(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】電池エンドポイントにおける突入電流を制限するためのシステム
(51)【国際特許分類】
H02J 1/00 20060101AFI20241115BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20241115BHJP
H02H 9/02 20060101ALI20241115BHJP
H03K 17/08 20060101ALI20241115BHJP
【FI】
H02J1/00 309R
H02J1/00 301D
H02J7/00 302A
H02H9/02 E
H03K17/08 C
(21)【出願番号】P 2022518915
(86)(22)【出願日】2020-09-18
(86)【国際出願番号】 US2020051387
(87)【国際公開番号】W WO2021061508
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2023-08-25
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513113895
【氏名又は名称】ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】LANDIS+GYR INNOVATIONS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161883
【氏名又は名称】北出 英敏
(74)【代理人】
【識別番号】100221556
【氏名又は名称】金田 隆章
(72)【発明者】
【氏名】ファブレガ,ダニエル イー
【審査官】佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-069624(JP,A)
【文献】特開平10-207580(JP,A)
【文献】特開2017-139900(JP,A)
【文献】特開平04-217815(JP,A)
【文献】特表2019-524043(JP,A)
【文献】特開2014-125280(JP,A)
【文献】特開2019-149872(JP,A)
【文献】米国特許第07715163(US,B2)
【文献】特開2009-195037(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 1/00
H02J 7/00
H02H 9/02
H03K 17/08
H02M 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
資源測定システムであって、
資源計測モジュールと、
前記資源計測モジュールに関連するデータパケットをヘッドエンドシステム又は他の資源測定システムに送信するように構成された送信機と、
前記送信機に電力を供給するように構成された電池と、
前記電池から前記電力を受け取り、前記送信機を制御するように構成されたコントローラと、
突入電流リミッタと、を備え、
前記突入電流リミッタは、
前記電池及び前記送信機と直列のソリッドステートスイッチと、
前記ソリッドステートスイッチのソースとゲートとの間に結合されたコンデンサと、
前記ソリッドステートスイッチの前記ゲートとグランドとの間に結合された抵抗器と、を備え、
前記ソリッドステートスイッチは、前記電池から前記ソリッドステートスイッチへの電力の印加時に、前記コンデンサ及び前記抵抗器の時定数
に応じて開状態から閉状態に徐々に移行するように構成され、
前記ソリッドステートスイッチの前記閉状態は、前記電池から前記送信機への前記電力の伝送を可能に
し、
前記ソリッドステートスイッチは、前記コントローラによって受け取られた前記電力の電圧を、前記コントローラのパワーオンリセット閾値電圧を上回るように維持するように構成される、
資源測定システム。
【請求項2】
前記ソリッドステートスイッチは、エンハンスメントモードp型金属酸化物半導体を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記突入電流リミッタは、
前記電池から前記ソリッドステートスイッチへの前記電力の印加を制御するように構成された第1のスイッチングデバイスと、
前記送信機によるタスクの完了時に前記コンデンサの放電経路を提供するように構成された第2のスイッチングデバイスと、を更に備え、
前記コントローラは、前記第1のスイッチングデバイス及び前記第2のスイッチングデバイスを制御するための制御信号を提供する、
請求項
1に記載のシステム。
【請求項4】
前記コンデンサを放電するために前記第2のスイッチングデバイスが閉じたとき、前記電池から前記ソリッドステートスイッチへの前記電力の印加を停止するために、前記第1のスイッチングデバイスは開くように前記コントローラによって制御される、請求項
3に記載のシステム。
【請求項5】
前記送信機によって完了される前記タスクは、データパケットを送信することを含む、請求項
3に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のスイッチングデバイスは、常開型の相補型金属酸化物半導体(CMOS)トランジスタを含み、前記第2のスイッチングデバイスは常閉型のCMOSトランジスタを含む、請求項
3に記載のシステム。
【請求項7】
