(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】制御システムおよび制御方法
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20241115BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20241115BHJP
H04L 67/10 20220101ALI20241115BHJP
G06F 8/60 20180101ALI20241115BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04M11/00 301
H04L67/10
G06F8/60
(21)【出願番号】P 2023571107
(86)(22)【出願日】2023-07-07
(86)【国際出願番号】 JP2023025356
【審査請求日】2023-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】新井 隆司
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-124960(JP,A)
【文献】特開2010-097543(JP,A)
【文献】特開2021-135788(JP,A)
【文献】国際公開第2020/084837(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04M 11/00
H04L 67/10
G06F 8/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1機器と前記第1機器とは異なる第2機器とを制御する機器管理サーバと、
入力部を有する端末装置と、
前記第1機器の設定を示す設定情報を生成するアプリケーション個別サーバと、
前記第1機器に対する予め設定された第1操作を示す第1操作情報を生成するための第1アプリケーションの内容を示す第1アプリケーション情報を格納するアプリケーション格納サーバと、を備え、
前記アプリケーション格納サーバは、
前記端末装置から送信される、前記第1アプリケーション情報の送信を要求するアプリケーション要求情報を取得すると、前記アプリケーション要求情報に対応する前記第1アプリケーション情報を選出するアプリケーション選出部と、
選出された前記第1アプリケーション情報を前記端末装置へ送信するアプリケーション通知部と、を有し、
前記端末装置は、更に、
前記第2機器に対する予め設定された第2操作を示す第2操作情報を生成するための第2アプリケーションの内容を示す第2アプリケーション情報を予め保持し、
利用者が前記入力部に対して前記第1機器に対する前記第1操作を
複数回行
った場合、
前記第1操作が行われる毎に前記アプリケーション要求情報を前記アプリケーション格納サーバへ送信することにより、前記アプリケーション格納サーバから送信される前記第1アプリケーション情報を取得するアプリケーション取得部と、
取得された前記第1アプリケーション情報に対応する前記第1アプリケーションを実行することにより、前記第1機器に対する前記第1操作を示す第1操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信するとともに、利用者が前記入力部に対して前記第2機器に対する前記第2操作を行うと、前記第2アプリケーション情報に対応する前記第2アプリケーションを実行することにより、前記第2機器に対する前記第2操作を示す前記第2操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信する操作通知部と、を有し、
前記アプリケーション個別サーバは、
前記端末装置から送信される前記第1操作情報を取得すると、取得した前記第1操作情報に基づいて、前記第1機器の設定内容を示す第1設定情報を生成し、前記端末装置から送信される前記第2操作情報を取得すると、取得した前記第2操作情報に基づいて、前記第2機器の設定内容を示す第2設定情報を生成する設定情報生成部と、
前記第1設定情報または前記第2設定情報を前記機器管理サーバへ送信する設定情報通知部と、を有し、
前記機器管理サーバは、前記第1設定情報を取得すると、取得した前記第1設定情報に基づいて、前記第1機器を制御し、前記第2設定情報を取得すると、取得した前記第2設定情報に基づいて、前記第2機器を制御する機器制御部を有する、
制御システム。
【請求項2】
第1機器および第2機器を制御する機器管理サーバと、
入力部を有する端末装置と、
前記第1機器の設定を示す設定情報を生成するアプリケーション個別サーバと、
前記第1機器に対する予め設定された第1操作を示す第1操作情報を生成するための第1アプリケーションの内容を示す第1アプリケーション情報を格納するアプリケーション格納サーバと、を備え、
前記アプリケーション格納サーバは、
前記端末装置から送信される、前記第1アプリケーション情報の送信を要求するアプリケーション要求情報を取得すると、前記アプリケーション要求情報に対応する前記第1アプリケーション情報を選出するアプリケーション選出部と、
選出された前記第1アプリケーション情報を前記端末装置へ送信するアプリケーション通知部と、を有し、
前記端末装置は、更に、
前記第2機器に対する予め設定された第2操作を示す第2操作情報を生成するための第2アプリケーションの内容を示す第2アプリケーション情報を予め保持し、
利用者が前記入力部に対して前記第1機器に対する前記第1操作を行うと、前記アプリケーション要求情報を前記アプリケーション格納サーバへ送信することにより、前記アプリケーション格納サーバから送信される前記第1アプリケーション情報を取得するアプリケーション取得部と、
取得された前記第1アプリケーション情報に対応する前記第1アプリケーションを実行することにより、前記第1機器に対する前記第1操作を示す第1操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信するとともに、前記第2アプリケーション情報に対応する前記第2アプリケーションを実行することにより、前記第2機器に対する前記第2操作を示す第2操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信する操作通知部と、を有し、
前記アプリケーション個別サーバは、
前記端末装置から送信される前記第1操作情報を取得すると、取得した前記第1操作情報に基づいて、前記第1機器の設定内容を示す第1設定情報を生成するとともに、前記端末装置から送信される前記第2操作情報を取得すると、取得した前記第2操作情報に基づいて、前記第2機器の設定内容を示す第2設定情報を生成する設定情報生成部と、
前記第1設定情報と前記第2設定情報とを前記機器管理サーバへ送信する設定情報通知部と、を有し、
前記機器管理サーバは、前記第1設定情報を取得すると、取得した前記第1設定情報に基づいて、前記第1機器を制御する機器制御部を有し、
前記端末装置は、更に、
前記第1操作を行うためのアプリケーションの種別を示す第1アプリケーション種別情報と前記第1操作の操作対象となる機器の種別を示す機器種別情報との対応関係と、前記第2操作を行うためのアプリケーションの種別を示す第2アプリケーション種別情報と前記第2操作の操作対象となる機器の種別を示す機器種別情報との対応関係と、を示す連携情報を記憶する連携情報記憶部と、
前記連携情報に基づいて、利用者が前記入力部に対して行った操作対象を選択するための操作対象選択操作により選択された前記機器の前記機器種別情報に対応する第1アプリケーション種別情報または第2アプリケーション種別情報を特定するアプリケーション特定部を更に有する、
制御システム。
【請求項3】
前記端末装置は、
表示部と、
前記第1操作または前記第2操作の操作対象となる機器を選択するための予め設定されたベース操作画面画像を形成して前記表示部に表示させた状態で、前記入力部に対して前記第1機器を選択する操作がなされると、前記第1機器に対する前記第1操作を行うための第1機器操作画面画像を前記表示部に表示させ、前記ベース操作画面画像を形成して前記表示部に表示させた状態で、前記入力部に対して前記第2機器を選択する操作がなされると、前記第2機器に対する前記第2操作を行うための第2機器操作画面画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を有する、
請求項1または2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記機器管理サーバは、
前記第1機器および前記第2機器を識別する機器識別情報を含む機器情報を、前記第1機器および前記第2機器の利用者を識別する利用者識別情報に対応づけて記憶する機器情報記憶部と、
第1機器
の状態および前記第2機
器の状態を示す機器状態情報を、前記機器識別情報に対応づけて記憶する機器状態記憶部と、
前記機器情報記憶部が記憶する、前記端末装置の利用者の利用者識別情報に対応づけられた前記機器情報に含まれる前記機器識別情報を特定し、前記機器状態記憶部が記憶する、特定した前記機器識別情報に対応する前記機器状態情報を前記端末装置へ送信する機器状態通知部と、を更に有し、
前記表示制御部は、前記機器状態情報に基づいて、前記ベース操作画面画像を形成して前記表示部に表示させる、
請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記機器管理サーバは、利用者に対して前記第1機器または前記第2機器の操作を促すPUSH通知情報を前記端末装置へ送信するPUSH通知部を更に有し、
前記端末装置は、
前記PUSH通知情報を取得するPUSH通知取得部を有し、
前記表示制御部は、取得された前記PUSH通知情報に基づいて、予め設定されたPUSH通知画像を形成して前記表示部に表示させ、前記PUSH通知画像を前記表示部に表示させた状態で、前記入力部に対して前記PUSH通知画像を選択する操作がなされると、前記第1機器操作画面画像または前記第2機器操作画面画像を前記表示部に表示させる、
請求項3に記載の制御システム。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記PUSH通知情報に基づいて、前記PUSH通知情報が示す通知内容を含む前記第1機器操作画面画像または前記第2機器操作画面画像を形成する、
請求項5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記第2機器操作画面画像を前記表示部に表示させた状態で、前記入力部に対して前記第1機器を選択する操作がなされると、前記第1機器に対する前記第1操作を行うための前記第1機器操作画面画像を前記表示部に表示させる、
請求項3に記載の制御システム。
【請求項8】
入力部を有する端末装置は、第1機器とは異なる第2機器に対する予め設定された第2操作を示す第2操作情報を生成するための第2アプリケーションの内容を示す第2アプリケーション情報を予め保持し、
前記端末装置が、利用者が前記入力部に対して前記第1機器に対する予め設定された第1操作を
複数回行
った場合、
前記第1操作が行われる毎に、前記第1機器に対する前記第1操作の内容を示す第1操作情報を生成するための第1アプリケーションの内容を示す第1アプリケーション情報の送信を要求するアプリケーション要求情報を、前記第1アプリケーション情報を格納するアプリケーション格納サーバへ送信するステップと、
前記アプリケーション格納サーバが、前記端末装置から送信される前記アプリケーション要求情報を取得すると、前記アプリケーション要求情報に対応する前記第1アプリケーション情報を選出するステップと、
前記アプリケーション格納サーバが、選出された前記第1アプリケーション情報を前記端末装置へ送信するステップと、
前記端末装置が、前記アプリケーション格納サーバから送信される前記第1アプリケーション情報を取得するステップと、
前記端末装置が、前記第1アプリケーション情報に対応する前記第1アプリケーションを実行することにより、前記第1操作を示す前記第1操作情報を生成してアプリケーション個別サーバへ送信するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記端末装置から送信される前記第1操作情報を取得すると、取得した前記第1操作情報に基づいて、前記第1機器の設定内容を示す第1設定情報を生成するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記第1設定情報を、前記第1機器を制御する機器管理サーバへ送信するステップと、
