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特許7588636臓器内の組織の標的領域を治療するためのアブレーションアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】臓器内の組織の標的領域を治療するためのアブレーションアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20241115BHJP
【FI】
A61B18/14
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022514790
(86)(22)【出願日】2020-09-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-07
(86)【国際出願番号】 IB2020058173
(87)【国際公開番号】W WO2021044312
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】62/895,658
(32)【優先日】2019-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/897,200
(32)【優先日】2019-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522085541
【氏名又は名称】アルガ′ メドテック エスア
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ウェルネス ランデル エル.
(72)【発明者】
【氏名】ザーバタニィ デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ロマン リカルド デイビッド
【審査官】北村 龍平
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0201688(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0177765(US,A1)
【文献】特表2018-517494(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 13/00 - 18/18
A61N 1/00 - 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
臓器(44)内の組織(41)の標的領域を治療するためのアブレーションアセンブリ(100)であって、
-長手方向の主方向(X-X)を有する細長いシャフト(13)を備えるアブレーションカテーテル(1)であって、前記細長いシャフト(13)が、少なくともシャフト遠位部分(17)を備え、前記シャフト遠位部分(17)が、シャフト遠位部分の遠位端(19)を備え、
前記アブレーションカテーテル(1)が、前記細長いシャフト(13)内に整列された内腔(118)を備え、
前記アブレーションカテーテル(1)が、前記シャフト遠位部分(17)に固定して配設されたシャフトアブレーションアセンブリ(20)を備え、前記シャフトアブレーションアセンブリ(20)が、前記組織(41)をアブレーションするための熱エネルギー、および前記組織(41)を治療するための非熱エネルギーの両方を送達するように構成されている、アブレーションカテーテル(1)と、
-前記アブレーションカテーテル(1)内に配設された少なくとも形状設定心棒(26)であって、前記形状設定心棒(26)が、前記内腔(118)内に挿入可能であり、かつ前記内腔(118)から取り外し可能である、形状設定心棒(26)と、を備え、
前記形状設定心棒(26)が、前記形状設定心棒の挿入中に、前記内腔(118)に対して自由に移動することができ、
前記形状設定心棒(26)が、少なくとも予め成形された構成を含み、前記形状設定心棒(26)が、少なくとも直線状に装填された構成と前記予め成形された構成との間で可逆的に変形可能であり、
前記形状設定心棒(26)が前記シャフト遠位部分(17)内に完全に挿入されたときに、前記形状設定心棒(26)が、前記シャフト遠位部分(17)を前記予め成形された構成で形状設定するように構成されており、
前記形状設定心棒(26)が、心棒近位部分(138)を備え、前記心棒近位部分(138)は、前記形状設定心棒(26)がユーザによって駆動可能であるように、前記内腔(118)の外側に配設されており、
前記細長いシャフト(13)が、シャフト近位端(15)を備え、前記アブレーションカテーテル(1)が、前記シャフト近位端(15)に取り付けられたステアリング装置(144)を備え、前記アブレーションカテーテル(1)が、ハンドル(103)を備え、前記ステアリング装置(144)は、前記ハンドル(103)に接続され、かつ前記ハンドルに関する前記ステアリング装置(144)の回転が前記細長いシャフト(13)の回転を引き起こすように、前記ハンドル(103)に関する回転において駆動可能である、アブレーションアセンブリ(100)。
【請求項2】
前記ステアリング装置(144)が、前記内腔(118)と連絡しているスルーホール(145)を備え、前記アブレーションカテーテル(1)内への前記形状設定心棒(26)の挿入、または前記アブレーションカテーテル(1)からの前記形状設定心棒(26)の取り外しの間に、前記形状設定心棒(26)は、前記スルーホール(145)を通過し、前記形状設定心棒(26)が前記シャフト遠位部分(17)内に完全に挿入されたときに、前記心棒近位部分(138)は、前記ステアリング装置(144)の外側にあり、
かつ/または、前記形状設定心棒(26)が前記シャフト遠位部分(17)内に完全に挿入されたときに、前記形状設定心棒(26)が、少なくともシャフト遠位部分の平面(P)内で、前記シャフト遠位部分(17)を変形させ、
前記ステアリング装置(14)が、少なくとも2つの突起部(147)を備えており、前記少なくとも2つの突起部、および前記シャフト遠位部分の平面(P)は、ユーザが前記アブレーションカテーテル(1)を取り扱うのを助けるように同一平面上にある、請求項に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項3】
前記アブレーションカテーテル(1)が、前記シャフト遠位部分(17)を1つ以上の偏向方向に偏向させるように構成された少なくとも1つのステアリングワイヤ(25)を備え、前記少なくとも1つのステアリングワイヤ(25)が、前記シャフト遠位部分(17)に固定して接続され、前記少なくとも1つのステアリングワイヤ(25)が、シャフト近位部分(14)に対して外側に配列されているワイヤ近位延在部(142)を備え、前記ワイヤ近位延在部(142)が、前記シャフト遠位部分(17)内に完全に挿入された形状設定心棒(26)を有する前記シャフト遠位部分(17)を操縦するための少なくとも1つの前記ステアリングワイヤ(25)を引っ張るように構成されたワイヤ把持部分(143)を備える、請求項1に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項4】
前記シャフト遠位部分(17)が、シャフト遠位部分の近位端(18)を備えており、
前記アブレーションカテーテル(1)が、少なくとも2つのステアリングワイヤ(25)を備える、請求項に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項5】
前記少なくとも2つのステアリングワイヤ(25)のうちの第1のステアリングワイヤが、前記シャフト遠位部分の遠位端(19)の近位に固定して接続され、
かつ/または、前記少なくとも2つのステアリングワイヤ(25)のうちの第2のステアリングワイヤが、前記シャフト遠位部分の近位端(18)の近位に固定して接続され、
かつ/または、前記少なくとも2つのステアリングワイヤ(25)のうちの第3のステアリングワイヤが、前記シャフト遠位部分の遠位端(19)の近位に固定して接続され、
かつ/または、前記少なくとも2つのステアリングワイヤ(25)のうちの第4のステアリングワイヤが、前記シャフト遠位部分の遠位端(19)の近位に固定して接続されている、請求項に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項6】
前記形状設定心棒(26)が前記シャフト遠位部分(17)内に完全に挿入されたときに、心棒完全挿入位置を画定し、
前記アブレーションアセンブリ(100)は、前記形状設定心棒(26)が前記心棒完全挿入位置にあるときに、前記形状設定心棒(26)を前記シャフト遠位部分(17)にロックするように構成されたロック機構(122)を備える、請求項1に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記ロック機構(122)が、前記形状設定心棒(26)を前記心棒完全挿入位置に可逆的にロックする保持要素(123)を備え、前記保持要素(123)は、引張力が前記形状設定心棒(26)に加えられたときに、前記心棒完全挿入位置から前記形状設定心棒(26)を解放するように構成され、
かつ/または、前記保持要素(123)が、金属、金属合金、ゴム、もしくはポリマーで作製され、
かつ/または、前記形状設定心棒(26)は、前記形状設定心棒(26)が前記完全挿入位置にあるときに、前記保持要素(123)に係合するように構成された先端球(125)を備える、請求項に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項8】
前記形状設定心棒(26)が、心棒遠位部分(139)を備え、前記心棒遠位部分(139)が、心棒台座(140)を備え、保持要素(123)が、前記形状設定心棒(26)に固定され、かつ前記心棒台座(140)内に部分的に収容されており、
前記シャフト遠位部分の遠位端(19)の近位にある前記内腔(118)が、ネック部分(141)を提示し、
前記保持要素(123)が、前記心棒完全挿入位置の前記形状設定心棒(26)をロックするように、前記ネック部分(141)と干渉する、請求項またはに記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項9】
保持要素(123)が、Oリングであり、心棒台座(140)が、環状である、請求項6~8のいずれか一項に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項10】
少なくとも前記シャフト遠位部分の遠位端(19)において使い捨て可能な遠位アブレーションアセンブリ(21)を備え、
前記遠位アブレーションアセンブリ(21)が、前記組織(41)をアブレーションするための熱エネルギー、および前記組織(41)を治療するための非熱エネルギーの両方を送達するように構成され、
前記遠位アブレーションアセンブリ(21)が、少なくとも前記シャフト遠位部分の遠位端(19)において使い捨て可能な少なくとも電極先端(128)を備え、
シャフト電極(127)が、互いに離間された前記シャフト遠位部分(17)に沿って配列されており、
かつ/または、前記シャフトアブレーションアセンブリ(20)はまた、組織(41)をマッピングするようにも構成されている、請求項1~のいずれか一項に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項11】
前記シャフト電極(127)のうちの少なくとも1つが、互いに電気的に絶縁された少なくとも2つの導電性部分(N)を備え、各導電性部分(N)が、前記シャフト遠位部分(17)の周りの半径方向に180°未満カバーし、
かつ/または、前記シャフト電極(127)のうちの少なくとも1つが、互いに電気的に絶遠された少なくとも4つの導電性部分(N)を備え、各導電性部分(N)が、前記シャフト遠位部分(17)の周りの半径方向に90°未満カバーする、請求項10に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項12】
前記形状設定心棒(26)が前記シャフト遠位部分(17)内に完全に挿入されたときに、心棒完全挿入位置を画定し、
前記シャフト遠位部分の遠位端(19)が開放され、前記形状設定心棒(26)が、前記心棒完全挿入位置から心棒最大露出位置まで、前記シャフト遠位部分の遠位端(19)の外側でスライド可能であり、
前記形状設定心棒(26)が、心棒遠位部分(139)を備え、
前記遠位アブレーションアセンブリ(21)が、前記心棒遠位部分(139)において固定して配設され、
前記遠位アブレーションアセンブリ(21)が、複数の心棒電極(132)を備え、前記心棒電極(132)が、前記心棒遠位部分(139)に沿って軸方向に間隔を置いている、請求項10に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【請求項13】
前記形状設定心棒(26)が前記心棒完全挿入位置にあるときに、前記シャフト電極(127)が、前記複数の心棒電極(119)のうちの少なくとも一部と電気的に接続され、
かつ/または、前記形状設定心棒(26)が前記心棒最大露出位置にあるときに、前記シャフト電極(127)が、いずれの電源からも電気的に切断されている、請求項12に記載のアブレーションアセンブリ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、臓器系の組織の標的領域を治療するためのアブレーション機器またはアセンブリ、および臓器内の組織の標的領域を治療するための方法に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、標的組織を非熱的に治療し、かつ組織を熱的にアブレーションするための組み合わせシステムおよび方法に関する。当該組織は、心臓細胞の活動電位が正常ではなく、通常、段階0~3に分けられる心房細動(またはAF)患者などにおいて、いずれの場合も罹患している組織である。当該組織はまた、患者の不整脈を阻止または予防するために、難治性の波面を遮断する必要があると考えられる組織でもあり得る。
【0003】
本発明は、一般に、患者において標的組織アブレーションを実行するためのアブレーションシステムおよび方法に関する。特に、本発明は、強力なパルス状電界(PEF)が細胞膜の易透化を引き起こし、細胞の恒常性の破壊および細胞死をもたらすときに生じる高周波(RF)および/または不可逆的エレクトロポレーション(IRE)を送達するカテーテルを提供する。不可逆的エレクトロポレーション(IRE)は、エネルギーを供給して、心臓の不整脈を引き起こすような標的組織において、安全で正確な病変を作り出す。
【背景技術】
【0004】
心臓病学におけるPEFの適用分野は、広範囲であり、心房細動、心室細動、中隔アブレーション、および血管構造の標的化が含まれる。PEFには、組織特有で非熱的である能力を含む、魅力的な特性がある。この発明は、心臓組織にIRE/PEFを送達するための新規のカテーテル設計を提供する。
【0005】
パルス状電界(PEF)は、断続的で高強度の電界を短期間(マイクロ秒またはナノ秒)の間印加することを指し、これにより、細胞および組織のエレクトロポレーションが得られる。エレクトロポレーションは、印加された電界(すなわち、PEF)により、細胞膜の細孔の形成が得られるプロセスである。細孔の形成は、可逆的または不可逆的であり得る易透化につながり、印加されたPEFのパラメータに依存する。可逆的なエレクトロポレーションにおいては、細胞は生存し続け、電気化学療法および遺伝子エレクトロトランスファーの基礎となる。参考文献1)Mali B,Jarm T,Snoj M,Sersa G,Miklavcic D. Antitumor effectiveness of electrochemotherapy:A systematic review and meta-analysis.Eur J Surg Oncol.2013;39:4-16;2)2)Heller R,Heller LC.Gene Electrotransfer Clinical Trials.Adv Genet.2015;89:235-62;3)Neumann E,Schaefer-Ridder M,Wang Y,Hofschneider P.Gene transfer into mouse lyoma cells by electroporation in high electric fields.EMBO J.1982;1:841-5を参照されたい。
【0006】
エレクトロポレーションは、PEF(高電圧電流によって作り出される)が細胞に印加された結果、細胞膜に細孔が形成され、続いて細胞透過性が増加する現象である。電界は、最も一般的には、2つ以上の電極間に供給される高電圧直流によって生成される。電界が印加されると、脂質二重層間に、帯電が確立され、臨界閾値に達すると(膜内外電圧に依存する)、エレクトロポレーションが生じる。対照的に、不可逆的なエレクトロポレーション(IRE)の場合、細胞および組織は、プログラムされた細胞死の連鎖的な活性化のために、生存不可能である。IREは、固形腫瘍のための十分確立された治療法である。しかしながら、PEFはまた、現行の熱ベースのアプローチに限界があることを考えると、心臓病学、特に心臓アブレーションにも有用である可能性がある。PEFは、組織を加熱することなく病変を作り出すことができ、細胞/組織を選択することができるため、重要な周辺構造を保全することができる。
【0007】
組織アブレーションは、患者を治療するための多数の医療手技において使用される。アブレーションは、罹患した心臓細胞などの望ましくない組織を除去または変性するために実行され得る。アブレーション手技はまた、不整脈症状を有する患者の心臓組織を通る一連の電気的伝播において、特定の領域の電気的機能を停止させることなど、組織を除去せずに改変することも含み得る。このアブレーションは、1つ以上の電極を介して電気エネルギーなどのエネルギーを通過させ、それらの電極が接触している場所で組織死を引き起こすことによって実行することができる。アブレーション手技は、心臓の組織をアブレーションすることによって、心房細動(AF)などの任意の心臓不整脈を有する患者において実行することができる。