前記電池は、二酸化マンガンリチウム電池を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記突入電流リミッタから前記電力を受け取り、前記送信機に供給される前記電力の電圧を所定の電圧値に制御するように構成されたスイッチング電源を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
(i)突入電流制限デバイスのソリッドステートスイッチ及び(ii)前記突入電流制限デバイスの抵抗器コンデンサ回路において入力電力源から入力電力を受け取るステップであって、前記突入電流制限デバイスが、前記突入電流制限デバイスから資源測定デバイスのトランシーバへの出力電力の伝送を防止するように構成された抵抗モードにある、ステップと、
前記入力電力の電圧を、前記資源測定デバイスの前記トランシーバを制御するマイクロプロセッサのパワーオンリセット電圧閾値を上回るように維持しながら、前記抵抗器コンデンサ回路の抵抗器コンデンサ時定数に応じて前記ソリッドステートスイッチを前記抵抗モードから導電モードに徐々に移行させるステップと、
前記トランシーバによるパケット送信の完了時に前記抵抗器コンデンサ回路のコンデンサを放電するために放電スイッチを閉じるステップと、
を含む方法。
【請求項10】
前記放電スイッチを閉じるステップに応じて、電池と前記ソリッドステートスイッチとの間に直列に配置された電池アプリケータスイッチを開くステップを更に含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記突入電流制限デバイスの前記抵抗器コンデンサ回路は、前記突入電流制限デバイスと前記トランシーバとの間に直列に配置されたスイッチモード電源の電流スパイクの予測タイミングに基づいて、前記抵抗器コンデンサ回路の抵抗器の抵抗を変更すること、又は前記抵抗器コンデンサ回路のコンデンサの容量を変更することによって調整される、請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
前記抵抗器コンデンサ時定数は、前記トランシーバによる前記パケット送信の際中に使用される通信プロトコルのタイミングに基づいて調整される、請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記放電スイッチを閉じるステップにおいて、前記ソリッドステートスイッチを前記導電モードから前記抵抗モードに移行させるステップを更に含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項14】
前記コンデンサは、後続のデータ送信サイクル中に前記ソリッドステートスイッチにおいて前記入力電力源から前記入力電力を受け取る前に完全に放電される、請求項
9に記載の方法。
【請求項15】
電池及びコントローラと直列のソリッドステートスイッチと、
前記ソリッドステートスイッチのソースとゲートとの間に結合されたコンデンサと、
前記ソリッドステートスイッチの前記ゲートとグランドとの間に結合された抵抗器であって、前記ソリッドステートスイッチが、前記電池から前記ソリッドステートスイッチへの電池電力の印加に基づいて、前記コンデンサ及び前記抵抗器の時定数に応じて開状態から閉状態に徐々に移行する、抵抗器と、
前記電池から前記ソリッドステートスイッチへの電池電力の前記印加を制御するように構成された第1のスイッチングデバイスと、
前記コントローラによるタスクの完了時に前記コンデンサの放電経路を提供するように構成された第2のスイッチングデバイスと、
資源計測モジュールと、
を備
え、
前記コントローラは、前記資源計測モジュールの構成要素を制御するように構成され、前記コントローラは、パワーオンリセット電圧閾値を含み、
前記電池は、前記コントローラに電力を供給するように構成され、
前記電池から前記ソリッドステートスイッチへの前記電力の電圧は、前記ソリッドステートスイッチが前記開状態から前記閉状態に移行する間、前記パワーオンリセット電圧閾値を上回るように維持される、
システム。
【請求項16】
前記コントローラによる前記タスクは、データパケットを送信するように送信機を制御することを含む、請求項
15に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1のスイッチングデバイスは、前記第2のスイッチングデバイスが前記コンデンサを放電するために閉じたとき、前記コントローラによって開くように制御される、請求項
15に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の分野は、電気システムの突入電流保護に関する。より具体的には、本開示は、電池エンドポイントに関連する負荷への電力の印加を制御するために使用される突入電流制限システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電池エンドポイントは、資源測定において使用されることがある。例えば、電池エンドポイントは、メータが他のメータ及びユーティリティと通信するための通信機能を提供することができる。電池エンドポイントに関連する電池の寿命が延びるにつれて、電池の電圧出力は低下し得る。電池寿命が終わりに近づくと、電池からの通信送信により、電池の電圧出力は、電池エンドポイントのパワーオンリセット(POR)電圧閾値を下回ることがある。いくつかの例では、電圧閾値を下回ることは、電池エンドポイントの散発的マイクロプロセッサリセットにつながる。