前記機器管理サーバが、前記第1設定情報を取得すると、取得した前記第1設定情報に基づいて、前記第1機器を制御するステップと、
前記端末装置が、利用者が前記入力部に対して前記第2機器に対する前記第2操作を行うと、前記第2アプリケーション情報に対応する前記第2アプリケーションを実行することにより、前記第2機器に対する前記第2操作を示す前記第2操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記端末装置から送信される前記第2操作情報を取得すると、取得した前記第2操作情報に基づいて、前記第2機器の設定内容を示す第2設定情報を生成するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記第2設定情報を、前記第2機器を制御する機器管理サーバへ送信するステップと、
前記機器管理サーバが、前記第2設定情報を取得すると、取得した前記第2設定情報に基づいて、前記第2機器を制御するステップと、を含む、
制御方法。
【請求項9】
入力部を有する端末装置は、第2機器に対する予め設定された第2操作を示す第2操作情報を生成するための第2アプリケーションの内容を示す第2アプリケーション情報を予め保持し、
前記端末装置が、第1機器に対する予め設定された第1操作を行うためのアプリケーションの種別を示す第1アプリケーション種別情報と前記第1操作の操作対象となる機器の種別を示す機器種別情報との対応関係と、前記第2操作を行うためのアプリケーションの種別を示す第2アプリケーション種別情報と前記第2操作の操作対象となる機器の種別を示す機器種別情報との対応関係と、を示す連携情報を連携情報記憶部に記憶させるステップと、
前記端末装置が、利用者が前記入力部に対して前記第1機器に対する前記第1操作を行うと、前記連携情報に基づいて、利用者が前記入力部に対して行った操作対象を選択するための操作対象選択操作により選択された前記機器の前記機器種別情報に対応する前記第1アプリケーション種別情報を特定するステップと、
前記端末装置が、特定した前記第1アプリケーション種別情報に基づいて、前記第1機器に対する前記第1操作の内容を示す第1操作情報を生成するための第1アプリケーションの内容を示す第1アプリケーション情報の送信を要求するアプリケーション要求情報を、前記第1アプリケーション情報を格納するアプリケーション格納サーバへ送信するステップと、
前記アプリケーション格納サーバが、前記端末装置から送信される前記アプリケーション要求情報を取得すると、前記アプリケーション要求情報に対応する前記第1アプリケーション情報を選出するステップと、
前記アプリケーション格納サーバが、選出された前記第1アプリケーション情報を前記端末装置へ送信するステップと、
前記端末装置が、前記アプリケーション格納サーバから送信される前記第1アプリケーション情報を取得するステップと、
前記端末装置が、前記第1アプリケーション情報に対応する前記第1アプリケーションを実行することにより、前記第1操作を示す前記第1操作情報を生成してアプリケーション個別サーバへ送信するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記端末装置から送信される前記第1操作情報を取得すると、取得した前記第1操作情報に基づいて、前記第1機器の設定内容を示す第1設定情報を生成するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記第1設定情報を、前記第1機器を制御する機器管理サーバへ送信するステップと、
前記機器管理サーバが、前記第1設定情報を取得すると、取得した前記第1設定情報に基づいて、前記第1機器を制御するステップと、
前記端末装置が、利用者が前記入力部に対して前記第2機器に対する前記第2操作を行うと、前記連携情報に基づいて、利用者が前記入力部に対して行った操作対象を選択するための前記操作対象選択操作により選択された前記機器の機器種別情報に対応する前記第2アプリケーション種別情報を特定するステップと、
前記端末装置が、特定した前記第2アプリケーション種別情報が示す種別のアプリケーションに対応する前記第2操作を示す前記第2操作情報を生成するための前記第2アプリケーションを実行することにより、前記第2操作を示す前記第2操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記端末装置から送信される前記第2操作情報を取得すると、取得した前記第2操作情報に基づいて、前記第2機器の設定内容を示す第2設定情報を生成するステップと、
前記アプリケーション個別サーバが、前記第2設定情報を、前記第2機器を制御する機器管理サーバへ送信するステップと、
前記機器管理サーバが、前記第2設定情報を取得すると、取得した前記第2設定情報に基づいて、前記第2機器を制御するステップと、を含む、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御システムおよび制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも1つの管理対象機器を管理する管理装置と、管理装置を制御するための制御サーバと、を備える機器管理システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。この機器管理システムでは、管理装置が、ユーザが操作する携帯端末との間で無線接続を行い、無線接続を介した携帯端末からの指示に応じて、制御サーバとの間で通信を行うための通信設定を行うとともに、管理対象機器の動作状態を収集し、収集した管理対象機器の動作状態を含む管理情報を制御サーバに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されているような機器管理システムにおいて、管理対象機器を操作するためのアプリケーションを、管理対象機器の追加または変更に応じて、比較的簡単に追加または変更できるようにすることで、利用者の利便性を向上させることが要請されている。
【0005】
本開示は、上記事由に鑑みてなされたもので、利用者の利便性を高めることができる制御システムおよび制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示に係る制御システムは、
第1機器と前記第1機器とは異なる第2機器とを制御する機器管理サーバと、
入力部を有する端末装置と、
前記第1機器の設定を示す設定情報を生成するアプリケーション個別サーバと、
前記第1機器に対する予め設定された第1操作を示す第1操作情報を生成するための第1アプリケーションの内容を示す第1アプリケーション情報を格納するアプリケーション格納サーバと、を備え、
前記アプリケーション格納サーバは、
前記端末装置から送信される、前記第1アプリケーション情報の送信を要求するアプリケーション要求情報を取得すると、前記アプリケーション要求情報に対応する前記第1アプリケーション情報を選出するアプリケーション選出部と、
選出された前記第1アプリケーション情報を前記端末装置へ送信するアプリケーション通知部と、を有し、
前記端末装置は、更に、
前記第2機器に対する予め設定された第2操作を示す第2操作情報を生成するための第2アプリケーションの内容を示す第2アプリケーション情報を予め保持し、
利用者が前記入力部に対して前記第1機器に対する前記第1操作を複数回行った場合、前記第1操作が行われる毎に前記アプリケーション要求情報を前記アプリケーション格納サーバへ送信することにより、前記アプリケーション格納サーバから送信される前記第1アプリケーション情報を取得するアプリケーション取得部と、
取得された前記第1アプリケーション情報に対応する前記第1アプリケーションを実行することにより、前記第1機器に対する前記第1操作を示す第1操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信するとともに、利用者が前記入力部に対して前記第2機器に対する前記第2操作を行うと、前記第2アプリケーション情報に対応する前記第2アプリケーションを実行することにより、前記第2機器に対する前記第2操作を示す前記第2操作情報を生成して前記アプリケーション個別サーバへ送信する操作通知部と、を有し、
前記アプリケーション個別サーバは、
前記端末装置から送信される前記第1操作情報を取得すると、取得した前記第1操作情報に基づいて、前記第1機器の設定内容を示す第1設定情報を生成し、前記端末装置から送信される前記第2操作情報を取得すると、取得した前記第2操作情報に基づいて、前記第2機器の設定内容を示す第2設定情報を生成する設定情報生成部と、
前記第1設定情報または前記第2設定情報を前記機器管理サーバへ送信する設定情報通知部と、を有し、
前記機器管理サーバは、前記第1設定情報を取得すると、取得した前記第1設定情報に基づいて、前記第1機器を制御し、前記第2設定情報を取得すると、取得した前記第2設定情報に基づいて、前記第2機器を制御する機器制御部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、端末装置のアプリケーション取得部が、利用者が入力部に対して、アプリケーション格納サーバに格納されている第1機器に対する第1操作を行うと、第1アプリケーションの送信を要求するアプリケーション要求情報を生成してアプリケーション格納サーバへ送信する。一方、アプリケーション格納サーバでは、アプリケーション要求情報を取得すると、取得したアプリケーション要求情報に対応する第1アプリケーションを選出し、選出した第1アプリケーションを示す第1アプリケーション情報を端末装置へ送信する。これにより、アプリケーション格納サーバにおいて、第1機器の追加または変更に応じて、アプリケーション格納サーバに格納する第1アプリケーションを追加または変更するだけで、端末装置から、追加または変更された第1機器の操作が可能となる。従って、機器の追加または変更の際の第1アプリケーションの端末装置へインストールを行い易くなるので、その分、利用者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の実施の形態に係る制御システムの概略構成を示す図
【
図2】実施の形態に係る制御システムのハードウェア構成を示すブロック図
【
図3】実施の形態に係る制御システムの機能構成を示すブロック図
【
図4A】実施の形態に係る機器状態記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図4B】実施の形態に係る連携情報記憶部が記憶する情報の一例を示す図
【
図5】実施の形態に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【
図6】実施の形態に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【
図7】実施の形態に係る端末装置の表示部に表示されるベース操作画面画像の一例を示す図
【
図8】実施の形態に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【
図9】実施の形態に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【
図10】実施の形態に係る端末装置の表示部に表示される第1アプリケーション機器操作画面画像の一例を示す図
【
図11】実施の形態に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【
図12】実施の形態に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【
図13】実施の形態に係る端末装置の表示部に表示される第2アプリケーション機器操作画面画像の一例を示す図
【
図14】実施の形態に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【
図15】実施の形態に係る端末装置が実行する端末機器制御処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図16】実施の形態に係る端末装置が実行する端末機器制御処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図17】実施の形態に係る機器管理サーバが実行する共通クラウド制御処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図18】実施の形態に係る機器管理サーバが実行する共通クラウド制御処理の流れの一例を示すフローチャート
