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  • 特許-回路基板 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-14
(45)【発行日】2024-11-22
(54)【発明の名称】回路基板
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20241115BHJP
【FI】
H05K1/02 N
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024515783
(86)(22)【出願日】2022-04-19
(86)【国際出願番号】 JP2022018210
(87)【国際公開番号】W WO2023203649
(87)【国際公開日】2023-10-26
【審査請求日】2024-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118762
【弁理士】
【氏名又は名称】高村 順
(72)【発明者】
【氏名】青島 琢磨
【審査官】井上 信
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-114543(JP,A)
【文献】特開2021-125586(JP,A)
【文献】国際公開第2020/017008(WO,A1)
【文献】特開2008-70639(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品が接続可能な複数の接続部を備え、
複数の前記接続部が第1の接続部、第2の接続部および第3の接続部を含み、
前記第1の接続部および第1の電源と前記第3の接続部とを直列接続し、かつ、前記第2の接続部および前記第1の電源と前記第3の接続部とを直列接続する回路パターンが形成され、
前記第3の接続部は、電力を必要とする部品が接続されない場合に前記第3の接続部を構成する2つの端子間を短絡可能に構成される、
回路基板。
【請求項2】
前記第1の接続部、前記第2の接続部および前記第3の接続部と前記第1の電源との間にノイズフィルタが実装される、
請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記第1の電源と前記第2の接続部との間にリレーが実装され、
第2の電源からヒータに電力を供給する経路上に設けられた保護用コンタクタが前記第1の接続部に接続され、前記経路上に設けられた、前記ヒータの制御用コンタクタが前記第2の接続部に接続され、前記ヒータ付近の温度が定められた閾値以上の状態を検出すると回路をオープン状態にするサーモスタットが前記第3の接続部に接続される、
請求項1または2に記載の回路基板。
【請求項4】
前記第1の電源と前記第2の接続部との間にリレーが実装され、
第2の電源からヒータに電力を供給する経路上に設けられた、前記ヒータの制御用コンタクタが前記第2の接続部に接続され、前記第3の接続部を構成する2つの端子間を短絡させるジャンパコネクタが前記第3の接続部に接続される、
請求項1または2に記載の回路基板。
【請求項5】
前記第1の電源から供給される電力を制御用電力に変換するコンバータと、前記制御用電力の供給を受けて動作する制御回路と、前記制御回路が生成する差圧調整弁の制御信号を出力する差圧調整弁制御端子とを有し、
前記差圧調整弁の駆動用電力を生成する変圧器が前記第3の接続部に接続され、前記第1の接続部を構成する2つの端子間を短絡させるジャンパコネクタが前記第1の接続部に接続され、前記差圧調整弁の制御信号入力端子が前記差圧調整弁制御端子に接続される、
請求項1または2に記載の回路基板。
【請求項6】
前記第1の電源と前記第2の接続部との間にリレーが実装され、
前記第1の電源から供給される電力を制御用電力に変換するコンバータと、前記制御用電力の供給を受けて動作する制御回路と、前記制御回路が生成する差圧調整弁の制御信号を出力する差圧調整弁制御端子とを有し、
前記差圧調整弁の駆動用電力を生成する変圧器が前記第2の接続部に接続され、前記第3の接続部を構成する2つの端子間を短絡させるジャンパコネクタが前記第3の接続部に接続され、前記差圧調整弁の制御信号入力端子が前記差圧調整弁制御端子に接続される、
請求項1または2に記載の回路基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、他の回路基板との接続部を有する回路基板に関する。
【背景技術】
【0002】
他の回路基板との接続部を有する従来の回路基板が適用された機器の一例として、特許文献1には、室外機が外部装置と接続するためのコネクタを有する空気調和機が開示されている。特許文献1に記載の空気調和機は、室外機が備える電源部が故障した場合でも、コネクタに接続された外部装置から室外機に電力を供給し、室外機が備える記憶部が保持しているデータを外部装置が読み出し可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-18030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、製造者が同じで用途も同一の電気機器であっても、回路構成が異なる複数の機種が存在する。例えば、床暖房、給湯、ラジエータなど、水を循環させながら加熱する機器の場合、ヒータ容量、接続方式、タンク容量、ポンプ数および位置、その他のアクチュエータ類の接続において多くのラインナップが存在する。