(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】直管型ランプシステム
(51)【国際特許分類】
F21V 33/00 20060101AFI20241115BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20241115BHJP
F21K 9/27 20160101ALI20241115BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241115BHJP
【FI】
F21V33/00 400
F21V23/00 120
F21K9/27
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020216865
(22)【出願日】2020-12-25
【審査請求日】2023-10-27
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520445439
【氏名又は名称】株式会社MCS
(74)【代理人】
【識別番号】100104444
【氏名又は名称】上羽 秀敏
(74)【代理人】
【識別番号】100132506
【氏名又は名称】山内 哲文
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 拓史
【審査官】谷口 東虎
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-155213(JP,A)
【文献】特開2017-174529(JP,A)
【文献】特開2019-029196(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 33/00
F21V 23/00
F21K 9/27
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のソケットに接続される直管型ランプシステムであって、
前記一対のソケットの一方に接続される口金ピンを有するLED直管ランプと、
前記LED直管ランプに接続され、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピンを有するアダプタと、を備え、
前記LED直管ランプは、
前記一対のソケットの一方から入力される交流電圧を直流電圧に変換して出力する第1のAC/DC変換器と、
前記第1のAC/DC変換器の出力する直流電圧により発光するLEDを含む照明部と、を有し、
前記アダプタは、前記LED直管ランプに対して着脱可能に独立して構成され、
前記アダプタは、
前記一対のソケットの他方、又は、前記LED直管ランプから入力される電力を外部へ出力するための外部電力供給ポートを有
し、
前記アダプタは、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピン、又は、前記LED直管ランプに接続される接続端子の少なくとも一方から入力される交流電圧を直流電圧に変換し、前記外部電力供給ポートへ出力する第2のAC/DC変換器を有する、直管型ランプシステム。
【請求項2】
前記LED直管ランプは、前記第1のAC/DC変換器の出力する直流電圧を、前記アダプタへ供給する配線を有し、
前記アダプタは、前記LED直管ランプから入力される直流電圧を、前記外部電力供給ポートへ出力する配線を有する、請求項1に記載の直管型ランプシステム。
【請求項3】
前記アダプタの前記第2のAC/DC変換器は、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピンから入力される交流電圧を直流電圧に変換し、前記外部電力供給ポートへ出力する、請求項
1に記載の直管型ランプシステム。
【請求項4】
前記LED直管ランプは、前記LED直管ランプの前記口金ピンと前記アダプタに対する接続端子との間を接続する配線を有し、
前記アダプタの前記第2のAC/DC変換器は、前記LED直管ランプから入力される交流電圧を直流電圧に変換し、前記外部電力供給ポートへ出力する、請求項
1に記載の直管型ランプシステム。
【請求項5】
前記LED直管ランプの前記アダプタに対する接続端子は、前記一対のソケットの他方に接続される前記アダプタの口金ピンと同じ形状を有する、請求項1~