【0003】
古い電池を含む電池エンドポイントの潜在的な散発的リセットを防止するために、電池エンドポイントの使用可能な電池電圧閾値が増加される。電池エンドポイントの電池の電圧が電池寿命の終わりに急激に低下し得る例では、電池エンドポイントの使用可能な電池閾値を増加させることが、電池の利用可能寿命の減少につながり得る。したがって、電池エンドポイントに電力供給する電池は、電池の使用可能寿命が実際に使い果たされる前に、増加した使用可能な電池電圧閾値を下回る出力電圧を提供し得る。
【発明の概要】
【0004】
電池エンドポイントにおける突入電流を制限するためのシステムが提供される。本開示の様々な態様によれば、システムは、資源計測モジュールと、資源計測モジュールに関連するデータパケットをヘッドエンドシステム又は他の資源測定システムに送信する送信機とを含んでもよい。システムはまた、送信機に電力を供給する電池と、突入電流リミッタとを含む。突入電流リミッタは、電池及び送信機と直列のソリッドステートスイッチと、ソリッドステートスイッチのソースとゲートとの間に結合されたコンデンサとを含む。さらに、突入電流リミッタは、ソリッドステートスイッチのゲートとグランドとの間に結合された抵抗器を含む。ソリッドステートスイッチは、電池からソリッドステートスイッチへの電池電力の印加に基づいて、コンデンサ及び抵抗器の時定数に応じて開状態から閉状態に徐々に移行することができ、ソリッドステートスイッチの閉状態は、電池から送信機への電力の伝送を可能にする。
【0005】
別の例では、方法は、突入電流制限デバイスのソリッドステートスイッチ及び突入電流制限デバイスの抵抗器コンデンサ回路において入力電力源から入力電力を受け取ることを含む。突入電流制限デバイスは、突入電流制限デバイスから資源測定デバイスのトランシーバへの出力電力の伝送を防止する抵抗モードにある。本方法はまた、入力電力の電圧を、資源測定デバイスのトランシーバを制御するマイクロプロセッサのパワーオンリセット電圧閾値を上回って維持しながら、抵抗器コンデンサ回路の抵抗器コンデンサ時定数に応じてソリッドステートスイッチを抵抗モードから導電モードに徐々に移行させることを含む。さらに、本方法は、トランシーバによるパケット送信の完了時に抵抗器コンデンサ回路のコンデンサを放電するために放電スイッチを閉じることを含む。
【0006】
別の例では、システムは、電池及びコントローラと直列のソリッドステートスイッチを含む。システムはまた、ソリッドステートスイッチのソースとゲートとの間に結合されたコンデンサと、ソリッドステートスイッチのゲートとグランドとの間に結合された抵抗器とを含む。ソリッドステートスイッチは、電池からソリッドステートスイッチへの電池電力の印加に基づいて、コンデンサ及び抵抗器の時定数に応じて開状態から閉状態に徐々に移行する。システムは、電池からソリッドステートスイッチへの電池電力の印加を制御する第1のスイッチングデバイスを更に含む。さらに、システムは、コントローラによるタスクの完了時にコンデンサの放電経路を提供する第2のスイッチングデバイスを含む。
【0007】
これらの例示的な態様及び特徴は、現在説明されている主題を限定又は定義するためではなく、本出願で説明される概念の理解を助ける例を提供するために言及される。現在説明されている主題の他の態様、利点、及び特徴は、本出願全体を検討した後に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
様々な実施形態の態様及び特徴は、添付の図面を参照して例を説明することによってより明らかになるであろう。
【0009】
【
図1】本開示の特定の実施形態による、スマートデバイスのネットワーク化されたシステム及びメッシュネットワークのブロック図である。
【
図2】本開示の特定の実施形態による、突入電流リミッタを含む電池エンドポイントノードの概略図である。
【
図3】本開示の特定の実施形態による、
図2の突入電流リミッタによって提供される制御された突入電流を示すグラフである。
【
図4】本開示の特定の実施形態による、複数の送信サイクルにわたって
図2の突入電流リミッタによって提供される制御された突入電流を示すグラフである。
【
図5】本開示の特定の実施形態による、
図2の電池エンドポイントノードの送信サイクル中に突入電流を制限するためのプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特定の例が本明細書で説明されるが、これらの例は単に例として提示されており、保護の範囲を限定するものではない。本明細書で説明される装置、方法、及びシステムは、様々な他の形態で具現化され得る。さらに、本明細書で説明される例示的な方法及びシステムの形態における様々な省略、置換、及び変更は、保護の範囲から逸脱することなく行われてもよい。
【0011】
本開示の特定の態様及び例は、電池エンドポイントに関連する負荷への電力の印加を制御するために使用される突入電流制限システム及び方法に関する。電池エンドポイントは、資源測定に関連するメッシュネットワークの構成要素であり得る。そのような例では、電池エンドポイントは、メッシュネットワークの追加の測定エンドポイント又はヘッドエンドシステムなど、メッシュネットワーク内の他のデバイスに、資源測定情報又は電池エンドポイントステータス情報を提供するために使用されてもよい。
