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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20241118BHJP
   B41J 29/46 20060101ALI20241118BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20241118BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241118BHJP
【FI】
H04N1/00 350
H04N1/00 127B
B41J29/46 Z
B41J29/38 401
G03G21/00 386
G03G21/00 396
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020158496
(22)【出願日】2020-09-23
(65)【公開番号】P2022052236
(43)【公開日】2022-04-04
【審査請求日】2023-09-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000718
【氏名又は名称】弁理士法人中川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福士 研司
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-155670(JP,A)
【文献】特開2019-205024(JP,A)
【文献】特開2017-202920(JP,A)
【文献】特開2005-045308(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/38
B41J 29/46
G03G 21/00
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成装置において、
画像を形成する画像形成ユニットと、
前記画像形成装置との間で無線通信が可能であり、ユーザーによる操作を受け付ける遠隔操作部であって、画像を表示することでユーザーに対する情報を表示する表示部と、前記表示部に表示する第1の画像を記憶する記憶部と、前記表示部に表示する第2の画像を無線通信を介して受信する受信部と、前記表示部に表示する画像を制御する制御部と、を有する遠隔操作部と、
前記遠隔操作部に対して無線通信を介して前記第2の画像を送信する画像送信部と、
を備え、
前記制御部は、第1の情報を表示する場合、前記記憶部に記憶された第1の画像を表示するように前記表示部の表示を制御し、第2の情報を表示する場合、前記受信部で受信した前記第2の画像を表示する、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記記憶部は第1の記憶部であり、
前記画像形成装置は前記第1の記憶部とは異なる第2の記憶部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記受信部で受信した前記第2の画像は前記第2の記憶部に記憶される、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記受信部で受信した前記第2の画像は前記第1の記憶部に記憶されない、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2の記憶部は前記第2の画像を一時的に記憶する不揮発性のメモリである、ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記遠隔操作部は、それぞれがシートに画像を形成する複数の画像形成装置と接続することが可能であり、前記第2の画像は、前記複数の画像形成装置のうち前記遠隔操作部が接続可能な画像形成装置を識別することが可能な情報を示す、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示部は、前記複数の画像形成装置のうち前記遠隔操作部が接続することが可能な画像形成装置を表示する、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2の情報は、前記画像形成装置のジャムの処理に関する情報である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2の情報は、前記画像形成ユニットにより形成される画像の調整に関する情報である、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記無線通信は、Wi-Fiダイレクト通信であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)などの画像形成装置関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、画像形成装置においては、画像を表示する表示部と、情報を入力する操作部を備え、ユーザが操作部を操作することで画像形成に係るシートのサイズや画像形成枚数などの画像形成に関する設定が可能な操作表示部を備える構成が広く知られている。
