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  • 特許-ラベル連続体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】ラベル連続体
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/10 20060101AFI20241115BHJP
   G09F 3/00 20060101ALI20241115BHJP
【FI】
G09F3/10 H
G09F3/00 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021007857
(22)【出願日】2021-01-21
(65)【公開番号】P2022112164
(43)【公開日】2022-08-02
【審査請求日】2023-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000205306
【氏名又は名称】大阪シーリング印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100150348
【弁理士】
【氏名又は名称】嶋田 太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100086737
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 和秀
(72)【発明者】
【氏名】藤谷 純也
(72)【発明者】
【氏名】尾嵜 万美子
【審査官】山下 清隆
(56)【参考文献】
【文献】特表2005-517981(JP,A)
【文献】特開2001-138672(JP,A)
【文献】実開昭56-075777(JP,U)
【文献】特開2008-197214(JP,A)
【文献】特開2005-189613(JP,A)
【文献】特開平10-325100(JP,A)
【文献】特開2011-186157(JP,A)
【文献】特開2006-341882(JP,A)
【文献】特開2011-235491(JP,A)
【文献】特開2011-159029(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/00-5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状のセパレータに、複数のラベルが仮着されてなるラベル連続体であって、
前記セパレータは、厚みが12μm~25μmの樹脂製のフィルムで構成され、前記帯状のセパレータには、該セパレータの短手方向の両端部に、前記短手方向に延びるスリットが、前記セパレータの長手方向に間隔を空けて複数設けられ、前記短手方向の各端部における前記スリットは、各端部の端から離間して設けられており、
複数の前記ラベルが一定の間隔を空けて、前記セパレータの前記長手方向に沿って仮着されており、前記スリットは、前記長手方向で隣合う両ラベルの間に少なくとも設けられている、
ことを特徴とするラベル連続体。
【請求項2】
前記セパレータの長手方向に間隔を空けて複数設けられる前記スリットの当該間隔は、前記セパレータの前記長手方向に沿う前記ラベルの長さよりも短い一定間隔であり、
前記ラベルは、紙製のラベル基材を備え、該ラベル基材が粘着剤層を介して前記セパレータに仮着されている、
請求項に記載のラベル連続体。
【請求項3】
前記ラベルは、前記ラベル基材に、感熱記録層が積層されている、
請求項に記載のラベル連続体。
【請求項4】
複数の前記ラベルが仮着された長尺の前記セパレータが、ロール状に巻回されている、
請求項1ないしのいずれか一項に記載のラベル連続体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状のセパレータ(剥離材)に複数のラベルが一定ピッチで仮着されてなるラベル連続体に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなラベル連続体として、例えば、特許文献1に記載されているように、ラベル基材、粘着剤層、及び、セパレータが、順に積層されて構成されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-186157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラベル連続体は、一般に、ロール状に巻回した状態で提供されるが、上記特許文献1のように、セパレータを有するラベル連続体では、セパレータが存在する分、厚みが増えることになる。特に、厚みのある紙製のセパレータを使用したラベル連続体では、その厚みの増加が大きくなる。したがって、ロール状のラベル連続体では、その巻径が大きくなる。言い換えると、同じ巻径では、厚みのある紙製のセパレータを使用したラベル連続体では、巻数が少なくなって、ラベルの枚数が少なくなる。
【0005】
本発明は、上記のような点に鑑みて為されたものであって、ロール状のラベル連続体の巻径を小さくする、換言すると、同じ巻径のロール状のラベル連続体におけるラベルの枚数を増やすことを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、次のように構成している。
