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特許7588446ストップウォッチ、ストップウォッチシステム、情報処理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】ストップウォッチ、ストップウォッチシステム、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G04F 10/00 20060101AFI20241115BHJP
【FI】
G04F10/00 Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024112509
(22)【出願日】2024-07-12
【審査請求日】2024-07-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523284767
【氏名又は名称】エイワイプロデュース合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 暁生
【審査官】藤澤 和浩
(56)【参考文献】
【文献】実開昭50-5675(JP,U)
【文献】特開昭52-9472(JP,A)
【文献】特開昭50-47531(JP,A)
【文献】実開昭55-90993(JP,U)
【文献】実開昭49-17269(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04F 10/00-10/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間を計測する計測部と、
前記時間の計測を開始させる開始操作を受け付けるスタート部と、
前記時間の計測を停止させる停止操作を受け付けるストップ部と、
前記時間を表示するフレームレート、又は、前記時間を表示するN進数を選択する選択操作を受け付ける選択部と、
前記選択操作で選ばれた前記フレームレート、又は、前記N進数に基づき前記時間を換算する換算部と、
前記換算部が換算した換算結果を表示する表示部と
を備え
前記表示部は、
前記選択操作で選択する前記フレームレートに基づく設定とは異なる設定に基づく表示を並列に表示する
ストップウォッチ。
【請求項2】
前記フレームレートは、
複数種類あり、
前記選択部は、
前記複数種類のフレームレートから1つのフレームレートを選ぶ前記選択操作を受け付け、
前記換算部は、
前記換算結果に応じて表示を切り替える
請求項1に記載のストップウォッチ。
【請求項3】
前記計測部は、
前記開始操作を受け付けてから、前記停止操作を受け付けるまで前記時間を計測し、
前記換算部は、
前記選択操作で選択する前記フレームレートで定まる桁上値に達するごとに1カウントとする
請求項1に記載のストップウォッチ。
【請求項4】
前記選択部は、
16fps、24fps、25fps、30fps、50fps、60fps、及び、100fpsのいずれか1つを選択させる
請求項1に記載のストップウォッチ。
【請求項5】
ストップウォッチが実行する情報処理方法であって、
時間を計測する計測手順と、
前記時間の計測を開始させる開始操作を受け付けるスタート手順と、
前記時間の計測を停止させる停止操作を受け付けるストップ手順と、
前記時間を表示するフレームレート、又は、前記時間を表示するN進数を選択する選択操作を受け付ける選択手順と、
前記選択操作で選ばれた前記フレームレート、又は、前記N進数に基づき前記時間を換算する換算手順と、
前記換算手順で換算した換算結果を表示する表示手順と
を含み
前記表示手順では、
前記選択操作で選択する前記フレームレートに基づく設定とは異なる設定に基づく表示を並列に表示する
情報処理方法。
【請求項6】
請求項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項7】
映像の制作を行うソフトウェアをインストールした映像装置と、前記映像装置と接続するストップウォッチを有するストップウォッチシステムであって、
前記ストップウォッチは、
時間を計測する計測部と、
前記時間の計測を開始させる開始操作を受け付けるスタート部と、
前記時間の計測を停止させる停止操作を受け付けるストップ部と、
前記時間を表示するフレームレート、又は、前記時間を表示するN進数を選択する映像データを前記映像装置から受け付ける選択部と、
前記映像データで選ばれた前記フレームレート、又は、前記N進数に基づき前記時間を換算する換算部と、
前記換算部が換算した換算結果を表示する表示部と、
前記フレームレートで計測した計測結果に基づく推定値、及び、統計値を示す補助データを出力する出力部と
を備え、
前記映像装置は、
前記ストップウォッチから前記映像の設定を行う設定データを取得して前記ソフトウェアに反映させる
ストップウォッチシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストップウォッチ、ストップウォッチシステム、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使用者による操作に基づいて、時間を計測する、所謂「ストップウォッチ」の技術が広く知られている。
【0003】