【0003】
また特許文献1に記載の画像形成装置では、画像形成装置から操作表示部を取り外せる構成とし、画像形成装置から離れた位置でユーザが操作部から入力した情報が無線通信を介して画像形成装置に送信される遠隔操作部を備える構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-366287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の構成では、遠隔操作部の表示部に表示される全ての画像が、遠隔操作部が有する記憶部に記憶されている。このような構成では、遠隔操作部の記憶部の容量を大きくする必要が生じ、遠隔操作部の製造コストが増加するおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、画像形成装置との間で無線通信が可能な遠隔操作部を備える画像形成装置において、遠隔操作部の記憶部の容量の小型化を図ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、シートに画像を形成する画像形成装置において、画像を形成する画像形成ユニットと、前記画像形成装置との間で無線通信が可能であり、ユーザーによる操作を受け付ける遠隔操作部であって、画像を表示することでユーザーに対する情報を表示する表示部と、前記表示部に表示する第1の画像を記憶する記憶部と、前記表示部に表示する第2の画像を無線通信を介して受信する受信部と、前記表示部に表示する画像を制御する制御部と、を有する遠隔操作部と、前記遠隔操作部に対して無線通信を介して前記第2の画像を送信する画像送信部と、を備え、前記制御部は、第1の情報を表示する場合、前記記憶部に記憶された第1の画像を表示するように前記表示部の表示を制御し、第2の情報を表示する場合、前記受信部で受信した前記第2の画像を表示する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成装置との間で無線通信が可能な遠隔操作部を備える画像形成装置において、遠隔操作部の記憶部の容量の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】画像形成システムの斜視概略図である。
図2】遠隔操作パネルの斜視概略図である。
図3】画像形成システムの断面概略図である。
図4】画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
図5】遠隔操作パネルのシムテム構成を示すブロック図である。
図6】画像形成装置と遠隔操作パネルの通信遷移図である。
図7】遠隔操作パネルのディスプレイに座標表示を施した図である。
図8】遠隔操作パネルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図9】遠隔操作パネルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図10】画像形成装置と遠隔操作パネルの通信遷移図である。
図11】遠隔操作パネルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図12】遠隔操作パネルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図13】遠隔操作パネルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図14】遠隔操作パネルのディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
<画像形成装置>
以下、まず本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成を画像形成時の動作とともに図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0011】
図1は、画像形成装置1を搭載する画像形成システムAの斜視概略図である。図1に示す様に、画像形成システムAは、シートSに画像を形成する画像形成装置1と、画像形成装置1によって画像が形成されたシートSにステープル処理、パンチ処理、製本処理などの後処理を行う後処理装置16から構成されている。また画像形成装置1の上部には、不図示のガラス面に載置された原稿の画像を光学的に読み取って画像データに変換するリーダ14が設けられている。
【0012】
画像形成装置1は、主電源のオン、オフを切り替えるシーソー型の主電源スイッチ79を備える。また画像形成装置1は、画像形成処理の実施中、エラーによる停止中、又はスタンバイ状態などの画像形成装置1の状態をランプやエラーコードを表示させてユーザに報知する表示パネル71を備える。また画像形成装置1は、離れた位置にいるユーザに光源の点灯、消灯、点滅によって画像形成装置1の状態を報知するタワー型のランプ72を備える。