【0008】
哺乳動物の臓器機能は、通常、心臓ペースメーカーであるSA結節によって電気的活動が自発的に生成されたときに起こる。この電気インパルスは、右心房全体にわたって、およびバッハマン束を通って左心房に伝播し、心房の心筋を刺激して収縮させる。この刺激伝導系は、特殊な心筋細胞からなる。心臓の心筋細胞は、安静時には、負の膜電位を有する。閾値を超える刺激により、電位依存性イオンチャネルの開放、および細胞への陽イオンの大流出が誘発される。正に帯電しているイオンが細胞に入ると、活動電位の脱分極特性が起きる。骨格筋と同様に、脱分極は、電位依存性カルシウムチャネルの開放、およびT管からのCa2+の遊離を引き起こす。このカルシウムの流入は、筋小胞体からのカルシウム誘発性カルシウム遊離を引き起こし、自由なCa2+は、筋収縮を引き起こす。遅延後に、カリウムチャネルが再び開放し、その結果として生じる、細胞から外へのK+の流れにより、安静状態への再分極が生じる。この電気インパルスの伝達は、心腔を通って伝播する。このような電気的伝達の外乱により、臓器の機能不全がもたらされる場合がある。電気インパルス伝達が適切な臓器機能にとって重要である1つの特別な領域が、心臓内にあり、脈拍と同期した方法で、心室内への血液のポンピングにつながる心房収縮をもたらす。
【0009】
心房細動(AF)は、一種の心臓不整脈を指し、そこには、心房内に無秩序な電気伝導があり、急速な非協調的な心房収縮を引き起こし、それらは、結果として、心室への血液の無効なポンピング、ならびに同期性の欠如につながる。AFの間、房室結節は、洞房結節からのみではなく、心房全体にわたって多数の場所から電気インパルスを受け取る。これらの異常な信号は、房室結節を圧倒し、不規則で急速な心拍動を引き起こす。その結果、血液が、心房内に溜まる場合があり、凝血形成の可能性が高まる。AFの主な危険因子には、年齢、冠動脈疾患、リューマチ性心臓疾患、高血圧症、糖尿病、および甲状腺中毒症が含まれる。AFは、65歳を超える人口のうちの7%に悪影響を及ぼす。
【0010】
心房細動治療の選択肢は、限定される。ライフスタイルを変えることのみが、ライフスタイルに関連するAFを有する個々人を支援する。薬物療法は、AF症状を管理し、AFよりも危険な副作用を提示することが多く、AFを治療することはできない。電気的除細動は、正常な洞調律を回復しようとするが、疾患の進展により、AF再発率が高まる。さらに、心房内に凝血が存在する場合、電気的除細動は、凝血塊を心臓から取り去り、脳(脳卒中を引き起こす)、または身体の何らかの他の部分に移動させることができる。必要なものは、AF、および無秩序な電気伝導を内包する他の病状を治療するための新規の方法である。
【0011】
様々なアブレーション技術が、AFを治療するために提案されてきており、それらの技術には、Cox-Mazeアブレーション手技、心房の様々な領域の線形アブレーション、および肺静脈心門の円周方向のアブレーションが含まれる。Cox-Mazeアブレーション手技および線形アブレーション手技は、退屈で、時間がかかり、完了するのに数時間かかる。現行の肺静脈心門アブレーションは、長期的に効果がないことが証明されている。すべてのアブレーション手技は、心臓の左心房の組織をアブレーションしている間、食道などの非標的組織を意図せずに損傷させる危険を伴う。
【0012】
したがって、安全な方法で効き目のある病変を作り出す、改善された心房アブレーション製品および技術が必要である。
【0013】
解決策としては、以下の文献、すなわち、US8641704B2、US8475449B2、US2010/152725A1、US2010/152725A1、US8948865B2、US2008/281314A1、US8540710B2、US2019/038171A1、US8221411B2、US2016/051324A1、US2015/327994A1、WO2017/192804A1、US2020/229866A1、WO2019/023280A1において既知である。
【0014】
これらの手技のうちの多くでは、針の有無にかかわらずプローブなどのエネルギー送達装置が、標的組織内に挿入されて、熱エネルギー、非熱エネルギー、および低温アブレーション手技に関連するエネルギーなどのエネルギーの印加を通じて心臓組織の標的領域の破壊を引き起こす。エネルギー送達装置を心腔または他の臓器内に挿入することは、心臓の下の地点から典型的に作成される細長いトラックによって達成される。細長いトラックまたはアクセス管は、皮膚の穿刺点から標的組織まで延在する装置の挿入によって作り出される空間として画定される。エネルギー送達装置が取り外されるときに、それは、エネルギー送達装置の挿入を可能にするために以前作成された細長いトラックまたはアクセス管に沿って引き戻される。
【0015】
送達装置が引き抜かれる前に、エネルギー送達装置に直接隣接する組織が、アブレーションされる。これにより、アブレーション要素の周りに焦点を合わせたゾーンを生成して、所望の組織位置での死滅の可能性を最大化することができる。エネルギー送達装置が組織表面上に配置されたときに、RFなどの電気的に誘発された熱アブレーションを使用して、組織部位を効果的かつ連続的、局所的にアブレーションすることができることは、当技術分野では既知である。RFは、正常な組織を取り巻く縁内で凝固壊死を引き起こす場合があり、そこでは、高温状態が、細胞基質酵素の凝固、およびヒストン複合体への損傷などの細胞損傷を引き起こし、最終的な細胞死を引き起こす。これらの組織治療法およびシステムは、大量の標的組織を効果的にアブレーションすることができるが、各々の技術に対して制限がある。心臓アブレーション中にこれらの手技を使用する際、多くの場合に引き合いに出される1つの問題は、ヒートシンクに関係し、これは、アブレーション要素上で生成された熱が要素上のより冷たい血流によって除去/放散されることになるのに対して、1つの側面が血流を含み得るプロセスに関係する。この熱放散効果は、アブレーションされる組織の形状および最大体積の両方を変化させ得る。エネルギー送達装置を用いて標的組織領域を治療した後、標的組織領域からエネルギー送達装置を取り外すと、そのエネルギー送達装置は、治療を必要としている新規の未アブレーション部位に配置することができる。
【0016】
より最近では、不可逆的エレクトロポレーション(IRE)が、心臓または臓器の組織をアブレーションするための、上記の手技の別の選択肢として使用されている。しかしながら、IREは、細胞死を引き起こす非熱方法であり得るが、それは、凝固の場合には理想的ではなく、特に、電気的に誘発された熱凝固を引き起こさないため、組織部位を加熱する際にRFまたは長いDCパルスなどの代替源を使用することが重要であることを示している。逆に、IREは、マイクロ秒からミリ秒の範囲で標的組織に電気パルスを印加することを含み、これは、ナノスケールのサイズの細胞膜に非熱的に生成される欠陥を引き起こすことができる。これらの欠陥は、細胞膜の恒常性の破壊につながる可能性があり、それによって、組織アブレーションゾーンの温度を上昇させることなく、細胞壊死を誘発する不可逆的な細胞膜易透化を引き起こす。IREアブレーション中、結合組織および足場構造の余地が残され、したがって、周囲の臓器、構造、血管、および結合組織が無傷のままで残るのを可能にする。非熱的なIRE(以下、非熱IREとも呼ばれる)の場合、細胞死は、非熱的メカニズムを通じて調整され、したがって、多くのアブレーション技術に関連するヒートシンク問題は、無効化される。したがって、組織が温存され、かつ熱の影響を受けずに集中治療を行うことができるIREの利点は、アブレーション部位が出血するのを防止するのに効果的であることが実証されているRFなどの熱的治療と併せて効果的に使用することができ、これはまた、(この例示的な実施形態では)ユーザが決定されたRFレベルを利用することも可能にして、場合によってはアブレーション、および場合によっては凝固をもたらすことになり、このことは、大きな組織領域を取り扱うときに、IREは、効率的には凝固しないため、重要である。このようにして、新たに発見されたIREの利点は、RFを使用するか、またはRFを併用しないかのいずれかを選択するという追加の利点を有する非熱的損傷の既知の技術を用いて、効果的に利用することができる。
【0017】
IREは、明確な利点を有するが、治療手技中に熱アブレーションを利用するという利点もある。この発明を開示する以前には、周囲の組織の無損傷を維持し、アブレーショントラックに沿って組織を効果的かつ熱的にアブレーションするための装置に効果的に切り替えながら、心臓または臓器の組織の標的領域を非熱的にアブレーションする問題を解決することができる発明は提案されていなかった。特定の提案された実施形態では、様々な形態のエネルギーの印加が可能であり、続いて、手技の成果を最大化するために、同じエネルギー源からの異なる形態のエネルギーによって電力供給され得る同じエネルギー送達装置を使用して、不整脈治療のための医療手技中に組織トラックをアブレーションする、単一のエネルギー源によって電力供給される、エネルギー送達装置を利用することができる。ここに示されているように、IREは、非熱細胞死に対する利点を提供し、熱メカニズムは、播種を防ぐためだけではなく、凝固を効果的に引き起こすための利点を提供する。この組み合わされた非熱/熱腫瘍アブレーションを提供することができ、非熱IREエネルギー送達と熱エネルギー送達との間を切り替えて腫瘍アブレーションの効率および効能、ならびに組織追跡の予防を高めることが可能なシステムおよび方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
それにもかかわらず、したがって、組織、特に心臓組織を単純化し、治療をスピードアップし、治療処置時間を短縮する必要性が、依然として強く認識されている。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この発明は、非熱および熱エネルギーを心臓組織に送達するための新規のアセンブリまたは機器、および方法を提供する。
【0020】
独自の多電極および多機能のアブレーションカテーテルおよびアブレーションカテーテルシステム、またはアブレーションアセンブリもしくは機器100、ならびに患者の心腔内の心筋組織をマッピングおよびアブレーションする方法が提供される。この配置で発見される、いかなる心電図信号部位(例えば、異常な信号を伴う部位)または複数の部位の組み合わせが、アブレーションされ得る。代替の実施形態では、アブレーションカテーテルおよびシステムを使用して、腫瘍組織、腎臓動脈神経などの非心臓の患者組織を治療することができる。
【0021】
代替の実施形態によれば、患者に対して医療手技を実行するためのプローブ、例えば、アブレーションカテーテル1が提供される。このアブレーションカテーテル1は、近位端15および遠位端16を含む近位部分14を有する細長いシャフト13、ならびに近位端18および遠位端19を有する遠位部分17を備える。この細長いシャフト13は、シャフトアブレーションアセンブリ20と、RFおよび/または不可逆的エレクトロポレーションエネルギーなどのエネルギーを組織41に送達するように構成された遠位アブレーションアセンブリ21と、をさらに備える。このシャフトアブレーションアセンブリ20は、遠位部分19の遠位端の近位にあり、少なくとも1つのシャフトアブレーション要素22、またはシャフト電極127を含み、それらは、シャフト13に固定してまたは取り外し可能に取り付けられ、かつアブレーションエネルギーを組織に送達するように構成される。遠位アブレーションアセンブリ21は、遠位部分19の遠位端にあり、少なくとも1つの先端アブレーション要素23、または電極先端128を含み、それらは、アブレーションエネルギーを組織に送達するように構成される。
【0022】
代替の実施形態によれば、遠位部分17は、円形構成であるように構成され、1つ以上の方向、1つ以上の偏向形状および幾何形状24に偏向することができる。偏向幾何形状24は、類似もしくは対称の偏向幾何形状であり得るか、または偏向幾何形状は、異なるもしくは非対称の偏向幾何形状であり得る。シャフトまたはアブレーションカテーテル1は、遠位部分17を1つ以上の偏向方向に偏向させるように構成された1つ以上のステアリングワイヤ25を含むことができる。カテーテル偏向はまた、形状設定心棒26を配置または取り除くことによっても引き起こすことができる。細長いシャフト13は、その長さに沿ってシャフトの剛性の違いを含み得る。細長いシャフト13は、シャフト内の形状設定心棒26、またはアブレーションカテーテル1を含むことができ、その形状設定心棒26は、遠位部分17の偏向(ステアリングおよび形状)を実行または強化して、例えば、単一平面内に偏向維持するように構成される。シャフトまたはアブレーションカテーテルは、2つの部分の間の非対称継手27、壁内もしくはシャフトに固定して取り付けられた一体型部材28、可変編組29、または非対称偏向幾何形状を伴う偏向などの複数の偏向を作成するために使用される他の変形例などの可変材料特性を含むことができる。
【0023】
代替の実施形態によれば、遠位アブレーションアセンブリ21は、遠位部分19の遠位端に固定して取り付けられ得るか、または、それは、制御ポート30を介するなどして、遠位シャフト17から前進可能とすることができる。遠位アブレーションアセンブリ21は、電極などの単一のアブレーション要素31、または先端アブレーション要素23もしくは電極先端128、または複数のアブレーション要素32、または心棒電極132を備えることができる。遠位アブレーションアセンブリ21は、アブレーション要素の形状設定心棒キャリアアセンブリ33、または単に形状設定心棒26を含むことができ、その形状設定心棒キャリアアセンブリ33は、コンパクトな幾何形状から拡張された幾何形状に変化可能とすることができ、そのようなつなぎ部分は、制御シャフトの前進および/または後退によって引き起こされる。
【0024】
代替の実施形態によれば、シャフトアブレーションアセンブリ20は、単一のアブレーション要素31もしくは複数のアブレーション要素32、またはシャフト電極127、好ましくは、シャフトもしくは形状設定心棒に固定して取り付けられた5~10個のアブレーション要素を含むことができる。アブレーション要素は、シャフトの表面と同一平面にあるプロファイルを有することができるか、または、電極要素間シャフト外径35もしくはシャフト外径35は、アブレーション電極36の直径、またはシャフト電極外径36よりもわずかに小さいことがより好ましく、その結果、カテーテルの遠位端は、よりフレキシブルになる。
【0025】
代替の実施形態によれば、本発明のアブレーション要素31、32、127、128、132は、1つ以上の形態のエネルギー、好ましくはRFおよび/または不可逆的エレクトロポレーションエネルギーを送達することができる。アブレーション要素は、類似または非類似の構造を有することができ、様々なサイズおよび幾何形状に構築することができる。アブレーション要素は、アブレーション要素の内側に、互いに90°に取り付けられた2つの熱電対など、1つ以上の熱電対37を含むことができる。アブレーション要素は、表面積の増加など、熱を放散する手段38を含むことができる。代替の実施形態によれば、1つ以上のアブレーション要素が、管状の幾何形状に構成され、外径に対する壁の厚さは、ほぼ1:15の比率である。代替の実施形態によれば、1つ以上のアブレーション要素が、心臓の電気記録図のマッピングなどの、組織内の電気的活動の記録またはマッピングを行うように構成される。代替の実施形態によれば、1つ以上のアブレーション要素が、患者の心臓をペーシングするために送達されるエネルギーなどのペーシングエネルギーを送達するように構成される。
【0026】
代替の実施形態によれば、本発明のアブレーションカテーテルを使用して、アブレーションエネルギーを組織に送達することによって、1つ以上の病状を治療することができる。病状には、心臓の不整脈、癌、および、組織を除去または変性することにより患者の健康を改善する他の病状が含まれる。
【0027】
代替の実施形態によれば、アブレーションカテーテルのキット、またはアブレーションカテーテルキット300が提供される。第1のアブレーションカテーテル1は、少なくとも2つの対称幾何形状に偏向され得る遠位部分を有する。第2のアブレーションカテーテル1’は、少なくとも2つの非対称幾何形状に偏向され得る遠位部分を有する。
【0028】
代替の実施形態によれば、近位の、持続的な、または長期にわたる慢性心房細動を治療する方法が提供される。本発明1のアブレーションカテーテルは、例えば、電気記録図をマッピングしかつ/または組織をアブレーションするために、患者の冠状静脈洞内に配置され得、次いで、電気記録図をマッピングしかつ/または組織をアブレーションするために、左心房または右心房に配置され得る。アブレーションカテーテルは、肺静脈の周りの筋膜、すなわち左心房天蓋部および僧帽弁峡部を含む1つ以上の組織位置をアブレーションするために配置することができるが、それらに限定されない。
【0029】
代替の実施形態によれば、心房粗動を治療する方法が提供される。本発明のアブレーションカテーテルを使用して、心臓43の右心房内の1つ以上の位置に配置することなどによって、双方向の遮断を達成することができる。
【0030】
代替の実施形態によれば、心臓の右心房内の組織をアブレーションする方法が提供される。本発明のアブレーションカテーテルを使用して、上大静脈と下大静脈との間、冠状静脈洞と下大静脈との間、上大静脈と冠状静脈洞との間の病変、およびこれらの組み合わせを作り出すことができる。そのカテーテルを使用して、電気記録図をマッピングし、かつ/または、洞房結節頻脈を治療するためなど、洞房結節をマッピングおよび/またはアブレーションすることができる。
【0031】
