(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-15
(45)【発行日】2024-11-25
(54)【発明の名称】射出成形金型
(51)【国際特許分類】
B29C 45/26 20060101AFI20241118BHJP
【FI】
B29C45/26
(21)【出願番号】P 2021139179
(22)【出願日】2021-08-27
【審査請求日】2023-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】502129933
【氏名又は名称】株式会社日立産機システム
(74)【代理人】
【識別番号】110001689
【氏名又は名称】青稜弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】大久保 勇
(72)【発明者】
【氏名】平野 透
【審査官】岩▲崎▼ 則昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-069704(JP,A)
【文献】特開2001-009879(JP,A)
【文献】特開平09-277265(JP,A)
【文献】特開平06-099438(JP,A)
【文献】特開平01-295807(JP,A)
【文献】国際公開第2010/035840(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側金型と可動側金型から構成され、樹脂を射出成形する射出成形金型であって、
前記固定側金型と前記可動側金型との位置決めを行う位置決め手段と、
前記位置決め手段から前記可動側金型の可動側コアをつなぐ空気回路と、
を備え、
前記位置決め手段はピストン構造を有し、
前記可動側金型を移動する型開き動作に応じて、前記位置決め手段が負圧を発生し、前記空気回路を介して前記可動側コアの吸引孔から成形品を吸引することを特徴とする射出成形金型。
【請求項2】
請求項1に記載の射出成形金型において、
前記位置決め手段は、
前記可動側金型に設けたガイドブッシュと、
前記固定側金型に設けられ、前記ガイドブッシュと嵌り合うガイドピンと、
で構成され、
型開き動作に応じて、前記ガイドブッシュと前記ガイドピンとの間の空間が拡大し、負圧を発生することを特徴とする射出成形金型。
【請求項3】
固定側金型と可動側金型から構成され、樹脂を射出成形する
2枚型方式の射出成形金型であって、
前記可動側金型に設けたガイドブッシュと、前記固定側金型に設けられ、前記ガイドブッシュと嵌り合うガイドピンとで構成される位置決め手段と、
前記位置決め手段から前記可動側金型の可動側コアをつなぐ空気回路と、
を備え、
前記ガイドブッシュと前記ガイドピンでピストン構造を形成し、
前記可動側金型を移動する型開き動作に応じて、前記ガイドブッシュが移動することにより負圧を発生し、前記空気回路を介して前記可動側コアの吸引孔から成形品を吸引することを特徴とする射出成形金型。
【請求項4】
固定側取付板とランナープレートと固定側型板とを備える固定側金型と
可動側型板を備える可動側金型から構成され、樹脂を射出成形する
3枚型方式の射出成形金型であって、
前記可動側金型に設けたガイドブッシュと、前記固定側金型に設けられ、前記ガイドブッシュと嵌り合うサポートピンとで構成される位置決め手段と、
前記位置決め手段から前記可動側金型の可動側コアをつなぐ空気回路と、
を備え、
前記ガイドブッシュと前記サポートピンでピストン構造を形成し、
前記可動側金型を移動して、先ずランナープレートと固定側型板とを離し、その後固定側型板と可動側型板とを離し、その後固定側取付板とランナープレートとを離す型開き動作に応じて、前記ガイドブッシュが移動することにより負圧を発生し、前記空気回路を介して前記可動側コアの吸引孔から成形品を吸引することを特徴とする射出成形金型。
【請求項5】
請求項1
~4の何れか1項に記載の射出成形金型において、
前記位置決め手段は、前記可動側コアを囲んで複数個所に設けられ、
前記空気回路は、各位置決め手段から前記可動側コアに向けて設けられていることを特徴とする射出成形金型。
【請求項6】
請求項1
~4の何れか1項に記載の射出成形金型において、
前記可動側コアの吸引孔は、前記可動側コアの略中央に設けられていることを特徴とする射出成形金型。
【請求項7】
請求項1
~4の何れか1項に記載の射出成形金型において、
前記可動側コアの吸引孔は、前記可動側コアの中央からずれた位置に設けられていることを特徴とする射出成形金型。
【請求項8】
請求項1
~4の何れか1項に記載の射出成形金型において、
前記可動側コアの吸引孔は、スリット状の吸引孔であることを特徴とする射出成形金型。
【請求項9】
請求項1
~4の何れか1項に記載の射出成形金型において、