【0007】
(1)本発明に係るラベル連続体は、帯状のセパレータに、複数のラベルが仮着されてなるラベル連続体であって、
前記セパレータは、厚みが12μm~25μmの樹脂製のフィルムで構成され、前記帯状のセパレータには、該セパレータの短手方向の両端部に、前記短手方向に延びるスリットが、前記セパレータの長手方向に間隔を空けて複数設けられ、前記短手方向の各端部における前記スリットは、各端部の端から離間して設けられている。
【0008】
本発明によると、前記セパレータは、厚みが12μm~25μmの樹脂製のフィルムで構成される、すなわち、セパレータの厚みが、25μm以下と非常に薄いので、ロール状に巻回されたラベル連続体の巻径を小さくできる、換言すると、同じ巻径でロール状に巻回されたラベル連続体におけるラベルの枚数を増やすことができる。
【0009】
これによって、ロール状に巻回された当該ラベル連続体を、例えば、プリンタに装填して使用する場合に、ラベル連続体の交換頻度を少なくすることができるので、ラベルの貼着作業の効率を高めることができる。
【0010】
ロール状に巻回されたラベル連続体は、必要に応じて切断したい場合がある。樹脂製のフィルムからなるセパレータには、その短手方向の両端部に、前記短手方向に延びるスリットが、セパレータの長手方向に間隔を空けて複数設けられているので、ハサミ等の刃物を使用することなく、樹脂製のセパレータを、その長手方向の複数個所で、短手方向のスリットに沿って手で容易に切断することができる。
【0011】
更に、セパレータの短手方向の各端部におけるスリットは、各端部の端から離間して設けられるので、セパレータの短手方向の両端に切り込みを形成した場合のように、両端の切込みが、例えば、プリンタ内部で引っ掛かって不用意に切断されるといったことがない。
【0012】
(2)本発明の好ましい実施態様では、複数の前記ラベルが一定の間隔を空けて、前記セパレータの前記長手方向に沿って仮着されており、前記スリットは、前記長手方向で隣合う両ラベルの間に少なくとも設けられている。
【0013】
この実施態様によると、セパレータのスリットは、セパレータの長手方向で隣合う両ラベルの間に少なくとも設けられているので、隣合う任意のラベル間で、ラベルを切断することなく、樹脂製のセパレータのみを、その短手方向のスリットに沿って手で容易に切断することができる。
【0014】
(3)本発明の他の実施態様では、前記セパレータの長手方向に間隔を空けて複数設けられる前記スリットの当該間隔は、前記セパレータの前記長手方向に沿う前記ラベルの長さよりも短い一定間隔であり、前記ラベルは、紙製のラベル基材を備え、該ラベル基材が粘着剤層を介して前記セパレータに仮着されている。
【0015】
この実施態様によると、セパレータの長手方向に沿って一定間隔を空けて設けられるスリットの当該間隔は、前記長手方向に沿うラベルの長さよりも短い間隔であるので、仮着されている各ラベルに対して少なくとも1つのスリットが位置することになる。また、ラベル基材は、手で容易に切断できる紙製であるので、樹脂製のセパレータを、紙製のラベル基材からなるラベルと共に、短手方向のスリットに沿って手で容易に切断することができる。
【0016】
(4)本発明の一実施態様では、前記ラベルは、前記ラベル基材に、感熱記録層が積層されている。
【0017】
この実施態様によると、ラベルに情報を感熱印字して商品等に貼着することができる。
【0018】
(5)本発明の好ましい実施態様では、複数の前記ラベルが仮着された長尺の前記セパレータが、ロール状に巻回されている。
【0019】
この実施態様によると、ロール状に巻回されたラベル連続体を、プリンタ等に装填して使用することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、セパレータの厚みが、25μm以下と非常に薄いので、ロール状に巻回されたラベル連続体の巻径を小さくできる、換言すると、同じ巻径でロール状に巻回されたラベル連続体におけるラベルの枚数を増やすことができる。
【0021】
これによって、ロール状に巻回された当該ラベル連続体を、例えば、プリンタに装填して使用する場合に、ラベル連続体の交換頻度を少なくすることができる。これによって、ラベルの貼着作業の効率を高めることができる。
【0022】
また、樹脂製のフィルムからなるセパレータには、その短手方向の両端部に、前記短手方向に延びるスリットが、セパレータの長手方向に間隔を空けて複数設けられているので、ハサミ等の刃物を使用することなく、樹脂製のセパレータを、その長手方向の複数個所で、短手方向のスリットに沿って手で容易に切断することができる。しかも、各端部におけるスリットは、各端部の端から離間して設けられるので、各端部の端に切り込みを形成した場合のように、端の切込みが、例えば、プリンタ内部で引っ掛かって不用意に切断されるといったことがない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は本発明の一実施形態のラベル連続体の斜視図である。
図2図2図1のA-A線断面図である。