ストップウォッチの技術において、まず加速度を検出する。この検出結果に基づき、姿勢を判定する。次に、衝撃センサによって衝撃を検出する。以上のようにして判定した姿勢、及び、衝撃の検出結果に基づき、使用者が意図していない入力を受け付ける可能性をより低減することができる電子機器、及び、ストップウォッチが知られている(特許文献1等)。
【0004】
また、計測した時間データを自動的かつ容易にパソコン等情報端末に入力することを可能にした通信を行うストップウォッチが知られている(特許文献2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2013-64610号公報
【文献】実用新案登録第3173899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の技術は、1/100単位で一秒未満の値を表示するものであるが、N進数表示にした方が操作者にとって都合の良い場合がある。例えば、映像制作の従事者は、フレームレートと呼ばれる一秒間に表示される画像数に応じた表示の方が業務上の利便性が良い等がこれにあたる。
【0007】
このように、従来の技術では例示したフレームレートのような複数種類のN進数表示で時間を計測、及び、表示することが考慮されていない。したがって、時間を計測しても、所望のN進数に換算する計算を操作者等が別途しなければ、所定の業務に即した結果が把握できない問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、ストップウォッチにおいてより簡便に複数種類のN進数で時間を計測、表示、及び、入出力することを目的とする。特に映像制作者を対象としたフレームレートを中心に説明する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、ストップウォッチは、
時間を計測する計測部と、
前記時間の計測を開始させる開始操作を受け付けるスタート部と、
前記時間の計測を停止させる停止操作を受け付けるストップ部と、
前記時間を表示するフレームレート、又は、前記時間を表示するN進数を選択する選択操作を受け付ける選択部と、
前記選択操作で選ばれた前記フレームレート、又は、前記N進数に基づき前記時間を換算する換算部と、
前記換算部が換算した換算結果を表示する表示部と
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明のストップウォッチは、複数種類のフレームレートで時間を計測、及び、表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】ストップウォッチの全体構成例を示す図である。
図2】ストップウォッチのハードウェア構成例を示す図である。
図3】全体処理例を示す図である。
図4】フレームレートの設定を行う画面例を示す図である。
図5】選択操作の例を示す図である。
図6】換算結果の表示例を示す図である。
図7】比較例の表示を示す図である。
図8】表示の変形例を示す図である。
図9】機能構成例を示す図である。
図10】ストップウォッチシステム101の全体構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付する図面を参照して、具体例を説明する。なお、以下の説明において、図面に記載する符号は、同一の要素を指す。また、実施形態は、下記の具体例に限られず、実施形態には、下記に説明する以外の要素があってもよい。
【0013】
[全体構成例]
図1は、ストップウォッチ100の全体構成例を示す図である。例えば、ストップウォッチ100は、出力装置10、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13、及び、第4スイッチ14を備える外観である。以下、図1に示す外観のストップウォッチ100を例に説明する。ただし、ストップウォッチ100は、図1に示す外観に限られない。
【0014】
ユーザは、ストップウォッチ100を手で持って使用する。具体的には、ユーザは、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13、又は、第4スイッチ14を押す操作(2つ以上のボタンを同時に押す操作を含む。)を行う。そして、いずれかのスイッチを押す操作に応じて、ストップウォッチ100は、処理の実行、及び、出力を行う。
【0015】
具体的には、ストップウォッチ100をユーザが右手で持つ場合、第1スイッチ11、又は、第2スイッチ12は、例えば、右手の人差し指で押すスイッチである。一方で、第3スイッチ13は、右手の親指で押すスイッチである。また、第4スイッチ14は、左手の人差し指、又は、右手の人差し指で押すスイッチである。
【0016】
各スイッチに対する操作に応じて、出力装置10は、カウンタ値等をユーザに出力する。なお、出力装置10は、ディスプレイ表示、すなわち、視覚情報の表示に限られない。例えば、出力は、他の情報処理装置にデータ送信、アラーム等の聴覚情報、又は、振動等の触覚情報でもよい。また、出力は、同じ情報を複数の出力(例えば、視覚情報と聴覚情報の組み合わせである。)としてもよい。
【0017】
なお、スイッチの数、スイッチの種類、及び、スイッチの配置は、図示する例に限られない。また、ストップウォッチ100は、上記に示すスイッチ以外の入力装置、及び、出力装置10以外の出力装置を更に備えてもよい。したがって、ストップウォッチ100は、図示する外観に限られず、他の構成でもよい。
【0018】