【0013】
また画像形成装置1は、パネル装着部73に着脱可能に構成された遠隔操作パネル50(遠隔操作部、遠隔操作装置)を備える。遠隔操作パネル50は、画像形成装置1との間で無線通信が可能に構成されており、画像形成装置1から離れた位置で操作することができる。遠隔操作パネル50がパネル装着部73に装着されると、遠隔操作パネル50の充電コネクタ55(図2)が、パネル装着部73の給電コネクタ73a(図5)に接続される。これにより画像形成装置1によって遠隔操作パネル50の接続が検出され、画像形成装置1から遠隔操作パネル50のバッテリー57(図5)に充電がなされる。
【0014】
図2(a)、図2(b)は、遠隔操作パネル50の斜視概略図である。図2に示す様に、遠隔操作パネル50は、遠隔操作パネル50の電源のオン、オフを切り替える電源スイッチ52と、音声を出力するスピーカー部53と、LEDで構成され、点灯、消灯、点滅によって遠隔操作パネル50の状態を報知する照明部54を有する。
【0015】
また遠隔操作パネル50は、画像を表示させる表示部と、情報を入力可能な操作部が一体化されたタッチパネル方式のディスプレイ51を有する。ユーザは、ディスプレイ51に表示されるキーを指でタッチして数値の入力等を行うことで、画像形成枚数やシートSのサイズ設定などの画像形成に関する設定や、原稿のサイズの設定などの画像の読み取りに関する設定を行うことができる。なお、本実施形態では、遠隔操作パネル50にタッチパネル方式のディスプレイ51を搭載する構成について説明したものの、本発明はこれに限られず、情報を入力する操作部としてテンキーやリセットキー等のハードキーを別途設ける構成としてもよい。
【0016】
図3は、画像形成システムAの断面概略図である。図3に示す様に、画像形成装置1は、シートSに画像を形成する画像形成ユニット15を備える。画像形成ユニット15は、感光ドラム9Y、9M、9C、9K、帯電装置2Y、2M、2C、2K、現像装置4Y、4M、4C、4Kを備える。また画像形成ユニット15は、一次転写ローラ5Y、5M、5C、5K、レーザスキャナユニット3、中間転写ベルト6、二次転写ローラ7、二次転写対向ローラ8などを備える。
【0017】
画像形成装置1により画像を形成する際は、まず図4に示す制御部10に画像形成ジョブ信号が入力される。これによりシートカセット75a、75bのいずれかに収納されたシートSが搬送パス94に送られる。その後、シートSは、搬送パス94を通り、二次転写ローラ7と二次転写対向ローラ8から形成される二次転写部に送り込まれる。
【0018】
一方、画像形成ユニット15においては、まず帯電装置2Yにより感光ドラム9Yの表面が帯電させられる。その後、リーダ14により読み取られた原稿の画像データ、又は不図示の外部機器からネットワークを介して送信された画像データに応じてレーザスキャナユニット3が感光ドラム9Yの表面にレーザ光を照射し、感光ドラム9Yの表面に静電潜像を形成する。
【0019】
次に、現像装置4Yにより感光ドラム9Yの表面に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させ、感光ドラム9Yの表面にイエローのトナー像を形成する。感光ドラム9Yの表面に形成されたトナー像は、一次転写ローラ5Yに一次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト6に一次転写される。
【0020】
同様のプロセスにより、感光ドラム9M、9C、9Kにも、マゼンダ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。そして一次転写ローラ5M、5C、5Kに一次転写バイアスが印加されることで、これらのトナー像が中間転写ベルト6上のイエローのトナー像に対して重畳的に転写される。これにより中間転写ベルト6の表面に画像信号に応じたフルカラーのトナー像が形成される。
【0021】
その後、中間転写ベルト6が周回移動することで、フルカラーのトナー像が二次転写部に送られる。そして二次転写部において二次転写ローラ7に二次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像がシートSに転写される。トナー像が転写されたシートSは、搬送ベルト95によって定着装置70に搬送される。そして定着装置70において加熱、加圧処理が施されてトナー像がシートSに定着される。
【0022】
次に、トナー像が定着されたシートSは、排出パス97を通り、後処理装置16に送られる。後処理装置16に送られたシートSは、ユーザがステープル処理、パンチ処理、製本処理などの後処理を指定している場合、指定された後処理がなされた上で排出トレイ16aに排出される。またユーザが後処理を指定していない場合、後処理装置16に送られたシートSは、後処理がなされずに排出トレイ16bにそのまま排出される。
