライブレコーダ101のハードウェア構成の例である。
図4】管理サーバ102のハードウェア構成の例である。
図5】ユーザ端末103のハードウェア構成の例である。
図6】DVRステータス情報600のデータ構成の例である。
図7】送信する位置情報等の取得タイミングを説明する図の例である。
図8】通常使用時の通信シーケンスの例である。
図9】二次電池駆動時の通信シーケンスの例である。
図10】二次電池駆動時の別の通信シーケンスの例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
図1は、全体のドライブレコーダ(DVR)管理システム1の構成の例である。
DVR管理システム1は、ドライブレコーダ101と、管理サーバ102と、ユーザ端末103と、データセンター104と、管理端末105を備え、それぞれがネットワークを介して接続されている。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、それぞれの端末はネットワークを介して情報を送受信することができる。ネットワークはインターネットに限られず、また異なるプロトコルのネットワークの組み合わせであってもよい。
【0010】
ドライブレコーダ101は、例えば自動車等に搭載され、運転中の映像を記録する機器である。ドライブレコーダ101は、車載機器の一例である。
但し、搭載対象は自動車に限定されるものではなく、ドライブレコーダ101を設置することが可能な移動体であればよい。例えば、自動車、バス、トラック、自動二輪車、等が対象となり得る。また例えば、電車、モノレール、リニアモーターカー等の交通機関の乗り物も搭載の対象となり得る。
管理サーバ102は、ドライブレコーダ101で取得された映像情報やステータス情報等の各種情報を記憶し、管理するサーバである。ドライブレコーダ101で取得された各種情報は、ドライブレコーダ101から直接管理サーバ102に送信される構成でもよいし、データセンター104経由で管理サーバ102に送信される構成であってもよい。
【0011】
ユーザ端末103は、例えば自動車を運転するユーザが使用する端末である。ユーザ端末103は、モバイルデータ通信網や自動車のWi-Fi(登録商標)等の車載ネットワークによりドライブレコーダ101と接続され、ドライブレコーダ101を操作することができる。
また、ユーザ端末103は、これらのネットワーク経由で管理サーバ102と接続され、管理サーバ102に記憶される各種情報を表示することができる。
【0012】
データセンター104は、ドライブレコーダ101で取得された各種情報を受信し、管理サーバ102に送信する。例えば、データセンター104は、ドライブレコーダ101とLPWA(Low Power Wide Area)のネットワークで接続されており、ドライブレコーダ101から送信された各種情報をLPWAネットワーク経由で受信し、受信した各種情報をインターネット経由で管理サーバ102に送信する。なお、LPWA方式の無線通信は、低消費電力でかつ長距離の通信を行うことができるものである。一方で、単位時間当たりの送信可能なデータ量の制約が課題になることがある。例えば、大容量のデータを送信しようとすれば通信遅延が大きなものとなることがある。
管理端末105は、管理サーバ102を操作し、管理する端末である。
【0013】
DVR管理システム1のそれぞれの端末や管理サーバ102は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型又は携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
【0014】
DVR管理システム1のそれぞれの端末や管理サーバ102は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置とを備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0015】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーション等(モジュールと呼ぶ)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
【0016】
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサ又は外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
【0017】
図2は、管理サーバ102の接続構成の例である。
この接続構成例では、ドライブレコーダ101はデータセンター104経由で各種情報を管理サーバ102に送信する。
ドライブレコーダ101は、例えばLPWAネットワーク等の無線通信網によりドライブレコーダ101の各種情報をデータセンター104に送信する。顧客側管理サーバ202はインターネット経由で例えばMQTT(Message Queue Telemetry Transport)等のプロトコルでデータセンター104から各種情報を受信し、記憶する。管理端末105やユーザ端末103はインターネットやモバイル通信網経由で顧客側管理サーバ202にアクセスし、各種情報を受信して表示する。
【0018】
また同様の機能を、DVR管理システム1を管理するサービス提供者のサービス提供者側管理サーバ201を介して行うこともできる。一度サービス提供者側管理サーバ201に記憶されたドライブレコーダ101の各種情報は、顧客側管理サーバ203経由、若しくは直接、管理端末105やユーザ端末103に送信される。
送受信される各種情報はエンコードされており、各サーバでデコードされる構成であってもよい。
なお、データセンター104経由ではなく、ドライブレコーダ101が直接管理サーバ102に各種情報を送信する構成であってもよい。
【0019】
図3は、ドライブレコーダ101のハードウェア構成の例である。
カメラ304は、前方、後方、又は360度の映像を撮影し、動画や静止画などの映像情報を生成する。
なお、カメラ304のイメージセンサに前処理を行うAI処理機能を搭載することで、通常の撮影画像の生成と共に、又はそれに変えて、以下の出力を行うことができる。AI処理機能は、カメラ304で撮影した映像に基づいて画像認識を行う機能を有する。
・画像の中から対象物をメタデータで出力する。
・ISP(Image Signal Processor)出力形式の例えばYUVやRGBの画像を出力する。
・特定領域のみ切り出した画像を出力する。
【0020】
このようにイメージセンサ側で前処理を行うことで、データ量の削減や、高速AI処理による対象物のリアルタイムトラッキングが可能となる。特に、ドライブレコーダ101からを管理サーバ102へのデータ量(つまり通信量)を削減できることにメリットがある。本実施形態のようにLPWAネットワーク経由でデータを送信する場合もAI処理機能に関するデータを、例えば低遅延で送信することが期待できるからである。
【0021】
加速度センサ305は、加速度を検出し加速度情報を生成する。例えば衝撃、急ハンドル、急停車等に応じて加速度の急激な変化が生じた場合に、DVRコントローラ303がイベント発生を検知する。この加速度情報の変化を解析することで自動車等に起きた事故等の状況を推測することができる。
SDカード306は、映像情報や各種情報を記録する記憶装置である。なお、SDカードに限られず、データを記憶できる構成であればよいが、車載のために耐震動静の高いフラッシュメモリが好ましい。
【0022】