[ハードウェア構成例]
図2は、ストップウォッチ100のハードウェア構成例を示す図である。例えば、ストップウォッチ100は、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13、第4スイッチ14、制御装置15、演算装置16、記憶装置17、及び、出力装置10等のハードウェアを備える構成である。
【0019】
第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13、及び、第4スイッチ14は、例えば、ボタンによってユーザの押す操作を受け付ける入力装置である。なお、第1スイッチ11、第2スイッチ12、第3スイッチ13、及び、第4スイッチ14は、タッチパネル等の入力装置でもよい。
【0020】
制御装置15は、ストップウォッチ100のハードウェアを制御する装置である。
【0021】
演算装置16は、ストップウォッチ100が行う処理のため、記憶装置17と協働して演算を行う。
【0022】
制御装置15、及び、演算装置16は、異なる装置でもよいし、同じ装置であって一体な装置でもよい。
【0023】
記憶装置17は、例えば、メモリ等である。なお、記憶装置17は、補助記憶装置を含んでもよい。
【0024】
出力装置10は、例えば、ディスプレイ等である。以下、出力装置10による出力を「表示面20」とする例で説明する。
【0025】
なお、ハードウェア構成は、上記の装置で構成するに限られない。例えば、ストップウォッチ100は、上記の装置以外に、内部又は外部に演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置、出力装置、通信装置、又は、補助装置を更に有するハードウェア構成でもよい。また、各装置は、1つに限られず複数であってもよい。
【0026】
[スイッチの配置例]
図1に示すように、以下、重力方向を「Z軸方向」(上下方向、又は、垂直方向ともいう。)という。また、Z軸方向に対して、直交する右手方向を「X軸方向」という。そして、Z軸方向、及び、X軸方向に対して、いずれも直交し、奥行き方向を「Y軸方向」とする。
【0027】
以下の例では、一貫して表示面20は、Z軸方向において垂直となる姿勢であって、出力装置10の表示面がX-Z平面と一致する。一方で、ストップウォッチ100の両側面は、いずれもX-Y平面と一致する。ただし、ストップウォッチ100は、この姿勢以外でも使用できる。
【0028】
第1スイッチ11、第2スイッチ12、及び、第3スイッチ13は、例えば、ストップウォッチ100の上平面(ストップウォッチ100の円周面でもある。)に配置される。具体的には、第1スイッチ11、及び、第3スイッチ13は、ストップウォッチ100の中央部を通るZ軸を中心として、左右対称に配置される。また、第2スイッチ12は、上平面において、X軸上(左右方向である。)において、中央部に設置される。
【0029】
第2スイッチ12は、スイッチ面(ユーザが押す操作を行う面であって、指と接触する面である。)が上平面と平行、すなわち、X-Y平面となる姿勢で設置される。一方で、第1スイッチ11、及び、第3スイッチ13は、左右の角に設置されて、スイッチ面がX-Y平面に対して傾斜面となる姿勢で配置される。
【0030】
第4スイッチ14は、例えば、表示面20の下部に配置される。具体的には、第4スイッチ14のスイッチ面は、X-Z平面と一致する。ただし、第4スイッチ14は、側面等に配置されてもよい。
【0031】
なお、各スイッチの配置、大きさ、範囲、又は、姿勢は、上記に限られない。また、各スイッチは、種類が異なってもよい。
【0032】
各スイッチは、ユーザが指で押す、又は、押さない(すなわち、ユーザの指がスイッチ面から離れている状態である。)の操作を検出する。
【0033】
また、スイッチの設定により、押し時間が長い、又は、短いによって使い分けがされてもよい。すなわち、各スイッチは、所謂「長押し」の操作を受け付けてもよい。どの程度の時間(例えば、1秒以上スイッチを押し続ける等である。)を「長押し」とするかの閾値は事前に設定する。
【0034】
さらに、スイッチは、複数のスイッチを同時に押す操作によって、1つのスイッチを押す操作と使い分けされてもよい。
【0035】
[全体処理例]
図3は、全体処理例を示す図である。例えば、ストップウォッチ100の電源が「ON」となると、以下のような全体処理が開始される。
【0036】
ステップS01では、ストップウォッチ100は、フレームレートを選択する操作(以下「選択操作」という。)を受け付ける。具体的には、選択操作は、以下のようにユーザが行う。
【0037】
図4は、フレームレートの設定を行う画面例を示す図である。例えば、フレームレートは、表示面20に表示される。具体的には、フレームレートは、フレームレート表示21に表示される。ただし、フレームレートは、フレームレート表示21以外で選択されてもよい。
【0038】
図5は、選択操作の例を示す図である。例えば、ユーザは、以下のように選択操作を行う。ただし、選択操作は、フレームレートが選択できるのであれば、他の入力方法、又は、表示画面で行われてもよい。
【0039】
以下、フレームレートが、「24fps(フレーム毎秒、frames per second)」、「25fps」、「30fps」、「50fps」、「60fps」、「100fps」、及び、「16fps」の7種類である例で説明する。ただし、フレームレートの種類は、他の値であってもよい。また、フレームレートの種類数は、7種類でなく、複数種類であればよい。