【
図19】変形例に係る制御システムの動作を示すシーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態に係る制御システムについて図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る制御システムは、第1機器を制御する機器制御サーバと、入力部を有する端末装置と、ウェブサーバと、を備える。ウェブサーバは、端末装置から送信される、利用者が入力部に対して行った第1機器に対する予め設定された第1操作を示す操作情報を取得すると、取得した操作情報に基づいて、第1機器の設定内容を示す第1設定情報を生成する第1設定情報生成部と、第1設定情報を機器制御サーバへ送信する第1設定情報通知部と、を有する。端末装置は、更に、利用者が入力部に対して第1機器に対する第1操作を行うと、第1操作を示す操作情報を生成してウェブサーバへ送信する操作通知部を有する。機器制御サーバは、ウェブサーバから送信される第1設定情報を取得すると、取得した第1設定情報に基づいて、第1機器を制御する機器制御部を有する。
【0010】
本実施の形態に係る制御システムは、
図1に示すように、建物内に設置された複数の機器3を制御する物理サーバ1と、端末装置2と、を備える。ここで、機器3は、建物内に構築された局所ネットワークNW2に接続されている。局所ネットワークNW2は、無線LAN(Local Area Network)または有線LANである。物理サーバ1および端末装置2は、インターネットのような広域ネットワークNW1に接続されている。そして、物理サーバ1と機器3とは、局所ネットワークNW2、ブロードバンドルータ(以下、「BBR」と称する。)4および広域ネットワークNW1を介して互いに通信する。また、物理サーバ1では、機器3を制御するための機器制御サーバVS1と、機器3の状態を管理するための機器管理サーバVS2と、機器3を操作するための第1アプリケーションを管理するウェブサーバVS3と、がそれぞれ仮想サーバとして実現されている。
【0011】
複数の機器3は、例えば空気調和機、照明器具、炊飯器等であり、いずれも局所ネットワークNW2を介してBBR4と通信するための通信インタフェースを備える。機器3は、それぞれ、予め設定された機器状態通知時期が到来する毎に、自機の動作状態を示す機器状態情報と、自機を識別する機器識別情報および自機の種別を示す機器種別情報と、を含む機器状態通知情報を生成して物理サーバ1へ送信する機能を有する。また、機器3は、それぞれ、機器制御サーバVS1から送信される制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて動作を開始する。そして、機器3は、制御情報に基づいて動作を開始した後、動作開始後の自機の状態を示す機器状態情報と、自機の機器識別情報および機器種別情報と、を含む機器状態通知情報を生成して機器制御サーバVS1へ送信する。
【0012】
物理サーバ1は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101と、主記憶部102と、補助記憶部103と、通信部106と、各部を接続するバス109と、を備える。CPU101は、例えばマルチコアプロセッサである。主記憶部102は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリであり、CPU101の作業領域として使用される。補助記憶部103は、不揮発性メモリを有し、ROM(Read Only Memory)、ストレージとして機能し、物理サーバ1を前述の機器制御サーバVS1、機器管理サーバVS2およびウェブサーバVS3それぞれの各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。通信部106は、広域ネットワークNW1およびBBR4を介して機器3と通信したり、広域ネットワークNW1を介して端末装置2と通信したりする。
【0013】
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、
図3に示すように、アプリケーション個別サーバVS1、機器管理サーバVS2およびアプリケーション格納サーバVS3として機能する。アプリケーション個別サーバVS1は、操作情報取得部1111と、設定情報生成部1112と、設定情報通知部1113と、機器状態通知部1114と、を有する。アプリケーション個別サーバVS1は、予め設定されたアプリケーショが実行されることにより、端末装置2から送信される操作情報に基づいて、機器3の変更後の設定内容を示す設定情報を含む設定通知情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信する機能を有する。操作情報取得部1111は、端末装置2から送信される操作情報を取得すると、取得した操作情報を設定情報生成部1112に通知する。設定情報生成部1112は、通知される操作情報に含まれる操作内容情報に基づいて、操作情報に含まれる機器識別情報で識別される機器3に対する新たな設定内容を示す設定情報を生成する。そして、設定情報通知部1113は、生成された設定情報と、操作対象の機器3の機器識別情報と、を含む設定通知情報を生成して機器管理サーバVS2に通知する。
【0014】
機器状態通知部1114は、機器管理サーバVS2から送信される機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報および機器識別情報を抽出し、抽出したこれらの情報から機器状態通知情報を生成する。そして、機器状態通知部1114は、生成した機器状態通知情報を端末装置2へ送信する。また、機器状態通知部1114は、端末装置2から機器状態要求情報を取得すると、取得した機器状態要求情報を、機器管理サーバVS2へ送信する。
【0015】
機器管理サーバVS2は、機器状態取得部1211と、機器状態通知部1212と、操作情報取得部1213と、設定情報生成部1214と、設定情報取得部1215と、利用者情報取得部1216と、認証処理部1217と、機器情報取得部1218と、機器制御部1221と、PUSH通知判定部1219と、PUSH通知部1220と、を有する。また、機器管理サーバVS2は、機器状態記憶部1231と、機器情報記憶部1232と、利用者情報記憶部1233と、設定記憶部1234と、を有する。機器状態記憶部1231は、機器3それぞれの状態を示す機器状態情報を、機器3を識別する機器識別情報に対応づけて記憶する。機器情報記憶部1232は、例えば
図4Aに示すように、機器3それぞれの種別を示す機器種別情報と、機器3それぞれの機器識別情報と、から構成される機器情報を、機器3を利用する利用者を識別する利用者識別情報に対応づけて記憶する。
図4Aに示す例では、利用者識別情報IDU[0]で識別される利用者が、機器識別情報IDD[0](XXXX)で識別される給湯機と、機器識別情報IDD[1](YYYY)で識別される空気調和機と、を利用していることを示している。
【0016】
図3に戻って、利用者情報記憶部1233は、利用者の認証処理に使用する利用者識別情報と、端末装置2において機器3を操作するためのアプリケーションを起動させる際のログイン操作において利用者に入力を求めるパスワードを示すパスワード情報と、を互いに対応づけて記憶する。設定記憶部1234は、機器3それぞれに対する設定内容を示す設定情報を、対応する機器3の機器識別情報に対応づけて記憶する。
【0017】
機器状態取得部1211は、機器3から送信される機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を抽出し、抽出した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を互いに対応づけて機器状態記憶部1231に記憶させる。機器状態通知部1212は、機器状態記憶部1231が記憶する機器状態情報が更新されると、更新後の機器状態情報と対応する機器3の機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報とを含む機器状態通知情報を生成してアプリケーション個別サーバVS1へ転送する。また、機器状態通知部1212は、アプリケーション個別サーバVS1から送信される機器状態情報要求情報を取得すると、これに応じて、機器状態記憶部1231が記憶する、機器状態情報要求情報に含まれる利用者識別情報に対応する機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を特定する。そして、機器状態通知部1212は、特定した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を含む機器状態通知情報を生成してアプリケーション個別サーバVS1へ送信する。
【0018】
操作情報取得部1213は、端末装置2から送信される操作情報を取得すると、取得した操作情報を設定情報生成部1214に通知する。ここで、操作情報には、操作対象となる機器3の機器識別情報と、当該機器3に対して行う操作の操作内容を示す操作内容情報と、が含まれる。設定情報生成部1214は、通知される操作情報に含まれる操作内容情報に基づいて、操作情報に含まれる機器識別情報で識別される機器に対する新たな設定内容を示す設定情報を生成する。そして、設定情報生成部1214は、生成した設定情報と、操作対象の機器3の機器識別情報と、を互いに対応づけて設定記憶部1234に記憶させる。
【0019】
利用者情報取得部1216は、端末装置2から送信される利用者登録要求情報を取得すると、取得した利用者登録要求情報に含まれる利用者情報とパスワード情報とを抽出し、抽出したこれらの情報を互いに対応づけて利用者情報記憶部1233に記憶させる。認証処理部1217は、端末装置2から送信される認証用情報を取得すると、利用者情報記憶部1233が記憶する利用者識別情報とパスワード情報との組み合わせの中に、取得した認証用情報に含まれる利用者識別情報とパスワード情報との組み合わせが存在するか否かを判定する。そして、認証処理部1217は、利用者情報記憶部1233が記憶する組み合わせの中に、取得した認証用情報に含まれる組み合わせが存在する場合、認証に成功したと判定し、利用者による機器3の操作を許可することを通知する操作許可通知情報を認証用情報の送信元の端末装置2へ送信する。
【0020】
機器情報取得部1218は、端末装置2から送信される機器登録要求情報を取得すると、取得した機器登録要求情報に含まれる機器識別情報、機器種別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を互いに対応づけて機器情報記憶部1232に記憶させる。
【0021】
設定情報取得部1215は、アプリケーション個別サーバVS1から送信される設定通知情報を取得すると、取得した設定通知情報に含まれる設定情報と対応する機器3の機器識別情報とを抽出し、抽出した設定情報と機器識別情報とを互いに対応づけて設定記憶部1234に記憶させる。機器制御部1221は、設定記憶部1234が記憶する設定情報が更新されると、更新後の設定情報に基づいて、対応する機器3を制御するための制御情報を生成する。そして、機器制御部1221は、生成した制御情報を、対応する機器3へ送信する。
【0022】
PUSH通知判定部1219は、機器状態記憶部1231が記憶する機器状態情報に基づいて、PUSH通知情報を端末装置2へ送信するか否かを判定する。ここで、PUSH通知判定部1219は、各機器3について異常が発生したと判定するための判定条件を示す判定条件情報を保持しており、当該判定条件情報に基づいて、機器3の状態が判定条件情報の示す判定条件を満たす場合、PUSH通知情報を端末装置2へ送信すると判定する。PUSH通知部1220は、機器3において異常が発生したと判定されると、当該機器3の機器状態情報に基づいて、メッセージ情報を生成し、当該機器3の機器状態情報と機器識別情報および機器種別情報と生成したメッセージ情報とを含むPUSH通知情報を生成して端末装置2へ送信する。
【0023】
端末装置2は、例えばスマートフォンであり、