【0012】
突入電流制限システムは、電池エンドポイントからのデータの送信サイクルの開始に関連する電流スパイクを防止するように動作されてもよい。一例として、突入電流制限システムが存在しないときに発生する電流スパイクは、電池エンドポイントのコントローラのパワーオンリセット電圧閾値を下回る電圧降下につながり得る。突入電流を制限すること(すなわち、突入電流スパイクを回避すること)によって、電池エンドポイントは、電圧がパワーオンリセット電圧閾値を下回ることに起因する潜在的な散発的リセットを回避し得る。
【0013】
説明された実施形態は、電池エンドポイントによる送信サイクルの開始中の電池エンドポイントの電池から電池エンドポイントのコントローラ及び通信システムへの電力出力を制御する突入電流制限システムを提供する。突入電流制限システムは、概して資源測定機能を提供する電池エンドポイントと共に使用するために説明されるが、決してそのように限定されない。むしろ、突入電流制限システムの実施形態は、任意のタイプの電気システムと共に、又はさもなければ要望通りに使用されてもよい。
【0014】
図1は、スマートデバイスのネットワーク化されたシステム100及びメッシュネットワーク101の一例を示すブロック図である。ネットワーク化されたシステム100及びメッシュネットワーク101は、スマートデバイス(例えば、通信技術を含む資源消費メータ、車両、家電製品など)がノード(すなわち、他のスマートデバイス)のネットワーク、インターネット、及び/又はイントラネットにわたって通信するためのネットワークインフラストラクチャを提供する。ネットワーク化されたシステム100は、ネットワーク104からデータストリームを受信する中央処理システムとして機能し得るヘッドエンドシステム102を含む。ネットワーク104は、インターネット、イントラネット、又は任意の他のデータ通信ネットワークであってもよい。メッシュネットワーク101は、ネットワーク104と他のノード108a及び108bとの間の通信経路を提供するルートノード106を含んでもよい。例えば、ルートノード106は、ノード108a及び108bからデータを収集し、収集されたデータをネットワーク104に送信し、最終的に、ネットワーク化されたシステム100のヘッドエンドシステム102に送信してもよい。ルートノード106は、パーソナルエリアネットワーク(PAN)コーディネータ、インターネットゲートウェイ、又はネットワーク104に接続することができる任意の他のデバイスであってもよい。さらに、ノード110は、ノード108aを介してルートノード106と通信してもよく、ノード112a及び112bは、ノード108bを介してルートノード106と通信してもよい。
【0015】
ルートノード106は、概して、ルートノード106の下のノードレイヤ(例えば、レイヤ1)に位置するノード108a及び108bとのデータリンクに起因して、親ノードと呼ばれることがある。例えば、ルートノード106は、ネットワーク104と直接的に通信するものとして示されている。図示のように、ノード108a及び108bも、ノード108a及び108bの下のノードレイヤ(例えば、レイヤ2)に位置するノード110ならびにノード112a及び112bそれぞれとのデータリンクにより、親ノードと呼ばれることがある。ノード108a、108b、110、112a、及び112bはすべて、ノードレイヤを通して、ルートノード106、ネットワーク104、及び最終的にヘッドエンドシステム102に情報を送信してもよい。
【0016】
ノード106、108a、108b、110、112a、及び112bの各々は、他のノード106、108a、108b、110、112a、及び112bのうちの少なくとも1つとリンクされる。ノード106、108a、108b、110、112a、及び112b間の通信を可能にするために、ノード106、108a、108b、110、112a、及び112b間に通信リンク114が作成されてもよい。例えば、ノード106、108a、108b、110、112a、及び112bの各々は、有線又は無線通信リンク114を使用して互いに通信してもよい。
【0017】
ノード110は、電池エンドポイント(BEP)又は別のタイプの低電力エンドポイントを表す。すなわち、ノード110の構成要素は、商用電源以外の電力源によって電力供給される(例えば、電池電力、太陽光電力、風力発電電力などによって電力供給される)。一例では、電池エンドポイントは、必ずしも商用電力源のアクセス可能な近接度内に位置するとは限らないガス又は水道測定デバイスにおいて使用される。電池エンドポイントはまた、電力測定デバイス又は任意の他の計測デバイスにおいて使用されてもよい。ノード110の構成要素に電力供給するために使用される電池116の寿命が限られていることにより、ノード110及びノード108aは、ノード110から周期パケット送信を受信するために通信方式を使用するリンク116を作成してもよい。このようにして、ノード110は、送信期間中にノード108aにデータを送信し、パケット送信間で「スリープ」又は「低電力」モードに入ることができる。そのような構成は、電池116の利用可能寿命を延ばす能力をノード110に提供する。
【0018】