4のいずれか1項に記載の直管型ランプシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対のソケットに接続される直管型ランプシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode)素子を用いたLED照明器具が普及している。LED照明器具として、直管型の蛍光灯のソケットに取り付け、蛍光灯のソケットから電力供給を受けてLED素子を点灯させるLED直管ランプがある。
【0003】
例えば、特許第5401431号公報には、直管蛍光ランプ専用口金と互換性のある口金を有し、直管蛍光ランプと略同形状のLEDランプが開示されている。このLEDランプを点灯させる電源回路がLEDランプから独立している。電源回路とLEDランプは口金胴部に設けられたコネクタを介して電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者は、既設の直管型ランプ用のソケットに取り付けるLED直管ランプから外部へ電力を供給できる構成を検討した。まず、LED直管ランプに、外部へ電力を供給するためのポートを設ける構成を検討した。この場合、LED直管ランプ内に、ソケットからの電力を変換してポートへ出力するための回路が設けられる。
【0006】
LED直管ランプが取り付けられる一対のソケットから入力される電力の形態は、例えば、一対のソケットの一方のみからの入力、又は、両方からの入力等、複数の形態が想定される。さらに、ポートから出力される電力の形態も、直流又は交流、或いは、接続端子形態等、複数の形態が想定される。そのため、LED直管ランプ内の回路は、入力電力及び出力電力の双方の形態に応じた構成とする必要がある。
【0007】
本発明は、ソケットに取り付けられ、外部へ電力供給が可能な直管型ランプシステムであって、入力電力及び出力電力の形態に柔軟に対応できる直管型ランプシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(構成1)
本発明の実施形態における直管型ランプシステムは、一対のソケットに接続される直管型ランプシステムである。前記直管型ランプシステムは、前記一対のソケットの一方に接続される口金ピンを有するLED直管ランプと、前記LED直管ランプに接続され、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピンを有するアダプタと、を備える。前記LED直管ランプは、前記一対のソケットの一方から入力される交流電圧を直流電圧に変換して出力するAC/DC変換器と、前記AC/DC変換器の出力する直流電圧により発光するLEDを含む照明部と、を有する。前記アダプタは、前記一対のソケットの他方、又は、前記LED直管ランプから入力される電力を外部へ出力するための外部電力供給ポートを有する。
【0009】
上記構成1によれば、一対のソケットの間に、LED直管ランプと、これに接続されたアダプタが接続される形態となる。AC/DC変換器及び照明部を含むLED直管ランプと、外部電力供給ポートを含むアダプタとが、互いに接続可能、すなわち着脱可能に、独立して構成される。これにより、入力電力及び出力電力の形態に応じて、LED直管ランプ、及び/又は、アダプタの構成をそれぞれ独立して選択することができる。そのため、入力電力及び出力電力の形態に応じて、柔軟に対応できる。
【0010】
(構成2)
上記直管型ランプシステムにおいて、前記LED直管ランプは、前記AC/DC変換器の出力する直流電圧を、前記アダプタへ供給する配線を有してもよい。前記アダプタは、前記LED直管ランプから入力される直流電圧を、前記外部電力供給ポートへ出力する配線を有してもよい。これにより、LED直管ランプのAC/DC変換機能を利用して、外部へ直流電力を供給することができる。
【0011】
(構成3)
上記直管型ランプシステムにおいて、前記アダプタは、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピン、又は、前記LED直管ランプに接続される接続端子の少なくとも一方から入力される交流電圧を直流電圧に変換し、前記外部電力供給ポートへ出力するAC/DC変換器を有してもよい。これにより、アダプタは、LED直管ランプとは独立して、交流電力を直流電力に変換し外部へ供給することができる。
【0012】