図2に示すように、CPU201と、主記憶部202と、補助記憶部203と、表示部204と、入力部205と、通信部206と、これらを互いに接続するバス209と、を備える。主記憶部202は、揮発性メモリを有し、CPU201の作業領域として使用される。補助記憶部203は、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリであり、CPU201が各種処理を実行するためのプログラムを記憶する。表示部204は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。入力部205は、例えば表示部204に重ねて配置される透明なタッチパッドである。通信部206は、広域ネットワークNW1に接続され、CPU201から転送される情報を、広域ネットワークNW1を介して機器制御サーバVS1、機器管理サーバVS2へ送信したり、機器管理サーバVS2から広域ネットワークNW1を介して受信した情報をCPU201へ転送したりする。
【0024】
CPU201は、補助記憶部203が記憶するプログラムを主記憶部202に読み出して実行することにより、
図3に示すように、機器状態取得部211、表示制御部212、利用者登録部213、認証処理部214、簡易操作通知部215、アプリケーション特定部216、操作通知部217、アプリケーション取得部218、PUSH通知取得部220および機器登録部221として機能する。また、
図2に示す補助記憶部203は、
図3に示すように、機器状態記憶部231と、連携情報記憶部232と、アプリケーション記憶部233と、を有する。機器状態記憶部231は、機器3それぞれの状態を示す機器状態情報を、機器3を識別する機器識別情報および機器3の種別を示す機器種別情報に対応づけて記憶する。連携情報記憶部232は、例えば
図4Bに示すように、機器3に対する操作を示す操作情報を生成するための第1アプリケーション、第2アプリケーションそれぞれの種別を示すアプリケーション種別情報と操作対象となる機器3の種別を示す機器種別情報との対応関係を示す連携情報を記憶する。
図4Bに示す例では、機器3の機器種別が給湯機、浴室暖房機である場合、当該機器3に対する操作を行うためのアプリケーションとしてウェブサーバVS3上で動作するアプリケーション種別CA[0]、CA[2]の第1アプリケーションが使用されることを示している。また、機器3の機器種別が空気調和機である場合、当該機器3に対する操作を行うためのアプリケーションとして端末装置2上で動作するアプリケーション種別CA[1]のアプリケーションが使用されることを示している。アプリケーション記憶部233は、アプリケーション格納サーバVS3から送信されるアプリケーション情報を記憶する。
【0025】
図3に戻って、機器状態取得部211は、機器管理サーバVS2から送信される機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を抽出し、抽出した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を互いに対応づけて機器状態記憶部231に記憶させる。また、機器状態取得部211は、利用者が入力部205に対してベース操作画面画像を表示部204に表示させるためのベース操作画面画像表示操作を行うと、当該ベース操作画面画像表示操作を受け付けて、利用者の利用者識別情報を含む機器状態情報要求情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信することにより、機器管理サーバVS2から送信される機器状態通知情報を取得する。
【0026】
表示制御部212は、操作対象となる機器3を選択するための予め設定されたベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させた状態で、入力部205に対して機器3を選択する操作がなされると、選択された機器3に対する操作を行うための機器操作画面画像を表示部204に表示させる。ここで、表示制御部212は、認証処理部214から操作許可通知情報が通知されている場合、機器3に対する操作を行う際に選択される少なくとも1つの釦画像を含むベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。また、表示制御部212は、ベース操作画面画像を表示部204に表示させた状態で、利用者が入力部205に対して操作を行うことにより少なくとも1つの釦画像のうちのいずれかが選択されると、機器3に対する操作を行うための機器操作画面画像を表示部204に表示させる。ここで、表示制御部212は、機器状態記憶部231が記憶する機器状態情報に基づいて、機器3の状態を示すメッセージ画像を含むベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。また、表示制御部212は、アプリケーション種別情報それぞれに応じた機器操作画面画像を管理しており、アプリケーション特定部216から通知されるアプリケーション種別情報に対応する機器操作画面画像を形成する。
【0027】
更に、表示制御部212は、PUSH通知取得部220からPUSH通知情報が通知されると、通知されたPUSH通知情報に基づいて、機器3に対する操作を行う際に選択される釦画像を含むPUSH通知画像を形成して表示部204に表示させる。ここで、表示制御部212は、利用者がPUSH通知画像に含まれる釦画像を選択する操作を行うと、これに応じて、通知されたPUSH通知情報に基づいて、PUSH通知画像が示す通知内容を含む機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。例えばPUSH通知情報に含まれる機器種別情報に対応するアプリケーション種別情報が第1アプリケーションを示している場合、利用者がPUSH通知画像に含まれる釦画像を選択する操作を行うと、表示制御部212は、第1アプリケーションにより機器3を操作するための機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。一方、PUSH通知情報に含まれる機器種別情報に対応するアプリケーション種別情報が第2アプリケーションを示している場合、利用者がPUSH通知画像に含まれる釦画像を選択する操作を行うと、表示制御部212は、第2アプリケーションにより機器3を操作するための機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。
【0028】
利用者登録部213は、利用者が入力部205に対して機器管理サーバVS2に利用者登録を行うための利用者登録操作を行うと、当該利用者登録操作を受け付けて、利用者登録操作で入力された利用者識別情報を含む利用者情報とパスワード情報とを含む利用者登録要求情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信する。認証処理部214は、利用者が入力部205に対してログイン操作を行うと、当該ログイン操作を受け付けて、ログイン操作で入力された利用者識別情報とパスワード情報とを含む認証用情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信する。そして、認証処理部214は、機器管理サーバVS2から送信される操作許可通知情報を取得すると、取得した操作許可通知情報を表示制御部212、機器登録部221および簡易操作通知部215に通知する。
【0029】
機器登録部221は、認証処理部214から操作許可通知情報が通知されている場合、利用者が入力部205に対して利用する機器3を機器管理サーバVS2に登録するための機器登録操作が行われると、当該機器登録操作を受け付けて、機器登録操作により入力された機器3の機器識別情報、機器種別情報および利用者識別情報を含む機器登録要求情報を生成する。そして、機器登録部221は、生成した機器登録要求情報を機器管理サーバVS2へ送信する。
【0030】
簡易操作通知部215は、認証処理部214から操作許可通知情報が通知されている場合、利用者が入力部205に対して機器3に対して予め設定された簡易的な設定変更を行うための簡易設定変更操作を行うと、当該簡易設定変更操作を受け付けて、簡易設定変更操作の操作内容を示す操作情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信する。
【0031】
アプリケーション特定部216は、利用者が入力部205に対して設定内容を変更する対象となる機器3を選択する操作対象選択操作を行うと、当該操作対象選択操作を受け付けて、設定内容の変更対象である機器3の機器種別情報を特定する。そして、アプリケーション特定部216は、連携情報記憶部232が記憶する連携情報を参照して、特定した機器種別情報に対応するアプリケーション種別情報を特定し、特定したアプリケーション種別情報を表示制御部212に通知する。また、アプリケーション特定部216は、第1アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定した場合、特定したアプリケーション種別情報を操作通知部217およびアプリケーション取得部218に通知する。一方、アプリケーション特定部216は、第2アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定した場合、特定したアプリケーション種別情報を操作通知部217に通知する。ここで、第1アプリケーションは、アプリケーション格納サーバVS3から端末装置2へダウンロードしてから端末装置2へインストールする必要があるアプリケーションであり、第2アプリケーションは、予め端末装置2にインストールされているアプリケーションである。
【0032】
操作通知部217は、認証処理部214から操作許可通知情報が通知されている場合において、アプリケーション種別情報が通知された後、利用者が入力部205に対して機器3に対して設定変更を行うための設定変更操作を行うと、当該設定変更操作を受け付けて、設定変更操作の操作内容を示す操作情報を生成してアプリケーション個別サーバVS1へ送信する。具体的には、操作通知部217は、第1アプリケーションまたは第2アプリケーションにより機器3を操作するための機器操作画面画像が表示部204に表示されている状態で、利用者が入力部205に対して設定変更操作を行うと、当該設定変更操作を受け付けて、設定変更操作の操作内容を示す操作情報を生成してアプリケーション個別サーバVS1へ送信する。
【0033】
アプリケーション取得部218は、アプリケーション種別情報が通知されると、アプリケーション要求情報をアプリケーション格納サーバVS3へ送信することにより、アプリケーション格納サーバVS3から送信されるアプリケーション情報を取得する。そして、アプリケーション取得部218は、取得したアプリケーション情報をアプリケーション記憶部233に記憶させる。そして、表示制御部212は、アプリケーション記憶部233が記憶するアプリケーション情報に基づいて、第1アプリケーションにより機器3を操作するための機器操作画面画像を表示部204に表示させる。
【0034】
PUSH通知取得部220は、機器制御サーバVS1から送信されるPUSH通知情報を取得すると、取得したPUSH通知情報を表示制御部212に通知する。
【0035】
アプリケーション格納サーバVS3は、端末装置2からアプリケーション要求情報を取得すると、取得したアプリケーション要求情報に対応するアプリケーションを特定する。そして、アプリケーション格納サーバVS3は、特定したアプリケーションを示すアプリケーション情報を端末装置2へ送信する。アプリケーション格納サーバVS3は、アプリケーション選出部1311と、アプリケーション通知部1312と、アプリケーション記憶部1331と、を有する。アプリケーション記憶部1331は、複数種類の第1アプリケーションを記憶する。アプリケーション選出部1311は、端末装置2から送信されるアプリケーション要求情報を取得すると、アプリケーション記憶部1331が記憶する第1アプリケーションの中から、取得したアプリケーション要求情報に対応する第1アプリケーションを選出する。アプリケーション通知部1312は、選出された第1アプリケーションを示すアプリケーション情報を端末装置2へ送信する。
【0036】
次に、本実施の形態に係る制御システムの動作について、
図5から
図14を参照しながら説明する。まず、利用者が、端末装置2の入力部205に対して前述の利用者登録操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、利用者登録操作を受け付けて(ステップS1)、利用者登録操作で入力された利用者識別情報を含む利用者情報とパスワード情報とを含む利用者登録要求情報を生成する(ステップS2)。次に、生成された利用者登録要求情報が、端末装置2から機器管理サーバVS2へ送信される(ステップS3)。一方、機器管理サーバVS2は、利用者登録要求情報を取得すると、取得した利用者登録要求情報に含まれる利用者情報とパスワード情報とを抽出して利用者情報記憶部1233に記憶させる(ステップS4)。
