(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】食品用包装袋
(51)【国際特許分類】
B65D 85/50 20060101AFI20241118BHJP
B65D 77/30 20060101ALI20241118BHJP
B65D 30/28 20060101ALI20241118BHJP
B65D 75/66 20060101ALI20241118BHJP
【FI】
B65D85/50 100
B65D77/30 C
B65D30/28 H
B65D75/66
(21)【出願番号】P 2021016155
(22)【出願日】2021-02-03
【審査請求日】2024-01-29
(73)【特許権者】
【識別番号】520495906
【氏名又は名称】株式会社カナオカホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100081949
【氏名又は名称】神保 欣正
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 孝行
(72)【発明者】
【氏名】船木 淳
(72)【発明者】
【氏名】大金 優一
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-100716(JP,A)
【文献】特開平09-024951(JP,A)
【文献】特開2005-271968(JP,A)
【文献】特開2006-131271(JP,A)
【文献】特開2006-008162(JP,A)
【文献】登録実用新案第3144906(JP,U)
【文献】特開2009-040430(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0108811(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/50
B65D 77/30-77/40
B65D 30/28
B65D 75/62-75/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のプラスチックフィルムシートを重ね合わせ、各シートの先端所定範囲をタブとして残した状態で両側辺を横断する線に沿って各シート同士をヒートシールにより接着した頂部封止部と、頂部封止部より後方の各シートの両側辺同士を接着した側面封止部により3方を封止した袋体を構成し、一方のシートのタブ部分に袋体を引き裂くための易開封手段を設け、この袋体内に固形の食品を挿入することにより袋体を食品の外形に沿った板状の立体形状に拡げる食品用包装袋において、
切り込んだ一対の脚部に挟まれる下端を残して上方を半島状に切り込んだ舌片により上方に一定の面積を持った摘み部を一方のシートのタブ部分に設けるとともに、
一端が頂部封止部を越えて摘み部に達し、達した部分を摘み部の裏面にヒートシールにより接着したカットテープを一方のシートの裏面に設け、
上記のカットテープはシートの
先端に向かう全長方向に引き裂きの方向性を持たせるともに、
上記摘み部の幅より広い幅を有し、
摘み部との接着箇所において、切り込んだ一対の摘み部の脚部に合致した切り込みを設けた食品用包装袋において、
摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みの左右外側に上記切り込みと直行する方向の切り込みを設けるとともに、上記切り込みを各シート同士をヒートシールにより接着した頂部封止部上に設けたことを特徴とする食品用包装袋。
【請求項2】
摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みの間隔を10mmから30mmの範囲内とした請求項1記載の食品用包装袋。
【請求項3】
カットテープはシートの
先端に向かう全長方向に配される複数本のヒートシール線により一方のシートの裏面に接着され、摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みは上記のヒートシール線同士の間に配される請求項1または2のいずれかに記載の食品用包装袋。
【請求項4】
カットテープは各シートの
先端に向かう全長の1/3から1/2の長さを有する請求項1から3のいずれかに記載の食品用包装袋。
【請求項5】
カットテープに高密度ポリエチレンまたは延伸ポリプロピレンからなる直進カット性フィルムを使用した請求項1から4のいずれかに記載の食品用包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、例えば三角形のサンドイッチなどの固形の食品を収容するための食品用包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチックフィルム製の一対のシートを重ね合わせ、三方を封止した袋体を構成し、上記袋体内にサンドイッチなどの固形の食品を挿入して包装するための食品用包装袋が公知である。
【0003】