ここで、ヒータ、ポンプ、その他のアクチュエータを制御するための回路基板をラインナップのそれぞれについて個別に用意する場合、設計が必要となる回路基板が多数となり開発負荷が大きくなるとともに、コストアップの要因となる。このため、ラインナップ間で回路基板の共通化の実現が望まれる。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、異なる複数種類の機器に適用可能な回路基板を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる回路基板は、部品が接続可能な複数の接続部を備え、複数の接続部が第1の接続部、第2の接続部および第3の接続部を含み、第1の接続部および第1の電源と第3の接続部とを直列接続し、かつ、第2の接続部および第1の電源と第3の接続部とを直列接続する回路パターンが形成され、第3の接続部は、電力を必要とする部品が接続されない場合に第3の接続部を構成する2つの端子間を短絡可能に構成される。
【発明の効果】
【0007】
本開示にかかる回路基板は、異なる複数種類の機器に適用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の一例を示す図
図2】実施の形態1にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の他の例を示す図
図3】実施の形態2にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の一例を示す図
図4】実施の形態2にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の接続方法の他の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示の実施の形態にかかる回路基板を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の一例を示す図である。図1では、ヒータを有する機器に実施の形態1にかかる回路基板10を適用する場合の例を示している。
【0011】
ヒータを有する機器は、異常などが発生したときにヒータの通電状態が継続してしまうのを防止する保護回路を有する。保護回路は、ヒータの性能などに応じて、複数段のコンタクタやサーモスタットを組み合わせて構成される。保護回路を構成する部品同士の接続方式は様々であるが、複数の接続方式を共用可能とすることで様々なヒータを使用した機器間での回路基板の共通化が実現できる。
【0012】
図1に示す回路基板10には第1の電源である電源回路107に接続される。回路基板10は、電源回路107から供給される電力に含まれるノイズ成分を除去するノイズフィルタ11と、部品が接続可能に構成された第1の接続部14、第2の接続部15および第3の接続部16とを含む。第2の接続部15は2つの部品が並列に接続される構成である。また、ノイズフィルタ11と第2の接続部15との間にはリレー12および13が設けられている。第1の接続部14、第2の接続部15および第3の接続部16は、例えば、回路基板10に実装されたコネクタで構成される。
【0013】
ノイズフィルタ11は、コモンモードチョークコイル、Yコンデンサ、Xコンデンサ、サージ保護素子などで構成される。このノイズフィルタ11を経由することで耐ノイズ性およびエミッションのノイズ特性が向上する。回路基板10にノイズフィルタ11を構成することにより、回路基板10と組み合わせ可能な各回路において個別にノイズフィルタを構成する必要が無くなり、余分なコストがかかりスペースも余分に要する形となってしまうのを防止できるメリットがある。
【0014】
また、回路基板10には、第1の接続部14、第2の接続部15および第3の接続部16を介してヒータ回路100が接続される。
【0015】
ヒータ回路100は、コンタクタ102、103および104と、ヒータ105とを含む。ヒータ105はサーモスタット106を備える。サーモスタット106は、ヒータ105が異常発熱したときにこれを検出し、自己の両端子間をオープン状態にする。
【0016】
ヒータ回路100には第2の電源である電源回路101が接続される。電源回路101は、多段接続された複数のコンタクタを介して、具体的には、1段目のコンタクタ102と、2段目のコンタクタ103および104とを介して、ヒータ105の発熱体に電力を供給する。コンタクタ102、103および104は、電源回路101からヒータ105への電力供給経路を形成する。
【0017】
また、ヒータ回路100において、コンタクタ102はヒータ105の保護用コンタクタであり、サーモスタット106とともに保護回路を形成する。コンタクタ103および104はヒータ105の制御用コンタクタである。ヒータ回路100は、保護用コンタクタと制御用コンタクタとを直列に接続する構成である。なお、制御用コンタクタは開閉回数が多いため、複数の制御用コンタクタを並列に配置して開閉寿命を長くすることが一般的に行われている。
【0018】
コンタクタ102が有するコイルは、両端が回路基板10の第1の接続部14に接続され、電源回路107から電力の供給を受ける。コンタクタ103および104が有する各コイルは、両端が回路基板10の第2の接続部15に接続され、電源回路107から電力の供給を受ける。コンタクタ103および104が有する各コイルへの給電は、回路基板10に実装された、図示を省略している制御回路がリレー12および13を開閉させることで制御される。サーモスタット106は、両端が回路基板10の第3の接続部16に接続され、電源回路107から電力の供給を受ける。