なお、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピン、又は、前記LED直管ランプに接続される接続端子の少なくとも一方から前記アダプタへ交流電圧が入力される形態には、前記口金ピン、又は、前記接続端子のいずれか一方からアダプタへ交流電圧が入力される形態に加えて、前記口金ピン、及び、前記接続端子の両方から前記アダプタへ交流電圧が入力される形態も含まれる。
【0013】
(構成4)
上記直管型ランプシステムにおいて、前記アダプタのAC/DC変換器は、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピンから入力される交流電圧を直流電圧に変換し、前記外部電力供給ポートへ出力してもよい。これにより、ソケットからアダプタに入力される交流電力を直流電力に変換して外部へ供給することができる。
【0014】
なお、上記構成4において、前記LED直管ランプの前記アダプタに対する接続端子は、前記一対のソケットの他方に接続される前記アダプタの口金ピンと同じ形状を有してもよい。これにより、LED直管ランプとして、汎用性の高い構成のものを用いることができる。また、例えば、既存のLED直管ランプを改造せずにそのまま、直管型ランプシステムのLED直管ランプとして用いることが容易になる。
【0015】
(構成5)
上記直管型ランプシステムにおいて、前記LED直管ランプは、前記LED直管ランプの前記口金ピンと前記アダプタに対する接続端子との間を接続する配線を有してもよい。前記アダプタのAC/DC変換器は、前記LED直管ランプから入力される交流電圧を直流電圧に変換し、前記外部電力供給ポートへ出力するよう構成されてもよい。
【0016】
これにより、一対のソケットの一方からLED直管ランプに入力された交流電圧は、LED直管ランプの配線及び接続端子を経て、アダプタに入力される。アダプタは、LED直管ランプから入力された交流電圧をAC/DC変換器で直流電圧に変換して外部電力供給ポートから外部へ供給することができる。例えば、一対のソケットの一方に交流電力が入力され、他方には電力が入力されない形態において、上記構成の直管型ランプシステムを用いることができる。
【0017】
なお、上記構成5において、前記LED直管ランプの前記アダプタに対する前記接続端子は、前記一対のソケットの他方に接続される前記アダプタの口金ピンと同じ形状を有してもよい。これにより、LED直管ランプとして、汎用性の高い構成のものを用いることができる。また、例えば、既存のLED直管ランプを改造せずにそのまま、直管型ランプシステムのLED直管ランプとして用いることが容易になる。
【0018】
上記の直管型ランプシステムにおけるアダプタも、本発明の実施形態に含まれる。前記アダプタは、一対のソケットの一方に接続されるLED直管ランプに接続される接続端子と、前記一対のソケットの他方に接続される口金ピンとを有する。前記アダプタは、さらに、前記一対のソケットの他方、又は、前記LED直管ランプから入力される電力を外部へ出力するための外部電力供給ポートを有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ソケットに取り付けられ、外部へ電力供給が可能な直管型ランプシステムであって、入力電力及び出力電力の形態に柔軟に対応できる直管型ランプシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】実施形態における直管型ランプシステムの構成例を示す下面図
【
図2】
図1のLED直管ランプ及びアダプタの斜視図
【
図3】LED直管ランプ及びアダプタの回路構成の一例を示す図
【
図4】LED直管ランプ及びアダプタの回路構成の他の例を示す図
【
図5】LED直管ランプ及びアダプタの回路構成の他の例を示す図
【
図6】LED直管ランプ及びアダプタの回路構成の他の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。
【0022】
[実施形態]
図1は、本実施形態の直管型ランプシステム10の構成例を示す下面図である。直管型ランプシステム10は、一対のソケットS1、S2に接続される。直管型ランプシステム10は、LED直管ランプ1と、アダプタ2とを備える。LED直管ランプ1と、アダプタ2は、互いに接続され、且つ、着脱可能である。
【0023】