代替の実施形態によれば、心室性頻脈を治療する方法が提供される。本発明のアブレーションカテーテルは、心臓の左心室または右心室に配置されて、ペーシングエネルギーを送達することによって心室頻脈を誘発させ、組織をアブレーションして患者を治療することができる。
【0032】
代替の実施形態によれば、第2の偏向幾何形状よりも大きい第1の幾何形状を有するアブレーションカテーテルが、形状設定心棒を介して提供される。アブレーションカテーテルは、より小さい方の第2の幾何形状に配置されて、以下の組織位置、すなわち、左心房中隔、左心房中隔に隣接する組織、および左心房後壁に隣接する組織のうちの1つ以上をアブレーションする。アブレーションカテーテルは、より大きい方の第1の幾何形状に配置されて、肺静脈の周りの少なくとも周縁部をアブレーションする。
【0033】
代替の実施形態によれば、本発明のアブレーションカテーテルを使用して、心臓の左心房および右心房の両方を治療する。カテーテルは、第1の形状設定心棒および/または偏向幾何形状、ならびに第2の形状設定心棒および/または偏向幾何形状を有する幾何形状に移行するように構成され、第1の幾何形状は、第2の幾何形状とは異なる。カテーテルは、少なくとも第1の幾何形状を使用して右心房の組織をアブレーションするために使用され、また、少なくとも第2の幾何形状を使用して左心房の組織もアブレーションするために使用される。
【0034】
代替の実施形態によれば、患者に医療手技を実行するためのカテーテルが提供される。カテーテル、またはカテーテルアセンブリもしくは機器100は、近位端および遠位端を含む近位部分、ならびに近位端および遠位端を含む遠位部分を有する細長いシャフトを備える。カテーテルは、遠位部分を、第1の幾何形状における第1の方向、および第2の幾何形状における第2の方向に成形するように構成された形状設定心棒および/または偏向アセンブリをさらに備え、第1の幾何形状および第2の幾何形状は異なる。カテーテルは、遠位部分に固定して取り付けられた機能要素をさらに含む。
【0035】
代替の実施形態によれば、組み合わせ治療システムが提案され、その組み合わせ治療システムは、少なくとも1つのエネルギー送達装置またはアブレーションカテーテル1、および少なくとも1つの電力供給もしくはエネルギーまたは電源、あるいは単一電源4を有し、IREエネルギーおよび熱エネルギーをエネルギー送達装置に供給することができる。少なくとも1つのエネルギー送達装置は、単極装置かまたは双極装置かのいずれかとすることができる。本システムは、エネルギー源または電源を、非熱形態で利用されるエネルギーから熱形態のエネルギーに連続的に変更して、トラックに沿って組織の標的領域、ならびに組織をアブレーションすることができる。
【0036】
代替の実施形態によれば、非熱IREエネルギーおよび熱エネルギーを使用して、組織の標的領域を効果的にアブレーションすることを含む方法が提案される。この方法は、組織の標的領域内の単一電源に結合される少なくとも1つのエネルギー送達装置を位置決めすることと、周囲の構造への損傷を防止しながら、電源からのIREエネルギーを、組織の標的領域をアブレーションするために使用されるエネルギー送達装置に印加することと、次いで、同じ電源を使用してIREエネルギーから熱エネルギーに切り替えることと、RFエネルギーなどの熱エネルギーを用いて当該組織をアブレーションしながら、エネルギー送達装置を位置決めすることとを含み、局所的な組織アブレーション、および治療手技中に使用される安全なエネルギー送達を可能にし、同時に、とりわけ、組織を凝固させ、かつ出血を防ぐことができる。
【0037】
代替の実施形態によれば、本明細書に記載されていることは、組織3を選択的にアブレーションするためのシステムおよび方法であり、そのシステム3は、アブレーションカテーテル1および単一電源4を備える。
【0038】
代替の実施形態によれば、この方法は、組織をアブレーションおよびまたは治療するためのIREの印加、ならびに代替エネルギー形態(熱エネルギーなど)を用いて組織の治療を提供して、同じアブレーション装置および同じエネルギー源から組織を効果的にアブレーションすることを含む。この方法は、少なくとも非熱エネルギー源6および熱エネルギー源7を有する少なくとも1つのエネルギー源、または単一の電源4を提供することと、少なくとも1つのエネルギー源のうちの所望のエネルギー源に選択的に動作可能に結合されるように構成されている少なくとも1つのプローブ、またはアブレーションカテーテル1を提供することと、プローブを介して、心臓または臓器の所望の領域内に少なくとも1つのプローブの少なくとも一部を位置決めすることと、その少なくとも1つのプローブを非熱エネルギー源に選択的に結合することと、非熱エネルギー源から所望の領域の少なくとも一部に非熱エネルギーを印加し、その所望の領域の少なくとも一部をアブレーションするように、非熱エネルギー源に選択的にエネルギー供給することと、少なくとも1つのプローブを熱エネルギー源に選択的に結合することと、所望の領域から少なくともプローブを引き抜くことと、その少なくとも1つのプローブの引き抜きの少なくとも一部の間に熱エネルギーを印加して、プローブトラックに実質的に隣接する組織をアブレーションするように、熱エネルギー源に選択的にエネルギー供給することと、を含むことができる。
【0039】
代替の実施形態によれば、組織3を選択的にアブレーションするためのシステムが、本明細書に提供され、そのシステムは、非熱エネルギー源6および熱エネルギー源7を有する少なくとも1つのエネルギー源または単一の電源4と、少なくとも1つのプローブまたはアブレーションカテーテル1と、少なくとも1つのエネルギー源の1つの所望のエネルギー源にプローブを選択的に結合8するための手段と、所望の領域の少なくとも一部に非熱エネルギーを印加して、所望の領域の少なくとも一部をアブレーションするように、少なくとも1つのエネルギー源の非熱エネルギー源11に選択的にエネルギー供給する手段と、プローブトラックに実質的に隣接する組織を熱的にアブレーションするように、少なくとも1つのプローブの引き抜きの間に、少なくとも1つのエネルギー源の熱エネルギー源12に選択的にエネルギー供給するための手段と、を有する。
【発明の効果】
【0040】
したがって、本発明の目的は、前述の必要性を満たし、先行技術の装置と照らして上述の欠点を克服するような構造的および機能的特徴を有するアブレーションアセンブリを提供することである。
【0041】
これらおよび他の目的は、請求項1に記載の装置によって達成される。
【0042】
いくつかの有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
本発明のさらなる特徴および利点は、以降の添付図面を参照して、非限定的な例として与えられた、その例示的な実施形態に関する、以下に提供される説明から明らかになるであろう。
【0044】
図1】本発明の実施形態によるアブレーションアセンブリの斜視図であり、細長いシャフトを有するアブレーションカテーテル、およびアブレーションカテーテル内に配設された形状設定心棒を示す。
図2図1のアブレーションアセンブリの細部であり、細長いシャフトのシャフト遠位部分を示す。
図3図1のアブレーションアセンブリの細部であり、ハンドル、ならびにそのハンドルおよび細長いシャフトに接続されたステアリング装置を示す。
図4】本発明によるアブレーションアセンブリを示し、細長いシャフトおよびステアリング装置は省略されて、ハンドル内に部分的に挿入された形状設定心棒を示し、その形状設定心棒は、予め形成された湾曲構成を有する。
図5図4の形状設定心棒の細部であり、予め形成された湾曲構成における心棒遠位部分を示す。
図6】本発明によるアブレーションアセンブリを示し、細長いシャフトおよびステアリング装置は省略されて、ハンドル内に部分的に挿入された形状設定心棒を示し、その形状設定心棒は、予め形成された螺旋湾曲構成を有する。
図7図6の形状設定心棒の細部であり、予め形成された螺旋湾曲構成における心棒遠位部分を示す。
図8】本発明の形状設定心棒およびアブレーションアセンブリの予め形成された構成を示す。
図9】上に同じ。
図10】上に同じ。
図11】上に同じ。
図12】上に同じ。
図13】上に同じ。
図14図1のアブレーションカテーテルの細長いシャフト内への、装填された直線構成の形状設定心棒の一連の挿入を示し、形状設定心棒は、アブレーションカテーテルのハンドルに接続可能なステアリング装置内にスライドする。
図15】上に同じ。
図16】本発明によるアブレーションアセンブリの部分斜視図であり、図14および図15のステアリング装置および細長いシャフトは省略されて、アブレーションカテーテルのハンドル内に配設された心棒の近位部分を示す。
図17】本発明の別の実施形態によるアブレーションアセンブリの斜視図であり、細長いシャフトを有するアブレーションカテーテル、およびアブレーションカテーテル内に配設された予め形成された円形構成を有する形状設定心棒を示す。
図18図1のアブレーションアセンブリの細部であり、細長いシャフトのシャフト遠位部分を示す。
図19】本発明によるアセンブリのアブレーションカテーテルのシャフト遠位部分の斜視図および概略図であり、形状設定心棒とシャフト遠位部分との間のロック機構を示す。
図20】先端球を有する、図19の形状設定心棒を詳細に示す。
図21】ロック機構の要素を詳細に示す、長手方向に沿った図19のシャフト遠位部分の断面図である。
図22図19のシャフト遠位部分の断面図であり、形状設定心棒は省略されている。
図23図19のシャフト遠位部分の斜視図であり、いくつかの外部要素が、部分的に取り除かれ、形状設定心棒は省略されて、カテーテルの内腔を示している。
図24】アブレーションカテーテルの一部の斜視概略図であり、アブレーションカテーテル内に配設された電気コネクタが示されている。
図25】本発明のさらなる実施形態によるアブレーションアセンブリの遠位部分の斜視図であり、細長いシャフトを有するアブレーションカテーテル、および細長いシャフトの遠位端を越えてその遠位部分とともに配設された予め形成された円形構成を有する形状設定心棒を示す。
図26】本発明のさらなる実施形態によるアブレーションアセンブリの遠位部分の斜視図であり、細長いシャフトを有するアブレーションカテーテル、および細長いシャフトの遠位端を越えてその遠位部分とともに配設された予め形成された円形構成を有するその形状設定心棒を示しており、細長いシャフトの遠位部分は、偏向方向に偏向され、形状設定心棒は、その長さに沿って配設された複数の心棒電極を備え、細長いシャフトは、複数のシャフト電極を含む。
図27図25のアブレーションアセンブリの側面図である。
図28図25のアブレーションアセンブリの断面図であり、形状設定心棒の遠位部分は、細長いシャフト内に完全に挿入されている。
図29図28の細部を示し、心棒電極とシャフト電極との間の電気的接続を示す。
図30a】装填された直線構成、予め形成された円形構成、ならびに予め形成された円形構成および湾曲構成におけるそれぞれの形状設定心棒を示す。
図30b】上に同じ。
図30c】上に同じ。
図31a】予め形成された異なる構成を有する複数の形状設定心棒を示す。
図31b】上に同じ。
図32a】上に同じ。
図32b】上に同じ。
図33a】予め形成された円形構成および湾曲構成における、ならびに装填された直線構成におけるそれぞれの形状設定心棒、ならびにアブレーションカテーテル内に配設された予め形成された円形構成および湾曲構成における形状設定心棒を示す。
図33b】上に同じ。
図33c】上に同じ。
図34a】それぞれの発熱体に結合された2つの形状設定心棒を示し、発熱体は、形状設定心棒に熱を加えて、装填された構成から予め形成された構成に、形状設定心棒の形状を変更するように構成されている。
図34b】上に同じ。
図35a】アブレーションカテーテルの遠位部分内に配設された形状設定心棒を有する、アブレーションカテーテルの遠位部分の異なる曲線、ならびに2Dおよび3D構成を示す。
図35b】上に同じ。
図35c】上に同じ。
図35d】上に同じ。
図36】心臓内に配設された、本発明によるアブレーションアセンブリを示し、形状設定心棒が、アブレーションカテーテルシャフトの遠位部分内に完全に挿入されている。
図37】本発明によるアブレーションアセンブリのX線撮影を示し、カテーテル遠位部分は、カテーテル遠位部分に完全に挿入された形状設定カテーテルの予め形成された構成として形状設定されている。
図38】一実施形態による、カテーテルシャフト遠位部分に沿って固定して配設および離間された複数のシャフト電極を示し、当該シャフト電極は、カテーテルシャフトに対して円形構成に付勢されている。
図39】カテーテルシャフトに沿って配設されたシャフト電極を示し、シャフト電極カテーテルは、管状であり、カテーテルシャフトの一部を形成する。
図40】双極構成における、図38および図39のシャフト電極を示す。
図41】複数のシャフト電極、および先端電極を備える、本発明によるアブレーションカテーテルの遠位部分の側面図である。
図42a図41のアブレーションカテーテルの断面図、および長手方向の断面図を示し、シャフト電極のうちの1つを単一電源に接続するための電気ワイヤのための電気接続を示す。
図42b】上に同じ。
図43a図41のアブレーションカテーテルの断面図、および長手方向の断面図を示し、先端電極を単一電源に接続するための電気ワイヤのための電気接続を示す。
図43b】上に同じ。
図44】複数のシャフト電極、および先端電極を備える、本発明によるアブレーションカテーテルのシャフト遠位部分の斜視図であり、シャフト電極の外側プロファイルまたは直径、および先端電極の外側プロファイルは、シャフト遠位部分の外側プロファイルまたは直径よりも大きい。
図45】本発明によるアブレーションアセンブリのX線撮影を示し、カテーテル遠位部分が、2つの異なる形状および偏向で示されている。
図46】一実施形態によるアブレーションアセンブリのアブレーションカテーテルハンドルの側面図を示す。
図47a】アブレーションカテーテルの3つの異なる構成の概略側面図を示し、アブレーションカテーテルは、その長さに沿って異なる剛性を有し、アブレーションカテーテルは、対称偏向可能もしくは非対称偏向可能であり、かつ/または2つの電極間の複数のカテーテルシャフト部分は、第1の剛性を有し、シャフト遠位部分の残りの部分は、第2の剛性を有し、シャフト近位部分は、第3の剛性を有する。
図47b】上に同じ。
図47c】上に同じ。
図48】シャフト遠位部分および一組の異なる先端電極の側面図を示し、各先端電極は、シャフト遠位部分に結合することができる。
図49】異なるアブレーションカテーテルの異なるシャフト遠位部分の側面図を示す。
図50】シャフト遠位部分に結合することができる異なる遠位アブレーションアセンブリの斜視図を示す。
図51】管状シャフト電極、およびシャフト遠位部分の2つの部分の分解組立側面図を示す。
図52】一実施形態によるアブレーションカテーテルアセンブリの側面概略図を示す。
図53】異なるアブレーションカテーテル、およびアブレーションカテーテル内に配設された異なる形状設定心棒、ならびに丸みのある遠位端を有する形状設定心棒の断面側面図を示す。
図54】接地電極を用いて各電極からの単極電界を生成するための、本発明のアブレーション機器の動作の例を示す。
図55】接地電極を有する各電極からの単極電界、および2つの隣接する電極間の双極電界の両方を生成するための、本発明のアブレーション機器の動作の例を示す。
図56】本発明のアブレーションアセンブリを用いたアブレーションのための方法の流れ図を示す。
図57】第1の実施形態による複数の電極を備えるシャフトアブレーションアセンブリを示す、カテーテルのシャフト遠位部分の、それぞれ、側面図および断面図を示す。
図58】上に同じ。
図59】カテーテルのシャフト遠位部分の側面図および断面図をそれぞれ示し、第2の実施形態による複数の電極を備えるシャフトアブレーションアセンブリを示す。
図60】上に同じ。
図61】外側からアクセス可能な第1の電極の内部区画と、第1の電極の当該内部区画に収容された第2の点状電極とを区切る電極本体を有する第1の電極を備える双極電極の一実施形態を示す。
図62a】単一電源、単一制御ユニットおよび電源ユニット、アブレーションカテーテル、ならびにアブレーションカテーテル内に配設された形状設定心棒を備えるアブレーション機器を示し、これらは、アブレーションカテーテルと単一電源との間の3つの異なる電気接続構成で示されている。
図62b】上に同じ。
図62c】上に同じ。
図63】単一制御ユニットおよび電源ユニットを備える、アブレーション機器の単一電源のブロック図を示す。
図64a】パルス列を含む、図63の単一電源によって生成された電気信号の例を示す。
図64b】上に同じ。
図64c】上に同じ。
図65】少なくともアブレーションアセンブリおよび一組の形状設定心棒を備えるアブレーションキットを示す。
図66】第1のアブレーションアセンブリ、および異なる偏向構成を有する第2のアブレーションアセンブリを備えるアブレーションカテーテルキットを示す。
図67】アブレーションカテーテルを、その長さに沿った概略断面図で示しており、ステアリングワイヤおよび電気導体ワイヤが示されている。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明は、以下の詳細な説明、実施例、図面、およびそれらの前後の説明を参照することによって、より容易に理解することができる。ただし、本装置、システム、および/または方法が開示および説明される前に、この発明は、他に特定されない限り、開示された特定の装置、システム、および/または方法に限定されず、したがって、当然のことながら、変更し得ることを理解されたい。また、本明細書で使用される専門用語は、特定の態様を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではないことも理解されたい。
【0046】