一例では、電池116は、2から2.4Vの間の電圧を有する二酸化マンガンリチウム電池である。別の例では、電池116は、ノード110の通信構成要素に電力を供給することができる任意の他のタイプのリチウムイオン電池であってもよい。いくつかの例では、電池116は、太陽エネルギーデバイス、風力エネルギーデバイス、又は任意の他のタイプの再生可能エネルギー資源から生成されたエネルギーを貯蔵することができる充電式電池である。
【0019】
動作中、より少ない又はより多いノードがメッシュネットワーク101に含まれてもよく、また、より多いルートノード106がネットワーク化されたシステム100に含まれてもよい。さらに、
図1に示されているメッシュネットワーク101は、ルートノードレイヤ(すなわち、ルートノード106)と、レイヤ1(すなわち、ノード108a及び108b)と、レイヤ2(すなわち、ノード110、112a、及び112b)とを含むが、より少ない又はより多いノードレイヤも考えられる。さらに、複数のBEPノード110(又は他の非商用電源式ノード)が同じノード108aに通信可能に結合されてもよく、追加のBEPノード110(又は他の非商用電源式ノード)が他のノード108b、112a、及び112bに通信可能に結合されてもよい。その上、
図1は特定のネットワークトポロジ(例えば、DODAGツリートポロジ)を示しているが、他のネットワークトポロジ(例えば、リングトポロジ、メッシュトポロジ、スタートポロジなど)も可能である。
【0020】
図2は、突入電流リミッタ202を含む電池エンドポイントノード200の概略図である。電池エンドポイントノード200は、
図1に関して上記で説明されたノード110を表すことがある。図示のように、突入電流リミッタ202は、電池116から電力入力を受け取り、電流制限された電力出力をスイッチモード電源(SMPS)204に提供する。SMPS204は、SMPS204の電圧出力209においてマイクロコントローラ206及びトランシーバ208に供給される電力の電圧振幅を制御する。例えば、SMPS204は、マイクロコントローラ206及びトランシーバ208に供給される電力の電圧を3.4ボルトまで下げる又は上げることがある。SMPS204によって安定化される他の電圧値も考えられる。データ送信サイクルの開始時に、SMPS204及びバルクコンデンサ228は、かなりの量の突入電流(例えば、1~2アンペア)を引き込むことがある。動作中、バルク入力コンデンサ228は、SMPS204の出力電圧を上げる際に使用するための直接の電圧源をSMPS204に提供してもよい。
【0021】
マイクロコントローラ206は、トランシーバ208の動作を制御するために非一時的機械可読媒体に記憶された命令を実行することができる任意の処理デバイスであってもよい。一例では、マイクロコントローラ206及びトランシーバ208は、システムオンチップ(SoC)であってもよい。マイクロコントローラ206の例は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は任意の他の適切な処理デバイスを含む。さらに、マイクロコントローラ206は、単一の処理デバイスを含む任意の数の処理デバイスを含むことができる。非一時的機械可読媒体は、プロセッサにコンピュータ可読命令又は他のプログラムコードを提供することができる任意の電子、光、磁気、又は他のストレージデバイスを含むことができる。コンピュータ可読媒体の非限定的な例は、磁気ディスク、メモリチップ、ROM、RAM、ASIC、光ストレージ、磁気テープ若しくは他の磁気ストレージ、又は処理デバイスが命令を読み取ることができる任意の他の媒体を含む。命令は、例えば、C、C++、C#、Visual Basic、Java、Python、Perl、JavaScript、及びActionScriptを含む任意の適切なコンピュータプログラミング言語で書かれたコードからコンパイラ又はインタプリタによって生成されたプロセッサ固有命令を含んでもよい。1つ又は複数の例では、マイクロコントローラ206は、データ経路211にわたってトランシーバ208にデータパケット及び制御信号を提供する。
【0022】
1つ又は複数の例では、マイクロコントローラ206はまた、トランシーバ208に加えて電池エンドポイントノード200の他の構成要素の動作を制御するための命令を実行することができる。例えば、マイクロコントローラ206は、電池エンドポイントノード200の資源測定デバイスの計測モジュール210の動作を制御してもよい。例えば、マイクロコントローラ206は、計測モジュール210からの計測データの記憶、トランシーバ208による送信のためのデータ送信パケットへの計測データのパッケージング、又は計測モジュール210に関連する任意の他の動作を制御する動作を実行してもよい。一例では、トランシーバ208は、個々の送信機及び個々の受信機に置き換えられてもよい。別の例では、トランシーバ208は、送信機(すなわち、他のデバイスにデータを送信することのみができるデバイス)のみ、又は受信機(すなわち、他のデバイスからデータを受信することのみができるデバイス)のみに置き換えられてもよい。
【0023】