図3図3図1のセパレータの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は、本発明に一実施形態に係るラベル連続体1の斜視図であり、図2は、図1のA-A線断面図である。
【0026】
この実施形態のラベル連続体1は、一定幅の帯状のセパレータ2に、複数の矩形のラベル3が、一定ピッチで仮着されて構成されており、ロール状に巻回した状態でユーザーに提供される。
【0027】
ラベル3は、図2に示されるように、ラベル基材4の一方の面である表面に、感熱記録層5が形成され、他方の面である裏面に、粘着剤層6が形成されている。このラベル3は、粘着剤層6を介して表面が剥離処理されたセパレータ2に仮着されている。
【0028】
この実施形態では、ラベル基材4は、紙製であり、例えば上質紙、アート紙、コート紙、クラフト紙などからなる。
【0029】
感熱記録層5を形成する材料としては、加熱により発色する発色剤、顕色剤、充填剤、結着剤(バインダー)の他に、増感剤、滑剤などを含有させることができる。
【0030】
発色剤としては、一般に使用されている公知の発色剤を用いることができ、例えば、フルオラン系化合物、トリアニルメタン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系化合物、ラクタム系化合物、オーラミン系化合物、インドリノフタリド系化合物等のロイド化合物等が挙げられる。上記発色剤は、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0031】
また、上記の顕色剤としては、一般に使用されている公知の顕色剤を用いることができ、例えば、安息香酸等の有機酸、サリチル酸亜鉛等の有機酸の金属塩系化合物、p-オクチルフェノール等のフェノール系、4-4´チオビス(6-ターシャルブチル-2-メチルフェノール)等のチオフェノール系化合物、N-N´-ジフェニルチオ尿素等のチオ尿素誘導体、3,3´-ジアリル-4,4´-ジヒドロキシジフェニルスルホン等のジフェニルスルホン系化合物等が挙げられる。上記顕色剤は1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0032】
感熱記録層5の結着剤(バインダー)としても、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、種々の水溶性高分子化合物や水分散性樹脂を用いることができる。
【0033】
感熱記録層5に含有させる増感剤や滑剤なども、一般に使用されている公知のものを用いることができる。
【0034】
粘着剤層6の粘着剤としては、タック紙等に使用される従来の粘着剤を使用することができる。かかる粘着剤としては、例えば、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等の粘着剤が挙げられる。
【0035】
この実施形態では、ロール状に巻回されたラベル連続体1の巻径を小さくする、換言すると、同じ巻径でロール状に巻回されたラベル連続体1におけるラベル3の枚数を増やすことができるように、セパレータ2を、薄い樹脂製のフィルム、例えば、厚みが、12μm~25μmのPET、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン等の樹脂フィルムで構成している。
【0036】
この実施形態では、セパレータ2を、厚みが16μmのPETフィルムで構成している。
【0037】
セパレータ2の厚みが、12μm未満になると、薄過ぎて、製造工程において、ラベル3部分を刃型で抜く際に、セパレータ2のみを残すのが困難となる。
【0038】
セパレータ2の厚みが、25μmを超えると、ロール状に巻回されたラベル連続体1の巻径を小さくするという効果が十分に得られない。
【0039】
セパレータ2を、厚さ16μmという非常に薄いPETフィルムで構成した本実施形態のラベル連続体1は、紙製のセパレータを用いた従来のラベル連続体に比べて、巻径を小さくする、換言すると、同じ巻径でのラベルの枚数を増やすことができる。
【0040】
本実施形態のラベル連続体1と、ラベル連続体1のセパレータ2のみを、厚さが55μmの紙製のセパレータに置換えた従来のラベル連続体とを比較した。
【0041】
ラベルの枚数を、例えば、3000枚で共通にした場合には、本実施形態のラベル連続体1では、その巻径(直径)を、従来のラベル連続体に比べて、12%~13%程度小さくすることができた。
【0042】
また、巻径を共通にした場合には、ラベルの枚数が、例えば、3000枚の従来のラベル連続体に対して、本実施形態のラベル連続体では、ラベルの枚数を、約4000枚にすることができた。
【0043】
ロール状に巻回されたラベル連続体1は、例えば、プリンタに装填されて使用されるが、セパレータ2を、16μmという非常に薄いPETフィルムで構成した本実施形態のラベル連続体1では、上記のような紙製のセパレータを使用したラベル連続体に比べて、同じ巻径でのラベルの枚数を大幅に増やすことができるので、プリンタに装填されたラベル連続体1の交換頻度を減らすことが可能となる。これによって、ラベルの印字、貼着作業の効率を高めることができる。
【0044】