【0040】
独自のフレームレートが設定できてもよい。例えば、「10fps」を設定する場合には、ユーザがフレームレートとして「10」を入力する。この場合、1秒間に10枚の画像が等間隔で表示されるフレームレートが計算される。具体的には、「1秒÷10枚=0.1秒/枚」と計算される。このように、独自のフレームレートが設定できると、様々なフレームレートに柔軟に対応できる。
【0041】
例えば、映像制作者が頻用するフレームレートをモードとして設定しておき切り替えてもよい。一般的によく使われる「24fps」、「25fps」、「30fps」、「50fps」、「60fps」、「100fps」、「16fps」等を順(これ以降は「24fps」に戻り、循環する。)に切り替えて使えば、フレームレートの数値を直接入力する手間が省ける。
【0042】
ユーザは、例えば、第4スイッチ14を押す操作で選択操作を行う。具体的には、例えば、第4スイッチ14をユーザが1回押すと、「24fps」が選択される。この選択操作の結果、フレームレート表示21は、図5(A)に示す表示となる。
【0043】
次に、図5(A)のフレームレート表示21、すなわち、「24fps」のフレームレートにおいて、第4スイッチ14をユーザが更に1回押すと、「25fps」が選択される。この選択操作の結果、フレームレート表示21は、図5(B)に示す表示となる。
【0044】
同様に、第4スイッチ14によって選択操作をユーザが行うと、フレームレート表示21は、図5(A)、図5(B)、図5(C)、図5(D)、図5(E)、図5(F)、図5(G)、図5(A)、図5(B)、・・・の順に切り替わる。なお、フレームレートの切り替わる順番、及び、フレームレート表示21は、これ以外であってもよい。
【0045】
また、選択操作は、第4スイッチ14以外で実現されてもよい。ただし、選択操作は、第4スイッチ14のように専用となるインタフェースがあるのが望ましい。具体的には、図1に示すように、「FPS」と明記されているボタン、及び、表示面20といったユーザが見つけやすい正面に設置されるインタフェースが設けられるのが望ましい。
【0046】
ステップS02では、ストップウォッチ100は、時間の計測を開始する操作(以下「開始操作」という。)がされたか否かを判断する。例えば、開始操作は、ユーザが第3スイッチ13を押す操作である。ただし、開始操作は、第3スイッチ13以外のインタフェースで実現されてもよい。
【0047】
次に、開始操作に基づき、スタートしたと判断される(ステップS02でYES)と、ストップウォッチ100は、ステップS03に進む。一方で、スタートしていないと判断される(ステップS02でNO)と、ストップウォッチ100は、ステップS02を繰り返し、スタートとなるのを待機する。
【0048】
ステップS03では、ストップウォッチ100は、時間を計測する。例えば、時間は、内部タイマ等で計測される。
【0049】
ステップS04では、ストップウォッチ100は、選択操作で選択したフレームレートに基づき、時間を換算する。
【0050】
ステップS05では、ストップウォッチ100は、換算結果を表示する。
【0051】
例えば、ステップS03乃至ステップS05の処理が実行されると、以下のような処理結果となる。
【0052】
図6は、換算結果の表示例を示す図である。以下、「24fps」のフレームレートをステップS01で選択した例で説明する。なお、以下の例では、各桁群を2桁とする例で説明するが、フレームレートの値等によっては、桁群は3桁以上でもよい。
【0053】
図6(A)は、初期表示の例を示す図である。そして、図6(A)の状態において、スタートしたとなる(ステップS02でYES)と、時間の計測が開始される(ステップS03が実行される)。
【0054】
時間の計測がされると、「24fps」のフレームレートの選択状態では、「1/24秒(≒0.0417秒)」ごとに、第1桁群31が「+1」と換算される(ステップS04が実行される)。この換算結果は、図6(B)の表示となる(ステップS05が実行される)。
【0055】
図6(B)と図6(A)を比較すると、スタートから「1/24秒」の時間が経過すると、第1桁群31が「0」から「1」に表示が変わる。
【0056】
同様に、図6(B)の状態から更に「1/24秒」の時間が経過すると、第1桁群31が更に「+1」と換算される。したがって、第1桁群31が「1」から「2」に表示が変わる。この換算結果は、図6(C)の表示となる(ステップS05が実行される)。
【0057】
「24fps」のフレームレートの選択状態では、第1桁群31は、図6(D)に示すように、「23」(すなわち、選択した「24」より1つ前のカウント値である。)までカウントアップする値である。
【0058】
図6(D)に示すように、第1桁群31が「23」であって、次に「1/24秒」の時間が経過するタイミングでは、ストップウォッチ100は、「桁上げ」を行う。具体的には、桁上げは、図6(D)から図6(E)のような表示する処理である。
【0059】
桁上げは、フレームレートで定まる値(以下「桁上値」という。)を基準に実行される。「24fps」のフレームレートの選択をする例では、桁上値は、「24」となる。したがって、桁上げは、どのタイミングで実行されるかはフレームレートの選択によって異なる。
【0060】