前記可動側コアの吸引孔は、複数の吸引孔であることを特徴とする射出成形金型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モールド射出成形金型において、射出成形時の金型動作を利用し、成形品を可動側に残すことが可能な金型構造に関する。
【背景技術】
【0002】
モールド金型における樹脂成形においては、溶融樹脂を金型へ射出し成形した製品を可動側へ残すことが一般的である。しかし、製品形状が対称形状の場合や、固定側で形成する形状よりも可動側で形成する形状の抵抗が少ない場合において、固定側に製品が残るキャビ取られが発生し、連続成形を行うことができない場合がある。
【0003】
その為、製品を可動側に残す方法として、可動側で形成する形状にアンダーカット形状などを設けたり、製品面を荒らしたりするなどし、離型抵抗を増やす方法がある。
図11に示す例では、可動側コア11にアンダーカット形状を設けることにより、製品20に凸部を形成し、可動側の離型抵抗を高めている。また、特許文献1では、成形品に係止部を形成することが開示されている。しかし、これらの方法では、製品に不要な形状ができたり、製品が荒れた面になったりと、外観に不具合が発生する。また、離型抵抗が強すぎると、可動側に残った製品を突き出す際に、製品が変形するなどの離型不良を発生させてしまう。
【0004】
また、スプリングなどを使用した固定突出し駒を用いる方法もある。
図12に固定突出し駒を用いる一例を示す。
図12(a)は型締め時の状態を、
図12(b)は型開き時の状態を示す。固定側のキャビティ10に固定突出し駒22が設けられており、
図12(a)に示す型締め時において、可動側のコア11により固定突出し駒22が押圧され、スプリング23が圧縮されている。
図12(b)に示す型開き時においては、スプリング23により固定突出し駒22が押し出され、固定突出し駒22により製品20を押圧することにより、製品20を可動側に残している。しかし、部品点数が増えることからコスト高となり、また、製品外観に固定突出し駒の跡がついてしまう恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、射出成形金型を用いる樹脂成形において、製品形状が対称形状の場合や可動側で形成する形状の抵抗が少ない場合などにおいては、キャビ取られが発生する可能性があり、従来のアンダーカット形状を設ける方法や、固定突出し駒を用いる方法では、外観不良や離型不良を発生させたり、コスト高となったりする。
【0007】
本発明の目的は、低コストで外観不良や離型不良を発生させずに、製品を可動側に残し、連続成形を可能にする射出成形金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、一般的な射出成型金型において通常設置しているガイドピンやサポートピンとガイドブシュを使用し、ガイドブシュより可動側製品面まで空気回路を設置する。そして、金型型開き時にガイドピンやサポートピンとガイドブシュとの間に発生する負圧により製品を可動側へ吸引し、キャビ取られを防止する。
【0009】
本発明の「射出成形金型」の一例を挙げるならば、
固定側金型と可動側金型から構成され、樹脂を射出成形する射出成形金型であって、
前記固定側金型と前記可動側金型との位置決めを行う位置決め手段と、前記位置決め手段から前記可動側金型の可動側コアをつなぐ空気回路と、を備え、
前記位置決め手段はピストン構造を有し、
前記可動側金型を移動する型開き動作に応じて、前記位置決め手段が負圧を発生し、前記空気回路を介して前記可動側コアの吸引孔から成形品を吸引することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一般的な射出成型金型において、通常使用する部品及び成形型開き動作にて、製品外観に不要な形状、跡を付けること無く、製品を可動側に残すことができ、また、キャビ取られを防止することで連続成形を止めることのない信頼性の高い射出成型金型を提供することができる。
【0011】
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施例1の射出成形金型の、型締め時の構造図である。
【
図2】実施例1の射出成形金型の、型開き時の構造図である。
【
図3】実施例1の射出成形金型の、型締め時の部分拡大図である。
【
図4】実施例1の射出成形金型の、型開き時の部分拡大図である。
【
図5】実施例1の射出成形金型の、可動側型板方向を見た平面図である。
【
図6】実施例2の射出成形金型の、型締め時の構造図である。
【
図7】実施例2の射出成形金型の、型開き時の構造図である。
【
図10】射出成形金型の他の変形例を示す図である。
【
