(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】容器及び容器連結体
(51)【国際特許分類】
B65D 21/024 20060101AFI20241115BHJP
A45C 11/20 20060101ALI20241115BHJP
B65D 5/02 20060101ALI20241115BHJP
B65D 5/462 20060101ALI20241115BHJP
【FI】
B65D21/024
A45C11/20 G
B65D5/02 A
B65D5/462 110
(21)【出願番号】P 2019159496
(22)【出願日】2019-09-02
【審査請求日】2022-08-26
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000205306
【氏名又は名称】大阪シーリング印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村中 成仁
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/136700(WO,A1)
【文献】実開昭57-026333(JP,U)
【文献】特開2015-229526(JP,A)
【文献】登録実用新案第3166381(JP,U)
【文献】実開昭49-012089(JP,U)
【文献】特開2017-178335(JP,A)
【文献】実開昭52-065682(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 21/024
A45C 11/20
B65D 5/02
B65D 5/462
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の容器と連結可能な容器であって、
前記容器から突出し、前記他の容器
の第2結合部と連結するための第1結合部と、
前記容器から突出し、前記他の容器の第1結合部と係合可能な第2結合部と、
前記他の容器の第2結合部を挟み込む第1切り込み部と、
前記他の容器の第1結合部を挟み込む第2切り込み部と
、
前記第1切り込み部に挟み込まれた状態の前記他の容器の第2結合部を前記容器内に収納するための第1挿入孔と、
前記第2切り込み部に挟み込まれた状態の前記他の容器の第1結合部を前記容器内に収納するための第2挿入孔と
を備えることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記第1結合部と前記第2結合部との間に、手提げ用の把持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
請求項1に記載の容器を複数備え、
隣接する前記容器において、前記第1結合部と前記第2結合部とが係合されることにより、複数の前記容器の各々が連結されていることを特徴とする容器連結体。
【請求項4】
複数の前記容器のうちの1つが、前記請求項2に記載の容器であることを特徴とする請求項3に記載の容器連結体。
【請求項5】
前記第1結合部と前記第2結合部とは、前記容器内に収納された状態で係合されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の容器連結体。
【請求項6】
前記容器が略三角柱形状を有し、
前記容器連結体が略六角柱形状を有することを特徴とする請求項3~請求項5のいずれか1項に記載の容器連結体。
【請求項7】
前記容器連結体に対して着脱自在に装着される蓋体またはカバーを備えることを特徴とする請求項3~請求項6のいずれか1項に記載の容器連結体。
【請求項8】
前記容器に収納される被収納物を確認するための窓部が設けられていることを特徴とする請求項3~請求項7のいずれか1項に記載の容器連結体。
【請求項9】
被収納物が食品であることを特徴とする請求項3~請求項8のいずれか1項に記載の容器連結体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、おにぎり等の食品を収納するための容器及び容器連結体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、おにぎり等の食品を収納するため容器が提案されている。例えば、環状側壁部を構成する側壁のうち、平面側成形片、平面カバー、底面側成形片および底面カバーが連設されていない側壁または側壁間に折目線が形成された容器(おにぎり用型容器)が提案されている。そして、このような容器を使用することにより、成形されたおにぎりを簡単に作ることができ、かつそのまま容器として持ち運ぶことができると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、三角形状を有する器を取り付けることにより、内部の空間が4つに分割される容器(弁当箱)が提案されている。そして、このような容器を使用することにより、移動時の中身の片寄りを防ぐことができると記載されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開昭62-143614公報
【文献】実開昭61-149521公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1に記載の容器においては、おにぎりを収納して持ち運ぶことはできるものの、複数のおにぎりを運搬することができないという問題があった。
【0006】