DVRコントローラ303は、カメラ304、加速度センサ305、SDカード306、図示しないその他センサ等と接続されており、これらを制御する。また、これらの要素から受信した情報に基づいて、DVRコントローラ303がDVRコントローラ303の状態を示すステータス情報を生成する。また、DVRコントローラ303は生成したステータス情報をマイコン301に送信する。
マイコン301は、以下の各種処理を行う。
・通信処理部302を制御する。
・通信処理部302が取得した位置情報をDVRコントローラ303に通知する。
・DVRコントローラ303から取得したステータス情報や、通信処理部302から取得した位置情報を例えば16byteのデータに変換する。
・二次電池駆動時にスリープ制御を行う。
・製造、試験時のテストモードを実行する。
マイコン301はプログラム可能であり、マイコン301には上記のような各種処理を実行するためのプログラムが記憶されており、このプログラムをマイコン301の処理部が実行することで、上記の各種処理を実現する。本実施例においては、このマイコン301の処理部やマイコン301自体を制御部と呼ぶこともある。
【0023】
通信処理部302は、無線通信アンテナ308を介して、直接又はデータセンター104経由で、ドライブレコーダ101の情報を管理サーバ102に送信する。通信処理部302は、狭帯域通信の一例であるLPWA方式の無線通信を行う。
また通信処理部302は集積回路等で実装された位置情報取得部を有し、GPS(Global Positioning System)等のGNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)に対応したGNSSアンテナ307から受信した信号に基づいて、位置情報を取得する。また、位置情報取得部は、時刻情報や移動速度情報や移動方位情報を取得することもできる。
【0024】
なお、通信処理部302が位置情報取得部を有する構成ではなく、マイコン301にGNSSアンテナ307が接続されており、これらが位置情報取得部を有する構成であってもよい。
また、位置情報取得部が独立して存在し、これがマイコン301、又は通信処理部302と接続される構成であってもよい。
また、時刻情報は位置情報取得部が取得するが、マイコン301が位置情報を取得する構成であってもよい。
【0025】
ドライブレコーダ101は、車両電源310に接続される電源311を有する。
電源311は、車両電源310から受信(又は受電と呼ぶこともある)した電力をDVRコントローラ303に供給し、また二次電池312を充電する。
二次電池312は、例えばリチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池等の充電可能な電池である。但し、充電式ではない一次電池であっても構わない。アクセサリ電源(ACC電源)がOFFになった場合や、事故による断線や配線が外れるなどの障害により、車両電源310からドライブレコーダ101の電源311への電力の供給が途切れた場合、又は電源311が故障等して電源供給できなくなった場合に、二次電池がマイコン301や通信処理部302等へ電力を送信(又は送電や給電と呼ぶこともある)し、ドライブレコーダ101の少なくとも一部の機能を維持する。
【0026】
自動車の車両電源310からの供給電圧は一般的に12Vである。電源311又は二次電池312から供給される電力は、DC/DCコンバータ313を介して例えば2Vの電圧に降圧され、マイコン301や通信処理部302に供給され、これらを駆動する。
なお、DVRコントローラ303、マイコン301、通信処理部302は、それぞれSoC(System on a chip)等の集積回路(チップ)で実装することが可能であり、またこれらの複数をまとめて一つのチップに実装する構成であってもよい。特に、本実施例ではマイコン301及び通信処理部302が連携して動作するため、これらを合わせて1つのチップで実装してもよい。
【0027】
本実施例では、マイコン301及び通信処理部302は、DVRコントローラ303から電力供給が切り離された構成になっており、マイコン301及び通信処理部302への二次電池からの給電のみで、DVRコントローラ303を起動させることなく位置情報や各種情報を管理サーバ102に送信することができ、電力消費を抑えることができる。
特に、ドライブレコーダ101は、LPWA方式の無線通信を行うことにより、低消費電力でかつ長距離の通信を行うことができる。よって、ドライブレコーダ101において二次電池の持続時間をできるだけ長くしつつ、ドライブレコーダ101の状態情報を遠隔の管理サーバ102へ送信することができる。
また、LPWA方式の通信を用いて、ドライブレコーダ101が管理サーバ102へ状態情報を送信するため、そのデータ量を抑えつつも、高頻度又は短い間隔に通信が行うことが望ましいといえる。
よって、ドライブレコーダ101が管理サーバ102へ送信する状態情報についても、本願発明者の知見に基づき、LPWA方式の無線通信の特性と、管理サーバ102へ送信すべき情報の優先度等の事情を考慮したものとなっている。
【0028】
また、通信処理部302が位置情報取得部及びGNSSアンテナ307を備える構成とすることで、DVRコントローラ303を起動することなく、低消費電力の通信処理部302の駆動のみで位置情報や速度情報の取得が可能となる。
また、ドライブレコーダ101の駆動電圧である例えば12Vと比べ、マイコン301及び通信処理部302の駆動電圧を例えば2V等の低電圧に抑えることで、DVRステータス情報600の生成及び送信に用いる消費電力を低く抑えることができる。
【0029】
本実施例のように小容量の充電型二次電池を搭載し、二次電池駆動時にドライブレコーダ101の状態を管理サーバ102に通知することで、ユーザが意図的にドライブレコーダ101の電源を抜いて走行した場合でも管理者に通知を行うことができる。また、故障により本体電源が入らない状態でも故障の通知を行うことができる。また、盗難を追跡することができる。
【0030】
図4は、管理サーバ102のハードウェア構成の例である。
管理サーバ102は、例えばクラウド上に配置されたサーバで構成される。
主記憶装置401には、DVR管理モジュール410や映像情報管理モジュール411等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ403が実行することで管理サーバ102の各機能要素が実現される。
【0031】
DVR管理モジュール410は、ドライブレコーダ101からドライブレコーダ101のステータスを示すDVRステータス情報を取得し、デコードし、補助記憶装置402のDVRステータス情報600に記憶し、管理する。
またDVR管理モジュール410は、DVRステータス情報600をデコードすることにより得られた情報の一部またはすべてを、プッシュ配信で、若しくはユーザ端末103や管理端末105からの要求に応じて、ユーザ端末103や管理端末105に送信する。
【0032】
映像情報管理モジュール411は、ドライブレコーダ101からドライブレコーダ101に記憶された映像情報を取得し、補助記憶装置402の映像情報420に記憶し、管理する。
また映像情報管理モジュール411は、プッシュ配信で、若しくはユーザ端末103や管理端末105からの要求に応じて、映像情報420をこれらの端末に送信する。
補助記憶装置402は、DVRステータス情報600や映像情報420等を記憶する。
【0033】
図5は、ユーザ端末103のハードウェア構成の例である。
ユーザ端末103は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
主記憶装置501には、管理サーバ連携モジュール510やDVR連携モジュール511等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ503が実行することでユーザ端末103の各機能要素が実現される。