三角形のサンドイッチを想定した包装袋として、両側辺が先端に向かって幅狭となるプラスチックフィルム製の一対のシートを重ね合わせ、三方をヒートシールなどの接着手段により封止した袋体を立体的に拡げることにより構成されるものが広く使用されている。この場合、袋体を構成する封止箇所はシートの先端所定範囲をタブとして残すとともに後端を開口として残した状態で設けられるものであり、具体的には両側辺を横断する線に沿って各シート同士を接着した頂部封止部と頂部封止部より後方の各シートの両側辺同士を接着した側面封止部に求められる。
【0004】
この包装袋においては内部にサンドイッチを収容後、食品後端から袋体後端の開口部にかけた袋体の余剰部を折り畳んで粘着テープ等により封止して、包装済みサンドイッチとして流通に供する。よって、このサンドイッチを購入した需要者においては包装を外して収容された食品を取り出さなければならないが、食品後端の封止部を開くのは面倒なので、袋体自体を引き裂き破壊して食品を取り出していた。しかしながら、そのままでは何の手がかりも無く袋体を引き裂くことは困難であるので、従来多数の易開封手段が提案されていた。
【0005】
前記の易開封手段の代表的なものとして、一対のプラスチックフィルムシートを重ね合わせ、各シートの先端所定範囲をタブとして残した状態で両側辺を横断する線に沿って各シート同士を接着した頂部封止部と、頂部封止部より後方の各シートの両側辺同士を接着した側面封止部により3方を封止した袋体を構成し、一方のシートのタブ部分に例えば一対の切り込みや半島状に切り込んだ舌片などの袋体を引き裂くための易開封手段を設けるとともに、一端が頂部封止部を越えて易開封手段に達するカットテープを上記シートの裏面に接着した食品用包装袋が周知である。
【0006】
そして、前記の食品用包装袋において一対のプラスチックフィルムシートとして引き裂きの方向性を持たせた直線カットフィルムを使用することが公知であった(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記の従来技術においては、タブ部分に設けた摘み部などの易開封手段をカットテープごと指先で摘んで引っ張り上げることによりカットテープに沿って規定される方向、即ち袋体の斜面全長方向に沿ってシートが切り取られれ、切り取りにより生じた窓部からサンドイッチが露出することとなる。
【0009】
この場合、包装袋は今だ完全に開封されておらず、収容された食品を取り出すには切り裂き部分の両端を指で摘んで互いに反対方向に引っ張って袋体を完全に開封する作業が必要であり、そのためには切り取りにより生じた窓部は極力大きいことが望まれ、そのためには摘み部などの易開封手段とカットテープの幅を広くすることが必要であった。
【0010】
前記に関し、プラスチックフィルムシートとして引き裂きの方向性を持たせた直線カットフィルムを使用した包装袋においては、摘み部などの易開封手段とカットテープの幅が狭い場合は顕在化しないが、広くした場合は密封シール部や製品表示ラベルを乗り越える際に、応力がかかり破断しサンドイッチが飛び出したり、開けにくいことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願発明は前記の問題を解消した食品用包装袋を提供することを目的として創作されたものである。
【0012】
すなわち、本願発明は、一対のプラスチックフィルムシートを重ね合わせ、各シートの先端所定範囲をタブとして残した状態で両側辺を横断する線に沿って各シート同士をヒートシールにより接着した頂部封止部と、頂部封止部より後方の各シートの両側辺同士を接着した側面封止部により3方を封止した袋体を構成し、一方のシートのタブ部分に袋体を引き裂くための易開封手段を設け、この袋体内に固形の食品を挿入することにより袋体を食品の外形に沿った板状の立体形状に拡げる食品用包装袋において、
切り込んだ一対の脚部に挟まれる下端を残して上方を半島状に切り込んだ舌片により上方に一定の面積を持った摘み部を一方のシートのタブ部分に設けるとともに、
一端が頂部封止部を越えて摘み部に達し、達した部分を摘み部の裏面にヒートシールにより接着したカットテープを一方のシートの裏面に設け、
上記のカットテープはシートの全長方向に引き裂きの方向性を持たせるともに、
上記摘み部の幅より広い幅を有し、
摘み部との接着箇所において、切り込んだ一対の摘み部の脚部に合致した切り込みを設けたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項2記載の発明は前記の食品用包装袋において、摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みの間隔を10mmから30mmの範囲内としたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項3記載の発明は前記の食品用包装袋において、摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みの左右外側に上記切り込みと直行する方向の切り込みを設けるとともに、上記切り込みを各シート同士をヒートシールにより接着した頂部封止部上に設けたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項4記載の発明は前記の食品用包装袋において、カットテープはシートの全長方向に配される複数本のヒートシール線により一方のシートの裏面に接着され、摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みは上記のヒートシール線同士の間に配されることを特徴とする。