【0037】
続いて、利用者が端末装置2の入力部205を介してログイン操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、ログイン操作を受け付けて(ステップS5)、受け付けたログイン操作で入力された利用者識別情報とパスワード情報とを含む認証用情報を生成する(ステップS6)。その後、生成された認証用情報が、端末装置2から機器管理サーバVS2へ送信される(ステップS7)。一方。機器管理サーバVS2は、認証用情報を取得すると、利用者情報記憶部1233が記憶する利用者情報およびパスワード情報を参照して、認証処理を実行する(ステップS8)。ここで、機器管理サーバVS2が、認証成功と判定した場合(ステップS9)、利用者に対して機器3の操作を許可することを通知する操作許可通知情報が、機器管理サーバVS2から端末装置2へ送信される(ステップS10)。
【0038】
その後、利用者が入力部205に対して利用者が利用する機器3を機器管理サーバVS2に登録するための機器登録操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、当該機器登録操作を受け付けて(ステップS11)、機器登録操作により入力された機器3の機器識別情報、機器種別情報および利用者識別情報を含む機器登録要求情報を生成する(ステップS12)。次に、生成された機器登録要求情報が、端末装置2から機器管理サーバVS2へ送信される(ステップS13)。一方、機器管理サーバVS2は、機器登録要求情報を取得すると、取得した機器登録要求情報に含まれる機器識別情報、機器種別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を互いに対応づけて機器情報記憶部1232に記憶させる(ステップS14)。
【0039】
また、
図6に示すように、予め設定された機器状態通知時期が到来すると、機器3は、自機の動作情報を示す機器状態情報と自機の機器識別情報とを含む機器状態通知情報を生成する(ステップS15)。そして、生成された機器状態通知情報が、機器3から機器管理サーバVS2へ送信される(ステップS16)。一方、機器管理サーバVS2は、機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報および機器識別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を互いに対応づけて機器状態記憶部1231に記憶させる(ステップS17)。続いて、機器管理サーバVS2は、機器状態記憶部1231が記憶する機器状態情報が更新されると、更新後の機器状態情報と対応する機器識別情報とを含む機器状態通知情報を生成する(ステップS18)。そして、生成された機器状態通知情報が、機器管理サーバVS2からアプリケーション個別サーバVS1へ送信される(ステップS19)。一方、アプリケーション個別サーバVS1は、機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報および機器識別情報を抽出する(ステップS20)。その後、機器管理サーバVS2は、機器登録要求情報の送信元の端末装置2の利用者の利用者識別情報に対応する、抽出した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を含む機器状態通知情報を生成する(ステップS21)。そして、生成された機器状態通知情報が、アプリケーション個別サーバVS1から端末装置2へ送信される(ステップS22)。一方、端末装置2は、機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を、機器状態記憶部231に記憶させる(ステップS23)。次に、端末装置2は、機器状態記憶部231が記憶する機器状態情報に基づいて、機器3の状態を示すメッセージ画像を含むベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS24)。
【0040】
ここで、端末装置2は、例えば
図7に示すようなベース操作画面画像GA1を表示部204に表示させる。ベース操作画面画像GA1は、機器3のオンオフ設定のみを変更するような簡易的な操作を行う際に選択される釦画像BU11、BU12、BU13、BU14と、機器3の設定内容を変更する際の変更対象となる機器3を選択する操作対象選択操作において選択される釦画像BU15、BU16、BU17、BU18と、機器3の状態を示すメッセージ画像M11、M12、M13、M14と、を含んでいる。
【0041】
図6に戻って、また、利用者が端末装置2の入力部205を介してログイン操作を行い、前述のステップS5からS10までの一連の処理が実行された後、
図8に示すように、利用者が入力部205に対して前述のベース操作画面画像GA1を表示部204に表示させるためのベース操作画面画像表示操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、当該ベース操作画面画像表示操作を受け付けて(ステップS25)、利用者識別情報を含む機器状態情報要求情報を生成する(ステップS26)。そして、生成された機器状態情報要求情報が、端末装置2から機器管理サーバVS2へ送信される(ステップS27)。一方、機器管理サーバVS2は、機器状態情報要求情報を取得すると、機器状態記憶部1231が記憶する機器状態情報の中から、機器状態情報要求情報に含まれる利用者識別情報に対応する機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を特定し、特定した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を含む機器状態通知情報を生成する(ステップS28)。そして、生成された機器状態通知情報が、機器管理サーバVS2から端末装置2へ送信される(ステップS29)。一方、端末装置2は、機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を、機器状態記憶部231に記憶させる(ステップS30)。続いて、端末装置2は、機器状態記憶部231が記憶する機器状態情報に基づいて、機器3の状態を示すメッセージ画像を含むベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS31)。
【0042】
ここで、利用者が端末装置2の入力部205に対して機器3の簡易的な設定変更を行うための簡易設定変更操作を行ったとする。この簡易設定変更操作は、例えば端末装置2が表示部204に
図7に示すようなベース操作画面画像GA1を表示させた状態で、利用者がタッチパッドである入力部205における釦画像BU11、BU12、BU13、BU14に対応する部分をタッチする操作である。
図8に戻って、この場合、端末装置2は、前述の簡易設定変更操作を受け付けて(ステップS32)、操作対象となる機器3の機器識別情報と操作内容を示す操作内容情報とを含む操作情報を生成する(ステップS33)。そして、生成された操作情報が、端末装置2から機器管理サーバVS2へ送信される(ステップS34)。一方、機器管理サーバVS2は、操作情報を取得すると、操作情報に含まれる操作内容情報に基づいて、操作情報に含まれる機器識別情報で識別される機器3に対する新たな設定内容を示す設定情報を生成し、生成した設定情報と、操作対象の機器3の機器識別情報と、を含む設定通知情報を生成して設定記憶部1234に記憶させる(ステップS35)。そして、機器管理サーバVS2は、更新後の設定情報に基づいて、対応する機器3を制御するための制御情報を生成し(ステップS36)、生成された制御情報が、機器管理サーバVS2から機器3へ送信される(ステップS37)。一方、機器3は、制御情報を取得すると、
図9に示すように、取得した制御情報に基づいて、動作を開始する(ステップS38)。次に、再び前述のステップS15からS23までの一連の処理が実行された後、端末装置2は、機器状態記憶部231が記憶する、設定情報が更新された後の機器3の機器状態情報に基づいて、機器3の状態を示すメッセージ画像を含むベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS24)。
【0043】
また、利用者が入力部205に対して設定内容を変更する対象となる機器3として第1アプリケーションを介して操作される機器3を選択する操作対象選択操作を行ったとする。この操作対象選択操作は、例えば端末装置2が表示部204に
図7に示すようなベース操作画面画像GA1を表示させた状態で、利用者がタッチパッドである入力部205における釦画像BU15、BU16、BU17、BU18のいずれかに対応する部分をタッチする操作である。
図9に戻って、この場合、端末装置2は、操作対象選択操作を受け付けて(ステップS39)、設定内容の変更対象である機器3の機器種別情報を特定する。ここで、端末装置2が、連携情報記憶部232が記憶する連携情報を参照して、特定した機器種別情報に対応する第1アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定したとする(ステップS40)。この場合、特定した第1アプリケーションの送信を要求するアプリケーション要求情報が、端末装置2からアプリケーション格納サーバVS3へ送信される(ステップS41)。一方、アプリケーション格納サーバVS3は、アプリケーション要求情報を取得すると、取得したアプリケーション要求情報に対応するアプリケーションを選出する(ステップS42)。続いて、選出されたアプリケーションを示すアプリケーション情報が、アプリケーション格納サーバVS3から端末装置2へ送信される(ステップS43)。一方、端末装置2は、アプリケーション情報を取得すると、取得したアプリケーション情報をアプリケーション記憶部233に記憶させる。そして、端末装置2は、アプリケーション記憶部233が記憶するアプリケーション情報に基づいて、第1アプリケーションを示すアプリケーション種別情報に応じた機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS44)。
【0044】
ここで、端末装置2は、例えば
図10に示すような機器操作画面画像GA2を表示部204に表示させる。機器操作画面画像GA2は、機器3の状態を示すメッセージ画像M21、M22と、機器3の設定内容を変更する際に選択される釦画像BU21と、を含んでいる。
【0045】
図9に戻って、そして、利用者が入力部205に対して機器3の設定内容を変更するための設定変更操作を行ったとする。この設定変更操作は、例えば端末装置2が表示部204に
図10に示すような機器操作画面画像GA2を表示させた状態で、利用者がタッチパッドである入力部205における釦画像BU21に対応する部分をタッチしてから設定内容を変更する操作である。
図9に戻って、この場合、端末装置2は、設定変更操作を受け付けて(ステップS45)、
図11に示すように、操作対象となる機器3の機器識別情報と操作内容を示す操作内容情報とを含む操作情報を生成する(ステップS46)。そして、
図11に示すように、生成された操作情報が、端末装置2からアプリケーション個別サーバVS1へ送信される(ステップS47)。一方、アプリケーション個別サーバVS1は、操作情報を取得すると、取得した操作情報に含まれる操作内容情報に基づいて、操作情報に含まれる機器識別情報で識別される機器3に対する新たな設定内容を示す設定情報を生成し、生成した設定情報と、操作対象の機器3の機器識別情報と、を含む設定通知情報を生成する(ステップS48)。そして、生成された設定通知情報が、アプリケーション個別サーバVS1から機器管理サーバVS2に通知される(ステップS49)。一方、機器管理サーバVS2は、設定通知情報を取得すると、取得した設定通知情報に含まれる設定情報と対応する機器3の機器識別情報とを抽出し、抽出した設定情報と機器識別情報とを互いに対応づけて設定記憶部1234に記憶させる(ステップS50)。その後、機器制御サーバVS1が、更新後の設定情報に基づいて、対応する機器3を制御するための制御情報を生成し(ステップS51)、生成された制御情報が、機器制御サーバVS1から機器3へ送信される(ステップS52)。一方、機器3は、制御情報を取得すると、取得した制御情報に基づいて、動作を開始する(ステップS53)。