図11】従来のアンダーカット形状によるキャビ取られ防止構造を示す図である。
【
図12】従来の突出し駒によるキャビ取られ防止構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし主旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
また、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
【実施例1】
【0014】
図1に、本発明の実施例1の射出成形金型の、型締め時の構造を示す。また、
図2に、本発明の実施例1の射出成形金型の、型開き時の構造を示す。
図1および
図2は、射出成形金型の正面断面図である。実施例1は、2枚型方式の射出成形金型の例である。
【0015】
1は固定側取付板であり、固定側の金型を射出成形機に取り付ける為の部品である。2は固定側型板であり、成形品を成形する部品キャビティ10を保持している。固定側取付板1、固定側型板2、部品キャビティ10で固定側金型を構成している。
【0016】
4は可動側型板で、成形品を成形する部品コア11を保持している。5は受け板であり、可動側型板4の背面に取り付けられ、可動側型板4の補強と加工を容易にさせる働きを持っている。6はスペーサブロックであり、成形品を可動側金型より離型させる為のエジェクタストロークを確保する為の部品である。7は可動側取付板であり、可動側の金型を射出成形機に取り付ける為の部品である。8はエジェクタプレート上、9はエジェクタプレート下であり、成形品を突き出す為のエジェクタピン(図示せず)を保持する為の部品である。12はガイドピン、13はガイドブシュであり、ガイドブッシュ13にガイドピン12を差し込むことにより金型の位置決めを行う部品である。可動側取付板7、可動側型板4、部品コア11などで可動側金型を構成している。また、ガイドピン12とガイドブッシュ13とで、位置決め手段を構成している。
【0017】
図3に、実施例1の射出成形金型の型締め時の部分拡大図を、
図4に、実施例1の射出成形金型の型開き時の部分拡大図を示す。また、
図5に、実施例1の射出成形金型を、可動側型板方向に見た平面図を示す。
【0018】
本実施例では、円筒状のガイドブッシュ13にガイドピン12が差し込まれ、ガイドブッシュ13とガイドピン12とでシリンダとピストンを構成している。すなわち、ガイドピン12の外面はガイドブッシュ13の内面に密接しており、
図4に示すように、可動側であるガイドブッシュ13が下方に移動することにより、ガイドブッシュ13の奥の空間、ガイドピン12の先の空間16に負圧が発生する。15は、ガイドブシュ13の奥であり、ガイドピン12の先にできる空間16から、コア11の裏面までをつなぐ空気回路である。
図5に示すように、ガイドブッシュ13およびガイドピン12はコア11を囲むように複数、例えば4か所設けられており、空気回路15は各空間16からコア11の裏面をつなぐように設けられている。そして、コア11内では入子やコアピンのクリアランスより製品形状部までつながっている。
【0019】
図3に示す型締め時には、ガイドブッシュ13にガイドピン12が挿入されており、ガイドブッシュ13の奥であり、ガイドピン12の先の空間16は狭くなっている。この状態で、コア11とキャビティ10で形成される金型内に溶融した樹脂が充填される。金型内に充填した溶融樹脂が硬化後に型開きを行う。型開きの際には、
図4に示すように、可動側が下方に移動し、ガイドピン12とガイドブシュ13がピストンとシリンダの関係となり、ガイドピン12の先の空間16が拡大し、この空間に負圧が発生する。発生した負圧は空気回路15を通して吸引孔18により成形品20を吸引し、可動側のコア11に残そうとすることにより、キャビ取られを防止する。
【0020】
本実施例によれば、一般的な射出成型金型において、通常使用する部品であるガイドピンとガイドブッシュを用い、成形型開き動作にて、製品を可動側に残すことができる。そして、キャビ取られを防止することで、連続成形を止めることのない信頼性の高い射出成型金型を提供することができる。
【実施例2】
【0021】
図6に、本発明の実施例2の射出成形金型の、型締め時の構造を示す。また、
図7に、本発明の実施例2の射出成形金型の、型開き時の構造を示す。
図6および
図7は、射出成形金型の正面断面図である。実施例2は、3枚型方式の射出成形金型の例である。
【0022】
実施例1では、ガイドピン12とガイドブシュ13とのピストン動作を用いたが、実施例2では、サポートピン14とガイドブシュ13とのピストン動作を用いる。
【0023】