【0016】
また、請求項5記載の発明は前記の食品用包装袋において、カットテープは各シートの全長の1/3から1/2の長さを有することを特徴とする。
【0017】
また、請求項6記載の発明は前記の食品用包装袋において、カットテープに高密度ポリエチレンからなる直進カット性フィルムを使用したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本願発明の食品用包装袋においては、切り込んだ一対の脚部に挟まれる下端を残して上方を半島状に切り込んだ舌片により上方に一定の面積を持った摘み部を一方のシートのタブ部分に設けるとともに、一端が頂部封止部を越えて摘み部に達し、達した部分を摘み部の裏面にヒートシールにより接着したカットテープを一方のシートの裏面に設け、上記のカットテープはシートの全長方向に引き裂きの方向性を持たせるともに、上記摘み部の幅より広い幅を有し、 摘み部との接着箇所において、切り込んだ一対の摘み部の脚部に合致した切り込みを設けているので、カットテープを止めるシールラインの間を裂くことになり、方向性カットテープの配向性を損なうことなく真っ直ぐに裂くことはできる。
【0019】
さらに請求項2に記載の発明のように、摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みの間隔を10mmから30mmの範囲内とした場合は頭シールや製品表示のラベラーを切り裂く際も抵抗が少なく、応力がかかり破断しサンドイッチが飛び出したり、開けにくいことがない。
【0020】
一方、カットテープで縦に開封後、製品を取り出す際には左右に袋を開けるが、方向性フィルムは裂ける方向(縦)に対して垂直(横)に割く場合、抵抗が強く開け難い。これに関して請求項3に記載の発明のように、摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みの左右外側に上記切り込みと直行する方向の切り込みを設けるとともに、上記切り込みを各シート同士をヒートシールにより接着した頂部封止部上に設けた場合は、方向性フィルムと本体をヒートシールすることで方向性フィルムの機能を下げ、その箇所に左右に開きやすくする切り込みを入れているので、カットテープ開封後、容易に袋を左右に開封できて、製品を取り出しやすいサンドイッチ袋が実現する。
【0021】
さらに請求項4に記載の発明のように、カットテープはシートの全長方向に配される複数本のヒートシール線により一方のシートの裏面に接着され、摘み部との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部に合致したカットテープの切り込みは上記のヒートシール線同士の間に配される場合は、カットテープを複数本のシールで踏むことにより開封のガイドになり、一方、カットテープ開封後に分離してゴミが出るようなことがない。
【0022】
サンドイッチ包装時に、裏面フィルムシートとともにカットテープは折り込まれ食品底部側に回り込むが、請求項5に記載の発明のように、カットテープの長さを折り込まれ底部となるフィルムの長さの全長の1/3から1/2とすることにより途中で開封端が裂けることなくきれいに開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本願発明の食品用包装袋の展開状態の分解斜視図。
【
図4】本願発明の食品用包装袋の開封過程の斜視図。
【
図5】本願発明の食品用包装袋の開封過程の斜視図。
【
図7】本願発明の食品用包装袋の開封過程の要部の平面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本願発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。ここでは、包装する食品として三角形のサンドイッチを想定した食品用包装袋を例にとり説明することとする。すなわち、この包装袋は両側辺が先端に向かって幅狭となるプラスチックフィルム製の一対のシートを重ね合わせ、各シートの先端所定範囲をタブ部分として残した状態で、両側辺を横断する預部封止用接着線により各シート同士を接着した頂部封止部と、頂部封止部より後方の各シートの両側辺同士を接着した側面封止部により三方を封止して袋体とする。
【0025】
前記の袋体においては、袋体内に三角形のサンドイッチを挿入することにより、対向する一対の斜面の厚みが頂部封止部の幅により規定される板状の三角形に袋体が立体的に拡げられる。この場合、サンドイッチの取り出しのための袋体の切り裂き手段として、易開封手段を一方のシートのタブ部分に設けるとともに、カットテープをその一端が頂部封止用接着線を越えてタブ部分に設けた易開封手段に達するようにシートの裏側に接着している。この袋体においては、タブ部分に設けた易開封手段をカツトテープごと指先で摘んで引っ張り上げることによりカットテープに沿って規定される方向、即ち袋体の斜面全長方向に沿ってシートが切り取られる作用を生じる。
【0026】