【0046】
次に、機器3は、自機の動作情報を示す機器状態情報と自機の機器識別情報とを含む機器状態通知情報を生成する(ステップS54)。そして、生成された機器状態通知情報が、機器3から機器管理サーバVS2へ送信される(ステップS55)。一方、機器管理サーバVS2は、機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報および機器識別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を互いに対応づけて機器状態記憶部1131に記憶させる(ステップS56)。続いて、機器管理サーバVS2は、機器状態記憶部1131が記憶する機器状態情報が更新されると、更新後の機器状態情報と対応する機器識別情報とを含む機器状態通知情報と、機器状態情報を端末装置2へ通知することを要求する機器状態通知要求情報と、を生成する(ステップS57)。そして、生成された機器状態通知情報および機器状態通知要求情報が、機器管理サーバVS2からアプリケーション個別サーバVS1に通知される(ステップS58)。一方、アプリケーション個別サーバVS1は、機器状態通知情報および機器状態通知要求情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報および機器識別情報を抽出する(ステップS59)。その後、
図12に示すように、アプリケーション個別サーバVS1は、機器登録要求情報の送信元の端末装置2の利用者の利用者識別情報に対応する、抽出した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を含む機器状態通知情報を生成する(ステップS60)。そして、生成された機器状態通知情報が、アプリケーション個別サーバVS1から端末装置2へ送信される(ステップS61)。一方、端末装置2は、
図12に示すように、機器状態通知情報を取得すると、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を、機器状態記憶部231に記憶させる(ステップS62)。次に、端末装置2は、機器状態記憶部231が記憶する機器状態情報に基づいて、機器3の状態を示すメッセージ画像を含む機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS63)。
【0047】
また、利用者が入力部205に対して設定内容を変更する対象となる機器3として第2アプリケーションを介して操作される機器3を選択する操作対象選択操作を行ったとする。この操作対象選択操作は、例えば端末装置2が表示部204に
図7に示すようなベース操作画面画像GA1を表示させた状態で、利用者がタッチパッドである入力部205における釦画像BU15、BU16、BU17、BU18のいずれかに対応する部分をタッチする操作である。
図12に戻って、この場合、端末装置2は、操作対象選択操作を受け付けて(ステップS64)、設定内容の変更対象である機器3の機器種別情報を特定する。ここで、端末装置2が、連携情報記憶部232が記憶する連携情報を参照して、特定した機器種別情報に対応する第2アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定したとする(ステップS65)。この場合、端末装置2は、第2アプリケーションを示すアプリケーション種別情報に応じた機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS66)。
【0048】
ここで、端末装置2は、例えば
図13に示すような機器操作画面画像GA3を表示部204に表示させる。機器操作画面画像GA3は、機器3の状態を示すメッセージ画像M31、M32と、機器3の設定内容を変更する際に選択される釦画像BU31、BU32、BU33、BU34、BU35と、機器3に取り付けられた撮像部(図示せず)により撮像された熱画像GA31と、を含んでいる。
【0049】
図12に戻って、そして、利用者が入力部205に対して機器3の設定内容を変更するための設定変更操作を行ったとする。この設定変更操作は、例えば端末装置2が表示部204に
図13に示すような機器操作画面画像GA3を表示させた状態で、利用者がタッチパッドである入力部205における釦画像BU31、BU32、BU33、BU34、BU35のいずれかに対応する部分をタッチして設定内容を変更する操作である。
図12に戻って、この場合、端末装置2は、設定変更操作を受け付けて(ステップS67)、当該設定変更操作の操作内容に基づいて、設定変更操作で指定された機器3の機器識別情報で識別される機器3に対する新たな設定内容を示す設定情報を生成し、生成した設定情報と、操作対象の機器3の機器識別情報と、を含む設定通知情報を生成する(ステップS68)。そして、生成された設定通知情報が、端末装置2からアプリケーション個別サーバVS1に通知される(ステップS69)。その後、前述のステップS48からS63までの一連の処理が実行される。
【0050】
また、機器管理サーバVS2は、機器状態記憶部1231が記憶する機器状態情報に基づいて、PUSH通知情報を端末装置2へ送信する必要があると判定したとする(ステップS70)。ここで、機器管理サーバVS2は、例えば機器3に故障が発生し機器状態情報が示す機器3の状態が異常である場合、PUSH通知情報を端末装置2へ送信する必要があると判定する。この場合、機器管理サーバVS2が、PUSH通知情報を生成し(ステップS71)、生成されたPUSH通知情報が、機器管理サーバVS2から端末装置2へ送信される(ステップS72)。一方、端末装置2は、PUSH通知情報を取得すると、取得したPUSH通知情報に基づいて、PUSH通知画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS73)。ここで、PUSH通知情報に含まれる機器種別情報に対応するアプリケーション種別情報が第1アプリケーションを示しているとする。この場合、利用者がPUSH通知画像に含まれる釦画像を選択するPUSH通知画像選択操作を行うと、端末装置2は、当該PUSH通知画像選択操作を受け付ける(ステップS74)。続いて、端末装置2は、連携情報記憶部232が記憶する連携情報を参照して、PUSH通知情報に含まれる機器種別情報に対応する第1アプリケーションを示すアプリケーション種別情報を特定する(ステップS75)。その後、前述のステップS41以降の一連の処理が実行される。
【0051】
次に、本実施の形態に係る端末装置2が実行する端末制御処理について、
図15および
図16を参照しながら説明する。なお、この端末制御処理は、端末装置2へ電源が投入された後、端末制御処理を実行するためのプログラムが起動されたことを契機として開始される。まず、
図15に示すように、利用者登録部213は、前述の利用者登録操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。ここで、利用者登録部213が、利用者登録操作を受け付けていないと判定すると(ステップS201:No)、後述のステップS203の処理が実行される。一方、利用者登録部213は、利用者登録操作を受け付けたと判定すると(ステップS201:Yes)、利用者登録操作で入力された利用者識別情報を含む利用者情報とパスワード情報とを含む利用者登録要求情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信する(ステップS202)。
【0052】
次に、認証処理部214は、前述のログイン操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。ここで、認証処理部214が、ログイン操作を受け付けていないと判定すると(ステップS203:No)、後述のステップS226の処理が実行される。一方、認証処理部214は、ログイン操作を受け付けたと判定すると(ステップS203:Yes)、ログイン操作で入力された利用者識別情報とパスワード情報とを含む認証用情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信する(ステップS204)。続いて、認証処理部214は、機器管理サーバVS2から送信される操作許可通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS205)。ここで、認証処理部214が、操作許可通知情報を取得していないと判定すると(ステップS205:No)、後述のステップS226の処理が実行される。一方、認証処理部214は、操作許可通知情報を取得したと判定すると(ステップS205:Yes)、取得した操作許可通知情報を表示制御部212、機器登録部221および簡易操作通知部215に通知する。そして、機器登録部221は、前述の機器登録操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS206)。ここで、機器登録部221が、機器登録操作を受け付けていないと判定すると(ステップS206:No)、後述のステップS211の処理が実行される。一方、機器登録部221は、機器登録操作を受け付けたと判定すると(ステップS206:Yes)、機器登録操作により入力された機器3の機器識別情報、機器種別情報および利用者識別情報を含む機器登録要求情報を生成する。そして、機器登録部221は、生成した機器登録要求情報を機器管理サーバVS2へ送信する(ステップS207)。
【0053】
その後、機器状態取得部211は、機器管理サーバVS2から送信される機器状態通知情報を取得すると(ステップS208)、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を抽出し、抽出した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を互いに対応づけて機器状態記憶部231に記憶させる(ステップS209)。次に、表示制御部212は、機器状態記憶部231が記憶する機器状態情報に基づいて、前述のベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS210)。
【0054】
続いて、機器状態取得部211は、前述のベース操作画面画像表示操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS211)。ここで、機器状態取得部211が、ベース操作画面画像表示操作を受け付けていないと判定すると(ステップS211:No)、後述のステップS216の処理が実行される。一方、機器状態取得部211は、ベース操作画面画像表示操作を受け付けたと判定すると(ステップS211:Yes)、利用者識別情報を含む機器状態情報要求情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信することにより(ステップS212)、機器管理サーバVS2から送信される機器状態通知情報を取得する(ステップS213)。その後、機器状態取得部211は、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を抽出し、抽出した機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報を互いに対応づけて機器状態記憶部231に記憶させる(ステップS214)。次に、表示制御部212は、機器状態記憶部231が記憶する機器状態情報に基づいて、前述のベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS215)。
【0055】
続いて、簡易操作通知部215は、
図16に示すように、前述の簡易設定変更操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS216)。ここで、簡易操作通知部215が、簡易設定変更操作を受け付けていないと判定すると(ステップS216:No)、後述のステップS218の処理が実行される。一方、簡易操作通知部215は、簡易設定変更操作を受け付けたと判定すると(ステップS216:Yes)、簡易設定変更操作の操作内容を示す操作情報を生成して機器管理サーバVS2へ送信する(ステップS217)。
【0056】