桁上げが実行されると、第2桁群32が「+1」、かつ、第1桁群31が「0」となる。
【0061】
第1桁群31は、「24fps」のフレームレートの選択をする場合、カウント値が「1/24秒」ごとにカウントアップする。したがって、第1桁群31が「24」までカウントされたタイミングでは、「1/24秒×24カウント=1秒」である。そして、第2桁群32が「+1」となる。ゆえに、第2桁群32は、「1秒」の単位を示す値である。
【0062】
図6(E)が示すように第2桁群32が「1」となった以降、第1桁群31は、図6(A)乃至図6(D)と同様に、「1/24秒」ごとに、第1桁群31が「+1」と換算される。具体的には、第2桁群32が「1」であり、かつ、図6(F)、図6(G)、・・・という順でカウント値が「1/24秒」ごとにカウントアップする。
【0063】
図6(E)乃至図6(G)が示す通り、第2桁群32は、1秒ごとにカウント値がカウントアップする。したがって、図6(A)が示すように「0」からスタートし、第2桁群32は、1秒経過後にカウント値が「1」となる。以降、第2桁群32は、スタートから2秒経過後に「2」、スタートから3秒経過後に「3」、・・・というようにカウント値がカウントアップする。また、図6に示すように、第2桁群32より上の桁があってもよい。例えば、第2桁群32が「60」まで達すると、「1分」と表示する桁群、更に上の桁である「1時間」、又は、「1日」等があってもよい。
【0064】
一方で、第1桁群31は、カウント値が「1/24秒」ごとにカウントアップし、かつ、「0」乃至「23」をループするカウント値である。
【0065】
以上のように、換算結果は、第1桁群31がフレームレートで定まる桁上値で桁上がり、かつ、フレームレートで定まる「1/24秒」ごとに、カウントアップする間隔となるように換算する。このように、桁上値、及び、第1桁群31のカウントアップする間隔は、選択操作で選択するフレームレートで決めることができる。したがって、様々なフレームレートに対応して換算表示を変えることができる。
【0066】
例えば、「25fps」のフレームレートの選択状態では、「1/25秒(=0.04秒)」ごとに、第1桁群31が「+1」と換算される(ステップS04が実行される)。一方で、第2桁群32は、「24fps」のフレームレートと同様に、1秒ごとにカウント値がカウントアップする。
【0067】
「25fps」のフレームレートの選択をする例では、桁上値は、「25」となる。したがって、桁上げは、第1桁群31が「25」までカウントされたタイミングで行われる。このように、フレームレートの選択によって、桁上値、桁上げの処理、及び、表示が異なる。
【0068】
ステップS06では、ストップウォッチ100は、時間の計測を停止する操作(以下「停止操作」という。)がされたか否かを判断する。例えば、停止操作は、開始操作が行われた後、ユーザが第3スイッチ13を押す操作である。ただし、停止操作は、第3スイッチ13以外のインタフェースで実現されてもよい。
【0069】
次に、停止操作に基づき、ストップしたと判断される(ステップS06でYES)と、ストップウォッチ100は、ステップS07に進む。一方で、ストップしていないと判断される(ステップS06でNO)と、ストップウォッチ100は、ステップS08に進む。
【0070】
ステップS07では、ストップウォッチ100は、リセットするか否かを判断する。例えば、リセットボタンが押されると、ストップウォッチ100は、リセットすると判断する。リセットボタンは、事前にどのボタンとするか事前に設定する。
【0071】
次に、リセットしたと判断される(ステップS07でYES)と、ストップウォッチ100は、全体処理を終了する。なお、全体処理終了は、全体処理を再開(図3におけるスタートに戻るである。)でもよい。一方で、リセットしていないと判断される(ステップS07でNO)と、ストップウォッチ100は、ステップS01に進む。
【0072】
全体処理では、ステップS08が実行されるのが望ましい。すなわち、ステップS08は、時間の計測中、かつ、表示中(ステップS03が実行中、かつ、ストップしていない(ステップS06でNO)の状態である。)に実行できるのが望ましい。一方で、フレームレートは、変更されず、現在の選択を維持されてもよい。
【0073】
また、ステップS08は、ストップ中、かつ、リセット前の状態でも実行できるほうが望ましい。
【0074】
ステップS08は、例えば、ステップS01と同様の処理である。具体的には、第4スイッチ14を押す操作による選択操作は、時間の計測中、かつ、表示中で表示におけるカウントがリアルタイムに変化している間も受け付けられるのが望ましい。
【0075】
同様に、第4スイッチ14を押す操作による選択操作は、時間の計測がストップしており、かつ、カウントがリセットされておらず、表示されている状態も受け付けられるのが望ましい。
【0076】
なお、全体処理は、上記の処理に限られない。例えば、ストップウォッチ100は、上記の処理、又は、他の処理を冗長、並列、分散、又は、これらの組み合わせとなるように実行してもよい。例えば、複数種類のフレームレートが選択されて、複数のカウント値が表示されてもよい。
【0077】
また、表示は、時間経過に伴いカウントアップする形式でなくともよい。例えば、表示は、カウントダウンしていく形式でもよい。他にも、表示は、任意の時点までの経過時間を示す「スプリットタイム」、又は、スタートから周回時間を示す「ラップタイム」等の形式でもよい。