LED直管ランプ1は、長尺状の本体と、本体の長手方向の両端の接続端子であるピン1a、1bを備える。具体的には、LED直管ランプ1の長手方向の一方端に、一対のソケットのうち一方のソケットS1に接続される口金ピン1aが長手方向に突出し、他方端に、アダプタ2に接続されるピン1bが長手方向に突出する。口金ピン1aは、LED直管ランプ1の長手方向端部に設けられた口金11に取り付けられる。口金ピン1aは、一例として、2本のピンを含む。LED直管ランプ1の本体は、筒状の筐体と、筐体内に配置された電源装置であるAC/DC変換器13、及びLED15を含む照明部とを備える。AC/DC変換器13は、ソケットS1から入力される交流電圧を直流電圧に変換してLED15に供給する。LED15は、AC/DC変換器13の出力する直流電圧により発光する。LED直管ランプ1の本体の筐体は、LED15の光を透過する透明カバーを含む。LED15の光は、本体から照射される。
【0024】
アダプタ2は、本体と、本体の両端の接続端子(ピン2aと接続口2b)を備える。両端の接続端子は、本体の一方端において、一対のソケットのうち他方のソケットS2に接続される口金ピン2aと、本体の他方端において、LED直管ランプ1のピン1bを接続する接続口2bとを含む。口金ピン2aは、一例として、2本のピンを含む。口金ピン2aは、アダプタ2の端部に設けられた口金23に取り付けられる。また、アダプタ2は、他方のソケットS2、又は、LED直管ランプ1の少なくとも一方から入力される電力を外部へ出力するための外部電力供給ポート21を有する。外部電力供給ポート21は、外部端子が接続可能な接続口である。
【0025】
図2は、
図1に示すLED直管ランプ1及びアダプタ2の斜視図である。この例では、LED直管ランプ1の筒状の筐体12の直径と、アダプタ2の筒状の筐体22の直径は、略同じである。LED直管ランプ1の筐体12及びアダプタ2の筐体22は、互いに接続された状態では、同軸となる。これにより、互いに接続されたLED直管ランプ1及びアダプタ2は、一本の直管ランプの外観を有する。
図2に示す例では、アダプタ2の口金23に、外部電力供給ポート21が設けられる。外部電力供給ポート21は、筐体22に設けられてもよい。又、アダプタ2の外部電力供給ポート21は、1つに限られず、複数設けられてもよい。
【0026】
図2に示す例では、LED直管ランプ1のピン1bは、アダプタ2の口金ピン2aと、同じ構成、すなわち、同じ形状及び配置である。アダプタ2の接続口2bは、ソケットS2の口金ピン2aが接続される接続口と同じ構成である。これにより、LED直管ランプ1は、単体でも他の幅がより狭いソケットに取り付けることができる。すなわち、LED直管ランプ1は、汎用性の高い構成となっている。
【0027】
図1及び
図2に示すように、LED直管ランプ1及びアダプタ2を互いに着脱可能に構成することで、ソケットS1、S2からの入力電力の形態、及び、外部電力供給ポート21からの出力電力の形態に応じて、それぞれ、適切な構成を採用することができる。そのため、様々な入力電力及び出力電力の形態に対して、柔軟に対応できる。
【0028】
なお、LED直管ランプ1の口金ピン1a及びアダプタの口金ピン2aの形状は、これらに限られないが、例えば、G5、G13、R17d又はRx17d等のように既存の蛍光灯のソケットに装着可能な形状であってもよいし、JEL801その他の口金の形状であってもよい。
【0029】
LED直管ランプ1及びアダプタ2の内部の回路構成は、入力電力及び出力電力の形態に応じた構成を採用できる。以下に、回路構成の例を説明する。
【0030】
図3は、LED直管ランプ1及びアダプタ2の回路構成の一例を示す図である。
図3は、ソケットS1から交流電力(例えば、商用電源の交流電力)が入力され、ソケットS2からの入力はない場合の例である。
図3に示す例では、LED直管ランプ1において、AC/DC変換器13は、口金ピン1aに接続され、口金ピン1aから入力される交流電圧を直流電圧に変換する。AC/DC変換器13は、LED15に接続される。AC/DC変換器13の直流出力の端子は、アダプタ2へ接続されるピン1bに接続される。これにより、AC/DC変換器13の直流電圧は、LED15及びピン1b(すなわちアダプタ2)へ出力される。
【0031】
図3に示すアダプタ2では、LED直管ランプ1が接続される接続口2bと、外部電力供給ポート21が電気的に接続される。これにより、アダプタ2は、LED直管ランプ1から入力される直流電圧を、外部電力供給ポート21へ出力する構成となる。
【0032】