【0034】
管理サーバ連携モジュール510は、管理サーバ102と連携し、管理サーバ102に記憶されているDVRステータス情報600や映像情報420を取得して、ディスプレイ等の出力装置505にこれらの情報を表示する。
また管理サーバ連携モジュール510は、管理サーバ102と連携し、管理サーバ102の各種設定を行うことができる。
DVR連携モジュール511は、ドライブレコーダ101とユーザ端末103が、例えばWi-Fi(登録商標)等の車載ネットワーク等で接続されている場合に、ドライブレコーダ101を操作したり、ドライブレコーダ101の設定を行う。
【0035】
なお、管理端末105もユーザ端末103と同様の構成とすることができ、主記憶装置に記憶されたDVR連携モジュールや管理サーバ連携モジュールにより、ドライブレコーダ101や管理サーバ102を操作し、また、それらの設定を行うことができる。
【0036】
図6は、DVRステータス情報600のデータ構成の例である。
DVRステータス情報600は、ドライブレコーダ101のマイコン301が、DVRコントローラ303から取得したステータス情報や、位置情報取得部から取得した位置情報を、管理サーバ102に送信する場合のデータ構成を説明する図である。
DVRステータス情報600を、ドライブレコーダ101に関する状態情報と呼ぶこともある。
【0037】
本実施例では、マイコン301が16byteのDVRステータス情報600のデータを生成し、通信処理部302がそれをペイロードに格納し、LPWAのプロトコルに基づき管理サーバ102に送信する。
なお、送信の際に使用するプロトコル等はLPWAに限らず、他の通信方式やプロトコルでも構わない。
【0038】
項目610は、送信されるDVRステータス情報600の項目を示す。Type1(620)、Type2(630)、Type3(640)は、3種類の送信データ内容を示し、それぞれの表の中に記載されている数字は、データビット長を表す。それぞれのTypeのデータビット長の数を合計すると、128bitすなわち16byteのデータ長になる。
この他、図示しないType4として、項目610に記載した以外のフリーフォーマットの予備データ構成が存在する。
【0039】
本実施例では、車両電源310が供給されている場合には、通信処理部302が1分間周期でDVRステータス情報600を管理サーバ102に送信する。マイコン301は、この1周期の間に3回異なる時間で、位置情報、速度情報、録画状態を示す情報等を取得し、16byteのペイロードにこれらの3時点分の位置情報等を格納して、1度の送信処理で管理サーバ102に情報を送ることができる。
Type1は1時点の位置情報等を送信するフォーマットである。Type2は2時点の位置情報等をまとめて送信するフォーマットである。Type3は3時点の情報等をまとめて送信するフォーマットである。
【0040】
図7は、送信する位置情報等の取得タイミングを説明する図の例である。
Type1では、(0)で示される基準時間に対応して取得された位置情報等を送信する。Type2では、(0)と(1)で示される2つの時点に対応して取得された位置情報等を送信する。Type3では、(0)(1)(2)で示される3つの時点に対応して取得された位置情報等を送信する。
図6の、DVRステータス情報600の例では、(0)から始まる記載の項目は、基準時刻の位置情報等の情報を示す。(1)から始まる項目の記載は、(1)の時刻に対応して取得された位置情報等を示す。(2)から始まる項目の記載は、(2)の時刻に対応して取得された位置情報等を示す。
【0041】
例えば、マイコン301は20秒周期で位置情報等を取得しており、基準時刻(0)の時点で位置情報等を取得し、この情報と、その20秒前の(2)の時点の情報と、40秒前の(1)の時点の情報と、を合わせたType3のペイロードデータを生成し、パケット化して、通信処理部302が(0)の基準時刻から2秒以内に管理サーバ102に送信を実行する。
【0042】
再び図6のDVRステータス情報600に戻って各項目610の内容を説明する。
フォーマット種別は、2bitで定義され、送信するデータのフォーマットの種類を定義する。例えば値0はドライブレコーダに関するデータであることを示す。
送信Typeは、2bitで定義され、データ形式種別がType1~4のどれであるかを特定する。
送信番号は、送信するデータのシーケンス番号を示す。
【0043】
(0)時刻[秒]は、基準時刻(0)に対応する時刻を示す。例えばUTC時間で定義される。以下(0)から始まる項目は基準事項(0)に対応して取得される情報である。
(0)緯度(世界測地系)は、位置情報取得部が取得した位置情報の緯度を示す。
(0)経度(世界測地系)は、位置情報取得部が取得した位置情報の経度を示す。
【0044】
(0)時刻[秒]は、上記の時刻[秒]を別の表示形式で示したものである。
(0)ゾーンは、例えば日本全体を8個の座標区域に分けた場合の、それぞれの座標区域を示す。
(0)緯度(世界測地系)は、上記の緯度情報を別の表示形式で示したものであり、例えば、上記のゾーンで特定された座標区画の基準位置からの差分位置情報である。
(0)経度(世界測地系)は、上記の経度情報を別の表示形式で示したものであり、例えば、上記の各ゾーンの基準位置からの差分位置情報である。
【0045】
(0)速度は、DVRコントローラ303やマイコン301が取得した自動車やそこに搭載されたドライブレコーダ101の移動速度情報である。
(0)測位精度は、測位の精度を示す情報である。
(0)録画状態は、録画したコンテンツの内容を示す情報である。例えば、通常録画、イベント、特殊イベント、停止、等がある。
緊急通知は、緊急通知の有無を示す。
【0046】
(1)秒差は、基準時刻(0)とは異なる(1)の時点に対応する時刻を示し、基準時刻(0)からの差分の時刻が記憶され、例えば62秒以内の時刻が記憶される。以下(1)から始まる項目は(1)の時刻に対応して取得される情報である。
(1)緯度差は、上記の(0)緯度からの差分の緯度情報を示す。
(1)経度差は、上記の(0)経度からの差分の緯度情報を示す。
(1)速度は、自動車の移動速度、すなわち車載のドライブレコーダ101の移動速度を示す。
(1)録画状態は、(1)の情報を取得した際の録画状態を示す。例えば、通常録画、イベント、特殊イベント、停止、等がある。
【0047】
(2)秒差は、時刻(0)(1)とは異なる(2)の時点に対応する時刻を示し、基準時刻(0)からの差分の時刻が記憶され、例えば30秒以内の時刻が記憶される。以下(2)から始まる項目は(2)の時刻に対応して取得される情報である。
(2)緯度差は、上記の(0)緯度からの差分の緯度情報を示す。
(2)経度差は、上記の(0)経度からの差分の緯度情報を示す。
(2)速度は、自動車の移動速度、すなわち車載のドライブレコーダ101の移動速度を示す。
(2)録画状態は、(2)の情報を取得した際の録画状態を示す。例えば、通常録画、イベント、特殊イベント、停止、等がある。
【0048】
予約は、今後定義される予備領域である。
録画異常種別は、録画がうまくできなかった場合の状態を示す。例えば、正常、SDカードの容量不足、SDカードが無し、又はエラーを占めす。
電源状態は、電力の供給が、通常すなわち車両電源からなされているか、二次電池からなされているかを示す。
機種番号は、ドライブレコーダ101が複数ある場合に、それらを特定する情報である。
【0049】
FW Versionは、ファームウェアのバージョンを示す。
測位までの時間、は、GNNS測位期間を示す。例えば、30、40、50、60、80、100、120、120以上の秒数を記憶する。