【0023】
<画像形成装置のシステム構成>
次に、画像形成装置1のシステム構成について説明する。
【0024】
図4は、画像形成装置1のシステム構成を示すブロック図である。図4に示す様に、画像形成装置1は、CPU11、ROM12、RAM13を有する制御部10を備える。制御部10には、リーダ14、画像形成ユニット15、後処理装置16、表示パネル71などが接続されている。また制御部10には、ネットワークを介して不図示の外部機器との間で接続を行うネットワーク接続部84が接続されている。
【0025】
ROM12には、画像形成装置1の制御に関する各種のプログラムや様々な画像データが格納されている。CPU11は、ROM12に格納された制御プログラムに基づいて各種の演算処理を行う。RAM13は、データを一時的に記憶する。つまりCPU11は、ROM12に格納された制御プログラムに基づいてRAM13を作業領域に用いながら、制御部10に接続されたリーダ14や画像形成ユニット15や後処理装置16などを制御して、上述した画像形成動作を実行する。
【0026】
また制御部10には、遠隔操作パネル50との間で接続を行うパネル接続部80が接続されている。パネル接続部80は、給電コネクタ73aを有し、遠隔操作パネル50が接続されるパネル装着部73と、遠隔操作パネル50との間で無線通信を行う無線通信部81を備える。パネル装着部73の給電コネクタ73aには、遠隔操作パネル50の充電コネクタ55が接続される。
【0027】
無線通信部81は、コマンド通信部82と画像送信部83を有する。CPU11は、ROM12に格納された画像を読み出し、無線通信部81の画像送信部83を介して、遠隔操作パネル50に画像を送信する。またCPU11は、遠隔操作パネル50に対する指示を生成し、その指示をコマンド通信部82を介して遠隔操作パネル50に送信する。またCPU11は、遠隔操作パネル50で生成された通知や指示をコマンド通信部82を介して受信する。なお、本実施形態では、コマンド通信部82と画像送信部83を別々の構成としたものの、両者を一本の通信ラインにまとめる構成としてもよい。
【0028】
また画像形成装置1と遠隔操作パネル50は、装置間をダイレクトに接続する通信形態であるWi-Fiダイレクト通信によって無線通信を行う。このWi-Fiダイレクト通信の方式を応用したディスプレイ伝送技術であるMiracastは、例えば携帯電話やディスプレイやプロジェクタなどで使用される。なお、無線通信の方式はWi-Fiダイレクト通信に限られず、例えばWi-Fiルータをアクセスポイントとして無線通信を行う構成としてもよい。但し、セキュリティの観点から、Wi-Fiダイレクト通信であることが好ましい。またWi-Fiによる無線通信ではなく、BluetoothやNFCなどの他の方式で無線通信を行う構成としてもよい。
【0029】
また制御部10には、電源装置17が接続されている。電源装置17は、商用電源からコンセントプラグ19を介して電源の供給を受け、各デバイスで使用される電力に変換して各デバイスに電力を供給する。具体的には、まず電源装置17は、主電源スイッチ79がオフからオンに切り替えられると制御部10に電力を供給する。その後、電源装置17は、制御部10の指示に基づき、リーダ14、画像形成ユニット15、後処理装置16、表示パネル71、パネル装着部73に装着された遠隔操作パネル50、無線通信部81、ネットワーク接続部84などに電力を供給する。
【0030】
<遠隔操作パネルのシステム構成>
次に、遠隔操作パネル50のシステム構成について説明する。
【0031】
図5は、遠隔操作パネル50のシムテム構成を示すブロック図である。図5に示す様に、遠隔操作パネル50は、CPU21、ROM22(記憶部)、RAM23、タイマー24を有する制御部20を備える。タイマー24は、制御部20が各種の処理を行う際に計時を行う。
【0032】
ROM22には、遠隔操作パネル50の制御に関する各種のプログラムなどのデータが格納されている。CPU21は、ROM22に格納された制御プログラムに基づいて各種の演算処理を行う。RAM23は、データを一時的に記憶する。つまりCPU21は、ROM22に格納された制御プログラムに基づいて、RAM23を作業領域に用いながら、制御部20に接続されたディスプレイ51、スピーカー部53、照明部54などを制御する。
【0033】
また遠隔操作パネル50は、画像形成装置1との間で接続を行う接続部90を備える。接続部90は、画像形成装置1の給電コネクタ73aに接続される充電コネクタ55と、画像形成装置1との間で無線通信を行う無線通信部91を備える。
【0034】
無線通信部91は、CPU21に接続されたコマンド通信部92と、ディスプレイ51に接続された画像受信部93を有する。CPU21は、画像形成装置1に対する指示や通知を生成し、コマンド通信部92の不図示のアンテナを介して画像形成装置1のコマンド通信部82に送信する。またCPU21は、画像形成装置1のコマンド通信部82から送信された指示や情報をコマンド通信部92を介して受信する。