前記袋体はプラスチックフィルム製の一対のシート10、1により構成されるが、本願発明においては開封手段を設けた側のシート10の裏面にシートの全長方向に引き裂きの方向性を持たせたカットテープ6を設けている。
【0027】
ここでは、カットテープ6に高密度ポリエチレンからなる直進カット性フィルムを使用しているが、直進カット性フィルムはこれに限られず、例えば延伸ポリプロピレンからなるものであってもよいことはもちろんである。
【0028】
この袋体はプラスチックフィルム製の一対のシート10、1と、シート10の裏面(袋の内面側)に接着されるカットテープ6を有する。なお、この実施例ではそこに挿入されたサンドイッチの裏側の具材が露出する端面に接すべき汚れ防止のためのプラスチックフィルム製の帯状片5を設けている。一対のシート10、1は両側辺が先端に向かって幅狭となる台形又は台形類似の形状に構成され、三方を封止して袋体とした後、この袋体が立体的に拡げられる(
図4、
図6参照)。
【0029】
この場合、袋体を構成するにあたりシートの先端所定範囲が袋部分を構成しないタブ部分4A、4Bとして残されるとともに、シートの後端が食品を差し入れるための開口として残される。具体的には、タブ部分4A、4Bの開始地点においてシートの両側辺を横断する線に沿って各シート同士を接着する頂部封止用接着線2A、2Bが設けられるとともにこの頂部封止部より後方の各シートの両側辺同士を接着した側面封止部3A、3Bが設けられることにより袋体の三方の封止部とされる。そして、折れ目A1、A1及びB1、B1をもって対向する一対の斜面A及びBの厚みが頂部封止部2A、2Bの幅により規定され、側面C、Cが三角形をなす板状の三角形にこの袋体を拡げることによって袋体の基本形が完成する。なお、ここでは接着手段としてヒートシールを採用する。
【0030】
図2は本願発明の要部を示す図である。前記の一方のシート10のタブ部分4Aには切り込んだ一対の脚部7A、7Aに挟まれる下端を残して上方を半島状に切り込んだ舌片により上方に一定の面積を持った摘み部7が設けられる。
【0031】
一方、一端が頂部封止部2A、2Bを越えて摘み部7に達し、達した部分を摘み部の裏面にヒートシールにより接着したカットテープ6を一方のシート10の裏面に設ける。上記のカットテープ6は上記摘み部7の幅より広い幅を有し、摘み部との接着箇所において、切り込んだ一対の摘み部の脚部7A、7Aに合致した切り込み6A、6Aを設ける。
【0032】
さらに、ここでは摘み部7との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部7A、7Aに合致したカットテープ6の切り込み6A、6Aの左右外側に上記切り込みと直行する方向の切り込み6B、6Bを設けるとともに、上記切り込みをシート1、10同士をヒートシールにより接着した頂部封止部2A、2B上に設けている。切り込み6B、6Bを頂部封止部2A、2B上に設ける理由は、方向性フィルムと本体をヒートシールすることで方向性フィルムの機能を下げ、左右に開きやすくするためである。
【0033】
図3はカットテープ6のシート10への接着手段を示す図であり、ここではカットテープはシートの全長方向に配される3本のヒートシール線Sによりシートの裏面に接着される。この場合、摘み部7との接着箇所において、切り込んだ摘み部の一対の脚部7A、7Aに合致したカットテープの切り込み6A、6Aは上記のヒートシール線同士の間に配せば、カットテープを複数本のシールで踏むことにより開封のガイドになり、一方、カットテープ開封後に分離してゴミが出るようなことがない。
【0034】
なお、サンドイッチ包装時に、裏面フィルムシートとともにカットテープ6は折り込まれ食品底部側に回り込むが(
図6参照)、カットテープの長さを折り込まれ底部となるフィルムの長さの全長の1/3から1/2とすることにより途中で開封端が裂けることなくきれいに開封することができる。
【0035】
また、ここでは頂部封止部2A、2Bの形状を碁盤目状にしてシール部分を少なくして、カットテープ6による引き裂き時の抵抗を少なくしている。
【0036】
以上の工程により基本形が完成した袋体にはサンドイツチが後部の開口から差し入れられた後、サンドイッチ後端から袋体後端の開口部にかけた袋体の余剰部を折り畳んで粘着テープ等により封止して包装が完了する(
図4、
図6参照)。
【0037】
以上の食品用包装袋の開封に当たっては、カツトテープ10が接着されている側のシート10のタブ4Aの摘み部7を摘んでめくりながら引っ張り上げることにより、これに接着されているカットテープも引っ張り上げられることによりシートはそのままカツトテープに沿って切り裂かれながら中央部分が切り取られることになる(
図5参照)。
【0038】
次いで、切り取りにより生じた窓部を境として袋体の一方のシート10を左右に引っ張れば、頂部封止用接着線2Aに沿って引き裂かれ容易に左右に開くことができ、広い窓部Pが出現することとなる(
図7参照)。
【符号の説明】
【0039】
P 窓部
1 シート
2A 頂部封止用接着線
2B 頂部封止用接着線
3A 側面封止部
3B 側面封止部
4A タブ
4B タブ
5 (汚れ防止のための)帯状片
6 カットテープ
7 摘み部
10 シート