SDカード容量は、SDカードの容量を示す。例えば、不明、8G以下、16G、32G、64G、128G、256G、512G以上を示す値が記憶される。
録画モードは、ドライブレコーダ101で録画されている映像情報の解像度を示す。例えば、有効垂直解像度が、480(VGA)、720、1080(HD)等の値が記憶される。
【0050】
録画フレームレートは、映像情報のフレームレートを示す。例えば、1fps、5fps、15fps、30fps、60fps等の値が記憶される。
録画イベント数は、発生するイベントの数を示す。
カメラ内部温度は、カメラの内部の温度を示す。
なお、項目610の内容や、データビット長は例示であり、これ以外項目やデータ長であってもよい。また、LPWAで送信できるペイロードのビット長を128bitすなわち16byteとしたが、これに制限されるものではなく、LPWAのサービスに対応した、より多い又はより少ないビット長であっても構わない。
【0051】
本実施例の構成によれば、ドライブレコーダ101で正常に録画できているかどうかを判断するためのデータや、録画されていなかった場合の原因を特定するためのデータを管理サーバ102に送信することができる。
例えば、上述のType1~4のDVRステータス情報600を使用することで、録画正常性、ファームウェアのバージョン、SDカードの寿命を把握するために使用できる録画延べ時間や上書き回数、加速度センサイベント通知、位置情報、速度、環境センサで取得される温度、湿度、気圧等の環境情報等を送信することができる。
【0052】
図8は、通常使用時の通信シーケンスの例である。
例えばアクセサリ電源(ACC電源)等の車両電源310は、自動車のエンジンスイッチがONの場合やACC電源スイッチがONの場合に、ドライブレコーダ101の電源311に電力を供給する。これら電源311に電力が供給されている状態を通常使用時と呼ぶ。
DVRコントローラ303は、電源がONになったこと、録画が開始されたこと、及び録画に関連する情報をマイコン301に通知する(ステップ810、ステップ820)。
【0053】
マイコン301は、位置情報取得部から取得した時刻情報や位置情報、速度情報、DVRコントローラ303から取得した録画に関する情報やドライブレコーダ101のステータス情報に基づき、図6のType1(620)の項目を有するDVRステータス情報600を生成する。
具体的には、速度、測位精度、録画状態、緊急通知の有無、録画異常種別、車両電源駆動である旨の電源状態、録画モード、録画フレームレート、等を含む情報をコード化し、DVRステータス情報600を生成する。
マイコン301は、通信処理部302を制御し、このDVRステータス情報600をペイロードに搭載したパケットを生成し、データセンター104経由で管理サーバ102に送信する(ステップ830)。
【0054】
管理サーバ102は、図2で示したように、受信した16byteのバイナリデータであるDVRステータス情報600をデコードし、位置情報や、時刻情報を取得する。
管理サーバ102は、これらの情報を、プッシュ配信で、若しくはユーザ端末103や管理端末105からの要求に応じて、ユーザ端末103や管理端末105に表示する(ステップ840)。
【0055】
また、電源ON後に、マイコン301は、通信処理部302の位置情報取得部から取得した位置情報や時刻情報をDVRコントローラ303に通知する(ステップ850)。
DVRコントローラ303は、位置情報や時刻情報と対付けて録画情報をSDカード306等に記憶する。
また、マイコン301は例えば20秒周期で、通信処理部302の位置情報取得部から位置情報や時刻情報を取得し、3回分の位置情報や時刻情報をまとめてType3のDVRステータス情報600を生成し、1分周期で管理サーバ102に送信をおこなう。
【0056】
事故が発生した場合等の衝撃、急ハンドル、急停止等の何らかのイベントが発生した場合には、そのイベントに関する録画に対応する情報がDVRコントローラ303からマイコン301に通知される(ステップ860)。
マイコン301は、位置情報や時刻情報をDVRコントローラ303に通知し、DVRコントローラ303は、位置情報や時刻情報と対応付けてイベント関連の録画情報をSDカード306等に記憶する(ステップ870)。
【0057】
マイコン301は、イベント関連の録画状態である旨を(0)録画状態、(1)録画状態、(2)録画状態、等に記述したDVRステータス情報600を生成し、管理サーバ102に送信する(ステップ880)。
管理サーバ102は、DVRステータス情報600をデコードすることで得られた、イベントが発生した旨や、その位置情報、時刻情報等を、プッシュ配信で、若しくはユーザ端末103や管理端末105からの要求に応じて、ユーザ端末103や管理端末105に送信し、表示する(ステップ890)。
【0058】
なお、事故等のイベントが発生した旨を通知されたユーザ端末103や管理端末105は、イベントが発生したドライブレコーダ101やその時刻を記憶しておき、Wi-Fi(登録商標)やモバイルデータ通信経由等でドライブレコーダ101にアクセスし、イベント時の映像を受信し、確認及び管理をすることができる。
なお、図8の例では、1分周期でDVRステータス情報600を管理サーバ102に送信することとしたが、例えば位置情報取得部から取得した速度情報が時速3km以下等でほとんど移動していないことを示している場合には、変化がないものとしてDVRステータス情報600の送信を行わないことにしてもよい。
【0059】
上述の図8の通信シーケンスによれば、車両電源310が供給されている通常使用時において、例えば1分毎の比較的高頻度にDVRステータス情報600を管理サーバ102に送信することで、高頻度かつ精度の高いドライブレコーダ101の位置及び状態の監視を行うことができる。
また、20秒毎に位置情報を取得し、3時点の位置情報をまとめて1つのDVRステータス情報600を生成し、送信することで、通信コスト及び送信電力消費を低減しつつ高頻度かつ精度の高いドライブレコーダ101の監視を行うことができる。
【0060】
なお、上述のシーケンスでは、通信処理部302から管理サーバ102への片方向通信を記載したが、管理サーバ102から通信処理部302へ受領確認通知やその他情報を通知するような両方向通信の構成にしても構わない。
また、例えばドライブレコーダ101のエマージェンシーボタン押下時や、事故発生時など特定のイベントが発生した場合には、緊急通知等の重要なデータは、ドライブレコーダ101の電源が遮断されるまでまで必ず通知し続ける構成としても構わない。
【0061】
図9は、二次電池駆動時の通信シーケンスの例である。
例えば、エンジンスイッチがOFFの場合等でACC電源がOFFになった場合や、事故による断線や配線が外れるなどの障害により、車両電源310からドライブレコーダ101の電源311への電力の供給が途切れた場合、又は電源311が故障等して電源供給できなくなった場合等に、二次電池から供給される電力で、マイコン301や通信処理部302を駆動し、省電力でドライブレコーダ101を管理するために必要な一部の情報を管理サーバ102に送信する。
【0062】
DVRコントローラ303は、ACC電源のOFFをマイコン301に通知する(ステップ910)。DVRコントローラ303が積極的に通知する場合の他、マイコン301がACC電源のOFFを検知する構成としてもよい。
このACC電源OFFに応じて、バックアップ電池駆動に切り替わり、二次電池312がマイコン301及び通信処理部302に電力を供給する(ステップ920)。
【0063】