本発明の以下の説明は、その最良で、現在既知である実施形態において、本発明の有効な教示であるものとして提供される。この目的のため、関連する技術の当業者は、本発明の有益な結果を依然として得ながら、本明細書に記載されている本発明の様々な態様に多くの変更を加えることができることを認識および理解するであろう。また、本発明の所望の利点のいくつかは、他の特徴を利用せずに本発明の特徴のいくつかを選択することによって得ることができることも明らかであろう。したがって、当業者は、本発明に対する多くの変更および適合が可能であり、特定の環境では望ましい可能性さえあるが、これらも本発明の一部であることを認識するであろう。したがって、以下の説明は、本発明の原理の例示的なものとして提供されており、それについて限定されるものではない。全体を通して使用されるように、「a」、「an」、および「the」という単数形は、その文脈が明らかにそれ以外の場合を指定しない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「管セグメント」への言及は、その文脈がそれ以外の場合を示さない限り、2つ以上のそのような管セグメントを含む可能性がある。本明細書で使用されるときの「複数」という用語は、2つ以上を指す。
【0047】
範囲について、本明細書では、「約」というある特定の値から、および/または「約」という別の特定の値までとして表現される場合がある。そのような範囲が表現されたとき、別の態様は、ある特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、値が、先行詞「約」の使用によって近似値として表される場合、特定の値が別の側面を形成することが理解されるであろう。さらに、他の端点に関係する場合、および他の端点とは無関係である場合の両方である場合には、範囲の各々の端点が重要であることが理解されるであろう。
【0048】
本明細書で使用される場合、「取捨選択可能な」または「任意選択的に」という用語は、その後に続いて説明される事象または状況が生じても生じなくてもよいこと、ならびに、その説明が、事象または状況が生じる事例、およびそれが生じない事例を含むことを意味する。
【0049】
「遠位」という用語は、医療開業者から離れ、手技が実行される身体部位に向かうことを意味することが理解され、「近位」は、医療開業者に向かって、身体部位から離れることを意味する。
【0050】
一般的な実施形態によれば、臓器44内の組織41の標的領域を治療するためのアブレーションアセンブリ100は、アブレーションカテーテル1、およびアブレーションカテーテル1内に配設された少なくとも形状設定心棒26を備える。
【0051】
当該アブレーションカテーテル1は、長手方向の主方向X-Xを有し、かつ少なくとも細長いシャフト遠位部分17を含む、カテーテルの細長いシャフト13を備える。
【0052】
当該シャフト遠位部分17は、シャフト遠位部分の遠位端19を含む。
【0053】
当該アブレーションカテーテル1は、細長いシャフト13内に配列された内腔118を備える。
【0054】
一実施形態によれば、当該カテーテルの細長いシャフト13は、体血管208を通ってナビゲートするためのフレキシブルな本体207を備える。
【0055】
当該アブレーションカテーテル1は、当該細長いシャフト遠位部分17に固定して配設されたシャフトアブレーションアセンブリ20をさらに備える。
【0056】
当該シャフトアブレーションアセンブリ20は、当該組織41をアブレーションするための熱エネルギー、および当該組織41を治療するための非熱エネルギーの両方を送達するように構成される。
【0057】
当該少なくとも形状設定心棒26は、内腔118内に挿入可能であり、内腔118から取り外し可能である。
【0058】
当該少なくとも形状設定心棒26は、内腔118に対して自由に動いて、形状設定心棒挿入中に当該シャフト遠位部分17との任意の制約も回避する。
【0059】
当該少なくとも形状設定心棒26は、少なくとも予め成形された構成を含み、その少なくとも形状設定心棒26は、少なくとも直線状に装填された構成と当該予め成形された構成との間で可逆的に変形可能である。
【0060】
少なくとも形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、形状設定心棒26は、当該シャフト遠位部分17を当該予め成形された構成で形状設定するように構成される。
【0061】
代替の実施形態によれば、当該シャフト遠位部分17は、弾性的に変形可能である。
【0062】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、当該シャフト遠位部分17は、当該予め成形された構成に適合するように構成される。
【0063】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、その形状設定心棒は、完全に挿入された心棒位置として画定される。
【0064】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26は、内腔118内で完全に挿入された当該心棒の位置に向かってスライドするが、形状設定心棒26は、当該装填された直線構成から当該予め成形された構成まで通過するシャフト遠位部分17を可変に形状設定するように構成される。
【0065】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、当該形状設定心棒26は、少なくともシャフト遠位部分の平面P内で当該シャフト遠位部分17を変形させる。
【0066】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションカテーテル1は、シャフトアブレーションアセンブリ20の近位にあるカテーテル屈曲部分120を含み、当該カテーテル屈曲部分120は、当該長手方向の主方向X-Xに関して当該シャフト遠位部分の平面Pを操舵するエルボーを実現するように構成される。
【0067】
代替の実施形態によれば、少なくとも、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、当該シャフト遠位部分17は、シャフト長手方向の主方向X-Xに対して鋭角ALFAを形成する。
【0068】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、形状設定心棒26は、当該カテーテル屈曲部分120において屈曲するように構成される。
【0069】
代替の実施形態によれば、当該予め成形された構成における当該形状設定心棒26は、心棒屈曲部分146を含み、当該形状設定心棒26が当該シャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、当該心棒屈曲部分146は、当該カテーテル屈曲部分120を実行する当該カテーテル屈曲部分120に応じて配設される。
【0070】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、シャフト遠位部分17は、円形構成をとる。
【0071】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26は、少なくとも当該直線状に装填された構成に変形して、当該予め成形された構成に戻ることができる心棒弾性体119を含む。
【0072】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26は、少なくとも形状記憶合金で作製される。
【0073】
代替の実施形態によれば、当該アセンブリ100は、当該形状設定心棒26に結合された心棒発熱体121を含み、当該発熱体121は、当該形状設定心棒26に熱を加えるように構成され、その結果、形状設定心棒26は、当該装填された直線構成から当該予め成形された構成に形状構成を変化させる。
【0074】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションアセンブリ100は、当該形状設定心棒26が当該心棒の完全に挿入された位置にあるときに、当該形状設定心棒26を当該シャフト遠位部分17にロックするように構成されたロック機構122を備える。
【0075】
代替の実施形態によれば、当該ロック機構122は、当該形状設定心棒26を、当該心棒の完全に挿入された位置に可逆的にロックする保持要素123を備える。
【0076】
代替の実施形態によれば、当該保持要素123は、引張力が当該形状設定心棒26に加えられたときに、当該形状設定心棒26を当該心棒の完全に挿入された位置から解放するように構成される。
【0077】
代替の実施形態によれば、当該保持要素123は、金属、金属合金、ゴム、またはポリマーで作製される。
【0078】
代替の実施形態によれば、当該形状設定心棒26は、当該形状設定心棒26が当該完全に挿入された位置にあるときに、当該保持要素123と係合するように構成された先端球125を備える。
【0079】
代替の実施形態によれば、当該形状設定心棒26は、心棒遠位部分139を含む。
【0080】
代替の実施形態によれば、当該心棒遠位部分139は、心棒台座140を含み、当該保持要素123は、当該形状設定心棒26に固定され、当該心棒台座140内に部分的に収容される。
【0081】
代替の実施形態によれば、当該シャフト遠位部分の遠位端19の近位にある当該内腔118は、ネック部分141を提示し、当該保持要素123は、当該ネック部分141と干渉して、当該形状設定心棒26を、当該心棒完全に挿入された位置にロックする。
【0082】
代替の実施形態によれば、当該保持要素123は、Oリングであり、当該心棒台座140は、環状である。
【0083】
代替の実施形態によれば、シャフト遠位部分17は、1つ以上の偏向形状および幾何形状において、1つ以上の方向に偏向可能である。
【0084】
代替の実施形態によれば、予め成形された構成における形状設定心棒26は、単一平面内にシャフト遠位部分17の偏向を維持するように構成される。
【0085】
代替の実施形態によれば、その偏向方向は、対称偏向幾何形状または非対称偏向幾何形状である。
【0086】
代替の実施形態によれば、細長いシャフト13は、その長さに沿ってシャフトの剛性に差がある。
【0087】
代替の実施形態によれば、細長いシャフト13は、シャフト近位部分14を含む。
【0088】
代替の実施形態によれば、当該シャフト近位部分14は、当該シャフト遠位部分17よりも剛性が高い。
【0089】
代替の実施形態によれば、細長いシャフト13は、当該シャフト近位部分14と当該シャフト遠位部分17との間に配設されたシャフトつなぎ部分126を含む。
【0090】
代替の実施形態によれば、当該シャフトつなぎ部分126は、当該シャフト遠位部分17よりも剛性が高く、当該シャフト近位部分14よりも剛性が低い。
【0091】
代替の実施形態によれば、当該細長いシャフト13は、異なる剛性を有するシャフト部分を含み、当該細長いシャフト13は、異なる剛性を有する当該シャフト部分のうちの2つの間に、少なくとも1つの円周方向に非対称な剛性部分を含む。
【0092】
代替の実施形態によれば、当該細長いシャフト13は、Pebax(登録商標)で作製されているか、または当該細長いシャフト13は、ステンレス鋼フラット型ワイヤブレーキおよび/またはNylon(登録商標)撚り線編組で編み組まれて、作製されている。
【0093】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションカテーテル1は、シャフト遠位部分17を1つ以上の偏向方向に偏向させるように構成された少なくとも1つのステアリングワイヤ25を含み、当該少なくとも1つのステアリングワイヤ25は、当該シャフト遠位部分17に固定して接続される。
【0094】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも1つのステアリングワイヤ25は、シャフト近位部分14に対して外側に配列されているワイヤ近位延在部142を含む。
【0095】
代替の実施形態によれば、当該ワイヤ近位拡張部142は、シャフト遠位部分17内に完全に挿入された形状設定心棒26を有するシャフト遠位部分17を操舵するための少なくとも1つのステアリングワイヤ25を引っ張るように構成されたワイヤ把持部分143を含む。
【0096】
代替の実施形態によれば、当該シャフト遠位部分17は、シャフト遠位部分の近位端18を含む。
【0097】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションカテーテル1は、少なくとも2つのステアリングワイヤ25を含む。
【0098】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも2つのステアリングワイヤ25の第1のステアリングワイヤが、シャフト遠位部分の遠位端19またはシャフト遠位部分の近位端18の近位に固定して接続される。
【0099】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも2つのステアリングワイヤ25の第2のステアリングワイヤが、シャフト遠位部分の近位端18またはシャフト遠位部分の遠位端19の近位に固定して接続される。
【0100】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも2つのステアリングワイヤ25の第3のステアリングワイヤが、シャフト遠位部分の遠位端19またはシャフト遠位部分の近位端18の近位に固定して接続される。
【0101】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも2つのステアリングワイヤ25の第4のステアリングワイヤが、シャフト遠位部分の遠位端19またはシャフト遠位部分の近位端18の近位に固定して接続される。
【0102】
代替の実施形態によれば、当該形状設定心棒26は、心棒近位部分138を含み、当該心棒近位部分138は、当該内腔118の外側に配設され、その結果、当該形状設定心棒26は、ユーザによって駆動可能である。
【0103】
代替の実施形態によれば、当該細長いシャフト13は、シャフト近位端15を備える。
【0104】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションカテーテル1は、当該シャフト近位端15に取り付けられたステアリング装置144を含む。
【0105】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションカテーテル1は、ハンドル103を含み、当該ステアリング装置144は、当該ハンドル103に接続される。
【0106】
代替の実施形態によれば、当該ステアリング装置144は、当該ハンドル103に関する回転で駆動可能であり、その結果、当該ハンドルに関する当該ステアリング装置144の回転は、当該細長いシャフト13の回転を引き起こす。
【0107】
代替の実施形態によれば、当該ステアリング装置144は、当該内腔118と連絡するスルーホール145を備える。
【0108】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションカテーテル1の内部またはそこからの形状設定心棒26の挿入または取り外し中に、当該形状設定心棒26は、当該スルーホール145を通過し、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、当該心棒近位部分138は、当該ステアリング装置144の外側にある。
【0109】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、当該形状設定心棒26は、少なくともシャフト遠位部分の平面P内で当該シャフト遠位部分17を変形させる。
【0110】
代替の実施形態によれば、当該ステアリング装置140は、少なくとも2つの突起部147を含み、当該少なくとも2つの突起部、および当該シャフト遠位部分の平面Pは、同一平面上にあり、ユーザがカテーテルアセンブリ1を取り扱うのを助ける。
【0111】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションアセンブリ100は、少なくとも当該シャフト遠位部分の遠位端19で使い捨て可能な遠位アブレーションアセンブリ21を備える。
【0112】
代替の実施形態によれば、当該遠位アブレーションアセンブリ21は、当該組織41をアブレーションするための熱エネルギー、および当該組織41を治療するための非熱エネルギーを送達するように構成される。
【0113】
代替の実施形態によれば、当該遠位アブレーションアセンブリ21は、少なくとも当該シャフト遠位部分の遠位端19で使い捨て可能な少なくとも電極先端128を含む。
【0114】
代替の実施形態によれば、当該シャフト電極127は、互いに離間されているシャフト遠位部分17に沿って配列される。
【0115】
代替の実施形態によれば、当該シャフトアブレーションアセンブリ20はまた、組織41をマッピングするようにも構成される。
【0116】
代替の実施形態によれば、当該電極先端128は、丸みのある構成内で非外傷性であり、かつ弾性的に付勢されるように成形された外面を有する。
【0117】
代替の実施形態によれば、当該シャフト電極127および当該電極先端128は、少なくとも単極電極113および/または少なくとも双極電極114を備える。
【0118】
代替の実施形態によれば、当該遠位アブレーションアセンブリ21は、少なくとも1つの熱電対37を含む。
【0119】
代替の実施形態によれば、当該シャフトアブレーションアセンブリ20は、少なくとも1つの熱電対37を含む。
【0120】
代替の実施形態によれば、シャフト電極127は、シャフト遠位部分17に固定して取り付けられた5~10個の電極である。
【0121】
代替の実施形態によれば、当該電極先端128は、少なくとも当該シャフト遠位部分の遠位端19で固定して配設される。
【0122】
代替の実施形態によれば、当該電極先端128は、当該シャフト遠位部分の遠位端19から取り外し可能であり、一組の先端電極39と交換可能であり、当該一組の先端電極39のうちの先端電極は、異なる形状および寸法を有する。