【0035】
画像受信部93は、画像形成装置1の画像送信部83から送信された画像データを不図示のアンテナを介して受信し、ディスプレイ51に表示させる画像データへと変換し、ディスプレイ51に表示させる。なお、本実施形態では、コマンド通信部92と画像受信部93が別々の構成について説明したものの、両者を一本の通信ラインにまとめる構成としてもよい。
【0036】
また遠隔操作パネル50は、パネル電源部56を備える。パネル電源部56は、バッテリー57と電源生成部58を有する。バッテリー57は、遠隔操作パネル50の主電源であり、充電可能な電池で構成されている。画像形成装置1の給電コネクタ73aに対して充電コネクタ55が接続されると、画像形成装置1の電源装置17からバッテリー57に電源が供給され、バッテリー57が充電される。また電源生成部58は、バッテリー57の電源を、遠隔操作パネル50が備える各デバイスで使用できる電圧に調整する。電源スイッチ52の電源がオフからオンに切り替えられると、バッテリー57に充電され、電源生成部58で調整された電力が制御部20、ディスプレイ51、スピーカー部53、照明部54、接続部90に供給される。
【0037】
<画像形成装置と遠隔操作パネルとの間の無線通信>
次に、画像形成装置1と遠隔操作パネル50との間の無線通信について説明する。
【0038】
図6は、画像形成装置1と遠隔操作パネル50の通信遷移図である。画像形成装置1と遠隔操作パネル50との間で無線通信を行う場合、まずユーザは、主電源スイッチ79を操作して画像形成装置1を起動させ(S11)、電源スイッチ26を操作して遠隔操作パネル50を起動させる(S21)。
【0039】
遠隔操作パネル50が起動すると、遠隔操作パネル50のコマンド通信部92から画像形成装置1のコマンド通信部82に対してネゴシエーション要求が送信される(S22)。次に、画像形成装置1のコマンド通信部82は、遠隔操作パネル50のコマンド通信部92に対して応答信号を送信する(S12)。遠隔操作パネル50が応答信号を受信すると、接続シーケンスが終了し、無線通信が確立される。
【0040】
次に、画像形成装置1と遠隔操作パネル50との間で、通信速度や画像の圧縮率等の無線通信の条件が、コマンド通信部82、92を介して相互に設定される(S13、S23)。この設定が終わると、画像形成装置1のCPU11の指示に応じて、画像形成装置1のROM22に格納された画像の信号が、画像形成装置1の画像送信部83から遠隔操作パネル50の画像受信部93に送信される(S14)。
【0041】
次に、遠隔操作パネル50の画像受信部93は、受信した画像の信号を変換し、画像をディスプレイ51に表示させる。その後、遠隔操作パネル50のCPU21は、ユーザがディスプレイ51を操作した場合、ディスプレイ51の操作情報をコマンド通信部92を介して画像形成装置1のコマンド通信部82に送信する(S24)。
【0042】
ここでCPU21は、ディスプレイ51の操作情報を、座標情報として画像形成装置1に送信する。以下、これについて説明する。図7は、遠隔操作パネル50のディスプレイ51に座標表示を施した図である。図7に示す様に、ディスプレイ51はX方向とY方向にそれぞれ分割されている。分割数はタッチパネルの方式等によるものの、本実施形態の抵抗式タッチパネルではX方向に2048分割、Y方向に1024分割している。
【0043】
座標は、原点(0、0)を基準とし、原点からの距離に応じて(X、Y)で表される。例えば図7に示す位置Pは、原点からX方向に1024、Y方向に512、離れた位置に位置するため、座標として(1024、512)と表される。座標データは、ディスプレイ51のタッチパネル59(図5)から遠隔操作パネル50のCPU21に送信され、CPU21の指示によりコマンド通信部92から画像形成装置1に送信される。なお、本実施形態においては、画像形成装置1と遠隔操作パネル50との間の通信が8ビット長であるため、座標データの数値は8分の1されて送信される。即ち、座標が(1024、512)の場合、(128、64)と置き換えて送信される。
【0044】
画像形成装置1のCPU11は、入力された座標データに基づいて、ユーザが遠隔操作パネル50のディスプレイ51上でいずれの位置をタッチしたかを判定する。そしてタッチされた位置に応じて、遠隔操作パネル50に対し、画像データの送信、照明部25の点灯制御の指示、スピーカー部53による音声のオン、オフなどの指示を行う(S15、16)。なお、画像形成装置1は、遠隔操作パネル50からディスプレイ51の操作情報を受信した場合以外にも、画像形成装置1の状態や遠隔操作パネル50の状態に応じて、遠隔操作パネル50に対して上述した指示を行う。
【0045】