その後、アプリケーション特定部216は、前述の操作対象選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS218)。ここで、アプリケーション特定部216が、操作対象選択操作を受け付けていないと判定すると(ステップS218:No)、後述のステップS226の処理が実行される。一方、アプリケーション特定部216は、操作対象選択操作を受け付けたと判定すると(ステップS218:Yes)、設定内容の変更対象である機器3の機器種別情報を特定する。そして、アプリケーション特定部216は、連携情報記憶部232が記憶する連携情報を参照して、特定した機器種別情報に対応するアプリケーション種別情報を特定し、特定したアプリケーション種別情報を表示制御部212に通知する。ここで、アプリケーション特定部216は、第1アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定したか否かを判定する(ステップS219)。アプリケーション特定部216が、第1アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定したと判定すると(ステップS219:Yes)、アプリケーション種別情報をアプリケーション取得部218に通知する。そして、アプリケーション取得部218は、アプリケーション種別情報が通知されると、アプリケーション要求情報をアプリケーション格納サーバVS3へ送信する(ステップS220)。これにより、アプリケーション取得部218は、アプリケーション格納サーバVS3から送信されるアプリケーション情報を取得し、取得したアプリケーション情報をアプリケーション記憶部233に記憶させる(ステップS221)。そして、表示制御部212は、アプリケーション記憶部233が記憶するアプリケーション情報に基づいて、第1アプリケーションを介して機器3を操作するための機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS222)。
【0057】
次に、操作通知部217は、前述の設定変更操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS223)。ここで、操作通知部217が、設定変更操作を受け付けていないと判定すると(ステップS223:No)、後述のステップS228の処理が実行される。一方、操作通知部217は、設定変更操作を受け付けたと判定すると(ステップS223:Yes)、設定変更操作の操作内容を示す操作情報を生成してアプリケーション個別サーバVS1へ送信する(ステップS224)。続いて、後述のステップS228の処理が実行される。
【0058】
また、アプリケーション特定部216が、ステップS219において、第2アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定したと判定すると(ステップS219:No)、表示制御部212は、第2アプリケーションが実行されることにより実現される機能に基づいて機器3を操作するための機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS225)。
【0059】
その後、操作通知部217は、前述の設定変更操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS226)。ここで、操作通知部217が、設定変更操作を受け付けていないと判定すると(ステップS226:No)、後述のステップS228の処理が実行される。一方、操作通知部217は、設定変更操作を受け付けたと判定すると(ステップS226:Yes)、受け付けた設定変更操作の操作内容を示す操作情報を生成してアプリケーション個別サーバVS1へ送信する(ステップS227)。
【0060】
次に、PUSH通知取得部220は、機器管理制御サーバVS1から送信されるPUSH通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS228)。ここで、PUSH通知取得部220が、PUSH通知情報を取得したと判定すると(ステップS228:Yes)、取得したPUSH通知情報を表示制御部212に通知する。そして、再びステップS219の処理が実行される。一方、PUSH通知取得部220が、PUSH通知情報を取得していないと判定すると(ステップS228:No)、認証処理部214は、ログイン中であるか否かを判定する(ステップS229)。ここで、認証処理部214が、ログアウトしていると判定すると(ステップS229:No)、再びステップS201の処理が実行される。一方、認証処理部214は、ログイン中であると判定すると(ステップS229:Yes)、ログアウト操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS230)。ここで、認証処理部214が、ログアウト操作を受け付けていないと判定すると(ステップS230:No)、再びステップS206の処理が実行される。一方、認証処理部214が、ログアウト操作を受け付けたと判定すると(ステップS230:Yes)、再びステップS201の処理が実行される。
【0061】
次に、本実施の形態に係る機器管理サーバVS2が実行する機器管理処理について、
図17および
図18を参照しながら説明する。なお、この機器管理処理は、物理サーバ1において機器管理サーバVS2を実現するためのプログラムが起動されたことを契機として開始される。まず、利用者情報取得部1216は、端末装置2から送信される利用者登録要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。ここで、利用者情報取得部1216が、利用者登録要求情報を取得していないと判定すると(ステップS101:No)、後述のステップS103の処理が実行される。一方、利用者情報取得部1216は、利用者登録要求情報を取得したと判定すると(ステップS101:Yes)、取得した利用者登録要求情報に含まれる利用者情報とパスワード情報とを抽出し、抽出したこれらの情報を互いに対応づけて利用者情報記憶部1233に記憶させる(ステップS102)。
【0062】
次に、認証処理部1217は、端末装置2から送信される認証用情報を取得したか否かを判定する(ステップS103)。ここで、認証処理部1217が、認証用情報を取得していないと判定すると(ステップS103:No)、後述のステップS107の処理が実行される。一方、認証処理部1217は、認証用情報を取得したと判定すると(ステップS103:Yes)、利用者情報記憶部1233が記憶する利用者識別情報とパスワード情報との組み合わせと、取得した認証用情報に含まれる利用者識別情報とパスワード情報との組み合わせと、を用いて認証処理を実行する(ステップS104)。そして、認証処理部1217は、認証処理の結果、認証に成功したか否かを判定する(ステップS105)。ここで、認証処理部1217が、認証に失敗したと判定すると(ステップS105:No)、後述のステップS107の処理が実行される。一方、認証処理部1217は、認証に成功したと判定すると(ステップS105:Yes)、前述の操作許可通知情報を認証用情報の送信元の端末装置2へ送信する(ステップS106)。
【0063】
続いて、機器情報取得部1218は、端末装置2から送信される機器登録要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS107)。ここで、機器情報取得部1218が、機器登録要求情報を取得していないと判定すると(ステップS107:No)、後述のステップS112の処理が実行される。一方、機器情報取得部1218は、機器登録要求情報を取得したと判定すると(ステップS107:Yes)、取得した機器登録要求情報に含まれる機器識別情報、機器種別情報および利用者識別情報を抽出し、抽出したこれらの情報を互いに対応づけて機器情報記憶部1232に記憶させる(ステップS108)。その後、機器状態取得部1211は、機器制御サーバVS1から通知される機器状態通知情報を取得すると(ステップS109)、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報と機器識別情報とを抽出し、抽出した機器状態情報と機器識別情報とを互いに対応づけて機器状態記憶部1231に記憶させる(ステップS110)。次に、機器状態通知部1212は、機器状態記憶部1231が記憶する機器状態情報が更新されると、更新後の機器状態情報と対応する機器3の機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報とを含む機器状態通知情報を生成して端末装置2へ送信する(ステップS111)。
【0064】
続いて、機器状態取得部1211は、機器制御サーバVS1から通知される機器状態通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS112)。ここで、機器状態取得部1211が、機器状態通知情報を取得していないと判定すると(ステップS112:No)、後述のステップS114の処理が実行される。一方、機器状態取得部1211は、機器状態通知情報を取得したと判定すると(ステップS112:Yes)、取得した機器状態通知情報に含まれる機器状態情報と機器識別情報とを抽出し、抽出した機器状態情報と機器識別情報とを互いに対応づけて機器状態記憶部1231に記憶させる(ステップS113)。
【0065】
その後、機器状態通知部1212は、端末装置2から送信される機器状態情報要求情報または機器制御サーバVS1から送信される機器状態通知要求情報を取得したか否かを判定する(ステップS114)。ここで、機器状態通知部1212が、機器状態情報要求情報および機器状態通知要求情報のいずれも取得していないと判定すると(ステップS114:No)、後述のステップS116の処理が実行される。一方、機器状態通知部1212は、機器状態情報要求情報または機器状態通知要求情報を取得したと判定すると(ステップS114:Yes)、機器状態記憶部1231が記憶する、更新後の機器状態情報と対応する機器3の機器状態情報、機器識別情報および機器種別情報とを含む機器状態通知情報を生成して端末装置2へ送信する(ステップS115)。
【0066】
次に、
図18に示すように、操作情報取得部1213は、端末装置2から送信される操作情報を取得したか否かを判定する(ステップS116)。ここで、操作情報取得部1213が、操作情報を取得していないと判定すると(ステップS116:No)、後述のステップS119の処理が実行される。一方、操作情報取得部1213は、操作情報を取得したと判定すると(ステップS116:Yes)、取得した操作情報を設定情報生成部1214に通知する。そして、設定情報生成部1214は、通知される操作情報に含まれる操作内容情報に基づいて、操作情報に含まれる機器識別情報で識別される機器に対する新たな設定内容を示す設定情報を生成して設定記憶部1234に記憶させる(ステップS117)。続いて、機器制御部1221は、設定記憶部1234が記憶する設定情報が更新されると、更新後の設定情報に基づいて、対応する機器3を制御するための制御情報を生成し、生成した制御情報を、対応する機器3へ送信する(ステップS118)。
【0067】
その後、設定情報取得部1215は、アプリケーション個別サーバVS1から送信される設定通知情報を取得したか否かを判定する(ステップS119)。ここで、設定情報取得部1215が、設定通知情報を取得していないと判定すると(ステップS119:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、設定情報取得部1215は、設定通知情報を取得したと判定すると(ステップS119:Yes)、取得した設定通知情報に含まれる設定情報と対応する機器3の機器識別情報とを抽出し、抽出した設定情報と機器識別情報とを互いに対応づけて設定記憶部1234に記憶させる(ステップS120)。次に、機器制御部1221は、設定記憶部1234が記憶する、更新後の設定情報設定情報に基づいて、対応する機器3を制御するための制御情報を生成し、生成した制御情報を、対応する機器3へ送信する(ステップS121)。続いて、再びステップS101の処理が実行される。
【0068】