なお、電源311への電力の供給が途切れた場合、又は電源311が故障等して電源供給できなくなった場合等、車両電源310からの電力供給が無くなったことをマイコン301が検知した場合も同様の処理を行うことができる。また、ユーザが故意にドライブレコーダ101の電源をOFFにした場合も同様の処理を行うことができる。
これらの場合を含めたACC電源のOFF等をドライブレコーダ101の電源OFFと呼ぶこともある。
マイコン301は電源を直接検知しているため、電源が検知されている状態でマイコン301が二次電池動作をしている、あるいはDVRコントローラ303からの状態通知が来ない場合には故障と判断することができる。
【0064】
二次電池からの電力で駆動するマイコン301は、ACC電源OFFに応じて位置情報取得部から取得した時刻情報や位置情報、速度情報、及びDVRコントローラ303からACC電源OFF直前に取得していた録画に関する情報やドライブレコーダ101のステータス情報に基づき、図6のType1(620)の項目を有するDVRステータス情報600を生成する。
具体的には、速度、測位精度、録画状態、緊急通知の有無、録画異常種別、二次電池駆動である旨の電源状態、録画モード、録画フレームレート、等を含む情報をコード化し、DVRステータス情報600を生成する。
マイコン301は、通信処理部302を制御し、このDVRステータス情報600をペイロードに搭載したパケットを生成し、データセンター104経由で管理サーバ102に送信する(ステップ930)。
なお、上で列挙したDVRステータス情報600に含まれる情報は例示であり、これをすべて含む必要はなく、そのうちの一部であってもよい。
【0065】
なおDVRコントローラ303から取得される、録画異常種別、録画モード、録画フレームレート、録画イベント数等の録画に関する情報やドライブレコーダ101のステータス情報は、ステップ810のACC電源OFF時に、DVRコントローラ303からマイコン301に通知されマイコン301に記憶される構成としてもよいし、それより前の事前のタイミングでマイコン301通知されて記憶されている構成であってもよい。
また、図8の通常使用時の通信シーケンスの例で説明したように、通信処理部302は、1分周期で管理サーバ102に情報を送信し、その中に3つの時点の位置情報等を格納しているが、その1分周期の途中でACC電源がOFFになった場合には、次の基準時刻(0)での位置情報等に加えて、ACC電源OFF時の位置情報等を入れたType2(630)の項目を有するDVRステータス情報600を生成し、送信することとしてもよい。
【0066】
また、録画異常種別、録画モード、録画フレームレート、録画イベント数等の録画に関する情報やドライブレコーダ101のステータス情報の送信を優先し、ACC電源OFF時にはType1の情報を送信することとしたが、DVRステータス情報600の送信内容として「位置情報」の方の優先度を高く設定し、例えばACC電源OFFの状態であっても走行していた場合は移動軌跡を示す3か所の位置情報を格納したType3の情報を送信する構成にしてもよい。
【0067】
さらに、移動速度や移動距離に応じてType1~3を切り替える構成としてもよい。例えば移動速度が例えば時速10km以下等の遅い場合や、直前の測定点からの移動距離が例えば50m以内等の比較的近い距離の場合には、2か所の位置情報でも十分に移動軌跡を示すことが可能なため、マイコン301が、録画に関する情報やドライブレコーダ101のステータス情報を含めたType2を選択する。
一方、停車している場合等で、移動速度が例えば時速4km以下等の極めて遅い場合や、移動距離が例えば10m以内等の極めて近い距離の場合には、マイコンが、Type1の情報を選択する。
【0068】
具体的には20秒毎にメモリした位置情報を送信するタイミングで、マイコン301が、各位置情報間の距離を計算し、上で例示したような一定の閾値以下の場合には、その位置情報を不要と判断し破棄し、それによって余ったデータ領域を録画に関する情報やドライブレコーダ101のステータス情報に割り当てる。
なおType1~3のいずれであっても、イベントに関する録画であるかどうかを示す「録画状態」のステータス情報を含んでいる。
【0069】
管理サーバ102は、受信した16byteのバイナリデータであるDVRステータス情報600をデコードし、位置情報や、時刻情報を取得する。
管理サーバ102は、ACC電源がOFFになった時点の最終的な位置情報や時刻情報を、プッシュ配信で、若しくはユーザ端末103や管理端末105からの要求に応じて、ユーザ端末103や管理端末105に送信し、表示する(ステップ940)。
【0070】
その後、二次電池の蓄電状態を長持ちさせるために、マイコン301及び通信処理部302は、スリープ状態になり、ドライブレコーダ101の状態の判定及びそこで得た情報の送信の際にのみ動作を行う。
例えば、マイコン301は、DVRステータス情報600の送信後に10分間スリープ状態になる(ステップ950)。
【0071】
マイコン301は、スリープ時間終了後に、位置情報取得部を起動し、その時点の位置情報を取得する。
マイコン301は、ここで取得した位置情報と前回取得した位置情報とを比較し、これらの位置が同一であると判定した場合には、移動が発生しておらず何ら問題が発生していないものと判断し、管理サーバ102への情報の送信を行わず、そのままスリープ状態に戻る(ステップ960)。なお、位置情報の値が全く同一でなくても、例えば半径3m以内の距離など、位置情報の変化が予め定めた比較的近い範囲の数値内であれば、位置が同一であると判定する。
【0072】
マイコンは、スリープ状態と、位置情報の確認を繰り返し、取得した位置情報と前回取得した位置情報とを比較し、これらの位置が異なっていると判定した場合には何らかの異常が発生したものと判断し(ステップ970)、DVRステータス情報600を生成し、管理サーバ102に送信する(ステップ980)。
管理サーバ102は、位置情報や時刻情報を含む異常通知を、プッシュ配信で、若しくはユーザ端末103や管理端末105からの要求に応じて、ユーザ端末103や管理端末105に送信し、表示する(ステップ990)。
【0073】
なお、ここで送信されるDVRステータス情報600は、位置情報取得部から取得された時刻情報や位置情報、速度情報を含む例えばType1の情報である。
二次電池駆動時にはDVRコントローラ303は原則起動されないため、録画異常種別、SDカード容量、録画モード、録画フレームレート、録画イベント数、カメラ内部温度等のDVRコントローラ303から取得される情報は、DVRステータス情報600に含まない。
但し、過去に取得されていたこれらの情報を含む構成としてもよい。
【0074】
車両電源310によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、DVRステータス情報600に位置情報及びDVRコントローラ303から受信した録画に関連する情報を含め、二次電池312によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、DVRステータス情報600に位置情報は含めるが、DVRコントローラ303から受信した録画に関連する情報を含めない。
このような構成にすることで、車両電源310から常時電力が供給される場合には録画に関する情報まで広く管理を行うことができる一方、二次電池駆動の場合には情報の管理範囲を適切に制御することで一定の管理精度を維持しつつ、DVRコントローラ303の起動を制限することにより電力消費を抑え、二次電池312の持ちを長くすることができる。
【0075】
なお、二次電池の蓄電状態の持続時間を伸ばし、かつ異常状態の確認精度を高めるために、本実施例では、位置情報の変化が無ければスリープ時間を10分から30分、1時間、2時間と順次伸ばしていき、その後は2時間周期を継続する。