次に、遠隔操作パネル50のディスプレイ51が操作された際の画像の遷移について説明する。図8図9は、遠隔操作パネル50のディスプレイ51に表示される画像の一例を示す図である。遠隔操作パネル50のディスプレイ51には、初めに図8(a)に示すメインメニュー画面がデフォルト表示される。即ち、ステップS14の工程では、画像送信部83から画像受信部93に対して図8(a)に示す画像が送信される。メインメニュー画面には、リーダ14の設定を行うスキャンボタン61、画像形成ユニット15の設定を行うコピーボタン62、FAXの設定を行うFAXボタン63、メンテナンスボタン64、次ページに画面を切り替える矢印ボタン65が表示される。
【0046】
画像形成装置1のCPU11は、遠隔操作パネル50から送信された座標データからユーザがコピーボタン62を選択したと判定する場合、図8(b)に示すコピーボタン62をグレー表示にした画像を画像送信部83を介して画像受信部93に送信する。これにより遠隔操作パネル50のディスプレイ51に図8(b)に示す画像が表示される。
【0047】
次に、画像形成装置1のCPU11は、図8(b)に示す画像がディスプレイ51に表示されて一定時間が経過した後、図9(a)に示すコピー画面の画像を画像送信部83を介して画像受信部93に送信する。これにより遠隔操作パネル50のディスプレイ51に表示される画像が図9(a)に示す画像に切り替わる。
【0048】
次に、画像形成装置1のCPU11は、遠隔操作パネル50から送信された座標データからユーザが用紙サイズボタン99を選択したと判定する場合、図9(b)に示す用紙設定画面の画像を画像送信部83を介して画像受信部93に送信する。これにより遠隔操作パネル50のディスプレイ51に表示される画像が図9(b)に示す画像に切り替わる。用紙設定画面においては、画像形成装置1の外観、シートカセット75a、75bに収納されているシートSのサイズと坪量が表示される。
【0049】
このように本実施形態では、遠隔操作パネル50のディスプレイ51に表示させる画像を画像形成装置1のROM12に格納し、画像形成装置1から遠隔操作パネル50に画像を送信して画像をディスプレイ51に表示させる。このような構成により、遠隔操作パネル50のROM22に画像を記憶する構成と比較して、ROM22に記憶されるデータの容量を減らすことができる。従って、ROM22の容量の小型化を図ることができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0050】
また図9(b)に示す用紙設定画面のように、ディスプレイ51に画像形成装置1の外観を表示させることで、ユーザによるシートカセット75a、75bの位置の誤認識が抑制されてユーザビリティの向上を繋がる。これを実現するために遠隔操作パネル50のディスプレイ51に画像形成装置1の外観を表示させる場合、遠隔操作パネル50のROM22に画像を記憶する構成では、画像形成装置1の機種毎にROM22に記憶する画像データを変更する必要がある。これに対し、画像形成装置1のROM12に記憶された画像を遠隔操作パネル50のディスプレイ51に表示させる構成では、画像形成装置1の機種毎にROM22に記憶する画像データを変更する必要がない。従って、画像形成装置1の複数の機種間で遠隔操作パネル50を使い回すことができ、画像形成装置1や遠隔操作パネル50の製造コストの削減を図ることができる。
【0051】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る画像形成装置の第2実施形態について図を用いて説明する。第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の図面、同一の符号を付して説明を省略する。
【0052】
本実施形態に係る画像形成装置1は、遠隔操作パネル50のROM22にディスプレイ51に表示させる画像の一部が格納されている構成である。具体的には、遠隔操作パネル50のROM22には、画像形成装置1に関する画像として、図8(a)、図8(b)、図9(a)に示す画像が予め記憶されている。CPU21は、ディスプレイ51を制御し、ディスプレイ51に表示される画像として、ROM22に格納された画像と画像受信部93で受信した画像のいずれを表示させるかを切り替える。その他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
【0053】
図10は、画像形成装置1と遠隔操作パネル50の通信遷移図である。以下の説明において、第1実施形態で図6を用いて説明した工程と同様の処理を行う工程については、同じ符号を付してその説明を省略又は簡略化する。図10に示す様に、まずユーザは、主電源スイッチ79を操作して画像形成装置1を起動させ(S11)、電源スイッチ26を操作して遠隔操作パネル50を起動させる(S21)。
【0054】
次に、遠隔操作パネル50のコマンド通信部92と画像形成装置1のコマンド通信部82との間でネゴシエーション要求及び応答信号の送受信が行われ(S12、S22)、これにより画像形成装置1と遠隔操作パネル50との間で無線通信が確立される。その後、通信速度や画像の圧縮率等の無線通信の条件が、遠隔操作パネル50のコマンド通信部92と画像形成装置1のコマンド通信部82を介して相互に設定される(S13、S23)。この設定が終わると、遠隔操作パネル50のCPU21は、ディスプレイ51に表示される画像として、ROM22に記憶された画像である図8(a)に示すメインメニュー画面を表示させる。