一例では、マイクロコントローラ206は、パワーオンリセット閾値電圧を含んでもよい。パワーオンリセット閾値は、マイクロコントローラ206に印加される電圧がパワーオンリセット閾値電圧を下回ったとき、マイクロコントローラ206をリセットさせる。SMPS204、マイクロコントローラ206、及びトランシーバ208がデータ送信サイクルを開始したとき、電池116によって供給される電力からの突入電流は、著しく大きいことがある(例えば、1~2アンペア程度)。送信サイクルを開始することは、SMPS204、マイクロコントローラ206、トランシーバ208、又はそれらの任意の組合せへの電池116からの電池電力の印加を含んでもよい。電池エンドポイントノード200が送信サイクルを開始したときに発生する高電流の結果として、マイクロコントローラ206において電圧サグが発生し得る。一例では、マイクロコントローラ206において発生する電圧サグにより、マイクロコントローラ206に印加される電圧がマイクロコントローラ206のパワーオンリセット電圧閾値を下回ることがある。電圧がマイクロコントローラ206のパワーオンリセット電圧閾値を下回ったとき、マイクロコントローラ206の散発的リセットが発生し得る。
【0024】
電圧がマイクロコントローラ206のパワーオンリセット電圧閾値を下回ることを回避するために、突入電流リミッタ202は、電池エンドポイント200が送信サイクルを開始するときに電池116から引き込まれる電流を制限する。一例では、突入電流リミッタ202は、スイッチングデバイス212及びスイッチングデバイス214を含む。マイクロコントローラ206からイネーブル信号216を受信すると、スイッチングデバイス212は、閉じて、電池116からの電力をスイッチングデバイス218に供給する。マイクロコントローラ206からの同じイネーブル信号216に基づいて、スイッチングデバイス214は、開いて、コンデンサ220の放電を防止する。スイッチングデバイス212及び214は、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)などのソリッドステートスイッチであってもよい。図示のように、スイッチングデバイス212は、常開型の相補型金属酸化物半導体(CMOS)スイッチであり、スイッチングデバイス214は、常閉型のCMOSスイッチである。常開型及び常閉型の構成により、スイッチングデバイス212又は214のうちの一方が開き、他方のスイッチングデバイス212又は214が閉じる。
【0025】
スイッチングデバイス212を閉状態に制御するためのイネーブル信号216がスイッチングデバイス212に提供されたとき、電池116からの電力がスイッチングデバイス218及びコンデンサ220に印加される。スイッチングデバイス218は、pチャネルエンハンスメント型MOSFETなどの常時オフ型のスイッチングデバイスであってもよい。常時オフ型のスイッチングデバイス218は、スイッチングデバイス218のソース222とゲート224との間の電圧差が閾値を超えたとき、完全オン状態に移行する。スイッチングデバイス218が完全オン状態にあるとき、スイッチングデバイス218の両端間の抵抗は最小であり、電池116からの電力はSMPS204に供給される。
【0026】
コンデンサ220が完全に放電される場合、コンデンサ220は、最初に、電池116からの電力がスイッチングデバイス218及びコンデンサ220に印加されたときにスイッチングデバイス218のソース222とゲート224との間の短絡回路として働く。コンデンサ220の両端間の電圧降下は、完全に放電されたコンデンサ220に電力が最初に印加されたとき、最小であるため、ソース222とゲート224との間の電圧差はゼロに近く、スイッチングデバイス218の両端間の抵抗は極めて高いままである(すなわち、スイッチングデバイス218は事実上、完全オフ状態のままである)。コンデンサ220が、抵抗器226の抵抗値及びコンデンサ220の容量値によって確立されるRC時定数を越えて充電すると、コンデンサ220の両端間の抵抗が増加する。コンデンサ220の両端間の抵抗のこの増加のために、ソース222とゲート224との間の電圧差が増加し、スイッチングデバイス218は完全オン状態に向かって徐々に移行する。すなわち、スイッチングデバイス218は、コンデンサ220が完全に充電されるまで、抵抗器226及びコンデンサ220のRC時定数に応じて時間可変チャネル抵抗として機能する。
【0027】
コンデンサ220の容量、抵抗器226の抵抗、又はその両方は、スイッチングデバイス218が完全オン状態に移行するのにかかる時間を制御するように調節されてもよい。例えば、送信サイクルの最初の0.5ms内にかなりの量の突入電流が発生する場合、コンデンサ220及び抵抗器226は、RC時定数が0.5msよりも大きくなるように選択されてもよい。一例では、コンデンサ220及び抵抗器226は、トランシーバ208の通信プロトコルに基づいて選択される。例えば、トランシーバ208がRFメッシュプロトコルを使用して送信することは、トランシーバ208がRFメッシュIPプロトコルを使用して送信することとはわずかに異なる送信サイクルタイミングを有し得る。
【0028】
スイッチングデバイス218の時間可変チャネル抵抗は、バルク入力コンデンサ228及びSMPS204における電流突入を防止し得る。オームの法則のために、高められた初期抵抗は、電池エンドポイントノード200が送信サイクルを開始するとき、スイッチングデバイス218の両端間の電流を制限する。したがって、電圧サグにつながる突入電流の増加が回避され、マイクロコントローラ206に供給される電圧は、マイクロコントローラ206のパワーオンリセット閾値電圧を上回ったままである。
【0029】