【0078】
[比較例]
図7は、比較例の表示を示す図である。図6と比較すると、図7は、第1桁群31の動作が異なる。以下、図6と異なる点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
【0079】
図7に示す例では、第1桁群31は、「1/100秒」ごとにカウントアップする。例えば、このような表示では、「24fps」の設定で表示する動画を作成する場合等において、表示される時間からユーザが計算を行わないと、動画の枚数等を把握できない場合がある。
【0080】
なお、図7に示すような表示、すなわち、「0.01秒」ごとにカウントアップする第1桁群31、かつ、「1秒」ごとにカウントアップする第2桁群32は、図6に示す換算表示と並列に表示されてもよい。
【0081】
このように、選択操作で選択したフレームレートに基づくとは異なる設定に基づく表示が並列に表示されるのが望ましい。例えば、図7のように見慣れたカウントアップ表示と、図6のように選択するフレームレートに基づくカウントアップ表示がリアルタイムに並列で表示されると、ユーザは、経過した時間、及び、フレーム数が同時に把握できる。また、並列表示は、単に計測値だけでなく、時刻表示も同時に行うことで、リアルタイムで業務を行う必要のある放送・配信事業従事者にとってはより利便性の高いものとなる。
【0082】
[モードの例]
ストップウォッチ100は、表示面20に表示する内容を切り替える「モード」を有してもよい。モードは、例えば、ユーザの操作に基づき切り替わる。
【0083】
モードの種類は、例えば、上記に説明するフレームレートに基づく表示を行うモード以外に、カレンダー表示モード、時刻表示モード、タイマーモード、アラームモード、又は、設定モード等があってもよい。
【0084】
カレンダー表示モードは、年月、日時、又は、曜日等を表示する。
【0085】
時刻表示モードは、時刻を表示する。
【0086】
タイマーモードは、タイマ(設定する時間からカウントダウン形式である。)を実行、及び、カウントダウン中の時間を表示する。
【0087】
アラームモードは、設定時刻となると、アラームを出力する等である。
【0088】
設定モードは、フレームレートを含む各設定を行う操作画面を表示する。
【0089】
なお、モードは、上記以外のモードがある、又は、上記以外の名称であってもよい。また、モードは、計測中、又は、計測データが保持されている状態でも変更できるのが望ましい。
【0090】
[変形例]
図8は、表示の変形例を示す図である。以下、図6と同様に「24fps」のフレームレートを選択した場合を例に説明する。
【0091】
第1桁群31は、図6と同様に、カウント値が「1/24秒」ごとにカウントアップし、かつ、「0」乃至「23」をループするカウント値である。
【0092】
一方で、第2桁群32は、「1秒」ごとに「+24」となる値である。したがって、第2桁群32は、「0」、「24」、「48」、「72」、・・・という順になる。
【0093】
このような換算表示がされると、第2桁群32に示す値と、第1桁群31に示す値を合算すると、スタートから現在が何フレーム目であるかが容易に把握できる。
【0094】
このように、表示は、スタートから現在までのフレーム数、又は、スタートから現在までの経過時間が表示できる設定ができてもよい。
【0095】
[機能構成例]
図9は、機能構成例を示す図である。例えば、ストップウォッチ100は、選択部100F1、スタート部100F2、ストップ部100F3、計測部100F4、換算部100F5、及び、表示部100F6等を備える機能構成である。
【0096】
選択部100F1は、選択操作を受け付ける選択手順を行う。例えば、選択部100F1は、第4スイッチ14等で実現する。
【0097】
スタート部100F2は、開始操作を受け付けるスタート手順を行う。例えば、スタート部100F2は、第3スイッチ13等で実現する。
【0098】
ストップ部100F3は、停止操作を受け付けるストップ手順を行う。例えば、ストップ部100F3は、第3スイッチ13等で実現する。
【0099】
計測部100F4は、時間を計測する計測手順を行う。例えば、計測部100F4は、演算装置16等で実現する。
【0100】
換算部100F5は、選択操作で選ばれたフレームレートに基づき時間を換算する換算手順を行う。例えば、換算部100F5は、演算装置16等で実現する。
【0101】
表示部100F6は、換算結果を表示する表示手順を行う。例えば、表示部100F6は、出力装置10等で実現する。
【0102】
以上のような構成であると、フレームレートを選択する設定が可能である。このようにフレームレートを選択できると、例えば、図6に示すように、最下位桁がカウントする間隔、桁上値、桁上げのタイミング、及び、換算結果の表示方法をフレームレートに応じて変更できる。
【0103】