その後、位置情報の変化が発生する等の何らかの異常が検知された場合や、イベントが発生した場合には、スリープ時間を例えば5分毎に変更する。その後、位置情報の変化が無くなる等イベントの事象が無くなった場合には、再び、スリープ時間を順次伸ばしていく。
【0076】
ここで異常が検知された場合には、マイコン301は、スリープ時間を短く変更し、位置情報取得部から位置情報を取得する。マイコン301は、位置情報が前回受信時と異なっていた場合には、通信処理部302を介してDVRステータス情報600を管理サーバ102に送信する。一方、マイコンは、位置情報が前回受信時と異なっていなかった場合には、イベント発生は誤報であったものとして、DVRステータス情報600の送信は行わない。
【0077】
このように、管理サーバ102は、異常が発生している可能性が高い状況の場合には、情報の受信頻度が上がる一方、位置の変化がない場合には情報が送信されてこないため、誤報か確定異常かを判断することができる。
但し、上記のような異常が検知された場合には、一定の期間、例えば12時間の間は、位置情報が変化していなくても必ずDVRステータス情報600を送信する構成にしてもよい。
また、スリープ時間は、常に30分周期とするなど、常に一定の周期としてもよい。
【0078】
上述の図9の通信シーケンスによれば、車両電源310からの電力供給が途絶えた二次電池使用時において、通常使用時と比べDVRステータス情報600の送信頻度を低減することにより、省電力化することで二次電池の使用可能期間を伸ばすことができる。
また、位置情報の変化が発生する等の何らかのイベントが発生した直後の情報量を増やしドライブレコーダ101の監視制度を高めつつ、何もイベントが発生しない場合には送信頻度を下げ、省電力化を行うことができる。
【0079】
また、車両電源によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、前回のDVRステータス情報600の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が比較的近い範囲内である場合であっても、例えば1分間などの一定周期で通信処理部302がDVRステータス情報600の送信を行っていた。一方、二次電池によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、前回のDVRステータス情報600の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が予め定めた比較的近い範囲内である場合には、通信処理部302がDVRステータス情報600の送信を行わない。
このように構成することで、車両電源310から常時電力が供給される場合には管理サーバ102によるドライブレコーダ101の管理を高精度で行うことができる一方、二次電池駆動の場合には情報の送信頻度を適切に制御することで一定の管理精度を維持しつつ二次電池の持ちを長くすることができる。
【0080】
なお、電源OFF時に位置情報を取得できなかった場合には、位置不明でACC電源がOFFになった時刻を含むDVRステータス情報600を通知してもよい。
その後、例えば30分後に位置情報を受信した場合は移動と判断して、位置情報を含むDVRステータス情報600を送信することができる。
位置情報の受信、未受信が不安定な環境の場合、管理サーバ102側は精度低下率(DOP:Dilution of Precision)の値を見て異常かどうかを判断してもよい。またマイコン301もDOPが悪い場合は連続して情報を送信しない動作としてもよい。
【0081】
図9図10で示したように、車両電源310によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合と、二次電池312によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合と、で通信処理部302がDVRステータス情報600を送信する頻度や送信間隔を変更する。
このように構成することで管理サーバ102等に送信する情報の量を適正に制御しつつ二次電池312の蓄電状態の維持時間をなるべく伸ばすような運用が可能となる。
【0082】
具体的には、車両電源310によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合と比べ、二次電池312によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、通信処理部302がDVRステータス情報600を送信する頻度を少なくしている。
また、車両電源310によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、1分毎等の一定の間隔でDVRステータス情報600送信する一方、二次電池によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、通信処理部302がDVRステータス情報600を送信する間隔を例えば10分、30分、1時間、2時間のように徐々に広げて送信する。
このように構成することで、車両電源310から常時電力が供給される場合には管理サーバ102によるドライブレコーダ101の管理を高精度で行うことができる一方、二次電池駆動の場合には情報の送信頻度を適切に制御することで一定の管理精度を維持しつつ二次電池312の持ちを長くすることができる。
【0083】
また、車両電源310によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合と、二次電池312によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合と、で通信処理部302が送信するDVRステータス情報600の内容を変更する。
具体的には、二次電池312によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合と比べ、車両電源310によりマイコン301及び通信処理部302を駆動する場合は、DVRステータス情報600に含まれる位置情報の数を増やす。
【0084】
より具体的には、上述の実施例では、二次電池312駆動の場合には送信されるDVRステータス情報600に含まれる位置情報は1時点分である一方、車両電源310による駆動の場合には20秒おきに取得された3時点分の位置情報が含まれている。
このように構成することで、車両電源310から常時電力が供給される場合には管理サーバ102によるドライブレコーダ101の管理を高精度で行うことができる一方、二次電池駆動の場合にはマイコン301や通信処理部302の処理負荷を適切に抑えることで一定の管理精度を維持しつつ二次電池312の持ちを長くすることができる。
【0085】
図10は、二次電池駆動時の別の通信シーケンスの例である。
図9と同じフローについては同じ符号が付されており、図9との差分についてのみ説明する。図10では、マイコン301及び通信処理部302が二次電池で駆動され、位置情報の判定及びスリープ動作を繰り返すが、取得した位置情報が前回の位置情報と異なっていることが判定された場合に(ステップ970)、DVRコントローラ303に起動要求を送信する(ステップ1010)。
起動要求を受けたDVRコントローラ303は、二次電池からの電力により一時的に起動し、保持しているドライブレコーダ101の情報や、録画に関する情報等の各種ステータス情報をマイコン301に送信する(ステップ1020)。
【0086】
マイコン301は、受領したドライブレコーダ101の各種ステータス情報や、その時点で取得した位置情報や時刻情報をまとめたDVRステータス情報600を生成する。マイコン301は通信処理部302を制御し、生成したDVRステータス情報600を管理サーバ102に送信する(ステップ1030)。