ラベル連続体1は、製造工程やプリンタによる印字作業中などに、必要に応じて切断したい場合がある。かかる場合に、上記のような紙製のセパレータを使用したラベル連続体では、容易に手でセパレータを切断することができる。しかし、樹脂製のフィルムを使用したラベル連続体1では、手で切断するのは困難であり、ハサミなどの刃物を使用して切断する必要がある。
【0045】
本実施形態のラベル連続体1では、手で容易に切断できるように、樹脂製のフィルムからなるセパレータ2を、次のように構成している。
【0046】
図3は、この実施形態のセパレータ2の平面図である。
【0047】
この実施形態のセパレータ2では、その短手方向(図3の左右方向)の両端部には、各端部の端2a,2aからそれぞれ離間して前記短手方向に直線状に延びる各スリット7,7が形成されている。これらのスリット7,7は、表面から裏面まで貫通する切れ込み加工によって、前記セパレータ2の長手方向(図3の上下方向)に一定間隔を空けて多数形成されている。
【0048】
このようにPETフィルムからなるセパレータ2には、その短手方向の両端部に、前記短手方向に延びるスリット7,7が、セパレータの長手方向に間隔を空けて複数設けられているので、ハサミ等の刃物を使用することなく、セパレータ2を、紙製のラベル3と共に、その長手方向の複数個所で、短手方向のスリット7に沿って手で容易に切断することができる。
【0049】
更に、この実施形態では、セパレータ2の短手方向に延びる各端部における各スリット7,7は、各端部の端2a,2aからそれぞれ離間して設けられている。これによって、セパレータ2の各端部の端2a,2aから離間させることなく切り込みを形成した場合のように、例えば、プリンタに装填されて印字を行う際に、プリンタ内部で、各端部の端に形成された切込みが引っ掛かってセパレータ2が切断されてしまって印字作業が中断されるといった事態が生じるのを回避することができる。
【0050】
ここで、図3に示されるように、セパレータ2の短手方向の各端部の端2a,2aから各スリット7,7までの長さをL1、スリット7,7の短手方向の長さをL2、短手方向で隣合う両スリット7,7間の距離をL3、セパレータ2の長手方向で隣合うスリット7,7間の間隔をL4、セパレータ2の短手方向の長さである幅をL5とする。
【0051】
この実施形態では、セパレータ2の幅L5は、68mmである。
【0052】
セパレータ2の各端部の端2a,2aから各スリット7,7までの長さL1は、長過ぎると、手で切断するのが難しくなり、短過ぎると、不用意に切断されることになる。この長さL1は、例えば、0.5mm~10mmであるのが好ましく、この実施形態では、1mmである。
【0053】
スリット7,7の長さL2は、長過ぎると、不用意に切断されることになり、短過ぎると、手で切断するのが難しくなる。この長さL2は、例えば、0.2mm~10mmであるのが好ましく、この実施形態では、0.5mmである。
【0054】
短手方向で隣合う両スリット7,7間の距離L3は、セパレータ2の幅L5に応じて選択され、この実施形態では、65mmである。
【0055】
セパレータ2の長手方向で隣合うスリット7,7間の間隔L4は、任意の位置で容易に切断できるような間隔とされ、この実施形態では、5mmである。この間隔L4は、セパレータ2に仮着された各ラベル3に対して、複数のスリット7が位置する間隔である。
【0056】
上記のように本実施形態によれば、セパレータ2は、厚みが16μmと非常に薄いPETフィルムで構成されるので、同じ巻径でラベル3の枚数を増やすことができる。これによって、ロール状のラベル連続体1を、例えば、プリンタに装填して使用する場合に、ラベル連続体1の交換頻度を少なくすることができ、ラベルの印字、貼着作業の効率を高めることができる。
【0057】
また、PETフィルムからなるセパレータ2には、スリット7が設けられているので、ハサミ等の刃物を使用することなく、セパレータ2を、ラベル3と共に、スリット7に沿って手で容易に切断することができる。更に、スリット7は、各端部の端2aから離間して設けられているので、例えば、プリンタに装填されて印字を行う際に、プリンタ内部で、スリットが引っ掛かって不用意に切断されるといったことがない。
【0058】
上記実施形態では、ラベル基材4を紙製とし、セパレータ2と共に、手で容易に切断できるようにしたが、本発明の他の実施形態として、ラベル基材4を樹脂製としてもよい。この場合、セパレータ2のスリット7を、長手方向で隣合う両ラベル3,3の間に位置するように形成すれば、任意のラベル3,3間で、ラベル3を切断することなく、セパレータ2を、短手方向のスリット7に沿って手で容易に切断することができる。
【0059】
あるいは、樹脂製のラベル基材4にも、セパレータ2に形成されているスリット7と同様のスリットを形成し、ラベル基材4を、セパレータ2と共に、容易に手で切断できるようにしてもよい。この場合、セパレータ2のスリット7と、ラベル基材4のスリットの位置が重なるように形成するのが好ましい。
【0060】
上記実施形態では、ラベル基材4には、感熱記録層5を形成したが、感熱記録層5に限らず、例えば、印刷層や保護層などの他の層を形成してもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 ラベル連続体
2 セパレータ
3 ラベル
4 ラベル基材
5 感熱記録層
6 粘着剤層
7 スリット
図1
図2
図3