したがって、このような選択の上で換算結果が表示されると、時間を計測中に、換算する計算をユーザが手動等でしなくとも、所定のフレームレートに換算した結果が表示されるため、ユーザが所定のフレームレート下での経過時間等を把握できる。ゆえに、以上のようなストップウォッチ100を用いると、複数種類のフレームレートで時間を計測、及び、表示することができる。例えば、映像制作等では、様々なフレームレートが設定されるため、複数種類のフレームレートに対応できると、ユーザの利便性向上につながる。具体的には、日本の映画、又は、アニメーションでは、プリプロ(プリプロダクション)段階では、24fpsで制作することが多いが、ポスプロ(ポストプロダクション)又は放送では30fpsを使用場合が多い。ヨーロッパ又はオーストラリアのアナログテレビ、又は、ビデオではPAL(phase alternating line、位相反転線)規格と呼ばれる25fpsを使用する。PAL規格に準じ、コマ数が倍になった50fpsを使用する映像も存在する。また、ゲームでは30fps又は60fpsを使った映像制作を行うことが多い。ほかにも、サイレント映画では16fpsを使用することがある。
【0104】
また、選択部100F1は、専用のハードウェア(上記の例では、第4スイッチ14である。)があるのが望ましい。すなわち、選択部100F1は、スタート部100F2、及び、ストップ部100F3等とは別のハードウェアとなっているのが望ましい。例えば、選択操作は、計測中でも行う場合がある。したがって、ハードウェアがスタート部100F2、及び、ストップ部100F3用と兼用であると、選択操作を行いたいのに、ストップとなってしまう等の問題がある。したがって、選択部100F1は、第4スイッチ14等のように、ストップ、又は、スタートとは別に操作できる構成であると、より利便性が向上する。また、選択部(N進数の切り替え)は、計測中又はデータが保持されている途中であっても表示される計測値のN進数を切り替えられる方がよりよい。
【0105】
[システムの変形例]
出力についても入力と同様に、有線、又は無線で接続する外部装置にデータ出力してもよい。ゆえに、ストップウォッチには、外部装置を接続するコネクタ、又は、通信装置があってもよい。
【0106】
通信装置を使った具体例としては、外部の映像機器と本ストップウォッチをBluetooth(登録商標)又はwifi(登録商標)等の無線で接続し、その映像機器で使われているフレームレートを読み込んでストップォッチの表示を切り替える。例えば、本実施形態は、以下のような複数の装置を通信で接続させた構成(以下「ストップウォッチシステム101」という。)でもよい。
【0107】
図10は、ストップウォッチシステム101の全体構成例を示す図である。例えば、ストップウォッチシステム101では、ストップウォッチ100と映像装置102がケーブル、又は、無線で通信ができる状態となるように接続される。
【0108】
映像装置102は、例えば、動画等を制作するのに用いる情報処理装置の例である。したがって、映像装置102は、映像制作用のアプリケーションソフトウェアがインストールされたコンピュータ等である。
【0109】
映像制作用のアプリケーションソフトウェアは、映像制作を行う処理において、映像ごとに、タイムシート、又は、タイムライン等の形式で映像を管理する。
【0110】
タイムシートは、例えば、映像が流れる時間に対して、セリフ、カメラワーク、又は、特殊効果等の編集内容を指示するデータである。
【0111】
タイムラインは、例えば、映像が流れる時間に対して、出力させる映像、音声、特殊効果等の素材を配置したデータである。
【0112】
例えば、ストップウォッチシステム101において、ストップウォッチ100は、計測した計測結果に基づく設定データ103(例えば、フレームレートの値等である。)を映像装置102に出力し、アプリケーションソフトが備えるタイムシート、又は、タイムラインに反映させる。このように、ストップウォッチ100から設定データ103が出力されて映像装置102に反映されると、動画編集の手間が軽減できる。
【0113】
他にも、ストップウォッチ100は、計測結果に基づき、以下のような推定値、又は、統計値等を含む補助データ104を出力できるのが望ましい。
【0114】
推定値は、例えば、計測されたフレームレートで映像を完成させると、合計すると時間として何分になるか(以下「合計時間」という。)等である。また、推定値は、計測したフレームレートで映像を完成させると、制約時間(例えば、30分等のように事前に設定する。)内に映像が収まるかを判断した結果でもよい。
【0115】
統計値は、例えば、平均値、中央値、又は、標準偏差等である。このように、ストップウォッチ100は、計測結果に基づき、推定値、及び、統計値等を含む補助データ104を映像装置102に出力する。なお、出力先は、映像装置102に限られず、ストップウォッチ100上の表示(複数箇所に出力してもよい。)等が出力先となってもよい。このような補助データ104が出力されると、動画編集の手間が軽減できる。
【0116】
ストップウォッチシステム101において、ストップウォッチ100は、アプリケーションソフトウェアが展開している映像に設定されているフレームレートを選択する情報等(以下「映像データ105」という。)を映像装置102から入力してもよい。そして、ストップウォッチ100は、例えば、映像データ105が示すフレームレートを選択して計測する。このように、映像装置102から映像の設定を示す映像データ105が入力されると、ストップウォッチ100を設定する手間が軽減できる。
【0117】
なお、ストップウォッチシステム101において、映像装置102は、複数台あってもよい。また、ストップウォッチシステム101において、上記の例は、ストップウォッチ100と映像装置102の間のみで入力、及び、出力をする例としているが、システムの構成はこれに限られず、ストップウォッチ100に対して、他に入力を行う装置があってもよい。同様に、ストップウォッチ100に対して、他に出力を行う装置があってもよい。