【0055】
次に、遠隔操作パネル50のCPU21は、ユーザによりディスプレイ51が操作された場合、操作情報をコマンド通信部92を介して画像形成装置1のコマンド通信部82に送信する(S24)。本実施形態では、ディスプレイ51に表示されているメインメニュー画面は、遠隔操作パネル50のROM22に格納されている画像である。従って、第1実施形態のように画像形成装置1に対して座標データを送っても、画像形成装置1のCPU11は座標データが示す位置に何があるか分からない。そこで本実施形態では、遠隔操作パネル50のCPU21は、ユーザに選択されたボタンに対応する情報を、操作情報として、コマンド通信部92を介して画像形成装置1に送信する。
【0056】
次に、画像形成装置1のCPU11は、遠隔操作パネル50から入力されたディスプレイ51の操作情報に応じて、遠隔操作パネル50に対し、照明部25の点灯制御の指示やスピーカー部53から出力される音のオン、オフの指示などを行う(S16)。なお、画像形成装置1は、遠隔操作パネル50からディスプレイ51の操作情報を受信した場合以外にも、画像形成装置1の状態や遠隔操作パネル50の状態に応じて、遠隔操作パネル50に対して上述した制御指示を行う。
【0057】
ここで図8(a)に示すメインメニュー画面において、ユーザがメンテナンスボタン64を選択した場合、画像形成装置1にメンテナンスボタン64に対応する情報が送られ、画像形成装置1から遠隔操作パネル50に応答が返される(S51、S61)。遠隔操作パネル50のCPU21は、画像形成装置1から応答を受け取ると、ディスプレイ51に表示される画像として画像受信部93で受信した画像を表示させるように制御を切り替える。
【0058】
次に、画像形成装置1のCPU11は、画像送信部83を介して、ROM12に格納されているメンテナンス用の動画を遠隔操作パネル50の画像受信部93に送信する(S52)。図11は、メンテナンス用の動画の一例である画像調整画面を示す図である。図11に示す様に、画像調整画面においては、リーダ14のカバーを開けてチャート紙をガラス面に置く一連の動作をアニメーションで説明している。ユーザは画像調整画面に従ってチャート紙をリーダ14のガラス面に置くことにより、画像形成ユニット15により形成される画像の色味等を調整することができる。
【0059】
ユーザが画像の調整を終了すると、その旨が遠隔操作パネル50のCPU21からコマンド通信部92を介して画像形成装置1のコマンド通信部82に送られる(S62)。その後、画像形成装置1のCPU11からコマンド通信部82を介して遠隔操作パネル50のコマンド通信部92に画像の切り替え通知が送られる(S53)。遠隔操作パネル50のCPU21は、画像の切り替え通知を受信すると、ディスプレイ51に表示される画像としてROM22に格納された画像を表示させるように制御を切り替える。
【0060】
また画像形成装置1が画像形成を行っている際にシートSの詰まりであるジャムが発生した場合、画像形成装置1のCPU21からコマンド通信部82を介して遠隔操作パネル50に画像の切り替え通知が送られる(S54)。遠隔操作パネル50のCPU21は、画像の切り替え通知を受け取ると、ディスプレイ51に表示される画像として画像受信部93で受信した画像を表示させるように制御を切り替える。
【0061】
次に、画像形成装置1のCPU11は、画像送信部83を介して、ROM12に格納されているジャム処理に関する動画を遠隔操作パネル50の画像受信部93に送信する(S55)。図12は、ジャム処理に関する動画の一例であるジャム処理画面を示す図である。図12に示す様に、ジャム処理画面においては、ジャムが発生した位置とジャム処理手順がアニメーションによって説明されている。ユーザは、ジャム処理画面に従ってジャム処理を行う。
【0062】
ユーザがジャム処理を終了すると、その旨が遠隔操作パネル50のCPU21からコマンド通信部92を介して画像形成装置1のコマンド通信部82に送られる(S63)。その後、画像形成装置1のCPU11からコマンド通信部82を介して遠隔操作パネル50のコマンド通信部92に画像の切り替え通知が送られる(S56)。これにより遠隔操作パネル50のCPU21は、ディスプレイ51に表示される画像としてROM22に格納された画像を表示させるように制御を切り替える。
【0063】
このように本実施形態では、CPU21は、遠隔操作パネル50のディスプレイ51に表示させる画像として、遠隔操作パネル50のROM22に格納された画像と、画像形成装置1から送信された画像とを切り替え可能に構成されている。このような構成により、遠隔操作パネル50のROM22にディスプレイ51に表示させる全ての画像を格納する構成と比較して、ROM22に格納されるデータの容量を減らすことができる。従って、ROM22の容量の小型化を図ることができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0064】