【0019】
電源回路107から回路基板10に電力が供給されている場合、ヒータ回路100のヒータ105が異常発熱していない状態であれば、サーモスタット106の両端がショートしているためコンタクタ102がオンする。さらに、リレー12および13をマイコンなどが制御してコンタクタ103および104のコイルに通電させることでヒータ105が通電状態となる。回路基板10には、第1の接続部14に接続されたコンタクタ102のコイルと、第3の接続部16に接続されたサーモスタット106とが直列関係となるように、また、第2の接続部15に接続されたコンタクタ103および104を制御するためのリレー12および13と、第3の接続部16に接続されたサーモスタット106とが直列関係となるように、回路パターンが形成されている。このため、サーモスタット106がヒータ105の異常発熱を検出すると、すなわち、サーモスタット106による検出温度が定められた閾値以上の状態になると、サーモスタット106がオフして両端がオープン状態になり、この結果、コンタクタ102、103および104もオフ状態となりヒータ105への給電を止めることができる。
【0020】
図2は、実施の形態1にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の他の例を示す図である。図2は、図1と同様に、ヒータを有する機器に回路基板10を適用する場合の例であるが、組み合わせて使用する部品の構成が異なる。
【0021】
図2に示す例において、回路基板10には、第1の接続部14、第2の接続部15および第3の接続部16を介してヒータ回路200が接続される。ヒータ回路200において、図1に示すヒータ回路100と同一の符号は同様の構成要素を示す。
【0022】
ヒータ回路200は、コンタクタ103および104と、キャピラリー方式のサーモスタット202と、ヒータ201とを含む。ヒータ201にはサーモスタット202の温度検出部203が設けられている。ヒータ回路200は、電源回路101とコンタクタ103および104との間にサーモスタット202が設けられ、サーモスタット202がヒータ201の異常発熱を検出すると、電源回路101からコンタクタ103および104への給電が停止される構成である。このため、回路基板10の第1の接続部14がオープン状態となる。通常はコネクタなどの部品を用いて第1の接続部14のオープン状態を作り出す。また、サーモスタット202は回路基板10に接続されないため、極同士がリード線で接続されたジャンパコネクタ206を第3の接続部16に接続し、第3の接続部16の2つの端子を短絡させる。なお、ジャンパコネクタ206の代わりにジャンパ線を用いるなど、他の方法で第3の接続部16の2つの端子を短絡させてもよい。
【0023】
図2に示す回路基板10およびヒータ回路200では、回路基板10のリレー12,13を閉じるとコンタクタ103,104のコイルに電流が流れてコンタクタ103,104がオン状態となる。このとき、サーモスタット202がヒータ201の異常発熱を検出していなければ、電源回路101からヒータ201に電力が供給される。
【0024】
以上説明したように、本実施の形態にかかる回路基板10は、外部の回路に接続される第1の接続部14、第2の接続部15および第3の接続部16を備え、電源回路107から供給される電力を、第1の接続部14、第2の接続部15および第3の接続部16に接続された回路に出力可能に構成される。また、回路基板10は、第3の接続部16と、第1の接続部14および第2の接続部15とを直列接続する回路パターンを有する。回路基板10は、異なる構成の保護回路を有する複数種類のヒータ回路と組み合わせて使用することができる。
【0025】
実施の形態2.
図3は、実施の形態2にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の一例を示す図である。実施の形態1では、構成が異なる複数のヒータ回路と組み合わせて使用することが可能な回路基板10について説明したが、本実施の形態では、ヒータを有さない機器、すなわち、実施の形態1で説明したヒータ回路100および200といったヒータ回路が含まれない機器と組み合わせて使用することが可能な回路基板について説明する。
【0026】
実施の形態2にかかる回路基板10aは、実施の形態1にかかる回路基板10に対し、交流電力を直流電力に変換して制御用電力を生成するコンバータ17と、制御回路であるマイコン(Micro Controller)18と、差圧調整弁制御端子19とが追加された構成である。コンバータ17は、例えば、整流回路と絶縁型のDCDCコンバータとを組み合わせて実現される。差圧調整弁制御端子19は、第1の接続部14などと同様に、コネクタ等で構成されてもよい。
【0027】