なお、アダプタ2において、接続口2bと、外部電力供給ポート21の間の経路上に、DC/DC変換器が設けられてもよい。DC/DC変換器は、LED直管ランプ1から入力される電圧を変換して、外部電力供給ポート21に出力する。これにより、外部電力供給ポート21へ出力される電圧を、DC/DC変換器によって所望の(予め決められた)電圧にすることができる。
【0033】
図3に示す構成では、LED直管ランプ1で生成された直流電圧を、アダプタ2の外部電力供給ポート21から外部へ供給することができる。これにより、外部電力供給ポート21に、直流電力で動作する外部機器(例えば、カメラ、各種センサ、音出力装置、等)を接続して使用することができる。外部電力供給ポート21は、これに限られないが、例えば、USBポートとすることができる。
【0034】
図3は、外部電力供給ポート21から直流電力が供給される例である。
図3の構成において、外部電力供給ポート21から交流電力を供給する構成に変えたい場合は、例えば、LED直管ランプ1のピン1bを、AC/DC変換器13の直流出力端子ではなく、交流電力が入力される口金ピン1aに接続するよう配線を変更すればよい。また、外部電力供給ポート21を例えば、コンセント等としてもよい。
【0035】
図4は、LED直管ランプ1及びアダプタ2の回路構成の他の例を示す図である。
図4は、ソケットS1及びソケットS2の両方からそれぞれ交流電力が入力される場合の例である。すなわち、LED直管ランプ1の口金ピン1aの2本のピンに外部の交流電源が接続され、アダプタ2の口金ピン2aの2本のピンに外部の交流電源が接続される。
図4に示す例では、アダプタ2は、AC/DC変換器24を有する。AC/DC変換器24は、他方のソケットS2から入力される交流電圧を直流電圧に変換し、外部電力供給ポート21へ出力する。AC/DC変換器24は、口金ピン2aと外部電力供給ポート21の間の経路上に設けられる。なお、アダプタ2において、接続口2bは、電気的に浮いており、AC/DC変換器24、外部電力供給ポート21、口金ピン2aのいずれも、接続口2bに電気的に接続されない。
【0036】
図4に示す例では、LED直管ランプ1とアダプタ2は電気的に接続されていない。すなわち、ピン1bと接続口2bは、電気的な接続を担うものではない。LED直管ランプ1とアダプタ2は、ピン1bと接続口2bにより、電気的には接続されず、機械的に接続される。LED直管ランプ1では、ピン1bは、電気的に浮いており、ピン1bに電気的に接続されるものはない。LED直管ランプ1は、単体で使用することもできる。例えば、LED直管ランプ1の口金ピン1aとピン1bを、より幅が狭い一対のソケットに接続することができる。言い換えれば、
図4に示す直管型ランプシステムのLED直管ランプ1には、より幅が狭い一対ソケットに取り付けられる既存のLED直管ランプを、改造せずにそのまま用いることができることになる。
【0037】
図4は、外部電力供給ポート21から直流電力が供給される例である。
図4の構成において、外部電力供給ポート21から交流電力を供給する構成に変えたい場合は、例えば、AC/DC変換器24を省略するか、或いは、AC/AC変換器に置き換えるとよい。
【0038】
図5は、LED直管ランプ1及びアダプタ2の回路構成の他の例を示す図である。
図5は、ソケットS1から交流電力が入力され、ソケットS2から入力はない場合の例である。
図5に示す例では、アダプタ2は、AC/DC変換器24を有する。AC/DC変換器24は、接続口2bを介してLED直管ランプ1から入力される交流電圧を直流電圧に変換し、外部電力供給ポート21へ出力する。AC/DC変換器24は、LED直管ランプ1との接続端子である接続口2bと外部電力供給ポート21の間の経路上に設けられる。
【0039】
LED直管ランプ1は、口金ピン1aとアダプタ2に対する接続端子であるピン1bとの間を接続する配線を有する。すなわち、LED直管ランプ1は、ソケットS1から入力された交流電力を、ピン1bへ出力するよう構成される。具体的には、口金ピン1aの2本のピンに入力された外部電源の交流電圧は、ピン1bの2本のピンから出力される。これにより、LED直管ランプ1に接続されたアダプタ2の接続口2bの2つの端子に交流電圧が入力される。
【0040】
図5に示すLED直管ランプ1は、単体で使用することもできる。例えば、LED直管ランプ1の口金ピン1aとピン1bを、より幅が狭い一対のソケットに接続することができる。言い換えれば、