以上説明したように、本実施の形態に係る制御システムによれば、端末装置2のアプリケーション取得部218が、利用者が入力部205に対して、アプリケーション格納サーバに格納されている第1アプリケーションが実行されることにより実現される機能を介して操作される機器3に対する操作を行うと、当該第1アプリケーションの送信を要求するアプリケーション要求情報を生成してアプリケーション格納サーバVS3へ送信する。一方、アプリケーション格納サーバVS3では、アプリケーション要求情報を取得すると、取得したアプリケーション要求情報に対応する第1アプリケーションを特定し、特定した第1アプリケーションを示すアプリケーション情報を端末装置2へ送信する。これにより、アプリケーション格納サーバVS3において、機器3の追加または変更に応じて、アプリケーション格納サーバVS3に格納する第1アプリケーションを追加または変更するだけで、端末装置2から、追加または変更された機器3の操作が可能となる。従って、機器3の追加または変更の際の第1アプリケーションの端末装置2へインストールを行い易くなるので、その分、利用者の利便性を高めることができる。
【0069】
また、本実施の形態に係る端末装置2は、機器3に対する予め設定された操作を行うための第2アプリケーションを示すアプリケーション情報が予めアプリケーション記憶部233に記憶されている。そして、操作通知部217は、第2アプリケーションを示すアプリケーション情報に基づいて、第2アプリケーションを介して機器3を操作するための操作情報を生成してアプリケーション個別サーバVS1へ送信する。これにより、利用者は、第1アプリケーションに対応する機器3と、第2アプリケーションに対応する機器3と、をそれらの違いを意識することなく選択的に操作することができるので、利用者の利便性を高めることができる。
【0070】
更に、本実施の形態に係る端末装置2は、アプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報と操作対象となる機器3の種別を示す機器種別情報との対応関係を示す連携情報を記憶する連携情報記憶部232と、連携情報に基づいて、利用者が入力部205に対して行った操作対象を選択するための操作対象選択操作により選択された機器3の機器種別情報に対応するアプリケーション種別情報を特定するアプリケーション特定部216と、を有する。これにより、例えば機器3の操作に対応する新たなアプリケーションを追加する際、新たに追加するアプリケーションのアプリケーション種別情報と、対応する機器3の機器種別情報と、の対応関係を示す連携情報を連携情報記憶部232に新たに記憶させるだけで、当該アプリケーションの種別に応じた適切な処理を実現することができる。
【0071】
また、本実施の形態に係る端末装置2の表示制御部212は、機器3の状態を示す機器状態情報に基づいて、前述のベース操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。そして、表示制御部212は、ベース操作画面画像を表示部204に表示させた状態で、選択される釦画像に応じて、第1アプリケーションに対応する機器操作画面画像または第2アプリケーションに対応する機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。これにより、ベース操作画面画像において、第1アプリケーションに対応する機器3と第2アプリケーションに対応する機器3とを一元的に管理することができるので、利用者の利便性を高めることができる。
【0072】
更に、本実施の形態に係る端末装置2は、PUSH通知情報を取得すると、取得したPUSH通知情報に基づいて、第1アプリケーションに対応する機器操作画面画像に遷移させる際に選択される釦画像と、第2アプリケーションに対応する機器操作画面画像に遷移させる際に選択される釦画像と、の少なくとも一方を含むPUSH通知画像を形成して表示部204に表示させる。これにより、端末装置2の表示部204に表示されたPUSH通知画像を視認した利用者は、釦画像を選択する操作を行うだけで、速やかに機器操作画面画像を表示部204に表示させて機器3の状態を確認することができる。
【0073】
また、本実施の形態に係る表示制御部212は、PUSH通知情報が取得されると、取得されたPUSH通知情報に基づいて、PUSH通知情報が示す通知内容を含む機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる。これにより、利用者は、PUSH通知情報が示す通知内容を機器操作画面画像において確認することができるので、例えばPUSH通知情報が機器3に発生した故障のような機器3の異常を通知するものである場合、利用者は、機器操作画面画像を確認することにより機器3の異常を迅速に把握することができる。
【0074】
以上、本開示の実施の形態について説明したが、本開示は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば、端末装置2の表示制御部212が、第2アプリケーションが実行されることにより実現される機能に基づいて機器3を操作するための機器操作画面画像を表示部204に表示させた状態で、入力部205に対して第1アプリケーションを介して操作される機器3を選択する操作がなされると、当該機器3に対する操作を行うための機器操作画面画像を表示部204に表示させるものであってもよい。具体的には、端末装置2が、第2アプリケーションにより機器3を操作するための機器操作画面画像であって、第1アプリケーションにより機器3を操作するための機器操作画面画像に遷移させるための釦画像を含む機器操作画面画像を表示部204に表示させるものであってもよい。この場合、端末装置2が、第2アプリケーションに対応する機器操作画面画像を表示部204に表示させた状態で、当該機器操作画面画像に含まれる釦画像が選択されると、ウェブサーバの機能を介して機器3を操作するための機器操作画面画像を表示部204に表示させるものであってもよい。
【0075】
例えば
図19に示すように、端末装置2が、第2アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定し(ステップS64)、第2アプリケーションを示すアプリケーション種別情報に応じた機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させているとする(ステップS65)。ここで、利用者が、入力部205に対して機器操作画面画像に含まれる第1アプリケーションに応じた機器操作画面画像へ遷移させるための釦画像を選択する操作対象選択操作を行ったとする。この場合、端末装置2は、操作対象選択操作を受け付けて(ステップS2001)、第1アプリケーションのアプリケーション種別情報を特定する(ステップS2002)。そして、特定した第1アプリケーションの送信を要求するアプリケーション要求情報が、端末装置2からアプリケーション格納サーバVS3へ送信される(ステップS41)。一方、アプリケーション格納サーバVS3は、アプリケーション要求情報を取得すると、取得したアプリケーション要求情報に対応するアプリケーションを特定する(ステップS42)。続いて、特定されたアプリケーションを示すアプリケーション情報が、アプリケーション格納サーバVS3から端末装置2へ送信される(ステップS43)。一方、端末装置2は、アプリケーション情報を取得すると、取得したアプリケーション情報をアプリケーション記憶部233に記憶させる。そして、端末装置2は、アプリケーション記憶部233が記憶するアプリケーション情報に基づいて、機器操作画面画像を形成して表示部204に表示させる(ステップS2003)。次に、ステップS45以降の一連の処理が実行される。
【0076】
本構成によれば、端末装置2において第2アプリケーションが実行されることにより実現される機能により操作される機器3と、第1アプリケーションが実行されることにより実現される機能により操作される機器3と、を連携して操作する場合、利用者の機器3の操作性を高めることができる。
【0077】
実施の形態では、連携情報記憶部232が、機器3に対する操作を行うためのアプリケーションの種別を示すアプリケーション種別情報と操作対象となる機器3の種別を示す機器種別情報との対応関係を示す連携情報を記憶している例について説明した。但し、これに限らず、連携情報記憶部232が、機器3に依存しない第1アプリケーションまたは第2アプリケーションの場合、第1アプリケーション、第2アプリケーションにより利用者に提供されるサービスの種別を示すサービス種別情報と少なくとも1つの機器3の機器種別情報との対応関係を示す連携情報を記憶するものであってもよい。
【0078】
実施の形態では、物理サーバ1において、アプリケーション個別サーバVS1、機器管理サーバVS2およびアプリケーション格納サーバVS3が実現されている例について説明したが、これに限らず、アプリケーション個別サーバVS1、機器管理サーバVS2およびアプリケーション格納サーバVS3が、それぞれ各別の物理サーバにおいて実現されるものであってもよい。或いは、アプリケーション個別サーバVS1、機器管理サーバVS2およびアプリケーション格納サーバVS3のうちのいずれか2つが1つの物理サーバで実現され、他の1つが他の物理サーバで実現されるものであってもよい。
【0079】
また、本開示に係る物理サーバ1および端末装置2の各種機能は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する物理サーバ1および端末装置2を構成してもよい。
【0080】
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線の掲示版(BBS(Bulletin Board System))にアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OS(Operating System)の制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する物理サーバ1および端末装置2として機能する。
【0081】
以上、本開示の実施の形態および変形例について説明したが、本開示はこれらに限定されるものではない。本開示は、実施の形態および変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本開示は、機器を端末装置から操作することができる制御システムとして好適である。
【符号の説明】
【0083】
1 物理サーバ、2 端末装置、3 機器、4 BBR、101,201 CPU、102,202 主記憶部、103,203 補助記憶部、106,206 通信部、109,209 バス、204 表示部、205 入力部、211,1211 機器状態取得部、212 表示制御部、213 利用者登録部、214,1217 認証処理部、215 簡易操作通知部、216 アプリケーション特定部、217 操作通知部、218 アプリケーション取得部、220 PUSH通知取得部、221 機器登録部、231,1231 機器状態記憶部、233,1331 アプリケーション記憶部、1232 機器情報記憶部、232 連携情報記憶部、1111,1213 操作情報取得部、1112,1214 設定情報生成部、1113 設定情報通知部、1114,1212 機器状態通知部、1215 設定情報取得部、1216 利用者情報取得部、1218 機器情報取得部、1219 PUSH通知判定部、1220 PUSH通知部、1221 機器制御部、1233 利用者情報記憶部、1234 設定記憶部、1311 アプリケーション選出部、1312 アプリケーション通知部、BU11,BU12,BU13,BU14,BU15,BU16,BU17,BU18,BU21,BU31,BU32,BU33,BU34,BU35 釦画像、GA1 ベース操作画面画像、GA2,GA3 機器操作画面画像、GA31 熱画像、M11,M12,M13,M14,M21,M22,M31,M32 メッセージ画像、NW1 広域ネットワーク、NW2 局所ネットワーク、VS1 アプリケーション個別サーバ、VS2 機器管理サーバ、VS3 アプリケーション格納サーバ
【要約】
制御システムは、機器管理サーバ(VS2)と端末装置(2)とアプリケーション個別サーバ(VS1)とアプリケーション格納サーバ(VS3)とを備える。アプリケーション格納サーバ(VS3)は、アプリケーション要求情報を取得すると、第1アプリケーションを選出し、選出した第1アプリケーションの内容を示すアプリケーション情報を端末装置(2)へ送信する。端末装置(2)は、利用者が入力部(205)に対して予め設定された操作を行うと、アプリケーション要求情報をアプリケーション格納サーバ(VS3)へ送信することにより、アプリケーション格納サーバ(VS3)から送信されるアプリケーション情報を取得するアプリケーション取得部(218)と、アプリケーション情報に基づいて、機器(3)に対する操作情報を生成してアプリケーション個別サーバ(VS1)へ送信する操作通知部(217)と、を有する。