また、上記特許文献2に記載の弁当箱においては、複数のおにぎりを運搬することはできるものの、予め決められた数のおにぎりしか運ぶことができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、例えば、おにぎり等の食品を収納する容器であって、簡単な構造により、所望の数だけ容易に連結することができる容器、及び容器連結体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1の発明では、他の容器と連結可能な容器であって、容器から突出し、他の容器の第2結合部と連結するための第1結合部と、容器から突出し、他の容器の第1結合部と係合可能な第2結合部と、他の容器の第2結合部を挟み込む第1切り込み部と、他の容器の第1結合部を挟み込む第2切り込み部と、第1切り込み部に挟み込まれた状態の他の容器の第2結合部を容器内に収納するための第1挿入孔と、第2切り込み部に挟み込まれた状態の他の容器の第1結合部を容器内に収納するための第2挿入孔とを備えることを特徴とする。
【0009】
上記構成によると、簡単な構造により、複数の容器を連結することができるため、所望する数の容器が連結された容器連結体を容易に提供することが可能になる。
【0010】
また、第2の発明では、第1の発明において、第1結合部と第2結合部との間に、手提げ用の把持部が設けられている。
【0011】
上記構成によると、手提げ機能を備えた容器連結体を提供することが可能になる。
【0012】
また、第3の発明では、第1の発明の容器を複数備え、隣接する容器において、第1結合部と第2結合部とが係合されることにより、複数の容器の各々が連結されていることを特徴とする。
【0013】
上記構成によると、所望する数の容器が連結された容器連結体を容易に提供することが可能になる。
【0014】
また、第4の発明では、第3の発明において、複数の容器のうちの1つが、第2の発明の容器であることを特徴とする。
【0015】
上記構成によると、所望する数の容器が連結された手提げ機能を有する容器連結体を提供することが可能になる。
【0016】
また、第5の発明では、第3の発明または第4の発明において、第1結合部と第2結合部とは、容器内に収納された状態で係合されることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、隣接する容器同士の連結状態が強固になる。
【0018】
第6の発明では、第3~第5のいずれか1つの発明において、容器が略三角柱形状を有し、容器連結体が略六角柱形状を有することを特徴とする。
【0019】
第7の発明では、第3~第6のいずれか1つの発明において、容器連結体に対して着脱自在に装着される蓋体またはカバーを備えることを特徴とする。
【0020】
第8の発明では、第3~第7のいずれか1つの発明において、容器に収納される被収納物を確認するための窓部が設けられていることを特徴とする。
【0021】
上記構成によると、容器内に収納された被収納物を外部から確認することが可能になる。
【0022】
第9の発明では、第3~第8のいずれか1つの発明において、被収納物が食品であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、簡単な構造により、複数の容器を連結することができるため、所望の数の容器が連結された容器連結体を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る容器の展開図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る容器の斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る容器の組み立て方法を説明するための斜視図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る容器連結体の組み立て方法を説明するための平面図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る容器連結体の組み立て方法を説明するための斜視図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る容器連結体を説明するための斜視図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係る容器連結体を説明するための平面図である。
【
図8】本発明の第2の実施形態に係る容器の展開図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に係る容器の斜視図である。
【
図10】本発明の第2の実施形態に係る容器連結体の組み立て方法を説明するための斜視図である。
【
図11】本発明の第2の実施形態に係る容器連結体の組み立て方法を説明するための斜視図である。
【
図12】本発明の第2の実施形態に係る容器連結体を説明するための平面図である。
【
図13】本発明の第2の実施形態に係る容器連結体を説明するための平面図である。
【
図14】変形例の容器連結体を説明するための平面図である。
【
図15】変形例の容器連結体を説明するための平面図である。
【
図16】変形例の容器連結体を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
【0026】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の容器1の展開図であり、
図2は本実施形態の容器1の斜視図である。
【0027】
図1に示すように、容器1は、前壁2と、前壁2に連設された側壁3及び底壁4と、底壁4に連設された後壁5とを備えている。
【0028】
この容器1は、例えば、おにぎり、ふりかけ、和菓子、洋菓子等の食品を収納する容器として使用される。
【0029】
前壁2は略三角形状を有しており、前壁2と側壁3との境界部分に折目部20が設けられるとともに、前壁2と底壁4との境界部分に折目部21が設けられている。
【0030】
また、前壁2の、側壁3及び底壁4と隣接しない部分には、継代片6が折目部22を介して連なった状態で設けられている。また、この折目部22の一部に切り欠き部31が設けられている。
【0031】
また、前壁2には、容器1に収納される被収納物(例えば、おにぎり等の食品)を確認するための窓部9設けられている。そして、このような窓部9を設けることにより、容器1内に収納された被収納物を外部から確認することが可能になる。