図5に示す直管型ランプシステムのLED直管ランプ1には、より幅が狭い一対ソケットに取り付けられる既存のLED直管ランプを、改造せずにそのまま用いることができることになる。
【0041】
図5は、外部電力供給ポート21から直流電力が供給される例である。
図5の構成において、外部電力供給ポート21から交流電力を供給する構成に変えたい場合は、例えば、AC/DC変換器24を省略するか、或いは、AC/AC変換器に置き換えるとよい。
【0042】
図6は、LED直管ランプ1及びアダプタ2の回路構成の他の例を示す図である。
図6は、ソケットS1の1つの端子と、ソケットS2の1つの端子から交流電力が入力される場合の例である。すなわち、
図6に示す例では、LED直管ランプ1の口金ピン1aの2本のピンのうち1本のピンと、アダプタ2の口金ピン2aの2本のピンのうち1本のピンに、外部の交流電源が接続される。
【0043】
LED直管ランプ1のAC/DC変換器13は、口金ピン1aの2本のうち交流電圧が入力される1本のピンと、アダプタ2に接続されるピン1bの2本のうち一方のピンに接続される。また、口金ピン1aの交流電圧が入力される1本のピンは、反対側のピン1bの2本のうち他方のピンと配線により接続される。LED直管ランプ1のピン1bにはアダプタ2の接続口2bが接続される。
【0044】
アダプタ2は、LED直管ランプ1が接続される接続端子である接続口2bと、反対側の口金ピン2aとから入力される交流電圧を、直流電圧に変換して、外部電力供給ポート21へ出力するAC/DC変換器24を備える。アダプタ2の口金ピン2aの一方のピンには、外部の交流電源が接続される。AC/DC変換器24は、口金ピン2aの一方のピンと、接続口2bの2つの端子のうち他方の端子とに接続される。接続口2bの2つの端子のうち他方の端子は、LED直管ランプ1を介して、外部の交流電源に接続される。これにより、アダプタ2とLED直管ランプ1が接続され、且つ、口金ピン1aの一方のピンと、口金ピン2aの一方のピンが外部の交流電源に接続された状態において、アダプタ2のAC/DC変換器24は、外部の交流電源に接続されることになる。
【0045】
また、接続口2bの2つ端子のうち、LED直管ランプ1のピン1bの一方のピンに接続される一方の端子は、アダプタ2の口金ピン2aの一方のピンと配線により電気的に接続される。これにより、アダプタ2に接続されたLED直管ランプ1のピン1bのうち一方のピンが、アダプタ2を介して、外部の交流電源に接続される。これにより、アダプタ2とLED直管ランプ1が接続され、且つ、口金ピン1aの一方のピンと、口金ピン2aの一方のピンが外部の交流電源に接続された状態において、LED直管ランプ1のAC/DC変換器13は、外部の交流電源に接続されることになる。
【0046】
なお、LED直管ランプ1は、アダプタ2に接続されない状態でランプとして機能できる。すなわち、LED直管ランプ1は、口金ピン1aの2本のうち1本のピンと、ピン1bの2本のうち一方のピンに外部の交流電源が接続された場合であってもランプとして動作できる構成である。LED直管ランプ1として、既存のLED直管ランプを改造せずにそのまま用いることができる。
【0047】
上記
図3~
図6は、外部電力供給ポート21から直流電力を供給する構成であるが、外部電力供給ポート21から交流電力を出力する構成であってもよい。この場合、アダプタ2は、他方のソケットS2から入力される交流電力、又は、LED直管ランプ1から入力される交流電力を、外部電力供給ポート21から出力する構成となる。例えば、アダプタ2は、口金ピン2aと外部電力供給ポート21とを接続する配線、又は、接続口2bと外部電力供給ポート21とを接続する配線を有してもよい。また、これらの配線の経路上に交流電圧を変換するインバータが設けられてもよい。LED直管ランプ1からアダプタ2へ交流電力を供給する場合は、例えば、LED直管ランプ1の口金ピン1aと、ピン1bとが接続された構成とすることができる。
【0048】
なお、LED直管ランプ1とアダプタ2の接続構成は、
図1及び
図2に示すピンと接続口の構成に限られない。例えば、アダプタ2のピンが、LED直管ランプ1の接続口に挿入される形態でもよい。或いは、アダプタ2とLED直管ランプ1とを接続する接続箇所が、3つ以上設けられてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 LED直管ランプ
1a、2a 口金ピン
2 アダプタ
13、24 AC/DC変換器
15 LED
S1、S2 ソケット