【0123】
代替の実施形態によれば、シャフト電極127は、以下の構成のうちの1つで、シャフト遠位部分17の長さに沿って離間して配列され、それらの構成は、
1~5cm離間して、かつ/または
2~3cm離間して、もしくは
4000ボルトの張力が加えられた場合、約2~5mm離間して、好ましくは、4mm離間して、または
5000ボルトの張力が加えられた場合、約6mm離間して、
かつ/または、
当該複数のシャフト電極127の各シャフト電極は、最大20~25mmもしくは2~4mmの露出された長さを含む。
【0124】
代替の実施形態によれば、当該複数のシャフト電極127の各シャフト電極は、約0.05cm2~約5cm2、または約1cm2~約2cm2の電極表面積を備える。
【0125】
代替の実施形態によれば、当該複数のシャフト電極127の各シャフト電極は、以下の電界強度範囲のうちの少なくとも1つで標的組織に電界を送達するように構成され、電界強度が、約100V/cm~約7,000V/cm、および/または約200V/cm~約2000V/cm、および/または約300V/cm~約1000V/cm、および/または約2,000V/cm~約20,000V/cmの範囲である。
【0126】
代替の実施形態によれば、当該複数のシャフト電極127は、遠位シャフト電極106を含み、当該遠位シャフト電極106は、シャフト遠位部分の遠位端19から2~4mmの距離にあるシャフト遠位部分17上に取り付けられる。
【0127】
代替の実施形態によれば、シャフト電極127は、円筒形である。
【0128】
代替の実施形態によれば、シャフト電極127は、シャフトの表面と同一平面にあるプロファイルを有する。
【0129】
代替の実施形態によれば、シャフト電極127は、シャフト電極外径36を提示し、シャフト電極127間のシャフト部分は、シャフト遠位端がよりフレキシブルであるように、シャフト電極外径36よりもわずかに小さい外側シャフト直径35を提示する。
【0130】
代替の実施形態によれば、シャフト電極127は、円形構成で弾性的に付勢される。
【0131】
代替の実施形態によれば、シャフト電極127は、外径に対する壁厚がほぼ1:15の比率を有する管状の幾何形状を提示する。
【0132】
代替の実施形態によれば、当該複数のシャフト電極127は、少なくとも双極電極114を含み、当該双極電極114は、小さい電極130および大きい電極131を含み、その小さい電極130は、その大きい電極131から分離されている。
【0133】
代替の実施形態によれば、当該シャフト電極127のうちの少なくとも1つは、互いに電気的に絶縁された少なくとも2つの導電部分Nを含み、各導電部分Nは、シャフト遠位部分17の周りの半径方向に180°未満カバーする。
【0134】
代替の実施形態によれば、当該シャフト電極127のうちの少なくとも1つは、互いに電気的に絶縁された少なくとも4つの導電部分Nを含み、各導電部分Nは、シャフト遠位部分17の周りの半径方向に90°未満カバーする。
【0135】
代替の実施形態によれば、シャフト遠位部分の遠位端19は、開放し、形状設定心棒26は、当該心棒完全挿入位置から心棒最大露出位置まで、当該シャフト遠位部分の遠位端19の外側にスライド可能である。
【0136】
代替の実施形態によれば、当該遠位アブレーションアセンブリ21は、当該心棒遠位部分139において固定して配設される。
【0137】
代替の実施形態によれば、当該遠位アブレーションアセンブリ21は、複数の心棒電極132を含み、当該心棒電極132は、当該心棒遠位部分139に沿って軸方向に離間される。
【0138】
代替の実施形態によれば、当該心棒電極132は、少なくとも単極電極113および/または少なくとも双極電極114を含む。
【0139】
代替の実施形態によれば、当該形状設定心棒26が当該心棒の完全に挿入された位置にあるときに、シャフト電極127は、複数の心棒電極119のうちの少なくとも一部と電気的に接続される。
【0140】
代替の実施形態によれば、当該形状設定心棒26が当該心棒最大露出位置にあるときに、シャフト電極127は、任意の電源から電気的に分離される。
【0141】
代替の実施形態によれば、非熱エネルギーは、不可逆的エレクトロポレーションエネルギーまたはIREであり、熱エネルギーは、高周波エネルギーまたはRFである。
【0142】
代替の実施形態によれば、形状設定心棒26は、心棒完全挿入位置から心棒最大露出位置まで、シャフト遠位部分の遠位端19の外側にスライド可能である。当該心棒完全挿入位置では、心棒26は、当該装填された直線構成にあり、当該心棒最大露出位置では、心棒は、当該予め成形された構成にある。
【0143】
代替の実施形態によれば、当該アブレーションアセンブリ100は、単一電源4を含む。
【0144】
当該シャフトアブレーションアセンブリ20は、当該細長いシャフト遠位部分17に固定して配設された少なくとも複数の電極127、113、または114を備える。当該少なくとも複数127、113、または114のすべての電極は、電気信号Sを介して、当該単一電源4によって電気的に電力供給されて、組織41を治療するための非熱エネルギー、および組織41をアブレーションするための熱エネルギーの両方を送達する。
【0145】
当該単一電源4は、必要であれば、当該電気信号Sを連続的に変化させ、当該少なくとも複数の電極127、113、または114に電力供給して、非熱エネルギーから熱エネルギーに、およびその逆も同様に送達するか、または熱エネルギーおよび非熱エネルギーの組み合わせを同時に送達する。
【0146】
代替の実施形態によれば、当該単一電源4は、単一制御ユニット400、および当該電気信号Sを生成するための電源ユニット401を含む。
【0147】
代替の実施形態によれば、当該電源ユニット401は、当該少なくとも複数の電極127、113、または114のすべての電極に電気的に接続される。
【0148】
代替の実施形態によれば、当該電源ユニット401は、単一制御ユニット400によって駆動されて、電極127、113、または114に供給される、信号Sに関連する電気エネルギーレベルを連続的に変化させて、非熱エネルギーから熱エネルギーに、およびその逆も同様に送達するか、または熱エネルギーおよび非熱エネルギーの組み合わせを同時に送達する。
【0149】
代替の実施形態によれば、当該電源ユニット401は、電源モジュール402を含む。当該電源モジュール402は、
単一制御ユニット400によって供給される供給電圧信号Vccから開始する当該電気信号Sを生成するための単一制御ユニット400によって制御される駆動回路ブロック403と、
当該駆動回路ブロック403によって選択的に制御されて、当該信号Sに関連する電気エネルギーレベルを連続的に変化させるための選択ブロック404と、
フィルタリングブロック405および電気的絶縁ブロック406と、を含む。
【0150】
代替の実施形態によれば、当該単一制御ユニット400は、可変高電圧電源ブロック408およびプログラマブルロジックコントローラブロック409を制御するように構成されたマイクロプロセッサ407を含む。
【0151】
当該可変高電圧電源ブロック408は、当該供給電圧信号Vccを、当該電気信号Sを生成するための電源モジュール402に提供するように構成される。
【0152】
当該プログラマブルロジックコントローラブロック409は、駆動信号を生成して、電源モジュール402の駆動回路ブロック403を制御するように構成される。
【0153】
代替の実施形態によれば、当該単一制御ユニット400は、
機器100のパラメータを設定し、選択されたパラメータを表示するために、マイクロプロセッサ407によって制御されるビデオインターフェースブロック410およびプッシュボタンブロック410’と、
マイクロプロセッサ407の適切な機能を制御するためのウォッチドッグブロック411と、
引き起こされたアブレーションプロセスおよび/またはエラーの妥当性を表す音声情報を提供するための音声インターフェースブロック412と、をさらに含む。
【0154】
代替の実施形態によれば、当該電源ユニット401は、互いに等しい1つ以上の電源モジュール402を備える。
【0155】
代替の実施形態によれば、当該電極127、113のうちの少なくとも1つは、単極電極113であり、当該少なくとも複数の電極のうちの当該単極電極113は、当該電源ユニット401の電源モジュール402のみに電気的に接続される。
【0156】
代替の実施形態によれば、当該電極127、114のうちの少なくとも2つは、電気的に接続されて双極電極114を形成し、当該少なくとも複数の電極のうちの当該双極電極114は、当該電源ユニット401の電源モジュール間で選択可能なそれぞれの電源モジュール402に別個に電気的に接続される。代替の実施形態によれば、当該複数の電極127、113、または114に供給される当該電気信号Sは、パルス列204を含む。代替の実施形態によれば、当該単一制御ユニット400は、パルス列204内の各パルス201のパルス持続時間203を変更して、信号Sに関連付けられた電気エネルギーレベルを変化させるよう、電源ユニット401を駆動するように構成される。
【0157】
代替の実施形態によれば、当該単一制御ユニット400は、パルス列204内のパルス209の数を変更して、信号Sに関連付けられた電気エネルギーレベルを変化させるよう、電源ユニット401を駆動するように構成される。
【0158】
代替の実施形態によれば、当該単一制御ユニット400は、隣接するパルス列204間のギャップ時間205を変更して、信号Sに関連付けられた電気エネルギーレベルを変化させるよう、電源ユニット401を駆動するように構成される。代替の実施形態によれば、当該少なくとも複数の電極のうちの各単極電極113は、単極電極113に溶接された単一ワイヤ210によって、当該電源ユニット401の対応する電源モジュール402に電気的に接続される。
【0159】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも複数の電極のうちの各双極電極114は、双極電極114に溶接された2つのワイヤ210によって、当該電源ユニット401の2つの選択された電源モジュール402に電気的に接続される。
【0160】
代替の実施形態によれば、当該複数の電極127、113、または114に供給される当該電気信号Sは、少なくとも方形波信号を含む。
【0161】
代替の実施形態によれば、当該複数の電極127、113、または114に供給される当該電気信号Sは、2つ以上の方形波信号を互いに組み合わせるか、または合計するか、または重畳することによって得られる信号を含む。
【0162】
代替の実施形態によれば、当該複数の電極127、113、または114に供給される当該電気信号Sは、DC信号もしくはAC信号、またはDC信号およびAC信号との組み合わせを含む。
【0163】
代替の実施形態によれば、当該単一電源4は、バッテリーによって電力供給されるか、または110ボルトもしくは240ボルトを生成することができるAC電力供給網の標準的な壁コンセントに接続される。
【0164】
代替の実施形態によれば、双極電極114を形成するように電気的に接続された当該少なくとも2つの電極127、114は、
第1のワイヤ210aによって当該電源ユニット401の第1の電源モジュール402に接続された第1の電極114aであって、当該第1の電極114aは、第1の電極114aの外側からアクセス可能な第1の電極114aの内部区画を区切る電極本体424を有する、第1の電極114aと、
第2のワイヤ210bによって当該電源ユニット401の第2の電源モジュール402に接続された第2の点状電極114bであって、当該第2の点状電極114bは、第1の電極114aの当該内部区画に収容されている、第2の点状電極114bと、を備える。
【0165】
代替の実施形態によれば、単一制御ユニット400は、当該電源ユニット401を駆動して、電極127、113、または114に供給される、複数の電気信号Sのそれぞれの電気信号Sを、各電源モジュール402において生成するように構成される。
【0166】
当該マイクロプロセッサ407は、当該複数の電気信号の各電気信号SのON状態、OFF状態、および位相角を変更するように、当該プログラマブルロジックコントローラブロック409を介して各電源モジュール402を制御するように構成され、その結果、電極127、113、または114に供給される2つ以上の電気信号Sを選択することによって、接地電極425を用いて各電極からの単極電界、および2つの隣接する電極間の双極電界の両方が生成される。
【0167】
本発明はまた、以前に説明された実施形態によるアブレーションカテーテル1および単一電源4を備えるアブレーションアセンブリまたは機器100において、少なくとも複数の電極127、113、または114を制御するための方法にも言及する。この方法は、
当該単一電源4によって、当該少なくとも複数のすべての電極127、113、または114を電気的に電力供給するためのパルス列204含む電気信号Sを生成することと、
パルス列204内の各パルス201のパルス持続時間203を変更することか、または
パルス列204内のパルス数209を変更することか、または
隣接するパルス列204間のギャップ時間205を変更することと、を含み、
当該少なくとも複数の電極127、113、または114を誘発して、非熱エネルギーから熱エネルギーに、およびその逆も同様に送達するか、または熱エネルギーおよび非熱エネルギーの組み合わせを同時に送達する。
【0168】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも複数の電極の各単極電極113は、単極電極113に溶接された単一のワイヤ210によって、当該電源ユニット401の対応する電源モジュール402に電気的に接続される。
【0169】
代替の実施形態によれば、当該少なくとも複数の電極のうちの各双極電極114は、双極電極114に溶接された2つのワイヤ210によって、当該電源ユニット401の2つの選択された電源モジュール402に電気的に接続される。
【0170】
本発明はまた、アブレーションキット200にも言及する。
【0171】
当該アブレーションキット200は、
-先行実施形態のいずれか1つによる少なくともアブレーション機器100と、
-一組の形状設定心棒134と、を備える。
【0172】
当該組の形状設定心棒134は、異なる予め成形された構成を有する。
【0173】
当該一組の形状設定心棒134は、当該アブレーションカテーテル1において、代替的に使い捨て可能かつ取り外し可能である。
【0174】
代替の実施形態によれば、当該組の形状設定心棒134は、少なくとも第1の形状設定心棒135および第2の形状設定心棒136を含む。
【0175】
第1の形状設定心棒135は、第1の予め成形された構成を有し、第2の形状設定心棒136は、第2の予め成形された構成を有する。
【0176】
当該第1の予め成形された構成は、当該第2の予め成形された構成とは異なり、このため、シャフト遠位部分17の異なる形状は、当該組の設定心棒134のどの形状設定心棒135、136がアブレーションカテーテル1内に配設されるかに応じて、実行される。
【0177】
代替の実施形態によれば、当該組の形状設定心棒134のうちの少なくとも1つの形状設定心棒は、予め形成された円形構成を有する。
【0178】
代替の実施形態によれば、当該組の形状設定心棒134のうちの少なくとも1つの形状設定心棒は、予め形成された螺旋構成を有する。
【0179】
代替の実施形態によれば、当該組の形状設定心棒134のうちの少なくとも1つの形状設定心棒は、予め形成された直線構成を有する。
【0180】
代替の実施形態によれば、当該組の形状設定心棒134のうちの少なくとも1つの形状設定心棒は、エルボーを備えた、予め形成された円形構成を有する。
【0181】
本発明は、さらに、アブレーションカテーテルキット300に言及する。
【0182】
このアブレーションカテーテルキット300は、先行して説明された実施形態のいずれかによる、少なくとも第1のアブレーションアセンブリ100および第2のアブレーションアセンブリ100’を備える。
【0183】
第1のアブレーションアセンブリ100のアブレーションカテーテル1のシャフト遠位部分17は、少なくとも2つの対称幾何形状において偏向可能である。
【0184】
第2のアブレーションアセンブリ100’のアブレーションカテーテル1’のシャフト遠位部分17’は、少なくとも2つの非対称幾何形状において偏向可能である。
【0185】
本発明は、さらに、アブレーションカテーテルを設定成形するための方法に言及し、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-前述のいずれかの実施形態によるアブレーションアセンブリ100を提供するステップと、
-当該アブレーションカテーテル1の当該内腔118内に、当該装填された直線構成で当該形状設定心棒26を挿入するステップと、
-形状設定心棒26が当該シャフト遠位部分17内に完全に挿入されるまで、当該内腔118内の当該形状設定心棒26をシャフト遠位部分の遠位端19に向かって移動させるステップと、
-形状設定心棒26が当該シャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、シャフト遠位部分17の形状を、当該形状設定心棒26の予め成形された構成に適合させるステップと、を含む。
【0186】
本発明は、さらに、アブレーションカテーテルを複数設定成形するための方法に言及し、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-前述のようなアブレーションキット200を提供するステップと、
-アブレーションカテーテル1内に第1の形状設定心棒135を挿入するステップと、
-アブレーションカテーテル1の細長いシャフト13のシャフト遠位部分17を、第1の形状設定心棒135の第1の予め形成された構成の形状に適合させるステップと、