トランシーバ208が、データパケットを受信するか、又はデータパケットを、例えばネットワーク化されたシステム100内の他のノード又はデバイスに送信するプロセスを完了したとき、マイクロコントローラ206は、スイッチングデバイス212及び214からイネーブル信号216を除去する。イネーブル信号216を除去することによって、スイッチングデバイス212は開状態に移行し、スイッチングデバイス214は閉状態に移行する。スイッチングデバイス212及び214のこれらの移行は、SMPS204への電池116からの電力の印加を取り除き、コンデンサ220の放電プロセスを開始する。
【0030】
スイッチングデバイス214はグランドに結合されるため、スイッチングデバイス214を閉じることにより、コンデンサ220のための放電経路が提供される。一例では、送信サイクルは、トランシーバ208が20ms間動作し、5ms間オフに切り替わることを含んでもよい。この送信サイクルは、連続的に繰り返されてもよい。スイッチングデバイス218が、「オフ」又は「開」状態で後続の送信サイクルを開始するのに十分迅速にオフになることを保証するために、コンデンサ220は、極めて迅速に放電することが可能であるべきである。したがって、スイッチ214を通る経路は、コンデンサ220のための効率的な放電経路を提供するためにグランドに接続される。一例では、コンデンサ220の容量は、コンデンサ220が送信サイクルのスイッチオフ時間フレーム中に完全に放電することができるように選択される。例えば、トランシーバ208が20ms間動作し、5ms間オフに切り替わる送信サイクル中に、コンデンサ220は、後続の送信サイクルが開始したときにスイッチングデバイス218が完全オフ状態にあることを保証するために、5ms未満以内に完全に放電することができるように選択される。
【0031】
図3は、突入電流リミッタ202によって提供される制御された突入電流を示すグラフ300である。グラフ300は、時間(秒)を表す横軸302と、電流(アンペア)を表す第1の縦軸304と、電圧(ボルト)を表す第2の縦軸306とを含む。
図2の構成要素を参照すると、線308はSMPS204に流れる電流の指示を提供し、線310は電池116から出力される電圧の指示を提供し、線312はバルク入力コンデンサ228における電圧を表し、線314はSMPS204からマイクロコントローラ206及びトランシーバ208への出力電圧を表し、線316はスイッチングデバイス212及び214を制御するために提供されるイネーブル信号216を表す。
【0032】
図示のように、時刻318においてトランシーバ208の送信サイクルが開始され、線308によって示されている、SMPS204に流れる電流が徐々に上昇し始める。電流は徐々に上昇する(すなわち、突入電流スパイクがない)ため、線310によって示されている、電池116によって出力される電圧は、パワーオンリセット閾値電圧320を下回る初期電圧サグを含まない。図示のように、パワーオンリセット閾値電圧320は1.8Vであってもよい。マイクロコントローラ206の仕様に応じて、他のパワーオンリセット閾値電圧320も使用されてもよい。
【0033】
図4は、複数の送信サイクルに応じて突入電流リミッタ202によって提供される制御された突入電流を示すグラフ400である。グラフ400は、時間(秒)を表す横軸402と、電流(アンペア)を表す第1の縦軸404と、電圧(ボルト)を表す第2の縦軸406とを含む。
図2の構成要素を参照すると、線408はSMPS204に流れる電流の指示を提供し、線410は電池116から出力される電圧の指示を提供し、線412はバルク入力コンデンサ228における電圧を表し、線414はSMPS204からマイクロコントローラ206及びトランシーバ208への出力電圧を表し、線416はスイッチングデバイス212及び214を制御するために提供されるイネーブル信号216を表す。
【0034】
図示のように、時刻418においてトランシーバ208の送信サイクルが開始し、線408によって示されている、SMPS204に流れる電流が徐々に上昇し始める。電流は徐々に上昇する(すなわち、突入電流スパイクがない)ため、線410によって示されている、電池116によって出力される電圧は、パワーオンリセット閾値電圧320を下回る初期電圧サグを含まない。
【0035】
時刻420において、線416によって表されるイネーブル信号116は、送信機208によるデータパケット送信の完了時に0まで落ちる。したがって、線414によって表される、SMPS204からの出力電圧は、0Vまで徐々に低下し、線408によって表される、SMPS204に流れる電流は、0Aまで低下する。これは、スイッチングデバイス218が完全オフ状態に移行するために発生する。時刻422において、新しい送信サイクルが開始する。
【0036】
図5は、トランシーバ208の送信サイクル中に突入電流を制限するためのプロセス500のフローチャートである。ブロック502において、プロセス500は、マイクロコントローラ206によって、データ送信ウィンドウ若しくは受信ウィンドウ、又は保留中のデータ送信イベント若しくは受信イベントを検出することを含む。一例では、マイクロコントローラ206は、規則的な送信サイクルでトランシーバ208を制御してもよい。例えば、トランシーバ208は、20ms間データパケットを送信又は受信し、5ms間スリープし、送信及びスリープサイクルを繰り返すように、マイクロコントローラ206によって制御されてもよい。マイクロコントローラ206は、次のデータ送信ウィンドウ又は受信ウィンドウがいつ発生するかを検出してもよい。
【0037】