管理サーバ102は、位置情報や時刻情報を含む異常通知を、プッシュ配信で、若しくはユーザ端末103や管理端末105からの要求に応じて、ユーザ端末103や管理端末105に送信し、表示する(ステップ1040)。
【0087】
なお、マイコン301は、起動要求と共に通信処理部302から取得した位置情報や時刻情報をDVRコントローラ303に送信し、DVRコントローラ303が受領した位置情報や時刻情報を記憶する構成にしてもよい。
また、起動要求を受けたDVRコントローラ303は、これに応じて録画を開始することとしてもよい。二次電池駆動時にもかかわらず位置情報が変化する状況を異常状態と判断し、このような場合にマイコン301からの起動要求に従って、ドライブレコーダ101を起動し録画を開始することで、後の異常状態の解析に役に立てることができる。録画時間としては、二次電池312の消費を抑えるために例えば5分間などの短い時間とすることもできるし、10分毎に1分間録画を行うような運用も可能である。
さらに、マイコン301が、DVRコントローラ303から一定周期で画像情報を取得し、画質を落として低用量化した静止画像データを、通信処理部302がDVRステータス情報600と共に間欠的に管理サーバ102に送信する構成にしてもよい。
【0088】
上述の例においては、二次電池駆動時に位置情報の変化がない場合には、マイコン301及び通信処理部302の一時的な起動とスリープを繰り返すことで電力消費を抑えると共に、位置情報の変化が発生した場合には、一時的にDVRコントローラ303を起動して必要なステータス情報を取得することで、省電力化と効率の良い状態監視を行うことができる。
なお、衝撃、急ハンドル、急停車等の事故の可能性のあるイベントが発生した後にACC電源がOFFになり、二次電池駆動に変わった場合には、例え位置情報が変化しなくてもDVRステータス情報600を毎回送信する構成にしてもよい。事故後に断線等が起こり二次電池駆動になった可能性があり、その場合には、ドライブレコーダ101の情報を送信し続けることで、事故の解析に役立つ可能性がある。
【0089】
さらに、マイコン301は、エンジンのON・OFFの情報を取得し、エンジンがOFFの状況かつ二次電池駆動時に、位置情報が変化していることを検知した場合には、盗難が発生した可能性があるものとして、管理サーバ102に盗難警告を通知することもできる。
また、マイコン301は、ドライブレコーダ101の電源がOFFで二次電池駆動の状態にもかかわらず、エンジンがONで移動している場合には、無断運転の可能性があるものとして、管理サーバ102に無断運転警告を通知することもできる。
なお、マイコン301側で盗難や無断運転の可能性を判定することなく、エンジンのON・OFFの情報、電源状態、及び位置情報をDVRステータス情報600に送信し、管理サーバ102側で盗難や無断運転の可能性を判定する構成としてもよい。
【0090】
本実施例では、異常やイベントが発生した位置や日時の情報をマイコン301に記憶し、また管理サーバ102に送信する。この位置や日時の情報を使用して、ドライブレコーダ101や管理サーバ102に記憶されている対応する位置や日時の録画ファイルを検索し、どのカメラのファイルが該当するかをリストアップし、ファイルロックを行うことができる。
この処理により、異常やイベントの発生に関連する可能性のあるファイルが誤って消去されることを防止し、また事故解析等を容易にすることができる。
【0091】
なお、ユーザ端末103は、例えばスマートフォンであり、専用アプリケーションとして実装された管理サーバ連携モジュール510を有している場合に、スマートフォンの入力装置504から取得された位置情報や速度情報と、ドライブレコーダ101の位置情報取得部から取得された位置情報や即同情報とを比較し、この一致具合により、管理サーバ102が運転者や同乗者を推定することができる。
【0092】
例えば、管理サーバ102は、ドライブレコーダ101から異常通知やイベント発生通知を受領した場合に、当該推定された運転者や同乗者に関連付けられたユーザ端末103に、電話、メール、メッセージ、その他の方法で通知を行うことができる。
さらに、予め同乗者の予定を管理サーバ102で管理している場合には、同乗者が実際に自動車に乗っているかどうかを判定することもできる。
【0093】
なお、カメラ304のイメージセンサに前処理を行うAI処理機能を有するような場合に、マイコン301が、そのカメラ304で撮影した映像に基づいて画像認識した結果を示すデータを、管理サーバ102へ送信することとしてもよい。
LPWA方式の通信には単位時間当たりのデータ送信可能な量の制約が大きいことがあるが、この場合でも、映像データを送信する場合に比べてデータ量の削減が期待でき、その結果、低遅延で管理サーバ102等の他装置へ画像認識の結果を示すデータを送信することができる。管理サーバ102や他の装置では、この画像認識の結果を示すデータに基づいて種々の処理を行うようにしてもよい。
【0094】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0095】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0096】
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
【0097】
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【0098】
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としても良いし、その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
【0099】
なお、上述の実施例は少なくとも以下の構成を開示している。
(1)
ドライブレコーダであって、
録画を行うカメラと、
ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
二次電池と、
を備え、
前記二次電池により、前記制御部及び前記通信処理部を駆動するドライブレコーダ。
このように構成することで、車両電源からの電力供給が途絶えた場合であっても二次電池によりドライブレコーダの一部の機能を維持する仕組みを提供することができる。
(2)
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と、前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と、で前記通信処理部が前記状態情報を送信する頻度を変更する(1)に記載のドライブレコーダ。
(3)
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と比べ、前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は前記通信処理部が前記状態情報を送信する頻度を少なくする(1)又は(2)に記載のドライブレコーダ。
(4)
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と、前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と、で前記通信処理部が前記状態情報を送信する間隔を変更する(1)~(3)のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
(5)