図において、1は固定側取付板であり、固定側の金型を射出成形機に取り付ける為の部品である。2は固定側型板であり、成形品を成形する部品キャビティ10を保持している。3のランナープレートは、3枚型射出成形用モールド金型の固定側取付板1と固定側型板2の間に位置する部品であり、ランナー(図示せず)を有する。固定側取付板1、ランナープレート3、固定側型板2、部品キャビティ10などで固定側金型を構成している。
【0024】
4は可動側型板で、成形品を成形する部品コア11を保持している。5は受け板であり、可動側型板4の背面に取り付けられ、可動側型板4の補強と加工を容易にさせる働きを持っている。6はスペーサブロックであり、成形品を可動側金型より離型させる為のエジェクタストロークを確保する為の部品である。7は可動側取付板であり、可動側の金型を射出成形機に取り付ける為の部品である。14はサポートピン、13はガイドブシュであり、ガイドブッシュ13にサポートピン14を差し込むことにより金型の位置決めを行う部品である。可動側取付板7、可動側型板4、部品コア11などで可動側金型を構成している。また、サポートピン14とガイドブッシュ13とで、位置決め手段を構成している。
【0025】
本実施例では、円筒状のガイドブッシュ13にサポートピン14が差し込まれ、ガイドブッシュ13とサポートピン14とでシリンダとピストンを構成している。すなわち、ガイドピン12の外面はガイドブッシュ13の内面に密接しており、
図7に示すように、可動側であるガイドブッシュ13が下方に移動することにより、サポートピン14の先の空間17が拡大し、空間17に負圧が発生する。15は、サポートピン14の先にできる空間17から、サポートピン14の側面を通り、可動側型板4と受け板5との間を通り、コア11の裏面までをつなぐ空気回路である。そして、可動側のコア11内では入子やコアピンのクリアランスより製品形状部までつながっている。
【0026】
3枚型方式の射出成形金型では、型開きの順序として、先ずランナープレート3と固定側型板2が離れ、その後、固定側型板2と可動側型板4が離れ、その後、固定側取付板1とランナープレート3が離れるように構成されている。そして、成形品とランナーとを分離して回収可能であり、型開きの際にランナーを取り外すことができる。
【0027】
図6に示す型締め時には、ガイドブッシュ13にサポートピン14が挿入されており、サポートピン14の先の空間17は狭くなっている。この状態で、コア11とキャビティ10で形成される金型内に溶融した樹脂が充填される。金型内に充填した溶融樹脂が硬化後に型開きを行う。型開きの際には、
図7に示すように、可動側が下方に移動し、サポートピン14とガイドブシュ13がピストンとシリンダの関係となり、サポートピン14の先の空間17が拡大し、この空間17に負圧が発生する。発生した負圧は空気回路15を通して成形品20を吸引し、可動側のコア11に残そうとすることにより、キャビ取られを防止する。なお、
図7は型開き動作の途中の状態を示している。この後、可動側型板4に取り付けたコア11と固定側型板2に取り付けたキャビティ10との間隔が開いて、製品20を取り出す状態となる。
【0028】
本実施例によれば、一般的な射出成型金型において、通常使用する部品であるサポートピンとガイドブッシュを用い、成形型開き動作にて、製品を可動側に残すことができる。そして、キャビ取られを防止することで、連続成形を止めることのない信頼性の高い射出成型金型を提供することができる。
【0029】
図8に、可動側コア11に設ける吸引孔18の変形例を示す。
図5に示す吸引孔18は円形であるが、
図8に示す吸引孔18はスリット状(線状)である。吸引孔をスリット状(線状)とすることにより、成形品の吸引力をスリット方向に均等にすることができる。
【0030】
図9に、可動側コア11に設ける吸引孔18の他の変形例を示す。
図5に示す吸引孔18は可動側コア11の略中央に配置されているが、
図9に示す吸引孔18は中央からずれた位置に配置されている。成形品の形状に応じて吸引孔の位置をずらすことにより、適切に吸引することができる。
【0031】
図10に、可動側コア11に設ける吸引孔18の他の変形例を示す。
図5に示す吸引孔18は可動側コア11の略中央に1つ配置されているが、
図10に示す吸引孔18は複数個所に配置されている。吸引孔を複数個所に均等に配置することにより、成形品の吸引力を均等にすることができ、また、吸引力を高めることができる。
【符号の説明】
【0032】
1…固定側取付板
2…固定側型板
3…ランナープレート
4…可動側型板
5…受け板
6…スペーサブロック
7…可動側取付板
8…エジェクタプレート上
9…エジェクタプレート下
10…キャビティ(固定側キャビティ)
11…コア(可動側コア)
12…ガイドピン
13…ガイドブシュ
14…サポートピン
15…空気回路
16…ガイドピン先の空間
17…サポートピン先の空間
18…吸引孔
20…製品(成形品)