さらに、マイクロコントローラ206は、保留中の送信イベント又は受信イベント(例えば、トランシーバ208の標準的な送信及びスリープサイクル外でのトランシーバ208による送信又は受信の準備ができているデータパケット)を検出してもよい。そのようなデータパケットは、電池エンドポイントノード200が早急な対処又は保守を必要とすることを示す、電池エンドポイントノード200のステータスインジケータを含んでもよい。保留中の受信イベントは、トランシーバ208がトランシーバ208の標準的な送信及びスリープサイクル外でデータソースからデータパケットを受信するための事前スケジュールされたウェイク時間を含んでもよい。他のデータパケットも、トランシーバ208の標準的な送信及びスリープサイクル外で送信又は受信されてもよい。
【0038】
ブロック504において、送信ウィンドウ若しくは受信ウィンドウ又は保留中の送信イベント若しくは受信イベントを検出したことに応答して、プロセス500は、電力印加スイッチ(例えば、スイッチングデバイス212)を制御して閉位置にすることと、放電スイッチ(例えば、スイッチングデバイス214)を制御して開位置にすることとを含む。イネーブル信号216は、スイッチングデバイス212及び214の各々を閉じ又は開放する制御信号を提供してもよく、スイッチングデバイス212は、スイッチングデバイス214が開くのとほぼ同じ時に閉じてもよい。本明細書で使用される「ほぼ同じ時」という句は、互いの.05ms以内にアクションが発生することを示すことがある。さらに、電力印加スイッチを閉じることにより、電池116からコンデンサ220及びスイッチングデバイス218に電力が供給される。
【0039】
ブロック506において、プロセス500は、ソリッドステートスイッチ(例えば、スイッチングデバイス218)において入力電力源(例えば、電池116)から入力電力を受け取ることを含む。コンデンサ220が最初にスイッチングデバイス218のソース222とゲート224との間の短絡回路として動作することにより、ソース222とゲート224との間の電圧差はゼロである。ソース222とゲート224との間の電圧差がない場合、スイッチングデバイス218は完全抵抗モードのままである。
【0040】
ブロック508において、プロセス500は、スイッチングデバイス218が完全抵抗モードから導電モードに徐々に移行することを含む。例えば、抵抗器226及びコンデンサ220によって確立されたRC時定数に応じて、スイッチングデバイス218は、電池116からの入力電力がスイッチングデバイス218及びコンデンサ220に印加されたとき、完全オン状態に徐々に移行する。完全オン状態に徐々に移行することによって、SMPS204及びバルク入力コンデンサ228に起因する突入電流スパイクが回避される。このようにして、マイクロコントローラ206のパワーオンリセット電圧を下回る電圧サグも回避される。例えば、突入電流スパイクがSMPS204の始動から5msにあると予測される場合、RC時定数は、突入電流スパイクを回避するために6msに調整されてもよい。RC時定数の調整を容易にするために、抵抗器226は可変抵抗器(ポテンショメータなど)であってもよく、コンデンサ220は可変コンデンサであってもよく、又は抵抗器226及びコンデンサ220の両方が可変であってもよい。
【0041】
ブロック510において、プロセス500は、トランシーバ208によってデータパケット送信を実行することを含む。一例では、トランシーバ208は、計測モジュール210から受信された計測データのデータパケットを、ネットワーク化されたシステム100内の他のノード又はデバイスに送信する。トランシーバ208はまた、電池エンドポイントノード110に関連する任意の他の情報、又は他のノード若しくはヘッドエンドシステム102に関連する任意の他の情報を送信してもよい。
【0042】
ブロック512において、プロセス500は、電力印加スイッチ(例えば、スイッチングデバイス212)を制御して開位置にすることと、放電スイッチ(例えば、スイッチングデバイス214)を制御して閉位置にすることとを含む。スイッチングデバイス212を開位置に移行させることによって、電池216からの電力は、スイッチングデバイス218及びコンデンサ220から除去される。一例では、スイッチングデバイス212は常開型のトランジスタであり、スイッチングデバイス214は常閉型のトランジスタである。そのような例では、マイクロコントローラ206は、スイッチングデバイス212と214の両方において制御信号を印加又は除去することによって、個々の制御信号を用いてスイッチングデバイス212及び214を反対の状態に制御することができる。さらに、スイッチングデバイス214を閉じることによって、コンデンサ220は、後続の送信サイクルを待つためにスイッチングデバイス214の両端間で迅速に放電される。追加の例では、スイッチングデバイス214は存在しないことがあり、コンデンサ220は、(例えば、グランドに結合された抵抗器の両端間で)ある期間にわたってゆっくり放電されてもよい。
【0043】
本主題がその特定の態様に関して詳細に説明されたが、当業者は、上記の理解を達成すると、そのような態様の変更、変形、及び均等物を容易に生成し得ることが理解されよう。したがって、本開示は、限定ではなく例として提示されており、当業者に容易に明らかになるような本主題のそのような修正、変形、及び/又は追加を含むことを排除しないことを理解されたい。