【0032】
側壁3は略矩形状を有しており、当該側壁3には、前壁2との境界部分20の端部に折目部23が設けられている。また、側壁3には、前壁2との境界部分(すなわち、折目部20)以外の端部に、3つの係合突部10~12が設けられている。
【0033】
底壁4は略矩形状を有しており、当該底壁4と後壁5との境界部分に折目部24が設けられている。また、底壁4の、前壁2及び後壁5と隣接しない部分には、容器1を、他の容器1と連結するための結合部である第1結合部13及び第2結合部14が折目部25,26を介して連なった状態で設けられている。
【0034】
また、底壁4には、折目部25に連設された切り込み部27が設けられるとともに、折目部26に連設された切り込み部28が設けられている。
【0035】
後壁5は略三角形状を有しており、後壁5の、底壁4と隣接しない部分には、継代片7,8が折目部29,30を介して連なった状態で設けられている。また、この折目部29の一部に切り欠き部32が設けられるとともに、折目部30の一部に切り欠き部33が設けられている。
【0036】
容器1は、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、クラフト紙、耐水紙、及びこれらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙などの紙類で形成されている。また、容器1を形成する紙類の厚みは、例えば、0.1~1mm程度である。
【0037】
次に、容器1を組み立てる方法を説明する。
【0038】
まず、
図1に示す展開された状態の容器1を、折目部20~22,24,29,30に沿って直角に山折りし、切り欠き部33に係合突部12を係合させる。そうすると、継代片8を介して、側壁3が後壁5に係止されて、
図3に示す状態になる。
【0039】
次に、
図3に示す状態から、側壁3を、折目部23に沿って山折りし、切り欠き部31に係合突部10を係合させるとともに、切り欠き部32に係合突部11を係合させる。そうすると、継代片6~7を介して、側壁3が前壁2及び後壁5に係止され、
図2に示す略三角柱形状を有する容器1が組み立てられる。
【0040】
そして、この状態で、容器1内におにぎり等の食品を収納することにより、食品用の容器として使用することができる。
【0041】
次に、複数の容器1を連結する方法について説明する。
【0042】
まず、
図4に示すように、展開した状態の容器1を複数(
図4においては2個)用意し、
図4において左側の容器1(以下、「容器1a」という。)の第1結合部13を右側の容器1(以下、「容器1b」という。)の第2結合部14に係合させて、容器1aを容器1bに係止させる。この際、
図4に示すように、容器1aの切り込み部27と容器1bの切り込み部28とを介して、容器1aの第1結合部13が容器1bの第2結合部14に係合する構成となっている。
【0043】
次に、上述の
図3の場合と同様に、容器1aと容器1bにおいて、折目部20~22,24,29,30に沿って直角に山折りし、切り欠き部33に係合突部12を係合させる。そうすると、容器1aと容器1bにおいて、継代片8を介して、側壁3が後壁5に係止されて、
図5に示す状態になる。
【0044】
なお、この際、
図5に示すように、容器1aの第1結合部13は容器1b内に収納され、容器1bの第2結合部14は容器1a内に収納される。
【0045】
そして、
図5に示す状態から、容器1aと容器1bにおいて、側壁3を、折目部23に沿って山折りし、切り欠き部31に係合突部10を係合させるとともに、切り欠き部32に係合突部11を係合させる。そうすると、容器1aと容器1bにおいて、継代片6~7を介して、側壁3が前壁2及び後壁5に係止され、
図6に示すように、容器1aと容器1bとが連結された容器連結体91が組み立てられる。
【0046】
このように、本実施形態においては、簡単な構成により、複数の容器1を容易に連結することができ、例えば、
図7に示すように、略三角柱形状を有する6個の容器1を環状に連結した略六角柱形状を有する容器連結体92を組み立てることができる。
【0047】
従って、所望する数の容器1を連結することができるため、例えば、上述の
図7に示す6個の容器1が連結された容器連結体92を使用することにより、6種類のおにぎりを同時に運搬することが可能になる。
【0048】
また、上述のごとく、第1結合部13と第2結合部14が、容器1a,1b内に収納された状態で係合されるため、隣接する容器1a,1b同士の連結状態が強固になる。
【0049】
なお、
図7に示すように、容器連結体92においては、6個の容器1のうち、容器1cの第1結合部13と容器1dの第2結合部14とが、容器1c,1d内に収納されない状態で係合され、6個の容器が連結される構成となっている。従って、簡単な構成で、6個の容器1を一体的に連結することが可能になる。
【0050】
また、
図1~2に示すように、容器1の側壁3には、組み立て後の容器1において、係合突起10~11と切り欠き部31~32との係合状態を解除するためのツマミ部15が設けられている。そして、既に組み立てた容器1に他の容器1を連結する場合は、まず、このツマミ部15を引き上げることにより、係合突起10~11と切り欠き部31~32との係合状態を解除し、次いで、組み立てた容器1を
図3に示す展開した状態にしてから、上述の
図4~
図6の手順に従い、複数の容器1を連結することができる。
【0051】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0052】
図8は、本実施形態の容器50の展開図であり、
図9は本実施形態の容器50の立体斜視図である。
【0053】
図8~9に示すように、本実施形態においては、容器50に手提げ部51が設けられており、この手提げ部51は、土台部52,53と、手提げ用の把持部54,55とを備えている。
【0054】