なお、本実施形態では、遠隔操作パネル50のROM22に静止画を記憶し、ジャム処理用の動画と画像の調整用の動画を画像形成装置1から遠隔操作パネル50に送信する構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、例えば画像形成装置1に対してプロセスカートリッジ、ドラムカートリッジ、トナーカートリッジなどが着脱される構成では、これらのカートリッジの着脱方法に関する動画を画像形成装置1から遠隔操作パネル50に送信する構成としてもよい。
【0065】
また、遠隔操作パネル50のROM22に動画を記憶させる構成としてもよい。但し、動画は複数の静止画から構成されており一枚の静止画よりも容量が大きくなる。従って、遠隔操作パネル50のROM22に静止画を記憶し、動画をディスプレイ51に表示させる際は画像形成装置1から送信される画像をディスプレイ51に表示させるように制御を切り替える構成が好ましい。
【0066】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る画像形成装置の第3実施形態について図を用いて説明する。第1実施形態、第2実施形態と説明の重複する部分については、同一の図面、同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
本実施形態の構成は、一台の遠隔操作パネル50で接続先を切り替えて、複数の画像形成装置1をそれぞれ操作できる構成である。その他の構成は、第1実施形態、又は第2実施形態の画像形成装置1と同様の構成である。即ち、本実施形態の構成は、第1実施形態の構成と第2実施形態の構成のいずれにも適用可能である。
【0068】
図13(a)は、遠隔操作パネル50のディスプレイ51に表示されるメインメニュー画面を示す図である。図13(a)に示す様に、メインメニュー画面には、遠隔操作パネル50の接続先の画像形成装置1を設定する接続先設定ボタン66と、現在接続されている画像形成装置1を表示する接続先表示部67が設けられている。ここでは、遠隔操作パネル50の接続先として、「T1」という名称の画像形成装置1が接続されている。
【0069】
ユーザは、遠隔操作パネル50の接続先の画像形成装置1を変更したい場合、メインメニュー画面の接続先設定ボタン66を選択し、図13(b)に示す接続先設定画面をディスプレイ51に表示させる。図13(b)に示す様に、接続先設定画面には、遠隔操作パネル50との間で事前に認識処理がされている画像形成装置1の一覧が表示されている。本実施形態では、名称が「T1」~「T5」の五つの画像形成装置1が遠隔操作パネル50に認識されている。また接続先設定画面においては、一覧で表示されている画像形成装置1の現在のステータスが表示される。例えば現在接続中の画像形成装置1はハッチング表示されており、電源がオフの画像形成装置1は「No Operate」の表示とし、グレーアウトされている。
【0070】
ユーザは、遠隔操作パネル50の接続先を変更したい場合、接続先設定画面において、接続を希望する画像形成装置1をタッチして選択する。ここでは「T3」という名称の画像形成装置1がタッチされたものとする。これにより図14(a)に示す様に、接続先設定画面において、「T3」の名称の画像形成装置1がハッチング表示され、以前接続されていた「T1」の名称の画像形成装置1のハッチング表示が解除される。この状態でユーザが接続ボタン68を選択すると、図14(b)に示す様に、遠隔操作パネル50が「T3」の名称の画像形成装置1に接続される。
【0071】
なお、全ての画像形成装置1との接続を解除する場合、ユーザは、図14(a)に示す接続先設定画面において、接続クリアボタン69を選択する。これにより遠隔操作パネル50は、接続先設定画面に表示されている全ての画像形成装置1との接続が解除される。
【0072】
このように本実施形態の構成によれば、ユーザは、一つの遠隔操作パネル50で複数の画像形成装置1を操作可能である。従って、ユーザが複数の画像形成装置1の操作する際に遠隔操作パネル50を持ち替える必要が無く、ユーザビリティを向上させることができる。また遠隔操作パネル50がオプションの装置として任意に購入される場合、ユーザは一つの遠隔操作パネル50を購入すれば複数の画像形成装置1を操作できるため、ユーザが遠隔操作パネル50を導入する際のコストを削減させることができる。
【符号の説明】
【0073】
15…画像形成ユニット
20…制御部
22…ROM(記憶部)
50…遠隔操作パネル(遠隔操作部、遠隔操作装置)
51…ディスプレイ(表示部、操作部)
83…画像送信部
93…画像受信部
A…画像形成装置
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