【0118】
映像は、例えば、複数人、特に海外にいる映像制作者と分担して作業する場合もある。したがって、設定データ103、補助データ104、及び、映像データ105等の入力、及び、出力が複数の映像装置102と共有できると、設定の誤り等を防ぎ、映像制作の作業効率を高めることができる。
【0119】
又は、本ストップウォッチの計測値を無線で接続された外部の映像機器にデータを出力する等である。このときストップウォッチ側の計測値に合わせて外部装置のフレームレート表示を変更させる、又は、外部装置の設定に合わせてストップウォッチのフレームレート表示を変更させる機能があってもよい。
【0120】
通信装置を介して本ストップォッチと外部のパーソナルコンピューターを接続し、表計算ソフト、映像編集ソフト、又は、テキストデータに数値を順に記録される方法も考えられる。接続先がクラウドコンピューティングであれば複数人が計測データを共有することで、オンライン上の作業を要するVR(Virtual Reality、仮想現実)又はAI(Artificial Intelligence、人工知能)を解した入出力、又は、演算にも対応することが可能になる。
【0121】
[N進数の選択操作例]
選択部は、フレームレートでなく、16進数、24進数、25進数、30進数、50進数、又は、60進数等(以下、任意に設定する進数を「N」とする。また、事前に設定した進数の種類のうち、選択した進数を「N進数」という。)を選択する選択操作を受け付けてもよい。
【0122】
このように選択操作で「N進数」を選択すると、ストップウォッチ100は、「N」ごとに「桁上げ」を行うように計測した時間を換算する。
【0123】
[その他の変形例]
上記の例は、操作をスイッチで行う例であるが、操作はスイッチ以外のインタフェースで入力されてもよい。例えば、操作は、ストップウォッチに有線、又は、無線で接続する外部装置を介して入力されてもよい。
【0124】
本発明は、上記に例示する情報処理方法を実現するための処理、又は、上記に示す処理と等価な処理を実行するプログラム(ファームウェア、及び、プログラムに準ずるものを含む。以下単に「プログラム」という。)で実現されてもよい。
【0125】
すなわち、本発明は、コンピュータに対して指令を行って所定の結果が得られるように、プログラミング言語等で記載されたプログラム等で実現されてもよい。なお、プログラムは、処理の一部をIC(集積回路、Integrated Circuit)等のハードウェア等で実行する構成であってもよい。
【0126】
プログラムは、コンピュータが有する演算装置、制御装置、及び、記憶装置等を協働させて上記に示す処理等をコンピュータに実行させる。すなわち、プログラムは、主記憶装置等にロードされて、演算装置に命令を発して演算を行わせてコンピュータを動作させる。
【0127】
また、プログラムは、コンピュータが読み込み可能な記録媒体、又は、ネットワーク等の電気通信回線を介して提供されてもよい。
【0128】
本発明は、複数の装置で構成される情報処理システムで実現されてもよい。すなわち、複数のコンピュータによる情報処理システムは、上記に示す処理を冗長、並列、分散、又は、これらの組み合わせとなるように実行してもよい。したがって、本発明は、上記に示すハードウェア構成以外の装置、及び、上記に示す装置以外のシステムで実現されてもよい。
【0129】
本発明は、上記に説明した以外の装置を更に備える構成であってもよい。すなわち、各装置は、1つの装置でなくともよく、各装置は、複数の装置でもよい。
【0130】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。したがって、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。また、上記の実施形態は、好適な一例であって、本明細書に開示の内容から、各種の変形例、又は、他の装置への追加例を実現することができ、これらは本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0131】
10 :出力装置
11 :第1スイッチ
12 :第2スイッチ
13 :第3スイッチ
14 :第4スイッチ
15 :制御装置
16 :演算装置
17 :記憶装置
20 :表示面
21 :フレームレート表示
31 :第1桁群
32 :第2桁群
100 :ストップウォッチ
100F1 :選択部
100F2 :スタート部
100F3 :ストップ部
100F4 :計測部
100F5 :換算部
100F6 :表示部
【要約】
【課題】ストップウォッチにおいて複数種類のフレームレートで時間を計測、及び、表示する。
【解決手段】ストップウォッチが、時間を計測する計測部と、前記時間の計測を開始させる開始操作を受け付けるスタート部と、前記時間の計測を停止させる停止操作を受け付けるストップ部と、前記時間を表示するフレームレート、又は、前記時間を表示するN進数を選択する選択操作を受け付ける選択部と、前記選択操作で選ばれた前記フレームレート、又は、前記N進数に基づき前記時間を換算する換算部と、前記換算部が換算した換算結果を表示する表示部とを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10