-アブレーションカテーテル1の細長いシャフト13から第1の形状設定心棒135を取り外すステップと、
-第2の形状設定心棒136をアブレーションカテーテル1内に挿入するステップと、
【0187】
-シャフト遠位部分17を、第2の形状設定心棒136の第2の予め形成された構成の形状に適合させるステップと、を含む。
【0188】
本発明は、さらに、アブレーション機器100内の少なくとも複数の電極127、113、または114を制御するための方法に言及する。当該アブレーション機器は、前述の実施形態のいずれか1つによるアブレーションカテーテル1および単一電源4を備える。
【0189】
この方法は、以下のステップ、すなわち、
当該単一電源4によって、当該少なくとも複数のすべての電極127、113、または114を電気的に電力供給するためのパルス列204含む電気信号Sを生成するステップと、
パルス列204内の各パルス201のパルス持続時間203を変更するステップか、または
パルス列204内のパルス数209を変更するステップか、または
隣接するパルス列204間のギャップ時間205を変更するステップと、を含み、
当該少なくとも複数の電極127、113、または114を誘発して、非熱エネルギーから熱エネルギーに、およびその逆も同様に送達するか、または熱エネルギーおよび非熱エネルギーの組み合わせを同時に送達する。
【0190】
提案された解決策によって、アブレーションカテーテルを設定成形するための方法を提供することが可能であり、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-上述した実施形態のうちのいずれか1つによるアブレーション機器100を提供するステップと、
-当該アブレーションカテーテル1の当該内腔118内に、当該装填された直線構成で当該形状設定心棒26を挿入するステップと、
-形状設定心棒26が当該シャフト遠位部分17内に完全に挿入されるまで、当該内腔118内の当該形状設定心棒26をシャフト遠位部分の遠位端19に向かって移動させるステップと、
-形状設定心棒26が当該シャフト遠位部分17内に完全に挿入されたときに、シャフト遠位部分17の形状を、当該形状設定心棒26の予め成形された構成に適合させるステップと、を含む。
【0191】
提案された解決策によって、近位の、持続的な、または長期にわたる、患者の慢性心房細動の治療のための方法を提供することが可能であり、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-上述した実施形態のうちのいずれか1つによるアブレーションアセンブリ100を提供するステップと、
-電気記録図をマッピングし、かつ/または組織をアブレーションするなどのために、患者の冠状静脈洞内にアブレーションカテーテル1を配置するステップと、続いて、
-電気記録図をマッピングし、かつ/または、シャフト遠位部分17内に完全に挿入された形状設定心棒26によって押し付けられた、予め成形された構成において成形されたシャフト遠位部分17を有するシャフトアブレーションアセンブリ20を少なくとも用いて、組織41を治療するためのエネルギーを送達するように、アブレーションカテーテル1を左心房または右心房内に配置するステップと、
-シャフト遠位部分17内に完全に挿入された形状設定心棒26によって押し付けられた、予め成形された構成において成形されたシャフト遠位部分17を有するシャフトアブレーションアセンブリ20を少なくとも用いて、組織を治療するためのエネルギーを送達するように、アブレーションカテーテルを左心房または右心房内に配置するステップと、を含み、
組織位置は、肺静脈、および/または左心房天蓋部、および/または僧帽弁峡部の周りの筋膜を含む。
【0192】
提案された解決策によって、患者の心房粗動の治療のための方法を提供することが可能であり、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-上述した実施形態のうちのいずれか1つによるアブレーションアセンブリ100を提供するステップと、
-シャフト遠位部分17内に完全に挿入された形状設定心棒26によって押し付けられた、予め成形された構成において成形されたシャフト遠位部分17を有するシャフトアブレーションアセンブリ20を少なくとも用いて、組織41を治療するためのエネルギーを送達する双方向遮断を達成するように、心臓の右心房の1つ以上の位置にアブレーションカテーテル1を配置するステップと、を含む。
【0193】
提案された解決策によって、心臓の右心房内の組織をアブレーションするための方法を提供することが可能であり、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-上述した実施形態のうちのいずれか1つによるアブレーションアセンブリ100を提供するステップと、
-心臓43の右心房および/または左心房内の1つ以上の位置にアブレーションカテーテル1を配置するステップと、
-シャフト遠位部分17内に完全に挿入された形状設定心棒26によって押し付けられた、予め成形された構成において成形されたシャフト遠位部分17を有するシャフトアブレーションアセンブリ20を少なくとも用いて、組織を治療するためのエネルギーを送達することによって、上大静脈と下大静脈との間、および/または冠状静脈洞と下大静脈との間、および/または上大静脈と冠状静脈洞との間に病変を作り出すステップと、を含む。
【0194】
提案された解決策によって、患者の洞房結節頻脈の治療のための方法を提供することが可能であり、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-上述した実施形態のうちのいずれか1つによるアブレーションアセンブリ100を提供するステップと、
-心臓43の右心房および/または左心房内の1つ以上の位置にアブレーションカテーテル1を配置するステップと、
-電気記録図洞房結節をマッピングし、かつ/または、洞房結節をマッピングし、かつ/または、シャフト遠位部分17内に完全に挿入された形状設定心棒26によって押し付けられた、予め成形された構成において成形されたシャフト遠位部分17を有するシャフトアブレーションアセンブリ20を少なくとも用いて、組織を治療するためのエネルギーを送達する洞房結節をアブレーションするステップと、を含む。
【0195】
提案された解決策によって、患者の心室性頻脈の治療のための方法を提供することが可能であり、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-上述した実施形態のうちのいずれか1つによるアブレーションアセンブリ100を提供するステップと、
-心臓43の左心室または右心室内にアブレーションカテーテル1を配置するステップと、
-ペーシングエネルギーを送達することによって心室性頻脈を誘発させるステップと、
-シャフト遠位部分17内に完全に挿入された形状設定心棒26によって押し付けられた、予め成形された構成において成形されたシャフト遠位部分17を有するシャフトアブレーションアセンブリ20を少なくとも用いて、組織を治療するためのエネルギーを送達することによって患者を治療するために組織をアブレーションするステップと、を含む。
【0196】
提案された解決策によって、心房組織をアブレーションするための方法を提供することが可能であり、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-上述した実施形態のうちのいずれか1つによるアブレーションアセンブリ100を提供するステップと、
シャフト遠位部分17は、形状設定心棒26が細長いシャフト13内に完全に挿入されたときに、第1の偏向幾何形状を含み、シャフト遠位部分17は、形状設定心棒26がシャフト遠位部分17から取り外されたときに、第2の偏向幾何形状を含み、第1の偏向幾何形状は、第2の偏向幾何形状よりも大きい、提供するステップと、
-心房組織に露出されたアブレーションカテーテル1を、シャフト遠位部分17を用いて第2の偏向幾何形状に配置し、当該形状設定心棒26を当該遠位部分17の外側に配置するステップと、
-以下の組織位置、すなわち、左心房中隔、左心房中隔に隣接する組織、および左心房後壁に隣接する組織、のうちの1つ以上をアブレーションするステップと、
-細長いシャフト13内に形状設定心棒26を完全に挿入することによって、シャフト遠位部分17を有するアブレーションカテーテル1を第1の偏向幾何形状に配置するステップと、
-肺静脈の周りの少なくとも周縁部をアブレーションするステップと、を含む。
【0197】
本発明は、さらに、上述した実施形態のうちのいずれか1つによるキットの使用に言及し、また心臓の左心房および右心房の両方を治療することに言及しており、アブレーションアセンブリ100のアブレーションカテーテル1は、少なくとも第1の形状設定心棒135を使用して右心房内の組織をアブレーションするために使用され、同じアブレーションカテーテル1は、少なくとも第2の形状設定心棒136を使用して左心房内の組織をアブレーションするためにも使用される。
【0198】
ここで、本発明の本実施形態の詳細が参照され、それらの例が、添付図面に例示される。
【0199】
心臓の左心房および左心室内に経皮的に前進するように構成される(経中隔鞘を介した中隔を通って)。
【0200】
以前にLA内に配置された鞘(例えば、偏向可能または固定された治療鞘)を通って前進することができる。
【0201】
細長いカテーテル本体13、207は、操舵可能とすることができる(一方向または双方向)
例えば、1つの引張りワイヤ25
例えば、2つの引張りワイヤ25
例えば、遠位先端の近くに、180°の間隔で取り付けられる。
例えば、遠位先端の近くに、90°の間隔で取り付けられる。
例えば、4つの引張りワイヤ25
例えば、遠位先端の近くに、90°の間隔で取り付けられる。
非対称の操舵可能な曲線とすることができる。
例えば、反対側の平面ではなく、1つの平面の曲率半径を制限するためのばね。
構造
Pref PeBax
編組(SSフラットワイヤ編組、Nylon撚り線編組、組み合わせ)
Prefは、より剛性の高い近位端から、より剛性の低い遠位端までのつなぎ126を有する。
第1制御シャフト(外側)
単一非外傷性先端電極の遠位端に取り付けられた遠位端
スプリット非外傷性先端電極の遠位端に取り付けられた遠位端
四つ割り非外傷性先端電極の遠位端に取り付けられた遠位端
非外傷性先端電極の遠位端に取り付けられた遠位端pref
シャフトは、生理食塩水フラッシュ用の管腔を有することが好ましい。
シャフトは、信号ワイヤを絶縁するための管腔を有することが好ましい。
シャフトは、遠位セクションの様々な位置で直径の周りに90°間隔でサイドホールポートを有することが好ましい。
【0202】
サイドホールポートは、信号ワイヤを内側から外側に通過させることができる。
ハンドルに取り付けられた近位端
代替設計-シャフトは、1つ以上の電気(電源/信号)ワイヤ210(単一ワイヤセグメント上の電極/熱電対に接続されている)を有することができる。
その長さに沿って複数の電極を含む。
サイドホールポートにより、生理食塩水フラッシュを制御シャフト管腔118内に存在させることができる。
セグメント内のホール-電極の下-ワイヤは、スルーホールを通り抜ける
円筒形の電極を、遠位先端から2~4mmのところに、2~3mm離して取り付ける。
第2管腔118-多目的(流体フラッシュおよび形状設定心棒)
第1管腔の内側で近位から遠位に走る。
生理食塩水送達および/または形状設定用のポートを有するハンドルの近位端に取り付けられる
心棒
遠位電極の近位にある制御シャフトに取り付けられている。
ハンドル上の制御部に取り付けられたシャフトの近位端
軟質かつフレキシブルでありながら、高圧流体の流れに耐えるように構築された設定
非外傷性電極先端
丸みのある構成で弾性的に付勢されている。
少なくとも1つの熱電対を含む。
例えば、電極に不可欠な熱電対
円筒形シャフト電極
円形構成で弾性的に付勢されている。
セグメント内のホール-電極の下-ワイヤは、スルーホールを通り抜ける
少なくとも1つの熱電対を含む。
例えば、電極に不可欠な熱電対
電極
構造
プラチナ、プラチナ/イリジウム
長さ>2mm
長さ<4mm
設定には、熱電対が含まれる。
銅ワイヤおよびコンスタンティンワイヤ
電極の内側部分に溶接される。
代替設計-電極は、フィン、他のヒートシンクを有することができる。
ハンドル
カテーテル本体の近位端の上
レバー(単一)-先端偏向のための2つの引張りワイヤに接続される
非対称ステアリング係合のための第1の滑りノブ
第1制御シャフトに取り付ける
第2制御シャフトに取り付ける
設定-エネルギー活性化制御を含む
代替-単一制御シャフト
非外傷性電極先端の遠位端または近位端のいずれかに取り付けられる。
【0203】
代替の実施形態によれば、本発明は、対象の様々な標的組織アブレーションを実行するためのカテーテル1またはアブレーションアセンブリ100を提供する。代替の実施形態によれば、カテーテルは、近位端15および遠位端16を有する細長いシャフト13、好ましくは、それらの間に少なくとも部分的に延在する管腔または内腔118を備える。カテーテルは、好ましくは、心臓内手技を実行するために使用されるタイプのものであり、典型的には、患者の脚部の大腿骨静脈から、または患者の首の血管から導入される。カテーテルは、経中隔鞘などの輸送管を通して導入できることが好ましく、また、カテーテルの遠位端が心腔内にある場合など、遠位部分17の位置決めを可能にする操舵可能な先端を有することが好ましい。カテーテルは、シャフトの遠位端に配置されたアブレーション要素23または先端アブレーション要素23(先端電極128)、ならびに遠位端の近位にあるシャフトの外面の上または内部に配置されたアブレーション要素22またはシャフトアブレーション要素22(管電極またはシャフト電極127)を含む。先端電極128は、シャフトの遠位端に固定して取り付けられてもよく、または前進可能および/または拡張可能なキャリアアセンブリ上に取り付けられてもよい。このキャリアアセンブリは、同軸方向に配設され、かつシャフトの管腔内にスライド可能に受容される制御シャフトに取り付けられてもよい。キャリアアセンブリは、心臓組織、典型的には、心房壁組織または他の心臓内組織に対して1つ以上のアブレーション要素を係合するなど、カテーテル1のハンドル103上の1つ以上の制御部を作動させることによって展開可能である。シャフトは、カテーテルのハンドル上の制御部に、または異なる形状心棒26がカテーテル遠位部形状を変化させるように配置することができる中央管腔を介して、動作可能に接続される手段などの偏向手段を含むことができる。偏向手段は、2つの対称幾何形状、2つの非対称幾何形状、またはこれらの組み合わせを伴う偏向など、シャフトの遠位部分を1つ以上の方向に偏向させることができる。非対称性は、異なる曲率半径、異なる曲率長、平面性の違い、他の異なる2D形状、他の異なる3D形状などによって引き起こされ得る。
【0204】
特に、代替の実施形態によれば、本発明は、強烈なパルス状電界(PEF)が細胞膜の易透化を引き起こすときに生じ、細胞の恒常性破壊および細胞死につながる、高周波(RF)および/または不可逆的エレクトロポレーション(IRE)などの電気エネルギーを供給する複数の電極を有するアブレーションカテーテルを提供する。単極(単極)、双極、または組み合わされた単極-双方式、ならびに発作性心房細動、慢性心房細動、心房粗動、上室性頻脈、心房頻脈、心室頻脈、心室細動などの病状を治療するための方法での高周波(RF)エネルギーは、これらの装置を用いて使用される。
【0205】
心臓の正常な機能は、適切な電気インパルス生成および伝達に依存する。特定の心臓疾患(例えば、心房細動)では、適切な電気的生成および伝達が乱されるか、そうでなければ異常である。不適切なインパルスの生成および伝達が望ましくない状態を引き起こすのを防ぐために、本発明のアブレーションカテーテルおよびRFジェネレータを採用することができる。
【0206】
心不整脈を治療する現在の1つの方法は、カテーテルアブレーション療法を用いるものである。医師は、カテーテルを使用して、身体の内部領域にアクセスする。電極アレイ付き、または他のアブレーション装置の付いたカテーテルを使用して、心臓組織内の電気経路を途絶させる病変を作り出す。心不整脈の治療では、不規則な電気インパルスを放出または伝導する心房ロータなどの異常な導電性経路を有する心臓組織の特定領域が、最初に局所化される。ユーザ(例えば、医師)は、主静脈または主動脈を通して、カテーテルを、治療される心臓の内部領域内に向かわせる。次に、アブレーションする要素(または複数の要素)が、アブレーションされ得る標的心臓組織の近くに配置される。医師は、患者の外部にあるソースによって供給されるエネルギーを方向付けて、1つ以上のアブレーション要素から、近傍組織をアブレーションして病変を形成する。一般に、カテーテルアブレーション療法のゴールは、心臓組織内の電気経路を途絶してその放出を停止し、かつ/または不規則な電気インパルスの伝播を防ぎ、それによって、疾患の焦点を治療することである。心房細動AFの治療の場合、現在利用可能な方法および装置は、限られた成功しか示しておらず、かつ/または使用するには非常に困難であるか、そうでなければ非実用的な装置を使用している。
【0207】
本発明のアブレーションシステムは、適切なサイズおよび形状の病変の生成を可能にして、無秩序な電気伝導(例えば、AF)を含む病状を治療する。本発明のアブレーションシステムはまた、使いやすさ、および患者への危険性を制限すること(非標的組織への損傷を最小限に抑えながら、有効な病変を作り出すことなど)、ならびに手技時間を大幅に短縮することに関しても実用的である。本発明は、例えば、組織へのエネルギーの送達、または他の手段によって、心室の心内膜の表面などの組織内に線形病変を作り出すように構成された1つ以上の先端アブレーション要素および1つ以上のシャフトアブレーション要素を配置して、この必要性に対処する。本発明の電極は、冷却特性を改善するために、突出フィンまたは他の熱放散表面を含み得る。本発明のカテーテルシャフトの遠位部分は、異なる曲率半径または他の幾何形状の違いを有する非対称幾何形状など、2つ以上の対称または非対称幾何形状において偏向し得る。本発明のアブレーションカテーテルおよびRFジェネレータは、臨床医が現行のAFアブレーション手技よりもはるかに短時間の手技でAFを有する患者を治療することを可能にする。本発明のアブレーションカテーテルおよびRFジェネレータによって作り出された病変は、患者の食道または横隔神経などの非標的組織への損傷を最小限に抑えながら、回帰性不整脈を防ぐために、心臓内の不適切な電気インパルスの伝播を阻止するのに好適である。