また、手提げ部51には、土台部52と把持部54との境界部分に折目部58が設けられるとともに、土台部53と把持部55との境界部分に折目部59が設けられている。さらに、把持部54と把持部55との境界部分に折目部60が設けられている。
【0055】
また、手提げ部51には、折目部58に連設された切り込み部56が設けられるとともに、折目部59に連設された切り込み部57が設けられている。
【0056】
また、容器50は、前壁62と、前壁62に連設された側壁63,64、及び天壁65と、側壁63に連設された後壁66とを備えている。なお、上述の手提げ部51は、後壁66に連設されている。
【0057】
前壁62は略三角形状を有しており、前壁62と側壁63との境界部分に折目部67が設けられるとともに、前壁62と底壁64との境界部分に折目部68が設けられている。また前壁62と天壁65との境界部分に折目部69が設けられている。
【0058】
また、前壁62には、容器50に収納されたもの(例えば、おにぎり等の食品)を確認するための窓部89設けられている。
【0059】
側壁63,64は略矩形状を有しており、側壁63には、後壁66との境界部分に折目部70が設けられている。また、側壁64には、前壁62との境界部分(すなわち、折目部68)と対向する端部に、係合突部71が設けられている。
【0060】
天壁65は略矩形状を有しており、天壁65には、前壁62との境界部分(すなわち、折目部69)と対向する端部に、係合突部72が設けられている。また、天壁65の、前壁62と隣接しない部分であって、係合突部72が設けられていない部分には、容器50を、他の容器と連結するための結合部である第1結合部73及び第2結合部74が折目部75,76を介して連なった状態で設けられている。
【0061】
また、天壁65には、折目部75に連設された切り込み部77が設けられるとともに、折目部76に連設された切り込み部78が設けられている。また、天壁65には、把持部54,55が挿通される開口部79が設けられている。
【0062】
後壁66は略三角形状を有しており、後壁66と手提げ部51との境界部分に折目部80が設けられるとともに、この折目部80の一部に切り欠き部81が設けられている。
【0063】
また、後壁66の、側壁63及び手提げ部51と隣接しない部分には、継代片82が折目部83を介して連なった状態で設けられている。また、この折目部83の一部に切り欠き部84が設けられている。
【0064】
次に、容器50を組み立てる方法を説明する。
【0065】
まず、
図8に示す展開された状態の容器50の手提げ部51を、折目部60に沿って直角に山折りするとともに、折目部58,59に沿って谷折りすることにより、
図10に示すように、把持部54,55を重ね合わせて直立させた状態にする。
【0066】
次に、折目部67,69~70,83に沿って直角に山折りし、把持部54,55を開口部79に挿通するとともに、切り欠き部81に係合突部72を係合させる。そうすると、土台部52~53を介して、天壁65が後壁66に係止されて、
図11に示す状態になる。
【0067】
次に、
図11に示す状態から、側壁64を、折目部68に沿って山折りし、切り欠き部84に係合突部71を係合させる。そうすると、継代片82を介して、側壁64が後壁66に係止され、
図9に示す、第1結合部73及び第2結合部74との間に、手提げ用の把持部54,55が設けられた容器50が組み立てられる。
【0068】
そして、この状態で、容器50内におにぎり等の食品を収納することにより、食品用の容器として使用することができる。
【0069】
なお、容器50を容器1と連結する方法は、上述の第1の実施形態の場合と同様である。すなわち、まず、
図8に示す展開状態の容器50の切り込み部77と、
図1に示す展開状体の容器1の切り込み部28とを介して、容器50の第1結合部73を容器1の第2結合部14に係合させて、容器1を容器50に係止させる。また、同様に、容器50の切り込み部78と容器1の切り込み部27とを介して、容器50の第2結合部74を容器1の第1結合部13に係合させて、容器1を容器50に係止させる。
【0070】
そして、上述の第1実施形態の場合と同様に、容器1を組み立てるとともに、上述の
図9と同様にして、容器50を組み立てることにより、
図12に示すように、容器50と2個の容器1とが連結された容器連結体93が組み立てられる。
【0071】
このように、本実施形態においても、簡単な構成により、複数の容器1,50を容易に連結することができ、例えば、
図13に示すように、略三角柱形状を有する1個の容器50と、略三角柱形状を有する5個の容器1を環状に連結した略六角柱形状を有する手提げ機能を備えた容器連結体94を組み立てることができる。
【0072】
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
【0073】
上記実施形態においては、容器連結体として略六角形状を有するものを例に挙げて説明したが、容器連結体の形状は特に限定されず、例えば、
図14に示すように、略五角柱形状を有する容器連結体95であってもよい。
【0074】
また、
図15、
図16に示すように、例えば、容器連結体94に対して着脱自在に装着される蓋体86や袋状カバー87を備える構成としてもよい。このような構成により、おにぎり等の被収納物の外観上の露出を防止できるとともに、雨天等においても、所望の数のおにぎり等を同時に運搬することが可能になる。
【0075】
また、本発明の容器は、食品用の容器として使用した後、例えば、玩具、化粧品、小物等を収納する容器として利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上に説明したように、本発明は、おにぎり等の食品を収納するための容器及び容器連結体に、特に有用である。
【符号の説明】
【0077】
1 容器
9 窓部
13 第1結合部
14 第2結合部
50 容器
54,55 手提げ用の把持部
86 蓋体
87 袋状カバー87
89 窓部
91,92,93,94,95 容器連結体