回路基板10aには電源回路301と、ステップダウントランスフォーマである変圧器302と、差圧調整弁(PICV:Pressure Independent Control Valve)303とが接続される。詳細には、変圧器302の1次側が回路基板10aの第3の接続部16に接続され、差圧調整弁303の制御信号入力端子が回路基板10aの差圧調整弁制御端子19に接続される。また、回路基板10aの第1の接続部14にはジャンパコネクタ311が接続され、第1の接続部14の2つの端子が短絡される。変圧器302には、ノイズフィルタ11および第3の接続部16を介して、回路基板10aに接続された電源回路301から電力が供給される。また、変圧器302の2次側と差圧調整弁303の給電端子とが中継コネクタ304を介して接続され、変圧器302で電圧変換された電力が駆動用電力として差圧調整弁303に供給される。差圧調整弁303の動作はマイコン18により制御される。
【0028】
変圧器302は、商用電源からAC200Vが入力されるとAC24V程度を出力するダウントランスとなる。図3に示す位置に変圧器302を接続することでノイズフィルタ11への直列接続も行っている形となり、変圧器302を商用電源に直接接続する場合よりもイミュニティ試験で対応するようなバーストノイズや雷サージノイズなどに対しての耐力が向上する。また、接続に要する端子台や配線などが不要となり回路基板10aから第3の接続部16を介して直接電源をとることができる。
【0029】
実施の形態2にかかる回路基板10aは、実施の形態1で説明した図1および図2に示す構成例のヒータ回路100および200に加えて、ヒータを使用しない機器で使用することができる。さらに、図3に示す使用方法とする場合、すなわち、ヒータを使用しない機器で回路基板10aを使用する場合、ノイズフィルタ11と第2の接続部15との間のリレー12および13については未実装とすることでコスト削減効果が得られる。回路基板10aを実施の形態1で説明したヒータ回路100または200と組み合わせて使用する場合には、マイコン18がリレー12および13を制御すればよい。
【0030】
変圧器302は、通常は商用電源から供給されるAC200VをAC24V程度の人が感電しない電圧に変圧するが、安全規格上の1次電圧と2次電圧とを絶縁する役割も持つ。通常は、安全規格上の絶縁クラスを持つ絶縁(基礎絶縁、強化絶縁)にて変圧器302は設計される。また、回路基板10aは、接続されるヒータ(図1に示すヒータ105、図2に示すヒータ201)の駆動回路だけでなく、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ17と、マイコン18などの制御部品とが実装されている。マイコン18は差圧調整弁制御端子19を経由して差圧調整弁303へ制御信号を送る。変圧器302は1次側と2次側との間で絶縁(基礎絶縁、強化絶縁)を行うが、2次側に差圧調整弁303が接続される場合、変圧器302の2次側とコンバータ17の2次側は絶縁上同じ扱いとなる。絶縁型のDCDCコンバータを含む構成のコンバータをコンバータ17として使用することで、同一機器の絶縁設計を成立させつつ製品としてイミュニティ、エミッションに成り立つ構成を実現することができる。また、実施の形態1で説明した図1および図2の接続構成に加え、図3の接続構成も成り立つようにジャンパコネクタ311を用いることで、製品の接続構成が増えた場合でも同一の回路基板10aを採用することができ、開発効率および開発コストの面でも優位となる。
【0031】
図3では、回路基板10aの第3の接続部16に変圧器302の1次側を接続する例を示したが、図4に示す接続としてもよい。図4は、実施の形態2にかかる回路基板および回路基板と組み合わせて使用される部品の接続方法の他の例を示す図である。
【0032】
図4に示す例は、図3に示す例と同様に、回路基板10aに変圧器302と差圧調整弁303とを接続するものであるが、変圧器302の接続位置が異なる。具体的には、図4の接続方法では、図3の接続方法で第3の接続部16に接続していた変圧器302を第2の接続部15に接続する。また、第3の接続部16にジャンパコネクタ312を接続して第3の接続部16の2つの端子を短絡させる。
【0033】
図3の接続方法では、差圧調整弁303が常時通電となるため待機電流が必ず流れてしまう。しかし、差圧調整弁303は常時動作させる必要はなく、水が入る入力部で発生する差圧を調整する必要性が生じた場合に動作させればよい。このため、図4の接続方法とすることで、動作させる必要性が生じた時のみ差圧調整弁303に給電することが可能となる。すなわち、差圧調整弁303を動作させる必要性が生じた場合に、差圧調整弁303とノイズフィルタ11との間のリレー12を閉じ、差圧調整弁303を動作させる必要が無くなるとリレー12を開く制御を行うことで、回路に必要以上に電流が流れるのを防止でき、省エネルギー化を実現できる。
【0034】
本実施の形態にかかる回路基板10aは、複数種類のヒータ回路と組み合わせて使用することができるとともに、差圧調整弁303と組み合わせて使用することもできるという効果を奏する。
【0035】
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
【符号の説明】
【0036】
10,10a 回路基板、11 ノイズフィルタ、12,13 リレー、14 第1の接続部、15 第2の接続部、16 第3の接続部、17 コンバータ、18 マイコン、19 差圧調整弁制御端子、100,200 ヒータ回路、101,107,301 電源回路、102,103,104 コンタクタ、105,201 ヒータ、106,202 サーモスタット、203 温度検出部、206,311,312 ジャンパコネクタ、302 変圧器、303 差圧調整弁、304 中継コネクタ。
図1
図2
図3
図4