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、一定の間隔で前記状態情報を送信し、前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記通信処理部が前記状態情報を送信する間隔を徐々に広げて送信する(1)~(4)のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
上記(2)~(5)のように構成することで、車両電源から電力が供給される場合には管理サーバによるドライブレコーダの管理を高精度で行うことができる一方、二次電池駆動の場合には情報の送信頻度や間隔を適切に制御することで一定の管理精度を維持しつつ二次電池の持ちを長くすることができる。
(6)
前記通信処理部が位置情報取得部を有し、
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合には、前記通信処理部が前記状態情報の送信を行わず、
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲内である場合であっても、前記通信処理部が前記状態情報の送信を行う(1)~(5)のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
このように構成することで、車両電源から電力が供給される場合には管理サーバによるドライブレコーダの管理を高精度で行うことができる一方、二次電池駆動の場合には情報の送信頻度を適切に制御することで一定の管理精度を維持しつつ二次電池の持ちを長くすることができる。
(7)
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と、前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と、で前記通信処理部が送信する前記状態情報の内容を変更する(1)~(6)のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
(8)
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合と比べ、前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記状態情報に含まれる位置情報の数を増やす(7)に記載のドライブレコーダ。
上記(7)及び(8)のように構成することで、車両電源から電力が供給される場合には管理サーバによるドライブレコーダの管理を高精度で行うことができる一方、二次電池駆動の場合にはマイコンや通信処理部の処理負荷を適切に抑えることで一定の管理精度を維持しつつ二次電池の持ちを長くすることができる。
(9)
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記通信処理部は、前記ドライブレコーダの電源がオフになったことに対応して取得された位置情報又は時刻情報の少なくともどちらかを前記状態情報に含めて送信する(7)又は(8)に記載のドライブレコーダ。
このように構成することで、車両電源からの電力供給が途絶えた最終的な位置や時刻を管理サーバに通知して管理することができる。
(10)
前記カメラを制御するDVR制御部を有し、
前記車両電源により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記状態情報に位置情報及び前記DVR制御部から受信した録画に関連する情報を含め、
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合は、前記状態情報に位置情報を含めるが前記DVR制御部から受信した録画に関連する情報を含めない、
(7)~(9)のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
このような構成にすることで、車両電源から電力が供給される場合には録画に関する情報まで広く管理を行うことができる一方、二次電池駆動の場合には情報の管理範囲を適切に制御することで一定の管理精度を維持しつつ、DVRコントローラの起動を制限することにより電力消費を抑え、二次電池の持ちを長くすることができる。
(11)
前記二次電池により前記制御部及び前記通信処理部を駆動する場合であって、前回の前記状態情報の送信に対応する位置情報が示す位置から、位置の変化が所定の範囲を超えた場合に、前記制御部が、前記DVR制御部を起動し、前記DVR制御部から前記録画に関連する情報を取得する(10)に記載のドライブレコーダ。
このような構成にすることで、二次電池駆動時に位置情報の変化がない場合には、マイコン及び通信処理部の一時的な起動とスリープを繰り返すことで電力消費を抑えると共に、位置情報の変化が発生した場合には、一時的にDVRコントローラを起動して必要なステータス情報を取得することで、省電力化を達成し、又は効率の良い状態監視を行うことができる。
(12)
前記通信処理部はLPWA方式の無線通信を行う(1)~(11)のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
このような構成にすることで、ドライブレコーダは、低消費電力でかつ長距離の通信を行うことができるため、二次電池の持続時間をできるだけ長くしつつ、ドライブレコーダの状態情報を送信することができる。
(13)
前記カメラで撮影した映像に基づいて画像認識を行う画像処理部を有し、
前記通信処理部は、さらに前記画像認識の結果を示すデータを送信する(1)~(12)のいずれか1つに記載のドライブレコーダ。
このような構成にすることで、ドライブレコーダは、LPWA方式等の無線通信を行う場合も、カメラで撮影した映像に基づいて画像認識した結果を、低遅延で他装置へ送信することができる。
(14)
カメラと、
ドライブレコーダに関する状態情報を送信する通信処理部と、
前記通信処理部を制御する制御部と、
車両電源からの電力を受け付け、前記制御部及び前記通信処理部を駆動する電源部と、
二次電池と、
を備えるドライブレコーダにおいて、
前記制御部に(1)~(13)のいずれか1つに記載の処理を実行させるプログラム。
このように構成することで、車両電源からの電力供給が途絶えた場合であっても二次電池によりドライブレコーダの一部の機能を維持する仕組みをプログラムにより実装することができる。
(15)
(1)~(13)のいずれか1つに記載のドライブレコーダの前記通信処理部から前記状態情報を受信する受信部と、
受信した前記状態情報をデコードすることにより取得された情報をユーザ端末に送信する送信部と、
を有する管理サーバ 。
このように構成することで、限られたペイロードの中に管理に必要な状態情報等を密度高く格納して送信し、管理サーバでデコードしてユーザに提示することが可能となる。
【0100】
上述した(1)から(15)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(15)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【符号の説明】
【0101】
1…DVR管理システム、101…ドライブレコーダ、102…管理サーバ、103…ユーザ端末、104…データセンター、105…管理端末、301…マイコン、302…通信処理部、303…DVRコントローラ、304…カメラ、305…加速度センサ、306…SDカード、307…GNSSアンテナ、308…無線通信アンテナ、310…車両電源、311…電源、312…二次電池、313…DC/DCコンバータ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10