【0208】
各図を参照すると、組織を選択的にアブレーションするためのエネルギー送達システムの一実施形態、またはアブレーション機器もしくはアセンブリ100が例示されている。一態様では、このシステムは、少なくとも1つのエネルギー送達装置、またはアブレーションカテーテル1、例えば、以下に限定されないが、単極プローブ101、および少なくとも1つのエネルギー供給源もしくは電源、または単一電源4を備えることができる。一態様では、プローブの少なくとも一部は、患者に挿入するように構成することができる。一態様では、少なくとも1つのエネルギー源、または単一電源4は、少なくとも非熱エネルギー源6および熱エネルギー源7をさらに含むことができる。一態様では、このシステムは、プローブを、少なくとも1つのエネルギー源8の1つの所望のエネルギー源に結合させるための機構、またはプローブコネクタを備えることができる。一態様では、単極プローブが本明細書に記載されているが、当業者は、本明細書に記載されているシステムを用いて使用されるエネルギー送達装置が異なるタイプのエネルギー送達装置、例えば、以下に限定されないが、双極プローブ102とすることができることを認識するであろう。一態様では、プローブは、単極電極113、双極電極114、ならびにシャフト電極127、心棒電極132、および先端電極128などの電極アレイ111からなる群から選択することができる。
【0209】
これにより、所与の医療手技に最適なエネルギー送達装置の利用が可能になり得る。一態様では、単極プローブ101は、ハンドル103、近位端または電極近位端104を有する電極、および遠位端または電極遠位端105、ならびにプローブの少なくとも1つのコネクタを含むことができる。一態様では、電極は、プローブの遠位端に内部で位置決めされている少なくとも1つの遠位電極106、および心腔内に位置決めされているプローブの本体上の円形電極107位置を含むことができる。一態様では、先端は、丸みのある円錐型形状とすることができ、心臓壁に沿ってスライドすることが可能であり得、当該プローブは、そのスライドが心臓壁運動に適合するのを可能にするように設計される。
【0210】
一態様では、上述したように、少なくとも1つの単極プローブが、システムとともに使用することができる。別の態様では、例示されてはいないが、上述したように、少なくとも2つの単極電極113が、システムとともに使用することができる。1つの例示的な実施形態では、2つ以上の電極がシステム内で使用される場合、プローブは、平行構成または螺旋構成などの様々な構成および形状で使用され得ることが想定されるが、これらに限定されない。一態様では、2つの電極が使用される場合、遠位電極が1個であり得、本体電極の各々が、アブレーションの長さ要件に基づいて選択され得ることが想定される。別の例示的な態様では、電極は、遠位先端が本体電極と比較して長さをずらして配置され得るように位置決めすることができる。1つの例示的な実施形態では、少なくとも2つの電極がシステム内で使用される場合、その少なくとも2つの電極は、心腔内に挿入されたカテーテル本体上に搭載されている間、約2~5mm離間され得、最大4000ボルトの電圧を供給することができる。さらに別の例示的な実施形態では、少なくとも2つの電極は、カテーテル本体上の代替電極を選択している、約6mm以上離間することができ、最大約5000ボルトの電圧を有することができる。1つの例示的な実施形態では、少なくとも2つの電極は、それらが標的組織内に挿入されている間、約4mm離間されるように互いに離間され得、最大約4000ボルトを提供することができる。
【0211】
一態様では、単極プローブの少なくとも1つの電極は、エネルギー源に電気的に結合され、そのエネルギー源によってエネルギー供給されるように構成することができる。さらに、図には示されていないが、当業者は、少なくとも1つの電極と併せて少なくとも1つの接地パッド108を使用して、電気回路109を完成することができることを認識するであろう。単一電極構成が本明細書に記載されているが、他の様々な針110および/または電極アレイ形成が、本明細書に記載されている実施形態のいずれにも使用することができることが想定される。本明細書のアレイは、複数のプローブ111の整然とした配置を指す。一態様では、このアレイは、様々な形状、構成、または組み合わせで配列された複数または一連の単極および/または双極プローブとすることができ、その結果、組織の標的領域の複数の形状およびサイズのアブレーションを可能にする。様々なアレイパターンにより、複数の選択的に活性可能な電極パターン112を可能にすることによって、治療中に電極アレイを再配置する必要性を低減することができる。一態様では、電極は、正方形、楕円形、長方形、円形、または他の形状などの異なるサイズおよび形状のものとすることができるが、これらに限定されない。一態様では、本明細書に記載されている電極は、当技術分野で既知の様々な材料で作製することができる。
【0212】
一態様では、本明細書に記載されている電極は、様々な長さまで露出することができる。一態様では、電極は、組織に挿入されている間、最大ほぼ20~25mmの露光長を有することができ、係る長さは、少なくとも2つの電極がカテーテル本体および遠位先端上で最大ほぼ2~5mm離間している場合のように、直線長かまたは円形長のどちらかであり得る。別の例示的な態様では、電極は、少なくとも2つの電極がほぼ2~5mm離間している場合など、最大ほぼ2~4mmの露出電極長を有することができる。さらに別の態様では、電極は、様々な距離で互いに離間させることができる。一態様では、電極は、約0.5cm~約1cmの距離で離間することができる。別の例示的な実施形態では、電極は、約1cm~約5cmの距離で離間することができる。さらに別の実施形態では、電極は、約2cmと約3cmとの間の距離で離間することができる。1つの例示的な態様では、電極表面積は、変化する場合がある。1つの例示的な実施形態では、電極表面積は、約0.05cm2~約5cm2で変化する場合がある。さらに別の例示的な実施形態では、電極は、約1cm2~約2cm2の表面積を有する場合がある。
【0213】
一態様では、このシステムは、少なくとも1つのプローブに隣接する組織の少なくとも一部をアブレーションするための所望のエネルギー源に、選択的にエネルギー供給するための手段11、12を備えることができる。一態様では、少なくとも1つのエネルギー源または単一電源4の非熱エネルギー源6は、選択的にエネルギー供給され、非熱エネルギーを所望の組織領域の少なくとも一部に印加して、所望の組織領域45の少なくとも一部をアブレーションすることができる。したがって、一態様では、エネルギー源は、不可逆的エレクトロポレーション(IRE)エネルギーなどの非熱エネルギーを標的組織に送達するように構成することができるが、これに限定されない。1つの例示的な実施形態では、熱エネルギー源は、RFエネルギー源とすることができる。一態様では、図には示していないが、システムの使用中に、少なくとも1つの電極/プローブは、非熱エネルギー源に選択的に結合することができ、非熱エネルギー源は、選択的にエネルギー供給され、非熱エネルギー源から所望の組織領域の少なくとも一部に非熱エネルギーを印加して、所望の組織領域の少なくとも一部をアブレーションすることができる。1つの例示的な態様では、少なくとも1つのエネルギー源は、少なくとも1つの電極/プローブへの選択的結合のために構成されている少なくとも1つのコネクタ8を有することができる。一態様では、エネルギー源は、正極コネクタ9および負極コネクタ10を有することができる。より具体的には、電極/プローブの少なくとも1つのコネクタは、正極コネクタおよび負極コネクタのうちの少なくとも1つを介して、エネルギー源に接続することができる。
【0214】
1つの例示的な実施形態では、電源またはエネルギー源は、最大1000ワットのRF電力を供給することができるArgaモデル100の電気外科用ジェネレータとすることができる。当業者は、種々のジェネレータモデルが本明細書に記載のシステムとともに使用することができることを認識するであろう。一態様では、このジェネレータは、バッテリー5によって電力供給することができる。一態様では、ジェネレータは、約110ボルトまたは約240ボルトを生成することができる標準的な壁コンセントに接続することができる。一態様では、電源は、電圧に応じて、手動で調整することが可能であり得る。1つの例示的な実施形態では、ジェネレータは、約100ボルトから約4000ボルトまでの最小電圧を生成することが可能であり得る。一態様では、本明細書に記載されている電源コンセント、ジェネレータ、およびバッテリー源のうちの少なくとも1つを使用して、
治療中に電圧を標的組織に供給することができる。さらに別の例示的な実施形態では、組織の標的領域のIREアブレーションを達成するために、電源またはジェネレータを使用して、IREエネルギーを標的組織に送達することができ、その標的組織には、到達するのに多少困難であり得る標的組織が含まれる。一態様では、IREジェネレータの例示的な実施形態では、2~10個の正極コネクタおよび負極コネクタを任意の場所に含むことができるが、当業者は、正極コネクタおよび負極コネクタ、ならびに異なる実施形態のコネクタの他の数が使用され得、存在し得、最適なアブレーション構成の場合に必要となり得ることを理解するであろう。双極プローブ102が使用されるシステム。一態様では、双極プローブ102は、ハンドル103、近位端104および遠位端105を有する電極、ならびに少なくとも1つのプローブコネクタ9を含むことができる。一態様では、電極は、カテーテルの遠位端の内部に位置決めされ、アブレーション要素の最遠位の部分に位置決めされている少なくとも1つの電極を含むことができる。一態様では、電極は、カテーテルの最遠位の部分で位置決めされている第1の電極115と、遠位電極の近位に位置決めされている第2の電極116と、第1の電極および第2の電極の各々の少なくとも一部と第3の電極などとの間、ならびにそれらの電極に隣接して位置決めされ得る少なくとも1つのスペーサ117と、をさらに含むことができる。一態様では、第2の電極の遠位部分の少なくとも一部は、スペーサの少なくとも近位部分に当接することができ、スペーサの少なくとも遠位部分は、第1の電極の近位部分の少なくとも一部に当接することができる。一態様では、単極プローブと同様に、双極プローブは、熱エネルギー源8に結合することができる。システムの使用中、プローブは、エネルギー源に結合することができる。より詳細には、1つの例示的な態様では、また上述したように、プローブ8の少なくとも1つのコネクタは、正極コネクタ9および負極コネクタ10のうちの少なくとも1つを介してエネルギー源に接続することができる。
【0215】
電圧(DCもしくはAC、またはその両方の電圧の印加、ならびに平方センチメートル当たりの電圧を含む)、電流、パルス数209、パルス持続時間203、および組織に印加されたパルス間の滞留時間、または隣接するパルス205間のギャップ時間などの様々なパラメータに応じて、組織は、可逆的なエレクトロポレーション、不可逆的エレクトロポレーション、または熱損傷(一般的に、抵抗加熱と考えられる)を受ける可能性がある。非熱IREアブレーションは、死滅を引き起こす細胞破壊の主な方法がエレクトロポレーションを介して調整されるアブレーションを含む(加熱の影響、または加熱に対する応答などの要因ではない)。特定の実施形態では、前述のパラメータ(結果として得られる温度が生じる時間を含む)に応じて、細胞死は、非熱IREを介して、最大ほぼ46℃以上に調整することができる。特定の実施形態では、熱的な加熱からの細胞損傷は、ほぼ46℃を超えて引き起こされる。様々な実施形態では、結果として非熱IREをもたらすパラメータは、変更されて、熱的な加熱を介して細胞の死滅をもたらし得る。それらのパラメータはまた、非熱IRE効果を有するパラメータから、変更されたパラメータが非熱IREの効果も有する代替設定に変更することもできる。
【0216】
より詳細には、一態様では、様々な実施形態におけるパルス209およびパルス列204の総数は、所与の組織の場合の、所望の治療成果、および治療の有効性に基づいて変化させることができる。非熱IREエネルギーを標的組織に送達する間、組織を正常にアブレーションするように構成される電圧を生成することができる。一態様では、特定の実施形態は、約1マイクロ秒~約80,000ミリ秒のパルスを含むことができ、これに対して、他の実施形態は、約75マイクロ秒~約20,000ミリ秒のパルスを含むことができる。さらに別の態様では、標的組織47に印加されるアブレーションパルスは、約20マイクロ秒~100マイクロ秒とすることができる。一態様では、少なくとも1つのエネルギー源は、約100マイクロ秒~約100秒に少なくとも1つのエネルギーパルスを解放するように構成することができ、10マイクロ秒間隔で、調整可能であり得る。特定の実施形態では、本明細書に記載されている電極は、約100ボルト/センチメートル(V/cm)~約7,000V/cmの電圧を標的組織に供給することができる。他の例示的な実施形態では、電圧は、約200V/cm~約2000V/cm、ならびに約300V/cm~約1000V/cmとすることができる。他の例示的な実施形態は、約2,000V/cm~約20,000V/cmの電圧を使用することができる。1つの例示的な態様では、双極プローブ100は、最大約2700ボルトの電圧で使用することができる。
【0217】
一態様では、IREアブレーションにおいて使用され得るパルス209の数は、変更することができる。特定の例示的な実施形態では、パルス209の数は、約1パルス~約25パルスとすることができる。他の例示的な実施形態では、約1パルス~約25パルスの群が、各パルス群またはパルス列の間のギャップ時間に続いて連続的に印加され得る。1つの例示的な実施形態では、パルスの群の間のギャップ時間は、約0.05秒~約2秒とすることができる。一態様では、パルスは、プローブ、電極、および他の導電性材料などのエネルギー送達装置を使用して、標的組織に送達することができるが、これらに限定されない。一態様では、そのようなエネルギー送達装置は、経皮的、腹腔鏡下、開腹外科的手技などの手技で使用するのに好適な様々な長さのものとすることができるが、これらに限定されない。一態様では、その少なくとも1つのエネルギー源は、約5マイクロ秒~約10秒で少なくとも1つのエネルギーパルスを解放するように構成され得る。1つの例示的な態様では、本明細書に記載されている電圧は、双極電極114を使用して、5マイクロ秒の長さのパルスで組織の標的領域に印加することができる。一態様では、電圧は、約1マイクロ秒のパルスで、10個のパルス群またはパルス列に、約50ミリ秒のパルス間の時間間隔、および約0.5秒のパルス列間の時間の状態で、印加することができる。
【0218】
1つの例示的な態様では、少なくとも2つの単極電極113を使用して、標的組織をアブレーションすることができ、その結果、ほぼ20~25mmx5~10mmのアブレーションされた組織のゾーンが生成される。1つの例示的な実施形態では、2つの単一電極は、ほぼ30mmx25mmのアブレーション面積を含む他のアブレーション面積を含むように構成することができるが、これに限定されない。当業者は、アブレーションサイズおよび形状が電極、ならびに様々な電極タイプの配置によって有利に変化し得ることを理解するであろう。一態様では、治療中に、組織の標的領域の外側縁端部を取り囲む追加の領域もまた、アブレーションされる(不必要な、または罹患された組織のアブレーション)。この取り囲む組織の領域をアブレーションして、患者の安全、ならびに組織の標的領域の完全かつ適切なアブレーションを確実にすることができる。一態様では、この方法を使用する間、カテーテルのカテーテル電極先端128は、患者の組織を穿刺しないように設計される。当業者は、組織の標的領域が、以下に限定されないが、心臓組織、消化器、骨格、筋肉、神経、内分泌、循環器、生殖器、外皮、リンパ管、泌尿器の組織もしくは臓器、または選択的アブレーションが望まれる他の軟質の組織もしくは臓器、などの不要なまたは罹患された組織をアブレーションするために、アブレーションを使用することができる任意の臓器からの任意の組織であり得ることを認識するであろう。軟質の組織には、他の身体構造および/または臓器を取り囲み、支持し、または接続する任意の組織が含まれ得るが、これらに限定されない。例えば、軟質の組織には、筋肉、腱、靱帯、筋膜、関節包、および他の組織が含まれ得る。より具体的には、標的組織には、心臓、前立腺(癌性前立腺組織を含む)、腎臓(腎臓細胞、癌性組織を含む)、ならびに、乳房、肺、膵臓、子宮、および、とりわけ脳組織の各領域が含まれ得るが、これらに限定されない。
【0219】
一態様では、エネルギー源は、熱エネルギー源とすることができる。一態様では、非熱エネルギー源は、所望の期間の間、選択的にエネルギー供給することができる。より詳細には、その期間は、所定の期間とすることができる。さらに別の態様では、その期間は、複数の所定の期間とすることができる。一態様では、熱エネルギー源は、高周波(RF)、集束超音波、マイクロ波、レーザ、熱電気加熱、DCまたはAC電流を使用する電極付き従来加熱方法、および加熱流体の適用、ならびに寒冷療法(冷凍手術など)からなる群から選択される。RFエネルギーは、腫瘍アブレーションにおける効果的な使用について、当技術分野では既知であるが、任意の形態の温度調整された連続アブレーションが、当技術分野で既知である設定で使用することができることは明らかである。一態様では、エネルギー送達装置が標的臓器44内に挿入された後、組織43はアブレーションされ、エネルギー送達装置は、引き抜かれる。一態様では、熱エネルギー源7は、交流熱エネルギー源とすることができる。さらに別の態様では、熱エネルギー源7は、直流熱エネルギー源とすることができる。
【0220】
一態様では、電極は、標的領域の非熱アブレーションの地点から開始することができる。一態様では、熱アブレーションは、電極チェーン(カテーテル上の長手方向)の開始と同時に起動することができ、一実施形態では、この熱アブレーションを適用して異常な組織伝導を防止する。エネルギー送達装置または電極が引き抜かれたときに、熱エネルギーは、電極を介して標的組織に印加される可能性がある。一態様では、電極は、熱エネルギーまたは非熱エネルギーを用いて選択的にエネルギー供給されて、電極トラックに隣接し、かつアブレーションされる組織の境界に近接する組織をアブレーションする。
【0221】
一態様では、標的組織のIRE治療は、少なくとも1つの組織領域の熱アブレーションに続いて、心臓手技、腹腔鏡下手技、および開腹外科手技などの手技中に実行することができるが、これらに限定されない。一態様では、アブレーショントラックは、電極の再位置決めまたはドラッギング中に、アブレーションすることができる。一態様では、標的組織にIREエネルギーを送達した後、アブレーションされた組織の領域が残る。一態様では、アブレーションされた組織の領域は、標的組織領域および周辺組織領域を含む。1つの例示的な実施形態では、IREを使用して標的組織を治療した後、治療パラメータは、リセットされて、熱トラックアブレーションを生じさせることができる。一態様では、標的組織のIRE治療後、エネルギー送達装置または電極が再位置決めされる。一態様では、エネルギー送達装置のエネルギー送達の終了(および場合によっては再位置決め)時に、異なる領域/位置の組織をアブレーションすると、組織トラックが凝固し、出血を防ぐことができる。一態様では、RFエネルギーなどであるがこれに限定されない熱エネルギーは、アブレーションサイクル中、アブレーショントラックに印加することができる。別の態様では、トラックアブレーションゾーンが作り出されて、出血を止める。特に、心臓の左側でアブレーションを使用する可能性がある手技中では、血餅が形成されないように出血を防ぐことは重要である。
【0222】
一態様では、熱アブレーション手技中に使用されるジェネレータまたは単一電源4は、様々なアブレーション設定および能力を有するように構成することができる。1つの例示的な態様では、上述したArga1000ジェネレータは、RFエネルギー源として使用することができる。一態様では、RFエネルギー源を使用して、10~100ワットの電力を使用して組織をアブレーションすることができる。他の例示的な態様では、当業者は、必要に応じて、より少量またはより大量の電力が、様々な実施形態で使用されて、アブレーションを提供することができることを認識するであろう。ジェネレータを利用する、1つの例示的な実施形態では、RF電源は、アブレーションのために使用されることに加えて、AC電力を提供することができ、一方、IRE電源は、DC電力を提供するために使用することができる。
【0223】
一態様では、熱エネルギー源が使用される場合、それは、種々の技術をともに使用されて、組織アブレーションを引き起こすことができる。1つの例示的な態様では、追加の実施形態としては、高周波(RF)、集束超音波、マイクロ波、レーザ、熱電気加熱、DCまたはAC電流を使用する電極付き従来加熱方法、および加熱流体の適用、ならびに、以下に限定されないが、冷凍手術において使用されるなどの寒冷療法、のうちの1つ以上を使用して実行されるアブレーションが挙げられ得る。一態様では、熱エネルギーは、約35マイクロ秒~約10秒の範囲にあり得るパルスを介して、特定の実施形態において送達することができる。他の例示的な実施形態では、少なくとも1つのエネルギー源は、約35マイクロ秒~約1秒の範囲で熱エネルギーの少なくとも1つのパルスを解放または送達するように構成することができる。さらに別の例示的な実施形態では、少なくとも1つのエネルギー源は、約35マイクロ秒~約1000マイクロ秒の間に、少なくとも1つのエネルギーパルスを解放または送達することができる。さらに別の例示的な実施形態では、少なくとも1つのパルスは、約1マイクロ秒~約100マイクロ秒の範囲で送達することができる。
【0224】
1つの例示的な実施形態では、熱エネルギーは、それが温度の変動を生み出して治療に効果を与えるように印加することができる。一態様では、組織に供給された熱エネルギーは、標的組織を約46℃~約70℃に加熱して、細胞死を引き起こすことができる。一態様では、温度は、外部から供給された流体および/または血液を介して標的組織から生成される熱の除去の速度の正確な割合に応じて、この温度範囲よりも低いかまたは高くなり得るように調整することができる。一実施形態では、使用される温度は、約50℃~約100℃であるが、当業者は、約100℃を超える温度が組織の気化を引き起こす可能性があることを認識するであろう。Ellis L,Curley S,Tanabe K.Radiofrequency Ablation for Cancer;Current Indications,Techniques,and Outcomes,NY:Springer,2004.1つの例示的な実施形態では、熱エネルギーを使用して、ほぼ2~3mmの組織をアブレーションすることができる。一態様では、この組織の厚さは、標的組織の状態、使用される様々なパラメータ、および治療選択肢などの、これらに限定されない様々な要因に応じて、変化させることができる。
【0225】
一実施形態では、ユーザがIRE効果を引き起こすためのパラメータを設定するメカニズムは、抵抗加熱である熱加熱を通じて得られる熱的結果を引き起こすために変更される。特定の実施形態では、そのメカニズムは、リセットされ、その結果、DCエネルギーを印加して熱アブレーションを引き起こす。1つの例示的な実施形態では、アブレーションは、DC電流を使用して実行することができる。一態様では、DC電流は、標的組織を加熱するために使用することができる。一態様では、DC電流の少なくとも1つのパルスは、一方向に送達することができる。さらに別の態様では、DC電流の少なくとも1つのパルスは、電気回路の反対方向から供給することができる。一態様では、DC電流は、組織の温度が約42℃~約75℃になり得るように、印加することができる。一態様では、DC電流は、熱損傷が約42℃の低い温度で誘発されるように、印加することができる。さらに別の態様では、プローブ取り外しの速度が増加するにつれて、DC電流は、その温度が約42℃~約75℃になり得るように、標的組織に印加することができる。Davalos R,Mir L,Rubinsky B.Tissue Ablation with Irreversible Electroporation.Annals of Biomedical Engineering,Vol.33(2):223-231(2005).
【0226】
当業者は、様々な長さのDCパルスが印加されて、効果的なトラックアブレーションを引き起こすことができることを認識するであろう。さらなる他の実施形態では、ACパルスは、エネルギー送達装置が段階的に標的組織から取り外されるときに、印加することができる。要約すると、組織を選択的にアブレーションするための方法は、上述のジェネレータなどの少なくとも1つのエネルギー源を提供することを含む。一態様では、少なくとも1つのエネルギー源または単一電源4は、少なくとも1つのプローブ、または少なくとも1つのアブレーションカテーテル1を提供する、少なくとも非熱エネルギー源6および熱エネルギー源7を備え得、少なくとも1つのエネルギー源の所望のエネルギー源に、選択的に手動で動作可能に結合され、電極を介して、少なくとも1つの電極の少なくとも一部を、標的組織の所望の領域内に位置決めするように構成される。一態様では、熱エネルギー源への電極の選択的結合は、スイッチ40を作動させて、非熱エネルギー源7と熱エネルギー源8との間で動作可能に選択することを含む。次いで、少なくとも1つのプローブは、非熱エネルギー源に選択的に結合され、非熱エネルギー源は、選択的にエネルギー供給され、非熱エネルギー源からの非熱エネルギーを所望の領域の少なくとも一部に印加して、所望の領域の少なくとも一部をアブレーションし、少なくとも1つのプローブを熱エネルギー源に選択的に結合させ、所望の領域から少なくともプローブを引き抜き、熱エネルギー源に選択的にエネルギー供給し、少なくとも1つのプローブの引き抜きの少なくとも一部の間に熱エネルギーを印加して、プローブトラックに実質的に隣接する組織をアブレーションする。一態様では、少なくとも1つのプローブを熱エネルギー源に選択的に結合する前に、その少なくとも1つのプローブは、非熱エネルギー源から動作可能に分離される。
【0227】
一態様では、1つのパルスは、パルスのいずれよりも持続時間が長くなる可能性があるが、抵抗加熱を介して熱加熱を調整する。また、熱加熱は、エネルギーモードを変更することによって引き起こすことができ、その結果、パルス数は、より多くまたはより少なくなり、パルスの長さは異なり、パルス間の滞留時間もまた変更されて、アブレーションされる組織、およびシステムから取得されたBIOフィードバックに適合する。電圧ならびにパルスの一方または両方を変更して、どちらかまたは両方を増加または減少させて(パルス間の時間を変更するための選択肢を有することを含む)、トラックアブレーションの熱効果を引き起こすことも想定される。特定の実施形態では、IRE効果につながるパルスからの変化は、熱効果につながる単数パルスまたは複数パルスを使用して、両方の効果が標的領域内にある組織に対してIRE効果および熱効果を引き起こす。また、特定の実施形態では、パルスの印加の順番、および単数パルスまたは複数パルスが標的領域もしくは組織で、またはそれらの両方で切り替わることが、患者を最も効果的に治療する。また、高周波などの熱加熱法と併せて、単数パルスおよび複数パルスまたはパルスチェーンを使用することができ、その結果、非熱IRE効果、DC電流変化に起因する抵抗加熱からの効果、およびAC電流(RFなど)からの熱加熱効果が、患者の利益のために、標的組織または組織トラックにおける任意の順番で引き起こされ得る。例えば、僧帽弁峡部組織は、任意の順番で、IREもしくはRF(もしくは他のAC、ならびに抵抗加熱をもたらす他のDCパルス)あるいはこれらのうちの2つ以上を用いて治療されて、標的組織または組織をアブレーションし、出血を制御し、または血管もしくは細胞を凝固もしくはアブレーションすることができ、次いで、プローブが取り外されると、IREまたはRF(もしくは他のAC、ならびに抵抗加熱をもたらす他のDCパルス)パルスは、任意の順番で、必要に応じて、一緒にまたは独立して使用されて、出血を制御し、組織、血管、腫瘍細胞を凝固もしくはアブレーションし、またはその組織を取り囲む組織をアブレーションもしくは治療することができる。特定の実施形態では、治療間または治療方法間の変更は、エネルギー源を介して、本明細書に説明された1つ以上のパラメータを修正または変更するために機構または装置またはシステムを使用し得、電源は、結合された1つ以上のジェネレータを有し得、パラメータは、システムまたはジェネレータまたはエネルギー源の機構を使用して決定され得、その機構は、ユーザがプローブから直接変更するか、またはエネルギー源から直接変更することを可能にする制御構成要素を有し得る。
【0228】
参考文献
Mali B,Jarm T,Snoj M,Sersa G,Miklavcic D. Antitumor effectiveness of electrochemotherapy:A systematic review and meta-analysis.Eur J Surg Oncol.2013;39:4-16.
【0229】
Heller R,Heller LC.Gene Electrotransfer Clinical Trials.Adv Genet.2015;89:235-62.
【符号の説明】
【0230】
1 アブレーションカテーテル、またはエネルギー送達システムもしくはエネルギー送達装置、またはプローブもしくは多電極および多機能アブレーションカテーテル
3 組織を選択的にアブレーションするためのシステム
4 単一の電源またはエネルギー源またはエネルギー送達源またはジェネレータ
5 バッテリー式ジェネレータ
6 非熱エネルギー源
7 熱エネルギー源または交流熱エネルギー源または直流熱エネルギー源
8 プローブを、少なくとも1つのエネルギー源の1つの所望のエネルギー源に選択的に結合させるための手段、またはプローブを、1つの所望のエネルギー源もしくはプローブコネクタに結合するための機構
9 正極コネクタ
10 負極コネクタ
11 非熱エネルギー源に選択的にエネルギー供給するための手段
12 熱エネルギー源に選択的にエネルギー供給するための手段
13 細長いシャフト
14 細長いシャフトの近位部分
15 細長いシャフトの近位端
16 細長いシャフトの遠位端
17 細長いシャフトの遠位部分
18 細長いシャフトの遠位部分の近位端
19 細長いシャフトの遠位部分の遠位端
20 シャフトアブレーションアセンブリ、または遠位部分に固定して取り付けられた機能要素
21 遠位アブレーションアセンブリまたは先端アブレーション要素または先端または電極付き心棒
22 シャフトアブレーション要素または電極または単一/複数のアブレーション要素
23 先端アブレーション要素
24 遠位部分の偏向形状および幾何形状、または偏向幾何形状
25 ステアリングワイヤ(遠位部分を1つ以上の偏向方向に偏向するように構成される)
26 形状設定心棒または偏向アセンブリ(単一平面内で偏向を維持するため)
27 非対称継手(2つの細長いシャフト部分の間)
28 一体化部材
29 可変の編組、またはステアリングワイヤ
30 細長いシャフトの先端にある制御ポートまたはアパーチャ
31 単一のアブレーション要素またはアブレーション要素(RFおよび不可逆的エレクトロポレーションに好適)または電極
32 複数のアブレーション要素または電極
33 形状設定心棒キャリアアセンブリまたは形状設定心棒または偏向アセンブリまたは心棒
34 制御シャフト、または心棒の近位部分
35 シャフト外径
36 アブレーション電極/アブレーション要素の外径
37 熱電対
38 熱を放散させる手段(表面積を増加させるなど)
39 電極先端の組
40 非熱エネルギー源と熱エネルギー源との間で動作可能に選択するためのスイッチ
41 組織
42 アブレーションされる組織
43 心臓
44 臓器
45 アブレーション領域または所望の領域
100 アブレーションアセンブリまたは機器
101 単極プローブ、もしくは単極解決策を有するアブレーションカテーテル、または少なくとも1つの電極の単極配置を有するアブレーションカテーテル
102 双極プローブ、または双極配置の電極を有するアブレーションカテーテル
103 ハンドル
104 電極近位端
105 電極遠位端
106 遠位電極
107 円形電極
108 接地パッド
109 電気回路
110 針
111 電極アレイ、または複数のプローブの整然とした配置
112 複数の選択的に活性化可能な電極パターン
113 単極電極
114 双極電極
115 第1の電極、または最遠位部分の電極
116 第2の電極、または近位電極
117 スペーサ
118 内腔(第2の管腔-多目的(流体フラッシュおよび形状設定心棒))
119 心棒弾性体
120 カテーテル屈曲部分
121 心棒発熱体
122 心棒ロック機構
123 保持要素
124 ロック用台座
125 先端球
126 シャフトつなぎ部分
127 シャフト電極
128 電極先端/非外傷性先端
130 小さい電極
131 大きい電極
132 心棒電極
134 形状取り付け心棒の組
135 第1の形状設定心棒
136 第2の形状設定心棒
138 心棒近位部分
139 心棒遠位部分
140 心棒台座
141 内腔ネック部分
142 ワイヤ近位延在部
143 ワイヤ把持部分
144 ステアリング装置
145 ステアリング装置スルーホール
200 アブレーションカテーテルのキット、および心棒の組
201 パルス
202 パルス振幅
203 パルス持続時間
204 パルス列
205 隣接するパルス列間のギャップ時間
206 エネルギー供給期間
207 カテーテルの細長いシャフトのフレキシブルな本体=可撓体
208 身体の血管
209 パルス数
210 ワイヤ
300 アブレーションカテーテルのキット
400 単一制御ユニット
401 電源ユニット
402 電源モジュール
403 駆動回路ブロック
404 選択ブロック
405 フィルタリングブロック
406 電気的絶遠ブロック
407 マイクロプロセッサ
408 可変高電圧電源供給ブロック
409 プログラマブルロジックコントローラブロック
410 ビデオインターフェースブロック
411 ウォッチドッグブロック
412 音声インターフェースブロック
S 電気信号
Vcc 供給電圧信号
N 電極の絶遠された導電性部分
IRE 不可逆的エレクトロポレーション
RF 高周波
X-X 細長いシャフトの長手方向の主方向
P シャフト遠位部分の平面
ALFA 鋭角
410’ プッシュボタンブロック
114a 第1の電極
424 電極本体
114b 第2の点状電極
210a 第1のワイヤ
210b 第2のワイヤ
425 接地電極
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
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図10
図11
図12
図13
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図34a
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